IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

<>
  • 特許-衣類処理装置 図1
  • 特許-衣類処理装置 図2
  • 特許-衣類処理装置 図3
  • 特許-衣類処理装置 図4
  • 特許-衣類処理装置 図5
  • 特許-衣類処理装置 図6
  • 特許-衣類処理装置 図7
  • 特許-衣類処理装置 図8
  • 特許-衣類処理装置 図9
  • 特許-衣類処理装置 図10
  • 特許-衣類処理装置 図11
  • 特許-衣類処理装置 図12
  • 特許-衣類処理装置 図13
  • 特許-衣類処理装置 図14
  • 特許-衣類処理装置 図15
  • 特許-衣類処理装置 図16
  • 特許-衣類処理装置 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/12 20060101AFI20221128BHJP
   D06F 73/02 20060101ALI20221128BHJP
   D06F 58/10 20060101ALI20221128BHJP
【FI】
D06F39/12 A
D06F73/02
D06F58/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021504409
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 KR2019009499
(87)【国際公開番号】W WO2020027555
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-02-22
(31)【優先権主張番号】62/711,629
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】チェ,チュンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ワンシク
(72)【発明者】
【氏名】パク,スンホ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヘヨン
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206245092(CN,U)
【文献】特開平01-308597(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0218566(US,A1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0206221(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/12
D06F 73/02
D06F 59/02
D06F 58/10
A47B 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
対向する第1側面パネル及び第2側面パネル、前記第1側面パネルと前記第2側面パネルを連結してそれぞれ上面と底面を形成する上部パネル及び下部パネル、前記第1側面パネルと前記第2側面パネルを連結して後面を形成する後方パネルが備えられたキャビネット;
前記第1側面パネル、前記第2側面パネル、前記上部パネル及び前記下部パネルに固定されて前記キャビネットの前面を形成する前方パネル及び前記前方パネルを貫通する投入口が備えられた第1ベース;
前記前方パネルに固定されて前記キャビネット内に位置し、前記投入口に連通して衣類が収容される空間を提供する第1チャンバー;
前記前方パネルと前記後方パネルの間に位置する前方フレーム、前記前方フレームから前記後方パネルに向かって延び、前記第1チャンバーの底面と離隔する上部フレーム、前記第1側面パネルと離隔する第1側面フレーム及び前記第2側面パネルと離隔する第2側面フレームが備えられた第2ベース;
前記前方フレーム、前記上部フレーム、前記第1側面フレーム、前記第2側面フレーム、前記下部パネル及び前記後方パネルにより形成される第2チャンバー;
前記第2チャンバー内に備えられて前記第1チャンバーに空気と水分のうちのいずれかを供給する供給部;
前記キャビネット又は前記前方パネルに回転自在に固定されて前記投入口を開閉するドア;及び
前記キャビネット、前記第1ベース、前記第1チャンバー及び前記第2ベースの間に形成された発泡空間に注入される発泡プラスチック(forming plastic)で形成される断熱部;を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記発泡空間は、
前記第1チャンバーと前記上部パネルの間に形成された空間;
前記第1チャンバーと前記第1側面パネルの間に形成された空間;
前記第1チャンバーと前記第2側面パネルの間に形成された空間;
前記第1チャンバーと前記後方パネルの間に形成された空間;
前記第1チャンバーと前記上部フレームの間に形成された空間;
前記前方パネルと前記前方フレームの間に形成された空間;
前記第1側面フレームと前記第1側面パネルの間に形成された空間;及び、
前記第2側面フレームと前記第2側面パネルの間に形成された空間;を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記発泡プラスチックは、ポリウレタン(Polyurethane)、ポリスチレン(Polystyrene)、及びポリオレフィン(Polyolefin)のうちの何れかからなることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第1チャンバーの底面を貫通するチャンバーの第1貫通孔及びチャンバーの第2貫通孔;
前記上部フレームを貫通する第1固定孔及び第2固定孔;
前記チャンバーの第1貫通孔と前記第1固定孔を連結する第1流路形成部;及び
前記チャンバーの第2貫通孔と前記第2固定孔を連結する第2流路形成部;を更に備え、
前記供給部は、前記第2チャンバー内に備えられて前記第1固定孔と前記第2固定孔を連結する循環ダクト、
前記循環ダクトに流入した空気を除湿する第1熱交換器、
前記循環ダクト内に備えられて前記第1熱交換器を通過した空気を加熱する第2熱交換器、及び、
前記第1固定孔に流入した空気を前記第2固定孔に移動させるファンを備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記第1流路形成部は、前記第1チャンバーの底面と前記上部フレームの間の間隔を維持するように備えられた第1流路ボディ;及び、前記第1流路ボディを貫通して前記チャンバーの第1貫通孔と前記第1固定孔を連結する第1ボディの貫通孔;を備え、
前記第2流路形成部は、前記第1チャンバーの底面と前記上部フレームの間の間隔を維持するように備えられた第2流路ボディ;及び、前記第2流路ボディを貫通して前記チャンバーの第2貫通孔と前記第2固定孔を連結する第2ボディの貫通孔;を備えることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記投入口の下部に位置し、前記前方パネルを貫通する第1外気吸入口;
前記前方フレームを貫通する第2外気吸入口;
前記第1外気吸入口と前記第2外気吸入口を連結する外気ガイド;及び
前記第2外気吸入口と前記循環ダクトを連結する外気ダクト;を更に備えることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記循環ダクトは、
前記第1固定孔に連結された吸気ダクト;
前記第2固定孔に連結された排気ダクト;
前記吸気ダクトに流入した空気及び前記外気ダクトから供給される空気を前記排気ダクトに導く連結ダクト;
前記吸気ダクトを開閉する第1開閉部;及び
前記外気ダクトを開閉する第2開閉部;を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記外気ガイドは、
一端が前記前方パネルに固定され、他端は前記前方フレームに固定されて前記前方パネルと前記前方フレームの間の間隔を維持するガイドボディ;及び
前記ガイドボディを貫通して前記第1外気吸入口と前記第2外気吸入口を連結するガイド貫通孔;を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記前方パネルにおいて前記前方フレームに向かって凹んで折り曲げられた取付溝;
前記取付溝を貫通する第2チャンバー連通孔;
前記前方フレームを貫通して、前記第2チャンバー連通孔に連結された取付溝連通孔;
水が貯蔵される空間を提供し、前記取付溝に着脱自在な集水タンク;
前記集水タンクを貫通して、前記第2チャンバー連通孔に位置する集水タンク貫通孔;
前記集水タンクが前記取付溝に挿入されると、前記集水タンク貫通孔に結合し、前記集水タンクが前記取付溝から引き出されると、前記集水タンク貫通孔から分離される第1排出管;及び
前記第1熱交換器から排出される凝縮水を前記第1排出管に供給する排出ポンプ;を備えることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記第1チャンバーの底面を貫通するチャンバー貫通孔;
前記上部フレームを貫通する供給管貫通孔;を更に備え、
前記供給部は、
前記第2チャンバー内に備えられてスチームを発生させるスチーム発生器、
前記チャンバー貫通孔に位置する噴射口及び前記供給管貫通孔に挿入された供給管が備えられた噴射ボディ、及び
前記スチーム発生器と前記供給管を連結する連結管を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記第2チャンバー内に備えられてスチームを発生させるスチーム発生器;
前記前方パネルにおいて前記前方フレームに向かって凹んで折り曲げられた取付溝;
前記取付溝を貫通する第2チャンバー連通孔;
前記前方フレームを貫通して、前記第2チャンバー連通孔に固定された取付溝連通孔;
水が貯蔵される空間を提供し、前記取付溝に着脱自在な供給タンク;
前記供給タンクを貫通して、前記第2チャンバー連通孔に位置する供給タンク貫通孔;
前記供給タンクが前記取付溝に挿入されると、前記供給タンク貫通孔に結合し、前記供給タンクが前記取付溝から引き出されると、前記供給タンク貫通孔から分離される第1供給管;及び
前記第1供給管に流入した水を前記スチーム発生器に連結された第2供給管に移動させる供給ポンプ;を備えることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
制御命令が表示される表示部及び制御命令が入力される入力部のうちの何れかが備えられ、
前記ドアに固定された制御パネル;
前記第2チャンバー内に備えられた制御部;
前記前方パネルを貫通するパネル貫通孔;
前記前方フレームを貫通するフレーム貫通孔;及び
前記パネル貫通孔と前記フレーム貫通孔を連結して、前記制御パネルと前記制御部を連結するワイヤが挿入されるワイヤガイド;を更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
制御命令が表示される表示部及び制御命令が入力される入力部のうちの何れかが備えられ、
前記ドアに固定された制御パネル;
前記第2チャンバー内に備えられた制御部;
前記前方パネルが提供する空間のうち、前記第1チャンバーの上部に位置する空間に前記ドアを連結する第1ヒンジ;
前記前方パネルが提供する空間のうち、前記第1チャンバーの下部に位置する空間に前記ドアを連結する第2ヒンジ;
前記前方パネルの左上端と右上端にそれぞれ備えられた第1ヒンジの第1取付部及び第1ヒンジの第2取付部;
前記前方パネルの左下端と右下端にそれぞれ備えられた第2ヒンジの第1取付部及び第2ヒンジの第2取付部;
前記第2ヒンジの第1取付部の下部に位置するパネルの第1貫通孔;
前記第2ヒンジの第2取付部の下部に位置するパネルの第2貫通孔;
前記前方フレームを貫通するフレームの第1貫通孔;
前記前方フレームを貫通するフレームの第2貫通孔;
前記パネルの第1貫通孔と前記フレームの第1貫通孔を連結し、前記制御パネルと前記制御部を連結するワイヤが挿入可能なワイヤの第1ガイド;及び
前記パネルの第2貫通孔と前記フレームの第2貫通孔を連結し、前記制御パネルと前記制御部を連結するワイヤが挿入可能な第2ガイド;を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記上部パネルに固定されて前記第1チャンバーの外部に位置する支持フレーム;
前記支持フレームを貫通する支持部の第1貫通孔及び支持部の第2貫通孔;
前記第1チャンバーの上面を貫通して前記支持部の第1貫通孔の下部に位置する第1バー貫通孔;
前記第1チャンバーの上面を貫通して前記支持部の第2貫通孔の下部に位置する第2バー貫通孔;
前記支持部の第1貫通孔と前記第1バー貫通孔を連結し、前記支持フレームと前記第1チャンバーの間の間隔を維持するパイプ状の第1支持ボディ;
前記支持部の第2貫通孔と前記第2バー貫通孔を連結し、前記支持フレームと前記第1チャンバーの間の間隔を維持するパイプ状の第2支持ボディ;
