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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】蓋体
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/20 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
B65D47/20 100
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022138130
(22)【出願日】2022-08-31
【審査請求日】2022-10-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000152930
【氏名又は名称】株式会社日本デキシー
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100178847
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 映美
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 安寿奈
(72)【発明者】
【氏名】及川 淳
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 健一
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5699927(US,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0005325(KR,U)
【文献】特開2016-141404(JP,A)
【文献】特開2011-93555(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0207524(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0223961(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/20
B65D 47/04
B65D 43/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略平板状で、板厚方向に貫通する開口部を有する蓋基部と、
第一切り残し部と第二切り残し部とを介して前記蓋基部の前記開口部の周縁と接続され、前記第一切り残し部と前記第二切り残し部とを通る回転軸を中心として前記蓋基部に対して回動可能な略平板状の開閉部と、
を備え、
前記開閉部は、前記蓋基部と前記開閉部とが略同一平面上に位置する第一位置から、前記蓋基部の上下方向における一方側の面と、前記開閉部の前記一方側の面とが当接する第二位置まで回転移動し、
前記開閉部は、
前記第一位置にあるとき、前記開口部を覆い、
前記回転軸を挟んで一方に設けられた押込み部が上下方向における他方側へ開いたとき、前記回転軸を挟んで他方に設けられた蓋部が前記一方側に開いて前記開口部の少なくとも一部が露出する、
蓋体。
【請求項2】
前記一方側は上側であり、前記他方側は下側である、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記一方側は下側であり、前記他方側は上側である、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項4】
前記押込み部は、前記開閉部が前記第一位置に位置するときに前記押込み部と前記蓋基部とを接続する押込み接続部を有する、
請求項2に記載の蓋体。
【請求項5】
前記蓋部は、前記開閉部が前記第一位置に位置するときに前記蓋部と前記蓋基部とを接続する蓋接続部を有する、
請求項3に記載の蓋体。
【請求項6】
前記蓋基部は、前記板厚方向に貫通した切込みである保持切込み部を有し、
前記蓋部は、前記第二位置において、前記保持切込み部に差し込まれて保持される、
請求項2又は請求項4に記載の蓋体。
【請求項7】
前記蓋基部は、前記蓋部が前記保持切込み部に差し込まれていないときに前記保持切込み部を少なくとも二つ以上に分割する保持接続部を有する、
請求項6に記載の蓋体。
【請求項8】
前記押込み部は、前記回転軸方向に延びる突出部を有し、
前記突出部は、
前記開閉部が前記第二位置に位置するとき、前記突出部は前記開口部を前記他方側から前記一方側へ通過し、
