IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブラザー工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-画像形成装置 図1
  • 特許-画像形成装置 図2
  • 特許-画像形成装置 図3
  • 特許-画像形成装置 図4
  • 特許-画像形成装置 図5
  • 特許-画像形成装置 図6A
  • 特許-画像形成装置 図6B
  • 特許-画像形成装置 図7
  • 特許-画像形成装置 図8A
  • 特許-画像形成装置 図8B
  • 特許-画像形成装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20221129BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20221129BHJP
   G03G 15/16 20060101ALI20221129BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
G03G15/00 303
G03G21/16 104
G03G15/16 103
G03G15/20 555
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018248675
(22)【出願日】2018-12-28
(65)【公開番号】P2020109431
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129643
【弁理士】
【氏名又は名称】皆川 祐一
(72)【発明者】
【氏名】金原 紘平
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-189481(JP,A)
【文献】特開昭56-138767(JP,A)
【文献】特開昭60-166977(JP,A)
【文献】特開2006-052069(JP,A)
【文献】特開2004-149245(JP,A)
【文献】特開2001-302020(JP,A)
【文献】特開2018-090344(JP,A)
【文献】特開2018-025724(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
G03G 21/16
G03G 15/16
G03G 15/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に着脱可能に設けられ、前記本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、
制御部と、を含む画像形成装置であって、
前記本体は、
前記給紙カセットから供給される用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記本体内で移動可能に設けられた第一電極と、
静電容量検出器と、を備え、
前記給紙カセットは、
下降位置と前記下降位置よりも上側の上昇位置との間で上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、
前記圧板に設けられた第二電極と、を備え、
前記第一電極および前記第二電極は、前記給紙カセットが前記本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、前記圧板に支持される用紙の厚み方向から見て互いに重複するように配置されており、
前記静電容量検出器は、前記第一電極と前記第二電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力し、
前記制御部は、前記圧板が前記下降位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値と、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値とを用いて、前記圧板に支持されている用紙の吸水率に応じて変動する値を求める、画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記吸水率に応じて変動する値は、前記圧板に支持される用紙の誘電率である、画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
前記本体は、前記第一電極を保持する電極ホルダをさらに備え、
前記電極ホルダは、第一アームと、前記第一アームにアーム支点を介して揺動可能に接続された第二アームと、を含み、前記アーム支点の軸線が前記圧板に支持される用紙の上面に対して平行に延び、前記第二アームの揺動範囲の下限が前記第一電極と前記第二電極とが平行をなす位置に設定されるように構成されている、画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置であって、
前記圧板は、前記アーム支点の軸線と平行に延びる圧板軸を支点として、前記下降位置と前記上昇位置との間で揺動可能に設けられており、
