(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】信号伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221128BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20221128BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W52/02 111
(21)【出願番号】P 2021504350
(86)(22)【出願日】2018-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2018097192
(87)【国際公開番号】W WO2020019235
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】シュー ウェイジエ
(72)【発明者】
【氏名】沈 嘉
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/031327(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0183551(US,A1)
【文献】特開2011-259196(JP,A)
【文献】Samsung,On UE Power Savings,3GPP TSG RAN WG1 Meeting NR#3 R1-1715983,2017年09月12日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715983.zip
【文献】Huawei, HiSilicon,Design considerations for UE power saving,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1807306,2018年05月12日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807306.zip
【文献】vivo,NR UE power saving,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1806091,2018年05月12日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806091.zip
【文献】OPPO,UE adaptation to the traffic for UE power saving,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94bis R1-1810976,2018年09月29日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810976.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号伝送方法であって、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、ネットワーク機器は、前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を前記端末機器に送信することを含むことを特徴とする信号伝送方法。
【請求項2】
前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、
前記複数のBWP
のうちの1つのBWPがアクティブ状態にある場合、前記ネットワーク機器が、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記端末機器に
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号を送信することを含み、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号は、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウに対応し、前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又は物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH検索空間を含むことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
信号伝送方法であって、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、前記端末機器は、ネットワーク機器から送信された前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を受信することを含むことを特徴とする信号伝送方法。
【請求項6】
前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
前記複数のBWP
のうちの1つのBWPがアクティブ状態にある場合、前記端末機器が、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記ネットワーク機器から送信された
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号を受信することを含むことを特徴とする請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、
前記端末機器が、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号に基づいて、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行うと確定し、又は
前記端末機器が、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号に基づいて、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行わないと確定することを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又はPDCCH検索空間を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク機器であって、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、前記端末機器に前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を送信するために使用される送受信ユニットを含むことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項12】
前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられることを特徴とする請求項11に記載のネットワーク機器。
【請求項13】
前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のネットワーク機器。
【請求項14】
前記送受信ユニットはさらに、
前記複数のBWP
のうちの1つのBWPがアクティブ状態にある場合、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記端末機器に
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号を送信するために使用され、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号は、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウに対応し、前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又は物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH検索空間を含むことを特徴とする請求項11~請求項13のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項15】
