(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20221130BHJP
A63F 13/49 20140101ALI20221130BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20221130BHJP
A63F 13/497 20140101ALI20221130BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20221130BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20221130BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221130BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/49
A63F13/69
A63F13/497
A63F13/5375
G06Q30/02 350
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022032158
(22)【出願日】2022-03-02
【審査請求日】2022-03-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-097803(JP,A)
【文献】特開2008-219345(JP,A)
【文献】特開2012-004869(JP,A)
【文献】特開2016-189802(JP,A)
【文献】特開2013-128583(JP,A)
【文献】特開2020-162881(JP,A)
【文献】国際公開第2018/168574(WO,A1)
【文献】特開2014-033870(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
G06Q 30/02
G06Q 50/10
H04N 5/91-5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供依頼受付部とプレイ動画提供部と
プレイ条件設定部とを備える情報処理装置であって、
前記提供依頼受付部は、第1ユーザにより指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付け、
前記プレイ動画提供部は、前記提供依頼を受け付けた第2ユーザにより前記プレイ条件で前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、前記所定条件を満たした際の前記ゲームのプレイ動画を提供プレイ動画として前記第1ユーザに提供可能に制御し、
前記プレイ動画提供部は、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に前記提供プレイ動画を表示し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況に達した場合に、第1の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況と異なる第2の進行状況に達した場合に、第2の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生
し、
前記プレイ条件設定部は、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が前記所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、前記第1ユーザにより設定され、前記第2ユーザのプレイへの制限を課す追加条件とに基づいて、前記提供依頼の受け付け後において前記第2ユーザにより前記ゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
報酬付与部をさらに備え、
前記報酬付与部は、前記第1ユーザによる前記提供プレイ動画の視聴後において、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が前記所定条件を満たした場合、前記提供プレイ動画の提供元である前記第2ユーザに報酬を付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記報酬付与部は、前記プレイ結果が前記所定条件を満たす前において前記第1ユーザにより複数の前記提供プレイ動画が視聴された場合、前記第1ユーザが満たした視聴条件に基づいて、複数の前記提供プレイ動画から決定される提供プレイ動画の提供元である前記第2ユーザに報酬を付与する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プレイ動画提供部は、前記第1ユーザが前記ゲームのクリアに失敗し所定の時点からゲームをやり直す場合、前記所定の時点に対応するタグが設定されている再生時間から、前記提供プレイ動画を再生する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
推奨部をさらに備え、
前記推奨部は、前記第1ユーザによる前記提供プレイ動画の視聴後において、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定回数、前記所定条件を満たさなかった場合、前記第1ユーザにより視聴されていない提供プレイ動画の視聴を前記第1ユーザに推奨する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
通知部をさらに備え、
前記通知部は、前記第2ユーザが前記所定条件を満たしたことがあるゲームと、前記所定条件を満たしたことがないゲームとを識別して、前記提供依頼を前記第2ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供依頼受付部は、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が前記所定条件を満たさなかった場合、前記プレイ動画の提供依頼を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、第1ユーザにより指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付け、
コンピュータが、前記提供依頼を受け付けた第2ユーザにより前記プレイ条件で前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、前記所定条件を満たした際の前記ゲームのプレイ動画を提供プレイ動画として前記第1ユーザに提供可能に制御し、
