(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/02 20220101AFI20221201BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20221201BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q30/02 380
(21)【出願番号】P 2022068238
(22)【出願日】2022-04-18
【審査請求日】2022-05-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515310397
【氏名又は名称】GMOアドマーケティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】渡部 謙太郎
(72)【発明者】
【氏名】馬渕 一彰
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-077119(JP,A)
【文献】特開2004-096478(JP,A)
【文献】特開2003-242411(JP,A)
【文献】特開2004-240752(JP,A)
【文献】特開2003-022235(JP,A)
【文献】特開2012-226017(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択を受け付ける受付部と、
前記リンクが選択された
ことに応じて、
前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへの遷移が発生した場合に、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告
を表示部に表示させる
か否かを選択し、該選択の結果に応じて前記第2インタースティシャル広告を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示履歴が、前記第1インタースティシャル広告が前記表示部に表示されたことを示す場合、前記第2インタースティシャル広告を前記表示部に表示させない、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1コンテンツは、第1ウェブページであり、
第2コンテンツは、第2ウェブページであり、
前記リンクは、前記第2ウェブページに遷移するための選択部である、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記リンクが選択された場合、前記第1インタースティシャル広告を前記表示部に表示させる、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1インタースティシャル広告が前記表示部に表示された場合、前記表示履歴を、前記第1インタースティシャル広告が前記表示部に表示されたことを示す情報に更新する表示履歴更新部を更に備える、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示履歴更新部は、前記表示履歴が前記第2インタースティシャル広告を表示するための条件を満たしているか否かの判定処理が行われた場合、前記表示履歴を、前記第1インタースティシャル広告が前記表示部に表示されたことを示す情報に更新する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択を受け付けることと、
前記リンクが選択された
ことに応じて、
前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへの遷移が発生した場合に、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告
を表示部に表示させる
か否かを選択し、該選択の結果に応じて前記第2インタースティシャル広告を前記表示部に表示させることと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置に、
第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択を受け付けることと、
前記リンクが選択された
ことに応じて、
前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへの遷移が発生した場合に、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告
を表示部に表示させる
か否かを選択し、該選択の結果に応じて前記第2インタースティシャル広告を前記表示部に表示させることと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット上での広告として、ウェブページの遷移が発生した場合等において、例えばポップアップとして画面全体に表示されるインタースティシャル広告が知られている。例えば、特許文献1には、オンラインメディア配信システムにおいて、コンテンツパブリッシャがインタースティシャル広告をユーザに提供することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、あるウェブページから他のウェブページへの遷移等に対して、複数のインタースティシャル広告が設定される場合がある。このような場合、ウェブページの遷移が一度発生しただけで、複数のインタースティシャル広告が順次に表示されるため、ユーザ体験が損なわれていた。
【0005】
