(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】電池モジュールおよび電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/583 20210101AFI20221201BHJP
H01M 50/209 20210101ALI20221201BHJP
H01M 50/289 20210101ALI20221201BHJP
H01M 50/503 20210101ALI20221201BHJP
H01M 50/578 20210101ALI20221201BHJP
【FI】
H01M50/583
H01M50/209
H01M50/289 101
H01M50/503
H01M50/578
(21)【出願番号】P 2021171416
(22)【出願日】2021-10-20
(62)【分割の表示】P 2020525255の分割
【原出願日】2019-03-01
【審査請求日】2021-10-20
(31)【優先権主張番号】P 2018117222
(32)【優先日】2018-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】505083999
【氏名又は名称】ビークルエナジージャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小島 和則
(72)【発明者】
【氏名】青木 定之
(72)【発明者】
【氏名】久保田 修
(72)【発明者】
【氏名】綿引 祥隆
【審査官】結城 佐織
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0315051(US,A1)
【文献】特開2015-22959(JP,A)
【文献】特開2014-22285(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/578
H01M 50/583
H01M 50/289
H01M 50/503
H01M 50/209
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池セルと、複数のバスバーと、を備えた電池モジュールであって、
各々の前記電池セルの内部の電流経路に配置されて該電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに該電流経路を遮断するセル遮断部と、前記複数の電池セルに接続された一対のモジュール端子と、該一対のモジュール端子および前記複数の電池セルに直列に接続されたモジュールヒューズ部と、を備え、
前記電池セルは、電池容器と、該電池容器に収容された蓄電要素と、前記電池容器の外側に配置された一対のセル端子と、該一対のセル端子を前記蓄電要素に電気的に接続する接続端子とを備え、
前記複数のバスバーは、前記複数の電池セルを接続する複数の中間バスバーと、該複数の中間バスバーによって接続された前記複数の電池セルの両端の前記電池セルの前記セル端子に接続されて前記一対のモジュール端子を構成する一対の端部バスバーと、を備え、
前記セル遮断部は、前記セル端子と前記接続端子との間に設けられ、前記電池容器の内圧上昇によって前記セル端子と前記接続端子との間の前記電流経路を遮断する電流遮断弁であり、
前記モジュールヒューズ部は、前記端部バスバーに設けられ、
前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする電池モジュール。
【請求項2】
前記モジュールヒューズ部は、前記中間バスバーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
複数の電池セルと、複数のバスバーと、を備えた電池モジュールであって、
各々の前記電池セルの内部の電流経路に配置されて該電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに該電流経路を遮断するセル遮断部と、前記複数の電池セルに接続された一対のモジュール端子と、該一対のモジュール端子および前記複数の電池セルに直列に接続されたモジュールヒューズ部と、を備え、
前記電池セルは、電池容器と、該電池容器に収容された蓄電要素と、前記電池容器の外側に配置された一対のセル端子と、該一対のセル端子を前記蓄電要素に電気的に接続する接続端子とを備え、
前記複数のバスバーは、前記複数の電池セルを接続する複数の中間バスバーと、該複数の中間バスバーによって接続された前記複数の電池セルの両端の前記電池セルの前記セル端子に接続されて前記一対のモジュール端子を構成する一対の端部バスバーと、を備え、
前記セル遮断部は、前記セル端子と前記接続端子との間に設けられ、前記電池容器の内圧上昇によって前記セル端子と前記接続端子との間の前記電流経路を遮断する電流遮断弁であり、
前記モジュールヒューズ部は、前記中間バスバーに設けられ、
前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする電池モジュール。
