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特許7185974情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221201BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022159354
(22)【出願日】2022-10-03
【審査請求日】2022-10-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516192925
【氏名又は名称】Tangerine株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】成田 雅弘
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-126130(JP,A)
【文献】特開2004-326407(JP,A)
【文献】特開2007-133461(JP,A)
【文献】特開2007-94819(JP,A)
【文献】特開2021-68473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信装置と、
前記店舗内で顧客が所持し、当該店舗内で前記店員識別情報を受信する顧客端末と、
前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバと、
を備え、
前記顧客端末は、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて前記管理サーバに送信する識別情報送信手段を備え、
前記管理サーバは、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する顧客情報提供手段を備えた、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記送信装置は、近距離無線通信にて前記店員識別情報を前記店舗内に送信するよう構成されている、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記送信装置は、前記店員端末にて構成されている、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバの前記顧客情報提供手段は、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報として、当該顧客による前記店舗に対する利用状況を表す利用情報を前記店員端末に送信する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバの前記顧客情報提供手段は、前記顧客が前記店舗の実店舗又はウェブサイトにて購入あるいは閲覧した商品の情報を前記利用情報として前記店員端末に送信する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記顧客端末は、前記店員識別情報と、入力された商品情報と、を関連付けて、前記管理サーバに送信する商品情報関連付け手段を備えた、
情報処理システム。
【請求項7】
送信装置が、店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
前記店舗内で顧客が所持する顧客端末が、当該店舗内で前記店員識別情報を受信し、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて、前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバに送信し、
前記管理サーバが、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する、
情報処理方法。
【請求項8】
店員が所持する情報処理端末であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信手段と、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する顧客情報取得手段と、
を備えた情報処理端末。
【請求項9】
店員が所持する情報処理端末による情報処理方法であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
情報処理方法。
【請求項10】
店員が所持する情報処理端末に、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
処理を実行させるためのプログラム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、店舗における接客に利用される情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