そこで、本発明は、インタースティシャル広告の過度な表示を抑制することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択を受け付ける受付部と、リンクが選択された場合、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告を選択的に表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0007】
この態様によれば、第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択が受け付けられた場合、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告が選択的に表示部に表示される。そのため、インタースティシャル広告の過度な表示が抑制される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、インタースティシャル広告の過度な表示を抑制することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】広告制御システム1の構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理装置が有するハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】ユーザ端末10の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】制御部21、及び記憶部12の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】広告制御システム1による処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図6】ユーザ端末10の表示部15に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0011】
(1)広告制御システム1の構成
図1は、本実施形態に係る広告制御システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、広告制御システム1は、ユーザ端末10、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40を含む。ユーザ端末10、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40は、インターネット等の通信ネットワーク50に接続されており、これらの装置の間で必要な通信が可能となっている。本実施形態において、インタースティシャル広告(第1インタースティシャル広告、及び第2インタースティシャル広告を含む)が表示されるタイミングは、例えば、コンテンツ(ウェブページ等)の遷移の直前を含んでもよいし、コンテンツの遷移の直後を含んでもよい。また、本実施形態において、インタースティシャル広告は、表示部(画面)の全領域に表示される広告を含んでもよいし、表示部(画面)の一部の領域に表示される(コンテンツに重畳される態様であってもよいし、コンテンツに重畳される態様でなくてもよい)広告を含んでもよい。
【0012】
ユーザ端末10は、情報通信端末としての機能を有する。ユーザ端末10は、例えばスマートフォン又はタブレット端末などの携帯型の情報通信端末であってもよいし、ノート型又はデスクトップ型のPC(パーソナルコンピュータ)などであってもよい。ユーザ端末10の構成については更に後述する。
【0013】
メディアサーバ20は、ユーザに提供される広告媒体サイトを運営している媒体主が利用するサーバである。広告媒体サイトは、広告媒体となるウェブページである複数の広告媒体ページにより構成されている。ユーザ端末10は、メディアサーバ20が提供する広告媒体ページにアクセスすることで、各種の広告媒体ページを表示部15に表示することができる。
【0014】
第1広告制御サーバ30は、第1インタースティシャル広告を管理する機能を有する。具体的には、第1広告制御サーバ30は、ユーザ端末10が備える表示部15における、第1インタースティシャル広告の表示に関わる制御を実施する機能を有する。第1広告制御サーバ30は、広告主から広告案件を引き受け、広告情報の表示を制御する第1管理者によって運用されている。
【0015】
第2広告制御サーバ40は、第2インタースティシャル広告を管理する機能を有する。具体的には、第2広告制御サーバ40は、ユーザ端末10が備える表示部15における、第2インタースティシャル広告の表示に関わる制御を実施する機能を有する。第2広告制御サーバ40は、広告主から広告案件を引き受け、広告情報の表示を制御する第2管理者によって運用されている。
【0016】
図2は、ユーザ端末10、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40等の情報処理装置が有するハードウェア構成の一例を示したものである。
図2に示されるように、ユーザ端末10、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40は、プロセッサ101、記憶装置102、通信IF(Interface)103、入力デバイス104、及び出力デバイス105等を有している。プロセッサ101はCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical processing unit)等である。記憶装置102はメモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等である。通信IF103は、有線通信又は無線通信を行うための通信回路モジュールである。入力デバイス104は、ユーザによる各種の操作を受け付ける装置であり、例えばキーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス105は、情報の出力を行う装置であり、例えばディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。
