(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】寄生植物発芽調節剤
(51)【国際特許分類】
C07D 405/12 20060101AFI20221129BHJP
C07D 413/12 20060101ALI20221129BHJP
A01P 21/00 20060101ALI20221129BHJP
A01N 47/10 20060101ALI20221129BHJP
A01H 17/00 20060101ALN20221129BHJP
【FI】
C07D405/12 CSP
C07D413/12
A01P21/00
A01N47/10 Z
A01H17/00 ZNA
(21)【出願番号】P 2019546710
(86)(22)【出願日】2018-10-02
(86)【国際出願番号】 JP2018036785
(87)【国際公開番号】W WO2019069889
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-08-13
(31)【優先権主張番号】P 2017193773
(32)【優先日】2017-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】504139662
【氏名又は名称】国立大学法人東海国立大学機構
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 雄一朗
(72)【発明者】
【氏名】浦口 大輔
(72)【発明者】
【氏名】大井 貴史
(72)【発明者】
【氏名】木下 俊則
(72)【発明者】
【氏名】望田 啓子
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-282513(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0085068(US,A1)
【文献】国際公開第2017/002898(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/140946(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104327059(CN,A)
【文献】杉本幸裕 等,Root Research,Vol.12, No.2,2003年,p.51-56
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01P
A01N
A01H
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1):
【化1】
[式中、R
1は
一般式(Y):
【化2】
[式中、R
11
は-(CHR
11a
-)
n
(nは1~3の整数を示す。R
11a
は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、nが2又は3の場合は2つのR
11a
が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R
12
及びR
13
は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R
12
とR
13
が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。R
14
は炭素又は窒素原子を示す。]
で表される二価の基、又は一般式(Y’):
【化3】
[式中、R
15
は単結合又は-(CHR
15a
-)
m
(mは1又は2を示す。R
15a
は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、mが2の場合は隣り合う2つのR
15a
が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R
16
及びR
17
は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R
16
とR
17
が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
で表される二価の基を示す。R
2は
-S(O)
2
-を示す。R
3は
置換されていてもよいフェニル基を示す。R
4、R
5、及びR
6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す
。]
で表される化合物
、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物。
【請求項2】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1C):
【化4】
[式中、R
11は-(CHR
11a-)
n(nは1~3の整数を示す。R
11aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、nが2又は3の場合は2つのR
11aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R
12及びR
13は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R
12とR
13が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。R
14は炭素又は窒素原子を示す。R
31、R
32、R
33、R
34、及びR
35は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基、-C(=O)R
301、-C(=O)OR
302、-C(=O)NR
303R
304、-S(=O)
1-2R
305、-S(=O)
1-2NR
306R
307を示す。
R
301
、R
302
、R
303
、R
304
、R
305
、R
306
、及びR
307
は、それぞれ、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を示す。R
4、R
5、及びR
6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す。]
で表される化合物である、請求項
1に記載の化合物
、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物。
【請求項3】
前記R
4が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基であり、且つ前記R
5及び前記R
6が共に水素原子である、請求項
2に記載の化合物
、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を含有する、寄生植物発芽調節剤
。
【請求項5】
寄生植物発芽誘導剤である、請求項
4に記載の発芽調節剤。
【請求項6】
前記寄生植物がストライガ属植物、又はオロバンキ属植物である、請求項
4又は
5に記載の発芽調節剤。
【請求項7】
請求項
4~
6のいずれかに記載の寄生植物発芽調節剤を、寄生植物の種子を含む土壌に施用することを含む、寄生植物発芽調節方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寄生植物発芽調節剤として有用な化合物、及び寄生植物発芽調節剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ストライガ属に属する植物(本明細書において、「ストライガ」と略記することもある)に代表される寄生植物は、トウモロコシ、コメ、マメ類等の主要作物に寄生し、生育不良を引き起こす。その被害は、アフリカ、アジア、オーストラリア、アメリカ等に及んでおり、特にアフリカにおいては、被害額は年間100億USドルにのぼるといわれている。
【0003】
寄生植物の種子は、土壌中で長期間に亘って生存することができ、周辺の宿主作物の根から分泌される発芽刺激物質(ストリゴラクトン等)を感知し、これにより発芽し、宿主作物の根に寄生する。そして、地上に現れた寄生植物の植物体により生成される種子が、周辺の土壌をまた汚染する。このため、一旦土壌が寄生植物の種子に汚染されてしまうと、何も対策をしなければ、その土壌では寄生植物被害が続くこととなり、また種子で汚染された土壌範囲も徐々に広がっていくこととなる。
【0004】
寄生植物の対策としては、寄生植物の種子に汚染された土壌に、寄生植物発芽調節剤を施用することが有効であるといわれている。例えば、宿主植物がいない環境下で寄生植物発芽誘導剤を施用すれば、発芽した寄生植物は寄生できずに枯死することとなり、これにより土壌を浄化することができる。そこで、寄生植物の発芽をより効率的に誘導する物質の開発が求められている。
【0005】
ストリゴラクトン及びその誘導体は、例えば、非特許文献1に開示されている。ストリゴラクトンは、カロテノイド誘導体であり、
【0006】
【0007】
で表されるように、ラクトン環を含む三環系のテルペノイド(ABC環)にさらにもう一つのラクトン環(D環)がエノールエーテルを介して結合した複雑な基本骨格によって特徴づけられており、多くの不斉中心を有する。また、ストリゴラクトン及びその誘導体は、多くの植物の根浸出液中に存在することが知られており、分枝の成長を抑制する等の植物ホルモン作用を有する(非特許文献2)。
【0008】
ストリゴラクトン及びその誘導体と異なる基本骨格を有する化合物は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1で示されているカーバメート化合物は、3-メチルブテノリドをカーバメートに誘導することで得られるが、特許文献1に示されている発芽刺激活性の発現は10μMという高濃度を必要とし、ストリゴラクトン及びその誘導体に比べて低い活性にとどまると想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】国際公開第2011/125714号
【文献】国際公開第2017/002898号
【非特許文献】
【0010】
【文献】Plant Cell Physiol. 51(7): 1095-1103 (2010)
【文献】Nature 455, 189-194 (2008)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明者は、ストリゴラクトン及びその誘導体とは基本骨格が異なる化合物がストライガ発芽調節活性を有することを報告しているが(特許文献2)、鋭意研究を進める中で、発芽誘導活性、合成費用等の観点から、さらなる改善の余地があると考えた。
【0012】
本発明は、寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)を有する化合物、及び該化合物を用いた寄生植物発芽調節剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者等は課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、一般式(1)で表わされる化合物が寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)を有することを見出した。
【0014】
即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0015】
項1. 一般式(1):
【0016】
【0017】
[式中、R1は窒素原子を含むヘテロ環由来の基を示す。R2はリンカーである二価の基を示す。R3は置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は炭素数1~6のアルキル基を示す。R4、R5、及びR6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す。但し、前記ヘテロ環が多環である場合、R1の2つの結合手は、多環を構成する複数の環の内の1つの環に存在する。]
で表される化合物。
【0018】
項2. 前記R1が一般式(Y):
【0019】
【0020】
[式中、R11は-(CHR11a-)n(nは1~3の整数を示す。R11aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、nが2又は3の場合は2つのR11aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R12及びR13は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R12とR13が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。R14は炭素又は窒素原子を示す。]
で表される二価の基、又は一般式(Y’):
【0021】
【0022】
[式中、R15は単結合又は-(CHR15a-)m(mは1又は2を示す。R15aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、mが2の場合は隣り合う2つのR15aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R16及びR17は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R16とR17が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
で表される二価の基
である、項1に記載の化合物。
【0023】
項3. 前記R2が
一般式(Z1):-T-U-(式(Z1)中、Tは、-S(O)1-2-、又は-C(=O)-、又は-(CH2)1-3-であり、Uは、単結合、-(CH2)1-3-、-O-、又は-NR’-(但し、R’は水素原子又はアルキル基を示す。)である。)で表わされる二価の基、又は
一般式(Z2):-V-O-W-(式(Z2)中、Vは、単結合又は-(CH2)1-3-であり、Wは、単結合、-(CH2)1-3-、-C(=O)-、-S(O)1-2-、又は-C(=O)-NR’- (但し、R’は水素原子又はアルキル基を示す。)である。)で表わされる二価の基である、項1又は2に記載の化合物
項4. 前記R2が
一般式(Z1a):-S(O)1-2-U-[式中、Uは、単結合、-(CH2)1-3-、-O-、又は-NR’-(但し、R’は水素原子又はアルキル基を示す。)を示す。]で表わされる二価の基、又は
一般式(Z2a):-O-W-[式中、Wは単結合、-(CH2)1-3-、-C(=O)-、-S(O)1-2-、又は-C(=O)-NR’-(但し、R’は水素原子又はアルキル基を示す。)]で表される二価の基
である、項1~3のいずれかに記載の化合物。
【0024】
項5. 前記R2が-S(O)2-である、項3又は4に記載の化合物。
【0025】
項6. 前記R3が置換されていてもよいフェニル基である、項1~5のいずれかに記載の化合物。
【0026】
項7. 前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1C):
【0027】
【0028】
[式中、R11は-(CHR11a-)n(nは1~3の整数を示す。R11aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、nが2又は3の場合は2つのR11aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R12及びR13は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R12とR13が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。R14は炭素又は窒素原子を示す。R31、R32、R33、R34、及びR35は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基、-C(=O)R301、-C(=O)OR302、-C(=O)NR303R304、-S(=O)1-2R305、-S(=O)1-2NR306R307
を示す。R4、R5、及びR6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す。]
で表される化合物である、項1~6のいずれかに記載の化合物。
【0029】
項8. 前記R4が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基であり、且つ前記R5及び前記R6が共に水素原子である、項7に記載の化合物。
【0030】
項9. 一般式(1):
【0031】
【0032】
