(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】バッテリ式扇風機
(51)【国際特許分類】
F04D 25/08 20060101AFI20221129BHJP
F04D 25/10 20060101ALI20221129BHJP
F04D 29/00 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
F04D25/08 301A
F04D25/10 302K
F04D29/00 B
(21)【出願番号】P 2018248519
(22)【出願日】2018-12-28
【審査請求日】2021-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三輪 正夫
【審査官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-241946(JP,A)
【文献】中国実用新案第208153363(CN,U)
【文献】特開2013-163997(JP,A)
【文献】国際公開第2017/212649(WO,A1)
【文献】特開2013-011244(JP,A)
【文献】登録実用新案第3220214(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/08
F04D 25/10
F04D 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を中心に回転するファンと、
前記ファンを収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの下方に配置され前記本体ハウジングを支持する台座部と、
前記台座部に配置され横首振軸を中心に前記本体ハウジングを左右方向に回動させる
動力を発生する首振モータを有する首振装置と、
前記台座部に配置され、前記本体ハウジングを支持して前記首振装置により前記横首振軸を中心に回動する支持軸部と、
前記台座部に配置され電動工具用バッテリが装着されるバッテリ装着部と、を備え、
前記首振装置と前記バッテリ装着部とは、前記台座部において左右方向に配置され
、
前記バッテリ装着部は、左右方向において前記支持軸部よりも一方側に配置され、
前記首振モータは、左右方向において前記支持軸部よりも他方側に配置される、
バッテリ式扇風機。
【請求項2】
前記台座部に設けられる操作装置を備え、
前記操作装置は、左右方向において前記横首振軸の他方側に配置される、
請求項
1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項3】
前記操作装置は、前記台座部の前面に配置される、
請求項
2に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項4】
前記台座部の前面に設けられる第1開口と、
前記第1開口に接続され前記バッテリ装着部が配置される内部空間と、を備える、
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項5】
前記台座部の後面に設けられ前記内部空間に接続される第2開口を備える、
請求項
4に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項6】
前記電動工具用バッテリは、表示装置を有し、
前記電動工具用バッテリが前記バッテリ装着部に装着された状態で、前記表示装置は、前記第2開口に面する、
請求項
5に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項7】
前記バッテリ装着部は、前記内部空間の上壁面に設けられる、
請求項
4から請求項
6のいずれか一項に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項8】
前記本体ハウジングは、前記回転軸と平行な方向において前記ファンの一方側に配置される前ハウジングと、前記ファンの他方側に配置される後ハウジングとを含み、
前記前ハウジングと前記後ハウジングとを解放可能に固定するロック機構を備える、
請求項1から請求項
7のいずれか一項に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項9】
前記本体ハウジングを支持する支持枠を備え、
前記支持枠は、前記横首振軸を中心に前記台座部に回動可能に支持される基部と、縦首振軸を中心に前記本体ハウジングを回動可能に支持するアーム部とを有し、
前記ロック機構は、前記基部よりも上方に配置される、
請求項
8に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項10】
前記本体ハウジングの上部に設けられるハンドルを備え、
前記ロック機構は、前記回転軸の周方向において前記基部と前記ハンドルとの間に配置される、
請求項
9に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項11】
前記横首振軸と平行な方向において、前記ロック機構の少なくとも一部の位置と前記縦首振軸の位置とは一致する、
請求項
9又は請求項
10に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項12】
前記ロック機構は、前記前ハウジング及び前記後ハウジングの一方に配置されるロック孔部と、前記前ハウジング及び前記後ハウジングの他方に配置されるボタン機構とを含み、
前記ロック孔部は、長孔部と、前記回転軸の周方向において前記長孔部に隣接し前記長孔部の幅よりも大きい直径を有する円孔部とを含み、
前記ボタン機構は、軸部と、前記軸部よりも大径の固定部とを含み、
前記固定部が前記円孔部に配置された状態で、前記前ハウジングと前記後ハウジングとが固定され、
前記軸部が前記ロック孔部に配置された状態で、前記前ハウジングと前記後ハウジングとの固定が解除される、
請求項
8から請求項
11のいずれか一項に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項13】
前記ロック孔部は、前記本体ハウジングに着脱可能なアタッチメント部材に設けられる、
請求項
12に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項14】
前記ボタン機構は、前記後ハウジングに配置され、
前記前ハウジングは、前記回転軸の放射方向に突出する凸部を有する、
請求項
12又は請求項
13に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項15】
前記ロック機構は、前記前ハウジング及び前記後ハウジングの一方に配置される雌ねじ孔部と、前記前ハウジング及び前記後ハウジングの他方に配置され雄ねじ部を有するねじとを含み、
前記雄ねじ部と前記雌ねじ孔部とが結合された状態で、前記前ハウジングと前記後ハウジングとが固定され、
前記雄ねじ部と前記雌ねじ孔部との結合が解除された状態で、前記前ハウジングと前記後ハウジングとの固定が解除される、
請求項
8から請求項
11のいずれか一項に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項16】
前記雌ねじ孔部は、前記本体ハウジングに着脱可能なアタッチメント部材に設けられる、
請求項
15に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項17】
前記ねじは、頭部及び胴部を有し、
前記雄ねじ部の外径は、前記胴部の外径よりも大きく、
前記前ハウジング及び前記後ハウジングの他方は、前記頭部が配置される第1空間と、区画壁により前記第1空間と区画され前記雄ねじ部が配置される第2空間とを有し、
前記区画壁は、前記胴部が配置される貫通孔を有し、
前記第2空間において前記胴部の周囲に配置されるワッシャを備える、
請求項
15又は請求項
16に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項18】
前記第1空間において前記頭部と前記区画壁との間に配置され前記雄ねじ部が前記雌ねじ孔部から退去する方向に弾性力を発生するばねを備え、
前記雌ねじ孔部は、前記ねじの先端面に対向する底面を有する、
請求項
17に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項19】
前記台座部の内部空間は、第1収容部と、左右方向において前記第1収容部よりも他方側に配置される第2収容部と、左右方向において前記第1収容部よりも一方側に配置される第3収容部と、を含み、
前記第1収容部に、前記支持軸部が配置され、
前記第2収容部に、前記首振モータが収容され、
前記第3収容部に、前記バッテリ装着部が収容され、
前記第1収容部と前記第3収容部との境界に、前記第1収容部と前記第3収容部とを隔離する内壁が設けられる、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項20】
前記台座部は、前記バッテリ装着部が配置される収容部を有し、
前記バッテリ装着部は、前後方向に延伸し、前記電動工具用バッテリをガイドするガイドレールを有し、
前記電動工具用バッテリが通過可能な第1開口が前記収容部の前部に設けられる、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項21】
前記台座部は、前記バッテリ装着部が配置される収容部を有し、
前記電動工具用バッテリが前記バッテリ装着部に装着された状態で、前記電動工具用バッテリの一部が前記収容部に配置され、前記電動工具用バッテリの一部が前記収容部から露出する、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項22】
前記台座部は、前記バッテリ装着部が配置される収容部を有し、
前記電動工具用バッテリは、前記バッテリ装着部との固定を解除するために操作される解除ボタンを有し、
前記電動工具用バッテリが前記バッテリ装着部に装着された状態で、前記電動工具用バッテリの一部が前記収容部に配置され、前記解除ボタンが前記収容部から露出する、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項23】
前記台座部は、前記バッテリ装着部が配置される収容部を有し、
前記バッテリ装着部は、前記収容部の上壁面に設けられ、
前記バッテリ装着部に装着された前記電動工具用バッテリの下部の一部が、前記収容部の下部から露出する、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【請求項24】
前記台座部は、前記バッテリ装着部が配置される収容部を有し、
前記バッテリ装着部は、前記収容部の上壁面に設けられ、
前記バッテリ装着部に装着された前記電動工具用バッテリの前部が前記収容部の前部から露出し、前記電動工具用バッテリの下部の一部が前記収容部の下部から露出する、
