(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】電磁干渉制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/438 20110101AFI20221201BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221201BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20221201BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20221201BHJP
H04B 17/345 20150101ALI20221201BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20221201BHJP
【FI】
H04N21/438
H04W72/04 132
H04W88/02 150
H04W16/14
H04B17/345
H04N21/442
(21)【出願番号】P 2021521996
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(86)【国際出願番号】 CN2019107883
(87)【国際公開番号】W WO2020082970
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201811236851.0
(32)【優先日】2018-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】チアン、クオチアン
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0234191(US,A1)
【文献】特開2013-106346(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0212689(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04W 72/04
H04W 88/02
H04W 16/14
H04B 17/345
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁干渉制御方法であって、
電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出するステップであって、前記予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含むステップと、
電磁干渉を検出した場合、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行するステップと、を含
み、
前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出するステップは、
第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップであって、前記第1の周波数は前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数は前記ディスプレイのMIPIの周波数であるステップと、
前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップと、を含み、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、
前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定するステップであって、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含むステップと、
前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定するステップであって、前記第2の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含むステップと、
前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、電磁干渉を検出するステップと、を含む、
ことを特徴とする電磁干渉制御方法。
【請求項2】
前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行するステップは、
前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップと、
前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップは、
前記ディスプレイのMIPIの周波数の利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値を取得するステップと、
第1の周波数セットを取得するステップであって、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記電子機器が有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含むステップと、
前記利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップは、
予め配置された前記ターゲット周波数値に関連付けられたスクリーンパラメータのターゲット値を取得するステップであって、前記ターゲット値が参考値に関連付けられ、前記参考値は、前記電子機器が第1の制約条件の下で、予め設定されたフレームレートの計算式と前記ターゲット周波数値とに基づいて決定され、前記第1の制約条件はMIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのフレームレートの変化量が第1の予め設定された閾値より小さいことであり、前記スクリーンパラメータは、前記予め設定されたフレームレートの計算式における、水平バックポーチHBPと、水平フロントポーチHFPと、
垂直バックポーチVBPと、垂直フロントポーチVFPと、垂直同期信号の幅VSAと、
水平同期信号の幅HSAとの少なくとも1つのporch値を含むステップと、
前記スクリーンパラメータの値を前記ターゲット値に調整し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記スクリーンパラメータは水平スクリーンパラメータを含み、前記水平スクリーンパラメータは、前記HBPと、前記HFPと、前記HSAとの少なくとも1つを含み、
前記ターゲット値は、前記電子機器が第2の制約条件の下で前記参考値を調整して決定し、前記第2の制約条件は、MIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのラインスキャン時間の変化量が第2の予め設定された閾値より小さいことである、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記AP
がModemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップは、
前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を前記APに報告する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、
前記BPからの前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を受信し、第2の周波数の検出値を取得する操作を実行するように前記APを制御するステップと、を含み
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、
前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電子干渉を検出するように前記APを制御するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