端末機器であって、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、ネットワーク機器から送信された前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を受信するために使用される送受信ユニットを含むことを特徴とする端末機器。
【請求項16】
前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられることを特徴とする請求項15に記載の端末機器。
【請求項17】
前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の端末機器。
【請求項18】
前記送受信ユニットはさらに、
前記複数のBWP
のうちの1つのBWPがアクティブ状態にある場合、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記ネットワーク機器から送信された
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号を受信するために使用されることを特徴とする請求項15~請求項17のいずれか1項に記載の端末機器。
【請求項19】
前記端末機器はさらに、
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号に基づいて、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行うと確定し、又は
前記アクティブ状態にある前
記BWPに対応する省エネ信号に基づいて、
前記アクティブ状態にある前
記BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行わないと確定するために使用される処理ユニットを含むことを特徴とする請求項18に記載の端末機器。
【請求項20】
前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又はPDCCH検索空間を含むことを特徴とする請求項19に記載の端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、特に信号伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムの進化に伴い、端末の節電に対する要求が高まっている。例えば、既存の非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)メカニズムについて、各on durationにおいて、端末は、基地局が自分宛のデータ送信をスケジュールするかどうかを判断するために、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を継続的に検出する必要がある。しかし、ほとんどの端末に対しては、長い間データ伝送を受信する必要がないかもしれないが、それでも定期的な起動メカニズムを維持して、可能なダウンリンク伝送をモニターする必要があり、このような端末について、節電はさらに最適化された空間を持つ。idle状態の端末がページングメッセージを受信する場合も同様である。
【0003】
DRXメカニズムについて、on durationの前に端末に指示信号を送信することができ、端末は、当該指示信号を検出した後だけでDRXのon durationでPDCCH検出およびデータ受信を行い、そうでなければPDCCH検出を行わない。当該指示信号は、ウェイクアップ信号(Wake-up Signal、WUS)であり、前記ウェイクアップ信号が省エネ信号とも呼ばれる。同様に、idle状態の端末がページングメッセージを受信する場合、ページタイミング(Paging Occasion、PO)の前に、省エネ信号を検出することにより、今回のPOがPDCCHを検出する必要があるかどうかを判断する。
【0004】
帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)を導入した場合、省エネ信号をどのように配置するかは現在のところ明確な方式がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、信号伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器を提供し、端末機器が省エネ信号を受信する柔軟性を高めるのに有益であり、より良い省エネゲインを実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、信号伝送方法を提供し、当該方法は、端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、ネットワーク機器は、前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を前記端末機器に送信することを含む。
【0007】
第2の態様では、信号伝送方法を提供し、当該方法は、端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、前記端末機器は、ネットワーク機器から送信された前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置信息を受信することを含む。
【0008】
第3の態様では、ネットワーク機器を提供し、上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行するために使用される。
【0009】
具体的に、当該ネットワーク機器は、上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0010】
第4の態様では、端末機器を提供し、上記の第2の態様又はその各実現形態における方法を実行するために使用される。
【0011】
具体的に、当該端末機器は、上記の第2の態様又はその各実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0012】
第5の態様では、ネットワーク機器を提供し、プロセッサとメモリを含む。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために使用され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行するために使用される。
【0013】
第6の態様では、端末機器を提供し、プロセッサとメモリを含む。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために使用され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第2の態様又はその各実現形態における方法を実行するために使用される。
【0014】
第7の態様では、チップを提供し、上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つ又はその各実現形態における方法を実現するために使用される。
【0015】
具体的に、当該チップは、プロセッサを含み、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、当該チップを搭載した機器に上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つ又はその各実現形態における方法を実現させるために使用される。
【0016】
第8の態様では、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶するために使用され、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つ又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0017】
第9の態様では、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つ又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0018】
第10の態様では、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータで実行される時、コンピュータに上記の第1の態様から第2の態様のいずれか1つ又はその各実現形態における方法を実行させる。
【発明の効果】
【0019】
