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特許7185197照明角度調節型口金、およびそれが組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】照明角度調節型口金、およびそれが組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ
(51)【国際特許分類】
   F21K 9/272 20160101AFI20221130BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20221130BHJP
   F21V 14/02 20060101ALI20221130BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20221130BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20221130BHJP
   H04R 1/06 20060101ALI20221130BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20221130BHJP
   H04R 1/32 20060101ALI20221130BHJP
   G10K 11/35 20060101ALI20221130BHJP
   H01R 33/08 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
F21K9/272
G03B17/56 A
F21V14/02 200
F21V33/00 400
F21V33/00 430
H04R1/02 107
H04R1/02 103F
H04R1/06 310
H04R1/06 320
H04R3/00 310
H04R3/00 320
H04R1/32 310A
H04R1/32 310Z
G10K11/35 110
H01R33/08
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020188425
(22)【出願日】2020-11-12
(65)【公開番号】P2022077577
(43)【公開日】2022-05-24
【審査請求日】2021-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】508136205
【氏名又は名称】浜井電球工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083437
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 實
(72)【発明者】
【氏名】濱 井 重 吏
(72)【発明者】
【氏名】冨 澤 健 二
(72)【発明者】
【氏名】星 野 雅 章
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-029824(JP,A)
【文献】特開2018-063825(JP,A)
【文献】特開2015-125954(JP,A)
【文献】特開2012-014842(JP,A)
【文献】特開2020-145124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/272
F21V 14/02
F21V 33/00
H01R 33/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間キャップと外端キャップとからなり、該中間キャップは、中間周壁の内端に結合端構造部、外端に軸心上配置となる軸支筒部、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられた頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられ、外端キャップは、その周壁の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁の内壁に筒軸部、および該外端壁にソケット端子が夫々設けられ、該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該筒軸部が該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に軸着され、該当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し、同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が設けられたロックレバーを有し、これら外周被嵌合部列とロックレバーとから外周ロック機構がなり、該外周ロック機構のロックレバーとは反対となる他方の該周壁の同軸心回り方向の複数箇所に該内周嵌合部が嵌合する内周被嵌合部が配された内周被嵌合部列が設けられ、これら内周嵌合部と内周被嵌合部列とから内周ロック機構がなり、該中間キャップ内に、該外端キャップを弾性的に牽引する弾性付勢機構および抜脱防止機構が設けられてなるものとしたことを特徴とする照明角度調節型口金。
【請求項2】
中間キャップと外端キャップとからなり、該中間キャップは、中間周壁の内端に結合端構造部、外端に軸心上配置となる軸支筒部、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられた頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられ、外端キャップは、その周壁の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁の内壁に筒軸部、および該外端壁にソケット端子が夫々設けられ、該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該筒軸部が該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に軸着され、該当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し、同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が設けられたロックレバーを有し、これら外周被嵌合部列とロックレバーとから外周ロック機構がなり、該外周ロック機構のロックレバーとは反対となる他方の該周壁の同軸心回り方向の複数箇所に該内周嵌合部が嵌合する内周被嵌合部が配された内周被嵌合部列が設けられ、これら内周嵌合部と内周被嵌合部列とから内周ロック機構がなり、該中間キャップ内に、該外端キャップを弾性的に牽引する弾性付勢機構および抜脱防止機構が設けられ、該外周ロック機構の外周被嵌合部から該外周嵌合部を離脱すると共に、該内周ロック機構の内周被嵌合部から該内周嵌合部を離脱するよう該中間キャップから該外端キャップを同軸心方向に僅かに引き離なす解除操作を可能とし、且つ、該解除操作を停止すると自動的に該外周ロック機構および該内周ロック機構の夫々の嵌合状態に復帰可能なものとされ、直管形LEDランプのランプ本体の何れか一端に対し、該中間キャップの結合端構造部を介して結合された場合に、該外端キャップに対する該中間キャップの同軸心回りの相対的角度姿勢を変更し、照明灯装置のソケット部に対する該ランプ本体の照明範囲の向きを調節自在とするものとされたことを特徴とする照明角度調節型口金。
【請求項3】
中間キャップと外端キャップとからなり、該中間キャップは、中間周壁の軸心方向の内端に結合端構造部、外端に同軸心上配置となる軸支筒部、および内周嵌合部としての該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の内周嵌合部としての内周ロックピンと、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配され、該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の規制ピンとが立設された頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、同軸心方向の外端に開口された柱形の外周被嵌合部としての嵌合穴が凹設された外周被嵌合部列としての穴円弧列が設けられ、外端キャップは、その周壁の同軸心方向の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁に一対のソケット端子、および該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に挿入された筒軸部が設けられ、該当接筒端が該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該当接筒端からこれら一対のソケット端子間を結ぶ仮想直線および同軸心に直交する遠心方向の一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し、同軸心方向に嵌合可能な短柱形の外周嵌合部としての外周ロックピンが突設されたロックレバーが設けられ、該穴円弧列と該ロックレバーとからなる外周ロック機構とされ、該周壁の該ロックレバーから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、該当接筒端から一定深さとなる内周壁に掛けて該内周ロックピンが嵌合する内周被嵌合部としての係止谷を有する複数個の内歯が連なる内周被嵌合部列としての内歯列が求心方向に突設され、内周ロック機構とされ、加えて、該穴円弧列の同軸心回りの反時計回り方向最外の嵌合穴に該外周ロックピンが嵌合されると共に、該内歯列の同軸心回りの時計回り方向最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合には、該規制ピンに係合する時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設され、該穴円弧列の同軸心回りの時計回り方向最外の嵌合穴に該外周ロックピンが嵌合されると共に、該内歯列の同軸心回りの反時計回り方向最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合に、該規制ピンに係合する反時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設され、該中間キャップの頭壁の内がわとなる該外端キャップの筒軸部の外周囲に、外端が頭壁の内壁に当接されるよう弾性付勢機構としての圧縮コイルバネが周設された上、該圧縮コイルバネの内端が、該筒軸部の内端に螺着された抜脱防止機構としてのビスで抜脱不能に弾装され、該外端キャップが該圧縮コイルバネの弾発力に抗して同軸心方向の外方向に牽引操作された場合に、該外周ロックピンが該嵌合穴から離脱されると共に、該内周ロックピンが該内歯列から離脱され、該中間キャップに対する外端キャップの同軸心回りの角度位置調節が可能となり、該外周ロックピンが同軸心回りの反時計回り方向最外の嵌合穴から更に同反時計回り方向に回動されようとすると共に、該内周ロックピンが同軸心回りの時計回り方向最外の係止谷から更に同時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピンが該時計回り規制片に係合し、該外端キャップに対する該中間キャップの同時計回り方向への回動が規制されるものとなり、また、該外周ロックピンが同軸心回りの時計回り方向最外の嵌合穴から更に同時計回り方向に回動されようとすると共に、該内周ロックピンが同軸心回りの反時計回り方向最外の係止谷から更に同反時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピンが反時計回り規制片に係合し、該外端キャップに対する該中間キャップの同反時計回り方向への回動が規制され、該牽引操作を解除すると、該圧縮コイルバネの復帰力が、該外端キャップを同軸心方向の内方向に引き戻し、当接筒端が該中間キャップの頭壁に当接されると共に、該外周ロックピンが該嵌合穴の何れか一つに選択的に嵌合され、該内周ロックピンが該内歯列の何れか一の係止谷に選択的に嵌合され、該外端キャップに対し、該中間キャップが同軸心回りに移動不能に自動的に仮固定されるものとされたことを特徴とする照明角度調節型口金。
【請求項4】
外端キャップの外端壁の内壁が、筒軸部が挿入された該軸支筒部よりも遠心がわであり、しかも内周ロック機構の内周被嵌合部列、または、内周被嵌合部列としての内歯列の何れか一方よりも求心がわとなる軸心周りの円周上であって、一対のソケット端子の夫々の近傍に配された一対の配線ガード片を有し、各ソケット端子に接続された夫々のハーネスが、該軸支筒部よりも遠心がわに配するよう各配線ガード片に係止可能なものとされてなる、前記請求項1ないし請求項3何れか一記載の照明角度調節型口金。
【請求項5】
直管形LED用の照明灯装置のソケット部に交換自在に装着可能な外郭形状および外郭寸法に設定され、透光カバーが設けられ、両端の夫々に前記何れか一記載の照明角度調節型口金が設けられたランプ本体を有し、該ランプ本体に、複数個のLEDチップおよび各LEDチップと少なくとも何れか一方の該照明角度調節型口金のソケット端子とを繋ぐ電源回路が内装され、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能する演算処理部と、該演算処理部に設けられた記憶部とが内蔵され、該ランプ本体に該電源回路から供給される電力で機能し、該ランプ本体の外がわに設定された撮像対象範囲に向けられた撮像部を有し、画像信号を演算処理部に送信する、一または複数個の何れか一方の小型カメラを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部の外部無線機との通信を可能とする無線機が設けられてなる、前記請求項1ないし請求項4何れか一記載の照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ。
【請求項6】
