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特許7183440マッサージヘッドユニット、振動アセンブリ及びスマート着用装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】マッサージヘッドユニット、振動アセンブリ及びスマート着用装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20221128BHJP
   A61F 7/03 20060101ALN20221128BHJP
【FI】
A61H23/02 330
A61H23/02 360
A61F7/08 332R
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021546348
(86)(22)【出願日】2019-11-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2019121591
(87)【国際公開番号】W WO2021003969
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】201910621757.5
(32)【優先日】2019-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513263112
【氏名又は名称】深▲せん▼市倍軽松科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 学▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】陶 ▲賢▼▲樂▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲鋭▼
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204932218(CN,U)
【文献】米国特許第05607749(US,A)
【文献】特開2001-276113(JP,A)
【文献】特開平09-051930(JP,A)
【文献】特開2015-120058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
A61F 7/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動アセンブリであって、
軟質ゴム基板、複数の振動子、複数の軟質のゴムマッサージヘッド及び前記ゴムマッサージヘッドの軸線方向に伸縮変形可能な複数の軟質ゴム皺体を含み、前記軟質ゴム基板、皺体及びマッサージヘッドは一体に成形され、前記軟質ゴム基板は貫通する複数の貫通孔を有し、前記貫通孔、皺体及びマッサージヘッドは一対一に対応し、前記マッサージヘッドは取付キャビティを有し、各前記マッサージヘッドの取付キャビティ内にいずれも少なくとも一つの前記振動子が取り付けられ、前記皺体は前記マッサージヘッドの底部と前記貫通孔の孔辺に接続され、それにより前記マッサージヘッドは前記貫通孔の孔辺に浮動支持されることを特徴とする振動アセンブリ。
【請求項2】
前記マッサージヘッドの底部は前記マッサージヘッドの径方向に外向きに延びる一回りの縁部を有し、前記皺体は前記マッサージヘッドを取り囲む回転体であり、前記皺体の縦断面はU字形を呈し、前記皺体の両端はそれぞれ前記貫通孔の孔辺と前記縁部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の振動アセンブリ。
【請求項3】
前記マッサージヘッドの底部は前記マッサージヘッドの径方向に外向きに延びる一回りの縁部を有し、前記皺体は前記マッサージヘッドを取り囲む回転体であり、前記皺体の中部は湾曲部を有し、前記皺体の底部は前記縁部に接続され、前記皺体の頂部は前記貫通孔の孔辺に接続されることを特徴とする請求項1に記載の振動アセンブリ。
【請求項4】
前記取付キャビティは前記マッサージヘッドの軸線方向に延び、前記取付キャビティの底部は開口しかつその頂部は密封され、前記振動子は前記取付キャビティ内に縦置きされるか又は平置きされることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の振動アセンブリ。
【請求項5】
