(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】ロック式パネル壁キール構造及び施工方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/58 20060101AFI20221129BHJP
F16B 7/04 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
E04B1/58 508H
F16B7/04 301K
(21)【出願番号】P 2021132115
(22)【出願日】2021-08-16
【審査請求日】2021-10-10
(31)【優先権主張番号】202011151286.5
(32)【優先日】2020-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521263629
【氏名又は名称】温嶺市智営電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100195970
【氏名又は名称】本夛 伸介
(72)【発明者】
【氏名】黄士玉
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-141026(JP,A)
【文献】実開平07-019422(JP,U)
【文献】登録実用新案第3034843(JP,U)
【文献】特開平08-333807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/58
E04B 2/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック式パネル壁キール構造であって、
スタッドと横梁とを含み、
前記スタッドと前記横梁とは、いずれも密封中空型材であり、
前記横梁の端部は、接続部品を介して前記スタッドの側壁に固定され、
前記接続部品は、前記横梁における端部の内側に固定される接続台を含み、
前記接続台内には、正多角形穴をなす接続穴が開けられ、
前記接続穴の穿孔方向は、前記横梁の長手方向に平行して設けられ、
前記接続穴内には、正多角形をなす挿入ブロックが可動に設けられ、
前記挿入ブロックの外壁は、前記接続穴の穴壁に可動に当接して設けられ、
前記接続台には、鋼構造の掛止押圧部品が複数設けられ、
前記掛止押圧部品は、互いに垂直して接続される掛止板と押圧板とを含み、
前記押圧板の前記掛止板から離れた辺は、ねじりバネを有するヒンジ接続部品を介して前記接続穴の穴壁にヒンジ接続され、
前記掛止板と前記押圧板との接続部は、前記ヒンジ接続部品のヒンジ接続軸と平行して設けられ、
前記ヒンジ接続軸は、接続する前記接続穴の穴壁に平行し、且つ前記接続穴の長手方向に垂直して設けられ、
前記挿入ブロックの外端には、正多角形スリーブ状をなす押圧溝が設けられ、
前記押圧溝の各溝壁は、それぞれ隣接する前記挿入ブロックの外壁に平行して設けられ、
前記押圧溝の溝壁は、隣接する前記挿入ブロックの外壁との間隔が前記押圧板の厚さと同じであり、
前記接続台と前記挿入ブロックには、調節機構が設けられ、
前記調節機構は、前記挿入ブロックの外壁に位置する細長状の調節溝を含み、
前記調節溝の長手方向は、前記接続穴の穿孔方向と平行して設けられ、
前記調節溝における一側の溝壁には、歯溝が配列され、
前記調節機構は、前記接続台に位置する調節穴を更に含み、
前記調節穴の穿孔方向は、前記接続穴の穿孔方向と垂直して設けられ、
調節棒は、前記調節穴を通り抜けて設けられ、
前記調節棒の内端には、歯車が固定され、
前記歯車は、前記調節溝内に位置し、
前記歯車の外縁は、前記歯溝と噛み合う歯を有し、
前記調節棒の外端には、操作部を有し、
前記横梁は、前記調節穴と位置合わせする操作穴を有し、
前記スタッドの側壁は、挿入穴を有し、
