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特許7183592業務テンプレート変更装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】業務テンプレート変更装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20221129BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018126137
(22)【出願日】2018-07-02
(65)【公開番号】P2020004340
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 栄一
【審査官】西村 直史
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-149564(JP,A)
【文献】特開2000-155731(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準となる業務テンプレートをカスタマイズして得られた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、前記変更された業務テンプレートとの差情報に基づいて、前記変更された業務テンプレートに関連する関連業務テンプレートを特定する特定部と、
前記特定部により特定された関連業務テンプレートに対して、前記変更の内容を反映させる反映部と、
を備え
前記差情報は、前記変更された業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容と、他の業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容との差を示す情報であり、相違する設定項目の個数として表される
業務テンプレート変更装置。
【請求項2】
前記変更された業務テンプレートと、他の業務テンプレートとの関係性を表す情報を記憶する記憶部を更に備え、
前記特定部は、前記関係性を表す情報に基づいて、前記関連業務テンプレートを更に特定する請求項1に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項3】
前記関係性を表す情報は、親子の関係及び複写の関係のいずれか一方を表す情報である請求項2に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項4】
前記反映部は、前記関連業務テンプレートが、前記変更された業務テンプレートの親の関係にある業務テンプレートである場合に、前記変更の内容の反映に代えて、前記変更の内容を通知する請求項3に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項5】
前記反映部は、前記関連業務テンプレートが、前記変更された業務テンプレートの子の関係にある業務テンプレートである場合に、前記差情報に基づいて、前記変更の内容の反映、あるいは、前記変更の内容の通知を選択的に行う請求項3に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項6】
前記反映部は、前記変更の内容の通知に対して、前記変更の内容が受け入れられた場合に、前記関連業務テンプレートに対して、前記変更の内容を反映させる請求項4又は5に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記差情報により示される値が第1閾値未満となる業務テンプレートを、前記関連業務テンプレートとして特定する請求項1~3のいずれか1項に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項8】
前記反映部は、前記関連業務テンプレートが、前記差情報により示される値が前記第1閾値未満でかつ前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも大きい業務テンプレートである場合に、前記変更の内容の反映に代えて、前記変更の内容を通知する請求項7に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項9】
前記反映部は、前記関連業務テンプレートが、前記差情報により示される値が前記第2閾値以下である場合に、前記変更の内容を反映させる請求項8に記載の業務テンプレート変更装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1~9のいずれか1項に記載の業務テンプレート変更装置が備える各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務テンプレート変更装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、システム構成の雛型であるテンプレートを格納したリポジトリを管理するリポジトリ管理システムが記載されている。このリポジトリ管理システムは、記憶部及び検索部を備えている。記憶部は、それぞれが提供する機能についての情報を含む1以上の第1のテンプレートと、第1のテンプレートの識別子と第1のテンプレートの一部を変更した1以上の第2のテンプレートの識別子とを対応づけた第1の情報と、第1及び第2のテンプレートの各々に基づき構築されたシステムが達成した非機能要件の指標を含む第2の情報とを格納する。検索部は、機能要件及び非機能要件の指標を含むリクエストを受信し、第1の情報に基づき、リクエストの機能要件で特定される機能を提供する1以上の第1のテンプレートを抽出し、抽出した1以上の第1のテンプレートとそれらに対応づけられた1以上の第2のテンプレートを含むテンプレートリストを作成し、第2の情報に基づき、テンプレートリストに含まれる各テンプレートについて、各テンプレートに基づき構築されたシステムがリクエストの非機能要件の指標をどの程度満たしているかを示す非機能要件達成度を算出し、テンプレートリストと各テンプレートの非機能要件達成度とを出力する。