前記アーム支点および前記圧板軸は、前記圧板に支持される用紙の上面と直交し、かつ用紙の搬送方向に平行な平面に投影したときに互いに異なる位置にあり、前記圧板軸から前記第二電極までの距離が前記アーム支点から前記第一電極までの距離よりも長いように設けられている、画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記第二電極は、前記圧板に用紙が支持限界量まで支持され、かつ、前記圧板が前記下降位置に位置する状態において、前記圧板に支持される用紙の厚み方向から見て前記第一電極と前記第二電極とが重複する面積に対して、前記圧板に用紙が支持限界量まで支持され、かつ、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態において、前記圧板に支持される用紙の厚み方向から見て前記第一電極と前記第二電極とが重複する面積の比が1/10以上1未満となるように設けられている、画像形成装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記静電容量検出器の検出信号から、前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着されているか否かを判定し、
前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着されていない状態から正しく装着されている状態に変化したと判定した場合、前記圧板に支持されている用紙の吸水率に応じて変動する値を求める、画像形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置であって、
前記本体は、前記画像形成部による画像形成の指示を受け付ける受付部をさらに備え、
前記制御部は、前記受付部が画像形成の指示を受け付けたことに応じて、前記圧板に支持されている用紙の吸水率に応じて変動する値を求める、画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置であって、
前記本体は、記憶部を備え、
前記制御部は、
前記給紙カセットが前記装着位置に正しく装着されている状態に変化したと判定した後に求めた、前記圧板が前記下降位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値と、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値を、それぞれ前記記憶部に記憶させ、
前記受付部が画像形成の指示を受け付けたことに応じて、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値を求め、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値を前記記憶部に記憶させ、
前記給紙カセットを装着の際に前記記憶部に記憶させた値と前記受付部が画像形成の指示を受け付けた際に前記記憶部に記憶させた前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での値とを比較して、比較した値の差が所定以上である場合、前記給紙カセットを装着の際に前記記憶部に記憶させた値と前記受付部が画像形成の指示を受け付けた際に前記記憶部に記憶させた値を用いて、前記画像形成部による画像形成動作の動作条件を変更する、画像形成装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成部は、
電子写真方式により用紙に画像を形成する構成であって、
用紙にトナーを転写する転写部と、
前記転写部で用紙に転写されたトナーを熱定着させる定着部と、を含む、画像形成装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像形成装置であって、
記憶部を備え、
前記記憶部は、用紙の静電容量と吸水率とを対応付けた特性情報であって、複数の誘電率に対応した複数の特性情報を記憶し、
前記制御部は、前記圧板が前記下降位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値と、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値から、前記圧板に支持されている用紙の誘電率を算出して、前記圧板に支持されている用紙に対応する前記特性情報を決定し、前記圧板に支持されている用紙に対応する前記特性情報と、前記圧板が前記上昇位置に位置する状態での前記静電容量検出器の検出信号の値を用いて吸水率を決定する、画像形成装置。
【請求項11】
請求項10に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記吸水率が閾値未満である場合、前記定着部による熱定着の定着温度を第一温度に設定し、前記吸水率が前記閾値以上である場合、前記定着温度を前記第一温度よりも低い第二温度に設定する、画像形成装置。
【請求項12】
