(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】植栽用穿孔具
(51)【国際特許分類】
A01C 5/04 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
A01C5/04 B
(21)【出願番号】P 2019025727
(22)【出願日】2019-02-15
【審査請求日】2022-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】591075630
【氏名又は名称】株式会社アクティオ
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】光永 純一
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-073233(JP,U)
【文献】実開昭49-026306(JP,U)
【文献】実公昭33-018847(JP,Y1)
【文献】特開2003-343187(JP,A)
【文献】特開平11-032598(JP,A)
【文献】実開昭57-100812(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 5/02- 5/04
B26F 1/00- 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹木や植物などの苗を植栽するための植穴を地盤に形成するための植栽用穿孔具であって、
人力、または電動工具からの駆動力によって回転可能な、回転軸と、
前記回転軸の先端近傍に設け、前記回転軸から外側に張り出すように伸びる、2枚以上の先端羽根と、
前記回転軸の外周に設け、土砂を上方へと掘削および排土する、螺旋翼と、
を少なくとも具備し、
前記先端羽根
は、
下端を前記回転軸に接続し、前記回転軸から外側に向かう張出長が、前記回転軸の先端側に向かって直線状に漸減する形状を呈する、第1の傾斜辺
と、
前記第1の傾斜辺の上端と連続するように上方へと設け、前記回転軸から外側に向かう張出長を略等長とした形状を呈する、連絡辺と、を少なくとも有し、
前記2枚以上の先端羽根のうち前記螺旋翼と接続する先端羽根は、
前記連絡辺を前記螺旋翼の最下端と接続してあり、
前記2枚以上の先端羽根のうち、前記螺旋翼と接続しない先端羽根は、
一端を前記連絡辺の上端と接続し、他端を前記回転軸に接続してあり、前記回転軸から外側に向かう張出長が、前記回転軸の後端側に向かって直線状に漸減する形状を呈する、第2の傾斜辺と、をさらに有することを特徴とする、
植栽用穿孔具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹木や農作物などの苗を植栽するための植穴を地盤に設けるための植栽用穿孔具に関し、より詳細には種々の土質条件に対応可能な植栽用穿孔具に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の特許文献1には、苺などの苗を定植するための植穴を畝に設けるための苗定植用穿孔具が開示されている。
この苗定植用穿孔具は、既製の電動工具に着脱可能に構成し、駆動側回転軸からの回転力でもって回転し、先端に先鋭部を設けた受動側回転軸体と、受動側回転軸体の外周に捲回して設けた螺旋体と、螺旋体の外周に取付けられる略筒状の掘削土飛散防止カバーと、を備えている。
螺旋体は、掘削土を排出するために設けており、掘削土飛散防止カバーは、螺旋体によって排出する掘削土が周囲に飛散することを防止するために設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した苗定植用穿孔具では、以下に記載する問題のうち、少なくとも何れか1つの問題によって、掘削効率の低下が懸念される。
(1)根が混じった土壌の穿孔作業に用いる場合、根が螺旋体にからまりやすく、掘削が止まってしまう場合がある。
(2)掘削が進まない中で電動工具を駆動し続けると、電動工具の電池消耗が激しくなる。
(3)礫の絡みを取り除く作業等に労力を要し、作業時間が奪われる。
【0005】
