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特許7184097ネットワーク機能仮想化システム及びオペレーティングシステム更新方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】ネットワーク機能仮想化システム及びオペレーティングシステム更新方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/656 20180101AFI20221129BHJP
   G06F 9/455 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
G06F8/656
G06F9/455 150
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020565147
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(86)【国際出願番号】 JP2020000083
(87)【国際公開番号】W WO2020145242
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-07-06
(31)【優先権主張番号】P 2019000458
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】星野 佳彦
【審査官】漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】田中 敦樹 ,仮想化基盤システム(NFV)におけるコンピュートサーバの異機種混在の課題,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2017年06月29日,第117巻,第114号,pp.45-50
【文献】佐久間 美能留 ,SIPサーバにおけるサーバ仮想化/NFV技術を適用したソフトウェアアップデートに関する一検討,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2017年02月23日,第116巻,484号,pp.331-336
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/656
G06F 9/455
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)を有する第1及び第2の物理マシンと、
前記NFVI上にて、ネットワークサービスを実現するNFVO(NFV-Orchestrator)、
前記VNFのライフサイクルを管理するVNFM(VNF Manager)及び
前記NFVIのリソース管理と制御を行うVIM(Virtualized Infrastructure Manager)を備える仮想化制御装置と、
を含み、
前記VIMは、前記第1の物理マシン上において第1の仮想マシンで動作していた旧ゲストOS(Operating System)を更新した新ゲストOSのイメージファイルを、前記第2の物理マシンに提供し、
前記第2の物理マシンでは、前記新ゲストOSのイメージファイルを用いて前記新ゲストOSで動作する第2の仮想マシンが起動し、
前記第2の仮想マシンは、前記旧ゲストOSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換し、
前記VIMは、前記第1の物理マシン上の前記第1の仮想マシンを削除した後に、前記第2の物理マシンに対して前記新ゲストOSのイメージファイルを提供する、ネットワーク機能仮想化システム。
【請求項2】
前記第1の物理マシン上において、前記旧ゲストOSで動作する第3の仮想マシンが前記第1の仮想マシンと冗長系を構成し、
前記第1の物理マシン上で前記第1の仮想マシンが削除された後、前記第1の物理マシン上の前記旧ゲストOSで動作する前記第3の仮想マシンと、前記第2の物理マシン上の前記新ゲストOSで動作する前記第2の仮想マシンとの間で、データの同期が行われる、請求項に記載のネットワーク機能仮想化システム。
【請求項3】
前記VIMは、前記第2の物理マシン上に前記第2の仮想マシンを起動した後、前記第2の物理マシンにおいて、前記第2の仮想マシンと冗長系を構成し前記新ゲストOSで動作する第4の仮想マシンを起動し、
前記第2の物理マシンにおいて、前記第2の仮想マシンと前記第4の仮想マシンとの間で、データの同期が行われる、請求項に記載のネットワーク機能仮想化システム。
【請求項4】
前記VNFMは、前記第2及び第4の仮想マシン上でインスタンシエーションされるVNFに関するファイルを前記VIMに提供し、
前記VIMは、前記VNFに関するファイルを用いて、前記第2の物理マシン上において、前記第2及び第4の仮想マシン上に前記VNFをそれぞれインスタンシエーションする、請求項に記載のネットワーク機能仮想化システム。
【請求項5】