直管形LED用の照明灯装置のソケット部に交換自在に装着可能な外郭形状および外郭寸法に設定され、透光カバーが設けられ、両端の夫々に前記何れか一記載の照明角度調節型口金が設けられたランプ本体を有し、該ランプ本体に、複数個のLEDチップ、および、各LEDチップと少なくとも何れか一方の該照明角度調節型口金のソケット端子とを繋ぐ電源回路が内装され、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能する演算処理部と、該演算処理部に設けられた記憶部とが内蔵され、該ランプ本体に該電源回路から供給される電力で機能し、該ランプ本体の外がわに設定された撮像対象範囲に向けられた撮像部を有し、画像信号を該演算処理部に送信する一または複数個の何れか一方の小型カメラを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部の外部無線機との通信を可能とする無線機が設けられ、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部に周辺音声の音声信号を送信するマイクを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部が送信する音声信号を外部に向けて音声出力するスピーカーが設けられ、該演算処理部が、少なくとも小型カメラ、無線機、マイクおよびスピーカーを統合的に自動制御可能なものとされてなる、前記請求項1ないし請求項4何れか一記載の照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明灯装置のソケット部に対し、交換自在に装着可能とされた直管形LEDランプの技術に関連するものであり、特に、該ソケット部に対する取り付け姿勢を調節可能とする直管形LEDランプの口金、および、該口金が組み込まれた直管形LEDランプを製造、提供する分野を初め、その分野には属していないが、そこでの技術的思想の創作内容を取り入れたと同定されるような類いのものを製造、提供する分野についてまでをも含むのは勿論のこと、それらの分野に係って行う輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
従来型の直管形蛍光管と同じ外郭寸法および外郭形状に設定された直管形LED(LED:Light Emitting Diode)ランプは、従来型の直管形蛍光管に比べ、省電力、長寿命であるという利点を有することから、直管形蛍光管用か、または直管形LEDランプ専用かの何れか一方とされた既存または新設の照明灯装置に対して交換自在に装着され、直管形蛍光管と同様の照明を可能とするものとして広く利用されているが、LEDランプはLEDチップが面発光するため指向性が強く、口金を除く全方位に拡散配光する蛍光管に比較して配光が狭いという特性を有しており、こうした性質は、狭く限られた範囲のみを照明するのには好都合であるが、より広範囲を照明する場合や、照明目標が照明灯装置の設置姿勢の正面に位置しない場合などには、より多くのLEDチップを夫々異なる向きに配設したり、反射板を増設したりする必要があり、部品点数や組立て工数が増加してしまったり、大幅な構造の変更などを要するものとなってしまったりするものとなり、製造コストや消費電力の増大、および高出力化による発熱や、それに起因するランプ寿命の短命化などの新たな課題が生じてしまうものであった。
【0003】
(従来の技術)
こうした状況を反映し、直管形LEDランプの配光の狭さという欠点を打開するような提案も、これまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、固定歯付内キャップ、固定歯付内キャップ被せ用固定ロックピン付外キャップ、固定用ロックピンの部品からなる角度調整および固定機能付の可動式キャップを円筒管の両端に取り付け使用するものであり、固定歯から外れるまで固定用ロックピンを外がわに押し、固定歯付内キャップに対する可動式キャップの回転方向の固定を解除し、次に固定を解除した状態にて円筒管を回転させ任意の位置にて固定用ロックピンを内がわに戻し、固定歯付内キャップ内に有る歯間に固定用ロックピンを嵌合させる事により、円筒管の位置決めを行ない固定することができるものとされた直管形LEDランプを回転させ角度調整を行い固定させるための可動式キャップや、同特許文献1(2)に見られるような、LEDチップが搭載された基台の端に対し、基台装着固定板が固定ネジによって固定され、該基台装着固定板の外周囲には、環状の溝が刻設されており、該基台装着固定板に対し、ソケットピンが突設された口金が回転自在に冠着された上、該口金の、周壁に螺合、貫通された角度固定兼口金脱落防止ネジが、該基台装着固定板の環状の溝の底壁に圧着し、同基台装着固定板に対し該口金を回転不能および抜脱不能に固定するものとなり、該角度固定兼口金脱落防止ネジを僅かに緩めると、該基台装着固定板に対し該口金が回転自在となり、該LEDチップが搭載された基台(放光)の向きを角度調節可能な状態となり、同基台(放光)の向きの角度を調節した後に、再び角度固定兼口金脱落防止ネジを締め付け、仮固定されたものとすることができる自動販売機用のLEDラインランプなどが散見される。
【0004】
また、下記する特許文献1(3)に示されたもののように、直管形LEDランプの端部に回転口金が設けられると共に、該回転口金を直管形LEDランプの軸長方向に伸縮可動とした伸縮構造と、前記直管形LEDランプの照射角度を調節可能とした角度調節構造と、を備え、前記回転口金は、前記直管形LEDランプ管体の端部に挿嵌された第一口金部材と、照明灯具のソケットに挿入される金属製端子を植立した第二口金部材と、を含み、前記第一口金部材と前記第二口金部材とは、直管形LEDランプの軸長方向に所定距離の直動を行うことによって係脱し、回動可能または回動停止となる係合構造を備え、前記回転口金が直管形LEDランプの軸長方向に伸長した状態のとき該回転口金が軸心を中心として所定回動範囲内で回動可能となり、前記係合構造は、前記第一口金部材の外周壁部に備えられ、外周壁の一部を形成し、回転軸心と平行な方向で前記第二口金部材側に延出した複数の延出部と、前記第二口金部材の内周壁部に設けられ、伸長した状態でないときに前記第一口金部材の隣り合う前記延出部間の間隙に係合する、回転軸心に向かって突出した少なくとも1つ以上の凸部と、でなり、前記第一口金部材の複数の延出部は、第一延出部及び第二延出部を有し、前記第二延出部は、前記第一延出部よりも軸長方向に長く、かつ前記回転口金の回転方向に幅広で、前記第二延出部は、前記第二口金部材の凸部と係合して回動を阻止することにより、前記回転口金の所定以上の角度の回動を規制するものとされ、光照射方向を任意の方向に変えることができると共に、所要の回転位置に止めて置くことができ、口金部材を直管形LEDランプの軸長方向に所定距離、直動させることによって回転可能となるので、蛍光灯器具のソケット部が、挟み込み型で回転式ソケットに装着する場合においても口金部材が発光部本体に対して回転することはなく、確実に装着することができ、脱落を防止できる直管形LEDランプが既に開発済みとなっている。
【0005】
しかし、前者特許文献1(1)に示されているような直管形LEDランプを回転させ角度調整を行い固定させるための可動式キャップなどは、固定用ロックピンを外キャップの外がわに操作し、円筒管の角度姿勢を調節した後に、該固定用ロックピンを内がわに押し戻し、該外キャップに対し、固定歯付内キャップを仮固定されたものとするが、該固定用ロックピンを戻し忘れてしまうと、該外キャップに対し、円筒管が回転自在のままとなってしまうものであり、該固定用ロックピンを確実にロック状態まで戻さなければ、円筒管の調節済みの角度姿勢を維持できなくなる虞があるという欠点を残すものであったり、また、特許文献1(2)の自動販売機用のLEDラインランプなどは、基台の向きを調節した後に角度固定兼口金脱落防止ネジを確りと締め付けなければ、角度固定兼口金脱落防止ネジが、基台装着固定板を充分に固定することができず、基台の角度姿勢が次第に変化してしまうという欠点があり、更にまた、特許文献1(3)の直管形LEDランプなどは、回転口金が、係止ホルダーと口金回動位置決めホルダーとの組み合わせからなる第一口金部材および第二口金部材からなり、回転口金の部品点数が増加してしまうという欠点が有る上、該口金回動位置決めホルダーの第一延出部、および第一延出部の間隙に係合するリブ状の凸部の双方は、互いにスムーズに係合するよう、第一延出部の先端とリブ状の凸部の先端にはフラットな面を作らず、円周方向の幅の中心から左右どちらにも傾斜面を形成しており、概念的には歯先突起量の大きい冠歯車形状の第一延出部に対しリブ状の凸部が噛合するものとなっており、更に、先端がわほど細くなる形状の該リブ状の凸部は、回転軸の軸長方向に延伸された形状となっているから、基端に曲げモーメントを受け易い形状であり、度重なる角度調節の操作を受けた場合に、折損してしまうことが懸念されるものであった。
【文献】(1)特開2013-84534号公報 (2)特許第5172636号明細書 (3)特許第5971846号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種の角度調節の機能を有した直管形LEDランプ用の口金類は、何れも固定用ロックピンや角度固定兼口金脱落防止ネジなどを操作し、ランプ本体の軸心回りの角度姿勢を調節した後に、利用者自らが該固定用ロックピンを元の位置まで内がわに向けて押し戻したり、角度固定兼口金脱落防止ネジを確りと締め付けたりする操作が不可欠なものであり、高所の作業などで、それらの操作を怠ったり、不十分であったりした場合には、ランプ本体の固定が不安定となり、ランプ本体の調節済みの同軸心回りの角度姿勢を維持できなくなってしまう虞があり、また、口金の回転軸の軸長方向に直動させて角度調節を行う構造のものは、口金の部品点数の増加や、係止部品の耐久性などに課題を残すものであり、簡単にランプ本体の同軸心回りの角度姿勢を調節可能とするのは勿論のこと、固定用ロックピンや角度固定兼口金脱落防止ネジなどの仮固定用の部品類を元の位置まで強制的に戻す操作を行わなくとも、自動的に元の位置に復帰し、ランプ本体の同軸心回りの角度姿勢をより確実に仮固定可能とし、その角度調節操作を度々受けた場合にも、高い耐久強度を達成可能とする新技術の開発の必要性を痛感するに至ったものである。
【0007】
加えて、近年の直管形LEDランプには、小型カメラおよび通信機器など様々な機器類が組み込まれたものが普及しており、こうしたものの場合には、放光の向きを調節するだけでなく、小型カメラおよび通信機器などの向きもランプ本体の軸心回りの角度姿勢と共に調節可能なものとされることが予想されるから、こうした多機能型の直管形LEDランプに対しても、簡単にランプ本体の同軸心回りの角度姿勢を調節可能とする上、前記固定用ロックピンや角度固定兼口金脱落防止ネジなどの仮固定用の部品類を元の位置まで強制的に戻す操作を行わなくとも、自動的に元の位置に復帰し、ランプ本体の同軸心回りの角度姿勢をより確実に仮固定可能とするべく開発されたこの発明の特徴有る技術が、小型カメラおよび通信機器などの外、小型マイクやスピーカーなどが組み込まれた直管形LEDランプに組み込まれたものとすることができるとの思量に至った。
【0008】
(発明の目的)
そこで、この発明は、ランプ本体の同軸心回りの角度姿勢を簡単に調節可能とする上、調節された後の同ランプ本体の同軸心回りの角度姿勢を特別な操作を要さずとも、より確実に仮固定することができ、しかも度重なる角度調節の操作にも優れた耐久強度を達成可能とする新たな口金技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に亘、試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の照明角度調節型口金、およびそれが組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の照明角度調節型口金は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、中間キャップと外端キャップとからなり、中間キャップは、中間周壁の内端に結合端構造部、外端に軸心上配置となる軸支筒部、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられた頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられ、外端キャップは、その周壁の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁の内壁に筒軸部、および該外端壁にソケット端子が夫々設けられ、該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該筒軸部が該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に軸着され、該当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し、同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が設けられたロックレバーを有し、これら外周被嵌合部列とロックレバーとから外周ロック機構がなり、該外周ロック機構のロックレバーとは反対となる他方の該周壁の同軸心回り方向の複数箇所に該内周嵌合部が嵌合する内周被嵌合部が配された内周被嵌合部列が設けられ、これら内周嵌合部と内周被嵌合部列とから内周ロック機構がなり、該中間キャップ内に、該外端キャップを弾性的に牽引する弾性付勢機構および抜脱防止機構が設けられてなるものとした構成を要旨とする照明角度調節型口金である。
【0010】
