(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】動的に制御可能な光分布を有する照明器具
(51)【国際特許分類】
H05K 1/02 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
H05K1/02 B
(21)【出願番号】P 2020561715
(86)(22)【出願日】2019-05-04
(86)【国際出願番号】 US2019030759
(87)【国際公開番号】W WO2019213634
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-12-23
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500507009
【氏名又は名称】ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ,フレデリック ステファン
(72)【発明者】
【氏名】キュウ,イフェン
(72)【発明者】
【氏名】ワシルコ,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ソレイマニ,ナジラ
(72)【発明者】
【氏名】デン ブレーイェン,イェルン
(72)【発明者】
【氏名】マクレイノルズ,アラン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】グース,グレゴリー ロナルド
【審査官】齊藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-210705(JP,A)
【文献】特開2015-106541(JP,A)
【文献】特開2011-249536(JP,A)
【文献】特開2005-322937(JP,A)
【文献】特開2002-184209(JP,A)
【文献】特表2011-523180(JP,A)
【文献】特表2018-518812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00―9/90
F21Y 107/00―107/90
F21Y 115/00―115/15
H01L 25/00―25/18
H01L 27/15
H01L 33/00
H05K 1/02
H05K 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性印刷回路
基板であって、
複数のセグメントを有する可撓性本体であって、各セグメントは、複数の本体コンタクトを有し、該複数の本体コンタクトは、相互のセグメントの前記複数の本体コンタクトから電気的に絶縁された、可撓性本体と、
複数の可撓性脚部と、
を有し、
各脚部は、
前記複数のセグメントの異なるセグメントから延在し、
前記脚部の前記本体からの遠位端に近接して配置された、複数の脚部コンタクトを有し、
各脚部コンタクトは、前記脚部の異なる本体コンタクトに接続され
、
前記可撓性本体における本体コンタクトの各々は、該本体コンタクトに接続される照明源に対する電気的接続を提供するように構成される、可撓性印刷回路
基板。
【請求項2】
当該可撓性印刷回路
基板は、多層構造から形成され、該多層構造は、
誘電体層、
前記誘電体層に隣接する金属層、および
前記金属層に隣接するはんだマスク層であって、前記本体コンタクトを形成するため、前記金属層の一部を露出させる、はんだマスク層
を有する、請求項1に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項3】
多層構造は、さらに、
接着層に接触する材料に、前記構造を接着するように構成された前記接着層
を有する、請求項2に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項4】
前記はんだマスク層は、前記金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する、請求項2に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項5】
前記誘電体層は、前記金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する、請求項2に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項6】
各セグメントは、相互に電気的に絶縁された、複数の本体コンタクトを有する、請求項1に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項7】
当該可撓性印刷回路
基板は、多層構造から形成され、
該多層構造は、
各セグメントに対して、前記複数の本体コンタクト、および前記セグメントの前記複数の脚部コンタクトを露出するように構成された、はんだマスク層と、
前記接着層とはんだマスク層の間に配置された、複数の交互の誘電体層および金属層と、
を有し、
各金属層は、各セグメントに対して、前記複数の本体コンタクトの一つと、前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトの間に、電気的な接続を提供し、各金属層は、別の金属層から電気的に絶縁される、請求項1に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項8】
前記はんだマスク層は、各金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する、請求項7に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項9】
前記誘電体層は、各金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する、請求項8に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項10】
各セグメントに対して、
前記セグメントの各脚部は、前記脚部コンタクトよりも前記本体に近接して配置された、二次脚部コンタクトを有する、請求項1に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項11】
各セグメントは、複数の本体コンタクトと、複数の脚部コンタクトとを有し、
各セグメントに対して、前記セグメントの各複数の本体コンタクトは、前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトと電気的に接触し、
各複数の本体コンタクト、および前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトは、複数の本体コンタクト、および前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトから、電気的に絶縁される、請求項1に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項12】
可撓性印刷回路
基板を製造する方法であって、
可撓性誘電体層の上に金属層を形成するステップと、
前記金属層の上に、はんだマスクを設置するステップであって、前記金属層の一部は、前記はんだマスクを貫通して露出され、本体コンタクトが形成される、ステップと、
前記誘電体層に接着剤を設置するステップと、
を有し、
前記可撓性印刷回路
基板は、可撓性本体と、該可撓性本体から延在する可撓性脚部とを有し、
前記可撓性本体は、複数のセグメントを有し、各セグメントは、前記本体コンタクトを有し、各セグメントの前記本体コンタクトは、各他のセグメントの前記本体コンタクトから電気的に絶縁され、前記脚部は、前記脚部の前記本体からの遠位端に近接して配置された、脚部コンタクトを有
し、前記可撓性本体における本体コンタクトの各々は、該本体コンタクトに接続される照明源に対する電気的接続を提供するように構成される、方法。
【請求項13】
前記金属層の一部は、前記はんだマスクを貫通して露出され、前記脚部コンタクトが形成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
さらに、
前記誘電体層の一部を除去し、前記金属層を露出させ、前記はんだマスクを設置するステップの前に、前記脚部コンタクトを形成するステップ、
を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記可撓性印刷回路
基板は、複数の可撓性脚部を有し、
各脚部は、異なる関連のセグメントから延在し、前記関連のセグメントの前記本体コンタクトと接触する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記接着剤は、前記本体コンタクトの形成後に、前記誘電体層に設置される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
可撓性印刷回路
基板であって、
複数のセグメントを有する本体であって、各セグメントは、少なくとも一つの複数の本体コンタクトを有する、本体と、
可撓性脚部と、
を有し、
該可撓性脚部は、
前記本体から延在し、
前記脚部の前記本体からの遠位端に近接して配置された、複数の脚部コンタクトを有し、各複数の脚部コンタクトは、電気的に絶縁され、異なるセグメントの本体コンタクトの少なくとも一つ、または特定のセグメントが複数の本体コンタクトを有する場合、前記特定のセグメント内の異なる複数の本体コンタクト、と関連付けられ
、
前記可撓性本体における本体コンタクトの各々は、該本体コンタクトに接続される照明源に対する電気的接続を提供するように構成される、可撓性印刷回路
基板。
【請求項18】
前記複数の脚部コンタクトは、異なるセグメントと関連付けられ、および/または
前記複数の脚部コンタクトは、前記特定のセグメント内の異なる複数の本体コンタクトと関連付けられる、請求項17に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項19】
当該可撓性印刷回路
基板は、多層構造から形成され、
該多層構造は、
当該可撓性印刷回路
基板を下側表面に取り付ける接着層と、
前記本体と脚部コンタクトとの間に、電気的接続を提供する金属層と、
前記金属層に隣接する誘電体層であって、前記接着層は、前記誘電体層の一部に取り付けられる、誘電体層と、
前記金属層を露出させ、前記複数の本体コンタクトを形成するように構成された、はんだマスク層と、
を有する、請求項17に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項20】
前記金属層は、前記誘電体層を貫通して露出され、前記脚部コンタクトが形成される、請求項17に記載の可撓性印刷回路
基板。
【請求項21】
各脚部は、さらに、前記脚部の脚部コンタクトと、該脚部コンタクトに対応する前記脚部が延在する前記セグメントとの間に配置された複数のテストコンタクトを有し、
前記テストコンタクトは、前記可撓性印刷回路基板の評価に使用され、前記脚部コンタクトと前記本体コンタクトとの間の接続性、および前記照明源に対する接続性の少なくとも1つが評価される、請求項1に記載の可撓性印刷回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年6月21日に出願された米国出願第16/014,734号の一部継続出願である、2019年5月3日に出願された米国特許出願第16/403,452号、2018年7月27日に出願されたEP出願第18186073.5号、および2018年5月4日に出願された米国仮出願第62/667,180号に対する優先権の利益を主張するものである。これらの出願の各々は、参照により本願に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED)は、各種用途の光源として広く使用されている。LEDは、従来の光源よりもエネルギー効率が高く、例えば、白熱電球および蛍光灯よりも高いエネルギー変換効率を提供することができる。さらに、LEDは、従来の光源に比べて、照明領域への熱の放射が少なく、輝度、発光色およびスペクトルに対して、大きな制御の幅が提供できる。これらの特性により、LEDは、屋外照明、装飾照明、または屋外照明のような、各種照明用途に対する優れた選択肢となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
異なる用途では、異なる光分布パターンが必要となる場合がある。このため、LEDは、屋内または屋外の照明に使用される場合、好適な照明器具と組にされることが望ましい。例えば、ある照明用途では、他のものよりも広く広がる光放射が望まれ得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示の態様では、可撓性印刷回路基板は、複数のセグメントを有する可撓性本体であって、各セグメントは、複数の本体コンタクトを有し、該複数の本体コンタクトは、相互のセグメントの前記複数の本体コンタクトから電気的に絶縁された、可撓性本体と、複数の可撓性脚部と、を有し、各脚部は、前記複数のセグメントの異なるセグメントから延在し、前記脚部の前記本体からの遠位端に近接して配置された、複数の脚部コンタクトを有し、各脚部コンタクトは、前記脚部の異なる本体コンタクトに接続される。
【0005】
開示の態様では、当該可撓性印刷回路基板は、多層構造から形成され、該多層構造は、誘電体層、前記誘電体層に隣接する金属層、および前記金属層に隣接するはんだマスク層であって、前記本体コンタクトを形成するため、前記金属層の一部を露出させる、はんだマスク層を有する。
【0006】
開示の態様では、多層構造は、さらに、接着層に接触する材料に、前記構造を接着するように構成された前記接着層を有する。
【0007】
開示の態様では、前記はんだマスク層は、前記金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する。
【0008】
開示の態様では、前記誘電体層は、前記金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する。
【0009】
開示の態様では、各セグメントは、相互に電気的に絶縁された、複数の本体コンタクトを有する。
【0010】
開示の態様では、当該可撓性印刷回路基板は、多層構造から形成され、該多層構造は、各セグメントに対して、前記複数の本体コンタクト、および前記セグメントの前記複数の脚部コンタクトを露出するように構成された、はんだマスク層と、前記接着層とはんだマスク層の間に配置された、複数の交互の誘電体層および金属層と、を有し、各金属層は、各セグメントに対して、前記複数の本体コンタクトの一つと、前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトの間に、電気的な接続を提供し、各金属層は、別の金属層から電気的に絶縁される。
