(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】レバウディオサイド類似体
(51)【国際特許分類】
C07H 15/256 20060101AFI20221129BHJP
A23L 27/00 20160101ALI20221129BHJP
A23L 27/20 20160101ALI20221129BHJP
C07K 5/072 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
C07H15/256 A CSP
A23L27/00 E
A23L27/00 101A
A23L27/20 D
C07K5/072
(21)【出願番号】P 2019501638
(86)(22)【出願日】2017-07-13
(86)【国際出願番号】 US2017041860
(87)【国際公開番号】W WO2018013767
(87)【国際公開日】2018-01-18
【審査請求日】2020-05-20
(32)【優先日】2016-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ボノーデン
(72)【発明者】
【氏名】ショーン・エリクソン
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ・ガロパン
(72)【発明者】
【氏名】ローラ・ナトレス
【審査官】前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/171555(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/096420(WO,A1)
【文献】特表2012-504552(JP,A)
【文献】国際公開第2009/108680(WO,A2)
【文献】Food Chemistry,2015年,173,P.979-985
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07H 15/00
C07K 5/00
A23L 27/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】
(式中、
R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシ
ルであり、
A
1は、NR
10
であり、
L
1は、A
1及びG
1を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、若しくはテトラヒドロピラン環であるか、又
はA
1と共に5~7員複素環を形成してもよく、
G
1は、OH、CH
2OH、R
11、OR
12、CONR
13R
14、COOR
15、又は
【化2】
であり、
A
2は、NR
20又はOであり、
L
2は、A
2及びG
2を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、若しくはテトラヒドロピラン環であるか、又はA
2がNR
20であるとき、A
2と共に5~7員複素環を形成してもよく、
G
2は、OH、CH
2OH、COOH、R
21、OR
22、CONR
23R
24、又はCOOR
25であり、
前記C
1~6アルキレンリンカーは、各出現において、1つ以上のアルキルで独立して任意に置換され、前記アルキル基は、各々が、アリール、ヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
前記テトラヒドロピラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、アルキル、及びOR
30からなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、R
30は、テトラヒドロフラン環であり、
前記テトラヒドロフラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、
R
10、R
12、R
13、R
14、R
20、R
21、及びR
22の各々は、H、アルキル、及びシクロアルキルからなる群から独立して選択され、前記アルキル、及びシクロアルキルの各々は、各々が、アルキル、アリール、ヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、前記アリール及びヘテロアリールは、OMe及びOHから独立して選択される1つまたは2つの基で任意に更に置換され、
R
11は、シクロアルキルであり、前記シクロアルキルは、各々が、アルキル、アリール、ヘテロアリール、CONH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、前記アリール及びヘテロアリールは、OMe及びOHから独立して選択される1つまたは2つの基で任意に更に置換され、
R
23、及びR
24は、H、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、各々が、アルキル、アリール、ヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、前記アリール及びヘテロアリールは、OMe及びOHから独立して選択される1つまたは2つの基で任意に更に置換され、
R
15及びR
25は、各々独立して、C
1~6アルキルである)、
又はその
塩。
【請求項2】
R
10は、Hであり、
L
1は、CHR
101であり、
G
1は、COOR
15であり、
R
101は、H、又は各々がフェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
1~4アルキルである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
L
1は、CH
2である、請求項
2に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
R
101は、H、又はアラニン、フェニルアラニン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である、請求項
2に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
L
1は、CHR
101であり、R
101は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
1は、
【化3】
であり、
A
2は、NR
20であり、
L
2は、CHR
201であり、R
201は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
2は、COOH、COOR
25、又はCONR
23R
24である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
式A2:
【化4】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物、又はその塩。
【請求項7】
G
1が、COOHである、請求項
6に記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
G
1が、
【化5】
からなる群から選択される、請求項
6に記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
【化6】
【化7】
からなる群から選択される、請求項1の化合物、又はその塩。
【請求項10】
請求項1~
9のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含む、甘味料組成物であって、前記化合物が、その甘味認識閾値濃度を超える濃度で存在する、甘味料組成物。
【請求項11】
甘味料と、請求項1~
9のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、を含む、甘味料組成物であって、前記化合物が、前記甘味料の前記甘味を更に増強するために十分な濃度であるが、前記化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在する、甘味料組成物。
【請求項12】
前記甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然の非栄養甘味料である、請求項
11に記載の甘味料組成物。
【請求項13】
請求項1~
9のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を含む、飲料製品。
【請求項14】
食料成分と、請求項1~
9のいずれか一項に記載の化合物又はその塩と、を含む、食料製品。
【請求項15】
食料製品又は飲料製品中の甘味料の量を低減する方法であって、前記食料又は飲料製品中の前記甘味料の少なくとも一部分を、請求項1~
9のいずれか一項に記載の化合物又はその塩に置き換えることを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、製品の甘味、味、及び/又は風味を改良するために、例えば飲料製品又は食料製品などの製品に使用され得るステビオール誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
天然に存在するステビオールグリコシドは、ステビア植物(Stevia rebaudiana Bertoni)から抽出された甘味化合物である。典型的には、ステビア植物抽出物は、ステビオサイド(4~13%乾燥重量)、ステビオールビオサイド(微量)、レバウディオサイド(レバウディオサイド(「Reb」)A(1~6%)、レバウディオサイドB(微量)、レバウディオサイドC(1~2%)、レバウディオサイドD(微量)、及びレバウディオサイドE(微量)など)、並びにズルコサイドA(0.4~0.7%))を含む。多くのステビオールグリコシドは、強力な非栄養甘味料である。例えば、レバウディオサイドAは、スクロースの甘味の約200~300倍の甘味を有する。
【0003】
食料及び飲料業界では、代替的な甘味料を探求することにおいて、ステビオールグリコシドに興味が持たれるようになった。しかし、栄養甘味料を既知の強力な非栄養甘味料に置き換えることは、例えば苦い、甘草などのこれらの甘味料に関連する味覚の発生の遅れ若しくは異味、又は長引く後味が原因で、困難である。したがって、砂糖の味の性質をより良好に模倣する非常に強力な甘味料が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
様々な実施形態では、本開示は、ステビオール誘導体である新規化合物を提供する。いくつかの実施形態では、本化合物は、式Iに従う構造を有するとして特徴付けられ得る:
【化1】
式中、R
1、A
1、L
1、及びG
1は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである。いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、糖残基、例えば単糖ピラノースを表す。いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、糖アルコール残基、例えば、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールの残基を表す。いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、アミノ酸残基、例えば、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、又はバリンのアミノ酸残基を表す。いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、それらが付着しているカルボニル基とエステルを形成するアルコキシ基を表す。いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、ジペプチド、トリペプチド、二糖類、三糖類、乳酸若しくは乳酸エステル、又はアミノエステルの残基を表す。本明細書に記載のいずれかの実施形態では、式Iの化合物は、塩の形態であってもよい。
【0005】
本開示の特定の実施形態は、本明細書中に記載の化合物を甘味料又は甘味料増強剤のいずれかとして含む、甘味料組成物に関する。
【0006】
本開示の特定の実施形態は、本明細書に記載の組成物又は甘味料組成物を含む製品に関する。いくつかの実施形態では、製品は、飲料製品である。いくつかの実施形態では、製品は、食料製品である。
【0007】
本開示の特定の実施形態は、例えば、食料製品又は飲料製品などの製品中の甘味料の量を低減する方法に関する。いくつかの実施形態では、この方法は、食料又は飲料製品中の甘味料の少なくとも一部分を、本明細書に記載の化合物の甘味料に置き換えることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
前述の発明の概要並びに以下の実施形態の詳細な説明は、添付の図面と共に読むことでより理解できるであろう。説明のために、図面は、特定の実施形態を使用して記載し得る。しかしながら、本明細書で記載される化合物、配合物及び組成物は、図面で議論又は記載される厳密な実施形態に限定されないことが理解されるべきである。
【0009】
【
図1】レバウディオサイドAにReb Bガラクトシドを25ppm添加することで、レバウディオサイドAの甘味が増強していることを示す棒グラフを描写している。
【0010】
【
図2】高フルクトースコーンシロップ(HFCS)にReb Bガラクトシドを25ppm添加することで、HCFSの甘味が増強していることを示す棒グラフを描写している。
【0011】
【
図3】スクロースに25ppmのReb Bガラクトシドを添加すると、スクロースの甘味が増強することを示す棒グラフを描写している。
【0012】
【0013】
【
図5A】化合物5A1~5D1の
1H NMRスペクトルである。
【
図5B】化合物5A1~5D1の
1H NMRスペクトルである。
【
図5C】化合物5A1~5D1の
1H NMRスペクトルである。
【
図5D】化合物5A1~5D1の
1H NMRスペクトルである。
【0014】
【
図6A】化合物5A2~5E2の
1H NMRスペクトルである。
【
図6B】化合物5A2~5E2の
1H NMRスペクトルである。
【
図6C】化合物5A2~5E2の
1H NMRスペクトルである。
【
図6D】化合物5A2~5E2の
1H NMRスペクトルである。
【
図6E】化合物5A2~5E2の
1H NMRスペクトルである。
【0015】
【
図7A】化合物7A~7Dの
1H NMRスペクトルである。
【
図7B】化合物7A~7Dの
1H NMRスペクトルである。
【
図7C】化合物7A~7Dの
1H NMRスペクトルである。
【
図7D】化合物7A~7Dの
1H NMRスペクトルである。
【0016】
【
図8】甘味を測定するための目盛を示すグラフを描写している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書に開示される発明の主題において、様々な実施例及び実施形態が可能であり、本開示の利益が得られることが当業者に明らかであろう。本開示では、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、「特定の例示的な実施形態」、及び同様の句への言及は、これらの実施形態は、発明の主題の実施例を制限するものではなく、除外されない代替的な実施形態が存在することを各々意味する。
【0018】
別途記載のない限り、又は明細書中で記載される内容から明らかではない限り、開示される任意の実施形態における代替的な及び任意の要素又は特徴部は、互いに互換可能である。つまりは、1つの実施形態又は実施例で記載される要素は、別に記載された実施例又は実施形態における、対応するが、異なる1つ以上の要素と互換可能であるか又は置換可能であり、同様に、1つの実施形態又は実施例の任意の特徴部は、他の実施形態及び実施例に使用され得ることが理解されるべきである。より一般的には、開示される任意の実施例又は実施形態の要素及び特徴部は、一般的には、他の態様及び他の実施例及び実施形態と共に使用することが開示されることを理解すべきである。1つ以上の特定の機能、課題、及び/若しくは操作などを実行するように動作するか、又は設計される構成要素又は成分への言及は、少なくとも特定の実施形態において、かかる機能、課題、及び/又は運転を実行することが可能であり、1つ以上の他の機能、課題、及び/又は操作も実行することが可能であり得ることを意味することを意図している。
【0019】
冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ又は1つを超える(即ち、少なくとも1つの)、冠詞の文法的な目的語を指すために本明細書において使用される。例として、「an element(要素)」は、1つの要素又は1つを超える要素を意味する。
【0020】
「~を含む」という用語は、そのオープンエンドな意味に従って使用され、つまりは、得られる製品又はプロセスは、付加的な特徴部又は要素を任意に有し得ることを意味する。「含む(comprising)」の語を用いて実施形態が記載される場合には常に、「からなる(consisting of)」及び/又は「から本質的になる(consisting essentially of)」に関して記載される他の類似する実施形態も提供されることが理解される。
【0021】
本明細書で使用されるとき、「約」という用語は、記された値の±10%を意味する。単なる例として、約30重量%の化合物を含む組成物は、27重量%の化合物~33重量%の化合物を含み得る。
【0022】
「飲料濃縮物」、「濃縮物」、及び「シロップ」という用語は、本開示中、互換可能に使用され、飲料調製に使用するのに好適な水性甘味料組成物を指す。例示的な実施形態は、本開示中の他所に記載されている。
【0023】
本明細書中で使用されるとき、「ブリックス」という用語とは、水性溶液の糖含量(w/w)を意味する。ほんの一例として、ブリックス1度の溶液は、100gの溶液中1gのスクロースを含有し、ブリックス5度の溶液は、100g溶液中5gのスクロースを含有する。
【0024】
本明細書で一般的に使用されるとき、「甘味認識閾値濃度」という用語は、ヒトの味覚によって知覚可能である、所定の甘味料又は甘味料の組み合わせの最低の既知濃度であり、典型的には約1.5%スクロース当量程度である。
【0025】
本明細書で使用されるとき、「味」は、甘味の知覚、甘味の知覚の時間的な効果、即ち、開始及び持続時間、例えば苦味及び金属味などの異味、残留物の知覚(後味)、及び例えばコク及び厚みなどの触覚知覚の組み合わせを指す。
【0026】
「栄養甘味料」という用語は、例えば、1人分の飲料8oz当たり約5カロリーを超えるなど、概して典型的な使用量で多大なカロリー含有量を提供する甘味料を指す。
【0027】
本明細書で使用されるとき、「非栄養甘味料」は、栄養甘味料以外の全ての甘味料を指す。
【0028】
本明細書で使用するとき、「強力甘味料」は、砂糖の少なくとも2倍の甘さである甘味料を意味し、即ち、同等の甘味を得るには重量基準で砂糖の重量の半分以下を必要とする甘味料である。例えば、強力甘味料は、砂糖でブリックス10度のレベルに甘味付けされた飲料中の同等の甘味を得るために砂糖の重量の2分の1未満を必要とする場合がある。強力甘味料は、栄養甘味料(例えば、羅漢果汁濃縮物)と無栄養甘味料(例えば、典型的には羅漢果粉末)の両方を含む。加えて、強力甘味料は、天然強力甘味料(例えば、ステビオールグリコシド、羅漢果など)と人工強力甘味料(例えば、ネオテームなど)の両方を含む。
【0029】
単独で又は別の基の一部として使用される「アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子、を含む不飽和直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素、即ち、C1~6のアルキル、又は炭素原子の数が指定されているもの、例えば、C1アルキル(メチルなど)、C2アルキル(エチル)、C3アルキル(プロピル又はイソプロピル)、C1~3アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルなど)を指す。一実施形態では、アルキルは、C1~6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C1~4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、直鎖C1~6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、分岐鎖C3~6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、直鎖C1~4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、分岐鎖C3~4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、直鎖又は分岐鎖C3~4アルキルである。非限定的な例示的なC1~6アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、3-ペンチル及びヘキシルを挙げることができる。非限定的な例示的なC1~4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル,sec-ブチル、tert-ブチル及びイソブチルを挙げることができる。
【0030】