前記マッサージヘッドが中空の柱状体であることを特徴とする請求項4に記載の振動アセンブリ。
【請求項6】
マッサージヘッドユニットであって、
振動子、軟質ゴムのマッサージヘッド及び前記マッサージヘッドの軸線方向に伸縮変形可能な軟質ゴム皺体を含み、前記マッサージヘッドは前記軟質ゴム皺体と一体に成形され、前記マッサージヘッドは取付キャビティを有し、各前記マッサージヘッドの取付キャビティ内にいずれも少なくとも一つの前記振動子が取り付けられ、前記軟質ゴム皺体は前記マッサージヘッドの底部に接続されることを特徴とするマッサージヘッドユニット。
【請求項7】
駆動制御板をさらに含み、前記駆動制御板が前記振動子に信号接続され、かつ前記駆動制御板が前記取付キャビティ内に固定されることを特徴とする請求項6に記載のマッサージヘッドユニット。
【請求項8】
マッサージヘッドの内部に頂部から底部へ順に積層固定された加熱シート、断熱シート、振動子及び圧力センサをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のマッサージヘッドユニット。
【請求項9】
前記駆動制御板は情報処理ユニット及び制御ユニットを含み、前記情報処理ユニットは前記圧力センサの検出データを受信して処理し、前記制御ユニットは前記情報処理ユニットの処理信号を受信して対応する制御指令を生成し、前記制御指令は前記マッサージヘッドユニットの動作状態を制御することを特徴とする請求項8に記載のマッサージヘッドユニット。
【請求項10】
硬質のケースを含むスマート着用装置であって、
複数の請求項6に記載のマッサージヘッドユニットをさらに含み、各前記マッサージヘッドユニットの皺体がいずれも前記ケースの内側に接続されることを特徴とするスマート着用装置。
【請求項11】
基板をさらに含み、前記基板、マッサージヘッド及び皺体は一体に成形され、前記基板は貫通する複数の貫通孔を有し、前記貫通孔、皺体及びマッサージヘッドは一対一に対応し、前記皺体は前記マッサージヘッドの底部と前記貫通孔の孔辺に接続され、前記基板は前記ケースの内側に固定されることを特徴とする請求項10に記載のスマート着用装置。
【請求項12】
前記皺体は環状回転体であり、その中部に湾曲部を有し、前記皺体の底部は前記マッサージヘッドの縁部と一体に接続され、前記皺体の頂部は前記貫通孔の孔辺と一体に接続され、前記マッサージヘッドの底部は前記貫通孔内に挿入することができることを特徴とする請求項11に記載のスマート着用装置。
【請求項13】
ブラケットをさらに含み、前記ブラケットが前記基板に嵌め込まれ、前記ブラケットが前記ケースの内側に固定されることを特徴とする請求項11に記載のスマート着用装置。
【請求項14】
前記ブラケットは二つあり、前記基板は二つあり、前記ブラケットは前記基板に対応して設置されることを特徴とする請求項13に記載のスマート着用装置。
【請求項15】
前記マッサージヘッドの軸線方向において、前記マッサージヘッドの底部前記ケースとの間に空隙が形成されていることを特徴とする請求項13に記載のスマート着用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2019年7月10日に中国特許庁に提出され、出願番号が201910621757.5であり、発明名称が「マッサージヘッドユニット、振動アセンブリ及びスマート着用装置」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願はスマート着用装置の技術分野に関し、具体的にはマッサージヘッドユニット、振動アセンブリ及びスマート着用装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ここでの記述は本出願に関連する背景情報のみを提供し、従来の技術を必然的に構成しない。
【0004】
公開番号がCN105342751Aであり、名称が「振動を利用して眼部をマッサージするアイマスクマッサージャー」である中国特許出願(特許文献1)はマッサージャーを開示し、それはカバー及びカバーの内部に内嵌された複数のマイクロ振動モータを含み、マイクロ振動モータの振動を利用して眼部経穴をマッサージする。しかし、この種のマッサージャーは、各振動モータが同じカバー内に内嵌され、各振動モータが互いに干渉し、それにより使用時の快適さを低下させるという欠点があります。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許出願公開第105342751号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、振動を利用してマッサージ作用を実現できる新たな装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例は、マッサージヘッドユニット、振動アセンブリ及びスマート着用装置を提供し、共振及び騒音の発生を制御し、装置の使用の快適さを向上させるという問題を解決することを目的とする。