上記の技術的手段により、複数のBWPに対して単独で省エネ信号を配置することにより、端末機器が省エネ信号を受信する柔軟性を高めるのに有益であり、より良い省エネゲインを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本願の実施例によって提供される通信システムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願の実施例によって提供される信号伝送方法の概略ブロック図である。
【
図3】本願の実施例における省エネ信号とBWPの周波数領域での概略図である。
【
図4】本願の実施例における省エネ信号とBWPの周波数領域での別の概略図である。
【
図5】本願の実施例における省エネ信号とBWPの周波数領域での別の概略図である。
【
図6】本願の実施例によって提供される信号伝送方法の別の概略ブロック図である。
【
図7】本願の実施例によって提供されるネットワーク機器の概略ブロック図である。
【
図8】本願の実施例によって提供される端末機器の概略ブロック図である。
【
図9】本願の実施例によって提供されるネットワーク機器の別の概略ブロック図である。
【
図10】本願の実施例によって提供される端末機器の別の概略ブロック図である。
【
図11】本願の実施例によって提供されるチップの概略ブロック図である。
【
図12】本願の実施例によって提供される通信システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本出願の実施例における技術的手段を、本出願の実施例における図面と併せて説明するが、説明される実施例は、すべての実施例ではなく、本出願の実施例の一部である。本出願の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本出願の保護範囲内に属するものとする。
【0022】
本願の実施例の技術的手段は、様々な通信システム、例えば、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、コード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコード分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、長期的進化(long term evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access,WiMAX)通信システム又は5Gシステムなどに応用されることができる。
【0023】
例示的に、本願の実施例に適用される通信システム100は、
図1に示される。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を含んでもよく、ネットワーク機器110は、端末機器120(あるいは通信端末、端末と呼ばれる)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリアに位置する端末機器と通信することができる。選択的に、当該ネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地
送受信局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよいし、LTEシステムにおける進化型基地局(
evolved Node B、eNB又はeNodeB)であってもよいし、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、C
-RAN)における無線コントローラであってもよく、あるいは、当該ネットワーク機器は、移動交換センター、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来進化する公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0024】
当該通信システム100はさらに、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末機器120を含む。ここで使用される「端末機器」は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルテーション、モバイル局、リモートステーション、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を含んでもよいが、これらに限定されない。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続されたほかのプロセッシング機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来の5Gネットワークでの端末機器又は将来進化する公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)における端末機器などであってもよいが、本発明の実施例は限定しない。
【0025】
選択的に、端末機器120間で、端末直接(Device to Device、D2D)通信を行うことができる。
【0026】
選択的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、新無線(New Radio、NR)システム又はNRネットワークとも呼ばれることができる。
【0027】
図1は、1つのネットワーク機器と2つの端末機器を例示的に示し、選択的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ各ネットワーク機器のカバレッジ範囲には、他の数の端末機器を含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0028】
選択的に、当該通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0029】
理解すべきものとして、本願の実施例において、ネットワーク/システムにおける通信機能を有する機器は、通信機器と呼ばれることができる。
図1に示す通信システム100を例にとって、通信機器は、通信機能を有するネットワーク機器110と端末機器120を含んでもよく、ネットワーク機器110と端末機器120は、上記の具体的な機器であってもよく、ここでは繰り返さない。通信機器はさらに、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0030】
理解すべきものとして、本明細書における「システム」と「ネットワーク」という用語は、本明細書では交換可能に使用される。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明する関連関係だけであり、3つの関係が存在できることを表し、例えば、「A及び/又はB」は、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、及びBが単独で存在することという3つの状況を表すことができる。また、本明細書における符号「/」は、一般的に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを表す。
【0031】
端末の電力消費を低減するために、LTEとNRシステムにはいずれもDRXメカニズムがあり、端末は、データ受信がない場合、受信機を常にオンにする必要はなく、非連続受信の状態に入ることにより、節電の目的を達成することができる。DRXのメカニズムは、接続状態のUEにDRX cycleを配置し、1つのDRX cycleは、「On Duration」と「Opportunity for DRX」から構成される。[On Duration]の時間において、UEは、PDCCHを含むダウンリンクチャネルと信号をモニターして受信し、「Opportunity for DRX」の時間において、UEは、PDCCHなどのダウンリンクチャネルと信号を受信しないで、電力消費を低減する。アイドル状態でのUEは、DRXと類似の方式でページングメッセージを受信する必要があり、1つのDRX周期で1つのページタイミングPOがあり、UEは、POのみでページングメッセージを受信し、PO以外の時間でページングメッセージを受信せず、それにより、節電の目的を達成する。POの間、UEは、ページ無線ネットワーク一時識別子(Paging Radio Network Temporary Identifier、P-RNTI)によってスクランブルされたPDCCH信号を検出することにより、ページングメッセージがあるかどうかを判断する。
【0032】