小売店などの店舗においては、来店した顧客に対して店員が接客することが行われる。このとき、店舗側としては、店員による接客の質の向上を図ることが課題であり、例えば、特許文献1に記載のようなシステムが開示されている。
【0003】
特許文献1におけるシステムは、顧客が所持する顧客端末と、店員が所持する店員端末と、顧客データを管理する顧客管理サーバと、を備える。そして、顧客管理サーバは、店舗に来店した顧客端末の顧客IDを取得し、かかる顧客IDに対応する予め登録された顧客データを調べ、顧客データに含まれる店員を識別する接客担当IDを取得する。さらに、顧客管理サーバは、接客担当IDにて識別される店員の店員端末に接客指示を通知する。これにより、顧客に対して事前に登録された店員が接客を行うことができ、接客の質の向上を図ろうとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2022-36257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術を利用した場合であっても、顧客に対して事前に登録された店員が店舗にいない場合には、他の店員による接客となる。その場合に、他の店員は、どのような顧客であるかをすぐに把握することができず、迅速に顧客に応じた適切な対応を取ることができない、という問題が生じる。
【0006】
このため、本開示の目的は、上述した課題である、店舗の店員による顧客に対する接客時に、迅速に顧客に応じた適切な対応を取ることができない、ことを解決することができる情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一形態である情報処理システムは、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信装置と、
前記店舗内で顧客が所持し、当該店舗内で前記店員識別情報を受信する顧客端末と、
前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバと、
を備え、
前記顧客端末は、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて前記管理サーバに送信する識別情報送信手段を備え、
前記管理サーバは、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する顧客情報提供手段を備えた、
という構成をとる。
【0008】
また、本開示の一形態である情報処理方法は、
送信装置が、店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
前記店舗内で顧客が所持する顧客端末が、当該店舗内で前記店員識別情報を受信し、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて前記管理サーバに送信し、
前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバが、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する、
という構成をとる。
【0009】
また、本開示の一形態である情報処理端末は、
店員が所持する情報処理端末であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信手段と、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する顧客情報取得手段と、
を備えた、
という構成をとる。
【0010】
また、本開示の一形態である情報処理方法は、
店員が所持する情報処理端末による情報処理方法であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
という構成をとる。
【0011】
また、本開示の一形態であるプログラムは、
店員が所持する情報処理端末に、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0012】
本開示は、以上のように構成されることにより、店舗の店員による顧客に対する接客時に、迅速に顧客に応じた適切な対応を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施形態1における情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図2図1に開示した各装置の構成を示すブロック図である。
図3図1に開示した店員端末に表示される情報の一例を示す図である。
図4図1に開示した顧客端末に表示される情報の一例を示す図である。
図5図1に開示した情報処理システムの動作の概略を示す図である。
図6図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