前記周縁の前記蓋基部の前記一方側の面と当接して保持される、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の蓋体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を充填した紙カップ等のカップを持ち運ぶ際、カップに装着して内容物の飲料が外部へ漏れるのを防止する蓋体が求められる。また、カップから蓋体を外さずに飲み口(開口)を形成できる蓋体を用いることで、使用者が飲料を飲む際に、カップから蓋体を外さずに容易に飲料を飲むことができる。
【0003】
飲み口を形成する蓋体として、特許文献1に記載の蓋体、特許文献2に記載の蓋体および特許文献3に記載の飲料用カップの蓋がある。特許文献1に記載の蓋体は、天板部において切り込み部と折り部とで囲まれた舌片を備える。使用者は、舌片を折り部で折り曲げて上側に引き上げることで天板部に貫通孔(飲み口)を形成できる。また、舌片には保持片が接続されており、使用者は保持片を把持して上側に引き上げることで保持片に接続された舌片を引き上げて、貫通孔を形成する。また、保持片に延設された延出部を天板部のスリットに差し込むことで舌片を固定し、貫通孔が形成された状態を維持する。
【0004】
特許文献2に記載の蓋体は、天蓋に貫通形成された口部(飲み口)と、口部にヒンジ部を介して開閉可能に形成された蓋片を備える。使用者は、蓋片を開状態にすることで天蓋に口部を形成できる。また、蓋片にはシール部材が接続されており、使用者はシール部材の蓋片と接続された側とは反対側の摘み部を持ち上げて蓋片を開状態にすることで、口部を形成する。また、シール部材に切り込み線を入れることで爪状に形成された保持部を天蓋に形成された保持受部に差し込むことでシール部材を固定し、口部が形成された状態を維持する。
【0005】
特許文献3に記載の飲料用カップは、天面部にU字形状のミシン目を備える。使用者は、ミシン目を指で押下することで開口(飲み口)を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2022-20458号公報
【文献】特許第6942285号公報
【文献】特開2001-328661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の蓋体および特許文献2に記載の蓋体は、使用者が飲み口(開口)を形成する際に、飲み口を閉じている舌片又は蓋片を引き上げるための別部材(保持片又はシール部材)が必要である。そのため、構造が複雑になり、蓋体を製造するための工程が増え、費用がかかる。また、使用者が飲み口を形成する操作が複雑になり、手間がかかる。
【0008】
また、特許文献3に記載の飲料用カップは、飲料が充填されている側にミシン目を押下して飲み口(開口)を形成するため、再び飲み口を閉じることができない。また、衛生的に劣る。
【0009】
上記事情を踏まえ、本発明は、容易に開口を形成できる蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の蓋体は、略平板状で、板厚方向に貫通する開口部を有する蓋基部と、第一切り残し部と第二切り残し部とを介して前記蓋基部の前記開口部の周縁と接続され、前記第一切り残し部と前記第二切り残し部とを通る回転軸を中心として前記蓋基部に対して回動可能な略平板状の開閉部と、を備え、前記開閉部は、前記蓋基部と前記開閉部とが略同一平面上に位置する第一位置から、前記蓋基部の上下方向における一方側の面と、前記開閉部の前記一方側の面とが当接する第二位置まで回転移動し、前記開閉部は、前記第一位置にあるとき、前記開口部を覆い、前記回転軸を挟んで一方に設けられた押込み部が上下方向における他方側へ開いたとき、前記回転軸を挟んで他方に設けられた蓋部が前記一方側に開いて前記開口部の少なくとも一部が露出する。
【0011】
上記蓋体では、前記一方側は上側であり、前記他方側は下側であってもよい。
【0012】
上記蓋体では、前記一方側は下側であり、前記他方側は上側であってもよい。
【0013】
上記蓋体では、前記押込み部は、前記開閉部が前記第一位置に位置するときに前記押込み部と前記蓋基部とを接続する押込み接続部を有してもよい。
【0014】
上記蓋体では、前記蓋部は、前記開閉部が前記第一位置に位置するときに前記蓋部と前記蓋基部とを接続する蓋接続部を有してもよい。
【0015】
上記蓋体では、前記蓋基部は、前記板厚方向に貫通した切込みである保持切込み部を有し、前記蓋部は、前記第二位置において、前記保持切込み部に差し込まれて保持されてもよい。
【0016】
上記蓋体では、前記蓋基部は、前記蓋部が前記保持切込み部に差し込まれていないときに前記保持切込み部を少なくとも二つ以上に分割する保持接続部を有してもよい。
【0017】
