(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】クラウドモニタリングシステムと協働する水素発生器及びそのクラウドモニタリングシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 16/10 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
A61M16/10 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019132595
(22)【出願日】2019-07-18
【審査請求日】2019-08-16
(31)【優先権主張番号】201810830469.6
(32)【優先日】2018-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】515080294
【氏名又は名称】リン,シン-ユン
【氏名又は名称原語表記】Lin,Hsin-Yung
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】リン,シン-ユン
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0158038(US,A1)
【文献】特開2016-099866(JP,A)
【文献】特開2002-291890(JP,A)
【文献】国際公開第2018/116366(WO,A1)
【文献】特表2017-519547(JP,A)
【文献】特表2007-531592(JP,A)
【文献】国際公開第2017/014562(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 16/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドモニタリングシステムと連携する水素発生器であって、
水素発生デバイスであって、
電気分解される水を収容するように構成される水タンク、及び、
電気分解される水を電気分解して、水素ガスを発生するように構成される電解セル、を備える、水素発生デバイスと、
水素発生デバイスに結合され、水素発生デバイスの状態信号を検出または表示するように構成されるモニタリングデバイスであって、状態信号は、水素生産情報、使用時間情報、水素濃度情報、または水素発生器温度情報を含む、モニタリングデバイスと、
前記ユーザの生理的情報を発生するように構成される生理的情報入力デバイスであって、前記生理的情報は、血中酸素濃度値、心拍動指標、呼吸機能値、または血圧値を含
み、前記ネットワークデバイスに無線で結合されるスマートリストバンドである、生理的情報入力デバイスと、
モニタリングデバイスに電気結合されたネットワークデバイスであって、前記生理的情報及び状態信号を含む機械情報をクラウドモニタリングシステムに選択的に送信する、
ネットワークデバイスであって、前記状態信号は、水素生産情報、使用時間情報、水素濃度情報、または水素発生器温度情報で構成される、ネットワークデバイスと、
前記ネットワークデバイスに電気結合された制御デバイスであって、前記ネットワークデバイスを介して前記クラウドモニタリングシステムから運転パラメータを受信し、前記運転パラメータに従って前記水素発生デバイスを制御するように構成される、制御デバイスとを備え、
前記運転パラメータは、前記生理的情報及び前記機械情報に対応する、水素発生器。
【請求項2】
前記ユーザの前記生理的情報に関して匿名化プロシージャを実施して、匿名化生理的情報を発生するように構成される匿名化デバイスを更に備え、
前記ネットワークデバイスは、前記匿名化生理的情報を前記クラウドモニタリングシステムに送信する、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項3】
前記機械情報が異常情報を含むとき、前記制御デバイスは、前記クラウドモニタリングシステムによって送信される前記運転パラメータに従って前記水素発生デバイスのターンオフプロシージャまたは設定プロシージャを実行する、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項4】
前記運転パラメータは、前記クラウドモニタリングシステムを介してモバイルデバイスによって水素発生器の前記制御デバイスに送信され、それにより、前記制御デバイスは、前記運転パラメータに従って前記水素発生デバイスのターンオフプロシージャ、ターンオフプロシージャ、または設定プロシージャを制御する、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項5】
前記ユーザの認証情報を発生するように構成される認証入力デバイスを更に備え、
前記ネットワークデバイスは、前記ユーザの前記認証情報を前記クラウドモニタリングシステムに選択的に送出する、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項6】
前記生理的情報は、前記クラウドモニタリングシステムのユーザアカウントに前記生理的情報を記憶するために、前記水素発生器の機械識別コード及び前記生理的情報入力デバイスのデバイス識別コードに従ってユーザにリンクされる、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項7】
水素発生器の位置決め信号を発生するように構成される位置決めデバイスを更に備え、前記機械情報は前記位置決め信号を含み、前記位置決め信号はGPS情報または機械ネットワークアドレス情報を含む、請求項1に記載の水素発生器。
【請求項8】
請求項1に記載の複数の水素発生器をモニターするためのクラウドモニタリングシステムであって、
前記複数の水素発生器から複数の機械情報を受信するように構成されるクラウド制御コンソール
であって、前記機械情報は、水素生産情報、使用時間情報、水素濃度情報、または水素発生器温度情報を含む、クラウド制御コンソールと、
前記複数の水素発生器の前記複数の機械情報を記憶するように構成される一体化データベースと、
前記クラウド制御コンソールに結合され、前記複数の水素発生器の第1の水素発生器に運転パラメータを送信するように構成される遠隔送信デバイスであって、それにより、前記第1の水素発生器は、前記運転パラメータに従ってターンオフプロシージャ、ターンオフプロシージャ、または設定プロシージャを実施する、遠隔送信デバイスと、
前記複数の水素発生器の位置を表示または記録するための、前記一体化データベースに結合された位置モニタリングデバイスと、
前記一体化データベースに結合され、前記複数の機械情報を分析し確認するように構成されるデータ分析デバイスとを備える、クラウドモニタリングシステム。
【請求項9】
前記遠隔送信デバイスは、前記第1の水素発生器に対応する機械情報のセットが異常情報を含むことを前記データ分析デバイスが確認すると、前記第1の水素発生器に前記運転パラメータを送信し、それにより、前記第1の水素発生器は、前記運転パラメータに従ってターンオフプロシージャまたは設定プロシージャを実施する、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【請求項10】
前記運転パラメータは、前記遠隔送信デバイスを介してモバイルデバイスによって前記第1の水素発生器に送信され、それにより、前記第1の水素発生器は、前記運転パラメータに従ってターンオフプロシージャ、ターンオフプロシージャ、または設定プロシージャを実施する、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【請求項11】
