(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-29
(45)【発行日】2022-12-07
(54)【発明の名称】補助アップリンクによるアップリンクキャリア構成および選択
(51)【国際特許分類】
H04W 16/32 20090101AFI20221130BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20221130BHJP
H04W 72/08 20090101ALI20221130BHJP
【FI】
H04W16/32
H04W74/08
H04W72/08
(21)【出願番号】P 2020538544
(86)(22)【出願日】2019-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2019071283
(87)【国際公開番号】W WO2019137454
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-07-10
(32)【優先日】2018-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】シー,メイジュウ
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,フンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ,チャフン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユンラン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユシン
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Initial access for supplementary uplink frequency [online],3GPP TSG-RAN WG2 #99bis R2-1711807, [検索日 2021.07.10],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1711807.zip>,2017年09月29日,p.1-4
【文献】CMCC,Considerations on support of supplementary uplink frequency [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #99 R2-1709093, [検索日 2021.07.10],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1709093.zip>,2017年08月11日,p.1-4
【文献】Technical Specification, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15) [online],3GPP TS 38.321 V15.0.0 (2017-12), [検索日 2021.07.12],2018年01月04日,p.1-18,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.321/38321-f00.zip
【文献】Huawei,offline discussion report for SUL remaining issues [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100 R2-1714173, [検索日 2021.07.10],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1714173.zip>,2017年12月02日,p.1-5
【文献】NEC,Views on UL sharing of NR and LTE [online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting NR#3 R1-1716232, [検索日 2021.07.10],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716232.zip>,2017年09月11日,p.1-2
【文献】Qualcomm,Summary of Remaining Details on RACH Procedure [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis R1-1719160, [検索日:2022年3月30日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1719160.zip>,2017年10月13日,p.1-24
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on RA procedure related to SUL [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100 R2-1712905, [検索日: 2022年3月30日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712905.zip>,2017年11月17日,p.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のためのユーザ機器(UE)であって、
1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって、実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体、および
前記1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合され、前記実行可能命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサ、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記実行可能命令を実行して、
少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報を受信し、
前記構成情報は少なくとも1つのコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)リソースと前記少なくとも2つのアップリンクキャリアとの関連付けを含み、前記少なくとも2つのアップリンクキャリアは補助アップリンク(SUL)キャリアおよび非補助アップリンク(NUL)キャリアを含み、
前記UEによって測定された第1のダウンリンク参照信号のパワーが第1の閾値を下回る場合、前記SULキャリアを選択し、
前記UEによって測定された第2のダウンリンク参照信号のパワーが第2の閾値を上回る場合、前記関連付けに従って、前記少なくとも1つのCFRAリソースから、前記
少なくとも2つのアップリンクキャリアの内の1つのアップリンク上で前記第2のダウンリンク参照信号に関連付けられたCFRAリソースを選択し、および
前記選択されたCFRAリソースおよび前記
1つのアップリンクキャリアを用いてランダムアクセス手順を実行するように構成されて
おり、
前記第1のダウンリンク参照信号は、同期信号ブロック(SSB)であり、前記第2のダウンリンク参照信号は、SSBまたはチャンネル状態情報参照信号(CSI-RS)である、
UE。
【請求項2】
前記第1の閾値は、前記構成情報の一部において搬送される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記第1の閾値を搬送する前記構成情報の前記一部は、セットアップリリース(SetupRelease)構造を用いて構造化される、請求項2に記載のUE。
【請求項4】
前記構成情報は、システム情報ブロードキャスティングまたは専用シグナリングを介して受信される、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記実行可能命令を実行して、前記システム情報ブロードキャスティングを介して、ヌル(null)値を有する前記構成情報を受信するときに、現行のアップリンクキャリア構成を削除するようにさらに構成される、請求項4に記載のUE。
【請求項6】
前記選択されたSULキャリアのための周波数情報は、前記専用シグナリングによって送信される同期再構成において搬送される、請求項4に記載のUE。
【請求項7】
前記第2のダウンリンク参照信号が前記SSBである場合、前記第2の閾値は前記SSBの信号品質に関連付けられ、前記CFRAリソースは前記SSBに関連付けられ、前記第2のダウンリンク参照信号が前記CSI-RSである場合、前記第2の閾値は前記CSI-RSの信号品質に関連付けられ、前記CFRAリソースは前記CSI-RSに関連付けられる、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記実行可能命令を実行して、前記選択されたCFRAリソースを用いる前記ランダムアクセス手順が失敗する場合、前記
1つのアップリンクキャリア上でコンテンションベースのランダムアクセス(CBRA)リソースを選択するようにさらに構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項9】
前記CFRAリソースは、無線リソース制御(RRC)メッセージにおいて搬送される前記構成情報において構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
ユーザ機器(UE)によって、少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報を受信することであって、前記構成情報は少なくとも1つのCFRAリソースと前記少なくとも2つのアップリンクキャリアとの関連付けを含み、前記少なくとも2つのアップリンクキャリアは補助アップリンク(SUL)キャリアおよび非補助(NUL)キャリアを含む、こと
前記UEにより計測された第1のダウンリンク参照信号のパワーが第1の閾値を下回る場合、前記SULキャリアを、前記UEによって、選択すること、
前記UEによって計測された第2のダウンリンク参照信号のパワーが第2の閾値を上回る場合、前記関連付けに従って、前記少なくとも1つのCFRAリソースから、前記
少なくとも2つのアップリンクキャリアの内の1つのアップリンクキャリア上で前記第2のダウンリンク参照信号と関連付けられたコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)リソースを、前記UEによって、選択すること、および
前記選択されたCFRAリソースおよび前記
1つのアップリンクキャリアを用いてランダムアクセス手順を、前記UEによって、実行すること
を含
み、
前記第1のダウンリンク参照信号は、同期信号ブロック(SSB)であり、前記第2のダウンリンク参照信号は、SSBまたはチャンネル状態情報参照信号(CSI-RS)である、
無線通信のための方法。
【請求項11】
