(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】位置検出装置
(51)【国際特許分類】
G01D 5/12 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
G01D5/12 G
G01D5/12 K
(21)【出願番号】P 2019005450
(22)【出願日】2019-01-16
【審査請求日】2021-08-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】磯部 直希
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】特開平1-203901(JP,A)
【文献】特開2016-22926(JP,A)
【文献】特開2010-97278(JP,A)
【文献】特開2009-222594(JP,A)
【文献】特開2016-11834(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/12-5/252
G01B 7/00-7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定めた第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置とに移動する移動部材に設けられた磁石と、
前記移動部材が前記第1位置に存在する場合の前記磁石に対向する位置から前記第2位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第1磁気センサと、
前記移動部材が前記第2位置に存在するときの前記磁石に対向する位置から前記第1位置の方向へ前記距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第2磁気センサと、
を含
み、
前記移動部材は、前記第1位置としての予め定めたロック位置と、前記第2位置としてのアンロック位置とに移動するロック部材であり、
前記第1磁気センサは、前記ロック位置を検出し、
前記第2磁気センサは、前記アンロック位置を検出する位置検出装置。
【請求項2】
前記予め定めた距離は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの各々が前記磁場を検出可能な範囲以上離れた距離である請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記予め定めた距離は、前記移動部材の移動範囲の半分より長く、前記移動範囲より短い距離である請求項2に記載の位置検出装置。
【請求項4】
予め定めた第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置とに移動する移動部材に設けられた磁石と、
前記移動部材が前記第1位置に存在する場合の前記磁石に対向する位置から前記第2位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第1磁気センサと、
前記移動部材が前記第2位置に存在するときの前記磁石に対向する位置から前記第1位置の方向へ前記距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第2磁気センサと、
を含み、
前記予め定めた距離は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの各々が前記磁場を検出可能な範囲以上離れた距離であり、かつ前記移動部材の移動範囲の半分より長く、前記移動範囲より短い距離である位置検出装置。
【請求項5】
前記第1磁気センサが前記磁場を検出し、前記第2磁気センサが前記磁場を検出しない場合に、前記移動部材が前記第1位置であると判定し、前記第1磁気センサが前記磁場を検出せず、前記第2磁気センサが前記磁場を検出した場合に、前記移動部材が前記第2位置にあると判定する判定部を更に含む請求項1~4の何れか1項に記載の位置検出装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが共に前記磁場を検出しない場合に故障であると判定する請求項5に記載の位置検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁石が設けられた移動部材の位置を磁気センサにより検出する位置検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動部材に磁石を設けて、磁気センサにより移動部材の位置を検出する位置検出装置としては、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、ステアリングシャフトのロックを行うロック部材と、ロック部材に設けられる磁石と、ロック部材がアンロック位置にあるときの磁石に対向する位置に設けられるアンロック検出用磁気検出センサと、ロック部材がロック位置にあるときの磁石に対向する位置に設けられるロック検出用磁気検出センサと、アンロック状態検出用磁気検出センサとロック状態検出用磁気検出センサとの間に設けられる磁気遮蔽部材とを備えたステアリングロック装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、2つの磁気センサとロック部材に設けた磁石とを用いてロック部材のロック位置とアンロック位置を検出可能であるが、磁石と一対の磁気センサを用いて位置を検出する位置検出装置の小型化を図るためには改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、移動部材が第1位置時の磁石に対向する位置側に第1磁気センサを設け、第2位置時の磁石に対向する位置側に第2磁気センサを設けた構成に比べて小型化が可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために第1の態様は、予め定めた第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置とに移動する移動部材に設けられた磁石と、前記移動部材が前記第1位置に存在する場合の前記磁石に対向する位置から前記第2位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第1磁気センサと、前記移動部材が前記第2位置に存在するときの前記磁石に対向する位置から前記第1位置の方向へ前記距離離れた位置に設けられて前記磁石の磁場を検出する第2磁気センサと、を含む。