図7図1に開示した情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態1>
本開示の第1の実施形態を、図1乃至図7を参照して説明する。図1乃至図4は、情報処理システムの構成を説明するための図であり、図5乃至図7は、情報処理システムの処理動作を説明するための図である。
【0015】
[構成]
本実施形態における情報処理システムは、店舗Tにおける店員Pが、店舗Tに訪れた顧客Uを接客する際に利用するものである。図1に示すように、情報処理システムは、店舗Tに来店する顧客Uが所持する顧客端末10と、店舗Tの店員Pが所持する店員端末20と、ネットワークNに接続された管理サーバ30及びデータベースサーバ40と、を備えて構成されている。
【0016】
なお、本実施形態では、店舗Tは、実店舗であり、衣服、バッグ、雑貨、アクセサリーなどの商品を販売する店舗であることとする。但し、店舗Tは、いかなる商品を販売する店舗であってもよく、また、サービスを提供する店舗であってもよい。また、店舗Tは、1店舗であることに限定されず、複数店舗がグループを構成していてもよく、ネットワーク上にウェブサイトを開設していて、かかるウェブサイトにて商品を販売していてもよい。以下、各構成について説明する。
【0017】
顧客端末10は、演算装置、記憶装置、送受信装置等を備えた一般的な情報処理装置にて構成される。特に、本実施形態では、顧客端末10は、顧客Uが所持するスマートフォンなどの携帯型情報処理端末である。ここで、顧客Uは、店舗Tに対して事前に顧客登録を行っていることとする。このため、顧客Uには、顧客Uを識別する顧客ID(顧客識別情報)が付与されており、かかる顧客IDを含む顧客情報がデータベースサーバ40の顧客データベース41に登録されていることとする。
【0018】
顧客情報は、顧客Uの氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報や、顧客Uの性別、年齢、嗜好などの属性情報などを含む。さらに、顧客情報は、店舗Tに対する顧客Uの利用状況を表す利用情報を含む。利用情報は、例えば、顧客Uが店舗Tの実店舗やウェブサイトで購入した商品の情報、実店舗やウェブサイトで閲覧した商品の情報である。具体的に、商品の情報は、例えば、商品を購入した実店舗の店舗端末から顧客Uの顧客IDに関連付けられて登録されたり、実店舗で顧客Uが顧客端末10を用いて商品のバーコードを読み込むことで顧客IDに関連付けられて登録される。また、商品の情報は、顧客Uが顧客IDを利用してログインしたウェブサイトで商品を購入したり閲覧することで、顧客IDに関連付けられて登録される。但し、上述した利用情報を含む顧客情報は、いかなる方法で顧客データベース41に登録されてもよい。
【0019】
そして、顧客端末10には、店舗Tが提供する顧客用アプリケーションが組み込まれている。顧客用アプリケーションは、演算装置がプログラムを実行することで顧客端末10に組み込まれ、図2に示すように、ビーコン処理部11と商品情報処理部12とを構築する。
【0020】
ビーコン処理部11(識別情報送信手段)は、店舗T内で発信されているビーコン情報を、送受信装置を介して受信する機能を有する。ビーコン情報は、例えば、後述するように、店員端末20や送信装置からBluetooth(登録商標)といった近距離無線通信にて一定の時間間隔で発信されている情報であり、店員Pを識別する店員ID(店員識別情報)を含んでいる。そして、ビーコン処理部11は、ビーコン情報を受信すると、ビーコン情報に含まれる店員IDと、顧客端末10内の記憶部に記憶されている顧客IDと、を関連付けて、ビーコンログとしてネットワークNを介して管理サーバ30に送信する機能を有する。なお、顧客IDは、例えば、顧客端末10に組み込まれたアプリケーションに顧客Uがログイン処理する際に顧客端末10内に記憶されるなど、何らかの方法により顧客端末10に記憶されていることとする。
【0021】
また、ビーコン処理部11は、受信したビーコン情報に含まれる店員IDにて識別される店員Pの店員情報を取得して記憶する機能を有する。例えば、店員情報は、上述したように受信したビーコン情報に含まれる店員IDを管理サーバ30に対して送信したことに応じて、かかる管理サーバ30から送信される、店員IDに対応する店員Pの氏名、顔写真、所属店舗名、などの情報である。
【0022】
商品情報処理部12(商品情報関連付け手段)は、受信したビーコン情報に含まれる店員IDと、顧客端末10に入力された商品情報と、を関連付けて、顧客端末10を所持する顧客Uの顧客IDと共に、送受信装置を介して管理サーバ30に送信する機能を有する。このとき、商品情報は、店舗T内で顧客Uが店員Pに接客を受けている際に、紹介されたり閲覧した商品の情報である。例えば、店舗T内にて顧客Uが顧客端末10のカメラにて商品に添付されているバーコードを読み取ることで、かかるバーコードに含まれるアドレスに従いアクセスしたウェブサーバから、商品の写真や素材など商品を紹介する商品情報が送信され、かかる商品情報が顧客端末10に入力されることとなる。このため、後述するように、顧客Uが顧客端末10にて店舗Tにおいてビーコン情報を受信した後には、受信したビーコン情報に含まれる店員IDに対応する店員Pから接客を受けることとなり、接客を受けている店員Pの店員IDと、その時に閲覧して入力された商品の商品情報と、が関連付けられて管理サーバ30に送信されることとなる。なお、商品情報処理部12は、図4に示すように、関連付けられた店員IDの店員Pの店員情報と、その際に紹介されたり閲覧した商品の商品情報と、を顧客端末10の表示画面に表示することができる。