コンピュータが、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に前記提供プレイ動画を表示し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況に達した場合に、第1の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況と異なる第2の進行状況に達した場合に、第2の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生
し、
コンピュータが、前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が前記所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、前記第1ユーザにより設定され、前記第2ユーザのプレイへの制限を課す追加条件とに基づいて、前記提供依頼の受け付け後において前記第2ユーザにより前記ゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する、
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
第1ユーザにより指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける処理と、
前記提供依頼を受け付けた第2ユーザにより前記プレイ条件で前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、前記所定条件を満たした際の前記ゲームのプレイ動画を提供プレイ動画として前記第1ユーザに提供可能に制御する処理と、
前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に前記提供プレイ動画を表示し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況に達した場合に、第1の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生し、
前記ゲームのプレイの進行が第1の進行状況と異なる第2の進行状況に達した場合に、第2の進行状況に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から、前記提供プレイ動画を再生する処理と、
前記第1ユーザにより前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が前記所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、前記第1ユーザにより設定され、前記第2ユーザのプレイへの制限を課す追加条件とに基づいて、前記提供依頼の受け付け後において前記第2ユーザにより前記ゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する処理と、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の端末で行われるゲームには、多くの種類が存在する。その中には、ロールプレイングゲームや、アクションアドベンチャーゲーム、アクションロールプレイングゲームと言われる種類のゲームがある。
【0003】
これらのゲームでは、核となるストーリーやシナリオが予め設定されており、このストーリーやシナリオに沿ってゲームを進めていくのが一般的である。しかし、中には、これらストーリーやシナリオのボリュームが大きく、ゲームをクリアするまでに多大な時間を要するものがある。また、ゲームの興趣を高めるために、シナリオ中に様々な謎を設けたり、高度なアクション(プレイヤの操作)等を求めたりする場合もある。しかし、これらの謎等の難度が高すぎて、ゲーム進行が途中で行き詰まり、最後までクリアできないことも少なくない。
【0004】
ところで、端末上でのゲーム体験をプレイヤ同士で共有するために、プレイ中のゲーム画面を録画した動画像データ(プレイ動画)が、数多くネット上にアップロードされるようになっている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0005】
そこで、ゲームをなかなかクリアできないユーザが、ネット上にアップロードされているプレイ動画を視聴することにより、そのゲームをクリアするためのヒントを得ることができる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許出願公開第2014/0094302号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0228112号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ネット上にアップロードされているプレイ動画は、当該プレイ動画を視聴するユーザと異なるプレイ条件でプレイされたゲーム画面を録画したものである場合が多い。そのため、ユーザは、仮にプレイ動画を視聴したとしても、そのゲームをクリアするための十分なヒントを得ることができない場合が多く、ひいては当該ユーザの満足度を向上させることができないという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、プレイ動画を視聴するユーザの満足度を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、
提供依頼受付部とプレイ動画提供部とを備える情報処理装置であって、
前記提供依頼受付部は、第1ユーザにより指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付け、
前記プレイ動画提供部は、前記提供依頼を受け付けた第2ユーザにより前記プレイ条件で前記ゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、前記所定条件を満たした際の前記ゲームのプレイ動画を提供プレイ動画として前記第1ユーザに提供可能に制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プレイ動画を視聴するユーザの満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
【
図2】第1の実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1の実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1の実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図5】第1の実施形態におけるサーバとユーザ端末のシーケンス図である。
【
図6】ユーザ端末の表示部に表示される画面の一例である。
【
図7】ユーザ端末の表示部に表示される画面の一例である。
【
図8】第2の実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。