【請求項4】
複数の電池セルを備えた電池モジュールであって、
各々の前記電池セルの内部の電流経路に配置されて該電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに該電流経路を遮断するセル遮断部と、前記複数の電池セルに接続された一対のモジュール端子と、該一対のモジュール端子および前記複数の電池セルに直列に接続されたモジュールヒューズ部と、を備え、
前記複数の電池セルの積層方向の両端に配置され、前記複数の電池セルを保持し、前記一対のモジュール端子を有する部材と、
前記複数の電池セルの積層方向の両端に配置された前記電池セルのセル端子と前記一対のモジュール端子とを接続する一対の端部バスバーと、をさらに備え、
前記モジュールヒューズ部は、前記端部バスバーに設けられ、
前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする電池モジュール。
【請求項5】
前記端部バスバーは、中間部を屈曲させた屈曲部を有し、
前記モジュールヒューズ部は、前記端部バスバーの屈曲部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記一対のモジュール端子を有する前記部材は、前記複数の電池セルの個々の電池セルを保持する複数のセルホルダと、前記複数の電池セルの積層方向の両端に配置された一対の前記セルホルダを介して前記複数の電池セルの両端に配置された一対のエンドプレートと、該一対のエンドプレートに締結されて前記複数の電池セルの両側に前記複数のセルホルダを介して配置された一対のサイドプレートと、を有することを特徴とする請求項4に記載の電池モジュール。
【請求項7】
前記電池セルは、電池容器と、該電池容器に収容された蓄電要素と、前記電池容器の外側に配置された一対のセル端子と、該一対のセル端子を前記蓄電要素に電気的に接続する接続端子とを備え、
前記セル遮断部は、前記セル端子と前記接続端子との間に設けられ、前記電池容器の内圧上昇によって前記セル端子と前記接続端子との間の前記電流経路を遮断する電流遮断弁であることを特徴とする請求項4に記載の電池モジュール。
【請求項8】
電池モジュールと、該電池モジュールに直列に接続されたパックヒューズ部と、を備えた電池パックであって、
前記電池モジュールは、複数の電池セルと、各々の前記電池セルの内部の電流経路に配置されて該電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに該電流経路を遮断するセル遮断部と、前記複数の電池セルに接続された一対のモジュール端子と、該一対のモジュール端子および前記複数の電池セルに直列に接続されたモジュールヒューズ部と、を備え、
前記電池モジュールは、
前記複数の電池セルの積層方向の両端に配置され、前記複数の電池セルを保持し、前記一対のモジュール端子を有する部材と、
前記複数の電池セルの積層方向の両端に配置された前記電池セルのセル端子と前記一対のモジュール端子とを接続する一対の端部バスバーと、をさらに備え、
前記モジュールヒューズ部は、前記端部バスバーに設けられ、
前記パックヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値が大きく、かつ、前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする電池パック。
【請求項9】
前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値と前記パックヒューズ部が溶断する電流値との平均値よりも、前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の電池パック。
【請求項10】
複数の前記電池モジュールを備え、
前記パックヒューズ部は、複数の前記電池モジュールに直列に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の電池セルを備えた電池モジュールおよびその電池モジュールを備えた電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電池セルに接続された組電池用ヒューズよりも電池ユニットに接続された電池パック用ヒューズが早く溶断するように定数が設定された電池パックに関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された発明は、電池ユニットと、電池パック用ヒューズと、を備え、車両に搭載される電池パックに係り、以下の構成を特徴としている(同文献、請求項1等を参照)。
【0003】
電池ユニットは、電池セルとその電池セルに直列に接続された組電池用ヒューズとを有する複数の組電池が接続されている。電池パック用ヒューズは、電池ユニットと直列に接続されるとともに、電池ユニットに定格以上の電流が流れると組電池用ヒューズよりも早く溶断するように定数が設定されている。そして、電池パック用ヒューズは、電池ユニットよりも鉛直方向上側に設けられている。