前記挿入穴は、穿孔方向と投影形状がいずれも前記接続穴と同じであり、
前記横梁の端部は、前記スタッドの側壁に当接して設けられ、
前記挿入ブロックは、前記挿入穴内に挿入され、
前記押圧板は、前記押圧溝と前記接続穴の穴壁の間に圧着され、
前記掛止板は、前記スタッドの内壁に当接して設けられ、
操作工具を前記操作穴に伸び込み、前記操作部を介して前記調節棒を回し、前記歯と前記歯溝との係合により前記挿入ブロックを前記スタッドの反対方向へ移動させ、前記歯車が前記調節溝の外端に位置する時に、前記ヒンジ接続部品が前記掛止押圧部品を内方へ回転させることで、前記押圧板を前記挿入ブロックの外端端面に当接させ、前記掛止押圧部品の全体が前記横梁内に位置する、
ことを特徴とするロック式パネル壁キール構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル壁キール技術分野に関し、具体的にはロック式パネル壁キール構造及び施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
密封式型材のスタッドと横梁の内部には密封された空間を有し、スタッドと横梁を接続してパネル壁キールに形成するときに、工具をスタッドと横梁の内部に伸びて操作することができず、通常スプリングボルトを使って横梁とスタッドとを接続し、スプリングボルトの一端を横梁に固定し、他端をスプリングボルトの伸縮構造を介してスタッドのピン穴内に伸び入れることによりスタッドと横梁を固定するが、こういう構造では取り付けと取り外しが非常に不便であるうえ、構造の安定面上も問題になる。
中国出願201720782762.0には、補強横縦キール接続構造に関するものが開示され、スプリングボルトでスタッドと横梁を接続すると同時に、アルミニウム合金で更に横梁とスタッドを固定して徹底的に固め、強度と安定性をより高くしたが、アルミニウム合金接続材などを補強に使い、施工がめんどくさくなり、横梁とスタッドの外側構造に影響を及ぼす、パネルの正常取り付けに影響することと、伝統的なスプリングボルトで横梁とスタッドを固定し、脱着とメンテナンスが依然として便利とは言えないことが問題になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】中国出願201720782762.0明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術における上記問題を解決するために、接続とロック及び脱着のスピードを速めるロック式パネル壁キール構造及び施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ロック式パネル壁キール構造であって、スタッドと横梁とを含み、前記スタッドと前記横梁とは、いずれも密封中空型材であり、前記横梁の端部は、接続部品を介して前記スタッドの側壁に固定され、前記接続部品は、前記横梁における端部の内側に固定される接続台を含み、前記接続台内には、正多角形穴をなす接続穴が開けられ、前記接続穴の穿孔方向は、前記横梁の長手方向に平行して設けられ、前記接続穴内には、正多角形をなす挿入ブロックが可動に設けられ、前記挿入ブロックの外壁は、前記接続穴の穴壁に可動に当接して設けられ、前記接続台には、鋼構造の掛止押圧部品が複数設けられ、前記掛止押圧部品は、互いに垂直して接続される掛止板と押圧板とを含み、前記押圧板の前記掛止板から離れた辺は、ねじりバネを有するヒンジ接続部品を介して前記接続穴の穴壁にヒンジ接続され、前記掛止板と前記押圧板との接続部は、前記ヒンジ接続部品のヒンジ接続軸と平行して設けられ、前記ヒンジ接続軸は、接続する前記接続穴の穴壁に平行し、且つ前記接続穴の長手方向に垂直して設けられ、前記挿入ブロックの外端には、正多角形スリーブ状をなす押圧溝が設けられ、前記押圧溝の各溝壁は、それぞれ隣接する前記挿入ブロックの外壁に平行して設けられ、前記押圧溝の