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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/26 20060101AFI20221129BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20221129BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
B65H1/26 H
G03G21/00 370
B65H1/26 312A
B65H7/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018223904
(22)【出願日】2018-11-29
(65)【公開番号】P2020083592
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129643
【弁理士】
【氏名又は名称】皆川 祐一
(72)【発明者】
【氏名】大野 浩志
【審査官】山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-149245(JP,A)
【文献】特開2017-030912(JP,A)
【文献】特開平04-361933(JP,A)
【文献】特開2017-214162(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/26
G03G 21/00
B65H 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に着脱可能に設けられ、前記本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、
制御部と、を含む画像形成装置であって、
前記本体は、
前記本体に移動可能に設けられた電極と、
前記電極に蓄えられる電気量に応じた信号を出力する静電容量検出器と、
前記電極と前記静電容量検出器とを接続する配線と、を備え、
前記給紙カセットは、
金属部材と、
前記給紙カセットに対して上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、を備え、
前記電極は、少なくとも前記給紙カセットが前記本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、前記圧板と上下方向に対向し、前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着された状態において、前記金属部材との距離が所定値以下になるように配置されており、
前記制御部は、
前記静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値未満である場合、前記給紙カセットが前記装着位置に装着されていないと判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第1判定値以上かつ第2判定値未満である場合、前記給紙カセットが前記装着位置に装着されていると判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、前記装着位置に装着された前記給紙カセットに用紙が支持されていると判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第3判定値以上である場合、前記装着位置に装着された前記給紙カセットに用紙が支持されていないと判定する、画像形成装置。
【請求項2】
本体と、
前記本体に着脱可能に設けられ、前記本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、
制御部と、を含む画像形成装置であって、
前記本体は、
前記本体に移動可能に設けられた電極と、
前記電極に蓄えられる電気量に応じた信号を出力する静電容量検出器と、
前記電極と前記静電容量検出器とを接続する配線と、を備え、
前記給紙カセットは、
金属部材と、
前記給紙カセットに対して上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、を備え、
前記電極は、少なくとも前記給紙カセットが前記本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、前記圧板と上下方向に対向するように配置され、
前記配線の一部は、前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着された状態において、前記金属部材との距離が所定値以下になるように配置されており、
前記制御部は、
前記静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値未満である場合、前記給紙カセットが前記装着位置に装着されていないと判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第1判定値以上かつ第2判定値未満である場合、前記給紙カセットが前記装着位置に装着されていると判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、前記装着位置に装着された前記給紙カセットに用紙が支持されていると判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第3判定値以上である場合、前記装着位置に装着された前記給紙カセットに用紙が支持されていないと判定する、画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記配線の前記一部は、前記装着位置に対して前記給紙カセットの装着方向の下流側の位置に配置され、