【0004】
この構成により、電池パック用ヒューズをケースの外部に設けることができ、ケースの一部を取り外す必要や、ケースの内部の限られた空間内で作業を行う必要がなく、電池パック用ヒューズの交換作業を容易にすることができる(同文献、第0008段落等を参照)。したがって、この従来の電池パックによれば、電池ユニットに直列接続された電池パック用ヒューズを交換しやすくすることができる(同文献、第0015段落等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
たとえば電池パックに対するより高い安全基準に対応するために、より高い安全性と、より確実な電池セルの保護が求められている。そこで、本開示は、上記従来の電池パックよりも安全性を向上させることができ、かつ電池セルをより確実に保護することが可能な電池モジュールおよびその電池モジュールを備えた電池パックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、複数の電池セルを備えた電池モジュールであって、各々の前記電池セルの内部の電流経路に配置されて該電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに該電流経路を遮断するセル遮断部と、前記複数の電池セルに接続された一対のモジュール端子と、前記一対のモジュール端子および前記複数の電池セルに直列に接続されたモジュールヒューズ部と、を備え、前記モジュールヒューズ部が溶断する電流値よりも、前記セル遮断部が前記電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられていることを特徴とする電池モジュールである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の上記一態様によれば、従来の電池パックよりも安全性を向上させることができ、かつ電池セルをより確実に保護することが可能な電池モジュールおよびその電池モジュールを備えた電池パックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態に係る電池パックの概略的な回路図。
【
図2】
図1に示す電池パックのパックヒューズ部とモジュールヒューズ部とセル遮断部のそれぞれの電流遮断時の電流値Iと時間Tとの関係を示すグラフ。
【
図3】
図1に示す電池パックのパックヒューズ部とモジュールヒューズ部とセル遮断部のそれぞれの電流遮断時の電流値Iと時間Tとの関係を示すグラフ。
【
図4】本開示の実施形態に係る電池モジュールの外観斜視図。
【
図6】
図5に示す電池モジュールの電池セルを接続するバスバーの斜視図。
【
図7】
図4に示す電池モジュールのモジュール端子を構成するバスバーの斜視図。
【
図8】
図5に示す電池モジュールを構成する電池セルの斜視図。
【
図10】
図8のX‐X線に沿う電池セルの拡大断面図。
【
図12】
図9に示す電池セルの蓄電要素の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示に係る電池モジュールおよびその電池モジュールを備えた電池パックの実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本開示の実施形態に係る電池モジュールBMおよびそれを備えた電池パックBPの概略的な回路図である。
図2および
図3は、それぞれ、
図1に示す電池パックBPのパックヒューズ部PFとモジュールヒューズ部MFとセル遮断部CBのそれぞれの電流遮断時の電流値Iと時間Tとの関係を示すグラフである。なお、
図2および
図3において、パックヒューズ部PF、モジュールヒューズ部MF、およびセル遮断部CBの電流遮断時の電流値Iと時間Tとの関係を、それぞれ、破線、二点鎖線、および実線で示している。
【0012】
本実施形態の電池モジュールBMおよび電池パックBPは、たとえば、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの車両に搭載され、供給された電気エネルギーを蓄積し、蓄積した電気エネルギーを車両の電気機器へ供給する車載用の蓄電システムを構成する。詳細については後述するが、本実施形態の電池パックBPおよび電池モジュールBMは、以下の構成を主な特徴としている。
【0013】
電池モジュールBMは、複数の電池セルBCと、セル遮断部CBと、一対のモジュール端子MTと、モジュールヒューズ部MFと、を備えている。セル遮断部CBは、各々の電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときにその電流経路を遮断する。一対のモジュール端子MTは、複数の電池セルBCに接続されている。モジュールヒューズ部MFは、一対のモジュール端子MTおよび複数の電池セルBCに直列に接続されている。そして、電池モジュールBMは、
図2および