図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0013】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20bを使用するユーザをそれぞれユーザU1(本発明の「第1ユーザ」に対応)、ユーザU2(本発明の「第2ユーザ」に対応)とする。ユーザU1、ユーザU2をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2をそれぞれユーザUと表現する。
【0014】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20bをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20bをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0015】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は2つに限られず、少なくとも2つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0016】
ユーザ端末20aは、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザU1にゲームを提供する。ユーザU1は、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。また、ユーザ端末20aは、サーバ10から動画を受信して表示する。ユーザU1は、ユーザ端末20を操作することによって、サーバ10が提供する動画配信サービスにログインして、サーバ10から送信された動画を視聴することができる。
【0017】
ユーザ端末20bは、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザU2にゲームを提供する。ユーザU2は、ユーザ端末20bを操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。また、ユーザ端末20aは、ユーザ端末20bにおいて撮影された動画をサーバ10へアップロードする。ユーザU2は、ユーザ端末20bを操作することによって、サーバ10が提供する動画配信サービスにログインして、ユーザ端末20bにおいて撮影された動画をサーバ10へアップロード(投稿)することができる。
【0018】
なお、ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0019】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。また、サーバ10は、ユーザ端末20bから受信した動画を蓄積し、その蓄積した動画をユーザ端末20aに送信(配信)する。つまり、サーバ10は、ユーザU2自身が撮影した動画を投稿し、他のユーザU1による当該動画の視聴を可能とする動画投稿サイトである。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されていても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていても良い。ゲームの提供に関する機能と動画の配信に関する機能とは。複数のサーバで担われても良い。
【0020】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは例えば、ユーザUは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。また、ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0021】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに報酬が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0022】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。ユーザUは、ゲームを実行することで、例えばクエストのクリア回数等に応じて増えるユーザUのステータス値であるユーザランクが付与される。
【0023】
クエストは、複数のユーザUにより共同で実行することができる。以下、クエストを複数のユーザUにより共同で実行することを「マルチプレイ」と言う。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。マルチプレイを招集したユーザUは、ホストと呼ばれる。
【0024】
ユーザUは、ゲーム中の様々な場面(例えばクエストをクリアした場合等)でキャラクタを入手することができる。また、ユーザUは、名ゲームの中で、任意のゲーム媒体(キャラクタまたはアイテム)が当たる抽選を行う(くじを引く)ことができる。ユーザUは、抽選を行うことで、任意のゲーム媒体を受け取る(獲得する)ことができる。任意のゲーム媒体が当たる抽選を行う(くじを引く)ことは、「ガチャ」とも呼ばれる。ユーザUは、ゲーム内通貨を消費すること、または、ゲームにて受け取れる抽選券を消費すること等で、当該抽選を行うことができる。例えばゲーム内通貨の単位が「オーブ」である場合、1オーブの消費で1回の抽選を行うことができる。
【0025】
(サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0026】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0027】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0028】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0029】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0030】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0031】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0032】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0033】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0034】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0035】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0036】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0037】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0038】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0039】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0040】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0041】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0042】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0043】
