(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】コンタクトレンズ用テセレーティングブリスター包装体
(51)【国際特許分類】
B65D 75/32 20060101AFI20221129BHJP
B65D 21/00 20060101ALI20221129BHJP
G02C 13/00 20060101ALI20221129BHJP
G02C 7/04 20060101ALI20221129BHJP
A45C 11/04 20060101ALN20221129BHJP
【FI】
B65D75/32
B65D21/00
G02C13/00
G02C7/04
A45C11/04 B
(21)【出願番号】P 2021542195
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(86)【国際出願番号】 GB2020050115
(87)【国際公開番号】W WO2020152447
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2021-07-20
(32)【優先日】2019-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521013611
【氏名又は名称】クーパーヴィジョン インターナショナル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】アーモンド サラ
(72)【発明者】
【氏名】オリッツ カルロス
(72)【発明者】
【氏名】イングリッシュ スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ハント ゲリー
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン マイク
(72)【発明者】
【氏名】ベアード ラッセル
(72)【発明者】
【氏名】ハーキン トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ガヴェル ポーリーン
【審査官】小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/168964(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/098870(WO,A1)
【文献】特表2016-538202(JP,A)
【文献】特開2011-037519(JP,A)
【文献】特開2012-110592(JP,A)
【文献】特表2018-513076(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0060075(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/32
B65D 21/00
G02C 13/00
G02C 7/04
A45C 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズ用ブリスター包装体(20)であって、
上面(28)を有し、ハンドル(23)とこのハンドル(23)に接続された本体ドーム(25)とを含む本体(22)と、
前記本体(22)の前記上面に取り付けられるシール(24)であって、シール上面(28)を有し、外側側壁(31)と内側側壁(27)とを有するシールドーム(30)を含み、前記本体ドーム(25)の外側側壁と前記シールドーム(30)の前記内側側壁(27)との間のコンタクトレンズ液及びコンタクトレンズの容積を密閉するシール(24)と、を備え、前記シールドーム(30)は、交差部(32)で前記シール上面(28)と交差し、前記シールドーム(30)は、前記交差部(32)で直径又は他の最大寸法を有し、前記ハンドル(23)は、貫通孔(34)を有し、前記貫通孔(34)は、前記シールドーム(30)の前記外側側壁(31)を少なくとも部分的に収容するための貫通孔の直径又は他の最大寸法を有し、
前記シールドーム(30)の前記外側側壁(31)は、ブリスター包装体ドーム(40)を定め
、
前記シールは、前記貫通孔内に延びるタブを備えている、
コンタクトレンズ用ブリスター包装体。
【請求項2】
前記本体ドーム上に配置される凹面を有するコンタクトレンズを更に備える、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項3】
前記貫通孔の直径又は他の最大寸法は、前記交差部における前記ブリスター包装体ドームの直径又は他の最大寸法と同じ大きさである、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項4】
前記交差部における直径又は他の最大寸法は、前記ブリスター包装体ドームの最大寸法を形成し、前記貫通孔の直径又は他の最大寸法は、少なくとも前記ブリスター包装体ドームの最大寸法と同じ大きさである、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項5】
前記貫通孔は、円形の貫通孔であり、前記円形の貫通孔は直径を有し、前記ブリスター包装体ドームは、前記交差部における直径を有し、前記貫通孔の直径は、前記ブリスター包装体ドームを少なくとも部分的に収容するのに十分な大きさである、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項6】
前記貫通孔の直径は、前記交差部における直径の少なくとも50%である、請求項5に記載のブリスター包装体。
【請求項7】
前記容積内に囲まれたコンタクトレンズを更に備え、前記タブには、前記コンタクトレンズの処方箋に関連する指示が記されている、請求項
6に記載のブリスター包装体。
【請求項8】
前記本体及び前記シールは、ホイル材で構成されている、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項9】
前記シールドームは、プラスチック材料の層で補強されている、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項10】
前記本体は、プラスチック材料で構成され、前記シールは、プラスチック材料で構成されている、請求項1に記載のブリスター包装体。
【請求項11】
スタックの各ブリスター包装体が請求項1に記載のブリスター包装体で構成され、第1のブリスター包装体の前記貫通孔は、前記スタックのブリスター包装体の第2の隣接するブリスター包装体のブリスター包装体ドームの少なくとも部分的に周囲に配置されている、ブリスター包装体のスタック。
【請求項12】
請求項
11に記載のブリスター包装体のスタック、及び容器であって、
前記ブリスター包装体の各々は、外周を有し、この外周は、全て同じ輪郭を有し、前記容器は、輪郭を有する内周を有し、前記外周の輪郭は、前記内周の輪郭に相補的である、ブリスター包装体のスタック、及び容器。
【請求項13】
前記スタックの隣接するブリスター包装体は、前記スタックがジグザグの構成で構成されるように、それぞれの縁部に沿って互いに接続されている、請求項
11のブリスター包装体のスタック。
【請求項14】
ハンドル(123)とこのハンドル(123)に接続されたボウル(125)とを備えて上面(127)及び底面を有する本体(122)を含み、前記ボウル(125)は、交差部において前記底面と交差するボウル外面(135)を有し、前記交差部は、直径又は他の最大寸法を有し、前記ハンドル(123)は、貫通孔(140)を有し、前記貫通孔(140)は、前記ボウル外面(135)を少なくとも部分的に収容するための貫通孔の直径又は他の最大寸法を有し、
前記本体(122)に接続され、コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ液と共に前記ボウル(125)を密閉するシール(124)を含
み、
前記シールは、前記貫通孔内に延びるタブを含む、
コンタクトレンズ用ブリスター包装体(100)。
【請求項15】
凸面を有して前記ボウルに配置されるコンタクトレンズを更に備えている、請求項
14に記載のブリスター包装体。
【請求項16】