上記蓋体では、前記押込み部は、前記回転軸方向に延びる突出部を有し、前記突出部は、前記開閉部が前記第二位置に位置するとき、前記突出部は前記開口部を前記他方側から前記一方側へ通過し、前記周縁の前記蓋基部の前記一方側の面と当接して保持されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の蓋体によれば、容易に開口を形成できる蓋体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る蓋体の正面図である。
図2】本実施形態に係る開口部が露出した蓋体の斜視図である。
図3】開閉部が回転軸を中心として回転する回転軌跡を示す蓋体の断面図である。
図4】開閉部が第二位置に位置する蓋体の正面図である。
図5】変形例1の蓋体を示す正面図である。
図6】変形例2の蓋体を示す正面図である。
図7】変形例3の蓋体を示す正面図である。
図8】変形例4の蓋体を示す正面図である。
図9】変形例5の蓋体を示す正面図である。
図10】変形例6の蓋体を示す正面図である。
図11】変形例7の蓋体を示す正面図である。
図12】変形例8の蓋体を示す正面図である。
図13】変形例9の蓋体を示す斜視図および断面図である。
図14】変形例10の蓋体を示す斜視図および断面図である。
図15】変形例11の蓋体を示す正面図である。
図16】変形例11の蓋体の回転軌跡を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態に係る蓋体100の正面図である。図2は、本実施形態に係る第一開口部11が露出した蓋体100の斜視図である。
【0022】
蓋体100は、飲料等の内容物を充填するカップの開口を覆い、内容物がカップから外部へ漏れるのを防ぐ蓋材である。蓋体100が内容物を充填されたカップを覆っているとき、使用者は、蓋体100に第一開口部(開口部)11を露出させ、第一開口部11から内容物を外部へ取り出すことができる。蓋体100は、紙又はプラスチック等の平板に、板厚方向に貫通した切込みを施して形成されている。
【0023】
飲料等の内容物を充填するカップの開口を覆った蓋体100において、蓋体100の板厚方向を「上下方向(板厚方向)V」、カップに内容物が充填されている方向を上下方向Vにおける「下側LO」、蓋体100の下側LOと反対側を上下方向Vにおける「上側UP」と定義する。また、蓋体100の板面方向の中心点Oと第一開口部11とを通る蓋体100の中心線を中心線C1と定義し、中心線C1と平行な方向を「奥行方向D」、中心点Oに対して第一開口部11が配置されている方向を奥行方向Dにおける「前側FR」、前側FRと反対側を奥行方向Dにおける「後側RR」と定義する。また、中心線C1と直交する蓋体100の板面方向における中心線を中心線C2と定義し、中心線C2と平行な方向を「水平方向H」、蓋体100を上側UPから見て水平方向Hが左右方向と一致するときの左方向を水平方向Hにおける「左側LT」、右方向を水平方向Hにおける「右側RT」と定義する。
【0024】
蓋体100は、蓋基部10と、第一切り残し部20と、第二切り残し部30と、開閉部40と、を備える。
【0025】
蓋基部10は、蓋体100の基部であり、円形の略平板である。蓋基部10の外形形状は、蓋体100が覆うカップの開口形状に合わせて任意の形状にできる。蓋基部10は、第一開口部11と、保持切込み部12と、第二開口部13と、を有する。
【0026】
第一開口部11は、蓋基部10に形成された略長方形の貫通孔であり、図1に示すように、開閉部40が閉じているときは開閉部40に覆われ、図2に示すように、開閉部40が開いたときに少なくとも一部が露出する。第一開口部11は、蓋基部10の外周近傍に配置されている。ここで、「開閉部40が第一開口部11を覆う」とは、蓋体100を上側UPから見たとき、開閉部40が、第一開口部11の少なくとも一部と重なっている状態、第一開口部11の大部分と重なっている状態、第一開口部11の半分程度と重なっている状態を含む。
【0027】
保持切込み部12は、蓋基部10の上下方向(板厚方向)Vに貫通した切込みである。保持切込み部12は、略U字形状をしており、略U字形状の開口を第一開口部11が配置されている方向(前側FR)に向けて配置されている。保持切込み部12は、保持接続部12aを備える。保持接続部12aは、保持切込み部12を少なくとも2つ以上に分割する。すなわち、保持接続部12aは、保持切込み部12の切込みが途切れた部分である。図1に示すように、保持切込み部12と開閉部40とが、蓋体100の後側RRから前側FRへ向けてこの順に蓋体100の中心線C1上に配置されている。
【0028】
第二開口部13は、蓋基部10に形成された略長方形の貫通孔であり、図1に示すように、開閉部40が閉じているときは開閉部40に覆われ、図2に示すように、開閉部40が開いたときに少なくとも一部が露出する。第二開口部13は、蓋基部10の中央近傍に配置されている。ここで、「開閉部40が第二開口部13を覆う」とは、蓋体100を上側UPから見たとき、開閉部40が、第二開口部13の少なくとも一部と重なっている状態、第二開口部13の大部分と重なっている状態、第二開口部13の半分程度と重なっている状態を含む。