5G及びLTE進化プロジェクトにおいて、DRXの増強メカニズムについて現在議論しており、例えば、ネットワークは、UEにDRXメカニズムを配置するが、UEは周期的に現れるOn Durationで確率的にスケジュールされるだけ、ひいてはサービス負荷が低い場合、UEは、少数のDRX周期だけでスケジュールされ、DRXメカニズムを採用したページングメッセージに対して、UEがページングメッセージを受信する機会はより少ない。したがって、UEは、DRXメカニズムを配置した後、多くのOn Duration内のPDCCH検出がデータスケジュールを検出しないことがまだ存在するので、さらなる最適化空間が存在する。
【0033】
同様に、ページについて、UEは、長い時間で、一部のPOのみでページを得、大部分のPOにおいて、UEがUEをスケジュールするPDCCHを検出するのは、対応するページングメッセージがないので、既存のメカニズムにおいて、端末ページングメッセージの受信は、不要な電力が消費され、最適化の可能性もある。
【0034】
さらに、接続状態のUEのPDCCH受信又はOn Duration期間中のPDCCH受信についても、上記と同様の問題があり、これは、1つのシステムに複数のユーザが存在するためであり、システム負荷が高い場合、単一のユーザは、部分的な時間でのPDCCHスケジュールのみを得、同様に、UEのサービス到着も時間的に不確実性があり、ネットワークは、UEのサービスが到着した後にのみUEをスケジュールする。したがって、接続状態のUEのPDCCH受信又はOn Duration期間中のPDCCH受信についても、前述のような最適化が可能である。
【0035】
現在、DRXメカニズムについて、1つの最適化解決的手段は以下の通りである。基地局がOn Durationで端末をスケジュールする必要があると判断すれば、On Durationの前に端末に指示信号を送信してもよいが、そうでなければ、端末に当該指示信号を送信しない。端末は、当該指示信号を検出した後だけ、DRXのon durationでPDCCH検出及びデータ受信を行い、そうでなければ、PDCCH検出を行わない。上記の指示信号は、端末の省エネに役立ち、WUSとも呼ばれてもよい。この際、UEは、省エネ信号を検出するだけで、on durationでPDCCHを検出する必要があるかどうかを判断でき、PDCCHを直接検出するよりも電力を節約することができる。同様に、アイドル状態のUEがページングメッセージを受信することについて、POの前に、省エネ信号を検出することにより、今回のPOでPDCCHを検出する必要があるかどうかを判断する。
【0036】
NRにはBWPの概念が導入され、1つのBWPには連続的な物理リソースブロック(physical resource block、PRB)のセットが含まれてもよく、BWPの帯域幅は、キャリア帯域幅より小さい又は等しい。端末の1つのサービスセルには最大4つのBWPが配置されてもよく、そのうちの1つは、デフォルト(default)のBWPであり、default BWPは、初期アクティブ(initial active)ダウンリンク(Downlink、DL)BWPであってもよいし、initial active DL BWPとは異なるBWPであってもよい。しかし、端末は現在、アクティブなBWPを1つしか持つことができない。端末は、ネットワークから送信されたダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)シグナリングに基づいて、複数のBWP間で切り替えることができ、タイマー(timer)の制御に基づいて、複数のBWP間で切り替えることもできる。
【0037】
本願の実施例は、端末には複数のBWPが配置された場合、省エネ信号をどのように配置する方法を提供する。
【0038】
図2は、本願の実施例によって提供される信号伝送方法200の概略フローチャートである。
図2に示すように、当該方法200は、以下の部分又は全部を含む。
【0039】
S210において、端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、ネットワーク機器は、前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を前記端末機器に送信する。
【0040】
端末機器には複数のBWPが配置された場合、省エネ信号のネットワーク配置は、per-BWP配置であってもよく、つまり、ネットワークは、各BWPに対して対応する省エネ信号を個別に配置し、例えば、省エネ信号の周波数領域リソース位置及び/又は時間領域リソース位置を配置してもよく、又は省エネ信号が送信する回数を配置してもよく、又はサブキャリア間隔などの省エネ信号のパラメータセット(numerology)を配置してもよい。これにより、端末機器は、あるBWPがアクティブ状態にある場合、対応する省エネ信号の配置情報を取得することができる。さらに、より良い省エネゲインを実現することができる。
【0041】
説明すべきものとして、当該各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、プロトコルによって約束されてもよい。例えば、プロトコルは、複数のBWPを約束でき、具体的には複数のBWPの帯域幅範囲を約束できる。プロトコルは、各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソース位置及び/又は時間領域リソース位置などをさらに約束して、端末機器の内部に配置することができる。ネットワーク機器は、各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を事前に取得でき、あるBWPがアクティブ状態であり、且つネットワーク機器が省エネ信号を送信する必要がある場合、ネットワーク機器は、アクティブ状態のBWPに対応する省エネ信号の配置情報を確定でき、さらにネットワーク機器は、取得した配置情報に基づいて、省エネ信号を送信することができる。例えば、当該配置情報で省エネ信号を送信する。
【0042】
選択的に、ネットワーク機器が端末機器に各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を送信する時、省エネ信号の配置情報を対応するBWPの配置情報に含めることができる。つまり、ネットワーク機器が端末機器に各BWPの配置情報を送信するとともに、対応するBWPの省エネ信号を配置し、対応するBWPの省エネ信号の配置情報がBWPの配置情報に載せられる。例えば、当該BWPの配置情報は、BWPの帯域幅範囲、パラメータセット、測定に関するパラメータ(無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定又は無線リンクモニター(Radio Link Monitoring、RLM)測定)などを含んでもよく、当該BWPの配置情報はさらに、対応する省エネ信号の時間周波数リソース位置などを含んでもよい。したがって、ネットワーク機器は、1つのシグナリングによってBWPの配置を完了することができ、対応する省エネ信号の配置を完了することもでき、シグナリングのオーバーヘッドを節約する。
【0043】
選択的に、当該各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、当該各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置し、又は、当該複数のBWPは、第1BWPセットと第2BWPセットに分かれており、当該第1BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、当該第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0044】
以下、
図3~
図5に関連して、本願の実施例1~3を詳細に説明する。
【0045】
ネットワークが端末に3つのBWP、つまりBWP1、BWP2及びBWP3を配置すると仮定する。ネットワークが、当該3つのBWPそれぞれに配置される省エネ信号は、
図3~5に示される。
【0046】
図3において、各BWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、対応するBWP
の帯域幅範囲内に位置する。具体的に、BWP1に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP1に位置し、BWP2に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP2に位置し、BWP3に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP3に位置する。