それぞれが、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)を有する第1及び第2の物理マシンと、
前記NFVI上にて、ネットワークサービスを実現するNFVO(NFV-Orchestrator)、
前記VNFのライフサイクルを管理するVNFM(VNF Manager)及び
前記NFVIのリソース管理と制御を行うVIM(Virtualized Infrastructure Manager)を備える仮想化制御装置と、
を含むシステムにおけるオペレーティングシステム更新方法であって、
前記VIMは、前記第1の物理マシン上において第1の仮想マシンで動作していた旧ゲストOS(Operating System)を更新した新ゲストOSのイメージファイルを、前記第2の物理マシンに提供し、
前記第2の物理マシンでは、前記新ゲストOSのイメージファイルを用いて第2の仮想マシンが起動し、
前記第2の仮想マシンは、前記旧ゲストOSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換し、
前記VIMは、前記第1の物理マシン上の前記第1の仮想マシンを削除した後に、前記第2の物理マシンに対して前記新ゲストOSのイメージファイルを提供する、オペレーティングシステム更新方法。
【請求項6】
前記第1の物理マシン上において、旧ゲストOSで動作する第3の仮想マシンが前記第1の仮想マシンと冗長系を構成し、
前記第1の物理マシン上で前記第1の仮想マシンが削除された後、前記第1の物理マシン上の前記旧ゲストOSで動作する前記第3の仮想マシンと、前記第2の物理マシン上の前記新ゲストOSで動作する前記第2の仮想マシンとの間で、データの同期が行われる、請求項に記載のオペレーティングシステム更新方法。
【請求項7】
前記VIMは、前記第2の物理マシン上に前記第2の仮想マシンを起動した後、前記第2の物理マシン上で、前記第2の仮想マシンと冗長系を構成し前記新ゲストOSで動作する第4の仮想マシンを起動し、
前記第2の物理マシンにおいて、前記第2の仮想マシンと前記第4の仮想マシンとの間で、データの同期が行われる、請求項に記載のオペレーティングシステム更新方法。
【請求項8】
前記VNFMは、前記第2及び第4の仮想マシン上でインスタンシエーションされるVNFに関するファイルを前記VIMに提供し、
前記VIMは、前記VNFに関するファイルを用いて、前記第2の物理マシン上において、前記第2及び第4の仮想マシン上に前記VNFをそれぞれインスタンシエーションする、請求項7に記載のオペレーティングシステム更新方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2019-000458号(2019年01月07日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、ネットワーク機能仮想化システム及びオペレーティングシステム更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ上のハイパーバイザ(HyperVisor:HV)等の仮想化レイヤ(Virtualization Layer)上に実装した仮想マシン(Virtual Machine:VM)によりネットワーク機器等の機能をソフトウェア的に実現するNFV(Network Functions Virtualization)が知られている(例えば、非特許文献1、2参照)。図5は、非特許文献2の7章、Figure 4を簡略した図面であり、図5を用いてVNF環境のネットワーク構成の概略を説明する。
【0003】
VNF(Virtualized Network Function)22はサーバ上の仮想マシン(VM)で動作するアプリケーション等に対応し、ネットワーク機能をソフトウェア的に実現する。VNF22ごとにEM(Element Manager:要素管理)23(EMS(Element Manage System)ともいう)という管理機能が設けられる。
【0004】
NFVI(Network Functions Virtualization Infrastructure)21は、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク機能等、物理マシン(サーバ)のハードウェア資源をハイパーバイザ等の仮想化レイヤで仮想化した仮想化コンピューティング、仮想化ストレージ、仮想化ネットワーク等の仮想化ハードウェア資源として柔軟に扱えるようにした基盤である。
【0005】
NFV-MANO(NFV Management & Orchestration)10のNFVオーケストレータ(NFV Orchestrator:NFVO)11は、NFVI21のリソースのオーケストレーション、及び、ネットワークサービス(Network Service:NS)インスタンスのライフサイクル管理(NSインスタンスのインスタンシエーション(Instantiation)、スケーリング(Scaling)、ターミネーション(Termination)、更新(Update)等)を行う。