前記第1の閾値は、前記構成情報の一部において搬送される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の閾値を搬送する前記構成情報の前記一部は、セットアップリリース(SetupRelease)構造を用いて構造化される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記構成は、システム情報ブロードキャスティングまたは専用シグナリングを介して受信される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記システム情報ブロードキャスティングを介して、前記構成情報を受信するとき、現行のアップリンクキャリア構成を削除すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記選択されたSULキャリアのための周波数情報は、前記専用シグナリングによって送信される同期再構成において搬送される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
第2のダウンリンク参照信号が前記SSBである場合、前記第2の閾値は前記SSBの信号品質に関連付けられ、前記CFRAリソースは前記SSBに関連付けられ、前記第2のダウンリンク参照信号はCSI-RSである場合、前記第2の閾値は前記CSI-RSの信号品質に関連付けられ、前記CFRAリソースは前記CSI-RSに関連付けられる、
請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記選択されたCFRAリソースを用いる前記ランダムアクセス手順が失敗する場合、前記
1つのアップリンクキャリア上でコンテンションベースのランダムアクセス(CBRA)リソースを選択すること、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記CFRAリソースは、無線リソース制御(RRC)メッセージにおいて搬送される前記構成情報において構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
無線通信のための基地局であって、
1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって、実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体、および
前記1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合され、前記実行可能命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記実行可能命令を実行して、
少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報をユーザ機器(UE)に送り、
前記構成情報は少なくとも1つのCFRAリソースと前記少なくとも2つのアップリンクキャリアとの関連付けを含み、前記少なくとも2つのアップリンクキャリアは補助アップリンク(SUL)キャリアおよび非補助(NUL)キャリアを含み、および
前記SULキャリア上でCFRAリソースを前記UEから受信するように構成されており、
前記UEによって測定されたダウンリンク参照信号のパワーが閾値を下回るとき、前記CFRAリソースが送信される前記
SULキャリアは、前記UEにより選択さ
れ、
前記第1のダウンリンク参照信号は、同期信号ブロック(SSB)である、
基地局。
【請求項20】
前記構成情報は、システム情報ブロードキャスティングまたは専用シグナリングによって送信される、請求項19に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2018年1月11日に出願された「UPLINK CARRIER CONFIGURATION AND SELECTION WITH SUPPLEMENTARY UPLINK」という名称の米国仮出願第62/616,397号(以下、「US73080出願」という)の利益および優先権を主張する。US73080出願の開示は、参照することにより本開示に完全に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本開示は、概して、ユーザ機器によって実行される補助アップリンクを用いたアップリンク構成および選択のための方法と、それを実行するユーザ機器とに関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(NR)において、例えば拡張されたモバイルブロードバンド(eMBB)シナリオでは、送信データレートを改善するために高周波数帯域が採用されると考えられる。しかしながら、高周波数帯域の無線範囲は、距離とともに減少する。特に、アップリンク上で、送信パワーはユーザ機器(UE)に対して制限される。より低い周波数帯上の補助アップリンク(SUL)キャリアは、高周波数帯アップリンク範囲を補償し、セル端の近傍の信号品質を改善する。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、ユーザ機器および関連する基地局のための補助アップリンクを用いたアップリンク構成および選択を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様において、無線通信のためのユーザ機器(UE)が提供される。UEは、1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体と、前記1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは前記実行可能命令を実行して、少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報を受信し、UEによって測定された第1のダウンリンク参照信号のパワーが第1の閾値未満である場合、前記少なくとも2つのアップリンクキャリアのうちの1つを選択し、UEによって測定された第2のダウンリンク参照信号のパワーが第2の閾値を超える場合、選択されたアップリンクキャリア上で第2のダウンリンク参照信号に関連付けられたコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)リソースを選択し、選択されたCFRAリソースおよび選択されたアップリンクキャリアを使用してランダムアクセス手順を実行するように構成されている。
【0006】
本開示の一態様において、ユーザ機器(UE)によって実行される無線通信のための方法が提供される。UEによって実行される方法は、少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報を受信することと、UEによって測定された第1のダウンリンク参照信号のパワーが第1の閾値未満である場合、少なくとも2つのアップリンクキャリアのうちの1つを選択することと、UEによって測定された第2のダウンリンク参照信号のパワーが第2の閾値を超える場合、選択されたアップリンクキャリア上で第2のダウンリンク参照信号に関連付けられたコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)リソースを選択することと、選択されたCFRAリソースおよび選択されたアップリンクキャリアを使用して、ランダムアクセス手順を実行することと、を含む。
【0007】
本開示の一態様では、無線通信のための基地局が提供される。基地局は、1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって、実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体と、1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。前記プロセッサは、実行可能命令を実行して、少なくとも2つのアップリンクキャリアに関連付けられた構成情報をユーザ機器(UE)に送信し、前記少なくとも2つのアップリンクキャリアのうちの1つの上で、コンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)リソースを受信するように構成される。前記UEによって測定されたダウンリンク参照信号のパワーが閾値を下回るとき、前記CFRAリソースが送信される前記1つのアップリンクキャリアは、前記UEにより選択される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
例示的な開示の態様は、添付の図面と共に読まれるときに、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてよい。
【
図1】
図1は、ノーマルアップリンクキャリアおよび補助アップリンクキャリアを用いて構成された無線通信システムを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の一実施形態による無線通信システムを示す概略図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示の一実施形態による物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)のためのアップリンク構成を示す概略図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示の一実施形態による物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)のためのアップリンク構成を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本開示の一実施形態による概略情報の要素の構造である。
【
図5】
図5は、本開示のもう一つの実施形態による概略情報の要素の構造である。
【
図6】
図6は、本開示の一実施形態によるUEがランダムアクセスプリアンブル送信を実行するための決定フローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示の別の実施形態によるUEがランダムアクセスプリアンブル送信を実行するための決定フローチャートである。
【
図8】
図8は、本開示の様々な実施形態に従った無線通信のためのデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明は、本開示における例示的な実施形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に例示的な実施形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例示的な実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例および実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の類似するまたは対応する要素は、類似するまたは対応する参照番号によって示され得る。さらに、本開示における図面および説明図は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
【0010】