1~
5のいずれかに記載の
方法。
【請求項7】
前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記AP
がModemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップは、
前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記APからの前記第2の周波数の検出値を受信する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、
前記第2の周波数の検出値を取得し、前記第2の周波数の検出値を前記BPに送信する操作を実行するように前記APを制御するステップと、を含み、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電子干渉を検出するように前記BPを制御するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
1~
5のいずれかに記載の
方法。
【請求項8】
電磁干渉制御装置であって、
処理ユニットと、通信ユニットと、を含み、
前記処理ユニットは、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出し、前記予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、前記通信ユニットによって前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行
し、
前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出する場合、前記処理ユニットは、具体的には、第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得し、前記第1の周波数が前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数が前記ディスプレイのMIPIの周波数であり、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出し、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記処理ユニットは、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定し、前記第1の周波数セットが前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含み、前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定し、前記第2の周波数セットが前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含み、前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、電磁干渉を検出する、
ことを特徴とする電磁干渉制御装置。
【請求項9】
前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する場合、前記処理ユニットは、具体的には、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する、
ことを特徴とする請求項
8に記載の装置。
【請求項10】
電子機器であって、
プロセッサと、メモリと、通信インタフェースと、1つまたは複数のプログラムと、を含み、前記1つまたは複数のプログラムは前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されるように構成され、前記プログラムは請求項1~
7のいずれかに記載の方法におけるステップを実行するための命令を含む、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
電子データの交換のためのコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~
7のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電子機器技術の分野に関し、具体的には電磁干渉制御方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術の発展に伴い、ユーザの携帯電話などの電子機器に対する通信上の要求はますます高まっており、目前市販されている電子機器がデータ伝送を行う際に、一般にセルラモバイルネットワーク通信またはWi-Fi通信などの方式でデータを伝送し、フルスクリーン携帯電話は、無線周波数干渉の問題に直面している:ディスプレイのドライバ集積チップはすでにアンテナクリアランスエリアに拡張され、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)の周波数の分周逓倍点が無線周波数アンテナを干渉するため、アンテナの受信感度(Total Isotropic Sensitivity、TIS)が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、電磁干渉制御方法及び関連装置を提供し、画面オンのシーンで電子機器の通信安定性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、本出願の実施例は、電磁干渉制御方法を提供し、
電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出するステップであって、前記予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含むステップと、
電磁干渉を検出した場合、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行するステップと、を含む。
【0005】
第2の態様において、本出願の実施例は、電磁干渉制御装置を提供し、処理ユニットと、通信ユニットと、を含み、
前記処理ユニットは、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出し、前記予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、且つ電磁干渉を検出した場合、前記通信ユニットによって前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。
【0006】
第3の態様において、本出願の実施例は、電子機器を提供し、プロセッサと、メモリと、通信インタフェースと、1つまたは複数のプログラムと、を含み、上記1つまたは複数のプログラムは上記メモリに記憶され、上記プロセッサによって実行されるように構成され、上記プログラムは本出願の実施例の第1の態様の任意の方法におけるステップを実行するための命令を含む。
【0007】
第4の態様において、本出願の実施例は、電子データの交換のためのコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、上記コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施例の第1の態様の任意の方法に記載の一部または全部のステップを実行させる。
【0008】
第5の態様において、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、上記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、上記コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施例の第1の態様の任意の方法に記載の一部または全部のステップを実行させるように操作できる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出し、予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含み、電子機器に電磁干渉が発生したことを検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本出願の実施例または従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、次の説明の図面は本出願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願の実施例により提供される無線通信システムの例の構造図である。
