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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】超音波内視鏡及び内視鏡システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/12 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
A61B8/12
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2020567285
(86)(22)【出願日】2019-01-22
(86)【国際出願番号】 JP2019001929
(87)【国際公開番号】W WO2020152791
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2021-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 哲平
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-227395(JP,A)
【文献】特開2010-000210(JP,A)
【文献】特開平07-008496(JP,A)
【文献】米国特許第05471988(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 ー 8/15
A61B 1/00 ー 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内に挿入される挿入部の先端に位置する第1硬性部と、
前記第1硬性部の基端側に接続されており、前記挿入部の長手方向に沿って長尺状をなす支持部と、
前記支持部の基端側に接続されている第2硬性部と、
前記支持部に固定されており、前記挿入部の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる超音波振動子と、
前記支持部及び前記超音波振動子を一体的に回転させる回転機構と、
前記超音波振動子が、前記挿入部の長手方向に沿って、該挿入部を投影した面積が最小となる第1の状態であることを示す表示部と、
を備える超音波内視鏡。
【請求項2】
前記第1硬性部に設けられており、前記挿入部の長手方向に沿った方向を撮像する撮像部を備える請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項3】
前記第2硬性部に設けられており、前記挿入部の長手方向と交差する方向を撮像する撮像部を備える請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項4】
前記第2硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項5】
前記第1硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項6】
前記第1硬性部及び前記第2硬性部には、バルーンバンドを係止するバルーン溝が形成されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項7】
前記超音波振動子には、前記回転機構の動力を伝達するフレキシブルシャフトが接続されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項8】
前記フレキシブルシャフトの内部には、前記超音波振動子の各圧電素子に接続されている複数の信号線が挿通されている請求項7に記載の超音波内視鏡。
【請求項9】
前記超音波振動子は、前記複数の圧電素子の長手方向が、前記挿入部の長手方向と直交しており、曲面をなして配列されているコンベックス型の超音波振動子である請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項10】
前記第1硬性部は、樹脂からなる請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項11】
前記超音波振動子が回転する方向の角度を検出する角度センサを備える請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項12】
前記表示部は、前記角度センサが検出した前記超音波振動子が回転する方向の角度をさらに表示する請求項11に記載の超音波内視鏡。
【請求項13】
前記表示部は、前記超音波振動子の回転状態が、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない第2の状態であることを示す請求項4に記載の超音波内視鏡。
【請求項14】
超音波内視鏡と、超音波観測装置と、を備える内視鏡システムであって、
前記超音波内視鏡は、
被検体内に挿入される挿入部の先端に位置する第1硬性部と、
前記第1硬性部の基端側に接続されており、前記挿入部の長手方向に沿って長尺状をなす支持部と、