【0006】
VNFマネージャ(VNF Manager:VNFM)12は、VNFインスタンスのライフサイクル管理(例えばインスタンシエーション(instantiation:インスタンス化:一例としてサーバ等物理マシン上に仮想マシンを用意しVNFを立ち上げること)、更新(update)、クエリ(query)、スケーリング(scaling)、停止(termination)等)およびイベント通知を行う。
【0007】
仮想化インフラストラクチャマネージャ(Virtualized Infrastructure Manager:VIM)13は、NFVI21のコンピューティング、ストレージ、ネットワークのリソース管理、NFVI21の障害監視、NFVI21のリソース監視等を行う。
【0008】
OSS/BSS30のうちOSS(Operations Support Systems)は、例えば通信事業者(キャリア)がサービスを構築し、運営していくために必要なシステム(機器やソフトウェア、仕組みなど)を総称したものである。BSS(Business Support Systems)は、例えば通信事業者(キャリア)が利用料などの課金、請求、顧客対応などのために使う情報システム(機器やソフトウェア、仕組みなど)の総称である。
【0009】
特許文献1には、安定稼働していたサービスが、上記ヒーリングやスケーリングを契機として中断されてしまうことの抑止に貢献できる仮想化インフラストラクチャ管理装置、仮想ネットワークファンクション管理装置、仮想マシンの管理方法及びプログラムを提供することを目的とする、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】国際公開第2017/002812号
【非特許文献】
【0011】
【文献】ETSI GS NFV-MAN 001 V1.1.1 (2014-12) Network Functions Virtualisation (NFV); Management and Orchestration (2018年12月3日検索)<http://www.etsi.org/deliver/etsi_gs/NFV-MAN/001_099/001/01.01.01_60/gs_NFV-MAN001v010101p.pdf>
【文献】ETSI GS NFV 002 V1.2.1 (2014-12) Network Functions Virtualisation (NFV); Architectural Framework (2018年12月3日検索)<http://www.etsi.org/deliver/etsi_gs/NFV/001_099/002/01.02.01_60/gs_NFV002v010201p.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
【0013】
上述したNFVO11、VNFM12、VIM13等は、ネットワークシステムを管理するための機能エンティティである。これらの機能エンティティの制御により、物理マシン(Physical Machine:PM)上に仮想マシン及びVNFが生成される。
【0014】
VNF環境のネットワークシステムにおいて、VNF22のインスタンシエーションに必要なイメージファイルは、OSS等からVIM13に提供される。VIM13は、当該提供されたイメージファイルをNFVI21に提供し、当該イメージファイルによりVNF22のインスタンシエーションが行われる。
【0015】
上記イメージファイルは、VNF22のインスタンシエーションに必要なデータを含むものであり、具体的には、仮想マシンにて実行されるOS(Operating System)、MW(Middleware)、APL(Application)に係るプログラムデータを含むものである。イメージファイルによりインスタンシエーションされるVNF22は、その動作がOS、MW、APLにより決まる。このため、イメージファイルを更新することにより、VNF22の機能の変更又は向上等が行われる。
【0016】
例えば、VNF22の機能向上を目的として、異なるディストリビュータによるOS(ゲストOS)を更新する場合や、同一のディストリビュータによるOSのメジャーバージョンアップ(major version up)(旧バージョンからの大幅な機能強化や性能向上、データ形式の変更等、大幅な改良・修正が行われるバージョンアップ)が実施される場合がある。なお、本書において、ゲストOS(仮想マシン上で実行されるOS)は、略記が不明確となる場合(例えば物理マシン上で動作するOSと区別する必要がある場合)等を除いて、単に「OS」と略記される。
【0017】