請求項1に記載のバッテリ式扇風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ式扇風機に関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場のような作業現場において、特許文献1に開示されているようなバッテリ式扇風機が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリ式扇風機は、作業現場の複数の場所に運搬されたり狭い場所で使用されたりする場合がある。また、バッテリ式扇風機は、使用前後において車両に搭載された状態で運搬される場合がある。そのため、バッテリ式扇風機は、小型であることが望ましい。また、作業現場において、作業者は移動しながら作業したり体勢を変えながら作業したりする場合がある。また、作業現場において、複数の作業者が異なる場所で作業する場合がある。そのため、バッテリ式扇風機は、広範囲に送風できることが望ましい。
【0005】
本発明の態様は、大型化が抑制され広範囲に送風可能なバッテリ式扇風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、回転軸を中心に回転するファンと、前記ファンを収容する本体ハウジングと、前記本体ハウジングの下方に配置され前記本体ハウジングを支持する台座部と、前記台座部に配置され横首振軸を中心に前記本体ハウジングを左右方向に回動させる首振装置と、前記台座部に配置され電動工具用バッテリが装着されるバッテリ装着部と、を備え、前記首振装置と前記バッテリ装着部とは、前記台座部において左右方向に配置される、バッテリ式扇風機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、大型化が抑制され広範囲に送風可能なバッテリ式扇風機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す正面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す背面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す側面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す下面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る前ハウジングを示す斜視図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る前フック部を示す拡大図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る前ハウジングを取り外した状態のバッテリ式扇風機を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る後フック部を示す拡大図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係るマーク部を示す拡大図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る首振装置を示す図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係るアタッチメント部材を示す拡大図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係るボタン機構を示す斜視図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係る前ハウジングを取り外した状態のバッテリ式扇風機を示す斜視図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係るアタッチメント部材及びボタン機構を示す斜視図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係るボタン機構を示す斜視図である。
【
図18】
図18は、第1実施形態に係るアタッチメント部材及びボタン機構を示す斜視図である。
【
図19】
図19は、第1実施形態に係るバッテリ式扇風機を示すブロック図である。
【
図20】
図20は、第2実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す正面図である。
【
図21】
図21は、第2実施形態に係るロック機構を示す拡大図である。
【
図22】
図22は、第2実施形態に係る前ハウジングを示す斜視図である。
【
図23】
図23は、第2実施形態に係る雄ねじ部を示す拡大図である。
【
図24】
図24は、第2実施形態に係る後ハウジングを示す斜視図である。
【
図25】
図25は、第2実施形態に係るアタッチメント部材を示す拡大図である。
【
図26】
図26は、第3実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す正面図である。
【
図27】
図27は、第3実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す背面図である。
【
図28】
図28は、第3実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す側面図である。
【
図29】
図29は、第3実施形態に係るバッテリ式扇風機を示す斜視図である。
【
図30】
図30は、第4実施形態に係るバッテリ式扇風機の一部を示す背面図である。
【
図31】
図31は、第4実施形態に係るロック機構を示す断面図である。
【
図32】
図32は、第4実施形態に係るロック機構を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。所定面内においてX軸と直交するY軸と平行な方向をY軸方向とする。X軸及びY軸のそれぞれと直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。X軸方向を前後方向とする。Y軸方向を左右方向とする。Z軸方向を上下方向とする。+X方向は前方であり、-X方向は後方である。+Y方向は左方であり、-Y方向は右方である。+Z方向は上方であり、-Z方向は下方である。以下の説明においては、X軸及びY軸を含む所定面を適宜、XY平面、と称する。
【0011】
[第1実施形態]
<バッテリ式扇風機の概要>
図1は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1を示す正面図である。
図2は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1を示す背面図である。
図3は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1を示す側面図である。
図4は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1を示す下面図である。
図5は、
図1のA-A線断面図である。
【0012】
バッテリ式扇風機1は、本体部10と、本体部10の下方に配置され本体部10を支持する台座部20と、台座部20に配置され横首振軸AX1を中心に本体部10を左右方向に回動させる首振装置30と、台座部20に配置され電動工具用バッテリ100が装着されるバッテリ装着部230とを備える。バッテリ式扇風機1は、電動工具用バッテリ100から供給される電力により作動する。
【0013】
本体部10は、電動モータ11と、電動モータ11が発生する動力により回転軸RXを中心に回転するファン12と、ファン12を収容する本体ハウジング13と、電動モータ11を収容するモータハウジング16と、本体ハウジング13の上部に設けられるハンドル17と、縦首振軸AX2を中心に本体ハウジング13を上下方向に回動可能に支持する支持枠18と、本体ハウジング13の上下方向の角度を維持する角度調整機構19とを有する。
【0014】
横首振軸AX1は、XY平面と直交する。縦首振軸AX2は、XY平面と平行である。回転軸RXは、縦首振軸AX2と直交する。Y軸方向において、横首振軸AX1の位置と回転軸RXの位置とは一致する。Z軸方向において、縦首振軸AX2の位置と回転軸RXの位置とは一致する。
【0015】
電動モータ11は、ファン12を回転させる動力を発生する。電動モータ11は、電動工具用バッテリ100から供給される電力により駆動する直流モータである。電動モータ11は、本体部10の後部に配置される。電動モータ11は、固定子と、回転子112と、ファン12に連結される出力軸111とを有する。固定子は、コイルを含む。回転子112は、磁石を含む。固定子のコイルに電流が供給されることによって、回転子112が回転する。回転子112が回転することによって、電動モータ11の出力軸111が回転する。出力軸111が回転することによって、回転軸RXを中心にファン12が回転する。
【0016】
ファン12は、電動モータ11が発生する動力により回転軸RXを中心に回転する。ファン12は、電動モータ11の前方に配置される。ファン12は、本体ハウジング13に収容される。ファン12は、出力軸111に連結される円筒部121と、円筒部121に接続される複数の羽根部122とを有する。羽根部122は、円筒部121の周囲に配置される。本実施形態においては、3枚の羽根部122が円筒部121の周囲に等間隔で配置される。
【0017】
本体ハウジング13は、ファン12を収容する。本体ハウジング13は、回転軸RXと平行な方向においてファン12の一方側に配置される前ハウジング14と、ファン12の他方側に配置される後ハウジング15とを含む。前ハウジング14の周縁部と後ハウジング15の周縁部とが連結される。本体ハウジング13は、縦首振軸AX2と平行な方向において本体ハウジング13の一端部及び他端部のそれぞれに配置される凸部131を有する。
【0018】
モータハウジング16は、電動モータ11を収容する。モータハウジング16は、円筒状である。モータハウジング16は、後ハウジング15に接続される。なお、モータハウジング16は、後ハウジング15と一体でもよい。
【0019】
ハンドル17は、使用者に握られる。使用者は、ハンドル17を握った状態でバッテリ式扇風機1を運搬することができる。ハンドル17は、本体ハウジング13の上部から上方に突出する。ハンドル17は、後ハウジング15の上部に固定される一対の突出部171と、一対の突出部171の上端部を連結する連結部172とを有する。突出部171は、後ハウジング15の上部から上方に突出する。一対の突出部171は、縦首振軸AX2と平行な方向に配置される。
【0020】
支持枠18は、縦首振軸AX2を中心に本体ハウジング13を回動可能に支持する。支持枠18は、横首振軸AX1を中心に台座部20に回動可能に支持される。支持枠18は、台座部20に支持される基部181と、基部181の下方に配置される軸部182と、基部181の上方に配置されるアーム部183とを有する。
【0021】
基部181は、横首振軸AX1を中心に台座部20に回動可能に支持される。基部181は、円板状である。基部181は、軸部182を介して首振装置30と連結される。
【0022】
