(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】ボディセンサ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/0245 20060101AFI20221129BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
A61B5/0245 100B
A61B5/02 310D
(21)【出願番号】P 2021514487
(86)(22)【出願日】2019-05-17
(86)【国際出願番号】 FI2019050388
(87)【国際公開番号】W WO2019220020
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-12-24
(32)【優先日】2018-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】520448832
【氏名又は名称】コルレ・オサケユフティオ
【氏名又は名称原語表記】Corle Oy
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】ペイク・レートネン
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/189687(WO,A1)
【文献】台湾実用新案公告第543053(TW,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0253152(US,A1)
【文献】特開2018-033604(JP,A)
【文献】特開2010-263931(JP,A)
【文献】特開2017-006438(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/0538
A61B 5/06-5/398
A61B 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体活動を測定するためのボディセンサ(1)であって、
第一の面(20a)と当該第一の面(20a)に対向する第二の面(20b)とを有する筐体(20)を含む、センサ部(2)と、
前記筐体(20)は、当該筐体(20)内において、前記センサ部(2)の構成要素を取り囲み、前記構成要素は、
前記筐体(20)内において、前記第一の面(20a)と前記第二の面(20b)との間に配設される、回路基板(26)と、
光学的測定により身体活動を測定するように構成されており、前記筐体(20)内において、前記回路基板(26)と前記第一の面(20a)との間に配設される、光学センサ(21)と、
第一の磁気接続部(22)と、
前記筐体(20)の前記第一の面(20a)上に配設され、前記光学センサ(21)に直接面することにより、前記第一の面(20a)を介して、前記光学センサ(21)から前記筐体(20)の外側へ、および前記第一の面(20a)を介して、前記筐体の外側から前記光学センサ(21)へ、光を通過させることができるように構成された、透明窓(23)と、
前記筐体(20)の内部に配設された、1以上の他の構成要素とを、備えており、
前記センサ部(2)から独立しており、ユーザの身体部分の反対側に前記センサ部(2)を固定するために、前記筐体(20)の前記第一の面(20a)を介して、前記第一の磁気接続部(22)との磁気接続を提供するように構成された第二の磁気接続部(32)を含む、分離接続部(3)とを、備え、
前記センサ部(2)の前記他の構成要素は、前記光学センサ(21)と平行に、配設されており、または、
前記センサ部(2)の前記他の構成要素は、前記第一の磁気接続部(22)と平行に、配設されており、または、
前記センサ部(2)の前記他の構成要素は、前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)と平行に、配設さ
れ、
前記構成要素は、前記筐体(20)内において、前記第一の面から前記第二の面に向かって、前記透明窓(23)、前記光学センサ(21)、および前記回路基板(26)の順に配設されており、さらに、前記筐体(20)内において、前記回路基板(26)と前記第一の面(20a)との間において、前記第一の磁気接続部(22)は、少なくとも部分的に、前記透明窓(23)と重なり合うように、配設されている、
ことを特徴とするボディセンサ(1)。
【請求項2】
前記構成要素は、前記筐体(20)内において、前記第一の面から前記第二の面に向かって、前記透明窓(23)、前記光学センサ(21)、前記回路基板(26)、および前記第一の磁気接続部(22)の順に、配設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のボディセンサ(1)。
【請求項3】
前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)は、前記回路基板(26)の対向面上に、配設されている、または、