前記金属部材は、前記給紙カセットにおける前記装着方向の下流側の端部に配置されている、画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置であって、
前記配線の前記一部は、屈曲している、画像形成装置。
【請求項5】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記金属部材は、前記給紙カセットの上面に配置され、
前記配線の前記一部は、前記給紙カセットの前記上面に対して上下方向に対向可能な位置に配置されている、画像形成装置。
【請求項6】
請求項3~5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記配線における前記一部以外の他部分は、前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着された状態で前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第1判定値以下となるように配置されている、画像形成装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記圧板を上昇させる駆動力を発生する駆動源をさらに備える、画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値以上である場合に、前記駆動源からの駆動力による前記圧板の上昇を許可する、画像形成装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第1判定値よりも大きく第2判定値未満である範囲内の第4判定値未満である場合、前記圧板が下降位置に位置していると判定し、
前記静電容量検出器の出力信号の値が前記第4判定値以上である場合、前記圧板が前記下降位置よりも上側の上昇位置に位置していると判定する、画像形成装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記電極は、前記装着位置に対する着脱途中の前記給紙カセットに支持されている用紙の上面と接触しない位置に配置されている、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給紙カセットで用紙を供給する方式のプリンタにおいては、確実な用紙供給を図るため、給紙カセットの装着の有無と用紙の残量(有無)とを検出している。給紙カセットの装着の有無の検出及び用紙の残量の検出には、たとえば、それらの検出のそれぞれに対応したアクチュエータ及び光学センサが用いられる。
【0003】
特許文献1に記載の先行技術では、複数の光学センサに対してアクチュエータを共通化し、給紙カセットの装着の有無及び用紙の有無に応じて複数の光学センサの出力信号の状態の組合せが異なるように、アクチュエータ及び複数の光学センサを設けることにより、それらの検出のための構成の簡素化が図られている。
【0004】
また、他の先行技術には、特許文献2に記載の先行技術のように、1組のアクチュエータ及び光学センサを設けて、光学センサの出力信号の変化のタイミングから給紙カセットの装着の有無及び用紙の有無を検出することにより、それらの検出のための構成の簡素化を図っているものもある。
【0005】
ところが、これらの先行技術では、用紙の有無を検出できるが、用紙の残量を細かに検出することはできない。また、特許文献2に記載の先行技術では、光学センサの出力信号の変化のタイミングがずれると、そのずれによる誤検出を生じるおそれがある。
【0006】
用紙の残量を精度よく検出する先行技術としては、特許文献3に記載のように、用紙の積層方向の一方側及び他方側にそれぞれ電極を配置して、その両側の電極間の距離の変化による静電容量の変化を利用するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2016-124654号公報
【文献】特開2017-30912号公報
【文献】特開2004-149245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1,2に記載の先行技術と特許文献3に記載の先行技術とを組み合わせることにより、給紙カセットの装着の有無及び用紙の残量の精度のよい検出が可能となる。しかしながら、給紙カセットの装着の有無の検出及び用紙の残量の検出のそれぞれにセンサが必要となる。
【0009】