溝壁は、隣接する前記挿入ブロックの外壁との間隔が前記押圧板の厚さと同じであり、前記接続台と前記挿入ブロックには、調節機構が設けられ、前記調節機構は、前記挿入ブロックの外壁に位置する細長状の調節溝を含み、前記調節溝の長手方向は、前記接続穴の穿孔方向と平行して設けられ、前記調節溝における一側の溝壁には、歯溝が配列され、前記調節機構は、前記接続台に位置する調節穴を更に含み、前記調節穴の穿孔方向は、前記接続穴の穿孔方向と垂直して設けられ、調節棒は、前記調節穴を通り抜けて設けられ、前記調節棒の内端には、歯車が固定され、前記歯車は、前記調節溝内に位置し、前記歯車の外縁は、前記歯溝と噛み合う歯を有し、前記調節棒の外端には、操作部を有し、前記横梁は、前記調節穴と位置合わせする操作穴を有し、前記スタッドの側壁は、挿入穴を有し、前記挿入穴は、穿孔方向と投影形状がいずれも前記接続穴と同じであり、前記横梁の端部は、前記スタッドの側壁に当接して設けられ、前記挿入ブロックは、前記挿入穴内に挿入され、前記押圧板は、前記押圧溝と前記接続穴の穴壁の間に圧着され、前記掛止板は、前記スタッドの内壁に当接して設けられる。
【0006】
操作工具を前記操作穴に伸び込み、前記操作部を介して前記調節棒を回し、前記歯と前記歯溝との係合により前記挿入ブロックを前記スタッドの反対方向へ移動させ、前記歯車が前記調節溝の外端に位置する時に、前記ヒンジ接続部品が前記掛止押圧部品を内方へ回転させることで、前記押圧板を前記挿入ブロックの外端端面に当接させ、前記掛止押圧部品の全体が前記横梁内に位置する。
【0007】
前記操作工具を前記操作穴に入れて前記調節棒を回転させれば、前記挿入ブロックを前記挿入穴へ向かって移動させることができ、これで前記挿入ブロックが前記挿入穴内に入れられて前記掛止押圧部品を押し動かして前記ヒンジ接続軸の周りを外方へ回転させ、これで前記押圧板が前記押圧溝と前記接続穴の穴壁の間に圧着され、前記掛止板が前記スタッドの内壁に当接して前記接続部品を介して前記スタッドと前記横梁とをロックすることができ、逆に、前記操作工具を前記操作穴に入れて前記調節棒を反転させれば、前記挿入ブロックを前記挿入穴の反対方向へ移動して前記挿入穴から離れさせ、前記掛止押圧部品に前記ヒンジ接続軸の周りを内方へ回転させることができ、これで前記スタッドから前記横梁を取り外すことができ、これで前記スタッドと前記横梁とを速く接続、ロック、分離、取り外しすることができ、安全性が向上し、施工が便利になる。
【0008】
前記接続台は、順次に互いに平行する四枚の接続板と四枚の内接続板とを含み、前記外接続板の外側面は、前記横梁の内壁に当接して設けられ、前記内接続板の内側面は、前記接続穴の穴壁であり、前記内接続板の内壁は、前記歯車と組み合わせるスプライン溝を有し、前記調節穴は、前記外接続板に位置する外棒穴と、前記内接続板に位置する前記内棒穴と、を含み、前記調節棒の外端には、操作ブロックが固定され、前記操作ブロックは、前記外棒穴に位置し、前記調節棒には、圧縮バネが外装され、前記圧縮バネの両端は、それぞれ前記操作ブロックと前記内接続板の外側面に当接し且つ一部の前記歯車を押して前記スプライン溝に位置させて設けられ、前記挿入ブロックは、前記歯車と前記接続台との相対固定により前記歯車を前記スプライン溝から離して前記調節溝内に位置させるように前記操作ブロックを押圧することができる。
【0009】
したがって調節棒の外端の操作ブロックを押圧してからこそ調節帽を回転させることができ、施工の安全性が向上し、調節棒が任意に操られることが回避される。
【0010】
前記スタッドと前記横梁との前側には、パネル壁のパネルを取り付けることができ、前記操作穴は、前記横梁の前側に位置する。
【0011】
したがって、パネルで操作穴を遮ることによって、取り付け後に調節棒が操作されることを回避することができ、また、パネルが取外した後、操作穴を露出させることによって調節棒を操作することができる。