前記回路基板(26)は、前記筐体(20)の前記第一の面(20a)に平行に、配設され、前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)は、前記回路基板(26)の対向面上に、配設されている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボディセンサ(1)。
【請求項4】
前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)は、前記第一の面(20a)から前記第二の面(20b)に向かう方向において、少なくとも部分的に重なり合う、または、
前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)は、前記光学センサ(21)から前記第二の面(20b)に向かう方向において、少なくとも部分的に重なり合う、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のボディセンサ(1)。
【請求項5】
前記第一の磁気接続部(22)は、前記第一の面(20a)から前記第二の面(20b)に向かう方向において、前記光学センサ(21)と同軸に、配設されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のボディセンサ(1)。
【請求項6】
前記センサ部(2)の前記他の構成要素は、前記センサ部(2)へ電力を供給するように構成された、再充電可能なバッテリ(24)を、さらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のボディセンサ(1)。
【請求項7】
前記センサ部(2)の前記他の構成要素は、前記バッテリ(24)の再充電のために、前記バッテリ(24)に接続される、少なくとも一つのチャージパッド(25)を、さらに備える、
ことを特徴とする請求項
6に記載のボディセンサ(1)。
【請求項8】
前記少なくとも一つのチャージパッド(25)は、前記筐体(20)の前記第二の面(20b)から前記第一の面(20a)に向かって延設し、前記回路基板(26)と接触するように、配置されている、
ことを特徴とする請求項
7に記載のボディセンサ(1)。
【請求項9】
前記光学センサ(21)は、無線通信部品を含み、または、
前記回路基板(26)は、無線通信部品を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項
8の何れか1項に記載のボディセンサ(1)。
【請求項10】
前記ボディセンサ(1)は、ユーザの耳から、心拍数活動を測定するための、耳の心拍数センサであり、
前記心拍数センサは、光学心拍数測定により、心拍数活動を測定するように構成された、光学センサ(21)を含み、
前記分離接続部(3)は、前記センサ部(2)から独立しており、前記ユーザの身体部分の反対側に前記センサ部(2)を固定するために、前記筐体(20)の前記第一の面(20a)を介して、前記第一の磁気接続部(22)との磁気接続を提供するように構成された、第二の磁気接続部(32)を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項
9の何れか1項に記載のボディセンサ(1)。
【請求項11】
前記光学センサ(21)および前記第一の磁気接続部(22)は、前記第一の面(20a)から前記第二の面(20b)に向かう方向において、少なくとも部分的に重なり合う、または、前記第一の磁気接続部(22)は、前記第一の面(20a)から前記第二の面(20b)に向かう方向において、前記光学センサ(21)と同軸に、配設されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項
10の何れか1項に記載のボディセンサ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、独立請求項1のプリアンブルに規定されているような、ユーザの身体活動を測定するためのボディセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、ユーザの手首から、たとえば心拍数活動を測定する、異なる種類の手首装着型のボディセンサが知られている。また、上腕又は前腕において使用される、光学心拍数センサが知られている。しかしながら、ユーザの腕又は手首と接続して配置される、これらの種類の心拍数センサは、万人、特に腕に問題を有する人々又は腕を大いに使用する人々、に対して適切でなく、当該手首装着型の心拍数センサは、ユーザの運動を阻害する。
【0003】