本発明の目的は、単一のセンサを用いて、給紙カセットの装着の有無及び用紙の残量を精度よく検出できる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る画像形成装置は、本体と、本体に着脱可能に設けられ、本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、制御部と、を含む画像形成装置であって、本体は、本体に移動可能に設けられた電極と、電極に蓄えられる電気量に応じた信号を出力する静電容量検出器と、電極と静電容量検出器とを接続する配線と、を備え、給紙カセットは、金属部材と、給紙カセットに対して上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、を備え、電極は、少なくとも給紙カセットが本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、圧板と上下方向に対向し、給紙カセットが装着位置に正しく装着された状態において、金属部材との距離が所定値以下になるように配置されており、制御部は、静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値未満である場合、給紙カセットが装着位置に装着されていないと判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値以上かつ第2判定値未満である場合、給紙カセットが装着位置に装着されていると判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、装着位置に装着された給紙カセットに用紙が支持されていると判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第3判定値以上である場合、装着位置に装着された給紙カセットに用紙が支持されていないと判定する。
【0011】
この構成によれば、電極と配線を介して接続された静電容量検出器の出力信号の値のレベルから、本体の装着位置における給紙カセットの有無及び給紙カセットに支持される用紙の残量(有無)が判定される。そのため、給紙カセットの有無及び用紙の残量の検出に用いるセンサが電極、静電容量検出器及びこれらを接続する配線を含むセンサの単一でよい。また、静電容量検出器の出力信号の値のレベルに応じて給紙カセットの有無及び用紙の残量が判定されるので、センサ出力信号の変化のタイミングから給紙カセットの有無及び用紙の残量を検出する構成と比較して、それらを精度よく検出することができる。
【0012】
よって、単一のセンサを用いて、給紙カセットの装着の有無及び用紙の残量を精度よく検出することができる。
【0013】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、本体と、本体に着脱可能に設けられ、本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、制御部と、を含む画像形成装置であって、本体は、本体に移動可能に設けられた電極と、電極に蓄えられる電気量に応じた信号を出力する静電容量検出器と、電極と静電容量検出器とを接続する配線と、を備え、給紙カセットは、金属部材と、給紙カセットに対して上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、を備え、電極は、少なくとも給紙カセットが本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、圧板と上下方向に対向するように配置され、配線の一部は、給紙カセットが装着位置に正しく装着された状態において、金属部材との距離が所定値以下になるように配置されており、制御部は、静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値未満である場合、給紙カセットが装着位置に装着されていないと判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第1判定値以上かつ第2判定値未満である場合、給紙カセットが装着位置に装着されていると判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、装着位置に装着された給紙カセットに用紙が支持されていると判定し、静電容量検出器の出力信号の値が第3判定値以上である場合、装着位置に装着された給紙カセットに用紙が支持されていないと判定する。
【0014】
この構成によっても、本発明の一の局面に係る画像形成装置の構成と同様の作用効果を奏することができる。
【0015】
なお、「電極に蓄えられる電気量」は、電極とその電極から離れて配置される導体(電極と擬似コンデンサを形成する導体)との間の静電容量に依存するので、「電極に蓄えられる電気量に応じた信号」は、静電容量値を表す信号であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、単一のセンサを用いて、給紙カセットの装着の有無及び用紙の残量を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を図解的に示す断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が上昇位置に位置する状態を示す。
図2図1に示される画像形成装置の図解的な断面図であり、給紙カセットが筐体から離脱された状態を示す。
図3図1に示される画像形成装置の図解的な断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着される途中の状態を示す。
図4図1に示される画像形成装置の図解的な断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が下降位置に位置する状態を示す。