【0008】
上記技術的課題を解決するために、本出願の実施例が採用する技術的解決手段は以下のとおりである。
【0009】
第一態様では、振動アセンブリを提供し、軟質ゴム基板、複数の振動子、複数の軟質ゴムマッサージヘッド及び前記マッサージヘッドの軸線方向に伸縮変形可能な複数の軟質ゴム皺体を含み、前記基板、皺体及びマッサージヘッドは一体に射出成形され、前記基板は貫通する複数の貫通孔を有し、前記貫通孔、皺体及びマッサージヘッドは一対一に対応し、前記マッサージヘッドは取付キャビティを有し、各前記マッサージヘッドの取付キャビティ内にいずれも少なくとも一つの前記振動子が取り付けられ、前記皺体は前記マッサージヘッドの底部と前記貫通孔の孔辺に接続され、前記マッサージヘッドを前記貫通孔の孔辺に浮動支持させる。
【0010】
一つの実施例において、基板、マッサージヘッド及び皺体は軟質ゴムで製造され、該軟質ゴムは外力を受ける時に変形して外力を取り消す時に変形を回復する。軟質ゴムは例えばシリカゲルである。マッサージヘッドはそれに対応する貫通孔の上方に浮動支持され、マッサージヘッド全体が該貫通孔の上方に位置してもよく、マッサージヘッドの底部が貫通孔内に伸びて一部のマッサージヘッドのみが該貫通孔の上方に位置してもよい。
【0011】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドの底部は前記マッサージヘッドの径方向に外向きに延びる一回りの縁部を有し、前記皺体は前記マッサージヘッドを取り囲む回転体であり、前記皺体の縦断面はU字形を呈し、前記皺体の両端はそれぞれ前記貫通孔の孔辺と前記縁部に接続される。
【0012】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドの底部は前記マッサージヘッドの径方向に外向きに延びる一回りの縁部を有し、前記皺体は前記マッサージヘッドを取り囲む回転体であり、前記マッサージヘッドの中部は湾曲部を有し、前記皺体の底部は前記縁部に接続され、前記皺体の頂部は前記貫通孔の孔辺に接続される。
【0013】
一つの実施例において、前記取付キャビティは前記マッサージヘッドの軸線方向に延び、前記取付キャビティの底部が開口しかつその頂部が密封され、前記振動子が前記取付キャビティ内に縦置き又は平置きされる。
【0014】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドは中空の柱状体である。
【0015】
一つの実施例において、各取付キャビティ内に少なくとも一つの振動子が取り付けられ、各取付キャビティ内の振動子の数は同じであってもよく異なってもよい。振動子は取付キャビティ内に平置き又は縦置きに取り付けられ、各取付キャビティに対して、全ての振動子がいずれも縦置きされてもよく、全ての振動子がいずれも平置きされてもよく、又は一部の振動子が平置きされ他の一部の振動子が縦置きされてもよい。一般的には、各取付キャビティ内に一つ又は二つの振動子を取り付けることができ、当然のことながら、他の数であってもよい。振動子は取付キャビティ内に固定されてもよく、取付キャビティ内から取り出してメンテナンスと交換を容易にすることができる。振動子としては、例えば、フラットモータ、ボイスコイルモータ、圧電セラミックス、高速リレー或いは他の振動作用を発揮する構造体が挙げられる。
【0016】
第二態様では、マッサージヘッドユニットを提供し、振動子、軟質ゴムマッサージヘッド及び前記マッサージヘッドの軸線方向に伸縮変形可能な軟質ゴム皺体を含み、前記マッサージヘッドは前記皺体と一体に射出成形され、前記マッサージヘッドは取付キャビティを有し、各前記マッサージヘッドの取付キャビティ内にいずれも少なくとも一つの前記振動子が取り付けられ、前記皺体は前記マッサージヘッドの底部に接続される。