軸部182は、台座部20に収容される。軸部182は、基部181に固定される。軸部182は、首振装置30と連結される。軸部182は、横首振軸AX1と一致する。軸部182は、首振装置30により横首振軸AX1を中心に回動する。軸部182が回動すると、基部181が軸部182と一緒に横首振軸AX1を中心に回動する。
【0023】
アーム部183は、縦首振軸AX2を中心に本体ハウジング13を回動可能に支持する。アーム部183は、本体ハウジング13の凸部131を支持する。アーム部183の少なくとも一部は、本体ハウジング13の下方に配置される。
【0024】
角度調整機構19は、本体ハウジング13の上下方向の角度を維持する。本体ハウジング13の上下方向の角度とは、縦首振軸AX2を中心とする回転方向における本体ハウジング13の角度をいう。角度調整機構19は、凸部131とアーム部183の先端部とを固定することによって、本体ハウジング13の上下方向の角度を維持する。
【0025】
台座部20は、本体ハウジング13の下方に配置される。台座部20は、横首振軸AX1を中心に本体ハウジング13及び支持枠18を回動可能に支持する。台座部20は、例えば床面又は地面のような設置面に設置される。台座部20は、+X方向を向く前面201と、-X方向を向く後面202と、+Y方向を向く左側面203と、-Y方向を向く右側面204と、+Z方向を向く上面205と、-Z方向を向く下面206とを有する。
【0026】
台座部20は、首振装置30の少なくとも一部を収容する第1収容部21と、首振装置30の少なくとも一部を収容する第2収容部22と、バッテリ装着部230及び電動工具用バッテリ100を収容する第3収容部23とを有する。第1収容部21と第2収容部22と第3収容部23とは左右方向に配置される。第2収容部22は、第1収容部21の左方に配置される。第3収容部23は、第1収容部21の右方に配置される。
【0027】
首振装置30は、横首振軸AX1を中心に本体ハウジング13及び支持枠18を左右方向に回動させる。首振装置30は、本体ハウジング13の左右方向の角度を調整する。本体ハウジング13の左右方向の角度とは、横首振軸AX1を中心とする回転方向における本体ハウジング13の角度をいう。首振装置30は、支持枠18を回動させることによって、本体ハウジング13を回動させる。首振装置30は、本体ハウジング13及び支持枠18を回動させる動力を発生する首振モータ31と、首振モータ31が発生した動力を支持枠18の軸部182に伝達する動力伝達機構39とを有する。
【0028】
本体ハウジング13は、首振装置30によりXY平面内において往復動作する。本体ハウジング13の往復動作とは、所謂、本体ハウジング13の首振り動作をいう。本体ハウジング13は、往復範囲の中心位置を中心として左右方向に往復動作する。本体ハウジング13の往復範囲とは、所謂、本体ハウジング13の首振り範囲をいう。首振装置30は、往復範囲の中心位置を中心として、本体ハウジング13を左右方向に規定角度で往復動作させる。一例として、本体ハウジング13は、首振装置30により、左右方向に45度で往復動作する。本体ハウジング13が往復範囲の中心位置に配置されたとき、回転軸RXとX軸とが平行となる。
【0029】
本実施形態において、首振装置30とバッテリ装着部230とは、台座部20において左右方向に配置される。
【0030】
左右方向とは、本体ハウジング13が往復範囲の中心位置に配置された状態で、XY平面内において回転軸RXと直交する方向をいう。本実施形態において、左右方向は、本体ハウジング13が往復範囲の中心位置に配置された状態で、縦首振軸AX2と平行な方向である。なお、左右方向は、台座部20の左側面203と右側面204とを結ぶ仮想線と平行な方向でもよい。
【0031】
<本体ハウジング>
図6は、本実施形態に係る前ハウジング14を示す斜視図である。
図1、
図3、
図5、及び
図6に示すように、前ハウジング14は、枠部141と、網状部142と、前フック部143と、マーク部144とを有する。
【0032】
枠部141は、回転軸RXの放射方向においてファン12の外側に配置される。枠部141は、筒状である。枠部141は、網状部142を支持する。枠部141は、外筒部141aと、内筒部141bと、前壁部141cとを有する。内筒部141bは、外筒部141aの内側に配置される。外筒部141aの中心と内筒部141bの中心と回転軸RXとは一致する。前壁部141cは、円環状である。前壁部141cは、外筒部141aの前端部と内筒部141bの前端部とを繋ぐ。外筒部141aと内筒部141bと前壁部141cとは一体である。
【0033】
網状部142は、ファン12の前面と対向する。網状部142は、枠部141の内側に配置される。網状部142は、前方に突出するように湾曲する。
【0034】
前フック部143は、前ハウジング14と後ハウジング15とを連結する。前フック部143と後ハウジング15の少なくとも一部とが結合されることによって、前ハウジング14と後ハウジング15とが連結される。前フック部143は、枠部141に複数配置される。本実施形態においては、4つの前フック部143が回転軸RXの周方向に等間隔に配置される。
【0035】
図7は、本実施形態に係る前フック部143を示す拡大図である。前フック部143は、基部143aと、前端面部143cを有する突出部143bとを含む。基部143aは、前壁部141cから後方に突出する。突出部143bは、基部143aの後端部から回転軸RXの周方向の一方に延在する。突出部143bと前壁部141cとは離れている。
【0036】
図8は、本実施形態に係る前ハウジング14を取り外した状態のバッテリ式扇風機1を示す斜視図である。
図2、
図3、
図5、及び
図8に示すように、後ハウジング15は、枠部151と、網状部152と、後フック部153と、マーク部154とを有する。
【0037】
枠部151は、回転軸RXの放射方向においてファン12の外側に配置される。枠部151は、筒状である。枠部151は、網状部152を支持する。枠部151は、外筒部151aと、内筒部151bと、後壁部151cとを有する。内筒部151bは、外筒部151aの内側に配置される。外筒部151aの中心と内筒部151bの中心と回転軸RXとは一致する。後壁部151cは、円環状である。後壁部151cは、外筒部151aの後端部と内筒部151bの後端部とを繋ぐ。外筒部151aと内筒部151bと後壁部151cとは一体である。
【0038】
網状部152は、ファン12の後面と対向する。網状部152は、枠部151の内側に配置される。網状部152は、後方に突出するように湾曲する。
【0039】
後フック部153は、前ハウジング14と後ハウジング15とを連結する。前フック部143と後フック部153とが結合されることによって、前ハウジング14と後ハウジング15とが連結される。後フック部153は、枠部151に複数配置される。本実施形態においては、4つの後フック部153が回転軸RXの周方向において等間隔に配置される。
【0040】
図9は、本実施形態に係る後フック部153を示す拡大図である。後フック部153は、基部153aと、後端面部153cを有する突出部153bとを含む。基部153aは、後壁部151cから前方に突出する。突出部153bは、基部153aの前端部から回転軸RXの周方向の他方に延在する。突出部153bと後壁部151cとは離れている。
【0041】
前フック部143の突出部143bが後フック部153の突出部153bに掛けられることにより、前フック部143と後フック部153とが結合される。突出部143bが突出部153bに掛けられる状態とは、前端面部143cと後端面部153cとが接触するように、突出部143bが突出部153bと後壁部151cとの間に配置され、突出部153bが突出部143bと前壁部141cとの間に配置される状態をいう。
【0042】
図10は、本実施形態に係るマーク部144及びマーク部154を示す拡大図である。マーク部144及びマーク部154は、前ハウジング14と後ハウジング15とを連結するときの位置合わせ用のマークである。マーク部144は、外筒部141aの上部に配置される。マーク部154は、外筒部151aの上部に配置される。
【0043】
マーク部144とマーク部154とが一致するように、枠部141の後端面と枠部151の前端面とが接触された状態で、後ハウジング15に対して前ハウジング14が回転軸RXの周方向の一方に回転されることにより、前フック部143の突出部143bが後フック部153の突出部153bに掛けられ、前フック部143と後フック部153とが結合される。枠部141の後端面は、外筒部141aの後端面及び内筒部141bの後端面を含む。枠部151の前端面は、外筒部151aの前端面及び内筒部141bの前端面を含む。後ハウジング15に対して前ハウジング14が回転軸RXの周方向の他方に回転されることにより、前フック部143が後フック部153から離れ、前フック部143と後フック部153との結合が解除される。
【0044】
前フック部143と後フック部153とが結合されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とが連結される。前フック部143と後フック部153との結合が解除されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15との連結が解除される。
【0045】
【0046】
基部181は、台座部20の上面205に支持される。基部181は、円板状である。基部181は、台座部20の上面205において横首振軸AX1を中心に回動する。
【0047】
軸部182は、基部181の下方に配置される。軸部182は、台座部20の内部に配置される。軸部182は、棒状である。軸部182は、台座部20に収容される。軸部182は、首振装置30と連結される。軸部182は、首振装置30により横首振軸AX1を中心に回動する。基部181は、軸部182と一緒に回動する。
【0048】
アーム部183は、基部181の上方に配置される。アーム部183は、基部181から縦首振軸AX2と平行な方向の一方側に向かって上方に延在する第1アーム部183Aと、基部181から縦首振軸AX2と平行な方向の他方側に向かって上方に延在する第2アーム部183Bとを含む。アーム部183は、縦首振軸AX2を中心に本体ハウジング13を回動可能に支持する。アーム部183は、本体ハウジング13の凸部131を回転可能に支持する。第1アーム部183Aは、一方の凸部131を支持し、第2アーム部183Bは、他方の凸部131を支持する。
【0049】
<台座部>
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図8、及び
図11に示すように、台座部20は、本体ハウジング13の下方に配置される。台座部20は、下面206から下方に突出する複数の脚部20Fを有する。脚部20Fは、下面206の角部に配置される。脚部20Fは、設置面と接触する。下面206は、間隙を介して設置面と対向する。
【0050】
第1収容部21は、箱状である。第1収容部21は、首振装置30の少なくとも一部を収容する。第1収容部21は、軸部182を収容する。
【0051】