ゲストOSを更新する場合、例えばヒーリング(Healing)を用いた更新手順(ローリングアップデート(rolling update))が行われる。なお、ヒーリングは、例えばサーバ等物理マシン上において、ハードウェア障害や仮想マシン障害が発生した際に、正常な物理マシン上に仮想マシンを移動するか再作成することで正常な状態に復旧する一連の手続きをいう。また、ローリングアップデートでは、複数のマシン等で構成されるシステムにおいて、部分ごとに順次アップデートしていくことで、システムを完全に停止させることなくシステムのソフトウェアの更新等を行うことができる。例えば、図6に模式的に示すように、仮想マシンVM0と仮想マシンVM1が、旧物理マシン(バージョンアップ前の仮想マシンが動作している物理マシン)上で起動しているものとする。仮想マシンVM0と仮想マシンVM1は、一方が稼働系のとき他方が待機系として機能する冗長系を構成しており、仮想マシンVM0と仮想マシンVM1では、データの同期が行われる(図6の上段参照)。このデータの同期は、仮想マシンVM0と仮想マシンVM1がクラスタとしてデータの同期をとるためのものである。例えば、稼働系(アクティブ系)の仮想マシンでデータが更新された場合、該更新されたデータを複製データとして、待機系(スタンバイ系)の仮想マシンに転送して稼働系と待機系間でデータを同期させることで、直近の状態へデータの復旧を可能とし可用性を高めるために行われる場合もある。
【0018】
旧物理マシンで動作している仮想マシンVM0と仮想マシンVM1のOSが更新される。その際、旧物理マシンから新物理マシンに仮想マシンVM0の起動先が変更となる。具体的には、仮想マシンVM0に関するヒーリングが行われ、新物理マシン上に、OSが更新された仮想マシンVM0が起動する。以下では、更新前のOSを旧OS、更新後のOSを新OSという。
【0019】
旧物理マシンで動作している仮想マシンVM1(旧OSで動作する仮想マシン)と新物理マシンで動作している仮想マシンVM0(新OSで動作する仮想マシン)との間で、データ同期が行われる(図6の中断参照)。その後、仮想マシンVM1に関するヒーリングが行われ、新OSで動作する仮想マシンVM1が新物理マシン上で起動される。新物理マシンで動作する仮想マシンVM0と仮想マシンVM1はデータ同期を行う(図6の下段参照)。
【0020】
以上が、ヒーリングを用いたOSの更新手順である。なお、図6において、仮想マシンVM0、VM1の構成に付与した色の濃淡はOSのバージョン違いを示している。
【0021】
仮想マシンのOSを更新する場合には、例えば図5において、OSSからVNFM12に対してヒーリングスタートの指示が行われる。当該指示は、VNFM12からVIM13に通知される。VIM13は、旧物理マシン上で動作している仮想マシンVM0を停止(削除)し、新物理マシンに対して、新たな仮想マシンVM0の作成を指示する。その際、VIM13は、新OSに対応するイメージファイルを新物理マシンに提供し、当該イメージファイルにて新たな仮想マシンVM0を起動するように指示する。
【0022】
その後、旧物理マシン上で動作する仮想マシンVM1と、新物理マシンで動作する仮想マシンVM0との間でデータの同期が行われる。この際、旧OSで動作する仮想マシンVM1のメモリ構造(メモリ上に展開される変数の型やデータ構造等)と、新OSで動作する仮想マシンVM1のメモリ構造が一致している場合、上記データの同期は問題なく行われ、サービスを中断することなく、OSの更新を行うことができる。
【0023】
しかし、異なるディストリビュータによるOSの更新(アップデート)や、OSのメジャーバージョンアップでは、新旧OSのメモリ構造が異なり、旧OSで動作する仮想マシンVM1と新OSで動作する仮想マシンVM1との間でデータの同期が行えないという事態が発生することがある。つまり、新旧OSの仮想マシン間で同期すべきメモリの型などが異なる等、新旧OS間のコンパチビリティが未サポートである場合、新旧OSの仮想マシン間でデータを同期させることができず、このため、OSの更新やメジャーバージョンアップ等において、サービスが中断する場合がある。その結果、サービスの提供を受けているユーザに影響を与えることになる。
【0024】
本発明は、提供中のサービスを中断することなく仮想マシンのゲストOSのバージョンを更新可能とする、ネットワーク機能仮想化システム及びオペレーティングシステム更新方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明乃至開示の第1の視点によれば、それぞれが、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)を有する第1及び第2の物理マシンと、前記NFVI上にて、ネットワークサービスを実現するNFVO(NFV-Orchestrator)、前記VNFのライフサイクルを管理するVNFM(VNF Manager)及び