【0012】
前記歯車は、帽状構造をなし、且つ前記調節棒の内端に固定して外装される。
前記操作穴の穴径は、前記外棒穴の穴径より小さい。
【0013】
したがって、調節棒を調節穴に入れることが便利になるとともに、歯車を調節棒の内端に外装する。
【0014】
前記接続台と前記挿入ブロックには、二組の調節機構が設けられ、前記横梁には、二組の前記調節機構と係合する二つの操作穴が設けられる。
【0015】
したがって、二組の調節機構で二重保険を形成し、二組の調節機構を同時に操作しなければ挿入ブロックを移動させることができない。
【0016】
前記接続穴は、矩形状構造をなし、前記接続台は、四枚の外接続板と四枚の内接続板とを有し、前記外接続板と前記内接続板とは、リブプレートを介して接続される。
【0017】
前記操作部は、一字溝又は十字溝であり、前記操作工具は、前記操作部に対応するマイナス又はプラスドライバーである。
【0018】
したがって、普通の操作工具を使って操作することが便利になる。
【0019】
前記接続台は、固定部を介して前記横梁に固定される。
【0020】
ロック式パネル壁キール構造の施工方法であり、取付方法と取外し方法とを含み、
前記取付方法:前記横梁の端部を前記スタッドの外壁に当て、前記操作工具を前記操作穴に入れて前記操作ブロックを王毅、前記操作ブロックを回して前記調節棒を回転させることにより前記挿入ブロックを前記挿入穴へ向かって移動して前記挿入穴内に入らせ、前記挿入ブロックの端部が前記掛止押圧部品を押し動かすことにより、前記掛止押圧部品が前記ヒンジ接続部品により外方へ回転し、前記押圧板が前記押圧溝と前記接続穴の穴壁との間に圧着され、前記掛止板が前記スタッドの内壁に当接し、
前記取外し方法:前記操作工具を前記操作穴に入れて前記操作ブロックを押圧し、前記操作ブロックを反転させて前記調節棒を回転させ、前記挿入ブロックを前記挿入穴の反対方向へ移動して前記挿入穴から離れさせ、前記ヒンジ接続部品が前記掛止押圧部品を内方へ回転させ、前記押圧板が前記挿入ブロックの外端端面に当接し、前記スタッドから前記横梁を取り外す。
上記手順により、取付と取り外しを便利に行える。
【発明の効果】
【0021】
前記操作工具を前記操作穴に入れて前記調節棒を回転させれば、前記挿入ブロックを前記挿入穴へ向かって移動させることができ、これで前記挿入ブロックが前記挿入穴内に入れられて前記掛止押圧部品を押し動かして前記ヒンジ接続軸の周りを外方へ回転させ、これで前記押圧板が前記押圧溝と前記接続穴の穴壁の間に圧着され、前記掛止板が前記スタッドの内壁に当接して前記接続部品を介して前記スタッドと前記横梁とをロックすることができ、逆に、前記操作工具を前記操作穴に入れて前記調節棒を反転させれば、前記挿入ブロックを前記挿入穴の反対方向へ移動して前記挿入穴から離れさせ、前記掛止押圧部品に前記ヒンジ接続軸の周りを内方へ回転させることができ、これで前記スタッドから前記横梁を取り外すことができ、これで前記スタッドと前記横梁とを速く接続、ロック、分離、取り外しすることができ、安全性が向上し、施工が便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】パネル壁キール構造の局部正面図及び局部断面図である。
【
図6】
図1のもう一つの状態下の局部正面図と局部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
下記、図面を参照しながら本発明の技術手段をさらに説明する。本発明は下記の実施例に限られない。
【0024】