前記支持部の基端側に接続されている第2硬性部と、
前記支持部に固定されており、前記挿入部の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる超音波振動子と、
前記支持部及び前記超音波振動子を一体的に回転させる回転機構と、を有し、
前記超音波観測装置は、
前記超音波内視鏡に電気的なパルス信号を送信し、超音波を照射させるとともに、前記超音波内視鏡が受信した超音波エコーを変換した電気的なエコー信号を受信して、超音波画像を生成し、前記超音波振動子が、前記挿入部の長手方向に沿って、該挿入部を投影した面積が最小となる第1の状態であることを表示装置に表示させる内視鏡システム。
【請求項15】
前記超音波振動子が回転する方向の角度を検出する角度センサを備える請求項14に記載の内視鏡システム。
【請求項16】
前記超音波観測装置は、前記角度センサが検出した角度に応じて前記超音波画像を合成した3次元画像を生成する請求項15に記載の内視鏡システム。
【請求項17】
前記超音波観測装置は、前記角度センサが検出した角度を前記表示装置にさらに表示させる請求項15に記載の内視鏡システム。
【請求項18】
前記超音波観測装置は、前記超音波振動子の回転状態が、前記挿入部の長手方向に沿って、該挿入部を投影した面積が最小となる第1の状態であることを前記表示装置に表示させる請求項14に記載の内視鏡システム。
【請求項19】
前記第2硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されており、
前記超音波観測装置は、前記超音波振動子の回転状態が、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない第2の状態であることを前記表示装置に表示させる請求項14に記載の内視鏡システム。
【請求項20】
被検体内に挿入される挿入部の先端に位置する第1硬性部と、
前記第1硬性部の基端側に接続されており、前記挿入部の長手方向に沿って長尺状をなす支持部と、
前記支持部の基端側に接続されており、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている第2硬性部と、
前記支持部に固定されており、前記挿入部の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる超音波振動子と、
前記支持部及び前記超音波振動子を一体的に回転させる回転機構と、
前記超音波振動子が、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない第2の状態であることを示す表示部と、
を備える超音波内視鏡。
【請求項21】
超音波内視鏡と、超音波観測装置と、を備える内視鏡システムであって、
前記超音波内視鏡は、
被検体内に挿入される挿入部の先端に位置する第1硬性部と、
前記第1硬性部の基端側に接続されており、前記挿入部の長手方向に沿って長尺状をなす支持部と、
前記支持部の基端側に接続されており、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている第2硬性部と、
前記支持部に固定されており、前記挿入部の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる超音波振動子と、
前記支持部及び前記超音波振動子を一体的に回転させる回転機構と、を有し、
前記超音波観測装置は、
前記超音波内視鏡に電気的なパルス信号を送信し、超音波を照射させるとともに、前記超音波内視鏡が受信した超音波エコーを変換した電気的なエコー信号を受信して、超音波画像を生成し、前記超音波振動子が、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない第2の状態であることを表示装置に表示させる内視鏡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波内視鏡及び内視鏡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、柔軟で細長い挿入部を人等の被検体内に挿入し、当該挿入部の先端側に設けられた超音波振動子にて超音波を送受信することにより、当該被検体内を観察する超音波内視鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、超音波内視鏡と、超音波内視鏡が送受信した超音波を変換した電気的なエコー信号を受信して超音波画像を生成する超音波観測装置と、を備える内視鏡システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-209125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、超音波観測装置が生成する超音波画像は、2次元の断面画像であるため、観察できる範囲が狭いため、臓器や病変を特定するのが必ずしも容易ではない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、超音波画像により観察可能な範囲が広い超音波内視鏡及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部の先端に位置する第1硬性部と、前記第1硬性部の基端側に接続されており、前記挿入部の長手方向に沿って長尺状をなす支持部と、前記支持部の基端側に接続されている第2硬性部と、前記支持部に固定されており、前記挿入部の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる超音波振動子と、前記支持部及び前記超音波振動子を一体的に回転させる回転機構と、を備える。