この基本的な構成からなる照明角度調節型口金は、その表現を変えて示すならば、中間キャップと外端キャップとからなり、中間キャップは、中間周壁の内端に結合端構造部、外端に軸心上配置となる軸支筒部、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられた頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられ、外端キャップは、その周壁の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁の内壁に筒軸部、および該外端壁にソケット端子が夫々設けられ、該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該筒軸部が該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に軸着され、該当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し、同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が設けられたロックレバーを有し、これら外周被嵌合部列とロックレバーとから外周ロック機構がなり、該外周ロック機構のロックレバーとは反対となる他方の該周壁の同軸心回り方向の複数箇所に該内周嵌合部が嵌合する内周被嵌合部が配された内周被嵌合部列が設けられ、これら内周嵌合部と内周被嵌合部列とから内周ロック機構がなり、該中間キャップ内に、該外端キャップを弾性的に牽引する弾性付勢機構および抜脱防止機構が設けられ、該外周ロック機構の外周被嵌合部から該外周嵌合部を離脱すると共に、該内周ロック機構の内周被嵌合部から該内周嵌合部を離脱するよう該中間キャップから該外端キャップを同軸心方向に僅かに引き離なす解除操作を可能とし、且つ、該解除操作を停止すると自動的に該外周ロック機構および該内周ロック機構の夫々の嵌合状態に復帰可能なものとされ、直管形LEDランプのランプ本体の何れか一端に対し、該中間キャップの結合端構造部を介して結合された場合に、該外端キャップに対する該中間キャップの同軸心回りの相対的角度姿勢を変更し、照明灯装置のソケット部に対する該ランプ本体の照明範囲の向きを調節自在とするものとされた構成からなる照明角度調節型口金となる。
【0011】
より具体的には、中間キャップと外端キャップとからなり、中間キャップは、中間周壁の軸心方向の内端に結合端構造部、外端に同軸心上配置となる軸支筒部、および内周嵌合部としての該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の内周嵌合部としての内周ロックピンと、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配され、該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の規制ピンとが立設された頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、同軸心方向の外端に開口された柱形の外周被嵌合部としての嵌合穴が凹設された外周被嵌合部列としての穴円弧列が設けられ、外端キャップは、その周壁の同軸心方向の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁に一対のソケット端子、および該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に挿入された筒軸部が設けられ、該当接筒端が該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該当接筒端からこれら一対のソケット端子間を結ぶ仮想直線および同軸心に直交する遠心方向の一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し同軸心方向に嵌合可能な短柱形の外周嵌合部としての外周ロックピンが突設されたロックレバーが設けられ、該穴円弧列と該ロックレバーとからなる外周ロック機構とされ、該周壁の該ロックレバーから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、該当接筒端から一定深さとなる内周壁に掛けて該内周ロックピンが嵌合する内周被嵌合部としての係止谷を有する複数個の内歯が連なる内周被嵌合部列としての内歯列が求心方向に突設され、内周ロック機構とされ、加えて、該穴円弧列の同軸心回りの反時計回り方向最外の嵌合穴に該外周ロックピンが嵌合されると共に、該内歯列の同軸心回りの時計回り方向最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合に、該規制ピンに係合する時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設され、該穴円弧列の同軸心回りの時計回り方向最外の嵌合穴に該外周ロックピンが嵌合されると共に、該内歯列の同軸心回りの反時計回り方向最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合に、該規制ピンに係合する反時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設され、該中間キャップの頭壁の内がわとなる該外端キャップの筒軸部の外周囲に、外端が頭壁の内壁に当接されるよう弾性付勢機構としての圧縮コイルバネが周設された上、該圧縮コイルバネの内端が、該筒軸部の内端に螺着された抜脱防止機構としてのビスで抜脱不能に弾装され、該外端キャップが該圧縮コイルバネの弾発力に抗して同軸心方向の外方向に牽引操作された場合に、該外周ロックピンが該嵌合穴から離脱されると共に、該内周ロックピンが該内歯列から離脱され、該中間キャップに対する外端キャップの同軸心回りの角度位置調節が可能となり、該外周ロックピンが同軸心回りの反時計回り方向最外の嵌合穴から更に同反時計回り方向に回動されようとすると共に、該内周ロックピンが同軸心回りの時計回り方向最外の係止谷から更に同時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピンが該時計回り規制片に係合し、該外端キャップに対する該中間キャップの同時計回り方向への回動が規制されるものとなり、また該外周ロックピンが同軸心回りの時計回り方向最外の嵌合穴から更に同時計回り方向に回動されようとすると共に、該内周ロックピンが同軸心回りの反時計回り方向最外の係止谷から更に同反時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピンが反時計回り規制片に係合し、該外端キャップに対する該中間キャップの同反時計回り方向への回動が規制され、該牽引操作を解除すると、該圧縮コイルバネの復帰力が、該外端キャップを同軸心方向の内方向に引き戻し、当接筒端が該中間キャップの頭壁に当接されると共に、該外周ロックピンが該嵌合穴の何れか一つに選択的に嵌合され、該内周ロックピンが該内歯列の何れか一の係止谷に選択的に嵌合され、該外端キャップに対し該中間キャップが同軸心回りに移動不能に自動的に仮固定されるものとされた構成からなる照明角度調節型口金となる。
【0012】
(関連する発明1)
上記したこの発明の基本をなす照明角度調節型口金に関連し、この発明には、この照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプも包含している。
即ち、直管形LED用の照明灯装置のソケット部に交換自在に装着可能な外郭形状および外郭寸法に設定され、透光カバーが設けられ、両端の夫々に前記何れか一記載の照明角度調節型口金が設けられたランプ本体を有し、該ランプ本体に、複数個のLEDチップおよび各LEDチップと少なくとも何れか一方の該照明角度調節型口金のソケット端子とを繋ぐ電源回路が内装され、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能する演算処理部と、該演算処理部に設けられた記憶部とが内蔵され、該ランプ本体に該電源回路から供給される電力で機能し、該ランプ本体の外がわに設定された撮像対象範囲に向けられた撮像部を有し、画像信号を演算処理部に送信する、一または複数個の何れか一方の小型カメラを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部の外部無線機との通信を可能とする無線機が設けられてなる、前記何れか一記載のこの発明の基本をなす照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプである。
【0013】
このカメラ付き直管形LEDランプを、より具体的なものとして示すと、直管形LED用の照明灯装置のソケット部に交換自在に装着可能な外郭形状および外郭寸法に設定され、透光カバーが設けられ、両端の夫々に、前記何れか一記載の照明角度調節型口金が設けられたランプ本体を有し、該ランプ本体に、複数個のLEDチップ、および、各LEDチップと少なくとも何れか一方の該照明角度調節型口金のソケット端子とを繋ぐ電源回路が内装され、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能する演算処理部と、該演算処理部に設けられた記憶部とが内蔵され、該ランプ本体に該電源回路から供給される電力で機能し、該ランプ本体の外がわに設定された撮像対象範囲に向けられた撮像部を有し、画像信号を該演算処理部に送信する一または複数個の何れか一方の小型カメラを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部の外部無線機との通信を可能とする無線機が設けられ、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部に周辺音声の音声信号を送信するマイクを有し、該ランプ本体に、該電源回路から供給される電力で機能し、該演算処理部が送信する音声信号を外部に向けて音声出力するスピーカーが設けられ、該演算処理部が、少なくとも小型カメラ、無線機、マイクおよびスピーカーを統合的に自動制御可能なものとされてなる、前記何れか一記載のこの発明の基本をなす照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプとなる。
【発明の効果】
【0014】
以上のとおり、この発明の照明角度調節型口金によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、直管形LEDランプのランプ本体に対して組み込まれたものとすることにより、照明灯装置のソケット部に交換自在に装着する際に、該ランプ本体の軸心回りの角度姿勢を簡単に調節可能とする上、調節された後の同ランプ本体の同軸心回りの角度姿勢を特別な操作を要さずとも、より確実に仮固定することができるから、照明光の向きを簡便に変更することができ、しかも度重なる角度調節の操作にも優れた耐久強度を達成可能とする新たな口金技術を提供することができるという秀でた特徴が得られるものである。
【0015】
特に、この発明の照明角度調節型口金は、基本的に中間キャップと外端キャップとの2個の主要部品からなり、部品点数を最小限に留められたものとなっているから、部品の製造、品質管理、および組み立て作業の工数を大幅に削減し、生産性を格段に高めることができる上、外周ロック機構および内周ロック機構を備えているという大きな特徴を有しており、しかもそれら外周ロック機構および内周ロック機構の嵌合状態を、中間キャップから外端キャップを軸心方向に牽引操作するだけで簡便に双方とも同時に解除し、外端キャップに対する中間キャップの軸心回りの角度姿勢を迅速に調節することができ、該外端キャップの牽引操作を解除するだけで弾性付勢機構が、同外端キャップを中間キャップがわに弾性的に牽引、復帰させ、外周ロック機構および内周ロック機構を自動的且つ同時に嵌合するものとなり、工具などを必要とせずに簡単に角度調節することができる上、それら外周ロック機構および内周ロック機構が、該外端キャップの内がわと遠心がわとの双方で、中間キャップの同軸心回りの回動を規制するから、その固定強度が、従前までのものに比較して格段に高められたものとなる。
【0016】
加えて、中間キャップに対し外端キャップを軸心回り方向に回動操作した場合に、外周ロック機構の外周嵌合部が外周被嵌合部列の配設範囲(回動許容角度範囲)を超えて回動しようとし、且つ、内周ロック機構の内周被嵌合部が内周被嵌合部列の配設範囲(回動許容角度範囲)を超えて回動しようとすると、時計回り規制片または反時計回り規制片の何れか一方が、規制ピンに係合し、自動且つ強制的に制動されるものとなるから、過剰な回動操作を防止し、摺動部分の摩耗や破損を防止することができる上、ソケット端子に電力供給用の配線が接続されたものの場合に、配線が断線してしまうのをより確実に防止できるものとなる。
【0017】
この発明の照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管型LEDランプは、該照明角度調節型口金の照明角度調節機能を利用することにより、放光角度範囲の向きを自由に調節できるものとなる上、該照明角度調節型口金が、外端キャップを中間キャップに対し軸心方向に牽引操作して放光角度の調節を行うものなっているから、当該カメラ付き直管型LEDランプは、照明灯装置のソケット部間に装着された状態にあっては放光角度の調節が出来ない状態に仮固定され、外部振動などの影響を受けて放光角度が不用意に変わってしまのをより確実に防止できるものとなる。
【0018】
加えて、搭載された小型カメラの撮像対象範囲の向きも該放光角度範囲と共に自由に調節することができるものとなり、更に、この発明の照明角度調節型口金が組み込まれたカメラ付き直管型LEDランプに、無線機、マイクおよびスピーカーが追加されたものによれば、該照明角度調節型口金の角度姿勢の調節機能を用いることによって無線機の送受信の安定性をより高めることができ、マイクの集音方向およびスピーカーからの音声の発生方向などを自由且つ簡便に調整することができるものとなり、より利便性に優れた利用を実現化できるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