前記貫通孔の直径又は他の最大寸法は、前記交差部の直径又は他の最大寸法と少なくとも同じ大きさである、請求項
14に記載のブリスター包装体。
【請求項17】
前記シールは、ホイル材で構成されている、請求項
14に記載のブリスター包装体。
【請求項18】
前記ハンドルは、前記本体の上面から延び、遠位端に向かって下方に曲がっている、請求項
14に記載のブリスター包装体。
【請求項19】
前記シールは、二重層のホイル構成要素で構成され、前記二重層のホイル構成要素は、それ自体の上に折り畳まれる材料のシートを備え、ホイルシールとフラップを定め、前記ホイルシールとシールフラップは、折り目で交差し、
前記ホイルシールは、前記本体の前記上面と接触し、前記シールを形成し、前記フラップは、前記ホイルシールから引き離されてプルタブを形成するように構成され、前記プルタブは、前記ホイルシールが前記上面から分離され、前記ボウルが開放されるように、引き離されるように構成されている、請求項
14に記載のブリスター包装体。
【請求項20】
前記ホイルシールは、前記本体の前記上面に接着され、前記折り目は、前記ボウルと前記ハンドルの遠位端との間の上面と接触している、請求項
19に記載のブリスター包装体。
【請求項21】
スタックの各ブリスター包装体は、請求項
14に記載のブリスター包装体を含み、第1のブリスター包装体の前記ボウルは、前記ブリスター包装体の第2の隣接するブリスター包装体の貫通孔内に配置されている、ブリスター包装体のスタック。
【請求項22】
請求項
21に記載のブリスター包装体のスタック、及び容器であって、
前記ブリスター包装体の各々は、外周を有し、この外周は、全て同じ輪郭を有し、前記容器は、輪郭を有する内周を有し、前記外周の輪郭は、前記内周の輪郭に相補的である、ブリスター包装体のスタック、及び容器。
【請求項23】
前記スタックの隣接するブリスター包装体は、前記スタックがジグザグの構成で構成されるように、それぞれの縁部に沿って互いに接続されている、請求項
21のブリスター包装体のスタック。
【請求項24】
前記シールは、前記ボウルに適合し、前記ボウルによって占められる容積を最小にする凹部を含む、請求項
14のブリスター包装体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、コンタクトレンズの包装及び方法に関し、より具体的には、未使用のコンタクトレンズを含む密閉されたコンタクトレンズ用ブリスター包装体、複数のブリスター包装体を包装するための二次包装、及びコンタクトレンズ包装体を積層する方法に関するものである。
【0002】
ハイドロゲル及びシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズなどのコンタクトレンズは、無菌環境での未使用コンタクトレンズの保管を可能にする密閉されたブリスター包装体又はブリスターパックでしばしば包装される。例えば、使い捨て又は1回使用の親水性コンタクトレンズのための無菌密閉の保管環境を提供するように適合されたブリスター包装体であって、レンズが、例えば、等張食塩水のような無菌水溶液中に浸されるブリスター包装体は、米国特許第4,691,820号のMartinezに記載されている。追加のコンタクトレンズ包装体は、米国特許第4,691,820号;米国特許第5,054,610号;米国特許第5,337,888号;米国特許第5,375,698号;米国特許第5,409,104号;米国特許第5,467,868号;米国特許第5,515,964号;米国特許第5,609,246号;米国特許第5,620,088号;米国特許第5,695,049号;米国特許第5,697,495号;米国特許第5,704,468号、米国特許第5,711,416号、米国特許第5,722,536号、米国特許第5,573,08号、米国特許第5,823,327号、米国特許第5,704,468号、米国特許第5,983,608号、6,029,808号、米国特許第6,044,966号、及び米国特許第6,401,915号に記載されている。
【0003】
製造工程の一例として、新たに製造されたコンタクトレンズを、コンタクトレンズのブリスター包装体のプラスチックベース部材のキャビティ又はボウルに入れ、ブリスター包装体のキャビティ内にコンタクトレンズの包装液が提供され、ホイルシール部材をブリスター包装体に付着させて、キャビティ内の包装液中のコンタクトレンズを密閉シールする。換言すると、コンタクトレンズの製造に使用されるコンタクトレンズのブリスター包装体は、キャビティ又はボウルを有するベース部材と、キャビティ内の包装液中に設けられた未使用のコンタクトレンズと、キャビティの周囲に気密シールを提供するためにベース部材にシールされたシール部材とを含んでいる。コンタクトレンズを含む密閉されたブリスター包装体は、その後、キャビティ内の包装液中のコンタクトレンズを滅菌するためにオートクレーブで処理される。このブリスター包装体は、一次包装であると理解される。複数のブリスター包装体は、その後、カートンに入れられる。カートンは、二次包装と考えられる。カートンは、大きくて扱いにくいものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第4,691,820号明細書
【文献】米国特許第5,054,610号明細書
【文献】米国特許第5,337,888号明細書
【文献】米国特許第5,375,698号明細書
【文献】米国特許第5,409,104号明細書
【文献】米国特許第5,467,868号明細書
【文献】米国特許第5,515,964号明細書
【文献】米国特許第5,609,246号明細書
【文献】米国特許第5,620,088号明細書
【文献】米国特許第5,695,049号明細書
【文献】米国特許第5,697,495号明細書
【文献】米国特許第5,704,468号明細書
【文献】米国特許第5,711,416号明細書
【文献】米国特許第5,722,536号明細書
【文献】米国特許第5,573,108号明細書
【文献】米国特許第5,823,327号明細書
【文献】米国特許第5,704,468号明細書
【文献】米国特許第5,983,608号明細書
【文献】米国特許第6,029,808号明細書
【文献】米国特許第6,044,966号明細書
【文献】米国特許第6,401,915号明細書
【文献】米国特許第6,398,018号明細書
【文献】米国特許第7,426,993号明細書
【文献】米国特許出願公開第2012/0061260号明細書
【文献】米国特許出願公開第2017/0096272号明細書
【文献】米国特許第7,477,366号明細書
【文献】国際公開第2013/160667号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような複数のブリスター包装体を近接に包装することを可能にし、コンパクトな二次包装容器にこれらを収納することを可能にするコンタクトレンズのブリスター包装体の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、この必要性に取り組むものである。本明細書で説明されるように、新しいコンタクトレンズの包装及び包装されたコンタクトレンズの製造方法が記載される。全般的に、本明細書に記載されるように、コンタクトレンズ包装体が提供される。このように記載されたコンタクトレンズ包装体は、プラスチックベース部材と、プラスチックベース部材とシール部材との間に形成されたキャビティ内にコンタクトレンズを密閉するためにベース部材に連結されたシール部材とを含んでいる。未使用のコンタクトレンズは、キャビティ内のコンタクトレンズ包装液の中に提供される。この密閉された装置は、本明細書では、密閉されたコンタクトレンズ包装体又は密閉されたコンタクトレンズブリスター包装体と呼ばれる。本コンタクトレンズ包装体は、開封されると、レンズを眼の表面へ容易に移すために、コンタクトレンズがユーザの指先に直接装着される向きで差し出される。レンズを眼の上に配置するために所望の向きに配置するのに、キャビティ又はボウルを掘ったり、未使用のレンズをつまんだりする必要はない。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、コンタクトレンズ用のブリスター包装体が提供される。