【0011】
開示の態様では、前記はんだマスク層は、各金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する。
【0012】
開示の態様では、前記誘電体層は、各金属層の一部を露出させ、前記脚部コンタクトを形成する。
【0013】
開示の態様では、各セグメントに対して、前記セグメントの各脚部は、前記脚部コンタクトよりも前記本体に近接して配置された、二次脚部コンタクトを有する。
【0014】
開示の態様では、各セグメントは、複数の本体コンタクトと、複数の脚部コンタクトとを有し、各セグメントに対して、前記セグメントの各複数の本体コンタクトは、前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトと電気的に接触し、各複数の本体コンタクト、および前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトは、複数の本体コンタクト、および前記セグメントの対応する複数の脚部コンタクトから、電気的に絶縁される。
【0015】
以下に示す図面は、単に説明用である。図面は、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。図中に示される同様の参照符号は、各種実施形態において同じ部材を表す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】本開示の態様による、可撓性印刷回路
基板の一例を示した図である。
【
図1B】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の断面図である。
【
図1C】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板のはんだマスク層の上面視の平面図である。
【
図1D】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の金属層の上面視の平面図である。
【
図1E】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の誘電体層の上面視の平面図である。
【
図1F】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の接着層の上面視の平面図である。
【
図1G】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板を製造する方法のフロー図である。
【
図2A】本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板を用いた照明源の例の斜視図である。
【
図2B】本開示の態様による、
図2Aの照明源の上面図である。
【
図2C】本開示の態様による、
図2Aの照明源の側面図である。
【
図2D】本開示の態様による、
図2Aの照明源の斜視下面図である。
【
図3A】本開示の態様による、
図2Aの照明源を用いた照明器具の例の分解図である。
【
図3B】本開示の態様による、
図3Aの組み合わされた照明器具の側面図である。
【
図4A】本開示の態様による、
図3Aの照明器具の一部である、誘導灯の例の側断面図である。
【
図4B】本開示の態様による、
図4Aの誘導灯の上面視の平面図である。
【
図5A】本開示の態様による、
図3の照明器具の概略図である。
【
図5B】本開示の態様による、
図3の照明器具の動作のフロー図である。
【
図6】本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図である。
【
図7A】本開示の態様による、照明器具の別の例の側断面図である。
【
図8】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図9A】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図10A】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図11】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図12】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図13A】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図13B】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図14】本開示の態様による、照明器具のさらに別の例の側断面図である。
【
図15】照明器具のある可能な電気配置による、駆動回路の例の図である。
【
図16】照明器具のある可能な電気配置による、駆動回路の別の例の図である。
【
図17】照明器具のある可能な電気配置による、駆動回路のさらに別の例の図である。
【
図18】照明器具のある可能な電気配置による、駆動回路のさらに別の例の図である。
【
図19A】照明器具のある可能な電気配置による、組み立てられた光エンジンの斜視図である。
【
図19B】照明器具のある可能な電気配置による、組み立てられた光エンジンの側面図である。
【
図20】本開示の態様による、システムに使用される環境を示した図である。
【
図21】本開示の態様による、照明器具2100の断面図である。
【
図22】本開示の態様による、照明器具2200の断面図である。
【
図23】本開示の態様による、照明器具2300の断面図である。
【
図24】本開示の態様による、照明器具2400の断面図である。
【
図25】本開示の態様による、照明器具2500の断面図である。
【
図26】本開示の態様による、照明器具2600の断面図である。
【
図27】本開示の態様による、照明器具2700の断面図である。
【
図28】本開示の態様による、照明器具2800の断面図である。
【
図29】本開示の態様による、照明器具2900の断面図である。
【
図30】本開示の態様による、照明器具3000の断面図である。
【
図31A】本開示の態様による、エッジ点灯構造の上面図である。
【
図31B】本開示の態様による、中央点灯構造の上面図である。
【
図32】集積バスラインを有する一例としてのLEDストリップの図である。
【
図33】複数の脚部を有する一例としてのLEDストリップの図である。
【
図34A】LEDバンクの間の集積バスラインを有する一例としてのLEDストリップの図である。
【
図34B】LEDバンクの間の集積バスラインを有する別の例のLEDストリップの図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の記載および図面には、当業者が実施できるように、特定の実施形態が十分に示されている。他の実施形態には、構造、論理、電気、プロセス、および他の変更が導入されてもよい。ある実施形態の一部および特徴は、他の実施形態に含まれてもよく、あるいは他の実施形態と置換されてもよい。特許請求の範囲に記載された実施形態は、特許請求の範囲の全ての利用可能な均等物を包含する。
【0018】
本開示のある態様では、可撓性印刷回路基板、該可撓性印刷回路基板を製造する方法、前記可撓性印刷回路基板を用いた照明装置(または照明器具)、照明装置の電子機器、および前記可撓性を用いて、照明装置を制御する方法、などが開示される。例えば、ある実施形態では、可撓性印刷回路基板は、複数のセグメントを有する略矩形状の本体を有する。セグメントの少なくとも一つは、LEDのような照明源、または照明源の組(照明源のバンクとも称される)が取り付けられる本体コンタクトを有する。ある例では、少なくとも一つのセグメントは、複数の本体コンタクトを有してもよい。1または2以上の可撓性脚部は、各セグメントに対して一つの可撓性脚部のように、本体から略垂直に延在する。各可撓性脚部は、少なくとも一組の脚部コンタクトを有し、これは、脚部の本体からの遠位端に隣接して配置される。可撓性印刷回路基板は、多層構造から形成され、この多層構造は、接着層を含む材料に構造を接着するように構成された接着層と、少なくとも一組の誘電体および金属層とを有し、誘電体層の一つは、接着層に隣接する。誘電体層を介した金属層の露出部分は、脚部コンタクトを形成し、上側はんだマスク層を介した金属層の露出部分は、本体コンタクトの組を形成する。
【0019】
可撓性印刷回路基板は、照明器具に組み込まれてもよい。照明器具は、内部開口を有する光ガイドを有し、この内部開口は、光ガイドの内端部を定めてもよい。光ガイドは、平坦であり、光ガイド板として形成されてもよい。照明源は、内部開口に挿入され、光ガイドの内端部を介して、光ガイドに光を投射するように配置された複数のLEDを含んでもよい。LEDは、照明源の一部であるベースの周囲に配置されてもよい。ある実施形態では、ベースは、熱伝導体であってもよい。ある実施形態では、ベースは、光ガイドの上に配置された、熱逸散素子に結合されてもよい。熱逸散素子は、熱伝導性ベースを介してLEDにより生じた熱を受容するように配置され、受容された熱が逸散されてもよい。
【0020】
各種光ガイドを用いて、異なる種類の適用に対処することができる。平坦光ガイドパネルを使用して、中間バットウィング(通常、~45乃至60度のビーム角度)から、ある屋外(駐車ガレージ)および屋内(ダウンライト)の用途の集光ランバーシアンの範囲の用途を網羅してもよい。同様の用途に平坦+面取り外端光ガイドパネルが使用され得るが、より高効率で低コストの対象を使用することもできる。また、この形状は、スポット用途にも使用できる。ウェッジ光ガイドパネルは、ボラードまたは街灯のような、高ビーム各(>60度)および高光効率のバットウィング光分布が要求される用途に適用されてもよい。光ガイドパネルは、光エンジンの裏面と対面するメイン平坦表面を有し、良好な機械的支持および剛性が得られてもよい。光出力に改善された特性を提供し、あるいは光分布の動的な制御を追加するため、または単に平坦光ガイドパネルからの光抽出のため、もしくは追加の放射表面均一性のため、平坦表面(またはある場合には、両表面)は、追加の光抽出素子(インクドットパターン、または3Dテクスチャ、または以前のIDで既に提案されている電気的に制御可能なインク)を有する。また、光が注入される中心孔は、円形または多面的に形状化され(例えば、LEDまたは角度セグメントの数に整合する八角形)、光分布が好適に調整される。平坦なファセットでは、水平面により集光したビームア形成される。また、外側光ガイドパネル端部は、反射層(白色またはミラーテープ、または白色のり、または透明のり+白色反射もしくはミラーフィルム)を有し、逸散し、ハウジングに吸収され易い光が再利用できる。
【0021】
以下、添付図面を参照して、異なる照明器具の例について説明する。これらの例は、相互に排他的ではなく、一つの例に見られる特徴は、1または2以上の別の例に認められる特徴と組み合わされ、追加の実施が達成されてもよい。従って、添付図面に示された例は、単に一例を示すために提供され、これらは、開示を限定するものではないことが理解される。全体を通して同様の参照符号は、同様の素子を表す。
【0022】
各種素子を表すために、第1、第2等の用語が使用されているが、これらの素子は、これらの用語により限定されるものではないことが理解される。これらの用語は、単にある素子を別の素子から区別するために使用される。本発明の範囲から逸脱しない限り、例えば、第1の素子は、第2の素子と称されてもよく、同様に、第2の素子は、第1の素子と称されてもよい。本願に使用される「および/または」という用語は、関連する掲げられた事項の1または2以上の任意の全ての組み合わせを含む。
【0023】
層、領域、または基板のような素子が、別の素子の「上にある」または「まで延在する」と称される場合、これは、別の素子の直上にあり、または別の素子まで直接延在し、あるいは介在素子が存在してもよいことが理解される。一方、素子が別の素子の「直上」または別の素子まで「直接」延在すると称される場合、介在素子は存在しない。また、素子が別の素子に「接続」または「結合」されると称される場合、これは、他の素子に直接、接続または結合され、あるいは介在素子が存在してもよいことが理解される。一方、素子が別の素子に「直接接続」または「直接結合」されると称される場合、介在素子は存在しない。これらの用語は、図面に描かれた任意の配向に加えて、素子の異なる配向を包含することを意図することが理解される。
【0024】
本願に使用される「下」、「上」、「上方」、「下方」、「水平」、または「垂直」のような相対的な用語は、図に示されたある素子、層、または領域と、別の素子、層、または領域の関係を表し得る。これらの用語は、図に描かれた配向に加えて、装置の異なる配向を包含することを意図することが理解される。
【0025】
図1A乃至1Fは、本開示の態様による可撓性印刷回路
基板の一例の図である。特に、
図1Aは、可撓性印刷回路
基板100の上面図である。可撓性印刷回路
基板100は、本体108と、1または2以上の脚部104とを有する。図に示すように、可撓性印刷回路
基板100は、複数の脚部104を有する。本体108は、実質的に矩形状であり、脚部104は、本体108から実質的に垂直に延在してもよい。
【0026】
本体108は、一組の本体コンタクト102対に関連する、1または2以上のセグメント106を有してもよい。各対の本体コンタクト102は、マウントされた(または取り付けられた)異なる照明源110に対し、電気的接続の提供に使用されてもよい。各本体コンタクト102対の組は、単一組の本体コンタクト102、または複数の組の本体コンタクト102を有してもよい。異なるセグメント106は、図に示すように、同じ数の本体コンタクト102組を有し、あるいは1または2以上のセグメント106は、少なくとも一つの別のセグメント106とは異なる数の本体コンタクト102の対を有してもよい。
【0027】
特定のセグメント106内の照明源110の組は、同じ色であってもよく、あるいはセグメント106内の照明源110の1または2以上は、異なる色であってもよい。同様に、ある実施形態では、各セグメント106は、同じ色または色の組を有する照明源110の組を有してもよい。別の実施形態では、1または2以上の色は、異なるセグメント106において異なっていてもよい。ある実施形態では、各組の照明源110(セグメント106の照明源110)は、独立に制御可能であってもよい。別の実施形態では、照明源110の組内の各照明源110は、各照明源110に接続された本体コンタクト102を介して、独立に制御可能であってもよい。ある実施形態では、1または2以上のセグメント106は、照明源110を含まなくてもよい。