照明角度調節型口金は、直管形LEDランプを照明灯装置に対し、少なくとも機械的に着脱自在に組み込み可能とする上、該直管形LEDランプを照明灯装置に対し、同直管形LEDランプの軸心回りの角度姿勢を調節可能に支持可能とする機能を担っており、照明灯装置のソケット部に対し、機械的に着脱自在に組み込み可能とするソケット端子を有するものとしなければならず、該ソケット端子が、該照明灯装置のソケット部に対し、電気的に着脱自在に組み込み可能とする機能を兼ねたものとすることができ、また、複数設けられたソケット端子の中の一部は、電気的接続が不能であり、機械的接続だけを担うようにされたものとすることが可能であり、JEL規格(日本照明工業会規格)のL形ピン口金GX16t-5のものとすることが可能であり、この場合には、該ソケット端子が同JEL規格に準じた鈎型の端子となり、該直管形LEDランプの両端の中の一端のみに設けられ、また、他端に設けられる口金は、同JEL規格に準じ先端に円板状の頭部が設けられた円柱状の落下防止用の端子が設けられたものとなる外、後述する実施例にも示すように、主要部品が中間キャップと外端キャップとからなり、JIS規格(日本工業規格)のG13形ソケットの外、R17dまたはRX17dタイプなどの、他の形式の照明灯装置のソケット部に組み込み可能な形状とされたものとすることができる。
【0020】
中間キャップは、直管形LEDランプのランプ本体の端部に対し、この発明の基本をなす照明角度調節型口金を、該直管形LEDランプを支持するのに充分な強度を持って固着、一体化すると共に、その外端がわに外端キャップを、同直管形LEDランプを支持するのに充分な強度を持って該ランプ本体の軸心回りに回動自在、且つ同軸心回り方向の複数箇所の中の何れかの角度姿勢に仮固定可能とする機能を分担し、その中間周壁の内端に結合端構造部、外端に頭壁を有し、同頭壁に回転の軸心上配置となる軸支筒部、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられたものとし、外周ロック機構の一部(該外周被嵌合部列)、および内周ロック機構の一部(該内周嵌合部)を有するものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、中間周壁の軸心方向の内端に結合端構造部、外端に同軸心上配置となる軸支筒部、および、該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の内周嵌合部としての内周ロックピンと、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配され、該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の規制ピンとが立設された頭壁を有すると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、同軸心方向の外端に開口された柱形の外周被嵌合部としての嵌合穴が凹設された外周被嵌合部列としての穴円弧列が設けられたものとするのが望ましい。
【0021】
中間キャップの内端の結合端構造部は、ランプ本体の端部に対し、この発明の基本をなす照明角度調節型口金を固着するよう一体化可能となり、ランプ本体の両端の何れか一方の端部に対し、自らの頭壁を充分な強度をもって支持する機能を分担し、ランプ本体の端部に対し、熔着、接着剤による接着、クリップなどによる嵌着などされて一体化されたものとすることが可能である外、後述する実施例にも示すように、ランプ本体の端部に、その軸心周りに適宜開き角度をもって同軸心方向に穿設された複数個のネジ穴と、該中間キャップの対応箇所に予め穿設された複数個の装着穴との夫々に装着され、各ネジ穴に対し螺着された複数本の結合ネジや結合ボルトなどからなるものとすることができる。
【0022】
中間キャップの頭壁は、外端キャップの当接筒端を該中間キャップの外端に対し、当接支持可能とすると共に、軸支筒部を支持し、複数箇所の外周被嵌合部を固定的に配する機能を分担し、該中間キャップの外端に軸心上配置となる軸支筒部が立設され、該外端キャップ内に収まる内周嵌合部が設けられると共に、同頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列が設けられたものとしなければならず、該外端キャップ内に収まる短柱形の内周嵌合部としての1本の内周ロックピンと、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配され、該外端キャップ内に収まる短柱形の1本の規制ピンとが立設されたものとするのが良く、後述する実施例にも示すように、該外端キャップ内に連通する配線用のハーネス孔が穿設されたものとすることが可能であり、該ハーネス孔は、該軸支筒部、内周ロックピンおよび規制ピンなどの余となる範囲であって、回動する外端キャップのソケット端子の軌道に略対応する軸支筒部回りの一対の円弧状の範囲に、互いに同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配された円弧形に穿設されたものとするのが良く、ハーネスの接続が不要なものの場合には、該ハーネス孔が無いものとすることができ、また、該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および、同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、該外周被嵌合部としての同軸心方向の外端に開口された柱形の嵌合穴が凹設された、該外周被嵌合部列としての穴円弧列が設けられたものとすることができる。
【0023】
中間キャップの軸支筒部は、中間キャップの頭壁に対し外端キャップの筒軸部を、中間キャップの軸心上に回動自在に軸支すると共に、同軸心方向に進退自在に支持可能とする機能を分担し、該軸支筒部が該筒軸部を軸心回りに回動自在に軸支し、しかも同軸心方向に進退自在に支持するものとしなければならず、後述してある実施例にも示しているとおり、外端キャップの筒軸部が軸心回りに回動自在且つ同軸心方向に進退自在に挿し込まれたスリーブ形状のものとするのが良い。
【0024】
外周ロック機構は、外端キャップに対する中間キャップの軸心回り方向の複数箇所中の何れかに仮固定可能とする機能を分担し、該中間キャップの頭壁と該外端キャップの周壁の遠心がわとの間に配され、外周被嵌合部列の何れか選択された外周被嵌合部と外周嵌合部とが、軸心方向に嵌合する短柱形とされ、該外周被嵌合部と外周嵌合部とが嵌合された場合に、該外端キャップに対し該中間キャップが同軸心回りに回動しようとする力が加えられると、該中間キャップの頭壁の位置で相互間に同軸心回り方向の剪断力が発生する形状とされたものとしなければならず、該中間キャップの頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の複数箇所に外周被嵌合部が配された外周被嵌合部列と、該外端キャップの当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部、および該レバー部の先端に、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が設されたロックレバーとからなるものとすべきであり、より具体的には、後述する実施例にも示すように、同中間キャップの頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所に柱形の外周被嵌合部としての嵌合穴が凹設された外周被嵌合部列としての穴円弧列が設けられ、該外端キャップの当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部、および該レバー部の先端に、該穴円弧列中の何れか一つの該嵌合穴に対し同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部としての短柱形の外周ロックピンが突設されたロックレバーが設けられ、該穴円弧列と該ロックレバーとからなるものとすることができる。
【0025】
また、外周ロック機構は、例えば外周ロックピン部と嵌合穴との配置を逆転されたものとすることが可能であり、より具体的には、中間キャップの頭壁の外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所に、同軸心方向に突設された短柱形の外周ロックピン部と、該外端キャップの当接筒端から一対のソケット端子間を結ぶ仮想直線および同軸心に直交する遠心方向の一方に延伸されたレバー部、および、該レバー部の先端に、複数箇所の外周ロックピン部の何れか一つに対し、同軸心方向に嵌合可能な柱形の外周嵌合凹部または外周嵌合孔が設けられたロックレバーとからなるものとすることができ、該外周ロックピン部は、短柱形の同軸心方向の断面形が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形の何れか一つとされた棒状の中実軸状か、または円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形の何れか一つとされたパイプ状の中空軸状かの何れか一方とされたものとすることが可能である。
【0026】
外周ロック機構の外周被嵌合部は、外端キャップと一体的に回転の軸心回りに回動自在とされたロックレバーのレバー部先端の外周嵌合部を、中間キャップの頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同軸心回りの回動許容角度範囲内の複数箇所(外周被嵌合部列)の何れか調節のために選択された一箇所に嵌合し仮固定可能とする機能を分担し、より具体的には、同軸心方向に突出された短柱形の外周ロックピンとすることが可能であり、また、後述する実施例にも示しているように、同軸心方向に凹設された短柱形の嵌合穴とされたものとすることができる。
【0027】
外周ロック機構の外周嵌合部は、中間キャップの頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの、回転の軸心回りの回動許容角度範囲内の複数箇所(外周被嵌合部列)の何れか調節のために選択された一箇所に、外端キャップと一体的に回転の軸心回りに回動自在とされたロックレバーのレバー部先端の外周嵌合部を嵌合し仮固定可能とする機能を分担し、より具体的には、同中間キャップの頭壁の該外端キャップよりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所に同軸心方向に凹設された短柱形の嵌合穴とすることが可能であり、また、後述する実施例にも示しているように、軸心方向に突出された短柱形の外周ロックピンとされたものとすることができる。
【0028】
外周被嵌合部としての嵌合穴は、その短柱形の断面が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形などの何れか一つの棒状の穴とされるか、または、その短柱形の断面が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形などの何れか一つのパイプ状の穴とされたものとするのが良く、また、該規制ピンは、その短柱形の断面が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形などの何れか一つの中実軸状とされるか、または、その短柱形の断面が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形などの何れか一つの中空軸状かの何れか一方とされたものとするのが良い。
【0029】
外周ロック機構および内周ロック機構の軸心回り方向の調節単位角度は、互いに同一に設定されたものとしなければならず、同軸心回り方向の回動許容角度範囲内を複数に分割する例えば20°ないし30°などの一定の角度とするのが良く、より具体的には、同軸心回り方向の回動許容角度範囲(例えば-45°ないし+45°の合計90°)の範囲内を複数に分割する、5°,10°,15°,22.5°,25°,35°,40°,45°などと様々な値に設定することが可能であり、また、一定の角度に限定されず、回動許容角度範囲(例えば-45°ないし+45°の合計90°)の外側に近い範囲(例えば-45°ないし-15°および+15°ないし+45°の範囲)の調節単位角度が小さく(例えば5°に)設定され、回動許容角度範囲の中央寄りの範囲(例えば-15°ないし+15°)の調節単位角度が大きく(例えば15°に)設定されたものとすることができる。
【0030】
外周ロック機構のロックレバーは、外端キャップに対し、外周ロックピンを、同外周嵌合部が、中間キャップの頭壁の外周被嵌合部に嵌合可能な位置に配するよう固定的に連結、支持する機能を分担し、できるだけ外端キャップの当接筒端に近い位置に外周嵌合部を支持するものとしなければならず、外端キャップの遠心方向に一定の矩形状断面形のまま延伸された、矩形平板形または棒状の何れか一方のものとすることができるが、後述する実施例にも示すように、遠心方向に向かう程、回転の軸心に直交する方向の幅寸法が漸次短くなる二等辺三角板形のものとされ、力学的に余剰な部分が削ぎ落とされ、しかも同軸心回り方向への捻りモーメント力に抗する機能がより高められたものとするのが望ましいといえる。
【0031】
内周ロック機構は、外端キャップに対する中間キャップの軸心回り方向の角度調節および仮固定を可能とする機能を分担し、該中間キャップの頭壁と該外端キャップの周壁の内がわとの間に配され、該外端キャップの内周被嵌合部列の何れか選択された内周被嵌合部と内周嵌合部とが、軸心方向に嵌合する形状とされ、該内周被嵌合部と内周嵌合部とが嵌合された場合に、該外端キャップに対し該中間キャップが同軸心回りに回動されようとする力が加わると、該中間キャップの頭壁の位置で相互間に同軸心回り方向の剪断力が発生する形状とされたものとしなければならず、後述する実施例にも示しているように、該中間キャップの頭壁の該外端キャップ内に収まる位置に立設された短柱形の軸心方向の断面形が円形、楕円形、三角形、四角形、それ以外の多角形または異形の中実軸状か、または円形、楕円形、三角形、四角形、それ以外の多角形または異形の中空軸状かの何れか一方とされた内周嵌合部としての1本の内周ロックピンと、該外端キャップの当接筒端から一定深さとなる内周壁に掛けて該内周ロックピンが嵌合する、内周被嵌合部としての係止谷を有する複数個の内歯が連なるよう求心方向に突設されてなる内周被嵌合部列としての内歯列との組み合わせからなるものとすることができ、該内周ロックピンの短柱形が、忠実軸または中空軸(パイプ状)の何れか一方とされたものとすることが可能である。