本明細書で使用されるとき、単独で又は別の基の一部として使用される「アルキレンリンカー」という用語は、式-(CH2)m-を有する直鎖アルキル基を指す。一実施形態では、アルキレンリンカーは、C1~12直鎖アルキルリンカーであり、即ち、mは最大で12である。一実施形態では、アルキレンリンカーは、直鎖C1~10アルキルリンカーであり、即ち、mは最大で10である。一実施形態では、アルキレンリンカーは、直鎖C1~8アルキルリンカーであり、即ち、mは最大で8である。一実施形態では、アルキレンリンカーは、直鎖C1~6アルキルリンカーであり、即ち、mは最大で6である。別の実施形態では、アルキレンリンカーは、直鎖C1~4アルキルであり、即ち、mは最大で4である。非限定的な例示的なアルキレンリンカーとしては、以下が挙げられる:
-CH2-、
-CH2CH2-、
-CH2CH2CH2-、
-CH2(CH2)2CH2-、
-CH(CH2)3CH2-、
-CH2(CH2)4CH2-、及び
-CH2(CH2)5CH2-。
【0031】
本明細書で使用されるとき、単独で又は別の基の一部として使用される「シクロアルキル」という用語は、3~12個の炭素原子又は指定された数の炭素を有する1~3つの環(即ち、C3~12シクロアルキル)を含む飽和及び部分不飽和(即ち、1つ又は2つの二重結合を含む)環状脂肪族炭化水素を指す。一実施形態では、シクロアルキル基は、2つの環を有する。一実施形態では、シクロアルキル基は、1つの環を有する。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C3~8シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C3~6シクロアルキルから選択される。非限定的な例示的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニル、及びシクロペンテニル、シクロヘキセニルが挙げられる。
【0032】
本明細書で使用されるとき、単独で又は別の基の一部として使用される「アリール」という用語は、6~10個の炭素原子を有する単環式又は二環式芳香族環系(即ち、C6~C10-アリール)を指す。非限定的な例示的なアリール基としては、フェニル(「Ph」と略される)基、ナフチル基、インデニル基及びアズレニル基が挙げられる。一実施形態では、アリール基は、フェニル又はナフチルから選択される。
【0033】
本明細書で使用されるとき、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個のアリール炭素原子が、酸素、窒素及び硫黄からなる群から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられている、5~10個の環原子を有する単環式及び二環式アリール(即ち、C5~C10ヘテロアリール)を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、酸素、窒素及び硫黄からなる群から独立して選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含む。「ヘテロアリール」という用語もまた、可能なN酸化物を含むことを意味する。非限定的な例示的なN酸化物は、ピリジルN酸化物である。一実施形態では、ヘテロアリールは、5員又は6員ヘテロアリールである。一実施形態では、ヘテロアリールは、5員ヘテロアリールである。非限定的な例示的な5員ヘテロアリール基としては、チエニル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、及びイソオキサゾリルが挙げられる。別の実施形態では、ヘテロアリールは、6員ヘテロアリールである。非限定的な例示的な6員ヘテロアリール基としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル及びピリダジニルが挙げられる。
【0034】
本明細書で使用されるとき、単独で又は別の基の一部として使用される「複素環」又は「複素環式」という用語は、3~10個の環員(即ち、3~10員ヘテロシクロ)を有する1個、2個、又は3個の環を含み、環のうちの1つの少なくとも1個の原子がヘテロ原子である、飽和及び部分不飽和(例えば、1個又は2個の二重結合を含む)環式基を指す。各ヘテロ原子は、酸素原子、硫黄原子(スルホキシド及びスルホンなど)、並びに/又は窒素原子からなる群から独立して選択され、これらは、酸化又は四級化が可能である。「複素環式」という用語は、環CH2-が-C(=O)-で置き換えられる基、例えば、環式ウレイド基(2-イミダゾリジノンなど)、及び環式アミド基(βラクタム、γ-ラクタム、δ-ラクタム、ε-ラクタム、及びピペラジン-2-オンなど)を含むことを意味する。「複素環式」という用語はまた、任意に置換された縮合アリール基を有する基、例えばインドリニル、クロマン-4-イルを含むことを意味する。非限定的な例示的な複素環基としては、チエタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニルが挙げられる。
【0035】
本明細書で使用されるとき、「ピラノシル」という用語は、ピラノース化合物の残基を指す。例えば、「ピラノシル」基は、以下の式:
【化2】
による構造を有することができ、テトラヒドロピラン環は、ピラノース化合物に応じて1~6個の置換基を有していてもよい。「ピラノシル」基の例としては、α-マンノピラノシル、β-マンノピラノシル、α-グルコピラノシル、β-グルコピラノシル、α-キシロピラノシル、β-キシロピラノシル、α-ガラクトピラノシル、β-ガラクトピラノシル、α-ラムノピラノシル、及びβ-ラムノピラノシルが挙げられる。
いくつかの実施形態では、「ピラノシル」基は、以下からなる群から選択することができる:
【化3】
【0036】
「エナンチオマー過剰」又は「ee」という用語は、他方と比べたときに一方のエナンチオマーがどのぐらい存在するかの尺度を指す。R及びSエナンチオマーの混合物について、エナンチオマー過剰率は|R-S|*100として定義され、R及びSは、R+S=1であるような混合物中のエナンチオマーのそれぞれのモル又は重量分画である。キラル物質の旋光度を知っていれば、エナンチオマー過剰率は([α]obs/[α]max)*100として定義され、ここで[α]obsはエナンチオマーの混合物の旋光度であり、[α]maxは純粋なエナンチオマーの旋光度である。
【0037】
「ジアステレオマー過剰率」又は「de」という用語は、他方と比べたときに一方のジアステレオマーがどのぐらい存在するかの尺度を指し、エナンチオマー過剰率と同様に定義される。これにより、ジアステレオマー、D1、D2の混合物は、ジアステレオマー過剰率が│D1-D2│*100として定義され、D1及びD2は、D1+D2=1であるように、混合物中においてジアステレオマーのそれぞれのモル又は重量分画である。
【0038】
ジアステレオマー及び/又はエナンチオマー過剰率の決定は、日常的なプロトコルによるNMR分光法、キラルカラムクロマトグラフィー、及び/又は光学偏光分析など、様々な分析技術を用いて可能であることは当業者にはよく知られている。
【0039】
本開示で使用されるとき、別途記載のない限り、「付加される」、「組み合わせられる」という用語、及び同様の性質の用語は、成分又は構成要素(例えば、1つ以上の甘味料、甘味増強剤など)が、任意の方法、任意の順番、又は撹拌を伴うか又は伴わずに、組み合わせられることを意味する。
【0040】
レバウディオサイド類似体
様々な実施形態では、本開示は、ステビオールから調製することができる新規の非常に
強力な甘味料を提供し、その構造を以下に示す。
【化4】
【0041】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、ステビオールのカルボン酸末端を介して、甘味料及び/若しくは甘味料増強剤の構造単位、又は香味改質分子を組み込むことができる。甘味料及び/若しくは甘味料増強剤又は香味改質分子は、例えば、単糖ピラノース、二糖類、三糖類又は四糖類、糖アルコール、アミノ酸、アミノエステル、ジペプチド、トリペプチドなどの糖であってもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、ステビオールのヒドロキシル末端を介して糖単位を組み込むことができる。例えば、糖単位は、単糖ピラノース、二糖類、三糖類又は四糖であってもよい。いくつかの実施形態では、ステビオールのヒドロキシル末端に付着した糖単位は、レバウディオサイドに天然に存在するものと同じ対応する糖単位であってもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は天然に存在しない。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドM、レバウディオサイドN、又はレバウディオサイドOではない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、レバウディオサイド、例えばレバウディオサイドBから化学合成される。
【0042】
本明細書に記載の実施形態のうちのいずれにおいても、化合物は、例えば、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、又は少なくとも99重量%の純度を有する実質的に精製された化合物であり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、例えば、実施例の項に記載の方法を用いて、HPLC測定により少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも99%の純度を有する、実質的に精製された化合物であり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、約80重量%、約85重量%、約90重量%、約95重量%、約99重量%、又は特定の値間の任意の範囲の純度を有する、実質的に精製された化合物であり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、HPLC測定による約80%、約85%、約90%、約95%、約99%又は特定の値間の任意の範囲の純度を有する、実質的に精製された化合物であり得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、化合物は、式Iに従う構造:
【化5】
(式中、
R
1は水素、1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、
A
1は、NR
10又はOであり、
L
1は、A
1及びG
1を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
1がNR
10であるとき、A
1と共に5~7員複素環を形成し、
G
1は、OH、CH
2OH、COOH、R
11、OR
12、CONR
13R
14、COOR
15、テトラヒドロピラン環、又は
【化6】
であり、
A
2は、NR
20又はOであり、
L
2は、A
2及びG
2を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
2がNR
20であるとき、A
2と共に5~7員複素環を形成し、
G
2は、OH、CH
2OH、COOH、R
21、OR
22、CONR
23R
24、又はCOOR
25であり、
C
1~6アルキレンリンカーは、各出現において、OH及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、例えば、アルキルは、各々が、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
テトラヒドロピラン環の各々は、各出現において、例えば、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、アルキル、及びOR
30からなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、R
30は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環であり、
テトラヒドロフラン環の各々は、各出現において、例えば、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、
R
10、R
11、R
12、R
13、R
14、R
20、R
21、R
22、R
23及びR
24の各々は、H、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、例えば、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクリルの各々は、各々が、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
R
15及びR
25は、各々独立して、C
1~6アルキルである)、
又はその塩を有するとして特徴付けられ得、
式Iの化合物は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドM、レバウディオサイドN、又はレバウディオサイドOでないものとする。
【0044】
いくつかの実施形態では、式IのR1は、天然に存在するレバウディオサイド中の対応する糖単位であり得る。例えば、一実施形態では、式IのR1基は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、これは、レバウディオサイドA及びBのステビオールのヒドロキシル末端に付着させた糖単位に相当する。一実施形態では、式IのR1基は、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである。一実施形態では、式IのR1基は、2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである。
【0045】
いくつかの実施形態では、式IのA1は、Oである。
【0046】
他の実施形態では、式IのA1は、NR10である。いくつかの実施形態では、R10は、Hである。いくつかの実施形態では、R10は、C1~4アルキルであり、各々、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、R10は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである。いくつかの実施形態では、R10は、置換されていないC1~4アルキルである。
【0047】
いくつかの実施形態では、式IのL1は、A1とG1を連結する結合である。いくつかの実施形態では、式IのL1は、C1~6アルキレンリンカーである。いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは置換されておらず、例えば、CH2又はCH2CH2基であり得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、OH及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換され、アルキルは、各々が、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。
【0049】
例えば、いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、1、2、3、4、5、又は6個のOH基などの1個以上のOH基で置換されている。いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、A1及びG1と共に、糖アルコール残基を表す。いくつかの実施形態では、糖アルコールは、グリセロール、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、及びイディトールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、糖アルコールは、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される。糖アルコール残基は、D配置又はL配置であり得る。いくつかの実施形態では、糖アルコール残基は、D配置である。
【0050】
いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、1つ以上の任意に置換されたアルキル基で置換されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の任意に置換されたアルキル基は、置換されていない。例えば、いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは-(CHMe)-であり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のアルキル基は、それぞれ独立して、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される、1つ以上の基で独立して置換される。いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、CHR101であり、R101は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基などのアルキル基である。いくつかの実施形態では、R101は、フェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基である。いくつかの実施形態では、R101は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖を表す。当業者には理解されるように、C1~6アルキレンリンカーの置換炭素(複数可)は、キラル中心(複数可)であってもよい。本明細書に記載の実施形態では、キラル中心(複数可)は各々、R配置又はS配置のいずれかを有することができる。例えば、アミノ酸側鎖は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、式IのL
1は、テトラヒドロピラン環である。例えば、A
1とG
1を連結するテトラヒドロピラン環は、式P:
【化7】
(式中、pは8以下、例えば4以下の整数であってもよく、R
100は、各出現において、OH、CH
2OH、Cl、COOH、CH
2Cl、Me、及びOR
30からなる群から独立して選択され得、R
30はピラノシル又はテトラヒドロフラン環である)の構造を有し得る。いくつかの実施形態では、pは、2、3、又は4であり得る。いくつかの実施形態では、テトラヒドロピラン環は、G
1と共に、単糖類ピラノシル構造である。例えば、テトラヒドロピラン環は、G
1と共に、以下からなる群から選択される構造を形成することができる;
【化8】
【0052】
いくつかの実施形態では、テトラヒドロピラン環は、G
1と共に、二糖類又は三糖類であり、ピラノシル単位がA
1に連結している。例えば、テトラヒドロピラン環は、G
1と共に、以下からなる群から選択される構造を形成することができる;
【化9】
【0053】
いくつかの実施形態では、式IのL
1は、A
1がNR
10であるとき、A
1と共に5~7員複素環を形成する。例えば、いくつかの実施形態では、A
1-L
1-G
1は、
【化10】
であってもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、OHであり得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、CH2OHであり得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、式IのG1はCOOHであり得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、COOR15であり得る。いくつかの実施形態では、R15はC1~6アルキルであり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどである。いくつかの実施形態では、R15はメチル又はエチルである。
【0058】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、R11であり得る。いくつかの実施形態では、R11は水素であり得る。いくつかの実施形態では,R11は、非置換C1~6アルキル、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどのアルキルであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、R11がアルキルであるとき、A1-L1-G1は、アルコキシル基であってもよく、したがって、これは、付着したカルボニル基と共にエステル基を形成する。他の好適なR11基は、本明細書に記載されている。
【0059】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、OR12であり得る。好適なR12は、本明細書に記載されている。
【0060】
いくつかの実施形態では、式IのG1は、CONR13R14であり得る。いくつかの実施形態では、R13及びR14のうちの一方は、水素であり、R13及びR14の他方は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されたアルキル基である。一実施形態では、R13及びR14のうちの一方は、グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であってもよい。いくつかの実施形態では、アミノ酸残基は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、R13及びR14のうちの一方は、水素であり、R13及びR14の他方は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されたヘテロシクロ基である。いくつかの実施形態では、複素環はチエタンである。いくつかの実施形態では、チエタンは非置換である。いくつかの実施形態では、チエタンは、1~4個のメチル基で置換されている。