図3に示すように、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値よりも、セル遮断部CBが電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられている。
【0014】
電池パックBPは、電池モジュールBMと、その電池モジュールBMに直列に接続されたパックヒューズ部PFと、を備えている。電池モジュールBMは、複数の電池セルBCと、セル遮断部CBと、一対のモジュール端子MTと、モジュールヒューズ部MFと、を備えている。セル遮断部CBは、各々の電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときにその電流経路を遮断する。一対のモジュール端子MTは、複数の電池セルBCに接続されている。モジュールヒューズ部MFは、一対のモジュール端子MTおよび複数の電池セルBCに直列に接続されている。そして、電池パックBPは、
図2および
図3に示すように、パックヒューズ部PFが溶断する電流値よりも、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値が大きく、かつ、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値よりも、セル遮断部CBが電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられている。
【0015】
また、電池パックBPは、たとえば、
図3に示すように、セル遮断部CBが電流経路を遮断する電流値とパックヒューズ部PFが溶断する電流値との平均値よりも、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値が大きくなるように設けられている。さらに、電池パックBPは、たとえば、複数の電池モジュールBMを備え、パックヒューズ部PFが複数の電池モジュールBMに直列に接続されている。以下、本実施形態の電池モジュールBMおよび電池パックBPの各構成について詳細に説明する。
【0016】
図4は、本開示の実施形態に係る電池モジュールBMの外観斜視図である。
図5は、
図4に示す電池モジュールBMの分解斜視図である。電池モジュールBMは、たとえば、おおむね直方体の形状を有している。以下では、電池モジュールBMの長手方向すなわち長さ方向をx軸方向、電池モジュールBMの幅方向をy軸方向、電池モジュールBMの高さ方向をz軸方向とする直交座標系を用いて各部を説明する場合がある。
【0017】
電池モジュールBMは、たとえば、筐体M10と、複数の電池セルBCと、バスバーM20と、一対のモジュール端子MTと、図示を省略する電子回路基板などを備えている。
【0018】
筐体M10は、たとえば、複数のセルホルダM11と、一対のエンドプレートM12と、一対のサイドプレートM13と、インシュレーションカバーM14と、モジュールカバーM15と、を有している。
【0019】
セルホルダM11は、たとえば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂材料によって構成されている。セルホルダM11は、たとえば、扁平角形の電池セルBCを厚さ方向(x軸方向)に積層させるときに、隣り合う二つの電池セルBCの間に介在され、個々の電池セルBCを厚さ方向の両側から挟み込むように保持している。複数の電池セルBCの積層方向(x軸方向)の両端に配置された一対のセルホルダM11に、たとえば電池モジュールBMの外部端子である一対のモジュール端子MTを構成するためのねじ穴が設けられている。
【0020】
一対のエンドプレートM12は、たとえば金属製の板状の部材である。一対のエンドプレートM12は、複数の電池セルBCの積層方向(x軸方向)の両端に配置された一対のセルホルダM11を介して、複数の電池セルBCの両端に配置されている。一対のエンドプレートM12は、一方の面がセルホルダM11によって保持された複数の電池セルBCを挟み込むように対向し、電池セルBCと反対側の外側を向く他方の面に円筒状の固定部が設けられている。電池モジュールBMは、たとえば、エンドプレートM12の固定部に挿通させたボルトを介して車両などの構造体に固定される。
【0021】
一対のサイドプレートM13は、電池モジュールBMの幅方向(y軸方向)の両側に、セルホルダM11を介して配置されている。一対のサイドプレートM13は、たとえば、おおむね矩形板状の金属製の部材であり、電池モジュールBMの幅方向(y軸方向)の両側に互いに対向するように配置されている。一対のサイドプレートM13は、たとえば、おおむね長方形であり、電池モジュールBMの長さ方向(x軸方向)が長辺方向すなわち長手方向とされ、電池モジュールBMの高さ方向(z軸方向)が短辺方向すなわち短手方向とされている。一対のサイドプレートM13は、長手方向の両端部が、たとえばリベットやボルトなどの締結部材によって一対のエンドプレートM12に締結され、短手方向の両端部がそれぞれセルホルダM11に設けられた凹状の溝部に係合している。
【0022】