【0028】
図1Aに示すように、脚部104の各々は、脚部コンタクト104aとして示されている、その遠位端に設置された1または2以上の電気接続部を有してもよい。各脚部の脚部コンタクト104aは、異なる一つのセグメント106における照明源110の組を制御するために使用される。すなわち、
図1Aに示した例では、セグメント106に関連する単一の脚部コンタクト104aの対により、特定のセグメント106の複数の照明源110が制御される。図に示すように、各脚部104において、本体108と脚部コンタクト104aの間には、テストコンタクトが設置されてもよい。テストコンタクトは、可撓性印刷回路
基板100の試験中に、脚部コンタクト104aと本体コンタクト102の間の接続性、または照明源110の組に対する接続性を評価するために使用されてもよい。
【0029】
照明源110を制御するため、各脚部104は、1または2以上の電気接続部および/または配線を有し、関連するセグメント106における照明源110の1または2以上を活性化/不活性化させ、関連するセグメント106における照明源110の1または2以上の輝度を変化させ、関連するセグメント106における光出力の色を変化させ、および/または関連するセグメント106における1または2以上の照明源110の動作の他の特性を制御してもよい。各セグメント106における照明源110の組は、直列、並列、および/または任意の他の好適な方法で、相互に接続されてもよい。前述のように、各セグメント106における照明源110の組は、例えば、赤、緑、および青のような、同じ色の光または異なる色の光を出力するように構成されてもよい。これに加えて、またはこれとは別に、各セグメント106における照明源110の組は、同じ相関の色温度(CCT)を有する光を出力してもよい。これに加えて、またはこれとは別に、セグメント106における少なくとも2つの照明源110の光出力は、異なるCCTを有してもよい。
【0030】
図1Bは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の断面図である。一方、
図1Gは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板を製造する方法のフローチャートである。可撓性印刷回路
基板100は、多層構造を有し、これは、少なくとも一組の金属および誘電体層114、116と、最上部の金属層114上のはんだマスク112とを有してもよい。誘電体材料内に層116の一部の下側に、感圧性接着剤(PSA)118が取り付けられてもよい。PSA118は、非反応性接着剤であり、溶媒、水、または熱を使用せずに、圧力が印加された際に、接合を形成する。PSA118は、約50μmから1mmの間であるが、通常約100μmである。
【0031】
誘電体層116は、ポリイミド、または所望の厚さにおいて十分な可撓性がある他の任意の好適な絶縁材料から形成されてもよい。誘電体層116は、約25μmと100μmの間であり、金属層114の支持に充分であってもよい。
図1Gに示すように、金属層114は、動作122において、誘電体層116の上に形成されてもよい。別の実施形態では、金属層114は、誘電体層116の上に成膜され、またはめっきされてもよい。金属層114は、銅、または他の任意の好適な伝導性材料で形成されてもよい。金属層114は、約17.5μmと100μmの間であってもよいが、通常、70μm前後である。
【0032】
ある実施形態では、誘電体層116上の金属層114の形成の後、動作124において、脚部コンタクトが形成されてもよい。ある実施形態では、エッチングまたは他の化学的もしくは機械的プロセスにより、誘電体層116の一部が除去され、適切な配置において、金属層114への接続が可能となってもよい。別の実施形態では、誘電体層116の一部は、除去されなくてもよい。多層構造が使用され(動作126)、金属層が最終金属層ではない場合(動作128)、動作130において、下にある金属層上に、新たな誘電体層が成膜され、または別に形成されてもよい。その後、方法は、動作122に戻ってもよい。
【0033】
多層構造が使用されない場合(動作126)、または金属層が最終金属層である場合(動作128)、動作132において、最上部の金属層114にはんだマスク112が成膜されてもよい。はんだマスク112は、約25μmと50μmの間であってもよい。設置されたはんだマスク112は開口を有し、最上部の金属層114の一部が露出され、本体コンタクトが形成されてもよい。また、はんだマスク112は、開口を有し、最上部の金属層114の一部が露出され、誘電体層116が形成されない場合、脚部コンタクトが形成されてもよい。別の実施形態では、はんだマスク112の開口は、はんだマスク112の設置後に形成されてもよい。その後、LEDまたは他の照明源が、はんだマスク112とはんだ付けされ、または固定される。例えば、照明源が取り付けられる前、またははんだマスクが設置される前など、
図1Gに示した方法中の任意の位置で、PSA118が設置されてもよい。PSA118は、多層構造が取り付けられる領域、または少なくとも脚部コンタクト以外の領域に、設置されてもよい。
【0034】
図1Cは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板のはんだマスク層の上面視の平面図である。
図1Cに示すように、はんだマスク112は、本体および脚部コンタクトの両方用の開口を有する。
【0035】
図1Dは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板の金属層の上面視の平面図である。前述のように、金属層114は、銅、または他の任意の好適な導電性材料で形成されてもよい。図に示すように、金属層114は、個々の接続部に分割される。金属層114の脚部104と対応する部分は、2つの区画に分割され、各々は、本体108の異なる本体コンタクト102に接続される。金属層114の本体108と対応する部分は、さらに、複数の区画に分割される。金属層114の各区画は、金属層114の相互の区画から、電気的に絶縁される。
図1Dに示すように、区画は、セグメント106における照明源110の組が、直列接続されるように構成され、本体コンタクト102の対の一方は、本体コンタクト102の対の他方と電気的に接続される。ただし、別の実施形態では、照明源110の組における照明源110の1または2以上は、金属層114の追加の区画を介して金属層114を用いて、または異なる(下側の)金属層を用いて、独立に処理されてもよい。
【0036】
図1Eは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板100の誘電体層の上面視の平面図である。誘電体層116は、前述のように、ポリイミドで形成されてもよい。
図1Fは、本開示の態様による、
図1Aの可撓性印刷回路
基板100の接着層の上面視の平面図である。前述のように、PSA118の一部は、誘電体層116および/または構造が取り付けられる表面に密着される前に、除去されてもよい。脚部コンタクトの単一の対に関連するように、本体コンタクトの複数の対が示されているが、脚部コンタクトの複数の対が使用され、例えば、LEDセグメント内に複数のLED色が存在する場合、各色のLEDに対して一つの対が使用されてもよい。また、コンタクトの対が記載されているが、ある実施形態では、3以上のコンタクトが使用されてもよい(例えば、LEDまたは他の照明源は、3以上のコンタクトを使用してもよい)。
【0037】
図2A乃至2Dには、本開示の態様による照明源の一例の図を示す。特に、
図2Aは、
図1Aの可撓性印刷回路
基板を用いた照明源の一例の斜視図である。
図2Bは、
図2Aの照明源の上面視の平面図である。
図2Cは、
図2Aの照明源の側面図である。
図2Dは、
図2Aの照明源の底面視の斜視図である。可撓性印刷回路
基板100は、
図2A乃至2Dに示されており、ベース202(コアとも称される)に、可撓性印刷回路
基板100が取り付けられる。
【0038】
図2A乃至2Dに示すように、ベース202は、複数の側面208と、ベース202の中心の1または2以上の開口206とを有する。開口は、ベース202の上表面および底部表面の間に延在する。図に示すように、ベース202は、八角形状に形成されてもよいが、別の実施形態では、ベース202は、六角形、五角形、四角形、または三角形等の形状で形成されてもよい。従って、ベース202は、丸い断面を有し、または別の種類の多角形のような断面(例えば、長方形、六角形、十角形など)を有してもよい。
【0039】
可撓性印刷回路
基板100の脚部104は、
図2Dに明確に示すように、ベース202の底部に沿って、ベース202の底端部204の周囲、およびベース202の底部の開口206に配線されてもよい。ある実施形態では、脚部104は、ベース202の上部から突出せずに、開口206内に延在してもよい。
図2Dの実施形態に示すように、脚部104は、開口206を貫通して、ベース202の上部まで延在してもよい。ある実施形態では、脚部104は、PSAを用いて開口206の内側に取り付けられてもよい。ただし、別の実施形態では、脚部104は、開口206の内側に取り付けられなくてもよい。
図2A乃至2Cに示すように、脚部104は、脚部104の終端部(脚部コンタクト104aを有する)がベース202の上部表面と平行になるように、曲げられてもよい。図に示すように、脚部104の曲げ部分は、開口206の端部から、ベース202の側部208またはセグメント106の照明源102の組よりも半径方向外側に延在してもよい。別の実施形態では、本体108は、ベース202の内壁に取り付けられてもよい。この場合、可撓性印刷回路
基板100の脚部104は、曲げられ、ベース202の外壁を横断するように延在してもよい。
【0040】
本例では、ベース202は、各側部208に1または2以上のLEDを有するが、側部208の少なくとも一つにLEDが取り付けられていない、別の実施形態も可能である。例えば、ベース202がレール状であり、または矩形断面を有する例では、LEDは、側部の一つまたは2つにのみ、配置されてもよい。ある実施形態では、照明源200のベース202は、金属または他の熱逸散材料で形成され、可撓性印刷回路基板100から熱が取り除かれるように構成されてもよい。本例では、照明源200内のLEDは、可撓性印刷回路基板の一部であるが、LEDが、非可撓性回路のような、別の種類の回路の一部である別の実施形態も可能である。
【0041】
図3Aには、本開示の態様による、照明源200を用いた照明器具300の一例の分解図を示す。照明器具300は、特に、光ガイド302、および該光ガイド302の上に設置された反射器304を有してもよい。各種実施形態に記載された反射器304は、光ガイドパネルの背面に設置され、上方に誘導される光を下方に向かって反射してもよい。反射器304の鏡面性および拡散特性は、垂直および水平の両面において、光分布が広がるように調整され得る。各種照明器具300は、別の素子が円形または多数の側面を有する形状(例えば八角形)に形成されるように、実質的に矩形断面の円柱状形状を有する反射器304を有するが、各種態様は、これに限定されるものではない。例えば、反射器は、光ガイドの外端部を超えて延在し、円錐台形状を有してもよい。円錐台形状は、
図10Aの光ガイドの形状と同様の、台形断面を有する。下側の光ガイドは、同じ円錐台形状を有してもよい。
【0042】
ある実施形態では、照明器具は、さらに、光ガイド302の下方に設置された拡散器のような素子を有し、光ガイドから外部環境に誘導された光が拡散されてもよい。本例では、光ガイド302は、内部開口(例えば、ディスクの中心、または別の位置の開口)を有するディスクとして形状化されているが、光ガイド302が異なる形状を有する、別の実施形態も可能である。例えば、光ガイド302は、矩形または別の多角形(例えば、八角形、六角形等)、レールなどとして形状化されてもよい。形状は、光分布の嗜好、物理的な空間要求仕様等、任意の適用可能な理由に基づいて定められてもよい。光分布の嗜好は、照明器具の用途、環境条件(例えば、照らす物体、照らす距離、利用できる周囲光など)、またはユーザ入力に基づいてもよい。図面には、1または2以上の特定の光ガイドの形状が示されているが、光ガイドの形状は、任意の利用可能な形状に調整され、所望の光分布が得られてもよいことに留意する必要がある。
【0043】
照明源200は、印刷回路
基板(PCB)326のような、1または2以上の制御
基板を有するPCB構造に接続され、LEDの動作が制御される。
図3に示すように、PCB326は、ベース202の上部に設置されてもよい。また、PCB326(またはマザーボード)の上部に、二次制御
基板325(またはドータボード)が設置されてもよい。二次制御
基板325は、通信電子機器を有し、ユーザ装置は、二次制御
基板325およびPCB326を介して、照明源200の照明を設定するため、照明設定を無線通信することができる。別のプロトコル(例えば、WiFi、ブルーツース、Zigbee)が使用され、二次制御
基板325は、単一のプロトコルのみを支持してもよく、二次制御
基板325は、ユーザ装置から情報を通信するために使用されるプロトコルを変更するように、取り外し可能(スワップ可能)であってもよい。また、二次制御
基板325は、現在の照明条件、利用可能な照明条件、およびエラーメッセージなどの情報をユーザ装置に通信してもよい。PCB326および二次制御
基板325は、金属またはプラスチックのような不透明材料で形成された、取り外し可能なカバー327で保護されてもよい。
【0044】
図4A乃至4Bには、ある特定の実施形態による、詳細な光ガイド302を示す。
図4Aには、光ガイド302の垂直断面図を示し、