【0003】
また、特許文献2には、計算機を利用して文書管理アプリケーションのユーザインタフェースとなるカスタマイズ画面を作成する方法が記載されている。この方法は、選択された業務と業務プロセスから決定される表示画面を生成して表示し、表示画面を介して選択されたオプション項目を記憶手段に保存する。また、この方法は、カスタマイズ画面の一部又は全体を構成する表示部品であり選択された業務プロセスに応じて必要な表示部品を抽出し、抽出した表示部品を選択されたオプション項目に応じて修正し、修正した表示部品を集めてカスタマイズ画面を作成して表示する。
【0004】
また、特許文献3には、複数の業務プロセスを所定の順序関係で処理することにより目的を達成する業務について、業務の全体管理や業務プロセスの実行などを支援するための業務支援システムが記載されている。この業務支援システムは、業務を複数の業務プロセスそれぞれについて必要データで定義する全体テンプレートを作成するための全体テンプレート作成手段と、業務プロセスを個々に必要データで定義する個別テンプレートを作成するための個別テンプレート作成手段とを有している。全体テンプレート作成手段は、全体テンプレート用のデータを入力するための入力画面を表示できるようにされ、入力画面で必要なデータが入力されるのを受けて全体テンプレートの作成を行う。個別テンプレート作成手段は、全体テンプレート作成手段で作成の全体テンプレートから必要なデータを抜き出すことにより、個別テンプレートを自動的に作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-143363号公報
【文献】特開2003-186671号公報
【文献】特開2005-301496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ユーザの業務毎に業務テンプレートを用意し、業務の成果物としての文書の作成から、完成・承認・公開・保管までの文書管理を行うサービスが提供されている。ここでいう業務テンプレートとは、業務を行い易いようにUI(User Interface)画面の操作ボタン、レイアウト等の表示設定を行い、文書に関する属性やリスト等の設定を管理するための雛形となるデータである。例えば、1つのサービスで複数の業務テンプレートを管理する場合、多くの業務テンプレートは、同一の業務の場合でも、ユーザ毎に元の業務テンプレートからユーザの要望に応じて適宜カスタマイズされて使用されている。
【0007】
しかしながら、カスタマイズされた複数の業務テンプレートのいずれかが変更され、この変更を関連する業務テンプレートにも反映させる必要がある場合に、個々の業務テンプレートについて漏れなく対応しなくてはならず、一括して変更を反映させることができない場合がある。
【0008】
本発明は、カスタマイズされた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、変更された業務テンプレートに関連する業務テンプレートにも一括して変更を反映させることができる業務テンプレート変更装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の業務テンプレート変更装置は、基準となる業務テンプレートをカスタマイズして得られた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、前記変更された業務テンプレートとの差情報に基づいて、前記変更された業務テンプレートに関連する関連業務テンプレートを特定する特定部と、前記特定部により特定された関連業務テンプレートに対して、前記変更の内容を反映させる反映部と、を備え、前記差情報は、前記変更された業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容と、他の業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容との差を示す情報であり、相違する設定項目の個数として表され
【0010】
また、請求項2に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項1に記載の発明において、前記変更された業務テンプレートと、他の業務テンプレートとの関係性を表す情報を記憶する記憶部を更に備え、前記特定部が、前記関係性を表す情報に基づいて、前記関連業務テンプレートを更に特定する。
【0011】
また、請求項3に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項2に記載の発明において、前記関係性を表す情報が、親子の関係及び複写の関係のいずれか一方を表す情報であるとされている。
【0012】
また、請求項4に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項3に記載の発明において、前記反映部が、前記関連業務テンプレートが、前記変更された業務テンプレートの親の関係にある業務テンプレートである場合に、前記変更の内容の反映に代えて、前記変更の内容を通知する。
【0013】
また、請求項5に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項3に記載の発明において、前記反映部が、前記関連業務テンプレートが、前記変更された業務テンプレートの子の関係にある業務テンプレートである場合に、前記差情報に基づいて、前記変更の内容の反映、あるいは、前記変更の内容の通知を選択的に行う。
【0014】