【0032】
中間キャップの規制ピンは、外端キャップの時計回り規制片か、または他端規制片かの何れか一方に係合し、該中間キャップに対する外端キャップの回転軸心回りの回動許容角度範囲を超えた過剰な回動を阻止する機能を分担し、内周ロックピンとは別の位置に配されたものとしなければならず、後述する実施例にも示しているように、1本の内周ロックピンと、該内周ロックピンから同軸心回りに180°の開き角度を隔てて配され、該内周ロックピンの同軸心方向の長さと同じ長さ、ないしは該外端キャップ内に収まる最大寸法の間の何れかの長さに設定されたものとして該中間キャップの頭壁に立設されたものとすべきであり、可能な範囲で出来るだけ同軸心方向の長さが短く設定されたものとするのが良い。
【0033】
弾性付勢機構は、手指による外端キャップの牽引操作によって簡単に操作可能な強さの弾発力を発揮する機能を担い、例えば、バネ、ゴム、磁石、圧縮気体などの反発力を利用したものとすることができ、より具体的には、後述する実施例にも示しているように、圧縮コイルバネからなるものとするのが良い。
【0034】
外端キャップは、直管形LEDランプのランプ本体の端部に配された中間キャップに対し、ソケット端子が、該直管形LEDランプを支持するのに充分な強度を持って突設されたものとする上、該直管形LEDランプのランプ本体の端部に配された中間キャップに対し、該ソケット端子を、該ランプ本体の軸心回りに回動自在、且つ同軸心回り方向の調節単位角度となる姿勢に仮固定可能とする機能を分担し、その周壁の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁の内壁に筒軸部、および該外端壁にソケット端子が夫々設けられ、該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該筒軸部が該軸支筒部に対し回動自在且つ、同軸心方向に進退自在に軸着され、抜脱防止機構が設けられ、該当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されてなるレバー部、および、該外周被嵌合部列中の何れか一つの外周被嵌合部に対し、同軸心方向に嵌合可能な外周嵌合部が、該レバー部の先端にロックレバーが設けられ、外周ロック機構の一部、および内周ロック機構の一部を有するものとすべきである。
【0035】
より具体的には、後述する実施例にも示すが、その周壁の同軸心方向の外端に外端壁が設けられ、基端が当接筒端とされ、該外端壁に一対のソケット端子および該軸支筒部に対し、回動自在且つ同軸心方向に進退自在に挿入された筒軸部が設けられ、該当接筒端が該中間キャップの頭壁に離脱自在に当接されると共に、該当接筒端から該一対のソケット端子間を結ぶ仮想直線および同軸心に直交する遠心方向の一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し同軸心方向に嵌合可能な短柱形の外周嵌合部としての外周ロックピンが突設されたロックレバーが設けられ、該穴円弧列と該ロックレバーとからなる外周ロック機構とされ、該周壁の該ロックレバーから同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置、および同軸心回りの時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所と、同軸心回りの反時計回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所との夫々に、該当接筒端から一定深さとなる内周壁に掛けて該内周ロックピンが嵌合する内周被嵌合部としての係止谷を有する複数個の内歯が連なる内周被嵌合部列として内歯列が求心方向に突設され、該中間キャップの頭壁の内がわとなる該外端キャップの筒軸部の外周囲に、外端が頭壁の内壁に当接されるよう弾性付勢機構としての圧縮コイルバネが周設された上、該圧縮コイルバネの内端が、該筒軸部の内端に螺着された抜脱防止機構としてのビスで抜脱不能に弾装されたものとするのが良い。
【0036】
ロックレバーは、外周ロック機構の一部をなし、その先端の外周ロックピンが、中間キャップの穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し嵌合し、外端キャップに対する中間キャップの回転軸心の回りの回動規制し、仮固定可能とする機能を分担し、外端キャップの当接筒端から同軸心に直交する遠心方向の少なくとも何れか一方に延伸されたレバー部、および、該穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し、同軸心方向に嵌合可能な短柱形の外周ロックピンが、該レバー部の先端に設けたものとしなければならず、後述する実施例にも示しているように、外端キャップの当接筒端から該一対のソケット端子間を結ぶ仮想直線および同軸心に直交する遠心方向の一方に延伸されたレバー部および該レバー部の先端に、該穴円弧列中の何れか一つの嵌合穴に対し、同軸心方向に嵌合可能な短柱形の外周ロックピンが突設されたものとするのが良い。
【0037】
外端キャップのソケット端子は、照明灯装置のソケット部に対し、少なくとも機械的に接続可能とする機能を分担し、例えば、照明灯装置のソケット部に対し、機械的および電機的に接続可能とするものとすることができ、より具体的には、JEL規格(日本照明工業会規格)のL形ピン口金GX16t-5に準ずるものとすることが可能である外、後述する実施例にも示すように、JIS規格(日本工業規格)のG13形ソケットの照明灯装置のソケット部に組み込み可能な形状とされたものとすることができる。
そして、外端キャップの筒軸部は、中間キャップの頭壁の軸支筒部に対し、該外端キャップを該中間キャップの軸心回りに回動自在に軸支する機能を分担し、中間キャップの軸支筒部に対し、同軸心周りに回動自在且つ同軸心方向に進退自在に挿着され、抜脱防止機構および弾性付勢機構が設けられたものとしなければならず、より具体的には、該中間キャップの内部に露出状となった端部に抜脱防止機構および弾性付勢機構が設けられたものとするのが良く、後述する実施例にも示すように、中間キャップの頭壁の内がわとなる該外端キャップの筒軸部の外周囲に、外端が頭壁の内壁に当接されるよう弾性付勢機構としての圧縮コイルバネが周設された上、該圧縮コイルバネの内端が、該筒軸部の内端に螺着された抜脱防止機構としてのビスで抜脱不能に弾装されたものとするのが良く、該筒軸部は、その形状が略全長に渡って円筒状または先端がわに向かう程細くなるテーパー形筒状とすることが可能であり、該筒軸部の内端寄りの範囲にのみビスが螺着するための下穴または雌ネジ穴などが穿設されてなるものとすることができる。
【0038】
内周ロック機構の内歯列は、中間キャップに設けられた内周ロックピンが離脱可能に係合し、中間キャップに対し、外端キャップを軸心回り方向の選択された角度姿勢位置に仮固定可能とする機能を分担し、外キャップの内周壁に、軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所の何れか一箇所に該内周ロックピンを選択的に嵌合可能な形状のものとしなければならず、外キャップの周壁の当接筒端寄りの内周壁に対し、同軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所に該内周ロックピンが嵌合する係止谷を有する複数個の内歯が連なる内歯列が求心方向に突設されたものとするのが良く、より具体的には、係止谷が、内周ロックピンに軸心方向に嵌合する凹欠形状とされ、外端キャップの内周壁に例えば20°、22.5°または30°置きなどの一定の調節単位角度置き毎、軸心回り方向に沿って配列されたものとするのが良く、該係止谷間の開き角度は、5°,10°,15°,25°,35°,40°,45°などと様々な値に設定することが可能であり、同係止谷の軸心方向の断面形状は、内周ロックピンの中間キャップの回転の軸心の遠心がわの断面が嵌合する形状とされており、例えば、該内周ロックピンの軸心方向の断面形が、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形の何れか一つの中実軸状とされるか、または、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形または異形の何れか一つの中空軸状かの何れか一方の中間キャップの回転の同軸心の遠心がわの断面が嵌合する谷形状とされたものとするのが良い。
【0039】
内周ロック機構の内歯列の係止谷は、内周ロックピンが軸心方向に係合し、中間キャップに対して外端キャップの軸心回り方向の回動を仮固定し、また、内周ロックピンが軸心方向に離脱し、中間キャップに対して外端キャップの軸心回り方向の回動を可能とする機能を分担し、該内周ロックピンが軸心方向に近接移動して嵌合し、中間キャップに対して外端キャップの軸心回り方向の回動を仮固定し、該内周ロックピンが軸心方向に離脱移動し、中間キャップに対して外端キャップの軸心回り方向の回動を可能とするよう、該内周ロックピンの軸心方向の断面形状より僅かに大きな孔、または溝形状とされたものとするのが良く、図示していないが、軸心回り方向の調節単位角度置きとなる複数箇所の夫々に、複数個の孔または複数個の溝の少なくとも何れか一方が設けられ、何れか選択された角度位置の複数個の孔または複数個の溝の少なくとも何れか一方に対し、中間キャップに設けられた複数の内周ロックピンが嵌合するものとされたものとすることができる。
【0040】
外端キャップの時計回り規制片および反時計回り規制片は、中間キャップに対し、外端キャップが軸心方向に牽引操作され、内歯列に対する内周ロックピンの嵌合が解かれ、該中間キャップに対し、該外端キャップが同軸心回りに回動操作された場合であって、しかも該内周ロックピンが、該内歯列の範囲(回動許容角度範囲)を超えて回動操作されようとした場合に、該中間キャップの規制ピンが、該外端キャップの時計回り規制片または反時計回り規制片の何れか対応する一方に係合し、該中間キャップの対する該外端キャップの回動操作を強制的に制動可能とする機能を分担し、外端キャップに対して一体に成型されたものとすることができる外、別部品からなる時計回り規制片および反時計回り規制片が該外端キャップに対して取り付けられたものとすることが可能である。
【0041】
より具体的に示すと、後述する実施例にも示すように、中間キャップの軸心回りの反時計回りの最外の嵌合穴に該外端キャップの外周ロックピンが嵌合され、しかも該外端キャップの内歯列の軸心回りの時計回り方向の最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合に、同軸心回りの時計回り方向の最外の係止谷から同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置に配する事となる該規制ピンに係合する時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設されると共に、該中間キャップの軸心回りの時計回りの最外の嵌合穴に該外端キャップの外周ロックピンが嵌合され、しかも該内歯列の同軸心回りの反時計回りの最外の係止谷に該内周ロックピンが嵌合された場合に、同軸心回りの反時計回りの最外の係止谷から同軸心回りに180°の開き角度を隔てた位置に配する事となる該規制ピンに係合する反時計回り規制片が該周壁の当接筒端から求心方向に突設されたものとすることができる。
【0042】
外周ロック機構の外周ロックピンは、軸心方向の嵌合方向に突設され、基端から先端まで一定形状および一定寸法に設定された短柱形のものとするのが望ましいく、また、内周ロック機構の内周ロックピンもまた、軸心方向の嵌合方向に突設され、基端から先端まで一定形状および一定寸法に設定された短柱形のものとするのが望ましいが、中間キャップおよび外端キャップが、例えば、合成樹脂成形品やセラミックス製品、金属部品などの成形や焼成、鋳造、鍛造などによって製造されたものの場合に、該外周ロックピンおよび内周ロックピンは、成型用の型に由来する抜き勾配を有するものとされ、基端から先端がわに向かう程、極僅かに先細となる錐状短柱形のものとすることが可能であり、また、中間キャップおよび外端キャップが切削加工によって製造される場合などにあっても、錐状短柱形のものとすることができ、より具体的には、例えば、先端がわが切除された円錐短柱形、楕円錐短柱形、三角錐短柱状、四角錐短柱状、その他の多角錐短柱形または異形錐短柱形の何れか一つとすることができる。
【0043】
そして、外周ロック機構の嵌合穴は軸心方向に凹設され、基端から先端まで一定形状および一定寸法の柱形の穴とされたものとするのが望ましいが、中間キャップおよび外端キャップが、例えば、合成樹脂成形品やセラミックス製品、金属部品などの成型や焼成、鋳造、鍛造などによって製造されたものの場合には、成型用の型に由来する抜き勾配を有するものとされ、開口がわから深部がわに向かう程、極僅かに細くなる錐状柱形の穴とされたものとすることが可能であり、また、中間キャップおよび外端キャップが切削加工によって製造される場合などにあっても、錐状柱形のものとすることができ、より具体的には、例えば、先端がわが切除された錐短柱形、楕円錐柱形、三角錐柱状、四角錐柱状、その他の多角錐柱状または異形錐柱状の何れか一つとすることができ、また、内周ロック機構の係止谷は、軸心方向に向かう半筒形に凹設され、基端から先端まで一定形状および一定寸法の半錐状柱形の溝とされたものとするのが望ましいが、深部がわに向かう程、極僅かに細くなる半裁錐状柱形の溝からなるものとすることが可能であり、より具体的には、例えば、先端がわが切除された半裁円錐柱形、半裁楕円錐柱形、半裁三角錐柱状、半裁四角錐柱形、その他の半裁多角錐柱形または半裁異形錐柱形の何れか一つとすることができる。
【0044】
