(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】ビームベースのポジショニング測定および測定報告
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20221129BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221129BHJP
【FI】
H04W64/00 120
H04W64/00 160
H04W64/00 173
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2021517845
(86)(22)【出願日】2019-10-04
(86)【国際出願番号】 SE2019050967
(87)【国際公開番号】W WO2020071992
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-05-19
(32)【優先日】2018-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリンストロム, パー
(72)【発明者】
【氏名】グンナルソン,フレドリク
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンソン, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】モダレス ラザヴィ, サラ
(72)【発明者】
【氏名】ドウィヴェディ, サティヤム
(72)【発明者】
【氏名】シャレヴァスタヴ, リテシュ
(72)【発明者】
【氏名】シュレスタ, ディープ
【審査官】長谷川 篤男
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/111173(WO,A1)
【文献】LG Electronics,Discussion on Possible Techniques for NR Positioning,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94bis R1-1810315,2018年09月29日
【文献】Qualcomm Incorporated,Considerations on NR Positioning using PRS,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #94bis R1-1811287,2018年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(WD)(22)と通信するように構成されたネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノードは、無線インターフェース(62)とプロセッシング回路(68)とを有し、当該プロセッシング回路(68)は、
複数の測位基準信号について前記WDを構成するための
第一情報を通信
し、
ここで、前記
第一情報は、前記複数の測位基準信号のうちのどれが
第一の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示
し、
前記複数の測位基準信号について前記WDを構成するための第二情報を通信し、ここで、前記第二情報は、前記複数の測位基準信号のうちのどれが第二の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示し、前記第一の送信ポイントと前記第二の送信ポイントは少なくとも一対の送信ポイントを成しており、前記WDは、前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる前記第一の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す前記第一情報を受信し、前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる前記第二の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す前記第二情報を受信し、前記第一の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第一情報に基づき識別し、前記第一の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定し、前記第一の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第一のTOAとして算出し、前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第二情報に基づき識別し、前記第二の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定し、前記第二の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第二のTOAとして算出し、前記第一のTOAと前記第二のTOAに基づいて、前記少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出するように構成されており、
前記基準信号時間差(RSTD)に対応する情報を前記WDから受信し、
前記受信された情報に基づいて、前記WDの位置を推定する、
ように構成されている、ネットワークノード。
【請求項2】
ネットワークノードにおいて実装される方法であって、前記方法は、
複数の測位基準信号について無線デバイス(WD)を構成するための第一情報を通信することと、ここで、前記第一情報は、前記複数の測位基準信号のうちのどれが第一の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示し、
前記複数の測位基準信号について前記WDを構成するための第二情報を通信することと、ここで、前記第二情報は、前記複数の測位基準信号のうちのどれが第二の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示し、前記第一の送信ポイントと前記第二の送信ポイントは少なくとも一対の送信ポイントを成しており、前記WDは、前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる前記第一の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す前記第一情報を受信し、前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる前記第二の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す前記第二情報を受信し、前記第一の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第一情報に基づき識別し、前記第一の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定し、前記第一の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第一のTOAとして算出し、前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第二情報に基づき識別し、前記第二の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定し、前記第二の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第二のTOAとして算出し、前記第一のTOAと前記第二のTOAに基づいて、前記少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出するように構成されており、
前記基準信号時間差(RSTD)に対応する情報を前記WDから受信することと、
前記受信された情報に基づいて、前記WDの位置を推定することと、
を有する、方法。
【請求項3】
請求項
2に記載の方法であって、前記
第一情報
および前記第二情報は、前記複数の測位基準信号のそれぞれについての送信ポイント識別子を有し、前記送信ポイント識別子は、対応する測位基準信号の送信ポイントを識別する、方法。
【請求項4】
ネットワークノード(16)と通信するように構成された無線デバイス(WD)(22)であって、前記WDは、無線インターフェース(82)とプロセッシング回路(88)とを有し、前記プロセッシング回路(88)は、
複数の測位基準信号のうち
少なくとも一対の送信ポイントに含まれる第一の送信ポイントから送信される
一つ以上の測位基準信号を示す
第一情報を受信し、
前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる第二の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す第二情報を受信し、
前記第一の送信ポイントから
送信される前記一つ以上の測位基準信号
を前記第一情報に基づき識別し、前記第一の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についての
それぞれの到来時間(TOA)を測定し、
前記第一の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第一のTOAとして算出し、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第二情報に基づき識別し、前記第二の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定し、
前記第二の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第二のTOAとして算出し、
前記第一のTOAと前記第二のTOAに基づいて、前記少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出する、ように構成されている、WD。
【請求項5】
請求項
4に記載のWDであって、前記無線インターフェースおよび前記プロセッシング回路は、前記少なくとも一対の送信ポイントについて算出された前記RSTDを前記ネットワークノードに報告するようにさらに構成されている、WD。
【請求項6】
請求項
5に記載のWDであって、前記報告は、
少なくとも、
前記
第一の送信ポイントから送信される前記
一つ以上の測位基準信号のうちどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報
と、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報と、
を
有する、WD。
【請求項7】
請求項
5に記載のWDであって、前記報告は、少なくとも、
前記
第一の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有する測位基準信号を識別する情報
と、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有する測位基準信号を識別する情報と、
を有する、WD。
【請求項8】
請求項
4から
7のいずれか一項に記載のWDであって、前記無線インターフェースおよび前記プロセッシング回路は、さらに、
前記
第一の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有している測位基準信号を識別
し、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有している測位基準信号を識別する
ように構成されている、WD。
【請求項9】
無線デバイス(WD)において実装される方法であって、前記方法は、
複数の測位基準信号のうち少なくとも一対の送信ポイントに含まれる第一の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す第一情報を受信することと、
前記複数の測位基準信号のうち前記少なくとも一対の送信ポイントに含まれる第二の送信ポイントから送信される一つ以上の測位基準信号を示す第二情報を受信することと、
前記第一の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第一情報に基づき識別し、前記第一の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定することと、
前記第一の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第一のTOAとして算出し、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号を前記第二情報に基づき識別し、前記第二の送信ポイントから送信される当該一つ以上の測位基準信号についてのそれぞれの到来時間(TOA)を測定することと、
前記第二の送信ポイントから受信される前記一つ以上の測位基準信号について測定された複数のTOAのうちで最小のTOAを第二のTOAとして算出することと、
前記第一のTOAと前記第二のTOAに基づいて、前記少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出することと、
を有する、方法。
【請求項10】
請求項
9に記載の方法であって、 前記少なくとも一対の送信ポイントについて算出された前記RSTDをネットワークノードに報告すること、をさらに有する、方法。
【請求項11】
請求項
10に記載の方法であって、前記報告は、前記複数の測位基準信号のうちで測定された到来時間が最小のものを識別する情報を少なくとも有する、方法。
【請求項12】