第2収容部22は、箱状である。第2収容部22は、第1収容部21の左方に配置される。第2収容部22の内部空間は、第1収容部21の内部空間と接続される。第2収容部22は、首振装置30の少なくとも一部を収容する。本実施形態において、第2収容部22は、少なくとも首振モータ31を収容する。
【0052】
第3収容部23は、箱状である。第3収容部23は、第1収容部21の右方に配置される。第1収容部21の内部空間と第3収容部23の内部空間との境界に内壁27が設けられる。すなわち、第3収容部23の内部空間は、第1収容部21の内部空間及び第2収容部22の内部空間と隔離される。第3収容部23は、バッテリ装着部230及び電動工具用バッテリ100を収容する。
【0053】
台座部20は、第3収容部23の前面201に設けられる第1開口231と、第3収容部23の後面202に設けられる第2開口232とを有する。第1開口231及び第2開口232のそれぞれは、バッテリ装着部230が配置される第3収容部23の内部空間に接続される。第1開口231は、電動工具用バッテリ100が通過可能な大きさである。第2開口232は、電動工具用バッテリ100が通過不可能な大きさである。
【0054】
図2に示すように、台座部20は、電源端子25を有する。電源端子25は、第2収容部22の後面202に配置される。電源端子25は、AC(Alternating Current)アダプタを介して交流電源(商用電源)に接続される。ACアダプタは、交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して、電源端子25に出力する。電源端子25は、カバー251で覆われる。
【0055】
<首振装置>
図12は、本実施形態に係る首振装置30を示す図であり、
図1のC-C断面図に相当する。
図1、
図5、
図11、及び
図12に示すように、首振装置30の少なくとも一部は、台座部20の第1収容部21に収容される。首振装置30の少なくとも一部は、台座部20の第2収容部22に収容される。首振装置30は、首振モータ31と、首振モータ31が発生した動力を軸部182に伝達する動力伝達機構39とを有する。動力伝達機構39は、支持板32と、第1ピン33と、第1リンク34と、第2ピン35と、第2リンク36と、第3ピン37と、回転板38とを含む。
【0056】
首振モータ31は、支持枠18及び本体ハウジング13を回動させる動力を発生する。首振モータ31は、電動工具用バッテリ100から供給される電力により駆動する直流モータである。首振モータ31は、横首振軸AX1(軸部182)の左方に配置される。首振モータ31は、第2収容部22に収容される。
【0057】
首振モータ31は、固定子と、回転子と、ギヤを介して第1ピン33に連結される出力軸311とを有する。本実施形態において、首振モータ31の出力軸311は、Z軸と平行である。固定子は、コイルを含む。回転子は、固定子のコイルに電流が供給されることによって、回転子が回転する。回転子が回転することによって、首振モータ31の出力軸311が回転する。
【0058】
首振モータ31が発生した動力は、動力伝達機構39を介して支持枠18の軸部182に伝達される。軸部182と横首振軸AX1とは一致する。軸部182は、首振モータ31が発生した動力により、横首振軸AX1を中心に回動する。軸部182が回動することにより、本体ハウジング13及び支持枠18が横首振軸AX1を中心に回動する。
【0059】
支持板32は、首振モータ31の下方に配置される。支持板32は、第2収容部22に固定される。支持板32は、第1ピン33及び第1ピン33に接続されるギヤを回転可能に支持する。また、支持板32は、首振モータ31を支持する。
【0060】
第1ピン33は、ギヤを介して首振モータ31の出力軸311に連結される。XY平面内において、出力軸311と第1ピン33とは異なる位置に配置される。第1ピン33は、首振モータ31が発生した動力により回転する。
【0061】
第1リンク34は、第1ピン33の回転力を第2リンク36に伝達する。第1リンク34の一端部は、第1ピン33に連結される。第1リンク34の他端部は、第2ピン35を介して第2リンク36に連結される。
【0062】
第2ピン35は、第1リンク34と第2リンク36とを連結する。
【0063】
第2リンク36は、第1リンク34を介して伝達される第1ピン33の回転力を回転板38に伝達する。第2リンク36の一端部は、第1リンク34に連結される。第2リンク36の他端部は、回転板38に連結される。
【0064】
第3ピン37は、第2リンク36と回転板38とを連結する。XY平面内において、第3ピン37と回転板38の中心の位置とは異なる。
【0065】
回転板38は、支持枠18の軸部182に連結される。回転板38の中心と横首振軸AX1とは一致する。回転板38は、第2リンク36に連動して横首振軸AX1を中心に回動する。
【0066】
首振モータ31が駆動すると、第1ピン33が回転する。第1ピン33の回転力は、第1リンク34を介して第2ピン35に伝達される。第2ピン35は、第1ピン33の周囲の一部を旋回する。第2ピン35と第3ピン37とは第2リンク36を介して連結される。第2ピン35の旋回により、第3ピン37は、横首振軸AX1の周囲の一部を旋回する。第3ピン37の旋回により、回転板38が横首振軸AX1を中心に回動する。回転板38の回動により、軸部182が横首振軸AX1を中心に回動する。
【0067】
<バッテリ装着部及び電動工具用バッテリ>
バッテリ装着部230は、電動工具用バッテリ100を着脱可能に支持する。
図1、
図4、
図8、及び
図11に示すように、バッテリ装着部230は、横首振軸AX1(軸部182)の右方に配置される。バッテリ装着部230は、第3収容部23に収容される。本実施形態において、バッテリ装着部230は、第3収容部23の内部空間の上壁面23aに設けられる。
【0068】
バッテリ装着部230は、一対のガイドレール230Gと、電動工具用バッテリ100のバッテリ端子に接続される接続端子とを有する。ガイドレール230Gは、前後方向に延在する。一対のガイドレール230Gは、平行に配置される。接続端子は、一対のガイドレール230Gの間に配置される。ガイドレール230G及び接続端子は、第3収容部23の内部空間の上壁面23aに配置される。
【0069】
電動工具用バッテリ100は、携帯用の電動工具の電源である。電動工具用バッテリ100は、複数のリチウムイオン電池セルを含む。電動工具用バッテリ100は、充電器により充電可能である。電動工具用バッテリ100は、少なくとも電動モータ11及び首振装置30の首振モータ31に電力を供給する。
【0070】
電動工具用バッテリ100は、一対のスライドレール101と、バッテリ装着部230の接続端子に接続されるバッテリ端子と、解除ボタン102とを有する。
【0071】
スライドレール101は、バッテリ装着部230のガイドレール230Gにガイドされる。一対のスライドレール101は、平行に配置される。バッテリ端子は、一対のスライドレール101の間に配置される。電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着された状態で、電動工具用バッテリ100のバッテリ端子とバッテリ装着部230の接続端子とが接続される。
【0072】
解除ボタン102は、電動工具用バッテリ100とバッテリ装着部230との固定を解除するために操作される。
【0073】
電動工具用バッテリ100をバッテリ装着部230に装着する場合、電動工具用バッテリ100が第1開口231を介して第3収容部23の内部空間に挿入される。スライドレール101がガイドレール230Gにガイドされながら、電動工具用バッテリ100が第3収容部23の内部空間に挿入される。スライドレール101がガイドレール230Gにガイドされながら電動工具用バッテリ100が第3収容部23の内部空間に挿入されことにより、バッテリ装着部230の接続と電動工具用バッテリ100のバッテリ端子とが接続される。これにより、電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着される。
【0074】
電動工具用バッテリ100をバッテリ装着部230から外す場合、解除ボタン102が操作される。解除ボタン102が操作されることにより、電動工具用バッテリ100とバッテリ装着部230との固定が解除される。電動工具用バッテリ100は、第1開口231を介して、第3収容部23の内部空間から退去される。これにより、電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230から外される。
【0075】
図2に示すように、本実施形態において、電動工具用バッテリ100は、操作ボタン103と、表示装置104とを有する。
【0076】
表示装置104は、電動工具用バッテリ100の残容量を表示する。表示装置104は、複数の発光部を有する。本実施形態において、表示装置104は、4つの発光部を有する。発光部は、発光ダイオード(LED:light emitting diode)を含む。電動工具用バッテリ100の残容量に基づいて、点灯する発光部の数が決定される。電動工具用バッテリ100の残容量が多い場合、4つの発光部が点灯する。電動工具用バッテリ100の残容量が少なくなるほど、点灯する発光部の数が少なくなる。
【0077】
操作ボタン103は、表示装置104を起動するために操作される。操作ボタン103が操作されることにより、表示装置104は、電動工具用バッテリ100の残容量に基づいて、発光部を点灯させる。操作ボタン103の操作が解除されてから所定時間経過後、表示装置104は、電動工具用バッテリ100の残容量の表示を停止する。
【0078】
図2に示すように、電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着された状態で、表示装置104及び操作ボタン103は、第2開口232に面する。使用者は、第2開口232を介して、操作ボタン103を操作することができる。使用者は、第2開口232を介して、表示装置104を見ることができる。
【0079】
<操作装置>
バッテリ式扇風機1は、台座部20に設けられる操作装置24を備える。操作装置24は、少なくとも電動モータ11の駆動及び首振モータ31の駆動のために使用者に操作される。操作装置24は、操作パネルを含む。操作装置24は、横首振軸AX1(軸部182)の左方に配置される。操作装置24は、台座部20の第2収容部22の前面201に配置される。
【0080】
図8に示すように、操作装置24は、電源ボタン241と、首振ボタン242と、風速操作部243と、タイマ操作部246とを有する。
【0081】
電源ボタン241は、電動工具用バッテリ100及び交流電源の少なくとも一方を含むバッテリ式扇風機1の電源のオンとオフとを切り替えるために操作される。首振ボタン242は、首振モータ31の駆動開始と駆動停止とを切り替えるために操作される。
【0082】
風速操作部243は、バッテリ式扇風機1の風速を切り替えるために操作される。風速操作部243は、風速切替ボタン244と、風速表示ランプ245とを有する。風速切替ボタン244は、バッテリ式扇風機1の風速を切り替えるために操作される。風速表示ランプ245は、設定された風速を表示する。
【0083】