【
図2】本出願の実施例により提供される電磁干渉制御方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の実施例により提供されるもう一つの電磁干渉制御方法の概略フローチャートである。
【
図4】本出願の実施例により提供されるもう一つの電磁干渉制御方法の概略フローチャートである。
【
図5】本出願の実施例により提供される電子機器の概略構成図である。
【
図6】本出願の実施例により提供される電磁干渉制御装置の機能ユニットの構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者が本出願の案をよりよく理解するために、以下、本出願の実施例の図面と併せて、本出願の実施例の技術案を明確、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本出願の実施例に基づいて、当業者は創造的な労力を払わずに得られた他のすべての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
本出願の明細書と特許請求の範囲及び上記の図面中の用語「第1」、「第2」などは、特定の順序を記述するためではなく、異なるオブジェクトを区別するためのものである。また、用語「含む」と「有する」およびそれらのいずれかの変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、記載されたステップまたはユニットに限定されず、選択可能に記載されていないステップまたはユニット、あるいは選択可能にこれらのプロセス、方法、製品またはデバイスに固有のその他のステップまたはユニットをさらに含む。
【0013】
本明細書で「実施例」と言及することは、実施例と組み合わせて説明される特定の特徴、構造または特性が本出願の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。このフレーズが本明細書中の様々な位置で現れることは、必ずしも同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例とは排他的または代替的な実施例を指すわけではない。当業者は、本明細書に記載の実施例を他の実施例と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解している。
【0014】
本出願の実施例に係る電子機器は、データ伝送能力を備える電子機器であってもよく、当該電子機器は、無線通信機能を有するさまざまなハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続される他の処理デバイス、及び様々な形式のユーザデバイス(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、端末デバイス(terminal device)などを含むことができる。以下、本出願の実施例について詳細に説明する。
【0015】
図1に示すように、現在、電子機器101は、基地局103及び/又は無線ホットスポット機器102に接続されることができ、電子機器101が基地局103に接続される場合、モバイル通信ネットワークを介して音声通話サービス、例えば現在のLTEにおける音声通話サービスを実現でき、電子機器101が無線ホットスポット機器102に接続される場合、無線ローカルネットワークを介して音声通話サービス、例えばIPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)の音声通話サービスを実現できる。
【0016】
図2を参照し、
図2は本出願の実施例により提供される電磁干渉制御方法の概略フローチャートであり、電子機器に適用し、図に示すように、本電磁干渉制御方法は、ステップ201~ステップ202を含む。
【0017】
ステップ201、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出し、前記予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含む。
【0018】
ここで、前記電子機器が基地局または無線ホットスポットと通信する場合、無線周波数システムは、異なる通信チャンネルを選択してデータ、音声などのサービスの情報伝送を行い、各通信チャンネルはいずれもプロトコルによって約束された周波数領域リソース(例えば、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)の周波数帯域、長期的な進化(Long Term Evolution、LTE)のB8/B20/B28周波数帯域など)に対応し、関連通信プロトコルから、電子機器は、異なるサービスプロセスを実行する際に、同じサービス処理期間内に1つまたは複数の異なる通信チャンネルを使用でき、例えばセル切り替えプロセス中に現在の従属地の異なるチャンネルがスキャンされることがわかる。予め設定されたシーンは、具体的には、画面オンの通話シーン、画面オンのビデオシーンなどを含むことができるが、ここでは唯一限定しない。
【0019】
ステップ202、前記電子機器は、電磁干渉を検出した場合、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。
【0020】
ここで、ディスプレイのMIPIの周波数は、チップの能力に基づいて、異なる周波数または周波数帯域、例えば周波数514.5MHz、周波数512.5MHzをサポートすることができる。
【0021】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出し、予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【0022】
1つの可能な例において、前記電子機器が前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出するステップは、前記電子機器が第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップであって、前記第1の周波数は前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数は前記ディスプレイのMIPIの周波数であるステップと、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出したステップと、を含む。
【0023】
具体的には、前記電子機器は、第2の周波数の検出値を第1の周波数の検出値と1つずつ比較して、電磁干渉が発生したか否かを決定する。
【0024】
本例において、電子機器が周波数比較に基づいて、ディスプレイのMIPIが現在使用している周波数が第1の周波数中のいずれかの検出値と電磁干渉するか否かを迅速に決定できるため、リアルタイムの検出値に基づいて電磁干渉のシーンを迅速に位置決め、検出効率が高いことが分かる。
【0025】
1つの可能な例において、前記電子機器が前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、前記電子機器が前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定するステップであって、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含むステップと、前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定するステップであって、前記第2の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含むステップと、前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、電磁干渉を検出したステップと、を含む。
