(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】こたつからの着脱が容易なこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーであり、人が頭から被って着ることもでき、寝具として掛布団や敷布団として使用することができ、こたつ内部の床を掃除機で清掃する時にも役立つもの
(51)【国際特許分類】
A47G 9/02 20060101AFI20221130BHJP
F24C 15/00 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
A47G9/02 U
F24C15/00 R
(21)【出願番号】P 2019140366
(22)【出願日】2019-07-30
【審査請求日】2021-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】518353348
【氏名又は名称】竹内 常雄
(72)【発明者】
【氏名】竹内 常雄
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-090180(JP,U)
【文献】実開昭48-021975(JP,U)
【文献】実開昭51-033981(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
F24C 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
こたつ(8)の天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟んで使用できるこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)であり、こたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)をこたつ(8)に装着したときに、天板(9)が乗る中央の部分(3)の内部からこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)の外周(4)まで切込み部分(2)をいれ、切込み部分(2)の切断面はこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)の内部に詰めてある内容物が出ないよう縫合あるいは接着の処置を施し、これらのこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)をこたつ(8)に装着したときに、天板の角があたる部分に、その角をつつみ込む形の天板の支え用の部品(11)が装着されていることを特徴とするこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)。
【請求項2】
請求項1のこたつ(8)の天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟んで使用できるこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)であり、これらのこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)の全部または一部が線ファスナー、面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付又は雌雄による止具の着脱手段により着脱可能となっていることを特徴とするこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)。
【請求項3】
請求項1から2のいずれか一項に記載のこたつ(8)の天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟んで使用できるこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)であり、これらのこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)に紐(12)が装着されているか、又はこれらのこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)に線ファスナー(13)とその取っ手部分に繋がった紐(14)を装着していることを特徴とするこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のこたつ(8)の天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟んで使用できるこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)であり、これらのこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)は中央付近の切込み部分(2)にて人(15)が頭から被ることでそれを着ることができ、そして、中央付近の切込み部分(2)にそのように着るために専用で使う線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付又は雌雄による止具の着脱手段からなる着脱具(16)が装着されていることを特徴とするこたつ布団又はこたつ布団上掛けカバー(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーにおいて、こたつからの着脱を比較的容易に行うことができ、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをそのまま人が着たり、通常の掛布団や敷布団としても使用でき、こたつとして使用していたときの暖かさを利用することができる。また、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを装着したこたつの内部の床面を掃除機やほうき等で掃除する場合にも労力少なく掃除することができるこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー
【背景技術】
【0002】
従来のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーはこたつへ装着する際、まず天板の上に載っている日用品や道具等を別の場所に移動し、天板を外し、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを掛け、天板を載せ、天板の上に載っていた日用品や道具を天板の上に戻すという手順が必要であった。こたつから取り外す場合においても、天板の上に載っている日用品や道具等を別の場所に移動し、天板を外し、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを取り外し、天板を載せ、天板の上に載っていた日用品や道具を天板の上に戻すという手順が必要であった。これらの手順はこたつの上に載っている物量にもよるが、煩雑で非常に手間がかかるものであった。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーは季節による寒暖によって装着したり取り外したりする以外にも、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが汚れてしまい、洗濯をする場合も同じ手間を要するため、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの清潔さを手軽に保つには、こたつからの着脱をできる限り容易にすることが必要である。
【0003】
また、従来のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーはこたつでしか使用できず、その他の目的では使用できなかった。
【0004】