【0017】
(2)ユーザ端末10の機能構成
次に、ユーザ端末10の機能構成について説明する。
図3に示されるように、ユーザ端末10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、及び表示部15を備えている。
【0018】
記憶部12には、ウェブページを表示するためのブラウザ等の各種プログラムやクッキー等が記憶されている。クッキーには、ユーザを識別するためのID情報等が含まれている。また、記憶部12には、広告表示履歴121が記憶される。広告表示履歴121は、ユーザ端末10において表示された広告の履歴を示す情報である。広告表示履歴121については、後述する。記憶部12は、ユーザ端末10が備える記憶装置102を用いて実現することができる。
【0019】
通信部13は、通信ネットワーク50を介してメディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40等と通信を行う部分である。通信部13は、ユーザ端末10が備える通信IF103により実現することができる。
【0020】
入力部14は、ユーザ端末10を操作するためにユーザが各種情報を入力することが可能な部分である。入力部14は、ユーザ端末10が備える入力デバイス104により実現することができる。
【0021】
表示部15は、入力部14に対するユーザの操作に基づいて各種情報を表示する。表示部15には、例えばブラウザを介して所定のウェブページが表示される。表示部15は、ユーザ端末10が備える出力デバイス105により実現することができる。
【0022】
制御部11は、ユーザ端末10の各種制御を実行する。制御部11は、ユーザ端末10のプロセッサ101が、記憶部12に記憶されたプログラムや、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40等の他の情報処理装置から取得されたスクリプト等を実行することにより実現することができる。
【0023】
図4を参照して、ユーザ端末10が備える制御部11、及び記憶部12について更に説明する。
図4は、制御部21、及び記憶部12の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示されるように、制御部11は、操作受付部111と、送受信部112と、表示制御部113と、広告表示履歴更新部114とを有している。
【0024】
操作受付部111は、ユーザによる入力部14に対する各種の操作を受け付ける。操作受付部111は、例えば、ウェブページや広告に含まれる各種のリンクを選択する操作を受け付ける。当該リンクは、他のコンテンツに対応付けられており、例えば、他のウェブページや広告ページへの遷移の選択部、当該ウェブページや広告を閉じることの選択部等を含んでもよい。
【0025】
送受信部112は、メディアサーバ20、第1広告制御サーバ30、及び第2広告制御サーバ40との間で、各種のデータの送受信を実行する。送受信部112は、例えば、メディアサーバ20に、ウェブページのソース情報の要求を送信し、メディアサーバ20からウェブページのソース情報を受信してもよい。また、送受信部112は、例えば、ウェブページのソース情報に埋め込まれた所定のスクリプト等に基づいて、第1広告制御サーバ30や第2広告制御サーバ40に、所定のデータ(他のスクリプト等を含む)の要求を送信し、第1広告制御サーバ30や第2広告制御サーバ40から当該データを受信してもよい。また、送受信部112は、例えば、第1広告制御サーバ30や第2広告制御サーバ40に、所定の広告(インタースティシャル広告を含む)の表示データの要求を送信し、第1広告制御サーバ30や第2広告制御サーバ40から当該表示データを受信してもよい。
【0026】
表示制御部113は、表示部15における、各種のコンテンツ(ウェブページ等)や広告を含む画面の表示を制御する。本実施形態に係るユーザ端末10の表示制御部113は、記憶部12に記憶された広告表示履歴121に少なくとも基づいて、表示部15に、第2インタースティシャル広告を選択的に表示させてもよい。すなわち、例えば、表示制御部113は、広告表示履歴121が所定の内容を示す場合、第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させず、広告表示履歴121が他の所定の内容を示す場合、第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させてもよい。
【0027】
第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させないための広告表示履歴121の内容は、例えば、第1インタースティシャル広告が表示部15に所定回数表示されたことを含んでもよい。当該所定回数は、特に限定されず、ユーザや任意の管理者によって任意に設定可能であってもよく、1回でもよいし、任意の複数回であってもよい。
【0028】
また、第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させないための広告表示履歴121の内容は、第1インタースティシャル広告が表示部15に表示された回数以外の条件を含んでもよい。当該条件は、例えば、第1インタースティシャル広告が表示部15に表示された時間、同一ユーザが利用するユーザ端末10以外の端末の表示部に第1インタースティシャル広告が表示された回数や時間等によって規定されてもよい。
【0029】
