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特許7185453受電装置、受電装置の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】受電装置、受電装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/80 20160101AFI20221130BHJP
   H02J 50/10 20160101ALN20221130BHJP
【FI】
H02J50/80
H02J50/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018170894
(22)【出願日】2018-09-12
(65)【公開番号】P2020043713
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 智行
【審査官】宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-101908(JP,A)
【文献】特開2005-045368(JP,A)
【文献】特開2013-201516(JP,A)
【文献】特開2016-122426(JP,A)
【文献】特開2017-017594(JP,A)
【文献】特開2018-011232(JP,A)
【文献】特開2018-124778(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/048-3/04895
H02J50/00-50/90
H04B7/24-7/26
H04M1/00
H04M1/24-1/82
H04M99/00
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電装置からの無線で電力を受電する受電部と、
他の通信装置を検出するために使用される第1の無線通信部と、
前記受電部による受電を制御するための通信に使用される第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とが相互に無線接続しないように制御する制御部と、
を備え
前記第1の無線通信部は、Bluetooth Low Energy(BLE)の規格におけるセントラル機能を有するセントラル部であり、前記第2の無線通信部は、前記BLEの規格におけるペリフェラル機能を有するペリフェラル部であり、
前記制御部は、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれる場合、前記検出されたペリフェラルのうち前記ペリフェラル部の情報を表示部に表示させないように制御することを特徴とする受電装置。
【請求項2】
送電装置からの無線で電力を受電する受電部と、
他の通信装置を検出するために使用される第1の無線通信部と、
前記受電部による受電を制御するための通信に使用される第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とが相互に無線接続しないように制御する制御部と、
を備え、
前記第1の無線通信部は、Bluetooth Low Energy(BLE)の規格におけるセントラル機能を有するセントラル部であり、前記第2の無線通信部は、前記BLEの規格におけるペリフェラル機能を有するペリフェラル部であり、
前記制御部は、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれる場合、前記検出された前記ペリフェラル部の情報と他のペリフェラルの情報とを識別可能に表示部に表示させるように制御することを特徴とする受電装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ペリフェラル部の情報を、ユーザによる選択を受け付け不可能に表示することを特徴とする請求項に記載の受電装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ペリフェラルの情報をグレーアウト表示することを特徴とする請求項又はに記載の受電装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記セントラル部が受信したアドバタイジングパケットが含む送信元の識別情報と、前記ペリフェラル部の識別情報とに基づいて、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれるか否かを判定することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の受電装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記セントラル部が受信したアドバタイジングパケットが無線電力伝送に対応することを示す情報を含む場合に、前記セントラル部により検出されたペリフェラルが前記ペリフェラル部であると判定することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の受電装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態である間、前記ペリフェラル部がアドバタイジングパケットを送信しないように制御することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の受電装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ペリフェラル部が無線接続している送電装置が存在する場合、前記セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態に遷移する前に、前記送電装置が送電を停止するように要求するパケットを前記ペリフェラル部に送信させることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の受電装置。