【0023】
店員端末20は、演算装置、記憶装置、送受信装置等を備えた一般的な情報処理装置にて構成される。特に、本実施形態では、店員端末20は、店員Pが所持するスマートフォンなどの携帯型情報処理端末である。ここで、店員Pは、店舗Tに所属し、店舗T内で顧客Uに対して接客業務を行う者であり、店員Pを識別する店員ID(店員識別情報)が付与されている。また、店員IDを含む店員情報が管理サーバ30などの情報処理装置に記憶されており、後述するように、管理サーバ30から顧客端末10に送信される。なお、店員情報は、例えば、店員IDに関連付けられて、店員Pの氏名、顔写真、所属店舗名、などの情報を含む。
【0024】
そして、店員端末20には、店舗Tが提供する店員用アプリケーションが組み込まれている。店員用アプリケーションは、演算装置がプログラムを実行することで店員端末20に組み込まれ、図2に示すように、ビーコン送信部21と利用情報処理部22とを構築する。
【0025】
ビーコン送信部21(送信手段)は、店員Pを識別する店員IDを含むビーコン情報を送受信装置を介して発信する。このため、ビーコン送信部21が構築された店員端末20は、ビーコン情報を送信する送信装置として機能していることとなる。このとき、ビーコン送信部21は、Bluetooth(登録商標)といった近距離無線通信にて一定の時間間隔でビーコン情報を送信するため、店舗T内に店員Pが所在していて店員端末20を所持している場合には、ビーコン情報は店舗T内に送信されることとなる。但し、ビーコン送信部21は、近距離無線通信でビーコン情報を送信することに限定されず、いかなる通信方法でビーコン情報を送信してもよい。
【0026】
なお、本実施形態では、店員端末20にビーコン送信部21が装備されている場合を説明するが、店員端末20はビーコン送信部21を装備していなくてもよい。その場合、店舗Tには別途、ビーコン情報を送信する送信装置が設置されることとなる。そして、送信装置は、上述したビーコン送信部21と同様に、Bluetooth(登録商標)といった近距離無線通信にて一定の時間間隔で、店員IDを含むビーコン情報を送信することとなる。なお、ビーコン情報を送信する送信装置は、店舗Tに設置されることに限定されず、店員Pが保持していてもよい。
【0027】
利用情報処理部22(顧客情報取得手段)は、後述するように、管理サーバ30から送信された顧客情報を送受信装置を介して取得し、表示画面に表示する機能を有する。例えば、店員端末20が店員用アプリケーションに店員IDを用いてログインすることで、かかる店員IDに対応する店員端末20に対して管理サーバ30から送信された顧客情報を、表示画面に表示することができる。ここで、顧客情報とは、上述したビーコン送信部21にて送信したビーコン情報を受信した顧客端末10を所持する顧客Uの情報であり、かかる顧客Uによる店舗Tに対する利用状況を表す利用情報を含む。例えば、顧客情報は、上述した顧客データベース41に登録されている情報であり、一例として、顧客Uの氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先を含む個人情報、顧客Uの性別、年齢、嗜好などの属性情報、利用情報として、顧客Uが店舗Tの実店舗やウェブサイトで購入した商品の情報、実店舗やウェブサイトで閲覧した商品の情報を含む。
【0028】
図3は、利用情報処理部22にて取得した顧客情報を、店員端末20の表示画面に表示したときの一例である。この図に示すように、利用情報処理部22は、顧客情報として、顧客Uの氏名や属性、利用回数や利用金額などの利用状況、閲覧したりお気に入り登録した商品や購入した商品の画像、を表示する。なお、顧客情報には、図3のおすすめで示すように、過去の購入履歴や閲覧履歴から管理サーバ30等で推測処理された商品の情報が含められていてもよい。
【0029】
管理サーバ30は、演算装置、記憶装置、送受信装置等を備えた1台又は複数台の一般的な情報処理装置にて構成される。管理サーバ30は、ネットワークNを介して顧客端末10、店員端末20、データベースサーバ40に接続されている。そして、管理サーバ30は、図2に示すように、情報取得部31、情報提供部32、を備える。情報取得部31、情報提供部32の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現することができる。また、管理サーバ30は、接客情報記憶部33を備える。接客情報記憶部33は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0030】