【0026】
ここで、電子機器の実際の使用中に複数の異なるサービスプロセスが行われるため、第1の周波数セットに含まれる異なる周波数の数はリアルタイムで検出して決定する必要がある。
【0027】
具体的には、電子機器は、第2の周波数セットにおける各周波数を第1の周波数セットにおける周波数と1つずつ比較でき、干渉の周波数が存在する場合、電磁干渉があると決定し、存在しない場合、電磁干渉がないと決定する。
【0028】
本例において、ディスプレイのMIPIの周波数の逓倍または分周も近接する周波数帯域デバイスを干渉して電磁干渉を引き起こすため、第1と第2の周波数セットにおける周波数の比較により、電磁干渉状況を全面的かつ正確に検出し、検出精度と全面性を向上させることが分かる。
【0029】
1つの可能な例において、前記電子機器が前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行するステップは、前記電子機器が前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップと、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップと、を含む。
【0030】
なお、ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値の決定策はさまざまであってもよく、具体的な制約条件はディスプレイのチップの能力のサポートを含むことができるが、ここでは唯一に限定しない。
【0031】
本例において、電子機器が電磁干渉が発生したと決定した後、周波数ホッピングのターゲット周波数値をリアルタイムで決定し、ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整し、無線周波数システムの通信周波数を調整することと比較して、処理プロセスが便利で効率的で、遅延が低く、安定性が高いことがわかる。
【0032】
1つの可能な例において、前記電子機器が前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップは、前記電子機器が前記ディスプレイのMIPIの周波数の利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値を取得するステップと、前記予め設定されたシーンにおいて前記電子機器が有効にしている少なくとも1つの通信周波数が含まれる第1の周波数セットを取得するステップと、前記利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップと、を含む。
【0033】
具体的には、電子機器で決定されたターゲット周波数値は、第1の周波数セットのいずれかの周波数と電磁干渉することはめったにない。
【0034】
本例において、電子機器がディスプレイのMIPIの利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、MIPIのターゲット周波数値を決定することにより、現在の予め設定されたシーンで無線周波数システムが第1の周波数セットのいずれかの周波数を使用するため、電子機器がディスプレイのMIPIに干渉されることを回避し、無線周波数システムの通信安定性を向上させることがわかる。
【0035】
1つの可能な例において、前記電子機器が前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップは、前記電子機器が予め配置された前記ターゲット周波数値に関連付けられたスクリーンパラメータのターゲット値を取得するステップであって、前記ターゲット値が参考値に関連付けられ、前記参考値は、前記電子機器が第1の制約条件の下で、予め設定されたフレームレートの計算式と前記ターゲット周波数値とに基づいて決定され、前記第1の制約条件はMIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのフレームレートの変化量が第1の予め設定された閾値より小さいことであり、前記スクリーンパラメータは、前記予め設定されたフレームレートの計算式における、水平バックポーチHBPと、水平フロントポーチHFPと、垂直バックポーチVBPと、垂直フロントポーチVFPと、垂直同期信号の幅VSAと、水平同期信号の幅HSAとの少なくとも1つのporch値を含むステップと、前記スクリーンパラメータの値を前記ターゲット値に調整し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップと、を含む。
【0036】
ここで、前記予め設定されたフレームレートの計算式は以下のとおりである:
FPS=CLK_rate×2×lane_num/((height+VBP+VSA+VFP)×(weight+HBP+HFP+HSA)×bits_perpixel)
【0037】
ここで、FPSはディスプレイのフレームレートを表し、CLK_rateはMIPIの周波数を表し、lane_numはチャンネル数を表し、heightとweightはディスプレイの物理的なサイズを表し、VBP(vertical back porch)は1フレームの画像の開始時に、垂直同期信号の後の無効な行の数を表し、VFP(vertical front porch)は1フレームの画像が終了した後、垂直同期信号の前の無効な行の数を表し、VSA(vertical sync active)は垂直同期信号の幅を表し、HBP(horizontal back porch)は水平同期信号の開始から1行の有効なデータの開始までの間のクロック数を表し、HFP(horizontal front porth)は1行の有效データの終了から次の水平同期信号の開始までの間のクロック数を表し、HSA(horizontal sync active)は水平同期信号の幅を表し、bits_perpixelはRGB表示データの幅を表す。
【0038】
ここで、前記第1の予め設定された閾値は、周波数切り替え前後のディスプレイのコンテンツ表示の安定性を確保するための経験値であってもよく、例えば、ディスプレイのチップの最大許容誤差範囲1%であってもよい。
【0039】
本例において、電子機器の周波数ホッピング切り替えの後、電子機器のディスプレイの一部のパラメータが変更され、フレームレートは、ディスプレイの周波数ホッピング切り替え後の表示安定性を保証する重要なパラメータ指標であるため、電子機器は、フレームレート式に基づいて、この周波数ホッピング中に同期調整が必要なスクリーンパラメータのターゲット値を予め決定して、ディスプレイの表示安定性を向上させることがわかる。
【0040】
1つの可能な例において、前記スクリーンパラメータは水平スクリーンパラメータを含み、前記水平スクリーンパラメータは、前記HBPと、前記HFPと、前記HSAとの少なくとも1つを含み、
前記ターゲット値は、前記電子機器が第2の制約条件の下で前記参考値を調整して決定し、前記第2の制約条件は、MIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのラインスキャン時間の変化量が第2の予め設定された閾値より小さいことである。
【0041】
例えば、ディスプレイのMIPIの主周波数が514.5MHzである場合、ラインスキャン時間が7.18usと測定され、MIPIの周波数が補助周波数529MHzに切り替える場合、スクリーンパラメータの参考値に基づいて微調整し、ラインスキャン時間を同期的に測定し、ラインスキャン時間が7.18usである状態での微調整されたスクリーンパラメータの値をターゲット値として決定する。これは、主に上記予め設定されたフレームレートの計算式が理論計算式にすぎないため、実際にはデバイスの物理的な違いから、この参考値の精度はあまり高くないが、MIPIの伝送周波数とスクリーンパラメータの数値は実際には大きく異なる(MHzzと数十、数百の違い)とともに、ディスプレイの水平スクリーンパラメータが表示安定性に大きな影響を与えるため、実際の検出結果に基づいて水平スクリーンパラメータの値を補正することを考慮して、安定性を向上させる。