図5】給紙カセット状態判定処理の流れを示すフローチャートである。
図6】給紙カセットの装着時における静電容量値の時間変化を示すグラフである。
図7】本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の構成を図解的に示す断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着される途中の状態を示す。
図8図7に示される画像形成装置の図解的な断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が下降位置に位置する状態を示す。
図9】本発明のさらに他の実施形態に係る画像形成装置の構成を図解的に示す断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着される途中の状態を示す。
図10図9に示される画像形成装置の図解的な断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が下降位置に位置する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
<全体構成>
図1図2図3及び図4に示されるように、画像形成装置1は、筐体11(本体の一例)を備えている。筐体11により、画像形成装置1の外殻が形成されている。
【0020】
筐体11の底部には、給紙カセット12が装着される。具体的には、筐体11の底部には、給紙カセット12の装着位置Pが設定されている。給紙カセット12は、筐体11内にその一方側から装着位置Pに向けて差し込まれて、装着位置Pに装着される。そして、給紙カセット12は、装着位置Pに装着された状態から筐体11の一方側に引き出すことにより、筐体11外に離脱させることができる。
【0021】
なお、以下の説明で使用するため、筐体11の一方側、つまり給紙カセット12を装着位置Pから引き出す側(図1における左側)を「前側」とし、その反対側を「後側」と規定する。そして、画像形成装置1を「前側」から見た状態を基準に左右を規定する。前後方向及び左右方向の両方向と直交する方向が「上下方向」であり、「上側」及び「下側」については、画像形成装置1が水平面に設置された状態を基準とする。
【0022】
給紙カセット12は、複数枚の用紙Sを積み重ねた状態で収容可能に構成されている。給紙カセット12内には、用紙Sを下側から支持する圧板13が設けられている。圧板13は、左右方向に延びる圧板軸14を有している。圧板軸14は、給紙カセット12に回動可能に支持されている。これにより、圧板13は、圧板軸14を支点として、図1に示されるように、前端が給紙カセット12の底面から持ち上がった上昇位置と、図4に示されるように、給紙カセット12の底面に沿って延びる下降位置とに揺動可能に設けられている。圧板13の揺動に伴い、圧板13に支持される用紙Sの前端が昇降する。
【0023】
筐体11内には、給紙ローラ15が設けられている。給紙ローラ15は、筐体11の前端部において、装着位置Pよりも高い位置に配置されている。給紙カセット12が装着位置Pに装着されて、圧板13が下降位置に位置する状態では、圧板13に支持される用紙Sが給紙ローラ15に接触せず、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇すると、最上の用紙Sの前端部が給紙ローラ15に下側から接触する。
【0024】
この状態において、給紙ローラ15が回転されることにより、最上の用紙Sが給紙カセット12から筐体11内に設けられている搬送路16に送り出される。筐体11の上面には、後側ほど下方に沈む底面を有する凹部が排紙トレイ17として形成されている。搬送路16は、給紙ローラ15の位置から前側に膨出しつつ上側に湾曲し、後方に直線状に延びた後、後側に膨出しつつ上側に湾曲して、排紙トレイ17の後端上で開放されている。また、筐体11内には、用紙Sに画像を形成する画像形成部18が設けられており、搬送路16は、画像形成部18を経由している。給紙カセット12から搬送路16に送り出された用紙Sは、搬送路16を排紙トレイ17に向けて搬送され、その搬送の途中で画像形成部18を通過する。用紙Sが画像形成部18を通過する際に、その用紙Sに画像が形成される。画像が形成された用紙Sは、搬送路16から排紙トレイ17に排出され、排紙トレイ17上で積み重なる。
【0025】
なお、画像形成部18による画像形成の方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。
【0026】
<圧板昇降機構>
給紙カセット12には、圧板13を上昇位置と下降位置との間で昇降させる圧板昇降機構21が設けられている。圧板昇降機構21は、被駆動ギヤ22、伝達ギヤ23、扇形ギヤ24及びプッシュ部材25を含む。
【0027】
被駆動ギヤ22、伝達ギヤ23及び扇形ギヤ24は、たとえば、給紙カセット12の左側面の外側に設けられている。被駆動ギヤ22及び伝達ギヤ23は、給紙カセット12に、それぞれ左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に支持されている。伝達ギヤ23は、被駆動ギヤ22の前側に位置し、被駆動ギヤ22と噛合している。扇形ギヤ24は、扇形の板状をなし、その扇形の中心付近には、左右方向に延びる回動軸26が相対回転不能に挿通されている。扇形ギヤ24は、伝達ギヤ23の前側に位置し、回動軸26が給紙カセット12に回転可能に支持されて、伝達ギヤ23と噛合している。プッシュ部材25は、圧板13の下側に設けられている。プッシュ部材25の一端部は、回動軸26に相対回転不能に支持されている。プッシュ部材25は、回動軸26から前側に延び、その先端部となる前端部は、圧板13に下側から当接している。