前記一体化データベースは、前記複数の水素発生器の複数のユーザの複数の認証情報または複数の生理的特徴情報を更に記憶し、前記複数のユーザの複数の生理的情報を記憶し、前記データ分析デバイスは、前記複数のユーザの前記複数の生理的情報を分析し、前記運転パラメータを発生する、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【請求項12】
前記一体化データベースは、前記複数の水素発生器の複数のユーザの複数の匿名化生理的情報を更に記憶し、前記データ分析デバイスは、前記複数のユーザの前記複数の匿名化生理的情報を分析し、前記運転パラメータを発生する、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【請求項13】
前記一体化データベースに記憶された前記複数の機械情報は、匿名化された機械情報である、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【請求項14】
前記位置モニタリングデバイスは、前記複数の水素発生器の複数の位置をマップ上に表
示する、請求項
8に記載のクラウドモニタリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年7月26日に出願された中国特許出願公開第2018108304696号明細書に基づきかつそれからの優先権を主張し、その開示は参照によりその全体が本明細書に組込まれる。
【0002】
本発明は、水素発生器及びクラウドモニタリングシステムに関し、より詳細には、クラウドサービス及び複数の水素発生器をモニターすることが可能なクラウドモニタリングシステムと組合せることが可能な水素発生器に関する。
【背景技術】
【0003】
長い間、人々は人間生活に多くの注意を払ってきた。多くの医療技術が、疾患と戦い、人間の寿命を延ばすために開発されてきたが、過去のほとんどの医療処置は受動的である。すなわち、手術、薬物投与、がんの化学療法及び放射線治療、または、ナーサリー、リハビリテーション、及び慢性疾患の補正等、疾患は起こると処置される。しかしながら、近年、多くの医療専門家は、将来の罹患率を能動的に予防するために、健康食品研究、遺伝性疾患スクリーニング、及び早期予防等の予防的医療法に向けた研究を次第に行ってきた。さらに、人間の寿命を延ばすために、スミアケア製品及び酸化防止食品/薬物を含む多くの老化防止及び酸化防止技術が開発され、大衆によって広く使用されてきた。
【0004】
種々の理由(疾患、ダイエット、環境、またはライフスタイル等)で人間身体によって生成されるフリーラジカル(有害なフリーラジカル)としても知られる不安定な酸素が、水の一部を形成する吸入された水素と混合され、その後、人間身体内のフリーラジカルの数が減少するように排泄されて、酸化及び老化に抗し、慣性疾患をなくし、ビューティーケア効果を達成することができることを調査が見出した。高濃度酸素の長期呼吸によって引起される肺損傷を有する一部の長期の寝たきりの患者が、水素を吸入することによって救済される可能性があることを臨床試験が示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許出願公開第2018108304696号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記理由に基づいて、近年、水素に関する研究が絶え間なく続けられ、水素を発生する関連製品が、大幅に開発され、製造されている、しかしながら、水素を吸入する個人の反応は、それぞれの人の肉体的状態に応じて変動する場合があるが、製品のほとんどは、製造及び販売に限定される。使用後の顧客の応答及び生理的変化についての対応する販売後サービス及び追跡は全く存在せず、それは、健康保護全体の明らかな欠点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記で述べた問題に応答して、本発明の目的は、クラウドモニタリングシステムと連携する水素発生器を提供することである。水素発生器は、水素発生デバイス、モニタリングデバイス、ネットワークデバイス、及び制御デバイスを備える。モニタリングデバイスは水素発生デバイスに結合され、ネットワークデバイスはモニタリングデバイスに電気結合され、制御デバイスはネットワークデバイスに電気結合される。水素発生器は、ユーザが吸入するための水素を発生するように構成され、水素発生器は、水タンク、電解セル、及び、噴霧器を備える。水タンクは電気分解される水を収容するように構成される。電解セルは、電気分解される水を電気分解して、水素ガスを発生するように構成される。噴霧器は、霧状ガスを発生し、水素ガスを受取り、水素ガスと混合して、ユーザが吸入するための混合ガスを発生するように構成される。モニタリングデバイスは、水素発生デバイスの状態信号を検出または表示するように構成されることができ、ネットワークデバイスは、状態信号を含む機械情報をクラウドモニタリングシステムに選択的に送信することができる。制御デバイスは、ネットワークデバイスを介してクラウドモニタリングシステムから運転パラメータを受信し、運転パラメータに従って水素発生デバイスを制御するように構成されることができる。
【0008】
そこでは、状態信号は、水素生産情報、使用時間情報、水素濃度情報、噴霧器霧化レート 情報、または水素発生器温度情報を含むことができる。
【0009】
本発明の他の目的は、上記した複数の水素発生器をモニターするためのクラウドモニタリングシステムを提供することである。クラウドモニタリングシステムは、クラウド制御コンソール、一体化データベース、遠隔送信デバイス、位置モニタリングデバイス、及びデータ分析デバイスを備える。遠隔送信デバイスはクラウド制御コンソールに結合され、位置モニタリングデバイスは一体化データベースに結合され、データ分析デバイスは一体化データベースに結合される。クラウド制御コンソールは、複数の水素発生器から複数の機械情報を受信するように構成され、一体化データベースは複数の機械情報を記憶するように構成される。遠隔送信デバイスは、複数の水素発生器の第1の水素発生器に運転パラメータを送信するように構成されることができ、それにより、第1の水素発生器は、運転パラメータに従ってターンオンプロシージャ、ターンオフプロシージャ、または設定プロシージャを実施することができる。位置モニタリングデバイスは、複数の水素発生器の位置を表示または記録するように構成されることができ、データ分析デバイスは、複数の機械情報を分析し確認するように構成されることができる。
【0010】
本発明の他の目的は、上記した複数の水素発生器をモニターするためのクラウドモニタリングシステムを提供することである。クラウドモニタリングシステムは、一体化データベース、オーダリングプラットフォーム、クラウド制御コンソール、遠隔送信デバイス、及び位置モニタリングデバイスを備える。オーダリングプラットフォームはネットワークを介して一体化データベースに結合され、遠隔送信デバイスはクラウド制御コンソールに結合され、位置モニタリングデバイスは一体化データベースに結合される。一体化データベースは、複数の水素発生器の複数の機械情報を記憶するように構成され、クラウド制御コンソールは複数の機械情報にそれぞれ対応する複数の起動パラメータを発生するように構成され、複数の水素発生器は、起動パラメータに従って起動設定プロシージャを実施することができる。オーダリングプラットフォームは、ユーザが、オーダー命令を入力し、オーダー命令をクラウド制御コンソールに送信するために構成され、そこでは、オーダー命令は所定の位置情報を含む。位置モニタリングデバイスは複数の水素発生器の位置を表示するように構成されることができる。