【0047】
つまり、あるBWPがアクティブされる時、ネットワーク機器は、当該BWPにおける端末機器に対応する省エネ信号を送信することができ、端末機器は、当該BWPでネットワーク機器から送信された対応する省エネ信号を受信することができ、省エネ信号を受信する時の不要な周波数ホッピングを回避する。
【0048】
図4において、各BWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、対応するBWP
の帯域幅範囲以外に位置する。具体的に、BWP1に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP3に位置し、BWP2に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP1に位置し、BWP3に対応する省エネ信号は、周波数領域でBWP2に位置する。
【0049】
図5において、複数のBWPのうち、一部のBWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、対応するBWP
の帯域幅範囲内に位置し、他の部分BWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、対応するBWP
の帯域幅範囲以外に位置する。例えば、複数のBWPに対応する省エネ信号
のリソース周波数領域は、同一のBWP
の帯域幅範囲内に位置してもよい。具体的に、BWP1、BWP2及びBWP3それぞれに対応する省エネ信号は、周波数領域で全部BWP1に位置する。つまり、BWP2とBWP3それぞれに対応する省エネ信号は、周波数領域においてそれぞれ
の帯域幅範囲以外のBWP内に位置し、BWP
1に対応する省エネ信号は、周波数領域において自分
の帯域幅範囲内に位置する。
【0050】
複数のBWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、一部のBWP
の帯域幅範囲内に位置してもよい。例えば、端末には4つのBWP、つまりBWP1、BWP2、BWP3及びBWP4が配置されたと仮定し、当該各BWPに対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、BWP1とBWP2
の帯域幅範囲内であってもよく、例えば、BWP1~BWP4に対応する省エネ信号
の周波数領域リソースは、いずれもBWP1とBWP2に位置する。
図5は単なる例示的なものであり、限定するものではない。
【0051】
選択的に、端末機器に配置された複数のBWPそれぞれに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、同一のBWPの帯域幅範囲内に位置する時、当該BWPは、端末機器のデフォルト(default)のBWP又は初期アクティブされたダウンリンクBWPであってもよい。
【0052】
選択的に、複数のBWPそれぞれに対応する省エネ信号の以下の属性は、全て同じ又は異なってもよいし、又は一部が同じで、別の部分が異なってもよい。当該属性は、省エネ信号の帯域幅、即ち、省エネ信号の周波数領域幅であってもよく、例えば、いくつかのBWPに対応する省エネ信号は、比較的大きな信号帯域幅を採用することができるが、他のBWPに対応する省エネ信号は、比較的小さい信号帯域幅を採用することができる。当該属性はまた、省エネ信号が採用したシーケンスの種類であってもよく、例えば、いくつかのBWPに対応する省エネ信号は、Zadoff Chu(ZC)シーケンスを採用することができるが、他のBWPに対応する省エネ信号は、疑似ランダムシーケンスを採用することができる。当該属性はまた、省エネ信号のシーケンス番号であってもよく、例えば、省エネ信号がZCシーケンスを採用すると仮定し、異なるBWPは、異なるZCシーケンス循環シフトを使用することができ、異なるZCシーケンス循環シフトは、異なるシーケンス番号に対応することができ、即ち、異なるシーケンス番号を有する。
【0053】
理解すべきものとして、本願の実施例における省エネ信号は、実質的には指示信号であり、前述WUSであってもよく、他のいくつかの信号であってもよく、例えば既存の同期信号/物理放送チャンネル(Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel、SS/PBCH)ブロック、PDCCHチャネル自体を多重化してもよく、又はPDCCHの候補リソースのチャネル又は信号を占有してもよく、つまり、端末機器が、これらのSS/PBCHブロック又はPDCCHチャネル自体を受信又は受信しなく、又はPDCCHの候補リソースのチャネル又は信号を占有する限り、対応する受信ウィンドウでPDCCHの検出を行わないと確定することができる。ネットワーク機器は、これらのルールを端末機器と事前に約束することができ、本願の実施例は、省エネ信号の具体的な表現形態を限定しない。
【0054】
例えば、アイドル状態にある端末に対して、当該省エネ信号は、ウェイクアップ信号であってもよく、当該ウェイクアップ信号は、端末をウェイクアップするために使用され、当該ウェイクアップ信号とPOの間のタイミング関係は、ネットワーク機器によって配置されることができる。
【0055】
ネットワーク機器は、端末機器に複数のBWPに対応する省エネ信号の配置情報を送信した後、省エネ信号を送信する必要がある場合、現在アクティブされたBWPに対応する省エネ信号の配置情報を先に取得し、当該配置情報に基づいて、端末機器に現在アクティブされたBWPに対応する省エネ信号を送信することができる。
【0056】
ネットワーク機器に対して、1つの省エネ信号の時間周波数リソースで送信された省エネ信号は、現在アクティブされたBWPにおける少なくとも1つの送信ウィンドウに対してもよく、当該送信ウィンドウは、DRXの送信ウィンドウ、即ち上記の「On Duration」であってもよく、当該送信ウィンドウは、1つのページタイミングPO、又はPDCCHのモニターウィンドウ、即ちPDCCH検索空間などであってもよい。端末機器に対して、1つの省エネ信号の時間周波数リソースで受信された省エネ信号は、現在アクティブされたBWPにおける少なくとも1つの受信ウィンドウに対してもよく、当該受信ウィンドウは、DRXの送信ウィンドウ、ページタイミング又はPDCCH検索空間などであってもよい。端末機器は、当該省エネ信号を受信すると、対応する受信ウィンドウでPDCCHの検出を行うことができる。受信されていない場合、端末機器は、対応する受信ウィンドウでPDCCHの検出を行わない。
【0057】
理解すべきものとして、当該省エネ信号は、対応する1つの受信ウィンドウでPDCCHの検出を行わないことを端末機器に指示するために使用されることができる。つまり、端末機器は、当該省エネ信号を受信すると、対応する受信ウィンドウでPDCCHの検出を行わない。受信されていない場合、端末機器は、対応する受信ウィンドウでPDCCHの検出を行う。
【0058】
ここで説明する1つの省エネ信号に対応する送信ウィンドウ又は受信ウィンドウは、当該省エネ信号の後の最初の送信ウィンドウ又は最初の受信ウィンドウであってもよく、又はその後の他の送信ウィンドウ又は受信ウィンドウであってもよく、その後の複数の送信ウィンドウ又は受信ウィンドウであってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0059】
BWP切り替え後、ネットワーク機器は、切り替え後のBWPに対応する省エネ信号の配置リソースで端末機器に省エネ信号を送信し、同様に、端末機器は、切り替え後のBWPに対応する省エネ信号の配置リソースで省エネ信号を受信する。
【0060】
図6は、本願の実施例によって提供される信号伝送方法300の概略ブロック図である。
図6に示すように、当該方法300は、以下の部分または全部を含む。
【0061】
S310において、端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、前記端末機器は、ネットワーク機器から送信された前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を受信する。
【0062】
したがって、本願の実施例の信号伝送方法は、複数のBWPに対して単独で省エネ信号を配置することにより、端末機器が省エネ信号を受信する柔軟性を高めるのに有益であり、より良い省エネゲインを実現することができる。
【0063】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられる。