よって、本発明は、根や礫などの障害物が混じった土壌などの穿孔作業に適した植栽用穿孔具を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、樹木や植物などの苗を植栽するための植穴を地盤に形成するための植栽用穿孔具であって、人力、または電動工具からの駆動力によって回転可能な、回転軸と、前記回転軸の先端近傍に設け、前記回転軸から外側に張り出すように伸びる、2枚以上の先端羽根と、前記回転軸の外周に設け、土砂を上方へと掘削および排土する、螺旋翼と、を少なくとも具備し、前記先端羽根は、下端を前記回転軸に接続し、前記回転軸から外側に向かう張出長が、前記回転軸の先端側に向かって直線状に漸減する形状を呈する、第1の傾斜辺と、前記第1の傾斜辺の上端と連続するように上方へと設け、前記回転軸から外側に向かう張出長を略等長とした形状を呈する、連絡辺と、を少なくとも有し、前記2枚以上の先端羽根のうち、前記螺旋翼と接続する先端羽根は、前記連絡辺を前記螺旋翼の最下端と接続してあり、前記2枚以上の先端羽根のうち、前記螺旋翼と接続しない先端羽根は、一端を前記連絡辺の上端と接続し、他端を前記回転軸に接続してあり、前記回転軸から外側に向かう張出長が、前記回転軸の後端側に向かって直線状に漸減する形状を呈する、第2の傾斜辺と、をさらに有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)先端羽根に設けた第1の傾斜辺が、土壌内の根などの障害物を外側に押し出してかき分けるように侵入するため、特に、土壌内の根が穿孔具の先端に絡みづらくなり、障害物の詰まりによって穿孔が滞るおそれが無くなる。
(2)先端羽根に設けた第2の傾斜辺の外側に形成される空間へと、礫などの障害物が案内されるため、先端羽根の周辺で障害物が詰まりにくくなる。
(3)第2の傾斜辺または連絡辺を設けることにより、先端羽根の外側に、構造上弱部になり得る鋭角部分が形成されなくなる。
(4)第1の傾斜辺、連絡辺および第2の傾斜辺によって形成される領域が、略台形形状となるため、先端羽根の最大幅と最大長によって区画される矩形領域の範囲内で、先端羽根の面積をできるかぎり大きく確保することができ、先端羽根の強度向上に寄与する。
(5)第2の傾斜辺を省略した1枚の先端羽根に螺旋翼の最下端を接続し、その余の先端羽根では、少なくとも前記第2の傾斜辺を設けた構成とすることで、接続対象となった先端羽根と、螺旋翼との間で回転軸の周方向側に隙間が形成されないため、当該隙間に礫が挟まるなどの問題を回避することができる。
(6)スムーズな穿孔により掘削能力が異常低下した状態で電動工具を駆動し続けることも無いため、電動工具の無駄な電池消耗を防止することができる。
(7)根の絡みなどを取り除く作業等によって作業時間を浪費することが無い。
(8)エンジン式と比べ、軽量で低騒音であることより作業者への肉体的負担が軽減され、足場の悪い急傾斜地や山野での作業性・安全性が高まり軽労化を実現できる。
(9)重機などの大型器具を用いないため、傾斜地や狭小な場所に植穴を形成できる。また植穴を形成するコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本発明に係る植栽用穿孔具の使用イメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【実施例】
【0010】
<1>全体構成(
図1)
本実施例に係る植栽用穿孔具A(以下単に「穿孔具A」ともいう。)は、電動工具に着脱自在に構成したアタッチメント型の治具である。
図1に、本発明に係る植栽用穿孔具Aの全体構成の一例を示す。
図1(a)は植栽用穿孔具Aの正面図であり、
図1(b)は植栽用穿孔具Aの背面図である。
本実施例に係る植栽用穿孔具Aは、回転軸10、螺旋翼20および先端羽根30を少なくとも具備して構成する。
以下、各要素の詳細について説明する。
【0011】
<2>回転軸(
図1)
回転軸10は、螺旋翼20および先端羽根30に回転力を伝達するための要素である。
【0012】
<2.1>回転軸の後端側
本発明において、回転軸10に回転力を与える手段は特段限定しない。
本実施例では、回転軸10の一端(後端)側を電動工具に着脱自在に構成することで、回転軸10を電動工具でもって回転可能に構成している。
その他、本発明に係る穿孔具Aは、別途設けたハンドルなどによって人力で回転軸10に回転力を与える態様であっても良い。
【0013】
<2.2>回転軸の先端側
回転軸10の他端(先端)側には、掘削作業の開始時に地盤に突き刺して穿孔具全体の揺れを防止するための先鋭部11を設けている。
本実施例では、先鋭部11の先端をプラスドライバーのような十字形状としている。
【0014】
<3>螺旋翼(
図1)
螺旋翼20は、地盤の掘削と、掘削土などの排出を行うための要素である。
本実施例では、後述する先端羽根30の略上方において、回転軸10の周囲に螺旋状に設けた翼(羽根)でもって、螺旋翼20を構成している。
【0015】
<3.1>螺旋翼の形状例
螺旋翼20の勾配は一定であっても良いし、上方に向かって増加するように構成しても良い。