また、第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させないための広告表示履歴121の内容は、第1インタースティシャル広告の種別毎に、規定されてもよい。ここで、第1インタースティシャル広告の種別とは、例えば、広告態様の種別(テキスト、画像、動画、及びこれらの組合せ)や、広告の内容(広告対象の商品の種類等)、その他の任意の種別を含んでもよい。また、第2インタースティシャル広告を表示部15に表示させないための広告表示履歴121の内容は、ユーザが任意に設定可能であってもよい。
【0030】
広告表示履歴更新部114は、表示部15による各種の広告の表示の履歴に基づいて、記憶部12に記憶された広告表示履歴を更新する。広告表示履歴更新部114は、例えば、第1コンテンツ(例えば、第1ウェブページ)に含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンク(例えば、第2ウェブページに遷移するためのリンク)が選択されることにより、第1インタースティシャル広告が表示された場合に、第1インタースティシャル広告が表示されたことを示す情報(例えば、「1」等のフラグ)を、広告表示履歴121として記憶部12に記憶させる。また、広告表示履歴更新部114は、例えば、所定の条件が満たされた場合(例えば、表示制御部113が、広告表示履歴121が第2インタースティシャル広告を表示するための条件を満たしているか否かの判定処理を行った場合等)、広告表示履歴121を、第1インタースティシャル広告が表示されていないことを示す情報(例えば、「0」等のフラグ)に更新してもよい。
【0031】
(3)広告制御システム1の処理例
図5、及び
図6を参照して、本発明の一実施形態に係る広告制御システム1による処理の一例を説明する。
図5は、広告制御システム1による処理の一例を示すシーケンス図である。
図6は、ユーザ端末10の表示部15に表示される画面の一例を示す図である。
【0032】
まず、ユーザがユーザ端末10のブラウザにメディアサーバ20が提供するウェブページP1のURLを入力すると、ユーザ端末10の操作受付部111が当該操作を受け付け、ユーザ端末10の送受信部112が、メディアサーバ20に記憶されているウェブページP1のソース情報をメディアサーバ20から受信する(ステップS101)。これにより、表示制御部113は、取得したウェブページP1のソース情報に基づいて、
図6の(a)に示すようなウェブページP1を作成し、表示部15に表示させる。ウェブページP1のURLは、例えば、「https://xxxxx/aaa.html」に設定される。
図6の(a)に示すように、ウェブページP1には、ウェブページP2(
図6の(c))に遷移するためのリンクL1が含まれている。
【0033】
次に、ユーザ端末10の送受信部112は、ウェブページP1のソース情報に埋め込まれた所定のスクリプトに基づいて、インタースティシャル広告A1の表示データの要求を、第1広告制御サーバ30に送信する(ステップS102)。第1広告制御サーバ30は、インタースティシャル広告A1の表示データの要求をユーザ端末10から受信すると、インタースティシャル広告A1の表示データをユーザ端末10に送信する(ステップS103)。
【0034】
更に、ユーザ端末10の送受信部112は、ウェブページP1のソース情報に埋め込まれた所定のスクリプトに基づいて、第1チェック用タグの要求を、第2広告制御サーバ40に通知する(ステップS104)。第2広告制御サーバ40は、第1チェック用タグの要求を受信すると、第1チェック用タグを、ユーザ端末10に送信する(ステップS105)。ここで、第1チェック用タグは、インタースティシャル広告A1の表示に関する処理を実行するためのスクリプトである。
【0035】
次に、ユーザがウェブページP1に表示されたリンクL1を選択すると、ユーザ端末10の操作受付部111が当該操作を受け付け(S106)、ユーザ端末10の表示制御部113は、ステップS102で受信したインタースティシャル広告A1の表示データに基づいて、例えば、
図6の(b)に示すようなインタースティシャル広告A1を、表示部15に表示する(S107)。
図6の(b)に示すように、インタースティシャル広告A1は、例えば、商品の画像A11、商品の説明A12、商品の広告ページへのリンクA13、及びインタースティシャル広告A1を閉じることの選択部A14等を含んでもよい。ユーザがリンクA13(画像A11や説明A12であってもよい)を選択した場合、ユーザ端末10の送受信部112は、商品の広告ページを提供する他の情報処理装置から当該広告ページのソース情報を取得し、ユーザ端末10の表示制御部113は、当該ソース情報に基づいて、商品の広告ページを表示部15に表示させてもよい。
【0036】
また、表示制御部113は、インタースティシャル広告A1が表示部15に表示された場合、ウェブページP1のソース情報に埋め込まれた所定のスクリプトに基づいて、ウェブページP1のURLに所定の識別子を付与する(S108)。識別子は、任意に構成されてもよく、例えば、ハッシュ及び当該ハッシュに続く文字列を含んでもよい。例えば、識別子を、「#A1A1A1」とすると、インタースティシャル広告A1が表示部15に表示されることにより、ウェブページP1のURLは、当該識別子が付与された「https://xxxxx/aaa.html#A1A1A1」などの表記となる。
【0037】
次に、ユーザ端末10の広告表示履歴更新部114は、第1チェック用タグに基づいて、ウェブページP1のURLに識別子が付与されたことを検知する(S109)。更に、ユーザ端末10の広告表示履歴更新部114は、第1チェック用タグに基づいて、記憶部12に記憶された広告表示履歴を、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示す情報(例えば、「1」等のフラグ)に更新する(S110)。