【0062】
いくつかの実施形態では、式IのG
1は、テトラヒドロピラン環又はテトラヒドロフラン環であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、L
1は、CH
2であり、G
1は式P2:
【化11】
(式中、pは8以下、例えば4以下の整数であってもよく、R
100は、各出現において、OH、CH
2OH、Cl、COOH、CH
2Cl、Me、及びOR
30からなる群から独立して選択され得、R
30はピラノシル又はテトラヒドロフラン環である)の構造を有するテトラヒドロピラン環である。いくつかの実施形態では、pは、好ましくは、2、3、又は4である。いくつかの実施形態では、R
100のうちの2つは、テトラヒドロピラン環上の同じ炭素に付着させ得る。いくつかの実施形態では、テトラヒドロピラン環は、単糖類ピラノシル構造である。いくつかの実施形態では、テトラヒドロピラン環は、二糖類である。例えば、テトラヒドロピラン環は、
【化12】
であってもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、式IのG
1は、
【化13】
であってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、式IのA2は、Oである。
【0065】
他の実施形態では、式IのA2は、NR20である。いくつかの実施形態では、R20は、Hである。いくつかの実施形態では、R20は、C1~4アルキルであり、各々、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、R20は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである。
【0066】
いくつかの実施形態では、式IのL2は、A2とG2を連結する結合である。いくつかの実施形態では、式IのL2は、C1~6アルキレンリンカー、例えば、C1~6アルキレンリンカーである。いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは置換されておらず、例えば、CH2又はCH2CH2基である。
【0067】
いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、1つ以上の任意に置換されたアルキル基で置換されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の任意に置換されたアルキル基は、置換されていない。例えば、C1~6アルキレンリンカーは、CHMeであり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のアルキル基は、それぞれ独立して、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される、1つ以上の基で独立して置換される。いくつかの実施形態では、C1~6アルキレンリンカーは、CHR201であり、R201は、H、又は任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基などのアルキル基である。いくつかの実施形態では、R201は、フェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基である。一実施形態では、R201は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖を表す。当業者には理解されるように、C1~6アルキレンリンカーの置換炭素(複数可)は、キラル中心(複数可)であってもよい。本明細書に記載の実施形態では、キラル中心(複数可)は各々、R配置又はS配置のいずれかを有することができる。例えば、アミノ酸側鎖は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。他の好適なC1~6アルキレンリンカーが、本明細書に記載されている。
【0068】
いくつかの実施形態では、式IのG2は、COOHであり得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、式IのG2は、COOR25であり得る。いくつかの実施形態では、R25は、C1~6アルキルであり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどである。いくつかの実施形態では、R15は、メチル又はエチルである。
【0070】
いくつかの実施形態では、式IのG2は、CONR23R24であり得る。いくつかの実施形態では、R23及びR24のうちの一方は、水素であり、R23及びR24の他方は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されたアルキル基である。例えば、R23及びR24のうちの一方は、グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であってもよい。いくつかの実施形態では、アミノ酸残基は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、R23及びR24のうちの一方は、水素であり、R23及びR24の他方は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されたヘテロシクロ基である。いくつかの実施形態では、複素環はチエタンである。いくつかの実施形態では、チエタンは非置換である。いくつかの実施形態では、チエタンは、1~4個のメチル基で置換されている。
【0072】
A1、L1、G1、A2、L2、及びG2の他の好適な変形形態は、本明細書に記載されている。本明細書に記載の実施形態は、本明細書に記載のA1、L1、G1、A2、L2、及びG2の異なる変形形態の全ての化学的に可能な組み合わせを含む。
【0073】
本明細書に記載のいずれかの実施形態では、式Iによる構造を有する化合物は、少なくとも80%ee、例えば、約80%ee、約85%ee、約90%ee、約91%ee、約92%ee、約93%ee、約94%ee、約95%ee、約96%ee、約97%ee、約98%ee、約99%ee、約99.5%ee、又はそれ以上のエナンチオマー純度を有し得る。本明細書に記載のいずれかの実施形態では、式Iによる構造を有する化合物は、少なくとも80%de以上、例えば、約80%de、約85%de、約90%de、約91%de、約92%de、約93%de、約94%de、約95%de、約96%de、約97%de、約98%de、約99%de、約99.5%de、又はそれ以上のジアステレオマー純度を有し得る。いくつかの実施形態では、化合物は、約80%eeから約100%ee、例えば、約85%ee、約90%ee、約95%ee、約99%ee、約99.5%ee、又は特定の値間の任意の範囲のエナンチオマー純度を有し得る。いくつかの実施形態では、化合物は、約80%de~約100%de、例えば、約85%de、約90%de、約95%de、約99%de、約99.5%de、又は特定の値間の任意の範囲のジアステレオマー純度を有し得る。
【0074】
Reb Bグリコシド
特定の実施形態は、ステビオールのカルボン酸末端に付着したピラノシル基などの糖を有するレバウディオサイドB類似体に関する。いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、式S:
【化14】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)による構造を有する。
【0075】
いくつかの実施形態では、環Aは、最大で4つのR100で任意に更に置換され、各々が、OH、CH2OH、Cl、COOH、CH2Cl、Me、及びOR30からなる群から独立して選択され、R30は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環である)を有する。いくつかの実施形態では、G1は、OHである。他の好適なG1基は、本明細書の別の項に記載されている。
【0076】
いくつかの実施形態では、環Aは、最大4個のR
100基、例えば1、2、3又は4個のR
100基で更に置換されている。いくつかの実施形態では、R
100は、各出現において、OH、CH
2OH、及びMeからなる群から独立して選択される。いくつかの実施形態では、1個又は2個のR
100基は、独立してOR
30であり得、R
30はピラノシル又はテトラヒドロフラン環である。例えば、環Aは、G
1と共に、以下からなる群から選択される構造を形成することができる;
【化15】
【0077】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、以下からなる群から選択される;
【化16】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)。
【0078】
Reb Bアミノ酸類似体
特定の実施形態は、ステビオールのカルボン酸末端に付着したアミノ酸/エステル残基を有するレバウディオサイドB類似体に関する。いくつかの実施形態では、アミノ酸/エステル残基は、アルファアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、アミノ酸/エステル残基は、ベータ又はガンマアミノ酸/エステル残基である。いくつかの実施形態では、ジペプチド又はトリペプチドがステビオールのカルボン酸末端に付着されている。
【0079】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、式A:
【化17】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)による構造を有する。好適なR
10、R
101、及びG
1は、本明細書に記載されている。
【0080】
いくつかの実施形態では、式AのR10は、Hである。いくつかの実施形態では、式AのR10は、C1~4アルキルであり、各々、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、式AのR10は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである。
【0081】
いくつかの実施形態では、式AのR101は、水素である。いくつかの実施形態では、式AのR101は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基などのアルキル基である。いくつかの実施形態では、R101は、フェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、又はMe3N+で置換されたC1~4アルキル基である。一実施形態では、R101は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である。いくつかの実施形態では、R101は、H、又はアラニン、フェニルアラニン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である。当業者によって理解されるように、式AのR101置換炭素はキラル中心であり得、本明細書中に記載される実施形態に関してR又はS配置のいずれかを有し得る。例えば、アミノ酸側鎖は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、式AのG1は、COOH、COOR15又はCONR13R14である。好適なR13、R14、及びR15は、本明細書に記載されている。他の好適なG1基は、本明細書の別の項に記載されている。
【0083】
いくつかの実施形態では、式AのG1は、COOHである。
【0084】
いくつかの実施形態では、式AのG1は、COOR15アルキルであり、R15は、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどのC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R15は、メチル又はエチルである。
【0085】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、グルタミン酸の側鎖を含む。例えば、レバウディオサイドB類似体は、式A2:
【化18】
の構造を有することができ、好適なG
1基は本明細書の他の項に記載されている。
【0086】
いくつかの実施形態では、式A2のG1は、COOHである。
【0087】
いくつかの実施形態では、式A2のG1は、COOR15であり、R15は、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどのC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R15は、メチル又はエチルである。
【0088】
いくつかの実施形態では、式A2のG
1は、以下からなる群から選択される:
【化19】
【0089】
いくつかの実施形態では、式A2のG1は、CONR13R14である。好適なR13及びR14は、本明細書に記載されている。
【0090】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、プロリン構造単位を含む。例えば、レバウディオサイドB類似体は、式A3:
【化20】
の構造を有することができる。
好適なG
1基は、本明細書の別の項に記載されている。
【0091】
いくつかの実施形態では、式A3のG1は、COOHである。
【0092】
いくつかの実施形態では、式A3のG1は、COOR15であり、R15は、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどのC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R15は、メチル又はエチルである。
【0093】
いくつかの実施形態では、式A3のG1は、CONR13R14である。好適なR13及びR14は、本明細書に記載されている。
【0094】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、ジペプチド構造単位を含む。例えば、レバウディオサイドB類似体は、式A4:
【化21】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)による構造を有し得る。好適なR
10、R
20、R
101、R
201、及びG
2は、本明細書に記載されている。
【0095】
一実施形態では、式A4のR101は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である。当業者によって理解されるように、式A4のR101置換炭素はキラル中心であり得、本明細書中に記載される実施形態に関してR又はS配置のいずれかを有し得る。例えば、アミノ酸側鎖は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0096】
一実施形態では、式A4のR201は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である。当業者によって理解されるように、式A4のR201置換炭素はキラル中心であり得、本明細書中に記載される実施形態に関してR又はS配置のいずれかを有し得る。例えば、アミノ酸側鎖は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、式A4のR10は、H又はC1~4アルキルであり、各々、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、式A4のR10は、Hである。いくつかの実施形態では、式A4のR10は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである。
【0098】
いくつかの実施形態では、式A4のR20は、H又はC1~4アルキルであり、各々、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、式A4のR20は、Hである。いくつかの実施形態では、式A4のR20は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである。
【0099】
いくつかの実施形態では、式A4のG2は、COOH、COOR25又はCONR23R24である。
【0100】
いくつかの実施形態では、式A4のG2は、COOHである。
【0101】
いくつかの実施形態では、式A4のG2は、COOR25である。いくつかの実施形態では、R25は、C1~6アルキルであり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシルなどである。いくつかの実施形態では、R25は、メチル又はエチルである。
【0102】
いくつかの実施形態では、式A4のG2は、CONR23R24である。例えば、いくつかの実施形態では、R23及びR24のうちの一方は、Hであり、R23及びR24の他方は、複素環であり、複素環は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、複素環は置換されていない。いくつかの実施形態では、複素環はチエタンである。いくつかの実施形態では、チエタンは、1~4個のメチル基で置換されている。いくつかの実施形態では、R23及びR24のうちの一方は、水素であり、R23及びR24の他方は、各々が、独立して、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から選択される1つ以上の基で任意に置換されたアルキル基である。一実施形態では、R23及びR24のうちの一方は、グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であってもよい。いくつかの実施形態では、アミノ酸残基は、D-アミノ酸又はL-アミノ酸のいずれかに由来し得る。他の好適なR23及びR24基は、本明細書に記載されている。
【0103】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、以下からなる群から選択されてもよい:
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0104】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、以下からなる群から選択されてもよい:
【化27】
【化28】
【0105】
RebBエステル類
特定の実施形態は、レバウディオサイドBのエステル類に関する。いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、式E:
【化29】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)による構造を有する。好適なL
1及びG
1は、本明細書に記載されている。
【0106】
いくつかの実施形態では、L1は、酸素原子及びG1を連結する結合である。いくつかの実施形態では、G1は、R11である。いくつかの実施形態では、R11は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、又はtert-ブチルなどのC1~4アルキル基である。他の好適なG1及びR11基は、本明細書に記載されている。
【0107】
いくつかの実施形態では、L1は任意に置換されたC1~6アルキレンリンカーであり、G1は、COOH又はCOOR15であり、R15は、C1~4アルキルである。いくつかの実施形態では、L1は、CHMeであり、G1は、COOH又はCOOR15であり、R15は、C1~4アルキルである。
【0108】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、以下からなる群から選択される;
【化30】
【化31】
【0109】
Reb糖アルコール類似体
特定の実施形態は、レバウディオサイドB糖アルコール類似体に関する。いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、式SA:
【化32】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、A
1-L
1-G
1は、糖アルコール残基を表す)による構造を有する。糖アルコールは当技術分野において公知であり、本明細書に記載の実施形態において使用することができる。糖アルコールは、D配置又はL配置のいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、糖アルコールは、D配置にある。
【0110】
いくつかの実施形態では、式SAのA1-L1-G1は、非環式糖アルコール残基を表す。いくつかの実施形態では、非環式糖アルコールは、グリセロール、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、及びイディトールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、式SAのA1-L1-G1は、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される糖アルコール残基を表す。
【0111】
いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は、以下からなる群から選択される;
【化33】
【化34】
他のReb B類似体