【0007】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第1硬性部に設けられており、前記挿入部の長手方向に沿った方向を撮像する撮像部を備える。
【0008】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第2硬性部に設けられており、前記挿入部の長手方向と交差する方向を撮像する撮像部を備える。
【0009】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第2硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている。
【0010】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第1硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている。
【0011】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第1硬性部及び前記第2硬性部には、バルーンバンドを係止するバルーン溝が形成されている。
【0012】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記超音波振動子には、前記回転機構の動力を伝達するフレキシブルシャフトが接続されている。
【0013】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記フレキシブルシャフトの内部には、前記超音波振動子の各圧電素子に接続されている複数の信号線が挿通されている。
【0014】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記超音波振動子は、前記複数の圧電素子の長手方向が、前記挿入部の長手方向と直交しており、曲面をなして配列されているコンベックス型の超音波振動子である。
【0015】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記第1硬性部は、樹脂からなる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記回転機構は、前記超音波振動子を回転させるモータである。
【0017】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記回転機構より先端側に設けられており、前記超音波振動子が回転する方向の角度を検出する角度センサを備える。
【0018】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記超音波振動子の回転方向における角度を表示する角度表示部を備える。
【0019】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記角度表示部は、前記挿入部の長手方向に沿って、該挿入部を投影した面積が最小となる前記超音波振動子の角度を示す第1の目印を有する。
【0020】
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記回転機構より先端側に設けられており、前記超音波振動子が回転する方向の角度を検出する角度センサと、前記超音波振動子が回転する方向の角度を表示する角度表示部と、を備え、前記角度表示部は、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない前記超音波振動子の角度を示す第2の目印を有する。
【0021】
また、本発明の一態様に係る内視鏡システムは、超音波内視鏡と、前記超音波内視鏡に電気的なパルス信号を送信し、超音波を照射させるとともに、前記超音波内視鏡が受信した超音波エコーを変換した電気的なエコー信号を受信して、超音波画像を生成する超音波観測装置と、を備える。
【0022】
また、本発明の一態様に係る内視鏡システムは、前記回転機構より先端側に設けられており、前記超音波振動子が回転する方向の角度を検出する角度センサを備え、前記超音波観測装置は、前記角度センサが検出した角度に応じて前記超音波画像を合成した3次元画像を生成する。
【0023】
また、本発明の一態様に係る内視鏡システムは、前記超音波観測装置は、前記角度センサが検出した角度を表示装置に表示させる。