そして、掃除機等を使用した日常の清掃作業において、こたつ内部の床を掃除する場合、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを天板の上に捲り上げておいてから掃除するか、あるいは片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除する必要があった。しかしながら捲り上げた場合、こたつの天板の上に置いているものにこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが触れることになる。天板の上に汚したくないものがあったり、天板の上にものが多いとこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが捲り上げられない場合がある。その場合、片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除機を使用することとなるが、中腰の状態のまま片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら、もう一方の手で掃除機を使用するので労力を要する。
【0005】
こたつ布団のこたつからの着脱を容易にしたものとして特許文献1がある。こたつ布団はこたつに装着した状態で外側に出る部分のみで構成され、本来ならば、天板の下に存在する部分は省略されている。そして、こたつへの装着はこたつの外周に取り付けられた面ファスナーにて装着するため、天板をこたつから外すことなくこたつ布団の着脱ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーはこたつへ装着する場合、まず天板の上に載っている日用品や道具等を別の場所に移動し、天板を外し、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを掛け、天板を載せ、天板の上に載っていた日用品や道具を天板の上に戻すという手順が必要であった。こたつから取り外す場合においても、天板の上に載っている日用品や道具等を別の場所に移動し、天板を外し、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを取り外し、天板を載せ、天板の上に載っていた日用品や道具を天板の上に戻すという手順が必要であった。これらの手順はこたつの上に載っている物量にもよるが、煩雑で非常に手間がかかるものであった。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーは季節による寒暖によって装着したり取り外したりする以外にも、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが汚れてしまい、洗濯をする場合も同じ手間を要するため、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの清潔さを手軽に保つために、こたつからの着脱をできる限り容易にしたいという課題がある。
【0008】
また、従来のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーはこたつでしか使用できず、その他の目的では使用できなかった。
冬等の気温が低下している時期では、こたつの中に入っている時は暖かいが一旦こたつを出ると、とたんに身体は冷たくなってしまう。就寝時においてもこたつを出てベッドに入ったり、布団を敷いて就寝する体制になった時、電気毛布等を使用したとしても、布団の中がすぐに暖かくなるわけではない。こたつの暖かさをこたつを使用していない時や、寝具にて使用することができれば便利だが、そのような商品はないという課題がある。
【0009】
そして、掃除機等を使用した日常の清掃作業において、こたつ内部の床を掃除する場合、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを天板の上に捲り上げておいてから掃除するか、あるいは片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除する必要があった。しかしながら捲り上げた場合、こたつの天板の上に置いているものにこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが触れることになる。天板の上に汚したくないものがあったり、天板の上にものが多いとこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが捲り上げられない場合がある。その場合、片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除機を使用することとなるが、その場合は中腰の状態で片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら、もう一方の手で掃除機を使用するので労力を要するという課題がある。
【0010】
特許文献1はこたつ布団の着脱の手間の課題を解決したものである。こたつ布団はこたつに装着した状態で外側に出る部分のみで構成し、天板の下にある部分は省略している。そして、こたつへの装着はこたつの外周に取り付けられた面ファスナーにて装着するため、天板をこたつから外したりすることなくこたつ布団の着脱ができる。しかしながら、こたつとこたつ布団の両方について専用品を使う必要があるという課題がある。そして、こたつ布団もこたつ布団としてしか使用できないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに着脱することが容易な構造になっている。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーに切込みが入っている構造となっており、この切込み部分を用いて天板とこたつやぐらの間にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを滑り込ませる構造である。そのため、気候の寒暖、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの清掃等によって生じるこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの装着、取り外しが容易となる。これにより、こたつからの着脱をできる限り容易にしたいという課題は解決される。
【0012】
また、本願発明のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーはその着脱の容易さのため、こたつに装着して使用する形態だけにとどまらない。 このこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーは人が被って着ることができる。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーに切込みが入っている構造なので、そのまま人が被ってその切込み部分から顔を出すことで着ることができる。それにより、こたつとして使用していた時の温もりを継続して利用することができる。さらに寝具として使用することができる。こたつに装着して使用していたこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを取り外し、それをそのまま掛布団や敷布団等の寝具として使用することができ、こたつとして使用していた時の温もりを寝床まで持っていくことができる。こたつの暖かさをこたつを使用していない時や、寝具にて使用することができないという課題は解決される。
