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特許7185130管理サーバ、携帯端末、管理サーバの制御方法、携帯端末の制御方法、制御プログラム、および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】管理サーバ、携帯端末、管理サーバの制御方法、携帯端末の制御方法、制御プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221130BHJP
   G07F 17/26 20060101ALI20221130BHJP
   G03B 17/53 20210101ALI20221130BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20221130BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20221130BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07F17/26
G03B17/53
H04N5/232 300
H04N5/222 500
H04N5/765
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018129145
(22)【出願日】2018-07-06
(65)【公開番号】P2020009109
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】307010096
【氏名又は名称】フリュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155712
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 尚
(72)【発明者】
【氏名】別府 俊一郎
(72)【発明者】
【氏名】菅俣 和美
(72)【発明者】
【氏名】舩津 樹里
(72)【発明者】
【氏名】奥田 しほり
(72)【発明者】
【氏名】吉崎 絵里奈
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-097806(JP,A)
【文献】特開2017-078874(JP,A)
【文献】特開2005-149275(JP,A)
【文献】特開2015-184846(JP,A)
【文献】特開2018-032322(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013249(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07F 17/26
G03B 17/53
H04N 5/232
H04N 5/222
H04N 5/765
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバであって、
アクセスしてきたユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証部と、
前記ユーザが、前記認証部により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する保存処理部と、を備え
前記ユーザの身体に関する情報は、ユーザの顔または顔の一部の情報であり、
前記認証部は、前記ユーザの顔または顔の一部を含む複数の顔を含む顔画像から、当該顔画像に含まれる顔のサイズ、位置、および向きの少なくとも何れかを用いて前記ユーザの顔を特定して前記認証を行う、ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項2】
前記ユーザには、複数の会員属性があり、
前記ユーザの会員属性に応じて、前記保存処理部が変更する画像データの数が異なることを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記会員属性には、ユーザが費用を払う有料会員と、ユーザが費用を払わない無料会員とがあり、
前記保存処理部は、前記ユーザが前記有料会員の場合、当該ユーザの画像データの全てを前記画像管理サービスにより当該ユーザが利用できる状態に変更し、前記ユーザが前記無料会員の場合、当該ユーザの画像データのうちの1つを前記画像管理サービスにより当該ユーザが利用できる状態に変更することを特徴とする請求項に記載の管理サーバ。
【請求項4】
写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバと通信可能な携帯端末であって、
当該携帯端末のユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証部と、
前記ユーザが、前記認証部により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記管理サーバが前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更するように前記管理サーバに指示を送信する指示部と、を備え
前記ユーザの身体に関する情報は、ユーザの顔または顔の一部の情報であり、
前記認証部は、前記ユーザの顔または顔の一部を含む複数の顔を含む顔画像から、当該顔画像に含まれる顔のサイズ、位置、および向きの少なくとも何れかを用いて前記ユーザの顔を特定して前記認証を行う、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバの制御方法であって、
アクセスしてきたユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証ステップと、
前記ユーザが、前記認証ステップにより前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する保存処理ステップと、を含み、
前記ユーザの身体に関する情報は、ユーザの顔または顔の一部の情報であり、
前記認証ステップでは、前記ユーザの顔または顔の一部を含む複数の顔を含む顔画像から、当該顔画像に含まれる顔のサイズ、位置、および向きの少なくとも何れかを用いて前記ユーザの顔を特定して前記認証を行う、ことを特徴とする管理サーバの制御方法。
【請求項6】
写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバと通信可能な携帯端末の制御方法であって、
当該携帯端末のユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証ステップと、
前記ユーザが、前記認証ステップにより前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記管理サーバが前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更するように前記管理サーバに指示を送信する指示ステップと、を含み、
前記ユーザの身体に関する情報は、ユーザの顔または顔の一部の情報であり、
前記認証ステップでは、前記ユーザの顔または顔の一部を含む複数の顔を含む顔画像から、当該顔画像に含まれる顔のサイズ、位置、および向きの少なくとも何れかを用いて前記ユーザの顔を特定して前記認証を行う、ことを特徴とする携帯端末の制御方法。
【請求項7】
請求項に記載の携帯端末としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記認証部、および上記指示部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【請求項8】
請求項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮影した撮影画像またはその編集画像である画像データを管理する写真管理サービスに係る管理サーバなどに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、写真シール作成装置において生成された撮影画像データをユーザに提供するサービスとして、写真の印刷されたプリントシールをユーザに提供するサービスと合わせて、ユーザの所有する携帯端末に撮影画像を表示させることによって画像をユーザに提供するサービスが広がってきている。