特定の実施形態は、ステビオールのカルボン酸末端に付着した二糖単位を含むレバウディオサイドB類似体に関する。例えば、いくつかの実施形態では、レバウディオサイドB類似体は次の構造を有する:
【化35】
【0112】
Reb類似体の合成
本明細書に記載のレバウディオサイド類似体は、本開示を考慮して当業者に公知の方法を用いて、又は下記の方法1に示される例示的な方法によって化学的に合成することができる。必要に応じて、合成中に好適な保護を使用することができる。Wuts,P.G.M.;Greene,T.W.,「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」第4版(J.Wiley & Sons,NY,2007)を参照されたい。
【化36】
方法1に示したR
1、R
300、A
1、L
1、及びG
1は、本明細書で定義したとおりである。
【0113】
一般に、レバウディオサイドカルボン酸M1(例えば、レバウディオサイドB)中の糖単位のR
1は、アシル基などの好適な保護基で最初に保護され、保護されたレバウディオサイドカルボン酸M2を提供し、R
300は、保護された糖単位である。例えば、いくつかの実施形態では、R
1が2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである場合、R
300は、
【化37】
(式中、各PGは保護基を指し、各保護基は、各出現において、同一であっても異なっていてもよい)であり得る。糖を保護するための好適なPGは、当該技術分野で既知のもののうちのいずれかを含む。
【0114】
R
300のいくつかの実施形態では、糖単位R
1は過アセチル化されている、即ち:
【化38】
である。
【0115】
保護されたレバウディオサイドM2は次に、例えば活性化された糖とのグリコシル化反応を受けてグリコシドを形成するか、又はアミン若しくはアルコールとのカップリング反応を受けて、アミド又はエステル結合をそれぞれ形成することができる。このようなグリコシド、アミド又はエステル結合を形成するための方法は当技術分野において公知である。例示的な手順は、本明細書の実施例の項に記載されている。A1、L1、及びG1の定義に応じて、2つ以上の連続したグリコシル化又はカップリング反応は、M2をM3に形質転換するために使用することができる。例えば、A1-L1-G1がジペプチド単位を含むとき、このような化合物を合成するための1つの方法は、2つのカップリング反応工程において連続して2つのアミノ酸を導入することである。例えば、M2を第1の任意に保護されたアミノ酸と最初に反応させて、モノアミノ酸中間体を形成することができ、次に、第2の任意に保護されたアミノ酸とのカップリング反応によりM3を形成することができる。いくつかの実施形態では、M3への合成経路は、第1の任意に保護されたアミノ酸及び/又は第2の任意に保護されたアミノ酸のカップリング後の任意の脱保護工程を含み得る。当業者は、本明細書の開示を考慮して、特定のA1、L1、及びG1のための合成手順を調整することができる。
【0116】
式Iの化合物を合成するために、レバウディオサイドM3は、使用される保護基についての既知の脱保護方法によって脱保護することができる。
【0117】
甘味料としてレバウディオサイド類似体を含む甘味料組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非常に強力な甘味料として特徴付けることができる。いくつかの実施形態では、化合物は、良好な甘味プロファイルを有する非常に強力な甘味料として特徴付けることができる。例えば、実施例の項に示すように、レバウディオサイドB糖誘導体又はアミノ酸誘導体などの様々なレバウディオサイドB類似体は、甘味料である。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、甘味料として直接使用することができるか、又は甘味料組成物中に使用することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、その甘味認識閾値を超える濃度で甘味料として使用することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の化合物、例えば式Iの化合物を、その甘味認識閾値を超える濃度で含む、甘味料組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、甘味料組成物中に存在する甘味料のみである。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、式S、式A、例えば、式A2~A4、式SA、及びこれらの組み合わせに従う化合物からなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、実施例の項で特定されている化合物5、7A~7G、5A1~5E1、5A2~5E2からなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5、7A~7D、5A2~5E2、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5、7A~7D及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物7A~7D及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5A2~5E2及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物7Dを含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、第2の甘味料を更に含む。第2の甘味料は、栄養性又は非栄養性の、天然又は合成甘味料、又はかかる甘味料の組み合わせであり得る、但し、第2の甘味料又は甘味料の組み合わせは、味覚によって甘さを知覚する味を提供する。風味料及び甘味剤の知覚は、ある程度要素の相互関係によって決定し得る。また、風味及び甘味は、別々に知覚され得る、即ち、風味及び甘味の知覚は、互いに依存していても、互いから独立していてもよい。例えば、多量の風味料が使用される際、少量の甘味剤は、容易に知覚することができ、逆もまた同様である。したがって、風味料と甘味剤との間の口腔及び嗅覚の相互作用は、要素の相互関係に関与し得る。いくつかの実施形態では、第2の甘味料は、栄養甘味料である。いくつかの実施形態では、第2の甘味料は、非栄養甘味料である。いくつかの実施形態では、第2の甘味料は、天然甘味料である。いくつかの実施形態では、第2の甘味料は、人工甘味料である。
【0120】
甘味付けに使用される際、第2の甘味料は、甘味料の甘味認識閾値濃度を超える量で存在する。
【0121】
特定の実施形態では、第2の甘味料は、甘味料組成物中の甘味料の所望のレベルに応じて、甘味料組成物の約1重量%~約20重量%(約3重量%~約16重量%、又は約5重量%~約12重量%など)の量で1つ以上の栄養甘味料を含み得る。
【0122】
特定の実施形態では、第2の甘味料は、使用される特定の非栄養甘味料(複数可)及び甘味料組成物中の所望の甘味レベルに応じて、約1ppm~約600ppmの範囲の量で甘味料組成物中に非栄養甘味料を含み得る。
【0123】
第2の甘味料として使用するのに好適である例示的な天然の栄養甘味料としては、リンゴ、チコリ、及びハチミツなどの天然源からの結晶性又は液体のスクロース、フルクトース、グルコース、デキストロース、マルトース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、グルコース-フルクトースシロップ;高フルクトースコーンシロップ、転化糖、メープルシロップ、メープルシュガー、ハチミツ、黒砂糖糖蜜、甘蔗糖蜜(1番糖蜜、2番糖蜜、廃糖蜜など)、及びシュガービート糖蜜;サトウモロコシシロップ、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0124】
第2の甘味料として使用するのに好適な他の甘味料としては、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース又はイソマルチトースなどの糖アルコール、エリトロース、デオキシリボース、グロース、タロース、エリスルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオースなど)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フルクトオリゴ糖(ケストース、ニストースなど)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖類、マンナンオリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオースなど)、デキストリン、ラクトロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0125】
第2の甘味料として使用するのに好適な他の甘味料としては、D-アロース、D-プシコース(D-アルロースとしても既知である)、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アラビノース、D-ツラノース、D-ロイクロースなどの希少な糖、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0126】
第2の甘味料として使用するのに好適な例示的な人工甘味料としては、サッカリン、チクロ、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0127】
第2の甘味料組として使用するのに好適な例示的な天然の非栄養強力甘味料としては、ステビオールグリコシド(例えば、ステビオシド、ステビオールビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ズルコサイドA、ルブソサイド、イソ-レバウディオサイドAなどのイソ-ステビオールグリコシド、及びこれらの混合物)、羅漢果粉末、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、トリロバチン、グリチルリチン、フィロズルチン、ヘルナンズルチン、オスラジン、ポリポドサイドA、バイユノサイド、プテロカリオサイド、タウマチン、モネリン、モナティン、マビンリンI及びII、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0128】
他の実施形態では、栄養甘味料として、第2の甘味料として、羅漢果汁濃縮物が使用され得る。
【0129】
第2甘味料として使用され得る他の好適な甘味料は、例えば、国際出願第2016/040577(A1)号に記載されているように当技術分野において公知である。特定の実施形態では、1つ以上の天然の栄養甘味料、1つ以上の人工甘味料、及び/又は1つ以上の天然の非栄養強力甘味料の組み合わせが、第2の甘味料として使用され得る。
【0130】
いくつかの特定の実施形態では、第2の甘味料は、ステビオールグリコシド、ステビアレバウディアナ抽出物、羅漢果、羅漢果ジュース濃縮物、羅漢果粉末、モグロサイドV、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、モナティン、エリトリトール、タガトース、スクロース、液体スクロース、フルクトース、液体フルクトース、グルコース、液体グルコース、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、中転化糖、メープルシロップ、カエデ糖、蜂蜜、チコリシロップ、アガベシロップ、ブラウンシュガーモラセス、甘しゃ糖蜜、テンサイ糖蜜、モロコシシロップ、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、グリチルリチン、マリトール、マルトース、乳糖、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハルロース、リボース、フラクトオリゴ糖、アスパルテーム、ネオテーム、アリターム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、サイクラミン酸ナトリウム、サイクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ポリデキストロース、及びそれらのいずれかの混合物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第2の甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然非栄養甘味料である。
【0131】
いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの甘味増強剤を、化合物及び/又は第2の甘味増強剤の甘味を更に増強するのに十分な濃度であるが、甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の濃度で含むことができる。特定の実施形態では、甘味増強剤は、その甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在し得る。例えば、及び特定の実施形態では、甘味料組成物は、D-プシコース、エリスリトール、又はこれらの組み合わせのそれぞれを約2重量%以下で含有し得る。いくつかの実施形態では、D-プシコース及び/又はエリスリトールは、約0.5重量%~約2.0重量%に及ぶ量で存在し得る。代替的に、D-プシコースは、約0.5~約2.0重量%に及ぶ量で存在してよく、エリスリトールは、約0.5~約1重量%に及ぶ量で存在してよい。
【0132】
非限定的な好適な甘味増強剤には、当技術分野において公知のものが含まれる。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、本明細書に記載されている化合物に加えて、D-プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述のもののうちのいずれかの組み合わせを含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、希少糖の補助甘味増強剤であってよい。例示的な希少糖としては、D-プシコース(D-アルロースとも呼ばれる)、D-アロース、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アラビノース、D-ツラノース、D-ロイクロース、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0134】
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、非栄養天然増強剤であってもよい。好適な非栄養天然性増強剤には、ステビオールグリコシドが含まれる。好適なステビオールグリコシドとしては、ステビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ルブソサイド、ズルコサイドA、イソ-レバウディオサイドAなどのイソ-ステビオールグリコシド、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、甘味増強剤は、ルブソシド、レバウディオサイドC又はレバウディオサイドBであり得る。他の実施形態では、非栄養天然甘味増強剤は、モグロールグリコシドであり得る。好適なモグロールグリコシドとしては、モグロサイドV、イソモグロサイド、モグロサイドIV、シアメノサイド、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0135】
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、糖アルコール甘味増強剤であってよい。好適な糖アルコールとしては、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0136】
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、FEMA GRAS甘味増強剤であってもよい。好適なFEMA GRAS増強剤としては、FEMA GRAS増強剤4802、FEMA GRAS増強剤4469、FEMA GRAS風味料4701、FEMA GRAS増強剤4720(レバウディオサイドC)、FEMA GRAS風味料4774、FEMA GRAS増強剤4708、FEMA GRAS増強剤4728、FEMA GRAS増強剤4601(レバウディオサイドA)、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0137】
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、安息香酸ベースの甘味増強剤であってもよい。
【0138】
他の好適な甘味増強剤は、当該分野において公知であり、例えば、国際出願第2016/040577(A1)号、米国特許出願公開第2014/0271996号、同第2014/0094453号、同第2014/0093630号、及び同第2014/0272068号、同第8,877,922号に記載されており、これらの全ては、その全体が参照により組み込まれる。
【0139】
甘味増強剤としてのReb類似体を含む甘味料組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、甘味増強剤として、甘味料と組み合わせて使用することができる。例えば、実施例の項に示すように、化合物Xの甘味認識閾値未満の濃度である25ppmのレバウディオサイドBガラクトシド7Dは、レバウディオサイドA、高フルクトースコーンシロップ(HFCS)及びスクロースなど、数種類の甘味料の甘味を増強する。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、その甘味認識閾値未満の濃度で甘味増強剤としても使用することができる。このような実施形態では、本明細書に記載の化合物を添加することは、所与の甘味のために、飲料製品又は食料製品などの製品に必要な糖の量を低減する。いくつかの実施形態では、甘味増強剤として、本明細書に記載の化合物を、本明細書に記載の組成物中で使用することで、化合物を含まない以外は同じ組成物において、同じ甘味レベルを得るために必要とされる所定の組成物中の甘味料(複数可)の量に対して、少なくとも25重量%の低減が可能となると考えられる。
【0140】
いくつかの実施形態では、本開示は、甘味料及び本明細書に記載の化合物、例えば式Iの化合物を含む甘味料組成物を提供し、化合物は、化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、式S、式A、例えば、式A2~A4、式SA、及びこれらの組み合わせに従う化合物からなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、実施例の項で特定されている化合物5、7A~7G、5A1~5E1、5A2~5E2からなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5、7A~7D、5A2~5E2、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5、7A~7D及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物7A~7D及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物5A2~5E2及びこれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含む。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、化合物7Dを含む。
【0141】
本明細書に記載の化合物をその化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で含む、甘味料組成物に使用するのに好適である甘味料は、栄養甘味料又は非栄養甘味料であってもよい。いくつかの実施形態では、甘味料は、栄養甘味料である。いくつかの実施形態では、甘味料は、非栄養甘味料である。いくつかの実施形態では、甘味料は、天然甘味料である。いくつかの実施形態では、甘味料は、人工甘味料である。いくつかの実施形態では、甘味料は、ステビオールグリコシド、ステビアレバウディアナ抽出物、羅漢果、羅漢果ジュース濃縮物、羅漢果粉末、モグロサイドV、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、モナティン、エリトリトール、タガトース、スクロース、液体スクロース、フルクトース、液体フルクトース、グルコース、液体グルコース、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、中転化糖、メープルシロップ、カエデ糖、蜂蜜、チコリシロップ、アガベシロップ、ブラウンシュガーモラセス、甘しゃ糖蜜、テンサイ糖蜜、モロコシシロップ、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、グリチルリチン、マリトール、マルトース、乳糖、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハルロース、リボース、フラクトオリゴ糖、アスパルテーム、ネオテーム、アリターム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、サイクラミン酸ナトリウム、サイクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ポリデキストロース、及びそれらのいずれかの混合物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然非栄養甘味料である。