ブリスター包装体は、上面を有する本体であってハンドルとこのハンドルに接続された本体ドームとを含む本体を備えることができる。本体の上面には、シールが取り付けられている。シールは、シール上面を有し、外側側壁及び内側側壁を有するシールドームを備えている。シールは、本体ドームの外側側壁とシールドームの内側側壁との間にコンタクトレンズ液とコンタクトレンズの容積を密閉する。シールドームは、交差部においてシール上面と交差している。シールドームは、交差部において直径又は他の最大寸法を有している。ハンドルは、貫通孔を有し、貫通孔は、シールドームの外側側壁を少なくとも部分的に収容する貫通孔の直径又は他の最大寸法を有している。シールドームの外側側壁は、ブリスター包装体のドームを定めている。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、コンタクトレンズ用のブリスター包装体が提供され、コンタクトレンズ用のブリスター包装体は、ハンドルとこのハンドルに接続されたボウルとを含む本体を備えている。本体は、上面及び底面を有している。ボウルは、交差部において底面と交差するボウルの外面を有している。交差部は、直径又は他の最大寸法を有している。ハンドルは、貫通孔を有し、貫通孔は、ボウルの外周面を少なくとも部分的に収容する貫通孔の直径又は他の最大寸法を有している。シールは、本体に接続され、ボウルを密閉する。
【0009】
本発明によるブリスター包装体のスタックは、ブリスター包装体を積み重ねる方法や、テセレーティングブリスター包装体(tesselating blister package)のスタック(stack)のための二次包装を提供する。
【0010】
本発明の他の側面及び詳細は、以下の図面、詳細な説明、及び特許請求の範囲に基づいて明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本発明の実施形態によるブリスター包装体の正面、右上からの斜視図である。
【
図1B】
図1Aに示されたブリスター包装体の正面、左下からの斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態によるブリスター包装体の開封に関わる一連の手順を示した図である。
【
図3】下に位置するブリスター包装体のブリスター包装体ドームが、上に位置するブリスター包装体のブリスター包装体の貫通孔によって収容されて貫通して突出する、
図2に示されたタイプのブリスター包装体の二重スタック及び三重スタックを示す図である。
【
図4】本発明の更に別の実施形態による、
図3に示す二重スタックのようなブリスター包装体の二重スタックを収容して保護するための開封容器の正面、右上からの斜視図である。
【
図5】本発明の更に別の実施形態による、
図3に示す三重スタックのようなブリスター包装体の三重スタックを収容して保護するための開封容器の正面、右上からの斜視図である
【
図6】本発明の更に別の実施形態による、
図2に示したタイプの複数のブリスター包装体を三重スタックの配置で包装するための別の二次容器を示す図である。
【
図7】本発明の更に別の実施形態による、
図2に示したタイプの複数のブリスター包装体を三重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器を示す図でる。
【
図8】本発明の更に別の実施形態による、
図2に示すタイプの複数のブリスター包装体を二重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器を示す図である。
【
図9】本発明の更に別の実施形態による、
図1A~
図1Fに示すタイプの複数のブリスター包装体を二重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器を示す図である。
【
図10】本発明の更に別の実施形態による、ブリスター包装体の二重スタックを収容して保護するために使用することができる折り畳み可能な容器の正面、右上からの斜視図である。
【
図11】本発明の更に別の実施形態による、容器と、この容器内に部分的に保持されたブリスター包装体のジグザグの二重スタックとの、正面、右上からの斜視図である。
【
図12】容器の中に収容されたブリスター包装体のジグザグの二重スタックがない空の状態である、容器の正面、右上からの斜視図である。
【
図13A】本発明の更に別の実施形態による、ブリスター包装体の正面、右上からの斜視図である。
【
図14】シールの上部フラップがプルタブを形成するブリスター包装体から離れて持ち上げられている、
図13A~
図13Gに示されるようなブリスター包装体の左上からの後部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明によれば、コンタクトレンズ用のブリスター包装体が提供される。ブリスター包装体は、ハンドルとこのハンドルに接続された本体ドームを有する本体を備えている。本体ドームは、外面を有している。本体ドームの外面は、コンタクトレンズのための着座面を提供している。シールは、本体ドーム上のコンタクトレンズを覆い、本体ドームを覆うように本体の上面にシールする。シールは、本体ドームを収容する形状の内側側壁を有し、ブリスター包装体ドームを定める外側側壁を有するシールドームで構成される。本体ドームの外面とシールドームの内面との間に設けられた空間には、コンタクトレンズがコンタクトレンズ液に浸された状態で設置され得る。シールドームの内側側壁は、本体ドームの外側側壁に実質的に合わせることができ、一方で、シールが本体上面にシールされたときに、コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ液の容積を収容するための十分なスペースを残すことができる。
【0013】
ブリスター包装体は、上面と、上面から立ち上がるブリスター包装体ドームとを有している。ブリスター包装体ドームの外側側壁のベース部と同じであるシールドームの外側側壁のベース部は、交差部においてブリスター包装体の上面と交差している。ここで、シールドームの外側側壁は、シールが本体に取り付けられていないときにはシールドームと呼ばれるが、シールが本体に取り付けられて未使用のブリスター包装体を形成しているときにはシールドームはブリスター包装体ドームと呼ばれる。交差部は形状を有し、形状は最大寸法を有し、例えば、形状は円形であり、最大寸法は円の直径とすることができる。ブリスター包装体のハンドルは、例えば、円形の貫通孔などの貫通孔を有し、貫通孔は、第2の別個の、しかし実質的に同一のコンタクトレンズのブリスター包装体のブリスター包装体ドームを少なくとも部分的に収容するのに十分な大きさの貫通孔の直径又は他の最大寸法を有する。
【0014】
シールは、本体に接続することができ、シールドームの内側側壁及び本体ドームの外側側壁によって少なくとも部分的に定められる容積を密閉することができる。シールは、本体ドームの外側側壁により部分的に定められた容積が、例えば、本体ドームの外側側壁のベース部全周に沿って、ドームの内側側壁によってシールするようにブリスター包装体上にある。貫通孔の直径又は最大寸法は、ブリスター包装体ドームのベース部におけるブリスター包装体ドームの直径又は最大寸法と同じサイズとすることができる。交差部は、円形の形状を有することができ、ブリスター包装体ドームのベース部におけるブリスター包装体ドームのドームの最大寸法である直径を有することができる。貫通孔は、ブリスター包装体ドームの最大直径又は寸法と少なくとも同じ大きさの直径を有することができる。円形を例に挙げると、貫通孔の直径は、交差部の直径の少なくとも50%、交差部の直径の少なくとも70%、交差部の直径の少なくとも90%、又は交差部の直径の100%とすることができる。
【0015】
シールは、貫通孔の中に延びるタブを含むことができる。タブ又はシールの別の部分、又はこの両方に、例えば、ブリスター包装体内に包装され密閉されたコンタクトレンズの処方箋、ロット番号、及び有効期限などの指示を設けることができる。ブリスター包装体は、容積内に囲まれたコンタクトレンズを含むことができ、タブには、コンタクトレンズの処方箋に関連する指示が記され得る。タブは、シールを本体から剥がし、ドームを反転させることによって形成されたボウルを開放するのを容易にするためのプルタブとして使用することができる。