従来技術において、心拍数活動をユーザの耳から測定することも、知られている。特許文献1は、心拍数および身体活動を計算するための集積装置を、開示している。当該装置は、耳に渡って配置される小型の装置内部の、加速度計および心拍数モニタから構成される。当該耳に渡る配置は、磁石を用いて、なされる。当該装置は、マイクロコントローラ、バイブレータ、および、たとえばスマートフォンやコンピュータなどの他の装置と、通信することができる無線ネットワークモジュールを、含む。反射光電式容積脈波記録法を利用して、耳の後ろから、心拍数を得る。このことを測定する手段は、赤外線LEDおよびフォトダイオードを用いて、達成される。耳に当該装置を貼り付ける手段は、磁石を含む本体を備え、さらに、当該同じ本体は、他の磁石を含む可撓性材料に対して、固定もされる。換言すれば、特許文献1に開示されている装置は、可撓性材料を介して互いに接続される二つの磁石を含む、一体装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術に関連した問題の一つは、一体装置により、装置の配置が限定され、さらに装置がより大きく、それ故より重くなる、ということである。ランニング又はハードな運動などのスポーツにおいて当該装置を用いるとき、装置がより大きくより重くなることは、欠点となる。従来技術に関する他の問題は、耳のサイズが異なる又は強度の必要性が変わる場合において、二つの磁石の間における磁気的な接続の強さが、変更することができないことである。さらに、一体装置に関する問題は、装置が、髪、他のスポーツ機材、または服にくっつく、というリスクである。
【0006】
本発明の目的は、ユーザの体に自由に取り付けられる、効果的なボディセンサを提供することである。本発明の更なる目的は、ユーザの耳にしっかりと取り付けられる、効果的な耳装着型心拍数センサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、独立請求項に述べられていることを特徴とするボディセンサにより、達成される。本発明の好ましい実施の形態は、従属請求項で開示される。
【0008】
本発明は、身体の部分に接続されて、たとえば鼻、唇、腕、または耳に接続されて、好ましくは耳たぶに接続されて、使用される、ボディセンサに関する。ボディセンサは、たとえば心拍数、血圧、または酸素飽和度などのユーザの身体活動を、測定する光学センサを使用し、さらに、無線接続を介して、たとえばブルートゥース(登録商標)を介して、モバイルアプリへ、情報を転送する。ボディセンサの充電は、当該ボディセンサが充電器に置かれたときに、少なくとも一つの充電パッドを通して提供される。
【0009】
本発明は、磁気接続部品を有する二つの分離部を備える、コンパクトなボディセンサを提供する、という考えに基づいている。
【0010】
本発明によれば、ボディセンサは、センサ部と、耳などのユーザの身体部分の反対側にセンサ部を固定するための分離接続部とを、備える。換言すれば、ボディセンサは、ユーザの身体部分の反対側に接続される、二つの分離部を備える。センサ部は、第一の面と、当該第一の面に対向する第二の面とを有し、筐体内部でセンサ部の構成要素を取り囲む、筐体を備える。センサ部の構成要素は、回路基板、光学センサ、第一の磁気接続部、透明窓、および1以上の他の構成要素を、備える。回路基板は、筐体内部において、筐体の第一の面と筐体の第二の面との間に、配設され、好ましくは、回路基板は、筐体内部において、筐体の第一の面又は第二の面に対して、実質平行に延設する。光学センサは、光学測定により、心拍数、血圧、または酸素飽和度などの、身体活動を測定するように構成され、光学センサは、筐体内部において、回路基板と第一の面との間に、配設される。換言すれば、光学センサは、筐体内部において、筐体の第一の面と筐体内部に配設される回路基板との間に位置する場所内に、配設される。透明窓は、筐体の第一の面に配設され、光学センサに直接面することにより、光学センサが光を発しているとき、筐体の第一の面を介して、光学センサから筐体の外側へ、光を通過させることができるように、透明窓は構成され、さらに、筐体の第一の面を介した筐体の外側から光学センサへの光を、透明窓は受信する。光学センサおよび透明窓は、第一の面から第二の面に向かう方向において、連続的に配設される。透明窓および光学センサは、別部材であってもよく、または、透明窓は、光学センサの一体部分であってもよい。第一の磁気接続部は、光学センサと接続するように配設され、これにより、第一の磁気接続部は、耳などのユーザの身体部分の反対側に位置する第二の磁気接続部との間で、効率的な磁気接続を提供し、これにより、光学センサからの光が身体部分の皮に到達することができるように、さらに光学測定に従い、心拍数などの身体活動を測定することができるように、透明窓は、耳などのユーザの身体部分に対して、しっかり配設される。センサ部は、筐体内部に配設される1以上の他の構成要素を、さらに備える。分離接続部は、センサ部から独立しており、耳などのユーザの身体部分の反対側にセンサ部を固定するために、筐体の第一の面を介した第一の磁気接続部との磁気接続を提供するように構成された、第二の磁気接続部を備える。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態において、センサ部内の第一の磁気接続部は磁石であり、分離接続部内の第一の磁気接続部は磁石である。本発明の他の実施の形態において、センサ部内の第一の磁気接続部は磁石であり、分離接続部内の第二の磁気接続部は、磁性材料から成り又は磁性材料を含み、これにより、第一および第二の磁気接続部間において、磁気接続が形成される。本発明の更なる別の実施の形態において、第一の磁気接続部は、磁性材料から成り又は磁性材料を含み、これにより、第一の磁気接続部と磁石である第二の磁気接続部との間において、磁気接続が形成される。