請求項10または11に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記吸水率が閾値未満である場合、前記転写部に供給される転写電圧を第一電圧に設定し、前記吸水率が前記閾値以上である場合、前記転写電圧を前記第一電圧よりも低い第二電圧に設定する、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタやLEDプリンタのように、用紙にトナーを転写した後、そのトナーを熱によって用紙に定着させる方式の画像形成装置では、トナー転写前の用紙の坪量や吸水率の情報は、転写条件および定着条件といった動作条件に大きな影響を及ぼす。そのため、画像形成装置には、ユーザが予め設定した紙種(薄紙、厚紙、コピー紙)の情報から坪量を推定したり、装置内湿度から吸水率を推定したりしているものがある。
【0003】
ところが、吸水率については、装置外の別の環境に置かれていた用紙を使う場合など、推定と大きく異なる状態の用紙が使われることもあって、必ずしも最適に動作条件を設定することができなかった。
【0004】
そこで、特許文献1では、給紙後の用紙の吸水率を静電容量センサを使って測定する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-25724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この提案に係る技術では、給紙後の用紙の吸水率を正しく検出できたとしても、その検出の直後に、用紙へのトナーの転写および定着を行うため、テンポラリの動作条件と検出した吸水率に最適な動作条件との乖離が大きい場合(特に、定着温度の変更が必要となる場合)、条件変更に時間がかかり、結果としてファーストプリントに必要な時間が長くなるおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、動作条件を用紙の吸水率に適した条件に変更する場合であっても、画像形成の指示から画像形成動作を開始するまでに時間がかかることを抑制できる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、本体と、本体に着脱可能に設けられ、本体に供給される用紙を支持する給紙カセットと、制御部と、を含む画像形成装置であって、本体は、給紙カセットから供給される用紙に画像を形成する画像形成部と、本体内で移動可能に設けられた第一電極と、静電容量検出器と、を備え、給紙カセットは、下降位置と下降位置よりも上側の上昇位置との間で上下動可能に設けられ、用紙を下側から支持する圧板と、圧板に設けられた第二電極と、を備え、第一電極および第二電極は、給紙カセットが本体に設定された装着位置に正しく装着された状態において、圧板に支持される用紙の厚み方向から見て互いに重複するように配置されており、静電容量検出器は、第一電極と第二電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力し、制御部は、圧板が下降位置に位置する状態での静電容量検出器の検出信号の値と、圧板が上昇位置に位置する状態での静電容量検出器の検出信号の値とを用いて、圧板に支持されている用紙の吸水率に応じて変動する値を求める。
【0009】
この構成によれば、給紙カセットが本体の装着位置に正しく装着されて、圧板が下降位置から上昇位置に上昇したときに、圧板に支持されている用紙の吸水率に応じて変動する値を求めることができる。そのため、給紙カセットから本体への用紙の供給が開始される前に、画像形成部による画像形成動作の動作条件を用紙の吸水率に応じて変動する値に適した条件に変更することができ、画像形成の指示から画像形成部が画像形成動作を開始するまでに時間がかかることなく、用紙の吸水率に適した条件で用紙に画像を形成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成の指示から画像形成部が画像形成動作を開始するまでに時間がかかることなく、用紙の吸水率に適した条件で用紙に画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を図解的に示す断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が上昇位置に位置する状態を示す。
図2】画像形成装置の構成を図解的に示す断面図であり、給紙カセットが装着位置に装着され、圧板が下降位置に位置する状態を示す。
図3】画像形成装置の電気的構成の要部を示すブロック図である。
図4】静電容量記憶処理の流れを示すフローチャートである。
図5】画像形成処理の流れを示すフローチャートである。
図6A】圧板が下降位置に位置する状態における第一電極、第二電極および用紙の関係を図解的に示す図である。
図6B】圧板が上降位置に位置する状態における第一電極、第二電極および用紙の関係を図解的に示す図である。
図7】用紙の静電容量値と吸水率との関係を示す特性線の例を示す図である。
図8A】圧板が上昇位置に位置する状態で第一電極が第二電極に対してずれる構成を示す図解的な側面図であり、圧板が下降位置に位置する状態を示す。
図8B】圧板が上昇位置に位置する状態で第一電極が第二電極に対してずれる構成を示す図解的な側面図であり、圧板が上昇位置に位置する状態を示す。