本明細書では「一実施形態において」、「一実施形態(one implementation)において」、「いくつかの実施形態(some implementation)において」、または「いくつかの実施形態において」という語句を使用し、これらはそれぞれ、同じ実施形態または異なる実施形態のうちの1つ以上を指すことがある。用語「結合された」(coupled)は、直接的に、または介在する構成要素によって間接的に接続(connected)されたものとして定義され、必ずしも物理的な接続に限定されない。用語「備える」(comprising)は利用されるときには、「含む(including)」を意味するが、必ずしも限定されない」。この用語は、そのように説明された組み合わせ、群、系列、および同等物における明確な制限のない包括を示す。
【0011】
用語「および/または」は、関連する列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意の組合せおよびすべての組合せを含むことに留意されたい。第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、構成要素、領域、部分および/またはセクションを説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、部分および/またはセクションはこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるのであろう。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、部分またはセクションを別の要素、構成要素、領域、層またはセクションから区別するためにのみ使用される。したがって、以下で説明する第1の要素、構成要素、領域、部分、またはセクションは、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶことができる。
【0012】
なお、本明細書において、UEは移動局、携帯端末または装置、ユーザ通信無線端末を含むが、これらに限定されない。例えば、UEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、携帯情報端末(PDA)、または無線通信能力を有するテレビディスプレイを含むが、これらに限定されない。UEは、無線アクセスネットワークにおける1つ以上のセルへ、エアーインターフェースによって、信号を送受信するよう構成されている。
【0013】
基地局は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)におけるノードB(NB)、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)における進化型ノードB(eNB)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション/GSM(登録商標) EDGE無線アクセスネットワーク(GSM(登録商標)/GERAN)における基地局コントローラ(BSC)、UEに向けて進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5Gコアネットワーク(5GC)に接続されるノードとしての次世代eNB(ng-eNB)、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)におけるような次世代ノードB(gNB)、および携帯電話の測位技術を用いた無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。基地局は、ネットワークへの無線インターフェースを介して1つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。以下では、基地局、セル、gNB、およびgNB/セルを互換的に使用することができる。
【0014】
RRC_CONNECTEDモードにおけるUEは、例えば、ブロードキャスト信号、専用制御信号、および/またはデータストリーム信号を介して基地局から送信されたダウンリンク(DL)信号品質を測定してもよい。いくつかの実施形態において、UEは、DL信号を周期的に測定してもよい。基地局は、ランダムアクセスリソース/パラメータ(例えば、物理的ランダムアクセスチャンネル構成)、補助アップリンク(SUL)キャリア構成および/または非補助アップリンク(非SUL)キャリア構成を、ブロードキャストメッセージまたは無線リソース制御(RRC)メッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)によってUEに送ることができる。いくつかの実施形態において、ブロードキャストメッセージにおいて搬送される構成は、基地局から送られたRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)によって更新されてもよい。システム情報(例えば、システム情報ブロック1(SIB1)、他のシステム情報(SI))は、ブロードキャストメッセージであってもよいことに留意されたい。UEは、専用シグナリングを介してRRCメッセージを受信することができることに留意されたい。
【0015】
本開示の一実施形態において、NR gNB/セルは、構成情報により、SULキャリアと、特殊なセル(SpCell)またはプライマリセル(PCell)内のノーマルアップリンク(非SULまたはNUL)キャリアとを用いてRRC_CONNECTED UEを構成する。SpCellは、マスターセルグループ(MCG)のプライマリセルであっても、セカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセルであってもよい。マルチコネクティビティが考慮されない場合、SpCellはセルを参照することができる。SpCellがMCGに属している場合、構成情報はセルグループ構成情報要素(例えば、CellGroupConfig IE、CellGroupConfigCommon IE)の形式(またはリスト)において、MCG構成情報要素(例えば、MasterCellGroup IE、MasterCellGroupConfig IE)を含む。SpCellがSCGに属する場合、構成情報はセルグループ構成情報要素(例えば、CellGroupConfig IE、CellGroupConfigCommon IE)の形式において、SCG構成情報要素(例えば、SeondaryCellGroup IE、SecondaryCellGroupToAddModList IE)を含む。セルグループ構成情報要素(例えば、CellGroupConfig IE、CellGroupConfigCommon IE)はSpCell構成(例えば、SpCellConfig IE)および/またはセカンダリセル(SCell)構成(例えば、SCellConfig IE)をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、NR gNB/cellは、RRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して、MCG構成および/またはSCG構成をUEに送ることができる。
【0016】
図1において、NRワイヤレス通信システム100はNR基地局(例えば、NR gNB/セル)と、NR基地局と通信可能に接続された状態におけるユーザ機器(UE)とを含む。UEは、RRC_CONNECTEDモードで動作してもよいし、しなくてもよい。例えば、UEはRRC_IDLE、RRC_INACTIVE、またはRRC_CONNECTEDモードで動作する。UEのために設定可能な少なくとも2つのアップリンクキャリアがあり、2つのアップリンクキャリアのうちの1つは高周波数帯域および小さい無線範囲を有するノーマルアップリンク(または非補助アップリンク、非SUL、またはNUL)接続のためのものであり、他のものは、低周波数帯域および広範な無線範囲を有する補助アップリンク接続のためのものである。
【0017】
NR gNB/セルによる構成情報に基づいてSULキャリアおよびNULキャリアの両方によって構成される場合、UEは、ダウンリンク(DL)において自身によって測定された参照信号受信パワー(RSRP)に基づいて、アップリンクキャリアを選択して、ランダムアクセスプリアンブル送信といったランダムアクセス手順を実行することができる。UEは、選択されたアップリンクキャリア上で別のDL参照信号の受信パワーに従って選択されたランダムアクセスリソース/パラメータを用いてランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。ランダムアクセスリソース、ランダムアクセスパラメータ、およびランダムアクセスリソース/パラメータは、以下では互換的に使用する場合がある。
【0018】
図2において、本開示の一実施形態によるNR無線通信システムの概略図が提供される。NR無線通信システム200は、UE201およびNR gNB/セル203を含む。NR gNB/セル203は、構成情報260をUE201に送信する。構成情報260は、RRCメッセージまたはシステム情報ブロードキャスティングを介して送ることができる。構成情報260は、MCG構成および/またはSCG構成のためのセルグループ構成(例えば、CellGroupConfig IE、CellGroupConfigCommon IE)を含むことができる(ただし、これに限定されない)。SULおよびNULキャリア構成のうちの少なくとも1つは、構成情報260において搬送される。SULおよびNULキャリア構成は、関連付けられるランダムアクセスリソース/パラメータがさらに含まれてもよい。UE201は、NR gNB/セル203から受信した参照信号の受信パワーを測定してもよい。UEは、参照信号(RS)構成に従って、参照信号を受信してもよい。例えば、UEは、RS構成に従って周期的にRSを受信してもよい。UEは、ブロードキャストシステム情報および/またはRRCメッセージを介してRS構成を受信することができる。アクション262において、UE201は、RSRPの測定結果に基づいて、構成されたNULキャリアおよび/または構成されたSULキャリアの中からアップリンクキャリアを選択してもよい。アクション264において、UE201は、選択されたアップリンクキャリアに関連してランダムアクセスリソース/パラメータをさらに選択してもよい。アクション266において、UE201は、選択されたアップリンクキャリアを用いて、選択されたランダムアクセスリソース/パラメータを使用して、NR gNB/セル203へのランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。いくつかの実施形態において、UEがRRC_CONNECTEDモードまたはRRC_INACTIVEモードの場合、NR gNB/セルはRRCメッセージ(例えば保留構成を用いたRRC Reconfiguration message、RRC Reconfiguration)を送信してセル(例えばSpCell、SCell)を再設定することができる。
【0019】
本開示の一実施形態によれば、プライマリセルまたはセカンダリセルのいずれかとすることができる1つのサービングセルは、NULキャリアまたはSULキャリア上で動作することができる。いくつかの実施形態において、サービングセルはMCGまたはSCG内にあってもよい。
図3Aにおいて、物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)がNULキャリア上に構成されることが示されている。