【請求項9】
ユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記ユーザに充電を停止するか否かの質問を前記表示部に表示すると共に、前記入力部を介して前記ユーザからの回答の入力を受け付け、
前記制御部は、前記ペリフェラル部が無線接続している送電装置が存在する場合、前記セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態に遷移する前に、前記表示部に前記質問を表示させ、前記充電を停止することを示す回答が入力された場合、前記送電装置が送電を停止するように要求するパケットを前記ペリフェラル部に送信させることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の受電装置。
【請求項10】
送電装置からの無線で電力を受電する受電部と、他の通信装置を検出するために使用される第1の無線通信部と、前記受電部による受電を制御するための通信に使用される第2の無線通信部とを備える受電装置の制御方法であって、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とが相互に無線接続しないように制御する制御工程を有し、
前記第1の無線通信部は、Bluetooth Low Energy(BLE)の規格におけるセントラル機能を有するセントラル部であり、前記第2の無線通信部は、前記BLEの規格におけるペリフェラル機能を有するペリフェラル部であり、
前記制御工程では、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれる場合、前記検出されたペリフェラルのうち前記ペリフェラル部の情報を表示部に表示させないように制御することを特徴とする受電装置の制御方法。
【請求項11】
送電装置からの無線で電力を受電する受電部と、他の通信装置を検出するために使用される第1の無線通信部と、前記受電部による受電を制御するための通信に使用される第2の無線通信部とを備える受電装置の制御方法であって、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とが相互に無線接続しないように制御する制御工程を有し、
前記第1の無線通信部は、Bluetooth Low Energy(BLE)の規格におけるセントラル機能を有するセントラル部であり、前記第2の無線通信部は、前記BLEの規格におけるペリフェラル機能を有するペリフェラル部であり、
前記制御工程では、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれる場合、前記検出された前記ペリフェラル部の情報と他のペリフェラルの情報とを識別可能に表示部に表示させるように制御することを特徴とする受電装置の制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1乃至の何れか1項に記載の受電装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受電装置、受電装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、デジタルカメラ等の携帯型機器には、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)のセントラル機能を備えており、プリンタ、オフィス複合機等のペリフェラル機能を備える機器と通信できる機器がある。
【0003】
特許文献1には、BLEのセントラル機能を備える携帯型機器が記載されている。この携帯型機器はスキャンの結果、発見されたペリフェラル機能を備える機器の一覧をディスプレイに表示する。そして、ユーザからボタンにより入力された機器に接続する。
【0004】
これにより、ユーザは接続できるペリフェラル機能を備える機器を視認しながら、接続する機器を入力することで、携帯型機器を所望の機器に接続できるため、利便性がよい。
【0005】
また、充電台に載置された携帯型機器への無線電力伝送技術が開発されており、実用化されている。特許文献2には、送電装置と受電装置とが電力の伝送を制御するために無線で通信する無線電力伝送システムが記載されている。ここで、BLEは比較的通信距離が短く消費電力が小さいため、充電台に載置された携帯型機器への無線送電を制御するための通信(以下、制御通信と称する)に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2011-155593号公報