【0029】
第一切り残し部20および第二切り残し部30は、第一開口部11を覆う開閉部40と、蓋基部10の第一開口部11の周縁11aとを接続する部分である。図1および図2において、第一切り残し部20と第二切り残し部30とは、水平方向Hにおいて開閉部40を挟んで配置されている。
【0030】
開閉部40は、押込み部41と、蓋部42と、を備える。開閉部40は、第一開口部11および第二開口部13を覆う略平板であり、第一切り残し部20と第二切り残し部30とを介して蓋基部10と接続されている。
【0031】
図3は、開閉部40が第一切り残し部20と第二切り残し部30とを通る回転軸Rを中心として回転する回転軌跡を示す蓋体100の断面図である。開閉部40は、回転軸Rを中心として蓋基部10に対して回転移動できる。押込み部41は、蓋基部10の中央近傍に配置されている。蓋部42は、回転軸Rを挟んで開閉部40の一方に設けられ、押込み部41よりも蓋基部10の外周近傍に配置されている。押込み部41は、略長方形であり、蓋体100を上側UPから見た時、押込み部41の長辺と水平方向Hとが略一致して配置されている。蓋部42は、略長方形であり、蓋体100を上側UPから見た時、蓋部42の短辺と水平方向Hとが略一致して配置されている。
【0032】
図3(a)は、開閉部40が回転軸Rを中心として回転する回転軌跡を示す蓋体100の断面図である。図3(b)は、開閉部40の上側UPの面と蓋基部10の上側UPの面とが当接する位置まで開閉部40が回転した蓋体100を示す断面図である。
【0033】
ここで、図1に示す蓋基部10と開閉部40とが略同一平面に位置する開閉部40の位置を「第一位置P1」、図3(b)に示す開閉部40の上側UP(上下方向Vにおける一方側)の面と蓋基部10の上側UPの面とが当接する位置まで回転した開閉部40の位置を「第二位置P2」と定義する。開閉部40は、回転軸Rを中心として、蓋基部10に対して第一位置P1から第二位置P2まで回動可能である。
【0034】
押込み部41は、押込み接続部41aを備える。押込み接続部41aは、開閉部40が第一位置P1に位置するとき、押込み部41と蓋基部10とを接続している。
【0035】
次に、蓋体100の第一開口部11および第二開口部13を露出させる動作について説明する。
【0036】
開閉部40は、第一位置P1にあるとき、第一開口部11および第二開口部13を覆っている。
使用者が押込み部41を下側LOへ押し込むと、押込み接続部41aが切断され、押込み部41と蓋基部10との接続が解除され、押込み部41は下側LO(上下方向Vにおける他方側)へ開く。また、開閉部40は、図3(a)に示すように、回転軸Rを中心として、第一位置P1から回転して、押込み部41が蓋基部10の下側LOに位置する位置P3まで回転する。このとき、蓋部42は蓋基部10の上側UPに位置する。また、このとき、蓋部42が開き、第一開口部11および第二開口部13の少なくとも一部が露出している。
【0037】
使用者が押込み部41をさらに下側LOへ押し込むと、開閉部40は、図3(a)に示すように、開閉部40の板面方向が上下方向Vと略一致する位置P4まで回転する。このとき、第一開口部11および第二開口部13の全体が露出している。
【0038】
次に、開閉部40をさらに回転させ、蓋基部10の上側UPの面と第一位置P1における蓋部42の上側UPの面とを接近させる。このとき、蓋基部10の下側LOの面と第一位置P1における押込み部41の下側LOの面も接近する。このときの開閉部40の位置を、図3に示すように、位置P5とする。
【0039】
次に、開閉部40をさらに回転させ、図3(b)に示すように、開閉部40を第二位置P2まで回転させる。このとき、蓋基部10の上側UPの面と第一位置P1における蓋部42の上側UPの面とは当接している。また、第一開口部11の周縁11aの蓋基部10の下側LOの面と第一位置P1における押込み部41の下側LOの面とは当接している。
【0040】
開閉部40を第二位置P2まで回転させた後、図3(b)に示すように、開閉部40を保持切込み部12に前側FRから後側RRへ差し込んで保持させる。
【0041】
図4は、開閉部40が第二位置P2に位置する蓋体100の正面図である。開閉部40を保持切込み部12に差し込む前は、図1に示すように、保持切込み部12は、保持接続部12aによって2つに分割されている。開閉部40を保持切込み部12に差し込むとき、保持接続部12aを切断して保持切込み部12の分割を解除し、保持切込み部12が開閉部40を差し込むのに十分な大きさになった状態で開閉部40を保持切込み部12に差し込み、開閉部40を保持する。