【0042】
なお、前記スクリーンパラメータが垂直スクリーンパラメータのみを含み、前記垂直スクリーンパラメータが、前記VBPと、前記VFPと、前記VSAとの少なくとも1つを含む場合、前記ターゲット値は前記参考値と等しくてもよい、すなわち垂直方向のporch値を調整することがラインスキャン時間に影響を与えない。
【0043】
本例において、スクリーンパラメータが水平スクリーンパラメータを含む場合に、電子機器がラインスキャン時間の制約条件に基づいて実際の検出結果と組み合わせて参考値を補正して、周波数ホッピング後のディスプレイの安定性を向上させることがわかる。
【0044】
1つの可能な例において、前記電子機器はベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記電子機器が第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップは、前記電子機器が、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を前記APに報告する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、前記BPからの前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を受信し、第2の周波数の検出値を取得する操作を実行するように前記APを制御するステップと、を含み、
前記電子機器が前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、前記電子機器が電子干渉したか否かを検出するように前記APを制御するステップを含む。
【0045】
ここで、前記予め設定されたチャンネルは、モデム(Modem)とAPとの間のCCCIチャンネルである。
【0046】
本例において、電子機器のAPとBPは交互に電磁干渉の検出を完了することができ、具体的には、BPによって第1の周波数の少なくとも1つの検出値を収集してAPに送信し、APがローカルで検出されたディスプレイのMIPIの周波数と組み合わせて電磁干渉を判断し、APの処理能力が強いため、検出結果を迅速かつ効率的に取得できることがわかる。
【0047】
1つの可能な例において、前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記電子機器が第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップは、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記APからの前記第2の周波数の検出値を受信する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、前記第2の周波数の検出値を取得し、前記第2の周波数の検出値を前記BPに送信する操作を実行するように前記APを制御するステップと、を含み、
前記電子機器が前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出するステップは、前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、前記電子機器が電子干渉したか否かを検出するように前記BPを制御するステップを含む。
【0048】
本例において、電子機器のAPとBPは交互に電磁干渉の検出を完了することができ、具体的には、BPによって第1の周波数の少なくとも1つの検出値を収集し、APがディスプレイのMIPIの周波数を検出してBPに送信し、BPがローカルで検出されたディスプレイのMIPIの周波数と組み合わせて電磁干渉を判断し、APとBPとの間の伝送データ量が小さいため、遅延が低く、リアルタイム性が高く、電磁干渉を効率的に検出できることがわかる。
【0049】
上記
図2に示す実施例と一致して、
図3を参照し、
図3は本出願の実施例により提供される電磁干渉制御方法の概略フローチャートであり、
図1に記載の電子機器に適用し、前記電子機器は複数の無線通信モジュールを含み、図に示すように、本電磁干渉制御方法は、ステップS301~ステップS303を含む。
【0050】
S301、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得し、前記第1の周波数は前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数は前記ディスプレイのMIPIの周波数であり、前記予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含む。
【0051】
S302、前記電子機器が前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出する。
【0052】
S303、前記電子機器が電磁干渉を検出した場合、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。
【0053】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出し、予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【0054】
なお、電子機器は、周波数比較に基づいて、ディスプレイのMIPIが現在使用している周波数が第1の周波数中のいずれかの検出値と電磁干渉するか否かを迅速に決定できるため、リアルタイムの検出値に基づいて電磁干渉のシーンを迅速に位置決め、検出効率が高い。
【0055】
上記
図2に示す実施例と一致して、
図4を参照し、
図4は本出願の実施例により提供される電磁干渉制御方法の概略フローチャートであり、電子機器に適用し、図に示すように、本電磁干渉制御方法は、ステップS401~S409を含む。
【0056】
S401、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得し、前記第1の周波数は前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数は前記ディスプレイのMIPIの周波数である。
【0057】
S402、前記電子機器が前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定し、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含む。
【0058】
S403、前記電子機器が前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定し、前記第2の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含む。
【0059】
S404、前記電子機器が前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出する。
【0060】
S405、前記電子機器が前記ディスプレイのMIPIの周波数の利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値を取得する。
【0061】
S406、前記電子機器が第1の周波数セットを取得し、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記電子機器が有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含む。
【0062】
S407、前記電子機器が前記利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定する。
【0063】