【0003】
このようなサービスは、画像提供サイトにアクセスすることによって可能となる。画像提供サイトでは、写真シール作成装置にて撮影した撮影画像のうち、ユーザによって指定された画像を保存し、ユーザに閲覧可能としている。
【0004】
なお、上記のような画像提供サイトにアクセスするためには、会員IDおよびパスワードが必要となる。しかし、長期間サイトを利用しなかった場合、ユーザは会員IDおよびパスワードを失念してしまう可能性がある。そこで、特許文献1には、ユーザが写真シール作成装置で撮影した画像を用いてログインを可能とする写真シール作成装置(写真撮影編集装置)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-184731号公報(2015年10月22日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、上述した従来技術では、写真シール作成装置にて撮影した画像を用いて画像提供サイトにログインできるので、ユーザが、会員IDやパスワードを失念した場合でも煩雑な処理を行うことなく画像提供サイトにログインできる。
【0007】
しかし、上記従来技術で可能となるのは、画像提供サイトにログインすることのみである。画像提供サイトにおいて画像閲覧を可能とするための画像保存指示はユーザにより別途行わなければならない。
【0008】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像提供サイトにおいて画像閲覧を可能とするために必要なユーザ操作を軽減する管理サーバ等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る管理サーバは、写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、 該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバであって、アクセスしてきたユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証部と、前記ユーザが、前記認証部により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する保存処理部と、を備えていることを特徴としている。
【0010】
前記の構成によれば、ユーザが画像管理サービスの会員であると認証された場合、さらなるユーザの操作を要することなく、ユーザに関連づけられている画像データが画像管理サービスにおいてユーザが利用できる状態に変更される。よって、画像管理サービスにおいて画像が提供されるためのさらなるユーザ操作は不要である。これにより、画像管理サービスにおいて画像を提供するために必要なユーザ操作を軽減することができる。
【0011】
例えば、画像管理サービスにおいて、ユーザに対し画像を閲覧させるサービスを提供している場合、ユーザが画像を閲覧するために必要な操作を軽減することができる。
【0012】
また、前記の構成によれば、ユーザは身体に関する情報を用いて認証を行うことができるので例えばIDおよびパスワードを入力するような認証と比べて、簡易に認証を行うことができる。
【0013】
本発明の一態様に係る管理サーバでは、前記ユーザの身体に関する情報は、ユーザの顔または顔の一部の情報であるものであってもよい。
【0014】
前記の構成によれば、ユーザは顔または顔の一部の情報を用いて認証を行うことができる。よって、例えばユーザが有する携帯端末が有する撮影機能を用いて、ユーザが自分の顔または顔の一部を撮影する、という非常に簡単な操作によって短時間に認証を行うことができる。
【0015】
本発明の一態様に係る管理サーバでは、前記ユーザには、複数の会員属性があり、前記ユーザの会員属性に応じて、前記保存処理部が変更する画像データの数が異なるものであってもよい。
【0016】
前記の構成によれば、会員の種別に応じて保存状態を変更する画像データの数を異ならせることができる。
【0017】
本発明の一態様に係る管理サーバでは、前記会員属性には、ユーザが費用を払う有料会員と、ユーザが費用を払わない無料会員とがあり、前記保存処理部は、前記ユーザが前記有料会員の場合、当該ユーザの画像データの全てを前記画像管理サービスにより当該ユーザが利用できる状態に変更し、前記ユーザが前記無料会員の場合、当該ユーザの画像データのうちの1つを前記画像管理サービスにより当該ユーザが利用できる状態に変更するものであってもよい。
【0018】
前記の構成よれば、有料会員の場合、画像データの全てを画像管理サービスによりユーザが利用できる状態に変更するので、有料会員に対して付加価値を与えることができる。
【0019】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る携帯端末は、写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバと通信可能な携帯端末であって、当該携帯端末のユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証部と、前記ユーザが、前記認証部により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記管理サーバが前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更するように前記管理サーバに指示を送信する指示部と、を備えていることを特徴としている。
【0020】
前記の構成によれば、ユーザが画像管理サービスの会員であると認証された場合、さらなるユーザの操作を要することなく、ユーザに関連づけられている画像データが画像管理サービスにおいてユーザが利用できる状態に変更される。よって、画像管理サービスにおいて画像が提供されるためのさらなるユーザ操作は不要である。これにより、画像管理サービスにおいて画像を提供するために必要なユーザ操作を軽減することができる。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る管理サーバの制御方法は、写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバの制御方法であって、アクセスしてきたユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証ステップと、前記ユーザが、前記認証ステップにより前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する保存処理ステップと、を含むことを特徴としている。これにより、上述した効果と同様の効果を奏する。
【0022】
本発明の一態様に係る携帯端末の制御方法は、写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバと通信可能な携帯端末の制御方法であって、当該携帯端末のユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証ステップと、前記ユーザが、前記認証ステップにより前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記管理サーバが前記撮影編集装置から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更するように前記管理サーバに指示を送信する指示ステップと、を含むことを特徴としている。これにより、上述した効果と同様の効果を奏する。
【0023】