前記NFVIのリソース管理と制御を行うVIM(Virtualized Infrastructure Manager)を備える仮想化制御装置と、を含み、前記VIMは、前記第1の物理マシン上において第1の仮想マシンで動作していた旧ゲストOSを更新した新ゲストOSのイメージファイルを、前記第2の物理マシンに提供し、前記第2の物理マシンでは、前記新ゲストOSのイメージファイルを用いて前記新ゲストOSで動作する第2の仮想マシンが起動し、前記第2の仮想マシンは、前記旧ゲストOSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換する、ネットワーク機能仮想化システムが提供される。
【0026】
本発明乃至開示の第2の視点によれば、それぞれが、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)を有する第1及び第2の物理マシンと、前記NFVI上にて、ネットワークサービスを実現するNFVO(NFV-Orchestrator)、前記VNFのライフサイクルを管理するVNFM(VNF Manager)及び
前記NFVIのリソース管理と制御を行うVIM(Virtualized Infrastructure Manager)を備える仮想化制御装置と、を含むシステムにおけるオペレーティングシステム更新方法であって、
前記VIMは、前記第1の物理マシン上において第1の仮想マシンで動作していた旧ゲストOSを更新した新ゲストOSのイメージファイルを、前記第2の物理マシンに提供し、
前記第2の物理マシンでは、前記新ゲストOSのイメージファイルを用いて第2の仮想マシンが起動し、
前記第2の仮想マシンは、前記旧ゲストOSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換する、オペレーティングシステム更新方法が提供される。
【発明の効果】
【0027】
本発明乃至開示の各視点によれば、提供中のサービスを中断することなく仮想マシンのゲストOSのバージョンを更新可能とした、ネットワーク機能仮想化システム及びオペレーティングシステム更新方法が、提供される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一実施形態の概要を説明するための図である。
図2】第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成の一例を説明する図である。
図3】第1の実施形態に係る仮想化システムの動作の一例を例示するシーケンス図である。
図4】第1の実施形態に係る仮想化制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】非特許文献2の7章、Figure 4を簡略した図である。
図6】ヒーリングを用いたOSの更新の一例を模式的に例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
初めに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
【0030】
一実施形態に係るネットワーク機能仮想化システムは、第1及び第2の物理マシン101、102と、仮想化制御装置103と、を含む(図1参照)。第1及び第2の物理マシン101、102は、それぞれが、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)を有する。仮想化制御装置103は、NFVO(NFV-Orchestrator)111と、VNFM(VNF Manager)112と、VIM(Virtualized Infrastructure Manager)113と、を備える。NFVO111は、NFVI上にて、ネットワークサービスを実現する。VNFM112は、VNFのライフサイクルを管理する。VIM113は、NFVIのリソース管理と制御を行う。VIM113は、第1の物理マシン101上の第1の仮想マシンにて動作していた旧OSに対応する新OSのイメージファイルを第2の物理マシン102に提供する。第2の物理マシン102では、提供されたイメージファイルを用いて第2の仮想マシン上で新OSが起動し、起動した新OSは、第1の物理マシン101上で動作していた旧OSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換する。
【0031】
上記仮想化制御装置103は、例えば、VNFのファイルアップデートの際、OS(ゲストOS)の再開タイミングで、NFV-MANO(NFVO、VNFM、VMI)の連携によるヒーリングを実施する。その際、メモリの型変換プロセスを実行することで、新旧OSにおけるメモリの型の相違を吸収する。その結果、提供中のサービスを中断することなく(ユーザに影響を与えることなく)、旧OSから新OSへの更新を可能としている。
【0032】
以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、各実施形態において同一構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0034】
図2は、第1の実施形態に係るネットワークシステム(ネットワーク機能仮想化システム)を機能の点で説明するためのブロック図である。図2を参照すると、VNFM12及びVIM13は、非特許文献1、2に記載された機能に加え、図2に示す機能(機能ブロック)を備える。