図3Bにおいて、PUCCHがSULキャリア上に構成されることが示されている。UEは特殊なセル構成(例えば、SpCellConfig IE)を介して、NUL(またはSUL)キャリア上のサービングセルといったものを用いて構成されてもよい。サービングセルは、PTAG(Primary Timing Advanced Group)において考慮されてもよい。メディアアクセス制御(MAC)エンティティのSpCellを含むタイミングアドバンスグループは、PTAGと呼ばれる。すなわち、PTAGにおいて構成されたULを有するセルは、同じタイミング参照セルおよび同じタイミングアドバンス値を使用する。サービングセルは、プライマリセルまたはセカンダリセルであってもよい。いくつかの実施形態において、サービングセルがMCG内またはSCG内のSCellである場合、UEはSCell構成(例えば、SCellConfig IE)を用いて構成されてもよい。SCell構成はセカンダリセルのためのサービングセル構成(例えば、ServingCellConfig IE、ServingCellConfigCommon IE、ServingCellConfigDedicated IE)を含むことができる。SCell構成はセルグループ構成(例えば、CellGroupConfig IE、CellGroupConfigCommon IE)に含まれてもよい。
【0020】
PTAGに関連付けられたタイムアラインメントタイマー(例えば、timeAlignmentTimer)が満了するとき、UEのMACエンティティはすべてのサービングセルのためのすべてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファを消去し、すべてのサービングセルのためのPUCCHおよびサウンディング参照信号(SRS)を解放するようにRRCに通知し、構成されたダウンリンク割当ておよび構成されたアップリンク許可をクリアし、すべての実行中タイムアラインメントタイマーを満了したとみなす。そういった状況において、NR gNB/セルは、すべてのサービングセルにおいてSRSを介してアップリンク信号品質を測定することができない。
【0021】
SpCellを構成するために、特殊なセル構成が使用される。特殊なセル構成は、同期再構成(例えば、ReconfigurationWithSync IE)を含んでもよい。同期再構成は、サービングセル構成(例えば、ServingCellConfig IE、ServingCellConfigCommon IE、ServingCellConfigDedicated IE)をさらに含んでもよい。サービングセル構成は、アップリンク周波数構成を特定するIEをさらに含んでもよい。例えば、サービングセル構成は、NULキャリア周波数情報(例えば、FrequencyInfoUL IE)を含んでもよい。例えば、サービングセル構成は、SULキャリア周波数情報(例えば、SupplementaryUplink IE)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、サービングセル構成はPUCCH構成、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)構成、SRS構成、および/またはタイミングアラインメントグループ構成(例えば、タグアイデンティティ(ID))を含んでもよい。
【0022】
ランダムアクセスパラメータは、関連付けられたアップリンクキャリアに対応するIEに含まれてもよい。一実施形態において、共通ランダムアクセスチャンネル(RACH)構成(例えばRACH-ConfigCommon IE、RACH-ConfigGeneric IE)は、SULキャリアのためのコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを含んでもよく、共通RACH構成は、補助アップリンク構成(例えば、SupplementaryUplinkConfig IE、SupplementaryUplink IE、UplinkConfigCommonSIB IE、UplinkConfig IE)の一部において、搬送される。別の実施形態において、共通RACH構成は、NULキャリアのためのコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを含んでもよく、共通RACH構成は非補助アップリンク構成(例えば、非SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfig IE、FrequencyInfoUL IE、UplinkConfig IE)の一部において搬送される。さらに別の実施形態において、共通RACH構成は、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータをアップリンクキャリアに対応させるためのインジケータを有してもよい。いくつかの実施形態において、共通RACH構成は、サービングセル構成の一部において搬送される。
【0023】
共通RACH構成において提供されるインジケータは、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータがどのタイプのアップリンクキャリアに関連付けられているかを示すために使用される。いくつかの実装形態において、ブーリアン値は、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータがSULキャリア用かどうかを判断するために、共通RACH構成のインジケータに割り当てることができる。例えば、インジケータが「1」である場合、インジケータは1つのアップリンクキャリア(例えば、NUL)にコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを対応させてもよい。インジケータが「0」である場合、インジケータはコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを別のアップリンクキャリア(例えば、SUL)に対応させてもよい。いくつかの実施形態において、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータがSUL、NUL、または両方のアップリンクキャリアに関連付けられるかどうかを示すために、選択タイプインジケータを共通RACH構成で使用してもよい。例えば、選択{NUL、SUL、両方、…}は選択タイプにおいて、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータが対応するいくつかのアップリンクキャリアを定義してもよい。インジケータが選択タイプから「NUL」である場合、インジケータはNULキャリアにコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを対応させてもよい。インジケータが「SUL」である場合、インジケータはSULキャリアにコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを対応させてもよい。インジケータが「両方」である場合、インジケータがコンテンションベースのランダムアクセスパラメータをSULキャリアおよびNULキャリアの両方に対応させてもよい。選択インジケータは、1つのセルが3つ以上のアップリンクキャリアをサポートする場合、前方互換性の拡張を可能にする。
【0024】
構成情報の一部において搬送される特殊なセル構成は、コンテンションランダムアクセスパラメータを搬送する専用ランダムアクセス構成(例えば、RACH-ConfigDedicated IE)を含む同期再構成(例えば、ReconfigurationWithSync IE)を含んでもよい。インジケータは、そのようなコンテンションフリーランダムアクセスパラメータをSULキャリアまたはNULキャリアのいずれかに明示的に関連付けるために、専用ランダムアクセス構成と共に提供されてもよい。例えば、ブーリアンインジケータを使用して専用ランダムアクセス構成でブーリアン値を割り当て、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータがSULキャリア用かどうかを判断できる。別の例として、選択インジケータを専用ランダムアクセス構成に使用して、SUL、NUL、または両方のアップリンクキャリアに関連付けられたコンテンションフリーランダムアクセスパラメータを示してもよい。選択インジケータは、1つのセルが3つ以上のアップリンクキャリアをサポートする場合、前方互換性の拡張を可能にする。
【0025】
NR gNB/セルはアップリンクベース上で、共通RACH構成(例えば、RACH-ConfigCommon IE、RACH-ConfigGeneric IE)におけるランダムアクセスプリアンブルプールを示すことができる。NR gNB/セルは、セルごとにSULキャリアおよびNULキャリアの両方のために単一の共通RACH構成を利用してもよい。例えば、単一の共通RACH構成がSpCellのために構成される場合、単一の共通RACH構成を受信すると、UEは、対応するセル上でSULおよびNULの両方のための構成を適用することができる。単一の共通RACH構成は、様々なランダムアクセスパラメータのためのサブ構成のリストをさらに含んでもよい。このサブ構成のリストは、プリアンブルプール構成に限定されるものではないが、ターゲットが受信したプリアンブルパワー(例えばPreambleReceivedTargetPower)、ランダムアクセス応答ウィンドウ(例えばRA-ResponseWindow)、およびプリアンブル送信の最大数(例:PreambleTransMax)といった他のパラメータ(またはランダムアクセスリソース)を含んでもよい。
【0026】
セットアップリリース(SetupRelease)構造をサービングセル構成(例えば、ServingCellConfig IE、ServingCellConfigCommon IE、ServingCellConfigDedicated IE)において採用して、ULキャリア固有の構成(例えば、NULキャリア構成およびSULキャリア構成)を個別に独立して設定および/または開放してもよい。いくつかの実施形態において、セットアップリリース構造が選択構造、例えば、構成を開放することおよび構成を設定することの間の選択肢を含んでもよい。例えば、NR gNB/セルが開放の選択と共にセットアップリリース構造を送信する場合、UEは対応する設定を開放する。NR gNB/セルがセットアップリリース構造をセットアップの選択と共に送信する場合、UEは対応する構成をセットアップする。NULキャリアのための構成(例えば非補助Uplink IE、UplinkConfig IE、UplinkConfigCommon IE)およびSULキャリアのための構成(例えばSupplementaryUplink IE、UplinkConfig IE、SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfigCommon IE)は、セットアップリリース構造を用いて、独立して特定されてもよい。NULキャリアおよび/またはSULキャリアは、セットアップリリース構造を用いて、独立して更新および/または解放されてもよい。いくつかの実施形態において、サービングセル構成が少なくとも1つのセットアップリリース構造を含んでもよい。