S408、前記電子機器が予め配置された前記ターゲット周波数値に関連付けられたスクリーンパラメータのターゲット値を取得し、前記ターゲット値が参考値に関連付けられ、前記参考値は、前記電子機器が第1の制約条件の下で、予め設定されたフレームレートの計算式と前記ターゲット周波数値とに基づいて決定され、前記第1の制約条件はMIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのフレームレートの変化量が第1の予め設定された閾値より小さいことであり、前記スクリーンパラメータは、前記予め設定されたフレームレートの計算式における、水平バックポーチHBPと、水平フロントポーチHFPと、垂直バックポーチVBPと、垂直フロントポーチVFPと、垂直同期信号の幅VSAと、水平同期信号の幅HSAとの少なくとも1つのporch値を含む。
【0064】
S409、前記電子機器が前記スクリーンパラメータの値を前記ターゲット値に調整し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する。
【0065】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出し、予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【0066】
なお、電子機器が周波数比較に基づいて、ディスプレイのMIPIが現在使用している周波数が第1の周波数中のいずれかの検出値と電磁干渉するか否かを迅速に決定できるため、リアルタイムの検出値に基づいて電磁干渉のシーンを迅速に位置決め、検出効率が高い。
【0067】
なお、ディスプレイのMIPIの周波数の逓倍または分周も近接する周波数帯域デバイスを干渉して電磁干渉を引き起こすため、第1と第2の周波数セットにおける周波数の比較により、電磁干渉状況を全面的かつ正確に検出し、検出精度と全面性を向上させる
【0068】
なお、電子機器が電磁干渉が発生したと決定した後、周波数ホッピングのターゲット周波数値をリアルタイムで決定し、ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整し、無線周波数システムの通信周波数を調整することと比較して、処理プロセスが便利で効率的で、遅延が低く、安定性が高い
【0069】
なお、電子機器がディスプレイのMIPIの利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、MIPIのターゲット周波数値を決定することにより、現在の予め設定されたシーンで無線周波数システムが第1の周波数セットのいずれかの周波数を使用するため、電子機器がディスプレイのMIPIに干渉されることを回避し、無線周波数システムの通信安定性を向上させる
【0070】
なお、電子機器の周波数ホッピング切り替えの後、電子機器のディスプレイの一部のパラメータが変更され、フレームレートは、ディスプレイの周波数ホッピング切り替え後の表示安定性を保証する重要なパラメータ指標であるため、電子機器は、フレームレート式に基づいて、この周波数ホッピング中に同期調整が必要なスクリーンパラメータのターゲット値を予め決定して、ディスプレイの表示安定性を向上させる
【0071】
上記
図2、
図3及び
図4に示す実施例と一致して、
図5を参照し、
図5は本出願の実施例により提供される電子機器500の概略構成図であり、図に示すように、前記電子機器500は、アプリケーションプロセッサ510と、メモリ520と、通信インタフェース530と、1つまたは複数のプログラム521と、を含み、ここで、前記1つまたは複数のプログラム521は上記メモリ520に記憶され、上記アプリケーションプロセッサ510によって実行されるように構成され、前記1つまたは複数のプログラム521は、
電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出するステップであって、前記予め設定されたシーンは画面オンのシーンを含むステップと、
電磁干
渉を検出した場合、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行するステップとを実行するための命令を含む。
【0072】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉が発生したか否かを検出し、予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【0073】
1つの可能な例において、電磁干渉を検出する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得するステップであって、前記第1の周波数は前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数は前記ディスプレイのMIPIの周波数であるステップと、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出したステップとを実行する。
【0074】
1つの可能な例において、前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定するステップであって、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含むステップと、前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定するステップであって、前記第2の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含むステップと、前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、電磁干渉を検出したステップとを実行する。
【0075】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップと、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップとを実行する。
【0076】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記ディスプレイのMIPIの周波数の利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値を取得するステップと、第1の周波数セットを取得するステップであって、前記第1の周波数セットは前記予め設定されたシーンにおいて前記電子機器が有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含むステップと、前記利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定するステップとを実行する。
【0077】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、予め配置された前記ターゲット周波数値に関連付けられたスクリーンパラメータのターゲット値を取得するステップであって、前記ターゲット値が参考値に関連付けられ、前記参考値は、前記電子機器が第1の制約条件の下で、予め設定されたフレームレートの計算式と前記ターゲット周波数値とに基づいて決定され、前記第1の制約条件はMIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのフレームレートの変化量が第1の予め設定された閾値より小さいことであり、前記スクリーンパラメータは、前記予め設定されたフレームレートの計算式における、水平バックポーチHBPと、水平フロントポーチHFPと、垂直バックポーチVBPと、垂直フロントポーチVFPと、垂直同期信号の幅VSAと、水平同期信号の幅HSAとの少なくとも1つのporch値を含むステップと、前記スクリーンパラメータの値を前記ターゲット値に調整し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整するステップとを実行する。
【0078】
1つの可能な例において、前記スクリーンパラメータは水平スクリーンパラメータを含み、前記水平スクリーンパラメータは、前記HBPと、前記HFPと、前記HSAとの少なくとも1つを含み、前記ターゲット値は、前記電子機器が第2の制約条件の下で前記参考値を調整して決定し、前記第2の制約条件は、MIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのラインスキャン時間の変化量が第2の予め設定された閾値より小さいことである。