【0024】
また、本発明の一態様に係る内視鏡システムは、前記挿入部の長手方向に沿って、該挿入部を投影した面積が最小となる前記超音波振動子の角度を表示装置に表示させる。
【0025】
また、本発明の一態様に係る内視鏡システムは、前記第2硬性部には、基端側から挿入された処置具を前記挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されており、前記超音波観測装置は、前記処置具突出口から突出した前記処置具が前記超音波振動子に接触しない前記超音波振動子の角度を表示装置に表示させる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、超音波画像により観察可能な範囲が広い超音波内視鏡及び内視鏡システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る超音波内視鏡を含む内視鏡システムを模式的に示す図である。
図2図2は、超音波内視鏡の先端部を側面から見た様子を表す図である。
図3図3は、図2にバルーンを取り付けた状態を表す図である。
図4図4は、図1に示す超音波内視鏡の先端部を先端側から見た斜視図である。
図5図5は、図1に示す超音波内視鏡の先端部を基端側から見た斜視図である。
図6図6は、図4を分解した様子を表す図である。
図7図7は、図5を分解した様子を表す図である。
図8図8は、第2硬性部を先端側から見た図である。
図9図9は、コネクタの概略的な構成図である。
図10図10は、図9のB矢視図である。
図11図11は、超音波内視鏡の先端部を正面から見た様子を表す図である。
図12図12は、超音波内視鏡の先端部を正面から見た様子を表す図である。
図13図13は、超音波振動子が回転する様子を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、図面を参照して本発明に係る超音波内視鏡及び内視鏡システムの実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、超音波振動子を備える超音波内視鏡及び内視鏡システム一般に適用することができる。
【0029】
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0030】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る超音波内視鏡を含む内視鏡システムを模式的に示す図である。内視鏡システム1は、超音波内視鏡を用いて人等の被検体内の超音波診断を行うシステムである。この内視鏡システム1は、図1に示すように、超音波内視鏡2と、超音波観測装置3と、内視鏡観察装置4と、表示装置5と、光源装置6と、を備える。
【0031】
超音波内視鏡2は、その先端部に設けられた超音波振動子によって、超音波観測装置3から受信した電気的なパルス信号を超音波パルス(音響パルス)に変換して被検体へ照射するとともに、被検体で反射された超音波エコーを電圧変化で表現する電気的なエコー信号に変換して出力する。
【0032】
超音波内視鏡2は、撮像光学系及び撮像素子を有しており、被検体の消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)、又は呼吸器(気管、気管支)へ挿入され、消化管や、呼吸器の撮像を行うことが可能である。また、超音波内視鏡2は、撮像時に被検体へ照射する照明光を導くライトガイドを有する。このライトガイドは、先端部が超音波内視鏡2の被検体への挿入部の先端まで達している一方、基端部が照明光を発生する光源装置6に接続されている。また、超音波内視鏡2は、消化管や、呼吸器の周囲臓器(膵臓、胆嚢、胆管、胆道、リンパ節、縦隔臓器、血管等)に対して、超音波を送信し、該周辺臓器で反射した超音波を受信する。
【0033】
超音波内視鏡2は、図1に示すように、挿入部21と、操作部22と、ユニバーサルコード23と、コネクタ24と、を備える。挿入部21は、被検体内に挿入される部分である。この挿入部21は、図1に示すように、先端側に設けられ、超音波振動子211を保持する先端部212と、先端部212の基端側に連結され湾曲可能とする湾曲部213と、湾曲部213の基端側に連結され可撓性を有する可撓管部214と、を備える。
【0034】
超音波振動子211は、挿入部21の長手方向に沿って複数の圧電素子が配列されてなる。具体的には、複数の圧電素子の長手方向が、挿入部21の長手方向と直交しており、曲面をなして配列されているコンベックス型の超音波振動子211である。また、各圧電素子には、後述するフレキシブルシャフト211a(図5参照)及び複数の信号線211b(図5参照)が接続されている。複数の圧電素子には、必要に応じて音響整合層(図示せず)、音響レンズ211c(図4参照)、バッキング材(図示せず)が取り付けられており、各圧電素子において発生した超音波は音響レンズ211cを通して被検体に向かって照射される。また、複数の圧電素子を含む各構成は、ハウジング211d(図2参照)に収容されている。ただし、超音波振動子211は、複数の圧電素子が平面をなして配列されているリニア型であってもよい。なお、超音波振動子211がコンベックス型である場合、複数の圧電素子から放射状に超音波を照射するため、観察可能な範囲が広い。一方、超音波振動子211がリニア型の場合、挿入部21の先端をコンベックス型よりも細くすることが可能である。超音波内視鏡2は、送受信にかかわる圧電素子を電子的に切り替えたり、各圧電素子の送受信に遅延をかけたりすることで、電子的に走査させる。挿入部21の先端の詳細な説明は後述する。
