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特許7186218無線通信方法、ネットワーク装置及び端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】無線通信方法、ネットワーク装置及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221201BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20221201BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W72/04 136
H04W72/04 137
H04W74/08
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020513801
(86)(22)【出願日】2017-09-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2017101137
(87)【国際公開番号】W WO2019047188
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-525711(JP,A)
【文献】特表2020-524942(JP,A)
【文献】特表2020-504532(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Initial access and uplink operations with SUL[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712165,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712165.zip>,2017年08月25日
【文献】CMCC,Discussion on RACH configuration[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710774,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710774.zip>,2017年06月30日
【文献】ZTE,Multiple SS blocks in wideband CC[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712058,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712058.zip>,2017年08月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することであって、前記構成情報は第1アップリンク搬送波に関連付けられるリソース情報を含み、前記第1アップリンク搬送波は端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波であり、前記リソース情報は、前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置情報と前記第1アップリンク搬送波の帯域幅情報を含み、前記帯域幅情報は、前記第1アップリンク搬送波の初期アクセス帯域幅、又は前記第1アップリンク搬送波の相対参照オブジェクトの参照帯域幅を含むことと、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された指示情報を受信することであって、前記指示情報は、ランダムにアクセスする際にアップリンク搬送波を選択するためのパラメータを示し、前記パラメータは、端末装置がアップリンク搬送波に対応するDL信号閾値を取得することに用いられることと、
前記端末装置がDL信号測定結果とDL信号閾値との関係に基づき、前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うと決定することと、
前記リソース情報に基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うことと、を含み、
前記端末装置がDL信号測定結果とDL信号閾値との関係に基づき、前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うと決定することは、
DL信号の値が前記DL信号閾値以上である場合、前記第1アップリンク搬送波を選択してランダムアクセス処理を実行し、DL信号の値が前記DL信号閾値より小さい場合、第2アップリンク搬送波を選択してランダムアクセス処理を実行することであって、前記第1アップリンク搬送波のランダムアクセスコードは、前記第2アップリンク搬送波のランダムアクセスコードと同じであることを含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項2】
前記端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置がブロードキャストシグナリング、残りの最小システム情報(RMSI)及びシステム情報のうちの一つによって送信した前記構成情報を受信することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置が上位層シグナリングによって送信した前記構成情報を受信することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波においてサウンディング参照信号(SRS)伝送を行う構成情報を含むことを特徴とする
請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波において物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)又は前記第1アップリンク搬送波において物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送を行う構成情報を含むことを特徴とする
請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられることを特徴とする
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記構成情報は前記ランダムアクセスリソースの参照搬送波位置に対する周波数領域位置を示すことを特徴とする
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記参照搬送波位置が前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は、
前記参照搬送波位置が前記複数のアップリンク搬送波のうちの前記第1アップリンク搬送波以外の他のアップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は
前記参照搬送波位置が前記端末装置のダウンリンク搬送波の搬送波位置であることを特徴とする
請求項項に記載の方法。
【請求項9】
前記構成情報の属する構成シグナリングは、更に、少なくとも1つの第2アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられることを特徴とする
請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記指示情報が前記構成情報の属する構成シグナリングに含まれており、又は、
前記指示情報がブロードキャストシグナリング、RMSI及びシステム情報のうちの一つによって送信されることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波がそれぞれ複数の異なる周波数帯にあることを特徴とする