[式中、R1は窒素原子を含むヘテロ環由来の基を示す。R2はリンカーである二価の基を示す。R3は置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は炭素数1~6のアルキル基を示す。R4、R5、及びR6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す。]
で表される化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物を含有する、寄生植物発芽調節剤
項10. 寄生植物発芽誘導剤である、項9に記載の発芽調節剤。
【0033】
項11. 前記寄生植物がストライガ属植物、又はオロバンキ属植物である、項9又は10に記載の発芽調節剤。
【0034】
項12. 項9~11のいずれかに記載の寄生植物発芽調節剤を、寄生植物の種子を含む土壌に施用することを含む、寄生植物発芽調節方法。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)を有する化合物、及び該化合物を用いた寄生植物発芽調節剤を提供することができる。本発明によれば、或いは本発明の一態様によれば、寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)がより高い化合物及び寄生植物発芽調節剤を提供することが可能である。また、本発明によれば、或いは本発明の一態様によれば、寄生植物以外の植物(例えば、寄生植物種子が存在する土壌における作物等)に対する影響をより低減しつつも、より高い寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)を発揮することができる。さらに、本発明によれば、或いは本発明の一態様によれば、寄生植物発芽調節活性(特に、寄生植物発芽誘導活性)を有する化合物、及び該化合物を用いた寄生植物発芽調節剤を、より安価に提供することも可能である。このため、本発明の利用によって、世界中で広く、特にストライガの被害が深刻ながらも経済事情等により対策が十分に行われていない国及び地域(特にアフリカ等)において、実用的なストライガ対抗手段を採ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
【0037】
1.化合物
本発明は、その一態様として、一般式(1):
【0038】
【0039】
[式中、R1は窒素原子を含むヘテロ環由来の基を示す。R2はリンカーである二価の基を示す。R3は置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は炭素数1~6のアルキル基を示す。R4、R5、及びR6は同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示す。]
で表される化合物、又はその農学的に許容される塩、水和物若しくは溶媒和物に関する。以下、これについて説明する。
【0040】
<1-1.R1について>
一般式(1)中、R1で示される窒素原子を含むヘテロ環由来の基は、ヘテロ環から水素を除いて得られる二価の基であれば、特に制限されない。窒素原子を含むヘテロ環としては、ヘテロ原子として窒素原子を含む環(好ましくは非芳香族)であれば特に制限されず、例えばピロリジン、ピペリジン、ホモピペリジン、イミダゾリン、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ヘキサメチレンイミン、ピロール、ピラゾール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール等; これら窒素原子を含むヘテロ環及び他のヘテロ環が縮合してなる環; これら窒素原子を含むヘテロ環及び芳香環(特にベンゼン環)が縮合してなる環等が挙げられる。ヘテロ環は単環であることが好ましい。窒素原子を含むヘテロ環が多環である場合、R1の2つの結合手は、多環を構成する複数の環の内の1つの環に存在することが好ましい。また、ヘテロ環の環員数は、例えば3~10、好ましくは4~8、より好ましくは5~8、さらに好ましくは5~7、よりさらに好ましくは6~7、特に好ましくは6である。
【0041】
一般式(1)中、R1としては、好ましくは一般式(Y):
【0042】
【0043】
[式中、R11は-(CHR11a-)n(nは1~3の整数を示す。R11aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、nが2又は3の場合は2つのR11aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R12及びR13は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R12とR13が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。R14は炭素又は窒素原子を示す。]
で表される二価の基が挙げられる。
【0044】
一般式(Y)中、nは、好ましくは2又は3であり、より好ましくは2である。
【0045】
一般式(Y)中、R11aで示されるアルキル基には、直鎖状、分岐鎖状、又は環状(好ましくは直鎖状又は分枝鎖状、より好ましくは直鎖状)のいずれのものも包含される。該アルキル基の炭素数は、特に制限されないが、例えば1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~4、さらに好ましくは1~2、よりさらに好ましくは1である。該アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、3-メチルペンチル基等が挙げられる。
【0046】
一般式(Y)中、nが1の場合、R11aとしては、好ましくは水素原子が挙げられる。nが2又は3の場合、好ましくは、R11aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基であり、より好ましくはR11aは全て水素原子である。
【0047】
一般式(Y)中、R12又はR13で示されるアルキル基には、直鎖状、分岐鎖状、又は環状(好ましくは直鎖状又は分枝鎖状、より好ましくは直鎖状)のいずれのものも包含される。該アルキル基の炭素数は、特に制限されないが、例えば1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~4、さらに好ましくは1~2、よりさらに好ましくは1である。該アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、3-メチルペンチル基等が挙げられる。
【0048】
2つのR11aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に形成する環、及びR12とR13が互いに結合して隣接する炭素原子と共に形成する環は、特に制限されず、例えばベンゼン環等の芳香環、シクロヘキサン等の脂肪族環、ピリミジン、ピリジン、ピペリジン、ピラン、チオフェン 等のヘテロ環、等が挙げられる。
【0049】
一般式(Y)中、好ましくは、R12及びR13は同一又は異なって水素原子又はアルキル基であり、より好ましくはR12及びR13は両方とも水素原子である。
【0050】
一般式(Y)中、R14は、好ましくは窒素原子である。
【0051】
一般式(1)中、R1としては、一般式(Y)で表される二価の基の中でも、より好ましくは一般式(YA):
【0052】
【0053】
[式中、R12及びR13は前記に同じである。R111及びR112は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R111とR112が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
で表される二価の基が挙げられる。
【0054】
一般式(YA)中、R111又はR112で示されるアルキル基には、直鎖状、分岐鎖状、又は環状(好ましくは直鎖状又は分枝鎖状、より好ましくは直鎖状)のいずれのものも包含される。該アルキル基の炭素数は、特に制限されないが、例えば1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~4、さらに好ましくは1~2、よりさらに好ましくは1である。該アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、3-メチルペンチル基等が挙げられる。
【0055】
一般式(YA)中、好ましくは、R111及びR112は同一又は異なって水素原子又はアルキル基であり、より好ましくはR111及びR112は両方とも水素原子である。
【0056】
一般式(1)中、R1の別の好ましい態様としては、一般式(Y’):
【0057】
【0058】
[式中、R15は単結合又は-(CHR15a-)m(mは1又は2を示す。R15aは同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、mが2の場合は隣り合う2つのR15aが互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。)を示す。R16及びR17は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示し、R16とR17が互いに結合して隣接する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
で表される二価の基が挙げられる。
【0059】
一般式(Y’)中、R15は好ましくは-(CHR15a-)mである。
【0060】
一般式(Y’)中、mは、好ましくは1である。
【0061】
一般式(Y’)中、R15aで示されるアルキル基は、上記したR11aで示されるアルキル基と同様である。
【0062】
一般式(Y’)中、R16又はR17で示されるアルキル基は、上記したR12又はR13で示されるアルキル基と同様である。
【0063】
<1-2.R2について>
一般式(1)中、R2で示されるリンカーは、リンカーとして機能し得る二価の基である限り特に制限されない。R2としては、例えば
一般式(Z1):-T-U-(式(Z1)中、Tは、-S(O)1-2-、又は-C(=O)-、又は-(CH2)1-3-であり、Uは、単結合、-(CH2)1-3-、-O-、又は-NR’-である。)で表わされる二価の基、
一般式(Z2):-V-O-W-(式(Z2)中、Vは、単結合又は-(CH2)1-3-であり、Wは、単結合、-(CH2)1-3-、-C(=O)-、-S(O)1-2-、又は-C(=O)-NR’-である。)で表わされる二価の基
等が挙げられる。
【0064】
上記定義中、R’は水素原子又はアルキル基を示す。R’で示されるアルキル基は、上記R11aで示されるアルキル基と同様である。また、R2の2つの結合手(結合手1及び2)の内、結合手1がR1に結合し且つ結合手2がR3に結合してもよいし、或いは結合手1がR3に結合し且つ結合手2がR1に結合してもよい。
【0065】
一般式(Z1)中、Tは、好ましくは-S(O)1-2-又は-C(=O)-であり、より好ましくは-S(O)1-2-である。
【0066】
一般式(Z1)中、Uは、好ましくは単結合、-(CH2)1-3-、又は-NR’-であり、より好ましくは単結合又は-CH2-であり、さらに好ましくは単結合である。
【0067】
一般式(Z1)で示される二価の基として、具体的には、例えば以下の基等が挙げられる。
【0068】
【0069】
一般式(Z2)中、Vは好ましくは単結合である。
【0070】
一般式(Z2)中、Wは、好ましくは-(CH2)1-3-である。
【0071】
一般式(Z2)で示される二価の基として、具体的には、例えば以下の基等が挙げられる。
【0072】
【0073】
一般式(1)中、R2としては、好ましくは一般式(Z1)で表される二価の基、一般式(Z2)で表される二価の基等が挙げられる。
【0074】
一般式(Z1)の中でもより好ましくは一般式(Z1a):-S(O)1-2-U-[式中、Uは前記に同じである。]で表わされる二価の基が挙げられ、一般式(Z1a)の中でもさらに好ましくは-S(O)1-2-で表わされる二価の基が挙げられ、よりさらに好ましくは-S(O)2-が挙げられる。
【0075】
一般式(Z2)の中でもより好ましくは一般式(Z2a):-O-W-[式中、Wは前記に同じである。]で表される二価の基が挙げられ、一般式(Z2a)の中でもさらに好ましくは-O-(CH2)1-3-で表わされる二価の基が挙げられ、よりさらに好ましくは-O-(CH2)-で表わされる二価の基が挙げられる。
【0076】
<1-3.R3について>
一般式(1)中、R3で示されるアリール基は、特に制限されないが、炭素数が6~20のものが好ましく、6~12のものがより好ましく、6~8のものがさらに好ましい。このようなアリール基としては、具体的には、例えばフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ペンタレニル基、インデニル基、アントラニル基、テトラセニル基、ペンタセニル基、ピレニル基、ペリレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、より好ましくはフェニル基等が挙げられる。
【0077】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい置換基としては、特に制限されないが、例えばハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基、-C(=O)R301、-C(=O)OR302、-C(=O)NR303R304、-S(=O)1-2R305、-S(=O)1-2NR306R307等が挙げられる。
【0078】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0079】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアルキル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状、分岐鎖状、又は環状(好ましくは直鎖状又は分枝鎖状、より好ましくは直鎖状)の炭素数1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~5、さらに好ましくは2~5、よりさらに好ましくは3~5のアルキル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個、より好ましくは0個である。このような置換されていてもよいアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基等が挙げられる。
【0080】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアルコキシ基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~5、さらに好ましくは2~5、よりさらに好ましくは3~5のアルコキシ基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個、より好ましくは0個である。このような置換されていてもよいアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、パーフルオロメトキシ基、パーフルオロエトキシ基等が挙げられる。
【0081】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアルキルチオ基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~4のアルキルチオ基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個である。このような置換されていてもよいアルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n-ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基、パーフルオロメチルチオ基、パーフルオロエチルチオ基等が挙げられる。
【0082】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアルケニル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数2~8、好ましくは2~6、より好ましくは2~4のアルケニル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個である。このような置換されていてもよいアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、1-プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられる。