【0028】
被駆動ギヤ22に対応して、筐体11内には、駆動ギヤ27が幅方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。駆動ギヤ27には、モータM(駆動源の一例)の動力が伝達される。
【0029】
圧板13の下降位置から上昇位置への上昇は、給紙カセット12が装着位置Pに装着された状態で行われる。給紙カセット12が装着位置Pに装着されると、給紙カセット12の被駆動ギヤ22が筐体11内の駆動ギヤ27と噛合する。給紙カセット12が装着位置Pに装着された直後は、図4に示されるように、圧板13が下降位置に位置している。モータMの駆動力が駆動ギヤ27に伝達されて、駆動ギヤ27が図4における反時計回りに回動すると、被駆動ギヤ22が図4における時計回りに回動する。被駆動ギヤ22の回動に伴って、伝達ギヤ23が図4における反時計回りに回動し、扇形ギヤ24が図4における時計回りに回動する。扇形ギヤ24の回動に伴って、プッシュ部材25の先端部が上昇し、プッシュ部材25の先端部により、圧板13が下側から突き上げられる。これにより、図1に示されるように、圧板13が圧板軸14を支点に下降位置から上昇位置に上昇する。
【0030】
圧板13の上昇位置から下降位置への下降は、駆動ギヤ27が上昇時と逆方向に回動されることにより達成されてもよい。また、給紙カセット12が装着位置Pから前側に移動されて、被駆動ギヤ22と駆動ギヤ27との噛合が解除されたときに、圧板13が自重により上昇位置から下降位置に下降する構成が採用されてもよい。
【0031】
<要部構成>
筐体11内には、静電容量センサ31及び制御基板32が設けられている。静電容量センサ31は、電極33、静電容量検出器34及びハーネス35(配線の一例)を含む。
【0032】
電極33は、板状をなし、電極ホルダ36の一端部に取り付けられている。筐体11内には、給紙ローラ15に対して後側に離間した位置に、アーム軸37が設けられている。アーム軸37は、たとえば、筐体11の左側壁から装着位置Pの上方の位置まで左右方向に延びている。電極ホルダ36の他端部は、アーム軸37における装着位置Pと上下方向に対向する部分に相対回転可能に支持されている。
【0033】
静電容量検出器34は、制御基板32に実装されている。静電容量検出器34には、ハーネス35を介して、電極33が電気的に接続されている。静電容量検出器34は、電極33に蓄えられる電気量に応じた信号、具体的には、電極33に蓄えられる電気量に応じた静電容量値Cを表す信号を出力する。
【0034】
制御基板32には、CPU38(制御部の一例)が実装されており、CPU38により、静電容量検出器34の出力信号から静電容量値Cが検出される。制御基板32には、静電容量検出器34及びCPU38以外に、不揮発性メモリ及び揮発性メモリなど、画像形成装置1の各部の制御に必要な電子部品が実装されている。また、CPU38が不揮発性メモリ及び揮発性メモリとともにASIC(Application Specific Integrated Circuit)に内蔵されて、ASICが制御基板32に実装されていてもよい。
【0035】
給紙カセット12の前端部の左側面には、金属部材39が設けられている。金属部材39は、たとえば、圧板13に支持される用紙Sと接触しない適度な厚みを左右方向に有している。
【0036】
電極ホルダ36の長さ及びアーム軸37の位置が適切に設計されることにより、給紙カセット12の圧板13が下降位置に位置する状態では、図2図3及び図4に示されるように、給紙カセット12が装着位置Pに装着されているか否かにかかわらず、電極ホルダ36がアーム軸37から鉛直下方に延び、電極33が用紙Sと接触しない位置に配置される。また、電極ホルダ36が鉛直方向に延びる状態において、電極33は、電極ホルダ36の一端部から左側に金属部材39と前後方向に対向する位置まで延びている。そして、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着された状態において、図4に示されるように、電極33は、圧板13と上下方向に対向し、金属部材39と接触せずに、金属部材39と前後方向に所定値以下の距離を空けて対向する。また、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着された状態において、図1に示されるように、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇すると、圧板13に支持された用紙Sが電極33に接触し、用紙Sが電極33を持ち上げて、電極ホルダ36がアーム軸37を支点に回動する。電極ホルダ36の回動により、電極33が圧板13と平行に近づき、規定の最大枚数の用紙Sが圧板13に支持されているときには、電極33が圧板13と平行をなす。
【0037】
なお、電極33が電極ホルダ36に対して固定された構成に限らず、電極33が電極ホルダ36に対して左右方向に延びる軸線を中心として回動可能に取り付けられていてもよい。この構成では、圧板13に支持されている用紙Sの量にかかわらず、電極33が用紙Sに接触したときに圧板13と平行をなす。