一端は前記支持フレームに固定され、他端は前記第1支持ボディに挿入されて前記第1チャンバー内に位置する第1連結部;
一端は前記支持フレームに固定され、他端は前記第2支持ボディに挿入されて前記第1チャンバー内に位置する第2連結部;及び
一端は前記第1連結部に固定され、他端は前記第2連結部に固定されて衣類が支持される支持バー;を更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記支持フレームに備えられ、前記支持バーを前記第1チャンバーの幅方向に沿って往復させる駆動部;
前記第2チャンバー内に備えられた制御部;及び
前記支持フレームに備えられ、前記駆動部と前記制御部を連結するワイヤを前記第1チャンバーと前記キャビネットの間に形成された空間に導く支持フレームガイド;を更に備えることを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記下部パネルは、
前面は前記前パネルに固定され、後面は前記前方フレームに固定され、両側面は前記第1側面パネルと前記第2側面パネルに固定される第1下部パネル;及び
前面は前記第1下部パネルの後面に連結され、両側面は前記第1側面パネルと前記第2側面パネルに固定されて前記第2ベースの下部に位置する第2下部パネル;を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記第1側面パネルが提供する空間のうち、前記前方パネルが位置する方向に備えられた前方第1締結部;
前記第2側面パネルが提供する空間のうち、前記前方パネルが位置する方向に備えられた前方第2締結部;
前記上部パネルが提供する空間のうち、前記前方パネルが位置する方向に備えられた上部パネルの前方締結部;
前記第1下部パネルが提供する空間のうち、前記前方パネルが位置する方向に備えられた下部パネルの前方締結部;
前記前方パネルの縁部に備えられて前記前方第1締結部に嵌入結合する前方パネルの第1締結部;
前記前方パネルの縁部に備えられて前記前方第2締結部に嵌入結合する前方パネルの第2締結部;
前記前方パネルの縁部に備えられて前記上部パネルの前方締結部に嵌入結合する前方パネルの上部締結部;及び
前記前方パネルの縁部に備えられて前記下部パネルの前方締結部に嵌入結合する前方パネルの下部締結部;を更に備えることを特徴とする、請求項16に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記後方パネルは、
前記第1側面パネル、前記第2側面パネル、前記上部パネル及び前記上部フレームの後面に結合する第1後方パネル;及び
前記第1側面フレームの後面及び前記第2側面フレームの後面に着脱自在に結合し、前記第1後方パネルの下部に位置する第2後方パネル;を備えることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記上部パネルのうち、前記後方パネルが位置する方向に備えられる上部パネルの後方締結部;
前記第1側面パネルのうち、前記後方パネルが位置する方向及び前記下部パネルが位置する方向にそれぞれ備えられる後方第1締結部及び下部第1締結部;
前記第2側面パネルのうち、前記後方パネルが位置する方向及び前記下部パネルが位置する方向にそれぞれ備えられる後方第2締結部及び下部第2締結部;
前記第1後方パネルの縁部に備えられて前記上部パネルの後方締結部に嵌入結合する後方パネルの上部締結部;
前記第1後方パネルの縁部に備えられて前記後方第1締結部に嵌入結合する後方パネルの第1締結部;
前記第1後方パネルの縁部に備えられて前記後方第2締結部に嵌入結合する後方パネルの第2締結部;
前記第1側面フレームの後方に備えられて前記後方第1締結部に嵌入結合するフレームの後方第1締結部;
前記第1側面フレームの下方に備えられて前記下部第1締結部に嵌入結合するフレームの下部第1締結部;
前記第2側面フレームの後方に備えられて前記後方第2締結部に嵌入結合するフレームの後方第2締結部;及び
前記第2側面フレームの下方に備えられて前記下部第2締結部に嵌入結合するフレームの下部第2締結部;を更に備えることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記第1後方パネルを貫通して前記発泡プラスチックが注入される注入口;を更に備えることを特徴とする、請求項19に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に衣類処理装置は、衣類に関連する各種の作業を行う装置であり、衣類を洗濯する洗濯装置、ぬれた衣類を乾燥する乾燥装置、衣類に染み付いた匂い又はシワ(wrinkle)を除去するリフレッシャー(refresher)などを含む概念である。
【0003】
従来の衣類処理装置は、衣類が収容される空間を提供するドラム、ドラムを回転させる駆動部、及びドラムにスチームや熱風を供給する供給部を含む。ところが、この構造の衣類処理装置では、ドラム回転中にスチームや熱風が衣類に供給されるので(ドラムに投入された衣類は広げられた状態ではないので)、衣類にシワがついてしまう問題がある。
【0004】
この問題を解決するために、キャビネット、キャビネット内に備えられ、衣類が収容される空間を提供する第1チャンバー、キャビネット内に備えられ、第1チャンバーと分離された空間を提供する第2チャンバー及び第2チャンバーに備えられ、第1チャンバーにスチームや熱風を供給する供給部を含む衣類処理装置がある。
【0005】
この構造の衣類処理装置(韓国特許公開10-2011-0067833)では、衣類が第1チャンバー内で広げられた状態を維持できるので、ドラムを回転しながら臭いとシワを除去する従来の装置の問題(衣類にシワが残る問題)を解決することができる。
【0006】
しかし、第1チャンバーに衣類が置載された状態でスチームと熱風を供給する従来の衣類処理装置は、キャビネットと第1チャンバーの間に別の断熱材が備えられないので、第1チャンバーの断熱が難しいという短所がある。これにより、従来の衣類処理装置は、エネルギー効率が低いという問題がある。
【0007】
また従来の衣類処理装置は、キャビネットとチャンバーの間に位置するフレームにキャビネット、第1チャンバー及び第2チャンバーが固定されているので、衣類処理装置の振動時、金属板からなるキャビネットが振動や騒音を増幅させるという短所がある。
【0008】
また従来の衣類処理装置は、キャビネットによる振動や騒音を最小化するために、キャビネットの強度を補強する部材がさらに求められるという短所がある。
【発明の詳細な説明】
【0009】
〔技術的課題〕
本発明は外観を形成するキャビネットと衣類が収容される空間を提供するチャンバーの間に形成された空間に位置する断熱部が備えられた衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0010】
本発明は断熱部がキャビネットとチャンバーの間に形成された空間に注入される発泡プラスチックで形成される衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0011】
本発明はキャビネットとチャンバーの間に形成された空間に注入された発泡プラスチックがチャンバーの内部又はキャビネットの外部に漏出することを防止できる締結構造を有する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0012】
本発明はキャビネットとチャンバーの間に発泡プラスチックを注入することによりキャビネットが振動することを最小化する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【課題解決手段】
【0013】
本発明は、投入口が備えられたキャビネット;キャビネットに固定されて衣類が収容される空間を提供し、投入口に連通する第1チャンバー;キャビネットに固定されて第1チャンバーの下部に位置し、第1チャンバーと区分される空間を形成する第2チャンバー;第2チャンバー内に備えられて第1チャンバーに空気及びスチームのうちのいずれかを供給する供給部;及びキャビネットと第1チャンバーの間に形成された空間、キャビネットと第2チャンバーの間に形成された空間及び第1チャンバーと第2チャンバーの間に形成された発泡空間に注入される断熱部;を含む(備える:構成する)衣類処理装置を提供する。断熱部は発泡プラスチック(forming plastic)で形成され、これにより、本発明は第1チャンバーに供給される熱エネルギーの損失を最小化することができる。
【0014】
また断熱部はキャビネット、第1チャンバー及び第2チャンバーの間に形成された発泡空間に備えられるので、供給部の作動時、キャビネットやチャンバーなどが振動することを最小化することができる。
【0015】
本発明は、対向する第1側面パネル及び第2側面パネル、第1側面パネルと第2側面パネルを連結してそれぞれ上面と底面を形成する上部パネル及び下部パネル、第1側面パネルと第2側面パネルを連結して後面を形成する後方パネルが備えられたキャビネット;第1側面パネル、第2側面パネル、上部パネル及び下部パネルに固定されてキャビネットの前面を形成する前方パネル及び前方パネルを貫通する投入口が備えられた第1ベース;前方パネルに固定されてキャビネット内に位置し、投入口に連通して衣類が収容される空間を提供する第1チャンバー;前方パネルと後方パネルの間に位置する前方フレーム、前方フレームから後方パネルに向かって延び、第1チャンバーの底面と離隔する上部フレーム、第1側面パネルと離隔する第1側面フレーム及び第2側面パネルと離隔する第2側面フレームが備えられた第2ベース;前方フレーム、上部フレーム、第1側面フレーム、第2側面フレーム、下部パネル及び後方パネルにより形成される第2チャンバー;第2チャンバー内に備えられて第1チャンバーに空気と水分のうちのいずれかを供給する供給部;キャビネット又は前方パネルに回転自在に固定されて投入口を開閉するドア;及びキャビネット、第1ベース、第1チャンバー及び第2ベースの間に形成された発泡空間に注入される発泡プラスチックで形成される断熱部;を含む衣類処理装置を提供する。
【0016】
発泡空間は、第1チャンバーと上部パネルの間に形成された空間;第1チャンバーと第1側面パネルの間に形成された空間;第1チャンバーと第2側面パネルの間に形成された空間;第1チャンバーと後方パネルの間に形成された空間;第1チャンバーと上部フレームの間に形成された空間;前方パネルと前方フレームの間に形成された空間;第1側面フレームと第1側面パネルの間に形成された空間;及び第2側面フレームと第2側面パネルの間に形成された空間;を含む。
【0017】
発泡プラスチックはポリウレタン(Polyurethane)、ポリスチレン(Polystyrene)及びポリオレフィン(Polyolefin)のうちのいずれかからなる。
【0018】
さらに本発明は、第1チャンバーの底面を貫通するチャンバーの第1貫通孔及びチャンバーの第2貫通孔;上部フレームを貫通する第1固定孔及び第2固定孔;チャンバーの第1貫通孔と第1固定孔を連結する第1流路形成部;及びチャンバーの第2貫通孔と第2固定孔を連結する第2流路形成部;を含み、供給部は、第2チャンバー内に備えられて第1固定孔と第2固定孔を連結する循環ダクト、循環ダクトに流入した空気を除湿する第1熱交換器、循環ダクト内に備えられて第1熱交換器を通過した空気を加熱する第2熱交換器、及び第1固定孔に流入した空気を第2固定孔に移動させるファンを含む。
【0019】
第1流路形成部は、第1チャンバーの底面と上部フレームの間の間隔を維持するための第1流路ボディ及び第1流路ボディを貫通してチャンバーの第1貫通孔と第1固定孔を連結する第1ボディの貫通孔;を含み、第2流路形成部は、第1チャンバーの底面と上部フレームの間の間隔を維持するための第2流路ボディ及び第2流路ボディを貫通してチャンバーの第2貫通孔と第2固定孔を連結する第2ボディの貫通孔;を含む。
【0020】
さらに本発明は、投入口の下部に位置し、前方パネルを貫通する第1外気吸入口;前方フレームを貫通する第2外気吸入口;第1外気吸入口と第2外気吸入口を連結する外気ガイド;及び第2外気吸入口と循環ダクトを連結する外気ダクト;を含む。
【0021】
循環ダクトは、第1固定孔に連結された吸気ダクト;第2固定孔に連結された排気ダクト;吸気ダクトに流入した空気及び外気ダクトから供給される空気を排気ダクトに導く連結ダクト;吸気ダクトを開閉する第1開閉部;及び外気ダクトを開閉する第2開閉部;を含む。
【0022】
外気ガイドは、一端が前方パネルに固定され、他端は前方フレームに固定されて前方パネルと前方フレームの間の間隔を維持するガイドボディ;及びガイドボディを貫通して第1外気吸入口と第2外気吸入口を連結するガイド貫通孔;を含む。
【0023】
さらに本発明は、前方パネルにおいて前方フレームに向かって凹んで折り曲げられた取付溝;取付溝を貫通する第2チャンバー連通孔;前方フレームを貫通して、第2チャンバー連通孔に連結された取付溝連通孔;水が貯蔵される空間を提供し、取付溝に着脱自在な集水タンク;集水タンクを貫通して、第2チャンバー連通孔に位置する集水タンク貫通孔;集水タンクが取付溝に挿入されると、集水タンク貫通孔に結合し、集水タンクが取付溝から引き出されると、集水タンク貫通孔から分離される第1排出管;及び第1熱交換器から排出される凝縮水を第1排出管に供給する排出ポンプ;を含む。