また、請求項6に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項4又は5に記載の発明において、前記反映部が、前記変更の内容の通知に対して、前記変更の内容が受け入れられた場合に、前記関連業務テンプレートに対して、前記変更の内容を反映させる。
【0015】
また、請求項7に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項1~3のいずれか1項に記載の発明において、前記特定部が、前記差情報により示される値が第1閾値未満となる業務テンプレートを、前記関連業務テンプレートとして特定する。
【0016】
また、請求項8に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項7に記載の発明において、前記反映部が、前記関連業務テンプレートが、前記差情報により示される値が前記第1閾値未満でかつ前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも大きい業務テンプレートである場合に、前記変更の内容の反映に代えて、前記変更の内容を通知する。
【0017】
また、請求項9に記載の業務テンプレート変更装置は、請求項8に記載の発明において、前記反映部が、前記関連業務テンプレートが、前記差情報により示される値が前記第2閾値以下である場合に、前記変更の内容を反映させる。
【0018】
更に、上記目的を達成するために、請求項10に記載のプログラムは、コンピュータを、請求項1~9のいずれか1項に記載の業務テンプレート変更装置が備える各部として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1及び請求項10に係る発明によれば、カスタマイズされた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、変更された業務テンプレートに関連する業務テンプレートにも一括して変更を反映させることができる。
【0020】
請求項2に係る発明によれば、関係性を表す情報を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0021】
請求項3に係る発明によれば、関係性を表す情報として、親子の関係及び複写の関係を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0022】
請求項4に係る発明によれば、親の関係にある関連業務テンプレートに対して変更の内容を通知しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0023】
請求項5に係る発明によれば、子の関係にある関連業務テンプレートに対して差情報を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映か、あるいは、変更の内容の通知かをより適切に選択することができる。
【0024】
請求項6に係る発明によれば、変更の内容の受け入れの可否を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0025】
請求項7に係る発明によれば、差情報の値と閾値との大小関係を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0026】
請求項8に係る発明によれば、差情報の値と2つの閾値との大小関係を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【0027】
請求項9に係る発明によれば、差情報の値と、2つの閾値のうちの小さい方の閾値との大小関係を考慮しない場合と比較して、変更の内容の反映をより適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施形態に係る業務テンプレート変更システムの構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る業務テンプレート変更装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る業務テンプレート変更装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図4】実施形態に係る業務テンプレート作成画面の一例を示す正面図である。
図5】実施形態に係る業務テンプレートDB及び業務テンプレート関連定義DBの構成の一例を示す図である。
図6】実施形態に係る設定情報DB及び閾値定義DBの構成の一例を示す図である。
図7】実施形態に係る業務テンプレート変更プログラムによる登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係る業務テンプレート変更プログラムによる変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係る関連業務テンプレート特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】実施形態に係る変更反映処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係る業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
図12】実施形態に係る業務テンプレートの関係の一例を示す図である。
図13】実施形態に係る業務テンプレートの変更の説明に供する図である。
図14】実施形態に係る変更された業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
図15】実施形態に係る変更内容通知が重畳された業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