【文献】特開2016-7116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術では、BLEのセントラル機能及びペリフェラル機能等の複数の無線通信部が独立して動作可能な受電装置において、複数の無線通信部同士が誤って無線接続してしまうことがあるため、ユーザの利便性が低下することがある。すなわち、ユーザの利便性を保持しながら、無線送電のための制御通信の接続を実現することが難しいという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を保持しながら、無線電力伝送のための制御通信の接続を実現するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成する本発明に係る受電装置は、
送電装置からの無線で電力を受電する受電部と、
他の通信装置を検出するために使用される第1の無線通信部と、
前記受電部による受電を制御するための通信に使用される第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とが相互に無線接続しないように制御する制御部と、
を備え
前記第1の無線通信部は、Bluetooth Low Energy(BLE)の規格におけるセントラル機能を有するセントラル部であり、前記第2の無線通信部は、前記BLEの規格におけるペリフェラル機能を有するペリフェラル部であり、
前記制御部は、前記セントラル部により検出されたペリフェラルに前記ペリフェラル部が含まれる場合、前記検出されたペリフェラルのうち前記ペリフェラル部の情報を表示部に表示させないように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザの利便性を保持しながら、無線電力伝送のための制御通信の接続を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図。
図2】本発明の一実施形態に係る通信装置100の構成例を示す図。
図3】本発明の一実施形態に係る通信装置101の構成例を示す図。
図4】本発明の一実施形態に係る送電装置102の構成例を示す図。
図5】第1の実施形態に係る通信装置100が実施する処理の手順を示すフローチャート。
図6】第1の実施形態に係る通信装置100が自装置のペリフェラル部を表示しない場合のスキャン終了後の入出力部による表示の一例を示す図。
図7】第1の実施形態に係る自装置のペリフェラル部をグレーアウト表示する場合のスキャン終了後の入出力部による表示の一例を示す図。
図8】第1の実施形態に係る通信装置101が実施する処理の手順を示すフローチャート。
図9】第1の実施形態に係る送電装置102が実施する処理の手順を示すフローチャート。
図10】第2の実施形態に係る通信装置100が実施する処理の手順を示すフローチャート。
図11】第2の実施形態に係る、ユーザに充電を停止するか否かを問う質問の入出力部による表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【0013】
(第1の実施形態)
<通信システム及び各装置の構成>
まず図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成例を説明する。通信システムは、通信装置100、通信装置101及び送電装置102を含む。通信装置100は、例えばスマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ等の携帯型機器である。通信装置100は、BLEのセントラル機能を備えており、ペリフェラル機能を備える他の通信装置とBLEで通信できる。また、通信装置100は、無線受電機能を備える受電装置であり、無線送電の制御通信のためにBLEのペリフェラル機能も備えている。
【0014】
通信装置101は、例えばプリンタ、オフィス複合機等である。通信装置101は、BLEのペリフェラル機能を備えており、セントラル機能を備える他の通信装置とBLEで通信できる。送電装置102は、例えば携帯型機器の充電台である。送電装置102は、電源アウトレット等から受電した電力を無線で送電する機能を備える。また、送電装置102は、無線送電の制御通信のためのBLEのセントラル機能を備えている。
【0015】
制御通信にBLEを使用する場合、送電装置102をセントラルとして機能させ、受電装置(例えば通信装置100)をペリフェラルとして機能させることにより、送電装置を複数の受電装置に同時に対応させることが可能となる。
【0016】
<通信装置100の構成>
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る通信装置100の構成例を説明する。通信装置100は、制御部200、記憶部201、入出力部202、セントラル部203、及び受電部204を備えている。また、受電部204はペリフェラル部205を備えている。
【0017】
制御部200は、記憶部201に記憶されたプログラムを読み出し、実行することで通信装置100の各部の動作を制御する。制御部200は例えば中央処理装置(CPU)である。記憶部201は、制御部200が実行するプログラムを記憶する。また、制御部200がプログラムを実行する際にデータを一時的に記憶する。記憶部201は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ等である。
【0018】
入出力部202は、ユーザからデータの入力を受け付けたり、ユーザに対してデータを出力したりする。入出力部202は、タッチパネル、ディスプレイ、ボタン、キーボード、マウス等である。セントラル部203は、BLEのセントラル機能を実行する。セントラル部203は、例えば、BLEのセントラル機能を備える半導体集積回路チップとアンテナである。