【0142】
本明細書に記載の化合物をその化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で含む甘味料組成物に使用するための他の好適な甘味料は、本明細書に記載の好適な第2の甘味料のいずれかを含む。ある特定の実施形態では、甘味料はレバウディオサイドA、HFCS、スクロース、又はそれらの組み合わせである。いくつかの特定の実施形態では、甘味料は、レバウディオサイドAである。いくつかの特定の実施形態では、甘味料は、HFCSである。いくつかの特定の実施形態では、甘味料は、スクロースである。
【0143】
特定の実施形態では、甘味増強剤として本明細書に記載の化合物を含む甘味料組成物は、補助甘味増強剤を更に含むことができる。非限定的な好適な補助甘味料増強剤には、当技術分野において公知のものが含まれる。いくつかの実施形態では、補助甘味増強剤は、D-プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述のもののうちのいずれかの組み合わせから選択される。
【0144】
使用のための他の好適な補助甘味増強剤としては、本明細書に記載の好適な甘味料増強剤のうちのいずれかが含まれる。
【0145】
本明細書に記載の化合物を含む甘味料組成物は、固体組成物又は液体組成物で使用することができる。例えば、化合物又は甘味料組成物は、固体卓上甘味料又は水溶液として使用することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の甘味料組成物は、水溶液中で配合され得る。水溶液は、液体の卓上甘味料又は甘味料溶液であってよく、次に他の成分に付加されて飲料又は飲料シロップ(濃縮物)を形成する。特定の実施形態では、水溶液はシロップであり得る。代替的に、式Iの化合物は、既に甘味料を含有する食料又は飲料製品に直接付加され得る。
【0146】
レバウディオサイド類似体を含む食料又は飲料製品
化合物又は本明細書に記載の化合物を含む甘味料組成物は、製品の甘味、味及び/又は風味を変更するために種々の製品に含まれ得る。本明細書で論じるように、式Iの化合物は、その甘味認識閾値未満の濃度で使用された場合に甘味増強剤として作用し得る。したがって、このような実施形態では、式Iの化合物を製品に添加することによって、製品に必要な甘味料の量を低減することができる。いくつかの実施形態では、製品中に本明細書に記載の化合物又は甘味料組成物を使用して、本明細書に記載の化合物又は甘味料組成物を含まない、他の点では同一である製品において同じ甘味レベルを達成するのに必要とされる製品中の甘味料(複数可)の量の少なくとも25重量%を低減させ得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の化合物又は甘味料組成物を含む飲料製品を提供する。いくつかの実施形態では、飲料製品は、炭酸飲料、非炭酸飲料、ファウンテン飲料、冷凍炭酸飲料、粉末濃縮物、飲料濃縮物、果汁、果汁風味ドリンク、果実風味のドリンク、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化/増強ウォータードリンク、ソイドリンク、野菜飲料、穀物ベース飲料、麦芽飲料、発酵飲料、ヨーグルト飲料、ケフィア、コーヒー飲料、茶飲料、乳製品飲料、及びそれらのいずれかの混合物からなる群から選択される。
【0148】
特定の実施形態では、本開示による飲料製品は、水、式Iの化合物、任意の第2の甘味料、酸味料、及び風味料を含み得る。例示的な風味料としては、コーラフレーバー、シトラスフレーバー、スパイスフレーバー、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。二酸化炭素の形態での炭酸は、発泡のために付加され得る。特定の実施形態では、所望であるか又は必要である場合、保存剤は、他の成分の存在、製造技術、所望の貯蔵寿命などの要因に応じて付加され得る。特定の実施形態では、カフェインを飲料に添加することができる。他の好適な成分が本明細書に記載される。
【0149】
本明細書に開示される飲料製品の特定の例示的な実施形態は、コーラ風味の炭酸飲料であり、特徴として、本明細書に開示される飲料製品中に含まれる成分に加えて、炭酸水、甘味料、コーラナッツ抽出物及び/又は他の風味料、カラメル着色剤、リン酸、並びに任意に他の成分を含有する。付加的及び代替的な好適な成分は、本開示の恩恵を受ける当業者により認識されるであろう。
【0150】
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の化合物又は甘味料組成物を含む食料製品を提供する。いくつかの実施形態では、食料製品は、オアミール、シリアル、焼き菓子、クッキー、クラッカー、ケーキ、ブラウニー、パン、スナック食品、ポテトチップス、トルコンチップス、ポップコーン、スナック菓子、餅、及び穀類食料製品からなる群から選択される。
【0151】
本開示による食料製品又は他の飲料製品は、多数の異なる特定の配合又は組成のいずれかを有し得ることが理解されるべきである。本開示による食料又は飲料製品の配合は、製品の意図とする市場区分、その所望の栄養特性、風味プロファイルなどの要因に応じて変更することができる。例えば、特定の食料又は飲料実施形態の配合物に、更なる成分を付加し得る。更なる成分としては、既に存在する任意の甘味料に加えて、1つ以上の付加的な甘味料、風味料、電解質、ビタミン類、果汁又は他の果実製品、味物質、マスキング剤、風味増強剤、炭酸、又は前述のものの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。これらは、食料又は飲料組成物の味、口当たり、及び/又は栄養特性を変化させるために、食料又は飲料組成物のいずれかに付加され得る。
【0152】
付加成分
特定の実施形態では、本明細書に開示される食料又は飲料製品は所望により、例えば、天然、天然同様、及び/又は合成の果実風味料、植物性風味料、他の風味料、及びこれらの混合物などの風味料組成物を含有し得る。本明細書で使用されるとき、「果実風味料」という用語とは、一般的には、甘い果肉に種を伴うような植物(例えば、トマト、クランベリーなど)、及び小さく、多肉質なベリーを有するものを含む種子植物の食用の生殖部分を由来とする風味料を指す。「ベリー」という用語には、真のベリー並びに集合果、即ち、「真の」ベリーではなく、一般的にそのように容認されるものが含まれる。また、「果実風味料」という用語に含まれるのは、天然源を由来とする果実風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。好適な果実又はベリーの原料の例としては、ベリー全体又はそれらの一部分、ベリー汁、ベリー汁濃縮物、ベリーピューレ及びこれらのブレンド、乾燥ベリー粉末、乾燥ベリー汁粉末などが挙げられる。
【0153】
例示的な果汁風味料としては、シトラス風味料(例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、及びポメロ、林檎、ブドウ、チェリー、及びパインアップル風味料が挙げられる。特定の実施形態では、食料又は飲料製品は、果実風味成分、例えば、汁濃縮物又は汁を含む。本明細書で使用されるとき、「植物性風味料」という用語は、果実以外の植物の部分を由来とする風味料を指す。このようなものとして、植物性風味料としては、精油及び木の実、樹皮、根、及び葉の抽出物を由来とする風味料が挙げられる。また、「植物性風味料」という用語に含まれるのは、天然源由来の植物性風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。かかる風味料の例としては、コーラ風味料、紅茶風味料、及びこれらの混合物が挙げられる。風味成分は、上述の風味料の様々なブレンドを更に含み得る。食料又は飲料製品の特定の例示的実施形態では、コーラ風味成分が使用されるか、又は紅茶風味成分が使用される。風味特性を本開示の食料又は飲料製品に与えるのに有用な風味成分の特定の量は、選択された風味料(複数可)、所望の風味の印象、及び風味成分の形態に応じて変化する。本開示の恩恵を受ければ、当業者は、所望の風味の印象を得るために使用される任意の特定の風味成分(複数可)の量を容易に決定することができるであろう。
【0154】
本明細書に開示される食料又は飲料製品の少なくとも特定の例示的実施形態における使用に好適な汁としては、例えば果実、野菜及びベリーの汁が挙げられる。汁は、食料又は飲料製品において濃縮物、ピューレ、還元果汁の形態、又は他の好適な形態で用いられ得る。本明細書で使用されるとき、「汁」という用語は、還元果実、ベリー、又は野菜の汁、並びに濃縮物、ピューレ、ミルク、及び他の形態を含む。多数の異なる果実、野菜及び/又はベリーの汁を、必要に応じて他の風味料と組み合わせて、所望の風味を有する濃縮物又は飲料を生成することができる。好適な汁の原料の例としては、プラム、プルーン、ナツメヤシ、カラント、イチジク、ブドウ、レーズン、クランベリー、パイナップル、モモ、バナナ、リンゴ、西洋ナシ、グアバ、アプリコット、サスカトゥーンベリー、ブルーベリー、プレインズベリー(plains berry)、イヌホウズキ、クワ、ニワトコの実、バルバドスチェリー(アセロラチェリー)、チョークチェリー、ナツメヤシ、ココナッツ、オリーブ、ラズベリー、イチゴ、ハックルベリー、ローガンベリー、カラント、デューベリー、ボイセンベリー、キウイ、チェリー、ブラックベリー、マルメロ、クロウメモドキ、パッションフルーツ、スロー、ナナカマド、スグリ、ザクロ、カキ、マンゴー、ダイオウ、パパイヤ、ライチ、レモン、オレンジ、ライム、タンジェリン、マンダリン、メロン、ウォーターメロン、及びグレープフルーツなどが挙げられる。少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な多数の付加的及び代替的な汁が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。汁を用いる本開示の組成物において、汁は、例えば、組成物の少なくとも約0.2重量%のレベルで使用され得る。特定の実施形態では、汁は、約0.2重量%~約40重量%のレベルで使用され得る。更なる実施形態では、汁は、仮に使用したとして、約1~約20重量%に及ぶ量で使用され得る。
【0155】
色が薄い汁を、飲料の色を濃くすることなく風味を調節するか、及び/又は飲料の汁含量を増加させるために、特定の例示的実施形態の配合に含めることができる。そのような汁の例として、リンゴ、西洋ナシ、パイナップル、モモ、レモン、ライム、オレンジ、アプリコット、グレープフルーツ、タンジェリン、ダイオウ、カシス、マルメロ、パッションフルーツ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、ライチ、キウイ、マンダリン、ココナッツ、及びバナナが挙げられる。所望により、脱風味及び脱色した汁を使用することができる。
【0156】
本明細書に開示される食料又は飲料製品の少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な他の風味料としては、例えば、カッシア、クローブ、桂皮、コショウ、ジンジャー、バニラスパイス風味料、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、サッサフラス、朝鮮人参及びその他などのスパイス風味料が挙げられる。少なくとも特定の例示的実施形態で使用するのに好適な多数の付加的及び代替的な風味料が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。香味料は、抽出物、含油樹脂、汁濃縮物、瓶詰業者のベースの形態、又は当該技術分野において既知の他の形態であり得る。少なくとも特定の例示的実施形態では、そのようなスパイス又は他の風味料は、汁又は汁の組み合わせの風味料を引き立たせる。
【0157】
1種以上の香味料は、エマルションの形態で使用され得る。香味料の乳濁液を、香味料のいくつか又は全てを、任意に食料又は飲料の他の成分と共に乳化剤と混合することによって調製することができる。乳化剤は、香味料と共に付加されるか、又は共に混合後に付加され得る。特定の例示的な実施形態では、乳化剤は、水溶性である。例示の好適な乳化剤としては、アラビアゴム、化工デンプン、カルボキシメチルセルロース、トラガカントゴム、ガティガム及び他の好適なガムが挙げられる。本開示の恩恵を受ければ、付加的な好適な乳化剤は、食料又は飲料配合物の当業者に明らかとなるであろう。例示的な実施形態において、乳化剤は、香味料及び乳化剤の混合物の約3%超を占める。特定の例示的実施形態では、乳化剤は混合物の約5%~約30%である。
【0158】
二酸化炭素を使用して、本明細書に開示される食料又は飲料製品の特定の例示的な実施形態に発泡をもたらすことができる。飲料を炭酸化するための当該技術分野において既知である技術及び炭酸化装置のうちのいくつかを使用することができる。二酸化炭素は、飲料の味及び外観を向上させることができ、好ましくない細菌を抑制及び/又は破壊することで飲料の純度を保護する助けとなり得る。特定の実施形態では、例えば、飲料は、約4.0体積までの二酸化炭素のCO2レベルを有し得る。他の実施形態では、例えば、約0.5~5.0体積の二酸化炭素を有し得る。本明細書で使用されるとき、二酸化炭素の1体積とは、60°F(16℃)及び1気圧における水などの、所定量の所定の液体によって吸収される二酸化炭素の量を指す。気体の体積は、それが溶解される液体が占めるのと同じ空間を占める。二酸化炭素含量は、所望の発泡のレベル及び飲料の味又は口当たりに対する二酸化炭素の影響に基づいて当業者によって選択され得る。
【0159】
特定の実施形態では、カフェインは、本明細書に記載される食料又は飲料製品のいずれかに付加され得る。例えば、カフェインの付加量は、所定の飲料、又はシロップの所望の特性、及び飲料又はシロップが販売される国の任意の適用可能な規則の規定によって決定され得る。特定の実施形態では、カフェインは、約0.02重量%未満のカフェインを有する最終飲料製品を提供するのに十分な量で含まれ得る。カフェインは、飲料食料及び飲料で使用するのに許容される純度のものでないとならない。カフェインは、天然起源又は合成起源であってもよい。
【0160】
本明細書に開示される食料又は飲料製品は、一般的には食料又は飲料配合物で典型的には見出される任意のものを含む付加成分を含有し得る。かかる付加成分の例としては、カラメル、及び他の着色剤又は染料、発泡剤又は消泡剤、ガム、乳化剤、紅茶固形物、濁り成分、並びにミネラル及び非ミネラル栄養補助食品が挙げられるが、これらに限定されない。非ミネラル栄養補助食品の成分の例としては、当業者に既知であり、例えば、抗酸化剤及びビタミン類(ビタミンA、D、E(トコフェロール)、C(アスコルビン酸)、B(チアミン)、B2(リボフラビン)、B6、B12、及びKなど)、ナイアシン、葉酸、ビオチン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。任意の非ミネラル栄養補助食品は、典型的には、良好な製造規範のもとで概ね許容される量で存在する。例示的な量は、推奨一日摂取量(RDV)が確立されている場合、約1%~約100%のRDVであり得る。特定の例示的な実施形態では、(複数種の)非ミネラル栄養補助食品成分は、確立されている場合、約5%~約20%のRDVの量で存在し得る。
【0161】
本明細書で開示される食料又は飲料製品の少なくとも特定の実施形態では、保存剤が使用され得る。つまり、少なくとも特定の例示的実施形態は、任意の溶解した保存剤系を含有し得る。4未満のpHを有する溶液(特に、3未満のpHを有する溶液)は、典型的には「微生物安定性(micro-stable)」であり、即ち、微生物の増殖に抵抗し、更なる保存剤を必要とせずに消費の前に長期間貯蔵するのに好適である。しかしながら、所望される場合、付加的な保存剤系が使用され得る。保存剤系を使用する場合、製造中の任意の好適な時間に、例えば、いくつかの場合では甘味料を付加する前に、保存剤系を製品に付加し得る。本明細書で使用されるとき、「保存系」又は「保存剤」という用語は、制限するものではなく、安息香酸(例えばナトリウム、カルシウム、及び安息香酸カリウム)、ソルビン酸塩(例えばナトリウム、カルシウム、及びソルビン酸力リウム)、クエン酸塩(例えばクエン酸ナトリウム及びクエン酸カリウム)、ポリリン酸塩(例えばヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP))及びこれらの混合物などの既知の化学保存剤、並びにアスコルビン酸、EDTA、BHA、BHT、TBHQ、デヒドロ酢酸、二炭酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、及びこれらの組み合わせなどの酸化防止剤を含む、食料又は飲料組成物に使用するのに認可された全ての好適な保存剤を含む。保存剤は、準拠する法律及び規則のもと、命じられた最大レベルを超えない量で使用され得る。
【0162】
特に、飲料の場合、使用される保存剤のレベルは、特定の飲料配合物において予想される最終製品のpH及び/又は微生物腐敗の可能性に従って調整され得る。採用される最大レベルは、典型的には、飲料の約0.05重量%である。本開示の恩恵を受ければ、本開示による飲料製品のための好適な保存剤又は保存剤の組み合わせを選択することは、当業者の能力の範囲内であるだろう。
【0163】
本明細書に開示される製品において、少なくとも特定の例示的実施形態に好適な他の保存方法としては、例えば、無菌包装及び/又は過熱処理、若しくは熱間充填及びトンネル低温殺菌などの熱加工工程が挙げられる。そのような工程を使用して、食料又は飲料製品中の酵母、かび及び微生物の増殖を低減させることができる。例えば、米国特許第4,830,862号は、果汁飲料の製造における低温殺菌の使用、並びに炭酸飲料中での好適な保存剤の使用を開示する。米国特許第4,925,686号は、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸力リウムを含有する加熱低温殺菌された冷凍可能な果汁組成物を開示する。これらの特許は、双方とも、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。広くは、加熱処理としては、典型的には短時間にわたり高温、例えば10秒間にわたり約87.8℃(約190°F)を使用する熱間充填法、典型的にはより長時間にわたりより高温、例えば10~15分間にわたり約71.1℃(約160°F)を使用するトンネル低温殺菌法、及び典型的には高圧、即ち0.1MPa(1気圧)超の圧力で、例えば3~5分間にわたり約121℃(約250°F)を使用するレトルト法が挙げられる。
【0164】
好適な酸化防止剤は、ルチン、クルセチン、フラボノン、フラボン、ジヒドロフラボノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコアントシアニジン、フラボノールグリコシド、フラボノングリコシド、イソフラボノイド、及びネオフラボノイドからなる群から選択され得る。特に、フラボノイドとしては、クルセチン、エリオシトリン、ネオエリオシトリン、ナリルチン、ナリンジン、ヘスペリジン、ヘスペレチン、ネオヘスペリジン、ネオポンシリン、ポンシリン、ルチン、イソロイホリン、ロイホリン、ジオスミン、ネオジオスミン、シネンセチン、ノビレチン、タンゲリチン、カテキン、カテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、ウーロン茶重合ポリフェノール、アントシアニン、ヘプタメトキシフラボン、ダイジン、ダイゼイン、ビオカニン(biochaminn)A、プルネチン、ゲニスチン、グリシテイン、グリシチン、ゲニステイン、6,7,4’トリヒドロキシイソフラボン、モリン、アピゲニン、ビテキシン、バルカレイン、アピイン、クプレスフラボン、ダチセチン、ジオスメチン、フィセチン、ガランギン、ゴシペチン、ゲラルドール、ヒノキフラボン、プリムレチン、プラトール、ルテオリン、ミリセチン、オリエンチン、ロビネチン、クェルセタゲチン、及びヒドロキシ-4-フラボンであり得るが、これらに限定されない。
【0165】
好適な食品グレードの酸は、水溶性の有機酸及びその塩であり、例えば、リン酸、ソルビン酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、プロピオン酸、酪酸、酢酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、リンゴ酸、吉草酸、カプロン酸、マロン酸、アコニット酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アミノ酸、及びこれらのうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。かかる酸は、食料又は飲料のpHを調整するのに好適である。
【0166】
好適な食品グレードの塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムである。かかる塩基は、食料又は飲料のpHを調整するのに好適である。
【実施例】
【0167】
実施例1AcRB用の合成
工程1レバウディオサイドAからレバウディオサイドBへの変換
【化39】
【0168】
化合物レバウディオサイドA(200g、1当量)を含むH2O(400mL)懸濁液に、KOH(23.21g、2当量)を添加した。添加後、混合物を90℃で6時間撹拌した。反応混合物をH2O(400mL)で希釈し、12NのHClでpH5に調整した。次いで混合物を濾過し、H2O(2000mL)で洗浄し、有機相を減圧乾燥させて、レバウディオサイドB(140.0g、収率70%)を白色固形物として得た。