請求項
10に記載の方法であって、前記報告は、
少なくとも、
前記
第一の送信ポイントから送信される前記
一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能とするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有する測位基準信号を識別する情報
と、
前記第二の送信ポイントから送信される前記一つ以上の測位基準信号のうちで、十分に正確なTOA測定を可能とするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有する測位基準信号を識別する情報と、
を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、特に、ビームベースのポジショニング測定および測定報告に関する。
【背景技術】
【0002】
ポジショニング(測位)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース9規格以降のロングタームエボリューション(LTE)標準化におけるトピックとなってきた。1つの目的は、緊急呼のポジショニング(位置特定)のための規制要件を満たすことである。新しい無線(NR)(「5G」とも呼ばれる)におけるポジショニングは、たとえば、
図1に示されるアーキテクチャによってサポートされてもよい。なお、
図1に示されたネットワークノードのgNBとng-eNBの両方が存在するとは限らず、gNBとng-eNBの両方のネットワークノードが存在する場合には、NG-Cインターフェースはそれらのうちの一つのみに存在してもよい。
【0003】
ロケーションマネージメント機能(LMF)は、NR内のロケーションサーバであってもよい。また、たとえば、NRポジショニングプロトコルA(NRPPaプロトコル)を介して、ロケーションサーバとネットワークノード(たとえば、gNodeB)との間にインターアクション(連係動作)が存在してもよい。ネットワークノードとデバイスとの間のインターアクションは、無線リソース制御(RRC)プロトコルを介してサポートされてもよい。
【0004】
レガシーLTEでは、以下の技術をサポートしうる:
・拡張セルID:本質的には、デバイス(たとえば、無線デバイス)をサービングセルのサービングエリアに関連付けるためのセル識別子(ID)情報であるが、より細かい粒度の位置を決定するための追加情報である。
・アシステッドグローバルナビゲーションサテライトシステム(GNSS):デバイスによって抽出されるGNSS情報であり、E-SMLC(進化型サービングモバイルロケーションセンター)からデバイスに提供される支援情報によってサポートされる。
・観測される到来時間差(OTDOA):デバイスは複数の異なる基地局からの基準信号の時間差を推定して、マルチラテレーションのためのE-SMLCに送信する。
・アップリンクTDOA(UTDOA):デバイスは、既知の位置にある複数の位置測定ユニット(たとえば、eNB)によって検出される特定の波形、すなわち信号、を送信するように要求される。これらの測定結果は、マルチラテレーションのためにE-SMLCに転送される。
【0005】
リリース(Rel.)16のためのNR測位研究項目によれば、3GPP NR無線技術は、拡張されたロケーション能力に関して付加価値を提供するように位置づけられている。低および高周波数帯(すなわち、6GHz以下およびそれ以上)での運用と、マッシブアンテナアレイの利用とは、測位精度を改善するために追加の自由度を提供するだろう。低い周波数帯と、とりわけ高い周波数帯とで広い信号帯域幅を使用する可能性は、無線デバイス(WD)またはユーザ装置(UE)の位置を突き止めるためにタイミング測定を利用して、OTDOAおよびUTDOA、セルIDまたはE-セルIDなどに基づく周知の測位技法に対して、ユーザ位置特定のための新しい性能限界をもたらすだろう。マッシブアンテナシステム(大規模多入力多出力(MIMO))における最近の進歩は、時間測定と組合せて伝搬チャネルの空間的および角度的領域を利用することにより、より正確なユーザ位置特定を可能にするための追加の自由度を提供できることである。
【0006】
リリース8のセル固有基準信号(CRS)が測位に十分でない可能性があるため、3GPPリリース9では、たとえばアンテナポート6のために測位基準信号(PRS)が導入された。1つの簡単な理由は、検出で必要となる高い確率が保証できなかったからであろう。信号対干渉雑音比(SINR)が少なくとも-6dBであるとき、その同期信号(1次/2次同期信号)および基準信号を有する隣接セルは、検出可能であると見なされる。標準化中のシミュレーションは、これが、3番目に最良な検出されたセルの全てのケースに対して70%だけ保障可能であることを示しており、これはすなわち2番目に最良な隣接セルを意味する。これは十分ではなく、実世界のシナリオでは保証できないような干渉のない環境が前提とされてしまっている。しかしながら、PRSは、3GPPリリース8で定義されているように、セル固有の基準信号といくらかの類似性を依然として有している。PRSは、セル固有の基準信号との衝突および制御チャネル(たとえば、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))との重複を回避するために、周波数および時間のシフトを有する対角パターンでマッピングされる擬似ランダム直交位相シフトキーイング(QPSK)シーケンスであってもよい。
【0007】
LTE標準のPRSは、以下を有する、より古い解決手段と比較して、可聴性(すなわち、弱い隣接セルを検出する能力)を改善するために、3つのレイヤーのアイソレーションを提供するであろう:
1.コードドメイン(符号領域): 各セルは、(コードドメイン内の他のPRSシーケンスに直交する)異なるPRSシーケンスを送信する。
2.周波数ドメイン: PRSは、6の周波数再利用度を有し、すなわち、PRS帯域幅内で定義される6つの可能な周波数配置(「周波数オフセット」と呼ばれる)が存在する。2つのセルが同一の周波数オフセットを有する場合、PRSは周波数ドメインで衝突する。そのような場合、直交PRS系列からのアイソレーションは、一方のセルを他方のセルから区別することに役立つ。
3.時間ドメイン: PRSが周波数領域で衝突した場合、ミューティング(時間ベースのブランキングなど)により、PRSの送信機会が再び互いに直交するようになる。
【0008】
NRでは、ポジショニング(測位)についてまだ規定されていないが、他の目的のために規定された基準信号の一部も測位に利用可能である。一例として、トラッキングのためのチャネル状態情報基準信号(CSI RS)は到来時間(TOA)測定に利用可能であろう。3GPPでは、測位サービスを導入するために、Rel.16の研究項目が開始されている。これは、既に存在する基準信号および/またはポジショニングのための新しい基準信号の導入につながる可能性がある。しかしながら、様々な基準信号に関する送信、測定および報告が、実際には測位精度にほとんど好影響をもたらさないのに、大きなシグナリングオーバヘッドをもたらすことがある。
【0009】
特に、送信ポイントのセットについての全てのPRSに対する全てのRSTD測定について、UEが、同一の送信ポイントから、たとえば、異なるビームで送信される複数のPRSについて測定するように構成される場合、大きなシグナリングオーバーヘッドが生じる。
【発明の概要】
【0010】
いくつかの実施形態は、ビームベースのポジショニング測定(測位)および測定報告のための方法および装置を有利に提供する。
【0011】
本開示の一態様によれば、ネットワークノードは、複数の測位基準信号について無線デバイス(WD)を構成するための情報を通信するように構成されており、当該通信される情報は、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示す。
【0012】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードに実装される方法が提供される。本方法は、複数の測位基準信号について無線デバイスを構成するための情報を通信することを有し、当該通信される情報は、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示す。
【0013】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスは、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報を受信し、同一の送信ポイントから送信される複数の測位基準信号のそれぞれについて測定を行うように構成される。
【0014】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスに実装される方法が提供される。本方法は、複数の測位基準信号のうち、どの測位基準信号が同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報を受信し、同一の送信ポイントから送信される複数の測位基準信号のそれぞれに対して測定を行うこと、を有する。
【0015】
本開示のさらに別の態様によれば、ネットワークノードであってもよい送信ノードは、複数の測位基準信号についてのコンフィギュレーション(構成)情報を取得し、取得された構成情報に対応する複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定し、複数の測位基準信号のそれぞれについて決定された波形を送信させるように構成される。
【0016】
本開示のさらに別の態様によれば、送信ノードに実装される方法が提供される。本方法は、複数の測位基準信号についての構成情報を取得することを有する。本方法は、取得された構成情報に対応する複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定することと、複数の測位基準信号のそれぞれについて決定された波形を送信させることとをさらに有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照することにより、本開示の実施形態、ならびにその付随する利点および特徴のより完全な理解がより容易に理解されるであろう:
【0018】
【
図1】は、NG-RAN(次世代無線アクセスネットワーク)リリース15のLCSプロトコルの一例を示す。
【0019】
【
図2】は、送信ポイントから複数のビームを受信する無線デバイス(WD)の一例を示し、ここで、WDは、ビームごとに受信されるPRSに対して複数の基準信号時間差(RSTD)測定を実行する。
【0020】
【
図3】は、本開示の原理にしたがった、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0021】
【
図4】は、本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線コネクションを介して無線デバイスとネットワークノードを介して通信するホストコンピュータの構成図である。
【0022】
【
図5】は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するためのホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを有する通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【0023】
【
図6】は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するためのホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを有する通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【0024】
【
図7】は、本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するためのネットワークノード、および無線デバイスを有する通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【0025】
【
図8】は、本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するためのネットワークノードと、無線デバイスとを有する通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【0026】
【
図9】は、本開示のいくつかの実施形態による構成ユニットのためのネットワークノードにおける例示的な処理のフローチャートである。
【0027】
【
図10】は、本開示のいくつかの実施形態による、構成ユニットのためのネットワークノードにおける代替の例示的な処理のフローチャートである。
【0028】
【
図11】は、本開示のいくつかの実施形態による測定ユニットのための無線デバイスにおける例示的な処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
一対の送信ポイントに対する基準信号時間差(RSTD)測定は、同一の送信ポイントから、たとえば異なるビームで送信される複数のPRSについて測定するようにWDが構成される場合については、定義されていない。
【0030】
さらに、全てのPRS(たとえば、異なるビームおよび/または異なる送信ポイントに対応する)に対するRSTDの報告は、測位精度にほとんど、または、全く好影響を及ぼさないのに、大きなシグナリングオーバヘッドおよび/または測定の報告をもたらす可能性がある。
【0031】