【0035】
第1の実施形態では、物理マシン20-1で動作している仮想マシンVMのOS(ゲストOS)を更新する場合について説明する。その際、第1の実施形態に係る仮想化制御装置(NFV-MANO)10は、物理マシン20-2において仮想マシンVMのヒーリングを実施する。NFV-MANO10は、当該ヒーリングの際に仮想マシンVMのOSを更新する。
【0036】
物理マシン20-1、20-2のそれぞれは、仮想マシン上で動作するソフトウェアによって実装され仮想されたVNF(Virtual Network Function)22の実行基盤を提供するNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)21を有する。
【0037】
NFV-MANO10は、NFVI21上にて、ネットワークサービスを実現するNFVO(NFV-Orchestrator)11と、VNF22のライフサイクルを管理するVNFM(VNF Manager)12と、NFVI21のリソース管理と制御を行うVIM(Virtualized Infrastructure Manager)13と、を備える。
【0038】
VNFM12は、ファイル入力部201と、ヒーリング制御部202と、を備える。
【0039】
ファイル入力部201は、外部装置(例えば、OSS等)から新OS向けのファイルを入力する手段である。具体的には、ファイル入力部201は、新OSに対応したVNFファイル(VNFD)を取得する。取得されたVNFファイルは、インスタンシエーションされるVNFに関するファイルであって、VNFM12がアクセス可能な記憶部等に格納される。
【0040】
ファイル入力部201は、新OS用のイメージファイルも入力する。なお、上述のように、VNF22のインスタンシエーションに使用されるイメージファイルは、OS、MW、APL(アプリケーション)に係るプログラムデータを含む。ファイル入力部201は、OSのプログラムデータだけを含むイメージファイルを取得しても良いし、OS、MW、APLの各プログラムデータを含むイメージファイルを取得しても良い。取得したイメージファイルは、VIM13がアクセス可能な記憶部等に格納される。
【0041】
ヒーリング制御部202は、VIM13によるヒーリングを制御する手段である。ヒーリング制御部202は、新OS向けのVNFファイルをVIM13に提供しつつ、VIM13に対して、当該ファイルと先に格納されたイメージファイルを用いて仮想マシンのヒーリングを実行するように要求する。
【0042】
VIM13は、NFVI制御部211を備える。
【0043】
NFVI制御部211は、上述のVNFM12からのヒーリング要求等を処理する手段である。具体的には、NFVI制御部211は、上記ファイル(VNFファイル、イメージファイル)を用いて仮想マシン、VNF22を生成し、起動するようにNFVI21に指示する。
【0044】
物理マシン20-1、20-2には仮想マシンVMが構築される。図2では、物理マシン20-1で動作している仮想マシンVMのOSが更新される。その場合、物理マシン20-2にて、更新される仮想マシンVM(更新されるVNF)のヒーリングが行われ、当該ヒーリングの際に仮想マシンVMのOSが更新される。従って、物理マシン20-2で動作する仮想マシンVMは、新しいOSにて動作する。以降の説明では、物理マシン20-1を旧物理マシン20-1と表記し、物理マシン20-2を新物理マシン20-2と表記する。
【0045】
続いて、第1の実施形態に係る仮想化システムの動作について説明する。図3は、第1の実施形態に係る仮想化システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0046】
ステップS01において、旧物理マシン20-1にて動作している、冗長系を形成する2つの仮想マシンVM0、VM1の間でデータの同期が行われる。
【0047】
仮想マシンのOSを更新する場合、例えばOSSから旧物理マシン20-1(NFVI21)に対し、ヒーリングスタートが指示される(ステップS02)。
【0048】
仮想マシンVM0(旧物理マシン20-1のNFVI21)は、VNFM12に対し、仮想マシンVM0のOSアップデート開始を要求する(ステップS03)。
【0049】
VNFM12は、新OS向けのVNFファイルを提供しつつ、仮想マシンVM0のヒーリングスタートをVIM13に指示する(ステップS04)。
【0050】
VIM13は、旧物理マシン20-1(NFVI21)に対し、仮想マシンVM0の削除(停止)を指示する(ステップS05)。当該指示に応じて、旧物理マシン20-1では、仮想マシンVM0が削除される。
【0051】