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1アップリンク搬送波の位置する周波数帯が前記複数のアップリンク搬送波における他のアップリンク搬送波の周波数帯より低いことを特徴とする
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1アップリンク搬送波は補足アップリンク搬送波であることを特徴とする
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
端末装置であって、
請求項1~13のいずれか一項に記載の無線通信方法を実施するように構成されることを特徴とする、前記端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、より具体的に、無線通信方法、ネットワーク装置及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムにおいて、1つの固定されたアップリンク搬送波と1つの固定されたダウンリンク搬送波(アップリンク搬送波とダウンリンク搬送波とは周波数領域において少なくとも一部が重複する)を有し、端末装置とネットワークとが該固定されたアップリンク搬送波及びダウンリンク搬送波を利用してそれぞれアップリンク/ダウンリンク通信を行うことができる。
【0003】
将来の通信システムにおいて、通信性能への要求がより高い。
【0004】
従って、どのように搬送波の配置及び構成の面で通信性能を向上させるかは早急な解決の待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は搬送波の配置及び構成の面で通信性能を向上させることのできる無線通信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る無線通信方法であって、
ネットワーク装置が第1アップリンク搬送波を決定することであって、前記第1アップリンク搬送波が端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波であることと、
前記ネットワーク装置が前記端末装置へ構成情報を送信することであって、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波に関連付けられる構成情報を含むことと、を含む。
【0007】
第1態様を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が前記端末装置へ構成情報を送信することは、
前記ネットワーク装置がブロードキャストシグナリング、残りの最小システム情報(RMSI)又はシステム情報によって複数の前記端末装置へ前記構成情報を送信することを含む。
【0008】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が前記端末装置へ構成情報を送信することは、
前記ネットワーク装置が上位層シグナリングによって単一の前記端末装置へ前記構成情報を送信することを含む。
【0009】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波のリソース情報を含む。
【0010】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記リソース情報が前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置情報を含む。
【0011】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記リソース情報が前記第1アップリンク搬送波の帯域幅情報を含む。
【0012】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記帯域幅情報は前記第1アップリンク搬送波が実際に用いた帯域幅、前記第1アップリンク搬送波の初期アクセス帯域幅、又は前記第1アップリンク搬送波の相対参照オブジェクトの参照帯域幅を含む。
【0013】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波においてサウンディング参照信号(SRS)伝送を行う構成情報を含む。
【0014】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波において物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送を行う構成情報を含む。
【0015】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。
【0016】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記ランダムアクセスリソースの参照搬送波位置に対する周波数領域位置を示す。
【0017】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記参照搬送波位置が前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は、
前記参照搬送波位置が前記複数のアップリンク搬送波のうちの前記第1アップリンク搬送波以外の他のアップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は
前記参照搬送波位置が前記端末装置のダウンリンク搬送波の搬送波位置である。
【0018】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報の属する構成シグナリングは、更に、少なくとも1つの第2アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。
【0019】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記方法は、更に、
前記ネットワーク装置が前記端末装置へ指示情報を送信し、前記指示情報がランダムにアクセスする際にアップリンク搬送波を選択するためのパラメータを示すことを含む。
【0020】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記パラメータは前記端末装置がアップリンク搬送波に対応するDL信号閾値を取得することに用いられ、前記端末装置がDL信号測定結果とDL信号閾値との関係に基づき、対応するアップリンク搬送波を選択してランダムアクセスプロセスを行うことに用いられる。
【0021】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記指示情報が前記構成情報の属する構成シグナリングに含まれており、又は、
前記指示情報がブロードキャストシグナリング、RMSI又はシステム情報によって送信される。
【0022】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記ランダムアクセスプロセスが無競争のランダムアクセスプロセスである。
【0023】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波がそれぞれ複数の異なる周波数帯にある。
【0024】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の他の可能な実現方式では、前記第1アップリンク搬送波の位置する周波数帯が他のアップリンク搬送波の周波数帯より低い。
【0025】
第2態様に係る無線通信方法であって、