したがって、本開示のいくつかの実施形態は、複数のPRSが、たとえば、異なる送信ビームで、同一の送信ポイントから送信されるときに、WDがどのようにRSTD測定を実行し、報告してもよいかを説明する。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、同一のまたは異なる送信ポイントから送信される異なるPRSは、たとえば、時間周波数グリッド内の異なるリソース要素の使用によって、および/または、異なるシーケンスの使用によって、互いに区別されてもよい。
【0033】
ネットワークの視点から見た簡単な概要:
【0034】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、本開示ではPRSと呼ばれる、測位に使用するためのいくつかの基準信号についてWDを構成(設定)する。WDコンフィギュレーション(構成情報)は、どのPRSが同一の送信ポイントから送信されるかに関する情報を有してもよい。これは、たとえば、各PRSに送信ポイントIDを付与し、このIDを、PRSについてのWDのコンフィギュレーションに含めることによってシグナリングされてもよい。代替的に、ネットワークノードを介するようなネットワークは、送信ポイントごとに、その送信ポイントから送信されるPRSのPRS IDのリストをWDに対してシグナリングしてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、リッチビームベースの測定に関する情報と、1つまたは複数の送信ポイントから送信されたPRSに関連する情報とをWDから受信する。この情報に基づいて、WDの位置を推定してもよい。いくつかの実施形態によれば、「リッチビームベースの測定値および情報」という語句が使用されるが、これは、測定値および情報が、たとえば、複数のチャネルタップについての到来時間および/または受信電力および/または到着角度、および/または(たとえば、どの基準信号が測定に使用されたかによって与えられるようなもの)どのビームが測定に使用されたかに関する情報などのリッチチャネル測定値を有してもよいことを意味することに留意されたい。しかしながら、この用語の使用は、測定および情報が、たとえば、送信ポイントのための単一のTOAまたは一対の送信ポイント(送信ポイントペア)のための単一のRSTDに限定されることを除外しない。さらに、用語の使用は、測定が全セクタ「ビーム」に基づくことも除外しない。
【0036】
WDの視点から見た簡潔な概要:
【0037】
いくつかの実施形態によれば、WDは、測位に使用するいくつかの基準信号(たとえば、PRS)に関する構成情報を受信する。コンフィグレーションは、同一の送信ポイントからどのPRSが送信されるかに関する情報を含む。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、WDは、リッチビームベースの測定値と、1つまたは複数の送信ポイントに関連する情報とを決定する。
【0039】
いくつかの実施形態によれば、WDは、決定されたリッチビームベースの測定値および情報をネットワークノードに報告する。
【0040】
送信ポイントから見た簡単な概要:
【0041】
ある実施形態によれば、送信ポイント(TP)は、ネットワークノードから1つ以上のPRSの構成情報を取得する。
【0042】
ある実施形態によれば、TPは、複数のPRSのための構成をロケーションサーバに提供する。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、構成されたPRSのそれぞれについて新しい波形を決定する。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、各PRSの波形を送信する。
【0045】
MC(マルチキャリア)とSC(単一キャリア)との両方の波形が5Gエアインターフェースのために提案されている。
【0046】
MC候補には、サイクリックプレフィックス(CP)-OFDM、ウインドウ付き(W)-OFDM、パルス形(P)-OFDM、ユニークワード(UW)-OFDM、ユニバーサルフィルタ付き(UF)-OFDM、およびオフセット直交振幅変調(OQAM)付きフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)が含まれ、一方、SC候補にはDFT拡散(離散フーリエ変換)-OFDM、およびゼロテール(ZT)-DFT-s-OFDMが含まれる。その望ましい特徴により、CP-OFDM波形は現在、ダウンリンク送信用のLTEで使用されている。これらの特徴は、周波数選択性チャネルへの堅牢性、MIMOとの容易な統合、非常に良い時間ローカライゼーション、および低複雑性ベースバンドトランシーバ設計を有する。OFDMの主な欠点は、PAPRが高く、周波数のローカライゼーションが悪いことである。本開示内の実施形態は、上記に列挙された例示的な波形に限定されない。他の波形も実施形態に含まれてもよい。
【0047】
本開示で提供される原理のいくつかの実施形態は、WDが同一の送信ポイントから送信される複数のPRSで構成される場合にも、一対の送信ポイントのRSTD測定が報告されることを可能にする。
【0048】
いくつかの実施形態によれば、各送信ポイントから送信される複数のビームフォーミングされたPRSに基づくRSTD測定は、同一の電力および時間-周波数リソースを使用した場合に、各送信ポイントから送信される単一のPRSに基づく測定よりも、より良いカバレッジ/精度を達成してもよい。
【0049】
本開示のいくつかの実施形態は、測位精度を改善するために使用してもよい、発射角度に関する追加の情報を与える。
【0050】
いくつかの実施形態によれば、送信ポイントから異なるビームで送信されるPRSについて推定されるTOAの最小値として、送信ポイントについてのTOAの演算は、結果として生じる三角測量のためのRSTD測定値の使用に合わせて、視線(LOS)経路のTOAに最も近いと期待できるようなTOAをもたらす。
【0051】
いくつかの実施形態によれば、(十分に正確なTOA測定値を与えるのに十分な強度がないために)一部のビームを除外することは、たとえば、チャンネルタップのためにノイズまたは干渉を誤ることによって、送信ポイントに関するTOAを過小評価するリスクを低減してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、受信されたRSTD/TOA測定結果、またはより一般的には、リッチビームに基づく測定および情報を、位置推定のために、および/またはPRSおよびPRSビームを最適化および再構成するために使用してもよい。
【0053】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は、主に、ビームベースの測位(位置測定)および測定報告に関連する装置構成要素および処理ステップの組合せにあることに留意されたい。したがって、構成要素は、図面中の従来の記号によって適切に表されているが、本開示の説明の恩恵を受ける当業者にとって容易に明らかな詳細によって本開示を不明瞭にしないように、実施形態の理解に関係する特定の詳細のみが示される。
説明全体を通して、同様の番号は同様の要素を指す。
【0054】
本開示で使用されるように、「第1の」および「第2の」、「トップ」および「ボトム」などの関係用語は、必ずしもそのようなエンティティまたは要素間の物理的または論理的関係または順序を必要とせず、または暗示することもなく、1つのエンティティまたは要素を別のエンティティまたは要素から区別するためにのみ使用されうる。本開示で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本開示で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も有することを意図する。本開示で使用される場合、用語「含む」、「備える」、「有する」および/または「有している」は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/ そのグループの存在を除外するものではない。
【0055】
本開示で説明される実施形態によれば、「と通信している」などの結合用語は、たとえば、物理的接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング、または光信号シグナリングによって達成されてもよい、電気通信またはデータ通信を示すために使用されうる。当業者は、複数の構成要素がインターアクションすることができ、電気通信およびデータ通信を達成するための修正および変形が可能であることを理解するであろう。
【0056】
本開示で説明されるいくつかの実施形態によれば、「結合された」、「接続された」などの語は、必ずしも直接的ではないが、コネクションを示すために本開示で使用されてもよく、有線および/または無線コネクションを含んでもよい。
【0057】
本開示で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、ベーストランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB (gNB)、進化型ノードB (eNBまたはeNodeB)、ノードB、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、遠隔無線ユニット(RRU)、遠隔無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、モバイル管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、調整ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、第3者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、要素管理システム(EMS)等のノードなどのいずれかをさらに備えることができる、無線ネットワークに含まれる任意の種類のネットワークノードとしてもよい。ネットワークノードはまた、試験装置を含んでもよい。本開示で使用される「無線ノード」という語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、送信ノードであってもよく、複数のビームをWDに送信するための少なくとも1つ(または複数)の送信ポイントを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、たとえば、WDのための協調マルチポイント(CoMP)運用に関与してもよい。いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、他の構成を有してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイス(WD)またはユーザ装置(UE)という非限定的な用語は、置換可能に使用される。本開示のWDは、無線デバイス(WD)などの無線信号を介してネットワークノードまたは別のWDと通信してもよい任意の種類の無線デバイスであってもよい。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D) WD、マシン間通信(M2M)が可能なマシンタイプWDまたはWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサ、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ埋め込み型(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、IoT(もののインターネット)デバイス、またはNB-IOT(ナローバンドIoT)デバイスなどであってもよい。
【0060】
また、いくつかの実施形態によれば、一般的な用語「無線ネットワークノード」が使用される。これは、基地局、無線基地局、ベーストランシーバ局、基地局制御装置、ネットワーク制御装置、RNC、進化型ノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャストコーディネーション(調整)エンティティ(MCE)、中継ノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、遠隔無線ユニット(RRU)遠隔無線ヘッド(RRH)のいずれかを有してもよい任意の種類の無線ネットワークノードとしてもよい。
【0061】
本開示では、たとえば、3GPP LTEおよび/または新しい無線(NR)などの1つの特定の無線システムからの用語を使用してもよいが、これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、およびモバイル通信のための世界的システム(GSM)を有するが、これらに限定されない他の無線システムも、本開示に含まれるアイデアを活用することから利益を得ることができる。
【0062】
さらに、無線デバイスまたはネットワークノードによって実行されるとして本開示に記載される機能は、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上に分散されてもよいことに留意されたい。言い換えると、本開示で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる性能に限定されず、実際には、いくつかの物理デバイス間で分散させることができることが企図されている。
【0063】
別段の定義がない限り、本開示で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を有する)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。さらに、本開示で使用される用語は、本開示および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本開示で明示的に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことが理解されるであろう。