図16】実施形態に係る変更対象となる業務テンプレートの関係の一例を示す図である。
図17】実施形態に係る変更対象となる業務テンプレートの関係の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
【0030】
図1は、本実施形態に係る業務テンプレート変更システム90の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る業務テンプレート変更システム90は、複数の端末装置10A、10B、10C、・・・と、業務テンプレート変更装置20と、を備えている。
【0031】
本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20は、ネットワークNを介して、ユーザが使用する複数の端末装置10A、10B、10C、・・・と接続されている。なお、ネットワークNには、一例として、インターネットや、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等が適用される。業務テンプレート変更装置20には、一例として、サーバコンピュータや、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の汎用的なコンピュータが適用される。また、複数の端末装置10A、10B、10C、・・・を区別して説明する必要がない場合には、端末装置10A、10B、10C,・・・を総称して端末装置10ともいう。
【0032】
本実施形態に係る端末装置10には、一例として、パーソナルコンピュータ(PC)等の汎用的なコンピュータや、スマートフォン、タブレット端末等の携帯型の端末装置等が適用される。
【0033】
図2は、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20は、制御部22と、記憶部24と、表示部26と、操作部28と、通信部29と、を備えている。
【0034】
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)22A、ROM(Read Only Memory)22B、RAM(Random Access Memory)22C、及び入出力インターフェース(I/O)22Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
【0035】
I/O22Dには、記憶部24と、表示部26と、操作部28と、通信部29と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O22Dを介して、CPU22Aと相互に通信可能とされる。
【0036】
制御部22は、業務テンプレート変更装置20の一部の動作を制御するサブ制御部として構成されてもよいし、業務テンプレート変更装置20の全体の動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。制御部22の各ブロックの一部又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路又はIC(Integrated Circuit)チップセットが用いられる。上記各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。上記各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、上記各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。制御部22の集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
【0037】
記憶部24としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部24には、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20としての機能を実現するための業務テンプレート変更プログラム24Aが記憶される。なお、この業務テンプレート変更プログラム24Aは、ROM22Bに記憶されていてもよい。また、記憶部24には、後述するデータベース群24Bが記憶されている。
【0038】
業務テンプレート変更プログラム24Aは、例えば、業務テンプレート変更装置20に予めインストールされていてもよい。業務テンプレート変更プログラム24Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークNを介して配布して、業務テンプレート変更装置20に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
【0039】
表示部26には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。操作部28には、業務テンプレート変更装置20の操作に用いられる各種の操作キー群が設けられている。
【0040】
通信部29は、インターネットや、LAN、WAN等のネットワークNに接続されており、端末装置10との間でネットワークNを介して通信が可能とされる。
【0041】
ところで、上述したように、カスタマイズされた複数の業務テンプレートのいずれかが変更され、この変更を関連する業務テンプレートにも反映させる必要がある場合に、個々の業務テンプレートについて漏れなく対応しなくてはならず、一括して変更を反映させることができない場合がある。
【0042】
このため、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20のCPU22Aは、記憶部24に記憶されている業務テンプレート変更プログラム24AをRAM22Cに書き込んで実行することにより、図3に示す各部として機能する。