図4Bには、光ガイド302の上面図を示す。図に示すように、ある実施形態では、光ガイド302の開口310の側壁308は、1または2以上の溝(または凹み)312を有する。側壁308は、照明源200の少なくとも一部が開口310に配置されている場合、照明源200と対面する光ガイド302の内側端部を定めてもよい。溝は、円形形状、直線形状、湾曲形状等の任意の好適な形状を有してもよい。本例では、溝311は垂直であってもよく、これらは、光ガイド302の上面と底面との間に完全に、または部分的に延在する、直線形状を有してもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、水平であってもよく、これらは、光ガイド302の開口310の周囲に、完全にまたは部分的に延在する直線形状を有してもよい。溝311は、任意の適切なタイプの深さを有してもよい。ある実施形態では、溝312は、深さが1mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが2mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが3mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが4mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが5mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが10mm未満であってもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、溝311は、深さが20mm未満などであってもよい。本例では、溝311は、光ガイド302の内端部に形成されているが、光ガイド302の外端部344に、同じまたは同様の溝が形成される別の実施形態も可能である。そのような例では、光ガイド302の外端部344に光学的に結合された、追加のLEDが存在してもよい(例えば、
図8参照)。
【0045】
図4A乃至4Bの例では、光ガイド302は、平坦な表面を有するが、光ガイドが表面に形成された凹部(
図8参照)を有する、別の実施形態も可能である。また、光ガイド302がテーパー化され、または面取りされた、別の実施形態も可能である(例えば、
図9および
図10)。特に、本開示は、光ガイド302の特定の構成に限定されるものではない。
【0046】
図3に示すように、照明源200は、取り付けポスト316に結合されてもよい。ある実施形態では、
図4A乃至4Bに示すように、照明源200は、光ガイド302における開口310の内側の少なくとも一部に配置され、照明源200からの光は、
図4A乃至4Bの開口の側壁308を介して、光ガイド202に注入されてもよい(例えば、光ガイド302の内端部)。反射器320は、図のように、照明源200の下側に配置されてもよい。反射器320は、
図6に詳しく示されている。図に示すように、ある実施形態では、反射器320は、リング形状を有してもよい。ある実施形態では、反射器320は、
図2Bに示すように、照明源200の内径Δ1よりも小さな内径D1を有してもよい。これに加えて、またはこれとは別に、
図6に示すように、反射器320は、外径D2を有してもよい。これは、
図2Bに示すように、照明源200の外径Δ2よりも大きい。このように、反射器320の寸法は、照明源200と反射器320の間の完全なオーバーラップを保証し、照明源200により、光ガイド302に注入されずに、反射器320に向かって放射された光の全てのまたは大部分は、光ガイドの内端部を介して、光ガイド302に注入されるように反射される。
【0047】
ある実施形態では、
図3に示すように、光ガイド302およびはんだ320の下方にキャップ322が配置されてもよい。キャップ322は、プラスチック、金属、および/または他の任意の好適な種類の材料で形成されてもよい。ある実施形態では、キャップ322は、反射性材料で形成され、照明源200と面するキャップ322の表面は、照明源200から放射された光の少なくとも一部を、光ガイド320に向かって反射するように構成されてもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、キャップ322は、光透過性であってもよい(例えば、透明または半透明)。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、キャップ322は、不透明であってもよい。
【0048】
図3に示した例では、光ガイド302内の開口310は、貫通孔である。しかしながら、開口がブラインド孔である、別の実施形態も可能である。そのような実施形態では、反射器320およびキャップ322は、ともに省略されてもよく、照明源200は、ブラインド孔内に少なくとも一部が残留する。
【0049】
ある実施形態では、図のように、照明源200の上に、ハウジング/パン/熱スプレッド素子324のような熱逸散素子が設置されてもよい。パン324は、金属および/または他の任意の好適な種類の熱伝導性材料で形成されてもよい。ある実施形態では、パン324は、照明源200のベース202と熱的に結合されてもよい。そのような例では、照明源200におけるLEDで生じた熱は、照明源200のベース202により、LEDからパン324に移動され、その後、パン324により逸散されてもよい。ある実施形態では、パン324は、内部開口を有し、可撓性印刷回路基板100(照明源200の一部である)の脚部104がパン324を介して配線され、パン324の上に配置されたPCB326のような回路に接続されてもよい。従って、パン324は、光エンジン300の背面を形成し、機械的保護が提供され、良好な熱逸散のためLED102により生じた熱が拡散される。パンは、中心ロッド(以降に示す)と接触し得るからである。パン324の外端部は、全体的な測光特性、機械的保護、美容態様、および入口保護に、大きな影響を及ぼし得るため、パン324の外端部は、形状の最適化に使用されてもよい。光エンジンが機械的に高いロバスト性を有さない場合、および熱逸散性があまり高くない場合、反射器は、ハウジングとして使用されてもよい。
【0050】
ある実施形態では、パン324の上部に配置されたPCB326は、照明源200におけるLEDまたはLED組の動作を個々に処理/制御するための回路を有してもよい。回路は、照明源200における各セグメント106を残りのセグメントと独立に、および/またはセグメント内の各LEDを、セグメント内の各別のLEDと独立に、制御するように構成されてもよい。この配置の結果、例えば、各セグメント106は、残りのものとは独立にオン/オフが調整されてもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、この配置の結果、各セグメント106の輝度は、残りとは独立に変更されてもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、この配置の結果、各セグメント106による光出力の色は、残りとは独立に変更されてもよい。これに加えて、またはこれとは別に、ある実施形態では、この配置の結果、各セグメント106による光出力のCCTは、残りとは独立に変更されてもよい。
【0051】
図5Aには、本開示の態様による、その電気的態様を示す
図3の照明器具300の概略図を示す。
図5Bは、本開示の態様による、
図3の照明器具の動作のフローチャートである。図に示すように、照明器具300は、PCB326、入力装置334、およびLEDセグメント106を有してもよい。PCB326は、メモリ328、制御器330、無線インターフェース332、およびドライバ回路342を有してもよい。メモリ328、入力装置334、無線インターフェース332のいずれかは、制御器330と動作可能に結合されてもよい。メモリ328は、いかなる好適な種類の揮発性または不揮発性メモリを有してもよく、例えば、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、EEPROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等の1または2以上である。コントローラ330は、汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ、および/または任意の他の好適な種類の電子回路の1または2以上を有してもよい。無線インターフェース332は、Bluetooth(登録商標)インターフェース、Zigbeeインターフェース、および/または任意の他の好適な種類の無線インターフェースのような、任意の適用可能なインターフェースであってもよい。入力装置334は、ノブ、ボタン、マウス、トラックパッド、キーパッド、またはタッチスクリーンを含み、これを用いて、照明器具の現在のプリセットを選択し、および/または指定することができる。
【0052】
ある実施形態では、照明器具300により出力される光の分布は、照明源200上の異なるセグメントの状態を互いに独立に変化させることにより、選択的に(および/または動的に)変更されてもよい。これは、動作502において、有線または無線装置を用いて照明条件を設定するユーザにより、開始されてもよい。次に、照明条件に対応するデータは、動作504において、照明器具300のコントローラに送信されてもよい。その後、コントローラは、動作506において、ユーザ設定を各LEDセグメントについての個々のパラメータに変換してもよい。そのような例では、メモリ328は、複数のプリセット340のそれぞれの表示を保管することができる。任意のプリセット340により、照明源200内の各LEDセグメント106に対する、1または2以上の設定が特定されてもよい。所与のLEDセグメント106の設定を特定することには、(1)LEDセグメントをオンにするかどうか、(2)LEDセグメントにより出力される光の色、(3)LEDセグメントの輝度、(4)LEDセグメントにより出力される光のCCT、および/またはLEDセグメントの動作の任意の他の好適な特性、の1または2以上を特定することが含まれ得る。各設定は、数字、文字列、および/または他の好適な英数字文字列として、表されてもよい。各プリセットは、表、表内の行、一次元アレイ、二次元アレイ等の、相互に対するプリセット内の設定を要約し、および/または関連付ける、任意の好適な種類のデータ構造として、表されてもよい。プリセットは、遠隔装置(例えば、無線で)またはローカル装置(例えば、有線接続を介して)により選択される、メモリ328内の参照表に保管されてもよい。参照表は、後述するように、LEDセグメントの特性を選択することにより、光ビームを誘導するように機能してもよい。
【0053】
制御器330は、所与のプリセット340を選択するためのユーザ入力を受信し検出し、選択されたプリセット240をメモリ328から回収し、および/または回収されたプリセット340に基づいて、照明源200におけるLEDセグメント106の1または2以上の状態を変更するように構成されてもよい。各所与のLEDセグメント106に対して、制御器は、プリセット340を使用して、所与のセグメント106に対応する1または2以上の設置を定め、定められた設定に基づいて、所与のセグメントの状態を変更する。所与のLEDセグメント106の状態の変更には、所与のセグメント106のオンオフ、所与のセグメント106の輝度の変更、所与のセグメント106により出力される光の色の変更、所与のセグメント106により出力される光のCCTの変更、および/または所与のLEDセグメント106の動作の他の任意の好適な特性の変更の1または2以上が含まれ得る。
【0054】
ある実施形態では、制御器330は、無線インターフェース332を介して、メモリ328に保管された複数のプリセット340の一つを選択するユーザ入力を受信してもよい。メモリ328は、ユーザ機器(例えば、スマートフォン、接続コントローラ)により選択された光分布と、各LEDセグメントに関するパラメータとの間の対応性を含む参照表を含んでもよい。
図5Bに示すように、パラメータは、各LEDセグメントに流れる電流のジューティサイクル、または各LEDセグメントに関するピーク電流の1または2以上を含んでもよい。これは、以降の
図15乃至18を参照して詳しく示すように、所望の照明を提供するように調整されてもよい。参照表は、光エンジン(例えば、中心点灯、エッジ点灯、オフセット)内のベース上のLEDセグメントの数と配置の関係性、ならびに所定の光分布パターンに基づいて、予めプログラム化されてもよい。
【0055】
あるいは、制御器は、インターフェース332を介して、ユーザが使用を望むプリセットを特定する入力を受信してもよい。従って、本例では、プリセット340は、PCB326または二次制御基板325に配置された不揮発性メモリから回収されるが、ユーザ(例えば、ユーザのスマートフォン)により、特定のプリセット340が特定または選択され、無線インターフェース332を介して制御器により受信される、別の実施形態も可能である。後者の場合、プリセット340は、揮発性メモリに保管され、最終的に、削除または廃棄されてもよい。本開示は、プリセットを保管し、実施し、または選択する、いかなる特定の方法にも限定されない。これに加えてまたはこれとは別に、ある実施形態では、PCB326は、ノブ、キーパッド、またはタッチスクリーンのような入力装置339に結合され、これは、照明器具の現在のプリセットを選択および/または特定に使用され得る。
【0056】
図20には、本開示の態様による、システムが使用される環境を示す。図に示すように、環境2000には、1または2以上の照明器具2010a、2010bが存在してもよい。環境2000は、家庭、オフィス、または照明器具2010a、2010bが存在する他の環境であってもよい。各照明器具2010a、2010bは、本願に記載の光エンジンの一つのような、光エンジンを有してもよい。各照明器具2010a、2010b におけるLEDセグメントは、スマートフォン、または本願に記載の技術を用いる専用制御器のような遠隔制御器2002により、無線で制御されてもよい。また、照明器具2010a、2010b の1または2以上は、壁パネルのような、ローカル制御器2020を用いて、制御されてもよい。照明器具2010a、2010b(ならびに光エンジンおよびLEDセグメント)の制御は、相互に独立であってもよい。あるいは、制御器2002、2020により、単一の光分布が選択され、照明器具2010a、2010bに分配されてもよい。ある実施形態では、単一の光分布は、照明器具2010a、2010bにわたって等しく、各照明器具2010a、2010bにおいて、同様に配向されたLEDセグメントに影響を及ぼしてもよい。別の実施形態では、単一の光分布は、相補的であり、照明器具2010a、2010bにおいて、同じ数のLEDセグメントに影響を及ぼしてもよい。ただし、配向は、照明器具2010a、2010bの相対位置を考慮して回転される。2つの照明器具2010a、2010bしか示されていないが、光エンジンを含む3以上の照明器具があってもよいことが留意される。無線および/または有線制御は、単一の指令において、複数の照明器具の一つ、全て、または一部のみがユーザ選択可能に実施されてもよい。ユーザは、ユーザ装置および/または個々の照明器具のメモリに保管されたプログラムを作成し、照明器具の設定を制御してもよい。ある場合には、照明器具の設定にIDが割り当てられ、照明器具の光分布を制御する前に、ユーザ装置からの指令に対して、照明器具における光エンジンの個々の制御器が、IDと整合される。照明器具2010a、2010bは、同じ種類の光エンジン(図に示されている)を有し、あるいは照明器具2010a、2010b の1または2以上は、異なる光エンジンを有してもよい。例えば、図には示されていないが、照明器具2010a、2010b の1または2以上は、モーションセンサを有し、これは、照明器具2010a、2010bの光分布を調整してもよく、さらに、モーションセンサを有さない照明器具2010a、2010bの光分布を、無線通信を介して調整し、装置から装置に、ユーザ装置により送信されたものと同様の信号を送信してもよい。