【0042】
本実施形態の蓋体100によれば、押込み部41を下側LOへ押し込むことで開閉部40を回転させ、蓋部42を開けて第一開口部11および第二開口部13を露出させることができる。また、開閉部40が第二位置P2に位置するとき、開閉部40を保持切込み部12に差し込むことで、開閉部40を第二位置P2に保持できる。開閉部40を保持切込み部12に差し込む前は、保持接続部12aで保持切込み部12を2つに分割することで、蓋体100に不要な開孔ができるのを抑制できる。また、開閉部40が第一位置P1に位置するとき、押込み部41と蓋基部10とを押込み接続部41aで接続することで開閉部40が蓋基部10に対して回動するのを防ぎ、必要なときのみ押込み接続部41aを切断して開閉部40を回転させ、第一開口部11および第二開口部13を露出させることができる。
【0043】
例えば、飲料が充填されたカップを覆う蓋体100において、第一開口部11および第二開口部13は開閉部40に覆われ、押込み接続部41aが押込み部41と蓋基部10とを接続して開閉部40が回転しないため、飲料はカップの外部へ漏れにくい。使用者が飲料を飲むとき、使用者は押込み部41を下側LOへ押し込み、開閉部40を回転させて第一開口部11および第二開口部13を露出させる。使用者は、露出した第一開口部11からカップ内の飲料を飲むことができる。また、開閉部40を保持切込み部12に差し込んで保持することで、使用者は、開閉部40を手で押さえなくても第一開口部11を露出させたままにでき、容易に飲料を飲むことができる。また、使用者が第一開口部11から飲料を飲むとき、第二開口部13は使用者の鼻の近傍に位置するため、使用者は、第二開口部13から飲料の香りを感じることができる。例えば、蓋体100が覆うカップに充填された飲料が珈琲である場合、使用者は、第一開口部11から珈琲を飲み、さらに、第二開口部13から珈琲の香りを感じることができる。
【0044】
また、開閉部40を保持切込み部12から引き抜き、開閉部40を回転可能にすることで、再び第一開口部11および第二開口部13を開閉部40で覆って閉じることができる。第一開口部11を覆う蓋部42は、蓋基部10の上側UPを回動するため、直接飲料に触れることが無く衛生的に優れる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の一実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0046】
(変形例1)
上記実施形態において、押込み部41は、蓋基部10の中央近傍に配置されていたが、押込み部の態様はこれに限定されない。押込み部41Aは、蓋基部10の外周近傍に配置されてもよい。図5は、変形例1の蓋体100Aを示す正面図である。図5(a)は、第一位置P1の蓋体100A、図5(b)は、第二位置P2の蓋体100Aを示す正面図である。蓋体100Aの押込み部41Aは、図1に示す押込み部41よりも蓋基部10の外周近傍に配置されている。そのため、図5における蓋部42Aは、図1の蓋部42よりも奥行方向Dの寸法が短い。また、保持切込み部12Aは、図1の保持切込み部12よりも前側FRの位置に配置されている。
【0047】
(変形例2)
上記実施形態において、保持切込み部12、押込み部41および蓋部42は、蓋体100の中心線C1上に配置されていたが、保持切込み部、押込み部および蓋部の態様はこれに限定されない。保持切込み部、押込み部および蓋部は、蓋体の中心線C1上に配置されていなくてもよい。図6は、変形例2の蓋体100Bを示す正面図である。図6(a)は、第一位置P1の蓋体100B、図6(b)は、第二位置P2の蓋体100Bを示す正面図である。図6に示すように、保持切込み部12B、押込み部41Bおよび蓋部42Bが蓋体100Bの中心線C1上に配置されていなくても、第二位置P2における蓋部42Bを保持できる位置に保持切込み部12Bが配置されていれば、第二位置P2おいて蓋部42Bを保持切込み部12Bに差し込んで保持できる。
【0048】
(変形例3)
上記実施形態において、蓋部42は、略長方形だが、蓋部の態様はこれに限定されない。蓋部は、略長方形でなくてもよい。図7は、変形例3の蓋体100Cを示す正面図である。図7(a)は、第一位置P1の蓋体100C、図7(b)は、第二位置P2の蓋体100Cを示す正面図である。図7に示すように、蓋部42Cは、略長方形でなく、例えば、ハート形等の任意の形状でもよく、第一開口部11を覆う形状であればよい。また、保持切込み部12Cは、蓋部を保持できる大きさおよび形状を有していればよい。
【0049】
(変形例4)