【0043】
図3は、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20のCPU22Aは、カスタマイズ部30、特定部32、及び反映部34として機能する。
【0044】
本実施形態に係るカスタマイズ部30は、一例として、図4に示す業務テンプレート作成画面を用いて、基準となる業務テンプレートをカスタマイズしてユーザ毎に独自の業務テンプレートを作成したり、カスタマイズされた業務テンプレートを変更したりする。
【0045】
図4は、本実施形態に係る業務テンプレート作成画面の一例を示す正面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る業務テンプレート作成画面は、業務テンプレート変更装置20から端末装置10に提供され、端末装置10に表示される。ユーザは端末装置10に表示される業務テンプレート作成画面を用いて、基準となる業務テンプレートを、ユーザ独自にカスタマイズした業務テンプレートを作成する。
【0046】
図4に示す業務テンプレート作成画面には、一例として、元となる業務テンプレート、業務テンプレート名、ユーザ割り当て、画面レイアウト、属性表示項目、及びリスト表示項目等の項目が含まれている。元となる業務テンプレートには、カスタマイズの元となる業務テンプレートが指定される。また、業務テンプレート名には、元となる業務テンプレートをカスタマイズして作成される業務テンプレートの名前が入力される。また、ユーザ割り当てには、カスタマイズして作成される業務テンプレートの割り当て先となるユーザ名が入力される。また、画面レイアウトでは、業務テンプレートの画面パターンが選択可能とされ、本実施形態ではパターンA、B、Cの3つのパターンのいずれかが選択可能とされている。また、属性表示項目には、画面表示させる文書に関する属性項目が入力され、一例として、報告書、水平展開、再発防止等(図示省略)の属性が入力される。また、リスト表示項目には、画面表示させる文書リストに関する属性項目が入力され、一例として、名前、サイズ、更新日時、及び更新者等(図示省略)の属性が入力される。
【0047】
本実施形態に係る記憶部24には、上述のデータベース群24Bが記憶されている。なお、このデータベース群24Bは、外部の記憶装置に記憶されていてもよい。このデータベース群24Bは、業務テンプレートデータベース(以下、「業務テンプレートDB」という。)40、業務テンプレート関連定義DB42、設定情報DB44、及び閾値定義DB46を含んで構成されている。
【0048】
図5は、本実施形態に係る業務テンプレートDB40及び業務テンプレート関連定義DB42の構成の一例を示す図である。
また、図6は、本実施形態に係る設定情報DB44及び閾値定義DB46の構成の一例を示す図である。
【0049】
図5の上図に示す業務テンプレートDB40は、業務テンプレートを管理するためのDBであり、一例として、名前、ID(Identification)、業種、業務、及び設定セットID等が登録される。なお、名前とは、業務テンプレートの名前を示し、IDとは、業務テンプレートの識別子を示す。業種とは、業務テンプレートが適用される業種を示し、業務とは、業務テンプレートが適用される業務を示す。設定セットIDとは、後述する設定情報の識別子を示す。
【0050】
図5の下図に示す業務テンプレート関連定義DB42は、カスタマイズして得られた業務テンプレートの差情報及び関係性を表す情報等を管理するためのDBであり、一例として、ID、親テンプレートID、差情報、及び変更フラグ等が登録される。なお、IDとは、カスタマイズされた業務テンプレートの識別子を示す。親テンプレートIDとは、関係性を表す情報の一例であり、カスタマイズの元となる業務テンプレート(親テンプレート)の識別子を示す。なお、図示は省略するが、関係性を表す情報として、子テンプレートの識別子である子テンプレートID、複写テンプレートの識別子である複写テンプレートIDも登録される。差情報とは、親テンプレート又は子テンプレートとの差を表す情報であり、一例として、相違する設定項目の個数等により表される。変更フラグとは、業務テンプレートが変更されたか否かを示す情報であり、後述の図15に示す「変更内容通知」で承諾されると「TRUE」となり、拒否されると「FALSE」となり、保留されると空となる。
【0051】
図6の上図に示す設定情報DB44は、業務テンプレートDB40で定義されている設定セットIDに対応付けて、レイアウトや属性を管理するためのDBであり、一例として、設定セットID、レイアウト、属性表示項目、及びリスト表示項目等が登録される。設定セットIDとは、上述した設定情報の識別子を示し、レイアウトとは、画面全体の表示のレイアウトのパターンを示す。属性表示項目とは、画面表示させる文書に関する属性項目を示し、リスト表示項目とは、画面表示させる文書リストに関する属性項目を示す。これらのレイアウト、属性表示項目、及びリスト表示項目は、上述の図4に示した業務テンプレート作成画面における画面レイアウト、属性表示項目、及びリスト表示項目に対応している。
【0052】
図6の下図に示す閾値定義DB46は、差情報の判定に用いる閾値を管理するためのDBであり、一例として、閾値名及び設定値等が登録される。本実施形態においては、一例として、後述する第1閾値及び第2閾値の各々についての設定値が格納されている。これらの第1閾値及び第2閾値の各々は、例えば、変更対象とする業務テンプレートの数や、設定項目の数等に応じて適宜設定される。なお、第2閾値<第1閾値の関係がある。
【0053】