【0011】
この実施形態において、クラウド制御コンソールが、複数の水素発生器の第1の水素発生器の位置を所定の位置情報と比較すると、結果が照合される。その後、クラウド制御コンソールは、第1の水素発生器に対応する起動パラメータを出力するように遠隔送信デバイスを制御する。それにより、第1の水素発生器は、起動パラメータに従って起動設定プロシージャを実施することができる。
【0012】
従来技術と比較して、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステムは、水素発生器のモニタリングデバイスを使用して、水素発生器の機械情報を収集し、生理的情報入力デバイスを使用して、ユーザの生理的情報を追跡する。本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステムは、ビッグデータ分析のために機械情報及び生理的情報を使用し、分析結果を、製品改良、販売後サービス、及び更に医療研究に適用する。
【0013】
実施形態の幾つかは、同様の指定が同様の部材を示す以下の図を参照して詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステムを示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステムを示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステムを示す略図である。
【
図4】本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステムを示す機能ブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステムの位置モニタリングデバイスを示す略図である。
【
図6】本発明の一実施形態による水素発生器の修理センターを示す機能ブロック図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるクラウドモニタリングシステム及び水素発生器を示す機能ブロック図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるクラウドモニタリングシステム及び水素発生器を示す機能ブロック図である。
【
図9】本発明の別の実施形態によるクラウドモニタリングシステム及び水素発生器を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の利点、趣旨、及び特徴は、次の通りに実施形態及び図によって説明され論じられる。
【0016】
本発明を利用するために、趣旨及び特徴が、より容易にかつ明確に理解されることができ、詳細な説明及び議論が、特定の実施形態よってまた添付図を参照して続かれることになる。特定の実施形態が、単に本発明の特定の実施形態を示し、特定の方法、デバイス、状態、材料、及び同様なものが本発明または対応する実施形態を制限することを意図されないことが留意される。さらに、図のデバイスは、それらの相対的位置を表すために単に使用され、それらの実際の比率で描かれていない。
【0017】
図1を参照されたい。
図1は、本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステム1を示す機能ブロック図である。本発明は、水素発生器10、生理的情報入力デバイス20、及びクラウド制御コンソール30を備える水素発生器のクラウドモニタリングシステム1を提供する。水素発生器10は、ユーザが吸入するための水素を発生するように構成され、水素発生器10は、水タンク11、電解セル12、モニタリングデバイス13、位置決めデバイス14、及びネットワーク送信デバイス15を備える。水タンク11は電気分解される水を収容するように構成される。電解セル12は、電気分解される水を電気分解して、水素ガスを発生するように構成される。モニタリングデバイス13は状態信号を検出するように構成される。位置決めデバイス14は水素発生器の位置決め信号を発生するように構成される。ネットワーク送信デバイス15はモニタリングデバイス13に電気結合され、位置決めデバイス14は、状態信号及び位置決め信号を含む機械情報S
1をクラウド制御コンソール30に送信するように構成される。生理的情報入力デバイス20は、機械情報S
1及び生理的情報S
2を受信するように構成され、機械情報S
1及び生理的情報S
2を使用してデータ分析を実施する。
【0018】
そこでは、状態信号は、水素発生器に組込まれた複数のセンサによって検知され得る水素生産情報、使用時間情報、水素濃度情報、水素発生器ガス圧情報、または水素発生器温度情報等を含む。水素生産情報は、1分当たりの平均水素生産、総合水素生産、または最大水素生産等である可能性がある。使用時間情報は、平均日単位使用時間、使用期間、または総使用時間である可能性がある。水素濃度情報は、水素発生器に組込まれた水素濃度センサによって測定される可能性がある。水素発生器ガス圧情報は、水素発生器に組込まれた圧力センサによって測定される可能性がある。水素発生器温度情報は、水素発生器のモーター温度情報、電解水温度情報、または水素温度情報を含み得るが、それに限定されない。
【0019】
生理的情報S2は、高さ値、体重値、年齢、性別、血中酸素濃度値、血糖値、呼吸機能値、血圧値、及びX線写真等の生理的関連情報を含む可能性がある。特定の実施形態において、生理的情報入力デバイス20は、生理的情報S2をユーザが手作業で入力し、水素発生器10と有線または無線方式で通信する可能性がある。生理的情報S2は、水素発生器10のネットワーク送信デバイス15によってクラウド制御コンソール30に送信される。他の実施形態において、生理的情報入力デバイス20は生理的情報センサである可能性があり、生理的情報センサは水素発生器10と有線または無線方式で通信する。生理的情報S2は、ネットワーク送信デバイス15によってクラウド制御コンソール30に送信される。酸素マスクまたは心拍数計等の生理的情報センサは水素発生器10に有線方式で電気結合される。無線送信機能を有する家庭用検出機器(例えば、血圧機械または計量機)または装着可能デバイス(例えば、スマートリストバンド)等の生理的情報センサは水素発生器10に無線方式で電気結合される。他の実施形態において、生理的情報センサは、それ自身、例えば、医療レベル専門検出機器(例えば、核磁気共鳴機器、超音波検出器)によってクラウド制御コンソール30に生理的情報S2をアップロードするための送信デバイスを有し、それは、ユーザにとって好都合である。機器が病院で使用されるとき、生理的情報S2は、クラウド制御コンソール30に直接アップロードされる可能性がある。
【0020】
図2を参照されたい。
図2は、本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステム1を示す機能ブロック図である。一実施形態において、水素発生器10は認証入力デバイス16を備え、クラウド制御コンソール30は一体化データベース31を備える。ユーザは、ネットワークを通してクラウド制御コンソール30に電気結合され、一体化データベース31においてユーザアカウントを確立する。ユーザアカウントは、基本情報(例えば、年齢、性別、及び医療履歴)、ユーザによる水素発生器の識別子、及び少なくとも1つの認証情報を含む。そこでは、認証情報は、パスワード、指紋認証、瞳孔認証、音声認証、USB認証、携帯電話認証、アプリケーション認証、デバイス識別コード認証等であり得るが、それに限定されない。ユーザが水素発生器10を使用するとき、ユーザは、認証入力デバイス16を介して第1の認証情報を入力する。第1の認証情報は、機械情報S