【0035】
操作部22は、挿入部21の基端側に連結され、医師等の操作者からの各種操作を受け付ける部分である。この操作部22は、図1に示すように、湾曲部213を湾曲操作するための湾曲ノブ221と、各種操作を行うための複数の操作部材222と、を備える。また、操作部22には、処置具用挿通路に連通し、当該処置具用挿通路に処置具を挿通するための処置具挿入口223が形成されている。
【0036】
ユニバーサルコード23は、操作部22から延在し、各種信号を伝送する複数の信号ケーブル、及び光源装置6から供給された照明光を伝送する光ファイバ等が配設されたケーブルである。
【0037】
コネクタ24は、ユニバーサルコード23の先端に設けられている。そして、コネクタ24は、超音波ケーブル31、ビデオケーブル41、及び光源装置6がそれぞれ接続される第1~第3コネクタ部241~243を備える。
【0038】
超音波観測装置3は、超音波ケーブル31(図1参照)を経由して超音波内視鏡2に電気的に接続し、超音波ケーブル31を経由して超音波内視鏡2に電気的なパルス信号を送信し、超音波内視鏡2に超音波を照射させるとともに、超音波内視鏡2が受信した超音波エコーを変換した電気的なエコー信号を受信して、超音波画像を生成する。
【0039】
内視鏡観察装置4は、ビデオケーブル41(図1参照)を介して超音波内視鏡2に電気的に接続し、ビデオケーブル41を介して超音波内視鏡2からの画像信号を入力する。そして、内視鏡観察装置4は、当該画像信号に所定の処理を施して内視鏡画像を生成する。
【0040】
表示装置5は、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)、プロジェクタ、CRT(Cathode Ray Tube)などを用いて構成され、超音波観測装置3にて生成された超音波画像や、内視鏡観察装置4にて生成された内視鏡画像等を表示する。
【0041】
光源装置6は、超音波内視鏡2に接続し、被検体内を照明する照明光を超音波内視鏡2に供給する。
【0042】
次に、挿入部21の詳細な構成を説明する。図2は、超音波内視鏡の先端部を側面から見た様子を表す図である。図2に示すように、超音波内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部21の先端に位置する第1硬性部2121と、第1硬性部2121の基端側に接続されている支持部2122と、支持部2122の基端側に接続されている第2硬性部2123と、を備える。
【0043】
第1硬性部2121及び第2硬性部2123には、バルーンに設けられたバルーンバンドを係止することによりバルーンを超音波内視鏡2に取り付けるための第1バンド溝2121a及び第2バンド溝2123aがそれぞれ形成されている。
【0044】
図3は、図2にバルーンを取り付けた状態を表す図である。図3に示すように、筒状のバルーン2127の先端側のバルーンバンド2127aが第1バンド溝2121aに嵌合され、基端側のバルーンバンド2127bが第2バンド溝2123aに嵌合され、バルーン2127が超音波振動子211を覆うように挿入部21の先端に取り付けられる。バルーン2127が挿入部21に取り付けられた状態で、バルーン給排水管路2123dから水等の液体をバルーン内に充填すると、バルーン2127が膨らむ。超音波観測装置3による制御のもと、超音波振動子211を駆動すると、図3に示すように、複数の圧電素子の配列方向に沿った断面により構成される領域Aにおける超音波画像を生成することができる。
【0045】
図4は、図1に示す超音波内視鏡の先端部を先端側から見た斜視図である。図5は、図1に示す超音波内視鏡の先端部を基端側から見た斜視図である。図6は、図4を分解した様子を表す図である。図7は、図5を分解した様子を表す図である。
【0046】
第1硬性部2121の先端には、挿入部21の長手方向に沿った方向を撮像する撮像部2124と、光源装置6から供給される照明光を被検体内に照射する照明部2125と、挿入部21の先端から撮像部2124に向けて水等の液体を送出することにより撮像部2124に付着した汚れの除去などを行うためのノズル2126とが設けられている。
【0047】