【0017】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドユニットはさらに駆動制御板を含み、前記駆動制御板は前記振動子に信号接続され、かつ前記駆動制御板は前記取付キャビティ内に固定される。
【0018】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドユニットはさらにマッサージヘッドの内部に内から外へ順に積層して固定された加熱シート、断熱シート、振動子及び圧力センサを含む。
【0019】
一つの実施例において、前記駆動制御板は情報処理ユニット及び制御ユニットを含み、前記情報処理ユニットは前記圧力センサの検出データを受信して処理し、前記制御ユニットは前記情報処理ユニットの処理信号を受信して対応する制御指令を生成し、前記制御指令は前記マッサージヘッドユニットの動作状態を制御する。
【0020】
第三態様では、着用装置を提供し、硬質ケース及び複数の前記マッサージヘッドユニットを含み、各前記マッサージヘッドユニットの皺体はいずれも前記ケースの内側に接続される。ケースの内側とは、ケースのユーザーの身体部位に近い側である。
【0021】
一つの実施例において、マッサージヘッドユニットは独立して設置される。複数のマッサージヘッドユニットは一つの軟質ゴム基板を共有して振動アセンブリを形成することができ、該基板により振動アセンブリ全体をケースの内側に位置決めする。各マッサージヘッドユニットは、それぞれの皺体を介して直接ケース内側に連結されていてもよい。
【0022】
一つの実施例において、前記スマート着用装置は、さらに軟質ゴム基板を含み、前記基板、マッサージヘッド及び皺体は一体に射出成形され、前記基板は貫通する複数の貫通孔を有し、前記貫通孔、皺体及びマッサージヘッドは一対一に対応し、前記マッサージヘッドは取付キャビティを有し、各前記マッサージヘッドの取付キャビティ内にいずれも少なくとも一つの前記振動子が取り付けられ、前記皺体は前記マッサージヘッドの底部と前記貫通孔の孔辺に接続され、前記基板は前記ケースの内側に固定される。
【0023】
一つの実施例において、前記皺体は環状回転体であり、その中部に湾曲部を有し、前記皺体の底部は前記マッサージヘッドの縁部に一体に接続され、前記皺体の頂部は前記貫通孔の孔辺に一体に接続され、前記マッサージヘッドの底部は前記貫通孔内に挿入することができる。
【0024】
一つの実施例において、前記スマート着用装置は、さらに硬質ブラケットを含み、前記ブラケットが前記基板に嵌め込まれ、前記ブラケットが前記ケースの内側に固定される。
【0025】
一つの実施例において、前記ブラケットは二つあり、前記基板は二つあり、前記ブラケットは前記基板に対応して設置される。
【0026】
一つの実施例において、前記マッサージヘッドの軸線方向に、前記マッサージヘッドの底部は前記ケースと空隙を有する。
【0027】
一つの実施例において、ケースは表面ケース及び底部ケースを含み、底部ケースは表面ケースの内側に固定され、かつ底部ケースと表面ケースとの間に取付空間が形成されてもよい。着用装置のメイン制御基板及び電源は該取付空間内に固定されてもよい。メイン制御基板は導線を介して各マッサージヘッド内の駆動制御基板に信号接続してもよい。マッサージヘッドの底部は底部ケースと空隙を有することができ、それによりマッサージヘッドがその軸線方向に沿って伸縮する時、底部ケースと接触しない。
【0028】
本出願の実施例が提供するマッサージヘッドユニットの有益な効果は以下のとおりである:軟質ゴム皺体を設置することにより、振動が着用装置の硬質ケースに伝達することを効果的に低減するか又は回避することができ、さらに共振及び騒音の発生を効果的に制御し、装置の使用の快適さを向上させることができる。
【0029】
本出願の実施例が提供する振動アセンブリの有益な効果は以下のとおりである:軟質ゴム皺体を設置することにより、振動が着用装置の硬質ケースに伝達することを効果的に減少させるか又は回避することができ、さらに共振及び騒音の発生を効果的に制御し、装置の使用の快適さを向上させることができる。
【0030】
本出願の実施例が提供する着用装置の有益な効果は以下のとおりである:軟質ゴム皺体を設置することにより、振動が着用装置の硬質ケースに伝達することを効果的に低減するか又は回避することができ、さらに共振及び騒音の発生を効果的に制御し、装置の使用の快適さを向上させることができる。
【0031】