【0064】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0065】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPは、第1BWPセットと第2BWPセットに分けられ、前記第1BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0066】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPセットは、第1BWPを含み、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、前記第1BWPの帯域幅範囲内に位置する。
【0067】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPは、前記端末機器のデフォルトBWP又は初期アクティブのダウンリンクBWPである。
【0068】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPのうちの少なくとも2つのBWPは、それぞれ対応する省エネ信号の以下の属性における少なくとも1つの属性が異なる。省エネ信号の帯域幅、省エネ信号に採用されるシーケンス種類及び省エネ信号のシーケンス番号である。
【0069】
選択的に、本願の実施例において、前記方法はさらに、前記複数のBWPにおける第2BWPがアクティブ状態にある場合、前記端末機器が、前記第2BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記ネットワーク機器から送信された前記第2BWPに対応する省エネ信号を受信することを含む。
【0070】
選択的に、本願の実施例において、前記方法はさらに、前記端末機器が、前記第2BWPに対応する省エネ信号に基づいて、前記第2BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行うと確定し、又は前記端末機器が、前記第2BWPに対応する省エネ信号に基づいて、前記第2BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行わないと確定することを含む。
【0071】
選択的に、本願の実施例において、前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又はPDCCH検索空間を含む。
【0072】
理解すべきものとして、端末機器が説明する端末機器とネットワーク機器の間の相互作用及び関連する特性、機能などは、ネットワーク機器の関連する特性、機能に対応する。つまり、ネットワーク機器は、端末機器にどのようなメッセージを送信し、端末機器は、ネットワーク機器から対応するメッセージを受信する。
【0073】
また理解すべきものとして、本願の各実施例において、上記の各プロセスのシーケンス番号の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、本願の実施例の実施過程に対して任意の限定をなすべきではなく、その機能及び固有の論理で確定されるべきである。
【0074】
上記では、本願の実施例に係る信号伝送方法を詳細に説明し、以下、
図7~
図10に関連して、本願の実施例に係る信号伝送の装置について説明し、方法の実施例に記載の技術的特徴は、以下の装置の実施例に適用される。
【0075】
図7は、本願の実施例に係るネットワーク機器400の概略ブロック図を示す。
図7に示すように、当該ネットワーク機器400は、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、前記端末機器に前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を送信するために使用される送受信ユニット410を含む。
【0076】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられる。
【0077】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0078】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPは、第1BWPセットと第2BWPセットに分けられ、前記第1BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0079】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPセットは、第1BWPを含み、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、前記第1BWPの帯域幅範囲内に位置する。
【0080】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPは、前記端末機器のデフォルトBWP又は初期アクティブのダウンリンクBWPである。
【0081】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPのうちの少なくとも2つのBWPは、それぞれ対応する省エネ信号の以下の属性における少なくとも1つの属性が異なる。省エネ信号の帯域幅、省エネ信号に採用されるシーケンス種類及び省エネ信号のシーケンス番号である。
【0082】
選択的に、本願の実施例において、前記送受信ユニットはさらに、前記複数のBWPにおける第2BWPがアクティブ状態にある場合、前記第2BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記端末機器に前記第2BWPに対応する省エネ信号を送信するために使用される。
【0083】
選択的に、本願の実施例において、前記第2BWPに対応する省エネ信号は、前記第2BWPにおける少なくとも1つのウィンドウに対応し、前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又は物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH検索空間を含む。
【0084】
理解すべきものとして、本願の実施例に係るネットワーク機器400は、本願の方法の実施例におけるネットワーク機器に対応することができ、ネットワーク機器400における各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ
図2の方法におけるネットワーク機器の対応する流れを実現するためのものであり、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0085】
図8は、本願の実施例の端末機器500の概略ブロック図を示す。
図8に示すように、当該端末機器500は、
端末機器に複数の帯域幅部分BWPが配置される場合、ネットワーク機器から送信された前記複数のBWPにおける各BWPに対応する省エネ信号の配置情報を受信するために使用される送受信ユニット510を含む。
【0086】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の配置情報は、対応するBWPの配置情報に載せられる。
【0087】
選択的に、本願の実施例において、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、又は、前記各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0088】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPは、第1BWPセットと第2BWPセットに分けられ、前記第1BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲内に位置し、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、対応するBWPの帯域幅範囲以外に位置する。
【0089】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPセットは、第1BWPを含み、前記第2BWPセットにおける各BWPに対応する省エネ信号の周波数領域リソースは、前記第1BWPの帯域幅範囲内に位置する。
【0090】
選択的に、本願の実施例において、前記第1BWPは、前記端末機器のデフォルトBWP又は初期アクティブのダウンリンクBWPである。