インシュレーションカバーM14は、たとえばPBT等の電気絶縁性を有する樹脂製の板状の部材であり、電池セルBCのセル端子CTが設けられた電池容器C10の上端面に対向して配置されている。インシュレーションカバーM14は、複数の電池セルBCのセル端子CTの上端面を露出させる開口部と、互いに隣接するセル遮断部CBのセル端子CTの間および互いに隣接するバスバーM20の間を絶縁する隔壁と、を有している。インシュレーションカバーM14の隔壁は、たとえば、電池セルBCのセル端子CTおよびバスバーM20を囲むように設けられている。また、インシュレーションカバーM14には、電池セルBCおよび電子回路基板に接続される各種の電気配線が配置される。
【0023】
図示を省略する電子回路基板は、たとえば、インシュレーションカバーM14とモジュールカバーM15との間、すなわち電池モジュールBMの高さ方向(z軸方向)において、インシュレーションカバーM14の電池セルBCと反対側に配置されている。電子回路基板は、たとえば、絶縁電線を介してバスバーM20に接続されている。
【0024】
モジュールカバーM15は、たとえばPBT等の電気絶縁性を有する樹脂製の板状の部材である。モジュールカバーM15は、筐体M10の高さ方向(z軸方向)において、電池セルBCと反対側の筐体M10の上端に、モジュールカバーM15および電子回路基板を覆うように配置されている。モジュールカバーM15は、複数の電池セルBCの積層方向(x軸方向)の両端のモジュール端子MTに対応する位置に、モジュール端子MTの上部を覆う端子カバーを有している。モジュールカバーM15は、たとえば、インシュレーションカバーM14の外周枠部に設けられた係合爪を側縁に係合させることによって、インシュレーションカバーM14の上部に固定されている。
【0025】
図6は、
図5に示す電池モジュールBMの電池セルBCを接続する中間バスバーM21の斜視図である。
図7は、
図4に示す電池モジュールBMのモジュール端子MTを構成する端部バスバーM22の斜視図である。バスバーM20は、たとえば、複数の中間バスバーM21と、一対の端部バスバーM22とを含み、複数の電池セルBCを接続するとともに、一対のモジュール端子MTを構成する。
【0026】
より具体的には、複数の電池セルBCを接続する中間バスバーM21は、たとえば、インシュレーションカバーM14の開口に露出した電池セルBCのセル端子CTの上端面に、溶接によって接続されている。この中間バスバーM21は、たとえば、積層方向に隣り合う二つの電池セルBCのうち、一方の電池セルBCの正極のセル端子CTと、他方の電池セルBCの負極のセル端子CTとに接続され、すべての電池セルBCを直列に接続している。
【0027】
また、一対の端部バスバーM22は、たとえば、中間バスバーM21によって接続された複数の電池セルBCの積層方向の両端に配置された二つの電池セルBCのうち、一方の電池セルBCの正極のセル端子CTと、他方の電池セルBCの負極のセル端子CTとに、溶接によって接続されている。一対の端部バスバーM22は、たとえば、複数の電池セルBCの積層方向(x軸方向)の両側に配置された一対のセルホルダM11に設けられたねじ穴にボルトを介して固定され、電池モジュールBMの一対のモジュール端子MTを構成する。
【0028】
バスバーM20は、たとえば、複数の電池セルBCの積層方向(x軸方向)を長手方向とし、電池セルBCの幅方向(y軸方向)を短手方向とするおおむね長方形の金属板を電池セルBCの高さ方向(z軸方向)に屈曲させた構成を有している。バスバーM20は、たとえば、長手方向の中間部において短手方向に沿う横断面の面積が最小の狭小部M23を有することで、モジュールヒューズ部MFを構成している。
【0029】
より具体的には、バスバーM20は、たとえば、長手方向の中間部のおおむね直角に屈曲された角部に短手方向に延びる長孔を有し、その長孔の両端に短手方向に沿う横断面の面積が最小の狭小部M23が設けられている。すなわち、本実施形態の電池モジュールBMにおいて、モジュールヒューズ部MFは、たとえば、複数の電池セルBCのセル端子CTに接続されたバスバーM20に、狭小部M23として設けられている。
【0030】
なお、バスバーM20の短手方向に沿う横断面の面積が最小になる狭小部M23は、短手方向に延びる長孔の両端に設けられる構成に限定されない。バスバーM20の狭小部M23は、たとえば、長手方向の中間部に短手方向の切り欠きを形成したり、短手方向に複数の貫通孔を形成したりすることによって設けられてもよい。なお、モジュールヒューズ部MFを構成するバスバーM20の狭小部M23は、中間バスバーM21と端部バスバーM22の少なくとも一方に設けられていればよい。
【0031】
図8は、
図5に示す電池モジュールBMを構成する電池セルBCの斜視図である。
図9は、
図8に示す電池セルの分解斜視図である。電池セルBCは、たとえば、電池容器C10と、蓄電要素C20と、一対のセル端子CTと、一対の接続端子C30と、電流遮断弁C40と、を備えている。
【0032】