図4において、サービングセル構成(例えば、ServingCellConfig IE)は、NULキャリア構成のための1つのセットアップリリース構造と、SULキャリア構成のための別のセットアップリリース構造とを個別に含んでもよい。いくつかの実施形態において、SUL(またはNUL)構成のためのセットアップリリース構造は、UEによって受信され、測定された参照信号に関連する閾値、例えば、RSRP閾値を含んでもよい。RSRP閾値(RSRP閾値の値)の値はサービングセル構成におけるセットアップリリース構造(例えば、セットアップリリース構造を有するSUL構成、セットアップリリース構造を有するNUL構成)の独立したフィールドに入れてもよい。いくつかの実施形態において、RSRP閾値がアップリンク周波数情報構成(例えば、FrequencyInfoUL IE、FrequencyInfoUL-SIB IE)のフィールドに入れられてもよい。セットアップリリース構造を有するULキャリア構成は、アップリンク周波数情報構成を含んでもよい。RSRP閾値は、正の無限大、負の無限大、またはゼロに設定することができる。RSRP閾値がゼロに設定される場合、値の単位は、dBmではなく、ワット(W)であってもよい。いくつかの実施形態において、UEがNR gNB/セルによってブロードキャストされたシステム情報(例えば、SIB1、他のSI)を介して、またはNR gNB/セルによって送信されたRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して、RSRP閾値を受信することができる。
【0027】
UEがRSRP閾値に基づいてULキャリアを選択するとき、UEはRSRP閾値が正の無限大に設定される場合にSULキャリアを選択することができ、UEは、RSRP閾値がゼロまたは負の無限大に設定される場合にNUL(非SUL)キャリアを選択することができる。
【0028】
セットアップリリース構造の代わりに、セットアップおよび開放との間の選択構造を使用して、アップリンクキャリア固有の構成を示すことができる。
図5において、例示的な選択構造は示されている。
【0029】
いくつかの実施形態において、セル(例えば、SpCell、SCell)がSULキャリアおよびNULキャリアの両方を用いて構成される場合、UEはダウンリンクキャリアの測定されたRSRPに基づいて、および/またはSULキャリアおよび/またはNULキャリアに構成されたランダムアクセスリソース/パラメータの種類(例えば、コンテンションベースおよび/またはコンテンションフリー)に基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行するために、どちらのアップリンクキャリアを選択してもよい。
【0030】
構成情報を受信した後、UEは、アップリンクキャリア構成に基づいてアップリンクキャリアを選択することができる。
図6は、本開示の一実施形態による、アップリンクキャリアおよび対応するランダムアクセスリソースを選択するためのRRC_CONNECTED UEのための決定フローチャートを概略的に示す。
図6の決定フローチャートは、RRC_INACTIVE UEまたはRRC_IDLE UEに適用できることに留意されたい。
図6の決定フローチャートは、タイムアラインメントタイマーが満了した後にアップリンク送信が必要とされる状況に適用され得るが、これに限定されない。アクションS61において、UEは、ダウンリンクRSRPが対応する構成(例えば、ServingCellConfig IE)で与えられたRSRP閾値を下回っているか(または等しいか)を決定することができる。UEは、ダウンリンクにおいて測定されたRSRPが対応する構成において与えられたRSRP閾値よりも低い(または等しい)場合に、(構成されている場合に)SULキャリアを選択してもよい。UEはセル内の選択されたSULキャリア(例えば、SpCell、SCell)上でランダムアクセスリソース/パラメータを選択することができる。コンテンションベースおよびコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータの両方がSULキャリアに関連付けて構成される場合、UEは、アクションS62およびアクションS63において、アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求(例えば、緊急コール、特定のアクセスカテゴリ、またはURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)トラフィック)のためのものであるかどうかをさらに判断することができる。特定のアクセス要求に対するアップリンクトラフィックであると決定された場合、UEはアクションS64において、選択されたSULキャリア上のコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求に対してでないと決定された場合、UEはアクションS65において、コンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、SULキャリア上でランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。いくつかの実施形態において、コンテンションベースおよびコンテンションフリーランダムアクセスパラメータのうちの1つが、特にSULキャリアのために、構成される場合、UEはNR DL信号のRSRPがRSRP閾値未満(またはRSRP閾値に等しい)であれば、アップリンクトラフィックタイプをチェックすることなく、SULキャリアのために特に構成されたランダムアクセスリソース/パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。
【0031】
アクションS63において、UEは、測定されたRSRPが閾値を上回る場合、NULキャリアを選択することができる。アクションS66およびS67において、UEはセル内の選択されたNULキャリア(例えば、SpCell、SCell)上でランダムアクセスリソース/パラメータを選択してもよい。コンテンションベースおよびコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータの両方がNULキャリアに関連付けて構成される場合、UEは、アクションS66およびアクションS67において、アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求(例えば、緊急コール、特定のアクセスカテゴリ、またはURLLCトラフィック)のためのものであるかどうかをさらに判断することができる。アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求用であると決定された場合、UEはアクションS66において、選択されたNULキャリア上のコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求に対してではないと決定される場合、UEは、アクションS67において、コンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、NULキャリア上でランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。いくつかの実施形態において、コンテンションベースおよびコンテンションフリーランダムアクセスパラメータのうちの1つが、特にNULキャリアのために構成される場合、UEはNR DL信号のRSRPがRSRP閾値を上回るならばアップリンクトラフィックタイプをチェックすることなく、NULキャリアのために特に構成されたランダムアクセスリソース/パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。
【0032】
構成情報を受信した後、UEは、アップリンクキャリア構成に基づいてアップリンクキャリアを選択してもよい。
図7は、本開示の別の実施形態による、アップリンクキャリアおよび対応するランダムアクセスリソースを選択するためのRRC_CONNECTED UEのための決定フローチャートを概略的に示す。
図7の決定フローチャートは、RRC_INACTIVE UEまたはRRC_IDLE UEに適用してもよいことに留意されたい。
図7において、UEは、アップリンクトラフィックタイプおよび測定されたRSRPに基づいてランダムアクセスリソース/パラメータを選択してもよい。
図7の決定フローは、タイムアラインメントタイマーが終了した後にアップリンク送信が必要とされる状況に適用され得るが、これに限定されない。アクションS71において、UEはアップリンクトラフィックが特定のアクセス要求(例えば、緊急コール、特定のアクセスカテゴリ、またはURLLCトラフィック)のためのものであるかどうかを判断することができる。アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求のためのものであると決定される場合、UEは、アクションS72において、測定されたDL RSRP値が対応する構成において与えられたRSRP閾値を下回る(または等しい)かどうかをさらに決定することができる。アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求のためのものでない場合、UEはアクションS73において、セル(例えば、SpCell、SCell)中のSULキャリア上のコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。アクションS72の後、測定されたDL RSRPがRSRP閾値より低い(または等しい)場合、UEはアクションS74において、選択されたSULキャリアに関連するコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行するためにSULキャリアを選択してもよい。アクションS72の後、測定されたDL RSRPがRSRP閾値より高い場合、アクションS75において、UEはセル(例えば、SpCell、SCell)内のNULキャリア上のコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。いくつかの実施形態において、UEがセル内のSULキャリアのコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータ(例えば、SpCell、SCell)において構成されていない場合で、アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求についてのものであると決定され、測定されたDL RSRP値が対応する構成で与えられたRSRP閾値未満(またはそれに等しい)である場合、UEはセル内のSULキャリア上のコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいて、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。いくつかの実施形態において、UEがセル内のNULキャリアのコンテンションフリーランダムアクセスパラメータ(例えば、SpCell、SCell)で構成されていない場合、UEは、(1)セル内のNULキャリア上のコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよく、または(2)セル内のSULキャリア上のコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよく、または(3)アップリンクトラフィックが特定のアクセス要求についてのものであると決定され、測定されたDL RSRP値がRSRP閾値を上回るとき、セル内のSULキャリア上のコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブル送信を実行してもよい。いくつかの実施形態において、UEは優先順位に従って3つのアプローチ(1)(2)(3)の中から選択してよい(例えば、アプローチ(1)が最も優先順位が高く、アプローチ(3)が最も優先順位が低い)。優先度はシステム情報またはRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)を介してNR gNB/セルによって示されることがある。優先度は、UEの実装であってもよい。