図4は、第1の実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部11は、機能構成として、提供依頼受付部11a、通知部11b、プレイ条件設定部11c、プレイ動画提供部11dおよび報酬付与部11eを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、第1の実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0044】
提供依頼受付部11aは、ユーザU1(依頼ユーザ)により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける。本実施形態では、提供依頼受付部11aは、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合(例えば、クリアに失敗した場合)、プレイ動画の提供依頼を受け付ける。ここで、プレイ条件とは例えば、デッキの編成態様、所持しているキャラクタ、プレイ対象のクエスト等である。また、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。
【0045】
プレイ動画提供部11dは、提供依頼を受け付けたユーザU2(受託ユーザ)によりプレイ条件(ユーザU1に指定されたプレイ条件)でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてユーザU1に提供可能に制御する。ここで、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。
【0046】
報酬付与部11eは、ユーザU1による提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、提供プレイ動画の提供元であるユーザU2に報酬を付与する。ここで、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。
【0047】
本実施形態では、報酬付与部11eは、提供プレイ動画がユーザU1に提供された時点において第1報酬をユーザU2に付与し、その後、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、第2報酬をユーザU2に付与する。
【0048】
報酬とは、ゲーム上で利用可能なアイテムおよびキャラクタ(以下、アイテム等)、またはアイテム等と交換可能な有価アイテム(例えば、ゲーム内で使える仮想貨幣、または、ゲーム内でアイテム等の抽選を実施するのに必要なアイテム等)である。また、ゲーム進行中に一時的に享受することが可能な効能(例えば、キャラクタのステータス値を上昇させる等の効果)が報酬として付与されても良い。また、実在する店舗等で利用可能なクーポン券等が報酬として付与されても良い。
【0049】
なお、「報酬を付与する」とは、その報酬をゲーム中または実在の店舗等で利用するためのデータを、報酬付与の対象であるユーザU2に対して提供することを意味する。例えば、アイテム等、アイテム等と交換可能な価値、および効能等、ゲーム上で利用可能な報酬を付与する際には、その報酬を入手した状態でゲームを進めるためのデータを提供する。クーポン券等、実在する店舗等で利用可能な報酬を付与する際には、その報酬を店舗等で提示するための文字データまたは画像データを提供する。
【0050】
プレイ動画提供部11dは、ユーザ端末20aにおいてユーザU1によりゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に提供プレイ動画を表示し、ゲームの進行に対応する時間から、提供プレイ動画を再生する。これにより、提供プレイ動画の再生とゲームの進行との間に時間的なずれが発生することが抑制され、提供プレイ動画を視聴するユーザU1の満足度を向上させることができる。なお、プレイ動画提供部11dは、ゲーム画面と提供プレイ動画とを別画面で表示しても良いし、ゲーム画面に提供プレイ動画を重畳して表示しても良い。
【0051】
本実施形態では、記憶部12は、提供プレイ動画において、ユーザU2がゲームをプレイした際に、当該ゲームの進行状況に対応したタグと、当該提供プレイ動画内の再生時間とを関連付けて記憶する。ここで、タグとしては例えば、面を移動した時点、所定のイベントが発生又は終了した時点、エリアを移動した時点、特定の敵(ボス・中ボス)を撃破した時点等が挙げられる。
【0052】
プレイ動画提供部11dは、ユーザ端末20aにおいてユーザU1によりゲームがプレイされると、当該ゲームの進行に対応したタグが設定されている提供プレイ動画の再生時間から当該プレイ動画を再生する。例えば、プレイ動画提供部11dは、ユーザU1がゲームをプレイする際、第1ステージをクリアして第2ステージに遷移した場合、第1ステージから第2ステージへの遷移に対応するタグと関連付けられている再生時間から提供プレイ動画を再生する。また、プレイ動画提供部11dは、ユーザU1がゲームをプレイする際、クエストのクリアに失敗して当該ゲームを所定の時点からやり直す場合、提供プレイ動画を当該所定の時点から再生する。
【0053】
通知部11bは、ユーザU2が所定条件を満たしたことがあるゲームと、所定条件を満たしたことがないゲームとを識別して、提供依頼受付部11aにより受け付けられた提供依頼をユーザU2に通知する。ここで、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。なお、制御部11は、ユーザ端末20aとの間でゲーム管理情報の送受信を行うことによって、ユーザU2が所定条件を満たしたことがあるゲームと、所定条件を満たしたことがないゲームとを認識することができる。
【0054】
プレイ条件設定部11cは、提供依頼受付部11aによる提供依頼の受け付け前においてユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合、その場合におけるゲームのプレイ条件に基づいて、提供依頼の受け付け後においてユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する。ここで、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。