1に含まれ、クラウド制御コンソール30に送信される。クラウド制御コンソール30は、機械情報S
1の第1の認証情報をユーザアカウントに含まれる認証情報と比較する。第1の認証情報がユーザアカウントの認証情報の少なくとも1つに一致する場合、機械情報S
1が一体化データベース31のユーザアカウントに記憶される。同様に、ユーザが生理的情報入力デバイス20を使用するとき、生理的情報S
2は水素発生器10に送信される。ユーザは、水素発生器10の認証入力デバイス16を介して第2の認証情報を入力する可能性がある。第2の認証情報は、生理的情報S
2に含まれ、クラウド制御コンソール30に送信される。クラウド制御コンソール30は機械情報S
2の第2の認証情報をユーザアカウントに含まれる認証情報と比較する。第2の認証情報がユーザアカウントの認証情報の少なくとも1つに一致する場合、機械情報S
2が一体化データベース31のユーザアカウントに記憶される。他の実施形態において、ユーザは、生理的情報入力デバイス20を介して第2の認証情報を入力する可能性がある。第2の認証情報は、生理的情報S
2に含まれ、水素発生器10に送信され、生理的情報S
2は、水素発生器10のネットワーク送信デバイス15を介してクラウド制御コンソール30に送信される。そこでは、第2の認証情報は、ユーザの生理的特徴情報、設定用パスワード、指紋情報認証、瞳孔情報認証、音声情報認証、USB情報認証、携帯電話認証、アプリケーション認証、デバイス識別コード認証等であるが、それに限定されない。第1の認証情報は、第2の認証情報と同じ認証情報であり得る。
【0021】
1つの特定の実施形態において、水素発生器10及び生理的情報入力デバイス20について単一ユーザのみが存在するとき、ユーザアカウントに電気結合される機械識別コード及びデバイス識別コードは、認証ステップなしで、クラウド制御コンソール30によって設定される可能性がある。例えば、ユーザAは、ユーザアカウントBを確立し、スマートブレスレットのデバイス識別コードをユーザアカウントBに接続する。クラウド制御コンソール30が、スマートブレスレットのデバイス識別コードを含む生理的情報S2を受信すると、生理的情報S2はユーザアカウントBに自動的に記憶される。そこでは、デバイス識別コードは一意のシリアル番号である可能性がある。
【0022】
図3を参照されたい。
図3は、本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステム1を示す略図である。一実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、ユーザ40(a)、ユーザ40(b)、ユーザ40(c)を含む複数のユーザ、水素発生器10(a)、水素発生器10(b)、生理的情報入力デバイス20(a)、生理的情報入力デバイス20(b)、及び生理的情報入力デバイス20(c)に適用される。この実施形態において、それぞれのユーザは少なくとも1つの認証情報を有し、それぞれの水素発生器は機械識別コードを有する。機械識別コードと協働するそれぞれのユーザの認証情報を使用することによって、複数の水素発生器及び複数の生理的情報入力デバイスを使用して複数のユーザの識別機能を実現することが可能である。
【0023】
図4及び
図5を参照されたい。
図4は、本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステム1を示す機能ブロック図である。
図5は、本発明の一実施形態による水素発生器のクラウドモニタリングシステム1の位置モニタリングデバイス34を示す略図である。1つの特定の実施形態において、クラウドモニタリングシステム1は、位置モニタリングデバイス34を備え、位置決めデバイス14はGPS(:Global Position system、全地球測位システム)位置決めデバイスまたは機械ネットワークアドレス情報を発生する位置決めデバイスである可能性がある。位置モニタリングデバイス34は、水素発生器10の位置決め信号36を検出するように構成され、機械情報S
1を含む位置決め信号36をクラウド制御コンソール30に送信する。
図5に示すように、位置モニタリングデバイス34は、デジタルワールドマップである可能性があり、デジタルワールドマップは、総合水素生産及び運転中の機械の数等の種々の情報を表示する可能性がある。クラウド制御コンソール30が機械情報S
1を受信すると、機械情報S
1の位置決め信号36は、位置モニタリングデバイス34の対応する位置内でマーク付けされる。位置モニタリングデバイス34において、位置決め信号36のそれぞれのマーク付けポイントは運転中の水素発生器10を示す。実際のアプリケーションにおいて、位置モニタリングデバイス34内に示される位置決め信号36は、クラウド制御コンソール30によって、1つの水素発生器10だけでなくより多くの水素発生器10をも示す1つのマーク付けポイントを設定される可能性がある。実際のアプリケーションにおいて、位置モニタリングデバイス34内で示す位置決め信号36は、マーク付けポイントを通して異なる信号を同様に伝達する可能性がある。例えば、マーク付けポイントちらつきが機械故障を示し得るとき、マーク付けポイントのカラー変化は、水素生産量が平均値より小さいことを示し得、それに限定されない種々の情報が、マーク付けポイントによって伝達され得る。
【0024】
1つの特定の実施形態において、ユーザまたは管理者は、クラウド制御コンソール30にアクセスすることによってユーザアカウントの履歴情報または統計データを閲覧し得る。ユーザは、認証情報を入力することによってアクセスすることを認可されるパーソナルユーザアカウントまたはユーザアカウントにアクセスし、過去3か月の平均血圧値、1年における体重変化、使用される水素発生器の累積水素生産量、及び、吸入水素と血圧変化の比較チャート等の関連履歴情報にアクセスし得る。管理者は、クラウド制御コンソール30にアクセスすることによって、(使用されたまたは損傷された)機械の状態、使用のエリア、ユーザのタイプ(異なる疾患、性別、年齢等)、水素生産の平均量、及び使用時間に依存するような、異なるタイプの統計データを表示しようと決めることができる。1つの特定の実施形態において、管理者は、データ分析のために、管理者によって閲覧されることを認可されるパーソナルユーザアカウントに同様にアクセスし、ユーザに適切なフィードバックを与えることができる。例えば、クラウド制御コンソール30は、機械情報S1及びユーザによって提供される生理的情報S2及びユーザに対するフィードバックに従って、ユーザの推奨使用時間及び機械設定パラメータを計算することができる。他の特定の実施形態において、管理者は、クラウド制御コンソール30を通してビッグデータ分析のために匿名化ユーザデータを読取ることができる、または、ユーザは、データをアップロードする前に匿名化処理を実施して、ユーザプロファイルのセキュリティを保護する。
【0025】
図6を参照されたい。