【0091】
選択的に、本願の実施例において、前記複数のBWPのうちの少なくとも2つのBWPは、それぞれ対応する省エネ信号の以下の属性における少なくとも1つの属性が異なる。省エネ信号の帯域幅、省エネ信号に採用されるシーケンス種類及び省エネ信号のシーケンス番号である。
【0092】
選択的に、本願の実施例において、前記送受信ユニットはさらに、前記複数のBWPにおける第2BWPがアクティブ状態にある場合、前記第2BWPに対応する省エネ信号の配置情報に基づいて、前記ネットワーク機器から送信された前記第2BWPに対応する省エネ信号を受信するために使用される。
【0093】
選択的に、本願の実施例において、前記端末機器はさらに、前記第2BWPに対応する省エネ信号に基づいて、前記第2BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行うと確定し、又は前記第2BWPに対応する省エネ信号に基づいて、前記第2BWPにおける少なくとも1つのウィンドウで物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの検出を行わないと確定するために使用される処理ユニットを含む。
【0094】
選択的に、本願の実施例において、前記少なくとも1つのウィンドウは、非連続受信DRX送信ウィンドウ、ページタイミングPO又はPDCCH検索空間を含む。
【0095】
理解すべきものとして、本願の実施例に係る端末機器500は、本願の方法の実施例における端末機器に対応することができ、端末機器500における各ユニットの上記と他の操作及び/又は機能は、それぞれ
図6の方法における端末機器の対応する流れを実現するためのものであり、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0096】
図9に示すように、本願の実施例はさらに、ネットワーク機器600を提供し、当該ネットワーク機器600は、
図7におけるネットワーク機器400であってもよく、
図2における方法200に対応するネットワーク機器のコンテンツを実行することができる。
図9に示すネットワーク機器600は、プロセッサ610を含み、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0097】
選択的に、
図9に示すように、ネットワーク機器600はさらに、メモリ620を含んでもよい。そのうち、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0098】
メモリ620は、プロセッサ610から独立する別個の装置であってもよいし、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0099】
選択的に、
図9に示すように、ネットワーク機器600はさらに、トランシーバ630を含んでもよく、プロセッサ610は、当該トランシーバ630を制御して他の機器と通信することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信することができ、又は他の機器から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0100】
トランシーバ630は、送信機と受信機を含んでもよい。トランシーバ630はアンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0101】
選択的に、当該ネットワーク機器600は、本願の実施例のネットワーク機器であってもよく、当該ネットワーク機器600は、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0102】
1つの具体的な実施形態において、ネットワーク機器
400における送受信ユニットは、
図9におけるトランシーバ630によって実現されてもよい。
【0103】
図10に示すように、本願の実施例はさらに、端末機器700を提供し、当該端末機器700は、
図8における端末機器500であってもよく、
図6における方法300に対応する端末機器のコンテンツを実行することができる。
図10に示す端末機器700は、プロセッサ710を含み、プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0104】
選択的に、
図10に示すように、端末機器700はさらに、メモリ720を含んでもよい。そのうち、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0105】
メモリ720は、プロセッサ710から独立する別個の装置であってもよいし、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0106】
選択的に、
図10に示すように、端末機器700はさらに、トランシーバ730を含んでもよく、プロセッサ710は、当該トランシーバ730を制御して他の機器と通信することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信することができ、又は他の機器から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0107】
トランシーバ730は、送信機と受信機を含んでもよい。トランシーバ730はさらに、アンテナを含んでもよく、アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0108】
選択的に、当該端末機器700は、本願の実施例の端末機器であってもよく、当該端末機器700は、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応する流れを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0109】
1つの具体的な実施形態において、端末機器
500における処理ユニットは、
図10におけるプロセッサ710によって実現されてもよい。端末機器
500における送受信ユニット
510は、
図10におけるトランシーバ730によって実現されてもよい。
【0110】
図11は、本願の実施例のチップの概略構成図である。
図11に示すチップ800は、プロセッサ810を含み、プロセッサ810は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0111】
選択的に、
図11に示すように、チップ800はさらに、メモリ820を含んでもよい。そのうち、プロセッサ810は、メモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0112】
メモリ820は、プロセッサ810から独立する別個の装置であってもよいし、プロセッサ810に集積されてもよい。
【0113】
選択的に、当該チップ800はさらに、入力インターフェース830を含んでもよい。そのうち、プロセッサ810は、当該入力インターフェース830を制御して他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0114】
選択的に、当該チップ800はさらに、出力インターフェース840を含んでもよい。そのうち、プロセッサ810は、当該出力インターフェース840を制御して他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0115】
選択的に、当該チップは、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する流れを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0116】
選択的に、当該チップは、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、当該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応する流れを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0117】
理解すべきものとして、本願の実施例で言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0118】
図12は、本願の実施例によって提供される通信システム900の概略ブロック図である。
図12に示すように、当該通信システム900は、端末機器910とネットワーク機器920を含む。
【0119】