図1?7に示すように、ロック式パネル壁キール構造であって、スタッド1と横梁2とを含み、前記スタッド1と前記横梁2とは、いずれも密封中空型材であり、前記横梁2の端部は、接続部品を介して前記スタッド1の側壁に固定され、前記接続部品は、前記横梁2における端部の内側に固定される接続台3を含み、前記接続台3内には、正多角形穴をなす接続穴31が開けられ、前記接続穴31の穿孔方向は、前記横梁2の長手方向に平行して設けられ、前記接続穴31内には、正多角形をなす挿入ブロック4が可動に設けられ、前記挿入ブロック4の外壁は、前記接続穴31の穴壁に可動に当接して設けられ、前記接続台3には、鋼構造の掛止押圧部品5が複数設けられ、前記掛止押圧部品5は、互いに垂直して接続される掛止板51と押圧板52とを含み、前記押圧板52の前記掛止板51から離れた辺は、ねじりバネを有するヒンジ接続部品53を介して前記接続穴31の穴壁にヒンジ接続され、前記掛止板51と前記押圧板52との接続部は、前記ヒンジ接続部品53のヒンジ接続軸と平行して設けられ、前記ヒンジ接続軸は、接続する前記接続穴31の穴壁に平行し、且つ前記接続穴31の長手方向に垂直して設けられ、前記挿入ブロック4の外端には、正多角形スリーブ状をなす押圧溝41が設けられ、前記押圧溝41の各溝壁は、それぞれ隣接する前記挿入ブロック4の外壁に平行して設けられ、前記押圧溝41の溝壁は、隣接する前記挿入ブロック4の外壁との間隔が前記押圧板52の厚さと同じであり、前記接続台3と前記挿入ブロック4には、調節機構が設けられ、前記調節機構は、前記挿入ブロック4の外壁に位置する細長状の調節溝42を含み、前記調節溝42の長手方向は、前記接続穴31の穿孔方向と平行して設けられ、前記調節溝42における一側の溝壁には、歯溝43が配列され、前記調節機構は、前記接続台3に位置する調節穴32を更に含み、前記調節穴32の穿孔方向は、前記接続穴31の穿孔方向と垂直して設けられ、調節棒6は、前記調節穴32を通り抜けて設けられ、前記調節棒6の内端には、歯車61が固定され、前記歯車61は、前記調節溝42内に位置し、前記歯車61の外縁は、前記歯溝43と噛み合う歯62を有し、前記調節棒6の外端には、操作部を有し、前記横梁2は、前記調節穴32と位置合わせする操作穴21を有し、前記スタッド1の側壁は、挿入穴11を有し、前記挿入穴11は、穿孔方向と投影形状がいずれも前記接続穴31と同じであり、前記横梁2の端部は、前記スタッド1の側壁に当接して設けられ、前記挿入ブロック4は、前記挿入穴11内に挿入され、前記押圧板52は、前記押圧溝41と前記接続穴31の穴壁の間に圧着され、前記掛止板51は、前記スタッド1の内壁に当接して設けられる。
【0025】
操作工具を前記操作穴21に伸び込み、前記操作部を介して前記調節棒6を回し、前記歯62と前記歯溝43との係合により前記挿入ブロック4を前記スタッド1の反対方向へ移動させ、前記歯車61が前記調節溝42の外端に位置する時に、前記ヒンジ接続部品53が前記掛止押圧部品5を内方へ回転させることで、前記押圧板52を前記挿入ブロック4の外端端面に当接させ、前記掛止押圧部品5の全体が前記横梁2内に位置する。
【0026】
更に、前記接続台3は、順次に互いに平行する四枚の接続板33と四枚の内接続板35とを含み、前記外接続板33の外側面は、前記横梁2の内壁に当接して設けられ、前記内接続板35の内側面は、前記接続穴31の穴壁であり、前記内接続板35の内壁は、前記歯車61と組み合わせるスプライン溝36を有し、前記調節穴32は、前記外接続板33に位置する外棒穴34と、前記内接続板35に位置する前記内棒穴37と、を含み、前記調節棒6の外端には、操作ブロック63が固定され、前記操作ブロック63は、前記外棒穴34に位置し、前記調節棒6には、圧縮バネ64が外装され、前記圧縮バネ64の両端は、それぞれ前記操作ブロック63と前記内接続板35の外側面に当接し且つ一部の前記歯車61を押して前記スプライン溝36に位置させて設けられ、前記挿入ブロック4は、前記歯車61と前記接続台3との相対固定により前記歯車61を前記スプライン溝36から離して前記調節溝42内に位置させるように前記操作ブロック63を押圧することができる。