【0033】
他のいくつかの実施形態において、UEが別のRSRP閾値を用いてさらに構成され、コンテンションベースのランダムアクセス手順およびコンテンションフリーランダムアクセス手順のどれを実行すべきかを決定してもよい。UEが測定したDL RSRPが別のRSRP閾値よりも高い場合、UEは、ULキャリア(例えば、SULまたはNULキャリア)のいずれかで構成されているコンテンションフリーランダムアクセスリソースを用いてコンテンションフリーランダムアクセス手順を実行するために、コンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータを選択してよい。測定されたDL RSRPが別のRSRP閾値よりも小さい(または等しい)場合、UEはULキャリア(例えば、SULまたはNULキャリア)のいずれかにおいて構成されているコンテンションベースのランダムアクセスリソースを用いて、コンテンションベースのランダムアクセス手順を実行することができる。別のRSRP閾値が正の無限大に設定されている場合、UEは、コンテンションベースのランダムアクセス手順を実行してよい。別のRSRP閾値がゼロに設定されている場合、UEは、コンテンションフリーランダムアクセス手順を実行してよい。別のRSRP閾値が負の無限大に設定されている場合、UEは、コンテンションフリーランダムアクセス手順を実行してよい。ランダムアクセス手順のタイプを決定するための、この閾値は、アップリンクキャリアの選択の基準となるRSRP閾値と同一であっても、そうでなくてもよいことに留意されたい。
【0034】
ランダムアクセスリソース(コンテンテンションベースのランダムアクセス手順および/またはコンテンションフリーランダムアクセス手順において)は、SS(同期シグナル)ブロックおよび/またはCSI-RS(チャンネル状態情報参照信号)リソースのシグナル品質と関連付けて選択できることに留意されたい。UEは、それ自体によって測定されたSSブロックまたはCSI-RSのいずれかが、対応するRSRP閾値を上回る場合、コンテンションフリーランダムアクセスリソースを選択してよい。ランダムアクセス手順が成功するかどうかは、SSブロックおよび/またはCSI-RSの信号品質に依存する。
【0035】
いくつかの実施形態において、2つのRSRP閾値の両方がUEに構成される場合、UEは、ランダムアクセス手順が失敗した場合に、選択されたULキャリア上の対応するランダムアクセス手順(例えば、コンテンションベースのランダムアクセス手順、コンテンションフリーランダムアクセス手順)を選択するために、測定されたDL RSRP(例えば、SSブロック、CSI-RS)をこれらの2つの閾値と比較してよい。
【0036】
本開示のいくつかの実施形態において、ランダムアクセス手順は失敗し得る。ランダムアクセス手順が失敗する理由はいくつかある。例えば、最大プリアンブル(再)送信時間を過ぎる、物理的ランダムアクセスチャンネル(PRACH)リソースの信号品質が閾値未満である、PRACHリソースに関連する物理的リソースの信号品質が悪い、ランダムアクセス手順に費やされる時間が所定のタイマを超える、である。
【0037】
いくつかの実施形態において、ランダムアクセス手順が1つのULキャリアにおいて失敗した場合、UEはランダムアクセス手順を実行するために別のULキャリアに切り替えてよい。いくつかの実施形態において、UEは、失敗したランダムアクセス手順で計算されたタイマ/カウンタを継続してよく、例えば、現行のパラメータはリセットされない。いくつかの実施形態において、UEは、失敗したランダムアクセス手順で計算されたタイマ/カウンタを中止し、そして新しいランダムアクセス手順を始めてよい。例えば、UEが、非SULキャリアおよびSULキャリアの両方と、各ULキャリア上の対応するランダムアクセスリソース/パラメータとを用いて構成される場合、UEは、デフォルトで、最初に、SULキャリア上でランダムアクセス手順を実行してよい。少なくとも1つのランダムアクセス手順(例えば、コンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータに続くランダムアクセス手順、コンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータに続くランダムアクセス手順)がSULキャリアで失敗した場合、UEはランダムアクセス手順を実行するために非SULキャリアに切り替えてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、1つのULキャリアがコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータにより構成され、他のULキャリアがコンテンションフリーランダムアクセスパラメータにより構成される場合、UEは最初に、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータにより構成されるULキャリアを選択してよい。UEは、ランダムアクセスリソース/パラメータのタイプに基づいてULキャリアを選択してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、コンテンションフリーランダムアクセス手順がSULキャリアまたは非SULキャリアのいずれかで失敗した場合、UEは、(コンテンションベースのランダムアクセスパラメータが構成される場合)同じULキャリア上でコンテンションベースのランダムアクセス手順を実行することができる。
【0040】
いくつかの実施形態において、コンテンションフリーランダムアクセス手順がSULキャリアまたは非SULキャリアのいずれかで失敗した場合、UEは、他のULキャリア上でランダムアクセス手順を実行してよい。コンテンションフリーおよびコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータの両方が他のULキャリア上で構成される場合、UEは、高優先度として他のULキャリア上でコンテンションフリーランダムアクセス手順を実行してもよい。例えば、UEは、コンテンションベースのランダムアクセス手順ではなく、他のULキャリア上でコンテンションフリーのランダムアクセス手順を実行してよい。例えば、UEは、他のULキャリア上でコンテンションベースのランダムアクセス手順よりも高い確率で、他のULキャリア上でコンテンションフリーランダムアクセス手順を実行することができる。
【0041】
1つのULキャリア上のランダムアクセス応答の受信信号が閾値未満である場合、UEは、他のULキャリア上でランダムアクセス手順を実行するように切り替えることができる。NR gNB/セルはシステム情報(例えば、SIB1、他のSI)を介して、またはRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して、UEに閾値を設定してよい。
【0042】
本開示で言及される実施形態は、RRC_CONNECTED UEに限定されないことに留意されたい。これらの実施形態は、RRC_INACTIVE UEおよび/またはRRC_IDLE UEに対して適用され得る。例えば、アクセス要求のタイプに基づくランダムアクセスリソース/パラメータおよびULキャリアの間の選択は、RRC_IDLE UEおよび/またはRRC_INACTIVE UEに対しても適用され得る。例えば、測定されたDL RSRPに基づくランダムアクセスリソース/パラメータおよびULキャリアの間の選択は、RRC_IDLE UEおよび/またはRRC_INACTIVE UEにも適用され得る。
【0043】
同じDLキャリアに関連付けられたULキャリア上に他のコンテンションベースおよび/またはコンテンションフリーランダムアクセスパラメータがない場合、UEはRRC_IDLEモード(例えば、セキュリティが起動されていない場合)またはRRC_INACTIVEモードに入るか、RRC-再確立手順(例えば、セキュリティが起動されている場合)を実行することができる。
【0044】
なお、本開示において上述した実施形態は、タイムアライメントタイマが終了する条件に限定されるものではないことに留意されたい。例えば、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行するための他のトリガリングケースが適用されてもよい。
【0045】
SULまたはNULキャリア上のコンテンションフリーおよび/またはコンテンションベースのランダムアクセスリソース/パラメータの構成はNR gNB/セルのブロードキャストメッセージ、例えば、SIB1、残りのシステム情報(RMSI)、他の種類SI、およびオンデマンドSIを介して実行されてもよいことに留意されたい。
【0046】
本開示において、RSRP閾値の値がゼロまたは(正または負の)無限大に設定することができることに留意されたい。ゼロである場合、RSRP閾値は、ワット(W)またはミリワット(mW)の単位で構成されてもよい。いくつかの実施形態において、RSRP閾値は、共通RACH構成(例えば、RACH-ConfigCommon IE)に含まれ得る。いくつかの実装形態において、RSRP閾値はゼロから定義された数まで(あるいは無限大まで)の範囲でよい。いくつかの実施形態において、RSRPは負の無限大から正の無限大までの範囲をとる可能性がある。
【0047】
いくつかの実施形態において、NR gNBが単一のRRCメッセージ(例えば、RRC Reconfigurationメッセージ、RRC Connection Reconfigurationメッセージ)を介して同時に、または個別のRRCメッセージ(例えば、RRC Reconfigurationメッセージ、RRC Connection Reconfigurationメッセージ)を介して順次、SULおよびNULキャリアを備えたセル(例えば、SpCell、SCell)を(再)構成するために、UEに構成情報を送ることができる。
【0048】
A 同時的なSULとNULの構成
RRC_CONNECTED UEがSULおよびNULキャリアの両方を用いて、NR gNB/セルによってRRCメッセージ(例えばRRC Reconfiguration message)を介して、同時に構成される場合、補助アップリンク構成(例えばSupplementaryUplink IE、UplinkConfig IE、SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfigCommonSIB IE)および非補助アップリンク構成(non-SupplementaryUplinkConfig IE、FrequencyInfoUL IE、UplinkConfig IE、UplinkConfigCommon IE)は、両方とも、セル(SpCell、SCell)を構成するための有効な情報を持ってよい。いくつかの実施形態において、共通RACH構成は、異なるアップリンクキャリアのランダムアクセスリソース/パラメータを含む。例えば、アップリンクキャリア(SULまたはNULキャリア)の1つだけがコンテンションベースのランダムアクセスパラメータに関連して構成される。すべてのアップリンクキャリアは個別のコンテンションベースのランダムアクセスパラメータに関連してそれぞれ設定される。1つのアップリンクキャリア(SULまたはNULキャリア)のみが、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータに関連して設定される。すべてのアップリンクキャリアは、個別のコンテンションフリーランダムアクセスパラメータに関連付けてそれぞれ設定される。