本出願の実施例に係る技術的解決手段をより明らかにするために、以下、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明するが、明らかなことに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎない。当業者であれば、創造的な工夫をせずに、これらの図面により他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本出願の一実施例が提供するスマート着用装置の立体分解図である。
図2】同実施例の斜視図。
図3】同実施例の断面模式図。
図4図3におけるMが指す部位の部分拡大図である。
図5】同実施例の皺体と基板とマッサージヘッドとの接続関係を反映した構成模式図。
図6】本出願の別の実施例が提供するスマート着用装置の立体分解図である。
図7】同他の実施例の斜視図。
図8】同他の実施例の正面図。
図9図8のA-A方向に沿う断面模式図である。
図10図9のNが指す部位の部分拡大図である。
図11】マッサージヘッドユニットの分解斜視図である。
図12】マッサージヘッドユニットの断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本出願の目的、技術的解決手段及び利点をより分かりやすくするために、以下に添付図面及び実施例を参照しながら、本出願について詳しく説明する。ここで説明される具体的な実施例は本出願を解釈するためのものに過ぎず、本出願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0034】
なお、ある部品が他の部品に「固定される」又は「設置される」場合、それが直接的に他の部品に位置するか又は間接的に該部品に位置してもよいというふうに理解するために説明する必要がある。ある部品が他の部品に「接続される」場合、それが他の部品に直接的に又は間接的に接続されてもよい。専門用語において、「上」、「下」、「左」、「右」等が標示した方位又は位置関係は、図面に示された方位又は位置関係に基づいて本発明を説明しやすいためのものに過ぎず、装置又は部品が特定の方位を有しそして特定の方位で構築すると操作する必要があることを指す又は暗示するためのものではないため、本発明を限定するためものではないことを理解すべきである。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記専門用語の具体的な意味を理解することができる。また、「第1」、「第2」という用語は説明の目的だけに用いられ、比較的重要性を指示又は暗示するか、あるいは示された技術的特徴の数を黙示的に指示するためのものと理解してはいけない。別途明確かつ具体的な限定がない限り、「複数」とは、二つ以上を意味する。
【0035】
本出願に記載の技術的解決手段を説明するために、以下に具体的な図面及び実施例を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1図5に示すように、振動アセンブリであって、本体及び複数の振動子4を含む。本体は力を受けて変形しかつ外力を解除する時に変形を回復できる軟質ゴム材料で製造され、それは基板12、複数のマッサージヘッド11及び複数の皺体15を含む。基板12は弧状板状体であり、それは使用者の身体部位に近接する内表面122と使用者の身体部位から離れる外表面121を有し、該内表面と外表面を貫通して複数の貫通孔13を形成する。マッサージヘッド11、皺体15及び貫通孔13は一対一に対応し、マッサージヘッド11は中空の柱状体であり、それはマッサージヘッドの軸線方向に延びる取付キャビティ110を有し、該取付キャビティ110の底部は開口しかつ頂部は密封され、かつ該マッサージヘッドの底部はマッサージヘッドの径方向に外向きに延びる一回りの縁部14を有する。
【0037】
皺体15は環状回転体であり、その縦断面はU字形を呈し、該縦断面は該マッサージヘッドの軸線を通過する。皺体15はそれに対応するマッサージヘッド11を取り囲み、U字形皺体の底部の一端はマッサージヘッドの縁部14に一体に接続され、その底部の他端は貫通孔13の孔辺に一体に接続され、その円弧状の頂部はマッサージヘッドの頂部より低くなる。
【0038】
基板12、皺体15及びマッサージヘッド11は一体に射出成形され、皺体15はマッサージヘッド11の軸線方向に伸縮することができ、該マッサージヘッド11を基板の貫通孔13の上方に浮動支持させる。皺体15が収縮する時、マッサージヘッド11の底部は貫通孔13の内部に下向きに貫通するか又は貫通孔13から下向きに貫通することができる。外力を受ける時に、皺体15は変形してマッサージヘッドの軸線方向に伸縮しかつマッサージヘッドの径方向に左右運動することができる。