【0055】
本実施形態では、プレイ条件設定部11cは、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合、その場合におけるゲームのプレイ条件がユーザU1により指定され、提供依頼の受け付け後においてユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する。
【0056】
図5は、本実施形態において、提供プレイ動画をユーザU1に提供する場合におけるサーバ10とユーザ端末20a,20bとの間におけるシーケンス図(本発明の「情報処理方法」に対応)である。なお、ステップS100の前において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件(クエストクリア)を満たしていないものとする。
【0057】
まず、ユーザU1が利用可能なユーザ端末20aは、表示部24に対する操作を介して、ユーザU1からプレイ条件の指定を受け付ける(ステップS100)。
【0058】
次に、ユーザ端末20aは、表示部24に対する操作を介して、ユーザU1からのプレイ動画の提供依頼を示す提供依頼情報をサーバ10に送信する(ステップS110)。提供依頼情報には、ユーザU1から指定されたプレイ条件を示す情報が含まれている。
【0059】
図6は、ステップS100においてユーザU1からプレイ条件の指定を受け付けられる場合、ユーザ端末20aの表示部24に表示される画面の一例である。
【0060】
図6に示すように、ユーザ端末20aの表示部24には、プレイ条件として、デッキの編成態様を入力可能な入力ボックス40、所持しているキャラクタを入力可能な入力ボックス42、プレイ対象のクエストを入力可能な入力ボックス44および依頼ボタン50が表示される。ユーザU1は、
図6に示す画面を確認し、表示部24に対する操作を介して、入力ボックス40,42,44にデッキ、キャラクタ(所持キャラ)およびクエストをそれぞれ入力し、依頼ボタン50を押下する。これにより、ユーザ端末20aは、ユーザU1からプレイ条件の指定を受け付けると共に、ユーザU1からのプレイ動画の提供依頼を要求する旨を示す提供依頼情報をサーバ10に送信する。
【0061】
図5のシーケンス図に戻って、サーバ10の提供依頼受付部11aは、ユーザ端末20aから送信された提供依頼情報を受信することによって、ユーザU1により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける(ステップS120)。
【0062】
次に、サーバ10の通知部11b(表示制御部)は、ユーザU1からのプレイ動画の提供依頼を示す提供依頼画面を生成し、生成した提供依頼画面を示す画面データをユーザU2が利用可能なユーザ端末20bに送信する(ステップS130)。
【0063】
次に、ユーザ端末20bは、サーバ10の通知部11bから送信された画面データを受信し、受信した画面データに基づいて、表示部24に提供依頼画面を表示する(ステップS140)。
【0064】
図7は、ステップS140においてユーザ端末20bの表示部24に表示される提供依頼画面の一例である。
【0065】
図7に示すように、ユーザ端末20bの表示部24には、ユーザU1からのプレイ動画の提供依頼(図示例では、提供依頼A)を選択可能な提供依頼ボタン60、当該提供依頼の詳細を参照可能な詳細ボタン62、プレイ動画の提供依頼を承諾することを決定可能な承諾ボタン64が表示される。なお、ユーザU2に対するプレイ動画の提供依頼が複数ある場合、ユーザ端末20bの表示部24には、ユーザU2が所定条件(クエストのクリア)を満たしたことがあるゲームと、所定条件を満たしたことがないゲームとを識別可能に複数の提供依頼ボタンが表示される。例えば、ユーザU2が所定条件を満たしたことがあるゲームに対応する提供依頼ボタンには「〇」印が表示される一方、ユーザU2が所定条件を満たしたことがないゲームに対応する提供依頼ボタンには「×」印が表示される。
【0066】
ユーザU1は、表示部24に対する操作を介して、詳細ボタン62を押下した場合、その押下に応じて表示される詳細画面(図示せず)を参照することができる。詳細画面には、提供依頼Aの具体的な内容として、ユーザU1から指定されたプレイ条件(デッキ、所持キャラ、クエスト)、提供プレイ動画の提供期限(アップロード期限)、報酬、提供依頼Aに対応するゲームの過去のクリア成功率等を示す情報が表示される。ユーザU2は、詳細画面を参照することによって、提供依頼Aを承諾するか否かを検討し、承諾する場合には提供依頼ボタン60を押下した後に承諾ボタン64を押下する。これにより、ユーザ端末20bは、ユーザU2によってプレイ動画の提供依頼が承諾された旨を示す承諾情報をサーバ10に送信する(ステップS150)。
【0067】
次に、プレイ条件設定部11cは、ユーザ端末20bから送信された承諾情報を受信し、ユーザU1により指定されたプレイ条件を、ユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件として設定する(ステップS160)。その後、ユーザU2は、プレイ動画の提供依頼を承諾したゲームをプレイする。ユーザ端末20bは、表示部24に対するユーザU2の操作を介して、ユーザU2によりプレイされるゲームのゲーム画面を撮影する。
【0068】
ユーザ端末20bは、ユーザU2によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件(クエストクリア)を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてサーバ10に送信する(ステップS170)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20bから送信された提供プレイ動画を受信し、受信した提供プレイ動画を記憶部12に記憶させると共に、提供プレイ動画の提供可能である旨を示す情報をユーザ端末20aひいてはユーザU1に通知する。
【0069】
次に、ユーザ端末20aは、表示部24に対する操作を介して、ユーザU1からの提供プレイ動画の提供を要求する旨を示す提供要求情報をサーバ10に送信する(ステップS180)。
【0070】
次に、プレイ動画提供部11dは、ユーザ端末20aから送信された提供要求情報を受信し、ユーザ端末20bから送信された提供プレイ動画を記憶部12から取得してユーザ端末20aひいてはユーザU1に提供(送信)する(ステップS190)。
【0071】
次に、ユーザ端末20aは、プレイ動画提供部11dから提供された提供プレイ動画を表示部24に表示する(ステップS200)。これにより、ユーザU1は、自身と同様のプレイ条件において所定のプレイ結果が得られたゲームのプレイ動画を視聴することができる。プレイ動画提供部11dは、ユーザ端末20aにおいてユーザU1によりゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に提供プレイ動画を表示し、ゲームの進行に対応する時間から、提供プレイ動画を再生する。