【0057】
本例では、
図3の照明器具300は、いかなるセンサも有さないが、
図5における破線の長方形の一つにより示されているように、照明器具300が光センサ336を有する、別の実施形態も可能である。光センサ336は、制御器330と動作可能に結合されてもよい。フォトダイオードのような光センサ336は、光ガイド302のキャップ322および開口310を介して照明器具に入る周囲光の量を測定するように構成されてもよい。従って、光センサ336は、開口310内に配置されてもよい。光センサ336は、さらに、照明器具300の近傍における周囲光の量を表す信号を発生するように構成されてもよい。制御器300は、信号を受信し、スイッチをオンにするように構成され、あるいは信号のレベルが交差した際(例えば、閾値を超え、または下回った際)に、照明器具300の状態を変化させるように構成されてもよい。照明器具300の状態の変更には、照明器具300のスイッチング、照明器具300の光出力の分布の変更、照明器具300の光出力の色の変更、照明器具300のCCTの変更などの1または2以上が含まれ得る。本例では、光センサ336は、PCB326から分離された状態で示されているが、光センサ336がPCB326にマウントされた、別の実施形態も可能である。
【0058】
本例では、
図3の照明器具300は、いかなるセンサも有さないが、
図5において破線の長方形の一つに示すように、照明器具300がモーションセンサ338を有する、別の実施形態も可能である。モーションセンサ338は、制御器330と動作可能に結合されてもよい。ある実施形態では、制御器330は、モーションセンサ338を用いて発生した信号を受信し、オンにし、あるいは信号のレベルが閾値と交差した際に、照明器具300の状態を変更するように構成されてもよい。そのような例では、キャップ322は、モーションセンサが正しく動作するように構成されてもよい。例えば、キャップ322の厚さおよび/またはキャップ322の材料は、照明器具内でモーションセンサ338が適正に動作するように選定されてもよい。照明器具の状態の変更は、照明器具300のスイッチング、照明器具の光出力の分布の変更、照明器具の光出力の色の変更、照明器具のCCTの変更などの、1または2以上を有し得る。本例では、モーションセンサ338は、PCB326から離された状態で示されているが、モーションセンサ338がPCB326にマウントされた、別の実施形態も可能である。入力装置339は、照明器具を制御するノブ、キーパッド、またはタッチスクリーンを有してもよい。
【0059】
本例では、照明器具は、光センサとモーションセンサの両方を有するように示されているが、光センサとモーションセンサの両方が省略された、別の実施形態も可能である。また、照明器具300がモーションセンサのみを有する、別の実施形態も可能である。さらに、照明器具が光センサのみを有する、別の実施形態も可能である。特に、本開示は、照明器具300のいかなる特定のセンサ構成にも限定されない。
【0060】
図7Aには、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。この図および別の図には、ベース202を完全に貫通してPCB326にまで延在する開口が示されており、可撓性PCBの脚部104の終端は、PCB326と平行に延在するが、別の実施形態では、開口は、ベース202内で終端化し、可撓性PCBの脚部104の終端部分は、曲がらずに残ってもよいことが留意される。図に示すように、パン324は、上部表面312、および側壁314を有してもよい。本例では、側壁314は、光ガイド302の厚さTと等しく、またはより大きい全長Lを有し、光ガイド302の外端部344は、パン324の側壁314により、完全に被覆される。しかしながら、ある実施形態では、側壁の全長Lは、光ガイド302の厚さTよりも短く、光ガイド302の外端部344は、パン324の側壁314により、部分的に被覆されてもよい。また、パン324の側壁314が省略された、別の実施形態も可能である。パン324は、アルミニウムのような任意の適用可能な材料を有し、本案に記載のように、ヒートシンクとして機能してもよい。
図7Bは、
図7Aの照明器具による輝度分布である。光ガイドの平坦形状は、中間バットウィングビーム角、またはランベルト用途に使用され得る。
【0061】
図8には、本開示の態様による、照明器具800の断面図を示す。照明器具800は、
図3の照明器具とは異なり、凹部806を有する光ガイド802、光ガイド802の外端部に巻き付けられたLEDストリップ816、およびリップが設けられたパン808を有する。図に示すように、照明器具800は、ディスク状の光ガイド802を有し、これは、内側開口804と、内側開口804の周囲に形成された凹部806とを有する。従って、光ガイド802は、図に示すように、異なる面積を有する2つの実質的に三角形の領域の断面を有し、頂点は、光ガイド802の全長の中心ではないが、中心の近傍にある。別の実施形態では、面積は等しくてもよい。照明源200は、内側開口の少なくとも一部に設置され、キャップ322は、光源の下側に配置されてもよい。一方、反射器320は、図に示すように、キャップ322と照明源200の間に配置される。
【0062】
ある実施形態では、凹部806は、内側開口804を完全にまたは部分的に取り囲む。凹部806は、三角形の断面を有し、あるいは任意の好適な断面形状を有してもよい。図に示すように、光ガイド802の上には、パン808が設置されてもよい。パン808は、金属および/または他の任意の種類の熱伝導性材料で形成されてもよい。ある実施形態では、パン808は、照明源200のベース202と熱的に結合されてもよい。そのような例では、照明源200のLEDにより生じた熱は、照明源200のベース202により、LEDから、パン808に移動し、その後、パン808により逸散される。
【0063】
図に示すように、パン808は、側壁812に結合された上部810を有してもよい。側壁812には、リップ814が提供され、LEDストリップ816は、側壁812と光ガイド802の間に配置されてもよい。ある実施形態では、LEDストリップ816は、接着性バッキングを有し、これは、側壁812の内側表面に接着される。反射器818は、リップ814と、LEDストリップ816の少なくとも一部の間に提供されてもよい。ある実施形態では、反射器818は、リング状であり、光ガイド802の外径よりも小さな内径を有してもよい。これに加えてまたはこれとは別に、反射器818は、光ガイド802の直径よりも大きな外径を有してもよい。反射器320に関して前述したように、この方法において、反射器818は、LEDストリップ816により放射された光を上方に反射し、光ガイド802には注入されない。LEDストリップの中心端と外端の両方の使用により、高い光出力、および/または水平および垂直な平面における光分布にわたる、制御の改善された度合いが提供されてもよい。
【0064】
図9には、本開示の態様による、照明器具900の断面図を示す。照明器具900は、
図3の照明器具300とは異なり、テーパー化された光ガイド902を有する。図に示すように、照明器具900は、内側開口904を有するディスク状光ガイド902を有する。照明源200は、内側開口の少なくとも一部に配置され、キャップ322は、光源の下側に配置されてもよい。一方、反射器320は、図に示すように、キャップ322と照明源200の間に配置されてもよい。パン906は、照明源200の上に配置されてもよい。パン906は、照明源200と熱的に結合され、照明源200により生じた熱を逸散するように構成されてもよい。照明器具900の例では、光ガイド902の底部発光表面908は、テーパー化されてもよい。光ガイド902の厚さTは、光ガイド902の内側開口904からその外端910まで、実質的に三角形の形状で減少する。
図9Bおよび9Cには、
図9Aの照明器具による輝度分布である。
図9Bおよび9Cに示すように、光ガイド902のテーパー化の結果、高いバットウィングビーム角度の光分布が得られる。
【0065】
図10Aには、開示の態様による、照明器具1000の断面図を示す。照明器具1000は、
図3の照明器具300とは異なり、面取りされた光ガイド1002を有する。図に示すように、照明器具1000は、内側開口1004を有するディスク状光ガイド1002を有する。照明源200は、内側開口1004の少なくとも一部に配置され、キャップ322は、光源の下側に配置されてもよい。一方、図に示すように、反射器320は、キャップ322と照明源200の間に配置される。
【0066】
照明器具1000の例では、光ガイド1002は、面取りされた外端を有し、光ガイド1002の厚さTは、図に示すように、光ガイドの外端部1006から内部開口に向かって、一定の厚さレベルに至るまで増加する。本開示の態様では、面取りの角度Aは、照明器具の光出力の分布を意図的に形状化するように使用されてもよい。例えば、
図10Bに示されている極性
図1020には、約10度の面取り角度を有する光ガイドにより生成される光分布が示されている。図に示すように、光ガイドの面取り角度が約10度の場合、光ガイド1002は、相互に離間された葉の部分(robe)を有する、バットウィング分布を形成してもよい。別の例では、
図10Cに示す極性
図1030には、約45度の面取り角度を有する光ガイドにより生成された光分布が示されている。図に示すように、光ガイドの面取り角度が約45度の場合、光ガイドは、ほぼ一致するローブを有する「スポットライト」分布を形成してもよい。
【0067】
簡潔に記載すると、光ガイド1002の面取り角度Aを用いて、照明器具1000の光出力の広がりを制御することができる。ある実施形態では、光ガイド1002の面取りは、少なくとも一部が一致する、少なくとも2つのローブを有する光分布を生成するように構成されてもよい。面取り角度により、2つのローブの間に、所望の度合いのオーバーラップが形成されてもよい。ある実施形態では、これは、10度と45度の間のいずれかであってもよい。光ガイドの平坦形状は、中間的なバットウィングのビーム角度またはスポット用途用に、使用されてもよい。
【0068】
図11は、本開示の態様による、照明器具1100の断面図である。照明器具1100は、
図3の照明器具とは異なり、照明器具1100の周囲に配置された反射ガスケット1104を有する。図に示すように、照明器具1100は、内側開口305を有するディスク状の光ガイド302を有する。照明源200は、内側開口の少なくとも一部に配置され、キャップ322は、光源の下側に配置されてもよい。一方、反射器320は、図に示すように、キャップ322と照明源200の間に配置される。パン1102は、照明源22の上に配置されてもよい。パン1102は、照明源200と熱的に結合され、照明源200により生じた熱を逸散するように構成されてもよい。
図3のパン324とは異なり、パン1102は、いかなる側壁も有さない。ただし、図に示すように、反射ガスケット1104は、パン1102および光ガイド302と端部結合される。
【0069】
ある実施形態では、反射ガスケット1104は、リングとして形状化されてもよい。これは、プラスチック、金属および/または他の任意の好適な種類の材料で構成されてもよい。本例では、反射ガスケット1104は、光ガイド302およびパン324の外端に巻き付けられた主部1106とともに、上部リップ1108および底部リップ1110を有する。上部リップ1108は、パン324の上に配置され、底部リップ1110は、光ガイド302の下に配置される。本例では、反射ガスケット1104は、上部リップ1108と底部リップ1110の両方を有するが、反射ガスケット1104が上部リップのみを有する、別の実施形態も可能である。また、反射ガスケットが底部リップのみを有する、別の実施形態も可能である。
【0070】
図12は、本開示の態様による、照明器具1200の断面図である。照明器具1200は、
図3の照明器具300とは異なり、キャップ306の代わりにキャップ組立体1202を有する。図に示すように、キャップ組立体1202は、フレーム1204と、該フレーム1204に結合されたモーションセンサ338とを有してもよい。モーションセンサ338は、照明器具1200の一部である少なくとも一つの制御器(図示されていない)と動作可能に結合されてもよい。
図3に関して前述したように、制御器は、モーションセンサ338を用いて生成された信号を受信し、信号のレベルが閾値と交差する場合、照明器具1200をオンにし、または照明器具1200の状態を変化するように構成されてもよい。
【0071】
図13Aは、本開示の態様による、照明器具1300の断面図である。照明器具1300は、
図3の照明器具300とは異なり、キャップ306の代わりにキャップ組立体1302を有し、これは、
図5に示すように、光センサ336が照明器具300の近傍の周囲光を検出するように配置される。図に示すように、キャップ組立体1302は、フレーム1306と、該フレーム1306に結合された光透過性部分1308とを有してもよい。光透過性部分1308は、ガラスまたはプラスチックのような、任意の好適な種類の光透過性材料で構成されてもよい。ある実施形態では、光透過性部分1308は、窓を有してもよい。これに加えてまたはこれとは別に、ある実施形態では、光透過性部分1308は、レンズを有してもよい。ある実施形態では、光センサ336は、フォトダイオードまたは電荷結合装置(CCD)を有してもよい。これに加えてまたはこれとは別に、ある実施形態では、光センサ336は、カメラを有し、またはカメラに近接されてもよい。光センサ336は、照明源200の開口206に配置されてもよい。キャップ組立体1302の光透過性部分1308を通過した光の少なくとも一部は、光センサ336に到達する。光センサ336は、照明器具1200の一部である少なくとも一つの制御器(図示されていない)と動作可能に結合されてもよい。
図3に関して前述したように、制御器は、光センサ336を用いて生成した信号を受信し、信号のレベルが閾値と交差した際に、照明器具300をオンにし、または照明器具300の状態を変更するように構成されてもよい。
【0072】