本発明の各態様に係る携帯端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記携帯端末が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記携帯端末をコンピュータにて実現させる携帯端末の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一態様によれば、ユーザによる画像保存操作を必要とすることなく、閲覧可能とするための画像保存を行うことができる。よって、ユーザの操作を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施形態に係る管理サーバの要部構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システムの構成を示す図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置の外観の構成例を示す斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態におけるユーザの移動について説明する図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置に備えられる撮影部の構成例を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置に備えられる背景部の構成例を示す図である。
図8】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置に備えられる編集部の構成例を示す図である。
図9】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置に備えられる事後接客部の構成例を示す図である。
図10】本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
図11】本発明の 第1実施形態に係る携帯端末の要部構成を示すブロック図である。
図12】本発明の第1実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図13】本発明の第1実施形態に係る会員データベースの例を示す図である。
図14】本発明の第1実施形態に係る画像保存判定データベースの例を示す図である。
図15】本発明の第1実施形態に係る認証例を説明するための図である。
図16】本発明の第1実施形態に係る認証例を説明するための図である。
図17】本発明の第2実施形態に係る携帯端末の認証部の要部構成を示すブロック図である。
図18】本発明の第2実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図19】本発明の第3実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図20】(a)、(b)は、本発明の第3実施形態における写真シール作成装置での撮影を説明するための図である。
図21】本発明の第6実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
図22】(a)、(b)は、本発明の第5実施形態における画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、図1図16を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
【0027】
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置(撮影編集装置)1、携帯端末6、および管理サーバ4を備えている。
【0028】
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービス(画像管理サービス、写真撮影編集サービス)をユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
【0029】
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
【0030】
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費(費用)を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
【0031】
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
【0032】
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
【0033】
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
【0034】
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3図10を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
【0035】
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
【0036】
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
【0037】
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
【0038】
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
【0039】
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
【0040】
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
【0041】
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【0042】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
【0043】
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
【0044】
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
【0045】
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
【0046】
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
【0047】
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
【0048】
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
【0049】
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
【0050】
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
【0051】
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
【0052】
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(または、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
【0053】
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2-1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2-2に移動する。
【0054】
編集空間A2-1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2-2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2-1のユーザと、編集空間A2-2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
【0055】
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2-1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2-1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2-2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2-2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