【0064】
図面を参照すると、
図3には、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12と、コアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR (5G)などの規格を支援してもよい3GPPタイプのセルラネットワークなどの一実施形態による通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNBまたは他の種類の無線アクセスポイントのような複数のネットワークノード16a、16b、16c(総称してネットワークノード16と呼ぶ)を備え、それぞれが対応するカバレッジエリア18a、18b、18c(総称してカバレッジエリア18と呼ぶ)を規定する。それぞれのネットワークノード16a、16b、16cは、有線または無線コネクション20を介してコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに配置された第1の無線デバイス(WD)22aは、対応するネットワークノード16cに無線で接続するか、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア18b内の第2のWD22bは、対応するネットワークノード16aに無線接続可能である。複数のWD22a、22b(まとめて無線デバイス22と呼ぶ)がこの実施例に示されているが、開示された実施形態は、唯一のWDがカバレッジエリア内にある場合、または唯一のWDが対応するネットワークノード16に接続している場合にも同様に適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22およびネットワークノード16を含んでもよいことに留意されたい。
【0065】
また、WD22は、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上の種類のネットワークノード16と同時に通信し、および/または別々に通信するように構成可能であることが企図されている。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16と、NRをサポートする同一または別のネットワークノード16とのデュアルコネクティビティ(二重接続)を有してもよい。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信してもよい。
【0066】
通信システム10は、それ自体がホストコンピュータ24に接続されてもよく、これは、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバ、またはサーバファーム内の処理リソースとしてのハードウェアおよび/またはソフトウェアに具現化されてもよい。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信システム10とホストコンピュータ24との間のコネクション26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24に直接的に伸びてもよく、あるいはオプションの中間ネットワーク30を介して伸びてもよい。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組合せとしてもよい。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよい。いくつかの実施形態によれば、中間ネットワーク30は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を有してもよい。
【0067】
図3の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bの1つとホストコンピュータ24との間の接続を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(over-the-top)(OTT)コネクションとして説明されてもよい。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30、および考えられる他のインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクションを介してデータを通信する、および/または、シグナリングするように構成される。OTTコネクションは、OTTコネクションが通過する参加通信装置の少なくともいくつかが、アップリンク通信およびダウンリンク通信の経路指定に気付かないという意味で、トランスペアレントであってもよい。たとえば、ネットワークノード16は、接続されたWD22aに転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ホストコンピュータ24から発信されたデータを有して到来してくるダウンリンク通信の過去のルーティングに関して通知されても、されなくてなくてもよい。同様に、ネットワークノード16は、WD22aからホストコンピュータ24に向かって発信される外向アップリンク通信の将来のルーティングを意識する必要はない。
【0068】
ネットワークノード16は、複数の測位基準信号についてWD22を構成するための情報を通信するように構成された構成ユニット32を有するように構成され、ここで、通信される情報は、少なくとも複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード16は、送信ポイントを有することができ、送信ノードと見なされてもよい。このような実施形態によれば、ネットワークノード16は、複数の測位基準信号についての構成情報を取得し、取得された構成情報に対応する複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定し、複数の測位基準信号についての決定された各波形の送信を実行さえるように構成された構成ユニット32を含んでもよい。
【0070】
ネットワークノードは、送信ポイント(TP)を有してもよい。送信ポイントは、2つ以上のアンテナを有する多入力多出力(MIMO)アンテナとされうるアンテナを有してもよい。これにより、ネットワークノードと送信ポイントを介して、サービスへのアクセスと、サービスネットワークのデータ交換とが可能となる。
【0071】
無線デバイス22は、複数の測位基準信号のうち、どれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報を受信し、同一の送信ポイントから送信される複数の測位基準信号のそれぞれについて測定を行うように構成された測定ユニット34を備えるように構成されている。
【0072】
先の段落で論じたWD22、ネットワークノード16、およびホストコンピュータ24の、一実施形態による例示的な実装が、
図2に関連して以下で説明される。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の別の通信装置のインターフェースと有線または無線コネクションをセットアップし維持するように構成された通信インターフェース40を有するハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶および/またはプロセッシング(処理)能力を有してもよいプロセッシング回路42をさらに有する。プロセッシング回路42は、プロセッサ44およびメモリ46を有してもよい。特に、中央演算処理装置などのプロセッサおよびメモリに加えて、またはその代わりに、プロセッシング回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備えることができる。プロセッサ44は、メモリ46にアクセス(たとえば、書き込みおよび/または読み出し)するように構成されることができ、これは、任意の種類の揮発性メモリ、たとえば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM (読み出し専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を有してもよい。
【0073】
プロセッシング回路42は、本開示で説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはそのような方法および/またはプロセスを、たとえばホストコンピュータ24によって実行させるように構成されてもよい。プロセッサ44は、本開示に記載するホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、本開示に記載するデータ、プログラムによるソフトウェアコードおよび/またはその他の情報を記憶するように構成されるメモリ46を有する。いくつかの実施形態によれば、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/またはプロセッシング回路42によって実行されると、プロセッサ44および/またはプロセッシング回路42に、ホストコンピュータ24に関して本開示で説明されるプロセスを実行させる命令を有してもよい。命令は、ホストコンピュータ24に関連するソフトウェアであってもよい。
【0074】
ソフトウェア48は、プロセッシング回路42によって実行可能であってもよい。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を有する。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24で終端するOTTコネクション52を介して接続するWD22のようなリモートユーザにサービスを提供するように動作可能である。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTTコネクション52を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。「ユーザデータ」は、記述された機能を実施するものとして本開示に記載されるデータおよび情報であってもよい。一実施形態によれば、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能を提供するように構成することができ、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに操作してもよい。ホストコンピュータ24のプロセッシング回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を監視、監視、制御、送信および/または受信することを可能にし得る。ホストコンピュータ24のプロセッシング回路42は、サービスプロバイダーがネットワークノード16および/または無線デバイス22を監視、監視、制御、送信および/または受信することを可能にするように構成されたモニタユニット54を含んでもよい。
【0075】
通信システム10は、さらに、通信システム10に設けられ、ホストコンピュータ24およびWD22との通信を可能にするハードウェア58を有するネットワークノード16を有する。ハードウェア58は、通信システム10の異なった通信装置のインターフェースと有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース60と、ネットワークノード16によって提供されるカバレッジエリア18内に配置されたWD22との少なくとも無線コネクション64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース62とを含んでもよい。無線インターフェース62は、たとえば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、および/または1つ以上のRFトランシーバとして形成されてもよく、またはそれらを含んでもよい。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24へのコネクション66を容易にするように構成されてもよい。コネクション66は、直接的であってもよいし、通信システム10のコアネットワーク14を通過してもよいし、および/または通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過してもよい。
【0076】
図示の実施形態によれば、ネットワークノード16のハードウェア58は、プロセッシング回路68をさらに有する。プロセッシング回路68は、プロセッサ70およびメモリ72を有してもよい。特に、中央演算処理装置およびメモリなどのプロセッサに加えて、またはその代わりに、プロセッシング回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備えることができる。プロセッサ70は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM (ランダムアクセスメモリ)および/またはROM (読み取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)を有するメモリ72にアクセス(たとえば、書き込みおよび/または読み出し)するように構成してもよい。
【0077】