また、外端キャップには、各ソケット端子に接続された電力供給用のハーネスが、中間キャップの軸支筒部に接触するのを防止する機能を分担することとなる配線ガード片が設けられたものとすることができ、外端キャップの外端壁の内壁が、筒軸部が挿入された該軸支筒部よりも遠心がわであり、しかも内周ロック機構の内周被嵌合部列、または、内周被嵌合部列としての内歯列の何れか一方よりも求心がわとなる軸心周りの円周上であって、一対のソケット端子の夫々の近傍に配された一対の配線ガード片を有したものとすることが可能であり、より具体的には後述する実施例にも示すとおり、外端キャップの外端壁の内壁が、筒軸部が挿入された該軸支筒部よりも遠心がわであり、しかも内歯列よりも求心がわとなる軸心周りの円周上であって、一対のソケット端子の夫々の近傍に配された一対の配線ガード片を有し、各ソケット端子に接続された夫々のハーネスが、該軸支筒部よりも遠心がわに配するよう各配線ガード片に係止可能なものとされてなるものとすることができ、各配線ガード片は、夫々小板片状や鈎棒状のものなどとすることができる外、複数本の棒体が案内方向に沿って並べて立設されてなるものなどとすることを可能とするものであり、外端キャップに対し一体成型されたものとすることができる外、別部品からなるガード片が外端キャップに対し取り付けられたものとすることができる。
【0045】
更に、外端キャップの周壁には、表示目盛が設けられたものとすることができ、例えば、該表示目盛は、該外端キャップに対して軸心回り方向の何れの角度位置に中間キャップを仮固定可能か否か、および、外端キャップに対する中間キャップの同軸心回り方向の回動限度位置を目視確認可能とする機能を分担し、外端キャップの内周被嵌合部列の各内周被嵌合部の遠心がわに対応する外キャップの周壁の外周壁に目視確認可能な印として設けられたものとすることができ、より具体的には、外端キャップの内歯列の各係止谷の遠心がわに対応する外キャップの周壁の外周壁に目盛線や記号、数字などの印刷表示部、突起部、溝部、有底穴、貫通孔などの少なくとも何れか一からなるものとすることができる。
【0046】
照明灯装置は、この発明のカメラ付き直管形LEDランプが交換自在に機械的に組み込まれていて電気的に接続可能となり、該カメラ付き直管形LEDランプに電力を供給可能とする機能を担い、直管形蛍光ランプ用のソケット部が設けられたものとしなければならず、従来型の直管形蛍光ランプを交換自在に組み込み可能とされたものとすることが可能である外、カメラの有無に拘わらず、直管形LEDランプ専用とすることが可能であり、建築物などの照明灯の設置対象箇所、または監視カメラの設置対象箇所の少なくとも何れか一方に設置されたものとするのが望ましい。
【0047】
この発明のカメラ付き直管形LEDランプの透光カバーは、内蔵されるLEDチップが発する照明光を、カメラ付き直管形LEDランプの外がわに透過、照射可能とすると共に、外観を各種の直管形蛍光ランプの何れか一の外観形状を呈するという機能を分担し、LEDチップ、およびその他の内蔵部品類などが外部に露出しないよう包囲すると共に、照明光を適度に分散したり、集光したり、波長を選択したりする機能が付加されたものとすることができる。
【0048】
この発明のカメラ付き直管形LEDランプのLEDチップは、電源回路からの電力を受けて発光し、この発明のカメラ付き直管形LEDランプの照明光を発するようにする機能を分担し、照射範囲を昼光色、昼白色、白色、温白色または電球色の少なくとも何れか一の発光色に照明するものとすることができる外、昼光色、昼白色、白色、温白色および電球色の外の青色、紫色、赤色、橙色、黄色、緑色などの有色光の何れか一の発光色に照明するものとすることが可能であり、赤外光や紫外光が重畳されて照射範囲に到達するようにされたものとすることが可能であって、LEDチップの種類は、砲弾型、表面実装型(SMD:Surface Mount Device)、チョップオンボード(COB:Chip-On-Board)、その他の構造のもの中の少なくとも何れか一種とすることが可能であり、透光カバーに包囲されるよう設けられた基板に対して複数個が搭載されたものとするのが望ましい。
【0049】
演算処理部は、小型カメラおよび無線機などの各機能的部品を自動的に制御可能とする機能を担い、記憶部を有し、電源回路からの電力を受けて動作するものとすべきであり、より具体的には、読み取り可能、および読み書き可能の何れか一方の半導体メモリーが接続されたCPU(Central Processing Unit)、およびリレー回路などの制御回路の何れか一とすることが可能であって、後述する実施例にも示すとおり、記憶部は、小型カメラを自動制御する画像処理ソフトウェア、無線機を自動制御する自動通信ソフトウェア、画像処理ソフトウェア、マイクを自動制御する録音制御ソフトウェア、スピーカーを自動制御する音声出力ソフトウェアを記憶し、更に、それら画像処理ソフトウェア、自動通信ソフトウェア、録音制御ソフトウェアおよび音声出力ソフトウェアを統合制御可能とする統合制御ソフトウェアを記憶したものとすることができ、各制御ソフトウェアは、無線機および無線通信ネットワークを介したホストコンピュータ・端末装置(外部無線機)からの通信を通じて、この発明のカメラ付き直管形LEDランプの管理者によって書き換えることが可能なものとすることができる。
【0050】
小型カメラは、透光カバーの外がわに設定された撮像対象範囲を撮像し、その画像信号を演算処理部に送信する機能を担い、撮像部が、この発明のカメラ付き直管形LEDランプの照明灯装置のソケット部に交換自在に装着可能な外郭形状および外郭寸法内に収まり、該カメラ付き直管形LEDランプの照明の妨げにならないよう配され、該カメラ付き直管形LEDランプの設置条件に応じて撮像対象範囲を調節できるよう、撮像部の角度姿勢を調節可能とする撮像範囲調節機構が組み込まれたものとすることが可能であり、CCD(Charge Coupled Device)カメラなどの小型カメラとすることができ、CMOSカメラとするのが望ましく、サーモグラフィ機能を有するものとすることができ、一個のカメラ付き直管形LEDランプの複数箇所に2台以上の小型カメラが設けられ、撮像された対象物(者)の位置を三角測量可能なものとされてなるものとすることが可能であり、画像処理ソフトウェアに従い、演算処理部の自動制御を受けて動作するものとするのが良い。
【0051】
無線機は、この発明のカメラ付き直管形LEDランプの演算処理部の外部無線機との通信を可能とする機能を担い、より具体的には、例えば照明範囲監視・警報システムにおける無線通信ネットワークに接続された、別のこの発明のカメラ付き直管形LEDランプの無線機(外部無線機)およびホストコンピュータ・端末装置の外部無線機の少なくとも何れか一方と通信可能とする機能を有し、無線通信、無線LAN(Local Area Network、以降省略する)、Wi-Fi(登録商標、以降省略する)、Bluetooth(登録商標、以降省略する)、BLE(Bluetooth Low Energy,以降省略する),Beaconの少なくとも何れか一の通信が可能なものとされたものとすべきであり、加えて、3G(Generation,以降省略する)、LTE(Long Term Evolution,以降省略する)、4G(Generation、以降省略する)または5G(Generation,以降省略する)の少なくとも何れか一の移動通信規格の通信が可能なものとすることが可能であり、後述する実施例にも示しているように、面状、棒状、または基板上にプリントされたものなどの中の少なくとも何れか一の形状のアンテナ部を有し、該アンテナ部が、透光カバーの外表面に対して所定の傾斜角度姿勢に設けられてなるものとすることができる。
【0052】
マイクは、この発明におけるカメラ付き直管形LEDランプの設置場所の周辺音声を感知し、その周辺音声の音声信号を演算処理部に送信する機能を分担し、カメラ付き直管形LEDランプの設置場所の周辺の、小型カメラの撮像対象範囲に向けられたものとするのが望ましく、集音の向きを調節可能とする集音方向調節機構が組み込まれたものとすることが可能であり、スピーカーは、演算処理部が送信する音声信号を外部に向けて音声出力する機能を分担し、この発明のカメラ付き直管形LEDランプの設置場所の周辺に接近する人や動物、その他の音声を感知可能な対象物などに向けて音声を出力可能とする機能を有し、盲導犬、野鳥、犬、猫、鹿、猪、その他の動物、可聴帯域を超えた音声を受信可能な自動機械、ロボットなどに感知されるよう、可聴帯域外の20KHz以上の警報音を発するものとされたものとすることが可能である。
【0053】
無線通信ネットワークは、照明範囲監視・警報システムが設置される対象範囲内の各照明灯装置に交換自在に装着されたこの発明のカメラ付き直管形LEDランプ、および、ホストコンピュータ・端末装置が無線接続可能な環境であり、例えば、無線LAN,Wi-Fi,Bluetooth,BLEによる無線通信のネットワークや、センサネットワーク、その他の無線ネットワークの中の少なくとも何れか一の無線通信技術を利用したものとするのが望ましく、ホストコンピュータ・端末装置は、該照明範囲監視・警報システムが設置される対象範囲内の各照明灯装置に交換自在に装着されたこの発明のカメラ付き直管形LEDランプと通信可能であり、各カメラ付き直管形LEDランプを個別に制御可能とする機能を担い、ホストコンピュータ・端末装置が、その無線機(外部無線機)を介してカメラ付き直管形LEDランプの無線機と通信したり、小型カメラの中継画像、および、演算処理部が記憶部に自動的に記録した録画画像をホストコンピュータ・端末装置のディスプレイに表示したり、マイクが検知した音声、および演算処理部が記憶部に自動的に記録した録音音声をホストコンピュータ・端末装置のスピーカーから出力したり、ホストコンピュータ・端末装置のマイクで検知した音声および、演算処理部が記憶部に予め記録されている音声をカメラ付き直管形LEDランプのスピーカーから音声出力したりすることが可能である外、BluetoothまたはBLEの何れか一方の通信によってBeaconの機能を搭載したスマートフォンやタブレットPC(Personal computer,以降省略する)などと個別に通信可能なものとすることができる。
【0054】
無線通信ネットワークは、建築物の適宜間隔を隔てて設置された複数個の照明灯装置に対し、夫々この発明のカメラ付き直管形LEDランプが組み込まれ、各カメラ付き直管形LEDランプの無線機と通信可能な無線通信ネットワークを介して通信可能なホストコンピュータ・端末装置を有し、該ホストコンピュータ・端末装置が、線通信ネットワークを介して各カメラ付き直管形LEDランプの演算処理部と、インフラストラクチャー・モード(infrastructure mode,以降省略する)の通信が可能とされたものとすることが可能である外、建築物の適宜間隔を隔てて設置された複数個の照明灯装置に対し、夫々この発明のカメラ付き直管形LEDランプが組み込まれ、各カメラ付き直管形LEDランプの無線機と通信可能な無線通信ネットワークを介して通信可能なホストコンピュータ・端末装置を有し、該ホストコンピュータ・端末装置が、無線通信ネットワークを介して各カメラ付き直管形LEDランプの演算処理部と、アドホック・モード(ad hoc mode,以降省略する)の通信が可能とされたものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図面は、この発明の照明角度調節型口金、およびそれが組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
図1】分解されたこの発明の照明角度調節型口金を示す斜視図である。
図2】分解された照明角度調節型口金を示す側面図である。
図3】分解された照明角度調節型口金を断面化して示す側面図である。
図4】中間キャップを示す正面図である。
図5】中間キャップを示す背面図である。
図6】外端キャップを示す正面図である。
図7】外端キャップを示す背面図である。
図8】電源用ハーネスが配された外端キャップを示す背面図である。
図9】外周ロックピンが穴円弧列の中央の嵌合穴に嵌合された外端キャップを透視して示す正面図である
図10】外周ロックピンが穴円弧列の反時計回り最外の嵌合穴に嵌合された外端キャップを透視して示す正面図である
図11】外周ロックピンが穴円弧列の時計回り最外の嵌合穴に嵌合された外端キャップを透視して示す正面図である
図12】仮固定状態の照明角度調節型口金を断面化して示す側面図である。
図13】仮固定が解除された状態の照明角度調節型口金を断面化して示す側面図である。
図14】この発明のカメラ付き直管形LEDランプを示す底面図である。
図15】カメラ付き直管形LEDランプを示す側面図である。
図16】カメラ付き直管形LEDランプの角度調節範囲を示す正面図である。
図17】照明灯装置に装着されたカメラ付き直管形LEDランプを示す斜視図である。
図18】マイクおよびスピーカーを有するカメラ付き直管形LEDランプを示す底面図である。
図19】両端がわに小型カメラ、マイクおよびスピーカーを有するカメラ付き直管形LEDランプを示す底面図である。
図20】アドホック・モードの通信の照明範囲監視・警報システムを示す概念図である。
図21】インフラストラクチャー・モードの通信の照明範囲監視・警報システムを示す概念図である。
【実施例1】
【0056】
図1ないし図17に示す事例は、中間キャップ2と外端キャップ4とからなり、中間キャップ2は、軸支筒部SSおよび内周嵌合部NPが設けられ、頭壁23の軸心CL回りの複数箇所に外周被嵌合部CHが配された外周被嵌合部列HRが設けられ、外端キャップ4は、当接筒端42が設けられ、外端壁41に筒軸部CSおよびソケット端子ST,STが設けられ、該筒軸部CSが該軸支筒部SSに対し回動自在且つ同軸心CL方向に進退自在に軸着され、抜脱防止機構7が設けられ、外周嵌合部FPが設けられたレバー部LRを有するロックレバーLLが設けられ、外周ロック機構ALとされ、該外周ロック機構ALとは反対となる同軸心CL回りの複数箇所に該内周嵌合部NPが嵌合する内周被嵌合部LVが配された内周被嵌合部列TRが設けられ、内周ロック機構BLとされ、該中間キャップ2内に弾性付勢機構6が設けられてなるものとした、この発明の照明角度調節型口金における代表的な一実施例を示すものである。
【0057】