前記スタッド1と前記横梁2との前側には、パネル壁のパネルを取り付けることができ、前記操作穴21は、前記横梁2の前側に位置する。前記歯車61は、帽状構造をなし、且つ前記調節棒6の内端に固定して外装される。前記操作穴21の穴径は、前記外棒穴34の穴径より小さい。前記接続台3と前記挿入ブロック4には、二組の調節機構が設けられ、前記横梁2には、二組の前記調節機構と係合する二つの操作穴21が設けられる。前記接続穴31は、矩形状構造をなし、前記接続台3は、四枚の外接続板33と四枚の内接続板35とを有し、前記外接続板33と前記内接続板35とは、リブプレート38を介して接続される。前記操作部は、一字溝又は十字溝であり、前記操作工具は、前記操作部に対応するマイナス又はプラスドライバーである。前記接続台3は、固定部を介して前記横梁2に固定される。
【0027】
前記操作工具を前記操作穴21に入れて前記調節棒6を回転させれば、前記挿入ブロック4を前記挿入穴11へ向かって移動させることができ、これで前記挿入ブロック4が前記挿入穴11内に入れられて前記掛止押圧部品5を押し動かして前記ヒンジ接続軸の周りを外方へ回転させ、これで前記押圧板52が前記押圧溝41と前記接続穴31の穴壁の間に圧着され、前記掛止板51が前記スタッド1の内壁に当接して前記接続部品を介して前記スタッド1と前記横梁2とをロックすることができ、逆に、前記操作工具を前記操作穴21に入れて前記調節棒6を反転させれば、前記挿入ブロック4を前記挿入穴11の反対方向へ移動して前記挿入穴11から離れさせ、前記掛止押圧部品5に前記ヒンジ接続軸の周りを内方へ回転させることができ、これで前記スタッド1から前記横梁2を取り外すことができ、これで前記スタッド1と前記横梁2とを速く接続、ロック、分離、取り外しすることができ、安全性が向上し、施工が便利になる。
【0028】
ロック式パネル壁キール構造の施工方法であり、取付方法と取外し方法とを含み、
前記取付方法:前記横梁2の端部を前記スタッド1の外壁に当て、前記操作工具を前記操作穴21に入れて前記操作ブロック63を王毅、前記操作ブロック63を回して前記調節棒6を回転させることにより前記挿入ブロック4を前記挿入穴11へ向かって移動して前記挿入穴11内に入らせ、前記挿入ブロック4の端部が前記掛止押圧部品5を押し動かすことにより、前記掛止押圧部品5が前記ヒンジ接続部品53により外方へ回転し、前記押圧板52が前記押圧溝41と前記接続穴31の穴壁との間に圧着され、前記掛止板51が前記スタッド1の内壁に当接し、
前記取外し方法:前記操作工具を前記操作穴21に入れて前記操作ブロック63を押圧し、前記操作ブロック63を反転させて前記調節棒6を回転させ、前記挿入ブロック4を前記挿入穴11の反対方向へ移動して前記挿入穴11から離れさせ、前記ヒンジ接続部品53が前記掛止押圧部品5を内方へ回転させ、前記押圧板52が前記挿入ブロック4の外端端面に当接し、前記スタッド1から前記横梁2を取り外す。
【0029】
本明細書に記載された具体的な実施例は単に本発明の精神を例に挙げて説明する。本発明の属する技術分野の技術者は説明された具体的な実施例に対して様々な修正又は補充を行うか又は類似する方式で代替することができるが、本発明の精神から逸脱するか又は添付の特許請求の範囲に定義された範囲を超えることはない。
【0030】
本願における部品名称は、本発明の本質を便利に説明且つ解釈するために付けたもので、これらの名称自体には制限性がなく、ほかの用語に置き換えていい。
【符号の説明】
【0031】
1 スタッド
11 挿入穴
2 横梁
21 操作穴
3 接続台
31 接続穴
32 調節穴
33 外接続板
34 外棒穴
35 内接続板
36 スプライン溝
37 内棒穴
38 リブプレート
4 挿入ブロック
41 押圧溝
42 調節溝
43 歯溝
5 掛止押圧部品
51 掛止板
52 押圧板
53 ヒンジ接続部品
6 調節棒
61 歯車
62 歯
63 操作ブロック
64 圧縮バネ