ある実施形態では、制御器は、光センサ336から受信された1または2以上の信号(例えば画像信号)に基づいて、照明器具1300に対する人または別の物体の位置を追跡するように構成されてもよい。位置が照明器具1300に対する第1の位置にある場合、制御器(図示されていない)は、本願に記載の第1のプリセットをアクティブにし、これにより、照明器具1300は、第1の分布パターンを有する光を出力する。位置が照明器具1300に対して第2の位置にある場合、制御器(図示されていない)は、第2のプリセットをアクティブにし、これにより、照明器具1300は、第2の分布パターンを有する光を出力する。第1の位置は、第2の位置とは異なっていてもよく、第1の分布パターンは、第2の分布パターンとは異なっていてもよい。
【0073】
図13Bは、本開示の態様による、照明器具の断面図である。照明器具1300は、
図13Aの照明器具300とは異なり、キャップ組立体1302は、別のLEDストリップ337からの光を透過するように配置される。光透過性部分1308は、ガラスまたはプラスチックのような、任意の好適な種類の光透過性材料で構成されてもよい。ある実施形態では、光1308は、窓を有してもよい。これに加えてまたはこれとは別に、ある実施形態では、光透過性部分1308は、レンズを有してもよい。照明源200の開口206に、追加のLEDストリップ337が配置され、キャップ組立体1302の光透過性部分1308を通過した光の少なくとも一部は、環境に到達する。追加のLEDストリップ337は、照明器具1200の一部である少なくとも一つの制御器(図示されていない)と動作可能に結合されてもよい。
図3に関して前述したように、制御器は、信号を受信して、追加のLEDストリップ337の状態を変更するように構成されてもよい。
【0074】
従って、図に示すように、前方ベゼル-キャップ組立体1302、またはベゼル-リングは、レンズ、窓、またはモーションセンサを支持し、LEDからの直接光を隠し、機械的なねじ込みボスを有し、ここに入るねじを用いて、光エンジンが機械的に閉止され、その配置に存在するガスケットが圧縮される。キャップは、半透明材料であり、LEDの一部は、光が直接取り出されるように誘導されてもよい。LEDと光ガイドパネルの間に平行化フィルムが挿入され、ビームが絞られ、必要な場合、角度解像度が増加する。
【0075】
図14は、本開示の態様による、照明1400の断面図である。照明器具1400は、
図8の照明器具800と同様であり、凹状光ガイド1402を有し、高いバットウィングビーム角度が提供される。図に示すように、凹状光ガイド1402は、
図8に示すような、中央に配置された照明源200を有する中央開口を有さず、代わりに、凹部1404を有してもよい。凹部1404は、三角形の断面、または
図8に関して説明したような、別の利用可能な断面を有してもよい。ある実施形態では、凹部1404は、円錐の形状を定める表面1406を有してもよい。円錐の頂点は、光ガイド1402の中心に配置され、または中心からずれた位置に配置されてもよい。ある実施形態では、照明器具1400は、光ガイド1402の上部に配置されたパン1408を有し、
図8における内側開口804のような内側開口を有さなくてもよい。
【0076】
図15には、本開示の照明器具のある想定される電気的配置による、駆動回路1500の一例の図を示す。図に示すように、駆動回路1500は、LEDセグメント106に一定の電圧を提供するように構成されたAC/DCコンバータ1502と、DC/DCコンバータ1504とを有してもよい。DC/DCコンバータ1504は、AC/DCコンバータ1502により供給される電圧を抑制し、抑制された電圧を制御器330および/または照明器具の他の部材に供給するように構成されてもよい。LEDセグメント106において、定電流調節器により予めプログラム化された一定のピーク電流が各々に供給される。制御器330は、無線インターフェースまたは入力装置のような、任意の利用可能な入力機構を介して、ユーザ入力を受信し、入力に基づいてジューティサイクルを選定し、LEDセグメント106に流れる電流に、選定されたジューティサイクルを付加するように構成されてもよい。
図15の例では、LEDセグメント106は、相互に整合され(等しい抵抗)、LEDセグメント106の各々におけるLEDの順方向電圧は、AC/DCコンバータ1502により出力される電圧よりも1乃至2V低い。定電流調節器の使用により、制御器330は、異なるLEDセグメント106毎に異なるジューティサイクルを用いて、各LEDセグメント106の光強度を個々に制御することが可能となる。ジューティサイクルは、例えば、LEDセグメントドライバに供給されるパルス幅の変調により、実施されてもよい。
【0077】
図16は、本開示の照明器具の別の想定される電気的配置による、駆動回路1600の一例の図を示す。図に示すように、駆動回路1600は、LEDセグメント106に一定の電圧を提供するように構成されたAC/DCコンバータ1602と、DC/DCコンバータ1604とを有してもよい。DC/DCコンバータ1604は、AC/DCコンバータ1602により供給される電圧を抑制し、抑制された電圧を制御器330および/または照明器具の他の部材に供給するように構成されてもよい。
図16の例では、LEDセグメント106の各々には、異なるDC/DCコンバータが提供され、これはLEDセグメント106への給電に使用される。制御器330は、無線インターフェースおよび入力装置の少なくとも一つを介して、ユーザ入力を受信し、LEDセグメント106のそれぞれのDC/DCコンバータ用のピーク電流、またはジューティサイクルの少なくとも一つを選定するように構成されてもよい。その後、制御器330は、選択されたピーク電流および/またはジューティサイクルを、DC/DCコンバータのそれぞれに付与してもよい。個々のDC/DCコンバータの使用により、制御器330は、DC/DCコンバータ用の異なるジューティサイクルを用いて、および/または異なるLEDセグメント106用のピーク電流を変更することにより、各LEDセグメント106の光強度を個々に制御することができる。
【0078】
図17は、本開示の照明器具のさらに別の想定される電気的配置による、駆動回路1700の一例の図を示す。図に示すように、駆動回路は、LEDセグメント106に一定の電圧を提供するように構成されたAC/DCコンバータ1702と、DC/DCコンバータ1704とを有してもよい。LEDセグメント106に提供される定電流は、LEDセグメント106により共有されてもよい。
図15の例では、LEDセグメント106は、相互に整合される。DC/DCコンバータ1704は、AC/DCコンバータ1702により供給される電圧を抑制し、抑制された電圧を、制御器330および/または照明器具の他の部材に供給するように構成されてもよい。制御器330は、無線インターフェースまたは入力装置のような、任意の適用可能な入力機構を介してユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて生成された減光(dim)信号(DIM)を、AC/DCコンバータ1702に供給するように構成されてもよい。DIMに基づいて、AC/DCコンバータは、AC/DCコンバータ1702により出力される電流の値を変更し、これにより、LEDセグメント106に提供される定電流が調整される。これとは別にまたはこれに加えて、各LEDセグメント106のジューティサイクルは、変化してもよい。この場合、全てのLEDセグメント106は、同じ電流を共有するため、単一のLEDセグメント106のみが、特定の時間通電されてもよい。時間領域マルチプレクサを用いて、この時間分割を実行してもよい。
【0079】
図18は、本開示の照明器具のさらに別の想定される電気的配置による、駆動回路1800の図である。図に示すように、駆動回路は、複数のLEDセグメント106に定電流を提供するように構成された、AC/DCコンバータ1802およびDC/DCコンバータ1804を有してもよい。DC/DCコンバータ1804は、AC/DCコンバータ1802により供給される電圧を抑制し、抑制された電圧を制御器330および/または照明器具300の他の部材に供給するように構成されてもよい。制御器330は、ゲート制御器1806、および複数のシャント(バイパス)スイッチ1808を介して、LEDセグメント106に結合されてもよい。LEDセグメント106は、相互に直列であるため、スイッチ1808の各々は、LEDセグメント106の異なるものをオンオフするように構成されてもよい。動作の際、制御器330は、ユーザ入力を受信し、ゲート制御器1806によって、ユーザ入力に基づいて、LEDセグメント106の1または2以上のジューティサイクルが変更されるように構成されてもよい。また、ユーザ入力に基づいて、制御器330は、信号DIMを生成し、この信号をAC/DCコンバータ1802に供給してもよい。DIMに基づき、AC/DCコンバータ1802は、その出力のピーク電流を変更してもよい。複数のLEDセグメント106は、それらのシャントスイッチ1808がバイパスモードにない場合、同時に導通されてもよい。
【0080】
本願では、定電流という用語が用いられているが、定電流は、変化し得ることが留意される。すなわち、実施に依存して、DC/DCコンバータまたはLEDセグメントに電流が供給される間、電流は、一定である。しかしながら、電流は、異なるLEDセグメントまたはDC/DCコンバータの間で変化してもよい。
【0081】
図19Aおよび19Bには、光エンジンの別の図が示されている。
図19Aは、照明器具のある想定される電気配置による、組み立てられた光エンジンの斜視図である。
図19Bは、照明器具のある想定される電気配置による、組み立てられた光エンジンの側面図である。
図19Aには、光ガイド1904、および前方ベゼルキャップまたはモーションセンサ1902が示されている。
図19Bには、中心支持ロッド1910により取り囲まれた可撓性回路1908が示されている。反射器1920は、光ガイド1906の上に延在し、熱逸散素子1930は、構造全体を覆い、光ガイド1906と熱逸散素子1930の間には、空気ギャップがある。熱逸散素子1930は、構造の側面を覆うように延在し、接着剤またはガスケットのようなシーラントとともに、水分の進入を保護してもよい。別のシーラントを用いて、前方ベゼルキャップまたはモーションセンサ1902をシールしてもよい。LEDと光ガイド1906の間には、平行化フィルムが存在してもよい。
【0082】
図19Cは、本開示のある態様による輝度分布である。上部の図は、想定されるLED(八角形のLED構造)の動的に制御された活性化/非活性化パターンを示す。いくつかのLEDの輝度分布が示されている。示された輝度分布は、全てのLEDが活性化される場合、および半円における半分が活性化される場合である。
【0083】
図21には、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。この構造は、
図7Aのものと同様であるが、下側の支持が追加されている。図に示すように、パン324は、上部表面312および側壁314を有してもよい。本例では、光ガイド302の外端344は、パン324の側壁3214により完全に被覆される。しかしながら、ある実施形態では、側壁の全長Lは、光ガイド302の厚さTよりも短く、光ガイド302の外端344は、パン324の側壁314により、一部のみが覆われてもよい。また、パン324の側壁314が省略された、別の実施形態も可能である。パン324は、アルミニウムのような任意の利用可能な材料を有し、本願に記載のように、ヒートシンクとして機能してもよい。照明器具2100は、ランプポストのような、ポスト2120の上に配置されてもよい。前述のように、ある実施形態では、ベース202を完全に貫通してPCB326の上部まで延在する開口の代わりに、開口は、ベース202内で終端化されてもよく、可撓性PCBの脚部104の終端部は、曲げられないままであってもよい。ポスト2120から延在する配線は、可撓性PCBを介して、LEDセグメントに制御信号を提供してもよい。
【0084】
図22には、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。照明器具2200は、
図7Aのものと同様であるが、パン324が変更されている。図に示すように、パン324は、上部表面312を有するが、側壁314を有さなくてもよい。従って、光ガイド302の外端344は、パン324により覆われず、光ガイド302の外端344は、環境に露出される。
【0085】
図23には、本開示の態様による、
図3の照明器具側断面図を示す。この照明器具2300も、
図7Aと同様であるが、パン324が変更されている。図に示すように、パン324は、高反射性上部表面312、および側壁314を有してもよい。従って、パン324は、反射器として使用され、追加の反射器は不要となってもよい。
【0086】
図24は、本開示の態様による照明器具の断面図である。照明器具2400は、
図3の照明器具とは異なり、パンの側壁314と光ガイド302の間に配置された、反射ガスケット2416を有する。
【0087】
図25は、本開示の態様による、照明器具の断面図である。照明器具2500は、
図3の照明器具とは異なり、反射器304は、光ガイド302の外端を超えて延在し、パン側壁314と光ガイド302の外端との間に配置される。
【0088】
図26には、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。照明器具2600は、
図7Aのものと同様であるが、パン324は変更されている。図に示すように、パン324は、上部表面312を有するが、側壁314を有さない。代わりに、パン324の外端には、反射ガスケット2632が取り付けられ、これは、光ガイド302の外端を覆うように延伸するが、光ガイド302の下方には延伸しない。
【0089】
図27には、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。この照明器具2700は、
図26のものと同様であるが、反射ガスケット2732が変更されている。図に示すように、反射ガスケット2632は、光ガイド302の外端を覆うように延伸するが、光ガイド302の下には延伸しない。ただし、この場合、反射ガスケット2732は、突出部を有し(L字状に形成されている)、反射ガスケット2732も、光ガイド302の上部表面を部分的に被覆する。
【0090】
図28には、本開示の態様による、
図3の照明器具の側断面図を示す。この照明器具2800は、
図27のものと同様であるが、反射ガスケット2632が変更されている。図に示すように、ここでは、反射ガスケット2832は、光ガイド302の外端を覆うように延伸し、光ガイド302の下にも延伸する。また、反射ガスケット2832は、ベゼル状の突出部を有し、反射ガスケット2832も、光ガイド302の上部表面を部分的に被覆する。従って、反射ガスケット2632は、実質的にC字状に形成される。