また、螺旋翼20は、翼部分を連続するように配置していても良いし、翼部分を略階段状に間欠配置してもよい。
なお、螺旋翼20を設ける長さは、植栽する穴の深さによって適宜決定すればよい。本実施例では、螺旋翼20の長さを穴の深さよりも長めに設定している。
【0016】
<4>先端羽根(
図1)
先端羽根30は、螺旋翼20による地盤の掘削・排土を促進するための要素である。
本発明において、先端羽根30の枚数は2枚以上を必須とする。
本実施例では、先端羽根30は、螺旋翼20と先鋭部11との間で、回転軸10の側周に、平面視して90°間隔を空けて4枚の先端羽根30を設けている。
本発明において、先端羽根30は、回転軸10から外側に張り出すように伸びる形状を呈しており、少なくとも第1の傾斜辺31を有し、その他、第2の傾斜辺32、連絡辺33を任意に設けることができる。
なお、本発明において、各先端羽根30は全て同一形状であることを必須とするものではない。
以下、各辺の詳細について説明する。
【0017】
<4.1>第1の傾斜辺
第1の傾斜辺31は、少なくとも先端羽根30の土壌内への侵入を促進するための部位である。
第1の傾斜辺31は、回転軸10から外側に向かう張出長が、回転軸10の先端側に向かって漸減する形状を呈している。
本発明において、回転軸10と第1の傾斜辺31との間を構成する鋭角部分の角度は特段限定しないが、30°程度が好ましい。
この第1の傾斜辺31は、侵入が進むにつれて土壌内の根などの障害物を外側に押し出してかき分けるため、特に、土壌内の根が穿孔具Aの先端に絡みづらくなる。
【0018】
<4.1.1>その他の態様
本発明において、第1の傾斜辺31は、土壌内の根などの障害物を外側に押し出してかき分けるように作用することが可能な範囲内で、あらゆる態様を選択することができる。
したがって、本発明では、第1の傾斜辺31の傾斜角度が常に一定であることを必須とするものではなく、第1の傾斜辺31を湾曲した態様や複数の辺によって構成した態様とすることもできる。
【0019】
<4.2>第2の傾斜辺
第2の傾斜辺32は、少なくとも、土壌内部の礫などの障害物の移動を促して、先端羽根30の周辺での障害物の詰まりを防止するための部位である。
第2の傾斜辺32は、回転軸10から外側に向かう張出長が、回転軸10の後端側に向かって漸減する形状を呈している。
本発明において、第2の傾斜辺32の傾斜角度は特段限定しない。
【0020】
また、第2の傾斜辺32は、第1の傾斜辺31または連絡辺33との間で形成する角度をより大きく確保することによって、先端羽根30の外側に、弱部となり得る鋭角部分の形成を抑止することにも繋がる。
また、第2の傾斜辺32を設けた先端羽根30は、その上部側に空間(排出空間40)が形成され、当該排出空間40による礫の出入りを許容することになるため、先端羽根30の周辺で礫が詰まりにくくなる。
【0021】
<4.2.1>その他の態様
なお、第2の傾斜辺32の傾斜角度は常に一定である必要はなく、湾曲した態様や複数の辺によって構成することもできる。
従って、第2の傾斜辺32の他端側から更に略水平方向に伸びる辺を回転軸10に接続する構成であってもよい。
これらの構成は、前記した第2の傾斜辺32による鋭角部分の形成の抑止や、排出空間40による礫等の詰まりの防止の目的に適う範囲で、あらゆる形状を選択することができる。
【0022】
<4.3>連絡辺
連絡辺33は、少なくとも先端羽根30の強度を向上させるための部位である。
連絡辺33は、回転軸10から外側に向かう張出長を略等長とした一辺で有り、第1の傾斜辺31の上端側に接続することで、第1の傾斜辺31と連絡辺33との間で形成する角度を大きく確保することで、先端羽根30の外側に、弱部となり得る鋭角部分の形成を抑止することができる。
また、本実施例では、連絡辺33を第1の傾斜辺31と第2の傾斜辺32の間に設けていることから、先端羽根30の形状が、上辺を連絡辺33、下辺を回転軸10との接触辺とした、略台形形状を呈することとなる。
この略台形形状の先端羽根は、先端羽根30の最大幅と最大長によって区画される矩形領域の範囲内で、先端羽根30の面積をできるかぎり大きく確保することに繋がり、先端羽根30の強度向上に寄与することができる。
【0023】
<5>螺旋翼と先端羽根との関係
本発明では、螺旋翼20と先端羽根30との関係について、以下の構造を採用することができる。
【0024】
<5.1>先端羽根と螺旋翼の高さの設定
本発明では、各先端羽根30の最上部と、螺旋翼20の最下部とが同じ高さに位置するように構成してもよい。
上記構成によれば、先端羽根30が完全に侵入した箇所の土壌がそのまま螺旋翼20へと案内されるため、螺旋翼20による排土効果が向上する。