したがって、ネットワークノード16はさらに、ソフトウェア74を、たとえばメモリ72内に内部的に記憶するか、または外部コネクションを介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、記憶アレイ、ネットワーク記憶装置等)に記憶する。ソフトウェア74は、プロセッシング回路68によって実行可能であってもよい。プロセッシング回路68は、本開示に記載される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはそのような方法および/またはプロセスを、たとえばネットワークノード16によって実行させるように構成されてもよい。プロセッサ70は、本開示に記載されるネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラムによるソフトウェアコードおよび/または本開示に記載する他の情報を記憶するように構成される。いくつかの実施形態によれば、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/またはプロセッシング回路68によって実行されると、プロセッサ70および/またはプロセッシング回路68に、ネットワークノード16に関して本開示で説明されるプロセスを実行させる命令を有してもよい。たとえば、ネットワークノード16のプロセッシング回路68は、複数の測位基準信号についてWD22を構成するように情報を通信するように構成された構成ユニット32を含んでもよく、通信された情報は、複数の測位基準信号のうちの少なくともどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、通信された情報は、複数の測位基準信号のそれぞれに対する送信ポイント識別子を有し、送信ポイント識別子は、対応する測位基準信号の送信ポイントを特定(識別)する。いくつかの実施形態によれば、プロセッシング回路68は、さらに、WD22からの基準信号時間差(RSTD)測定に対応する情報を受信するように構成され、ここでRSTDは、複数の測位基準信号に対して実施される測定に少なくとも部分的に基づいており、受信された情報に基づいて、WD22の位置を推定する。いくつかの実施形態によれば、受信された情報は、複数の測位基準信号のうちのどれが最低の測定された到来時間を有するかを識別する少なくとも情報を有する。
【0079】
また、通信システム10は、上述したWD22を備えている。WD22は、WD22が現在配置されているカバレッジエリア18にサービスを提供するネットワークノード16との無線コネクション64をセットアップして維持するように構成された無線インターフェース82を含んでもよいハードウェア80を有してもよい。無線インターフェース82は、たとえば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、および/または1つ以上のRFトランシーバ(送受信機)として形成されてもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0080】
WD22のハードウェア80は、プロセッシング回路84をさらに有する。プロセッシング回路84は、プロセッサ86およびメモリ88を有してもよい。特に、中央演算処理装置などのプロセッサおよびメモリに加えて、またはその代わりに、プロセッシング回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備えることができる。プロセッサ86は、メモリ88へのアクセス(たとえば、書き込みおよび/または読み出し)を行うように構成されることができ、これは、任意の種類の揮発性メモリ、たとえば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読み出し専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ)を有してもよい。
【0081】
したがって、WD22は、たとえばWD22のメモリ88に記憶されるか、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されるソフトウェア90をさらに備えることができる。ソフトウェア90は、プロセッシング回路84によって実行可能であってもよい。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含んでもよい。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートと共に、WD22を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24で終端するOTTコネクション52を介して、実行中のクライアントアプリケーション92と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション52は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション92は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0082】
プロセッシング回路84は、本開示で説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはそのような方法および/またはプロセスを、たとえばWD22によって実行させるように構成されてもよい。プロセッサ86は、本開示に記載するWD22機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラムによるソフトウェアコードおよび/または本開示に記載する他の情報を記憶するように構成されたメモリ88を有する。いくつかの実施形態によれば、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/またはプロセッシング回路84によって実行されると、プロセッサ86および/またはプロセッシング回路84にWD22に関して本開示で説明されるプロセスを実行させる命令を有してもよい。たとえば、無線デバイス22のプロセッシング回路84は、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報を受信し、同一の送信ポイントから送信される複数の測位基準信号のそれぞれについて測定を実行するように構成された測定ユニット34を含んでもよい。
【0083】
いくつかの実施形態によれば、プロセッシング回路84は、各送信ポイントに対して、同一の送信ポイントから測位基準信号について測定されたTOAの最小TOAとして到来時間(TOA)を算出し、少なくとも一対の送信ポイントにおける各送信ポイントについて算出されたTOAに基づいて、少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出するように構成されることによって、測定を実行するように構成される。いくつかの実施形態によれば、プロセッシング回路84は、さらに、少なくとも一対の送信ポイントについて演算されたRSTDを、ネットワークノード16に報告するように構成される。いくつかの実施形態によれば、レポート(報告)は、少なくとも、複数の測位基準信号のうちのどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を有する。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部動作は、
図4に示されるようなものであってもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは、
図3のものであってもよい。
【0085】
図4において、OTTコネクション52は、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれているが、いかなる中間装置や、これらの装置を介したメッセージの正確なルーティングも明示的に参照されていない。ネットワークインフラストラクチャは、WD22から、またはホストコンピュータ24を運用するサービスプロバイダから、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい、ルーティングを決定してもよい。OTTコネクション52がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0086】
WD22とネットワークノード16との間の無線コネクション64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション64が最後の区間を形成してもよいOTTコネクション52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のいくつかの教示は、データ速度、レイテンシー(遅延時間)、および/または電力消費を改善することができ、それによって、ユーザ待ち時間の削減、ファイルサイズに対する制限の緩和、応答性の向上、バッテリ寿命の延長などの利点をもたらす。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の実施形態が改善するデータ速度、レイテンシー、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供してもよい。さらに、測定結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ24とWD22との間でOTTコネクション52を再構成するための任意の回路ネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション52を再構成するための測定手順および/または回路ネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48またはWD22のソフトウェア90、あるいはその両方により実装されてもよい。実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション52が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア48、90が監視量を演算または推定してもよい他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション52の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましい経路指定などを有することができ、再構成は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要はなく、ネットワークノード16には知られていないか、または知覚できないことがある。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で知られており、実施されていてもよい。ある実施形態によれば、測定は、スループット、伝搬時間、遅延時間などのホストコンピュータ24による測定を容易にする独自のWDシグナリングを有してもよい。いくつかの実施形態によれば、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視している間に、OTTコネクション52を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施してもよい。
【0088】
したがって、いくつかの実施形態によれば、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように構成されたプロセッシング回路42と、WD22に送信するためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インターフェース40とを有する。ある実施形態によれば、セルラネットワークはまた、無線インターフェース62を備えたネットワークノード16を有する。いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード16は、WD22への送信の準備/開始/維持/サポート/終了、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了のために、本開示に記載される機能および/または方法を実行するように構成され、および/またはネットワークノード16のプロセッシング回路68は構成される。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、ホストコンピュータ24は、プロセッシング回路42と、WD22からネットワークノード16への送信から生じるユーザデータを受信するように構成された通信インターフェース40に構成された通信インターフェース40とを有する。いくつかの実施形態によれば、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/開始/維持/サポート/終了するため、および/またはネットワークノード16からの送信の受信を準備/終端/維持/サポート/終了するために、本開示で説明される機能および/または方法を実行するように構成されているか、および/またはそのように構成されている無線インターフェース82および/またはプロセッシング回路84を備える。
【0090】
図3および
図4は、構成ユニット32、および測定ユニット34などのさまざまな「ユニット」をそれぞれのプロセッサ内にあるものとして示しているが、これらのユニットは、そのユニットの一部がプロセッシング回路内の対応するメモリに記憶されるように実装されてもよいと考えられる。言い換えれば、ユニットは、プロセッシング回路内のハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装されてもよい。
【0091】
図5は、一実施形態による、たとえば、
図3および
図4の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、