【0019】
受電部204は、送電装置102から電力を無線で受電し、受電した電力を蓄電したり、通信装置100の各部に給電したりする。受電部204はペリフェラル部205を含む。ペリフェラル部205は、受電制御のためのBLEのペリフェラル機能を実行する。受電部204は、例えば、受電コイル、受電回路、充電池、BLEペリフェラル機能を備える半導体集積回路チップとアンテナ等で構成される。なお、受電回路とBLEペリフェラル機能を備える半導体集積回路チップはモジュール化されていてもよい。
【0020】
<通信装置101の構成>
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る通信装置101の構成例を説明する。通信装置101は、制御部300、記憶部301及びペリフェラル部302を備えている。制御部300は、記憶部301に記憶されたプログラムを読み出し、実行することで通信装置101の各部を制御する。制御部300は例えば、中央処理装置(CPU)である。
【0021】
記憶部301は、制御部300が実行するプログラムを記憶する。また、制御部300がプログラムを実行する際にデータを一時的に記憶する。記憶部301は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ等である。ペリフェラル部302は、BLEのペリフェラル機能を実行する。ペリフェラル部302は、例えば、BLEのペリフェラル機能を備える半導体集積回路チップとアンテナである。
【0022】
<送電装置102の構成>
さらに、図4を参照して、本発明の一実施形態に係る送電装置102の構成例を説明する。 送電装置102は、制御部400、記憶部401及び送電部402を備えている。また、送電部402はセントラル部403を備えている。
【0023】
制御部400は、記憶部401に記憶されたプログラムを読み出し、実行することで送電装置102の各部を制御する。制御部400は、例えば、中央処理装置(CPU)である。記憶部401は、制御部400が実行するプログラムを記憶する。また、制御部400がプログラムを実行する際にデータを一時的に記憶する。記憶部401は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ等である。
【0024】
送電部402は、電源アウトレット等から受電した電力を、周波数を変換する等、無線送電に適切な形式に変換し、無線で送電する。送電部402はセントラル部403を含む。セントラル部403は、送電制御のためのBLEのセントラル機能を実行する。送電部402は、例えば、電源アウトレットからの受電回路、送電回路、送電コイル、BLEセントラル機能を備える半導体集積回路チップとアンテナ等で構成される。
【0025】
<通信装置100の処理>
続いて、図5のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る通信装置100が実施する処理の手順を説明する。当該処理は通信装置100に電源が投入されると開始される。
【0026】
ステップS500において、制御部200は、ペリフェラル部205にアドバタイジングパケットの送信を開始させる。ステップS501において、制御部200は、ユーザからBLEのペリフェラルのスキャンを開始する指示が入出力部202に対して入力されたか否かを判定する。指示が入力された場合、ステップS502へ進む。一方、指示が入力されていない場合、入力されるまで待機する。
【0027】
ステップS502において、制御部200は、セントラル部203にスキャンを開始させる。ステップS503において、制御部200は、セントラル部203がペリフェラルを発見(検出)したか否かを判定する。セントラル部203がアドバタイジングパケットを受信することにより、ペリフェラルを発見したと判定できる。そして、発見された場合、ステップS504へ進む。発見されていない場合、ステップS507へ進む。
【0028】
ステップS504において、制御部200は、発見されたペリフェラルが自装置(通信装置100)のペリフェラル部205であるか否かを判定する。そして、自装置のペリフェラル部205である場合、ステップS505へ進む。自装置のペリフェラル部205ではない場合、ステップS506へ進む。ここで、制御部200は、受信したアドバタイジングパケットのAdvAフィールドの値と、ペリフェラル部205のアドレスとを比較することにより判定することができる。
【0029】
なお、比較対象となる識別情報はアドレスに限られるものではなく、アドバタイジングパケットに含まれるペリフェラルを識別できる他の情報、例えば、装置名、型番等を、それに対応するペリフェラル部205を識別できる情報と比較してもよい。ペリフェラル部205を識別できる情報は記憶部201に記憶されていてもよいし、ペリフェラル部205に記憶されていてもよい。また、これらの情報は無線電力伝送、BLE等の規格で規定されたものであってもよい。
【0030】