当該端末機器910は、上記の方法における端末機器によって実現される対応する機能を実現するために使用されることができ、及び当該ネットワーク機器920可は、上記の方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現するために使用されることができ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0120】
理解すべきものとして、本願の実施例のプロセッサは、信号処理能力を持つ集積回路チップである可能性がある。実現過程において、上記方法の実施例の各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形の命令によって完了することができる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジック装置、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。本願の実施例に開示の各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例と組み合わせて開示される方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサによって実行されるものとして、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるものとして直接具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置することができる。当該記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアを組み合わせて上記の方法ステップを完させる。
【0121】
理解できるものとして、本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、又は揮発性と不揮発性メモリの両者を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリが読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリがランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。例示的であるが限定的ではない説明として、多くの形態のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。注意すべきものとして、本明細書で説明されるシステムと方法のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0122】
理解すべきものとして、上記のメモリは、限定的説明ではなく、例示的ものであり、例えば、本願の実施例におけるメモリはさらに、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0123】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0124】
選択的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0125】
選択的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0126】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0127】
選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0128】
選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0129】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを提供する。
【0130】
選択的に、当該コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0131】
選択的に、当該コンピュータプログラムは、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに本願の実施例の各方法における端末機器によって実現される対応する流れを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
【0132】
当業者は、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明される各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることができることを理解することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるか、ソフトウェアで実行されるかは、技術的解決手段の特定のアプリケーションと設計上の制約条件に依存する。プロの技術者は、特定のアプリケーションごとに説明された機能を実施させるために異なる方法を使用できるが、この種の実現は、本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0133】
当業者は、説明の便宜と簡潔のために、上記説明されるシステム、装置、及びユニットの具体的な作業プロセスは、上記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができると明確に理解することができ、ここでは繰り返さない。
【0134】
本出願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実施されることができると理解すべきである。例えば、上記説明される装置の実施例は概略的なものにすぎず、例えば、前記ユニットの分割は論理機能上の分割にすぎず、実際に実施する際に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、又は一部の特徴を反映させず、実行しなかったりしてもよい。また、表示又は検討した互いの結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的形態、機械的形態又はその他の形態であってもよい。
【0135】
前記分離される部品として説明されるユニットは、物理的に分離されるものでもよければ、分離されないものであってもよい。ユニットとして示される部品は、物理的なユニットであってもよいが、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、同一の場所に設けられるものであってもよいが、複数のネットワークユニットに配置されるものであってもよい。必要に応じて、一部のユニットだけを用いるか、又はすべてのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0136】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットが1つの処理ユニットに集積されてもよいが、各ユニットが単独で物理的な部品として存在するか、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0137】
前記機能が、ソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決手段は、本質的に、従来の技術に寄与する部分であるか、当該技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形で具現化されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバー、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の各実施例で説明した方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又はコンパクトディスクなどのプログラムコードを記憶できるさまざまな媒体を含む。
【0138】
以上の内容は、本出願の実施例の具体的実施形態にすぎず、本出願の保護範囲はこれらに限定されず、当業者であれば、本出願の実施例で開示される技術的範囲内に、容易に想像しうるすべての変更又は置換は、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本出願の保護範囲を、特許請求の保護範囲に従うものとする。