情報取得部31は、上述したように店舗Tにてビーコン情報を取得した顧客端末10から送信された、ビーコン情報に含まれる店員IDと、顧客端末10を所持する顧客Uの顧客IDと、が関連付けられたビーコンログを送受信装置を介して取得する。そして、情報取得部31は、取得した関連付けられた店員ID及び顧客IDからなるビーコンログを、接客情報記憶部33に記憶する。
【0031】
また、情報取得部31は、上述したように顧客端末10から顧客IDと共に送信された、店員IDと商品情報とが関連付けられた情報を送受信装置を介して取得して、接客情報記憶部33に記憶する。この店員IDと商品情報とが関連付けられた情報は、例えば、店舗T内で顧客Uを接客している店員Pと、かかる店員Pによる接客時に顧客Uが紹介されたり閲覧した商品と、を関連付けた情報であり、接客状況を表す情報となる。
【0032】
情報提供部32(顧客情報提供手段)は、上述したように顧客端末10から店員IDと顧客IDとが関連付けられたビーコンログを受信した際に、ビーコンログに含まれる顧客IDに対応する顧客Uの顧客情報を、データベースサーバ40の顧客データベース41から取得する。そして、情報提供部32は、取得した顧客情報を、ビーコンログに含まれる店員IDに対応する店員Pが所持する店員端末20に対して送受信装置を介して送信する。例えば、情報提供部32は、ビーコンログに含まれる店員IDにて店員用アプリケーションにログインした店員端末20にて閲覧できるよう、顧客情報を店員端末20に送信する。
【0033】
具体的に、情報提供部32は、図3に示すような、ビーコンログに含まれる顧客IDに対応する顧客Uの、氏名などの個人情報や属性情報、利用回数や利用金額などの利用状況情報、閲覧したりお気に入り登録した商品や購入した商品の画像などの利用情報、を顧客情報として、顧客データベース41から抽出して店員端末20に送信する。なお、情報提供部32は、顧客Uの過去の購入履歴や閲覧履歴、属性などから、おすすめ商品を推測して、かかる商品の情報を顧客情報に含めてもよい。
【0034】
また、情報提供部32は、上述したように顧客端末10から店員IDと顧客IDとが関連付けられたビーコンログを受信した際に、ビーコンログに含まれる店員IDに対応する店員Pの店員情報を、管理サーバ30等の記憶装置から取得する。そして、情報提供部32は、取得した店員情報を、ビーコンログに含まれる顧客IDに対応する顧客Uが所持する顧客端末10に対して送受信装置を介して送信する。例えば、情報提供部32は、ビーコンログに含まれる顧客IDにて顧客用アプリケーションにログインした顧客端末10にて閲覧できるよう、店員情報を顧客端末10に送信する。
【0035】
[動作]
次に、上述した情報処理システムの動作を説明する。まず、図5の情報の流れを示す図と、図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0036】
はじめに、データベースサーバ40の顧客データベース41には、店舗Tに来店する顧客Uの顧客情報が登録されている。顧客情報は、顧客IDに関連付けて、顧客Uの氏名などの個人情報、性別・年齢・嗜好などの属性情報、店舗Tに対する顧客Uの利用状況を表す利用情報、を含む。利用情報は、例えば、顧客Uが店舗Tの実店舗やウェブサイトで購入した商品の情報、実店舗やウェブサイトで閲覧した商品の情報である。
【0037】
また、管理サーバ30には、店舗Tで接客を行う店員Pの店員情報が登録されている。店員情報は、店員IDに関連付けて、店員Pの氏名、顔写真、所属店舗名、などの情報を含む。
【0038】
上述した状況において、まず、店舗T内では、店員Pが店員端末20を操作し、店員用アプリケーションを起動する。そして、店員Pが店員用アプリケーションにて、店員Pの店員IDを含むビーコン情報を送信するよう操作する。これにより、図5に示すように、店員端末20から、Bluetooth(登録商標)といった近距離無線通信にて一定の時間間隔で、ビーコン情報が店舗内に送信された状態となる。但し、店員Pは、後述するように店舗Tに顧客Uが来店してからビーコン情報を送信するよう店員端末20を操作してもよい。なお、ビーコン情報は、店舗Tに設置された店員端末20とは異なる送信装置から送信されてもよい。
【0039】
そして、店舗Tに対して顧客Uが来店すると、顧客Uは、所持している顧客端末10を操作し、顧客用アプリケーションを起動する。すると、顧客端末10は、顧客用アプリケーションにて、店舗T内に送信されているビーコン情報を受信する(図5の矢印Y1、図6のステップS1,S2)。顧客端末10は、ビーコン情報を受信すると、ビーコン情報に含まれる店員IDと、顧客端末10内の記憶部に記憶されている顧客IDと、を関連付けて、ビーコンログとしてネットワークNを介して管理サーバ30に送信する(図5の矢印Y2、図6のステップS3)。