【0039】
振動アセンブリはスマート着用装置に適用することができ、該スマート着用装置はユーザーの身体部位に着用することができ、該身体部位は例えば頭部、眼部、胴体又は四肢等の部位であり、振動アセンブリにより、身体部位への押圧揉み等の操作を実現する。
【0040】
スマート着用装置は表面ケース、底部ケース2、ブラケット3及び振動アセンブリ1を含む。底部ケース2は表面ケースの内側に固定されて取付空間を有するケースを形成し、主制御回路基板6及び電源5は該取付空間内に固定される。
【0041】
振動アセンブリ1は二つあり、それぞれ使用者の左眼領域と右眼領域に対応する。ブラケット3は硬質材料で製造され、それは二つあり、それぞれ使用者の左眼領域と右眼領域に対応する。ブラケット3は前後に貫通する複数の第一逃げ孔31及び二つの第二逃げ孔32を有し、第一逃げ孔31は振動アセンブリのマッサージヘッド11と一対一に対応し、それは対応するマッサージヘッドを貫通するために用いられ、かつ第一逃げ孔31の孔径はマッサージヘッドの外径より大きく、マッサージヘッドが力を受けて変形する時、第一逃げ孔の孔辺と干渉しにくくなる。第二逃げ孔32は使用者の目に対応し、それは使用者の目を避けるために用いられる。
【0042】
ブラケット3の底部ケースに面する外表面に係合溝33が設置されてもよく、係合溝33は振動アセンブリの基板12とマッチングする。組み立てる時、二つのブラケット3はいずれも底部ケース2の内側に固定され、二つの振動アセンブリの基板12はそれぞれ二つのブラケット3の係合溝33内に嵌め込まれ、振動アセンブリの各マッサージヘッド11はそれに対応する第一逃げ孔31から内向きに突出する。
【0043】
メイン制御板は各振動子に信号接続され、メイン制御板により各振動子を独立に動作させるように制御することができる。
【0044】
本実施形態において、マッサージヘッドの取付キャビティ110は内径が大きい第一取付キャビティ111及び内径が小さい第二取付キャビティ112を含み、振動子4は第一取付キャビティ111内に取り付けることができ、かつ第一取付キャビティ111と第二取付キャビティ112との接合部の段差により位置決めされる。振動子4は従来の構造を採用し、例えば回転子及び回転子に偏心して取り付けられた振動子を有することができる。振動子4はマッサージヘッドの取付キャビティ110内に平置きされ、すなわち振動子の回転軸線はマッサージヘッドの軸線と重なるか又は平行である。
【0045】
本実施例において、振動子4が動作する時、振動アセンブリの本体が軟質ゴムで製造され、かつマッサージヘッドの底部に皺体15が設置されるため、ブラケット又は他の組立部品に伝導された振動を効果的に減少させることができ、共振及び騒音の発生を効果的に制御することができる。マッサージヘッド及び皺体はいずれも軟質ゴムで製造されるため、外力を受ける時に変形することができ、それによりマッサージヘッドをユーザーの身体部位に適応させることができる。
【0046】
図6図10に示すように、それはスマート着用装置の別の実施形態である。スマート着用装置は表面ケース、底部ケース2、ブラケット3及び振動アセンブリ1を含む。
【0047】
底部ケース2は表面ケースの内側に固定されて取付空間を有するケースを形成し、電源及びメイン制御基板は該取付空間内に固定される。
【0048】
振動アセンブリ1は二つあり、それぞれ左眼領域と右眼領域に対向する。振動アセンブリ1は、本体と、複数の振動子4とを備えている。本体は軟質ゴム材料で一体に射出成形され、それは基板12、複数のマッサージヘッド11及び複数の皺体15を含む。基板12は弧状板状体であり、それは外表面及び内表面を有し、該内表面及び外表面を貫通して複数の貫通孔13を形成する。マッサージヘッド11は基板の貫通孔13と一対一に対応し、マッサージヘッド11は中空の柱状体であり、その底部はマッサージヘッドの径方向に沿って外向きに延びる一回りの縁部14を有する。
【0049】
皺体15は環状回転体であり、その中部に湾曲部16を有し、該皺体15の底部はマッサージヘッドの縁部14に一体に接続され、該皺体15の頂部は貫通孔13の孔辺に一体に接続され、マッサージヘッド11の底部は基板の貫通孔13内に挿入することができる。湾曲部16を有する皺体15を設置することにより、マッサージヘッド11の軸線方向での伸縮を実現することができる。