図6は、本発明の一実施形態による水素発生器の修理センター38を示す機能ブロック図である。一実施形態において、本発明の水素発生器の遠隔制御システム2は、水素発生器10及びクラウド制御コンソール30を備え;クラウド制御コンソール30は修理センター38を含む。水素発生器10は、ユーザが吸引するための水素を発生するように構成され、水素発生器10は、水タンク11、電解セル12、モニタリングデバイス13、位置決めデバイス14、ネットワーク送信デバイス15、及び制御デバイス17を備える。水タンク11は電気分解される水を収容するように構成される。電解セル12は、電気分解される水を電気分解して、水素ガスを発生するように構成される。モニタリングデバイス13は状態信号を検出するように構成される。位置決めデバイス14は水素発生器の位置決め信号を発生するように構成される。ネットワーク送信デバイス15は、状態信号及び位置決め信号を含む機械情報S
1をクラウド制御コンソール30に送信するように構成され、クラウド制御コンソール30から送出される制御信号S
3を受信するように構成される。制御デバイス17は、制御信号S
3を受信し、制御信号S
3に従って水素発生器10を働かせるように構成される。
【0026】
1つの特定の実施形態において、クラウド制御コンソール30は、機械情報S1を受信し、状態信号をモニターする。機械が異常であること、そして、耐用年数の終了、異常な水素生産量、機械の異常な温度、及び異常な水素濃度等の異常状態を状態信号が示す場合、クラウド制御コンソール30は、修理情報を修理センター38に送信する。修理情報は、異常な水素発生器の位置決め信号、ユーザ(購入者)連絡先情報、及び異常診断を含む。修理センター38は、修理情報を受信し、修理情報の異常診断に従って異常状態を確認する。異常状態が非ハードウェア施設異常であることが確認される場合、制御情報S3が、クラウド制御コンソール30を通して水素発生器10のネットワーク送信デバイス15に送出される。制御デバイス17は、ネットワーク送信デバイス15に電気結合され、ネットワーク送信デバイス15によって制御情報S3を受信する。制御デバイス17は、制御情報S3のコンテンツに従って異常状態トラブルシューティングを実施するように水素発生器10を働かせる。制御デバイス17は、制御情報S3に従って、水素発生器10のターンオン及びターンオフ、流量設定、システムオプション設定、及びシステム内部コード設定等の運転プログラムを実施することができる。
【0027】
1つの特定の実施形態において、修理センター38は、修理情報の異常診断に従って異常事象のリスクレベルを確認する。リスクレベルが高い場合、修理センター38は、遠隔制御を通して初期処置を実施する。リスクレベルが低い場合、修理センター38は、ユーザに対して連絡をとって、機械の異常状態を説明し、修理時間を予約する。上記特定の実施形態において、ユーザは、ユーザのプライバシーを保護するために遠隔制御に同意するか否かを設定する権利を有する。
【0028】
1つの特定の実施形態において、ユーザは、ターンオン及びターンオフ等の単純な操作についてモバイルデバイスを通して実施することを認可された水素発生器10の制御デバイス17に制御情報S3を送信することができる。
【0029】
1つの特定の実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、ビッグデータ分析のために機械情報S1及び生理的情報S2を使用し、そのビッグデータ分析は、医療研究、例えば、水素を吸入した後にパーキンソン病を患う患者について症状を改善するためにそれが有用であるか否かに関する調査に適用される。他の実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、機械情報S1及び生理的情報S2を分析し、その分析は、その後、販売後サービスのために適用される。例えば、水素発生器のクラウドモニタリングシステム1が水素発生器10の異常を検出すると、システムは、修理のために積極的にユーザに連絡をとる。他の実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、機械情報S1及び生理的情報S2を用いてビッグデータ分析を実施し、ビッグデータ分析を製品改良のために適用する。例えば、データ分析は、南東海岸における水素発生器の故障の確率が高く、不調の原因がほとんど温度異常であることを示す。したがって、局所的気候環境が暑くて、不調の確率を増加さ得ることが判断されるため、機械の改良が実行される。他の実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、機械情報S1及び生理的情報S2を用いてビッグデータ分析を実施し、ビッグデータ分析をユーザのフィードバックのために適用する。例えば、ユーザは、クラウド制御コンソール30にアクセスして、ユーザ自身の機械情報S1及び生理的情報S2を閲覧し、水素発生器を使用し始めた後の身体値のトレンドを調査することができる。他の実施形態において、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステム1は、クラウド制御コンソール30を介してビデオまたは広告メッセージを水素発生器10にブロードキャストし、ブロードキャストメッセージは、システムアップグレード情報、新しいモデル情報、スポンサー付き広告コンテンツ情報等を含むが、それに限定されない。
【0030】
図7及び
図8を共に参照されたい。
図7及び
図8は、本発明の一実施形態によるクラウドモニタリングシステム40及び水素発生器50を示す機能ブロック図である。図面の簡略化のために、クラウドモニタリングシステム40の内部詳細構造は
図7では省略され、水素発生器50の内部詳細構造は
図8では省略される。
図7に示すように、クラウドモニタリングシステム40及び水素発生器50はネットワークによって相互接続されるため、水素発生器50は機械情報S
1をクラウドモニタリングシステム40に送信することができる。さらに、クラウドモニタリングシステム40は、
図8に示すように、ネットワークを通して複数の水素発生器50に同時に結合することができる。しかしながら、図を明確にするために、
図7は、1つの水素発生器50を示すだけである。クラウドモニタリングシステム40は、それぞれの水素発生器50によってそれぞれ送信される機械情報S
1を受信し、その後、機械情報S
1のビッグデータ分析を実施し、対応する運転パラメータをそれぞれの水素発生器50に送信することができる。
【0031】
この実施形態において、水素発生器50は、水素発生デバイス500、モニタリングデバイス501、ネットワークデバイス502、及び制御デバイス503を備える。そこでは、モニタリングデバイス501は水素発生デバイス500に結合される。ネットワークデバイス502はモニタリングデバイス501に電気結合され、クラウドモニタリングシステム40に結合されるネットワークに結合される。制御デバイス503はネットワークデバイス502に電気結合される。水素発生デバイス500は、電気分解される水を収容するための水タンク5000、電解セル5002、及び、噴霧器5004を更に備える。そこでは、電解セル5002は、水を電気分解して、水素ガスを発生するように構成されることができ、噴霧器5004は、霧状ガスを発生し、霧状ガスを水素ガスと混合して、ユーザが吸入するための混合ガスを発生することができる。
【0032】