図4に関連して説明されたものとしてもよいWD22とを有してもよい。本方法の最初のステップでは、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。最初のステップのオプションのサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえばホストアプリケーション74のようなホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップでは、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS104)。オプションの第3のステップでは、ネットワークノード16は、本開示の全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。オプションの第4のステップでは、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション74に関連する、たとえばクライアントアプリケーション114のようなクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0092】
図6は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、
図3および
図4に関連して説明されたものであってもよいWD22とを含んでいてもよい。本方法の最初のステップでは、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえばホストアプリケーション74のようなホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する。第2のステップでは、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS112)。トランスミッションは、本開示の全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して通過してもよい。オプションの第3のステップでは、WD22は、送信で搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0093】
図7は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、
図3および
図4に関連して説明されたものであってもよいWD22とを含んでいてもよい。この方法のオプションの第1のステップでは、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供される入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップのオプションのサブステップにおいて、WD22はクライアントアプリケーション114を実行し、これはホストコンピュータ24によって提供される受信された入力データに応答してユーザデータを提供する(ブロックS118)。追加的にまたは代替的に、オプションの第2のステップにおいて、WD22は、ユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップのオプションのサブステップでは、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション114のようなクライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション114は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、WD22は、オプションの第3のサブステップにおいて、ユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始してもよい(ブロックS124)。本方法の第4のステップでは、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0094】
図8は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、
図3および
図4に関連して説明されたものであってもよいWD22とを含んでいてもよい。本方法の任意の第1段階において、本開示全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションの第2のステップでは、ネットワークノード16は、受信したユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS130)。第3のステップでは、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって開始された送信で搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0095】
図9は、本開示のいくつかの実施形態によるネットワークノード16における例示的な処理のフローチャートである。該方法は、構成ユニット32および無線インターフェース62および/または通信インターフェース60のようなインターフェースを介して、複数の測位基準信号について無線デバイス(WD)22を構成するための情報を通信すること(ブロックS134)を有し、ここで通信される情報は、少なくとも複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す。
【0096】
いくつかの実施形態によれば、通信された情報は、複数の測位基準信号のそれぞれに対する送信ポイント識別子を有し、ここで、送信ポイント識別子は、対応する測位基準信号の送信ポイントを識別する。いくつかの実施形態によれば(ブロックS135a)、この方法は、WD22からの基準信号時間差(RSTD)測定値に対応する情報を、無線インターフェース62および/または通信インターフェース60などのインターフェースなどを介して、複数の測位基準信号に対して実行された測定値に少なくとも部分的に基づいて受信することと、受信された情報に基づいて、構成ユニット32などを介してWD22の位置を推定することとをさらに有する(ブロックS135b)。いくつかの実施形態によれば、受信された情報は、複数の測位基準信号のうちのどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を少なくとも有する。
【0097】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード16における代替の例示的な処理のフローチャートである。いくつかの実施形態によれば、この代替の例示的な処理を実施するネットワークノード16は、少なくとも1つ以上の送信ポイントを有することができ、送信ノードと見なされてもよい。この方法は、構成ユニット32を介するなどして、複数の測位基準信号に関する構成情報を取得する(ブロックS136)ことを有する。この処理は、構成ユニット32を介するなどして、得られた構成情報に対応する複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定するステップ(ブロックS138)を有する。このプロセスは、複数の測位基準信号のそれぞれについて決定された波形の、たとえば無線インターフェース62を介した送信を引き起こすステップ(ブロックS140)を有する。いくつかの実施形態によれば、送信ノードは、送信ポイント識別子に関連付けられており、送信ポイント識別子は、送信ポイント識別子に少なくとも部分的に基づき、送信される複数の測位基準信号に対して測定を実行するために、送信ノードの送信ポイントを識別する。
【0098】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による無線デバイス22における例示的な処理のフローチャートである。この方法は、無線インターフェース82および/または測定ユニット34などを介して、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報を受信すること(ブロックS142)を有する。この方法は、測定ユニット34を介するなどして、同一の送信ポイントから送信される複数の測位基準信号のそれぞれに対して測定を行うステップ(ブロックS144)を有する。
【0099】
いくつかの実施形態によれば、測定を行うことは、各送信ポイントに対して、同一の送信ポイントからの測位基準信号について測定されたTOAのうちで最小のTOAである到来時間(TOA)を演算すること(ブロックS145a)と、少なくとも一対の送信ポイントにおける各送信ポイントについて演算されたTOAに基づいて、少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を演算すること(S145b)と、をさらに有する。いくつかの実施形態によれば、該方法は、無線インターフェース82および/または測定ユニット34を介するなどして、少なくとも一対の送信ポイントについて演算されたRSTDをネットワークノード16(たとえば、構成ユニット32)に報告することをさらに有する。いくつかの実施形態によれば、レポートは、複数の測位基準信号のうちのどれが最小の到達測定時間(測定された到来時間)を有するかを識別する情報を少なくとも有する。
【0100】
注意すべきことは、
図9から
図11を参照して上述されたプロセス要素のうちのいくつかは、1つまたは複数の特定の要素によって実行されるものとして説明されているが、そのような説明は、単に例として提供されているに過ぎないことを理解されたい。具体的に列挙されたもの以外の要素は、個々に、または組み合わせて、特定のプロセス要素を実施してもよいことが企図されている。ビームベースの測位(測定)および測定報告のためのいくつかの実施形態が説明されたが、いくつかの実施形態のより詳細な説明が以下に提供される。
【0101】
デバイス構成
【0102】
いくつかの実施形態によれば、WD22は、リッチビームベースの測位および測位の範囲に関して(たとえば、ネットワークノード16によって)構成されてもよい。例示的な構成は、いかなる限定の意図なく、以下の物を有してもよい:
●WD22が、送信ポイントに関連付けられたすべてのPRSについて1つのTOAを決定する場合、またはそれらが個別に報告されるべき場合。
●WD22が、送信ポイントに関連付けられたPRSごとに2つ以上の信号経路を決定する場合。
●WD22が異なる送信ポイント間の相対的な時間差を決定する場合。
●WD22が、送信ポイントに関連付けられた1つのPRSを基準として保持し、この特定の基準に基づいてすべてのRSTD測定値を決定する場合。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、WD22は、送信ポイントへの各PRSの関連付けを用いて構成されてもよい。一実施形態によれば、この関連付けは、各PRSの構成情報に送信ポイントIDを含めることによって実施される。別の実施形態によれば、送信ポイントへの各PRSの関連付けは、所与の送信ポイントから送信されたPRSを有する各送信ポイントのリストとして実装される。
【0104】
さらに別の実施形態によれば、送信ポイントへの/とのPRSの関連付けの概念は、PRSグループへのPRSの関連付けに一般化されてもよい。PRSグループは、同一の送信グループから送信された全てのPRSを含むことができる(しかし、含むことが必須である必要はない)。この実施形態によれば、PRSのPRSグループへの関連付けは、PRSの送信ポイントへの関連付けを置き換えることができ、WD22は、たとえば、各PRSについて1つのTOA、または各PRSグループについて1つのTOAを報告するように構成されうる。
【0105】
一実施形態によれば、WD22は、2つのリストといった形式で、PRSアシスタンス(支援)または関連付け情報を受信してもよく、ここで一方のリストは、潜在的な基準PRSを示唆するリストとされてもよく、他方のリストは、近隣PRSを示唆するリストとされてもよい。この文脈では、異なる基準リストおよび隣接リストに属する、1つの送信ポイントからの2つのPRSが存在し得る。したがって、WD22は、RSTD測定のための受信された支援情報に従って、基準および近隣PRSを選択してもよく、または、WD22は、それ自体でRSTD測定のためのPRSを選択してもよく、これら両方の場合において、選択されたPRSがRSTD測定結果と一緒に報告されてもよい。
【0106】
デバイス処理
【0107】
いくつかの実施形態によれば、それぞれが2つ以上のPRSについて構成された1つ以上の送信ポイントを有する構成が与えられており、送信ポイントからの異なるPRSが異なるビームに関連付けられ得る場合、WD22は、以下の異なる実施形態で説明されるように、リッチビームベースの測位結果および情報をコンパイルする(組み立てる)ために異なる処理を実行するように構成されてもよい。
【0108】
一実施形態によれば、WD22は、所与の送信ポイントから送信されたPRSについて測定されたTOAの最小値として、各送信ポイントについてTOAを演算する。実施形態の一態様によれば、WD22はさらに、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強いと考えられるPRSのみを含める。実施形態の1つの態様において、結果として生じる送信ポイントあたりのTOAは、リッチビームベースのポジショニング測定値(測位結果)および情報に含まれる。本実施形態の別の態様によれば、WD22は、各送信ポイントについて演算されたTOAに基づいて、異なる送信ポイントペア間のRSTDを演算し、リッチビームベースのポジショニング測定値および情報に、そのような情報/演算結果を含めてもよい。
【0109】
別の実施形態によれば、WD22は、リッチビームベースのポジショニング測定値および情報において、それぞれの監視された送信ポイントから送信される全てのPRSについてのTOAを含める。監視される送信ポイントのセットは、測定されたPRSの品質に応じて低減されてもよい。一態様によれば、送信ポイントから送信されたすべてのPRSのTOAは、送信ポイントの基準PRSからのTOAと、同一の送信ポイントに関連付けられた他のPRSの相対的TOAとによって表されてもよい。
【0110】