【0008】
第1の態様によれば、磁石は、予め定めた第1位置と第1位置とは異なる第2位置とに移動する移動部材に設けられている。
【0009】
第1磁気センサは、移動部材が第1位置に存在する場合の磁石に対向する位置から第2位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられて磁石の磁場を検出する。
【0010】
また、第2磁気センサは、移動部材が第2位置に存在するときの磁石に対向する位置から第1位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられて磁石の磁場を検出する。
【0011】
このように、第1磁気センサと第2磁気センサを配置することで、第1位置時の磁石に対向する位置側に第1磁気センサを設け、第2位置時の磁石に対向する位置側に第2磁気センサを設けた構成に比べて小型化が可能となる。
【0012】
なお、予め定めた距離は、第1磁気センサ及び第2磁気センサの各々が磁場を検出可能な範囲以上離れた距離としてもよい。
【0013】
また、予め定めた距離は、移動部材の移動範囲の半分より長く、当該移動範囲より短い距離としてもよい。
【0014】
また、移動部材は、第1位置としての予め定めたロック位置と、第2位置としてのアンロック位置とに移動するロック部材を適用し、第1磁気センサは、ロック位置を検出し、第2磁気センサは、アンロック位置を検出してもよい。
【0015】
また、第1磁気センサが磁場を検出し、第2磁気センサが磁場を検出しない場合に、移動部材が第1位置であると判定し、第1磁気センサが磁場を検出せず、第2磁気センサが磁場を検出した場合に、移動部材が第2位置にあると判定する判定部を更に含んでもよい。
【0016】
また、判定部は、第1磁気センサ及び第2磁気センサが共に磁場を検出しない場合に故障であると判定してもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、移動部材が第1位置時の磁石に対向する位置側に第1磁気センサを設け、第2位置時の磁石に対向する位置側に第2磁気センサを設けた構成に比べて小型化が可能な位置検出装置を提供できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態に係る位置検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る位置検出装置のロックセンサ及びアンロックセンサの各々における、ロック部材の位置に応じたセンサ出力(磁力)を示す図である。
【
図3】第1比較例の従来の位置検出装置を説明するための図である。
【
図4】第2比較例の位置検出装置を説明するための図である。
【
図5】本実施形態に係る位置検出装置の位置検出部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両用心電検出装置の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態に係る位置検出装置は、一例としてステアリングロック装置に設けられたロック部材の位置を検出するものとして説明する。
【0020】
図1は、本実施形態に係る位置検出装置の概略構成を示すブロック図であり、
図2は、本実施形態に係る位置検出装置のロックセンサ及びアンロックセンサの各々における、ロック部材の位置に応じたセンサ出力(磁力)を示す図である。
【0021】
本実施形態に係る位置検出装置10は、移動部材としてのロック部材18に設けられた磁石16、第1磁気センサとしてのロックセンサ12、第2磁気センサとしてのアンロックセンサ14、及び判定部としての位置検出部20を備えている。
【0022】
ロック部材18は、ステアリングシャフトをロックするロック位置とアンロック位置とに移動する。ロック部材18には、磁石16が設けられており、ロック部材18が移動することにより、磁石16がロック位置とアンロック位置とに移動する。例えば、ロック部材18を移動する機構の一例としては、特開2014-201236号公報に記載の機構を適用できる。なお、ロック位置は第1位置に対応し、アンロック位置は第2位置に対応する。
【0023】
本実施形態では、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14は同じ磁気センサを適用し、同一チップ15上に配置されている。
【0024】
ロックセンサ12は、ロック部材18がロック位置に存在するときの磁石16に対向する位置からアンロック方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられている。ロックセンサ12は、磁石16の磁場を検出し、検出結果を位置検出部20に出力する。
【0025】
アンロックセンサ14は、ロック部材18がアンロック位置に存在するときの磁石16に対向する位置からロック位置の方向へ予め定めた距離離れた位置に設けられている。アンロックセンサ14は、磁石16の磁場を検出し、検出結果を位置検出部20に出力する。