モニタリングデバイス501は、水素発生デバイス500の状態を検出し、機械の状態に従って状態信号を発生または表示するように構成されることができる。状態信号は、水素生産情報、使用時間情報、及び水素濃度情報、噴霧器霧化レート情報、または水素発生器温度情報等を含むことができる。ネットワークデバイス502は、状態信号を含む機械情報S1をクラウドモニタリングシステム40に選択的に送信することができる。実際には、ネットワークデバイス502は、或る時間または或る回数の使用後に機械情報S1を自動的に送信するように構成されることができる、または、ネットワークデバイス502は、送信するようにユーザによって指令される。制御デバイス503は、ネットワークデバイス502によってクラウドモニタリングシステム40から運転パラメータを受信し、運転パラメータに従って水素発生デバイス500を制御することができる。実際には、運転パラメータは、クラウドモニタリングシステム40によって発生され送信され得る、または、ユーザによってモバイルデバイスを通してクラウドモニタリングシステム40に送出され、その後、クラウドモニタリングシステム40によって制御デバイス503に送信され得る。
【0033】
上記で述べたように、水素発生器50内に位置するモニタリングデバイス501は、ネットワークデバイス502を通してクラウドモニタリングシステム40に機械状態をアップロードすることができるため、クラウドモニタリングシステム40は、医療研究のために、機械情報をセーブし、機械情報のビッグデータ分析を実施することができる。一方、遠隔水素発生器50は、クラウドモニタリングシステム40を通して同様に操作されることができる。例えば、機械情報S1が異常情報を含むとき、クラウドモニタリングシステム40によって制御デバイス503に送信される運転パラメータは、ターンオフまたは設定パラメータであり得る。運転パラメータを受信した後、制御デバイス503は、水素発生デバイス500のターンオフプロシージャまたは設定プロシージャを実施し、それにより、機械の異常に対する障害物をなくすことができる。
【0034】
さらに、
図7に示すように、この実施形態の水素発生器50は、匿名化を実施するための、ユーザの認証情報を発生するための、ユーザの生理的情報を発生するための、及びロケーション情報を発生するための、それぞれ、匿名化デバイス504、認証入力デバイス505、生理的情報入力デバイス506、及び位置決めデバイス507を更に備える。この実施形態の匿名化デバイス504、認証入力デバイス505、生理的情報入力デバイス506、及び位置決めデバイス507の機能は、上記特定の実施形態の対応するデバイスの機能と実質的に同じであり、したがって、再び述べられない。
図7の水素発生器50が上記デバイスの全てを備えるが、実際のアプリケーションはそれに限定されず、上記デバイスの少なくとも1つが必要に応じて設けられ得ることが留意されるべきである。匿名化デバイス504は、クラウドモニタリングシステム40によって実施される代わりに、水素発生器50においてデータ匿名化を実施し、それにより、データプライバシーを確保する。匿名化デバイス504は、ユーザによってデータをイネーブルするかまたは識別するかを確認されることができる。例えば、匿名化デバイス504は、水素発生器50によって発生される機械情報S
1及び/または生理的情報S
2に対して差分プライバシー法(differential privacy method)を利用し、その後、匿名化機械情報S
1及び/または匿名化生理的情報S
2をクラウドモニタリングシステム40に送信することができる。
【0035】
図8を再び参照されたい。
図8に示すように、クラウドモニタリングシステム40は、クラウド制御コンソール400、一体化データベース402、遠隔送信デバイス404、位置モニタリングデバイス406、及びデータ分析デバイス408を備える。そこでは、遠隔送信デバイス404はクラウド制御コンソール400に結合され、位置モニタリングデバイス406は一体化データベース402に結合され、データ分析デバイス408は一体化データベース402に結合される。一体化データベース402は、クラウド制御コンソール400内に含まれることができる、または、上記特定の実施形態に示すように、クラウド制御コンソール400に結合されることができる。
【0036】
この実施形態において、クラウド制御コンソール400は、ネットワークから複数の水素発生器50の複数の機械情報S
1を受信し、それを一体化データベース402に記憶することができる。遠隔送信デバイス404は、ネットワークを介して、複数の水素発生器50の1つ、すなわち第1の水素発生器50(
図8の最も左の水素発生器50等)に運転パラメータを送信するように構成されることができ、第1の水素発生器50は、運転パラメータに従って、パワーオンプロシージャ、ターンオフプロセージャ、または設定プロシージャを実施することができる。位置モニタリングデバイス406は、それぞれの水素発生器50の位置を表示または記録するように構成されることができる。実際には、水素発生器50の位置決めデバイス507によって発生される位置決め信号は、機械情報S
1内に含まれ、一体化データベース402に記憶されることができる。したがって、位置モニタリングデバイス406は、一体化データベース402から位置決め信号を受信し、位置決め信号に基づいて水素発生器50の位置を表示することができる。他の実施形態において、機械情報S
1は、水素発生器50のネットワークアドレス情報を含む。位置モニタリングデバイス406は、ネットワークアドレス情報に基づいてそれぞれの水素発生器50のロケーションを表示または記録することができる。データ分析デバイス408は、一体化データベース402から複数の機械情報を得、分析及び判断のために機械情報を使用することができる。
【0037】
上記実施形態のクラウドモニタリングシステムは、ビッグデータ分析及び水素発生器の操作に加えて、水素発生器の設定をイネーブルするように構成されることができる。
図9を参照されたい。
図9は、本発明の別の実施形態によるクラウドモニタリングシステム60及び水素発生器50を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、特定の実施形態は、上記実施形態と異なり、この特定の実施形態のクラウドモニタリングシステム60は、クラウド制御コンソール600に結合されたオーダリングプラットフォーム608を備え、オーダリングプラットフォーム60は、ユーザがオーダリング命令を入力するために構成される。オーダリング命令はクラウド制御コンソール400に送信される。ユーザによって入力されるオーダー命令は、所定の位置に対応する所定の位置情報を含む。実際には、ユーザが、プラットフォーム60の下の水素発生器50にオーダーするとき、ユーザは、水素発生器50がインストールされる位置、すなわち上記所定の位置を記入することができる。オーダリングプラットフォーム60は、所定の位置に基づく所定の位置情報を有するオーダリング命令を送出することができる。この特定の実施形態の他のコンポーネントの機能及びタイプは、上記特定の実施形態の機能及びタイプと実質的に同じであり、したがって、再び述べられない。データ分析デバイスが
図9に示されないが、特定の実施形態のクラウドモニタリングシステムが、機械情報のビッグデータ分析を実施するためのデータ分析デバイスを更に備えることができることが留意されるべきである。さらに、オーダリングプラットフォーム608は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、または、有線または無線方式でクラウド制御コンソール600と通信できる任意の入力デバイスであることができる。オーダリングプラットフォーム608及びクラウド制御コンソール600が、水素発生器50とクラウドモニタリングシステム60との間の同じネットワークを通してまたは異なるネットワークを通して互いに通信することができることに留意されたい。
【0038】