【0012】
センサ部の構成要素は、筐体内において、第一の面から第二の面に向かって、透明窓、光学センサ、回路基板、および第一の磁気接続部の順に、配設される。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態において、光学センサおよび第一の磁気接続部は、回路基板の対向面に、配設される。回路基板は、両面回路基板であってもよく、光学センサは、回路基板の第一の面に接続され、第一の磁気接続部は、回路基板の第二の面と接続するように、配設される。回路基板の第一の面は、筐体の第一の面に向かって面しており、および/または、回路基板の第二の面は、筐体の第二の面に向かって面している。第一の磁気接続部は、回路基板と接触していてもよく、または回路基板の近くにあってもよい。
【0014】
または、回路基板は、筐体の第一の面と平行に配設され、光学センサおよび第一の磁気接続部は、回路基板の対向面に配設される。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態において、光学センサおよび第一の磁気接続部は、第一の面から第二の面に向かう方向において、少なくとも部分的に重なり合い、または、光学センサおよび第一の磁気接続部は、光学センサから第二の面に向かう方向において、少なくとも部分的に重なり合う。光学センサが、磁気接続部間において、少なくとも部分的に存し、よってユーザの身体部分に対してしっかり配置されるように、磁気接続が、第一の磁気接続部と第二の磁気接続部との間で提供されるので、これは、極めて有益な実施の形態である。
【0016】
本発明の更なる実施の形態において、第一の磁気接続部は、第一の面から第二の面に向かう方向において、光学センサと同軸に配設される。本発明の当該実施の形態において、第一の磁気接続部の効果場内に直接存するので、光学センサは、ユーザの身体部分に対して、最もしっかりと配置される。
【0017】
本発明の別の実施の形態において、上記構成要素は、筐体内において、第一の面から第二の面に向かって、透明窓、光学センサ、および回路基板の順に、配設され、さらに、第一の磁気接続部が、回路基板と第一の面との間の筐体内部において、透明窓と、少なくとも部分的に重なり合うように配設されるように、当該構成要素は配設される。
【0018】
センサ部の他の構成要素は、当該センサ部に電力を供給するように構成された、再充電可能なバッテリを、さらに備える、または、センサ部の他の構成要素は、当該センサ部に電力を供給するように構成された再充電可能なバッテリと、当該バッテリを再充電するため、当該バッテリに接続される、少なくとも一つのチャージパッドとを、さらに備える。
【0019】
本発明の一つの実施の形態において、少なくとも一つのチャージパッドは、筐体の第一の面から第一の面に向かって延設するように、および回路基板と接触するように、配置される。
【0020】
本発明の一つの実施の形態において、再充電可能なバッテリは、第一の磁気接続部の部分を形成するために、配置される、または、再充電可能なバッテリは、第一の磁気接続部を形成するために、配置される。このことは、第一の磁気接続部が、再充電可能なバッテリの部分として、たとえば再充電可能なバッテリの追加ケースとして、再充電可能なバッテリと接続するように配設されてもよく、または、再充電可能なバッテリが、第一の磁気接続部を形成するように、当該再充電可能なバッテリが、磁性材料から作られてもよい、ということを意味する。
【0021】
本発明の一つの実施の形態において、センサ部の他の構成要素は、光学センサと平行となるように、配設される、または、センサ部の他の構成要素は、第一の磁気接続部と平行となるように、配設される、または、センサ部の他の構成要素は、光学センサおよび第一の磁気接続部と平行となるように、配設される。
【0022】
本発明の一つの実施の形態において、光学センサは、無線通信部品を備える、または、回路基板は、無線通信部品を備える。
【0023】
本発明の一つの実施の形態において、ボディセンサは、ユーザの耳から心拍数活動を測定するための、耳の心拍数センサであり、当該心拍数センサは、光学心拍数測定により、心拍数活動を測定するように構成された、光学センサを備え、さらに、分離接続部は、センサ部から独立しており、ユーザの耳の反対側にセンサ部を固定するために、筐体の第一面を介した第一の磁気接続部との磁気接続を提供するように構成された、第二の磁気接続部を備える。
【0024】