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の照明角度調節型口金1は、カメラ付き直管形LEDランプ8のランプ本体80の両端の中の少なくとも一端に対して結合される中間キャップ2と、該中間キャップ2の外端23に設けられる外端キャップ4とからなり、該中間キャップ2は、該ランプ本体80の外径と略同じ外径に設定された円筒形とされた中間周壁20を有し、図3図5図12および図13に示すように、中間周壁20の軸心CL方向の内端CMには、該ランプ本体80の筒状の外端、または、該ランプ本体80の端部に配された電装ボックスEBの筒状の外端の何れか一方に対し、該筒状の外端の外壁の全周囲に嵌合する外嵌筒部EFと、同筒状の外端の全周の環状の端壁に当接する当接環状端AEと、同筒状の外端の内壁の同軸心CL周りの180°置きとなる2箇所に嵌合する内嵌筒状部IF,IFとからなり、同筒状の外端に対し、同軸心CL方向の外がわから中央がわに向けて嵌着される筒状嵌合縁部CM、および、該内嵌筒状部IF,IFの間であって同軸心CL周りの180°置きとなる2箇所の夫々に、外端23から内端21に縦貫され、中途部に外端23がわに向く座面を有するネジ装着孔22,22からなる結合端構造部21が設けられている。
【0058】
図1ないし図5に示すように、中間キャップ2の外端23は外がわが平面状の頭壁23とされ、該頭壁23の外壁には、軸心CLに同心上に配され、外端キャップ4の周壁40の基端42から外端壁41の内壁までの距離に一致するか、それよりも僅かに短いかの何れか一方の長さに設定され、しかも筒軸部CSが、同軸心CL周りに回動自在、および、同軸心CL方向に進退自在に摺動可能に装着される内周壁形状とされた軸支筒部SSが突設され、該軸支筒部SSの内端CMがわには、弾性付勢機構としての圧縮コイルバネ6の外端が同軸心CL上に嵌合する環状座部ANおよびこれに連なる短筒部SCが一体化されており、また同頭壁23の外壁には、該外端キャップ5の周壁40の内周壁の直近の内がわとなる同軸心CL周りの円周上であって、該ネジ装着孔22,22の間となる180°置きとなる2箇所の中の一方に、該外端キャップ4の基端42から外端壁41の内壁までの寸法の1/4の長さに設定された1本の内周ロックピンNPが立設され、また、同軸心CL周りの該内周ロックピンNPと同じ円周上であって、該180°置きとなる2箇所の中の他方に、該内周ロックピンNPと同じ長さに設定された1本の規制ピン3が立設されたものとなっている。
【0059】
規制ピン3は、内周ロックピンNPと同じ長さ、ないし、該外端キャップ4の基端42から外端壁41の内壁までの寸法の間の何れかに設定されたものとすることが可能である。また、該中間キャップ2の頭壁23には、該軸支筒部SS、内周ロックピンNPおよび規制ピン3の余となる範囲であって、軸心CL周りに回動する外端キャップ4のソケット端子ST,STの各軌道に略対応する軸支筒部SS回りの一対の円弧状の範囲に、夫々配線用の円弧状孔24,24が穿設されたものとしてある。
【0060】
図4に示すように、頭壁23の該外端キャップ4よりも遠心がわの同一半径の仮想円弧上の、該内周ロックピンNPから同軸心CL回りに180°の開き角度を隔てた位置、および、同軸心CL回りの時計回り方向の調節単位角度α(例えば22.5°)置きとなる2箇所(複数箇所)と、同軸心CL回りの反時計回り方向の調節単位角度α(例えば22.5°)置きとなる2箇所(複数箇所)との夫々、合計5箇所に、同軸心CL方向の外端に開口された短柱形の外周被嵌合部CHとしての嵌合穴CHが凹設された外周被嵌合部列HRとしての穴円弧列HRが設けられたものとなっている。
【0061】
図1ないし図3、および図6ないし図11に示すように、該外端キャップ4は、その周壁40の軸心CL方向の外端41に平板隔壁状の外端壁41が設けられ、基端42が、該中間キャップ2の頭壁23に対し、その全周が接合されることとなる当接筒端42とされ、該外端壁41の外壁には、JIS規格(日本工業規格)のG13形ソケットに対応する配置および形状となるよう、同軸心CL周りの円周上に互いに180°の開き角度をもって配された一対のソケット端子ST,STが立設され、同外端壁41の内壁には、同軸心CL上に筒軸部CSが、その内端がわに行く程細くなるテーパー形状の外郭形状とされ、先端の抜脱防止機構7としてのビス7が螺着される範囲に同軸心CL上の雌ネジ孔が穿設されたものとして立設され、同筒軸部CSが、該軸支筒部SSに対し回動自在、且つ、同軸心CL方向に進退自在に装着されるものとなっている。
【0062】
外端キャップ4の当接筒端42が中間キャップ2の頭壁23に離脱自在に当接された場合に、該周壁40の当接筒端42から一定深さとなる、該1本の内周ロックピンNPの長さよりも短い(浅い)深さ位置から、外端壁41の内壁に至る範囲の該周壁40の内周壁に、同軸心CL回り方向の調節単位角度α(例えば22.5°)置きとなる複数箇所、例えば5箇所に該内周ロックピンNPが嵌合する例えば5個の係止谷LVを有する複数個例えば6個の内歯GSが連なる内歯列TRが、同軸心CLの求心方向に突設され、該当接筒端42から該一対のソケット端子ST,ST間を結ぶ仮想直線および同軸心CLに直交する遠心方向の一方に延伸された二等辺三角形舌片状とされたレバー部LR、および、該レバー部LRの先端に、該穴円弧列HR中の何れか一つの嵌合穴CHに対し同軸心CL方向に嵌合可能な短柱形の外周嵌合部FPとしての外周ロックピンFPが突設されたロックレバーLLが設けられている。
【0063】
加えて、図10に示すように、外周ロック機構ALの穴円弧列HRの反時計回り方向の最外の嵌合穴CHに対し、ロックレバーLLの外周ロックピンFPが嵌合され、しかも内周ロック機構BLの内歯列TRの同軸心CLの時計回り方向最外の係止谷LVに該内周ロックピンNP(同図中斜線ハッチング円)が嵌合された場合に、該時計回り方向最外の係止谷LVから同軸心CL回りに180°の開き角度を隔てた位置に配された該規制ピン3(同図中黒塗り円)に係合する時計回り規制片ARが、該周壁40の当接筒端42から同軸心CLの求心方向に突設されると共に、図11に示すように、外周ロック機構ALの穴円弧列HRの時計回り方向の最外の嵌合穴CHに対し、ロックレバーLLの外周ロックピンFPが嵌合され、しかも内周ロック機構BLの内歯列TRの同軸心CL回りの反時計回り方向の最外の係止谷LVに該内周ロックピンNP(同図中斜線ハッチング円)が嵌合された場合に、該反時計回り方向の最外の係止谷LVから同軸心CL回りに180°の開き角度を隔てた位置に配された該規制ピン3(同図中黒塗り円)に係合する反時計回り規制片BRが該周壁40の当接筒端42から同軸心CLの求心方向に突設されたものとなっている。
更に、内周嵌合部NPとしての内周ロックピンNPと、内周被嵌合部列TR(内周被嵌合部)としての内周被嵌合部列TR(内周被嵌合部:係止谷LV)とから内周ロック機構BLがなり、また、外周嵌合部FPとしての外周ロックピンFPと、外周被嵌合部列HRとしての穴円弧列HR(外周被嵌合部:嵌合穴CH)とから外周ロック機構ALがなるものとされている。
【0064】
図3および図11図12に示すように、中間キャップ2の軸支筒部SSに対し、該外端キャップ4の筒軸部CSが軸心CL上に装着され、該外端キャップ4の当接筒端42が該中間キャップ2の頭壁23に当接された場合に、該中間キャップ2の頭壁23の内がわとなる該外端キャップ4の筒軸部CSの外周囲には、外端が頭壁23の環状座部ANおよびそれに連なる短筒部SCに当接、嵌合された弾性付勢機構6としての圧縮コイルバネ6が周設された上、該圧縮コイルバネ6の内端が、該筒軸部CSの内端の雌ネジ孔に対し、座金WSを介して螺着された抜脱防止機構7としてのビス7で抜脱不能に弾装されたものとなっている。
【0065】
図3図5および図8に示すように、該外端キャップ4の外端壁41の内壁には、筒軸部CSが挿入された該軸支筒部SSよりも軸心CLの遠心がわであり、しかも内歯列TRよりも求心がわとなる同軸心CL周りの円周上であって、一対のソケット端子ST,STの夫々の近傍に配された一対の配線ガード片5、5が突設され、各ソケット端子ST,STに接続された夫々の電源用のハーネスHN,HNが、該軸支筒部SSよりも同軸心CLの遠心がわに配するよう各配線ガード片5、5に係止可能なものとされており、また、図1ないし図3に示すように、該外端キャップ4の内歯列TRの各係止谷LV,LV,……の遠心がわに対応する外端壁には、夫々縦凸条の表示目盛DS,DS,……が突設され、図1ないし図4に示すように、該中間キャップ2の頭壁23の内周ロックピンNPおよび外端キャップ4の表示目盛DS,DS,……の遠心がわとなる位置には、同軸心CLの遠心方向に向く直線凹溝状の照明方向表示部LGが刻設されたものとなっている。
【0066】
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の照明角度調節型口金1は、図1ないし図13に示してあるように、中間キャップ2の軸支筒部SSに対し、外端キャップ4の筒軸部CSが軸心CL上に装着され、該外端キャップ4の当接筒端42が該中間キャップ2の頭壁23に当接された上、該中間キャップ2の頭壁23の内壁の環状座部ANおよび短筒部SCに対し、弾性付勢機構6としての圧縮コイルバネ6の外端が軸心CL上に配するよう嵌合され、該外端キャップ4の筒軸部CSの外周囲に周設され、該筒軸部CSの内端の雌ネジ孔に座金WS、および抜脱防止機構7としてのビス7が螺着され、該圧縮コイルバネ6の内端が該座金WSおよびビス7によって抜脱不能に弾装されたものとなっているから、図14に示すように、中間キャップ2の結合端構造部21としての筒状嵌合縁部CM(外嵌筒部EF、当接環状端AE、内嵌筒状部IF)をランプ本体80の外端か、または、電装ボックスEBの外端かの何れか一方に対し嵌合され、同結合端構造部21としてのネジ装着孔22,22に結合ネジCW,CWが螺着され、カメラ付き直管形LEDランプ1または直管形LEDランプ1の何れか一方に一体に組み込まれたものとすることが可能である。
【0067】
図3ないし図8および図14に示すように、該照明角度調節型口金1が、ランプ本体80または電装ボックスEBの何れか一方がわの電源用のハーネスHN,HNが接続される場合には、各電源用のハーネスHN,HNの中途部が、中間キャップ2の頭壁23に開口された円弧状孔24,24の夫々を通じ、該頭壁23の外端キャップ4がわに導出された上、該外端キャップ4の外端壁41の内壁がわに露出されたソケット端子ST,STの各基端に対し、夫々対応する各電源用のハーネスHN,HNの端部が半田付けなどによって接続され、更に、各電源用のハーネスHN,HNの中途部が、直近に配された配線ガード片5、5の軸心CLの遠心がわに取り回わされた上、該中間キャップ2に対し該外端キャップ4が弾性付勢機構6としての圧縮コイルバネ6および抜脱防止機構7としての座金WSおよびビス7によって一体化されたものとなる。
【0068】
以上のように組み立てられた該照明角度調節型口金1は、図9および図13に示しているように、外端キャップ4が圧縮コイルバネ6の弾発力に抗して同軸心CL方向の外方向に牽引操作された場合に、外周ロックピンFPが嵌合穴CHから離脱されると共に、内周ロックピンNPが内歯列TRから離脱され、該外端キャップ4に対する該中間キャップ2の同軸心CL回りの調節単位角度α(例えば22.5°)毎の角度位置調節が可能となり、更に、図10および図13に示すように、外周ロック機構ALの外周ロックピンFPが、同軸心CL回りの反時計回り方向最外の嵌合穴CHから更に反時計回り方向に回動されようとし、且つ、内周ロック機構BLの該内周ロックピンNP(図10中の斜線ハッチング円)が、同軸心CL回りの時計回り方向最外の係止谷LVから更に同時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピン3(図10中の黒塗り円)が、時計回り規制片ARに係合し、該外端キャップ4に対する該中間キャップ2の同時計回り方向への回動が規制される。
【0069】
また、図11および図13に示すように、外周ロック機構ALの外周ロックピンFPが、同軸心CL回りの時計回り方向最外の嵌合穴CHから更に同時計回り方向に回動されようとし、且つ、内周ロック機構BLの該内周ロックピンNP(図11中の斜線ハッチング円)が、同軸心CL回りの反時計回り方向最外の係止谷LVから更に同反時計回り方向に回動されようとした場合に、該規制ピン3(図10中の黒塗り円)が、反時計回り規制片BRに係合し、該外端キャップ4に対する該中間キャップ2の同反時計回り方向への回動が規制され、例えば5箇所の係止谷LV,LV,……に渡る回動許容角度範囲SU(例えば90°)の範囲で回動操作自在であると共に、それを超える過度の回動操作を防止するものとなり、図12に示すように、該牽引操作を解除すると、該圧縮コイルバネ6の復帰力が、該外端キャップ4を同軸心CL方向の内方向に引き戻し、当接筒端42が該中間キャップ2の頭壁23に当接されると共に、外周ロック機構ALの外周ロックピンFPが、穴円弧列HRの何れか一の嵌合穴CH選択的に嵌合され、しかも内周ロック機構BLの内周ロックピンNPが該内歯列TRの何れか一の係止谷LVに選択的に嵌合され、該外端キャップ4に対し該中間キャップ2が、同軸心CL回りに移動不能に自動的に仮固定されるものとなる。
【実施例2】
【0070】
図1ないし図14に示した前記実施例1の照明角度調節型口金1は、図15ないし図21に示すように、JIS規格(日本工業規格)のG13形ソケットの照明灯装置LDのソケット部SKに組み込み可能な形状、寸法とされたカメラ付き直管形LEDランプ8に対し組み込まれたものとすることができる。
【0071】
図1ないし図21の各図から明確に把握できるとおり、この発明のカメラ付き直管形LEDランプ8は、例えば40形タイプ(管長1198mm/G13口金)直管蛍光灯形の外郭形状および外郭寸法に設定され、同型の照明灯装置LDのソケット部SK,SK間に交換自在に装着可能なものとされており、該メラ付き直管形LEDランプ8の直管形のランプ本体80の周回りの設置の際天井(上方:照明方向とは反対がわ)向きとなる一側壁に、アルミニウム合金製であって外周壁に放熱用の複数の溝が刻設された筐体ヒートシンク部HSが設けられ、該筐体ヒートシンク部HSの設置の際床(下方:照明方向)向きとなる内壁の軸心CL方向の一端がわを除く範囲には、複数個のLEDチップLE,LE, … …を配設されたLED基板LBが、各LEDチップLE,LE, … …の発光面を該筐体ヒートシンク部HSとは反対向きであって設置の際床(下方:照明方向)向きとするよう設けられ、更に、該LED基板LBを該筐体ヒートシンク部HSとの間に挟み込むよう、該筐体ヒートシンク部HSとは反対がわの設置の際床(下方:照明方向)向きとなる周回りの他側周壁に、乳白色磨りガラス状の仕上げとした透明難燃素材製(例えばポリカーボネート製)の透光カバーTCが設けられたものとなっている。