【0091】
図29には、本開示の態様による、
図3の照明の断面図を示す。この照明器具2900は、
図28のものとであるが、反射ガスケット2632が変更されている。図に示すように、反射ガスケット2932は、「L字状」に形成され、光ガイド302の外端を覆うように延伸する。ただし、本実施形態では、反射ガスケット2932は、光ガイド302の下方に延伸するが、突出部を有さない。
【0092】
図30には、本開示の態様による、照明器具の断面図を示す。照明器具300は、
図8の照明器具800とは異なり、光ガイド302は、実質的に矩形形状を有する。従って、
図8の照明器具800とは異なり、光ガイド802は、凹部806を有さない。照明器具800と同様、光ガイド802の外端および中心には、複数のLEDセグメント106が存在する。パン808には、リップが提供され、LEDストリップ106の外端が被覆される。
【0093】
図31Aは、本開示の態様による、エッジ点灯構成の上面図である。
図31Aに示すように、複数のLEDセグメント106が、光ガイド302の端部に配置される。LEDセグメント106は、隣接するLEDセグメント106の間で、一定の角度差を有するように、対称に配置される。図から明らかなように、LEDセグメント106の不十分な数が活性化されると、光ガイド302において得られる光106aは、不均一な光分布パターンとなる。より多くの数のLEDを使用することにより、面積/ビーム幅が増加する。
【0094】
図31Bは、本開示の態様による、中心点灯構成の上面図である。ただし、
図31Bに示すように、光ガイド302の中央でのLEDセグメント106の使用の結果、狭い場合には、得られる光106aの分布がより均一となる。
【0095】
図32は、
図1Aの可撓性印刷回路
基板100と同様の、可撓性印刷回路
基板3201の図である。可撓性印刷回路
基板3201は、本体3206を有し、これは、1または2以上のLED3221を有するLEDセグメント(またはLEDバンク)3220を含んでもよい。1または2以上のLED3221は、同じ色の光を放射し、または異なる色の光を放射してもよい。異なる色の光を放射するLED3221は、外部から見たとき、異なる色の光の組み合わせにより、単一の色が生じ、これが異なる色の光と混合されるように、光を放射してもよい。また、LEDストリップ3201は、可撓性の脚部3202を有し、これは、曲げたり、折り畳んだりでき、またはその他の方法で、それ自身を形状化してもよい。例えば、脚部3202は、曲げ位置3203で曲げられ、
図2A乃至2Dおよび
図3Aのベース332のような、対象物または構造の周囲に巻き付けられてもよい。曲げは、脚部の1または2以上の位置の方向で変化してもよく、例えば、脚部の第1の部分は、第1の面にあり、脚部の第2の部分は、第2の面にあってもよい。追加の曲げが存在し、例えば、脚部の第3の位置は、第3の面にあり、脚部の追加の部分も同様である。曲げ位置3203は、単なる一例であり、脚部3202は、複数の追加の曲げ位置を有し、または曲げ位置を持たずに湾曲されるように構成され、または可撓性テープ等であってもよいことが理解される。ある実施形態では、LEDストリップストリップ3201は、
図2A乃至2Dおよび
図3Aのベース332のような構造または対象に、LEDストリップ3201を固定する、接着性バッキングを有してもよい。
【0096】
脚部3202は、電気コンタクト3204および3205を有し、LEDバンク3220内のLED3221を制御してもよい。例えば、コンタクト3204および3205を用いて、LEDバンク3220におけるLED321に信号を提供してもよい。信号は、例えば、(1)LESD3221をオン/オフし、(2)LED3221の輝度を変更し、(3)LED3221により出力される光の色を変更し、および/または(4)LED3221の動作の別の特性を制御してもよい。コンタクトは、これに限られるものではないが、銀、銅、金、白金、および/またはパラジウムのような、任意の導電性材料を有してもよい。
【0097】
LEDバンク3220におけるLED3221は、相互に直列、並列、および/または他の任意の好適な方法で、接続されてもよく、例えば、赤、緑、および青など、同じ色または異なる色の光を出力するように構成されてよい。これとは別にまたはこれに加えて、LED3221は、同じ相関色温度(CCT)を有する光を出力してもよい。これとは別にまたはこれに加えて、LEDバンク3220における少なくとも2つのLED3221の光出力は、異なるCCTを有してもよい。
【0098】
LED3221から放射される光は、前述の図面に示した光ガイドのような、光ガイドに放射されてもよい。光ガイドは、LED3221により放射された光を、光ガイドおよび機器の形状および特性に基づいて誘導し、通常、この特徴には、これに限られるものではないが、テクスチャ、曲線、寸法、パン、板などが含まれてもよい。例えば、
図7A乃至10Aには、外端を有する光ガイドを示すが、外端は、端部に基づいて、所与のパターンで光を分配するように形状化される。
図10Bおよび10Cには、そのような分布の例を示す。LED3221は、光ガイドの内孔に配置され、または光ガイドの外端に沿って配置され、光ガイドに光が放射されてもよい。そのような構成の一例は、
図14Aに示されている。
【0099】
LED3221の1または2以上は、マイクロLEDであり、1または2以上のLED3221は、10から500μmの範囲の幅Wを有してもよい。また、1または2以上のLED3221は、10から500μmの全長L、および5から30μmの範囲の高さHを有してもよい。1または2以上のLED3221の任意の幅Wは、同じLEDの全長Lと同じであっても、異なっていてもよい。
【0100】
ある実施形態では、コンタクト3204および3205の少なくとも一つのコンタクトは、集積バスライン3210を介して、LEDバンク3220に接続されてもよい。集積バスライン3210は、コンタクト3204および/または3205を、LEDバンク3220およびLED3221に接続してもよい。この場合、電気信号は、集積バスライン3210を介して、コンタクト3204および/または3205から、LEDバンク3220に移動してもよい。
【0101】
集積バスライン3210の提供により、別個の配線の使用が回避され、コンタクト3204および/または3205から、LEDバンク3220に電気信号が提供されてもよい。従って、集積バスライン3210では、追加の空間を使用し損傷を受ける可能性のある配線が置換され、低いプロファイル対応が可能となる。また、集積バスライン3210は、製造過程の間の(例えば、鋭利な端部または物体に対する配線の捕捉による)配線の損傷に関する懸念を軽減してもよい。
【0102】
集積バスライン3210は、実質的に脚部3202全体の全長を横断してもよい。集積バスライン3210は、ある実施形態では、例えば少なくとも10mm長であり、別の実施形態では、例えば少なくとも5mm長であってもよい。集積バスライン3210は、脚部3202の幅よりも小さく、ある実施形態では、5mm未満の幅を有し、別の実施形態では、3mm未満の幅を有してもよい。
【0103】
集積バスライン3210は、コンタクト3204および3205のような複数のコンタクトに接続され、複数のコンタクトから複数の信号を受信してもよい。ある実施形態では、集積バスラインは、コンタクト3204から制御信号を受信し、コンタクト3205を介して接地接続を提供してもよい。集積バスライン3210は、複数の電気信号を搬送し、集積バスラインの全長にわたって、2または3以上の部分に分割してもよい。例えば、集積バスライン3210は、分割ライン3211により分離されるように示されており、コンタクト3204からの信号は、コンタクト3205からの信号から分離される。分離は、コンタクト3204からの信号を、コンタクト3205からの信号から分離する、絶縁体または誘電体材料を有する分割ライン3211に基づいてもよい。あるいは、ある実施形態では、分割ライン3211は、集積バスライン3210の一方の側と、集積バスライン3210の別の側の間の、物理的なギャップであってもよい。
図32には、2つのコンタクト3204および3205が示されているが、3または4以上のコンタクトがあり、一つの集積バスラインに、複数の分割ラインが提供されてもよいことが理解される。
【0104】
集積バスライン3210は、ポリイミドのような誘電体材料により、1または2以上のエッジ、端部、または表面で絶縁され、集積バスライン3210により搬送される信号が、集積バスライン3210から出る信号から絶縁される。一例では、集積バスライン3210は、誘電体材料3230を有し、これは、接地接続ビアコンタクト3205を、集積バスライン3210の外部にある脚部3202の一部により遮断されないように絶縁してもよい。
【0105】
ある実施形態では、集積バスラインは、コンタクトからの電気信号をLEDバンクに転送するように構成された、導電性材料を有してもよい。非限定的な例では、集積バスラインは、銅トレース、アルミニウムトレース、およびアルミニウム/銅トレースの組み合わせ、例えばアルミニウムコーティングされた銅トレース等を有してもよい。
【0106】
図15乃至18の制御器330、または
図18の制御器1806のような制御器は、
図32のコンタクト3204および/または3205のようなコンタクト、または
図33のコンタクト3258、3259、3260、および/または3261のようなコンタクトに、信号を提供してもよい。制御器は、制御
基板を介して、コンタクトに接続され、これは、制御器と接触する1または2以上のトレース、または配線を有してもよい。制御器は、ドライバ、コンバータのような部材からの信号に基づいて電気信号を提供し、あるいは制御器に提供された異なる入力信号に基づいて、信号を発生してもよい。
【0107】
ある実施形態では、
図33の可撓性印刷回路
基板3251のような可撓性印刷回路
基板は、脚部3252および脚部3253のような、複数の脚部を有してもよい。各脚部は、集積バスラインを有し、これは、各それぞれの脚部に対して、コンタクトをLEDバンクに接続してもよい。例えば、
図33に示すように、脚部3252は、コンタクト3258および3253をLEDバンク3254に接続する、集積バスライン3256を有してもよい。あるいは、
図33に示すように、脚部3253は、コンタクト3260および3261をLEDバンク3255に接続する集積バスライン3257を有してもよい。
【0108】
ある実施形態では、
図33に示し、後述するように、集積バスラインは、LEDバンク3254および3255を接続する
図33の集積バスライン3270のように、2つのLEDバンクを接続してもよい。
【0109】
本開示の主題のある実施形態では、集積バスラインを介して、2または3以上のLEDバンクが接続されてもよい。
図34Aに示すように、可撓性印刷回路
基板3401は、第1のLEDバンク3402と第2のLEDバンク3401を接続する、集積バスライン3420を有してもよい。LEDストリップ3401は、本体3413を有し、これは、LEDバンク3403、3403を有してもよい。LEDバンクの各々は、LEDバンク3402の1または2以上のLED3404、およびLEDバンク3403の1または2以上のLED3405のような、1または2以上のLEDを有してもよい。また、LEDストリップ3401は、複数の脚部を有し、各脚部は、脚部3406がLEDバンク3402に対応し、脚部3407がLEDバンク3403に対応するように、LEDバンクに対応する。本願に記載のように、各脚部は、可撓性であり、脚部は、曲げ、折り曲げ、湾曲、またはそれ自身、他の方法で形状化することができる。
【0110】
ある実施形態では、LEDストリップ3401は、接着性バッキングを有し、
図2A乃至2D、および
図3Aのベース332のような対象または構造に、LEDストリップ3201が固定されてもよい。
【0111】
各脚部は、脚部3316のコンタクト3408、および脚部3407のコンタクト3409のような、1または2以上のコンタクトを有してもよい。脚部の各コンタクトは、
図32および
図33に示したような可撓性回路を介して、または配線を介して、任意の利用可能な方法により、その脚部のそれぞれのLEDバンクに接続されてもよい。ある実施形態では、後述するように、一つの脚部のみがコンタクトを有し、脚部の対応するLEDバンクに接続されてもよい。
【0112】
電気コンタクト3408および/または3409は、制御器から得られた信号を、LEDバンクの1または2以上に提供してもよい。例えば、コンタクト3408および/または3409を用いて、LEDバンク3402および/または3401に信号を提供してもよい。LEDバンクに提供される信号は、LEDバンクにおけるLEDに提供される信号と対応してもよいことが理解される(例えば、LEDバンク3402に信号を提供することは、LED3404に信号を提供することと対応してもよい)。信号は、例えば、(1)LEDバンクにおけるLEDをオン/オフし、(2)LEDバンクにおけるLEDの輝度を変更し、(3)LEDバンクにおけるLEDにより出力される色を変更し、および/または(4)LEDバンクにおけるLEDの動作の別の特性を制御するものであってもよい。コンタクト3408および3409は、これに限られるものではないが、例えば、銀、銅、金、白金、および/またはパラジウムのような、任意の導電性材料を有してもよい。
【0113】
LEDバンク3402および/または3403におけるLED3404および/または3405は、相互に、直列、並列、および/または他の任意の好適な方法で接続され、例えば、赤、緑、および青のような、同じ色の光、または異なる色の光を出力するように構成されてもよい。これとは別にまたはこれに加えて、LED3404および/または3405は、同じ相関色温度(CCT)を有する光を出力してもよい。これとは別にまたはこれに加えて、所与のLEDにおける少なくとも2つのLEDの光出力は、異なるCCTを有してもよい。
【0114】
LED3404および/または3405から放射される光は、
図3乃至4B、7A乃至10A、11乃至14に示した光ガイドのような、光ガイドに放射されてもよい。光ガイドは、光ガイドおよび機器の形状および特性に基づいて、LED3404および/または3405により放射された光を誘導し、通常、この特徴には、これに限られるものではないが、テクスチャ、曲線、寸法、パン、板等が含まれてもよい。例えば、
図7A乃至10Aには、外端を有する光ガイドを示すが、この外端は、エッジに基づいて、所与のパターンで光を分配するように形状化されている。