【0083】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアルキニル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数2~8、好ましくは2~6、より好ましくは2~4のアルキニル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個である。このような置換されていてもよいアルキニル基としては、例えば、エチニル基、プロピニル基(例えば1-プロピニル基、2-プロピニル基(プロパルギル基))、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、フェニルアセチニル基等が挙げられる。
【0084】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい、置換されていてもよいアミノ基としては、特に制限はなく、直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数1~6、好ましくは1~4、より好ましくは1~2のアルキル基及び/又はアシル基で置換されていてもよいアミノ基が挙げられる。アルキル基及び/又はアシル基による置換数は、好ましくは1~2である(置換基がアルキル基及び/又はアシル基であり且つ置換数が2の場合、アルキル基及び/又はアシル基が連結して隣接する窒素原子と共に環を形成していてもよい。)。このような置換されていてもよいアミノ基としては、例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、アセトアミド基等が挙げられる。
【0085】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基が有していてもよい置換基としては、好ましくはハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基等が挙げられ、より好ましくはハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、ニトロ基等が挙げられ、さらに好ましくは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基等が挙げられる。
【0086】
R301、R302、R303、R304、R305、R306、及びR307は、それぞれ、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいフェニル基を示す。これらの「置換されていてもよいアルキル基」、及び「置換されていてもよいフェニル基」の定義については、R3で示されるアリール基が有していてもよい置換基の定義と同様である。
【0087】
一般式(1)中、R3で示されるアリール基の置換基の数は、例えば0~5、好ましくは1~3、より好ましくは1である。
【0088】
一般式(1)中、R3で示されるヘテロアリール基は、特に制限されないが、環構成原子数が5~20のものが好ましく、5~12のものがより好ましく、5~8のものが特に好ましい。このようなヘテロアリール基としては、具体的には、例えばピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、インドリル基、キノリル基等が挙げられる。
【0089】
一般式(1)中、R3で示されるヘテロアリール基が有していてもよい置換基については、上記したR3で示されるアリール基が有していてもよい置換基と同様である。
【0090】
一般式(1)中、R3で示されるシクロアルキル基は、特に制限されず、例えば炭素数3~8、好ましくは4~7、より好ましくは5~7、さらに好ましくは6のシクロアルキル基が挙げられる。このようなシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
【0091】
一般式(1)中、R3で示されるシクロアルキル基が有していてもよい置換基については、上記したR3で示されるアリール基が有していてもよい置換基と同様である。
【0092】
一般式(1)中、R3で示される炭素数1~6のアルキル基は、特に制限されない。このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基等が挙げられる。
【0093】
一般式(1)中、R3で示される炭素数1~6のアルキル基が有していてもよい置換基については、上記したR3で示されるアリール基が有していてもよい置換基と同様である。
【0094】
一般式(1)中、R3として、好ましくは置換されていてもよいアリール基が挙げられ、より好ましくは一般式(X):
【0095】
【0096】
[式中、R31、R32、R33、R34、及びR35は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基、-C(=O)R301、-C(=O)OR302、-C(=O)NR303R304、-S(=O)1-2R305、-S(=O)1-2、又はNR306R307を示す。を示す。]
で表される基が挙げられる。
【0097】
一般式(X)中、R31、R32、R33、R34、又はR35で示される各種置換基については、上記したR3で示されるアリール基が有していてもよい置換基と同様である。
【0098】
一般式(X)において、好ましくはR31、R32、R33、R34、及びR35の内、1~3つ(好ましくは1つ、より好ましくはR31)がハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、又はニトロ基であり、且つその他が全て水素原子であり、より好ましくはR31が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基等であり且つR32、R33、R34、及びR35が全て水素原子である。
【0099】
<1-4.R4、R5、及びR6について>
一般式(1)中、R4、R5、又はR6で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0100】
一般式(1)中、R4、R5、又はR6で示される置換されていてもよいアルキル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状、分岐鎖状、又は環状(好ましくは直鎖状又は分枝鎖状、より好ましくは直鎖状)の炭素数1~8、好ましくは1~6、より好ましくは1~4、さらに好ましくは1~3、よりさらに好ましくは1~2のアルキル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個、より好ましくは0個である。このような置換されていてもよいアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基等が挙げられる。
【0101】
一般式(1)中、R4、R5、又はR6で示される置換されていてもよいアルケニル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数2~8、好ましくは2~6、より好ましくは2~4のアルケニル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個、より好ましくは0個である。このような置換されていてもよいアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、1-プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられる。
【0102】
一般式(1)中、R4、R5、又はR6で示される置換されていてもよいアルキニル基としては、特に制限はなく、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、オキソ基、水酸基、アルコキシ基、置換されていてもよいアミノ基、フェニル基等で置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状(好ましくは直鎖状)の炭素数2~8、好ましくは2~6、より好ましくは2~4のアルキニル基が挙げられる。置換基の数は特に制限はなく、例えば0~6個、好ましくは0~3個、より好ましくは0個である。このような置換されていてもよいアルキニル基としては、例えば、エチニル基、プロピニル基(例えば1-プロピニル基、2-プロピニル基(プロパルギル基))、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、フェニルアセチニル基等が挙げられる。
【0103】
一般式(1)中、R4としては、好ましくは水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基等が挙げられ、より好ましくは水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基等が挙げられ、さらに好ましくは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基等が挙げられる。
【0104】
一般式(1)中、R5としては、好ましくは水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基等が挙げられ、より好ましくは水素原子が挙げられる。
【0105】
一般式(1)中、R6としては、好ましくは水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基等が挙げられ、より好ましくは水素原子が挙げられる。
【0106】
一態様において、R4が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基であり、且つ前記R5及びR6が共に水素原子であることが好ましい。
【0107】
<1-5.好ましい一般式>
本発明の一態様において、一般式(1)で表される化合物としては、好ましくは一般式(1A):
【0108】
【0109】
[式中、R11、R12、R13、R14、R2、R3、R4、R5、及びR6は前記に同じである。]
で表される化合物が挙げられ、より好ましくは一般式(1B):
【0110】
【0111】
[式中、R11、R12、R13、R14、R3、R4、R5、及びR6は前記に同じである。]
で表される化合物が挙げられ、さらに好ましくは一般式(1C):
【0112】
【0113】
[式中、R11、R12、R13、R14、R31、R32、R33、R34、R35、R4、R5、及びR6は前記に同じである。]
で表される化合物が挙げられ、よりさらに好ましくは一般式(1D):
【0114】
【0115】
[式中、R11、R12、R13、R31、R32、R33、R34、R35、R4、R5、及びR6は前記に同じである。]
で表される化合物が挙げられる。
【0116】
<1-6.塩、水和物、溶媒和物>
一般式(1)で表される化合物の塩は、農学的に許容される塩である限り、特に制限されるものではない。該塩としては、酸性塩、塩基性塩のいずれも採用することができる。酸性塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩; 酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられ、塩基性塩の例としては、ナトリウム塩、及びカリウム塩等のアルカリ金属塩; 並びにカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩; アンモニアとの塩; モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、モノ(ヒドロキシアルキル)アミン、ジ(ヒドロキシアルキル)アミン、トリ(ヒドロキシアルキル)アミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
【0117】
一般式(1)で表される化合物は水和物、溶媒和物とすることもできる。溶媒としては、例えば、農学的に許容される有機溶媒(例えばエタノール、グリセロール、酢酸等)等が挙げられる。
【0118】
2.製造方法
一般式(1)で表される化合物は、様々な方法で合成することができる。
【0119】
2-1.製造方法1
一般式(1)で表される化合物は、例えば以下の反応式:
【0120】
【0121】
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は前記に同じである。Xは脱離基(例えばハロゲン原子、イミダゾリル基、アルコキシ基、アシロキシ基等、好ましくはハロゲン原子、好ましくは塩素原子)である。]
に従って又は準じて合成することができる。
【0122】
本反応では、一般式(1a)で表される化合物と一般式(1b)で表される化合物とを反応させることで、一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
【0123】
一般式(1a)で表される化合物の使用量は、収率等の観点から、一般式(1b)で表される化合物1モルに対して、通常、0.5~10モルが好ましく、1.5~6モルがより好ましく、2~4モルがさらに好ましい。
【0124】
本反応は、触媒の存在下で行うことが好ましい。触媒としては、特に制限されるものではないが、例えばN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミン(Et3N)等の塩基触媒が挙げられる。触媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0125】
触媒の使用量は、触媒の種類によっても異なるが、一例として、一般式(1a)で表される化合物1モルに対して、0.1~10モル程度である。
【0126】
本反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。反応溶媒としては、特に制限されないが、例えばジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、アセトン、トルエン等が挙げられ、好ましくはジクロロメタン等が挙げられる。溶媒は単独で使用してもよく、また、複数併用してもよい。
【0127】
本反応においては、上記成分以外にも、反応の進行を著しく損なわない範囲で、適宜添加剤を使用することもできる。
【0128】
反応温度は、加熱下、常温下及び冷却下のいずれでも行うことができ、通常、0~50℃(特に0~30℃)で行うことが好ましい。反応時間は特に制限されず、通常、4時間~48時間、特に8時間~24時間とすることができる。
【0129】
反応の進行は、クロマトグラフィーのような通常の方法で追跡することができる。反応終了後、溶媒を留去し、生成物はクロマトグラフィー法、再結晶法等の通常の方法で単離精製することができる。また、生成物の構造は、元素分析、MS(ESI-MS)分析、IR分析、1H-NMR、13C-NMR等により同定することができる。
【0130】
2-2.製造方法2
一般式(1)で表される化合物は、例えば以下の反応式:
【0131】
【0132】
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は前記に同じである。Xは脱離基(例えばハロゲン原子、イミダゾリル基、アルコキシ基、アシロキシ基等、好ましくはハロゲン原子、好ましくは塩素原子)である。]
に従って又は準じて合成することができる。
【0133】
本反応では、一般式(1c)で表される化合物と一般式(1d)で表される化合物とを反応させることで、一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
【0134】
本反応の反応条件等については、上記「2-1.製造方法1」に記載の反応条件等と同様である。
【0135】
3.用途
一般式(1)で表わされる化合物は、寄生植物発芽調節作用(特に、寄生植物発芽誘導作用)を有する。したがって、一般式(1)で表される化合物、又はその塩、水和物若しくは溶媒和物は、寄生植物発芽調節剤(特に、寄生植物発芽誘導剤)の有効成分として利用することができる。
【0136】
寄生植物発芽調節剤は、例えば、寄生植物の宿主となる植物が周辺にいない環境下で施用すれば、発芽した寄生植物は寄生できずに枯死することとなり、これにより土壌を浄化することができる。
【0137】
寄生植物の宿主となる植物としては、特に制限はなく、例えばトウモロコシ、キビ、モロコシ、サトウキビ、イネ、マメ等が挙げられる。
【0138】