当該ステップS504において、識別情報の比較を行う処理に代えて、制御部200は、発見されたペリフェラルが受電の制御通信のためのペリフェラルであるか否かを判定してもよい。そして、無線受電の制御通信のためのペリフェラルである場合、当該ペリフェラルはペリフェラル部205であると判定し、ステップS505へ進む。一方、受電の制御通信のためのペリフェラルではない場合、当該ペリフェラルはペリフェラル部205ではないと判定し、ステップS506へ進む。ここでは、制御部200は、受信したアドバタイジングパケットに無線電力伝送に対応することを示す情報が含まれる場合に、発見されたペリフェラルが無線受電の制御通信のためのペリフェラルであると判定する。この情報は無線電力伝送、BLE等の規格で規定されたものであってもよい。規格で規定された情報を判定に使用することで、通信装置100の汎用性を向上させることができる。
【0031】
ステップS505において、制御部200は、発見されたペリフェラルの情報を破棄し、入出力部202に表示させないように制御する。これにより、ユーザが自装置(通信装置100)の受電部204への接続を試行することを防止することができる。その場合の画面表示例は図6を参照して後述する。なお、表示させない制御に限られるものではなく、後述するステップS506の表示とは異なる形式で、例えば、ペリフェラル部205の情報を、ユーザによる選択を受け付け不可能に表示してもよい。ペリフェラル部205の情報を、他のペリフェラルの情報よりも薄い色で表示してもよい。また、これらの表示を組み合わせてもよい。一例として、グレーアウト表示させる処理を施すことによって、発見されたペリフェラルの情報を表示させてもよい。これにより、ユーザは、接続する意味のあるペリフェラル、または、接続できるペリフェラルを容易に識別可能になる。その画面表示例は図7を参照して後述する。なお、グレーアウト表示にかぎらず、ユーザが接続を試行することを防止するような表示であればよい。例えば、他の装置の表示とは、色や、文字のフォントの種類や大きさなどを変えて表示してもよい。
【0032】
ステップS506において、制御部200は、発見されたペリフェラルの識別情報(例えばアドレス)を入出力部202に表示させる。なお、表示させる識別情報はアドレスに限られるものではなく、ユーザがペリフェラルを識別できる他の情報、例えば、装置名、型番等を表示させてもよい。
【0033】
ステップS507において、制御部200は、セントラル部203がスキャンを終了したか否かを判定する。スキャンを終了した場合、ステップS508へ進む。スキャンを終了していない場合、ステップS503に戻って処理を繰り返す。なお、セントラル部203は、所定の回数、全てのアドバタイジングチャネルでアドバタイジングパケットの受信を試行したり、所定の時間、アドバタイジングパケットの受信を試行したりすると、スキャンを終了する。
【0034】
ステップS508において、制御部200は、ユーザから、接続するペリフェラルの指示、又は、いずれのペリフェラルにも接続しないことを示す指示が、入出力部202に対して入力されたか否かを判定する。指示が入力された場合、ステップS509へ進む。一方、指示が入力されていない場合、入力されるまで待機する。
【0035】
ステップS509において、制御部200は、セントラル部203に、入出力部202に対して入力された指示に従って指示に対応するペリフェラルと接続させて、データの交換を開始する。ただし、いずれのペリフェラルにも接続しない指示が入力された場合はいずれのペリフェラルにも接続させずに、発見されたペリフェラルの表示を終了させる。そして、ステップS510へ進む。なお、セントラル部203は、指示に対応するペリフェラルに接続要求パケットを送信した後に当該ペリフェラルとのデータ交換を開始する。
【0036】
ステップS510において、制御部200は、一連の処理を終了するか否かを判定する。通信装置100の電源がオフにされたり、無線接続を行わない旨の指示がユーザから入力されたりした場合、処理を終了する。一方、そうでない場合、ステップS501に戻って、処理を繰り返す。
【0037】
<表示例>
ここで、図6及び図7を参照して、本実施形態に係るスキャン終了後の入出力部202の表示の一例を説明する。ここでは通信装置100はスマートフォンであり、入出力部202はタッチパネルであるものとして説明を行う。
【0038】
図6は、自装置(通信装置100)のペリフェラル部205を表示しない場合の画面表示例である。ここでは、発見されたペリフェラルとして、通信装置101、通信装置X、通信装置Yが押下可能なボタンの形式で表示されている。しかし、送電装置102については発見されたものの表示はされていない。また、いずれのペリフェラルにも接続しない指示を入力するボタンも表示されている。ユーザは、いずれかのボタンにタッチすることで、接続するペリフェラルの指示、又は、いずれのペリフェラルにも接続しない指示を入力する。これにより、自装置のペリフェラル部とセントラル部とが誤って無線接続してしまうことを防止することができる。
【0039】
図7は、自装置(通信装置100)のペリフェラル部205をグレーアウトして表示する場合の画面表示例である。ここでは、発見されたペリフェラルとして、通信装置101、送電装置102、通信装置YYYが表示されている。しかし、送電装置102はグレーアウト表示されている。これにより、自装置のペリフェラル部とセントラル部とが誤って無線接続してしまう可能性を低減することができる。また、いずれのペリフェラルにも接続しない指示を入力するボタンも表示されている。ユーザは、いずれかのボタンにタッチすることで、接続するペリフェラルの指示、又は、いずれのペリフェラルにも接続しない指示を入力する。
【0040】