【0024】
さらに本発明は、第1チャンバーの底面を貫通するチャンバー貫通孔;上部フレームを貫通する供給管貫通孔;を含み、供給部は、第2チャンバー内に備えられてスチームを発生させるスチーム発生器、チャンバー貫通孔に位置する噴射口及び供給管の貫通孔に挿入された供給管が備えられた噴射ボディ、及びスチーム発生器と供給管を連結する連結管を含む。
【0025】
さらに本発明は、前方パネルにおいて前方フレームに向かって凹んで折り曲げられた取付溝;取付溝を貫通する第2チャンバー連通孔;前方フレームを貫通して、第2チャンバー連通孔に固定された取付溝連通孔;水が貯蔵される空間を提供し、取付溝に着脱自在な供給タンク;供給タンクを貫通して、第2チャンバー連通孔に位置する供給タンク貫通孔;供給タンクが取付溝に挿入されると、供給タンク貫通孔に結合し、供給タンクが取付溝から引き出されると、供給タンク貫通孔から分離される第1供給管;及び第1供給管に流入した水をスチーム発生器に連結された第2供給管に移動させる供給ポンプ;を含む。
【0026】
さらに本発明は、制御命令が表示される表示部及び制御命令が入力される入力部のうちのいずれかが備えられ、ドアに固定された制御パネル;第2チャンバー内に備えられた制御部;前方パネルを貫通するパネル貫通孔;前方フレームを貫通するフレーム貫通孔;及びパネル貫通孔とフレーム貫通孔を連結して、制御パネルと制御部を連結するワイヤが挿入されるワイヤガイド;を含む。
【0027】
さらに本発明は、制御命令が表示される表示部及び制御命令が入力される入力部のうちのいずれかが備えられ、ドアに固定された制御パネル;第2チャンバー内に備えられた制御部;前方パネルが提供する空間のうち、第1チャンバーの上部に位置する空間にドアを連結する第1ヒンジ;前方パネルが提供する空間のうち、第1チャンバーの下部に位置する空間にドアを連結する第2ヒンジ;前方パネルの左上端と右上端にそれぞれ備えられた第1ヒンジの第1取付部及び第1ヒンジの第2取付部;前方パネルの左下端と右下端にそれぞれ備えられた第2ヒンジの第1取付部及び第2ヒンジの第2取付部;第2ヒンジの第1取付部の下部に位置するパネルの第1貫通孔;第2ヒンジの第2取付部の下部に位置するパネルの第2貫通孔;前方フレームを貫通するフレームの第1貫通孔;前方フレームを貫通するフレームの第2貫通孔;パネルの第1貫通孔とフレームの第1貫通孔を連結し、制御パネルと制御部を連結するワイヤが挿入可能なワイヤの第1ガイド;及びパネルの第2貫通孔とフレームの第2貫通孔を連結し、制御パネルと制御部を連結するワイヤが挿入可能な第2ガイド;を含む。
【0028】
さらに本発明は、上部パネルに固定されて第1チャンバーの外部に位置する支持フレーム;支持フレームを貫通する支持部の第1貫通孔及び支持部の第2貫通孔;第1チャンバーの上面を貫通して支持部の第1貫通孔の下部に位置する第1バー貫通孔;第1チャンバーの上面を貫通して支持部の第2貫通孔の下部に位置する第2バー貫通孔;支持部の第1貫通孔と第1バー貫通孔を連結し、支持フレームと第1チャンバーの間の間隔を維持するパイプ状の第1支持ボディ;支持部の第2貫通孔と第2バー貫通孔を連結し、支持フレームと第1チャンバーの間の間隔を維持するパイプ状の第2支持ボディ;一端は支持フレームに固定され、他端は第1支持ボディに挿入されて第1チャンバー内に位置する第1連結部;一端は支持フレームに固定され、他端は第2支持ボディに挿入されて第1チャンバー内に位置する第2連結部;及び一端は第1連結部に固定され、他端は第2連結部に固定されて衣類が支持される支持バー;を含む。
【0029】
さらに本発明は、支持フレームに備えられ、支持バーを第1チャンバーの幅方向に沿って往復させる駆動部;第2チャンバー内に備えられた制御部;及び支持フレームに備えられ、駆動部と制御部を連結するワイヤを第1チャンバーとキャビネットの間に形成された空間に導く支持フレームガイド;を含む。
【0030】
さらに駆動部は、支持フレームに固定されたモーター;モーターにより時計方向に対する90°未満の回転運動と、反時計方向に対する90°未満の回転を繰り返す振動部;及び振動部の運動を支持バーの往復運動に変換する動力伝達部;を含む。
【0031】
第1連結部は、支持フレームに回転自在に結合し、支持部の第1貫通孔の外部に位置する第1自由端及び第1チャンバー内に位置して支持バーの一端が固定される第2自由端が備えられた第1連結バー;を含み、第2連結部は、支持フレームに回転自在に結合し、支持部の第2貫通孔の外部に位置する第1自由端及び第1チャンバー内に位置して支持バーの他端が固定される第2自由端が備えられた第2連結バー;を含み、動力伝達部は、第1連結バーの第1自由端と第2連結バーの第1自由端を連結する伝達バー、該伝達バーに支持バーの往復運動の方向と直交する方向に沿って備えられたスロット、及び振動部に備えられて、スロットに挿入されるスロット突起;を含む。
【0032】
下部パネルは、前面は前面パネルに固定され、後面は前方フレームに固定され、両側面は第1側面パネルと第2側面パネルに固定される第1下部パネル;及び前面は第1下部パネルの後面に連結され、両側面は第1側面と第2側面に固定されて第2ベースの下部に位置する第2下部パネル;を含む。
【0033】
さらに本発明は、第1側面パネルが提供する空間のうち、前方パネルが位置する方向に備えられた前方第1締結部;第2側面パネルが提供する空間のうち、前方パネルが位置する方向に備えられた前方第2締結部;上部パネルが提供する空間のうち、前方パネルが位置する方向に備えられた上部パネルの前方締結部;第1下部パネルが提供する空間のうち、前方パネルが位置する方向に備えられた下部パネルの前方締結部;前方パネルの縁部に備えられて前方第1締結部に嵌入結合する前方パネルの第1締結部;前方パネルの縁部に備えられて前方第2締結部に嵌入結合する前方パネルの第2締結部;前方パネルの縁部に備えられて上部パネルの前方締結部に嵌入結合する前方パネルの上部締結部;及び前方パネルの縁部に備えられて下部パネルの前方締結部に嵌入結合する前方パネルの下部締結部;を含む。
【0034】
後方パネルは、第1側面パネル、第2側面パネル、上部パネル及び上部フレームの後面に結合する第1後方パネル;及び第1側面フレームの後面及び第2側面フレームの後面に着脱自在に結合し、第1後方パネルの下部に位置する第2後方パネル;を含む。
【0035】
さらに本発明は、上部パネルのうち、後方パネルが位置する方向に備えられる上部パネルの後方締結部;第1側面パネルのうち、後方パネルが位置する方向及び下部パネルが位置する方向にそれぞれ備えられる後方第1締結部及び下部第1締結部;第2側面パネルのうち、後方パネルが位置する方向及び下部パネルが位置する方向にそれぞれ備えられる後方第2締結部及び下部第2締結部;第1後方パネルの縁部に備えられて上部パネルの後方締結部に嵌入結合する後方パネルの上部締結部;第1後方パネルの縁部に備えられて後方第1締結部に嵌入結合する後方パネルの第1締結部;第1後方パネルの縁部に備えられて後方第2締結部に嵌入結合する後方パネルの第2締結部;第1側面フレームの後方に備えられて後方第1締結部に嵌入結合するフレームの後方第1締結部;第1側面フレームの下方に備えられて下部第1締結部に嵌入結合するフレームの下部第1締結部;第2側面フレームの後方に備えられて後方第2締結部に嵌入結合するフレームの後方第2締結部;第2側面フレームの下方に備えられて下部第2締結部に嵌入結合するフレームの下部第2締結部;を含む。
【0036】
さらに本発明は、第1後方パネルを貫通して発泡プラスチックが注入される注入口;を含む。
【0037】
さらに本発明は、第1後方パネルを貫通してキャビネット内の気体を排出し、注入口の直径よりも小さい直径を有する排気孔;を含む。
〔発明の効果〕
【0038】
本発明は外観を形成するキャビネットと衣類が収容される空間を提供するチャンバーの間に形成された空間に位置する断熱部が備えられた衣類処理装置を提供する。
【0039】
本発明は断熱部がキャビネットとチャンバーの間に形成された空間に注入される発泡プラスチックで形成される衣類処理装置を提供する。
【0040】
本発明はキャビネットとチャンバーの間に形成された空間に注入された発泡プラスチックがチャンバーの内部又はキャビネットの外部に漏出することを防止できる締結構造を有する衣類処理装置を提供する。
【0041】
本発明はキャビネットとチャンバーの間に発泡プラスチックを注入することによりキャビネットが振動することを最小化する衣類処理装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明による衣類処理装置の一例を示す図である。
図2】本発明に備えられた空気供給部の一例を示す図である。
図3】本発明に備えられた水分供給部の一例を示す図である。
図4-5】本発明に備えられた衣類支持部の一例を示す図である。
図6】本発明に備えられたキャビネット、第1チャンバー形成部及び第2チャンバー形成部の一例を示す図である。
図7-9】キャビネットを構成する上部パネル、第1側面パネル、第2側面パネル、下部パネル及び後方パネルの一例を示す図である。
図10-12】第1チャンバー形成部の一例を示す図である。
図13】本発明に備えられた支持フレーム、第1支持ボディ及び第2支持ボディの一例を示す図である。
図14】第2チャンバー形成部の一例を示す図である。
図15-17】キャビネット、第1チャンバー形成部及び第2チャンバー形成部の結合構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付する図面に基づいて本発明の好ましい実施例について詳しく説明する。以下に記載する装置の構成や制御方法は本発明の実施例を説明するためものであり、本発明の権利範囲を限定するものではない。また明細書全般において、同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0044】
図1に示すように、本発明による衣類処理装置100は、外観を形成するキャビネット1と、キャビネット内に備えられて衣類が収容される空間を提供する第1チャンバー29とを含む。図2に示すように、キャビネット内には第1チャンバーと分離された空間が形成され、第1チャンバーの下部に位置する第2チャンバー39が備えられる。第2チャンバー39内には第1チャンバー29に水分と空気のうちのいずれかを供給する供給部7,8が備えられる。図2及び図3は空気供給部7及び水分供給部8を全て備える第2チャンバー39の一例を示す図である。
【0045】
図2に示すように、空気供給部7は、第2チャンバー39に備えられた循環ダクト71,72,74と、循環ダクトに流入した空気の除湿と加熱を順に行う熱交換部77と、熱交換部で発生した凝縮水を第2チャンバー39の外部に排出する集水部79とを含む。
【0046】
循環ダクトは、第1チャンバー29に連通する吸気ダクト71、第1チャンバー29に連通する排気ダクト72、及び吸気ダクトと排気ダクトを連結する連結ダクト74を含む。
【0047】
循環ダクトには、第1チャンバー29の空気を吸気ダクト、連結ダクト及び排気ダクトに順に移動させるファン741が備えられるが、図2はファン741が連結ダクト74に備えられた場合の一例を示している。
【0048】
熱交換部77は吸気ダクト71に流入した空気を除湿し、除湿した空気を加熱できる装置であればよく、図2は熱交換部77が加熱ポンプで形成された場合の一例を示している。
【0049】
即ち、図2に示す熱交換部77は、冷媒の循環流路を形成する冷媒管777、冷媒管に固定されて連結ダクト74内に位置する第1熱交換器771、冷媒管に固定されて第1熱交換器771とファン741の間に位置する第2熱交換器773、冷媒管に沿って冷媒を2つの熱交換器771、773の間で循環させる圧縮機775、及び冷媒管の圧力を調節する圧力調節器(図示せず)を含む。圧縮機775と圧力調節器は循環ダクト71,72,74の外部に位置する。
【0050】
第1熱交換器771は吸気ダクト71に流入した空気の熱を冷媒に伝達して空気を冷却させ、冷媒は蒸発させる蒸発器で形成される。この場合、空気に含まれた水分は第1熱交換器771の表面に沿って移動して連結ダクト74の底面に集まる。
【0051】
第2熱交換器773は圧縮機775を通過した冷媒が有する熱を第1熱交換器を通過した空気に伝達することにより、空気は加熱し、冷媒は凝縮させる凝縮器で形成される。
【0052】
図3に示すように、循環ダクト71,72,74及び圧縮機775は第2チャンバー39内に備えられた取付ボディ78に固定される。取付ボディ78はキャビネット1の後面を形成する後方パネル14の一部14bがキャビネットから分離されたとき、第2チャンバー39の外部に引き出されるように形成される。
【0053】
ユーザは取付ボディ78を第2チャンバー39の外部に引き出すことにより、空気供給部7を第2チャンバーの外部に引き出すことができるので、取付ボディ78は空気供給部7の点検を容易にする効果がある。さらに熱交換部77を始めとする衣類処理装置100に備えられた各種の装置を制御する制御部781も取付ボディ78に備えられる。この場合、制御部781は後方パネルの一部14bがキャビネット1から分離されたときに露出する位置に備えられることが好ましい。