【0025】
<5.2>先端羽根と螺旋翼の接続高さ
先端羽根30の最上部と、螺旋翼20の最下部とを同じ高さに位置させるにあたって、螺旋翼20の最下部を何れか1つの先端羽根30に接続させた構成としてもよい。
上記構成によれば、接続対象となった先端羽根30と螺旋翼20の間で回転軸10の周方向側に隙間が形成されないため、当該隙間に礫が挟まるなどの問題を回避することができる。
【0026】
なお、本実施例では、4枚の先端羽根30のうち3枚については、第1の傾斜辺31、第2の傾斜辺32および連絡辺33を全て設けた構成とし、残る1枚(
図1における前方側)の先端羽根30を、第1の傾斜辺31および連絡辺33を設けた構成として、この連絡辺33に前記螺旋翼20の最下端21を接続している。
また、本実施例では、4枚の先端羽根30のうち3枚に設けている第2の傾斜辺32と、残る1枚の先端羽根30に接続する螺旋翼20の下端部分とが、上下方向においてラップするように配置されているが、本発明は当該配置形態に限定されない。
例えば、螺旋翼20の最下端21を接続する連絡辺33の長さを、その余の先端羽根30における第2の傾斜辺32の回転軸10との接触位置まで延伸させるように配置することにより、先端羽根30と螺旋翼20とが、上下方向においてラップしないように構成することもできる。
【0027】
<6>使用方法
図2に、本発明に係る植栽用穿孔具Aの使用イメージ図を示す。
(1)掘削作業の開始(
図2(a))
まず、電動工具Bに、本発明に係る植栽用穿孔具Aを取り付けた状態で、掘削予定箇所の略中心部に先鋭部11を突き刺して位置決めする。
その後、電動工具Bを駆動して、先端羽根30および螺旋翼20の回転を開始する。
(2)植穴の形成(
図2(b))
次に、植栽用穿孔具Aを差し込んでいき、所定の深さまで掘削作業を進めて、植穴となる穴Dを形成する。
その際、地中に根Cなどの障害物が存在したりする場合であっても、先端羽根30の第1の傾斜辺31でもって先行して根Cが穴Dの外側の土壌に押し出されるようにかき分けられることとなる。
その結果、穿孔具Aの先端羽根30や螺旋翼20に根Cが絡みづらく、根Cの絡みによって先端羽根30や螺旋翼20の回転が遮られて穿孔が滞るおそれが無くなる。
また、先端羽根30に設けた第2の傾斜辺32の外側に形成される排出空間によって土壌内の礫が各先端羽根30の間を出入りできるため、先端羽根30の周辺での礫の詰まりが発生しにくくなる。
(3)苗の植栽(
図2(c))
所定の深さまで掘削作業が進んだあとは、穴Dに苗Eを投入し、穿孔時に排土された掘削土を穴Dに戻すなどして苗Eの固定を行う。
【0028】
<7>変形例(
図3)
以下、本発明に係る穿孔具の先端羽根の形状例について、説明する。
【0029】
<7.1>第1の傾斜辺のみの構成(
図3(a))
先端羽根30において、第1実施例で設けてある第2の傾斜辺32と連絡辺33とを省略した態様である。
第1の傾斜辺31の上端は、回転軸10から伸びる略水平の接続辺34に接続されており、1つの先端羽根30での接続辺34に、螺旋翼20の最下端21が接続されている。
本例によっても、第1の傾斜辺31でもって障害物を外側に押し出してかき分ける作用効果を発揮することができる。
【0030】
<7.2>第1の傾斜辺および第2の傾斜辺のみの構成(
図3(b))
先端羽根30において、第1実施例で設けてある連絡辺33を省略した態様である。
本例によっても、障害物を外側に押し出してかき分ける作用効果や、第1の傾斜辺31と第2の傾斜辺32との間の角度を大きく確保して弱部となり得る鋭角部分の形成の抑止効果を発揮することができる。
ただし、第2の傾斜辺32と螺旋翼の最下端21との間では、回転軸の外側方向に向かって漸増する幅を有する隙間が形成されるため、当該隙間に礫などの障害物が挟まってしまうことも考えられる。
したがって、土壌内に比較的大きな礫などが存在すると想定される現場では本例に係る穿孔具の採用には留意する必要がある。
【0031】
<7.3>第1の傾斜辺および連絡辺のみの構成(
図3(c))
先端羽根30において、第1実施例で設けてある第2の傾斜辺32を省略した態様である。
本例によっても、障害物を外側に押し出してかき分ける作用効果や、第1の傾斜辺31と第2の傾斜辺32との間の角度を大きく確保して弱部となり得る鋭角部分の形成の抑止効果を発揮することができる。
【符号の説明】
【0032】
A 植栽用穿孔具
10 回転軸
11 先鋭部
20 螺旋翼
21 最下端
30 先端羽根
31 第1の傾斜辺
32 第2の傾斜辺
33 連絡辺
34 接続辺
40 排出空間
B 電動工具
C 根
D 穴
E 苗