【0016】
ブリスター包装体の本体がホイル材料で構成されるか、シールがホイル材料で構成されるか、又は両方の構成要素がホイル材料で構成されることができる。ホイル材は、アルミニウムホイルなどの金属ホイル材からなることができる。シールは、2層又は多層の材料からなることができる。本体及びシールはホイル材で構成することができ、ドームは、プラスチック製の材料の層、ホイルの二重層、プラスチックの補強ドーム、これらの組み合わせなどで補強することができる。本体はプラスチックの材料で構成し、シールはホイル材料で構成することができる。
【0017】
本発明は、積み重ね可能なコンタクトレンズのブリスター包装体、及び別個の、しかし同一又は実質的に同一のコンタクトレンズのブリスター包装体のスタックを含むアセンブリを提供する。例えば、各コンタクトレンズのブリスター包装体は、本明細書に記載されているようなタイプのものとすることができる。「実質的に同一」とは、ほぼ同じ形状及びサイズ、ほぼ同じ貫通孔の径、及び交差部におけるほぼ同じドームの径を有する2つのブリスター包装体のことを意味している。例えば、同じ仕様で作られた複数のブリスター包装体が挙げられる。「約」とは、偏差5%以内、即ち、実質的に同一のブリスター包装体の対応する寸法よりも5%より大きくない、又は5%以下の寸法を有することを意味する。
【0018】
本明細書に記載のブリスター包装体のスタックであって、第1のブリスター包装体の貫通孔が、スタックのブリスター包装体の隣接する第2のブリスター包装体のブリスター包装体ドームの上かつ少なくとも部分的に周囲に配置されているスタックが提供される。スタックは、偶数番目のブリスター包装体のブリスター包装体ドームが奇数番目のブリスター包装体の貫通孔に収まるように、交互に配置されたブリスター包装体で構成することができる。この交互配置は、テセレーティングブリスター包装体の二重スタックと呼ぶことができる。別の配置では、スタックは、テセレーティングブリスター包装体の三重スタックを構成することができる。テセレーティングブリスター包装体の三重スタックでは、第2のブリスター包装体の貫通孔が第1のブリスター包装体のドーム上に配置され、第3のブリスター包装体の貫通孔が第2のブリスター包装体のドーム上に配置されているが、第1のブリスター包装体とは整列しておらず、第4ブリスター包装体の貫通孔が第3のブリスター包装体のドーム上に配置されている。三重スタックの第4のブリスター包装体は、第1のブリスター包装体の真上に、第1のブリスター包装体と整列して、同じ向きで配置されている。第4のブリスター包装体は、第5のブリスター包装体、第6のブリスター包装体と共に、第1、第2、第3のブリスター包装体によって形成されたパターンを繰り返す3つのブリスター包装体の次の順序を形成する。
【0019】
コンタクトレンズのブリスター包装体のスタックを包装するために、例えば、二次包装体などの二次容器が提供され得る。例えば、ひし形形状の容器、球形状の容器、又は楕円形状の容器を、テセレーティングブリスター包装体の二重スタックを保持するために使用することができ、又は、他の任意の適切な、便利な、及び/又はコンパクトな形状を有する容器を使用することができる。ブリスター包装体のそれぞれは外周を有し、外周は全て同じ輪郭を有することができ、容器は輪郭を有する内周を有し、ブリスター包装体の外周の輪郭は二次容器の内周の輪郭と相補的であることができる。容器の上部にリップ又はリムを設け、ブリスター包装体が容器から落ちるのを防ぐことができる。容器の底壁にバネを設け、ブリスター包装体を容器のリップ又はリムの開口部に向かって緩やかに上方に付勢することができる。
【0020】
テセレーティングブリスター包装体の三重スタックの場合、三重スタックを保持するために、三角形の容器又は三角形のフットプリントを有する容器を使用することができる。ブリスター包装体の各々は、同じ外周を有することができるが、三重スタックの外周は、二重スタックの外周と比較して異なり、より大きく、三重スタックの外周は、三角形の形状である。三重スタックを保持するための三角容器は、例えば角が丸くなった三角形の輪郭を有する内周を有することができ、三重スタックの外周の輪郭は、二次容器の内周の輪郭と相補的にすることができる。
【0021】
他の二次容器の設計と構成を使用することができ、例えば、折りたたみ可能な容器、取り外し可能な蓋を備えた容器、ヒンジ付きの蓋を備えた容器、プッシュボタンのリリース機能を備えた容器、このような機能の組み合わせを備えた容器などを含んでいる。
【0022】
それぞれがブリスター包装体のドームを構成するテセレーティングブリスター包装体の二重スタックの場合、スタックの隣接するブリスター包装体は、隣接する縁部に沿って互いに取り付けられることができる。例えば、ドームを構成する第1のブリスター包装体の横方向の縁部は、スタックの隣接する、しかし交互に配置された第2のブリスター包装体の横方向の縁部に接続することができる。このような配置は、ジグザグの構成を形成し、縁部に沿って接続されているが、接続された縁部に沿ってスコアライン、パーフォレーションなどを含むことによって、ブリスター包装体を互いに容易に分離することができる。このようなジグザグの構成では、それぞれがドームを構成する上下のブリスター包装体は、単一の隣接するブリスター包装体にのみ接続されるのに対し、スタックの中央にあるブリスター包装体は、スタックの上のブリスター包装体とスタックの下のブリスター包装体の両方に接続されることを理解されたい。ブリスター包装体をジグザグのスタックから引き離すと、ジグザグのスタックの次のブリスター包装体がスタックから取り出されるように位置決めされる。容器の上部には、ブリスター包装体が容器から落下するのを防ぐために、リップ又はリムを設けることができる。容器の底壁にバネを設け、ブリスター包装体をリップ又はリムの開口部に向かって上方に緩やかに付勢することができる。
【0023】
本発明の更に別の実施形態によれば、コンタクトレンズ用のブリスター包装体が提供され、これは、ハンドル、このハンドルに接続されたボウル上面、及び底面を有する本体を備え、ハンドルは、隣接する同一のブリスター包装体のボウルを収容するための貫通孔を有している。複数のこのようなブリスター包装体は、一方を他方の上に交互に重ねることができる。ボウルは、交差部において底面と交差するボウルの外面を有することができる。交差部は、第1の直径又は第1の他の最大寸法を有することができる。ハンドルを介する貫通孔は、第1の直径又は第1の他の最大寸法と相補的な直径又は他の最大寸法を有することができる。貫通孔の直径又は他の最大寸法は、ボウルの外面を少なくとも部分的に収容するように設計することができる。また、本体に接続され、この中にコンタクトレンズ及びコンタクトレンズ液が入ったボウルを密閉するシールが設けられている。貫通孔は、円形とすることができる。貫通孔は、直径を有し、交差部は、直径を有し、貫通孔の直径は、交差部の直径と少なくとも同じ大きさにすることができる。
【0024】
シールは、ホイル材、例えばアルミニウムホイル材などの金属ホイル材で構成することができる。シールは、貫通孔の中に延びるタブで構成することができる。シールは、例えば、これ自体に折り畳まれ、ホイルシール、フラップ、及び折り目を定める材料のシートで構成される二重層のホイル部材で構成することができる。ホイルシールとシールフラップは、折り目で交差することができ、ホイルシールは、本体の上面と接触し、ボウルを密閉することができる。フラップは、ホイルシールから引き離されてプルタブを形成するように構成することができ、プルタブは、ホイルシールが本体の上面から分離され、ボウルを開放することができるように、引っ張られるように構成することができる。ホイルシールは、本体の上面に接着することができ、折り目は、ボウルとハンドルの遠位端の間の上面と接触することができる。
【0025】