端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することであって、前記構成情報が第1アップリンク搬送波に関連付けられる構成情報を含み、前記第1アップリンク搬送波が端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波であることと、
前記構成情報に基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うことと、を含む。
【0026】
第2態様を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置がブロードキャストシグナリング、残りの最小システム情報(RMSI)又はシステム情報によって送信した前記構成情報を受信することを含む。
【0027】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された構成情報を受信することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置が上位層シグナリングによって送信した前記構成情報を受信することを含む。
【0028】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波のリソース情報を含む。
【0029】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記リソース情報が前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置情報を含む。
【0030】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記リソース情報が前記第1アップリンク搬送波の帯域幅情報を含む。
【0031】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記帯域幅情報は前記第1アップリンク搬送波が実際に用いた帯域幅、前記第1アップリンク搬送波の初期アクセス帯域幅、又は前記第1アップリンク搬送波の相対参照オブジェクトの参照帯域幅を含む。
【0032】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波においてサウンディング参照信号(SRS)伝送を行う構成情報を含む。
【0033】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波において物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送を行う構成情報を含む。
【0034】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報は前記第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。
【0035】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報が前記ランダムアクセスリソースの参照搬送波位置に対する周波数領域位置を示す。
【0036】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記参照搬送波位置が前記第1アップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は、
前記参照搬送波位置が前記複数のアップリンク搬送波のうちの前記第1アップリンク搬送波以外の他のアップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は
前記参照搬送波位置が前記端末装置のダウンリンク搬送波の搬送波位置である。
【0037】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記構成情報の属する構成シグナリングは、更に、少なくとも1つの第2アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。
【0038】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記方法は、更に、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された指示情報を受信し、前記指示情報がランダムにアクセスする際にアップリンク搬送波を選択するためのパラメータを示すことを含み、
前記構成情報に基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行う前に、前記方法は、更に、
前記パラメータに基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うと決定することを含む。
【0039】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記パラメータは端末装置がアップリンク搬送波に対応するDL信号閾値を取得することに用いられ、前記パラメータに基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うと決定することは、
前記端末装置がDL信号測定結果とDL信号閾値との関係に基づき、前記端末装置が前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うと決定することを含む。
【0040】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記指示情報が前記構成情報の属する構成シグナリングに含まれており、又は、
前記指示情報がブロードキャストシグナリング、RMSI又はシステム情報によって送信される。
【0041】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記ランダムアクセスプロセスが無競争のランダムアクセスプロセスである。
【0042】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波がそれぞれ複数の異なる周波数帯にある。
【0043】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記第1アップリンク搬送波の位置する周波数帯が他のアップリンク搬送波の周波数帯より低い。
【0044】
第3態様に係るネットワーク装置であって、上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。具体的に、前記ネットワーク装置は上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0045】
第4態様に係る端末装置であって、上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。具体的に、前記端末装置は上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0046】
第5態様に係るネットワーク装置であって、プロセッサ、メモリ及び送受信機を備える。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機が内部接続経路によって互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝達することにより、前記ネットワーク装置が上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0047】