図9】用紙高さと静電容量値との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】
<全体構成>
図1に示されるように、画像形成装置1は、筐体11(本体の一例)を備えている。筐体11により、画像形成装置1の外殻が形成されている。
【0014】
筐体11の底部には、給紙カセット12が装着される。具体的には、筐体11の底部には、給紙カセット12の装着位置が設定されている。給紙カセット12は、筐体11内にその一方側から装着位置に向けて差し込まれて、装着位置に装着される。そして、給紙カセット12は、装着位置に装着された状態から筐体11の一方側に引き出すことにより、筐体11外に離脱させることができる。
【0015】
なお、以下の説明で使用するため、筐体11の一方側、つまり給紙カセット12を装着位置から引き出す側(図1における左側)を「前側」とし、その反対側を「後側」と規定する。そして、画像形成装置1を「前側」から見た状態を基準に左右を規定する。前後方向及び左右方向の両方向と直交する方向が「上下方向」であり、「上側」及び「下側」については、画像形成装置1が水平面に設置された状態を基準とする。
【0016】
給紙カセット12は、複数枚の用紙Pを積み重ねた状態で収容可能に構成されている。給紙カセット12内には、用紙Pを下側から支持する圧板13が設けられている。圧板13は、左右方向に延びる圧板軸14を有している。圧板軸14は、給紙カセット12に回動可能に支持されている。これにより、圧板13は、圧板軸14を支点として、前端が給紙カセット12の底面から持ち上がった上昇位置と、給紙カセット12の底面に沿って延びる下降位置とに揺動可能に設けられている。圧板13の揺動に伴い、圧板13に支持される用紙Pの前端が昇降する。
【0017】
筐体11内には、給紙ローラ15が設けられている。給紙ローラ15は、筐体11の前端部において、装着位置よりも高い位置に配置されている。給紙カセット12が装着位置に装着されて、圧板13が下降位置に位置する状態では、圧板13に支持される用紙Pが給紙ローラ15に接触せず、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇すると、最上の用紙Pの前端部が給紙ローラ15に下側から接触する。
【0018】
この状態において、給紙ローラ15が回転されることにより、最上の用紙Pが給紙カセット12から筐体11内に設けられている搬送路16に送り出される。筐体11の上面には、後側ほど下方に沈む底面を有する凹部が排紙トレイ17として形成されている。搬送路16は、給紙ローラ15の位置から前側に膨出しつつ上側に湾曲し、後方に直線状に延びた後、後側に膨出しつつ上側に湾曲して、排紙トレイ17の後端上で開放されている。また、筐体11内には、用紙Pに画像を形成する画像形成部18が設けられており、搬送路16は、画像形成部18を経由している。給紙カセット12から搬送路16に送り出された用紙Pは、搬送路16を排紙トレイ17に向けて搬送され、その搬送の途中で画像形成部18を通過する。用紙Pが画像形成部18を通過する際に、その用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送路16から排紙トレイ17に排出され、排紙トレイ17上で積み重なる。
【0019】
画像形成部18は、電子写真方式により用紙Pに画像を形成する構成である。
【0020】
具体的には、画像形成部18は、感光体ドラム21、帯電器22、露光器23、現像器24、転写ローラ25(転写部の一例)および定着器26(定着部の一例)を含む。感光体ドラム21は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。感光体ドラム21の表面は、感光体ドラム21の回転に伴って、帯電器22からの放電により一様に帯電された後、露光器23からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光体ドラム21の表面から電荷が選択的に除去され、感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が現像器24の現像ローラ27に対向すると、現像ローラ27から静電潜像にトナーが供給され、静電潜像がトナー像に現像される。このトナー像が転写ローラ25と対向するときに用紙Pが感光体ドラム21と転写ローラ25との間に介在されるように同期をとって、画像形成部18における画像形成動作と用紙Pの搬送とが行われる。転写ローラ25には、転写電圧が供給されている。用紙Pが感光体ドラム21と転写ローラ25との間を通過する際に、転写電圧の作用により、感光体ドラム21の表面から用紙Pの上面にトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙Pは、定着器26に搬送される。定着器26では、用紙Pが熱ローラ28と圧ローラ29との間を通過し、トナー像が加熱および加圧により用紙Pに定着される。これにより、用紙Pへの画像の形成が達成される。
【0021】
<電極>