【0013】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを装着したこたつの内部の床面を掃除機やほうき等で掃除する場合、通常はこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつの天板の上に捲り上げて掃除機を使用するか、あるいは片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除機を使用する。しかしながら捲り上げた場合、こたつの天板の上に置いているものにこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが触れることになる。天板の上に汚したくないものがあったり、天板の上にものが多いとこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが捲り上げられない場合がある。その場合、片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら掃除機を使用することとなるが、その場合は中腰の状態で片手でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを持ち上げながら、もう一方の手で掃除機を使用するので労力を要する。本願発明のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーではこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに装着した状態において、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの端の切込み部分の外側の両端を結ぶことにより、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを横方向に引っ張ることができる。この状態でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを上に捲ることによりこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーが床に触れない状態となり、こたつ内部に掃除機を入れることができるため掃除が容易である。これにより、掃除に労力を要するという課題は解説される。
【0014】
そして特許文献1のようにこたつとこたつ布団の両方において専用品を使う必要がなく、こたつ布団もこれまで説明したように他の用途にて使用することができるため、最後の課題も解決される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの実施例を上から見た図とこたつの図
【
図2】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの他の実施例
【
図3】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに装着する直前を斜めから見た図と上から見た図
【
図4】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに装着する途中を斜めから見た図と上から見た図
【
図5】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに装着した図
【
図6】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに着脱する際に役立つ天板の支え用の部品の例
【
図7】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに着脱する際に役立つ紐の例
【
図8】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーをこたつに着脱する際に役立つ線ファスナーと紐の例
【
図9】こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを人が来ているときの例
【
図10】こたつ内部の床掃除のためこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーを床から離して固定しているときの例
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願発明は、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)につき、これをこたつ(8)に着脱することを容易にするため、切込み部分(2)が入っていることが特徴である。
図1はこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を上から見た図とこたつ(8)である。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)はこたつ(8)に装着したときに、天板(9)が乗る中央の部分(3)を明確にし、その内部からこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの外周(4)まで切込み部分(2)となる線をひき、この切込み部分(2)となる線に沿ってこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を切断し、切断面はこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の内部に詰めてある内容物が出ないよう縫合あるいは接着等の処置を施し、切込み部分(2)のうち、天板(9)がのる中央の部分(3)の外側の部分は、線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具(5)により、着脱可能とし、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)をこたつ(8)に装着した場合はこれを留めることで
図5のように切込み部分(2)を切断したことによる隙間を無くすことができる。
【0017】
切込み部分の線(2)のひき方は、
図1のようにひいても良いし、
図2のようにひいても良い。天板が乗る中央の部分(3)の内部からこたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの外周(4)まで線がひかれていることが必要である。線は直線でも良いし、曲がっていても良い。今回の例としては
図1を例にして説明する。なお、こたつ(8)は今回の例では正方形のもので説明するが、正方形に限らず長方形のものや、丸型、多角形のものでも同様に実施することができる。
【0018】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)のうち、天板(9)が乗る中央の部分(3)は、表面に摩擦の少ない材料を利用したり、内部に詰めてある内容物を抜いたり少なくするなどして厚みを薄くすることが好ましい。これにより、天板(9)とこたつやぐら(10)の間にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を滑り込ませやすくなり、着脱の労力が減る。特に切込み部分(2)は、一番最初に天板(9)とこたつやぐら(10)の間に滑り込ませる部分なので、より薄くすることが好ましい。そして、滑り込ませたときに、天板(9)やこたつやぐら(10)に傷がつかないような柔らかい素材であることが好ましい。また、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)のうち、天板(9)が乗る中央の部分(3)の厚みをその他の部分にくらべて薄くした場合は、装着後に中央の部分(3)以外の厚みが中央の部分(3)に比べて増すため、こたつ(8)使用中において、厚みが厚い部分が天板(9)の下にずれて潜り込み難くなり、付随効果としてこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)がこたつ(8)からずれ難くなるという利点もできる。
【0019】
使用方法は、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)のこたつ(8)への装着については、まず天板(9)の上のものを片付ける。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の片方の切込み部分の外側の端(7)を持ち、その切込み部分(2)を天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟み込み、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を天板(9)とこたつやぐら(10)の間にずらしながら滑り込ませる。
図3はこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を天板(9)とこたつやぐら(10)の間に挟み込む直前の図であり、
図4は挟み込んで深くずらし込んでいる途中の図である。その後もう片方の切込み部分の外側の端(7)を持ち同様に滑り込ませ、天板(9)の外側に出たこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)同士を隣り合わせにして、そこに付いている線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具(5)を留めると