第6態様に係る端末装置であって、プロセッサ、メモリ及び送受信機を備える。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機が内部接続経路によって互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝達することにより、前記ネットワーク装置が上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0048】
第9態様に係るコンピュータ可読媒体であって、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムは上記いずれか1つの方法又はいずれか1つの可能な実施の態様を実行するための命令を含む。
【0049】
第10態様に係る命令を含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記いずれか1つの方法又はいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0050】
従って、本願の実施例では、端末装置のアップリンク伝送に使用できて、複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波を構成できるアップリンク搬送波が複数あるため、端末装置のアップリンク伝送柔軟性を向上させ、通信性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1は本願の実施例に係る無線通信システムの模式図である。
図2図2は本願の実施例に係るリンク搬送波のリソース割り当ての面での模式図である。
図3図3は本願の実施例に係るリンク搬送波のリソース割り当ての面での模式図である。
図4図4は本願の実施例に係るリンク搬送波のリソース割り当ての面での模式図である。
図5図5は本願の実施例に係るリンク搬送波のリソース割り当ての面での模式図である。
図6図6は本願の実施例に係る無線通信方法のフローチャートである。
図7図7は本願の実施例に係るネットワーク装置のブロック図である。
図8図8は本願の実施例に係る端末装置のブロック図である。
図9図9は本願の実施例に係るシステムチップのブロック図である。
図10図10は本願の実施例に係る通信装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本願の実施例の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面に想到しうる。
【0053】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明し、無論、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、実施例のすべてではない。本願の実施例に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに得られる他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0054】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は将来の5Gシステム(新無線(NR:New Radio)システムとも称される)等に適用されてもよい。
【0055】
理解すべきものは、本明細書では、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」「AとBが同時に存在する」「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0056】
図1には本願の実施例に適用される無線通信システム100を示す。
【0057】
理解すべきものは、図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示し、好ましくは、該無線通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内には他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0058】
好ましくは、該無線通信システム100は更にネットワーク制御装置、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0059】
図1に示すように、該無線通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよい。ネットワーク装置100は端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置100は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置(例えば、UE)と通信することができる。好ましくは、該ネットワーク装置100はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線制御装置であってもよく、又は、該ネットワーク装置は中継所、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0060】
該無線通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。端末装置120は可動又は固定であってもよい。好ましくは、端末装置120はアクセス端末、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー方式の電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0061】
好ましくは、端末装置120同士が装置対装置(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0062】
好ましくは、5Gシステム又はネットワークが更に新無線(NR:New Radio)システム又はネットワークと称されてもよい。
【0063】
高周波の周波数帯は5G(NR)ネットワークを配置する重要な候補周波数帯である。周波数帯がより高いため、カバレッジ範囲が制限されている(低周波LTEに比べて)。ダウンリンク(DL:Downlink)に対して、基地局の送信電力がより高いため、大規模な多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)(hybrid Beamforming)等によりDLのカバレッジを改良する。UEの送信電力が制限されるため、ULカバレッジがボトルネックとなる。
【0064】
従って、低周波にNR伝送のための1つのアップリンクリンク(UL:Uplink)搬送波を配置してもよく、このUL搬送波が補足アップリンク(SUL:Supplementary Uplink)搬送波と称されてもよい。このように、NRは少なくとも2つのUL搬送波を有し、一方がSUL搬送波であり、他方が高周波UL搬送波(NR専用(dedicated)のUL搬送波と称される)である。
【0065】
例えば、図2及び図3に示すように、NRシステムは周波数帯f0にある高周波UL搬送波と、周波数帯f1にある低周波UL搬送波とを含んでもよい。
【0066】
図2に示すように、周波数帯f0にある高周波UL搬送波と周波数帯f0にある高周波DL搬送波とが周波数分割多重化(FDD:Frequency Division Duplexing)され、又は、図3に示すように、周波数帯f0にある高周波UL搬送波と周波数帯f1にある高周波DL搬送波とが時分割多重化(TDD:Time Division Duplexing)される。
【0067】
好ましくは、SUL搬送波は更にLTEシステムと周波数スペクトルリソースを共有してもよく、つまり、f1において、一部のリソースのみがNRに使用でき、他のリソースがLTEに使用される。リソース共有は周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplexing)FDM又は時分割多重化(TDM:Time Division Multiplexing)方式(例えば、図4及び図5に示されるTDM方式)であってもよい。