【0169】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=5.61(br d,J=5.1Hz,1H),5.19-5.07(m,1H),5.06-5.06(m,1H),5.07-5.06(m,1H),5.02(br s,1H),4.75(br s,1H),4.65(br d,J=7.7Hz,1H),4.62-4.56(m,1H),4.53-4.46(m,2H),4.46-4.36(m,2H),4.09(br s,2H),3.73-3.52(m,4H),3.48-3.38(m,5H),3.23-2.98(m,11H),2.98-2.86(m,1H),2.14-1.89(m,4H),1.89-1.64(m,5H),1.55-1.38(m,4H),1.35(br s,2H),1.10(s,3H),1.04-0.97(m,1H),0.92(br d,J=5.3Hz,1H),0.87(s,3H),0.85-0.71(m,1H)。
【0170】
【0171】
無水酢酸(88.4ml、20当量)中のレバウディオサイドB(38.0g、1当量)の撹拌された混合物に、酢酸ナトリウム(9.3g、2.4当量)を添加した。得られた混合物を140℃で2.5時間加熱した後、室温まで冷却した。次いで、反応混合物を水(150mL)とCH2Cl2(200mL)との間で分配した。有機層をH2O(150mL)で2回、かつブライン(180mL)で1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣から、AcRBをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル;33~50%)により精製して、白色固形物(44.0g、収率76%)としてAcRBを得た。
【0172】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=5.24-5.14(m,3H),5.13-5.04(m,2H),5.01(s,2H),4.92(d,J=9.3Hz,2H),4.87-4.79(m,2H),4.50(d,J=7.1Hz,1H),4.43(dd,J=4.4,12.3Hz,1H),4.21-3.98(m,6H),3.87(td,J=9.2,18.2Hz,2H),3.75-3.62(m,2H),3.56-3.49(m,1H),2.38-1.99(m,30H),1.98-1.72(m,6H),1.69-1.53(m,4H),1.51-1.33(m,3H),1.31-1.21(m,4H),1.14(dd,J=4.6,9.5Hz,1H),1.04(s,3H),0.99-0.76(m,4H)。
【0173】
実施例2レバウディオサイドグリコシドの合成
レバウディオサイドBグリコシドへの一般経路を以下に説明する。
【化41】
【0174】
実施例2A.RebBマンノシド(7A)の合成
【化42】
下記の合成スキームに従って、活性化されたマンノース前駆体を調製した。
【化43】
【0175】
D-マンノース及び酢酸ナトリウム(5.46g、2.4当量)を含む無水酢酸(56.7g、20.0当量)懸濁液を窒素下140℃で2.5時間撹拌した。次に反応混合物を室温まで冷却し、氷水(80mL)及びCH2Cl2(100mL)の混合物に注いだ。有機層を分離し、水(100mL)及びブライン(100mL)で3回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾過液を減圧濃縮し、黄色油として2A、ペンタアセチル-D-マンノース(9.5g、TLC純度90%、収率79%)を得た。
【0176】
HBr(17.9g、73.0mmol、3.0当量)を、2A(9.5g、24.3mmol、1.0当量)を含むCH2Cl2(50mL)溶液に30分かけて滴下した。次に反応混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を氷水(100mL)及びCH2Cl2(120mL)の混合物に注いだ。有機層を水(80mL)、NaHCO3水溶液(150mL)、及びブライン(150mL)で2回洗浄した。次いで、有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。濾過し、続いて減圧濃縮して、3A(9.50g、収率85%、TLC純度90%)を黄色油として得た。
【0177】
室温で3A(9.5g、1.0当量)を含むアセトン(100mL)及びH2O(5mL)溶液に、Ag2CO3(13.2g、1.3当量)を少しずつ添加し、反応混合物を3時間撹拌した。次いでセライト床を通して混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、4A(8.30g、収率93%)を黄色油として得た。
【0178】
Cl3CCN(31.6g、10当量)及び4A(8.3g、1当量)を含むDCM(100mL)溶液にDBU(653mg、0.20当量)を添加した。この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。TLCは、反応が終了したことを示した。TLC情報:Rf(TM)=0.60,PE:EA=2:1。反応混合物を濾過した後、減圧下で濾過液の溶媒を蒸発させて残渣を得た。残渣を石油エーテル中の33~50%酢酸エチルのカラムにより精製して、5A(6.0g、1H NMR純度90%、収率56.8%)を無色の油として得た。
【0179】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=8.79(s,1H),6.29(d,J=1.8Hz,1H),5.50-5.46(m,1H),5.42(d,J=1.3Hz,2H),4.27(d,J=4.6Hz,1H),4.19(s,1H),4.17-4.09(m,1H),2.21(s,3H),2.09(d,J=6.8Hz,6H),2.02(s,3H)。
【0180】
トリクロロアセトイミデート5A(4.0g、1.0当量)及びAcRB(1.77g、1.10当量)を、4A分子ふるい(1.60g)の存在下で、DCM(100.00mL)に溶解した。反応混合物を20℃で30分間撹拌した。次いで混合物を-40℃まで冷却し、TMSOTf(217.37mg、0.30当量)を添加し、反応混合物を-40℃で20分間撹拌した。次にトリエチルアミンを滴下することにより反応混合物をクエンチした。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させて、それから過アセチル化Reb Bマンノシドをカラム(50%酢酸エチル/石油エーテル)で精製した白色固形物として油状物を得た(3.50g、収率41%)。
【0181】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=6.10(s,1H),5.30(s,4H),5.23-5.14(m,3H),5.10(br s,3H),4.99(br s,2H),4.97-4.88(m,2H),4.84(br d,J=14.6Hz,2H),4.60-4.47(m,1H),4.46-4.38(m,1H),4.29-4.21(m,1H),4.09(br s,7H),3.98-3.92(m,1H),3.91-3.77(m,2H),3.75-3.43(m,3H),2.36-1.97(m,42H),1.94-1.73(m,8H),1.70-1.40(m,5H),1.30-1.22(m,3H),1.19-0.94(m,5H),0.90(s,2H)。
【0182】
過アセチル化Reb Bマンノシド(1.7g、1.0当量)を含むCH
3OH(15mL)溶液に、NaOCH
3(53mg、1当量)を添加し、20℃で3時間撹拌した。HCl水溶液を滴下して反応混合物をpH5に調整し、沈殿物が得られた。この混合物を濾過し、CH
3OHで3回洗浄し、減圧乾燥して白色固形物を得た。固形物をEtOH(6mL)に懸濁し、濾過し、次いで固体をEtOH/H
2O(1mL/6mL)から2回凍結乾燥して、所望の生成物レバウディオサイドBマンノシドを白色固形物として得た(420mg、収率43%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d
6)δ=5.67-5.54(m,1H),5.30-5.19(m,1H),5.15-5.07(m,2H),5.06-4.94(m,4H),4.89(br s,1H),4.77-4.53(m,7H),4.52-4.38(m,3H),4.09(br t,J=5.6Hz,1H),3.68(br s,3H),3.64-3.58(m,1H),3.56-3.48(m,3H),3.42(br dd,J=5.4,11.8Hz,7H),3.23-3.11(m,5H),3.10-2.93(m,5H),2.14-1.98(m,4H),1.96-1.62(m,6H),1.54-1.40(m,4H),1.36(br d,J=10.4Hz,2H),1.13(s,3H),1.08-0.90(m,3H),0.90-0.84(m,3H),0.78(br s,1H)。LCMS(方法E、下記表1参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)、965.7、803.6、及び401.2。HPLC保持時間、2.459分、HPLC面積による純度、97.96%。
【表1】
【0183】
実施例2BレバウディオサイドBアラビノシドの合成(7B)
【化44】
工程1:化合物6Bの調製
【化45】
【0184】
3Bは、3Aの調製について記載した手順に従って調製した。
【0185】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=6.74-6.66(m,1H),5.39(s,1H),5.11-5.05(m,1H),4.21(d,J=13.6Hz,1H),3.93(dd,J=1.3,13.3Hz,1H),2.15(s,3H),2.11(s,3H),2.03(s,3H)。
【0186】
化合物AcRB(1.00g、1.00当量)及び3B(332.16mg、1.20当量)をDCM(20.00mL)及び水(20.00mL)の混合物に溶解した。次いで、K2CO3(169.20mg、1.50当量)及びTBAB(263.11mg、1.00当量)を添加した。反応混合物を還流(60℃の油浴)するために加熱し、保護されたN2下で2.5時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。TLC情報:Rf(TM)=0.15,PE:EA=1:1。反応混合物を氷水(30mL)及びDCM(50mL)の混合物に注いだ。続いて有機層を水(50mL×3)及びブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。濾過後、濾液を真空下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラム(PE/EA=1/1)により精製して、白色固形物として6B(800.00mg、収率59.47%、純度90%)を得た。
【0187】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=5.72-5.67(m,1H),5.31(s,2H),5.25-5.15(m,4H),5.13-5.04(m,3H),5.03-4.88(m,4H),4.88-4.80(m,2H),4.55(d,J=7.5Hz,1H),4.46-4.38(m,1H),4.28-4.21(m,1H),4.16-3.99(m,6H),3.97-3.73(m,3H),3.71-3.63(m,2H),3.62-3.55(m,1H),2.24-2.16(m,3H),2.15-1.99(m,39H),1.93-1.75(m,5H),1.71-1.60(m,1H),1.58-1.46(m,4H),1.26(t,J=7.2Hz,3H),1.20(s,2H),1.10-0.94(m,3H),0.89(s,3H),0.87-0.78(m,1H)。
【0188】
レバウディオサイドBアラビノシドは、化合物7Aの調製について記載した手順に従って、化合物6Bから調製した。
【0189】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=5.66(d,J=5.0Hz,1H),5.37-5.31(m,1H),5.19(br s,1H),5.10(br s,2H),5.03(br dd,J=4.9,11.4Hz,3H),4.89(br d,J=4.8Hz,1H),4.74(br s,1H),4.69(br d,J=3.8Hz,1H),4.64(br d,J=7.5Hz,2H),4.59(br s,1H),4.52-4.45(m,2H),4.42(br d,J=7.8Hz,1H),4.11-4.05(m,1H),3.69(br s,3H),3.66-3.58(m,2H),3.52(br s,3H),3.50-3.36(m,6H),3.33(s,4H),3.23-3.12(m,5H),3.10-3.01(m,4H),3.00-2.91(m,1H),2.13-1.98(m,3H),1.97-1.65(m,7H),1.53-1.42(m,4H),1.40-1.30(m,2H),1.14(s,3H),1.08-1.02(m,1H),0.99-0.89(m,2H),0.85(s,3H),0.81-0.71(m,1H)。LCMS(方法E、表1参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)、935.7、803.6、及び401.3)。HPLC保持時間、2.527分、HPLC面積による純度、100%。
【0190】
実施例2CレバウディオサイドBキロサイド(7C)の合成
【化46】
7Bの調製について記載した手順に従って調製した。
【0191】
化合物6C:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=5.75(d,J=6.4Hz,1H),5.24-5.15(m,3H),5.12-5.08(m,2H),5.08-5.04(m,2H),4.99(s,2H),4.98-4.91(m,3H),4.88-4.84(m,1H),4.82-4.79(m,1H),4.60-4.55(m,1H),4.45-4.39(m,1H),4.26(dd,J=4.6,12.3Hz,1H),4.18-4.11(m,2H),4.10(d,J=3.7Hz,2H),4.07-4.00(m,1H),3.95-3.89(m,1H),3.85-3.79(m,1H),3.71-3.60(m,3H),3.58-3.52(m,1H),2.21-2.15(m,3H),2.14-1.99(m,39H),1.97-1.72(m,6H),1.71-1.59(m,2H),1.58-1.37(m,5H),1.26(s,1H),1.19(s,2H),1.10-1.02(m,2H),1.00-0.95(m,1H),0.86(s,3H),0.84-0.77(m,1H)。
【0192】
化合物7C:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=5.63-5.59(m,1H),5.25(s,2H),5.15-5.10(m,1H),5.08(br d,J=5.1Hz,2H),5.03-4.99(m,3H),4.96(d,J=4.4Hz,1H),4.88-4.85(m,1H),4.74(s,1H),4.66-4.62(m,2H),4.58(s,1H),4.51-4.39(m,3H),4.08(s,1H),3.76-3.59(m,4H),3.57-3.47(m,2H),3.46-3.36(m,4H),3.24-3.13(m,7H),3.12-3.02(m,5H),3.01-2.93(m,1H),2.14-1.98(m,4H),1.97-1.83(m,2H),1.80-1.62(m,4H),1.46(br s,4H),1.40-1.28(m,2H),1.12(s,3H),1.08-1.02(m,1H),0.99-0.89(m,2H),0.85(s,3H),0.82-0.71(m,1H)。LCMS(方法E、表1参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)、935.7、803.6、及び401.3)。HPLC保持時間、2.608分、HPLC面積による純度、98.6%。
【0193】
実施例2DレバウディオサイドBガラクトシド(7D)の合成
表題化合物7Dは、7Bの調製について記載した手順に従って調製した。
【化47】
【0194】
中間体及び最終化合物の分析データを以下に示す。
【0195】
化合物3D:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=6.70(br d,J=3.5Hz,1H),5.52(br s,1H),5.41(br dd,J=2.8,10.5Hz,1H),5.12-5.01(m,1H),4.54-4.42(m,1H),4.25-4.04(m,2H),2.14(br d,J=14.8Hz,6H),2.07(s,3H),2.02(s,3H)。
【0196】
化合物6D:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=5.71(d,J=8.4Hz,1H),5.44(br s,1H),5.37-5.32(m,1H),5.22-5.14(m,2H),5.13-5.04(m,4H),4.99(s,4H),4.87-4.79(m,2H),4.59-4.53(m,1H),4.45-4.37(m,1H),4.29-4.21(m,1H),4.19-4.05(m,7H),4.04-3.98(m,1H),3.96-3.89(m,1H),3.83(br d,J=7.3Hz,1H),3.71-3.57(m,3H),2.19(br d,J=2.4Hz,3H),2.14-1.97(m,42H),1.92-1.76(m,5H),1.70-1.59(m,1H),1.57-1.37(m,4H),1.26(d,J=2.6Hz,3H),1.16(s,2H),1.08-0.94(m,3H),0.84(s,3H),0.83-0.75(m,1H)。
【0197】
化合物7D:
1H NMR(400MHz,DMSO-d
6)δ=5.67-5.54(m,1H),5.30-5.19(m,1H),5.15-5.07(m,2H),5.06-4.94(m,4H),4.89(br s,1H),4.77-4.53(m,7H),4.52-4.38(m,3H),4.09(br t,J=5.6Hz,1H),3.68(br s,3H),3.64-3.58(m,1H),3.56-3.48(m,3H),3.42(br dd,J=5.4,11.8Hz,6H),3.23-3.11(m,5H),3.10-2.93(m,5H),2.14-1.98(m,4H),1.96-1.62(m,6H),1.54-1.40(m,4H),1.36(br d,J=10.4Hz,2H),1.13(s,3H),1.08-0.90(m,3H),0.90-0.84(m,3H),0.78(br s,1H)。LCMS(方法D、表2参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)、965.7、803.6、及び482.3)。HPLC保持時間、2.446分、HPLC面積による純度、98.4%。
【表2】
【0198】
実施例2EレバウディオサイドCキロサイド(7E)の合成
表題化合物7Eは、7Bの調製について記載した手順に従って調製した。
【化48】
化合物7E:
1H NMR(400MHz,DMSO-d
6)δ:4.99-5.29(m,9H),4.60-4.74(m,5H),4.43-4.52(m,1H),4.27-4.40(m,2H),3.89-4.07(m,2H),3.52-3.72(m,5H),3.35-3.40(m,4H),3.02-3.20(m,10H),1.77-2.02(m,5H),1.66-1.74(m,5H),1.44-1.47(m,3H),1.32-1.35(m,2H),1.01-1.10(m,6H),0.83-0.90(m,5H)。LCMS(方法D、表2参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)、920.2、787.2、及び393.1。HPLC保持時間、2.663分、HPLC面積による純度、95.5%。
【0199】
実施例2FレバウディオサイドCガラクトシド(7F)の合成
表題化合物7Fは、7Bの調製について記載した手順に従って調製した。
【化49】
化合物7F:
1H NMR(400MHz,DMSO-d
6)δ:5.23(s,1H),5.14~5.16(m,1H),4.98(br s,1H),4.73(br s,3H),4.42(br d,J=7.9Hz,1H),4.29(br d,J=7.7Hz,1H),3.85~3.96(m,1H),3.40~3.74(m,4H),3.37~3.38(m,3H),3.33~3.35(m,10H),3.01~3.19(m,9H),1.96~2.00(m,6H),1.72~1.75(m,4H),1.64~1.67(m,2H),1.56(br d,J=11.2Hz,1H),1.37~1.52(m,4H),1.32(m,2H),1.04~1.10(m,3H),0.98~1.03(m,6H),0.83~0.88(m,5H)。LCMS(方法D、表2参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)。949.3、787.3。HPLC保持時間、2.513分、HPLC面積による純度、99.86%。
【0200】
実施例2GレバウディオサイドK(7G)の合成
表題化合物7Gは、7Bの調製について記載した手順に従って調製した。
【化50】
【0201】