【0026】
なお、上述の予め定めた距離は、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の各々のセンサが磁石16の磁場を検出可能な距離(以下、検出可能範囲と称する。)以上離れた距離である。さらには、予め定めた距離は、ロック部材18の移動範囲としてのストロークの半分より長く、ロック部材18のストロークより短い距離が適用される。例えば、ロック部材18のストロークを7.4mm、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の各々のセンサの検出可能範囲を5mmとした場合、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の各々のセンサの検出可能範囲の5mmが予め定めた距離として適用されている。
【0027】
位置検出部20は、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出結果に基づいて、ロック部材18がロック位置に存在するのか、アンロック位置に存在するのかを検出する。具体的には、位置検出部20は、ロックセンサ12の検出値がハイ(H)で、アンロックセンサ14の検出値がロー(L)の場合にロック位置と判定する。一方、ロックセンサ12の検出値がロー(L)で、アンロックセンサ14の検出値がハイ(H)の場合にアンロック位置と判定する。また、位置検出部20は、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出値が共にハイ(H)の場合は故障と判定する。なお、本実施形態では、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14は、磁石16の磁場検出時にハイ(H)を出力し、磁場未検出時にロー(L)を出力するものとするが、ハイ(H)とロー(L)は、磁石16の極性に依存するので、磁石16の極性に応じた出力値となる。
【0028】
ここで、比較例として、ステアリングロックに設けられた従来の位置検出装置について説明する。
図3は、第1比較例の従来の位置検出装置を説明するための図である。なお、本実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を一部省略する。
【0029】
従来の位置検出装置は、本実施形態に係る位置検出装置10と同様に、
図3に示すように、ロック部材18に設けられた磁石16、ロックセンサ12、及びアンロックセンサ14を含んで構成されている。
【0030】
従来の位置検出装置と、本実施形態に係る位置検出装置10とでは、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の配置が異なる。
【0031】
詳細には、第1比較例のロックセンサ12は、ロック部材18がロック位置に存在するときの磁石16に対向する位置側に設けられ、アンロックセンサ14は、ロック部材18がアンロック位置に存在するときの磁石16に対向する位置側に設けられている。
【0032】
ロック部材18(磁石16)のストロークは、例えば、
図3に示すように、7.4mmとされ、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出可能範囲は3mmとされている。
【0033】
従来の位置検出装置では、ロック部材18がロック位置側に移動して磁石16がロックセンサ12の検出可能範囲の3mm以内に近づくと、ロックセンサ12の出力がロー(L)となり、アンロックセンサ14の出力がハイ(H)となり、ロック位置と判定する。
【0034】
一方、ロック部材18がアンロック位置側に移動して磁石16がアンロックセンサ14の検出可能範囲の3mm以内に近づくと、アンロックセンサ14の出力がロー(L)となり、ロックセンサ12の出力がハイ(H)となり、アンロック位置と判定する。
【0035】
そして、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の出力が共にロー(L)の場合は故障と判定するようになっている。
【0036】
このように構成された第1比較例の位置検出装置では、ロック部材18のストロークの7.4mmとロックセンサ12の検出可能範囲の3mmにチップサイズを合わせて17mmの大きさとなっている。
【0037】
ここで、第1比較例の位置検出装置を小型化するために、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14を同一チップ上に配置して、第1比較例に対してロックセンサ12とアンロックセンサ14の位置を入れ替えた第2比較例の構成が考えられる。
図4は、第2比較例の位置検出装置を説明するための図である。
【0038】
第2比較例では、本実施形態と同様に、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14を同一チップ15上に配置して、ロックセンサ12とアンロックセンサ14の位置を第1比較例に対して入れ替えた構成とされている。
【0039】
しかしながら、第2比較例では、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出可能範囲が第1比較例と同様に、3mmとされている。そのため、ロック部材18がロック位置に移動してもアンロック位置に移動しても、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の出力が共にハイ(H)となり、ロック位置とアンロック位置を判別できない。
【0040】