上記実施形態において、蓋部42は、保持切込み部12に前側FRから後側RRへ差し込まれて保持されるが、蓋部および保持切込み部の態様はこれに限定されない。蓋部は、保持切込み部に水平方向Hに差し込まれて保持されてもよい。図8は、変形例4の蓋体100Dを示す正面図である。図8(a)は、第一位置P1の蓋体100D、図8(b)は、第二位置P2の蓋体100Dを示す正面図である。図8に示すように、蓋部42Dは、水平方向Hに突出した形状を有するため、保持切込み部12Dに右側RTから左側LTへ差し込まれて保持される。
【0050】
(変形例5)
上記実施形態において、蓋部42は、略長方形だが、蓋部の態様はこれに限定されない。蓋部は、略長方形でなくてもよい。図9は、変形例5の蓋体100Eを示す正面図である。図9(a)は、第一位置P1の蓋体100E、図9(b)は、第二位置P2の蓋体100Eを示す正面図である。図9に示すように、蓋部42Eは、略長方形でなく、例えば、動物を模した形状でもよい。蓋部は、図9に示すような複雑な形状をしていても第一開口部11を覆う形状であればよく、蓋部を保持できる程度に保持切込み部12に差し込める形状であればよい。
【0051】
(変形例6)
上記実施形態において、押込み部41は、水平方向Hと長辺が略一致する略長方形をしているが、押込み部の態様はこれに限定されない。押込み部は、水平方向Hと長辺が略一致する略長方形でなくてもよい。図10は、変形例6の蓋体100Fを示す正面図である。図10(a)は、第一位置P1の蓋体100F、図10(b)は、第二位置P2の蓋体100Fを示す正面図である。図10に示すように、保持切込み部12F、押込み部41Fおよび蓋部42Fは、押込み部41Fが押し込まれたとき、蓋部42Fが第一切り残し部20Fと第二切り残し部30Fとを通る回転軸を中心として回転して開き、第二位置P2において蓋部42Fが保持切込み部12Fに保持される位置に配置されればよい。押込み部41Fの形状および位置を変えることで、押込み部41Fおよび蓋部42Fの回転方向を任意の方向にできる。
【0052】
(変形例7)
上記実施形態において、蓋体100が備える開閉部40は、1つだが、蓋体の態様はこれに限定されない。蓋体は、2つ以上の開閉部を備えていてもよい。図11は、変形例7の蓋体100Gを示す正面図である。図11(a)は、第一位置P1の蓋体100G、図11(b)は、第二位置P2の蓋体100Gを示す正面図である。図11に示すように、蓋体100Gは、第一開閉部40Gaと第二開閉部40Gbとを備える。
【0053】
第一開閉部40Gaは、第一押込み部41Gaと、第一蓋部42Gaとを備える。第一開閉部40Gaは、第一切り残し部20Gaと第二切り残し部30Gaとを通る回転軸を中心として蓋基部10Gに対して回動可能である。第二開閉部40Gbは、第二押込み部41Gbと、第二蓋部42Gbとを備える。第二開閉部40Gbは、第三切り残し部20Gbと第四切り残し部30Gbとを通る回転軸を中心として蓋基部10Gに対して回動可能である。
【0054】
蓋基部10Gの第一開口部11Gは、第一蓋部42Gaおよび第二蓋部42Gbに覆われている。第二位置P2において、第一蓋部42Gaおよび第二蓋部42Gbは保持切込み部12Gに差し込まれて保持される。第一蓋部42Gaおよび第二蓋部42Gbは、それぞれ別の保持切込み部、例えば、第一保持切込み部と第二保持切込み部とに差し込まれて保持されてもよい。
【0055】
(変形例8)
上記実施形態において、蓋基部10は、保持切込み部12を備えるが、蓋体の態様はこれに限定されない。蓋基部は、保持切込み部12を備えなくてもよい。図12は、変形例8の蓋体100Hを示す正面図である。図12(a)は、第一位置P1の蓋体100H、図12(b)は、第二位置P2の蓋体100Hを示す正面図である。図12に示すように、蓋体100Hの蓋基部10Hは、保持切込み部12を備えない。
【0056】
蓋体100Hは、第一開口部11を有する蓋基部10Hと、第一切り残し部20と、第二切り残し部30と、開閉部40Hと、を備える。開閉部40Hは、押込み部41Hと、蓋部42Hと、を備える。押込み部41Hは、押込み接続部41aと、第一切り残し部20と第二切り残し部30とを通る回転軸R方向に延びる突出部41bと、を備える。
【0057】
第一位置P1における突出部41bの下側LOの面は、第二位置P2において、蓋基部10Hの下側LOの面と当接する。使用者は、突出部41bを上側UPへ引き上げて第一開口部11を下側LO(上下方向Vにおける他方側)から上側UP(上下方向Vにおける一方側)へ通過させることで、第一位置P1における突出部41bの上側UPの面と、第一開口部11の周縁11aの蓋基部10Hの上側UPの面とを当接させて、開閉部40Hを保持できる。そのため、蓋基部10Hが保持切込み部12を備えなくても、第二位置P2において開閉部40Hを保持できる。押込み部41Hは、右側RTと左側LTとに延びる2つの突出部41bを備えるが、突出部41bは1つ以上あればよい。