本発明の利点は、センサ部と分離接続部とが、ボディセンサの別要素として提供されるので、ボディセンサの取付は、耳、特に耳たぶ、または鼻、または手のひら、特に人差し指と親指との間の領域内などの、多くの種類の身体部分に適する、ということである。さらに、本発明の利点は、センサ部が少ない数の構成要素を含むので、センサ部を可能な限り薄く作成することができ、このことは、センサ部に小さいレバーアームが存する、ということであり、これにより、ユーザの身体部分に取り付けられるとき、センサ部は適切な状態で留まる。本発明の他の利点は、たとえばユーザがランニングするときに、より強力な磁気接続、およびユーザが寝ているときに、より弱い磁気接続など、他の種類の磁気接続が必要とされるとき、分離接続部を変えることができる、ということである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明は、同封された図面を参照して、特定の実施の形態の手段により、詳細に説明される。
【0026】
【
図1】本発明に係るボディセンサの実施の形態を示す図である。
【
図2】本発明に係るボディセンサの他の実施の形態を示す図である。
【
図3】本発明に係るボディセンサの更なる他の実施の形態を示す図である。
【
図4】本発明に係るボディセンサの更なる他の実施の形態を示す図である。
【
図5】本発明に係るボディセンサの実施の形態を示す図である。
【
図6】本発明に係るボディセンサの他の実施の形態を示す図である。
【
図7】本発明に係るボディセンサの更なる他の実施の形態を示す図である。
【
図8】本発明に係るボディセンサの、センサ部の実施の形態を示す図である。
【
図9】本発明に係るボディセンサの、センサ部の他の実施の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、本発明に係るボディセンサ1の実施の形態を示しており、
図1において、センサ部2および分離接続部3が、ユーザの耳Eの両側に配設される。全ての図は、身体部分として、耳Eを示しているが、本発明は、耳のみに接続したボディセンサ1の使用に限定されず、よって、耳Eは、図において、破線のブロックとして表されている。センサ部2は、耳Eに対して配置される第一の面20aと、第一の面20aに対向する第二の面20bとを有する、筐体20を備える。筐体20は、当該筐体20内部のセンサ部2の構成要素を、取り囲む。換言すれば、センサ部2の構成要素が面20a,20bの間に配設されるように、または当該構成要素が一つ面から他方の面に向かって延設するように配設されるように、筐体20は、二つ面、第一の面20aおよび第二の面20bを、備える。筐体20は、側面をも備えていてもよい、または、代替えとして、第一面と第二の面との間に空間を設けるように、両面が互いに接続されるように、第一の面20aおよび第二の面20bは構成される。当該空間には、センサ部2の構成要素が配置される。第一の面20aおよび第二の面20bは、曲面形状を有してもよく、または筐体20を提供するのに適切な他の形状を有していてもよい。本発明の当該実施の形態において、センサ部2の構成要素は、回路基板26、光学測定により身体活動を測定するように構成された光学センサ21、第一の磁気接続部22、筐体20の第一の面20a上に設けられ、光学センサ21からの光を、第一の面20aを介して、筐体20の外側へと伝搬することができるように構成された、透明窓23、センサ部2へ電力を供給するように構成された再充電可能なバッテリ24、およびバッテリ24再充電するため、当該バッテリ24に接続されるチャージパッド25である。チャージパッド25は、筐体20の第二の面20bから、第一の面20aに向かって、延設する。センサ部の構成要素は、筐体20内において、第一の面から第二の面に向かって、次の順序で配設される。透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22。本発明の当該実施の形態において、透明窓23、光学センサ21、および第一の磁気接続部22は、第一の面20aに対して横断する方向に、互いの上部上に配設され、これにより、光学センサ21と第一の磁気接続部22との間に、回路基板26が配置される。光学センサ21は、回路基板26上に配設され、または光学センサ21は回路基板26の面上に取り付けられ、これにより、光学センサ21および回路基板26は、コンパクトなアセンブリを形成し、第一の磁気接続部22は、回路基板26の光学センサ21の反対側上に、好ましくは、光学センサ21と回路基板26とのアセンブリと直接接触して、配設される。換言すれば、光学センサ21および回路基板26は、同じアセンブリを形成し、第一の磁気接続部22は、当該アセンブリに接続され、好ましくは当該アセンブリと直接接触するように、配設される。透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、筐体20の第一の面20aから当該筐体20の第二の面20bに向かって、筐体20内に、直接的に、連続的に、配列される。筐体20内に直接的、連続的に配列されるということは、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、互いに対抗して、または、それらの間に筐体の構造のみがある、ように配設される、または代替えとして、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22の幾つかが、互いに対抗しており、さらにそれらの幾つかが、それらの間に筐体の構造を有する、ように配設される、ということを意味する。