【0056】
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
【0057】
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
【0058】
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
【0059】
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
【0060】
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
【0061】
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
【0062】
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
【0063】
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
【0064】
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
【0065】
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
【0066】
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
【0067】
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
【0068】
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
【0069】
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
【0070】
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
【0071】
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aおよび132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
【0072】
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
【0073】
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
【0074】
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
【0075】
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
【0076】
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
【0077】
シール紙排出口164には、編集空間A2-1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2-2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
【0078】
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
【0079】
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
【0080】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
【0081】
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
【0082】
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
【0083】
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
【0084】
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
【0085】
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
【0086】
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
【0087】
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
【0088】
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
【0089】
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
【0090】
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。また、カメラ91は、後述するユーザ認証を行う場合、ユーザの身体の一部、ユーザの姿勢(ポーズ)、または、ユーザの動き(ジェスチャー)を静止画または動画として撮影することにより、画像認証に係る情報(画像認証情報)を生成するための画像(認証用画像)を撮影し、制御部201に送信しても良い。
【0091】
編集部12Aは、編集空間A2-1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2-2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
【0092】
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
【0093】
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
【0094】
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
【0095】
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(または編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、および、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1または複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
【0096】
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
【0097】
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレスまたはQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
【0098】
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
【0099】
なお、管理サーバ4は、記憶部402の会員データベース422に格納された会員情報を写真シール作成装置1に定期的に送信してもよい。なお、写真シール作成装置1が、会員情報を定期的にダウンロードしてもよい。この場合、管理サーバ4と写真シール作成装置1とは、通信負荷が比較的少ない午前中や夜間に通信を行い、会員情報を送受信することが望ましい。
【0100】
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412、ウェブページ作成部413、画像管理部(保存処理部)414、および認証部415を備えている。
【0101】
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
【0102】
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