【0054】
図2に示すように、集水部79は、第2チャンバー39の外部に位置して水が貯蔵される空間を提供する集水タンク791、集水タンク791を貫通する集水タンク貫通孔、集水タンク貫通孔に挿入された第1排出管799a、第1熱交換器771から排出される凝縮水を循環ダクトの外部に排出する第2排出管799b、及び第2排出管799bに排出された凝縮水を第1排出管799aに移動させる排出ポンプ799からなる。
【0055】
集水タンク791はキャビネット1の前面に着脱自在に設けられる。この場合、集水タンク貫通孔にはチェックバルブ797が備えられる。チェックバルブ797は第1排出管799aが集水タンク貫通孔に挿入されることは許容し、集水タンク内の水が集水タンク貫通孔から排出されることは防止する。従って、集水タンク791がキャビネットの前面に結合されると、制御部781は排出ポンプ799により循環ダクト内の凝縮水を集水タンク791に移動させることができる。
【0056】
集水タンク791の一面には内部に貯蔵された凝縮水を排出する排水孔793が設けられるが、図2は排水孔793が集水タンクの上面に設けられた場合の一例を示している。排水孔793は集水タンクに着脱自在に設けられた蓋795によって開閉される。
【0057】
さらに空気供給部7は、本発明による衣類処理装置100が設けられた室内空間の空気を除湿することもできる。このために、さらに空気供給部7は循環ダクト71,72,74を第2チャンバー39の外部に連通させる外気ダクト76、吸気ダクト71の開閉を制御する第1開閉部711及び外気ダクト76の開閉を制御する第2開閉部761を含む。第1開閉部711及び第2開閉部761は制御部781によりぞれぞれのダクト71,76を開閉又は閉鎖する。
【0058】
本発明に備えられた水分供給部8は加熱された水蒸気を第1チャンバーに供給するように備えられ、未加熱の水蒸気(ミストなど)を第1チャンバーに供給するように備えられることもできる。図3は水分供給部8が水を加熱することにより発生する蒸気(スチーム)を第1チャンバーに供給するように備えられた場合の一例を示している。
【0059】
即ち、水分供給部8は、第2チャンバー39に備えられてスチームを生成するスチーム発生器81、スチーム発生器から供給されるスチームを第1チャンバー29に排出する噴射部84、及びスチーム発生器に水を供給する水供給部86からなる。
【0060】
スチーム発生器81は、水が貯蔵される空間を提供する貯蔵部811と貯蔵部811内の水を加熱するヒーター813とを含む。貯蔵部811には水が流入する水供給口811aと貯蔵部811内のスチームを排出するスチーム排出口811bとが備えられる。貯蔵部811は取付ボディ78に固定され、連結ダクト74に固定されることもできる。
【0061】
噴射部84は、一端が第1チャンバーの底面297に固定され、他端は第2チャンバー39の上面に固定された噴射ボディ841、噴射ボディ841内にスチームを供給する供給管843、及び噴射ボディ841内のスチームを第1チャンバー29に排出する噴射口847を含む。この場合、供給管843は連結管845を介してスチーム排出口811bに連結される。
【0062】
循環ダクトが第2チャンバー39の上面に形成された複数の貫通孔(第1チャンバーに連通する複数の孔)に着脱自在に設けられ、連結管845が十分に長く設計されると、本発明では取付ボディ78を第2チャンバー39から引き出すことにより空気供給部7及び水分供給部8を第2チャンバーの外部に引き出すことができる。
【0063】
水供給部86は第2チャンバー39の外部に位置する供給タンク861と、供給タンク861内に貯蔵された水を貯蔵部811に供給する供給ポンプ869とを含む。
【0064】
供給タンク861はキャビネット1の前面に着脱自在に設けられる。この場合、供給タンク861には供給タンクを貫通する供給タンク貫通孔及び供給タンク貫通孔を開閉するチェックバルブ867が備えられ、水供給部86は供給タンク貫通孔に挿入される第1供給管869a、水供給口811aに連結された第2供給管869b及び第1供給管869aに流入された水を第2供給管869bに移動させる供給ポンプ869を含む。
【0065】
チェックバルブ867は第1供給管869aが供給タンク貫通孔に挿入された場合のみに供給タンク貫通孔を開放する。従って、供給タンク861がキャビネットの前面に結合されると、制御部781は供給ポンプ869を介して貯蔵部811に水を供給することができる。
【0066】
供給タンク861の一面には給水孔863が備えられるが、図3は給水孔863が供給タンクの上面に備えられた場合の一例を示している。給水孔863は供給タンクに着脱自在に設けられた蓋865によって開閉される。
【0067】
図1に示すように、第1チャンバー29には衣類が支持される空間を提供する衣類支持部が備えられるが、衣類支持部は第1支持部6aと第2支持部6bのうちのいずれかを含む。
【0068】
第1支持部6aは第2チャンバー29に着脱自在に固定された支持板と、支持板を貫通する支持板貫通孔とからなる。第2支持部6bはハンガーH1に備えられたフックH2が着脱自在に支持される支持バー66と、支持バー66の両端を第1チャンバー29の上面に連結する第1連結部62及び第2連結部64と、支持バー66が第1チャンバー29の幅方向(X軸方向)に沿って動くようにする駆動部67,68,69とを含む。
【0069】
図2に示すように、第2支持部6bはキャビネット1の上面と第1チャンバー29の上面の間に固定された支持フレーム61に固定される。図4に示すように、支持フレーム61には第1チャンバーの幅方向(X軸方向)に沿って互いに離隔する支持部の第1貫通孔611と支持部の第2貫通孔613とが備えられる。この場合、第1連結部62は支持部の第1貫通孔611に設けられ、第2連結部64は支持部の第2貫通孔613に設けられる。即ち、第1連結部62は支持部の第1貫通孔611に挿入されて支持フレーム61に固定された第1連結バー623で形成され、第2連結部64は支持部の第2貫通孔613に挿入されて支持フレーム61に固定された第2連結バー643で形成される。
【0070】
第1連結バー623は支持部の第1貫通孔611に固定された第1固定部621に回転可能に結合し、第2連結バー643は支持部の第2貫通孔613に固定された第2固定部641に回転可能に結合される。
【0071】
第1連結バー623の下端は第1チャンバー29内に位置し、第1連結バー623の上端は支持フレーム61の上部に位置しなければならないので、第1固定部621は上面と下面が開放された柱状に形成される。
【0072】
同様に、第2連結バー643の下端は第1チャンバー29内に位置し、第2連結バー643の上端は支持フレーム61の上部に位置しなければならないので、第2固定部641も上面と下面が開放された柱状に形成される。
【0073】
支持バー66は一端が第1連結バー623の下端に固定され、他端は第2連結バー643の下端に固定される。支持バー66にはハンガーのフックH2が着脱自在に収容されるハンガー溝661が設けられる。
【0074】
駆動部67,68,69は、支持フレーム61に固定されたモーター67、モーターによって時計方向に対する90°未満の回転運動と反時計方向に対する90°未満の回転を繰り返す振動部68、及び振動部68の運動を支持バーの往復運動に変換する動力伝達部69を含む。
【0075】
振動部68は、モーター67の上部に位置する第1ケース681、第1ケース681の対向する両側面にそれぞれ固定された第2ケース682及び第3ケース683を含む。図5の(a)に示すように、第1ケース681内にはモーターの回転軸671によって回転する主動ギア684a、手動ギアの対向する両側にそれぞれ設けられた第1従動ギア684b及び第2従動ギア684cが備えられる。
【0076】
第2ケース682には第1振動ボディが備えられ、第3ケース683内には第2振動ボディが備えられる。
【0077】
第1振動ボディは、第2ケース682内に備えられて第1従動ギア684bにより回転する第1ギア685と、第1ギア685に固定された第1ウエート686とを含む。これと同様に、第2振動ボディは、第3ケース683内に備えられて第2従動ギア684cにより回転する第2ギア687と、第2ギア687に固定された第2ウエート688とを含む。第1ウエート686は第1ギア685の重心を第1ギア685の回転中心と第1ギアの縁部の間に位置させる手段であり、第2ウエート688は第2ギア687の重心を第2ギア687の回転中心と第2ギアの縁部の間に位置させる手段である。
【0078】
図5は第1ウエート686及び第2ウエート688が半円状に形成された場合の一例を示す図である。この場合、第1ウエート686と第2ウエート688は互いに180°離隔した状態を維持する必要がある。即ち、第1ウエート686が+X軸に向かうように第1ギア685に固定された場合、第2ウエート688は-X軸に向かうように第2ギア687に固定される。
【0079】
動力伝達部69は、振動部の第1ケース681の上部に位置して第1連結バー623と第2連結バー643を連結する伝達バー691、伝達バー691に備えられたスロット693、及び第1ケース681に備えられてスロット693に挿入されるスロット突起695を含む。スロット693は支持バー66の運動方向と直交する方向(Z軸方向)に沿って備えられ、スロット693の長さはスロット突起695のZ軸方向の変位と同一であるか、或いはスロット突起695のZ軸方向の変位よりも長く設定される。
【0080】
図5の(b)に示すように、上記構造を有する第2支持部6bは、モーターの回転軸671が反時計方向に回転すると、第1ウエート686及び第2ウエート688もギア684a,684b,684c,685,687により反時計方向に回転する。第1ウエート686の位置と第2ウエート688の位置は常に反対方向を向くように備えられているので、主動ギア684aが回転すると、第1ケース681は90°未満の時計方向の回転と90°未満の反時計方向の回転を繰り返す。第1ケース681が90°未満の角度に設定された時計方向の回転と反時計方向の回転を繰り返すと、第1ケースに備えられたスロット突起695は弧(arc)に沿って往復運動する。
【0081】
一方、スロット693の長さはスロット突起695のZ軸変位よりも長く設定されるので、伝達バー691はスロット693の長手方向に直交する方向(X軸方向)に沿って往復する。第1チャンバー29内に位置する支持バー66は第1連結バー623及び第2連結バー643により伝達バー691に連結されているので、支持バー66は第1チャンバーの幅方向に沿って往復運動する。従って、本発明は衣類を第1チャンバー29内で振ることができ、これにより衣類についている汚物を衣類から分離することができる。また衣類を振りながら第1チャンバー29に水分を供給すると、衣類のシワをより効果的に除去することができる。
【0082】
図6に示すように、キャビネット1は上面及び両側面を形成するキャビネットボディ11を含む。キャビネットボディ11は衣類処理装置100の上面を形成する上部パネル111、衣類処理装置の左側面と右側面を形成する第1側面パネル112及び第2側面パネル113を含む。上部パネル111、第1側面パネル112及び第2側面パネル113は一体に備えることもでき、互いに組み合わせにより1つのキャビネットボディ11を形成することもできる。図6は上部パネル、第1側面パネル及び第2側面パネルが一体に備えられた場合の一例を示している。
【0083】
キャビネット1はキャビネットボディ11に結合して衣類処理装置100の底面を形成する下部パネル16及びキャビネットボディ11に結合して衣類処理装置の後面を形成する後方パネル14を含む。
【0084】
キャビネット1内には第1チャンバー29を形成する第1チャンバー形成部2及び第2チャンバー39を形成する第2チャンバー形成部3が備えられる。
【0085】
第1チャンバー形成部2は、キャビネット1に固定されてキャビネットの前面に位置する第1ベース21、第1ベースを貫通して第2チャンバー29に連通する投入口22、投入口の下部に位置して集水タンク791及び供給タンク861が収容される空間を提供するタンク取付部23、及びタンク取付部の下部に位置して外気ダクト76に連結される第1外気吸入口24を含む。
【0086】
第2チャンバー形成部3は第1チャンバー29の下部に第2チャンバー39を形成する第2ベース31,32,34,36からなる。即ち、第2ベースは第1ベース21と後方パネル14の間に位置する前方フレーム32、前方フレーム32から後方パネル14に向かって延びて第1チャンバー29の底面と離隔した状態を維持する上部フレーム31、2つのフレーム31、32に固定されて第1側面パネル112と離隔した状態を維持する第1側面フレーム34及び2つのフレーム31、32に固定されて第2側面パネル113と離隔した状態を維持する第2側面フレーム36を含む。この場合、第2チャンバー39は前方フレーム32、上部フレーム31、第1側面フレーム34、第2側面フレーム34、下部パネル16及び後方パネル14により形成される。
【0087】