なお、グレーアウト表示されているペリフェラルについては、ユーザからの入力を受け付けないように構成してもよい。すなわち、ボタンにタッチしても指示が入力されないように構成してもよい。これにより、自装置のペリフェラル部とセントラル部とが誤って無線接続してしまうことを防止することができる。
【0041】
<通信装置101の処理>
続いて、図8のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る通信装置101が実施する処理の手順を説明する。当該処理は通信装置101に電源が投入されると開始される。
【0042】
ステップS800において、制御部300は、ペリフェラル部302にアドバタイジングパケットの送信を開始させる。ステップS801において、制御部300は、ペリフェラル部302が接続要求パケットを受信したか否かを判定する。受信した場合、ステップS802へ進む。一方、受信していない場合、受信するまで待機する。ステップS802において、制御部300は、ペリフェラル部302を介して接続要求パケットの送信元装置とデータを交換する。
【0043】
ステップS803において、制御部300は、一連の処理を終了するか否かを判定する。通信装置101の電源がオフにされたり、無線接続を行わない旨の指示がユーザから入力されたりした場合、処理を終了する。一方、そうでない場合、ステップS801に戻って、処理を繰り返す。
【0044】
なお、ステップS801-S803の処理の間、ペリフェラル部302は、接続要求パケットを受信すると、アドバタイジングパケットの送信を停止する。そして、データの交換が終了すると、アドバタイジングパケットの送信を再開する。
【0045】
<送電装置102の処理>
さらに、図9のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る送電装置102が実施する処理の手順を説明する。当該処理は通信装置102に電源が投入されると開始される。
【0046】
ステップS900において、制御部400は、送電部402が受電装置を検出したか否かを判定する。本実施形態では、通信装置100が送電装置102に載置されたか否かを判定する。受電装置の載置が検出された場合、ステップS901へ進む。一方、受電装置の載置が検出されていない場合、検出されるまで待機する。
【0047】
ここで、受電装置の検出方法の一例としては、送電部402が送電電圧の変化を監視しながら送電を試行し、送電電圧の変化を検出することにより、受電装置が送電装置102に載置されたことを検出する。すなわち、アナログピング(analog ping)により検出する。なお、送電部402は、静電容量の変化、マイクロスイッチの押下等、他の方法を用いて、受電装置の載置を検出してもよい。
【0048】
ステップS901において、制御部400は、セントラル部403が受電装置からアドバタイジングパケットを受信したか否かを判定する。受信された場合、ステップS902へ進む。一方、受信されていない場合、受信されるまで待機する。
【0049】
ステップS902において、制御部400は、セントラル部403に受電装置と接続させ、送電を制御するためのデータの交換を開始するとともに、送電部402に送電を開始させる。より具体的には、セントラル部403は、受電装置へ接続要求パケットを送信した後、データの交換を開始する。制御部400は、送電を行っている間、セントラル部403を介して、伝送電力についての要求等の送電を制御するためのデータを交換し続ける。
【0050】
ステップS903において、制御部400は、セントラル部403が受電装置から送電の停止を要求するパケットを受信したか否かを判定する。受信された場合、ステップS904へ進む。一方、受信されていない場合、受信されるまで待機する。
【0051】
ステップS904において、制御部400は、送電部402に送電を停止させるとともに、セントラル部403に受電装置との接続を切断させる。すなわち、データの送信を停止させる。 ステップS905において、制御部400は、一連の処理を終了するか否かを判定する。送電装置102の電源がオフにされたり、無線接続を行わない旨の指示、或いは、送電を行わない旨の指示がユーザから入力されたりした場合、処理を終了する。一方、そうでない場合、ステップS900に戻って、処理を繰り返す。
【0052】
以上説明したように、本実施形態に係る通信装置は、Bluetooth Low Energy(BLE)のセントラル機能を有するセントラル部(第1の通信部)を備えている。また、送電装置からの無線送電による受電を制御するための通信に使用されるBLEのペリフェラル機能を有するペリフェラル部(第2の通信部)を備えている。そして、セントラル部とペリフェラル部とが相互に無線接続しないように制御する。より具体的には、セントラル部により発見されたペリフェラルが、自装置のペリフェラル部である場合には、無線送電のための制御通信の接続候補として表示しないようにする。或いは、グレーアウト表示することで接続候補ではないことを視認できるようにしたりする。
【0053】
これにより、BLEのセントラル機能及びペリフェラル機能が独立して動作可能な通信装置において、利便性を保持しながら、無線送電のための制御通信の接続を実現することができる。
【0054】
(第2の実施形態)
本実施形態では、セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態である間、ペリフェラル部がアドバタイジングパケットを送信しないように制御する例を説明する。また、セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態に遷移する前に、ユーザからの充電停止を指示する入力に応じて、送電装置が送電を停止するように要求するパケットをペリフェラル部に送信させる例を説明する。