【0103】
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6、または、写真シール作成装置1(後述する各種モニタ)に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6または写真シール作成装置1から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
【0104】
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末または写真シール作成装置1に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
【0105】
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。換言すれば、写真シール作成装置1から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する。
【0106】
(認証部415)
認証部415は、例えば、画像管理サービスへのログイン時に携帯端末6からユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行うものである。認証部415は、携帯端末6から送信された画像データ(認証用撮影画像、ログイン画像)を用いて、予め登録されている会員であるか否かを判定し、画像提供サイトへのアクセス(画像管理サービスへのログイン)、およびユーザのマイページへの未保存画像の保存を行うものであり、画像データ取得部4151、特徴量抽出部4152、および照合部4153を含む。なお、本実施形態では、ログイン画像および個人識別用データとしてユーザの顔画像を想定しているが、これに限られるものではない。後述するように、ユーザの顔画像以外をログイン画像および個人識別用データとしてもよい。
【0107】
画像データ取得部4151は、通信部403を介して携帯端末6から、携帯端末6にて撮影された認証用撮影画像の画像データを取得し、特徴量抽出部4152に送信する。
【0108】
特徴量抽出部4152は、画像データ取得部4151から送信された画像データの特徴量を抽出し、照合部4153に送信する。
【0109】
照合部4153は、特徴量抽出部4152から送信された画像データの特徴量と、会員データベース422に保存されている、ユーザの個人識別用データとを照合する。
照合の手法は、どのような技術を用いて行ってもよいが、例えば、顔の輪郭点が各々一致するか否か比較する、特定の器官の輪郭点(網膜等)が各々一致するかを比較する等が挙げられる。そして、比較の結果、信頼度が閾値以上である場合、送信された画像データの特徴量と、会員データベース422に保存されている、ユーザの個人識別用データとが合致すると判断する。そして、特徴量と個人識別用データとが合致する場合、照合部4153は、ユーザ認証が成功したと判断し、携帯端末6から画像提供サイトのユーザのマイページへのアクセスを許可(ログイン)するとともに、写真シール作成装置1にて撮影された撮影画像のうち、ユーザのマイページに保存されていない撮影画像を、ユーザのマイページへ保存する指示を画像管理部414に送信する。マイページとは、画像提供サイトにおけるユーザ毎の固有のページである。ユーザはマイページにアクセスすることにより、写真シール作成装置1で撮影し、保存した撮影画像を閲覧等することができる。
【0110】
一方、特徴量と個人識別用データとが合致しない場合、照合部4153は、ユーザ認証が失敗した旨を携帯端末6に通知する。
【0111】
なお、ユーザ認証が所定の回数、失敗した場合は、会員IDおよびパスワードによる認証を求めてもよい。または、複数の種類の認証が可能である場合、他の認証方法に認証方法を切り替える操作を行って、当該他の認証方法による認証を求めてもよい。
【0112】
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、画像データベース424、および画像保存判定データベース425を含む。
【0113】
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
【0114】
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報(会員情報)を格納している。図13に、会員データベース422の例を示す。図13に示すように、本実施形態では、会員データベース422には、写真シール作成装置1を利用するユーザを識別する個人識別用データ(例えば顔情報)と、ユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、パスワード、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などを挙げることができる。
【0115】
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6または写真シール作成装置1(後述する各種モニタ)に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
【0116】
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
【0117】
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
【0118】
(画像保存判定データベース425)
画像保存判定データベース425には、写真シール作成装置1によって撮影された撮影画像をユーザがマイページに保存したか否かが記録されている。図14に画像保存判定データベース425の例を示す。図14に示すように、画像保存判定データベース425には、会員ID、パスワード、メールアドレス、シールID、シール機で撮影した撮影日時、撮影画像データ、および画像保存の有無が記録されている。例えば、会員ID「001」のユーザが撮影した画像データが、A1、A2、A3と3枚あり、そのうちのA1をマイページに保存していた場合、図14に示すように、「撮影画像データ」A1に対応する「画像保存の有無」には保存されていることを示す情報(図14では○で示す)が記録され、保存されていないA2およびA3に対応する「画像保存の有無」には保存されていないことを示す情報(図14では×で示している)が記録される。なお、保存されていない場合は「NULL」と記録し、保存された場合は、当該「NULL」が削除されるものであってもよい。
【0119】
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
【0120】
(携帯端末6)
図11は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、表示部605、およびカメラ部606を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。カメラ部606は、撮影を行うものである。
【0121】
(制御部601の詳細)
図11に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
【0122】
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604およびカメラ部606における情報入力を制御する。例えば、カメラ部606により撮影された画像を通信部603を介して管理サーバ4に送信する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
【0123】
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員または有料会員として登録する。その際、ユーザ自身の顔画像を個人識別用データとして登録することができる。
【0124】
(ログインから画像保存までの流れ)
次に、図12を参照して、本実施形態における画像提供サイトへのログインからマイページへの画像保存までの処理の流れを説明する。図12は処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここで示すフローチャートは、ユーザが写真シール作成装置1でプレイした後、携帯端末6を用いて画像提供サイトにログインする場合を示す。