後方パネル16はキャビネットの上部の後面を形成する第1後方パネル14aと、第1後方パネルの下部に位置してキャビネットの下部の後面を形成する第2後方パネル14bとからなる。第1後方パネル14aは第1チャンバー29の後方に位置し、第2後方パネル14bは第2チャンバー39の後面を形成する。
【0088】
下部パネル16は脚部18、19が支持される第1下部パネル16aと、第1下部パネル16aに連結された第2下部パネル16bとを含む。
【0089】
第1下部パネル16aは前面が第1ベース21に固定され、後面は第2ベースの前方フレーム32に固定され、両側面は第1側面パネル112の下端と第2側面パネル113の下端に固定される。従って、第1下部パネル16aは前方パネル211と前方フレーム32の間の間隔を維持することができる。
【0090】
第2下部パネル16bは第2ベース31,32,34,36の下部に位置するが、前面は第1下部パネル16aの後面に連結され、両側面は第1側面フレーム34の下面及び第2側面フレームの下面にそれぞれ固定される。但し、第2下部パネル16bの両側面は第1側面パネル112と第2側面パネル113にそれぞれ固定されてもよい。
【0091】
第1下部パネル16aには衣類処理装置100を室内空間の底面に支持する第1脚部18及び第2脚部19が固定され、第2下部パネル16bには衣類処理装置の移動を容易にするローラ168が備えられる。この場合、第2チャンバー39は前方フレーム32、上部フレーム31、第1側面フレーム34、第2側面フレーム34、第2下部パネル16b及び第2後方パネル14bにより形成される。
【0092】
第1脚部18と第2脚部19は衣類処理装置が設けられる設置空間の底面と第1下部パネル16aの間の間隔を調節できる構造に形成され、後方パネル14bには第2チャンバー39内を外部に連通させる連通孔142が備えられる。
【0093】
図7に示すように、上部パネル111の前方、第1側面パネル112の前方及び第2側面パネル113の前方には上部パネルの前方締結部114、前方第1締結部116a及び前方第2締結部118aがそれぞれ備えられる。第1ベース21の上端及び両側面は上部パネルの前方締結部114、前方第1締結部116a及び前方第2締結部118aによりキャビネット1に結合する。
【0094】
上部パネル111の後方、第1側面パネル112の後方及び第2側面パネル113の後方には上部パネルの後方締結部115、後方第1締結部116b及び後方第2締結部118bが備えられる。図8に示すように、第1後方パネル14aには上部パネルの後方締結部115に結合する後方パネルの上部締結部145、後方第1締結部116bに結合する後方パネルの第1締結部147及び後方第2締結部118bに結合する後方パネルの第2締結部149が備えられる。一方、第1後方パネル14aの下端は後方パネルの下部締結部148により第2チャンバー形成部を構成する上部フレーム31の後面に固定される。
【0095】
一方、第2ベース31,32,33,34の後面343,363は後方第1締結部116b及び後方第2締結部118bによりキャビネット1に固定され、第2後方パネル14bは第2ベースの後面343,363にベース締結部146により着脱自在に結合することができる。ベース締結部146としては第2後方パネル14bを第2ベースの後面343,363に固定するボルトが挙げられる。
【0096】
図9に示すように、第1側面パネル112の下部及び第2側面パネル113の下部には下部第1締結部116c及び下部第2締結部118cがそれぞれ備えられる。第1下部パネル16a及び第2ベースの底面347、367は下部第1締結部116c及び下部第2締結部118cによりキャビネットに固定される。
【0097】
即ち、第1下部パネル16aは、パネルボディ161、パネルボディ161の前面に備えられて第1ベース21の下端に結合する下部パネルの前方締結部162、パネルボディ161の後面に備えられて第2チャンバー形成部の前方フレーム32に固定される前方フレームの締結部165、パネルボディ161の一側に備えられて下部第1締結部116cに結合する下部パネルの第1締結部167、及びパネルボディ161の他側に備えられて下部第2締結部118cに結合する下部パネルの第2締結部169を含む。
【0098】
第2下部パネル16bの一端はパネルボディ161に備えられたパネル連結部163に連結される。パネル連結部163はパネルボディ161の底面から突出して第2下部パネル16bの前端が収容される空間を提供する突出板からなる。
【0099】
図10に示すように、第1チャンバー形成部2は、キャビネット1に固定されてキャビネットの前方に位置する第1ベース21、第1ベースに固定されて衣類が収容される空間を提供する第2チャンバー29、第1ベースを貫通して第2チャンバー29に連通する投入口22、第1ベースに備えられ、投入口の下部に位置するタンク取付部23、及びタンク取付部23の下部に備えられ、外気ダクト76に連通する第1外気吸入口24を含む。
【0100】
第1ベース21はキャビネット1の前面を形成する前方パネル211、前方パネルの縁部に沿って備えられる前方パネルの上部締結部213、前方パネルの第1締結部215、前方パネルの第2締結部217及び前方パネルの下部締結部219を含む。
【0101】
前方パネルの上部締結部213は上部パネルの前方締結部114に結合し、前方パネルの第1締結部215はキャビネットの前方第1締結部116aに結合し、前方パネルの第2締結部217はキャビネットの前方第2締結部118aに結合する。前方パネルの下部締結部219は下部パネルの前方締結部162に結合する。
【0102】
投入口22は前方パネル211を貫通する貫通孔からなる。図7に示すように、第2チャンバー29は、前方パネル211に固定されて投入口22の上端に位置するチャンバーの上面291、前方パネル211に固定されて投入口22の下端に位置するチャンバーの底面297、前方パネル211に固定されてチャンバー上面とチャンバー底面を連結するチャンバーの第1側面293及びチャンバーの第2側面295、4つの面291,293,295,297に固定されたチャンバーの後面298からなる。
【0103】
チャンバーの上面291には第2支持部6bに備えられた第1連結バー623が挿入される第1バー貫通孔291a及び第2連結バー643が挿入される第2バー貫通孔291bが設けられる。また、チャンバーの上面291には第1チャンバー29内を照らすランプ299が取り付けられるランプ取付孔291cが設けられる。
【0104】
図10に示すように、チャンバーの底面297にはチャンバーの第1貫通孔297a、チャンバーの第2貫通孔297b及びチャンバーの第3貫通孔297cが設けられる。
【0105】
チャンバーの第1貫通孔297aは第1チャンバー29内の空気を第2チャンバー39に備えられた吸気ダクト71に供給する手段であり、チャンバーの第2貫通孔297bは第2チャンバー39に備えられた排気ダクト72から排出される空気を第1チャンバー29に流入させる手段である。チャンバーの第3貫通孔297cは噴射ボディ841の上面が固定される空間であり、噴射口847から排出されるスチームはチャンバーの第3貫通孔297cを介して第1チャンバー29に供給される。
【0106】
投入口22の下部に位置するタンク取付部23は、前方パネル211の表面が第2チャンバー形成部3に向かって凹んで折り曲げられた溝からなる取付溝231で形成される。取付溝231は集水タンク761と供給タンク861が着脱自在に収容される空間を提供する。
【0107】
取付溝231には第2チャンバー39に連通するように設けられた第2チャンバー連通孔233が備えられる。空気供給部に備えられた第1排出管799a及び水分供給部に備えられた第1供給管869aは、第2チャンバー連通孔233を介してそれぞれタンク791,861に結合する。
【0108】
図7に示すように、第2チャンバー連通孔233は前方パネル211に着脱自在に固定される連通孔カバー235によって開閉される。この場合、第1排出管799a及び第1供給管869aは連通孔カバー235を貫通する。
【0109】
投入口22及びタンク取付部23は第1ベース21及びキャビネット1のうちのいずれかに回転可能に結合されたドア4によって開閉される。
【0110】
図6に示すように、ドア4は投入口22とタンク取付部23を同時に開放するか、又は同時に閉鎖する。このために、ドア4はキャビネット1の前面の形状に対応する形状に形成されたドアボディ41からなる。ドアボディ41は第1ヒンジ52及び第2ヒンジ58によりキャビネット1又は第1ベース21に回転可能に固定される。
【0111】
図6は第1ヒンジ52及び第2ヒンジ58がドアボディ41を第1ベース21に固定する場合の一例を示している。この場合、第1ヒンジ52は投入口22の上部に位置し、第2ヒンジ58はタンク取付部23の下部に位置する。
【0112】
さらにドア4はドアボディ41に固定される制御パネル43を含む。制御パネル43にはユーザから制御命令が入力される入力部433,435,437及びユーザが選択可能な制御命令及びユーザが選択した制御命令の実行過程などを表示する表示部431が設けられる。入力部は衣類処理装置100に電力を供給する第1入力部433、ユーザから制御命令が入力される第2入力部435、第2入力部で選択された制御命令の開始命令が入力される第3入力部437を含む。
【0113】
図6及び図7に示すように、制御パネル43は第1ワイヤにより第2チャンバー39に備えられた制御部781に連結される。第1ワイヤは制御パネル43に連結された制御パネルの連結線L13及び制御部781と制御パネルの連結線L13を連結する第1制御線L11からなる。組み立てを容易にするために、制御パネルの連結線L13と第1制御線L11は互いに着脱自在に設けられる。
【0114】
図6に示すように、第1ヒンジ52及び第2ヒンジ58は前方パネル211の右上端と右下端にそれぞれ設けられて、ドアボディ41が前方パネルの右側に形成された回転軸で回転することができ、前方パネル211の左上端と左下端にそれぞれ設けられて、ドアボディ41が前方パネルの左側に位置する回転軸で回転することもできる。
【0115】
このために、図10に示すように、前方パネル211には、第1ヒンジ52が設けられる空間を提供する第1取付部26及び第2ヒンジ58が設けられる空間を提供する第2取付部27が備えられる。
【0116】
第1取付部26は投入口22の上部に位置する前方パネル221が後方パネル14に向かって凹んで折り曲げられた溝からなり、第2取付部27は取付溝231の下部に位置する前方パネル221が後方パネル14に向かって凹んで折り曲げられた溝からなる。
【0117】
第1取付部26の左側には第1ヒンジの第1取付部261が備えられ、第1取付部26の右側には第1ヒンジの第2取付部263が備えられる。第1ヒンジ52は、第1取付部26に固定される第1ヒンジボディ521と、ドアボディを第1ヒンジボディ521に結合する回転軸523とを含む。第1ヒンジボディ521は第1ヒンジの中心を通過する水平線(X軸に平行な直線、X1)に対して対称である形状からなることが好ましい。これにより、第1ヒンジボディ521が第1ヒンジの第1取付部261、第1ヒンジの第2取付部263のいずれにも固定可能である。
【0118】
第2取付部27の左側には第2ヒンジの第1取付部271が備えられ、第2取付部27の右側には第2ヒンジの第2取付部273が備えられる。図9に示すように、第2ヒンジ58は第2取付部27に固定される第2ヒンジボディ581と、ドアボディを第2ヒンジボディ581に結合する回転軸583とを含む。第2ヒンジボディ583も第2ヒンジの中心を通過する水平線X2に対して対称である形状からなることが好ましい。
【0119】
本発明は第1ヒンジ52が前方パネル211の上部空間に固定されるので、ドアボディ41の荷重が増加するほど前方パネル211の破損危険も増加する。ドアボディ41による前方パネル211の破損を防止するために、さらに本発明には第1ヒンジを支持する第1ヒンジブラケット51及び第2ヒンジを支持する第2ヒンジブラケット54,56が備えられる。
【0120】
第1ヒンジブラケット51は、前方パネル211に固定されてキャビネット1内に位置するブラケットボディ511、ブラケットボディに備えられて第1ヒンジの第1取付部261が収容される空間を提供するブラケットの第1収容部515、及びブラケットボディに備えられて第1ヒンジの第2取付部263が収容される空間を提供するブラケットの第2収容部517を含む。
【0121】
ブラケットの第1収容部515とブラケットの第2収容部517は、ブラケットボディ511の表面が第1取付部26から離れる方向に凹んで折り曲げられた溝からなる。
【0122】
ブラケットボディ511は第1ヒンジ52を第1取付部26に固定する第1ヒンジ固定ボルト(図示せず)により第1取付部26に固定される。即ち、第1ヒンジ固定ボルトは第1ヒンジ52及び第1取付部26を貫通してブラケットボディ511に固定される。
【0123】
ブラケットボディ511と第1取付部26の結合を容易にするために、第1取付部26には第1位置固定部265が備えられ、ブラケットボディ511には第1位置固定部265に締結される第2位置固定部513が備えられる。