筐体11内には、第一電極31が移動可能に設けられている。給紙カセット12には、第一電極31と対をなす第二電極32が設けられている。
【0022】
第一電極31は、電極ホルダ33に保持されている。電極ホルダ33は、給紙ローラ15に対して後側に離間した位置に設けられている。電極ホルダ33は、左右方向に延びるホルダ軸34に揺動可能に支持された第一アーム35と、第一アーム35に左右方向に延びるアーム軸36(アーム支点の一例)を介して揺動可能に接続された第二アーム37とを備えている。ホルダ軸34およびアーム軸36は、それぞれ左右方向に延びていることにより、給紙カセット12が装着位置に装着された状態において、給紙カセット12に支持された用紙Pの上面に対して平行に延びる。第一アーム35は、ホルダ軸34から垂れ下がっている。第二アーム37には、揺動範囲が設定されており、その揺動範囲の下限位置がアーム軸36から水平方向に沿って前側に延びる位置に設定されている。すなわち、電極ホルダ33は、第二アーム37が水平方向に延びる位置を下限とする範囲で揺動するように構成されており、第二アーム37は、その下限位置を越えて下方に回動しない。第一電極31は、金属板であり、第二アーム37の下面に取り付けられている。
【0023】
第二電極32は、第一電極31と同じ形状の金属板であり、圧板13の上面に取り付けられている。給紙カセット12が筐体11内の装着位置に装着され、圧板13が下降位置に位置する状態において、第一電極31と第二電極32とが平行をなして上下方向に完全に重なるように、第一電極31および第二電極32の位置が設定されている。圧板13の揺動支点となる圧板軸14と第二電極32との間の距離は、アーム軸36と第一電極31との間の距離と等しい。
【0024】
<電気的構成>
画像形成装置1は、図3に示されるように、制御基板41を備えている。制御基板41は、筐体11内に配置されている。
【0025】
制御基板41には、静電容量検出器42が実装されている。静電容量検出器42には、第一電極31が電気的に接続されている。静電容量検出器42は、第一電極31に蓄えられる電気量に応じた信号、具体的に、給紙カセット12が筐体11内の装着位置に装着されて、第一電極31と第二電極32とが第二電極32に直交する方向(以下、この方向を「直交方向」という。)に対向する状態では、第一電極31と第二電極32との間の静電容量に応じた信号を出力する。
【0026】
なお、給紙カセット12の圧板13は、その全体が樹脂で形成されて導電性を有していないか、少なくとも第二電極32を支持する部分およびそれを取り囲む周辺部分が樹脂で形成されて導電性を有していない。
【0027】
制御基板41には、CPU43(制御部の一例)およびメモリ44(記憶部の一例)が実装されている。メモリ44には、不揮発性メモリ及び揮発性メモリが含まれる。また、図示されていないが、制御基板41には、画像形成装置1の各部の制御に必要な電子部品が実装されている。
【0028】
CPU43は、静電容量検出器42の出力信号から第一電極31と第二電極32との間の静電容量の値を検出し、その検出した静電容量値から給紙カセット12(圧板13)に支持されている用紙Pの誘電率を算出する。そして、用紙Pの誘電率から用紙Pの吸水率を決定し、吸水率に応じて、画像形成部18の転写ローラ25に供給される転写電圧(転写電流)を制御し、また、画像形成部18の定着器26の熱ローラ28を加熱するヒータ45の出力(定着温度)を制御する。
【0029】
なお、CPU43およびメモリ44がASIC(Application Specific Integrated Circuit)に内蔵されて、ASICが制御基板41に実装されていてもよい。
【0030】
また、制御基板41には、画像形成装置1に通信可能に接続されたPC(Personal Computer)などの外部端末との通信のためのインタフェースである通信部46(受付部の一例)が接続されている。通信部46は、外部端末と有線で通信する構成であってもよいし、無線で通信する構成であってもよい。
【0031】
<静電容量値記憶処理>
図4は、静電容量値記憶処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
画像形成装置1の電源がオンされている間、CPU43により、図4に示される静電容量値記憶処理が所定の周期で実行される。
【0033】
静電容量値記憶処理では、CPU43は、まず、静電容量検出器42の出力信号から静電容量値Cを検出する(S11)。
【0034】
次に、CPU43は、その検出した静電容量値Cが予め定められた装着判定値未満であるか否かを判断する(S12)。図2に仮想線で示されるように、給紙カセット12が筐体11内の装着位置に装着されていない状態では、第一電極31と第二電極32とが直交方向に対向しない。そのため、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cが装着判定値よりも小さい。そこで、CPU43は、静電容量値Cが装着判定値未満である場合(S12:YES)、給紙カセット12が筐体11から離脱され、少なくとも給紙カセット12が装着位置Pに装着されていないと判定する(S13:給紙カセット未装着)。