本体は、ホイル材、例えば、アルミニウムホイル材などの金属ホイル材で構成することができる。本体は、プラスチック製の材料、多層材料、又はこの両方で構成することができる。ハンドルは、ボディ上面から、ボウルから離れて延び、遠位端に向けて下向きへ曲げることができる。本発明は、このようなブリスター包装体のスタックを提供し、第1のブリスター包装体のボウルが、ブリスター包装体の隣接する第2のブリスター包装体の貫通孔に配置される。前述のドーム付きブリスター包装体が二次容器に保持される方法と同様に、それぞれがボウルを構成するブリスター包装体のスタックも同様に二次容器に保持することができる。二次容器は、例えば、それぞれがボウルからなるコンタクトレンズのブリスター包装体のスタックを包装するための二次包装体を提供することができる。例えば、ひし形形状の容器、球形状の容器、又は楕円形状の容器を使用して、上下のブリスター包装体に対して交互に反対方向に配置されたテセレーション型のブリスター包装体の二重スタックを保持することができる。ブリスター包装体の各々は外周を有し、外周は全て同じ輪郭を有することができ、容器は輪郭を有する内周を有し、ブリスター包装体の外周の輪郭は二次容器の内周の輪郭と相補的にすることができる。
【0026】
ドームを有する上述のブリスター包装体と同様に、ボウルを含む複数のブリスター包装体を包装するために、他の二次容器のデザイン又は構成を使用することができる。このような二次容器は、例えば、折りたたみ可能な容器、取り外し可能な蓋を有する容器、ヒンジ付きの蓋を有する容器、プッシュボタンのリリース機能を有する容器、このような機能の組み合わせを有する容器などを含むことができる。
【0027】
ブリスター包装体の本体は、射出成形又は熱成形によって成形することができるプラスチック材料で形成することができる。本体を作るために使用されるプラスチック材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、又は他の熱可塑性材料で構成することができる。本体材料の1つ又は複数の部分、特にドーム又はボウルにおいて、70°F(21℃)及び50%の相対湿度で10グラム/100平方インチ(645平方センチメートル)/24時間未満の蒸気透過率を有することができる。
【0028】
上述のように、ブリスター包装体の本体は、比較的剛性の高い材料又は柔軟な材料など、様々な構造で構成することができる。密閉されたブリスター包装体の本体は、熱可塑性材料であり、本体は、ドーム及びドームを囲む実質的に平面な本体底面、又は、ボウル及びボウルを囲む実質的に平面な本体上面の何れかを含むことができる。実質的に平面の本体表面は、柔軟な上部又は柔軟な下部、例えばシールを、本体にシールするためのシール表面を提供する。本体は、様々な材料から作ることができる。本体は、従来の方法及び装置を使用して形成することができ、例えば、ポリプロピレン樹脂を射出成形機でボディの金型に射出成形することができる。
【0029】
本体は、2つ以上の異なる部分から構成し、又は2つ以上の異なる材料で作ることができ、例えば、本体のドームやボウルを定める補強領域がある。補強は、プラスチックの挿入物、プラスチックの層、二重層ホイルなどで行うことができる。
【0030】
また、柔軟な上部又はシールは、様々な材料から形成することができる。例えば、柔軟な上部又はシールは、ホイルと、ポリプロピレンなどのプラスチックの1つ以上の層とからなる積層構造とすることができる。柔軟な上部又はシールは、必要に応じて人間が読める情報を含むことができる。柔軟な上部又はシールは、本体のシール面を柔軟な上部又はシールに接触させて、熱を加えて2つの部材を融合させることによって本体表面に結合することができ、ドーム又はボウルによって閉じ込められたコンタクトレンズ及びコンタクトレンズ液のための密閉又は気密シールを提供することができる。スペーサーやこの他の構造の支持特徴は、本体の一部として一体的に形成され又はドームやボウルに挿入され、コンタクトレンズを支持してスペースを取ることで、包装に必要なコンタクトレンズ液の量を最小限に抑えることができる。
【0031】
本体ドーム、シールドーム、又はボウルの周辺は、それぞれ、本体ドーム、シールドーム、又はボウルの円周と連続することができる。周辺は、例えば、シールドーム又はボウルの開口部からグリップ領域まで約5mm延び、フランジ領域を含むことができる。例示的な実施形態では、ブリスター包装体の全体的な寸法は、幅が約30mm、長さが約47mm、高さが約10mmとすることができる。しかし、包装体は、任意のサイズ及び/又は形状を有し得ることを理解するべきである。
【0032】
本体のドーム又はボウルは、コンタクトレンズと溶液とを流体密に保持する。ドーム又はボウルは、フランジ領域の一部であるシール領域によって境界を定めることができる。柔軟な底部又は柔軟な上部は、シール領域でヒートシールすることによって本体に取り付けられるが、柔軟な底部又は柔軟な上部を本体に取り付けるために、誘導シール、音波溶接、又は他の結合システムを使用することができる。本体とシールドームの間、又はボウルによって定められる総内部容積は、一旦密閉されると、約2.2ml以下とすることができる。ボウル内の包装液の容積は、例えば、約0.5mlから約2.5mlとすることができる。
【0033】
柔軟な上部又はシールは、少なくとも2つの要素、例えば、少なくとも2つの異なる別個の材料の層を含むことができる。例えば、柔軟な上部又はシールは、第1の部材、又は第1の層と、第1の部材に重なる第2の部材、又は第2の層とを含むことができる。第1の部材は、ブリスター包装体の本体のシール領域にヒートシールされるラミネート材料で構成することができる。第2の部材は、本体のリム部にシールされたホイル材料で構成することができる。第2の部材は、ホイルを被覆する少なくとも1つ、例えば2つのポリマー層(例えばポリプロピレン)で構成することができる。ホイルはアルミニウムで構成することができる。ホイルのヒートシール側のポリマーコーティング材料は、ポリプロピレンであり得る。有用なカバー層の例は、米国特許第4,691,820号に記載され、参照によりこの全体が本明細書に組み込まれる。第2の部材は、例えば密閉したシールによって、衛生的又は無菌的なシールを提供するように、シールドーム又はボウルの内側側壁を囲む本体の全周に沿って本体にシールすることができる。
【0034】
未使用のコンタクトレンズは、密閉されたコンタクトレンズのブリスター包装体のドーム又はボウル内に密閉され、コンタクトレンズの包装液内に包装される。任意のコンタクトレンズがそこに包装され得る。例えば、コンタクトレンズは、ヒドロゲルコンタクトレンズ、又は、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであり得る。包装体に提供されるコンタクトレンズの例としては、以下の米国の採用名(USANs):メタフィルコンA、オクフィルコンA、オクフィルコンB、オクフィルコンC、オクフィルコンD、オマフィルコンA、オマフィルコンB、コンフィルコンA、エンフィルコンA、ステンフィルコンA、エタフィルコンA、セノフィルコンA、セノフィルコンB、セノフィルコンC、ナラフィルコンA、ナラフィルコンB、バラフィルコンA、サムフィルコンA、ロトラフィルコンA、ロトラフィルコンB、ソモフィルコンA、リオフィルコンA、デレフィルコンAなどが含まれる。
【0035】
ドームによって又はボウル内に収容される流体媒体又は溶液は、水、食塩水、又は緩衝水溶液を含む、コンタクトレンズを保存するのに有用な任意の既知の溶液であり得る。コンタクトレンズ及び溶液は、好ましくは、柔軟な上部又はシールによって一旦封止されたドーム又はボウルによって定められる全容積の少なくとも50%、例えば、少なくとも70%又は少なくとも80%を満たしている。
【0036】
コンタクトレンズ包装液は、典型的には、リン酸塩緩衝食塩水、又はホウ酸塩緩衝食塩水などの緩衝食塩水であり、界面活性剤、湿潤剤、粘性剤などの1つ又は複数の添加剤を含むことができる。
【0037】