【0040】
管理サーバ30は、顧客端末10から送信された店員ID及び顧客IDからなるビーコンログを受信して、記憶装置に記憶する(図6のステップS4)。そして、管理サーバ30は、ビーコンログに含まれる顧客IDに対応する顧客Uの顧客情報を、データベースサーバ40から取得する(図5の矢印Y3、図6のステップS5)。続いて、管理サーバ30は、取得した顧客情報を、ビーコンログに含まれる店員IDに対応する店員Pが所持する店員端末20に対して送信する(図5の矢印Y4、図6のステップS6)。
【0041】
これにより、店員Pの店員端末20の店員用アプリケーションには、店舗Tに来店した顧客Uの顧客情報が表示されることとなる(図6のステップS7)。例えば、図3に示すように、顧客Uの写真、氏名、属性、店舗Tの利用状況、閲覧したりお気に入り登録した商品や購入した商品、さらには、顧客Uの過去の購入履歴や閲覧履歴、属性などから推測されたおすすめ商品、などが表示される。
【0042】
そして、店員Pは、店員端末20にて店舗Tに来店した顧客Uの顧客情報を閲覧して、顧客Uに対する接客を行うことができる。つまり、店員Pは、顧客Uの属性や、過去の購入商品、お気に入り商品などを認識して、接客することができる。その結果、店員Pは、迅速に顧客Uに応じた適切な対応を取ることができ、サービスの向上を図ることができる。また、顧客Uも、自身に適した接客を受けることができ、満足度が向上しうる。
【0043】
次に、上述した情報処理システムの他の動作を、図7のシーケンス図を参照して説明する。なお、ここでは、上述したように、顧客Uの顧客情報を取得した店員Pにて顧客Uの接客が行われている状況におけるさらなる動作を説明する。
【0044】
まず、上述したように、管理サーバ30が顧客端末10からビーコン情報に含まれる店員IDと顧客IDとを関連付けたビーコンログを受信すると、管理サーバ30は、ビーコンログに含まれる店員IDに対応する店員Pの店員情報を取得し、ビーコンログに含まれる顧客IDに対応する顧客Uが所持する顧客端末10に対して送信する(図7のステップS11)。
【0045】
すると、顧客端末10は、接客している店員Pの氏名、顔写真、所属店舗名、などの店員情報を取得する。その後、顧客Uは、店員Pにて接客を受けている際に、顧客端末10に組み込まれている顧客用アプリケーションにて商品の情報を入力する。例えば、顧客Uは、店舗T内において顧客端末10のカメラにて商品に添付されているバーコードを読み取ることで、かかる商品の商品情報を入力する。すると、顧客端末10は、接客を受けた店員Pの店員IDと、入力された商品情報と、を関連付けて登録する(図7のステップS7)。これにより、例えば、顧客端末10の顧客用アプリケーションにおいて、図4に示すように、接客を受けた店員Pの店員情報と、入力された商品情報と、を表示することができる。かかる情報は、例えば、顧客Uが店舗Tを退店した後でも顧客用アプリケーションにて表示することができる。これにより、顧客Uは、後に、店舗Tが運営するウェブサイトで、接客を受けた際に入力した商品を特定して購入することができる。
【0046】
さらに、顧客端末10は、接客を受けた店員Pの店員IDと、入力された商品情報と、を関連付けて、管理サーバ30に送信する。このとき、顧客端末10は、送信元である顧客端末10の顧客Uの顧客IDも関連付けて送信する。そして、管理サーバ30は、関連付けられた店員IDと商品情報とを、送信元となる顧客IDと共に記憶装置に記憶する。これにより、店舗T側は、管理サーバ30に記憶された関連付けられた店員IDと商品情報と顧客IDと調べることで、店員IDの店員Pによる接客中の顧客IDの顧客Uが、関連付けられている商品情報に対応する商品を閲覧したことがわかる。このため、後に顧客IDの顧客Uの購入履歴等を調べることで、顧客Uが店舗Tのウェブサイトで商品を購入された場合であっても、接客した店員Pによる接客効果を計測するなど把握することができる。
【0047】
以上、上記実施形態等を参照して本開示を説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した管理サーバ30が備える機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0048】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0049】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本開示における情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本開示は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信装置と、
前記店舗内で顧客が所持し、当該店舗内で前記店員識別情報を受信する顧客端末と、
前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバと、