【0035】
給紙カセット12が筐体11内に差し込まれて装着位置に装着されると、図2に示されるように、第一電極31と第二電極32とが直交方向に対向して、第一電極31と第二電極32とによる擬似コンデンサが形成され、その擬似コンデンサに電荷が蓄えられる。その結果、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cが装着判定値よりも大きくなる。
【0036】
そこで、CPU43は、静電容量値Cが装着判定値以上である場合(S12:NO)、給紙カセット12が筐体11内の装着位置に正しく装着されていると判定し(S14)、その静電容量値Cが上昇位置判定値未満であるか否かを判定する(S15)。上昇位置判定値は、装着判定値よりも大きい値に設定されている。
【0037】
また、CPU43は、静電容量値Cが下降位置判定値未満であるか否かを判定する(S16)。下降位置判定値は、装着判定値よりも大きく上昇位置判定値よりも小さい範囲内の値に設定される。この値は、圧板13が下降位置から上昇位置まで上昇する過程で、第二電極32が第一電極31に近づくことにより増大する静電容量値Cが超える値に設定されている。
【0038】
CPU43は、静電容量値Cが下降位置判定値未満である場合(S16:YES)、圧板13が下降位置に位置していると判定する(S17)。一方、静電容量値Cが下降位置判定値以上である場合(S16:NO)、CPU38は、圧板13が上昇位置に位置していると判定する(S18)。
【0039】
CPU43は、圧板13が下降位置に位置していると判定した場合、静電容量検出器42の出力信号から静電容量値Cbを検出し、その検出した静電容量値Cbをメモリ44に記憶させる(S19)。その後、CPU43は、圧板13の下降位置から上昇位置への上昇を許可する(S20)。この上昇許可に応じて、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇する。
【0040】
CPU43は、圧板13が上昇位置に位置していると判定した場合、静電容量検出器42の出力信号から静電容量値Caを検出し、その検出した静電容量値Caをメモリ44に記憶させる(S21)。その後、CPU43は、静電容量値記憶処理を終了する。
圧板13が上昇位置に位置している状態において、圧板13に1枚でも用紙Pが支持されていれば、第二電極32が第一電極31と直に接触しないので、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cは用紙なし判定値を超えない。一方、圧板13に用紙Pが1枚も支持されていない状態、つまり給紙カセット12に用紙Pがない空の状態のときには、第二電極32が第一電極31に直に接触するため、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cが用紙なし判定値を超えて振り切れる。そこで、CPU43は、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cが上昇位置判定値以上である場合、その静電容量値Cが用紙なし判定値未満であるか否かを判断する(S22)。そして、CPU43は、静電容量値Cが用紙なし判定値未満である場合には(S22:YES)、給紙カセット12に用紙Pがあると判定し(S23)、静電容量値Cが用紙なし判定値以上である場合には(S22:NO)、給紙カセット12に用紙Pがないと判定して(S24)、静電容量値記憶処理を終了する。
【0041】
<画像形成処理>
給紙カセット12が筐体11内の装着位置に装着され、給紙カセット12の圧板13が上昇位置に位置した状態では、CPU43により、図5に示される画像形成処理が所定の周期で実行される。
【0042】
画像形成処理では、CPU43は、画像形成指示が入力されたか否かを判断する(S31)。画像形成指示に際して、ユーザにより、外部端末が操作されて、プリンタドライバの設定画面上で、画像形成対象のファイルが選択され、画像形成に使用される用紙Pのサイズなどが設定する。ファイルの選択および各種の設定が完了した後、プリンタドライバの画面上で実行キーが押されると、その選択されたファイルおよび各種の設定の情報などが外部端末から画像形成装置1に送信される。外部端末から送信されるデータを通信部46が受信すると、CPU43は、画像形成指示が入力されたと判断する。画像形成指示が入力されない間は(S31:NO)、CPU43は、画像形成処理を行うことなく、待機状態を維持する。
【0043】
CPU43は、画像形成指示が入力されたと判断すると(S31:YES)、静電容量検出器42の出力信号から静電容量値Canを検出する(S32)。静電容量値Canは、画像形成指示の入力に応じて検出される静電容量値であって、圧板13が上昇位置に位置している状態における最新値である。
【0044】