この実施形態において、クラウド制御コンソール600が、オーダリングプラットフォーム608によって入力されるオーダリング命令を受信すると、オーダリング命令は、水素発生器50の販売業者に転送されることができ、その後、販売業者は、水素発生器50の1つ(第1の水素発生器50)を、オーダリング命令において指定される所定の位置に配送する。実際には、オーダリング命令が、同様に、複数の水素発生器50を同時にオーダーし、複数の所定の位置に対する配送を指定することができることに留意されたい。一実施形態において、クラウド制御コンソール600は、第1の水素発生器50の機械情報S1に対応する起動パラメータを発生することができ、遠隔送信デバイス604は起動パラメータを出力することになる。起動パラメータは、第1の水素発生器50が起動プロシージャを実施するために構成されることができる。他の実施形態において、第1の水素発生器50は、水素発生器50の現在の位置を得るために位置決めデバイスを有する。クラウド制御コンソール600は、第1の水素発生器50の位置を所定の位置情報と比較することができる。第1の水素発生器50の位置が所定の位置情報に対応する所定の位置に一致すると、クラウド制御コンソール600は、第1の水素発生器50の機械情報S1に対応する起動パラメータを発生することができる。遠隔送信デバイス604は、起動パラメータを出力することになり、起動パラメータは、第1の水素発生器50に起動プロシージャを実施させるように構成されることができる。それにより、ユーザまたはインストーラによって実施される起動プロシージャのステップが省かれることができる。
【0039】
この特定の実施形態において、遠隔送信デバイス604によって出力される起動パラメータは、第1の水素発生器50とクラウドモニタリングシステム60との間の同じネットワークを通して第1の水素発生器50に送信されることができ、その後、水素発生器50は、所定の位置に配達されると、起動プロシージャを直接実施する。他の実施形態において、遠隔送信デバイス604は、起動パラメータを、ユーザ(またはインストーラ)のモバイルデバイスに(例えば、テキストメッセージによって)またはオーダリングプラットフォームに(例えば、ウェブページメッセージとして)出力することができ、ユーザまたはインストーラは、起動パラメータを第1の水素発生器50に再入力して、起動プロシージャを実施することができる。換言すれば、この特定の実施形態において、起動パラメータは、第1の水素発生器50の起動コードまたは起動キーとして考えられることができる。
【0040】
他の実施形態において、ユーザは、ユーザのモバイルデバイスによって遠隔送信デバイス604から起動パラメータを受信し記憶し、その後、モバイルデバイスにインストールされたアプリケーションを通して起動設定プロシージャを実施するように第1の水素発生器50を遠隔制御することができる。換言すれば、ユーザは、モバイルデバイスを通して第1の水素発生器50を遠隔で起動することができ、第1の水素発生器50のパワーオンプロシージャ及びターンオフプロシージャさえも、モバイルデバイスを通して遠隔制御されることができる。同様に、上記実施形態で述べたように、モバイルデバイスは、第1の水素発生器50に対して運転パラメータを受信し送信する機能を同様に有することができる;すなわち、第1の水素発生器50の起動、パワーオン、ターンオフ、及び運転は、モバイルデバイスを通して遂行されることができる。障害者の場合、使用の便宜が高められることができる。
【0041】
他の実施形態において、水素発生器50が起動された後、ユーザは、遠隔デバイスまたはモバイルデバイス(携帯電話、タブレットコンピュータ、またはPC)を通してクラウドモニタリングシステム60に直接接続することができる。遠隔デバイスまたはモバイルデバイスは、第1の水素発生器50を直接制御して、パワーオン、ターンオフ、及び運転のプロシージャを直接実施する。水素発生器50の運転をよく知らない年長者の場合、家族の一員が、年長者が実施するのを遠隔で支援して、使用の便宜を高めることができる。このとき、遠隔デバイスまたはモバイルデバイスのインストール可能なアプリケーションは、ユーザが遠隔制御を実施するために遠隔デバイスまたはモバイルデバイス上で第1の水素発生器50の運転または制御スクリーンを直接表示することができる。
【0042】
オーダリング命令は、オーダリングプラットフォーム608を通して水素発生器50をオーダーする、ユーザによって発生される命令である。したがって、オーダリング命令は、ユーザ情報及び所定の配達位置等の、オーダーするために必要とされる情報を含み得る。さらに、オーダリング命令は、本発明のクラウドモニタリングシステムをより工業的に有利にするために他の情報を含み得る。
【0043】
1つの特定の実施形態において、一体化データベース602は、推薦者のリストを更に記憶することができ、ユーザがオーダリングプラットフォーム608を通してオーダー命令を入力するとき、オーダー命令は推薦者情報を含む。実際には、ユーザは、オーダリング命令に推薦者情報を含ませるために彼自身/彼女自身で推薦者情報を入力することができる、または、異なるオーダリングプラットフォーム608は異なる組込み式推薦者情報を有し、オーダリング命令が既に推薦者情報を含むため、ユーザはその情報を入力する必要はない。クラウド制御コンソール600がオーダリング命令を受信すると、オーダリング命令内の推薦者情報は、一体化データベース602内の推薦者のリストと比較されて、推薦者利益情報を発生することができ、推薦者利益情報は、一体化データベース602に記憶され得る。したがって、実際には、推薦者は、水素発生器50が販売されると部分的利益を計上することができるため、本発明の水素発生器を推奨するようにより動機付けされ、そのことが、その商業的効果を促進することができる。
【0044】
他の実施形態において、一体化データベース602は、販売業者リストを更に記憶することができ、ユーザがオーダリングプラットフォーム608を通してオーダー命令を入力するとき、オーダー命令は販売業者情報を含む。同様に、ユーザは、オーダリング命令に販売業者情報を含ませるために彼自身/彼女自身で推薦者情報を入力することができる、または、異なるオーダリングプラットフォーム608は異なる組込み式販売業者情報を有し、オーダー命令が既に推薦者情報を含むため、ユーザはその情報を入力する必要はない。例えば、ユーザは、販売業者の物理的ストアに直接行き、ストア内にセットされたオーダリングプラットフォームを通して水素発生器をオーダーすることができる。ストア内のオーダリングプラットフォームは、販売業者情報を含むオーダー情報を直接セットすることができ、ユーザは、情報を再びキー入力する必要はない。クラウド制御コンソール600がオーダリング命令を受信すると、オーダリング命令内の販売業者情報は、一体化データベース602内の販売業者リストと比較されて、販売業者利益情報及び修理情報を発生し、それらの情報を一体化データベースに記憶することができる。したがって、実際には、販売業者は、水素発生器50が販売されると利益の一部を計上することができ、後続の機械メンテナンスの責任を負うことができ、そのことが、その商業的効果を更に促進することができる。
【0045】
さらに、別の実施形態によれば、本発明のクラウドモニタリングシステムは複数の水素発生器をモニターするように構成されることができる。この特定の実施形態のクラウドモニタリングシステムは、一体化データベース、オーダリングプラットフォーム、クラウド制御コンソール、遠隔送信デバイス、及び位置モニタリングデバイスを備え得る。そこでは、クラウド制御コンソールはオーダリングプラットフォームに結合され得、遠隔送信デバイスはクラウド制御コンソールに結合され、位置モニタリングデバイスは一体化データベースに結合される。一体化データベースは、利益パーソンリストを含むまたは記憶し得、利益パーソンリストは、推薦者リスト、販売業者リスト、またはその両方であり得る。