タイマ操作部246は、バッテリ式扇風機1の運転を停止するタイマを設定するために操作される。タイマ操作部246は、タイマボタン247と、タイマ表示ランプ248とを有する。タイマボタン247は、バッテリ式扇風機1の運転を自動で停止するタイマの操作を受け付ける。タイマ表示ランプ248は、設定されたタイマを表示する。
【0084】
<ロック機構>
バッテリ式扇風機1は、前ハウジング14と後ハウジング15とを解放可能に固定するロック機構40を備える。
【0085】
図1、
図3、
図5、及び
図8に示すように、ロック機構40は、基部181よりも上方に配置される。本実施形態において、ロック機構40は、本体ハウジング13の下部に設けられる。ロック機構40は、後ハウジング15に配置されるアタッチメント部材41と、前ハウジング14に配置されるボタン機構51とを含む。アタッチメント部材41とボタン機構51とが結合されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。アタッチメント部材41とボタン機構51との結合が解除されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。
【0086】
図13は、本実施形態に係るアタッチメント部材41を示す拡大図である。アタッチメント部材41は、後ハウジング15に配置される。アタッチメント部材41は、後ハウジング15に着脱可能である。アタッチメント部材41は、ねじ45及びねじ46によって後ハウジング15の枠部151に固定される。ねじ45及びねじ46による固定が解除されることにより、アタッチメント部材41が後ハウジング15から外される。
【0087】
アタッチメント部材41は、基部42と、筒部43と、ロック孔部44とを有する。
【0088】
基部42は、ねじ45及びねじ46により後ハウジング15の枠部151に固定される。基部42は、平板状である。
【0089】
筒部43は、基部42に支持される。基部42と筒部43とは一体である。筒部43は、側壁部43aと、前壁部43bとを有する。
【0090】
ロック孔部44は、ボタン機構51の少なくとも一部と連結される。ロック孔部44は、筒部43に設けられる。ロック孔部44は、長孔部44aと、円孔部44bと、円孔部44cとを有する。長孔部44aは、回転軸RXの周方向に長い。円孔部44bは、回転軸RXの周方向において長孔部44aの一端部に隣接する。円孔部44cは、回転軸RXの周方向において長孔部44aの他端部に隣接する。長孔部44aと円孔部44bとは接続される。長孔部44aと円孔部44cとは接続される。
【0091】
図14は、本実施形態に係るボタン機構51を示す斜視図である。
図15は、本実施形態に係る前ハウジング14を取り外した状態のバッテリ式扇風機1を示す斜視図である。
図16は、本実施形態に係るアタッチメント部材41及びボタン機構51を示す斜視図である。
図17は、本実施形態に係るボタン機構51を示す斜視図である。
図18は、本実施形態に係るアタッチメント部材41及びボタン機構51を示す斜視図である。
【0092】
ボタン機構51は、前ハウジング14に支持される。ボタン機構51の少なくとも一部は、前ハウジング14の枠部141に支持される。ボタン機構51を支持する支持部61が枠部141に設けられる。ボタン機構51は、前ハウジング14に着脱可能である。
【0093】
ボタン機構51は、前ハウジング14の支持部61に支持された状態で、回転軸RXと平行な方向(前後方向)に移動可能である。
【0094】
ボタン機構51は、ボタン部52と、軸部53と、固定部54と、ばね55と、ガイド部56と、ガイド部57とを有する。ボタン部52は、軸部53、固定部54、ばね55、ガイド部56、及びガイド部57よりも前方に配置される。
【0095】
ボタン部52は、箱状である。ボタン部52は、筒部52aと、前面部52bと、後面部52cとを有する。筒部52aの断面の外形は矩形状である。前面部52bは、筒部52aの前端部の開口を塞ぐように配置される。後面部52cは、筒部52aの後端部の開口を塞ぐように配置される。前面部52bと後面部52cとは対向する。
【0096】
軸部53は、ボタン部52に接続される。軸部53の前端部は、ボタン部52の内部に配置される。軸部53の後端部は、後面部52cから突出する。
【0097】
固定部54は、軸部53の後端部に固定される。固定部54は、六角ナットを含む。固定部54は、軸部53よりも大径である。
【0098】
ばね55は、ボタン部52を前方に移動させる弾性力を発生する。ばね55は、軸部53の周囲に配置される。
【0099】
ガイド部56及びガイド部57は、ボタン部52をガイドする。ガイド部56及びガイド部57のそれぞれは、ボタン部52の後面部52cから後方に突出する。回転軸RXの周方向において、ガイド部56は、軸部53の一方側に配置され、ガイド部57は、軸部53の他方側に配置される。
【0100】
図6、
図17、及び
図18に示すように、支持部61は、前ハウジング14の枠部141の下部に設けられる。支持部61は、枠部141から後方に突出する。支持部61は、筒部61eと、壁部61aとを有する。支持部61は、ボタン機構51の少なくとも一部が配置される内部空間を有する。筒部61eは、内部空間を囲むように配置される。壁部61aは、筒部61eの後端部の開口を塞ぐように配置される。筒部61eの前端部に開口が設けられる。ボタン機構51は、筒部61eの前端部の開口から内部空間に挿入される。
【0101】
支持部61の壁部61aの後面は、筒部43の前壁部43bと対向する。
図17に示すように、壁部61aに、挿通孔61b、ガイド孔61c、及びガイド孔61dが設けられる。回転軸RXの周方向において、ガイド孔61cは、挿通孔61bの一方側に設けられ、ガイド孔61dは、挿通孔61bの他方側に設けられる。
【0102】
軸部53は、挿通孔61bに配置される。ガイド部56は、ガイド孔61cに配置される。ガイド部57は、ガイド孔61dに配置される。軸部53の後端部及び固定部54は、挿通孔61bよりも後方に配置される。ガイド部56の後端部は、ガイド孔61cよりも後方に配置される。ガイド部57の後端部は、ガイド孔61dよりも後方に配置される。すなわち、軸部53の後端部、固定部54、ガイド部56の後端部、及びガイド部57の後端部は、壁部61aよりも後方に配置される。
【0103】
軸部53の前端部は、挿通孔61bよりも前方に配置される。ガイド部56の前端部は、ガイド孔61cよりも前方に配置される。ガイド部57の前端部は、ガイド孔61dよりも前方に配置される。すなわち、軸部53の前端部、ガイド部56の前端部、及びガイド部57の前端部は、壁部61aよりも前方に配置される。壁部61aよりも前方の空間は、支持部61の内部空間を含む。ボタン部52の少なくとも一部は、支持部61の内部空間に配置される。支持部61(筒部61e)の開口は、内部空間の前端部に設けられる。ボタン部52の前面部52bは、支持部61の開口よりも前方に配置される。
【0104】
ばね55は、支持部61の内部空間において、軸部53の周囲に配置される。ばね55の前端部は、ボタン部52の後面部52cに支持される。ばね55の後端部は、壁部61aの前面に接触する。
【0105】
使用者は、ボタン部52を後方に押すことができる。すなわち、使用者は、ボタン部52を後ハウジング15に向かって押すことができる。ボタン部52が後方に押されると、軸部53が挿通孔61bの内側において後方に移動し、ガイド部56がガイド孔61cにガイドされながら後方に移動し、ガイド部57がガイド孔61dにガイドされながら後方に移動する。ガイド部56及びガイド部57により、ボタン部52及び軸部53がガイドされる。
【0106】
ボタン部52が押されると、ばね55の後端部は、壁部61aの前面に接触する。ばね55は、ボタン部52を前方に移動させる弾性力を発生する。使用者がボタン部52の操作をやめると、ばね55の弾性力により、軸部53が挿通孔61bの内側において前方に移動し、ガイド部56がガイド孔61cの内側において前方に移動し、ガイド部57がガイド孔61dの内側において前方に移動する。
【0107】
本実施形態において、固定部54の外径は、軸部53の外径よりも大きい。すなわち、固定部54は、軸部53よりも大径である。
【0108】
図14に示すように、軸部53の外径とは、軸部53の直径L4をいう。固定部54の外径は、固定部54の対角距離L5及び二面幅L6の少なくとも一方を含む。
【0109】
図13及び
図14に示すように、回転軸RXの放射方向における長孔部44aの寸法を示す幅L1は、軸部53の直径L4よりも大きく、固定部54の対角距離L5及び二面幅L6よりも小さい。軸部53は、長孔部44aに配置可能であり、固定部54は、長孔部44aに配置不可能である。軸部53は、回転軸RXの周方向及び回転軸RXと平行な方向のそれぞれにおいて長孔部44aを移動することができる。固定部54は、回転軸RXの周方向及び回転軸RXと平行な方向のそれぞれにおいて長孔部44aを移動することができない。
【0110】
円孔部44bの直径L2及び円孔部44cの直径L3は、長孔部44aの幅L1よりも大きい。円孔部44bの直径L2及び円孔部44cの直径L3は、固定部54の対角距離L5及び二面幅L6よりも大きい。これにより、軸部53及び固定部54のそれぞれは、円孔部44b及び円孔部44cに配置可能である。軸部53は、回転軸RXと平行な方向において円孔部44b及び円孔部44cを移動することができる。軸部53は、回転軸RXの周方向において、長孔部44a及び円孔部44bの一方から他方に移動可能であり、長孔部44a及び円孔部44cの一方から他方に移動可能である。固定部54は、回転軸RXと平行な方向において円孔部44b及び円孔部44cのそれぞれを移動することができる。
【0111】
ボタン部52が操作されていない状態においては、固定部54は、ロック孔部44の円孔部44b及び円孔部44cの少なくとも一方に配置される。固定部54が円孔部44bに配置されることにより、固定部54の外面と円孔部44bの内面とが接触し、回転軸RXの周方向におけるボタン機構51とロック孔部44との相対移動が規制される。同様に、固定部54が円孔部44cに配置されることにより、固定部54の外面と円孔部44cの内面とが接触し、回転軸RXの周方向におけるボタン機構51とロック孔部44との相対移動が規制される。回転軸RXの周方向におけるボタン機構51とロック孔部44との相対移動が規制されることにより、回転軸RXの周方向における前ハウジング14と後ハウジング15との相対移動が規制される。
【0112】
ボタン部52が押されると、固定部54が後方に移動し、軸部53がロック孔部44に配置される。これにより、軸部53は、回転軸RXの周方向において、長孔部44a及び円孔部44bの一方から他方に移動可能であり、長孔部44a及び円孔部44cの一方から他方に移動可能である。ボタン部52が押され、固定部54がロック孔部44に配置されている状態から軸部53がロック孔部44に配置される状態に変化することにより、回転軸RXの周方向においてボタン機構51とロック孔部44とは相対移動可能な状態になる。回転軸RXの周方向においてボタン機構51とロック孔部44とが相対移動可能な状態になることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とは、回転軸RXの周方向において相対移動可能な状態になる。