その後、CPU43は、静電容量値Canとメモリ44に記憶されている静電容量値Ca、つまり圧板13が上昇位置に上昇した直後の静電容量値Caとを比較して、静電容量値Canと静電容量値Caとの差が所定値以上であるか否かを判断する(S33)。たとえば、先に実行された画像形成に多数枚の用紙Pが使用された場合、第一電極31と第二電極32との間の距離が大きく低減するので、静電容量値Canが静電容量値Caから大きく乖離する。また、用紙Pの吸水率が大きく変動すると、用紙Pが有している誘電率εpが大きく変動するので、静電容量値Canが静電容量値Caから大きく乖離する。
【0045】
静電容量値Canと静電容量値Caとの差が所定値以上である場合(S33:YES)、CPU43は、静電容量値Canと静電容量値Caとの関係に合うように、メモリ44に記憶されている静電容量値Cb、つまり圧板13が下降位置に位置している状態での静電容量値Cbを補正する(S34)。静電容量値Cbを補正した場合、その補正後の静電容量値Cbが次に説明する誘電率εpの算出に用いられる。静電容量値Canと静電容量値Caとの差が所定値未満である場合には(S33:NO)、静電容量値Cbの補正は行わない。
【0046】
その後、CPU43は、静電容量値Canおよび静電容量値Cbから、給紙カセット12に支持されている用紙Pの誘電率εpを算出する(S35)。
【0047】
給紙カセット12の圧板13が下降位置に位置する状態では、図6Aに示されるように、第一電極31と第二電極32との間に、圧板13に支持されている用紙Pの高さdpに第一電極31と用紙Pの上面との間の空隙の厚さを加えた間隔dが空いている。給紙カセット12の圧板13が下降位置に位置する状態では、第一電極31が用紙Pの上面に接触しておらず、第一電極31が揺動範囲の下限位置に位置しているので、間隔dは、第一電極31と第二電極32との間に生じる規定の最大間隔である。したがって、第一電極31および第二電極32の電極面積(第一電極31と第二電極32との対向面積と等しい。)をSとすると、静電容量値Cbは、次式(1)で表すことができる。
Cb=(εp×S)/{εp×(d-dp)+dp} ・・・(1)
【0048】
一方、給紙カセット12の圧板13が上昇位置に位置する状態では、第一電極31が圧板13により用紙Pとともに持ち上げられるので、図6Bに示されるように、第一電極31と第二電極32との間隔が圧板13に支持されている用紙Pの高さdpに一致する。したがって、静電容量値Canは、次式(2)で表すことができる。
Can=εp×S/dp ・・・(2)
【0049】
前記の式(1),(2)から用紙Pの高さdpを消去して、用紙Pの誘電率εpについて解くと、
εp=d×Can+S-S×Can/Cb ・・・(3)
となる。
【0050】
CPU43は、前記の式(3)に静電容量値Can,Cbならびに既知の第一電極31と第二電極32との間隔dおよび電極面積Sを代入することにより、誘電率εpを算出する。
【0051】
CPU43は、誘電率εpを算出した後、その誘電率εpおよび静電容量値Canから、用紙Pの吸水率を決定する(S36)。具体的には、メモリ44には、複数の誘電率ごとに用紙Pが第一電極31および第二電極32に挟まれた状態における第一電極31および第二電極32間の静電容量値と用紙Pの吸水率との関係、つまり用紙Pの静電容量値と吸水率との関係を示す特性線がマップまたは演算式の形態で特性情報として記憶されている。図7には、3つの誘電率ε1,ε2,ε3に対応する特性線が示されている。この特性線から、用紙Pの吸水率が高いほど静電容量値Canが大きくなることが理解される。CPU43は、メモリ44に記憶されている特性線を用いて、誘電率εpおよび静電容量値Canから吸水率を決定する。
【0052】
そして、CPU43は、用紙Pの吸水率が予め定められた閾値以上であるか否かを判断する(S37)。用紙Pの吸水率が閾値未満である場合(S37:NO)、つまり用紙Pが比較的乾いている場合には、CPU43は、画像形成部18の転写ローラ25に供給される転写電圧を第一電圧に設定し(S38)、画像形成部18の定着器26の熱ローラ28の温度である定着温度を第一温度に設定する(S39)。一方、用紙Pの吸水率が閾値以上である場合(S37:YES)、つまり用紙Pが比較的湿っている場合には、CPU43は、転写電圧を第一電圧よりも低い第二電圧に設定し(S40)、定着温度を第一温度よりも低い第二温度に設定する(S41)。
【0053】
CPU43は、定着温度および転写電圧を設定した後、画像形成部18などを制御し、画像形成指示に応じた画像形成を実行し(S42)、画像形成処理を終了する。
【0054】
<作用効果>
以上のように、給紙カセット12が筐体11の装着位置に正しく装着されて、圧板13が下降位置から上昇位置に上昇したときに、圧板13に支持されている用紙Pの吸水率を求めることができる。そのため、給紙カセット12から用紙Pが搬送開始される前に、画像形成部18による画像形成動作の動作条件である転写電圧および定着温度を用紙Pの吸水率に適した条件に変更することができ、画像形成の指示から画像形成部18が画像形成動作を開始するまでに時間がかかることなく、用紙Pの吸水率に適した条件で用紙Pに画像を形成することができる。
【0055】