【0046】
この実施形態において、ユーザは、オーダリングプラットフォームを通してオーダリング命令を入力して、第1の水素発生器(すなわち、クラウドモニタリングシステムによってモニターされる複数の水素発生器のうちの1つの水素発生器)を購入することができる。オーダリング命令は、所定の位置情報または特定の利益パーソン情報を含むことができる。所定の位置情報は、ユーザが第1の水素発生器を配送したいと思う位置の情報であり、特定の利益パーソン情報は、推薦者情報、販売業者情報、またはその両方である。クラウド制御コンソールは、オーダリングプラットフォームからユーザによって入力されるオーダリング情報を受信し、オーダー情報に従って第1の水素発生器の起動パラメータを発生する。遠隔送信デバイスは、クラウド制御コンソールから起動パラメータを受信し出力することができる。第1の水素発生器は、起動パラメータに従って設定プロシージャを実施することができるため、ユーザは第1の水素発生器を使用して開始できる。
【0047】
この特定の実施形態において、ユーザによってオーダーされる第1の水素発生器が所定の位置情報、すなわち、ユーザによって指定される位置に達すると、起動設定プロシージャが開始される。詳細には、クラウド制御コンソールは、第1の水素発生器の位置決め信号を受信することによって第1の水素発生器の現在の位置を得ることができ、位置モニタリングデバイスによって現在の位置を表示し、その後、第1の水素発生器の現在の位置を所定の位置情報と比較することができる。第1の水素発生器の現在の位置が所定の位置情報に対応する所定の位置に一致するとき、クラウド制御コンソールは、第1の水素発生器に起動設定プロシージャを実施させるために起動パラメータを出力するように遠隔送信デバイスを制御する。遠隔送信デバイスは、異なる方法で起動パラメータを出力することができる。例えば、遠隔送信デバイスは、ショートメッセージ方式でモバイルデバイスに起動パラメータを送信することができる、または、起動パラメータをオーダリングプラットフォームに送信し、起動パラメータをオーダリングプラットフォームのウェブページ上に提示することができる。したがって、ユーザまたはインストーラは、起動パラメータを知り、その後、第1の水素発生器に起動設定プロシージャを実施させるために起動パラメータを入力することができる。実際には、遠隔送信デバイスは、同様に、起動パラメータを第1の水素発生器に直接送信して、第1の水素発生器が所定の位置にあるときに起動設定プロシージャを実施し得る。
【0048】
上記で述べたように、この特定の実施形態の一体化データベースは利益パーソンリストを記憶することができ、オーダリングプラットフォームを通してユーザによって入力されるオーダー命令は、特定の利益パーソン情報を同様に含むことができる。したがって、オーダリング命令を受信した後、クラウド制御コンソールは、第1の水素発生器の配達及び起動を達成するだけでなく、異なる利益モードも達成する。
【0049】
1つの特定の実施形態において、ユーザは、オーダリングプラットフォーム上で推薦者情報を入力することができる。例えば、こうした水素発生器を推薦する医師に関する情報は、特定の利益パーソン情報として使用される。クラウド制御コンソールは、オーダリング命令を受信すると、推薦者情報を一体化データベース内の推薦者リストと比較する。推薦者情報に対応する推薦者が推薦者リストに記載されているという比較結果である場合、クラウド制御コンソールは、相応して推薦者情報に従って利益パーソン情報を発生し得る。実際には、推薦者利益情報に従って、利益の一部が、第1の水素発生器を販売する推薦者に与えられることができるため、推薦者は、よりよい商業的効果を達成するために水素発生器を販売する動機を有する。
【0050】
他の実施形態において、ユーザは、オーダリングプラットフォーム上で、特定の利益パーソン情報として、販売業者情報、例えば、水素発生器を販売するストアまたはエージェントを入力することができる。クラウド制御コンソールは、オーダリング命令を受信すると、販売業者情報を一体化データベース内の販売業者リストと比較することになる。販売業者情報に対応する販売業者が販売業者リストに記載されているという比較結果である場合、クラウド制御コンソールは、販売業者情報に従って販売業者利益情報を発生し得る。実際には、販売業者利益情報に従って、第1の水素発生器を販売することによって得られる利益分配が販売業者に与えられることができる。さらに、第1の水素発生器に対応する販売業者情報は一体化データベースに同様に記憶されることができる。第1の水素発生器が将来故障する場合、販売業者は、修理利益を得るために直接修理することができる。したがって、販売業者は、よりよい商業的結果を達成するために水素発生器を奨励する動機を有する。
【0051】
他の実施形態において、ユーザは、オーダリングプラットフォーム上で販売業者情報及び推薦者情報を同時に入力することができる。例えば、水素発生器を販売するストアまたはエージェントまたはこうした水素発生器を推薦する医師の上記で述べた情報は特定の利益パーソン情報として使用される。クラウド制御コンソールは、オーダリング命令を受信すると、販売業者情報をデータベース内の販売業者リストと比較し、推薦者情報を推薦者リストと比較することになる。同様に、販売業者情報に対応する販売業者が販売業者リストに記載されており、推薦者情報に対応する推薦者が推薦者リストに記載されているという比較結果である場合、クラウド制御コンソールは、販売業者情報及び推薦者情報に従って販売業者利益情報及び推薦者利益情報を発生し得る。実際には、販売業者利益情報及び推薦者利益情報に従って、第1の水素発生器を販売することによって得られる利益分配の一部が販売業者に与えられ、他の部分が推薦者に与えられる。したがって、販売業者及び推薦者は、よりよい商業的結果を達成するために水素発生器を奨励する動機を有する。
【0052】
要約すると、本発明のクラウドモニタリングシステムは、複数の異なる利益共有モードを達成できるため、推薦者、販売業者、及びクラウドモニタリングシステムは、それらの間で協働することができ、それが、水素発生器または他の同様の電子製品の販売高を改善しかつ完全な販売後サービスを提供する。
【0053】
従来技術と比較して、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステムは、水素発生器の機械情報及びユーザの生理的情報を使用して、ビッグデータ分析を実施する。データの戻し及び分析を通して、データは、業界において最も効率的に使用されることになる。市場の他の水素発生器と比較して、本発明の水素発生器のクラウドモニタリングシステムは、水素発生器の安全性を増すだけでなく、個人化されたサービスプロジェクトを提供し、学術的価値を有する。
【0054】
上記で述べた例及び説明によって、本発明の特徴及び趣旨は、願わくはきちんと説明される。より重要なことには、本発明は、本明細書に述べる実施形態に限定されない。本発明の教示を保持しながら、デバイスの多数の修正及び変更が行われ得ることに当業者は容易に気付くであろう。したがって、上記開示は、添付特許請求項の範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。