図10Bおよび10Cには、そのような分布の例を示す。LED3404および/または3405は、光ガイドの内孔に配置され、あるいは光ガイドの外端に沿って配置され、光ガイドに光が放射されてもよい。そのような構成の例は、
図14に示されている。
【0115】
LED3404および/または3405の1または2以上は、マイクロLEDであり、1または2以上のLED3404および/または3405は、10から500μmの範囲の幅Wを有してもよい。また、1または2以上のLED3404および/または3405は、10から500μmの全長L、および5から30μmの範囲の高さHを有してもよい。1または2以上のLED3404および/または3405の任意の幅Wは、同じLEDの全長Lと同じであっても、異なっていてもよい。
【0116】
ある実施形態では、LEDバンク3402および3403は、集積バスライン3420を介して相互に接続されてもよい。集積バスライン3420は、LEDバンク3402および3403に接続され、電気信号は、集積バスライン3420を介して、LEDバンク3402からLEDバンク3403に搬送されてもよい。
【0117】
集積バスライン3420は、LEDバンク3402からLEDバンク3403に電気信号を提供する配線が不要となるように提供されてもよい。従って、集積バスライン3420では、追加の空間が必要となる配線の必要性が置換され、低いプロファイル対応が可能となる。また、集積バスライン3420では、製造過程中の(例えば、鋭利な端部またはものに対する配線の捕捉による)配線の損傷に関する懸念が軽減される。
【0118】
集積バスライン3420は、2または3以上の連続したLEDバンクの間の全長を横断してもよく、あるいは2または3以上の不連続なLEDバンクを接続してもよい。集積バスライン3420は、ある実施形態では、例えば少なくとも10mmの長さであり、別の実施形態では、例えば少なくとも5mmの長さであってもよい。集積バスライン3420は、本体3413の幅よりも小さく、ある実施形態では、5mm未満の幅を有し、別の実施形態では、3mm未満の幅を有してもよい。
【0119】
集積バスライン3420は、複数の電気信号を搬送し、集積バスライン3420の全長にわたって、2または3以上の部分に分割されてもよい。。例えば、集積バスライン3420は、分割ライン3422により分割され、複数の信号が分離されてもよい。分離は、信号を絶縁する絶縁材料または誘電体材料を有する分割ライン3422に基づいてもよい。あるいは、ある実施形態では、分割ライン3422は、集積バスライン3420の一方の側と、集積バスライン3420の別の側と間の物理的なギャップであってもよい。
【0120】
集積バスライン3210は、1または2以上の端部、エッジ、または表面で、誘電体材料により絶縁され、集積バスライン3210により搬送される信号は、集積バスライン3210から出るものから絶縁される。例えば、集積バスライン3210は、誘電体材料3230を有し、これは、接地接続ビアコンタクト3205を、集積バスライン3210の外部にある脚部3202の一部により遮断されないように絶縁してもよい。
【0121】
開示の態様では、集積バスラインは、コンタクトからの電気信号をLEDバンクに転送するように構成された、導電性材料を有してもよい。非限定的な例では、集積バスラインは、銅トレース、アルミニウムトレース、および例えば、アルミニウムコーティング銅トレースのような、組み合わされたアルミニウム/銅トレースを有してもよい。
【0122】
図15乃至18の制御器330、または
図18のゲート制御器1806のような制御器は、コンタクト3408および/または3409のようなコンタクトに、信号を提供してもよい。信号は、LEDバンク3402のようなLEDバンクに提供され、コンタクト3408を介して、制御器から提供される信号を受信してもよい。LEDバンク3402は、集積バスライン3420を介して、信号または信号の変調されたバージョンをLEDバンク3403に転送してもよい。第1のLEDバンクと第2のLEDバンクの間で、信号または信号の変調されたバージョンを共有することにより、開示の主題が実行され、単一のまたは低減された数の信号が要求されるため、ストリップは、単一のまたは低減された数の脚部を有し、単一のLEDバンクは、信号を受信し、該信号または変調された信号のバージョンを追加のLEDバンクに提供する。
【0123】
例えば、
図34Bは、可撓性印刷回路
基板3450を有し、これは、第1のLEDバンク3451と、配線3452を介して第1のLEDバンク3451に接続されたコンタクト3453を有する第2の脚部3454と、を有する。第1のLEDバンクは、集積バスライン3455を介して、第2のLEDバンク3456に接続される。第1のLEDバンク3450および/または第2のLEDバンク3456は、集積バスライン3457を介して、第3のLEDバンク3458に接続される。この例では、制御器は、コンタクト3453に信号を提供し、該信号は、LEDバンク3451に提供されてもよい。その後、LEDバンク3451は、集積バスライン3455を介して、同じ信号をLEDバンク3456に提供してもよい。LEDバンク3456は、集積バスライン3457を介して、LEDバンク3458に同じ信号を提供してもよい。そのような構成では、複数のLEDバンクが、単一のコンタクトから信号を受信でき、LEDバンクの各々を接続する煩雑になり得る配線の使用が不要となる。また、そのような構成では、使用中のそのような配線に対する固有の摩耗、および製造中のそのような配線に対する損傷が抑制される。
【0124】
また、集積バスラインを使用することにより、複数の部材の間の配線をハンダ付けする追加の製造ステップを抑制することができ、これにより全体的なコストが削減され、製造の時間が短縮される。
【0125】
前述の照明器具では、円形または複数の面を有する形状(例えば八面体)に形成される別の素子と同様、反射器は、実質的に矩形状の断面を有する円柱形状を有するように示されているが、各種態様は、これに限定されない。例えば、反射器は、光ガイドの外端を超えて延伸し、円錐台形状を有してもよい。円錐台形状は、
図10Aの光ガイドの形状と同様の、台形断面を有する。下側の光ガイドは、同じ円錐台形状を有してもよい。
【0126】
前述のように、前述の照明器具に他の素子が導入されてもよい。例えば、光ガイドの下に拡散器が配置され、光ガイドから誘導された光が、外部環境に拡散してもよい。拡散器は、光を散乱しまたは拡散する、任意の材料から形成されてもよい。ある実施形態では、拡散器は、粉末ガラス、または灰色ガラスのような半透明材料から形成され、あるいは光を散乱する回折素子を使用してもよい。拡散器は、例えば、のりまたは他の接着剤を用いて、パン/熱逸散素子に取り付けられてもよい。拡散器は、ベースの開口と同一線上の開口を有してもよい。拡散器は、均一な光分布を提供してもよい。
【0127】
同様に、上記例を通じ、光ガイドは、円形形状(上面視)を有するように示されている。しかしながら、別の実施形態では、光ガイドは、他の形状を有してもよい。別の形状は、卵形形状であってもよい。いずれの形状が使用される場合も、ある実施形態では、照明は、光ガイドの中心からオフセットされてもよい。オフセットの量は、所望の照明効果に依存し、反射器、拡散器、および他の素子は、オフセットの効果を変更するように使用されてもよい。光ガイドの形状が非円形、例えば、卵形の場合、オフセットは、主軸または短軸の方向であっても、いずれの方向でなくてもよい。同様に、複数の照明源200が存在する場合、照明源200の一つまたは両方は、中心からオフセットされてもよい。照明源200は、対称にオフセットされても、対称にオフセットされなくてもよい。オフセットの結果、照明源200の個々のLEDセグメントの制御(ジューティサイクル/電流)が調整され、中心点灯光ガイドとは異なる照明効果が生じてもよい。
【0128】
主な例では、中心点灯光ガイドパネルについて示したが、ある実施形態では、外端点灯光ガイドパネル(OEL)モジュール、または2つの(OCEL)組み合わせが用いられ、LEDの各組は、個々に制御可能であってもよいことが留意される。この場合、垂直面における光分布の制御とともに、水平面の制御が可能になる。
【0129】
車両に光エンジンが導入される開示の主題の実施形態では、光ガイドは、1または2以上の外表面を有してもよい。外表面は、光ガイドの表面であり、ある領域または車両領域から視認されてもよい。1または2以上の外表面に照射された光は、1または2以上の外表面に、ソフトな光分布パターンを示してもよい。ソフトな光分布パターンは、1または2以上の外表面の表面テクスチャ、表面パターン、表面特徴物のような、表面の特徴に基づいて示されてもよい。表面の特徴は、外部光ガイド表面の一部であり、あるいは表面板または他の光ガイド部材を介して提供されてもよい。
【0130】
本願に開示されているように、1または2以上のアドレス処理可能なLEDセグメントは、光ガイドの内表面に光を放射してもよい。例えば、第1のアドレス処理可能なLEDセグメントは、光ガイドの内側の第1の部分に光を放射し、第2のアドレス処理可能なLEDセグメントは、光ガイドの内側の第2の部分に光を放射してもよい。光ガイドの内側部分に放射された光は、光ガイドの外表面に放射され、さらに、1または2以上の車両領域に放射されてもよい。例えば、光ガイドの内側の第1の部分に照射された光は、光ガイドの第1の外側部分、および第1の車両領域に放射されてもよい。同様に、光ガイドの内側の第2の部分に放射された光は、光ガイドの第2の外側部分、および第1の車両領域に放射されてもよい。光ガイドの外部表面に放射された光は、1または2以上の車両領域(例えば、前方車両領域、後方車両領域など)から、外部表面において視認されてもよい。光ガイドの外部表面に照射された光は、平滑な分布を示し、高い照度から低い照度または照度ゼロまでの勾配で、テーパー状にされる。照度のテーパー化について示したが、輝度、強度、コントラスト、色などの1または2以上が、光ガイドの外部表面における第1の点から第2の点までテーパー化されてもよいことが理解される。
【0131】
ある実施形態では、外部表面に照射される光は、少なくとも1cmの距離にわたって、最大照度から最小照度まで、テーパー化されてもよい。別の実施形態では、外部表面に照射される光は、少なくとも3cmの距離にわたって、最大照度から最小照度まで、テーパー化されてもよい。光ガイドの外部表面は、複数の独立してアドレス処理されるLEDセグメント(例えば、2~8の異なる独立してアドレス処理されるLEDセグメント)により放射される光により、照射されてもよい。従って、光ガイドの外部表面に、複数のソフトな光分布パターンが照射されてもよい。1または2以上のソフトな光分布パターンは、第1の独立してアドレス処理されるLEDセグメントにより放射される光からの第1のソフトな光分布パターンが、第1の距離(例えば1cm)にわたって、最大照度から最小照度までテーパー化され、第2の独立してアドレス処理されるLEDセグメントにより放射される光からの第2のソフトな光分布パターンが、第2の距離(例えば1cmまたは3cm)にわたって、最大照度から最小照度までテーパー化されるように、オーバーラップしてもよい。
【0132】
本開示は、単なる例示として提供される。これらの図面に関して示された素子の少なくとも一部は、異なる順番で配置され、組み合わされ、および/または省略され得る。記載された例の提示、ならびに「のような」、「例えば」、「含む」、「ある態様において」、「ある実施形態において」などの文言は、開示された主題を特定の例に限定するものとして解釈されるべきではないことが理解される。全体を通じて示された例は、発光ダイオードの内容で提示されているが、代わりに、任意の他の好適なタイプの光源を使用できることが理解される。
【0133】
本開示の概念の一部は、適応自動用車照明の内容で提示されているが、開示のセグメント化されたLEDチップの実施形態、適応照明システムの実施形態、および適応照明システムを作動する方法は、任意の文脈で使用され得ることが理解される。例えば、これらは、屋内照明システム、街路照明システム、舞台照明システム、装飾的照明システム、および温室照明システムに使用することができる。従って、本開示は、示された例に限定されるものではない。
【0134】
本願で提供される図面は、単なる例として提供される。これらの図面に関する素子の少なくとも一部は、異なる順序で配置され、組み合わされ、および/または省略することができる。記載された例の提供、ならびに「のような」、「例えば」、「有する」、「ある態様では」、「ある実施形態では」などの文言は、開示の主題を特定の例に限定するものとして解釈されるべきではないことが理解される。従って、特定の例示的な実施形態を参照して実施形態を説明したが、本開示の広い範囲から逸脱せずに、これらの実施形態に対して、各種変更および修正が行い得ることは明らかである。従って、明細書および図面は、限定目的ではなく、例示目的と見なされる。本明細書の一部を構成する添付図面は、主題が実施され得る特定の実施形態を限定するものではなく、例示として示されている。示された実施形態は、当業者が開示の示唆を実施できるように、十分に詳細に記載されている。本開示の範囲から逸脱せずに、構造的および論理的な置換および変更を行うことができるように、他の実施形態を利用し、そこから誘導することができる。従って、詳細な説明は、限定的な意味で解されるべきではなく、各種実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲、およびそのような特許請求の範囲に含まれる均等の範囲のみによって定められる。
【0135】
本発明を詳細に説明したが、当業者が、本開示を考慮し、記載された本発明の概念の範囲から逸脱することなく、本発明に修正を行うことができることは明らかである。従って、本発明の範囲は、図示され記載された特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。
【0136】
本開示の要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に把握できるように提供される。要約書は、特許請求の範囲を解釈し、または限定するために使用されるものではないことが理解される。また、前述の詳細な説明では、開示を合理化するため、各種特徴が単一の実施形態にまとめられていることが理解される。この開示の方法は、開示の実施形態に、各請求項に明確に記載されている特徴を超える特徴が要求されるという意図を反映するように解されるものではない。むしろ、以下の特許請求の範囲に反映されるように、新たな主題は、単一の開示の実施形態の全ての特徴よりも少ない。従って、以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組込まれ、それぞれの請求項は、別々の実施形態として独自に成立するものである。