【0079】
1つの可能な例において、前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を前記APに報告する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、前記BPからの前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を受信し、第2の周波数の検出値を取得する操作を実行するように前記APを制御するステップとを実行し、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電子干渉を検出するように前記APを制御するステップを実行する。
【0080】
1つの可能な例において、前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記APからの前記第2の周波数の検出値を受信する操作を実行するように前記BPを制御するステップと、前記第2の周波数の検出値を取得し、前記第2の周波数の検出値を前記BPに送信する操作を実行するように前記APを制御するステップとを実行し、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記プログラムにおける命令は、具体的には、前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電子干渉を検出するように前記BPを制御するステップを実行する。
【0081】
以上、主に方法側で実行プロセスの観点から、本出願の実施例の方案について紹介する。電子機器は、上記の機能を実現するために、さまざまな機能を実行するために対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解されるべきである。当業者には、本明細書で提供される実施例で説明される種々の例のユニットおよびアルゴリズムのステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現できることが容易に理解される。ある機能がハードウェアで実行されるのか、コンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することで実行されるのかは、技術案の特定のアプリケーションと設計制約条件に依存する。当業者は、特定のアプリケーション毎に異なる方法を使用して、記載された機能を実現できるが、このような実現は本出願の範囲を超えるとは考えられない。
【0082】
本出願の実施例は、上記の方法例に基づいて電子機器を機能ユニットに区分でき、例えば、各機能に対応してそれぞれの機能ユニットを区分してもよいし、2つまたは2つ以上の機能を1つの処理ユニットに集積してもよい。上記集積されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。なお、本出願の実施例におけるユニットの区分は例示的であり、単なる論理機能の区分であり、実際に実現する際には別の区分方式があってもよい。
【0083】
図6は本出願の実施例により提供される電磁干渉制御装置の機能ユニットの構成ブロック図である。当該電磁干渉制御装置600は、電子機器に適用し、処理ユニット601と、通信ユニット602と、を含み、ここで、
前記処理ユニット601は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干
渉を検出し、前記予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み
、電磁干
渉を検出した場合、前記通信ユニット602によって前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。
【0084】
ここで、前記電磁干渉制御装置600は、電子機器のプログラムコード及びデータを記憶するための記憶ユニット603をされに含むことができる。前記処理ユニット601はプロセッサであってもよく、前記通信ユニット602はタッチスクリーンまたはトランシーバであってもよく、記憶ユニット603はメモリであってもよい。
【0085】
以上により、本出願の実施例において、電子機器は、電子機器が予め設定されたシーンにあることを検出した場合、電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出し、予め設定されたシーンが画面オンのシーンを含み、電磁干渉を検出した場合、ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する。電子機器がディスプレイのMIPIの周波数をホッピングさせるため、ディスプレイのMIPIの周波数が無線周波数システムの通信周波数と干渉しなくなる周波数帯域に調整でき、これにより画面オンのシーンでの通信の安定性を向上させる。
【0086】
1つの可能な例において、前記電子機器の無線周波数システムとディスプレイとの間に電磁干渉を検出する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記通信ユニット602によって第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得し、前記第1の周波数が前記無線周波数システムの通信周波数であり、前記第2の周波数が前記ディスプレイのMIPIの周波数であり、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する。
【0087】
1つの可能な例において、前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値に基づいて第1の周波数セットを決定し、前記第1の周波数セットが前記予め設定されたシーンにおいて前記無線周波数システムが有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含み、前記第2の周波数の検出値に基づいて第2の周波数セットを決定し、前記第2の周波数セットが前記予め設定されたシーンにおいて前記ディスプレイが有効にしているMIPIの周波数、及び有効にしている前記MIPIの周波数の少なくとも1つの分周及び/又は少なくとも1つの逓倍を含み、前記第1の周波数セットと前記第2の周波数セットとに基づいて、電磁干渉を検出する。
【0088】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのモバイル業界プロセッサインタフェース(MIPI)に対して周波数ホッピング切り替え操作を実行する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する。
【0089】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記ディスプレイのMIPIの周波数の利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値を取得し、第1の周波数セットを取得し、前記第1の周波数セットが前記予め設定されたシーンにおいて前記電子機器が有効にしている少なくとも1つの通信周波数を含み、前記利用可能な周波数範囲または利用可能な周波数値、及び前記第1の周波数セットに基づいて、前記ディスプレイのMIPIの周波数のターゲット周波数値を決定する。
【0090】
1つの可能な例において、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、予め配置された前記ターゲット周波数値に関連付けられたスクリーンパラメータのターゲット値を取得し、前記ターゲット値が参考値に関連付けられ、前記参考値が、前記電子機器が第1の制約条件の下で、予め設定されたフレームレートの計算式と前記ターゲット周波数値とに基づいて決定され、前記第1の制約条件がMIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのフレームレートの変化量が第1の予め設定された閾値より小さいことであり、前記スクリーンパラメータが、前記予め設定されたフレームレートの計算式における、水平バックポーチHBPと、水平フロントポーチHFPと、垂直バックポーチVBPと、垂直フロントポーチVFPと、垂直同期信号の幅VSAと、水平同期信号の幅HSAとの少なくとも1つのporch値を含み、前記スクリーンパラメータの値を前記ターゲット値に調整し、前記ディスプレイのMIPIの周波数を前記ターゲット周波数値に調整する。