換言すれば、第一の磁気接続部22、光学センサ21、透明窓23が、筐体20の第一の面20aから筐体20の第二の面20bに向かって、同一ラインに沿って配設されるように、さらに、分離接続部3の第二の磁気接続部32が、センサ部2の第一の磁気接続部22と、磁気的接続を形成するとき、透明窓23、光学センサ21、および回路基板26は、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間に配設され、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間の磁気接続が、透明窓23、光学センサ21、および回路基板26を通して提供されるように、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22が、筐体内に配置される。
【0028】
本発明の当該実施の形態において、再充電可能なバッテリ24およびチャージパッド25が、第一の磁気接続部22の隣に配設されるように、センサ部2の他の構成要素は、第一の磁気接続部22と平行に、配設される。他の電機構成要素は、回路基板26、回路基板26の一方側または回路基板26の両方側、と接続して配設される。
【0029】
図1は、分離接続部3をも示しており、当該分離接続部3は、センサ部2とは独立しており、ユーザの耳の他方側にセンサ部2を固定するため、筐体20の第一の面20aを介した第一の磁気接続部22との磁気接続を提供するように構成された、第二の磁気接続部32を備える。分離接続部3は、好ましくは、ユーザの耳の前側に配置され、これにより、分離接続部3の裏側3bは、ユーザの耳に対抗し、分離接続部3の表側3aは、視認可能となる。分離接続部3の表側3aは、宝飾品又は他の表面構造を、有していてもよい。または、分離接続部3の全体が、宝飾品を有していてもよく、または1以上の宝飾品から構成されていてもよい。
【0030】
ボディセンサ1は、二つの分離した部分を備える。センサ部2および分離接続部3である。ボディセンサ1が使用されるとき、すなわち使用モードであるとき、ユーザの耳又は他の身体部分は、センサ部2の筐体20の第一の面20aと分離接続部3との間に、配置され、これにより、磁気接続は、ユーザの耳E又は他の身体部分を介して、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間に、提供される。
【0031】
図2は、本発明に係るボディセンサ1の他の実施の形態を示しており、
図1で示されているのと同様に、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、筐体20の第一の面20aに対して横断する方向に、互いにの上面に、配設される。
図1で示されているのと同様に、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、筐体20内に、直接的に、連続的に配置されている。本発明の当該実施の形態において、再充電可能なバッテリ24は、第一の磁気接続部22の部分を形成するように配置される。または、再充電可能なバッテリ24は、第一の磁気接続部22を形成すように配置される。当該実施の形態において、再充電可能なバッテリ24および第一の磁気接続部22は、組み合わさっているので、センサ部2は、とてもコンパクトな形状として提供される。
図2で示されている分離接続部3は、
図1で示したものと同様である。本発明の当該実施の形態において、分離接続部3の第二の磁気接続部32が、センサ部2の第一の磁気接続部22との磁気的接続を形成しているとき、透明窓23、光学センサ21、および回路基板26は、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間に配設され、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間の磁気的接続は、透明窓23、光学センサ21、および回路基板26を介して、第一の磁気接続部22と再充電可能なバッテリ24とが、一つの部材として組み合わさっていることを除いて、
図1と同様の接続状態にある。
【0032】
図3は、本発明に係るボディセンサの実施の形態を示しており、ここで、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、
図1で示されているのと同様に、筐体20内に配設されており、再充電可能なバッテリ24は、第一の磁気接続部22と筐体20の第二の面20bとの間に、配置されている。本発明の当該実施の形態において、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間で形成される磁気接続は、当該実施の形態において、光学センサ21、および回路基板26を介して、提供される。
【0033】