【0124】
第1位置固定部265は第1取付部26においてブラケットボディ511に向かって突出した突起からなり、第2位置固定部513はブラケットボディ511に備えられて第1位置固定部が挿入される貫通孔で形成される。
【0125】
図9に示すように、第2ヒンジブラケット54,56は、第2ヒンジの第1取付部271と第1下部パネル16aを連結する第2ヒンジの第1ブラケット54、及び第2ヒンジの第2取付部273と第1下部パネル16aを連結する第2ヒンジの第2ブラケット56を含む。
【0126】
第2ヒンジの第2ブラケット56は、前方パネル211に固定されて第2ヒンジの第2取付部273と前方フレーム32の間に位置する前方パネルの第2固定板561、及びパネルボディ161を前方パネルの第2固定板561に連結する下部パネルの第2固定板563を含む。同様に、第2ヒンジの第1ブラケット54は、前方パネル211に固定されて第2ヒンジの第1取付部271と前方フレーム32の間に位置する前方パネルの第1固定板541、及び前方パネルの第1固定板441とパネルボディ161を連結する下部パネルの第1固定板543を含む。第2ヒンジ58は第2ヒンジ固定ボルト(図示せず)により前方パネルの第1固定板541に固定されることができ、前方パネルの第2固定板561に固定されることもできる。
【0127】
第2ヒンジブラケットが備えられる場合、第1脚部18はパネルボディ161を貫通して下部パネルの第1固定板543に固定され、第2脚部19はパネルボディ161を貫通して下部パネルの第2固定板563に固定される。
【0128】
図11に示すように、本発明による衣類処理装置100は、さらに第1取付部26に着脱自在に固定される第1取付部カバー267を含む。
【0129】
第1取付部カバー267は、第1取付部26に着脱自在に設けられて第1ヒンジの第1取付部261及び第1ヒンジの第2取付部263が露出することを防止する第1カバーボディ267a、及び第1カバーボディ267aを貫通し、第1ヒンジ52が挿入される第1ヒンジ貫通孔267bを含む。
【0130】
第1ヒンジ52は第1ヒンジの第1取付部261や第1ヒンジの第2取付部263のうち、いずれにも固定可能であるので、第1カバーボディ267a及び第1ヒンジ貫通孔267bは第1カバーボディ267aの中心及び第1ヒンジ貫通孔267bの中心を通過する水平線に対して対称である形状からなる必要がある。
【0131】
第1カバーボディ267aは第1カバーの締結部により第1取付部26に固定されるが、第1カバー締結部は、第1取付部26と第1カバーボディ267aのうちの一方に設けられた締結突起267d及び第1取付部26と第1カバーボディ267aのうちの他方に設けられて締結突起が挿入される締結溝267cからなる。締結突起267dは締結溝267cに嵌合(tight fit)可能な形状に形成される。
【0132】
ドアボディ41を第1カバーボディ267aに着脱自在に固定するために、本発明による衣類処理装置100では、さらに第1取付部カバー267に備えられる第1カバー磁石267e及びドアボディ41に備えられるドア第1磁性体411(図1を参考)を含む。第1カバーボディ267aは金属のような磁性体からなり、ドア第1磁性体411は第1カバー磁石267eがドアボディ41に投影された空間に位置するようにする永久磁石又は金属からなる。
【0133】
図12に示すように、第2取付部27には第2取付部カバー277が備えられる。第2取付部カバー277は、第2取付部271に着脱自在に設けられて第2ヒンジの第1取付部271及び第2ヒンジの第2取付部273が露出されることを防止する第2カバーボディ277a、及び第2カバーボディ277aを貫通し、第2ヒンジ58が挿入される第2ヒンジ貫通孔277bを含む。
【0134】
第2カバーボディ277aは第2カバー締結部により第2取付部27に固定される。第2カバー締結部は、第2取付部27と第2カバーボディ277aのうちの一方に設けられた締結突起277d及び第2取付部27と第2カバーボディ277aのうちの他方に設けられて締結突起が嵌合される締結溝277cからなる。
【0135】
一方、第2取付部27には循環ダクトに外気を供給する外気第1吸入口24が備えられるので、第2取付部カバー277には第2カバーボディ277aを貫通して第1外気吸入口24に連通するカバー貫通孔279が設けられる必要がある。
【0136】
図示していないが、第2カバーボディ277a及び第2ヒンジ貫通孔277bは第2カバーボディ277aの中心、カバー貫通孔279の中心及び第2ヒンジ貫通孔277bの中心を通過する水平線に対して対称である形状からなる。
【0137】
前方パネル211が提供する空間のうち、投入口22とタンク取付部23の間にはさらに第3取付部28及び第3取付部28に固定される第3取付部カバー281が備えられる。
【0138】
第3取付部28は前方パネル211が凹んで折り曲げられた溝からなり、第3取付部カバー281は第3取付部28に嵌合される第3カバーボディ281aからなる。即ち、第3カバーボディ281aは締結溝281bに嵌合される締結突起281cで構成された第3カバー締結部を介して第3取付部28に固定される。締結溝281bは第3カバーボディ281aと第3取付部28のうちの一方に設けられ、締結突起281cは第3カバーボディ281aと第3取付部28のうちの他方に設けられる。
【0139】
ドアボディ41を第3取付部カバー281に着脱自在に固定するために、本発明ではさらに第3カバーボディ281aに固定された第3カバー磁石281d及びドアボディ41に備えられるドア第2磁性体413(図1を参考)を含む。第3カバーボディ281aは金属のような磁性体からなり、ドア第2磁性体413は第3カバー磁石281dがドアボディ41に投影された空間に位置する永久磁石又は金属からなる。
【0140】
図13に示すように、支持フレーム61は上部パネル111を貫通する貫通孔111a、第1支持ボディ91及び第2支持ボディ92によりキャビネット1に固定される。
【0141】
貫通孔111aは支持フレーム61の縁部を支持できる如何なる形状であってもよく、支持フレーム61は支持フレームを貫通して上部パネル111に固定されるボルトなどの締結手段によってキャビネット1に固定される。
【0142】
第1支持ボディ91は支持フレーム61を貫通する支持部の第1貫通孔611と第1チャンバーの上面291に形成された第1バー貫通孔291aを連結するパイプからなり、第2支持ボディ92は支持部の第2貫通孔613と第2バー貫通孔291bを連結するパイプからなる。従って、第1連結バー623と第2連結バー643は第1支持ボディ91と第2支持ボディ92のそれぞれに備えられたボディ貫通孔に挿入されることにより、一端は第1チャンバー29に露出され、他端は支持フレーム61の上部に露出される。また支持フレーム61と第1チャンバー上面291の間の間隔は第1支持ボディ91と第2支持ボディ92により維持される。
【0143】
さらに支持フレーム61には、第2支持部に備えられたモーター67と制御部781を連結する第2ワイヤを第1チャンバー29とキャビネット1の間に形成された空間に導く支持フレームガイド615が設けられる。第2ワイヤはモーター67に備えられた駆動部連結線L33及び第2チャンバーに備えられた制御部781に連結される第2制御線L31からなる。
【0144】
さらに支持フレーム61には、ランプ299に備えられたランプ連結線L53が貫通する支持フレーム貫通孔が設けられる。ランプ連結線L53は制御部781に連結された第3制御線L51に連結される。この場合、支持フレームガイド615は第2ワイヤL31,L33及び第3ワイヤL51,L53を第1チャンバー29とキャビネット1の間に形成された空間に導く手段である。
【0145】
図14は本発明に備えられた第2チャンバー形成部3の一例を示す図である。図14に示すように、前方パネル211にはタンク取付部に形成された第2チャンバー連通孔233に連通する取付溝連通孔321が設けられる。第2チャンバー連通孔233は取付溝231が取付溝連通孔321に挿入されることにより第2チャンバー39内に連通される。また第2チャンバー連通孔233と取付溝連通孔321は、前方パネル211と前方フレーム32がボルトなどの締結部材により固定されることにより互いに連結されることができる。
【0146】
また前方パネル211には第1外気吸入口24に連通する第2外気吸入口323が設けられる。第1外気吸入口24が取付溝231の下部に位置する場合、第2外気吸入口323は取付溝連通孔321の下部に位置する。空気供給部に備えられた外気ダクト76は第2外気吸入口323を吸気ダクト71又は連結ダクト74に連結する。
【0147】
第1外気吸入口24と第2外気吸入口323は外気ガイド95により連結される。図9に示すように、外気ガイド95は、一端が前方パネル211に固定され、他端は前方フレーム32に固定されるガイドボディ951、及びガイドボディ951を貫通してこれらの2つの外気吸入口24,323を連結するガイド貫通孔953からなる。ガイドボディ951は前方パネル211と前方フレーム32の間の間隔を維持する手段である。
【0148】
ドア4がユーザの選択によってヒンジ52、58の位置が選択できる場合、図7に示すように、前方パネル211にはパネルの第1貫通孔251及びパネルの第2貫通孔253が備えられ、前方フレーム32にはフレームの第1貫通孔325及びフレームの第2貫通孔327が備えられる。
【0149】
パネルの第1貫通孔251は、前方パネル211が提供する空間のうち、第2ヒンジの第1取付部271が位置する方向に位置し、パネルの第2貫通孔253は第2ヒンジの第2取付部273が位置する方向に備えられる。
【0150】
フレームの第1貫通孔325はワイヤの第1ガイド96によりパネルの第1貫通孔251に連結され、フレームの第2貫通孔327はワイヤの第2ガイド97によりパネルの第2貫通孔253に連結される。ワイヤの第1ガイド96とワイヤの第2ガイド97は、前方パネル211と前方フレーム32の間に位置してパネル貫通孔251,253をフレーム貫通孔325,327に連結するパイプからなる。
【0151】
従って、ヒンジ52,58が前方パネル211の左側に固定された場合、第1制御線L11と制御パネル連結線L13はパネルの第1貫通孔251、ワイヤの第1ガイド96及びフレームの第1貫通孔325に挿入されることにより互いに連結される。逆に、ヒンジ52,58が前方パネル211の右側に固定される場合には、第1制御線L11と制御パネル連結線L13はパネルの第2貫通孔253、ワイヤの第2ガイド97及びフレームの第2貫通孔327に挿入されることにより互いに連結される。
【0152】
ドアが前方パネル211の左側と右側のうちの一方のみに設けられる場合は、パネル貫通孔、フレーム貫通孔及びワイヤガイドは1つずつ備えればよい。
【0153】
一方、図9に示すように、第2ヒンジの第1ブラケット54と第2ヒンジの第2ブラケット56がワイヤの第1ガイド96及びワイヤの第2ガイド97に干渉されることを防止するために、第2ヒンジの第1ブラケット54にはワイヤの第1ガイド貫通孔545が設けられ、第2ヒンジの第2ブラケット56にはワイヤの第2ガイド貫通孔565が設けられる。ワイヤの第2ガイド貫通孔565は前方パネルの第2固定板561を貫通する孔からなり、ワイヤの第1ガイド貫通孔545は前方パネルの第1固定板541を貫通する孔からなる。
【0154】
ドアが前方パネル211の左側や右側のうちの一方のみに設けられる場合は、パネル貫通孔、フレーム貫通孔及びワイヤガイドは一つずつ備えればよい。
【0155】
図14に示すように、上部フレーム31には吸気ダクト71が着脱自在に連結される第1固定孔311、排気ダクト72が着脱自在に連結される第2固定孔313、及び噴射部84の供給管843が挿入される供給管貫通孔317が設けられる。
【0156】
第1固定孔311と第1チャンバーの底面に設けられたチャンバーの第1貫通孔297aは第1流路形成部93により互いに連結され、第2固定孔313とチャンバーの第2貫通孔297bは第2流路形成部94により互いに連結される。
【0157】
第1流路形成部93は、第1チャンバーの底面297と上部フレーム31の間の間隔を維持するために設けられた第1流路ボディ931、及び第1流路ボディ931を貫通してチャンバーの第1貫通孔297aと第1固定孔311を連結する第1ボディ貫通孔933を含む。第2流路形成部94は、第1チャンバーの底面297と上部フレーム31の間の間隔を維持するために設けられた第2流路ボディ941、及び第2流路ボディ941を貫通してチャンバーの第2貫通孔297bと第2固定孔313を連結する第2ボディ貫通孔943を含む。
【0158】
供給管貫通孔317は上部フレーム31が第1チャンバーの底面297に向かって突出することにより形成される収容部315に連通する。この場合、収容部315は第2チャンバー39の上端に位置する。
【0159】
供給管843の自由端は収容部315の外部に露出しない長さを有することが好ましい。衣類処理装置100の製作時、第2チャンバー39内には衣類処理装置の制作に必要な装置が挿入されるが、供給管843の自由端が収容部315の高さ(Y軸方向の長さ)よりも長く形成されると、衣類処理装置の製作中に供給管843が破損する恐れがあるためである。