図5に示すように、超音波振動子211には、回転機構の動力を伝達するフレキシブルシャフト211aが接続されている。そして、フレキシブルシャフト211aの内部には、超音波振動子211の各圧電素子に対して電気的に接続されている複数の信号線211bが挿通されている。フレキシブルシャフト211aは、例えばコイル状の金属部材であり、回転機構の動力により回転して、先端に固定された超音波振動子211を回転させる。このとき、フレキシブルシャフト211aと複数の信号線211bとは、一体的に回転する。フレキシブルシャフト211aの内部に信号線211bを挿通することにより、フレキシブルシャフト211a内のスペースを有効活用することができ、挿入部21を細くすることができる。なお、信号線211bは、必ずしもフレキシブルシャフト211aの内部を挿通する必要はなく、フレキシブルシャフトの外部に配置するようにしてもよい。このようにすることで、細長いフレキシブルシャフト211aの内部に複数の信号線211bを挿通させる作業をなくすことができる。また、フレキシブルシャフト211aと第2硬性部2123との間に軸受などの回転支持部材を設けることにより、フレキシブルシャフト211aが第2硬性部2123に対して、滑らかに回転するようにしてもよい。
【0048】
第1硬性部2121は、例えば樹脂からなるが、材料は特に限定されず、金属や合金からなる構成であってもよい。超音波内視鏡2では、超音波振動子211にバルーン2127を被せて、バルーン2127内に脱気水などの液体を充満させた状態で、バルーン2127を生体組織に接触させることにより、超音波振動子211から生体組織に向かって超音波が伝達しやすくする。第1硬性部2121の基端側には、支持部2122の先端が嵌合する凹部2121b(図7参照)が形成されている。支持部2122と凹部2121bとの間には、軸受などの回転支持部材を設けることにより、超音波振動子211が滑らかに回転するようにしてもよい。
【0049】
支持部2122は、挿入部21の長手方向に沿って長尺状をなす棒状の部材である。支持部2122は、例えば金属や合金からなるが、材料は特に限定されない。支持部2122には、フレキシブルシャフト211aの回転に伴って、回転するようにフレキシブルシャフト211aが取り付けられている。また、支持部2122には、超音波振動子211が固定されている。したがって、フレキシブルシャフト211aの回転に伴って、支持部2122及び超音波振動子211を一体的に回転させることができる。支持部2122の先端には、第1硬性部2121の凹部2121bに嵌合する凸部2122aが形成されている。なお、第1硬性部2121に凸部が形成されており、支持部2122に凹部が形成されていてもよい。
【0050】
第2硬性部2123は、例えば樹脂からなるが材料は特に限定されない。また、第2硬性部2123には、基端側から挿入された処置具を挿入部21の長手方向に沿って突出させる処置具突出口2123bが形成されている。処置具突出口2123bは、処置具用挿通路に連通するように設けられている。処置具突出口2123bには、鉗子起上機構(図示せず)を設けることで、処置具突出口2123bから突出した処置具の向きを超音波振動子211が超音波を放射する方向に誘導できるようにしてもよい。第2硬性部2123には、支持部2122の基端が挿入される振動子用管路2123cが設けられる。支持部2122と振動子用管路2123cとの間には軸受などの回転支持部材を設けることで、滑らかに回転するようにしてもよい。
【0051】
図8は、第2硬性部を先端側から見た図である。図8に示すように、第2硬性部2123には、フレキシブルシャフト211a及び信号線211bが挿通される振動子用管路2123cと、超音波振動子211を覆うように取り付けられたバルーンの内部に液体を供給するととともに、バルーン内部の液体を排出するバルーン給排水管路2123dと、撮像部2124の撮像素子に接続される撮像用の信号線が挿通される撮像用信号線管路2123eと、照明部2125の照明レンズに光を伝達するライトガイドが挿通されるライトガイド用管路2123fと、ノズル2126に液体を供給する送水管路2123gと、が形成されている。なお、図8に示す2つのバルーン給排水管路2123dは、バルーンの内部に液体を供給する管路とバルーン内部の液体を排出する管路であるが、1つの管路が給排水を兼ねる構成であってもよい。
【0052】
また、第2硬性部2123は、図6に示すように、第1硬性部2121まで延在する柱状部2123hを備える。この柱状部2123hの内部には、撮像用信号線管路2123e、ライトガイド用管路2123f、及び送水管路2123gが形成されている。柱状部2123hの先端は、第1硬性部2121と固定される。その結果、フレキシブルシャフト211a及び支持部2122が回転しても、第1硬性部2121及び第2硬性部2123は回転しない。なお、柱状部2123hは、第2硬性部2123と一体的に形成してもよいし、第2硬性部2123と別体として作成した柱状部2123hを第2硬性部2123に固定してもよい。
【0053】
バルーン給排水管路2123dの開口は、第1バンド溝2121aと第2バンド溝2123aとの間であれば、どの位置に設けても構わない。柱状部2123hの先端には、撮像用信号線2123e、ライトガイド用管路2123f、および送水管路2123gの開口が設けられる。これらの開口と、第1硬性部2121に設けられた撮像部2124、照明部2125、およびノズル2126とが各々合致する位置になるように、柱状部2123hと第1硬性部とが組みつけられている。