【0038】
次に、ユーザが、インタースティシャル広告A1を閉じる操作(例えば、選択部A14を選択する操作)を行うと、ユーザ端末10の操作受付部111が当該操作を受け付け(S111)、ユーザ端末10の送受信部112は、インタースティシャル広告A1が閉じられたことの通知をメディアサーバ20に送信する(S112)。当該通知には、ウェブページP2のソース情報の要求が含まれていてもよい。
【0039】
メディアサーバ20は、インタースティシャル広告A1が閉じられたことの通知をユーザ端末10から取得すると、ウェブページP2のソース情報を抽出し、ユーザ端末10に送信する(S113)。ユーザ端末10の表示制御部113は、受信したウェブページP2のソース情報に基づいて、例えば、
図6の(c)に示すようなウェブページP2を表示部15に表示させる(S114)。
【0040】
更に、ユーザ端末10の送受信部112は、ウェブページP2のソース情報に埋め込まれた所定のスクリプトに基づいて、第2チェック用タグの要求を、第2広告制御サーバ40に送信する(ステップS115)。第2広告制御サーバ40は、第2チェック用タグの要求を受信すると、第2チェック用タグを、ユーザ端末10に送信する(ステップS116)。ここで、第2チェック用タグは、インタースティシャル広告A2の表示に関する処理を実行するためのスクリプトである。
【0041】
次に、ユーザ端末10の表示制御部113は、第2チェック用タグに基づいて、記憶部12に記憶された広告表示履歴を参照して、当該広告表示履歴が、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示すか否かを判定する(S117)。
【0042】
ステップS117において、広告表示履歴が、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示さないと判定された場合(S117;No)、ユーザ端末10の送受信部112は、第2チェック用タグに基づいて、インタースティシャル広告A2の表示データの要求を、第2広告制御サーバ40に送信する(ステップS118)。次に、第2広告制御サーバ40は、インタースティシャル広告A2の表示データの要求をユーザ端末10から受信すると、インタースティシャル広告A2の表示データをユーザ端末10に送信する(ステップS119)。
【0043】
次に、ユーザ端末10の表示制御部113は、ステップS119で受信したインタースティシャル広告A2の表示データに基づいて、例えば、
図6の(d)に示すようなインタースティシャル広告A2を表示部15に表示する(S120)。
図6の(d)に示すように、インタースティシャル広告A2は、例えば、商品の画像A21、商品の説明A22、商品の広告ページへのリンクA23、及びインタースティシャル広告A2を閉じることの選択部A24等を含んでもよい。ユーザがリンクA23(画像A21や説明A22であってもよい)を選択した場合、ユーザ端末10の送受信部112は、商品の広告ページを提供する他の情報処理装置から当該広告ページのソース情報を取得し、ユーザ端末10の表示制御部113は、当該ソース情報に基づいて、商品の広告ページを表示部15に表示させてもよい。また、ユーザがリンクA24を選択した場合、表示制御部113は、再び、ウェブページP2を表示部15に表示させてもよい。
【0044】
一方、ステップS117において、広告表示履歴が、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示すと判定された場合(S117;Yes)、上述したステップS118~S120は実行されない。すなわち、ユーザ端末10の表示制御部113は、広告表示履歴が、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示すと判定された場合(S117;Yes)、インタースティシャル広告A2を表示部15に表示させずに、ウェブページP2を表示部15に表示させたままとする。また、当該判定処理が実行された場合、広告表示履歴更新部114は、記憶部12に記憶された広告表示履歴を、インタースティシャル広告A1が表示されていないことを示す情報(例えば、「0」等のフラグ)に更新する。これにより、広告表示履歴が、インタースティシャル広告A1が表示されたことを示す場合、インタースティシャル広告A2が表示されることなく、ウェブページP2が表示されるため、過度なインタースティシャル広告の表示が抑制される。
【0045】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0046】
1…広告制御システム、10…ユーザ端末、11…制御部、111…操作受付部、112…送受信部、113…表示制御部、114…広告表示履歴更新部、12…記憶部、121…広告表示履歴、13…通信部、14…入力部、15…表示部、101…プロセッサ、102…記憶装置、103…通信IF、104…入力デバイス、105…出力デバイス、20…メディアサーバ、30…第1広告制御サーバ、40…第2広告制御サーバ、50…通信ネットワーク
【要約】
【課題】インタースティシャル広告の過度な表示を抑制することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1コンテンツに含まれる、第2コンテンツに対応付けられたリンクの選択を受け付ける受付部と、リンクが選択された場合、少なくとも第1インタースティシャル広告の表示履歴に基づいて、第2インタースティシャル広告を選択的に表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】
図5