【0125】
図12に示すように、まず、ユーザは、携帯端末6にてログインに用いる顔画像を撮影する(S101)。携帯端末6は撮影された顔画像(認証用撮影画像)の画像データを、携帯端末6を識別する端末IDとともに管理サーバ4に送信する。なお、携帯端末6にて画像データから認証用の特徴量を抽出し、抽出した特徴量情報のみを管理サーバ4に送信する構成であってもよい。特徴量の抽出は、例えば、携帯端末6にインストールされたアプリケーションにより実行することができる。画像データおよび端末IDを受信した管理サーバ4の認証部415は、会員データベース422を参照して、当該端末IDに対応する個人識別用データ(特徴量)が登録されているか否かを確認する(S102)。登録がなければ(S102でNO)、管理サーバ4は携帯端末6に対し、個人識別用データの登録を求める案内を表示させる(S103)。案内表示は、顔情報を登録するようにユーザに撮影を行わせ、ユーザ自身の顔を会員データベース422に登録させるものである。なお、顔情報の登録を写真シール作成装置1から行える、すなわち、写真シール作成装置1で撮影した画像を登録に利用することができる旨を案内してもよい。これにより写真シール作成装置1の利用へとつなげることができる。
【0126】
一方、登録があれば(S102でYES)、認証部415の特徴量抽出部4152が受信した画像データから特徴量を抽出する(S104)。次に、照合部4153は、特徴量抽出部4152が抽出した特徴量と、会員データベース422に格納されている特徴量(個人識別用データ)とを比較し、両者が合致するか否かを判定する(S105、認証ステップ)。合致しない場合(S105でNO)、管理サーバ4は、携帯端末6に対しログイン失敗を示す表示をさせる(S106)。一方、合致する場合(S105でYES)、認証部415は、画像保存判定データベース425を参照して当該ユーザに未保存画像があるか否かを確認する(S107)。そして、未保存画像があれば(S107でYES)、画像管理部414は、当該画像をユーザのマイページ、すなわち画像データベース424に格納する(S108、保存処理ステップ)。
【0127】
そして、管理サーバ4は、画像提供サイトのトップページを示す情報を携帯端末6に送信し(S109)、携帯端末6では画像提供サイトのトップページが表示される(S110)。
【0128】
なお、上記では、マイページに画像を保存する処理として説明したが、マイページに加えて、またはマイページに代えて、ユーザの携帯端末6に画像を保存してもよい。この場合、ステップS109において、画像提供サイトのトップページに加え、当該画像の画像データが携帯端末6に対し送信される。
【0129】
以上のように、本実施形態に係る管理サーバ4は、写真撮影編集サービスを提供する撮影編集装置から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、 該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバであって、アクセスしてきたユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証する認証部415と、前記ユーザが、前記認証部415により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、写真シール作成装置1から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更する画像管理部414と、を備えている。
【0130】
(ユーザ認証の形態の例)
上記では、ユーザを認証する方法として顔認証(顔画像の比較)を用いる例を説明した。本実施形態ではユーザを認証する方法は顔認証に限られるものではない。例えば、顔の一部を認証に用いるものであってよいし、ユーザの動き(ジェスチャー)等を用いるものであってもよい。具体的に図15図16を参照して説明する。図15および図16は、ユーザ認証の具体例を説明するための図である。
【0131】
図15は、虹彩を認証用の個人識別用データとして登録し、認証を行う例を示している。図15の1501に示す虹彩画像は、例えば、写真シール作成装置1にて照明条件を整えて(フラッシュをオフにして)撮影することにより生成可能である。そして、このようにして撮影により得られた虹彩画像から個人識別用データを生成し、管理サーバ4の会員データベース422に登録することができる。
【0132】
その後、認証を行う場合、携帯端末6で自身の虹彩(目の付近)を撮影し、写真シール作成装置1に送信する。写真シール作成装置1では、受信した虹彩画像から特徴量を抽出し、登録されている個人識別用データと照合することによりユーザ認証を行うことができる。
【0133】
図16の(a)は、ユーザの身体の一部(例えば、顔)と、ユーザの姿勢(ポーズ)との組合せでユーザ認証を行う形態の一例を示す。同図では、ユーザがいわゆるVサインのポーズをとって、認証用画像を撮影している様子を示している。このように、身体の一部による認証(例えば、顔認証)と、ユーザの姿勢(ポーズ)による認証とを複合的に組合せてユーザ認証を行っても良い。図16の(b)は、指先で宙にZの文字を描くユーザの動き(ジェスチャー)を示している。このように、上述した身体の一部による認証と、このユーザの動きによる認証とを組合せて複合的にユーザ認証を行っても良い。具体的には、所定の時間で、動画像から変化のある部分を抽出し、その変化の特徴を用いて認証を行ってもよい。
【0134】
また、図16の(c)は、ユーザの画像と、ユーザ特有のサイン(落書き)と、が含まれている認証用画像の例を示している。同図では、ユーザ特有のサインとして、丸を書いて、その丸の中に、「、(テン)」をうったサインSが示されている。このように、上述した身体の一部による認証と、ユーザ特有のサイン(落書き)とを複合的に組合せてユーザ認証を行っても良い。
【0135】
また、顔の一部は、虹彩だけでなく、目、鼻、口、網膜、指紋、またはこれらの組み合わせであってもよい。身体の姿勢、例えばポーズ、顔の向きを用いることもできるし、手を振る動作、目線をカメラに向ける等の動きを用いることもできる。さらに、認証用画像は静止画であってもよいし、動画像(ライブビューLV)であってもよい。
【0136】
以上のように身体の一部による認証と、別の認証方法と、を複合的に組合せることにより、身体の一部による認証の精度があまり高くなくてもユーザ認証の成功率を高めることができる。
【0137】
〔実施形態2〕
次に、図17および図18を参照して、本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0138】
本実施形態では、携帯端末6において、ユーザの撮影のみではなく、ログインのためのユーザ認証も行う。換言すれば、携帯端末6に画像管理サービスに関するアプリケーションがインストールされており、当該アプリケーションの機能により画像管理サービスへのログインを行うことができるものである。
【0139】
図17に、本実施形態に係る携帯端末6の制御部601に含まれる認証部614の要部構成を示す。本実施形態では、上述した図11における制御部601に図17に示す認証部614が含まれる。
【0140】
そして、図17に示すように、認証部614には、画像取得部6141、特徴量抽出部6142、認証用特徴量取得部6143、および照合部6144が含まれる。
【0141】
画像取得部6141は、カメラ部606を介して撮像された画像(認証用撮影画像)を取得し、特徴量抽出部6142に送信する。
【0142】
特徴量抽出部6142は、画像取得部6141から送信された画像の特徴量を抽出し、照合部6144に送信する。
【0143】
認証用特徴量取得部6143は、管理サーバ4から携帯端末6に対応する認証量特徴量(個人識別用データ)を取得し、照合部6144に送信する。
【0144】
照合部6144は、特徴量抽出部6142から送信された画像の特徴量と、認証用特徴量取得部6143から送信された個人識別用データとを照合する。そして、特徴量と個人識別用データとが合致した場合、照合部6144は、ユーザ認証が成功したと判断し、携帯端末6から画像提供サイトのユーザのマイページへのアクセスを許可するとともに、写真シール作成装置1にて撮影された撮影画像のうち、ユーザのマイページに保存されていない撮影画像を、ユーザのマイページへ保存する指示を管理サーバ4に送信する。一方、特徴量と個人識別用データとが合致しない場合、照合部6144は、ユーザ認証が失敗した旨を表示部605に表示させる。