ブリスター包装体は、1つ以上のパネルを有するラップを含むことができる。ラップは、密閉されたコンタクトレンズ包装体を収容し、また、他の必要な規制情報に加え、人間が読める形態及び機械が読める形態の両方でUDIを提供するように必要な大きさにすることができる。本明細書では、UDIとは「Unique Device Identifier」のことである。本明細書では、ラップとは、密閉されたコンタクトレンズの包装体に結合された1つ以上のパネルからなる基板又は物品を指し、パネルの少なくとも1つに人間が読める形態と機械が読める形態の両方のUDIが設けられている。このようなラップは、「UDIラップ」であると理解することができ、又は「UDIパネル」を有するラップであると理解することができる。このように、ラップは、文字、数字、及び画像などの人間が読める情報を含み、ラップは、バーコードなどの機械が読める情報を含んでいる。ラップは、可撓性又は剛性があり、個々の密閉コンタクトレンズ包装体を完全に囲む必要はなく、代わりに二次包装又は容器に取り付けることができる。ラップは、人が未使用のコンタクトレンズを取り出すために包装体を開くまで、ラップと密閉コンタクトレンズ包装体が分離しないように、密閉したコンタクトレンズ包装体に結合することができる。例えば、ラップの表面とシール部材の表面との間に接着剤を使用するなどして、ラップを密閉コンタクトレンズの包装体に接着することができ、又は、ラップを密閉コンタクトレンズの包装体の周りに物理的に巻き付けて、密閉コンタクトレンズの包装体をラップの中に機械的に封入することができる。したがって、ラップは、密閉コンタクトレンズのブリスター包装体から不注意に外れたり分離したりすることはない。
【0038】
ブリスター包装体材料、ブリスター包装体本体の製造方法、フレキシブルトップ、シール、フレキシブルトップの製造方法、フレキシブルトップを本体にシールする方法、並びに他の有用な構成要素、材料、方法、及びシステムの例は、例えば、米国特許第6,398,018号、米国特許第7,426,993号B2、米国特許第7,477,366号B2、米国特許出願公開第2012/0061260号A1、米国特許出願公開第2017/0096272号A1、及びWO2013/160667に記載され、これらの各々は参照によりこの全体が本明細書に組み込まれる。
【0039】
図面を参照すると、
図1A~
図1Fは、本発明の一実施形態によるコンタクトレンズ用のブリスター包装体20の異なる図である。
図1Aは、ブリスター包装体20の正面、右上からの斜視図である。
図1Bは、ブリスター包装体20の正面、左下からの斜視図である。
図1Cは、ブリスター包装体20の底面図である。
図1Dは、ブリスター包装体20の上面図である。
図1Eは、ブリスター包装体20の側面図である。
図1Fは、ブリスター包装体20の端部の正面図である。
【0040】
ブリスター包装体20は、底層本体22及び上層シール24を含む二層構造から構成される。本体22は、ハンドル23と、
図1Bに示すように、内側側壁27を有する本体ドーム25とを定める。内側側壁27は、段差があってもよい。本体22の上面は、シール24の下面に取り付けられるか、又はシールされる。シール24は、外側側壁31を有するシールドーム30を定める。シールドーム30は、シール24の上面28から立ち上がる。上面28は、
図1A~
図1Fに示すブリスター包装体20の未開封状態におけるブリスター包装体20の上面でもある。シールドーム30は、交差部32で上面28と交差する。シールドーム30は、
図1Dの上面図に示すように、交差部32において直径D1を有する。シールドーム30は、本体ドーム25の外側側壁との間で密閉容積を定める内側側壁(図示せず)を有する。また、
図1Dは、シール24を作るために使用される材料を、第1の材料又はセクション39と、第2の材料又はセクション41とに分割することができる境界線37を示している。材料39は、シール24の全体に使用することも、線37の左側の部分だけに使用することもできる。材料41は、材料39から分離することができ、材料39の上又は下に追加の層を構成することができ、例えば、材料39がシール24の全体にわたって延びている場合、材料41は材料39に追加することができる。材料41は、補強用のプラスチック材料で構成することができる。
【0041】
ハンドル23は、貫通孔34を有し、シール24は、貫通孔34と整列した貫通孔36を有する。貫通孔34及び36は、シールドーム30を少なくとも部分的に収容するための同じ貫通孔の直径D2又は他の最大寸法を有する。シールドーム30は、また、
図1A~
図1Fに示すブリスター包装体20の未開封状態におけるブリスター包装体40の外側側壁を定める。直径D2は、少なくとも直径D1と同じ大きさにすることができる。直径D1は、少なくとも直径D2と同じ大きさにすることができる。
【0042】
シールドーム30は、この内側側壁と本体ドーム25の外側側壁との間の容積を定めて密閉する。シールドーム30は、交差部31において直径又は他の最大寸法を有し、貫通孔34は、シールドーム30の外側側壁、かくしてブリスター包装体ドーム40を少なくとも部分的に収容するための貫通孔の直径または他の最大寸法を有する。図に示されるように、ブリスター包装体ドーム40は、交差部31において円形の形状を有している。また、貫通孔34及び36も円形の形状を有している。貫通孔の直径は、ブリスター包装体ドーム40を少なくとも部分的に収容するのに十分な大きさである。
【0043】
図1A~
図1Dに示されるように、シール24は、貫通孔34及び36によって作られた二重層の貫通孔の中に延びるタブ26を備えている。タブ26には、ブリスター包装体20内に保持されたコンタクトレンズの処方箋に関連する指示を記すことができる。本体22及びシール24は、それぞれ独立して、ホイル材料、プラスチック材料、又はこの両方で構成することができる。シールドーム30は、プラスチック材料の層で、又はプラスチックの挿入物で補強することができる。本体22とシール24の両方は、プラスチック材料で構成することができる。
【0044】
ドーム及び貫通孔の設計により、ブリスター包装体20及びブリスター包装体20と同一の複数のブリスター包装体を一緒に積み重ねて、テセレーティングブリスター包装体のスタックを形成することができる。本体ドーム25の内側側壁27は、隣接又は離間された、下にあるブリスター包装体のブリスター包装体ドームを受け入れるのに十分な幅及び深さを有することができる。同一とは、2つの異なる処方箋のコンタクトレンズを交互に積み重ねてもなお同一のブリスター包装体とみなすことができることを理解されたい。積み重ねる際には、ブリスター包装体のうちの第1のブリスター包装体の貫通孔34が、スタックのブリスター包装体のうちの第2の隣接するブリスター包装体のブリスター包装体ドーム40の上に、少なくとも部分的に周囲に配置される。ブリスター包装体のそれぞれは、外周を有し、外周は全て同じ輪郭を有することができ、ブリスター包装体のスタックは、ブリスター包装体の外周の輪郭を保持し、例えば、相補的な内周の輪郭を有する容器に包装することができる。スタックの隣接するブリスター包装体は、スタックがジグザグの構成になるように、この縁部に沿って互いに接続することができる。
【0045】
図2は、本発明の例示的な実施形態によるブリスターパック220の開封に関わる一連の手順を示している。
図2は、開封手順の間の3つの異なる時点における同じ単一のブリスターパック220を示している。左端にあるのは、新しい、未開封、剥がされていないブリスター包装体220である。ブリスター包装体220は、本体222と、本体ドーム232の外側側壁228とシールドーム240の内側側壁236との間にコンタクトレンズ250を密閉するシール224とで構成され、これらの特徴は、順序の最後の状態として示されている。シールドーム240の外側表面242は、組み立てられたブリスター包装体ドーム245の外側表面244でもある。本体222は、本体ドーム232及びハンドル223を定めている。図に示された中間状態では、シール224は、本体222の上面252の一部から僅かに持ち上げられている。シール224が剥がされると、右端に示すように、コンタクトレンズ250を指先で接触させて眼に装着することができる。
【0046】
また、
図2に示されているように、ブリスター包装体220は、互いに整列して同じ大きさの本体の貫通孔270及びシールの貫通孔280で構成された二層貫通孔260を有する。二層貫通孔260は、
図3に示すようにブリスター包装体220を1つ以上の同一のブリスター包装体と交互に積み重ねることができるように、ブリスター包装体ドーム245を収容するのに十分な大きさである。
【0047】
図3に関しては、