これに対して、本実施形態に係る位置検出装置10では、第2比較例に対してロックセンサ12及びアンロックセンサ14を第2比較例よりも弱い磁場を検出可能なセンサとして、検出可能範囲を拡大して5mmとしている。そのため、上述したように、ロック位置とアンロック位置のそれぞれにおいて、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出値を異なる検出値にすることができ、ロック位置とアンロック位置とを判定することが可能となる。
【0041】
また、本実施形態に係る位置検出装置10では、ロック部材18のストローク内にロックセンサ12及びアンロックセンサ14が配置されるので、第1比較例よりも装置を小型化することができる。換言すれば、ロック部材18のストロークを変えることなく、装置の小型化が可能となる。
【0042】
なお、本実施形態では、第2比較例に対してロックセンサ12及びアンロックセンサ14を第2比較例よりも弱い磁場を検出可能なセンサを適用したが、センサの感度ではなく磁石16の磁場を強くしてもよい。
【0043】
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る位置検出装置10の位置検出部20で行われる具体的な処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る位置検出装置10の位置検出部20で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0044】
ステップ100では、位置検出部20が、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出結果を取得してステップ102へ移行する。
【0045】
ステップ102では、位置検出部20が、ロックセンサ12の検出値がハイ(H)であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ104へ移行し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0046】
ステップ104では、位置検出部20が、アンロックセンサ14の検出値がハイ(H)であるか否かを判定する。該判定が否定された場合、すなわち、ロックセンサ12の検出値及びアンロックセンサ14の検出値が共にロー(L)の場合はステップ100に戻って上述の処理を繰り返す。一方、判定が肯定された場合、すなわち、ロックセンサ12の検出値がロー(L)でアンロックセンサ14の検出値がハイ(H)の場合にはステップ106へ移行する。
【0047】
ステップ106では、位置検出部20が、ロック部材18の位置がアンロック位置であると判定して一連の処理を終了する。すなわち、ロックセンサ12が磁石16の磁場を検出せず、アンロックセンサ14が磁石16の磁場を検出した場合に、ロック部材18がアンロック位置であると判定する。
【0048】
一方、ステップ108では、位置検出部20が、アンロックセンサ14の検出値がロー(L)であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合、すなわち、ロックセンサ12の検出値がハイ(H)で、アンロックセンサ14の検出値がロー(L)の場合には、ステップ110へ移行する。
【0049】
ステップ110では、位置検出部20が、ロック部材18の位置がロック位置であると判定して一連の処理を終了する。すなわち、ロックセンサ12が磁石16の磁場を検出し、アンロックセンサ14が磁石16の磁場を検出しない場合はロック部材18がロック位置であると判定する。
【0050】
一方、ステップ108の判定が否定された場合、すなわち、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14の検出値が共にハイ(H)の場合はステップ112へ移行する。
【0051】
ステップ112では、位置検出部20が、ロックセンサ12またはアンロックセンサ14の故障が発生していると判定して一連の処理を終了する。すなわち、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14が共に磁石16の磁場を検出することはないので、故障と判定する。
【0052】
なお、上記の各実施形態では、ステアリングロックのロック部材18の位置を検出する位置検出装置10を一例として説明したが、これに限るものではない。例えば、シートベルトのバックル内に設けられたタングの位置を検出する位置検出装置に適用してもよい。或いは、2位置を検出するものであれば、他の位置検出装置に適用してもよい。
【0053】
また、上記の実施形態では、磁石16がロック部材18に設けられて、磁石16が移動する構成例を説明したが、これに限るものではなく、ロックセンサ12及びアンロックセンサ14が移動部材に設けられて移動する構成を適用してもよい。
【0054】
また、上記の各実施形態における位置検出部20で行われる処理は、ソフトウエアで行う処理としてもよい。或いは、ハードウエアで行う処理としてもよいし、ハードウエアとソフトウエアの双方を組み合わせた処理としてもよい。ソフトウエアの処理で行う場合には、位置検出部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含むコンピュータで構成される。そして、CPUが、メモリに予め記憶されたプログラムを実行することにより、ロック部材18の位置を判定する処理を実行する。この場合、位置検出部20で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0055】
さらに、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0056】
10・・・位置検出装置、12・・・ロックセンサ、14・・・アンロックセンサ、16・・・磁石、18・・・ロック部材、20・・・位置検出部