【0054】
また、第2硬性部2123から挿入部21の基端側に延出されたフレキシブルシャフト211aは、チューブ等の内部を挿通するように配置するのが望ましい。挿入部21の内部にはライトガイドなどが配置されるため、回転するフレキシブルシャフト211aがライトガイドなどに干渉して損傷を与えることを防止するためである。
【0055】
図9は、コネクタの概略的な構成図である。コネクタ24の内部には、超音波振動子211を回転させるためのモータ224が設けられている。ここで、モータ224としては、駆動用のパルス電流に応じて任意の角度に回転させられるステッピングモータや、回転角度や回転数などを検出する検知装置と組み合わせられたサーボモータなどを用いることができる。モータ224には、シャフト228が設けられている。シャフト228には、第1のギア225が取り付けられている。また、フレキシブルシャフト211aの端部には、第2のギア227が取り付けられており、第1のギア225と第2のギア227とが噛み合うことにより、連動して回転するように構成されている。したがって、モータ224を回転させると、シャフト228、第1のギア225、第2のギア227を経由して、フレキシブルシャフト211aに動力を伝達することができる。ここで、本実施例ではギアを2個用いて動力を伝達する構成を記載しているが、これに限られず、必要に応じてギアの数量は増減させてもよい。また、モータ224の動力をフレキシブルシャフト211aに伝達できるものであれば、ギアに限定されず、例えばタイミングベルトなどのような手段を用いてもよい。以上のように、コネクタ24の内部には、超音波振動子211を回転させるためのモータ224と、第1のギア225および第2のギア227などにより構成された伝達機構とを含む回転機構が収容されている。また、シャフト228には、レバー226が取り付けられている。レバー226を手動で回転させることにより、シャフト228が回転し、シャフト228の回転に連動してフレキシブルシャフト211aを介在して超音波振動子211を回転させることができる。
【0056】
図10は、図9のB矢視図である。図10に示すように、レバー226は、超音波振動子211の回転方向における角度を表示する角度表示部としての指標2261を有する。例えば、指標2261が、第1の目印229の方向に向いているときには、超音波振動子211の向きが挿入部21を被検体の体内に挿入しやすい状態であることを示すものであり、第2の目印230の方向に向いているときには、超音波振動子211の向きは処置具突出口2123bから処置具を突出させても処置具と超音波振動子211とが接触しない状態であることを示すものである。
【0057】
図11及び図12は、超音波内視鏡の先端部を正面から見た様子を表す図である。超音波振動子211が図11に示す角度にあるとき、挿入部21の長手方向に沿って超音波振動子211と第2硬性部2123の処置具突出口2123bにより膨出している部分とが重なるため、挿入部21の長手方向に沿って挿入部21を投影した面積が最小となる。言い換えると、第2硬性部2123の振動子用管路2123cの中心から第2硬質部の外周までの距離が最も大きくなる方向に超音波振動子211の音響レンズが向いた状態となる。超音波振動子211の角度を調整して、挿入部21の長手方向に直交する向きの先端部212の断面積が最も小さくなる向きにすることにより、挿入部21を被検体の体内に挿抜しやすい状態にすることができる。
【0058】
一方、超音波振動子211が図12に示す角度にあるとき、処置具突出口2123bから突出した処置具が超音波振動子211に接触しない。
【0059】
次に、超音波内視鏡2を用いた観察方法について説明する。はじめに、超音波内視鏡2を操作し、バルーン2127が取り付けられた挿入部21を被検体の体内に挿入した状態で、撮像光学系を用いた光学観察画像により病変部の近傍に超音波振動子211を配置する。続いて、この状態のままバルーン給排水管路2123dよりバルーン2127の内部に脱気水などを送液し、バルーン2127を膨張させる。膨張させたバルーン2127を被検体の体壁に押し当てた状態で、超音波観測装置3を操作して超音波振動子211に電気信号を送ることで、超音波振動子211より超音波を発生させる。さらに超音波観測装置3を操作することで、モータ224を駆動する電力を供給する。モータ224を駆動することにより、フレキシブルシャフト211aを通じて超音波振動子211が回転する。
【0060】
図13は、超音波振動子が回転する様子を表す図である。図13に示すように、超音波振動子211は、図11に示す位置から所定の角度Rまで回転する。言い換えると、超音波振動子211は、ある一定の決められた角度Rで揺動することになる。この角度Rとは、30度から180度程度に設定され得る。このようにすることにより、超音波振動子211を圧電素子の配列方向に電子的に走査することに加え、超音波振動子211を支持部2122の軸周りに機械的に走査することになる。機械的な走査については、モータ224を駆動するパルス電流や回転角度などを検出する検知装置の情報と関連付けることで、図13に示すように、角度Rに含まれる3次元的なエコー情報を取得することができる。これらの情報を逐次取得および保存した超音波観測装置3は、これらの情報に基づき3次元の超音波画像を生成することができる。