【0113】
例えば、前フック部143と後フック部153とが結合され、固定部54が円孔部44bに配置されている状態において、ボタン部52が押されると、固定部54が円孔部44bに配置されている状態から軸部53が円孔部44bに配置される状態に変化する。使用者は、ボタン部52を押した状態で、前フック部143と後フック部153との結合が解除されるように、回転軸RXの周方向に前ハウジング14を回転させる。回転軸RXの周方向に前ハウジング14が回転することにより、ボタン機構51は、回転軸RXを中心に旋回する。ボタン機構51の旋回により、軸部53は、円孔部44bに配置されている状態から円孔部44cに配置される状態に変化するように、長孔部44aを通過する。軸部53が円孔部44cに配置された状態において、前フック部143と後フック部153との結合は解除される。使用者は、前フック部143と後フック部153との結合が解除され、軸部53が円孔部44cに配置された状態において、前ハウジング14を前方に移動させることにより、後ハウジング15から前ハウジング14を外すことができる。軸部53が円孔部44cに配置されているので、前ハウジング14が前方に移動することにより、固定部54は、円孔部44cを通過することができる。そのため、使用者は、後ハウジング15から前ハウジング14を外すことができる。
【0114】
このように、本実施形態においては、固定部54が円孔部44bに配置された状態で、前フック部143と後フック部153とが結合され、回転軸RXの周方向における前ハウジング14と後ハウジング15との相対移動が規制される。これにより、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。軸部53がロック孔部44に配置された状態で、回転軸RXの周方向において前ハウジング14と後ハウジング15とが相対移動可能な状態になり、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。
【0115】
<ロック機構の操作方法>
前ハウジング14を後ハウジング15に固定する方法について説明する。使用者は、マーク部144及びマーク部154を用いて回転軸RXの周方向における前ハウジング14と後ハウジング15との位置合わせを行う。前ハウジング14と後ハウジング15とが位置合わせされた状態において、固定部54が円孔部44cに挿入される。ボタン部52が押されることにより、軸部53が円孔部44cに配置される。使用者は、ボタン部52を押した状態で、前フック部143と後フック部153とが結合されるように、回転軸RXの周方向の一方に前ハウジング14を回転させる。回転軸RXの周方向に前ハウジング14が回転することにより、ボタン機構51は、回転軸RXを中心に旋回する。ボタン機構51の旋回により、軸部53は、円孔部44cに配置されている状態から円孔部44bに配置される状態に変化するように、長孔部44aを通過する。軸部53が円孔部44bに配置された状態において、前フック部143と後フック部153とが結合される。使用者は、前フック部143と後フック部153とが結合され、軸部53が円孔部44bに配置された状態において、ボタン部52の操作をやめる。これにより、ばね55の弾性力により、軸部53が円孔部44bに配置されている状態から固定部54が円孔部44bに配置される状態に変化する。固定部54が円孔部44bに配置されることにより、回転軸RXの周方向におけるボタン機構51とロック孔部44との相対移動が規制される。これにより、回転軸RXを中心とする回転方向における前ハウジング14と後ハウジング15との相対移動が規制され、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。
【0116】
次に、前ハウジング14を後ハウジング15から外す方法について説明する。前ハウジング14と後ハウジング15とが固定されている状態で、ボタン部52が押されると、固定部54が円孔部44bに配置されている状態から軸部53が円孔部44bに配置される状態に変化する。使用者は、ボタン部52を押した状態で、前フック部143と後フック部153との結合が解除されるように、回転軸RXの周方向の他方向に前ハウジング14を回転させる。回転軸RXの周方向に前ハウジング14が回転することにより、ボタン機構51は、回転軸RXを中心に旋回する。ボタン機構51の旋回により、軸部53は、円孔部44bに配置されている状態から円孔部44cに配置される状態に変化するように、長孔部44aを通過する。軸部53が円孔部44cに配置された状態において、前フック部143と後フック部153との結合は解除される。使用者は、前フック部143と後フック部153との結合が解除され、軸部53が円孔部44cに配置された状態において、前ハウジング14を前方に移動させることにより、後ハウジング15から前ハウジング14を外すことができる。軸部53が円孔部44cに配置されているので、前ハウジング14が前方に移動することにより、固定部54は、円孔部44cを通過することができる。そのため、使用者は、後ハウジング15から前ハウジング14を外すことができる。
【0117】
<制御基板>
バッテリ式扇風機1は、バッテリ式扇風機1を制御する制御基板26を備える。
図12に示すように、制御基板26は、第2収容部22の内部空間に配置される。本実施形態において、制御基板26は、操作装置24よりも下方に配置される。制御基板26は、制御回路261を含む。
【0118】
図19は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1を示すブロック図である。制御回路261は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリと、入出力回路を含むインターフェースとを備える。制御回路261は、バッテリ式扇風機1の動作を制御する。制御回路261は、操作装置24が操作されることにより操作装置24から出力された操作信号に基づいて、バッテリ式扇風機1を制御する制御信号を出力する。制御回路261は、バッテリ式扇風機1に電力を供給する電源回路を含む。
【0119】
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、首振装置30により本体ハウジング13の左右方向の角度が調整される。ファン12が回転している状態で本体ハウジング13の左右方向の角度が調整されることにより、バッテリ式扇風機1は、広範囲に送風することができる。
【0120】
本実施形態においては、首振装置30とバッテリ装着部230とは、台座部20において左右方向に配置される。左右方向において、首振装置30は、横首振軸AX1の一方側(左側)に配置され、バッテリ装着部230及び電動工具用バッテリ100は、横首振軸AX1の他方側(右側)に配置される。これにより、バッテリ式扇風機1の大型化が抑制される。特に、前後方向におけるバッテリ式扇風機1の寸法(厚さ)が小さくなる。バッテリ式扇風機1の厚さが薄くなるので、バッテリ式扇風機1は、作業現場の狭い場所で円滑に使用される。バッテリ式扇風機1の厚さが薄くなるので、使用前後においてバッテリ式扇風機1を車両に搭載した状態で運搬する場合、バッテリ式扇風機1は、車両に円滑に搭載される。
【0121】
例えば首振装置30又はバッテリ装着部230が軸部182の下方に配置される場合、バッテリ式扇風機1の上下方向の寸法が大きくなる。例えば首振装置30又はバッテリ装着部230が本体部10の前方又は後方に配置される場合、バッテリ式扇風機1の前後方向の寸法又は左右方向の寸法が大きくなる。また、首振装置30又はバッテリ装着部230が本体部10の前方又は後方に配置される場合、ファン12の周囲において空気が円滑に流通することが困難となる。
【0122】
本実施形態においては、首振装置30とバッテリ装着部230とは、台座部20において左右方向に配置される。これにより、バッテリ式扇風機1の大型化が抑制される。また、ファン12の周囲において空気は円滑に流れる。
【0123】
首振モータ31及びバッテリ装着部230は、台座部20に配置される。首振モータ31は、左右方向において軸部182の一方側に配置され、バッテリ装着部230及び電動工具用バッテリ100は、左右方向において軸部182の他方側に配置される。これにより、台座部20の重量バランスが改善される。また、首振モータ31とバッテリ装着部230との距離が短いので、電動工具用バッテリ100から首振モータ31に電力を供給するためのケーブルを短くすることができる。そのため、電力ロスが低減される。
【0124】
台座部20に操作装置24が設けられる。操作装置24は、左右方向において横首振軸AX1の他方側に配置される。操作装置24とバッテリ装着部230との距離が短いので、電動工具用バッテリ100から操作装置24に電力を供給するためのケーブルを短くすることができる。そのため、電力ロスが低減される。また、操作装置24が台座部20の前面201に配置されることにより、使用者は、操作装置24を円滑に操作することができる。
【0125】
首振モータ31、操作装置24、及び制御基板26は、第2収容部22に設けられる。そのため、操作装置24と制御基板26とを接続するケーブルを短くすることができ、制御基板26と首振モータ31とを接続するケーブルを短くすることができる。
【0126】
台座部20の第3収容部23の前面201に第1開口231が設けられる。これにより、使用者は、第1開口231を介して、第3収容部23の内部空間に電動工具用バッテリ100を円滑に挿入したり、第3収容部23の内部空間から電動工具用バッテリ100を円滑に抜去したりすることができる。
【0127】
台座部20の第3収容部23の後面202に第2開口232が設けられる。電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着された状態で、電動工具用バッテリ100の解除ボタン102は、第1開口231に面する。これにより、使用者は、例えば第3収容部23の内部空間から電動工具用バッテリ100を抜去するとき、第1開口231を介して解除ボタン102を操作しながら、電動工具用バッテリ100が第1開口231から出るように、第2開口232を介して電動工具用バッテリ100を押すことができる。そのため、使用者は、第3収容部23の内部空間から電動工具用バッテリ100を円滑に抜去することができる。
【0128】
電動工具用バッテリ100は、表示装置104を有する。電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着された状態で、表示装置104は、第2開口232に面する。これにより、使用者は、第2開口232を介して表示装置104を円滑に見ることができる。また、電動工具用バッテリ100は、操作ボタン103を有する。電動工具用バッテリ100がバッテリ装着部230に装着された状態で、操作ボタン103は、第2開口232に面する。これにより、使用者は、第2開口232を介して操作ボタン103を円滑に操作することができる。
【0129】