対象となる寄生植物としては、特に制限されず、代表的にはストライガ属植物が挙げられる。ストライガ属植物としては、例えば、Striga hermonthica、Striga gesnerioides、Striga asiatica、Striga aequinoctialis、Striga angolensis、Striga angustifolia、Striga aspera、Striga bilabiata、Striga brachycalyx、Striga chrysantha、Striga dalzieli 、Striga elegans、Striga forbesii、Striga gastonii、Striga gracillima、Striga hallaei、Striga hirsuta、Striga junodii、Striga klingii、Striga latericea、Striga lepidagathidis、Striga lutea、Striga macrantha、Striga passargei、Striga pinnatifida、Striga primuloides、Striga pubiflora、Striga yemenica等が挙げられる。またその他にも、本発明が対象とする寄生植物としては、例えば オロバンキ属植物、フェリパンキ属植物、アレクトラ属植物等が挙げられる。オロバンキ属植物としては、例えば、Orobanche cernua、Orobanche crenata、Orobanche cumana、Orobanche foetida、Orobanche minor等、フェリパンキ属植物としては、例えば、Phelipanche aegyptiaca、Phelipanche ramosa等、アレクトラ属植物としては、例えば、Alectra orobanchoides、Alectra sessiliflora、Alectra vogeliiが挙げられる。対象となる寄生植物として、好ましくはストライガ属植物、オロバンキ属植物、フェリパンキ属植物が挙げられ、より好ましくはストライガ属植物、オロバンキ属植物が挙げられ、さらに好ましくはStriga hermonthica、Orobanche minorが挙げられる。
【0139】
本発明の寄生植物発芽調節剤は、有効成分(一般式(1)で表される化合物、又はその塩、水和物若しくは溶媒和物)のみからなるものでもよいが、これらに加えて、剤形、施用態様等に応じて種々の添加剤を含んでいてもよい。本発明の剤中の有効成分の含有割合は、特に限定されない。具体的には、0.0001~100重量%、好ましくは0.01~50重量%程度が例示される。
【0140】
本発明の寄生植物発芽調節剤の剤形は、農学的に許容される剤形である限り特に限定されない。例えば、液剤、固形剤、粉剤、顆粒剤、粒剤、水和剤、フロアブル剤、乳剤、ペースト剤、分散剤等が挙げられる。
【0141】
添加剤は、農学的に許容される添加剤である限り特に限定されない。例えば、担体、界面活性剤、増粘剤、増量剤、結合剤、ビタミン類、酸化防止剤、pH調整剤、揮散抑制剤、色素等が挙げられる。
【0142】
本発明の寄生植物発芽調節剤の施用態様は、上記有効成分と寄生植物種子とが接触できる態様である限り特に限定されない。例えば、寄生植物種子を含む土壌に、本発明の剤を散布、滴下、塗布、混合等する態様が挙げられる。
【実施例】
【0143】
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0144】
実施例1.化合物の合成
下記式(6R)で表される化合物(化合物1~9)、下記式(7R)で表される化合物(化合物10~21)、下記式(8AB)で表される化合物(化合物22~26)、下記式(9AB)で表される化合物(化合物27~28)、下記式(10AB)で表される化合物(化合物29~30)、及び下記化合物31を合成した。
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】
<化合物1の合成>
以下の合成スキームに従って化合物1を合成した。なお、合成スキーム中、Etはエチル基を示す(以下のスキームにおいても同様)。
【0153】
【0154】
Step: 1
ピペラジン(2a)(1.86 g, 22 mmol, 4 equiv.)のジクロロメタン(55 mL)溶液に、4-ブトキシベンゼン-1-スルホニルクロリド(RX) (1a)(1.36 g, 5.5 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(1.2 mL, 8.25 mmol, 1.5 equiv.)を加え、室温で終夜撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチした。反応混合物を、ジクロロメタン(10 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:クロロホルム/メタノールの混合溶媒)で精製し、白色固体のアミン(3)を得た(1.52 g, 収率93%)。
【0155】
Step: 2
トリホスゲン(0.15 g, 0.50 mmol, 1 equiv.)のジクロロメタン(1.9 mL)溶液を0℃に冷却し、アミン (3)(0.15 g, 0.50 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(0.2 mL, 1.50 mmol, 3 equiv.)を加え、アルゴン雰囲気下、2時間撹拌した。反応液を0℃に保ったまま、ジクロロメタン(5 mL)、5-ヒドロキシ-3-メチル-2-フラノン(4a)(0.17 g, 1.5 mmol, 3 equiv.)、トリエチルアミン(0.2 mL, 1.50 mmol, 3 equiv.)、及びN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(6.1 mg, 0.05 mmol, 10mol%)を加え、反応液をゆっくりと室温に戻しながら終夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタン(5 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、白色固体の目的物(5)(化合物1)を得た(0.19 g, 収率87%)。
1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, dt, J = 9.0, 1.8 Hz), 6.99 (2H, dt, J = 9.0, 1.8 Hz), 6.85-6.83 (1H, m), 6.83-6.82 (1H, m), 4.03 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.76 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.65 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.47 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.43 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.19 (1H, br), 3.12 (1H, br), 2.84 (1H, t, J = 10.2 Hz), 2.79 (1H, t, J = 10.2 Hz), 1.97 (3H, s), 1.80 (2H, td, J = 7.2, 6.0 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 163.2, 152.4, 142.1, 134.7, 130.0, 126.4, 115.0, 93.9, 68.4, 45.8, 43.7, 43.4, 31.2, 19.3, 14.0, 10.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2940, 2872, 1776, 1717, 1593, 1435, 1346, 1242, 1159, 1092, 1015, 955, 930 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H26O7N2NaS+ ([M+Na]+) 461.1353, Found 461.1356。
【0156】
<化合物2~26の合成>
化合物1の合成方法に準じて、適当な材料化合物を用いて合成した。
【0157】
[化合物2]白色固体(145 mg, 収率73%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.67 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.85-6.84 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 3.89 (3H, s), 3.77 (1H, brd, J = 12.2 Hz), 3.66 (1H, brd, J = 12.2 Hz), 3.52-3.40 (2H, m), 3.19 (1H, brs), 3.13 (1H, brs), 2.84 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.79 (1H, t, J = 8.4 Hz), 1.97 (3H, s); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 163.4, 152.3, 142.1, 134.4, 129.8, 126.6, 114.5, 93.7, 55.7, 45.7, 43.5, 43.3, 10.6, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2895, 2855, 1780, 1717, 1595, 1435, 1346, 1242, 1192, 1061, 1016, 955 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C17H20O7N2NaS+ ([M+Na]+) 419.0883, Found 419.0871。
【0158】
[化合物3]白色固体(57 mg, 収率82%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 (2H, dt, J = 9.0, 1.8 Hz), 6.99 (2H, dt, J = 9.0, 1.8 Hz), 6.85 (1H, m), 6.82 (1H, m), 4.11 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.75 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.65 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.18 (1H, br), 3.12 (1H, br), 2.84 (1H, t, J = 9.0 Hz), 2.80 (1H, t, J = 9.0 Hz), 1.96 (3H, s), 1.45 (3H, t, J = 6.9 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.2, 163.0, 152.4, 142.1, 134.6, 129.9, 126.4, 115.0, 93.8, 64.2, 45.8, 43.6, 43.4, 14.7, 10.7, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2899, 1780, 1713, 1595, 1420, 1329, 1260, 1207, 1092, 1015, 955 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C18H22O7N2NaS+ ([M+Na]+) 433.1040, Found 433.1039。
【0159】
[化合物4]白色固体(145 mg, 収率68%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.85 (1H, s), 6.83 (1H, s), 3.99 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.76 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.66 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.18 (1H, br), 3.12 (1H, br), 2.84 (1H, t, J = 9.6 Hz), 2.79 (1H, t, J = 9.6 Hz), 1.97 (3H, s), 1.85 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 1.06 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.2, 163.2, 152.4, 142.1, 134.7, 130.0, 126.4, 115.0, 93.9, 70.2, 45.8, 43.7, 43.4, 22.5, 10.8, 10.6, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2941, 2899, 1775, 1707, 1591, 1439, 1344, 1242, 1159, 1092, 1011, 955, 934 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C19H24O7N2NaS+ ([M+Na]+) 447.1196, Found 447.1195。
【0160】
[化合物5]白色固体(230 mg, 収率99%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.85 (1H, brs), 6.82 (1H, brs), 4.02 (2H, t, J = 7.0 Hz), 3.76 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.66 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.18 (1H, br), 3.12 (1H, br), 2.84 (1H, t, J = 9.0 Hz), 2.79 (1H, t, J = 9.0 Hz), 1.96 (3H, s), 1.82 (2H, quintet, J = 7.0 Hz), 1.45 (2H, quintet, J = 7.0 Hz), 1.40 (2H, sextet, J = 7.0 Hz), 0.94 (3H, t, J = 7.0 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.2, 163.2, 152.4, 142.1, 134.6, 129.9, 126.4, 115.0, 93.8, 68.7, 45.8, 43.6, 43.4, 28.8, 28.2, 22.5, 14.1, 10.7,one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2936, 2922, 1769, 1722, 1595, 1433, 1348, 1242, 1165, 1092, 1015, 957 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C21H28O7N2NaS+ ([M+Na]+) 475.1509, Found 475.1507。
【0161】
[化合物6]白色固体(130 mg, 収率66%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.64 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.84 (1H, quintet, J = 1.2 Hz), 6.82 (1H, quintet, J = 1.2 Hz), 3.77 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.47 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.43 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.21 (1H, t, J = 6.6 Hz), 3.15 (1H, t, J = 6.6 Hz), 2.85 (1H, t, J = 8.8 Hz), 2.80 (1H, t, J = 8.8 Hz), 2.75 (2H, q, J = 7.8 Hz), 1.96 (3H, t, J = 1.2 Hz), 1.29 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 152.4, 150.5, 142.1, 134.7, 132.5, 128.9, 128.0, 93.9, 45.8, 43.7, 43.5, 29.0, 15.2, 10.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2967, 2926, 2855, 1778, 1719, 1435, 1350, 1242, 1165, 1125, 1092, 1015, 928 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C18H22O6N2NaS+ ([M+Na]+) 417.1091, Found 417.1089。