【0055】
第2の実施形態では、通信装置100の制御部200が実行する処理の手順が第1の実施形態とは異なっている。通信装置、送電装置等の構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0056】
<通信装置100の処理>
図10のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る通信装置100が実施する処理の手順を説明する。当該処理は、通信装置100に電源が投入されると開始される。
【0057】
ステップS1000において、制御部200は、ペリフェラル部205にアドバタイジングパケットの送信を開始させる。ステップS1001において、制御部200は、ユーザからBLEのペリフェラルのスキャンを開始する指示が入出力部202に対して入力されたか否かを判定する。指示が入力された場合、ステップS1002へ進む。一方、指示が入力されていない場合、ステップS1009へ進む。
【0058】
ステップS1002において、制御部200は、ペリフェラル部205にアドバタイジングパケットの送信を停止させる。これにより、セントラル部203は、スキャニング状態にある間に自装置(通信装置100)のペリフェラル部205が送信したアドバタイジングパケットを受信することを防止できる。したがって、制御部200は、発見されたペリフェラルが自装置(通信装置100)のペリフェラル部205であるか否かを判定する必要が無くなり、処理を簡略化することができる。
【0059】
ステップS1003において、制御部200は、セントラル部203に、ペリフェラルのスキャンを開始させる。ステップS1004において、制御部200は、セントラル部203がペリフェラルを発見したか否かを判定する。セントラル部203は、アドバタイジングパケットを受信することにより、ペリフェラルを発見する。発見された場合、ステップS1005へ進む。一方、発見されなかった場合、ステップS1006へ進む。
【0060】
ステップS1005において、制御部200は、発見されたペリフェラルの識別情報(例えばアドレス)を入出力部202に表示させる。なお、表示させる識別情報はアドレスに限られるものではなく、ユーザがペリフェラルを識別できる他の情報、例えば、装置名、型番等を表示させてもよい。
【0061】
ステップS1006において、制御部200は、セントラル部203がスキャンを終了したか否かを判定する。終了した場合、ステップS1007へ進む。一方、終了していない場合、ステップS1004に戻る。なお、セントラル部203は、所定の回数、全てのアドバタイジングチャネルでアドバタイジングパケットの受信を試行したり、所定の時間、アドバタイジングパケットの受信を試行したりすると、スキャンを終了する。
【0062】
ステップS1007において、制御部200は、ユーザから、接続するペリフェラルの指示、又は、いずれのペリフェラルにも接続しない指示が、入出力部202に対して入力されたか否かを判定する。指示が入力された場合、ステップS1008へ進む。一方、指示が入力されていない場合、入力されるまで待機する。なお、ステップS1004でペリフェラルが発見されなかった場合は、接続候補となるペリフェラルが表示されないため、本ステップはスキップする。
【0063】
ステップS1008において、制御部200は、セントラル部203に、入出力部202に入力されたペリフェラルと接続させるとともに、データの交換を開始する。ただし、いずれのペリフェラルにも接続しない指示が入出力部202に入力された場合は、いずれのペリフェラルにも接続させずに、発見されたペリフェラルの表示を終了させる。そして、ステップS1018へ進む。なお、セントラル部203は、指示されたペリフェラルに対して接続要求パケットを送信した後、当該ペリフェラルとのデータの交換を開始する。なお、ステップS1004でペリフェラルが発見されなかった場合は、本ステップはスキップする。
【0064】
ステップS1009において、制御部200は、ペリフェラル部205が送電装置(本実施形態では送電装置102)から接続要求パケットを受信したか否かを判定する。パケットを受信した場合、ステップS1010へ進む。一方、パケットを受信していない場合、ステップS1001に戻る。
【0065】
ステップS1010において、制御部200は、ペリフェラル部205に、受電を制御するためのデータの交換を開始させるとともに、受電部204に受電を開始させる。ここで、制御部200は、受電を行っている間、ペリフェラル部205を介して、伝送電力についての要求等の受電を制御するためのデータを交換し続ける。制御部200は、この間、例えば、処理負荷を抑制するために、ペリフェラル部205に接続を一旦切断させた後、所定のタイミングで再度、アドバタイジングパケットを送信させ、接続要求パケットの受信に基づいて接続を再開させる処理を行ってもよい。
【0066】
ステップS1011において、制御部200は、ユーザから、BLEのペリフェラルのスキャンを開始する指示が入出力部202に対して入力されたか否かを判定する。指示が入力された場合、ステップS1012へ進む。一方、指示が入力されていない場合、ステップS1016へ進む。
【0067】