化合物7G:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=5.42~5.53(m,2H),5.31(br.s.,2H),5.05~5.17(m,3H),4.83~5.04(m,4H),4.74(d,J=5.48Hz,2H),4.62(t,J=4.89Hz,1H),4.40~4.58(m,5H),4.18~4.36(m,3H),3.94~4.12(m,2H),3.33~3.77(m,16H),2.81~3.28(m,14H),2.33(br.s.,2H),1.93~2.16(m,3H),1.55~1.86(m,6H),1.27~1.54(m,5H),1.17(s,3H),1.08(d,J=5.87Hz,3H),0.89~1.03(m,2H),0.82(br.s.,3H)。LCMS(方法D、表2参照、ES-API、ネガティブスキャン、m/z)1111.2、5555.1。HPLC保持時間、2.350分、HPLC面積による純度、100%。
【0202】
実施例3Reb Bアミノ酸類似体の合成
Reb Bアミノ酸類似体は、以下に示される一般スキームに従って合成された。
【化51】
【0203】
【0204】
実施例3AレバウディオサイドB-グリシンメチルエステル(5A1)の合成
【化53】
化合物AcRB(7.0g、1当量)及びグリシンメチルエステル塩酸塩(4.3g、6当量)を含むDMF(20mL)懸濁液に、DIPEA(5.90g、8当量)及びTBTU(2.02g、1.1当量)を添加した。反応混合物を25℃で4時間撹拌し、次に60℃まで加熱して、23時間撹拌した。反応物を25℃まで冷却し、100mLのH
2Oに注いだ。得られた固形物を濾過により集め、カラムクロマトグラフィー(33~50%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、4A1を黄色固形物として得た(700mg、収率9.3%)。
【0205】
1H NMR(400MHz,CDCl3)=6.24(d,J=7.0Hz,1H),5.18(s,2H),5.07(q,J=10.0Hz,3H),5.01-4.95(m,2H),4.92(d,J=12.5Hz,1H),4.86-4.78(m,2H),4.61-4.50(m,2H),4.45-4.37(m,1H),4.25(br.s.,1H),4.21-3.98(m,5H),3.93(t,J=9.3Hz,1H),3.81(d,J=7.5Hz,1H),3.79-3.73(m,3H),3.72-3.60(m,2H),3.56-3.48(m,1H),2.26-1.97(m,30H),1.92(d,J=10.5Hz,5H),1.73-1.42(m,7H),1.41-1.35(m,3H),1.26(t,J=7.0Hz,2H),1.18(s,3H),1.16-0.94(m,3H),0.94-0.88(m,3H),0.86(br.s.,1H)。
【0206】
CH
3OH(4mL)中の化合物4A1(500mg、1当量)の撹拌された溶液に、25℃で2.5時間、NaOMe(12.50mg、0.6当量)を添加した。CH
3OHを蒸発させ、残渣に2mLの純粋なH
2Oを添加した。反応混合物を6N HCl水溶液でpH2に調節し、沈殿物を生じさせた。固形物を濾過により回収し、純粋なH
2Oで2回洗浄した。固形物5A1を凍結乾燥して、所望の生成物を白色固形物として得た(300mg、収率89%)。LCMS(方法B、表3、ES-API、ポジティブスキャン、m/z)、899.4及び390.3。HPLC保持時間、2.475分、HPLC面積による純度、97.98%。
【表3】
【0207】
実施例3BレバウディオサイドB-アミノ酸エステル類似体の合成
表4には、5A1の調製について記載された手順に従って調製された化合物を列挙する:
【表4】
【表5】
【0208】
実施例3CレバウディオサイドB-レバウディオサイドB-グリシン(5A2)の合成
【化54】
CH
3OH(5mL)及びH
2O(5mL)中の化合物4A1(1.20g、1当量)の撹拌された溶液に、25℃で2.5時間、KOH(0.62g、12当量)を添加した。CH
3OHを蒸発させ、残渣をH
2O(3mL)に懸濁した。pHを6N HCl水溶液で2に調整し、得られた沈殿液を濾過により回収し、水で2回洗浄した。固形物を凍結乾燥して、所望の生成物を白色固形物として得た(316mg、収率40%)。LCMS(方法C、ES-API、ポジティブスキャン、m/z)、885.2及び376.3。HPLC保持時間、2.427分、HPLC面積による純度、95.49%。表7の
1H NMRデータを参照されたい。
実施例3DレバウディオサイドB-アミノ酸類似体の合成
【0209】
表6には、5A2の調製について記載された手順に従って調製された化合物を列挙する:
【表6】
【0210】
化合物5A1~5E1及び5A2~5E2の
1H NMRを以下の表7に示す。
【表7-1】
【表7-2】
【0211】
実施例4レバウディオサイドB-アスパルテームの合成
【化55】
化合物AcRB(2.00g、1.00当量)を含むCH
2Cl
2(40.00mL)溶液に、0℃で、DMF(11.92mg、0.10当量)及び塩化オキサリル(0.31g、1.50当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧除去して酸塩化物2(2.00g、粗製)を白色固形物として得、これを更に精製することなく直接使用した。
【0212】
CH2Cl2(120mL)中の化合物2(3.00g、1.00当量)及びトリエチルアミン(0.24g、1.00当量)を含む撹拌された混合物に、3(2.13g、3.00当量)を添加した。この混合物を25℃で14時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:MeOH=20/1)で精製し、分取HPLCで更に精製して、生成物4(2.00g、収率55.14%、純度95.72%)を白色固形物として得た。
【0213】
4(1.00g、1.00当量)及びNaOMe(143.91mg、4.00当量)を含むMeOH(10.00mL)懸濁液を25℃で19時間撹拌した。次いで溶媒を約4mLに濃縮し、1M HCl水溶液でpHを5に調節した。水(10mL)を添加し、窒素ガス流を混合物に10分間通した。次いで混合物を凍結乾燥させた。得られた粗製物質を分取HPLCにより精製した。次いで、得られたオフホワイト固形物をイオン交換樹脂に通し、2回凍結乾燥させて、白色固形物として5(250mg、収率34.7%)を得た。
【0214】
1H NMR(400MHz,MeOH-d4)δ=7.28(s,5H),5.23-5.19(m,1H),4.85-4.85(m,1H),4.87(s,2H),4.73-4.62(m,4H),3.93-3.88(m,1H),3.87-3.81(m,2H),3.77(brs,1H),3.73-3.72(m,1H),3.71(s,1H),3.69(s,3H),3.68-3.62(m,3H),3.61-3.55(m,1H),3.44-3.35(m,4H),3.35-3.33(m,1H),3.29(s,2H),3.23-3.10(m,3H),3.09-3.01(m,1H),2.88-2.67(m,2H),2.25-1.97(m,5H),1.96-1.73(m,6H),1.72-1.50(m,4H),1.48-1.38(m,2H),1.09(s,5H),1.02-0.95(m,1H),0.86(s,4H)。LCMS(方法D、表2参照)(ES-API、ポジティブスキャン、m/z)、595.4及び180.2。HPLC保持時間、2.895分、HPLC面積による純度、95.69%。
【0215】
実施例5レバウディオサイド類似体の官能評価
甘味/香味料改質成分の試験のための一般的な手順
【0216】
甘味料
甘味料としての試験物質のためのサンプル調製プロトコル:試験者は鼻クリップを装着し、試験物質の同一性については知らされていなかった。試験者は、試験物質の前に、400ppmのレバウディオサイドA及び6.5ブリックススクロースをサンプリングした。
図8に示すように、Reb A 400ppmに1~10のスケールで5を割り当て、更に同じスケールでスクロース(6.5%)を10に割り当てた。試験者には、各試験の合間に水で5回口をすすぐように依頼した。次いで、試験者に、試験品を与えられ、甘味について指定の尺度で試験品をランク付けするように依頼した。また、試験者に、また、苦味、後味、香り、及び他の知覚についての見解を提供するように依頼した。
【0217】
全ての試験者からの数値スコアを平均し、甘味の質、苦味及び異味に関する見解と一緒にして、記号「-」、「+」、「++」、及び「+++」に変換することで、所定の特徴が観察されなかったこと、又は最小限観察されたこと(-)、又は高く観察されたこと(+++)を示した。例えば、甘味強度及び苦味の両方において「-」を有するサンプルは、最小限の甘味を有するか、又は甘味をまったく有さない、かつ最小限の苦味を有するか、若しくは苦味をまったく有さないサンプルとして理解されるべきである。対照的に、甘味強度及び苦味の両方において「+++」を有するサンプルは、かなり観察された甘味強度及び苦味の両方を有するサンプルとして理解されるものとする。このデータを表8にまとめる。
【0218】
この実験におけるReb Aの調製:水中(pH=7)で400ppmのReb Aを調製する:40mgのレバウディオサイドAを室温で100mlの水中に撹拌しながら溶解させた。
【0219】
この実験におけるスクロースの調製:水中において6.5%スクロース(pH=7)を調製する:スクロース6.5グラムを秤量し、それを93.5グラムの水に溶解する(合計100グラム)。
【0220】
甘味の増強
サンプル調製プロトコル:材料を甘味/風味改良成分として試験するために、2つのサンプル、即ち4ブリックス高フルクトースコーンシロップ(HFCS)対照溶液及び既知濃度の試験成分を含む4ブリックスHFCS溶液を調製した。
【0221】
サンプル調製:pH3.1が得られるまで1LのAquafina水にリン酸を滴下することによって調製された1000gのリン酸塩基に50.89gの78.60ブリックスHFCSを添加することによって、4ブリックスHFCS対照溶液を調製した。pHは、METTLER TOLEDO pHメータを用いて測定した。
【0222】
異なるブリックスのHFCS出発シロップの場合、HFCS対照溶液を作製するのに必要とされるHFCSの量について以下の式を使用することができる。
4ブリックス/100*1000mL/(78.5ブリックス/100)=50.96
【0223】
何らかの濁りが持続している場合は、サンプル溶液を濾紙に通した。いくつかの低溶解性化合物については、Branson 2800 Ultra Sonic Bathを使用して材料を溶解させた。何らかの濁りが持続している場合は、サンプル溶液を濾紙に通した。溶解度は、溶液を通してレーザポインタを照射することによって確認した。いかなる回折も観察されなかった場合、その物質は可溶性であると推定された。
【0224】
強制選択試験:これら2つの番号付きのサンプルを12~16名の試験者に提示した:1つは4ブリックススクロース、4ブリックス高フルクトースコーンシロップ又はリン酸緩衝液中の200ppmのレバウディオサイドAなどの甘味料を含有させた。他のサンプルには、水中で試験したときに1.5% SEV未満のレベルである同じ化合物及び試験化合物を含有させた。次に、試験者には、各サンプルの前に水ですすぎながら各サンプルを順番に味見し、いずれのサンプルがより甘いかを選択するように依頼した。
【0225】
甘味の増強のための官能試験の試験者には、試験の少なくとも1時間前に食べないこと、及び全サンプルを試験する間に少なくとも5回、Aquafina水ですすぐように依頼した。試験者は、上記のように強制選択試験を受けた。更に、試験者には、2つのサンプル間の甘味の質の違いを書き留めるように依頼した。試験者にはまた、甘味の発生、甘味の後味、全体的な砂糖様の甘味、並びに苦味、金属の香り、渋味、冷涼感、任意の注釈及び任意の関連する風味などの他の質について見解を示すように依頼した。試験者にはまた、サンプルの匂いの違いを評価し、あらゆる説明を提供するように依頼した。
【表8】
甘味の質は、一時的なプロファイル(甘味の発生、後味)及びシロップ、丸み、清潔などの属性に基づいていた。
【0226】
レバウディオサイドBガラクトシド甘味の増強:訓練された官能パネリスト(n=25、各々3回の評価)は、室温でReb Bガラクトシド/リン酸水溶液(pH3.1)を評価した。レバウディオサイドBガラクトシドは現在、米国での食料又は飲料への使用が承認されていない。したがって、サンプルを試験する前に、サンプルを試験する全ての者がPepsiCo Scientific Affairsから提供されたインフォームドコンセント用紙に署名した。試験への参加は完全に自主的に行われた。参加を選択したパネリストは、随時参加を中止することを選択することができた。
【0227】
スクロース等価値:試験成分が増強剤と見なされるためには、甘味料と見なされてはならない。1.5%スクロースとの対比較を用いて、25ppmのレバウディオサイドBガラクトシドは1.5%スクロースよりも有意に甘味が弱い(p<0.0001)と判断した。
【0228】
増強:パネリストには、甘味最低値から甘味最高値まで、4つのサンプルをランク付けするように依頼した。1=甘味最低値、及び4=甘味最高値
【0229】
図1~3に示すように、Reb A、高フルクトースコーンシロップ及びスクロースの増強が観察された。
【0230】
代替的な実施形態
本開示はまた、以下の非限定的な一連の代替的な実施形態を提供する。
【0231】
実施形態1式Iの化合物:
【化56】
式中、
R
1は、水素、1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、又は2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、
A
1は、NR
10又はOであり、
L
1は、A
1及びG
1を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
1がNR
10であるとき、A
1と共に5~7員複素環を形成し、
G
1は、OH、CH
2OH、COOH、R
11、OR
12、CONR
13R
14、COOR
15、テトラヒドロピラン環、又は
【化57】
であり、
A
2は、NR
20又はOであり、
L
2は、A
2及びG
2を連結する結合、C
1~6アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
2がNR
20であるとき、A
2と共に5~7員複素環を形成し、
G
2は、OH、CH
2OH、COOH、R
21、OR
22、CONR
23R
24、又はCOOR
25であり、
C
1~6アルキレンリンカーは、各出現において、OH及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、アルキルは、各々が、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
テトラヒドロピラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、アルキル、及びOR
30からなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、R
30は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環であり、
テトラヒドロフラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2Cl、CH
2OH、COOH、及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、
R
10、R
11、R
12、R
13、R
14、R
20、R
21、R
22、R
23、及びR
24の各々は、H、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、各々が、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2、NH
2、NHC(=N)NH
2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3N
+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
R
15及びR
25は、各々独立して、C
1~6アルキルである)、
又はその塩であって、
式Iの化合物は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドM、レバウディオサイドN、又はレバウディオサイドOでないものとする、化合物又はその塩。
【0232】
実施形態2式S:
【化58】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、G
1はOHであり、環Aは、最大で4つのR
100で任意に更に置換され、各々が、OH、CH
2OH、Cl、COOH、CH
2Cl、Me、及びOR
30からなる群から独立して選択され、R
30は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環である)を有する、実施形態1に記載の化合物。
【0233】
実施形態3
【化59】
(式中、R
1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである)からなる群から選択される、実施形態2に記載の化合物。
【0234】
実施形態4 R1が、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、請求項1に記載の化合物。
【0235】
実施形態5 R1が、2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、請求項1に記載の化合物。
【0236】
実施形態6
【化60】
の構造を有する、実施形態1に記載の化合物。
【0237】
実施形態7
式中、A1はOであり、
L1は、C1~6アルキレンリンカーであり、
G1は、OH、CH2OH、COOH、又はCOOR15であり、R15は、C1~4アルキルであり、
C1~6アルキレンリンカーは、1~5 OHで任意に置換される、実施形態1に記載の化合物。
【0238】
実施形態8
L1は、CH2CH2であり、G1は、OHである、実施形態7に記載の化合物。
【0239】
実施形態9
L1は、CHMeであり、
G1は、COOH又はCOOR15であり、R15は、C1~4アルキルである、実施形態7に記載の化合物。
【0240】
実施形態10
A1-L1-G1が、グリセロール、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、及びイディトールからなる群から選択される糖アルコール残基を表す、実施形態7に記載の化合物。
【0241】
実施形態11 A1-L1-G1が、グリセロール、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される糖アルコール残基を表し、糖アルコール残基は、D配置にある、実施形態10に記載の化合物。
【0242】
実施形態12 R1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態7~11のいずれか1つに記載の化合物。
【0243】
実施形態13 R1が、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態7~11のいずれか1つに記載の化合物。
【0244】
実施形態14 R1が、2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態7~11のいずれか1つに記載の化合物。
【0245】
実施形態15
A1はOであり、
L1は、A1及びG1を連結する結合であり、
G1は、R11であり、
R11は、H又はC1~4アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
【0246】
実施形態16 R1が2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、R11がC1~4アルキルである、実施形態15に記載の化合物。
【0247】
実施形態17
A1は、NR10であり、R10は、Hであり、
L1は、CHR101であり、
G1は、COOH又はCOOR15であり、
R101は、H、又は各々がフェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されたC1~4アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
【0248】
実施形態18 L1は、CH2である、実施形態17に記載の化合物。
【0249】
実施形態19 R101は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である、実施形態17に記載の化合物。
【0250】
実施形態20 R101は、H、又はアラニン、フェニルアラニン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である、実施形態17~19のいずれか1つに記載の化合物。
【0251】
実施形態21 G1は、COOHである、実施形態17~20のいずれか1つに記載の化合物。
【0252】
実施形態22 G1は、COOR15であり、R15は、C1~4アルキルである、実施形態17~21のいずれか1つに記載の化合物。
【0253】
実施形態23 R1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態17~22のいずれか1つに記載の化合物。
【0254】
実施形態24 R1は、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-([1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであるか、又は2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態17~22のいずれか1つに記載の化合物。