図2に示すような複数のブリスター包装体220が、交互に配置されて積み重ねられ、二重スタック300及び三重スタック310を形成している。各スタックにおいて、下にあるブリスター包装体220のブリスター包装体ドーム245は、上にあるブリスター包装体のブリスター包装体の貫通孔260によって収容されてこれを介して突出している。このように、スタックは非常に小さなスペースしか取らず、複数のブリスター包装体を包装して保管するためのコンパクトなデザインを提供することができる。
【0048】
図4は、
図3に示す二重スタック300のようなブリスター包装体の二重スタックを保管して保護するための開封容器400の正面、右上からの斜視図である。容器400は、容器本体410及び取り外し可能な蓋420を含んでいる。容器本体410の内周430は、二重スタックが容器400内に収まることができるように、ブリスター包装体の二重スタックの外周よりも僅かに大きくなるようなサイズ及び形状にすることができる。容器本体410は、適切な容器本体の外周と比較して小さい外周の頂部416を定めるショルダー部415を有する。蓋420の下端425は、蓋420が容器本体410に載置されて閉じられたときにショルダー部415に着座し、容器本体410の外面412と蓋420の外面422は同じ外側の断面形状である。容器400が閉じられたとき、外面412と外面422は、互いに同一平面であり連続している。
【0049】
図5は、
図3に示す三重スタック310のようなブリスター包装体の三重スタックを保管して保護するための開封容器500の正面、右上からの斜視図である。容器500は、容器本体510と、取り外し可能な蓋520とを含んでいる。容器本体510の内周530は、三重スタックが容器500内に収まることができるように、ブリスター包装体の三重スタックの外周よりも僅かに大きくなるようなサイズおよび形状にすることができる。容器本体510は、適切な容器本体の外周と比較してより小さい外周の頂部516を定めるショルダー部515を有する。蓋520の下端525は、蓋520が容器本体510に載置されて閉じられたときにショルダー部515に着座し、容器本体510の外面512と蓋520の外面522は同じ外側の断面形状である。容器500が閉じられたとき、外面512と外面522は、互いに同一平面であり連続している。
【0050】
図6は、
図2に示したタイプの複数のブリスター包装体を三重スタックの配置で包装するための別の二次容器を示している。容器600は、
図5に示すものと同様の設計上の特徴を共有するが、全体の高さがより短くなっている。配置610は、蓋が部分的に取り外された容器600を示している。スタック620は、他の上に1つずつ積み重ねられて示された3つの異なる容器600を示している。ショルダー部、リム部、又は他の整列の特徴は、安定した積み重ねを可能にするために、各二次容器の上部及び下部に含めることができる。
【0051】
図7は、
図2に示したタイプの複数のブリスター包装体を三重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器を示している。容器700は、化粧品用のコンパクトケースに似た丸みを帯びた輪郭を有している。配置710は、蓋が部分的に取り外された容器700を示している。スタック720は、他の上に1つずつ積み重ねられて示された3つの異なる容器700を示している。ショルダー部、リム部、又は他の整列の特徴は、安定した積み重ねを可能にするために、各二次容器の上部及び下部に含めることができる。
【0052】
図8は、
図2に示すタイプの複数のブリスター包装体220を二重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器810を示している。容器810は、
図8の左に示すように、同じデザインの別の容器820と積み重ねることができる。容器本体810の内周は、二重スタック850が容器810内に収まることができるように、ブリスター包装体の二重スタック850の外周よりも僅かに大きくなるようなサイズ及び形状にすることができる。容器810の開口部840にリップ830を設けて、ブリスター包装体の二重スタック850を容器810内に固定し、二重スタック850に対して少しの抵抗を与えて、二重スタック850又はこのブリスター包装体が容器810から落下するのを防ぐことができる。二重スタック850の最も外側のブリスター包装体のブリスター包装体の貫通孔260は、指先によって引っ張られ、最も外側のブリスター包装体を二重スタック850及び容器810から外すことができる。二重スタックのポイント850のブリスター包装体のブリスター包装体ドーム245は、開口部840において露出するのではなく、容器810の中に入っている。開口部840における二重スタック850の最も外側のブリスター包装体の位置決めを容易にするために、バネ又は他の付勢する機能を容器810の底部に設けることができる。取り外し可能なエンドキャップ860は、容器810及び820の一方又は両方の端部を閉じることができ、容器内に含まれるブリスター包装体の処方箋、ロット番号、有効期限などに関連する指示を含むことができる。
【0053】
図9は、
図1A~
図1Fに示すタイプの複数のブリスター包装体20を二重スタックの配置で包装するための更に別の二次容器900を示している。容器900は、同じデザインの他の容器と積み重ねることができる。容器900の内周は、二重スタック910が容器900内に収まることができるように、ブリスター包装体20の二重スタック910の外周よりも僅かに大きくなるようなサイズ及び形状にすることができる。容器900の開口部930にリップ920を設けて、二重スタック910を容器900内に固定し、二重スタック910に対して少しの抵抗を与えて、二重スタック910又はこのブリスター包装体20が容器900から落下するのを防ぐことができる。二重スタック910の最も外側のブリスター包装体のブリスター包装体の貫通孔35は、
図1A~
図1Dにも示されるように、タブ26を含んでいる。最上部から2番目のブリスター包装体のブリスター包装体ドーム40は、貫通孔35を介して突出し、二重スタック910の最上部のブリスター包装体のタブ26を、ユーザが容易に掴むことができる場所に上向きに突出させ、容器900から最上部のブリスター包装体20を引き出すことを容易にする。リップ920は、ブリスター包装体20の引き出しに対してある程度の抵抗を提供することができる。取り出されると、最上部から2番目にあったブリスター包装体が露出し、この貫通孔のタブがそれぞれのブリスター包装体の貫通孔から突出することになる。開口部930における二重スタック910の最も外側のブリスター包装体の位置決めを容易にするために、バネ又は他の付勢する機能を容器900の底部に設けることができる。取り外し可能なエンドキャップ(図示せず)は、容器900の一方又は両方の端を閉じ、二重スタック910のブリスター包装体の処方箋、ロット番号、有効期限などに関連する指示を含むことができる。
【0054】
図10は、本発明の更に別の実施形態による、テセレーティングブリスター包装体の二重スタックを保管及び保護するために使用することができる折り畳み可能な容器950の正面、右上からの斜視図である。容器950は、ベース954と、容器950の全体的な高さを調整するために異なる高さに配置することができるスライド式容器本体958とを含んでいる。バネ付勢されたキャプチャボール964と、容器950の反対側にある同一のものとが、3つの貫通孔962のうちのいずれか1つに嵌まり、これによって、ベース954に対するスライド式容器本体958の位置を調整することができる。コンタクトレンズのスタックを容器950に収容することができ、スタックを使い切って容器950が短くなると、同様に容器950を短くすることができる。この結果、スタックの最上部のブリスター包装体に、より簡単にアクセスできるようになり、ブリスター包装体を取り出すために容器950を深く探ることを避けることができる。ヒンジ式の蓋968は、スタックが容器950から落ちるのを防ぐために、例えば、ラッチを備えている。スタックは、ブリスター包装体の二重スタック、例えば、本発明の実施形態に従ったテセレーティングブリスター包装体の二重スタックを構成することができる。
【0055】
図11は、容器320と、この容器320内に部分的に保持されたブリスター包装体324のジグザグの二重スタック322との、正面、右上からの斜視図である。
図12は、容器320の正面、右上からの斜視図であるが、この中に収容されたブリスター包装体のジグザグの二重スタックがない空の状態である。