【0038】
<給紙カセット状態判定処理>
画像形成装置1の電源がオンされている間、CPU38により、図5に示される給紙カセット状態判定処理が所定の周期で実行される。
【0039】
給紙カセット状態判定処理では、CPU38は、まず、静電容量検出器34の出力信号から静電容量値Cを検出する(S11)。
【0040】
次に、CPU38は、その検出した静電容量値Cが予め定められた第1判定値未満であるか否かを判断する(S12)。図2に示されるように、給紙カセット12が筐体11の外部に離脱されている状態では、筐体11内の電極33と擬似コンデンサを形成する導体が電極33の周囲に存在しない。そのため、図6に示されるように、給紙カセット12の圧板13に支持されている用紙Sの量(枚数)にかかわらず、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第1判定値よりも小さい。そこで、CPU38は、静電容量値Cが第1判定値未満である場合(S12:YES)、給紙カセット12が筐体11から離脱され、少なくとも給紙カセット12が装着位置Pに装着されていないと判定する(S13:給紙カセット未装着)。
【0041】
給紙カセット12が筐体11内に差し込まれて装着位置Pに近づけられると、図3に示されるように、給紙カセット12の圧板13が筐体11内の電極33と上下方向に対向する。これにより、圧板13と電極33とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。また、給紙カセット12の金属部材39が電極33と前後方向に対向して、電極33と金属部材39とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。この擬似コンデンサの静電容量値は、金属部材39が電極33に近いほど大きい。圧板13及び電極33により形成される擬似コンデンサと電極33及び金属部材39により形成される擬似コンデンサとは、互いに並列に接続される。そのため、給紙カセット12が装着位置Pに近づくにつれて、電極33に蓄えられる電気量が多くなり、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが大きくなる。そして、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着された状態では、図6に示されるように、静電容量値Cが第1判定値を超える。
【0042】
CPU38は、静電容量値Cが第1判定値以上である場合(S11:NO)、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着されていると判定し(S14)、その静電容量値Cが第1判定値よりも大きい第2判定値未満であるか否かを判断する(S15)。第2判定値は、規定の最大枚数の用紙Sを支持する圧板13が上昇位置に位置する状態で静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cよりも大きい値に設定されている。
【0043】
その後、CPU38は、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第4判定値未満であるか否かを判断する(S16)。第4判定値は、図6に示されるように、第1判定値よりも大きく第2判定値よりも小さい範囲内の値に設定される。この値は、圧板13が下降位置から上昇位置まで上昇する過程で、圧板13が電極33に近づくことにより増大する静電容量値Cが超える値に設定されている。CPU38は、静電容量値Cが第4判定値未満である場合(S16:YES)、圧板13が下降位置に位置していると判定する(S17)。一方、静電容量値Cが第4判定値以上である場合(S16:NO)、CPU38は、圧板13が上昇位置に位置していると判定する(S18)。
【0044】
CPU38は、圧板13が下降位置に位置していると判定した場合、圧板13の下降位置から上昇位置への上昇を許可する(S19)。CPU38による圧板13の上昇の許可とは、たとえば、図示しない揮発性メモリに設けられている圧板上昇許可フラグに「1」をセットすることを意味する。圧板13を上昇させる制御では、たとえば、圧板上昇許可フラグに「1」がセットされたことに応じて、モータMの駆動力が駆動ギヤ27に伝達され、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇する。
【0045】
圧板13が上昇位置に位置している状態では、図6に示されるように、圧板13に規定の最大枚数の用紙Sが支持されていても、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第2判定値を超える。ただし、圧板13に1枚でも用紙Sが支持されていれば、電極33が圧板13と直に接触しないので、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cは第3判定値を超えない。一方、圧板13に用紙Sが1枚も支持されていない状態、つまり給紙カセット12に用紙Sがない空の状態のときには、圧板13が電極33に直に接触するため、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第3判定値を超えて振り切れる。そこで、CPU38は、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第2判定値以上である場合、その静電容量値Cが第3判定値未満であるか否かを判断する(S20)。そして、CPU38は、静電容量値Cが第3判定値未満である場合には(S20:YES)、給紙カセット12に用紙Sがあると判定し(S21)、静電容量値Cが第3判定値以上である場合には(S20:NO)、給紙カセット12に用紙Sがないと判定する(S22)。