【0255】
実施形態25
A
1-L
1-G
1は、
【化61】
であり、
G
1は、COOH又はCOOR
15である、実施形態1に記載の化合物。
【0256】
実施形態26 G1は、COOHであり、R1が、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、又は2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態25に記載の化合物。
【0257】
実施形態27
A
1は、NR
10であり、
L
1は、CHR
101であり、R
101は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
1は、
【化62】
であり、
A
2は、NR
20であり、
L
2は、CHR
201であり、R
201は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
2は、COOH、COOR
25又はCONR
23R
24である、実施形態1に記載の化合物。
【0258】
実施形態28 G2は、COOHである、実施形態27に記載の化合物。
【0259】
実施形態29 G2は、COOR25であり、R25は、C1~4アルキルである、実施形態27に記載の化合物。
【0260】
実施形態30 G2は、CONR23R24であり、R23及びR24の一方は、Hであり、R23及びR24の他方は、複素環であり、複素環は、各々がアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、実施形態27に記載の化合物。
【0261】
実施形態31 複素環は、チエタンである、実施形態30に記載の化合物。
【0262】
実施形態32 R20は、H又はC1~4アルキルであり、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、実施形態27~31のいずれか1つに記載の化合物。
【0263】
実施形態33 R20は、Hである、実施形態32に記載の化合物。
【0264】
実施形態34 R10は、H又はC1~4アルキルであり、C1~4アルキルであり、C1~4アルキル、フェニル、3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニル、COOH、CONH2、NH2、NHC(=N)NH2、SH、SMe、OMe、OH、及びMe3N+からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ以上の基で任意に置換される、実施形態27~33のいずれか1つに記載の化合物。
【0265】
実施形態35 R10は、Hである、実施形態34に記載の化合物。
【0266】
実施形態36 R10は、C1~4アルキル、フェニル、及び3’-ヒドロキシ-4’-メトキシフェニルのうちの1つで任意に置換されたC1~4アルキルである、実施形態35に記載の化合物。
【0267】
実施形態37 R1は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、又は2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、実施形態27~36のいずれか1つに記載の化合物。
【0268】
実施形態38 式A2:
【化63】
の構造を有する、実施形態1に記載の化合物又はその塩。
【0269】
実施形態39 G1は、COOHである、実施形態38に記載の化合物。
【0270】
実施形態40 G
1は、
【化64】
からなる群から選択される、実施形態38に記載の化合物、
又はその塩。
【0271】
実施形態41
【化65】
【化66】
からなる群から選択される、実施形態27に記載の化合物。
【0272】
実施形態42 実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物を含む、甘味料組成物であって、化合物が、その甘味認識閾値濃度を超える濃度で存在する、甘味料組成物。
【0273】
実施形態43 第2の甘味料を更に含む、実施形態42に記載の甘味料組成物。
【0274】
実施形態44 第2甘味料が、栄養甘味料である、実施形態43に記載の甘味料組成物。
【0275】
実施形態45 第2の甘味料が、非栄養甘味料である、実施形態43に記載の甘味料組成物。
【0276】
実施形態46 第2の甘味料が、ステビオールグリコシド、ステビアレバウディアナ抽出物、羅漢果、羅漢果ジュース濃縮物、羅漢果粉末、モグロサイドV、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、モナティン、エリトリトール、タガトース、スクロース、液体スクロース、フルクトース、液体フルクトース、グルコース、液体グルコース、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、中転化糖、メープルシロップ、カエデ糖、蜂蜜、チコリシロップ、アガベシロップ、ブラウンシュガーモラセス、甘しゃ糖蜜、テンサイ糖蜜、モロコシシロップ、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、グリチルリチン、マリトール、マルトース、乳糖、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハルロース、リボース、フラクトオリゴ糖、アスパルテーム、ネオテーム、アリターム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、サイクラミン酸ナトリウム、サイクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ポリデキストロース、及びそれらのいずれかの混合物からなる群から選択される、実施形態43に記載の甘味料組成物。
【0277】
実施形態47 甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然の非栄養甘味料である、実施形態46に記載の甘味料組成物。
【0278】
実施形態48 少なくとも1つの甘味増強剤を、化合物及び/又は第2の甘味増強剤の甘味を更に増強するのに十分な濃度であるが、甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の濃度で含む、実施形態42~47のいずれか1つに記載の甘味料組成物。
【0279】
実施形態49 少なくとも1つの甘味料増強剤が、D-プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述のもののうちのいずれかの組み合わせである、実施形態48に記載の甘味料組成物。
【0280】
実施形態50 甘味料と、実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物と、を含む、甘味料組成物であって、化合物が、甘味料の甘味を更に増強するために十分な濃度であるが、化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在する、甘味料組成物。
【0281】
実施形態51 甘味料が、栄養甘味料である、実施形態50に記載の甘味料組成物。
【0282】
実施形態52 甘味料が、非栄養甘味料である、実施形態50に記載の甘味料組成物。
【0283】
実施形態53 甘味料が、ステビオールグリコシド、ステビアレバウディアナ抽出物、羅漢果、羅漢果ジュース濃縮物、羅漢果粉末、モグロサイドV、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、モナティン、エリトリトール、タガトース、スクロース、液体スクロース、フルクトース、液体フルクトース、グルコース、液体グルコース、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、中転化糖、メープルシロップ、カエデ糖、蜂蜜、チコリシロップ、アガベシロップ、ブラウンシュガーモラセス、甘しゃ糖蜜、テンサイ糖蜜、モロコシシロップ、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、グリチルリチン、マリトール、マルトース、乳糖、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハルロース、リボース、フラクトオリゴ糖、アスパルテーム、ネオテーム、アリターム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、サイクラミン酸ナトリウム、サイクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ポリデキストロース、及びそれらのうちのいずれかの混合物からなる群から選択される、実施形態50に記載の甘味料組成物。
【0284】
実施形態54 甘味料が、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然の非栄養甘味料である、実施形態53に記載の甘味料組成物。
【0285】
実施形態55 少なくとも1つの補助甘味増強剤を、甘味料の甘味を更に増強するのに十分な濃度であるが、補助甘味増強剤の甘味認識閾値濃度未満の濃度で更に含む、実施形態50~54のいずれか1つに記載の甘味料組成物。
【0286】
実施形態56 少なくとも1つの補助甘味増強剤が、D-プシコース、エリスリトール、ルブソサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、モグロサイド、又は前述のもののうちのいずれかの組み合わせである、実施形態55に記載の甘味料組成物。
【0287】
実施形態57 実施形態42~56のいずれか1つに記載の甘味料組成物を含む、飲料製品。
【0288】
実施形態58 実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物を含む、飲料製品。
【0289】
実施形態59 飲料製品が、炭酸飲料、非炭酸飲料、ファウンテン飲料、冷凍炭酸飲料、粉末濃縮物、飲料濃縮物、果汁、果汁風味ドリンク、果実風味のドリンク、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化/増強ウォータードリンク、ソイドリンク、野菜飲料、穀物ベース飲料、麦芽飲料、発酵飲料、ヨーグルト飲料、ケフィア、コーヒー飲料、茶飲料、乳製品飲料、及びそれらのうちのいずれかの混合物からなる群から選択される、実施形態57又は58に記載の飲料製品。
【0290】
実施形態60 実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物を含む、飲料濃縮物。
【0291】
実施形態61 実施形態42~56のいずれか1つに記載の甘味料組成物を含む飲料濃縮物。
【0292】
実施形態62 食料成分と、実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物と、を含む、食料製品。
【0293】
実施形態63 食料成分と、実施形態42~56のいずれか1つに記載の甘味料組成物と、を含む、食料製品。
【0294】
実施形態64 オートミール、シリアル、焼き菓子、クッキー、クラッカー、ケーキ、ブラウニー、パン、スナック食品、ポテトチップス、トルコンチップス、ポップコーン、スナック菓子、餅、及び穀類食料製品からなる群から選択される、実施形態62又は63に記載の食料製品。
【0295】
実施形態65 食料又は飲料製品中の甘味料の量を低減する方法であって、食料又は飲料製品中の甘味料の少なくとも一部分を、実施形態1~41のいずれか1つに記載の化合物と置き換えることを含む、方法。
【0296】
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人にも可能である、かかる特定の実施形態を種々の用途に容易に変更及び/又は適合させ、過度の実験をすることなく、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、したがって、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0297】
本開示の広さ及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0298】
本明細書に記載された様々な態様、実施形態及び選択肢の全ては、任意の変形形態及び全ての変形形態において組み合わせることができる。
【0299】
本明細書で言及された全ての刊行物、特許及び特許出願は、各個々の刊行物、特許又は特許出願が具体的に、かつ個々に参照により組み込まれることが示されているのと同様に、参照により組み込まれている。
また、本願は、以下の態様も包含する。
[態様1]
式Iの化合物:
【化67】
(式中、
R
1
は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、2-(1-α-L-ラムノピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシル、又は2-(1-β-D-キシロピラノシル)-3-(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルであり、
A
1
は、NR
10
又はOであり、
L
1
は、A
1
及びG
1
を連結する結合、C
1~6
アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
1
がNR
10
であるとき、A
1
と共に5~7員複素環を形成し、
G
1
は、OH、CH
2
OH、COOH、R
11
、OR
12
、CONR
13
R
14
、COOR
15
、テトラヒドロピラン環、又は
【化68】
であり、
A
2
は、NR
20
又はOであり、
L
2
は、A
2
及びG
2
を連結する結合、C
1~6
アルキレンリンカー、テトラヒドロピラン環であるか、又はA
2
がNR
20
であるとき、A
2
と共に5~7員複素環を形成し、
G
2
は、OH、CH
2
OH、COOH、R
21
、OR
22
、CONR
23
R
24
、又はCOOR
25
であり、
前記C
1~6
アルキレンリンカーは、各出現において、OH及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、前記アルキルは、各々が、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2
、NH
2
、NHC(=N)NH
2
、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3
N
+
からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
前記テトラヒドロピラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2
Cl、CH
2
OH、COOH、アルキル、及びOR
30
からなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、R
30
は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環であり、
前記テトラヒドロフラン環の各々は、各出現において、各々が、OH、Cl、CH
2
Cl、CH
2
OH、COOH、及びアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の基で独立して任意に置換され、
R
10
、R
11
、R
12
、R
13
、R
14
、R
20
、R
21
、R
22
、R
23
、及びR
24
の各々は、H、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、各々が、アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、COOH、CONH
2
、NH
2
、NHC(=N)NH
2
、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3
N
+
からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
R
15
及びR
25
は、各々独立して、C
1~6
アルキルである)、
又はその塩であって、
前記式Iの化合物は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドM、レバウディオサイドN、又はレバウディオサイドOでないものとする、化合物又はその塩。
[態様2]
【化69】
(式中、G
1
は、OHであり、環Aは、最大で4つのR
100
で任意に更に置換され、各々が、OH、CH
2
OH、Cl、COOH、CH
2
Cl、Me、及びOR
30
からなる群から独立して選択され、R
30
は、ピラノシル又はテトラヒドロフラン環である)を有する、態様1に記載の化合物。
[態様3]
【化70】
からなる群から選択される、態様2の化合物。
[態様4]
R
1
は、2,3-ビス(1-β-D-グルコピラノシル)-1-β-D-グルコピラノシルである、態様1に記載の化合物。
[態様5]
【化71】
の構造を有する、態様1に記載の化合物。
[態様6]
式中、A
1
はOであり、
L
1
は、C
1~6
アルキレンリンカーであり、
G
1
は、OH、CH
2
OH、COOH、又はCOOR
15
であり、R
15
は、C
1~4
アルキルであり、
前記C
1~6
アルキレンリンカーは、1~5 OHで任意に置換される、態様1に記載の化合物。
[態様7]
L
1
は、CH
2
CH
2
であり、G
1
は、OHである、態様6に記載の化合物。
[態様8]
L
1
は、CHMeであり、
G
1
は、COOH又はCOOR
15
であり、R
15
は、C
1~4
アルキルである、態様6に記載の化合物。
[態様9]
A
1
-L
1
-G
1
は、グリセロール、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される糖アルコール残基を表し、前記糖アルコール残基は、D配置にある、態様6に記載の化合物。
[態様10]
式中、A
1
はOであり、
L
1
は、A
1
及びG
1
を連結する結合であり、
G
1
は、R
11
であり、
R
11
は、C
1~4
アルキルである、態様1に記載の化合物。
[態様11]
A
1
は、NR
10
であり、R
10
は、Hであり、
L
1
は、CHR
101
であり、
G
1
は、COOH又はCOOR
15
であり、
R
101
は、H、又は各々がフェニル、4-ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、COOH、CONH
2
、NH
2
、NHC(=N)NH
2
、SH、SMe、OMe、OH、及びMe
3
N
+
からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
1~4
アルキルである、態様1に記載の化合物。
[態様12]
L
1
は、CH
2
である、態様11に記載の化合物。
[態様13]
R
101
は、H、又はアラニン、フェニルアラニン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖である、態様11に記載の化合物。
[態様14]
A
1
は、NR
10
であり、
L
1
は、CHR
101
であり、R
101
は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
1
は、
【化72】
であり、
A
2
は、NR
20
であり、
L
2
は、CHR
201
であり、R
201
は、H、又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸の側鎖であり、
G
2
は、COOH、COOR
25
、又はCONR
23
R
24
である、態様1に記載の化合物。
[態様15]
式A2:
【化73】
の構造を有する、態様1に記載の化合物又はその塩。
[態様16]
G
1
が、COOHである、態様15に記載の化合物。
[態様17]
G
1
が、
【化74】
からなる群から選択される、態様15に記載の化合物又はその塩。
[態様18]
【化75】
【化76】
からなる群から選択される、態様1の化合物。
[態様19]
態様1~18のいずれか一つに記載の化合物を含む、甘味料組成物であって、前記化合物が、その甘味認識閾値濃度を超える濃度で存在する、甘味料組成物。
[態様20]
甘味料と、態様1~18のいずれか一つに記載の化合物と、を含む、甘味料組成物であって、前記化合物が、前記甘味料の前記甘味を更に増強するために十分な濃度であるが、前記化合物の甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在する、甘味料組成物。
[態様21]
前記甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ-ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然の非栄養甘味料である、態様20に記載の甘味料組成物。
[態様22]
態様1~18のいずれか一つに記載の化合物を含む、飲料製品。
[態様23]
食料成分と、態様1~18のいずれか一つに記載の化合物と、を含む、食料製品。
[態様24]
食料製品又は飲料製品中の甘味料の量を低減する方法であって、前記食料又は飲料製品中の前記甘味料の少なくとも一部分を、態様1~18のいずれか一つに記載の化合物に置き換えることを含む、方法。