【0091】
1つの可能な例において、前記スクリーンパラメータは水平スクリーンパラメータを含み、前記水平スクリーンパラメータは、前記HBPと、前記HFPと、前記HSAとの少なくとも1つを含み、
前記ターゲット値は、前記電子機器が第2の制約条件の下で前記参考値を調整して決定し、前記第2の制約条件は、MIPIの周波数が切り替えた後の前記ディスプレイのラインスキャン時間の変化量が第2の予め設定された閾値より小さいことである。
【0092】
1つの可能な例において、前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を前記APに報告する操作を実行するように前記BPを制御し、前記BPからの前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を受信し、第2の周波数の検出値を取得する操作を実行するように前記APを制御し、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、前記電子機器が電子干渉したか否かを検出するように前記APを制御する。
【0093】
1つの可能な例において、前記電子機器は、ベースバンドプロセッサBPとアプリケーションプロセッサAPとを含み、前記APが前記Modemに接続され、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値と第2の周波数の検出値とを取得する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記第1の周波数の少なくとも1つの検出値を取得し、予め設定されたチャンネルを介して前記APからの前記第2の周波数の検出値を受信する操作を実行するように前記BPを制御し、前記第2の周波数の検出値を取得し、前記第2の周波数の検出値を前記BPに送信する操作を実行するように前記APを制御し、
前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、電磁干渉を検出する場合、前記処理ユニット601は、具体的には、前記少なくとも1つの検出値と前記第2の周波数の検出値とに基づいて、前記電子機器が電子干渉したか否かを検出するように前記BPを制御する。
【0094】
本出願の実施例は、電子データの交換のためのコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の方法実施例に記載の任意の方法の一部または全部のステップを実行させ、上記コンピュータは電子機器を含む。
【0095】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の方法実施例に記載の任意の方法の一部または全部のステップを実行させるように操作できる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであってもよく、上記コンピュータは電子機器を含む。
【0096】
なお、上記の各方法実施例については、簡単に説明するため、一連の動作の組み合わせとして述べたが、本出願によれば、いくつかのステップが他の順序を採用しても、あるいは同時に行われてもよいので、当業者には、本出願が記載された動作順序に制限されるものではないことが理解されるべきである。次に、当業者には、明細書に記載された実施例がすべて好ましい実施例であり、係る動作およびモジュールが必ずしも本出願に必須であるとは限らないことも理解されるべきである。
【0097】
上記実施例では、各実施例の説明に重点を置いており、ある実施例で詳述していない部分は、他の実施例の関連する説明を参照できる。
【0098】
本出願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置は、その他の方法によって実現されることを理解されるべきである。例えば、上記の装置実施例は例示的なものにすぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理機能の区分であり、実際の実現時には、さらなる区分があってもよく、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが結合されてもよいし、別のシステムに集積されてもよいし、いくつかの特徴が無視されてもよいし、実行されなくてもよい。一方、表示または議論される相互間の結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的または他の形態であってもよい。
【0099】
前記分離部材として説明されるユニットは、物理的に分離されていてもよいし、分離されていなくてもよい、ユニットとして表示されるユニットは、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットでなくてもよい、すなわち1箇所にあってもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。実際の必要に基づいてその中の一部または全部のユニットを選択して、本実施例の案の目的を達成することができる。
【0100】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積してもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在してもよいし、2つまたは2つ以上のユニットが1つのユニットに集積してもよい。上記集積されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよいし、ソフトウェアプログラムモジュールの形で実現されてもよい。
【0101】
前記集積されたユニットがソフトウェアプログラムモジュールの形で実現され、独立した製品として販売または使用される場合に、1つのコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されることができる。このような理解に基づいて、本出願の技術案は本質的に、または従来技術に貢献する部分、または当該技術案の全部または一部がソフトウェア製品の形で具現化でき、当該コンピュータソフトウェア製品が1つのメモリに記憶され、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例で記載される方法の全部または一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記のメモリには、Uディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、リムーバブルハードディスク、ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを格納できる各種媒体が含まれる。
【0102】
当業者は、上記実施例の様々な方法における全部または一部のステップが、プログラムによって関連するハードウェアを命令して完成でき、当該プログラムがコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶でき、メモリは、フラッシュメモリ、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスク等を含むことができることを理解できる。
【0103】
以上、本出願の実施例について詳細に説明するが、本説明書は、本出願の原理及び実施例について具体例を適用して述べるが、以上の実施例の説明は、本出願の方法及びその核心思想の理解を助けるためのものにすぎず、また、当業者にとっては、本出願の思想に基づいて、具体的な実施例及び応用範囲に変更点があり、以上のように、本明細書の内容は本出願に制限されるものと理解すべきではない。