次に、本実施形態に係る特定部32は、カスタマイズ部30によりカスタマイズして得られた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、変更された業務テンプレートとの差情報に基づいて、変更された業務テンプレートに関連する関連業務テンプレートを特定する。具体的に、特定部32は、上記差情報により示される値が第1閾値未満となる業務テンプレートを、関連業務テンプレートとして特定する。なお、この第1閾値は、上述の図6の下図に示す閾値定義DB46から取得される。また、カスタマイズして得られた複数の業務テンプレートの各々とは、基準となる業務テンプレートから作成された業務テンプレートである。また、差情報とは、変更された業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容と、他の業務テンプレートについてのカスタマイズ後の設定内容との差を示す情報である。具体的に、差情報の一例として、相違する設定項目の個数等が適用される。この相違には、設定項目の追加、削除、及び変更による相違が含まれている。
【0054】
上記差情報に関して、設定項目の追加、削除、及び変更の各々に応じて重み付けを行ってもよい。例えば、設定項目の追加の場合には「2」、設定項目の削除の場合には「3」、設定項目における設定値の変更の場合には「1」等として重み付けを行う。
【0055】
本実施形態に係る特定部32は、変更された業務テンプレートと、他の業務テンプレートとの関係性を表す情報を用いて、関連業務テンプレートを特定するようにしてもよい。ここでいう関係性を表す情報とは、親子の関係及び複写の関係のいずれか一方を表す情報である。親子の関係とは、変更された業務テンプレートに対して、上流側の業務テンプレートを親テンプレートとし、下流側の業務テンプレートを子テンプレートとして定義される関係である。また、複写の関係とは、変更された業務テンプレートに対して、同一の業務テンプレートとして定義される関係である。
【0056】
本実施形態に係る反映部34は、特定部32により特定された関連業務テンプレートに対して、変更の内容を反映させる。具体的に、反映部34は、関連業務テンプレートが、上記差情報により示される値が第2閾値以下である場合に、変更の内容を反映させる。なお、この第2閾値は、上述の図6の下図に示す閾値定義DB46から取得される。
【0057】
ここで、反映部34は、関連業務テンプレートが、変更された業務テンプレートの親の関係にある業務テンプレートである場合に、変更の内容の反映に代えて、変更の内容を通知するようにしてもよい。また、反映部34は、関連業務テンプレートが、変更された業務テンプレートの子の関係にある業務テンプレートである場合に、上記差情報に基づいて、変更の内容の反映、あるいは、変更の内容の通知を選択的に行うようにしてもよい。この場合、反映部34は、変更の内容の通知に対して、変更の内容が受け入れられた場合に、関連業務テンプレートに対して、変更の内容を反映させる。
【0058】
また、反映部34は、関連業務テンプレートが、上記差情報により示される値が第1閾値未満でかつ第2閾値よりも大きい業務テンプレートである場合に、変更の内容の反映に代えて、変更の内容を通知するようにしてもよい。この場合も、反映部34は、変更の内容の通知に対して、変更の内容が受け入れられた場合に、関連業務テンプレートに対して、変更の内容を反映させる。
【0059】
次に、図7図10を参照して、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20の作用を説明する。
【0060】
図7は、本実施形態に係る業務テンプレート変更プログラム24Aによる登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0061】
まず、業務テンプレート変更装置20により業務テンプレート作成画面(図4参照)の読み出しが検知されると、業務テンプレート変更プログラム24Aが起動され、以下の各ステップを実行する。
【0062】
図7のステップ100では、カスタマイズ部30が、図4に示す業務テンプレート作成画面からの指示に応じて、元となる業務テンプレートを選択し、選択した元となる業務テンプレートを端末装置10に表示させる。
【0063】
ステップ102では、カスタマイズ部30が、元となる業務テンプレートに対して、カスタマイズが行われたか否かを判定する。カスタマイズが行われたと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ104に移行し、カスタマイズが行われていないと判定した場合(否定判定の場合)、本業務テンプレート変更プログラム24Aによる登録処理を終了する。
【0064】
ステップ104では、カスタマイズ部30が、カスタマイズされた業務テンプレートと、元となる業務テンプレートとの差情報を業務テンプレート関連定義DB42に登録し、かつ、カスタマイズされた業務テンプレートの設定情報を設定情報DB44に登録する。そして、本業務テンプレート変更プログラム24Aによる登録処理を終了する。
【0065】
図8は、本実施形態に係る業務テンプレート変更プログラム24Aによる変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0066】
まず、業務テンプレート変更装置20により、カスタマイズされた業務テンプレートのいずれかの読み出しが検知されると、業務テンプレート変更プログラム24Aが起動され、以下の各ステップを実行する。
【0067】
図8のステップ110では、カスタマイズ部30が、カスタマイズして得られた複数の業務テンプレートのいずれかの変更を行う。なお、以下では、カスタマイズして得られた複数の業務テンプレートのうち、変更された業務テンプレート以外の他の業務テンプレートを変更対象の業務テンプレートとする。
【0068】
ステップ112では、特定部32が、ステップ110で変更された業務テンプレートと、変更対象とする業務テンプレートとの差情報に基づいて、変更された業務テンプレートに関連する関連業務テンプレートを特定する。この関連業務テンプレートの特定処理について、図9を参照して具体的に説明する。