【0049】
B 順次的なSULおよびNUL構成
NR gNBが別個のRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)または別個のシステム情報(SI)を介して、SULおよびNULキャリアを用いてUEを順次構成する場合、各RRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)/SIは、1つ以上のアップリンクキャリア構成と、関連付けられたコンテンションベースおよび/またはコンテンションフリーランダムアクセスリソース/パラメータとを含み得る。SIは、ブロードキャストされるか、または専用シグナリングを介して送信され得ることに留意されたい。
【0050】
一実施形態において、UEがヌル(null)のアップリンクキャリア構成IEを含む構成情報(例えば、補助アップリンク構成で割り当てられたヌル値、非補助アップリンク構成で割り当てられたヌル値)を受信するとき、既存のアップリンクキャリア構成および関連付けられたランダムアクセスパラメータ(コンテンションベースおよび/またはコンテンションフリー)を更新または削除しなくてもよい。
【0051】
一実施形態において、UEがヌルのアップリンクキャリア構成IEを含む構成情報(例えば、補助アップリンク構成で割り当てられたヌル値、非補助アップリンク構成で割り当てられたヌル値)を受信するとき、既存のアップリンクキャリア構成および関連付けられた(コンテンションベースおよび/またはコンテンションフリー)ランダムアクセスパラメータを更新または削除してもよい。
【0052】
一実施形態では、UEがアップリンクキャリア構成の一部(例えば、補助アップリンク構成、非補助アップリンク構成、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータ、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータ、共通RACH構成、専用ランダムアクセス構成)において搬送された除去可能なインジケータを含む構成情報を受信するとき、現行のアップリンクキャリア構成および関連付けられた(コンテンションベースおよび/またはコンテンションフリー)ランダムアクセスパラメータを更新または削除してもよい。
【0053】
本開示の一実施形態において、NR gNB/セルは、セル(例えば、SpCell、SCell)においてのみ、SULキャリアを用いて、RRC_CONNECTED UEを構成するために構成情報を送信することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、補助アップリンク構成(例えばSupplementaryUplink IE,UplinkConfig IE、SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfigCommonSIB IE)は、SULキャリアを用いたコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを含んでよい。例えば、補助アップリンク構成は、SULキャリアでランダムアクセスパラメータに特異的に対応する共通RACH構成(例えば、RACH-ConfigCommon IE)を含んでよい。セル(例えば、SpCell、SCell)はノーマルアップリンク(非SULまたはNUL)キャリアで構成され得ないので、サービングセル構成(例えば、ServingCellConfig IE、ServingCellConfigCommon IE、ServingCellConfigDedicated IE)はNUL構成(例えば、NULキャリアのための周波数情報)を含まなくてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、ブーリアンインジケータ(例えば、RachCommonUsage)を使用して、ブーリアン値がSULキャリアとランダムアクセスパラメータ(例えば、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータ、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータ、共通RACH構成、専用ランダムアクセス設定)との間の関連をUEに通知するために、補助的なアップリンク設定で割り当てられてもよい。いくつかの実施形態において、NR gNB/セルは、サービングセル構成を介してUEへのNULキャリアを構成することができる。サービングセル構成は、ランダムアクセスパラメータを備えることができる。いくつかの実施形態において、ランダムアクセスパラメータをSULキャリアに関連付けるために、補助アップリンク構成で、1つのブーリアンインジケータが、要求されてもよい。例えば、ブーリアンインジケータが「1」である場合、ランダムアクセスパラメータは、SULキャリアに関連付けられてもよく、ブーリアンインジケータが「0」である場合、ランダムアクセスパラメータはSULキャリアに関連付けられなくてもよい。ブーリアンインジケータが「0」である場合、ランダムアクセスパラメータは、別のアップリンクキャリア(例えば、NULキャリア)に関連付けられてもよい。いくつかの実装形態において、NULキャリアとランダムアクセスパラメータ(例えば、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータ、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータ、共通RACH構成、専用ランダムアクセス構成)との間の関連付けをUEに通知するために、ブーリアンインジケータ(例えば、RachCommonUsage)を使用して、非補助アップリンク構成(例えば、non-SupplementaryUplinkConfig IE,UplinkConfig IE、FrequencyInfoUL IE、UplinkConfig IE)に、ブーリアン値は割り当てられてもよい。いくつかの実施形態において、NR gNB/セルは、サービングセル構成を介してUEへのSULキャリアを構成してよい。サービングセル構成は、ランダムアクセスパラメータを備えてよい。いくつかの実施形態において、ランダムアクセスパラメータをNULキャリアに関連付けるために、非補助アップリンク構成で1つのブーリアンインジケータが要求されてもよい。例えば、ブーリアンインジケータが「1」である場合、ランダムアクセスパラメータは、NULキャリアに関連付けられてもよい。ブーリアンインジケータが「0」である場合、ランダムアクセスパラメータは、NULキャリアに関連付けられなくてもよい。ブーリアンインジケータが「0」である場合、ランダムアクセスパラメータは別のアップリンクキャリア(例えば、SULキャリア)に関連付けられてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、サービングセル構成の中でNULキャリア(例えば、FrequencyInfoUL IE、UplinkConfig IE、UplinkConfigCommon IE)のための構成が存在しておらず、SULキャリア(例えば、SupplementaryUplink IEの中のFrequencyInfoUL、SupplementaryUplink IE,SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfig IE、UplinkConfigCommonSIB IE)のための構成のみが存在している場合、とりわけコンテンションベースのランダムアクセスパラメータに対応する共通RACH構成は、暗黙的にSULキャリアと関連付けられていると考えられる。共通RACH構成は、サービングセル構成に含まれてもよい。いくつかの実施形態において、サービングセル内の構成にNULキャリアのための構成が存在せず、SULキャリアのための構成のみが存在する場合、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータに特異的に対応する専用ランダムアクセス構成(例えば、RACH-ConfigDedicated IE)は、SULキャリアに暗黙的に関連付けられていると考えられる。専用ランダムアクセス構成は、サービングセル構成に含まれてもよい。いくつかの実施形態において、サービングセル構成にSULキャリアのための構成が存在せず、NULキャリアのための構成のみが存在する場合、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータに特異的に対応する共通RACH構成はNULキャリアに暗黙的に関連すると見なされ得る。共通RACH構成は、サービングセル構成に含まれてもよい。いくつかの実装形態において、サービングセル構成にSULキャリアのための構成が存在せず、NULキャリアのための構成のみが存在する場合、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータに特異的に対応する専用ランダムアクセス構成はNULキャリアに暗黙的に関連すると見なされ得る。専用ランダムアクセス構成は、サービングセル構成に含まれ得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、SUL、NUL、または両方のアップリンクキャリアに関連付けられたコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを示すために、選択インジケータは、共通RACH構成に含めることができる。いくつかの実施形態において、SUL、NUL、または両方のアップリンクキャリアに関連付けられたコンテンションフリーランダムアクセスパラメータを示すために、選択インジケータを専用ランダムアクセス構成に含めることができる。選択インジケータは、1つのセルが3つ以上のアップリンクキャリアをサポートする場合、前方互換性の拡張を可能にする。いくつかの実施形態において、コンテンションベースのランダムアクセスパラメータが特定のアップリンクキャリアに関連付けられているかどうかを示すために、共通RACH構成にブーリアンインジケータを含めることができる。例えば、ブーリアンインジケータが”1”の場合、UEはSULキャリアに共通RACH設定を適用してよい。ブーリアンインジケータが”0”の場合、UEはNULに共通RACH設定を適用してよい。いくつかの実施形態において、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータが特定のアップリンクキャリアに関連付けられているかどうかを示すブーリアンインジケータが専用のランダムアクセス設定に含まれていてもよい。例えば、ブーリアンインジケータが”1”の場合、UEはSULキャリアに専用のランダムアクセス設定を適用してよい。ブーリアンインジケータが”0”の場合、UEはNULに専用のランダムアクセス設定を適用してもよい。インジケータ(例えば、選択インジケータ、ブーリアンインジケータ)を含む共通RACH構成は、SULキャリアのための補助アップリンク構成および/またはNULキャリアのためのノーマルアップリンク構成といったアップリンクキャリア構成において、搬送されないことがあることに留意されたい。インジケータ(例えば、選択インジケータ、ブーリアンインジケータ)を含む専用ランダムアクセス構成は、SULキャリアのための補助アップリンク構成および/またはNULキャリアのためのノーマルアップリンク構成といったアップリンクキャリア構成において、搬送されないことがあることに留意されたい。