【0162】
[化合物7]白色固体(220 mg, 収率99%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.63 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.84 (1H, brs), 6.83 (1H, s), 3.77 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.21 (1H, t, J = 6.0 Hz), 3.15 (1H, t, J = 6.0 Hz), 2.86 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.81 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.68 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.96 (3H, s), 1.65 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.39-1.30 (4H, m), 0.91 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 152.4, 149.3, 142.1, 134.7, 132.5, 129.4, 127.9, 93.9, 45.8, 43.7, 43.5, 36.0, 31.6, 30.8, 22.6, 10.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2928, 2857, 1780, 1721, 1435, 1350, 1242, 1167, 1126, 1092, 1015, 955 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C21H28O6N2NaS+ ([M+Na]+) 459.1560, Found 459.1558。
【0163】
[化合物8]白色固体(220 mg, 収率99%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.88 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.2 Hz), 6.84 (1H, brs), 6.83 (1H, brs), 3.77 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.68 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.52 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.48 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.23 (1H, br), 3.17 (1H, br), 2.95 (1H, t, J = 10.2 Hz), 2.90 (1H, t, J = 10.2 Hz), 1.97 (3H, s); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 152.4, 142.0, 139.3, 135.2 (q, JC-F = 33.2 Hz), 134.8, 128.3, 126.7 (q, JC-F = 4.2 Hz), 123.2 (q, JC-F = 273.2 Hz), 93.9, 45.7, 43.7, 43.4, 10.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2928, 2859, 1780, 1721, 1437, 1323, 1244, 1171, 1128, 1063, 1015, 955 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C17H17O6N2F3NaS+ ([M+Na]+) 457.0652, Found 457.0646。
【0164】
[化合物9]白色固体(37 mg, 収率83%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.89-7.87 (1H, m), 7.77 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.67 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.44 (1H, t, J = 8.2 Hz), 6.86-6.84 (1H, m), 6.82 (1H, brs), 3.75 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.65 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.52 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.47 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.20 (1H, brs), 3.13 (1H, brs), 2.94 (1H, t, J = 7.0 Hz), 2.89 (1H, t, J = 7.0 Hz), 1.97 (3H, s); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.1, 152.4, 142.0, 137.4, 136.5, 134.7, 131.0, 130.6, 126.3, 123.6, 93.9, 45.8, 43.7, 43.4, 10.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2924, 2862, 1776, 1717, 1435, 1352, 1240, 1169, 1125, 1096, 1015, 953 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C16H17O6N2
79BrNaS+ ([M+Na]+) 466.9883, Found 466.9876。
【0165】
[化合物10]白色固体(21 mg, 収率55%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.68 (2H, dt, J = 9.0, 2.4 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 7.2, 1.8 Hz), 7.02 (2H, dt, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.96 (1H, t, J = 1.8 Hz), 6.29 (1H, d, J = 7.2 Hz), 3.89 (3H, s), 3.77 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.49 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.45 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.20 (1H, br), 3.14 (1H, br), 2.85 (1H, t, J = 11.0 Hz), 2.81 (1H, t, J = 11.0 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.7, 163.6, 152.2, 149.7, 130.0, 126.8, 125.5, 114.7, 95.4, 55.8, 45.8, 43.7, 43.5, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2982, 2847, 1792, 1719, 1595, 1499, 1437, 1348, 1242, 1161, 1092, 1018, 926 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C16H18O7N2NaS+ ([M+Na]+) 405.0727, Found 405.0721。
【0166】
[化合物11]白色固体(38 mg, 収率56%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 (2H, dt, J = 8.7, 2.4 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 6.99 (2H, dt, J = 8.7, 2.4 Hz), 6.96 (1H, t, J = 1.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 4.11 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.77 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.49 (1H, t, J = 10.5 Hz), 3.45 (1H, t, J = 10.5 Hz), 3.19 (1H, brs), 3.13 (1H, brs), 2.85 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.80 (1H, t, J = 10.5 Hz), 1.57 (3H, s), 1.46 (3H, t, J = 7.5 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.7, 163.0, 152.2, 149.8, 130.0, 126.5, 125.5, 115.0, 95.4, 64.2, 45.8, 43.7, 43.5, 14.8, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2984, 1792, 1717, 1595, 1435, 1348, 1242, 1161, 1090, 1018, 924 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C17H20O7N2NaS+ ([M+Na]+) 419.0883, Found 419.0877。
【0167】
[化合物12]白色固体(137 mg, 収率67%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 6.0, 1.2 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.96 (1H, t, J = 1.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 6.0, 1.2 Hz), 3.99 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.76 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.66 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.49 (1H, t, J = 10.5 Hz), 3.45 (1H, t, J = 10.5 Hz), 3.19 (1H, br), 3.13 (1H, br), 2.85 (1H, t, J = 10.5 Hz), 2.81 (1H, t, J = 10.5 Hz), 1.85 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 1.06 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.7, 163.2, 152.1, 149.8, 130.0, 126.4, 125.5, 115.0, 95.3, 70.1, 45.8, 43.7, 43.5, 22.5, 10.6, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2936, 2903, 1790, 1717, 1593, 1435, 1392, 1329, 1240, 1219, 1088, 1059, 1016, 972, 925 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C18H22O7N2NaS+ ([M+Na]+) 433.1040, Found 433.1042。
【0168】
[化合物13]白色固体(94 mg, 収率44%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.27 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.96 (1H, m), 6.28 (1H, d, J = 6.0 Hz), 4.03 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.76 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.66 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.49 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.0 Hz), 3.19 (1H, br), 3.12 (1H, br), 2.85 (1H, t, J = 9.0 Hz), 2.81 (1H, t, J = 9.0 Hz), 1.80 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 163.2, 152.2, 149.7, 130.0, 126.4, 125.5, 115.0, 95.4, 68.4, 45.8, 43.7, 43.5, 31.2, 19.3, 13.9, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2961, 2934, 2872, 1792, 1719, 1595, 1435, 1348, 1242, 1161, 1092 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C19H24O7N2NaS+ ([M+Na]+) 447.1196, Found 447.1193。
【0169】
[化合物14]白色固体(150 mg, 収率68%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.96 (1H, brs), 6.29 (1H, d, J = 5.4 Hz), 4.02 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.77 (1H, brd, J = 12.6 Hz), 3.66 (1H, brd, J = 12.6 Hz), 3.49 (1H, t, J = 12.6 Hz), 3.45 (1H, t, J = 12.0 Hz), 3.19 (1H, t, J = 5.4 Hz), 3.13 (1H, t, J = 5.4 Hz), 2.85 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.80 (1H, t, J = 8.4 Hz), 1.82 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.45 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.40 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.7, 163.2, 152.2, 149.7, 130.0, 126.4, 125.5, 115.0, 95.4, 68.7, 45.8, 43.7, 43.5, 28.9, 28.2, 22.5, 14.1, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2934, 2870, 1790, 1753, 1595, 1433, 1350, 1281, 1217, 1184, 1140, 1092, 1016, 966 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H26O7N2NaS+ ([M+Na]+) 461.1353, Found 461.1354。