【0160】
上部フレーム31の後方にはチャンバー底面298に向かって折り曲げられた第2下部パネル締結部319が備えられ、第2後方パネル14bの下端は第2下部パネル締結部319にボルトなどで固定される。
【0161】
第1側面フレーム34とキャビネットに備えられた第1側面パネル112は第1スペーサー343、347により互いに離隔した状態を維持し、第2側面フレーム36と第2側面パネル113は第2スペーサー363、367により互いに離隔した状態を維持する。
【0162】
第1スペーサーは、第1側面フレーム34の後端から第1側面パネル112に向かって延びる後方パネルの第1支持部343、及び第1側面フレーム34の下端から第1側面パネル112に向かって延びる下部パネルの第1支持部347を含む。第2スペーサーは、第2側面フレーム36の後端から第2側面パネル113に向かって延びる後方パネルの第2支持部363、及び第2側面フレーム36の下端から第2側面パネル113に向かって延びる下部パネルの第2支持部367を含む。
【0163】
後方パネルの第1支持部343と下部パネルの第1支持部347は互いに連結されてL字状に形成され、後方パネルの第2支持部363と下部パネルの第2支持部367は互いに連結されてL字状に形成される。これにより、第1側面フレーム34及び第2側面フレーム36の強度を高めることができる。
【0164】
第2後方パネル14bは後方パネルの第1支持部343及び後方パネルの第2支持部363に着脱自在に固定され、第2下部パネル16bは下部パネルの第1支持部347及び下部パネルの第2支持部367に着脱自在に固定される。
【0165】
後方パネルの第1支持部343にはフレームの後方第1締結部344が設けられ、下部パネルの第1支持部347にはフレームの下部第1締結部349が設けられる。フレームの後方第1締結部344は後方パネルの第1支持部343の自由端が前方フレーム32に向かって折り曲げられることにより形成され、フレームの下部第1締結部349は下部パネルの第1支持部347の自由端が上部フレーム31に向かって折り曲げられることにより形成される。
【0166】
フレームの後方第1締結部344は第1側面パネル112に備えられた後方第1締結部116bに結合し、フレームの下部第1締結部349は第1側面パネルの下部第1締結部116cに結合する。
【0167】
後方パネルの第2支持部363にはフレームの後方第2締結部364が設けられ、下部パネルの第2支持部367にはフレームの下部第2締結部369が設けられる。フレームの後方第2締結部364は後方パネルの第2支持部363の自由端が前方フレーム32に向かって折り曲げられることにより形成され、フレームの下部第2締結部369は下部パネルの第2支持部367の自由端が上部フレーム31に向かって折り曲げられることにより形成される。
【0168】
フレームの後方第2締結部364は第1側面パネル112の後方第2締結部118bに結合し、フレームの下部第2締結部369は第1側面パネルの下部第2締結部118cに結合する。
【0169】
以下、図15乃至図17を参考しながら、上記構造を有する衣類処理装置の組み立て過程について説明する。
【0170】
図15に示すように、本発明による衣類処理装置100の組み立てのために、まず作業者はキャビネットボディ11と第1チャンバー形成部2を組み立てる。即ち、作業者は前方パネル211に備えられた前方パネル上部締結部213をキャビネットボディ11に備えられた上部パネル前方締結部114に結合し、前方パネルの第1締結部215と前方パネルの第2締結部217をそれぞれ前方第1締結部116aと前方第2締結部118aに結合することにより、前方パネル211をキャビネットボディ11に結合する。
【0171】
前方パネル211の上端及び両側面がキャビネットボディ11の上部パネル及び両側面パネルに結合すると、作業者は第1下部パネル16aをキャビネットボディ11及び前方パネル211に結合する。
【0172】
図16に示すように、第1下部パネル16aはパネルボディ161の両側面に備えられた下部パネルの第1締結部167及び下部パネルの第2締結部169が各々の側面パネル112、113の下面に備えられた下部第1締結部116c及び下部第2締結部118cに結合することによりキャビネットボディ11に固定される。
【0173】
一方、パネルボディ161の前方には前方パネル211の下端に位置する前方パネルの下部締結部219に結合する下部パネルの前方締結部162が備えられるので、第1下部パネル16aは下部パネルの前方締結部162及び前方パネルの下部締結部219により前方パネル211の下端に固定される(図9を参考)。
【0174】
第1下部パネル16aが固定されると、作業者は第2チャンバー形成部3をキャビネットボディ11に組み立てることができる。
【0175】
図16に示すように、作業者は第2チャンバー形成部3の後面に備えられたフレームの後方第1締結部344を第1側面パネルの後面に形成された後方第1締結部116bに結合し、第2チャンバー形成部3の後面に備えられたフレームの後方第2締結部364を第2側面パネルの後面に形成された後方第2締結部118bに結合することができる。
【0176】
また作業者は第2チャンバー形成部3の底面に備えられたフレームの下部第1締結部349とフレームの下部第2締結部369を各々の側面パネルの下面に形成された下部第1締結部116cと下部第2締結部118cに結合することができる。
【0177】
キャビネットボディ11、第1チャンバー形成部2、第2チャンバー形成部3及び下部パネル16が組み立てられると、作業者は第2下部パネル16bを第2チャンバー形成部3の底面に固定する。第2下部パネル16bは第2チャンバー形成部の下部パネルの第1支持部347及び下部パネルの第2支持部367にボルトなどで固定される。
【0178】
その後、作業者は第1後方パネル14aをキャビネットボディ11に結合する。図15に示すように、第1後方パネル14aは後方パネルの上部締結部145、後方パネルの第1締結部147及び後方パネルの第2締結部149によりキャビネットボディ11に結合される。
【0179】
即ち、後方パネルの上部締結部145がキャビネットボディの上部パネルの後方締結部115に結合し、後方パネルの第1締結部147が後方第1締結部116bに結合し、後方パネルの第2締結部149が後方第2締結部118bに結合すると、第1後方パネル14aはキャビネットボディ11に固定される。また第1後方パネル14aの下端は上部フレーム31の後面に備えられた第2下部パネル締結部319に固定される。
【0180】
第1後方パネル14aの組み立てが完了すると、作業者は第2後方パネル14bを第2チャンバー形成部3に固定する。図16に示すように、第2後方パネル14bは後方パネルの第1支持部343及び後方パネルの第2支持部363にボルトなどにより固定される。
【0181】
図15に示すように、上記過程を通じて、上部パネル111とチャンバー上面291の間には上部空間S1が形成され、第1側面パネル112とチャンバーの第1側面293の間には第1側面空間S2が形成され、第2側面パネル113とチャンバーの第2側面2395の間には第2側面空間S3が形成され、第1後方パネル14aとチャンバー後面298の間には後方空間S4が形成される。上部空間S1、第1側面空間S2、第2側面空間S3及び後方空間S4は互いに連結された状態を維持する。
【0182】
図16に示すように、第1側面パネル112と第1側面フレーム32の間には第1側面空間S2に連結される第1連結空間S5が形成され、第2側面パネル113と第2側面フレーム36の間には第2側面空間に連結される第2連結空間S6が形成され、また前方パネル11と前方フレーム31の間には前方空間S7が形成される。
【0183】
また、上部フレーム31、第1チャンバーのチャンバー底面297、第1側面パネル112、第2側面パネル113及び第1後方パネル14aにより、第3連結空間S8(図3を参考)が形成される。第3連結空間S8の前方は前方空間S7に連結され、第3連結空間S8の両側面は第1連結空間S5及び第2連結空間S6にそれぞれ連結され、第3連結空間S8の後方は後方空間S4に連結される。
【0184】
第1連結空間S5、第2連結空間S6、第3連結空間及び前方空間S7も互いに連結された状態を維持する。従って、キャビネット1、第1チャンバー29及び第2チャンバー形成部3の間に形成された空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8は互いに連結された1つの空間を形成する。
【0185】
この発泡空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8に発泡プラスチック(formed plastic)を供給するために、第1後方パネル14aには注入口が設けられ。図17に示すように、注入口は、第1後方パネル14aを貫通して第1側面空間S2に連通する第1注入口141、及び第1後方パネル14aを貫通して第2側面空間S3に連通する第2注入口142からなる。
【0186】
第1注入口141と第2注入口142は第1後方パネル14aの縁部に連結される貫通孔からなる。第1注入口141と第2注入口142から注入される発泡プラスチックは、チャンバーの第1側面293とチャンバーの第2側面295に沿って第1側面空間S2と第2側面空間S3の下部に導かれる。即ち、チャンバー後面298が第1後方パネル14aに投影されることにより形成される投影面は第1注入口141及び第2注入口142に干渉されるように形成される。
【0187】
発泡プラスチックは多孔質構造(porous structure)の合成樹脂を意味し、合成樹脂に形成される多孔性構造は発泡剤(forming agent)により形成される。発泡プラスチックは軽量性、緩衝性、防音性、断熱性などを与える機能性複合素材であり、発泡プラスチックの原料となる合成樹脂はポリウレタン(Polyurethane)、ポリスチレン(Polystyrene)、ポリオレフィン(Polyolefin)のうちのいずれかである。上述した合成樹脂以外にも、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ウレア樹脂、シリコン、ポリイミド及びメラミン樹脂なども発泡プラスチックとして使用できる。
【0188】
ポリウレタンをフォーム(Foam)形態に変化するためにポリウレタン樹脂内に混入される発泡剤は通常化学的発泡剤と物理的発泡剤に区別される。化学的発泡剤は化学反応により気泡を形成し、物理的発泡剤は圧縮ガスの物理的な状態変化や液体の相変化(気化など)により気泡を形成する。
【0189】
さらに第1後方パネル14aには多数の排気孔143が設けられる。液体状態の発泡プラスチックが第1注入口141と第2注入口142により空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8に注入されると、空間は発泡プラスチックが固体化する過程で発生するガスで満たされる。排気孔143は空間の空気及びガスをキャビネット1の外部に排出する手段である。本発明では排気孔143を設けることにより、キャビネットボディ11がガスにより膨らむか又は破損することを防止することができる。排気孔143の直径は注入口141,142の直径よりも小さいことが好ましい。これにより、発泡プラスチックが排気孔から漏出することを最小化することができる。
【0190】
なお、第1チャンバー29の上面に設けられた複数の孔と支持フレーム61に設けられた複数の孔は、第1支持ボディ91及び第2支持ボディ92により連結されるため、上部空間S1に供給された発泡プラスチックは第1チャンバー29の内部やキャビネット1の外部に漏出されない。
【0191】
また、上部空間S1に注入された発泡プラスチックは、第1ヒンジブラケット51をキャビネット1内にしっかり固定する役割をするので、本発明ではドアボディ41の荷重によって第1チャンバー形成部2が破損することを防止することができる。
【0192】
第1チャンバー29に設けられた複数の孔と第2チャンバー39に設けられた複数の孔は第1流路形成部93、第2流路形成部94及び噴射ボディ841により互いに連結されるので、第3連結空間S8に注入された発泡プラスチックは第1チャンバー29や第2チャンバー39内に漏出されない。
【0193】
また前方パネル211に設けられた複数の孔と前方フレーム32に設けられた複数の孔は外気ガイド95及びワイヤガイド96,97により互いに連結されるので、前方空間S7に注入された発泡プラスチックは第2チャンバー39の内部及びキャビネット1の外部に漏出されない。
【0194】
前方空間S7に注入された発泡プラスチックは第2ヒンジブラケット54,56をキャビネット1内にしっかり固定する役割をするので、本発明ではドアボディ41の荷重によって第1チャンバー形成部2が破損することを防止することができる。
【0195】