さらに別の実施形態によれば、WD22は、同一の送信ポイントに関連付けられた、PRS当たり2つ以上の信号経路に関する情報を含める。実施形態の一態様によれば、WD22は、各経路の時間を基準経路の到来時間として表し、同一のPRSについての他の経路の相対時間差を表すように構成される。
【0111】
レポートコンフィギュレーション(報告構成)
【0112】
一実施形態によれば、WD22は、オンデマンドでRSTDレポートを実行してもよく、すなわち、リクエストがネットワークノード16から受信されると、WD22は、RSTD測定を実行し、1つの信号でレポートを送信する。別の実施形態によれば、WD22は、周期的にRSTD測定値を報告する。周期性は、ある所定の時間間隔に基づくか、または、トリガーイベントに応答するかのいずれであってもよく、これはWD22が潜在的に新たな位置にいると思われるようなものであってもよい。
【0113】
一実施形態によれば、WD22は、PRS機会の集約されたセットについてRSTD測定値を報告することができ、別の実施形態によれば、レポートは、各PRS機会を別々に持つRSTD測定値のセットを含むことができる。
【0114】
一実施形態によれば、ネットワークノード16は、PRS IDおよび送信ポイントIDを1つの表現に含めることができるPRS ID報告のある種の表現を有してもよい。別の実施形態によれば、同一の送信ポイントからのPRS IDの構成がどのようにWD22に提供されるかの順序について、ネットワークノード16とWD22との間に事前定義されたルールが存在してもよい。
【0115】
ネットワークノードプロセッシング(処理)
【0116】
一実施形態によれば、ネットワークノード16は、リッチビームベースのポジショニング測定値(測位結果)および情報をWD22から受信し、これ(および場合によっては基地局から受信される追加情報)に基づいて、ネットワークノード16は、WD22の位置を推定してもよい。
【0117】
一実施形態によれば、ネットワークノード16は、様々な送信ポイントから所与のWD22に送信されたPRSについての、複数のセットの到来時間測定値を受信する。ネットワークノード16は、WD22の位置を推定するために、同一の送信ポイントのすべてのビームの中で、および、すべての送信ポイントの中で、PRSの最良のセットを識別してもよい。ネットワークノード16は、WD22の位置推定誤差を最小化することを意図するコスト関数を最小化しながら、所与のWD22に対するすべての送信ポイントからのビームのうちでこの最良のセットを識別してもよい。これを行う間、ネットワークノード16はまた、いくつかの送信ポイントからのビームが遭遇する非LOS(NLOS)チャンネルによる誤差を低減してもよい。
【0118】
詳細な例
【0119】
ネットワークの視点:
【0120】
ネットワークノード16は、PRSと呼ばれることがある、測位に使用するためのいくつかの基準信号についてWD22を構成してもよい。WD22のコンフィギュレーション(構成)は、どのPRSが同一の送信ポイントから送信されるかに関する情報を有してもよい。これは、それぞれのPRSに送信ポイントIDを付与し、このIDをPRSについてのWD22の構成に含めることによって(たとえば、ネットワークノード16からWD22に)シグナリングされてもよい。
【0121】
ネットワークノード16は、RSTD測定値についてWD22から受信することができ、送信ポイントごとに、所与の送信ポイントから送信されたPRSのうち、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強いPRS、測定されたTOAが最も小さいPRSなどを有する。このような情報に基づいて、WD22の位置を推定してもよい。
【0122】
WDの視点:
【0123】
いくつかの実施形態によれば、WD22は、測位に使用するいくつかの基準信号(本開示ではPRSと呼ぶ)の構成情報を受信してもよい。コンフィギュレーション(構成)は、どのPRSが同一の送信ポイントから送信されるかに関する情報を有してもよい。
【0124】
いくつかの実施形態によれば、WD22は、各送信ポイントから送信されるすべてのPRSについてTOAを測定することができ、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強いものを判定(決定)してもよい。いくつかの実施形態によれば、WD22は、所与の送信ポイントから送信されたPRSについて測定されたTOAの最小値として各送信ポイントについてTOAを演算することができ、どのPRS(複数可)が十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強いかを決定してもよい。各送信ポイントについて、WD22は、所与の送信ポイントから送信されたPRSの中で、どのPRSが十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、どのPRSが最小の測定されたTOAを有するか、等を識別するように構成されてもよい。いくつかの実施形態によれば、WD22は、各送信ポイントについて演算されたTOAに基づいて、送信ポイントの異なる対い(異なる送信ポイントペア)の間のRSTDを演算してもよい。いくつかの実施形態によれば、WD22は、異なる送信ポイントペアについてRSTDを(たとえば、ネットワークノード16に)報告してもよい。各送信ポイントについて、WD22は、所与の送信ポイントから送信されたPRSの中で、どのPRSが十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強いか、どのPRSが最小の測定されたTOAを有するか、等を報告してもよい。
【0125】
送信ポイント視点:
【0126】
送信ポイントは、複数のPRSのための構成情報を取得してもよい。ある実施形態によれば、送信ポイント(TP)は、複数のPRSのための構成をロケーションサーバに提供してもよい。いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、構成されたPRSのそれぞれについて、新しい波形を決定してもよい。いくつかの実施形態によれば、送信ポイントは、各PRSの波形を送信してもよい。
【0127】
本開示のいくつかの実施形態は、WD22が同一の送信ポイントから送信される複数のPRSを用いて構成される場合へのRSTD測定の拡張のための原理を提供する。
【0128】
いくつかの実施形態によれば、個々のPRSのTOAに基づく送信ポイント間のRSTDの演算は、以下の2つのステップのうちの1つ以上で実行されてもよい:
-WD22は、与えられた送信ポイントから送信されたPRSビームについて測定され、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分な強度を有するTOAの最小値として、各送信ポイントについてTOAを算出する。-WD22は、各送信ポイントについて算出されたTOAに基づいて、異なる送信ポイントペア間のRSTDを算出する。
【0129】
本開示のいくつかの実施形態は、所与の送信ポイントから送信されたPRSの中で、十分に正確なTOA測定を可能にするほどに十分に強く、最小の測定されたTOAを有するPRSなどの識別情報および報告を提供する。
【0130】
さらに、ネットワークノード16は、WD22の位置を推定するために、PRSのビームの発射角とともに、同一の送信ポイントまたはポートから送信されたPRSから報告された推定されたTOAを利用することもできる。
【0131】
本開示の説明は、ダウンリンク(DL)通信およびアップリンク(UL)通信のうちの一方の文脈で説明されてもよいが、開示された基本原理は、DL通信およびUL通信のうちの他方にも適用可能であり得ることを理解されたい。本開示のいくつかの実施形態によれば、原理は、送信機および受信機に適用可能であると考えられ得る。一般に、DL通信の場合、ネットワークノード16は送信機であり、受信機はWD22である。一般的に、アップリンク通信の場合、送信機はWD22であり、受信機はネットワークノード16である。
【0132】
本開示の説明は、測位基準信号の文脈で説明されてもよいが、本原理は、他のタイプの基準信号など、他のタイプの信号にも適用可能であり得ることを理解されたい。
【0133】
本開示で説明される任意の2つ以上の実施形態は、互いに任意の方法で組み合わされてもよい。
【0134】
本開示で使用される「シグナリング」という用語は、(たとえば、無線リソース制御(RRC)などを介した)上位レイヤシグナリング、(たとえば、物理制御チャネルまたはブロードキャストチャネルを介した)下位レイヤシグナリング、またはそれらの組合せのうちのいずれかを有してもよい。シグナリングは、暗黙的であっても、明示的であってもよい。シグナリングは、さらに、ユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストであってもよい。シグナリングは、別のノードに直接的に、または第3のノードを介してもよい。
【0135】
本開示で使用される「無線測定」または「測定」という用語は、測位基準信号などの無線信号上で実行される任意の測定を指しうるものである。無線測定は、絶対的であっても相対的であってもよい。無線測定は、信号品質および/または信号強度であり得る信号レベルと呼ばれうる。無線測定には、たとえば、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、CA測定などがある。無線測定は、単方向(たとえば、DLまたはUL)または双方向(たとえば、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信-送信(Rx-Tx)など)であり得る。無線測定のいくつかの例:タイミング測定(たとえば、到来時間(TOA)、タイミングアドバンス、RTT、基準信号時間差(RSTD)、Rx-Tx、伝搬遅延など)、角度測定(たとえば、到来角度)、電力に基づく測定(たとえば、受信信号電力、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号品質、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、信号雑音比(SNR)、干渉電力、トータル干渉プラス雑音、受信信号強度インジケータ(RSSI)、雑音電力など)、セル検出またはセル識別、無線リンク監視(RLM)、システム情報(SI)読み取りなど。
【0136】
インジケーション(たとえば、複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す情報など)は、一般に、それが表すおよび/または示す情報を明示的および/または暗黙的に示すことができる。暗黙のインジケーションは、たとえば、送信のために使用される位置および/またはリソースに基づくことができる。明示的なインジケーションは、たとえば、1つ以上のパラメータ、および/またはテーブルに対応する1つ以上のインデックス、および/または情報を表す1つ以上のビットパターンを用いたパラメータ化に基づくことができる。
【0137】
無線ノード、特に端末またはWD(たとえば、WD22)を構成することは、構成に従って動作するように(たとえば、複数の基準信号を測定するように)適合され、またはさせられ、または設定され、および/または指示される無線ノードを指すことができる。
構成することは、別の装置、たとえば、ネットワークノード(たとえば、ネットワークノード16)(たとえば、基地局またはgNB)またはネットワークによって行われてもよく、この場合、構成されるべき無線ノードにコンフィギュレーション(構成)データを送信することを含んでもよい。そのようなコンフィギュレーションデータは、構成されるべきコンフィギュレーション(構成)を表すことができ、および/または、コンフィギュレーションに関係する1つ以上の命令、たとえば、割り当てられたリソース、特に周波数リソース上で送信および/または受信するためのコンフィギュレーションを含むことができる。無線ノードは、たとえば、ネットワークまたはネットワークノードから受信したコンフィギュレーションデータに基づいて、自身を構成してもよい。ネットワークノードは、構成するためにその回路/複数の回路を利用し、および/または利用するように適合されてもよい。アロケーション(割当)情報は、コンフィギュレーションデータの一形態と考えることができる。コンフィギュレーションデータは、構成情報、および/または1つ以上の対応するインジケーションおよび/またはメッセージ、を含む、および/または、で表現されてもよい。
【0138】
一般に、構成は、構成を表すコンフィギュレーションデータを決定し、たとえば、それを1つ以上の他のノード(並列および/または順次)に送信し、無線ノード(または、無線デバイス22に到達するまで繰り返されうる別のノード)にそれを送信することを有してもよい。あるいは、たとえば、ネットワークノード16または他の装置によって無線ノードを構成することが、たとえば、ネットワークの上位レベルのノードであり得るネットワークノード16のような他のノードから、コンフィギュレーションデータおよび/または当該コンフィギュレーションデータに関連したデータを受信し、および/または、受信されたコンフィギュレーションデータを無線ノードに送信してもよい。したがって、構成を決定し、コンフィギュレーションデータを無線ノードに送信することは、異なる様々なネットワークノードまたはエンティティによって実行されてもよく、それらは、好適なインターフェース、たとえば、LTEのケースではX2インターフェース、またはNRのための対応するインターフェースを介して通信することが可能であってもよい。端末(たとえば、WD22)を構成することは、本開示の実施形態にしたがって、あるサブフレームまたは無線リソース上である測定を実行するようにWD22を構成することと、そのような測定を報告(レポート)することとを含んでもよい。
【0139】