図4は、本発明の一つの実施の形態を示しており、透明窓23、光学センサ21、回路基板26、および第一の磁気接続部22は、
図1-3と同様の接続で、筐体20内に配設される。本発明の当該実施の形態において、再充電可能なバッテリ24は、透明窓および/または光学センサ21の隣に、すなわち筐体20内において透明窓23および光学センサ21と同じ回路基板26の側に、配置されている。
【0034】
図5は、本発明に係るボディセンサ1のセンサ部2の一つの実施の形態を示しており、ここで、光学センサ21は、第一の磁気接続部22内に、配設される。第一の磁気接続部22は、光学センサ21に適した貫通孔を備えており、これにより、当該貫通孔内に光学センサ21が配設されるとき、第一の磁気接続部22は、光学センサ21を囲繞する。貫通孔を有する第一の磁気接続部22は、貫通孔内に配置された第一の磁気接続部に関して、第一の磁気接続部22が、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向に、光学センサ21と少なくとも部分的に重ね合わせるように配置されるときと同様に作用する、磁束を作り出す。換言すれば、第一の磁気接続部を貫通する貫通孔、光学センサ21が貫通孔内に配置され、これにより、第一の磁気接続部22が光学センサ21を囲繞するような構成となる当該貫通孔、を有する第一の磁気接続部22は、光学センサ21が、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向において、筐体20の第一の面20a内の透明窓23と第一の磁気接続部22との間に配置されるように、第一の磁気接続部22が光学センサと重なり合って配置されるとときと同等な磁束が、光学センサ21を通して、生成する。
図5に示した実施の形態において、貫通孔を有する磁気接続部22は、透明窓23のエリア内に、部分的に配置される。第一の磁気接続部22により生成される磁束は、第一の磁気接続部22の真ん中の貫通孔内に配置された光学センサ21を通り、これにより、第一の磁気接続部22と耳Eの反対側に配設される第二の磁気接続部32との間の磁気接続は、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向において光学センサと重ねあうように配設された第一の磁気接続部と、耳Eの反対側に配設される分離接続部3の第二の磁気接続部32との間で、生成される磁気接続と同等である。
【0035】
図6は、本発明に係るボディセンサ1のセンサ部2の一つの実施の形態をしめす。ここで、センサ部2の筐体20は、防水となるように生成されており、これにより、防水となるように、透明窓23は、筐体の第一の面20aの一部を形成する。第一の面20aから第二の面20bへの方向において、光学センサ21は、透明窓23の隣に配設され、第一の磁気接続部22は、光学センサ21の隣に配置される。換言すれば、第一の面20aから第二の面20bへの方向において、光学センサ21は、第一の磁気接続部22と透明窓23との間に、配置される。さらに言い換えると、筐体20の第二の面20bから筐体20の第一の面20aへ向かう方向において、第一の磁気接続部22は、光学センサ21に対して、少なくとも部分的に重ね合わせるように、配置される。さらに、第二の面20bから第一の面20aに向かって眺めたときに、第一の磁気接続部22は、光学センサ21および透明窓23と、少なくとも部分的に重なり合うように、配置される。換言すれば、第一の磁気接続部22により生成される磁束は、光学センサ21を通して、および筐体20の第一の面20aの一部を形成する透明窓23を通して、影響を及ぼすので、第一の磁気接続部22は、耳Eに加えて、光学センサ21および透明窓23を通して、分離接続部3の第二の磁気接続部32との、磁気相互作用を提供する。センサ部2は、上記で説明したように、筐体20内に配設される、回路基板26およびバッテリ24をも、備える。
【0036】
図7は、ボディセンサ1のセンサ部2と、当該センサ部2よりも耳Eの反対側に配置される分離接続部3との、実施の形態を示す。センサ部2の筐体20は、防水となるように作成されているので、
図6で示した実施の形態と同様に、防水となるように、透明窓23は、筐体の第一の面20aの一部を形成する。
図6で示された実施の形態に対する相違点は、本実施の形態では、光学センサ21を囲繞するように配置された第一の磁気接続部22である。換言すると、第一の磁気接続部22は、当該第一の磁気接続部22内に貫通孔を備えており、当該貫通孔内に、光学センサ21が配設される。これにより、第一の磁気接続部22は、光学センサ21の側面から、当該光学センサを囲繞する。第一の磁気接続部22の貫通孔は、第一の磁気接続部22を貫通するように、配置されるので、第一の磁気接続部22が、筐体20の第一の面20aに対して又は第一の面20aの周辺において、筐体20内に配置されるとき、筐体20の第一の面20aから筐体20の第二の面20bへの方向において、貫通孔は、第一の磁気接続部22を貫通し、さらに、貫通孔内に配置された光学センサ21は、筐体20の透明窓23に対して又は筐体20の透明窓23の周辺に、存する。センサ部2の他の構成要素は、上述した内容に従って、筐体20内部に配設される。第一の磁気接続部22により生成される磁束は、第一の磁気接続部22内に配置された光学センサ21を通る、および、透明窓を通る、および、分離接続部3の第二の磁気接続部32と共に耳Eを通る、磁気接続を提供する。