【0058】
(変形例9)
上記実施形態において、蓋体100は、蓋基部10と、第一切り残し部20と、第二切り残し部30と、開閉部40と、を備えるが、蓋体の態様はこれに限定されない。蓋体は、外嵌合側壁部50aを備えていてもよい。図13は、変形例9の蓋体100Jを示す斜視図および断面図である。図13(a)は、蓋体100Jを示す斜視図である。蓋体100Jは、蓋体100の構成に加えて、外嵌合側壁部50aを備える。
【0059】
図13(b)は、図13(a)の断面指示線A-Aにおける蓋体100Jおよびカップ1の断面図である。ここで、有底の略円筒状のカップ1の上下方向Vにおける中心軸を「中心軸AX」、カップ1の径方向を「径方向R」、中心軸AXに向かう方向を径方向Rにおける「内側IN」、内側INと反対側を径方向Rにおける「外側OU」と定義する。
【0060】
外嵌合側壁部50aは、紙又はプラスチック等の一枚の薄板で形成されており、側壁部51と、外嵌合接続部52と、外嵌合部53と、を備える。側壁部51は、下側LOに拡径した略円筒状である。蓋基部10の外周縁と、側壁部51の上側UPの周縁とが接続されている。外嵌合接続部52は、板面方向が径方向Rと略平行な略円環状である。側壁部51の下側LOの周縁と、外嵌合接続部52の内周縁とが接続されている。外嵌合部53は、下側LOに拡径した略円筒状である。外嵌合接続部52の外周縁と、外嵌合部53の上側UPの周縁とが接続されている。
【0061】
蓋体100Jは、一枚の紙又はプラスチック等の薄板で形成されてもよいし、二枚以上の薄板を接続して形成されてもよい。また、蓋体100Jは、薄板をプレス等の加工により折り曲げて形成されてもよいし、樹脂を用いた射出成型により形成されてもよい。
【0062】
蓋体100Jは外嵌合側壁部50aを備えるため、蓋体100Jを上側UPおよび外側OUからカップ1に被せることで、外嵌合接続部52および外嵌合部53とカップ1とを嵌合させて蓋体100Jをカップ1に接続することができる。
【0063】
(変形例10)
上記実施形態において、蓋体100は、蓋基部10と、第一切り残し部20と、第二切り残し部30と、開閉部40と、を備えるが、蓋体の態様はこれに限定されない。蓋体は、内嵌合側壁部50bを備えていてもよい。図14は、変形例10の蓋体100Kを示す斜視図および断面図である。図14(a)は、蓋体100Kを示す斜視図である。蓋体100Kは、蓋体100の構成に加えて、内嵌合側壁部50bを備える。
【0064】
図14(b)は、図14(a)の断面指示線B-Bにおける蓋体100Kおよびカップ1の断面図である。内嵌合側壁部50bは、紙又はプラスチック等の一枚の薄板で形成され、下側LOに縮径した略円筒状である。蓋基部10の外周縁と、内嵌合側壁部50bの内周面とが接続されている。
【0065】
蓋体100Kは、一枚の紙又はプラスチック等の薄板で形成されてもよいし、二枚以上の薄板を接続して形成されてもよい。また、蓋体100Kは、薄板をプレス等の加工により折り曲げて形成されてもよいし、樹脂を用いた射出成型により形成されてもよい。例えば、蓋基部10の外周縁と、内嵌合側壁部50bの下側LOの端部の内周面とが接続されている場合、蓋体100Kは、一枚の薄板で形成できる。
【0066】
内嵌合側壁部50bの外周面の径と略一致する内周面の径を有するカップ1において、上側UPからカップ1の内側INに蓋体100Kを入れると、内嵌合側壁部50bおよびカップ1は下側LOに縮径しているため、蓋体100Kはカップ1の上側UPの端部の近傍で固定され、蓋体100Kをカップ1と接続することができる。
【0067】
蓋体100Kは、使用者が手で摘まんで蓋体100Kをカップ1から取り出すことができる形状を有してもよい。例えば、蓋体100Kをカップ1に接続したとき、カップ1の上側UPの端部よりも内嵌合側壁部50bの一部が上側UPにはみ出すように、内嵌合側壁部50bの一部を上側UPに延ばしてもよい。使用者は、カップ1の上側UPの端部よりも上側UPにはみ出した内嵌合側壁部50bを手で摘まんで、容易に蓋体100Kとカップ1との接続を解除できる。
【0068】
(変形例11)
上記実施形態において、蓋体100は、蓋部42が上側UPへ開くことで第一開口部11を露出するが、蓋体の態様はこれに限定されない。蓋体は、蓋部が開く方向は上側UPでなくてもよい。図15は、変形例11に係る蓋体100Lの正面図である。図15(a)は、第一開口部11が露出していない第一位置P1における蓋体100Lの正面図である。図15(b)は、第一開口部11が露出した第二位置PA2における蓋体100Lの正面図である。
【0069】