【0072】
次に、報酬付与部11eは、提供プレイ動画の提供に対する第1報酬をユーザU2に付与する(ステップS210)。次に、サーバ10の制御部11は、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件(クエストプレイ)を満たした場合、ユーザ端末20aとの間でゲーム管理情報の送受信を行うことによって、その旨を検知する(ステップS220)。最後に、報酬付与部11eは、提供プレイ動画を視聴したユーザU1によりプレイされた際のプレイ結果が所定条件(クエストプレイ)を満たしたことに対する第2報酬を、ユーザU2に付与する(ステップS230)。
【0073】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、提供依頼受付部11aとプレイ動画提供部11dとを備える。提供依頼受付部11aは、ユーザU1(第1ユーザ)により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける。プレイ動画提供部11dは、提供依頼を受け付けたユーザU2(第2ユーザ)によりプレイ条件でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてユーザU1に提供可能に制御する。
【0074】
このように構成した第1の実施形態によれば、自身と同様のプレイ条件において所定のプレイ結果が得られたゲームのプレイ動画をユーザU1に視聴させることができ、ユーザU1の満足度を向上させることができる。
【0075】
なお、上記第1の実施形態において、プレイ動画提供部11dは、提供依頼を受け付けたユーザU2によりゲームがプレイされた内容をプレイログ情報として記憶部12に記憶しておき、当該プレイログ情報に基づいて提供プレイ動画を生成してユーザU1に提供しても良い。
【0076】
また、上記第1の実施形態において、提供依頼受付部11aは、プレイ動画の提供依頼を受け付けた後、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件(例えば、クエストクリア)を満たした場合、当該提供依頼を削除する。仮に提供依頼を受け付けたユーザU2によりゲームがプレイされている場合、または、プレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした際のゲームの提供プレイ動画がサーバ10にアップロードされている場合には、報酬付与部11eは、ユーザU2に報酬を付与する。
【0077】
また、上記第1の実施形態において、報酬付与部11eは、プレイ結果が所定条件を満たす前においてユーザU1(第1ユーザ)により複数の提供プレイ動画が視聴された場合、第1ユーザが満たした視聴条件に基づいて、複数の提供プレイ動画から決定される提供プレイ動画の提供元であるユーザU2(第2ユーザ)に報酬を付与しても良い。ここで、視聴条件としては例えば、ユーザ端末20aにおいて再生された時間が長い、ユーザ端末20aにおいて繰り返し再生された回数が多い、ユーザU1により高い評価が与えられた、ユーザU1により直近で視聴されていた、ユーザ端末20aにおいてゲーム画面に重ねて再生された等が挙げられる。
【0078】
また、上記第1の実施形態において、プレイ条件設定部11cは、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、ユーザU1により設定される追加条件とに基づいて、提供依頼の受け付け後においてユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定しても良い。ここで、追加条件としては例えば、キャラクタのHP(ヒットポイント)の上限に制限を与える、キャラクタの使用可能な技に制限を与える等が挙げられる。
【0079】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図8は、第2の実施形態によるサーバ10(制御部11A)の機能構成例を示すブロック図である。この
図12において、
図4に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0080】
図8に示すように、第2の実施形態による制御部11Aは、機能構成として、推奨部11fをさらに備えて構成される。
【0081】
推奨部11fは、ユーザU1による提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定回数、所定条件を満たさなかった場合、ユーザU1により視聴されていない提供プレイ動画の視聴をユーザU1に推奨する。ここで、所定条件とは、例えばクエストのクリア等である。
【0082】
プレイ動画提供部11dは、ユーザ端末20aにおいて、ユーザU1に視聴が推奨された提供プレイ動画を、所定条件を満たさなかった時点から再生する。
【0083】
このように構成した第2の実施形態によれば、提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定回数、所定条件を満たさなかった場合、ユーザU1により視聴されていない提供プレイ動画の視聴を好適に推奨することができる。
【0084】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0085】
以下、上記実施形態における特徴的な機能およびその効果をまとめる。
【0086】
情報処理装置(サーバ10)は、提供依頼受付部11aとプレイ動画提供部11dとを備える。提供依頼受付部11aは、ユーザU1(第1ユーザ)により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける。プレイ動画提供部11dは、提供依頼を受け付けたユーザU2(第2ユーザ)によりプレイ条件でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてユーザU1に提供可能に制御する。
【0087】
このような構成とすることにより、自身と同様のプレイ条件において所定のプレイ結果が得られたゲームのプレイ動画をユーザU1に視聴させることができ、ユーザU1の満足度を向上させることができる。
【0088】
情報処理装置は、報酬付与部11eをさらに備える。報酬付与部11eは、ユーザU1による提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、提供プレイ動画の提供元であるユーザU2に報酬を付与する。
【0089】
このような構成とすることにより、提供プレイ動画の視聴後にユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、提供プレイ動画の提供元であるユーザU2に報酬を付与することができる。
【0090】