【0058】
一実施形態において、NR gNB/セルがRRCメッセージ(例えば、RRC再構成メッセージ)を介して構成情報を送信し、SULに特有のコンテンションフリーランダムアクセスパラメータを用いてRRC_CONNECTED UEを構成してよい。構成情報内で搬送される特殊なセル構成は、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータを搬送する専用ランダムアクセス構成を含む同期再構成を含んでよい。インジケータは、コンテンションフリーランダムアクセスパラメータといったものをSULキャリアまたはNULキャリアのいずれかに明示的に関連付けるために、専用ランダムアクセス構成と共に提供され得る。例えば、ブーリアンインジケータまたは選択インジケータをこの場合に適用することができる。
【0059】
いくつかの実施形態において、UEはデフォルトでSULキャリアにコンテンションベースのランダムアクセス構成を採用してもよい。ただし、NR gNB/セルがSULキャリアでコンテンションフリーランダムアクセス構成のみを設定する場合、UEはコンテンションフリーランダムアクセス手順を実行できる。NR gNB/セルがSULキャリアのコンテンションフリーランダムアクセスパラメータとコンテンションベースのランダムアクセスパラメータの両方を設定する場合、UEはアップリンクトラフィックの種類に基づいてフォローするランダムアクセスパラメータを選択できる。NR gNB/セルがSULキャリアのコンテンションフリーランダムアクセスパラメータとコンテンションベースランダムアクセスパラメータの両方を設定する場合、UEは、RSRP閾値に基づいてフォローするランダムアクセスパラメータを選択できる。例えば、ランダムアクセスリソースに関連付けられた測定されたDL RSRP(例えば、SSブロック、CSI-RS)はRSRP閾値よりも高く、UEは、SULキャリア上でコンテンションフリーランダムアクセスパラメータを選択してよい。
【0060】
本開示の一実施形態において、NR gNB/セルがセル(例えば、SpCell、SCell)においてのみ非SULキャリアを用いてRRC_CONNECTED UEを構成するために構成情報を送信してよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、特殊なセル構成が非補助アップリンク構成を含む同期再構成を搬送してよい。非補助アップリンク構成は、非SULキャリアのための周波数情報を有してよい。非SULキャリアのために他の情報が必要とされる場合、非SULキャリアのための周波数情報、およびそのような非SULキャリアに対応するランダムアクセス情報などの他の情報を含めるために、新しい構成が必要とされ得る(例えば、非補足アップリンクIE、アップリンク構成共通IE、アップリンク構成IE)。
【0062】
特殊なセル構成における補助アップリンク構成は、存在しても存在しなくてもよい。SpCellが非SULキャリアのみで構成される場合、補助アップリンク構成が存在しても、補助アップリンク構成の値はヌルであり得る。すなわち、補助アップリンク構成(例えば、SupplementaryUplink IE、SupplementaryUplinkConfig IE、UplinkConfig IE、UplinkConfigCommonSIB IE)は、空白である。
【0063】
非SUL構成は、特に非SULキャリアに対するコンテンションベースのランダムアクセスパラメータを含む共通RACH構成を含んでよい。いくつかの実施形態において、セルがSULキャリアで構成されていない場合、サービングセル構成はSULキャリアのための周波数情報を含まなくてよい。例えば、サービングセル構成は、補助アップリンク構成を含まなくてよい。
【0064】
インジケータ(例えば、ブーリアンインジケータまたは選択インジケータ)は、共通RACH構成において使用され得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、UEはデフォルトで非SULキャリアにコンテンションベースのランダムアクセス構成を採用してよい。ただし、NR gNB/セルが非SULキャリアのコンテンションフリーランダムアクセス構成のみを設定する場合、UEはコンテンションフリーランダムアクセス手順を実行してよい。NR gNB/セルが非SULキャリアでコンテンションフリーランダムアクセスパラメータおよびコンテンションベースのランダムアクセスパラメータの両方を設定する場合、UEは、アップリンクトラフィックタイプに基づいて、フォローするランダムアクセスパラメータを選択してよい。NR gNB/セルが非SULキャリアにコンテンションフリーランダムアクセスパラメータおよびコンテンションベースランダムアクセスパラメータの両方を設定する場合、UEはRSRP閾値に基づいてフォローするランダムアクセスパラメータを選択できる。例えば、ランダムアクセスリソースに関連付けられた測定されたDL RSRP(例えば、SSブロック、CSI-RS)はRSRP閾値よりも高く、UEは非SULキャリア上でコンテンションフリーランダムアクセスパラメータを選択してよい。
【0066】
図8は、本開示の様々な例示的な実施形態による、無線通信のための装置のブロック図を示す。
図8に示すように、装置800は、トランシーバ820、プロセッサ826、メモリ828、1つまたは複数の表示構成要素834、および少なくとも1つのアンテナ636を含んでよい。装置800はまた、RFスペクトル帯域モジュール、基地局通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、およびシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/O構成要素、および電源(
図8には明示的に示されていない)を含んでよい。これらの構成要素のそれぞれは、1つ以上のバス826を介して、直接的または間接的に互いに通信することができる。
【0067】
送信機822および受信機824を有するトランシーバ820は、時間および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、トランシーバ820が使用可能、使用不可能、および柔軟に使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なるタイプのサブフレームおよびスロットで送信するように構成され得る。トランシーバ820は、データおよび制御チャネルを受信するように構成され得る。
【0068】
装置800は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を含んでよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、装置800によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非取り外し可能媒体の両方を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード900によってアクセスすることができ、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を含む、任意の利用可能な媒体とすることができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータといった情報の記憶のための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および非取り外し可能媒体の両方を含む。
【0069】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝搬データ信号を含まない。通信媒体は、一般的に、搬送波といった、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ信号を具現化し、すべての情報送信媒体を含む。「変調されたデータ信号」という用語は、その特性のうちの1つまたは複数が信号内に符号化されるように設定または変更された信号を意味する。例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体とを含むが、これに限定するものではない。上記の全ての組み合わせは、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲に含まれる。
【0070】
メモリ828は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでよい。メモリ828は、取り外し可能、取り外し不可能、またはそれらの組み合わせであってよい。例示的なメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含む。
図8に示すように、メモリ828は、実行時にプロセッサ826に、例えば
図1から
図7を参照して本明細書に記載される種々の機能を実行させるように構成された、コンピュータ読み取り可能なコンピュータ実行可能命令832(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。あるいは、命令632がプロセッサ826によって直接実行可能ではなく、(例えば、命令がコンパイルされ実行される場合に、)装置800に、本明細書に記載される種々の機能を実行させるように構成されてもよい。
【0071】
プロセッサ826は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含むことができる。プロセッサ826は、メモリを含んでもよい。プロセッサ826は、メモリ828から受信したデータ830および命令832、ならびにトランシーバ820、ベースバンド通信モジュール、および/またはネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ826はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ836を介してネットワーク通信モジュールに送信するためにトランシーバ820に送信される情報を処理することができる。
【0072】
1つ以上の表示構成要素834は、人または他の装置にデータ指示を提示する。例示的な1つ以上の表示構成要素834は、表示装置、スピーカー、印刷構成要素、振動構成要素などを含む。
【0073】
上記の説明から、様々な技術が、それらの概念の範囲から逸脱することなく、本開示で説明される概念を実施するために使用されることができることが明らかである。さらに、概念は特定の実施形態を特に参照して説明されたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態および詳細において変化がなされ得ることを認識するのであろう。したがって、説明された態様形態はすべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本開示は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、および置換が可能であることを理解されたい。