【0170】
[化合物15]白色固体(24 mg, 収率66%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.62 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.27 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.95 (1H, s), 6.28 (1H, d, J = 5.4 Hz), 3.76 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.66 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.48 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.45 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.20 (1H, brs), 3.14 (1H, brs), 2.85 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.81 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.45 (3H, s); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 152.1, 149.8, 144.4, 132.2, 130.1, 127.8, 125.4, 95.3, 45.8, 43.7, 43.5, 21.7, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2924, 2855, 1792, 1721, 1435, 1348, 1242, 1165, 1125, 1088, 1018, 928 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C16H18O6N2NaS+ ([M+Na]+) 389.0778, Found 389.0785。
【0171】
[化合物16]白色固体(110 mg, 収率58%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.27 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.96 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 6.0 Hz), 3.78 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.3 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.3 Hz), 3.22 (1H, t, J = 6.6 Hz), 3.16 (1H, t, J = 6.6 Hz), 2.86 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.82 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.75 (2H, q, J = 7.8 Hz), 1.29 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 152.2, 150.5, 149.7, 132.5, 128.9, 128.0, 125.5, 95.4, 45.8, 43.8, 43.5, 29.0, 15.2, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2974, 2866, 1792, 1721, 1435, 1348, 1242, 1165, 1090, 1018, 928 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C17H20O6N2NaS+ ([M+Na]+) 403.0934, Found 403.0933。
【0172】
[化合物17]白色固体(138 mg, 収率65%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.64 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.27 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.96 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 6.0 Hz), 3.77 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.49 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.45 (1H, t, J = 10.2 Hz), 3.21 (1H, t, J = 7.2 Hz), 3.16 (1H, t, J = 7.2 Hz), 2.87 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.82 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.68 (2H, t, J = 7.8 Hz), 1.65 (2H, quintet, J = 7.8 Hz), 1.39-1.30 (4H, m), 0.91 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 152.2, 149.7, 149.3, 132.5, 129.4, 127.9, 125.5, 95.4, 45.8, 43.8, 43.6, 36.0, 31.6, 30.8, 22.6, 14.1, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2926, 2860, 1794, 1721, 1435, 1350, 1242, 1165, 1125, 1090, 1016, 926 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H26O6N2NaS+ ([M+Na]+) 445.1404, Found 445.1408。
【0173】
[化合物18]白色固体(109 mg, 収率52%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 6.96 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 5.4 Hz), 3.78 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.68 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.53 (1H, t, J = 7.8 Hz), 3.49 (1H, t, J = 7.8 Hz), 3.24 (1H, t, J = 4.0 Hz), 3.18 (1H, t, J = 4.0 Hz), 2.96 (1H, t, J = 8.2 Hz), 2.92 (1H, t, J = 8.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 152.1, 149.6, 139.3, 135.2 (q, JC-F= 33.2 Hz), 128.3, 126.7 (q, JC-F = 4.4 Hz), 125.6, 123.2 (q, JC-F= 273.3 Hz), 95.4, 45.7, 43.7, 43.5, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2934, 2920, 2874, 1792, 1722, 1595, 1435, 1323, 1242, 1165, 1126, 1090, 1063, 957 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C16H15O6N2F3NaS+ ([M+Na]+) 443.0495, Found 443.0494。
【0174】
[化合物19]白色固体(38 mg, 収率88%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.89-7.86 (1H, m), 7.78-7.75 (1H, m), 7.67 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.45 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.28 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.96 (1H, brs), 6.30-6.29 (1H, m), 3.76 (1H, brs), 3.66 (1H, brs), 3.53 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.48 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.21 (1H, brs), 3.15 (1H, brs), 2.95 (1H, t, J = 8.4 Hz), 2.90 (1H, t, J = 8.4 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.6, 152.2, 149.7, 137.4, 136.5, 131.0, 130.6, 126.3, 125.5, 123.6, 95.4, 45.8, 43.7, 43.5, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2922, 2862, 1792, 1721, 1435, 1352, 1242, 1171, 1126, 1086, 1018, 931 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C15H15O6N2
79BrNaS+ ([M+Na]+) 452.9726, Found 452.9723。
【0175】
[化合物20]白色固体(160 mg, 収率42%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.42 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.94 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.27 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.95 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 5.4 Hz), 3.81 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.70 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.52 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.48 (1H, t, J = 11.4 Hz), 3.28 (1H, br), 3.22 (1H, br), 2.96 (1H, t, J = 7.8 Hz), 2.92 (1H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.5, 152.1, 150.7, 149.6, 141.6, 129.0, 125.6, 124.8, 95.4, 45.7, 43.8, 43.5, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2981, 2855, 1794, 1719, 1531, 1437, 1352, 1244, 1171, 1088, 1018, 932 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C15H15O8N3NaS+ ([M+Na]+) 420.0472, Found 420.0466。
【0176】
[化合物21]白色固体(7 mg, 収率46%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.85-6.83 (1H, m), 6.81-6.80 (1H, m), 4.03 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.76 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.19 (1H, t, J = 6.6 Hz), 3.13 (1H, t, J = 6.6 Hz), 2.84 (1H, t, J = 9.6 Hz), 2.79 (1H, t, J = 9.6 Hz), 2.34 (2H, q, J = 7.4 Hz), 1.80 (2H, quintet, J = 6.6 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 6.6 Hz), 1.18 (3H, t, J = 7.4 Hz), 0.99 (3H, t, J = 6.6 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 170.7, 163.2, 152.4, 140.7, 140.6, 130.0, 126.4, 115.0, 94.1, 68.4, 45.8, 43.7, 43.4, 31.2, 19.3, 18.9, 13.9, 11.5, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2961, 2936, 2874, 1778, 1721, 1595, 1464, 1435, 1350, 1242, 1161, 1125, 1092, 1020, 947 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C21H28O7N2NaS+ ([M+Na]+) 475.1509, Found 475.1505。
【0177】
[化合物22]白色固体(58 mg, 収率66%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.74 (1H, brs), 5.93 (1H, brs), 4.03 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.81 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.70 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.50-3.39 (2H, m), 3.25 (1H, brs), 3.18 (1H, brs), 2.80 (1H, t, J = 8.7 Hz), 2.76 (1H, t, J = 8.7 Hz), 2.05 (3H, s), 1.80 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.51 (2H, sextet, d, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 169.9, 163.2, 162.7, 152.5, 129.9, 126.3, 119.7, 115.0, 96.1, 68.3, 45.8, 43.6, 43.5, 31.1, 19.3, 13.9, 13.4, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2961, 2932, 2872, 1792, 1717, 1593, 1435, 1348, 1240, 1159, 1088, 1022, 978 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H26O7N2NaS+ ([M+Na]+) 461.1353, Found 461.1349。