【0061】
なお、超音波内視鏡2は、上述した実施の形態に限られない。モータ等の回転機構を操作部22に設けてもよい。この場合、フレキシブルシャフト211aは、ユニバーサルコード23の内部まで配置する必要がなくなり、短くすることができる。フレキシブルシャフト211aを短くすることにより、モータ224と超音波振動子211との距離を短くすることができるため、回転力の伝達性を向上させることができる。
【0062】
また、モータ224をコネクタ24に配置し、回転角度などを検出する検知装置を操作部22や先端部212に配置してもよい。このように、検知装置を超音波振動子211に近い位置に配置することで、超音波振動子211の回転角度をより精度良く検出することができる。
【0063】
また、別の実施例としては、先端部212にモータ等の回転機構を配置することもできる。この場合は、フレキシブルシャフト211aを有しない構成とすることができ、フレキシブルシャフト211aの撓みなどの影響を受けずに、より好適な回転運動を実現することができる。
【0064】
超音波観測装置3は、角度センサが検出した角度を表示装置5に表示させる機能を備えていてもよい。さらに、超音波観測装置3は、挿入部21の長手方向に沿って、該挿入部21を投影した面積が最小となる超音波振動子211の角度を表示装置5に表示させる機能を備えていてもよい。また、超音波観測装置3は、処置具突出口2123bから突出した処置具が超音波振動子211に接触しない超音波振動子211の角度を表示装置5に表示させる機能を備えていてもよい。
【0065】
操作者は、任意のタイミングで2次元の超音波画像を観察することも、3次元の超音波画像を観察することもできる。従来の超音波内視鏡で得られる2次元の超音波画像は観察領域も狭く、観察部位を特定する手がかりが少ないが、本発明に係る超音波内視鏡2では、広い範囲を観察することが可能となり、さらに超音波画像を3次元表示で確認することができるため、病変部を把握しやすくなる。
【0066】
(変形例)
変形例に係る超音波内視鏡は、第2硬性部に設けられており、挿入部の長手方向と交差する方向を撮像する撮像部を備える。このように、超音波内視鏡は、実施の形態のような直視型に限られず、超音波振動子の基端側に撮像部が位置する斜視型の超音波内視鏡であってもよい。
【0067】
また、超音波内視鏡の第1硬性部には、基端側から挿入された処置具を挿入部の長手方向に沿って突出させる処置具突出口が形成されている。このように、超音波内視鏡は、実施の形態のように超音波振動子の基端側から処置具を突出させてもよいが、超音波振動子の先端側から処置具を突出させてもよい。また、超音波内視鏡は、挿入部21の長手方向に沿って処置具を突出させてもよいが、挿入部21の長手方向と交差する方向に処置具を突出させてもよい。
【0068】
また、上述した実施の形態では、第1硬性部2121が樹脂からなるため、超音波振動子211が故障した際に第1硬性部2121を破壊して超音波振動子211を取り外し、超音波振動子211を修理又は交換することができる。
【0069】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表し、かつ記述した特定の詳細及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 内視鏡システム
2 超音波内視鏡
3 超音波観測装置
4 内視鏡観察装置
5 表示装置
6 光源装置
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 コネクタ
31 超音波ケーブル
41 ビデオケーブル
61 光ファイバケーブル
211 超音波振動子
211a フレキシブルシャフト
211b 信号線
211c 音響レンズ
211d ハウジング
212 先端部
213 湾曲部
214 可撓管部
221 湾曲ノブ
222 操作部材
223 処置具挿入口
224 モータ
225 第1のギア
226 レバー
227 第2のギア
228 シャフト
229 第1の目印
230 第2の目印
2121 第1硬性部
2121a 第1バンド溝
2121b 凹部
2122 支持部
2122a 凸部
2123 第2硬性部
2123a 第2バンド溝
2123b 処置具突出口
2123c 振動子用管路
2123d バルーン給排水管路
2123e 撮像用信号線管路
2123f ライトガイド用管路
2123g 送水管路
2124 撮像部
2125 照明部
2126 ノズル
2127 バルーン
2127a、2127b バルーンバンド
2261 指標
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13