【0037】
幾つかの図において示されている幾つかの実施の形態において、光学センサ21および第一の磁気接続部22は、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向に、少なくとも部分的に重なり合っており、または、第一の磁気接続部22は、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向において、光学センサ21と同軸となるように、配設されている。このことは、第一の磁気接続部22により生成される磁束は、光学センサ21を通って影響を及ぼし、これにより、第一の磁気接続部22と第二の磁気接続部32との間における磁気接続は、ユーザの耳Eと透明窓23との間における安定した取付を提供する、ということを意味する。なお、透明窓23を通して、光学センサ21は作用する。
【0038】
図8は、本発明に係るボディセンサ1のセンサ部2の一つの実施の形態を示す。ここで、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22は、筐体20の構造内で、互いに直接隣り合っていることにより、光学センサ21および透明窓23は、互いの上部で、直接的に配置され、さらに第一の磁気接続部の一部が、透明窓23の上部および光学センサ21に直接配置され、第一の磁気接続部22の一部が、透明窓23の上部のみに配置されるように、第一の磁気接続部22は、配置される。換言すれば、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22は、第一の面20aから第二の面20bに向かう方向において、筐体内で、互いに直接隣り合うように、配設されている。本発明の本実施の形態において、二つのチャージパッド25が存在する場合、再充電可能なバッテリ24およびチャージパッド25は、筐体内部において、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22と隣り合うように、配置される。
【0039】
図9は、本発明に係るボディセンサ1のセンサ部2の他の実施の形態を、示す。ここで、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22は、筐体20の構造内で、互いに直接隣り合って配置されることにより、光学センサ21は、透明窓23の上部に配置され、および第一の磁気接続部22は、光学センサ21の上部に配置される、または、光学センサ21が第一の磁気接続部22内に存するように、第一の磁気接続部22は、透明窓23の上部に配置される。光学センサ21が第一の磁気接続部22内に存するということは、たとえば、第一の磁気接続部22が、光学センサ21が配設される凹部を備え、これにより、光学センサは透明窓23を通して使用可能であるが、第一の磁気接続部22が、その側面において、光学センサ21を囲繞する、ということを意味する。換言すれば、透明窓23の方を向いて面している第一の磁気接続部22の面は、好ましくは、透明窓23の方を向いて面している光学センサ21の面と、同じ高さ位置で、実質的に配設されている。筐体20の構造内で互いに直接隣り合って配置されるということは、部品間において筐体20の如何なる構成を有することなく、部品が互いに直接隣接して配置される、または、幾つかの又は全ての部品間において筐体20の構成のみがあり、しかしながら、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22の間、又は透明窓23と光学センサ21及び第一の磁気接続部22の組合せとの間において、他の構成要素が配設されない、ということを意味する。
図6で示した実施の形態において、光学センサ21、透明窓23、および第一の磁気接続部22は、直接互いにの上部に存し、これにより、光学センサ21の全体は、透明窓23の上部に存し、さらに第一の磁気接続部22は、光学センサ21を覆うように配置される。または、透明窓23および光学センサ21と第一の磁気接続部22との組合せは、直接互いの上部に存し、これにより、光学センサ21の全体は、透明窓23の上部に存し、さらに第一の磁気接続部22は、光学センサ21の周りに配設される。第一の磁気接続部22は、光学センサ21の周りに配置されるリング状の磁石であってもよい。この場合において、第一の磁気接続部22は、光学センサ21を囲繞し、上から見たとき、
図9と同様なように見える。
図10および11に示されているセンサ部2は、第二の面20bから第一の面20aに向かう方向において、上から見られる。
【0040】
本発明は、図面に示された例を参照して、上記にて説明されてきた。しかしながら、本発明は、上記例に限定されるものではなく、各請求項の範囲内において変更されてもよい。