VIM13は、新物理マシン20-2(当該マシンのNFVI21)に対し、新たな仮想マシンVM0を生成するように指示する(ステップS06)。その際、VIM13は、新たな仮想マシンVM0にて実行されるOSのイメージファイルを新物理マシン20-2に提供しつつ、当該イメージファイルによる仮想マシンVM0の起動を指示する。また、VIM13は、当該仮想マシンVM0上にインスタンシエーションされるVNF22のVNFファイル(設定ファイル)を新物理マシン20-2に提供し、当該ファイルに従ったVNF22の生成を指示する。
【0052】
新物理マシン20-2のNFVI21は、当該イメージファイルを利用して新たな仮想マシンVM0を起動する(ステップS07)。新物理マシン20-2上の仮想マシンVM0は新OSで動作する。
【0053】
新物理マシン20-2では、メモリ(メモリ上に展開された変数)に関する変換処理(conversion process)が開始される(ステップS08)。具体的には、新物理マシン20-2上の仮想マシンVM0で実行される変換処理は、メモリの型(メモリ上に展開された変数の型やデータ構造等)を変換(拡張)し、旧物理マシン20-1上において旧OSで動作する仮想マシンからのデータを、新OSで動作する仮想マシンVM0で受け入れ可能にする。例えば、旧OSのデータのメモリの型が、「data a = 8byte」、「data b = 8byte」、「data c = 16byte」であれば、新OSで動作する仮想マシンVM0で実行される変換処理は、新OSに対応して、そのメモリ型を、例えば、「data a = 16byte」、「data b = 16byte」、「data c = 16byte」のように変換する。このように、新OSに対応して、メモリの型を最大限拡張することで、旧物理マシン20-1上において旧OSで動作する仮想マシンからのデータを新OSで動作する仮想マシンVM0で受け入れ可能とし、新旧OSの持つメモリの型の相違を吸収する。あるいは、新OSは、同種のメモリ型を拡張してもよい。例えば、新OSにおけるメモリの型がint型であれば、Long型に変換(2バイトの符号付き整数から4バイトの符号付き整数)してもよい。同様に、float型をdouble型に変換してもよい。メモリの型の変換処理は、上記したデータのサイズの拡張に限定されず、サイズの縮小や、その他の属性等の変換であってもよい。
【0054】
VIM13は、旧物理マシン20-1上で動作していた仮想マシンVM0(第1の仮想マシン)の旧OSをアップデートした新OSのイメージファイルを新物理マシン20-2に提供する。新物理マシン20-2では、提供されたイメージファイルを用いて、仮想マシンVM0(第2の仮想マシン)の新OSが起動する。当該起動した仮想マシンVM0は、変換処理(conversion process)を開始させ、旧物理マシン20-1上で動作している仮想マシンVM1の旧OSからのデータを受け入れ可能にメモリの型を変換する。これにより、新旧OS間でのメモリの引継ぎが可能となる。
【0055】
新物理マシン20-2の仮想マシンVM0は、旧物理マシン20-1にて動作中の仮想マシンVM1(第3の仮想マシン)との間でデータの同期を行う(ステップS09)。すなわち、旧物理マシン20-1上では、仮想マシンVM0と冗長系を構成する仮想マシンVM1が動作しており(VM1は例えば待機系(スタンバイ系)から稼働系(アクティブ系)に切替えられて動作している)、当該仮想マシンVM1と、新物理マシン20-2上の仮想マシンVM0との間でデータの同期が行われる。すなわち、新物理マシン20-2上の仮想マシンVM0(新OS)では、旧物理マシン20-1で動作する仮想マシンVM1(旧OS)からのデータを受け入れ可能にメモリの型の変換等が行われ、新旧ゲストOSの差分が吸収される。このため、新旧ゲストOSで動作する仮想マシン間でデータの同期が行われる。
【0056】
OSSは、旧物理マシン20-1にて起動している仮想マシンVM1に対し、ファイルアップデート(OSのアップデート)の開始を指示する(ステップS10)。
【0057】
旧物理マシン20-1(当該マシンのNFVI21)は、VNFM12に対し、仮想マシンVM1のOSアップデート開始を要求する(ステップS11)。
【0058】
VNFM12は、仮想マシンVM1のヒーリングスタートをVIM13に指示する(ステップS12)。この場合、必要なVNFファイルがVIM13に提供される。
【0059】
VIM13は、旧物理マシン20-1のNFVI21に対し、仮想マシンVM1の削除(停止)を指示する(ステップS13)。当該指示に応じて、旧物理マシン20-1では、仮想マシンVM1が削除される。
【0060】
VIM13は、新物理マシン20-2(当該マシンのNFVI21)に対し、新たな仮想マシンVM1を生成するように指示する(ステップS14)。その際、VIM13は、新たな仮想マシンVM1にて実行されるOSのイメージファイルを新物理マシン20-2に提供しつつ、当該イメージファイルによる仮想マシンVM1の起動を指示する。
【0061】
新物理マシン20-2のNFVI21は、当該イメージファイルを利用して新たな仮想マシンVM1を起動する(ステップS15)。仮想マシンVM1は新OSで動作する。また、新たなVNF22も仮想マシンVM1上で起動する。