を備え、
前記顧客端末は、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて前記管理サーバに送信する識別情報送信手段を備え、
前記管理サーバは、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する顧客情報提供手段を備えた、
情報処理システム。
(付記2)
付記1に記載の情報処理システムであって、
前記送信装置は、近距離無線通信にて前記店員識別情報を前記店舗内に送信するよう構成されている、
情報処理システム。
(付記3)
付記1に記載の情報処理システムであって、
前記送信装置は、前記店員端末にて構成されている、
情報処理システム。
(付記4)
付記1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバの前記顧客情報提供手段は、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報として、当該顧客による前記店舗に対する利用状況を表す利用情報を前記店員端末に送信する、
情報処理システム。
(付記5)
付記4に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバの前記顧客情報提供手段は、前記顧客が前記店舗の実店舗又はウェブサイトにて購入あるいは閲覧した商品の情報を前記利用情報として前記店員端末に送信する、
情報処理システム。
(付記6)
付記1に記載の情報処理システムであって、
前記顧客端末は、前記店員識別情報と、入力された商品情報と、を関連付けて、前記管理サーバに送信する商品情報関連付け手段を備えた、
情報処理システム。
(付記7)
送信装置が、店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
前記店舗内で顧客が所持する顧客端末が、当該店舗内で前記店員識別情報を受信し、受信した前記店員識別情報と、前記顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて、前記顧客端末にネットワークを介して接続された管理サーバに送信し、
前記管理サーバが、前記顧客端末から送信された前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、当該顧客識別情報に関連付けられた前記店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末に送信する、
情報処理方法。
(付記8)
店員が所持する情報処理端末であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信手段と、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する顧客情報取得手段と、
を備えた情報処理端末。
(付記9)
店員が所持する情報処理端末による情報処理方法であって、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
情報処理方法。
(付記10)
店員が所持する情報処理端末に、
店員を識別する店員識別情報を店舗内に送信し、
送信した前記店員識別情報が前記店舗内で顧客が所持する顧客端末に受信されることで、当該顧客端末にて当該顧客を識別する顧客識別情報と前記店員識別情報とが関連付けられてネットワークを介して接続された管理サーバに送信され、さらにこれに応じて前記管理サーバから送信された、前記店員識別情報に関連付けられた前記顧客識別情報にて識別される顧客の情報を取得する、
処理を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0050】
10 顧客端末
11 ビーコン処理部
12 商品情報処理部
20 店員端末
21 ビーコン送信部
22 利用情報処理部
30 管理サーバ
31 情報取得部
32 情報提供部
33 接客情報記憶部
40 データベースサーバ
41 顧客データベース
U 顧客
P 店員
T 店舗
N ネットワーク
【要約】
【課題】接客時に迅速に顧客に応じた適切な対応を取ることができないこと。
【解決手段】本開示の情報処理システムは、店員Pを識別する店員識別情報を店舗内に送信する送信装置20と、店舗内の顧客Uが所持し店舗内で店員識別情報を受信する顧客端末10と、管理サーバ30と、を備える。顧客端末10は、受信した店員識別情報と、顧客端末を所持する顧客を識別する顧客識別情報と、を関連付けて管理サーバに送信する識別情報送信手段を備える。管理サーバ30は、顧客端末10から送信された顧客識別情報にて識別される顧客の情報を、顧客識別情報に関連付けられた店員識別情報にて識別される店員が所持する店員端末20に送信する顧客情報提供手段を備える。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7