蓋体100Lは、蓋基部10Hと、第一切り残し部20と、第二切り残し部30と、開閉部40Lと、を備える。開閉部40Lは、押込み部41Lと、蓋部42Lとを備える。押込み部41Lは、第一切り残し部20と第二切り残し部30とを通る回転軸R方向に延びる突出部41Lbを備える。蓋部42Lは、蓋接続部42Laを備える。蓋接続部42Laは、開閉部40Lが第一位置P1に位置するとき、蓋部42Lと蓋基部10Hとを接続している。
【0070】
ここで、蓋体100Lは、変形例8および図12の蓋体100Hの構成と比較して、蓋接続部42Laをさらに備え、かつ、押込み接続部41aを備えない蓋体である。
【0071】
図16は、変形例11の蓋体100Lの回転軌跡を示す断面図である。図16(a)は、開閉部40Lが回転軸Rを中心として回転する回転軌跡を示す蓋体100Lの断面図である。図16(b)は、開閉部40Lの下側LOの面と蓋基部10Hの下側LOの面とが当接する位置まで開閉部40Lが回転した蓋体100Lを示す断面図である。
【0072】
ここで、図16(b)に示す開閉部40Lの下側LO(上下方向Vにおける一方側)の面と蓋基部10Hの下側LOの面とが当接する位置まで回転した開閉部40Lの位置を「第二位置PA2」と定義する。開閉部40Lは、回転軸Rを中心として、蓋基部10Hに対して第一位置P1から第二位置PA2まで回動可能である。
【0073】
使用者が蓋部42Lを下側LOへ押し込むと、蓋接続部42Laが切断され、蓋部42Lと蓋基部10Hとの接続が解除される。また、開閉部40Lは、図16(a)に示すように、回転軸Rを中心として、第一位置P1から回転して、蓋部42Lが蓋基部10Hの下側LOに位置する位置PA3まで回転する。このとき、押込み部41Lは蓋基部10Hの上側UP(上下方向Vにおける他方側)に開く。また、このとき、蓋部42Lが下側LOに開き、第一開口部11および第二開口部13の少なくとも一部が露出している。
【0074】
使用者が、蓋部42Lをさらに下側LOへ押し込むと、開閉部40Lは、図16(a)に示すように、開閉部40Lの板面方向が上下方向Vと略一致する位置PA4まで回転する。このとき、第一開口部11および第二開口部13の全体が露出している。
【0075】
次に、開閉部40Lをさらに回転させ、蓋基部10Hの下側LOの面と第一位置P1における蓋部42Lの下側LOの面とを接近させる。このとき、蓋基部10Hの上側UPの面と第一位置P1における押込み部41Lの上側UPの面も接近する。このときの開閉部40Lの位置を、図16に示すように、位置PA5とする。
【0076】
次に、開閉部40Lをさらに回転させ、図16(b)に示すように、開閉部40Lを第二位置PA2まで回転させる。このとき、蓋基部10Hの下側LOの面と第一位置P1における蓋部42Lの下側LOの面とは当接している。
【0077】
使用者は、突出部41Lbを下側LOへ押し込んで第一開口部11を上側UPから下側LOへ通過させることで、図16(b)に示すように、第一位置P1における突出部41Lbの下側LOの面と、第一開口部11の周縁11aの蓋基部10Hの下側LOの面とを当接させて、開閉部40Lを保持できる。押込み部41Lは、右側RTと左側LTとに延びる2つの突出部41Lbを備えるが、突出部41Lbは1つ以上あればよい。
【符号の説明】
【0078】
100 蓋体
10 蓋基部
11 第一開口部(開口部)
11a 第一開口部(開口部)の周縁
12 保持切込み部
12a 保持接続部
13 第二開口部
20 第一切り残し部
30 第二切り残し部
40 開閉部
41 押込み部
41a 押込み接続部
41b 突出部
42 蓋部
42La 蓋接続部
V 上下方向(板厚方向)
UP 上側
LO 下側
H 水平方向
LT 左側
RT 右側
D 奥行方向
FR 前側
RR 後側
R 回転軸
P1 第一位置
P2 第二位置
【要約】
【課題】容易に開口を形成できる蓋体を提供する。
【解決手段】蓋体100は、略平板状で、板厚方向Vに貫通する開口部11を有する蓋基部10と、第一切り残し部20と第二切り残し部30とを介して蓋基部10の開口部11の周縁11aと接続され、第一切り残し部20と第二切り残し部30とを通る回転軸を中心として蓋基部10に対して回動可能な略平板状の開閉部40と、を備え、開閉部40は、蓋基部10と開閉部40とが略同一平面上に位置する第一位置から、蓋基部10の上下方向Vにおける一方側の面と開閉部40の一方側の面とが当接する第二位置まで回転移動し、開閉部40は、第一位置にあるとき、開口部11を覆い、回転軸を挟んで一方に設けられた押込み部41が上下方向Vにおける他方側へ開いたとき、回転軸を挟んで他方に設けられた蓋部42が一方側に開いて開口部11の少なくとも一部が露出する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16