図11に示されるように、ブリスター包装体324のジグザグの二重スタック322は、容器320の内部に収まっているが、ジグザグの二重スタック322の詳細を示すために、3つのブリスター包装体324が容器320から取り出されている。各ブリスター包装体324は、ブリスター包装体ドーム326及びブリスター包装体の貫通孔328で構成され、
図2及び
図3に示されるタイプのものとすることができる。ジグザグの二重スタック322の最も外側のブリスター包装体330は、他のブリスター包装体に接続されていない横方向の縁部334を含んでいる。しかし、最も外側のブリスター包装体330の、反対側の横方向の縁部336は、ジグザグの二重スタック322の第2のブリスター包装体332の横方向の縁部338に接続されている。最も外側のブリスター包装体330とは異なり、第2のブリスター包装体332は、この横方向の縁部338及び348の両方が、隣接するブリスター包装体に接続されている。最も外側のブリスター包装体330がブリスター包装体332及びジグザグの二重スタック322から剥離されると、第2のブリスター包装体332は、その後、新たな最も外側のブリスター包装体となる。
図12は、保持されたジグザグの二重スタックの最も外側のブリスター包装体を、容器320の内部から解放するために、押しボタン340で作動させることができるキャッチ350を示している。
【0056】
図11に示されるように、各ブリスター包装体ドーム326は、直ぐにオーバーラップするブリスター包装体の貫通孔を介して突出し、2つ離れてオーバーラップするブリスター包装体からブリスター包装体ドームの内面によって形成された内部キャビティ内に延びている。従って、例えば、図示されているように拡張されているのとは対照的に、容器320に詰められている場合、ドーム326´は、貫通孔328を介してブリスター包装体ドーム326´´の内面(図示せず)に突出することになる。
【0057】
図13Aは、本発明の更に別の実施形態によるブリスター包装体100の正面、右上からの斜視図である。
図13Bは、ブリスター包装体100の背面、右下からの斜視図である。
図13Cは、ブリスター包装体100の上面図である。
図13Dは、ブリスター包装体100の底面図である。
図13Eは、ブリスター包装体100の右側面図である。
図13Fは、ブリスター包装体100の端部の背面図である。
図13Gは、ブリスター包装体100の端部の正面図である。ブリスター包装体100は、本体122と、シール124とを備える。本体122は、ハンドル123と、シール124によって密閉されるため
図1A~
図1Gには示されていない内側側壁を有するボウル125とを定めている。シール124は、本体122の上面127に取り付けられ、ボウル125を密閉する。シール124は、プルタブを形成するために引き上げることができる上部フラップ132と、ボウル125を封止するための底部134とを有するような折り畳み構造である。上部フラップ132及び底部134は、
図13A及び
図13Cに示されるように、折り線138で交差することができる。ボウル125の外側側壁135は、少なくとも
図13A、
図13B、
図13D、及び
図13Eに示されている。シール124は、ボウル125に適合し、ボウル125によって占められる容積を最小化する凹部136を含んでいる。凹部136は、ボウル125内にコンタクトレンズを保存するために必要なコンタクトレンズ溶液の量を減らすために使用することができる。
【0058】
ブリスター包装体100は、
図13A~
図13Gにおいて未開封の状態で示されている。
図13B及び
図13Dに示されるように、ボウル125の外側側壁は長円形であり、やや楕円形である。ボウル125は、ビーチを含み、ビーチを定めるボウル125の外側側壁は、外側側壁部137として示される。本体122は、ボウル125の外側側壁部135を収容するように設計された貫通孔140を定める。貫通孔140は、
図13C及び
図13Dに最もよく示されるように、同様に、長円形、特に楕円形である。外側側壁135及び貫通孔140の形状は、1つのブリスター包装体100のボウルが、この下のブリスター包装体100の貫通孔内に着座することができるように、互いに補完するように設計されている。このように、複数のブリスター包装体100は、交互に一緒に積み重ねることができ、積み重ねたときの高さをほとんど取らないようになっている。ボウル125の外側側壁135は、ディープウェルを定める領域を含まずに、ボウル本体を定める外側側壁において、ディープウェルの最大寸法D3を有することができる。貫通孔140は、最大寸法D3と少なくとも同程度の大きさの最大寸法D4を有することができる。従って、貫通孔140は、ビーチを定める領域を含まずに、ボウル125のディープボウル部を定めるボウル125の外面135を収容することができる。
【0059】
図13A~13Gにも示されるように、ブリスター包装体100の前端及び後端には、それぞれ突出したニブ150及び152が設けられている。同じデザインの他のブリスター包装体と一緒に積み重ねると、ニブ150及び152は、上にあるブリスター包装体の反対側の端部で、それぞれスロット154及び156と係合する。このように、第1のブリスター包装体100のニブ150は、重ね合わせたブリスター包装体のスロット154に係合して入れ子になるように構成され、第1のブリスター包装体のニブ152は、重ね合わせたブリスター包装体100のスロット156に係合して入れ子になるように構成されている。このようなニブとスロットにより、スタックのブリスター包装体を容易に分離可能な状態で一緒に固定することができる。
【0060】
図14は、シール124の上部フラップ136がプルタブ139を形成するブリスター包装体から離れて持ち上げられている、
図13A~
図13Gに示されるようなブリスター包装体100の左上からの後部斜視図である。シール124の底部134は、ボウルを密閉し続けている。
図13A~
図13G、
図14、及び
図15において同じ参照番号は、同じそれぞれの特徴を示している。
【0061】
図15は、
図13A~
図13G、及び
図14に示すタイプの交互に配置された30個のブリスター包装体100の二重スタック160の側面図である。スタックの底部ブリスター包装体100´の外側側壁135が示されている。また、スタック160の下から2番目にあるブリスター包装体100´´の外側側壁135´´も示されている。外側側壁135´´は、底部ブリスター包装体100´の貫通孔(図示せず)を介して突出しているのが示されてている。
【0063】
本発明は、文章及び/又は段落に記載されているように、上記及び/又は下記のこれらの様々な特徴又は実施形態の任意の組み合わせを含むことができる。本明細書に開示されている特徴の任意の組み合わせは、本発明の一部と考えられ、組み合わせ可能な特徴に関していかなる制限も意図されない。
【0064】
本開示において引用された全ての参考文献の全内容は、参照により、この全体が本明細書に組み込まれる。また、量、濃度、この他の値やパラメータが範囲、好ましい範囲、又は好ましい値の上限値と好ましい値の下限値の何れかのリストとして与えられている場合、これは、これらの範囲が別々に開示されているか否かに関わらず、任意の範囲上限値又は好ましい値と任意の範囲下限値又は好ましい値との任意の対から形成される全ての範囲を具体的に開示しているものと理解されるべきである。数値の範囲が本明細書に記載される場合、別段の記載がない限り、この範囲は、この範囲の終点、及びこの範囲内のすべての整数及び分数を含むことが意図される。本発明の範囲は、範囲を定義する際に列挙される特定の値に限定されることは意図されない。
【0065】
本発明の他の実施形態は、本明細書に開示された本発明の本明細書および実施を考慮することから当業者には明らかであろう。本明細書および実施例は、本発明の真の範囲および精神が、以下の特許請求の範囲及びこの均等物によって示される場合にのみ、例示として考えられることが意図される。
【符号の説明】
【0066】
20 コンタクトレンズ用ブリスター包装体
23 ハンドル
22 本体
24 シール
25 本体ドーム
28 シール上面
30 シールドーム
32 交差部
34 貫通孔
40 ブリスター包装体ドーム