【0145】
次に、図18を参照して、本実施形態における処理の流れを説明する。図18は、本実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここで示すフローチャートは、図12に示したフローチャートと同様に、ユーザが写真シール作成装置1でプレイした後、携帯端末6を用いて画像提供サイトにログインする場合を示す。
【0146】
図18に示すように、まず、ユーザは、携帯端末6にてログインに用いる顔画像を撮影する(S201)。携帯端末6の特徴量抽出部6142は、撮影された顔画像(認証用撮影画像)の画像データから特徴量を抽出する(S202)。次に、携帯端末6の認証用特徴量取得部6143は、管理サーバ4に対し携帯端末6に対応する認証用特徴量(個人識別用データ)を要求する(S203)。個人識別用データの要求を受けた管理サーバ4は、要求元の携帯端末6に対応する個人識別用データが会員データベース422にあるか否かを判断する(S204)。そして、対応する個人識別用データがなければ(S204でNO)、携帯端末6に対し、個人識別用データの登録を求める案内を表示させる(S205)。一方、対応する個人識別用データがあれば(S204でYES)、管理サーバ4は当該個人識別用データを携帯端末6に送信する(S206)。個人識別用データを受信した携帯端末6は、照合部6144において、ステップS202で抽出された特徴量と受信した個人識別用データが合致するか否かを判定する(S207、認証ステップ)。合致しない場合(S207でNO)、携帯端末6は表示部605において、ログイン失敗を示す表示を行う(S208)。一方、合致する場合(S207でYES)、認証部614は、管理サーバ4から未保存画像を取得するとともに、画像提供サイトのトップページが表示する(S209)。さらに、管理サーバ4に対し、未保存画像の保存指示を送信する(S210、指示ステップ)。携帯端末6から未保存画像の保存指示を受領した管理サーバ4は、未保存画像をユーザのマイページ、すなわち画像データベース424に格納する(S211)。
【0147】
以上のように、本実施形態に係る携帯端末6は、写真撮影編集サービスを提供する写真シール作成装置1から画像データを、通信ネットワークを介して受信し、該画像データを管理する画像管理サービスを提供する管理サーバ4と通信可能な携帯端末6であって、当該携帯端末6のユーザが、前記画像管理サービスの会員であるか否かを、前記ユーザの身体に関する情報を用いて認証し、前記ユーザが、前記認証部により前記会員であると認証されたことをトリガーにして、前記管理サーバ4が前記写真シール作成装置1から受信した画像データのうち、当該ユーザに関連づけられている画像データを、前記画像管理サービスにおいて当該ユーザが利用できる状態に変更するように前記管理サーバ4に指示を送信する認証部(指示部)614を備えている。
【0148】
〔実施形態3〕
次に、図19を参照して本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0149】
本実施形態では、ログイン画像に複数の顔画像が含まれている場合の処理を説明する。図19に本実施形態における処理の流れを示す。図19は本実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【0150】
図19に示すように、まず、ユーザは、携帯端末6にてログインに用いる顔画像を撮影する(S301)。携帯端末6は撮影された顔画像(認証用撮影画像)の画像データを、管理サーバ4に送信する。このとき、携帯端末6の特定するための端末IDも送信してもよい。画像データを受信した管理サーバ4の認証部415は、まず、当該画像データに含まれるユーザが1人か複数かを判定する(S302)。複数であれば、認証部415は、携帯端末6を特定する端末IDが含まれていたか否かを判定する(S303)。端末IDが含まれていれば、認証部415は、会員データベース422を参照し、当該端末IDに対応する個人識別用データを用いて画像データに含まれる顔画像から一人を特定し、ステップS305に進む。一方、端末IDが含まれていなければ(S303でNO)、認証部415は、所定の基準により複数の顔のうちの何れかを特定する(S304)。所定の基準とは、例えば、顔のサイズ、位置、向き等が挙げられる。顔のサイズであれば、大きく撮影されている方を特定し、顔の位置であれば、画像の中心にある方を特定し、顔の向きであれば、カメラを向いている方を特定する。そして、ステップS305に進む。また、ステップS302において人数が1人であった場合(S302でNO)もステップS305に進む。
【0151】
そして、認証部415は、会員データベース422を参照して、特定されたユーザに対応する個人識別用データ(特徴量)が登録されているか否かを確認する(S305)。登録がなければ(S305でNO)、管理サーバ4は写真シール作成装置1に対し、個人識別用データの登録を求める案内を表示させる(S306)。一方、登録があれば(S305でYES)、認証部415の特徴量抽出部4152が受信した画像データから特徴量を抽出する(S307)。次に、照合部4153は、特徴量抽出部4152が抽出した特徴量と、会員データベース422に格納されている特徴量(個人識別用データ)とを比較し、両者が合致するか否かを判定する(S308)。合致しない場合(S308でNO)、管理サーバ4は、写真シール作成装置1に対しログイン失敗を示す表示をさせる(S309)。一方、合致する場合(S308でYES)、認証部415は、画像保存判定データベース425を参照して当該ユーザに未保存画像があるか否かを確認する(S310)。そして、未保存画像があれば(S310でYES)、画像管理部414は、当該画像をユーザのマイページ、すなわち画像データベース424に格納する(S311)。
【0152】
そして、管理サーバ4は、画像提供サイトのトップページを示す情報を携帯端末6に送信し(S312)、携帯端末6では画像提供サイトのトップページが表示される(S313)。
【0153】
〔実施形態4〕
本実施形態では、写真シール作成装置1で撮影したユーザの顔画像を認証用の顔画像、すなわち、管理サーバ4の会員データベース422に格納される個人識別用データとするものである。なお、写真シール作成装置1におけるユーザの撮影は、会員データベース422に登録するために行われるものであってもよいし、写真シール作成装置1でのプレイで撮影した画像を登録に用いるものであってもよい。なお、プレイでの撮影を用いる場合は、ユーザによる編集前の画像を用いる。
【0154】
写真シール作成装置1において、管理サーバ4の会員データベース422に格納される個人識別用データとする画像を撮像した場合、写真シール作成装置1は当該画像を管理サーバ4に送信する。このときに当該ユーザのメールアドレス、または携帯端末6の端末IDと紐づけて送信する。そして、当該画像を受信した管理サーバ4は、紐づけられたメールアドレスまたは端末IDを用いてユーザを特定し、会員データベース422に、特定したユーザと対応付けて、当該画像を個人識別用データとして格納する。
【0155】
なお、写真シール作成装置1において撮像される画像に複数のユーザが含まれる場合、ユーザの顔が重ならないように枠等を設ける構成であってもよい。図20に例を示す。図20の(a)は、1枚の画像に2人のユーザが含まれる例を示し、図20の(b)は、1枚の画像に3人のユーザが含まれる例を示す。図20の(a)および(b)に示すように、1枚の画像に複数のユーザが含まれる場合、写真シール作成装置1は人数分の枠2001を表示し、それぞれの枠2001に1人のユーザが入るように誘導してもよい。これにより、ユーザの顔が重なり、顔画像から特徴量を抽出できなくなることを防止することができる。
【0156】
〔実施形態5〕
上述した顔画像を用いれば、ユーザのマイページにおけるアルバムについて、自動振り分けを行うことができる。本実施形態では、このアルバムの自動振り分けについて説明する。
【0157】