ステップS1012において、制御部200は、ユーザに充電を停止するか否かを問う質問を入出力部202に表示させる。ステップ1013において、制御部200は、ユーザから入出力部202に対して回答が入力されたか否かを判定する。回答が入力された場合、ステップS1014へ進む。一方、回答が入力されていない場合、入力されるまで待機する。
【0068】
ステップS1014において、制御部200は、入力された回答が充電の停止であるか否かを判定する。回答が充電の停止である場合、ステップS1015へ進む。一方、回答が充電の停止ではない場合、ステップS1011に戻る。ステップS1015において、制御部200は、ペリフェラル部205に、送電装置に送電の停止を要求するパケットを送信させるとともに、受電部204に受電を停止させる。なお、送電の停止を要求するパケットは、無線電力伝送の規格で規定されているパケットであってもよい。そして、ステップS1002に戻る。
【0069】
ステップS1012~S1015の処理によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。また、受電装置が送電装置に通知することなく受電を停止することを通常の手順としていない送電装置に対しても、通信装置100を対応させることができる。したがって、通信装置100の汎用性を向上できる。
【0070】
ステップS1016において、制御部200は、受電終了条件を満足したか否かを判定する。ここで、受電終了条件とは、充電池が容量一杯まで充電された、或いは、ユーザから受電の停止を指示する入力が入出力部202に対して行われた、等の条件である。受電終了条件が満足された場合、ステップS1017へ進む。一方、受電終了条件が満足されていない場合、ステップS1011に戻る。
【0071】
ステップS1017において、制御部200は、ペリフェラル部205に、送電装置に送電の停止を要求するパケットを送信させるとともに、受電部104に受電を停止させる。そして、ステップS1018へ進む。
【0072】
ステップS1018において、制御部200は、一連の処理を終了するか否かを判定する。無線接続を行わない旨の指示、或いは、受電機能を無効にする指示がユーザから入力される等した場合、処理を終了する。一方、そうでない場合、ステップS1001に戻って、処理を繰り返す。
【0073】
<表示例>
続いて、図11を参照して、本実施形態に係るステップS1012における、ユーザに充電を停止するか否かを問う質問の入出力部202の表示の一例を説明する。図11において、「充電を停止してBLE通信装置を探索しますか?」との質問及び、回答を入力するための「はい」、「いいえ」のボタンが表示されている。ユーザは、いずれかのボタンを押下することにより、回答を入力することができる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態では、S1002に示したように、セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態である間、ペリフェラル部がアドバタイジングパケットを送信しないように制御する。これにより、セントラル部が、スキャニング状態にある間に自装置のペリフェラル部が送信したアドバタイジングパケットを受信することを防止できる。したがって、発見されたペリフェラルが自装置のペリフェラル部205であるか否かを判定する必要が無くなり、処理を簡略化することができる。
【0075】
また、S1011~S1015に示したように、ペリフェラル部が無線接続している送電装置が存在する場合、セントラル部がペリフェラルをスキャンするスキャニング状態に遷移する前に、送電装置が送電を停止するように要求するパケットをペリフェラル部に送信させる。その際、ユーザに充電を停止するか否かの質問を表示すると共に、ユーザからの回答の入力を受け付け、充電を停止することを示す回答が入力された場合に、送電装置が送電を停止するように要求するパケットをペリフェラル部に送信させる。これにより、不要な充電を停止することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0076】
なお、第1および第2の実施形態では、通信装置100のペリフェラル部205は制御通信のために使用する例を説明した。但し、当該例に限定されるものではなく、BLEのセントラル機能を備える他の装置、例えば、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ等との接続のために使用されてもよい。その場合、制御部200は図8に示した通信装置101の処理と同様の処理を実行する。
【0077】
また、上述の実施形態では、2つの無線通信部として、BLEのセントラル機能を有するセントラル部、BLEのペリフェラル機能を有するペリフェラル部を例に説明したが、これらに限定されるものではない。1つの通信装置が複数の無線通信部を備えている場合に、複数の無線通信部同士が接続してしまう可能性がある他の通信部にも本発明を適用することができる。
【0078】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0079】
100:通信装置、200:制御部、201:記憶部、202:入出力部、セントラル部、204:受電部、205:ペリフェラル部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11