電池容器C10は、上部に開口を有する有底角筒状の電池缶C11と、その電池缶C11の上部の開口を封止する長方形板状の電池蓋C12とを有するおおむね直方体の扁平な容器である。電池容器C10は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料によって製作されている。
【0033】
一対のセル端子CTは、電池容器C10の幅方向すなわち電池蓋C12の上面の長手方向の両端部で、電池容器C10の外側に設けられている。セル端子CTと電池蓋C12との間には、絶縁性を有する樹脂製のガスケットC13が配置され、セル端子CTが電池蓋C12に対して電気的に絶縁されている。
【0034】
電池蓋C12は、たとえば、一対のセル端子CTの間に、ガス排出弁C14と注液口C15とを有している。ガス排出弁C14は、たとえば電池蓋C12を薄肉化して溝状のスリットを形成することによって設けられ、電池容器C10の内部の圧力が所定値を超えて上昇した時に開裂して内部のガスを放出することで、電池容器C10の内部の圧力を低下させる。注液口C15は、電池容器C10の内部に非水電解液を注入するのに用いられ、たとえばレーザ溶接によって注液栓C16が溶接されて封止されている。
【0035】
一対の接続端子C30は、たとえば、電池蓋C12の長手方向の両端の電池容器C10の内側を向く面に、絶縁性を有する樹脂製の絶縁部材C17,C18を介して固定されている。一対の接続端子C30は、それぞれ、絶縁部材C17,C18に固定されて電池蓋C12に対向する基部C31と、その基部C31の一側から電池缶C11の底面に向けて延びる端子部C32と、を有している。たとえば、一対の接続端子C30の少なくとも一方の端子部C32の断面積を局所的に減少させることで、電池セルBCの内部の電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに溶断するセルヒューズとしてのセル遮断部CBを設けることが可能である。
【0036】
図10は、
図8のX‐X線に沿う電池セルの拡大断面図である。
図11は、
図10に示す電流遮断弁C40の分解斜視図である。
【0037】
電流遮断弁C40は、たとえば、各々の電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに、その電流経路を遮断するセル遮断部CBである。電流遮断弁C40は、たとえば、導電板C41とダイヤフラムC42とを備え、セル端子CTと接続端子C30とを電気的に接続している。導電板C41は、電池セルBCの幅方向(y軸方向)を長軸方向とする長円形の導電性を有する板状の部材であり、絶縁部材C18を介して電池蓋C12に固定されている。
【0038】
より詳細には、セル端子CTは、電池蓋C12の貫通孔と導電板C41の貫通孔を貫通する円筒状の軸部を有している。セル端子CTの軸部は、ガスケットC19に挿通され、電池蓋C12に対して電気的に絶縁されている。セル端子CTは、軸部の先端を拡径させるように塑性変形させてかしめることで、導電板C41および絶縁部材C18を電池蓋C12に固定するとともに、導電板C41に電気的に接続されている。
【0039】
電流遮断弁C40の一部を構成する接続端子C30は、たとえば、基部C31に接続された接続部C33を有している。基部C31および接続部C33は、電池蓋C12と略平行に設けられた板状の部分であり、それぞれ複数の貫通孔を有している。接続端子C30は、たとえば、基部C31および接続部C33の貫通孔に挿通させた絶縁部材C18の突起部の先端を加熱して拡径する熱かしめによって、絶縁部材C18を介して電池蓋C12に固定されている。接続端子C30の接続部C33のダイヤフラムC42に対向する面には、ダイヤフラムC42の一部を収容する凹部が形成され、その凹部の底部に環状溝C34が形成されている。
【0040】
ダイヤフラムC42は、導電性を有する金属製の部材であり、電池蓋C12に垂直な電池セルBCの高さ方向(z軸方向)に深さを有する椀形の形状に形成され、中央部が周縁部よりも接続端子C30の接続部C33に向けて膨出した凸形状を有している。ダイヤフラムC42は、中央部の接続部C33に向けて突出した部分が、接続部C33の環状溝C34の内側で、たとえば、レーザ溶接によって接続部C33に接合され、接続端子C30に電気的に接続されている。また、ダイヤフラムC42は、周縁部が導電板C41に設けられた溝に係合され、たとえば、レーザ溶接によって全周にわたって導電板C41に接合され、導電板C41に電気的に接続されている。
【0041】
図9に示すように、電流遮断弁C40は、たとえば、正極のセル端子CTと、正極の接続端子C30との間の電流経路に配置されている。この場合、たとえば、負極のセル端子CTと、負極の接続端子C30との間には、電流遮断弁C40が配置されない。すなわち、負極の接続端子C30は、電池蓋C12の貫通孔、絶縁部材C17の貫通孔、および基部C31の貫通孔に挿通させた負極のセル端子CTの軸部の先端を拡径させることで、絶縁部材C17を介して電池蓋C12に固定され、負極のセル端子CTに電気的に接続されている。