【0069】
図9は、本実施形態に係る関連業務テンプレート特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0070】
図9のステップ120では、特定部32が、変更対象とする業務テンプレートを取得する。
【0071】
ステップ122では、特定部32が、変更された業務テンプレートと、変更対象とする業務テンプレートとの差情報を導出する。
【0072】
ステップ124では、特定部32が、ステップ122で導出した差情報により示される値が第1閾値未満であるか否かを判定する。差情報により示される値が第1閾値未満であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ126に移行し、差情報により示される値が第1閾値以上であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ128に移行する。
【0073】
ステップ126では、特定部32が、変更対象とする業務テンプレートを関連業務テンプレートとして特定し、関連業務テンプレートのリストに追加する。
【0074】
ステップ128では、特定部32が、変更対象とした業務テンプレートの全てについて、関連業務テンプレート特定処理を行ったか否かを判定する。関連業務テンプレート特定処理を行ったと判定した場合(肯定判定の場合)、図8のステップ114にリターンし、関連業務テンプレート特定処理を行っていないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ120に戻り処理を繰り返す。
【0075】
次に、図8に戻り、ステップ114では、反映部34が、ステップ112で特定された関連業務テンプレートに対して、変更の内容を反映させ、本業務テンプレート変更プログラム24Aによる変更処理を終了する。この変更反映処理について、図10を参照して具体的に説明する。
【0076】
図10は、本実施形態に係る変更反映処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0077】
図10のステップ130では、反映部34が、上記の関連業務テンプレートのリストの中から1つの関連業務テンプレートを抽出する。
【0078】
ステップ132では、反映部34が、ステップ130で抽出した関連業務テンプレートが、変更された業務テンプレートの親の関係にあるか否かを判定する。親の関係にあるか否かは、上述の図5の下図に示す業務テンプレート関連定義DB42を参照することで判定される。親の関係にあると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ138に移行し、親の関係にないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ134に移行する。
【0079】
ステップ134では、反映部34が、ステップ130で抽出した関連業務テンプレートが、変更された業務テンプレートの子の関係にあるか否かを判定する。子の関係にあるか否かは、上記と同様に、図5の下図に示す業務テンプレート関連定義DB42を参照することで判定される。子の関係にあると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ136に移行し、子の関係にないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ142に移行する。
【0080】
ステップ136では、反映部34が、変更された業務テンプレートと、関連業務テンプレートとの差情報により示される値が第2閾値(<第1閾値)よりも大きいか否かを判定する。差情報により示される値が第2閾値よりも大きいと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ138に移行し、差情報により示される値が第2閾値以下であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ142に移行する。
【0081】
ステップ138では、反映部34が、関連業務テンプレートのユーザが使用する端末装置10に対して、変更の内容を通知する。
【0082】
ステップ140では、反映部34が、ステップ138で通知した変更の内容に対して、受け入れの指示があったか否かを判定する。受け入れの指示があったと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ142に移行し、受け入れの指示がないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ144に移行する。
【0083】
ステップ142では、反映部34が、上記受け入れの指示に従って、関連業務テンプレートに対して、変更された業務テンプレートについての変更を反映する。
【0084】
ステップ144では、反映部34が、関連業務テンプレートのリストに含まれる全ての関連業務テンプレートについて変更反映処理を行ったか否かを判定する。変更反映処理を行ったと判定した場合(肯定判定の場合)、図8のステップ114にリターンし、変更反映処理を行っていないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ130に戻り処理を繰り返す。
【0085】
次に、図11図17を参照して、本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20による変更処理を更に具体的に説明する。
【0086】
図11は、本実施形態に係る業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