当業者によって理解されるように、本開示で説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラムプロダクト、および/または実行可能なコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として具現化されてもよい。この方法、データ処理システム、コンピュータプログラムプロダクト、および/または実行可能なコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として、本開示で説明される概念は、本開示で一般に「回路」または「モジュール」と呼ばれる、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の、いずれの形態をとってもよい。さらに、本開示は、コンピュータによって実行してもよい、媒体内に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する、有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラムプロダクトの形式をとることができる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、または磁気記憶デバイスを含む、任意の適切な有形のコンピュータ可読媒体が利用されてもよい。
【0140】
いくつかの実施形態は、方法、システムおよびコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート図および/またはブロック図に関連して本開示に記載される。フローチャートおよび/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータのプロセッサ(それによって、専用コンピュータを生成するために)、専用コンピュータ、またはマシン(機械)を生成するための他のプログラマブルデータ処理装置に提供されてもよく、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定される機能/動作を実装するための手段を生成する。
【0141】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の方法で機能するように指示してもよいコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶されてもよく、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロック群により指定された機能/動作を実装する命令手段を有する製品を作成する。
【0142】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされて、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行される一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置に実行させて、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロックに指定された機能/動作を実装するためのステップを提供するように、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行されるプロセスを生成させることができる。
【0143】
ブロックに記載された機能/動作は、動作図に記載された順序とは異なる順序で行われてもよいことを理解されたい。たとえば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、または、これらのブロックは、含まれる機能/動作に応じて、時には逆の順序で実行されてもよい。図のいくつかは、通信の主方向を示すために、通信経路上に矢印を有するが、通信は、描かれた矢印と反対の方向に生じ得ることが理解されるべきである。
【0144】
本開示に記載する概念の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(R)またはC++のようなオブジェクト指向プログラミング言語で書かれてもよい。しかし、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語で書くこともできる。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で、部分的にはユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にはユーザのコンピュータ上で、部分的にはリモートコンピュータ上で、または全体的にはリモートコンピュータ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、またはコネクションは、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用するインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われてもよい。
【0145】
本開示では、上記の記載および図面とコネクションして、多くの様々な実施形態が開示されてきた。これらの実施形態のあらゆる組合せおよびサブコンビネーションを文字通りに説明し、例示することは、不当な繰り返しや、難読化を招くことを、理解されるであろう。したがって、すべての実施形態は、任意の方法および/または組合せで組合せることができ、図面を有する本開示は、本開示に記載された実施形態のすべての組合せおよびサブコンビネーション、ならびにそれらを作製し、使用する方法およびプロセスの完全な説明を構成すると解釈されるべきであり、そのような組合せまたはサブコンビネーションに対する特許請求の範囲を支持するものとする。
【0146】
前述の説明で使用されてもよい略語には、以下が含まれる:
【0147】
略語の説明
【0148】
NR: ニューレディオ(新無線)
【0149】
OTDOA:観測される到来時間差
【0150】
PDP:電力遅延プロファイル
【0151】
LOS:ラインオブサイト(見通し線)
【0152】
NLOS:非ラインオブサイト
【0153】
TDOA:到来時間差
【0154】
TRS:トラッキング基準信号
【0155】
RSTD:基準信号時間差
【0156】
当業者であれば、本開示に記載された実施形態は、本開示に特に示され、記載されたものに限定されないことを理解するであろう。加えて、上記に反対の言及がなされない限り、添付の図面の全てが縮尺通りではないことに留意されたい。上記の教示に照らして、様々な修正および変形が可能である。
【0157】
実施形態:
【0158】
実施形態A1.
無線デバイス(WD)と通信するように構成されたネットワークノードであって、前記ネットワークノードは、以下のように構成されているか、および/または、無線インターフェースを有するか、および/または、以下のように構成されたプロセッシング回路を有する:
複数の測位基準信号について前記WDを構成するための情報を通信し、当該通信される情報は、前記複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを少なくとも示す。
【0159】
実施形態A2.
実施形態A1のネットワークノードであって、前記通信される情報は、前記複数の測位基準信号のそれぞれに対する送信ポイント識別子を有し、当該送信ポイント識別子は、対応する測位基準信号の送信ポイントを識別する。
【0160】
実施の形態A3.
実施の形態A1のネットワークノードであって、前記プロセッシング回路は、さらに、以下のように構成されている:
前記WDからの基準信号時間差(RSTD)測定に対応する情報を受信し、当該RSTDは、複数の測位基準信号に対して行われた測定に少なくとも部分的に基づいており、
前記受信される情報に基づいて、前記WDの位置を推定する。
【0161】
実施形態A4.
実施形態A3に記載のネットワークノードであって、前記受信される情報は、少なくとも、前記複数の測位基準信号のうちのどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を有する。
【0162】
実施形態B1.
ネットワークノードにおいて実装される方法であって、前記方法は、以下を有する:
複数の測位基準信号について無線デバイス(WD)を構成するための情報を通信し、当該通信される情報は、少なくとも、前記複数の測位基準信号のうちのどれが同一の送信ポイントから送信されるかを示す。
【0163】
実施形態B2.
実施形態B1に記載の方法であって、前記通信される情報は、前記複数の測位基準信号のそれぞれに対する送信ポイント識別子を有し、前記送信ポイント識別子は、対応する測位基準信号の送信ポイントを識別する。
【0164】
実施形態B3.
実施形態B1の方法であって、さらに、以下を有する:
WDからの基準信号時間差(RSTD)測定に対応する情報を受信することで、前記RSTDは、前記複数の測位基準信号に対して実行された測定に少なくとも一部で基づいて、前記WDの位置を推定することと、
前記受信された情報に基づいて、前記WDの位置を推定すること。
【0165】
実施形態B4.
実施形態B3に記載の方法であって、前記受信された情報は、少なくとも、前記複数の測位基準信号のうちのどの測位基準信号が最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を有する。
【0166】
実施形態C1.
ネットワークノードと通信するように構成された無線デバイス(WD)であって、前記WDは、以下のように構成されているか、および/または、無線インターフェースおよび/または、以下のように構成されているプロセッシング回路を有し:
同一の送信ポイントから前記複数の測位基準信号のうちのどれが送信されるかを示す情報を受信し、前記同一の送信ポイントから送信された前記複数の測位基準信号のそれぞれについて測定を行う。
【0167】
実施形態C2.
実施形態C1のWDであって、前記プロセッシング回路は、次のように構成されることによって前記測定を実行するように構成されている:
同一の送信ポイントからの前記測位基準信号について測定されたTOAのうちで最小の到来時間(TOA)として各送信ポイントごとのTOAとして算出し、
少なくとも一対の送信ポイントにおける各送信ポイントについて算出されたTOAに基づき、前記少なくとも一対の送信ポイントについて基準信号時間差(RSTD)を算出する。
【0168】
実施形態C3.
実施形態C2のWDであって、前記プロセッシング回路は、前記少なくとも一対の送信ポイントについて算出されたRSTDを前記ネットワークノードに報告するようにさらに構成されている。
【0169】
実施形態C4.
実施形態C3のWDであって、前記レポートは、前記複数の測位基準信号のうちのどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を少なくとも有する。
【0170】
実施形態D1.
無線デバイス(WD)に実装される方法であって、前記方法は、以下を有する:
同一の送信ポイントから複数の測位基準信号のうちのどれが送信されるかを示す情報を受信することと、
前記同一の送信ポイントから送信された前記複数の測位基準信号のそれぞれについて測定を行うこと。
【0171】
実施形態D2.
実施形態D1の方法であって、前記測定を実行することは、さらに以下を有する:
各送信ポイントについて、同一の送信ポイントからの測位基準信号について測定されたTOAのうちで最小のTOAとして到来時間(TOA)を算出することと、
少なくとも一対の送信ポイントにおける各送信ポイントについて算出したTOAに基づき、前記少なくとも一対の送信ポイントについての基準信号時間差(RSTD)を算出すること。
【0172】
実施形態D3.
実施形態D2に記載の方法であって、前記少なくとも一対の送信ポイントについて算出された前記RSTDを前記ネットワークノードに報告することをさらに有する。
【0173】
実施形態D4.
実施形態D3に記載の方法であって、前記レポートは、少なくとも、前記複数の測位基準信号のうちのどれが最小の測定された到来時間を有するかを識別する情報を有する。
【0174】
実施形態E1.
無線デバイス(WD)と通信するように構成された送信ノードであって、前記送信ノードは、以下のように構成されているか、および/または、無線インターフェースを有するか、および/または、以下のように構成されたプロセッシング回路を有している:
複数の測位基準信号についての構成情報を取得し、
前記取得された構成情報に対応する前記複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定し、
前記複数の測位基準信号のそれぞれについて決定された前記波形の送信を実行させる。
【0175】
実施形態E2.
実施形態E1の送信ノードであって、前記送信ノードは、送信ポイント識別子に関連付けられており、前記送信ポイント識別子は、当該送信ポイント識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記送信される複数の測位基準信号について測定を実行するための前記送信ノードの送信ポイントを識別する。
【0176】
実施形態F1.
送信ノードにおいて実装される方法であって、前記方法は、以下を有する:
複数の測位基準信号についての構成情報を取得することと、
前記取得されれた構成情報に対応する複数の測位基準信号のそれぞれについて波形を決定することと、
前記複数の測位基準信号のそれぞれについて決定された前記波形を送信すること。
【0177】
実施形態F2.
実施形態F1に記載の方法であって、前記送信ノードは、送信ポイント識別子に関連付けられており、前記送信ポイント識別子は、当該送信ポイント識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記送信される複数の測位基準信号について測定を実行するための前記送信ノードの送信ポイントを識別する。