【0042】
図12は、
図9に示す電池セルの蓄電要素C20の分解斜視図である。蓄電要素C20は、帯状の正電極C21、セパレータC23、負電極C22、およびセパレータC24を積層させて捲回軸Dを中心に捲回し、扁平形状に成形した捲回電極群である。セパレータC23,C24は、正電極C21と負電極C22との間を絶縁すると共に、最外周に捲回された負電極C22の外側にもセパレータC24が捲回されている。
【0043】
正電極C21は、正極集電体である正極箔C211と、正電極C21の両面に塗布された正極活物質合剤からなる正極合剤層C212とを有している。正電極C21の幅方向の一側は、正極合剤層C212が形成されず、正極箔C211が露出した箔露出部C213とされている。正電極C21は、箔露出部C213が負電極C22の箔露出部C223と捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸Dの周りに捲回されている。
【0044】
負電極C22は、負極集電体である負極箔C221と、負極箔C221の両面に塗布された負極活物質合剤からなる負極合剤層C222とを有している。負電極C22の幅方向の一側は、負極合剤層C222が形成されず、負極箔C221が露出した箔露出部C223とされている。負電極C22は、その箔露出部C223が正電極C21の箔露出部C213と捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸D周りに捲回されている。
【0045】
正電極C21と負電極C22の箔露出部C213,C223は、それぞれ、蓄電要素C20の捲回軸D方向の両端の平坦な部分で束ねられ、たとえば抵抗溶接または超音波接合などによって、
図9に示す正極と負極の接続端子C30の端子部C32に接合される。これにより、正極と負極のセル端子CTが、それぞれ、正極と負極の接続端子C30を介して、蓄電要素C20を構成する正電極C21と負電極C22に電気的に接続される。
【0046】
蓄電要素C20は、接続端子C30の端子部C32に接合されて電池蓋C12に支持された状態で、図示を省略する絶縁シートが電池缶C11との間に介在され、電池缶C11に収容される。そして、電池蓋C12によって電池缶C11の開口部を閉塞した状態で、たとえば、レーザ溶接によって電池蓋C12の全周を電池缶C11の開口部に接合する。これにより、電池蓋C12の開口部が電池缶C11によって封止され、電池蓋C12と電池缶C11からなる電池容器C10が構成される。その後、電池蓋C12の注液口C15を介して電池容器C10の内部に非水電解液を注入し、たとえば、レーザ溶接によって注液栓C16を注液口C15に接合して封止することで、
図8に示す電池セルBCが構成されている。
【0047】
以下、本実施形態の電池モジュールBMおよび電池パックBPの動作について説明する。
【0048】
本実施形態の電池モジュールBMおよび電池パックBPは、前述のように、たとえば、EVやHVなどの車両に搭載され、供給された電気エネルギーを蓄積し、蓄積した電気エネルギーを車両のモータなどの電気機器へ供給する。すなわち、
図1に示すように、電池パックBPは、モータなどの電気的負荷ELに接続されている。
【0049】
本実施形態の電池パックBPは、前述のように、電池モジュールBMと、その電池モジュールBMに直列に接続されたパックヒューズ部PFと、を備えている。そして、本実施形態の電池モジュールBMおよび電池パックBPは、以下の構成を特徴としている。電池モジュールBMは、複数の電池セルBCと、セル遮断部CBと、モジュールヒューズ部MFと、を備えている。セル遮断部CBは、各々の電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに、その電流経路を遮断する。モジュールヒューズ部MFは、複数の電池セルBCに接続された一対のモジュール端子MTと、その一対のモジュール端子MTおよび複数の電池セルBCに直列に接続されている。そして、電池パックBPは、パックヒューズ部PFが溶断する電流値よりも、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値が大きく、かつ、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値よりも、セル遮断部CBが電池セルBCの内部の電流経路を遮断する電流値が大きくなるように設けられている。
【0050】
そのため、たとえば、電気的負荷ELが短絡して電池パックBPに定格以上の電流が流れると、
図2または
図3に示すように、パックヒューズ部PFが、モジュールヒューズ部MFやセル遮断部CBよりも低い電流値で短時間に溶断して電流を遮断する。したがって、モジュールヒューズ部MFの溶断や、セル遮断部CBによる電流の遮断が防止され、従来よりも電池モジュールBMおよび電池パックBPの安全性を向上させることができ、かつ電池セルBCをより確実に保護することができる。
【0051】