【0050】
ブラケット3は二つあり、それぞれ二つの振動アセンブリ1に対応する。ブラケット3は硬質環状体であり、該ブラケット3はそれに対応する振動アセンブリの基板12に嵌め込まれ、かつ該ブラケット3は底部ケース2の内側に固定される。
【0051】
本実施例において、振動子4はマッサージヘッドの取付キャビティ内に縦置きされ、すなわち振動子の回転軸線はマッサージヘッドの軸線と垂直である。
【0052】
図11及び図12に示すように、それはマッサージヘッドユニットを示し、該マッサージヘッドユニットはマッサージヘッド11及びマッサージヘッドの内部に内から外へ順に積層固定された加熱シート10、断熱シート17、振動子4、圧力センサ18及び駆動制御板19を含む。圧力センサ18を設置することにより、該マッサージヘッドユニットはデータ検出機能を有する。駆動制御板19は情報処理ユニット及び制御ユニットを含むことができ、情報処理ユニットは圧力センサ18の検出データを受信して処理し、制御ユニットは情報処理ユニットの処理信号を受信して対応する制御指令を生成し、該制御指令はマッサージヘッドユニットの動作状態を制御し、自動検出、制御可能なマッサージヘッドユニットを構成し、それにより各振動子の動作パラメータを独立して調整し、オンオフ制御して加熱シート10の動作状態に対する制御を実現することができる。
【0053】
スマート着用装置は複数のマッサージヘッドユニットを有することができ、各マッサージヘッドユニットに対して、その駆動制御板は振動子に信号接続され、各駆動制御板はいずれもスマート着用装置のケース内のメイン制御板に信号接続され、メイン制御板により各駆動制御板を介して、各振動子に対する協調制御を実現する。
【0054】
スマート着用装置に対して、振動アセンブリは複数の振動子を含み、全ての振動子は対応するマッサージヘッド内に平置きされてもよく、全ての振動子は対応するマッサージヘッド内に縦置きされてもよく、又は一部の振動子が平置きされて他の一部の振動子が縦置きされてもよい。
【0055】
スマート着用装置に対して、それは表面ケース、底部ケース及び複数のマッサージヘッドユニットを含み、底部ケースが表面ケースの内側に固定され、表面ケースと底部ケースとの間に取付空間が形成される。マッサージヘッドユニットは一体に射出成形されたマッサージヘッド及び皺体を含み、マッサージヘッドの内部に振動子が固定され、皺体がマッサージヘッド及び底部ケースに接続される。具体的には、複数のマッサージヘッドユニットの皺体は同一の軟質ゴム基板に一体に接続され、該基板は底部ケースに固定されてもよく、又は、各マッサージヘッドユニットの皺体は底部ケースに直接接続される。
【0056】
スマート着用装置に対して、それは使用者の頭部、眼部、胴体又は四肢などの身体部位に着用することができ、振動アセンブリの振動作用により、使用者の身体部位に対する揉み押圧などの操作を実現する。
【0057】
スマート着用装置に対して、振動子が動作する時に、マッサージヘッドを振動させるように駆動し、マッサージヘッドと皺体がいずれも変形可能な軟質ゴムであるため、共振及び騒音を効果的に低減するか又は除去することができる。マッサージヘッドが軟質ゴム材質であるため、弾性変形することができ、着用時に、マッサージヘッドはユーザーの身体部位の輪郭に基づいて適応的に調整することができる。
【0058】
上記は本出願の好適な実施例に過ぎず、本出願を限定するためのものではない。当業者であれば、本出願に様々な変更及び変化を加えることができる。本出願の精神及び原則の範疇においてなされたあらゆる修正、同等物による置換及び改良などは、本出願の保護範囲に含まれるはずである。
【符号の説明】
【0059】
1 振動アセンブリ
2 底部ケース
3 ブラケット
4 振動子
5 電源
6 主制御回路基板
10 加熱シート
11 マッサージヘッド
12 基板
13 貫通孔
14 縁部
15 軟質ゴム皺体
16 湾曲部
17 断熱シート
18 圧力センサ
19 駆動制御板
31 第一逃げ孔
32 第二逃げ孔
33 係合溝
33 係合溝
110 取付キャビティ
111 第一取付キャビティ
112 第二取付キャビティ
121 外表面
122 内表面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12