【0068】
理解すべきものは、以上はNRシステムに2つのUL搬送波があることを例として説明したが、本願の実施例はこれに限らず、例えば、NRシステムに更に3つ又は3つ以上のUL搬送波があってもよい。
【0069】
更に理解すべきものは、本願の実施例では、NRシステムに含まれる複数のUL搬送波はいずれも端末装置がアップリンク伝送を行うために用いられてもよいが、構成時、端末装置が一部のUL搬送波を用いてアップリンク伝送を行うように構成してもよい。
【0070】
好ましくは、ネットワーク装置により構成された端末装置の用いたUL搬送波数及び具体的にどのUL搬送波を用いるかは動的に変化してもよい。
【0071】
このため、本願の実施例はネットワークが複数のUL搬送波をサポートするシーンにおいてどのように無線通信を行うかの問題を解決する以下の無線通信方法を提供する。
【0072】
図6は本願の実施例に係る無線通信方法200のフローチャートである。該方法200は図1に示されるシステムに適用されてもよいことが好ましいが、これに限らない。該方法200は以下の少なくとも一部を含む。
【0073】
210において、ネットワーク装置が第1アップリンク搬送波を決定し、該第1アップリンク搬送波が端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波である。
【0074】
好ましくは、端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波は、該複数のアップリンク搬送波が端末装置のアップリンク伝送を行うために選択又は構成されてもよいことを意味するが、端末装置は必ず複数のアップリンク搬送波を用いてアップリンク伝送を行わなければならないことを意味しない。
【0075】
好ましくは、該端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波がそれぞれ複数の異なる周波数帯にある。
【0076】
好ましくは、該複数のアップリンク搬送波のうちのいずれか2つのアップリンク搬送波同士は周波数領域において一部が重複し、又は完全に重複しなくてもよい。
【0077】
好ましくは、該第1アップリンク搬送波の位置する周波数帯が他のアップリンク搬送波の周波数帯より低い。例えば、該第1アップリンク搬送波が図2図5に示されるSUL搬送波であってもよい。
【0078】
本願の実施例のアップリンク搬送波が更に上りリンク搬送波と称されてもよい。
【0079】
220において、該ネットワーク装置が該端末装置へ構成情報を送信し、該構成情報が該第1アップリンク搬送波に関連付けられる構成情報を含む。
【0080】
好ましくは、該ネットワーク装置がブロードキャストシグナリング、残りの最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)又はシステム情報によって複数の該端末装置へ該構成情報を送信する。
【0081】
好ましくは、該ネットワーク装置が上位層シグナリングによって単一の該端末装置へ該構成情報を送信する。
【0082】
例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)命令又は媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)制御ユニット(CE:Control Element)によって単一の端末装置へ該構成情報を送信してもよい。
【0083】
230において、該端末装置が該ネットワーク装置から送信された該構成情報を受信する。
【0084】
240において、該構成情報に基づき、該端末装置が該第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行う。
【0085】
従って、本願の実施例では、端末装置のアップリンク伝送を行うためのアップリンク搬送波が複数あって、複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波を構成してもよく、それにより端末装置のアップリンク伝送柔軟性を向上させ、通信性能を向上させることができる。
【0086】
好ましくは、本願の実施例では、該構成情報は該第1アップリンク搬送波のリソース情報を含む。これにより、端末装置は該構成情報に含まれるリソース情報に基づき、第1アップリンク搬送波のリソースを決定することができ、それによりアップリンク伝送を行うことができる。
【0087】
好ましくは、該リソース情報は該第1アップリンク搬送波の搬送波位置情報を含む。該搬送波位置情報は該搬送波の位置する周波数帯を含んでもよい。
【0088】
好ましくは、該リソース情報は該第1アップリンク搬送波の帯域幅情報を含む。
【0089】
該帯域幅情報は該第1アップリンク搬送波が実際に用いた帯域幅、該第1アップリンク搬送波の初期アクセス帯域幅、又は該第1アップリンク搬送波の相対参照オブジェクトの参照帯域幅(例えば、ある参照点からどれくらいの帯域幅を開放するか)を含んでもよい。
【0090】
好ましくは、該構成情報は該第1アップリンク搬送波においてサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)伝送を行う構成情報を含む。これにより、端末装置は該構成情報に基づき、SRS伝送を実行することができる。
【0091】
好ましくは、該構成情報は該第1アップリンク搬送波において物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)伝送を行う構成情報を含む。これにより、端末装置は該構成情報に基づき、PUSCH又はPUCCHの伝送を実行することができる。
【0092】
好ましくは、該構成情報は該第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。該第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソースは該第1アップリンク搬送波そのものに含まれるリソースのうちの一部のリソースであってもよい。
【0093】
好ましくは、該構成情報が該ランダムアクセスリソースの参照搬送波位置に対する周波数領域位置を示す。
【0094】
好ましくは、該参照搬送波位置が該第1アップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は、
該参照搬送波位置が該複数のアップリンク搬送波のうちの該第1アップリンク搬送波以外の他のアップリンク搬送波の搬送波位置であり、又は
該参照搬送波位置が該端末装置のダウンリンク搬送波の搬送波位置である。
【0095】
当然ながら、本願の実施例の参照搬送波位置が更に他の位置であってもよい。
【0096】
好ましくは、該構成情報の属する構成シグナリングは、更に、少なくとも1つの第2アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードを示すことに用いられる。第1アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードと第2アップリンク搬送波に対してランダムアクセスプロセスを行うランダムアクセスリソース及び/又はランダムアクセスコードとが同じであってもよい。本願の実施例におけるランダムアクセスコードがランダムアクセスプリアンブル(Preamble)と称されてもよい。
【0097】
つまり、ネットワーク装置は複数のアップリンクに対してランダムアクセスプロセスを構成するランダムアクセスリソース及び/又はアクセスコードを送信することができ、それによりネットワーク装置はランダムにアクセスするアップリンク搬送波を選択して、選択されたアップリンク搬送波に対応するランダムアクセスリソース及び/又はアクセスコードを利用してランダムにアクセスすることができる。