【0046】
また、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、つまり用紙Sを支持している圧板13が上昇位置に位置する場合、図6に示されるように、圧板13が支持している用紙Sの枚数が多いほど静電容量値Cが小さく、用紙Sの枚数が少ないほど静電容量値Cが大きい。そのため、CPU38は、静電容量値Cから給紙カセット12に収容されている用紙Sの残量(残り枚数)を判定する。
【0047】
<作用効果>
以上のように、電極33とハーネス35を介して接続された静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cから、筐体11の装着位置Pにおける給紙カセット12の有無及び給紙カセット12に支持される用紙Sの残量が判定される。すなわち、静電容量値Cが第1判定値未満である場合、給紙カセット12が装着位置Pに装着されていないと判定され、静電容量値Cが第1判定値以上かつ第2判定値未満である場合、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着されていると判定され、静電容量値Cが第2判定値以上かつ第3判定値未満である場合、給紙カセット12に用紙Sがあると判定される。そのため、給紙カセット12の有無及び用紙Sの残量の検出に用いるセンサが電極33、静電容量検出器34及びこれらを接続するハーネス35を含む静電容量センサ31の単一でよい。また、静電容量検出器34の出力信号の値のレベルに応じて給紙カセット12の有無及び用紙Sの残量が判定されるので、従来の構成と比較して、それらを精度よく検出することができる。
【0048】
よって、単一の静電容量センサ31を用いて、給紙カセット12の装着の有無及び用紙Sの残量を精度よく検出することができる。
【0049】
また、第2判定値は、規定の最大枚数の用紙Sを支持する圧板13が上昇位置に位置する状態で静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cよりも大きい値に設定される。一方、電極33は、規定の最大枚数の用紙Sが圧板13に支持されているときに用紙Sと接触して圧板13と平行をなすように設けられている。これにより、規定の最大枚数の用紙Sが圧板13に支持されているときに電極33が圧板13と平行にならない構成を比較して、第2判定値を大きな値に設定することできる。その結果、第1判定値と第2判定値との差を大きくでき、第1判定値よりも大きく第2判定値よりも小さい範囲内の値である第4判定値の設定が容易になる。
【0050】
しかも、静電容量値Cから給紙カセット12の圧板13が上昇位置に位置しているか、または、下降位置に位置しているかまでも判定される。したがって、単一の静電容量センサ31を用いて、給紙カセット12の装着の有無及び用紙Sの残量を精度よく検出できるだけでなく、圧板13の位置まで判定することができる。
【0051】
また、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着されて、静電容量値Cが第1判定値を超える場合に、圧板13の下降位置からの上昇が許可される。これにより、給紙カセット12が装着位置Pに装着されていない状態でモータMの駆動力が駆動ギヤ27に伝達される無駄をなくすことができる。
【0052】
なお、モータMから駆動ギヤ27に伝達される駆動力により圧板13を上昇位置から下降させる構成では、モータMの駆動力が駆動ギヤ27に無駄に伝達されることを抑制すべく、静電容量値Cが第4判定値を超える場合に、圧板13の下降が許可されてもよい。
【0053】
電極33は、給紙カセット12の圧板13が下降位置に位置する状態で用紙Sと接触しない位置に配置されている。したがって、電極33は、装着位置Pに対する着脱途中の給紙カセット12の圧板13に支持されている用紙Sの上面と接触しない。これにより、給紙カセット12の装着途中で用紙Sが電極33に接触することによる静電容量値Cの変化を抑制でき、その変化により第1判定値を超える静電容量値Cが検出されることを抑制できる。その結果、給紙カセット12が装着位置Pに装着されているか否かの誤判定を抑制でき、給紙カセット12の装着の有無を精度よく判定することができる。
【0054】
<第2実施形態>
前述の実施形態では、給紙カセット12が装着位置Pに近づけられると、給紙カセット12に設けられている金属部材39が電極33と前後方向に対向して近づく構成を取り上げた。この構成に限らず、図7及び図8に示される構成が画像形成装置1に採用されてもよい。
【0055】
図7及び図8に示される構成では、筐体11内の後端部であって、装着位置Pに装着される給紙カセット12の金属部材39と前後方向に対向する位置において、たとえば、ハーネス35の途中部分41が上下方向に複数回折り返されることにより波状に屈曲している。金属部材39は、給紙カセット12の前端部に配置されている。また、この構成では、ハーネス35の電極33と途中部分41との間の部分は、給紙カセット12の上面から上下方向に所定距離以上、たとえば、40mm以上離れて配置されている。