報酬付与部11eは、プレイ結果が所定条件を満たす前においてユーザU1により複数の提供プレイ動画が視聴された場合、ユーザU1が満たした視聴条件に基づいて、複数の提供プレイ動画から決定される提供プレイ動画の提供元であるユーザU2に報酬を付与する。
【0091】
このような構成とすることにより、ユーザU1が満たした視聴条件に基づいて、プレイ結果が所定条件を満たすことに最も寄与したと考えられる提供プレイ動画の提供元であるユーザU2に報酬を付与することができる。
【0092】
プレイ動画提供部11dは、ユーザU1によりゲームがプレイされる際に表示されるゲーム画面と共に提供プレイ動画を表示し、ゲームの進行に対応する時間から、提供プレイ動画を再生する。
【0093】
このような構成とすることにより、ゲーム画面と共に提供プレイ動画を表示する際、ユーザU1によりプレイされるゲームの進行に対応する時間から提供プレイ動画を再生することができ、提供プレイ動画を視聴するユーザU1の満足度を向上させることができる。
【0094】
情報処理装置は、推奨部11fをさらに備える。推奨部11fは、ユーザU1による提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定回数、所定条件を満たさなかった場合、ユーザU1により視聴されていない提供プレイ動画の視聴をユーザU1に推奨する。
【0095】
このような構成とすることにより、提供プレイ動画の視聴後において、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定回数、所定条件を満たさなかった場合、ユーザU1により視聴されていない提供プレイ動画の視聴を好適に推奨することができる。
【0096】
情報処理装置は、通知部11bをさらに備える。通知部11bは、ユーザU2が所定条件を満たしたことがあるゲームと、所定条件を満たしたことがないゲームとを識別して、提供依頼をユーザU2に通知する。
【0097】
このような構成とすることにより、ユーザU2は、所定条件を満たしたことがあるゲームに関するプレイ動画の提供依頼と、所定条件を満たしたことがないゲームに関するプレイ動画の提供依頼を識別し、所定条件を満たしたことがあるゲームに関するプレイ動画の提供依頼を優先的に受け付ける際、その提供依頼を容易に選択して受け付けることができる。
【0098】
提供依頼受付部11aは、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合、プレイ動画の提供依頼を受け付ける。
【0099】
このような構成とすることにより、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかったことを条件としてプレイ動画の提供依頼を受け付けることで、不必要なプレイ動画の提供依頼を減らすことができる。
【0100】
情報処理装置は、プレイ条件設定部11cをさらに備える。プレイ条件設定部11cは、提供依頼の受け付け前においてユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合、その場合におけるゲームのプレイ条件に基づいて、提供依頼の受け付け後においてユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する。
【0101】
このような構成とすることにより、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件に基づいて、ユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を好適に設定することができる。
【0102】
プレイ条件設定部11cは、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、ユーザU1により設定される追加条件とに基づいて、提供依頼の受け付け後においてユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を設定する。
【0103】
このような構成とすることにより、ユーザU1によりゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たさなかった場合におけるプレイ条件と、ユーザU1により設定される追加条件に基づいて、ユーザU2によりゲームがプレイされる際のプレイ条件を好適に設定することができる。
【0104】
情報処理装置で実行される情報処理方法では、コンピュータが、ユーザU1により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付け、コンピュータが、提供依頼を受け付けたユーザU2によりプレイ条件でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてユーザU1に提供可能に制御する。
【0105】
このような構成とすることにより、自身と同様のプレイ条件において所定のプレイ結果が得られたゲームのプレイ動画をユーザU1に視聴させることができ、ユーザU1の満足度を向上させることができる。
【0106】
情報処理装置で実行される情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザU1により指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける処理と、提供依頼を受け付けたユーザU2によりプレイ条件でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画としてユーザU1に提供可能に制御する処理とを実行させる。
【0107】
このような構成とすることにより、自身と同様のプレイ条件において所定のプレイ結果が得られたゲームのプレイ動画をユーザU1に視聴させることができ、ユーザU1の満足度を向上させることができる。
【符号の説明】
【0108】
1:ゲームシステム、10:サーバ、11,11A:制御部、11a:提供依頼受付部、11b:通知部、11c:プレイ条件設定部、11d:プレイ動画提供部、11e:報酬付与部、11f:推奨部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、40,42,44:入力ボックス、50:依頼ボタン、60:提供依頼ボタン、62:詳細ボタン、64:承諾ボタン、U,U1,U2:ユーザ
【要約】
【課題】プレイ動画を視聴するユーザの満足度を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、提供依頼受付部とプレイ動画提供部とを備える。提供依頼受付部は、第1ユーザにより指定されたプレイ条件におけるゲームのプレイ動画の提供依頼を受け付ける。プレイ動画提供部は、提供依頼を受け付けた第2ユーザによりプレイ条件でゲームがプレイされた際のプレイ結果が所定条件を満たした場合、所定条件を満たした際のゲームのプレイ動画を提供プレイ動画として第1ユーザに提供可能に制御する。
【選択図】
図4