バッテリ装着部230は、第3収容部23の内部空間の上壁面23aに設けられる。すなわち、バッテリ装着部230は、下方を向く。これにより、バッテリ装着部230に異物が付着することが抑制される。
【0130】
前ハウジング14と後ハウジング15とを解放可能に固定するロック機構40が設けられる。ロック機構40により、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。また、必要に応じて、後ハウジング15から前ハウジング14を簡単に外すことができる。
【0131】
縦首振軸AX2を中心に本体ハウジング13を回動可能に支持する支持枠18が設けられる。首振装置30は、支持枠18を回動することにより、横首振軸AX1を中心に本体ハウジング13を回動させる。ロック機構40は、基部181よりも上方に配置される。これにより、使用者は、ロック機構40を円滑に操作することができる。
【0132】
ロック機構40は、前ハウジング14及び後ハウジング15の一方に設けられるロック孔部44と、前ハウジング14及び後ハウジング15の他方に設けられるボタン機構51とを含む。ロック孔部44は、長孔部44aと、回転軸RXの周方向において長孔部44aに隣接し長孔部44aの幅L1よりも大きい直径を有する円孔部44b及び円孔部44cとを含む。ボタン機構51は、軸部53と、軸部53よりも大径の固定部54とを含む。これにより、固定部54が円孔部44b又は円孔部44cに配置された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。軸部53がロック孔部44に配置された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。使用者は、ボタン機構51のボタン部52を操作するだけで、前ハウジング14と後ハウジング15との固定及び固定解除を簡単に行うことができる。
【0133】
前ハウジング14の前フック部143と後ハウジング15の後フック部153とが結合されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とが連結される。ロック孔部44の円孔部44bにボタン機構51の固定部54が配置されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15との相対移動が規制される。本実施形態においては、ボタン部52が押されないと、前ハウジング14は後ハウジング15から外れない。本実施形態によれば、前ハウジング14が後ハウジング15から不意に外れてしまうことが抑制される。
【0134】
なお、本実施形態においては、後ハウジング15にアタッチメント部材41が固定され、前ハウジング14にボタン機構51が支持されることとした。後ハウジング15にボタン機構51が支持され、前ハウジング14にアタッチメント部材41が固定されてもよい。
【0135】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0136】
図20は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Aを示す正面図である。
図21は、本実施形態に係るロック機構40Aを示す拡大図である。
図22は、本実施形態に係る前ハウジング14を示す斜視図である。
図23は、本実施形態に係る雄ねじ部54Aを示す拡大図である。
図24は、本実施形態に係る後ハウジング15を示す斜視図である。
図25は、本実施形態に係るアタッチメント部材41Aを示す拡大図である。
【0137】
バッテリ式扇風機1Aは、前ハウジング14と後ハウジング15とを解放可能に固定するロック機構40Aを備える。ロック機構40Aは、雌ねじ孔部44Aを有するアタッチメント部材41Aと、雄ねじ部54Aを有するねじ51Aとを含む。アタッチメント部材41Aは、後ハウジング15に接続される。ねじ51Aは、前ハウジング14に支持される。
【0138】
図24及び
図25に示すように、アタッチメント部材41Aは、後ハウジング15に着脱可能である。アタッチメント部材41Aは、ねじ45及びねじ46により後ハウジング15に固定される。ねじ45及びねじ46による固定が解除されることにより、アタッチメント部材41Aは、後ハウジング15から外される。
【0139】
アタッチメント部材41Aは、平板状の基部42Aと、基部42Aから前方に突出する円筒部43Aと、円筒部43Aに設けられた雌ねじ孔部44Aとを有する。ねじ45及びねじ46は、基部42Aを後ハウジング15の枠部151に固定する。
【0140】
ねじ51Aは、前ハウジング14に着脱可能である。
図21、
図22、及び
図23に示すように、前ハウジング14にねじ51Aを支持する支持部61Aが設けられる。支持部61Aは、前ハウジング14の枠部141から後方に突出する。支持部61Aは、筒部61Aeと、筒部61Aeの後端部の開口を塞ぐように配置される壁部61Aaとを有する。壁部61Aaに、ねじ51Aが配置される挿通孔61Abが設けられる。支持部61Aは、ねじ51Aが配置される内部空間と、内部空間の前端部に設けられねじ51Aが挿入される開口とを有する。筒部61Aeは、内部空間を囲むように配置される。
【0141】
前フック部143と後フック部153とが結合された状態で、雌ねじ孔部44Aとねじ51Aの雄ねじ部54Aとが結合されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。雄ねじ部54Aと雌ねじ孔部44Aとの結合が解除されることにより、前ハウジング14と後ハウジング15とは、回転軸AXの周方向に相対移動可能な状態となり、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。
【0142】
以上説明したように、本実施形態によれば、ロック機構40Aは、後ハウジング15に配置される雌ねじ孔部44Aと、前ハウジング14に配置され雄ねじ部54Aを有するねじ51Aとを含む。雄ねじ部54Aと雌ねじ孔部44Aとが結合された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。雄ねじ部54Aと雌ねじ孔部44Aとの結合が解除された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。
【0143】
雌ねじ孔部44Aは、後ハウジング15に着脱可能なアタッチメント部材41Aに設けられる。例えばバッテリ式扇風機1Aが使用される国又は地域により、使用可能なロック機構の仕様が定められている場合、使用者は、上述の実施形態で説明したアタッチメント部材41及び本実施形態に係るアタッチメント部材41Aから、仕様に適したアタッチメント部材を選択し、本体ハウジング13に接続することができる。
【0144】
なお、本実施形態においては、後ハウジング15にアタッチメント部材41Aが配置され、前ハウジング14にねじ51Aが配置されることとした。後ハウジング15にねじ51Aが配置され、前ハウジング14にアタッチメント部材41Aが配置されてもよい。
【0145】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0146】
図26は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Bを示す正面図である。
図27は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Bを示す背面図である。
図28は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Bを示す側面図である。
図29は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Bを示す斜視図である。
【0147】
バッテリ式扇風機1Bは、前ハウジング14と後ハウジング15とを解放可能に固定するロック機構40Bを備える。ロック機構40Bの構造は、上述の実施形態で説明したロック機構40と同様の構造である。
【0148】
本実施形態において、ボタン機構51を支持する支持部61は、後ハウジング15に設けられる。ボタン機構51は、後ハウジング15の支持部61に支持され、アタッチメント部材41は、前ハウジング14に接続される。
【0149】
ロック機構40Bは、基部181よりも上方に配置される。ロック機構40Bは、回転軸RXの周方向において基部181とハンドル17の突出部171との間に配置される。
【0150】
図27に示すように、横首振軸AX1と平行な方向において、ロック機構40Bの少なくとも一部の位置と縦首振軸AX2の位置とは一致する。横首振軸AX1と平行な方向において、ボタン機構51の少なくとも一部の位置と回転軸RXの位置とは一致する。また、横首振軸AX1と平行な方向において、ボタン機構51の少なくとも一部の位置と縦首振軸AX2の位置とは一致する。ボタン部52は、支持枠18に連結される凸部131に隣接する。
【0151】
ボタン機構51は、後ハウジング15に配置される。
図29に示すように、前ハウジング14は、回転軸RXの放射方向に突出する凸部14Tを有する。凸部14Tは、ボタン機構51よりも上方に配置される。凸部14Tは、回転軸RXの周方向においてボタン機構51とハンドル17との間に配置される。凸部14Tは、回転軸RXの周方向においてボタン機構51の少なくとも一部と一致する位置に配置されてもよい。
【0152】
本実施形態において、凸部14Tは、前ハウジング14の外面から回転軸RXの放射方向及び回転軸RXと平行な方向の両方に突出する。本実施形態において、凸部14Tは、回転軸RXの周方向に複数設けられる。
【0153】
例えば前ハウジング14を後ハウジング15から外す場合、使用者は、バッテリ式扇風機1Bの前方から本体ハウジング13を掴む。使用者は、右手の人差指又は中指を使って、ボタン機構51を操作することができる。使用者は、右手の人差指又は中指でボタン部52を押しながら、例えば親指を凸部14Tに引っ掛けて、前フック部143と後フック部153との結合が解除されるように、回転軸RXの周方向に前ハウジング14を回転させる。これにより、使用者は、前ハウジング14を後ハウジング15から外すことができる。
【0154】
以上説明したように、本実施形態によれば、ボタン機構51のボタン部52が、回転軸RXの周方向において基部181とハンドル17との間に配置される。そのため、使用者は、台座部20が設置面に設置された状態で、本体ハウジング13を掴みながらボタン機構51を操作することができる。これにより、使用者は、前ハウジング14を後ハウジング15から簡単に外すことができる。
【0155】
横首振軸AX1と平行な方向において、ボタン部52の少なくとも一部の位置と縦首振軸AX2の位置とは一致する。そのため、使用者がボタン部52を押したとき、本体ハウジング13が縦首振軸AX2を中心に回転してしまうことが抑制される。したがって、使用者は、前ハウジング14と後ハウジング15との固定の解除を円滑に行うことができる。
【0156】
ボタン部52が後ハウジング15に配置され、前ハウジング14に凸部14Tが設けられる。これにより、