【0056】
給紙カセット12が筐体11内に差し込まれて装着位置Pに近づけられると、図7に示されるように、給紙カセット12の圧板13が筐体11内の電極33と上下方向に対向する。これにより、圧板13と電極33とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。また、給紙カセット12の金属部材39がハーネス35の途中部分41と前後方向に対向して、ハーネス35の途中部分41と金属部材39とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。この擬似コンデンサの静電容量値は、金属部材39がハーネス35の途中部分41に近いほど大きい。金属部材39の大きさ、ハーネス35の太さ(投影面積)にもよるが、金属部材39とハーネス35の途中部分41との距離は5mm以下に設定することが望ましい。圧板13及び電極33により形成される擬似コンデンサとハーネス35の途中部分41及び金属部材39により形成される擬似コンデンサとは、互いに並列に接続される。そのため、給紙カセット12が装着位置Pに近づくにつれて、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが大きくなる。そして、図8に示されるように、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着された状態では、図6に示されるように、静電容量値Cが第1判定値を超える。
【0057】
よって、図7及び図8に示される構成によっても、前述の実施形態の構成、つまり図1に示される構成と同様の作用効果を奏することができる。
【0058】
また、ハーネス35の電極33と途中部分41との間の部分が給紙カセット12の上面から所定距離以上離れて配置されているので、たとえハーネス35の電極33と途中部分41との間の部分と圧板13とが擬似コンデンサを形成しても、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着される前に静電容量値Cが第1判定値を超えることを抑制できる。
【0059】
なお、ハーネス35の途中部分41が図7及び図8に示される位置よりも後側の位置に配置されて、金属部材39が給紙カセット12の後端面に配置されていてもよい。
【0060】
<第3実施形態>
また、図9及び図10に示される構成が画像形成装置1に採用されてもよい。
【0061】
図9及び図10に示される構成において、金属部材39は、給紙カセット12の側壁上面42に配置されて、前後方向に延びている。金属部材39は、給紙カセット12の前後方向の後端から1/3程度の長さを有する。また、ハーネス35の途中部分43は、給紙カセット12の側壁の上面42と上下方向に対向する位置に配置され、給紙カセット12が装着位置Pに装着完了した場合に金属部材39が存在する範囲で金属部材39に5mm以下に近接する位置に、それ以外は給紙カセット12上面から40mm以上離れた位置に配置されている。
【0062】
給紙カセット12の装着が進むと、給紙カセット12の金属部材39がハーネス35の途中部分43と上下方向に対向して、ハーネス35の途中部分43と金属部材39とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。この擬似コンデンサの静電容量値は、ハーネス35の途中部分43と金属部材39との対向面積が増えるほど大きくなる。また、給紙カセット12が筐体11内に差し込まれて装着位置Pに近づけられると、図9に示されるように、給紙カセット12の圧板13が筐体11内の電極33と上下方向に対向する。これにより、圧板13と電極33とが擬似コンデンサを形成し、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。圧板13及び電極33により形成される擬似コンデンサとハーネス35の途中部分43及び金属部材39により形成される擬似コンデンサとは、互いに並列に接続される。そのため、給紙カセット12が装着位置Pに近づくにつれて、静電容量検出器34の出力信号から検出される静電容量値Cが大きくなる。そして、図8に示されるように、給紙カセット12が装着位置Pに正しく装着された状態では、図6に示されるように、静電容量値Cが第1判定値を超える。
【0063】
よって、図9及び図10に示される構成によっても、前述の実施形態の構成、つまり図1に示される構成と同様の作用効果を奏することができる。
【0064】
<変形例>
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもでき、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1:画像形成装置
11:筐体
12:給紙カセット
13:圧板
31:静電容量センサ
33:電極
34:静電容量検出器
35:ハーネス
38:CPU
39:金属部材
41:途中部分
42:上面
43:途中部分
M:モータ
P:装着位置
S:用紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10