上述したように、マイページとは、ユーザ毎に写真シール作成装置1で撮影した撮影画像(または編集画像)をユーザが携帯端末6等により閲覧できるページである。子のマイページには、アルバム機能が備わっており、マイページの中でユーザが複数のアルバムを設定し、アルバムごとに名称を付与し、画像を保存することができる。
【0158】
そこで、本実施形態では、写真シール作成装置1で撮影された撮影画像が管理サーバ4に送信され、携帯端末6から管理サーバ4にて管理する画像管理サービスにログインがあったときに、撮影画像に映っている被写体の顔を認証し、ユーザのマイページにおける何れかのアルバムに自動に振り分ける。
【0159】
ユーザが、マイページ内に「デート」、「友人A」、「友人B」の3つアルバムを設定し、「デート」には恋人と撮影した画像を、「友人A」には友人であるAと撮影した画像を、「友人B」には友人であるBと撮影した画像を保存しているとする。
【0160】
この場合に、自動保存される画像に写っているのが当該ユーザと恋人である場合、管理サーバ4は、当該画像から当該恋人の顔を認証し、自動的にアルバム「デート」に当該画像を保存する。
【0161】
同様に、自動保存される画像に写っているのが当該ユーザとAである場合、管理サーバ4は、当該画像からAの顔を認証し、自動的にアルバム「友人A」に当該画像を保存する。
【0162】
また、自動保存される画像に写っているのが当該ユーザとAとBである場合、当該画像をアルバム「友人A」とアルバム「友人B」との両方に保存してもよい。なお、アルバムが無い場合、例えばCが画像に写っていた場合、当該Cのアルバムを作成するか否かをユーザに選択させるものであってもよい。
【0163】
なお、画像に写っているが恋人であるか否か、Aであるか否か、Bであるか否かは、それぞれのアルバムに格納されている画像に写っている恋人、A、Bの顔画像と比較することにより判断することができる。
【0164】
また、マイページ内のアルバムに自動的に保存するのではなく、当該アルバムに保存するか否かをユーザに確認し、ユーザの選択により保存されるものであってもよい。
【0165】
また、自動保存される画像に写っているのが当該ユーザとAとである場合に、当該ユーザのアルバム「友人A」に当該画像を保存するとともに、Aのマイページのアルバムにも当該画像を保存してもよい。
【0166】
なお、画像に複数の顔が含まれている場合、何れかの顔を優先し、当該顔のユーザのアルバムに当該画像を保存してもよい。例えば、画像にAとBとが含まれ、Aが優先する場合、アルバム「友人A」に当該画像を保存してもよい。
【0167】
優先するかどうかは、例えば、顔のサイズ(大きく写っている方を優先)、顔の位置(画像の中心にある方を優先)、顔の向き(カメラを向いている方を優先)によって判断してもよいし、それぞれのユーザの会員属性(有料会員を優先)、会員の存続期間(長い方を優先)、写真シール作成装置1でのプレイ回数(回数の多い方を優先)、写真シール作成装置1におけるプレイ頻度(所定期間内におけるプレイ回数の多い方を優先)によって判断してもよいし、これらを組み合わせて判断してもよい。また、上述した例において、逆の場合を優先してもよい。すなわち、顔のサイズであれば、小さく写っている方を優先してもよいし、顔の位置であれば、画像の中心から離れている方を優先してもよいし、顔の向きであれば、カメラを向いていない方を優先してもよい。
【0168】
以上のように、本実施形態に係る管理サーバ4は、ログインがあった時に、写真シール作成装置1にて撮影された撮像画像を、当該撮像画像に含まれる顔画像を用いて当該顔画像が含まれる画像の保存領域に保存するものである。
【0169】
〔実施形態6〕
次に、図21および図22を参照して、写真シール作成装置1にて撮影を行ったユーザ以外のユーザが撮影画像を取得すること(以降、代行取得とも呼ぶ)を防止する構成について説明する。本来、画像の取得は画像管理サービスの会員しか行えない。しかし、代行取得を行えば、会員である取得者が会員でないユーザの撮影画像を取得し、当該ユーザに渡すことができてしまう。
【0170】
画像管理サービスへのログインに上述した顔画像を用いることにより、ログインしたユーザと取得対象となっている画像に写っているユーザとが同じか否かを判断することができる。これにより、ログインしたユーザによる画像取得が代行取得にあたるか否かを判断することができる。
【0171】
より詳細に、図21を参照して説明する。図21は、画像取得が代行取得に当たるか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。
【0172】
図21に示すように、まず、管理サーバ4は、ログインに用いられた画像(ログイン画像)を取得する(S401)。次に、管理サーバ4は取得対象となっている画像(取得対象画像)にログイン画像が含まれるか否かを判断する(S402)。具体的には、ログイン画像に含まれている顔画像が、取得対象画像に含まれているか否かを判断する。取得対象画像にログイン画像に含まれている顔画像が含まれている場合(S402でYES)、管理サーバ4は代行取得ではないと判断し、代行取得判定フローを終了する。
【0173】
一方、取得対象画像にログイン画像に含まれている顔画像が含まれていない場合(S402でNO)、管理サーバ4は当該画像取得は代行取得であると判断し(S403)、当該ログインを行ったユーザを代行取得テーブルに登録する(S404)。代行取得テーブルとは、代行取得の履歴が記録されているテーブルであり、代行取得が行わるたびに更新されるものである。代行取得テーブルには、例えば、代行取得を行ったユーザのユーザーアカウント、代行取得の回数である代行回数、代行取得と判断された画像に紐づけられたメールアドレスの数(ユニークメールアドレス数)である代行人数が対応付けて記録されている。
【0174】
そして、管理サーバ4は、ペナルティ判定を行い(S405)、その結果を携帯端末6に通知し、表示させる(S406)。ペナルティ判定とは、ユーザが過去に行った代行取得の回数、期間等によりユーザに与えるペナルティを判定するものである。
【0175】
例えば、所定期間における代行回数が10回以下の場合は「ペナルティ無し」、11回以上20回未満の場合は「注意」、21回以上の場合は「警告」というようにすることができる。
【0176】
図22にペナルティの表示例を示す。図22の(a)は「注意」の表示例であり、図22の(b)は「警告」の表示例である。図22に示すように、「注意」の場合は、ユーザに注意喚起を行い、「警告」の場合は画像取得できない旨を表示する。なお、「注意」は黄色(イエロー)で表示し、「警告」は赤色(レッド)で表示してもよい。また、ペナルティ無しであれば緑色(グリーン)で表示してもよい。
【0177】
以上のように、本実施形態に係る管理サーバ4は、写真シール作成装置1にて撮影された撮像画像を取得するためにログインがあったとき、当該ログインに用いられた画像と、取得対象となっている画像とを比較し、ログインに用いられた画像に含まれている顔画像が、取得対象となっている画像に含まれている否かに応じて、前記取得の適否を判定するものである。
【0178】
なお、ログイン画像と取得対象画像とに含まれる顔が相違する場合、ログインそのものができない構成であってもよい。この場合、「あなたが写っていないよ!他人も?」といった注意喚起表示を行ってもよい。
【0179】
〔実施形態7〕
また、ログイン画像に含まれる顔画像を用いて、会員データベース422に含まれるニックネーム等の情報を取得し、当該ニックネームを当該画像にタグ付け設定するものであってもよい。タグ付けされることで、SNS等への公開設定時に、タグを利用者が都度入力することなく、当該画像を利用する事ができる。
【0180】
〔ソフトウェアによる実現例〕
管理サーバ4および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0181】
後者の場合、管理サーバ4および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0182】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0183】
1 写真シール作成装置
4 管理サーバ
6 携帯端末
10 撮影画像管理システム
414 画像管理部(保存処理部)
415、614 認証部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22