図29を参照して説明したように、使用者は、任意の指でボタン部52を押しながら、他の指を凸部14Tに引っ掛けて、前ハウジング14を簡単に回転させることができる。したがって、前ハウジング14を後ハウジング15から外すときの作業性が向上する。
【0157】
なお、本実施形態においては、後ハウジング15にボタン機構51が配置され、前ハウジング14にアタッチメント部材41が配置されることとした。後ハウジング15にアタッチメント部材41が配置され、前ハウジング14にボタン機構51が配置されてもよい。
【0158】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0159】
図30は、本実施形態に係るバッテリ式扇風機1Cの一部を示す背面図である。
図31及び
図32のそれぞれは、本実施形態に係るロック機構40Cを示す断面図である。
【0160】
本実施形態に係るロック機構40Cは、上述の第2実施形態で説明したロック機構40Aの変形例である。
図30に示すように、ロック機構40Cは、回転軸RXの周方向において基部181とハンドル17との間に配置される。横首振軸AX1と平行な方向において、ロック機構40Cの少なくとも一部の位置と縦首振軸AX2の位置とは一致する。
【0161】
図31は、ロック機構40Cにより前ハウジング14と後ハウジング15とが固定されている状態を示す。
図32は、ロック機構40Cによる前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除されている状態を示す。ロック機構40Cは、前ハウジング14に配置される雌ねじ孔部44Cと、後ハウジング15に配置され雄ねじ部54Cを有するねじ51Cとを有する。雄ねじ部54Cと雌ねじ孔部44Cとが結合された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。雄ねじ部54Cと雌ねじ孔部44Cとの結合が解除された状態で、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除される。
【0162】
ねじ51Cは、頭部52Cと、胴部53Cと、雄ねじ部54Cとを有する。雄ねじ部54Cは、ねじ山を有する。胴部53Cは、ねじ51Cの軸方向において頭部52Cと雄ねじ部54Cとの間に配置される。胴部53Cにねじ山は設けられない。
【0163】
雄ねじ部54Cの外径は、胴部53Cの外径よりも大きい。頭部52Cの外径は、雄ねじ部54Cの外径よりも大きくてもよいし小さくてもよい。
【0164】
ねじ51Cが配置される後ハウジング15は、頭部52Cが配置される第1空間S1と、区画壁15Fにより第1空間S1と区画され雄ねじ部54Cが配置される第2空間S2とを有する。第1空間S1は、後ハウジング15の枠部151に設けられた孔を含む。第1空間S1の開口15Hrは、後ハウジング15の後方の空間に面する。第2空間S2は、後ハウジング15の枠部151に設けられた孔を含む。第2空間S2の開口15Hfは、後ハウジング15の前方の空間に面する。前ハウジング14の後端部と後ハウジング15の前端部とが接触した状態で、第2空間S2は、雌ねじ孔部44Cに接続される。
【0165】
区画壁15Fは、胴部53Cが配置される貫通孔15Gを有する。貫通孔15Gにより、第1空間S1と第2空間S2とが接続される。貫通孔15Gの内径は、胴部53Cの外径よりも大きい。胴部53Cは、貫通孔15Gを移動可能である。貫通孔15Gの内径は、頭部52Cの外径よりも小さい。貫通孔15Gの内径は、雄ねじ部54Cの外径よりも小さい。頭部52Cは、貫通孔15Gを通過することができない。
【0166】
ロック機構40Cは、第2空間S2において胴部53Cの周囲に配置されるワッシャ58を有する。ワッシャ58の外径は、貫通孔15Gの内径よりも大きい。ワッシャ58は、貫通孔15Gを通過することができない。ワッシャ58の内径は、雄ねじ部54Cの外径よりも小さい。ワッシャ58は、雄ねじ部54Cから抜けることができない。ワッシャ58は、第2空間S2において区画壁15Fと雄ねじ部54Cとの間に配置され続ける。
【0167】
ロック機構40Cは、第1空間S1において頭部52Cと区画壁15Fとの間に配置され雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cから退去する方向に弾性力を発生するばね55Cを有する。ばね55Cの一端部は、頭部52Cに接触し、ばね55Cの他端部は、区画壁15Fに接触する。
【0168】
雌ねじ孔部44Cは、ねじ51Cの先端面に対向する底面44Tを有する。ねじ51Cの先端面とは、雄ねじ部54Cの先端面をいう。雄ねじ部54Cを雌ねじ孔部44Cにねじ込んだとき、雄ねじ部54Cの先端面と底面44Tとが接触する。
【0169】
次に、本実施形態に係るロック機構40Cの操作方法について説明する。前ハウジング14と後ハウジング15とを固定するとき、使用者は、雄ねじ部54Cを雌ねじ孔部44Cに挿入して、工具を用いて雄ねじ部54Cを雌ねじ孔部44Cにねじ込む。これにより、
図31に示すように、雄ねじ部54Cと雌ねじ孔部44Cとが結合され、前ハウジング14と後ハウジング15とが固定される。
【0170】
本実施形態においては、雌ねじ孔部44Cに底面44Tが設けられる。雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cにねじ込まれると、雄ねじ部54Cの先端面はやがて底面44Tに接触する。これにより、雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cに過度にねじ込まれることが抑制される。雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cに過度にねじ込まれることが抑制されることにより、頭部52Cと区画壁15Fとの距離が過度に短くなることが抑制される。したがって、ばね55Cが頭部52Cに押し潰されてしまうことが抑制される。
【0171】
前ハウジング14と後ハウジング15との固定を解除するとき、使用者は、雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cから退去するように、工具を用いてねじ51Cを回転させる。これにより、
図32に示すように、雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cから退去する。本実施形態においては、雄ねじ部54Cが雌ねじ孔部44Cから退去する方向に弾性力を発生するばね55Cが設けられる。したがって、使用者は、雌ねじ孔部44Cから雄ねじ部54Cを簡単に退去させることができる。
【0172】
本実施形態においては、第2空間S2において胴部53Cの周囲にワッシャ58が配置される。ワッシャ58は、貫通孔15Gを通過することができない。また、ワッシャ58は、雄ねじ部54Cの先端部から抜けることができない。そのため、
図32に示すように、雌ねじ孔部44Cから雄ねじ部54Cが退去しても、雄ねじ部54Cは、区画壁15Fの貫通孔15Gから抜けない。これにより、前ハウジング14と後ハウジング15との固定が解除されても、雄ねじ部54Cが後ハウジング15から脱落することが抑制される。そのため、例えば雄ねじ部54Cの紛失が抑制される。
【0173】
なお、本実施形態においては、後ハウジング15にねじ51Cが配置され、前ハウジング14に雌ねじ孔部44Cが配置されることとした。後ハウジング15に雌ねじ孔部44Cが配置され、前ハウジング14にねじ51Cが配置されてもよい。
【0174】
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、首振装置30が横首振軸AX1の左方に配置され、バッテリ装着部230が横首振軸AX1の右方に配置されることとした。首振装置30が横首振軸AX1の右方に配置され、バッテリ装着部230が横首振軸AX1の左方に配置されてもよい。また、上述の実施形態において、操作装置24が横首振軸AX1の右方に配置されてもよい。
【0175】
上述の実施形態において、ロック孔部又は雌ねじ孔部が、本体ハウジング13に着脱可能なアタッチメント部材に設けられることとした。ロック孔部又は雌ねじ孔部は、本体ハウジング13に直接設けられてもよい。
【符号の説明】
【0176】
1…バッテリ式扇風機、1A…バッテリ式扇風機、1B…バッテリ式扇風機、1C…バッテリ式扇風機、10…本体部、11…電動モータ、12…ファン、13…本体ハウジング、14…前ハウジング、14T…凸部、15…後ハウジング、15F…区画壁、15G…貫通孔、15Hf…開口、15Hr…開口、16…モータハウジング、17…ハンドル、18…支持枠、19…角度調整機構、20…台座部、20F…脚部、21…第1収容部、22…第2収容部、23…第3収容部、23a…上壁面、24…操作装置、25…電源端子、26…制御基板、27…内壁、30…首振装置、31…首振モータ、32…支持板、33…第1ピン、34…第1リンク、35…第2ピン、36…第2リンク、37…第3ピン、38…回転板、39…動力伝達機構、40…ロック機構、40A…ロック機構、40B…ロック機構、41…アタッチメント部材、41A…アタッチメント部材、42…基部、42A…基部、43…筒部、43A…円筒部、43a…側壁部、43b…前壁部、44…ロック孔部、44A…雌ねじ孔部、44C…雌ねじ孔部、44T…底面、44a…長孔部、44b…円孔部、44c…円孔部、45…ねじ、46…ねじ、51…ボタン機構、51A…ねじ、51C…ねじ、52…ボタン部、52a…筒部、52b…前面部、52c…後面部、52C…頭部、53…軸部、53C…胴部、54…固定部、54A…雄ねじ部、54C…雄ねじ部、55…ばね、55C…ばね、56…ガイド部、57…ガイド部、58…ワッシャ、61…支持部、61A…支持部、61a…壁部、61Aa…壁部、61b…挿通孔、61Ab…挿通孔、61c…ガイド孔、61d…ガイド孔、61e…筒部、61Ae…筒部、100…電動工具用バッテリ、101…スライドレール、102…解除ボタン、103…操作ボタン、104…表示装置、111…出力軸、112…回転子、121…円筒部、122…羽根部、131…凸部、141…枠部、141a…外筒部、141b…内筒部、141c…前壁部、142…網状部、143…前フック部、143a…基部、143b…突出部、143c…前端面部、144…マーク部、151…枠部、151a…外筒部、151b…内筒部、151c…後壁部、152…網状部、153…後フック部、153a…基部、153b…突出部、153c…後端面部、154…マーク部、171…突出部、172…連結部、181…基部、182…軸部、183…アーム部、183A…第1アーム部、183B…第2アーム部、201…前面、202…後面、203…左側面、204…右側面、205…上面、206…下面、230…バッテリ装着部、230G…ガイドレール、231…第1開口、232…第2開口、241…電源ボタン、242…首振ボタン、243…風速操作部、244…風速切替ボタン、245…風速表示ランプ、246…タイマ操作部、247…タイマボタン、248…タイマ表示ランプ、251…カバー、261…制御回路、AX1…横首振軸、AX2…縦首振軸、RX…回転軸、S1…第1空間、S2…第2空間。