図2に示すように、発泡プラスチックが発泡空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8内で固体化するとき、上部パネル111とチャンバー上面291は発泡プラスチックにより互いに固定され、第1側面パネル112と第2側面パネル113はチャンバーの第1側面293とチャンバーの第2側面295にそれぞれ固定され、第1後方パネル14aはチャンバー後面298に固定される。また、チャンバー底面297は上部フレーム31に固定され、前方パネル211は前方フレーム32に固定され、第1側面フレーム34と第2側面フレーム36は第1側面パネル112と第2側面パネル113にそれぞれ固定される。
【0196】
本発明による衣類処理装置100は、キャビネット1、第1チャンバー形成部2及び第2チャンバー形成部3の間に形成された発泡空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8が発泡プラスチックにより満たされるので、空気供給部7、水分供給部8、第2支持部6bが作動するとき、キャビネット1が振動することを最小化することができる。
【0197】
また本発明では発泡空間に注入された発泡プラスチックにより第1チャンバー29を取り囲む断熱部Fが設けられるので、第1チャンバー29に供給された熱エネルギーの損失を最小化することができる。
【0198】
キャビネット1、第1チャンバー形成部2及び第2チャンバー形成部3の間に形成された発泡空間S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8に注入された発泡プラスチックがキャビネットの外部に漏出することを防止できる限り、各締結部の結合構造を様々に設けることができる。
【0199】
図15乃至図17は各締結部が嵌合(tight fit)構造を有する場合の一例を示す。
【0200】
図15に示すように、前方パネルの上部締結部213は上部パネルの前方締結部114に嵌合され、前方パネルの第1締結部215は前方第1締結部116aに嵌合され、前方パネルの第2締結部217は前方第2締結部118aに嵌合される。
【0201】
前方パネルの上部締結部213、前方パネルの第1締結部215及び前方パネルの第2締結部217は、前方パネルの各々の角から突出した締結板からなるが、前方パネルに備えられた各締結板は多数の変曲点を有する形状である。
【0202】
上部パネルの前方締結部114は、上部パネル111の前方の縁部から投入口22に向かって折り曲げられてキャビネットの前面の一部を形成する前面形成部、前面形成部の自由端から上部パネル111に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端からチャンバーの上面291に向かって折り曲げられて前方パネルの上部締結部213が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0203】
前方第1締結部116aは、第1側面パネル112の前方の縁部から投入口22に向かって折り曲げられてキャビネット1の前面の一部を形成する前面形成部、前面形成部の自由端から第1側面パネル112に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端からチャンバーの第1側面293に向かって折り曲げられて前方パネルの第1締結部215が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0204】
前方第2締結部118aは、第2側面パネル113の前方の縁部から投入口22に向かって折り曲げられてキャビネット1の前面の一部を形成する前面形成部、前面形成部の自由端から第2側面パネル113に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端からチャンバーの第2側面295に向かって折り曲げられて前方パネルの第2締結部217が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0205】
図9に示すように、前方パネルの下部締結部219は下部パネルの前方締結部162に嵌合される。この場合、前方パネルの下部締結部219は前方パネル211の下端から延びた締結板(多数の変曲点を有する)からなり、下部パネルの前方締結部162は前方パネルの下部締結部219が挿入される溝を形成する。
【0206】
即ち、下部パネルの前方締結部162は、パネルボディ161の前方の縁部から前方パネル211に向かって折り曲げられてキャビネットの前面の一部を形成する前面形成部、前面形成部の自由端からパネルボディ161に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の縁部から前方パネル211に向かって折り曲げられて前方パネルの下部締結部219が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0207】
図15に示すように、第1後方パネル14aに備えられた後方パネルの上部締結部145、後方パネルの第1締結部147及び後方パネルの第2締結部149は、上部パネルの後方締結部115、後方第1締結部116b及び後方第2締結部118bに嵌合される。
【0208】
後方パネルの上部締結部145は第1後方パネル14aの上端からチャンバー後面298に向かって折り曲げられた締結板からなり、後方パネルの第1締結部147及び後方パネルの第2締結部149は第1後方パネル14aの左側端と右側端からチャンバー後面298に向かって折り曲げられた締結板からなる。それぞれの後方パネルに備えられた締結板には多数の変曲点が形成される。
【0209】
上部パネルの後方締結部115は、上部パネルの後方の縁部が下部パネル16に向かって折り曲げられてキャビネット1の後面の一部を形成する後面形成部、後面形成部の自由端からチャンバー後面に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端から第1後方パネル14aに向かって折り曲げられて後方パネルの上部締結部145が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0210】
後方第1締結部116bは、第1側面パネル112の後方の縁部が第2側面パネル113に向かって折り曲げられてキャビネット1の後面の一部を形成する後面形成部、後面形成部の自由端からキャビネットの前面に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端から第1後方パネル14aに向かって折り曲げられて後方パネルの第1締結部147が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0211】
後方第2締結部118bは、第2側面パネル113の後方の縁部が第1側面パネル112に向かって折り曲げられてキャビネット1の後面の一部を形成する後面形成部、後面形成部の自由端からキャビネットの前面に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端から第1後方パネル14aに向かって折り曲げられて後方パネルの第2締結部149が挿入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0212】
図16に示すように、第1下部パネル16aの対向する両側面に備えられた下部パネルの第1締結部167及び下部パネルの第2締結部169は、下部第1締結部116c及び下部第2締結部118cに嵌入結合される。
【0213】
下部パネルの第1締結部167はパネルボディ161の一端から上部に向かって折り曲げられた締結板からなり、下部パネルの第2締結部169はパネルボディ161の他端から上部に向かって折り曲げられた締結板からなり、第1下部パネルに備えられた各締結板には多数の変曲点が形成される。
【0214】
下部第1締結部116cは、第1側面パネル112の下端が第2側面パネル113に向かって折り曲げられてキャビネットの底面の一部を形成する底面形成部、底面形成部の自由端から上部パネル111に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端からパネルボディ161に向かって折り曲げられて下部パネルの第1締結部167が嵌入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0215】
下部第2締結部118cは、第2側面パネル113の下端が第1側面パネル112に向かって折り曲げられてキャビネットの底面の一部を形成する底面形成部、底面形成部の自由端から上部パネル111に向かって折り曲げられた折曲部、及び折曲部の自由端からパネルボディ161に向かって折り曲げられて下部パネルの第2締結部169が嵌入される溝を形成する溝形成部からなる。
【0216】
一方、第1側面フレーム34に備えられたフレームの下部第1締結部349及び第2側面フレーム36に備えられたフレームの下部第2締結部369はそれぞれ下部第2締結部116c及び下部第2締結部118cに嵌入結合される。フレームの下部第1締結部349は下部パネルの第1支持部347の自由端が下部第1締結部116cに向かって折り曲げられた締結板からなり、フレームの下部第2締結部369は下部パネルの第2支持部367の自由端が下部第2締結部118cに向かって折り曲げられた締結板からなる。第2チャンバー形成部の底面に形成された各締結板には多数の変曲点が形成される。
【0217】
フレームの後方第1締結部344及びフレームの後方第2締結部364は下部第1締結部116c及び下部第2締結部118cに嵌入結合する。フレームの後方第1締結部344は後方パネルの第1支持部343の自由端が後方第1締結部116bに向かって折り曲げられた締結板からなり、フレームの後方第2締結部364は後方パネルの第2支持部363の自由端が後方第2締結部118bに向かって折り曲げられた締結板からなる。第2チャンバー形成部の後面に形成された各締結板には多数の変曲点が形成される。
【0218】
図7に示すように、本発明による衣類処理装置100はさらに第1側面フレーム34と第1側面パネル112の間に形成された空間及び第2側面フレーム36と第1側面パネル113の間に形成された空間にそれぞれ備えられる第1強度補強フレーム112a及び第2強度補強フレーム113aを含む。
【0219】
第1側面フレーム34と第1側面パネル112の間に形成された第1連結空間S5(図16を参考)の厚さは、チャンバーの第1側面293と第1側面パネル112の間に形成された第2空間S2(図15を参考)の厚さよりも薄いが、第1強度補強フレーム112aは第1連結空間S5の強度を高める手段になる。
【0220】
また第2側面フレーム36と第2側面パネル113の間に形成された第2連結空間S6(図16を参考)の厚さは、チャンバーの第2側面295と第2側面パネル113の間に形された第3空間S3の厚さよりも薄い。従って、第2強度補強フレーム113aは第2連結空間S6の強度を高める手段になる。
【0221】
第1強度補強フレーム112aは第1側面パネル112の下端の後方角に固定されるL字状のバー(bar)からなり、第2強度補強フレーム113aは第2側面パネル113の下端の後方角に固定されるL字状のバーからなる。
【0222】
またチャンバー底面297と上部フレーム31の間に形成された第3連結空間S8(図3を参考)の強度を高めるために、第2チャンバー形成部3にはさらに多数のリブが備えられる。
【0223】
図14に示すように、リブは上部フレーム31の対向する両側面にそれぞれ備えられた上部第1リブ381及び上部第2リブ383を含む。上部第1リブ381は第1側面フレーム34の上端からチャンバー底面297に向かって突出した板からなり、上部第2リブ383は第2側面フレーム36の上端からチャンバー底面297に向かって延びる板からなる。
【0224】
さらにリブは前方フレーム32の両側面にそれぞれ備えられた側面第1リブ385及び側面第2リブ387を含む。側面第1リブ385は第1側面フレーム34の前端から前方パネル211に向かって突出する板からなり、前方第2リブ387は第2側面フレーム36の前端から前方パネル211に向かって延びる板からなる。
【0225】
第3連結空間S8に流入した発泡プラスチックが固体化すると、上述したリブ381,383,385,387はチャンバー底面297と第2チャンバー形成部3の結合力を高めることができるので、本発明ではリブにより第3連結空間の強度を高めることができる。
【0226】
またリブ381,383,385,387は後方空間S4に流入した液体状態の発泡プラスチックを第3連結空間S8及び前方空間S7に導く役割もする。
【0227】
図8に示すように、制御部781に水などの異物質が流入することを防止するために、取付ボディ78には制御部781が収容される空間を提供し、さらに第2後方パネル14aが位置する方向に向かって開放した形状の制御部ハウジング783が備えられる。
【0228】
本発明は様々な形態に変形して実施でき、上記実施例に本発明の権利範囲が限定されない。従って、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと解釈できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17