【0062】
新物理マシン20-2にて起動された仮想マシンVM0、VM1の間でデータの同期が行われる(ステップS16)。このように、VIM13は、新物理マシン20-2上に仮想マシンVM0を起動した後、当該仮想マシンVM0と冗長系を構成する仮想マシンVM1(第4の仮想マシン)を起動する。当該2つの仮想マシンVM0とVM1の間でデータの同期が行われる。なお、最初にヒーリングした仮想マシンVM0(ステップS06で生成した仮想マシンVM0)では、新旧OSが併存するため、メモリ型変換処理が実施された。しかし、その後に起動する仮想マシンVM1(ステップS14で生成した仮想マシンVM1)は新OSで動作し、仮想マシンVM0は新OSで動作しており、新OSの仮想マシン同士であるため、メモリの型変換は不要である。
【0063】
[ハードウェア構成]
図4は、第1の実施形態に係るNFV-MANO(仮想化制御装置)10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。NFV-MANO10は、所謂、情報処理装置(コンピュータ)であり、図4に例示する構成を備える。例えば、NFV-MANO10は、内部バスにより相互に接続される、CPU(Central Processing Unit)41、メモリ42、入出力インターフェイス43及び通信手段であるNIC(Network Interface Card)44等を備える。
【0064】
なお、図4に示す構成は、NFV-MANO10のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。NFV-MANO10は、図示しないハードウェアを含んでもよい。あるいは、NFV-MANO10に含まれるCPU等の数も図4の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のCPUがNFV-MANO10に含まれていてもよい。
【0065】
メモリ42は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
【0066】
入出力インターフェイス43は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスとなる手段である。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
【0067】
以上のように、第1の実施形態では、VNFM12/VIM13にはそれぞれ、新OS用VNFファイル及びイメージファイルを登録しておく。その後、VNF22のファイルアップデート時、MANO連携してヒーリングを実施する。具体的には、新OSのイメージファイルを使用してヒーリング(Healing)を起動し、新OS及び新VNFを起動する。即ち、第1の実施形態では、VNF22のファイルアップデートの際、入れ替えたファイル(イメージファイル)を有効化するために、ゲストOSの再開を実施する。
【0068】
当該ゲストOSの再開時に、MANOの連携によるヒーリングを実施し、新ゲストOSのイメージファイルを使用してヒーリングを起動し、新ゲストOS及び新VNFファイルで起動する。その際、メモリ型変換が実施され、アップデートやメジャーバージョンアップ前後の新旧ゲストOS間でのメモリ(データ)の引継ぎが可能となる。その結果、ユーザに影響を与えることなく、ゲストOSを更新することが可能となる。
【0069】
[変形例]
上記実施形態にて説明した仮想化システムの構成及び動作は例示であって、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、VNFM12がイメージファイル等を取得する形態を説明したが、NFVO11がイメージファイル等を取得してもよい。
【0070】
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、仮想化された通信サーバ(VNF)など、非仮想化時と同様にエンドユーザに影響なく24時間無停止稼働が求められるシステムなどに好適に適用可能である。
【0071】
なお、引用した上記の特許文献1、非特許文献1、2等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0072】
10、103 仮想化制御装置(NFV-MANO)
11、111 NFVO
12、112 VNFM
13、113 VIM
20-1、20-2 物理マシン
21 NFVI
22 VNF
23 EMS
30 OSS/BSS
41 CPU(Central Processing Unit)
42 メモリ
43 入出力インターフェイス
44 NIC(Network Interface Card)
101 第1の物理マシン
102 第2の物理マシン
201 ファイル入力部
202 ヒーリング制御部
211 NFVI制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6