本実施形態においては、あるユーザが、一例として、図11に示す業務テンプレート画面を用いて、業務に関する文書を管理している。なお、この業務テンプレート画面は、業務テンプレート変更装置20から端末装置10に提供され、端末装置10に表示される。
【0087】
図12は、本実施形態に係る業務テンプレートの関係の一例を示す図である。
本実施形態においては、一例として、ソフトウェア(SW)開発部門用の業務テンプレートT1をカスタマイズの元となる業務テンプレートとし、カスタマイズして得られた複数の業務テンプレートT2~T7のいずれかが変更される場合について想定する。
【0088】
図13は、本実施形態に係る業務テンプレートの変更の説明に供する図である。
図14は、本実施形態に係る変更された業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
【0089】
例えば、図13に示すパッケージ製品用の業務テンプレートT2を変更する場合、業務テンプレートT2のユーザは、自身の端末装置10に表示させた業務テンプレート画面から業務テンプレートT2の変更を行う。その結果、図14に示すように、パッケージ製品用の業務テンプレートT2の業務テンプレート画面において、属性項目として、矢印で示す「再発防止2」が追加される。
【0090】
本実施形態においては、上記の変更を、業務テンプレートT2と関連する関連業務テンプレートに反映させる。具体的に、業務テンプレートT2の親となるSW開発部門用の業務テンプレートT1のユーザが使用する端末装置10に対して、一例として、図15に示すように、変更の内容を通知する。
【0091】
図15は、本実施形態に係る変更内容通知が重畳された業務テンプレート画面の一例を示す正面図である。
【0092】
図15に示すように、SW開発部門用の業務テンプレートT1のユーザは、自身の端末装置10に表示させた業務テンプレート画面に重畳されている変更内容通知(矢印で示す)に対して、変更を受け入れるか否かを選択して指示する。なお、この変更内容通知には、上記で追加された属性項目である「再発防止2」に対応して、「変更承諾」、「保留」、及び「拒否」のボタンがユーザにより選択可能に表示されている。
【0093】
本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20は、「変更承諾」ボタンが選択された場合、「再発防止2」を追加する変更が承諾されたと判定する。また、「保留」ボタンが選択された場合、「再発防止2」を追加する変更が保留されたと判定する。この保留の場合、予め定められた時間が経過した後に、再度変更の受け入れの可否を問い合わせしてもよい。また、「拒否」ボタンが選択された場合、「再発防止2」を追加する変更が拒否されたと判定する。
【0094】
図16は、本実施形態に係る変更対象となる業務テンプレートの関係の一例を示す図である。
本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20は、一例として、図16に示すように、業務テンプレートT2の子の関係にある業務テンプレートT3、T4の各々に対して、業務テンプレートT2との差情報に基づいて、変更対象の関連業務テンプレートとして特定する。また、業務テンプレートT2と兄弟の関係にあるサービス製品用の業務テンプレートT5及びその子である業務テンプレートT6は、業務テンプレートT2との差情報に基づいて、変更対象からは除外する。そして更に、業務テンプレートT5の子である業務テンプレートT7は、業務テンプレートT2との差情報に基づいて、変更対象の関連業務テンプレートとして特定する。
【0095】
図17は、本実施形態に係る変更対象となる業務テンプレートの関係の他の例を示す図である。
本実施形態に係る業務テンプレート変更装置20は、一例として、図17に示すように、業務テンプレートT3~T7の各々に対して、業務テンプレートT2との差情報に基づいて、変更対象の関連業務テンプレートとして特定する。なお、この場合、業務テンプレートT2の親の関係である業務テンプレートT1については、「変更承諾」ボタンが選択されているため、変更対象の関連業務テンプレートとして特定される。
【0096】
このように本実施形態によれば、カスタマイズされた複数の業務テンプレートのいずれかが変更された場合に、変更された業務テンプレートに関連する業務テンプレートにも一括して変更が反映される。このため、業務テンプレートの変更反映作業が効率化される。
【0097】
以上、実施形態として業務テンプレート変更装置を例示して説明した。実施形態は、業務テンプレート変更装置が備える各部の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、このプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。
【0098】
その他、上記実施形態で説明した業務テンプレート変更装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【0099】
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。
【符号の説明】
【0101】
10、10A~10C 端末装置
20 業務テンプレート変更装置
22 制御部
22A CPU
22B ROM
22C RAM
22D I/O
24 記憶部
24A 業務テンプレート変更プログラム
24B データベース群
26 表示部
28 操作部
29 通信部
30 カスタマイズ部
32 特定部
34 反映部
40 業務テンプレートDB
42 業務テンプレート関連定義DB
44 設定情報DB
46 閾値定義DB
90 業務テンプレート変更システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17