【0098】
好ましくは、端末装置は特定のパラメータに基づいてランダムにアクセスするアップリンク搬送波を選択することができる。
【0099】
例えば、該特定のパラメータは該端末装置がアップリンク搬送波に対応するDL信号閾値を取得することに用いられてもよく、それにより端末装置はダウンリンク搬送波(DL:Downlink)信号測定結果とDL信号閾値との関係に基づき、対応するアップリンク搬送波を選択してランダムアクセスプロセスに使用させる。
【0100】
例えば、DL信号閾値に対応する値はaを含み、DL信号の値がa以上である場合、第1アップリンク搬送波を選択してランダムにアクセスし、DL信号の値がaより小さい場合、第2アップリンク搬送波を選択してランダムにアクセスする。
【0101】
好ましくは、ランダムにアクセスする際にアップリンク搬送波を選択するためのパラメータはネットワーク装置が指示情報によって端末装置に送信したものであってもよい。該パラメータは直接上記DL信号閾値を示してもよいし、間接的に該DL信号閾値のパラメータを取得してもよい。
【0102】
該指示情報は上記構成情報の属する構成シグナリングに含まれており、又は、該指示情報はブロードキャストシグナリング、RMSI又はシステム情報によって上記構成情報と独立して送信される。
【0103】
好ましくは、ランダムにアクセスする際にアップリンク搬送波を選択するためのパラメータは端末装置に予め設定されたものであってもよい。
【0104】
好ましくは、本願の実施例に言及した該ランダムアクセスプロセスは無競争(contention-free)のランダムアクセスプロセスである。
【0105】
図7は本願の実施例に係るネットワーク装置300のブロック図である。図7に示すように、該ネットワーク装置300は処理ユニット310及び送受信ユニット320を備える。
【0106】
前記処理ユニット310は第1アップリンク搬送波を決定することに用いられ、前記第1アップリンク搬送波が端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波であり、
前記送受信ユニット320は前記端末装置へ構成情報を送信することに用いられ、前記構成情報が前記第1アップリンク搬送波に関連付けられる構成情報を含む。
【0107】
理解すべきものは、該ネットワーク装置300は上記方法実施例におけるネットワーク装置の実行する対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0108】
図8は本願の実施例に係る端末装置400のブロック図である。
【0109】
図8に示すように、該端末装置400は受信ユニット410及び伝送ユニット420を備え、前記受信ユニット410はネットワーク装置から送信された構成情報を受信することに用いられ、前記構成情報が第1アップリンク搬送波に関連付けられる構成情報を含み、前記第1アップリンク搬送波が端末装置に使用できる複数のアップリンク搬送波のうちのアップリンク搬送波であり、前記伝送ユニット420は前記構成情報に基づき、前記第1アップリンク搬送波においてアップリンク伝送を行うことに用いられる。
【0110】
理解すべきものは、該端末装置400は上記方法実施例における端末装置の実行する対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0111】
図9は本願の実施例のシステムチップ500の構造模式図である。図9におけるシステムチップ500は入力インターフェース501、出力インターフェース502、プロセッサ503及びメモリ504を備え、それらが内部通信接続回路によって接続されてもよく、前記プロセッサ503は前記メモリ504におけるコードを実行することに用いられる。
【0112】
好ましくは、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ503は方法実施例におけるネットワーク装置の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0113】
好ましくは、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ503は方法実施例における端末装置の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0114】
図10は本願の実施例に係る通信装置600のブロック図である。図10に示すように、該通信装置600はプロセッサ610及びメモリ620を備える。該メモリ620にプログラムコードが記憶されてもよく、該プロセッサ610は該メモリ620に記憶されるプログラムコードを実行することができる。
【0115】
好ましくは、図10に示すように、該通信装置600は送受信機630を備えてもよく、プロセッサ610は送受信機630が外部と通信するように制御することができる。
【0116】
好ましくは、該プロセッサ610はメモリ620に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例におけるネットワーク装置の対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0117】
好ましくは、該プロセッサ610はメモリ620に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例における端末装置の対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0118】
理解すべきものは、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで実行して完成し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完成するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0119】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリであっても、又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意すべきものは、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含んでもよいが、それらに限らないように意図されるものである。
【0120】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0121】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0122】
本願に係るいくつかの実施例において、理解すべきものは、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0123】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、つまり、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに構成されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0124】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0125】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0126】
以上の説明は本願の具体的な実施形態であって、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図10