【0072】
透光カバーTCは、軸心CL方向の一端が筐体ヒートシンク部HSよりも短く設定され、該筐体ヒートシンク部HSの該透光カバーTCおよびLED基板LBが設けられていない範囲には、設置の際床(下方:照明方向)向きとなる周壁が下向きに膨出され、該透光カバーTCに面する側壁が該透光カバーTCからの照射光の妨げとならないよう、該透光カバーTCに対し、(直管形のランプ本体80の軸心CLに対し、)5°ないし60°、望ましくは15°の角度に傾斜された姿勢とされた傾斜側壁SWを有する下向き膨出部DBが一体化された金属製の電装ボックスEBが設けられ、該電装ボックスEBの下向き膨出部DBの、該直管形のランプ本体80の設置の際床(下方:照明方向)向きとなる周壁の略前面には、耐熱強化ガラス板HGが嵌め込まれ、その内部には撮像部Cが該直管形のンプ本体80の設置の際床(下方:照明方向)向きとなる姿勢に支持された小型カメラCとしてのCMOS(complementary metal oxide semiconductor,以降省略する)カメラCが設けられている。
【0073】
当該ランプ本体80の筐体ヒートシンク部HSおよび電装ボックスEBからなる円筒形の一端、および、該筐体ヒートシンク部HSおよび透光カバーTCとからなる円筒形の他端の夫々には、前記実施例1に示した照明角度調節型口金1,1が、筒状嵌合縁部CM(外嵌筒部EF、当接環状端AE、内嵌筒状部IF)が嵌合された上、各ネジ装着孔22,22,……の夫々を通じて、結合ネジCW,CW,……が螺着され、一体化されたものとなり、該電装ボックスEB内には、当該LED基板LBと、該電装ボックスEBに近いがわに設けられた一方端の照明角度調節型口金1のソケット端子ST,STとを繋ぐ電源回路PCが内装され、他方端の照明角度調節型口金1には、電源回路PCが接続されておらず、ソケット部SKに対して機械的に接続可能なものとされ、更に、該電装ボックスEB内には、電源回路PCが設けられ、該電源回路PCから供給される電力で機能する演算処理部AP、該演算処理部APに設けられた記憶部MR、および、無線機Rが内蔵され、外部無線機との通信を可能とするものとされ、電源回路PC、CMOSカメラCおよび無線機Rが、演算処理部APの自動制御を受けて動作するものとなっており、図15に示すように、該CMOSカメラCは、その撮像部が該ランプ本体80の外がわに設定された撮像対象範囲δに向けられたものとされている。
【0074】
当該照明角度調節型口金1,1は、110形タイプ(管長2367mm/R17d形口金)直管蛍光灯形の外郭形状に設定した直管形のランプ本体80に対し、該当するタイプのソケット端子ST,STが設けられたものとされた上、組み込まれたものとすることが可能である。
このカメラ付き直管形LEDランプ8は、両側給電タイプのものとすることが可能であって、例えば、一端の照明角度調節型口金1を通じて供給をされた外部電力(商用電源:AC100/200V)は、電装ボックスEBを経由し、LED基板LBに供給されて照明用の電源とされ、他端の照明角度調節型口金1を通じて供給された外部電力(商用電源:AC100/200V)は、電装ボックスEB内の演算処理部AP、CMOSカメラC、無線機Rに供給されるものとすることが可能である。
【0075】
複数個のLEDチップLE,LE,……は、近赤外波長および遠赤外波長の赤外光が重畳された昼光色、昼白色、白色、温白色および電球色の少なくとも何れか一の発光色に照明するものとされており、CMOSカメラCは、可視光画像に加えて近赤外波長および遠赤外波長の画像も捕らえることができるものとされている。
【0076】
無線機Rは、BLEにより、位置情報を発信すると共に双方向無線通信可能なビーコンモジュールRとされ、演算処理部APは、記憶部MRに、CMOSカメラCを自動制御する画像処理ソフトウェア、無線機Rを自動制御する自動通信ソフトウェア、および、画像処理ソフトウェアならびに自動通信ソフトウェアを統合制御可能とする統合制御ソフトウェアを、書き換え可能または書き換え不能の何れか一方の状態に記憶し、演算処理部APが、統合制御ソフトウェアに従い、通信ソフトウェアおよび画像処理ソフトウェアを自動的に制御可能なものとされている。
【0077】
図14図17図20および図21に示すように、統合制御ソフトウェアは、画像処理ソフトウェアを起動し、該画像処理ソフトウェアは、CMOSカメラCが捕らえた画像情報を、カラー映像として自動的に記録する上、CMOSカメラCが捕らえた画像情報の中、近赤外波長の画像情報を抽出し、白杖、白い傘およびビニール傘との形状の違い、例えば、傘のカバーを透視して骨(金属)部分を識別可能とするよう画像処理し、白杖と認識し、更に、例えば、該白杖を持つ人が、撮像対象範囲内に予め設定された危険区域に近づくか、進入したと判断した場合には、統合制御ソフトウェアが、自動通信ソフトウェア(無線機R)およびホストコンピュータ・端末装置HCの外部無線機を介してホストコンピュータ・端末装置HCに警報を発するものとすることができる。
【0078】
また、統合制御ソフトウェアによって起動された画像処理ソフトウェアは、CMOSカメラCが捕らえた画像情報を、カラー映像として自動的に記録する上、CMOSカメラCがサーモグラフィ機能によって捕らえた遠赤外波長の画像情報を抽出し、放射温度の違いにより、盲導犬とキャリーバッグとを識別可能とするよう画像処理し、盲導犬と認識し、更に、例えば、該盲導犬を連れた人が、撮像対象範囲内に予め設定された危険区域に近づくか、進入したと判断した場合には、統合制御ソフトウェアが、自動通信ソフトウェア(無線機R)およびホストコンピュータ・端末装置HCの外部無線機を介してストコンピュータ・端末装置HCに警報を発するものとすることができる。
【0079】
図19に示すように、この発明のカメラ付き直管形LEDランプ8は、前記した構造のCMOSカメラCおよび無線機Rに加え、電装ボックスEB内には、直管形のランプ本体80の設置の際、床(下方:照明方向)向きとなる下向き膨出部DBの壁面に耐熱強化ガラス板HGが嵌め込まれ、その内部には、集音部を照明方向表示部LGに一致する方向に向けられたマイクM、および、音声出力部を同照明方向表示部LGに一致する方向に向けられたスピーカーSが夫々設けられ、演算処理部APの記憶部MRに、マイクMを自動制御する録音制御ソフトウェア、スピーカーSを自動制御する音声出力ソフトウェア、および前記自動通信ソフトウェアおよび画像処理ソフトウェアに加え、録音制御ソフトウェアおよび音声出力ソフトウェアを統合制御可能とする統合制御ソフトウェアが記憶され、該統合制御ソフトウェアに従い、画像処理ソフトウェア、自動通信ソフトウェア、録音制御ソフトウェアおよび音声出力ソフトウェアを自動的に制御可能なものとされている。
また、図19に示すように、この発明のカメラ付き直管形LEDランプ8は、図18のカメラ付き直管形LEDランプ8では一端がわのみに設けられていた電装ボックスEBが、両端がわに設けられたものとされ、CMOSカメラC、無線機R、スピーカーSおよびマイクMなどが、両端に配されたものとなっている。
【0080】
図17および図20に示すように、この発明のカメラ付き直管形LEDランプ8を利用した照明範囲監視・警報システムASは、例えば駅のホームなどの屋根の天井に所定距離置き毎に複数設置された照明灯装置LD,LD, … … に対し、夫々カメラ付き直管形LEDランプ8,8,……が設置された上、それらカメラ付き直管形LEDランプ8,8,……と、ホームから離れた駅舎内の適所などに設置されたホストコンピュータ・端末装置HCの無線機(外部無線機)とが、アドホック・モードの通信で通信可能となるよう構築された無線通信ネットワークWLを有するものとすることができる外、図17および図21に示すように、夫々カメラ付き直管形LEDランプ8,8,……とホストコンピュータ・端末装置HCの無線機(外部無線機)とが、インフラストラクチャー・モードの通信で通信可能となるよう構築された無線通信ネットワークWLとすることが可能である。
【0081】
(実施例2の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の照明角度調節型口金1,1が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ8は、図1ないし図21に示しているように、照明灯装置LDのソケット部SK,SKに装着された場合に、各照明角度調節型口金1,1を操作すると、図15および図16に示すように、カメラ付き直管形LEDランプ8の放光角度範囲θの向きを、回動許容角度範囲SU(例えば90°)の範囲で回動調節することが可能となる上、CMOSカメラCの撮像対象範囲δの向きもまた、放光角度範囲θの向きと同様に回動調節されることとなり、更に、図18に示すように、CMOSカメラCに加え、マイクMやスピーカーSを搭載したカメラ付き直管形LEDランプ8も、それらマイクMやスピーカーSの向きを簡便に調節できるものとなり、更に、無線回路基板の向きもランプ本体80の軸心CL回りに調節可能なものとなり、様々な利用条件に応じて姿勢を調節することができ、例えば、図17および図20に示すようなアドホック・モードの通信や、図17および図21に示すようなインフラストラクチャー・モードの通信などの無線機Rの通信が不安定な場合などに、図16に示すように、障害物などを避けるよう回動許容角度範囲SUの範囲内で該無線機Rおよびそのアンテナ部の向きを調節し、通信安定性を確保することが可能となる。
【0082】
加えて、この発明の照明角度調節型口金1,1が組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプ8は、CMOSカメラCが撮影した画像に基づき、白杖を持つ人や、盲導犬を連れた人などを自動的に検知し、無線機Rを通じて遠隔した場所に設置されたホストコンピュータ・端末装置HCに報知することができるから、視覚障害者を自動的に識別し、より安全な保護および誘導を確実に行えるようにすることが可能であり、また、無線機Rが無線LAN,Wi-Fi,Bluetooth,BLE,Beaconなどの何れかの通信が可能とされたものとすることにより、それらの無線通信が可能な携帯型端末SPを携帯した人や視覚障害者などに対して、無線機Rを通じて携帯型端末SPに各種情報を送信したり、携帯型端末SPが案内音声や警報音声などを発するよう通信したりすることなどが可能となる上、当該照明角度調節型口金1,1による角度調節によってCMOSカメラC、無線機Rなどの向きを簡単に調節し、撮影条件の改善や通信の安定を確保することが可能となり、更に、マイクMを搭載したものは集音の感度を高めたり、スピーカーSを搭載したものはより聞き取り易い音声の発生を可能とすることができるものとなる外、ホストコンピュータ・端末装置HCに蓄積された各種情報は、ビッグデータの収集および活用にも利用可能となるなど、幅広い利用が可能なものとなる。
【0083】
(結 び)
叙述の如く、この発明の照明角度調節型口金、およびそれが組み込まれたカメラ付き直管形LEDランプは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの直管形LEDランプの技術に比較して大幅に設置の自由度を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、照明灯装置への設置および照明範囲の調整の作業性を大幅に改善し得るものとなることから、従前までは設置や照明範囲の調整に苦慮していた各種商業施設や企業、団体などにも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【符号の説明】
【0084】
1 照明角度調節型口金
2 中間キャップ
20 同 中間周壁
21 同 結合端構造部
CM 同 筒状嵌合縁部(内端)
EF 同 外嵌筒部
AE 同 当接環状端
IF 同 内嵌筒状部
22 同 ネジ装着孔
CW 同 結合ネジ
23 同 頭壁(外端)
24 同 円弧状孔
SS 同 軸支筒部
AN 同 環状座部
SC 同 短筒部
LG 同 照明方向表示部
3 規制ピン
CL 回転の軸心
4 外端キャップ
40 同 周壁
41 同 外端壁
42 同 当接筒端(基端)
ST 同 ソケット端子
HN 同 電源用のハーネス
CS 同 筒軸部
DS 同 表示目盛
BL 内周ロック機構
NP 同 内周ロックピン(内周嵌合部)
TR 同 内歯列(内周被嵌合部列)
GS 同 内歯
LV 同 係止谷(内周被嵌合部)
α 同 調節単位角度(係止谷LVの間隔角度、嵌合穴CHの間隔角度)
AL 外周ロック機構
CH 同 嵌合穴(外周被嵌合部)
HR 同 穴円弧列(外周被嵌合部列)
LL 同 ロックレバー
LR 同 レバー部
FP 同 外周ロックピン(外周嵌合部)
5 配線ガード片
6 圧縮コイルバネ(弾性付勢機構)
7 ビス(抜脱防止機構)
WS 同 座金
SU 同 回動許容角度範囲
AR 同 時計回り規制片
BR 同 反時計回り規制片
8 カメラ付き直管形LEDランプ
80 同 ランプ本体
HS 同 筐体ヒートシンク部
EB 同 電装ボックス
DB 同 下向き膨出部
SW 同 傾斜側壁
HG 同 耐熱強化ガラス板
TC 同 透光カバー
LE 同 LEDチップ
LB 同 LED基板
θ 同 放光角度範囲
PC 同 電源回路
AP 同 演算処理部
MR 同 記憶部
C 同 小型カメラ(CMOSカメラ、撮像部)
δ 同 小型カメラCの撮像対象範囲
R 同 無線機(ビーコンモジュール、無線回路基板、アンテナ部)
M 同 マイク(集音部)
S 同 スピーカー(音声出力部)
SP 携帯型端末
LD 照明灯装置
SK 同 ソケット部
AS 照明範囲監視・警報システム
WL 無線通信ネットワーク
HC ホストコンピュータ・端末装置(外部無線機)

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