ここで、本実施形態の電池パックBPは、複数の電池モジュールBMを備えている。そして、パックヒューズ部PFは、複数の電池モジュールBMに直列に接続されている。これにより、パックヒューズ部PFによって電気的負荷ELと複数の電池モジュールBMとの間の電流経路を遮断することができる。
【0052】
また、たとえば電池モジュールBMの一対のモジュール端子MTが短絡し、電池モジュールBMに定格以上の電流が流れると、
図2または
図3に示すように、モジュールヒューズ部MFが、セル遮断部CBよりも低い電流値で短時間に溶断して電流を遮断する。したがって、セル遮断部CBによる電流の遮断が防止され、従来よりも電池モジュールBMおよび電池パックBPの安全性を向上させることができ、かつ電池セルBCをより確実に保護することができる。
【0053】
ここで、前述のように、モジュールヒューズ部MFが、複数の電池セルBCのセル端子CTに接続されたバスバーM20に設けられている場合には、
図6または
図7に示すように、バスバーM20の狭小部M23であるモジュールヒューズ部MFが溶断する。これにより、定格以上の電流が電池モジュールBMに流れたときに、簡易な構成で確実に電流を遮断することができる。
【0054】
また、たとえば電池セルBCの外部短絡や内部短絡によって、電池セルBCに定格以上の電流が流れると、セル遮断部CBが電池セルBCの内部の電流経路を遮断して電池セルBCの安全性が確保される。したがって、従来よりも電池モジュールBMおよび電池パックBPの安全性を向上させることができ、かつ電池セルBCをより確実に保護することができる。
【0055】
ここで、電池モジュールBMを構成する電池セルBCは、前述のように、電池容器C10と、その電池容器C10に収容された蓄電要素C20と、電池容器C10の外側に配置された一対のセル端子CTと、その一対のセル端子CTを蓄電要素C20に電気的に接続する一対の接続端子C30とを備えている。そして、電池モジュールBMにおいて、セル遮断部CBは、たとえば、セル端子CTと接続端子C30との間に設けられ、電池容器C10の内圧上昇によってセル端子CTと接続端子C30との間の電流経路を遮断する電流遮断弁C40である。
【0056】
この場合、たとえば電池セルBCの外部短絡や内部短絡によって、電池セルBCに定格以上の電流が流れると、電池容器C10の内圧が上昇し、電流遮断弁C40を構成するダイヤフラムC42に作用する圧力が増加する。そして、電池容器C10の内圧が所定の圧力を超えると、電池容器C10の内部を向く凸形状のダイヤフラムC42が、電池蓋C12へ向けて座屈するように変形する。
【0057】
凸形状のダイヤフラムC42の頂部、すなわち接続端子C30の接続部C33に向けて膨出したダイヤフラムC42の中央部は、接続端子C30の接続部C33の凹部によって薄肉化された部分の環状溝C34の内側に接合されている。そのため、凸形状のダイヤフラムC42が電池蓋C12へ向けて座屈するように変形するときに環状溝C34に応力が集中し、接続部C33の薄肉化された部分が環状溝C34において切断され、ダイヤフラムC42と接続端子C30との間の電流経路が断たれる。
【0058】
このように、電流遮断弁C40は、電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに、その電流経路を遮断することができる。また、電池モジュールBMにおいて、セル遮断部CBが接続端子C30の端子部C32の狭小部である場合には、電池セルBCに定格以上の電流が流れると、接続端子C30の端子部C32の狭小部が溶断される。すなわち、端子部C32の狭小部は、電池セルBCの内部の電流経路に配置され、その電流経路に所定の電流値以上の電流が流れたときに、その電流経路を遮断することができる。
【0059】
また、電池パックBPは、たとえば、
図3に示すように、セル遮断部CBが電池セルBCの内部の電流経路を遮断する電流値とパックヒューズ部PFが溶断する電流値との平均値よりも、モジュールヒューズ部MFが溶断する電流値が大きくなるように設けられている。これにより、パックヒューズ部PFが溶断する前に、モジュールヒューズ部MFが溶断したり、セル遮断部CBが電流を遮断したりすることをより確実に防止することができる。したがって、電池パックBPのロバスト性を向上させることができ、電池パックBPの信頼性を向上させることができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば、従来の電池パックよりも安全性を向上させることができ、かつ電池セルBCをより確実に保護することが可能な電池モジュールBMおよびその電池モジュールBMを備えた電池パックBPを提供することができる。
【0061】
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0062】
BC 電池セル
BM 電池モジュール
BP 電池パック
C10 電池容器
C20 蓄電要素
C30 接続端子
C40 電流遮断弁
CB セル遮断部
CT セル端子
MF モジュールヒューズ部
MT モジュール端子
PF パックヒューズ部