図5のようにこたつ(8)として使用できるようになる。その後天板(9)の上に載っていたものを天板(9)の上に戻すことで完了する。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)のこたつ(8)からの取り外しについては、まず天板(9)の上のものを片付ける。天板(9)の外側に出たこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)に付いている線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具(5)を外し、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の片方の切込み部分の外側の端(7)を持ち外側に広げていき、天板(9)とこたつやぐら(10)の間から取り出す。もう片方も同様にして取り出す。天板(9)の上に載っていたものを天板(9)に戻す。なお、天板(9)の上に載っているものが少量で、天板(9)が揺れたり動いたりしてもずれたり落ちたりせず、安全上の問題がないならば、そのままの状態でこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を着脱しても良い。
【0020】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の天板(9)が乗る中央の部分(3)の切込み部分(2)で、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の内側の端(6)は、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の着脱の際、広げられたりして様々な方向に力が加わるので、切断面が切れて広がっていく恐れがある。そのようにならないように布を縫い合わせる等の補強をしておくことが好ましい。また、この位置に
図6に示すような天板の支え用の部品(11)を装着すると、着脱時にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)がずれないため、こたつ(8)にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を装着しやすく、好ましい。
【0021】
図7のように切込み部分(2)に紐(12)を装着しておくと、天板(9)とこたつやぐら(10)の間にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を滑り込ませる際にこの紐(12)を引っ張ることで、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を一度に深く挟み込むことが容易になり、好ましい。
【0022】
図8のように切込み部分(2)に線ファスナー(13)と紐(14)を装着しておくと、天板(9)とこたつやぐら(10)の間にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を滑り込ませる際に紐(14)を引っ張ることで線ファスナー(13)が閉まり、切込み部分(2)同士を近づけていくので、より取り扱いが容易となる。
【0023】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を人(15)が着る場合は、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の中央付近の切込み部分(2)にて人(15)が頭から被ることで
図9のようにこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を着ることができる。この場合、中央付近の切込み部分(2)に着るために専用で使う線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具(16)を取り付けておくと、着た時にこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)がずれないので好ましい。こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を着て使用する場合は、身体に負担が掛からない程度に重量が重くないこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)が好ましい。
【0024】
こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を掛布団、敷布団として使用する場合は、こたつ(8)から取り外したこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)をそのまま掛けるか、敷いて使用する。
【0025】
本願発明のこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)は、人が着たり、掛布団、敷布団として使用することでこたつの温もりを継続して利用できることが特徴となるので、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)は保温性に優れる材料を使うことが好ましい。
【0026】
掃除機等でのこたつ(8)内部の床面清掃作業時の場合は、
図10のようにこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分(2)に付いている線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具(5)を一旦外して、こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)の切込み部分の外側の端(7)の両端を持ち、こたつやぐら(10)に沿ってきつく結びつける(17)ことでこたつ布団、こたつ布団上掛けカバー(1)を床から離して固定することができるため、こたつ(8)内部の床面清掃作業が容易となる。
【0027】
なお、本願発明は上記実施例に限定されるものではなく、本願発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本願発明の範囲から排除するものではない。
【符号の説明】
【0028】
1…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバー
2…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分の例
3…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーのうち、天板が乗る中央の部分
4…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの外周
5…線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具の例
6…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分の内側の端
7…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分の外側の端
8…こたつ
9…天板
10…こたつやぐら
11…天板の支え用の部品の例
12…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分に装着した紐の例
13…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分に装着した線ファスナーの例
14…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分に装着した線ファスナーに取り付けた紐の例
15…人
16…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの中央付近の切込み部分に、着るために専用で使う線ファスナーや面ファスナー、ボタンとボタンホールの取付、雌雄による止具等の着脱具の例
17…こたつ布団、こたつ布団上掛けカバーの切込み部分の外側の両端をこたつやぐらに沿ってきつく結びつけた例