【0178】
[化合物23]白色固体(66 mg, 収率73%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.67 (1H, s), 4.03 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.82 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.70 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.44 (1H, t, J = 10.4 Hz), 3.40 (1H, t, J = 10.4 Hz), 3.25 (1H, d, J = 9.3 Hz), 3.18 (1H, d, J = 9.3 Hz), 2.78 (1H, t, J = 9.0 Hz), 2.73 (1H, t, J = 9.0 Hz), 1.93 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.80 (2H, quintet, J = 6.6 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 6.6 Hz), 0.99 (3H, t, J = 6.6 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 171.7, 163.2, 153.3, 152.8, 129.9, 127.4, 126.4, 115.0, 95.4, 68.4, 45.8, 43.7, 43.5, 31.2, 19.3, 13.9, 11.5, 8.7, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2959, 2928, 2872, 1775, 1722, 1595, 1435, 1348, 1310, 1240, 1161, 1123, 1084, 989 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C21H28O7N2NaS+ ([M+Na]+) 475.1509, Found 475.1506。
【0179】
[化合物24]白色固体(155 mg, 収率67%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.86-6.83 (2H, m), 5.85 (1H, ddt, J = 16.8, 10.8, 6.9 Hz), 5.20 (1H, dd, J = 16.8, 1.2 Hz), 5.19 (1H, dd, J = 10.8, 1.2 Hz), 4.03 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.75 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.66 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.48 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.6 Hz), 3.17 (1H, br), 3.11 (1H, br), 3.06 (2H, d, J = 6.9 Hz), 2.85 (1H, t, J = 7.8 Hz), 2.80 (1H, t, J = 7.8 Hz), 1.80 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 170.3, 163.2, 152.3, 142.1, 137.5, 132.1, 129.9, 126.4, 118.9, 115.0, 94.0, 68.4, 45.8, 43.7, 43.4, 31.2, 29.6, 19.3, 13.9, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2961, 2932, 2870, 1778, 1722, 1595, 1497, 1437, 1348, 1242, 1159, 1092, 1015, 964 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C22H28O7N2NaS+ ([M+Na]+) 487.1509, Found 487.1493。
【0180】
[化合物25]白色固体(113 mg, 収率83%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 7.71-7.66 (2+2H, m), 6.97 (2+2H, d, J = 8.4 Hz), 6.89 (1H, q, J = 1.2 Hz), 6.88 (1H, q, J = 1.2 Hz), 6.87 (1H, s), 6.86 (1H, s), 4.02 (2+2H, t, J = 6.8 Hz), 3.74-3.67 (1H, m), 3.65-3.39 (5+6H, m), 3.18 (1H, ddd, J = 13.8, 7.8, 3.6 Hz), 3.12-3.01 (1+2H, m), 2.01-1.93 (4+4H, m), 1.93-1.86 (1+1H, m), 1.79 (2+2H, quintet, J = 6.6 Hz), 1.50 (2+2H, sextet, J = 6.8 Hz), 0.98 (3+3H, t, J = 6.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 171.32, 171.29, 162.7, 153.6, 153.2, 142.4, 142.3, 134.5, 134.4, 130.40, 130.37, 129.07, 129.05, 114.9, 93.8, 68.3, 49.8, 49.7, 48.9, 47.8, 47.7, 46.5, 46.0, 31.2, 28.3, 27.8, 19.3, 13.9, 10.7; IR (film) 2957, 2872, 1780, 1721, 1713, 1595, 1423, 1331, 1256, 1153, 1092, 1013, 959 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C21H28O7N2NaS+ ([M+Na]+) 475.1509, Found 475.1510。
【0181】
[化合物26]無色油状(39 mg, 収率29%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 7.69 (2H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 7.68 (2H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 7.33 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.31 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.00 (1H, s), 6.99 (1H, s), 6.97 (2+2H, d, J = 9.0 Hz), 6.29 (1+1H, d, J = 6.0 Hz), 4.02 (2+2H, t, J = 6.6 Hz), 3.75-3.69 (1H, m), 3.64 (1H, dt, J = 13.8, 6.6 Hz), 3.60-3.41 (5+5H, m), 3.18 (1H, ddd, J = 13.8, 7.8, 3.0 Hz), 3.13-3.00 (1+2H, m), 2.04-1.85 (2+2H, m), 1.79 (2+2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.50 (2+2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.98 (3+3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 169.9, 169.8, 162.7, 153.4, 153.0, 150.1, 150.0, 130.40, 130.37, 129.09, 129.06, 125.4, 125.3, 115.0, 95.4, 68.3, 49.71, 49.67, 48.9, 47.9, 47.7, 46.7, 46.1, 31.2, 28.3, 27.9, 19.3, 13.9; IR (film) 2959, 2872, 1790, 1715, 1593, 1472, 1423, 1331, 1254, 1152, 1088, 1015 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H26O7N2NaS+ ([M+Na]+) 461.1353, Found 461.1352。
【0182】
<化合物27の合成>
以下の合成スキームに従って化合物27を合成した。
【0183】
【0184】
Step: 1
エチレンジアミン(10)(4.0 mL, 60 mmol, 5 equiv.)のジクロロメタン(120 mL)溶液を0℃に冷却し、4-ブトキシベンゼン-1-スルホニルクロリド(1a)(3.0 g, 12 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(2.0 mL, 14.4 mmol, 1.2 equiv.)を加え、反応液をゆっくりと室温に戻しながら1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、ジエチルエーテル(10mL)で希釈し、希塩酸(1N, 5 mL)で洗浄(×3)した。水層を炭酸カリウム水溶液でpH10に調整した後、酢酸エチル(5 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させ濃縮し、白色固体のアミン(11)を得た(1.5 g, 収率47%)。
【0185】
Step: 2
アミン(11)(27 mg, 0.10 mmol, 1 equiv)、パラホルムアルデヒド(15 mg, 0.50 mmol, 5 equiv)、炭酸カリウム(48 mg, 0.35 mmol, 3.5 equiv)、及び硫酸マグネシウム(42 mg, 0.35 mmol, 3.5 equiv)をクロロホルム(0.2 mL)中で混合し、アルゴン雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応液をセライトでろ過し、得られたろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、白色固体のアミン(3c)を得た(24 mg, 収率85%)。
【0186】
Step: 3
トリホスゲン(18 mg, 0.06 mmol, 1 equiv.)のジクロロメタン(0.3 mL)溶液を0℃に冷却し、アミン (3c)(17 mg, 0.06 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(25 μL, 0.18 mmol, 3 equiv.)を加え、アルゴン雰囲気下、2時間撹拌した。反応液を0℃に保ったまま、ジクロロメタン(0.6 mL)、5-ヒドロキシ-3-メチル-2-フラノン(4a)(21 mg, 0.18 mmol, 3 equiv.)、トリエチルアミン(25 μL, 0.18 mmol, 3 equiv.)、及びN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(0.7 mg, 0.006 mmol, 10mol%)を加え、反応液をゆっくりと室温に戻しながら終夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタン(3 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、白色固体の目的物(12)(化合物27)を得た(21 mg, 収率82%)。
1H NMR (600 MHz, CDCl3) rotamer A δ 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.88 (1H, s), 6.81 (1H, s), 4.68 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.62 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.09-4.01 (2H, m), 3.57 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.53-3.48 (1H, m), 3.32 (1H, dt, J = 9.6, 6.6 Hz), 3.26-3.18 (1H, m), 2.02 (3H, s), 1.84-1.77 (2H, m), 1.51 (2H, sextet, J = 7.8 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.8 Hz); rotamer B δ 7.76 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.81 (1H, s), 6.79 (1H, s), 4.72 (2H, s), 4.09-4.01 (2H, m), 3.60 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.53-3.48 (1H, m), 3.26-3.18 (2H, m), 1.96 (3H, s), 1.84-1.77 (2H, m), 1.51 (2H, sextet, J = 7.8 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 171.1, 171.0, 163.63, 163.58, 150.9, 150.6, 141.89, 141.86, 134.9, 134.7, 130.0, 129.8, 127.23, 127.18, 115.4, 115.2, 93.5, 68.51, 68.48, 62.5, 61.9, 47.2, 46.4, 44.2, 44.0, 31.1, 19.3, 13.9, 10.8, 10.7; IR (film) 2959, 2874, 1778, 1726, 1593, 1422, 1348, 1260, 1157, 1092, 959 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C19H24O7N2NaS+ ([M+Na]+) 447.1196, Found 447.1191。
【0187】
<化合物28の合成>
化合物27の合成方法に準じて、適当な材料化合物を用いて合成した。
【0188】