具体的には、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値Cから、給紙カセット12が装着位置に装着されているか否かが判定されて、給紙カセット12が装着位置に装着された後、画像形成指示の入力に応じて、圧板13に支持されている用紙Pの吸水率が求められる。これにより、給紙カセット12から筐体11内の搬送路16への用紙Pの供給の準備ができた段階で、用紙Pの吸水率を求めることができるので、画像形成部18による画像形成動作が開始されるまでの時間を使って、画像形成動作の動作条件を変更することができる。そのため、画像形成速度が高速になっても、ファーストプリント(1枚目の用紙Pに対する画像形成)に必要な時間を長引かせることなく、用紙Pの状態に適した動作条件で用紙Pへの画像形成を行うことができる。
【0056】
メモリ44には、複数の誘電率ごとに用紙Pの静電容量と吸水率とを対応づけた特性情報が記憶されており、用紙Pの吸水率は、その特性情報を用いて、用紙Pの誘電率εpおよび圧板13が上昇位置に位置する状態での静電容量値Canから決定することができる。
【0057】
そして、用紙Pの吸水率が閾値未満である場合には、定着温度が第一温度に設定され、吸水率が閾値以上である場合には、定着温度が第一温度よりも低い第二温度に設定される。これにより、用紙Pが湿っているときに、定着後の用紙Pがカールすることを抑制できる。
【0058】
また、用紙Pが湿っている状態では、乾いている状態よりも、用紙Pの電気抵抗が下がる。そのため、用紙Pが感光体ドラム21と転写ローラ25との間に挟まれたときに、転写ローラ25に供給される転写電圧による電流が多く流れる。そこで、用紙Pの吸水率が閾値未満である場合には、転写ローラ25に供給される転写電圧が第一電圧に設定され、吸水率が閾値以上である場合には、転写電圧が第一電圧よりも低い第二電圧に設定される。これにより、用紙Pが乾燥しているか湿っているかにかかわらず、感光体ドラム21から用紙Pにトナー像を良好に転写させることができる。
【0059】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
【0060】
たとえば、前述の実施形態では、圧板13が下降位置および上方位置のいずれに位置する状態においても、第一電極31と第二電極32とが直交方向に対向し、その対向面積が第一電極31および第二電極32の面積Sに等しくなる構成を取り上げた。この構成に限らず、図8Aに示されるように、圧板13の揺動支点となる圧板軸14と第二電極32との間の距離d2がアーム軸36と第一電極31との間の距離d1よりも長いことにより、圧板13が下降位置に位置する状態では、第一電極31と第二電極32とが直交方向から見て完全に重なり、圧板13が上昇位置に位置する状態では、図8Bに示されるように、第一電極31が第二電極32と直交方向から見て完全に重なる位置からずれて、第一電極31と第二電極32との対向面積が電極面積Sよりも小さい面積Ssに下がる構成が採用されてもよい。
【0061】
この構成では、圧板13に用紙Pが支持限界量まで支持され、かつ、圧板13が下降位置に位置する状態において、第一電極31と第二電極32とが直交方向に重複する面積Sに対して、圧板13に用紙Pが支持限界量まで支持され、かつ、圧板13が上昇位置に位置する状態において、第一電極31と第二電極32とが直交方向に重複する面積Ssの比が1/10以上1未満となるように、第一電極31および第二電極32が設けられる。
【0062】
この構成により、圧板13が下降位置に位置する状態と上昇位置に位置する状態とで、図9に示されるように、静電容量検出器42の出力信号から検出される静電容量値とを大きく異ならせることができる。
【0063】
そして、用紙Pの複数の誘電率ごとに、給紙カセット12の圧板13が下降位置および上昇位置の各位置に位置する状態における静電容量値と用紙Pの高さdpとの関係がメモリ44に記憶されていれば、その関係に従って、圧板13が上昇位置に位置する状態における静電容量値Canから給紙カセット12に支持されている用紙Pの高さdpを推定することができる。さらに、給紙カセット12に支持されている用紙Pの種別(厚紙、普通紙など)が設定されていれば、用紙Pの高さdpからその枚数を推定することができる。
【0064】
給紙カセット12に支持されている用紙Pの高さdpは、演算により求めることもできる。前記の式(1),(2)から用紙Pの誘電率εpを消去して、用紙Pの高さdpについて解くと、
dp=S×d+(S/Can)-(S/Cb) ・・・(4)
となる。前記の式(4)に静電容量値Can,Cbならびに既知の第一電極31と第二電極32との間隔dおよび電極面積Sを代入することにより、高さdpを算出することができる。
【0065】
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0066】
1:画像形成装置
11:筐体
12:給紙カセット
13:圧板
14:圧板軸
18:画像形成部
25:転写ローラ
26:定着器
31:第一電極
32:第二電極
33:電極ホルダ
35:第一アーム
36:アーム軸
37:第二アーム
42:静電容量検出器
43:CPU
44:メモリ
46:通信部
P:用紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9