[化合物28]白色固体(16 mg, 収率45%)。1H NMR (600 MHz, CDCl3) rotamer A δ 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.31 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.94 (1H, s), 6.35 (1H, d, J = 6.0 Hz), 4.68 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.63 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.09-4.01 (2H, m), 3.57 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.51 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.33 (1H, dt, J = 9.6, 6.0 Hz), 3.29-3.19 (1H, m), 1.80 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.2 Hz); rotamer B δ 7.77 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.24 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.92 (1H, s), 6.28 (1H, d, J = 6.0 Hz), 4.72 (2H, s), 4.09-4.01 (2H, m), 3.61 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.51 (1H, dt, J = 12.0, 6.0 Hz), 3.29-3.19 (2H, m), 1.80 (2H, quintet, J = 7.2 Hz), 1.51 (2H, sextet, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.2 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) mixture of rotamers δ 169.6, 169.5, 163.64, 163.59, 150.6, 150.4, 149.6, 130.0, 129.8, 127.2, 127.1, 125.6, 125.5, 115.4, 115.2, 95.0, 68.51, 68.47, 62.5, 61.9, 47.2, 46.4, 44.3, 44.1, 31.1, 19.3, 13.9; IR (film) 2959, 2874, 1792, 1728, 1593, 1420, 1346, 1260, 1157, 1086, 1009 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C18H22O7N2NaS+ ([M+Na]+) 433.1040, Found 433.1031。
【0189】
<化合物29の合成>
以下の合成スキームに従って化合物29を合成した。
【0190】
【0191】
Step: 1
4-ピぺリジンカルボン酸エチル(13)(0.15 mL, 1.0 mmol, 1 equiv.)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、4-ブトキシベンゼン-1-スルホニルクロリド(1a)(0.25 g, 1.0 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(0.21 mL, 1.5 mmol, 1.5 equiv.)を加え、室温で終夜撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチした。反応混合物を、ジクロロメタン(5 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、白色固体のスルホンアミド(14)を得た(0.32 g, 収率87%)。
【0192】
Step: 2
水酸化リチウム一水和物(63 mg, 1.5 mmol, 5 equiv)、及びスルホンアミド(14)(110 mg, 0.3 mmol, 1 equiv)を、テトラヒドロフラン(1.5 mL)、及び水(1.5 mL)の混合溶液中、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ジエチルエーテル(5 mL)で抽出(×3)し、水層を硫酸水素カリウムでpH2に調整した後、酢酸エチル(5 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させ濃縮し、白色固体のスルホンアミド(15)を得た(94 mg, 収率92%)。
【0193】
Step: 3
スルホンアミド(15)(34 mg, 0.10 mmol, 1 equiv.)のジクロロメタン(1 mL)溶液を0℃に冷却し、オキサリルクロリド(9.4 μL, 0.11 mmol, 1.1 equiv.)、及びN,N-ジメチルホルムアミド (1滴)を加え、アルゴン雰囲気下、ゆっくりと室温に戻しながら5時間撹拌した。反応液を濃縮した後、ジクロロメタン(1 mL)、5-ヒドロキシ-2-フラノン(4b)(30 mg, 0.3 mmol, 3 equiv.)、トリエチルアミン(42 μL, 0.3 mmol, 3 equiv.)、及びN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(1 mg, 0.01 mmol, 10mol%)を0℃で加え、反応液をゆっくりと室温に戻しながら終夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタン(3 mL)で抽出(×3)し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、白色固体の目的物(16)(化合物29)を得た(13 mg, 収率31%)。
1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.67 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.29 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.98 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.97 (1H, s), 6.31 (1H, d, J = 5.4 Hz), 4.02 (2H, t, J = 7.8 Hz), 3.65-3.59 (2H, m), 2.48 (2H, t, J = 11.4 Hz), 2.39-2.33 (1H, m), 2.00 (2H, t, J = 9.6 Hz), 1.88-1.77 (4H, m), 1.51 (2H, sextet, J = 7.8 Hz), 0.99 (3H, t, J = 7.8 Hz); 13C NMR (151 MHz, CDCl3) δ 172.1, 169.5, 162.9, 149.5, 129.8, 127.4, 125.5, 114.8, 94.0, 68.3, 45.28, 45.25, 40.0, 31.2, 27.3, 19.3, 13.9, one carbon atom was not found due to overlapping; IR (film) 2959, 2934, 2872, 1792, 1757, 1595, 1497, 1335, 1260, 1155, 1086, 1009, 928 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H25O7NNaS+ ([M+Na]+) 446.1244, Found 446.1240。
【0194】
<化合物30の合成>
以下の合成スキームに従って化合物30を合成した。
【0195】
【0196】
Step: 1
(S)-N-Boc-2-ヒドロキシメチルモルホリン(1)(21.7 mg, 0.1 mmol, 1 equiv.)、2-tert-ブチルフェノール(2)(18.4 μL, 0.12 mmol, 1.2 equiv)、及びトリフェニルホスフィン(31.5 mg, 0.12 mmol, 1.2 equiv)のテトラヒドロフラン(1 mL)溶液を0℃に冷却し、ジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート(27.6 mg, 0.12 mmol, 1.2 equiv)を加え、アルゴン雰囲気下、反応液をゆっくりと室温に戻しながら終夜撹拌した。水で希釈した反応液を酢酸エチル(5 mL)で抽出(×3)し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後に無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、黄色油状のアミド(3)を得た(24.4 mg, 収率70%)。
【0197】
Step: 2
アミド(3) (24.4 mg, 0.07 mmol, 1 equiv)、および6Nの塩酸/メタノール溶液(0.35 mL)を50℃で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水(5 mL)に溶解し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた水層を炭酸水素ナトリウムでpH9に調整した後、酢酸エチル(5 mL)で抽出(×3)し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:クロロホルム/メタノールの混合溶媒)で精製し、黄色油状のアミン(4)を得た(8.3 mg, 収率47%)。
【0198】
Step: 3
トリホスゲン(9.8 mg, 0.033 mmol, 1 equiv)のジクロロメタン(1.0 mL)溶液を0℃に冷却し、アミン (4)(8.3 mg, 0.033 mmol, 1 equiv.)、及びトリエチルアミン(14 μL, 0.099 mmol, 3 equiv)を加え、アルゴン雰囲気下、2時間撹拌した。反応液を0℃に保ったまま、ジクロロメタン(3.6 mL)、5-ヒドロキシ-5H-2-フラノン(5)(10 mg, 0.099 mmol, 3 equiv.)、トリエチルアミン(14 μL, 0.099 mmol, 3 equiv)、及びN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(0.4 mg, 0.0033 mmol, 10 mol%)を加え、反応液をゆっくりと室温に戻しながら終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(3 mL)で抽出(×3)し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラム(溶出液:ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、無色油状の目的物(6)(化合物30)を得た(10.2 mg, 収率82%)。
1H NMR (600 MHz, CDCl3) mixture of diastereomers and rotamers δ 7.36-7.27 (2H, m), 7.17 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.06 (1H, br), 6.92 (1H, t, J= 8.2 Hz), 6.86-6.80 (1H, m), 6.32 (1H, d, J= 6.0 Hz), 4.33-4.17 (1H, m), 4.13-3.80 (5H, m), 3.73-3.57 (1H, m), 3.20-3.08 (1H, m), 3.08-3.00 (1H, m), 1.41-1.33 (9H, m); 13C NMR (151 MHz, DMSO-d6) mixture of diastereomers and rotamers δ 170.9, 157.3, 152.8, 152.5, 137.7, 127.7, 126.8, 124.7, 121.0, 112.9, 112.7, 95.9, 95.7, 74.0, 73.8, 68.6, 68.1, 66.2, 66.0, 46.8, 46.1, 44.3, 43.9, 34.9, 30.2; IR (film) 2951, 2926, 2864, 1794, 1719, 1491, 1443, 1233, 1126, 1092, 1015, 978 cm-1; HRMS (ESI) Calcd for C20H25O6NNa+ ([M+Na]+) 398.1574, Found 398.1573。
【0199】
参考例1.比較化合物の合成
特許文献1に記載の化合物2を比較化合物1として、特許文献1に記載の方法で合成した。比較化合物1の構造式を以下に示す。
【0200】
【0201】
参考例2.ストリゴラクトン受容体親和性評価用プローブの合成
特許文献2に記載のストリゴラクトン受容体親和性評価用プローブ(YLG)を、特許文献2に記載の方法で合成した。YLGの構造式を以下に示す。
【0202】
【0203】
実施例2.寄生植物発芽調節活性の評価
実施例1で合成した化合物を被検化合物として、寄生植物発芽誘導試験を行った。寄生植物(Striga hermonthica、Orobanche minor、又はPhelipanche aegyptiaca)の種子を滅菌した超純水に懸濁し、96ウェルプレートに100μL(種子約20個を含む)ずつ分注した。そこへ、DMSOに溶解した被検化合物、又は対照化合物(比較化合物1、又は合成ストリゴラクトン(GR24:比較化合物2))を、該化合物の最終濃度が10 nM~1 fM(1×10-8~1×10-15 M)になるように加え、2日間暗所に静置した。顕微鏡観察により発芽の有無を観察し、発芽率(=発芽した種子数/総種子数)を測定した。寄生植物発芽誘導試験の発芽率がより高い程、またより低い濃度で該発芽率がより高い程、ストライガ発芽誘導活性がより高いことを示す。
【0204】
結果を表1~6に示す。Striga hermonthicaの種子を用いて比較した結果を表1~4に示す。Orobanche minorの種子を用いて比較した結果を表5に示す。Phelipanche aegyptiacaの種子を用いて比較した結果を表6に示す。表1~6中、濃度(10nM、1nM、0.1nM)は、化合物濃度を示す。なお、表1~6中、化合物の評価基準は以下のとおりである:
++:発芽率 20%以上
+:発芽率 5%以上20%未満
-:発芽率 5%未満
【0205】
【0206】
【0207】
【0208】
【0209】
【0210】
【0211】
表1~4に示されるように、化合物1~30はいずれも、比較化合物1よりも高い寄生植物発芽調節活性を示した。また、化合物1~30は、概ね、ストリゴラクトン類と同等又は同等以上の寄生植物発芽調節活性を示した。
【0212】
実施例3.受容体に対する親和性の評価
特許文献1ではストリゴラクトン受容体に対する被検化合物の親和性を、ストリゴラクトンとストリゴラクトン受容体親和性評価用プローブ(YLG等)とを被検化合物の存在下で反応させ、YLGの分解物から発せられる蛍光を測定することにより、評価できることが報告されている。そこで、実施例1で合成した化合物を被検化合物として、同様の方法により、ストリゴラクトン受容体に対する親和性を評価した。具体的には以下のようにして行った。
【0213】
シロイヌナズナストリゴラクトン受容体(AtD14)を定法に従って製造した。具体的には、該受容体のcDNAをRT-PCRによって得て、大腸菌内で発現・精製することにより製造した。また、ストライガストリゴラクトン受容体(ShHTL1:アミノ酸配列は配列番号1、ShHTL2:アミノ酸配列は配列番号2、ShHTL3:アミノ酸配列は配列番号3、ShHTL4:アミノ酸配列は配列番号4、ShHTL5:アミノ酸配列は配列番号5、ShHTL6:アミノ酸配列は配列番号6、ShHTL7:アミノ酸配列は配列番号7、ShHTL8:アミノ酸配列は配列番号8、ShHTL9:アミノ酸配列は配列番号9、ShHTL10:アミノ酸配列は配列番号10、ShHTL11:アミノ酸配列は配列番号11)を特許文献1に記載の方法により製造した。
【0214】
得られたストリゴラクトン受容体(各1μg)、YLG(終濃度1μM)、及び競合化合物である被検化合物(終濃度0.01~10μM)又は対照化合物(5-デオキシストリゴール、終濃度0.01~10μM)を含む反応溶液(100 mM HEPES、150 mM NaCl、pH 7.0、0.1% DMSO)100μLを調製し、96ブラックウェルプレート(Greiner社製)内で反応させた。反応開始から60経過時に、蛍光検出器(spectraMax i3、Molecular Devices社製)を用いて、励起波長480 nm、検出波長520 nmで蛍光を検出し、蛍光強度を測定した。蛍光強度の測定結果に基づいて、Linewaver-Burkプロットを作成し、Km値を算出し、競合化合物である各被検化合物及び対照化合物のIC50値を算出した。
【0215】
結果を表7に示す。表7中、HTL1~11はストライガストリゴラクトン受容体(配列番号1~11)であり、AtD14はシロイヌナズナストリゴラクトン受容体である。
【0216】
【0217】
表7より、被検化合物は、ストライガストリゴラクトン受容体に対して、中でも重要な受容体であると考えられているShHTL7に対して、親和性を有することが示唆された。また、被検化合物は、シロイヌナズナストリゴラクトン受容体に対しては親和性を有さず、ストライガストリゴラクトン受容体に対して特異的に親和性を有することが分かった。このことから、被検化合物は、寄生植物以外の植物(例えば作物)への影響がより低いことが示唆された。
【配列表】