(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
A47B 13/06 20060101AFI20221202BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20221202BHJP
A47B 91/12 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
A47B13/06
A47B13/00 Z
A47B91/12
(21)【出願番号】P 2018172313
(22)【出願日】2018-09-14
【審査請求日】2021-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】391006441
【氏名又は名称】山田工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101535
【氏名又は名称】長谷川 好道
(74)【代理人】
【識別番号】100161104
【氏名又は名称】杉山 浩康
(72)【発明者】
【氏名】木宮 修
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-048878(JP,U)
【文献】特開2014-171664(JP,A)
【文献】特開2017-055914(JP,A)
【文献】特開2006-280797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00-13/16、91/12、96/18
F16B 12/00-12/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚を天板下面に取付ける取付金具を有し、
前記取付金具の側部に、前記取付金具の外側に位置するように前記脚を取付ける脚取付部を形成し、前記脚の天板側部から脚の内部に挿入する挿入部材を設け、
前記脚取付部は、前記脚の外面と係合する抑え部を2個有し、この抑え部をV字状に配設し、
連結部材により、前記挿入部材と前記取付金具の脚取付部を連結するとともに、前記脚の一部を、前記挿入部材と前記取付金具の抑え部とで挟持して保持するようにし、
前記取付金具の側部に、係合ピンを外側方向に突出するように設け、前記脚に前記係合ピンと係合する第1係合穴を形成し、前記挿入部材に前記係合ピンと係合する第2係合孔を形成し、
前記取付金具に、天板側と反対側に開口する下側開口と、脚取付部に開口する脚側開口とを連通する取付穴を形成し、前記脚にボルト挿通穴を形成し、前記挿入部材に、内周に雌ねじが刻設された連結部を形成し、
各脚に対し、1本のボルトを、取付金具に形成した下側開口から挿通し、前記挿入部材における連結部の雌ねじに螺合することにより、挿入部材と前記取付金具を連結するようにし
たことを特徴とするテーブル。
【請求項2】
前記脚取付部において、両抑え部の内側端部に亘って、前記脚側開口を形成したことを特徴とする請求項
1記載のテーブル。
【請求項3】
前記脚の軸芯が、天板側からその反対側に向かうほど、天板の外周面側に位置することを特徴とする請求項1又は
2記載のテーブル。
【請求項4】
前記ボルトを、脚の軸芯に対して、傾斜するように取付けたことを特徴とする請求項
1又は2記載のテーブル。
【請求項5】
前記挿入部材を前記脚に取り付けた際に、前記挿入部材の一部は、前記脚の端部を覆う化粧キャップであることを特徴とする請求項1乃至
4の何れか1項に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テーブルの天板の下部には、天板を支持するとともに、天板を補強する支持部材が、天板の外縁部の周方向全体に亘って設けられている。
【0003】
近年、テーブルを斜め上方から見た際に、この支持部材が見えず、外観をすっきりとさせるため、支持部材のテーブル天板に対する取付け位置を、天板の外周部よりも内側に設けることが提案されている。
【0004】
このようなテーブルとして、天板の下部における4隅に、脚を天板に対して固定する取付金具を設け、隣り合う取付金具における内側端部間に支持部材を架設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
天板の形状や全体に応じ、脚の横断面形状を変更することがある。しかし、上記従来技術のテーブルにおいては、その脚の上端部に、取付金具の固定部を嵌合挿入するように形成されているため、例えば、脚の横断面形状が四角形状のテーブルと、丸形状のテーブルを製造しようとした場合、2種類の取付金具を容易する必要がある。
【0007】
このように、脚の横断面形状に応じて、複数種類の取付金具を用意すると、製造コストが高くなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、脚の横断面形状が異なっても、同一の取付金具を用いて、天板に取り付けることができるテーブルを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、脚を天板下面に取付ける取付金具を有し、
前記取付金具の側部に、前記取付金具の外側に位置するように前記脚を取付ける脚取付部を形成し、前記脚の天板側部から脚の内部に挿入する挿入部材を設け、
前記脚取付部は、前記脚の外面と係合する抑え部を2個有し、この抑え部をV字状に配設し、
連結部材により、前記挿入部材と前記取付金具の脚取付部を連結するとともに、前記脚の一部を、前記挿入部材と前記取付金具の抑え部とで挟持して保持するようにし、
前記取付金具の側部に、係合ピンを外側方向に突出するように設け、前記脚に前記係合ピンと係合する第1係合穴を形成し、前記挿入部材に前記係合ピンと係合する第2係合孔を形成し、
前記取付金具に、天板側と反対側に開口する下側開口と、脚取付部に開口する脚側開口とを連通する取付穴を形成し、前記脚にボルト挿通穴を形成し、前記挿入部材に、内周に雌ねじが刻設された連結部を形成し、
各脚に対し、1本のボルトを、取付金具に形成した下側開口から挿通し、前記挿入部材における連結部の雌ねじに螺合することにより、挿入部材と前記取付金具を連結するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記脚取付部において、両抑え部の内側端部に亘って、前記脚側開口を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記脚の軸芯が、天板側からその反対側に向かうほど、天板の外周面側に位置することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ボルトを、脚の軸芯に対して、傾斜するように取付けたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、前記挿入部材を前記脚に取り付けた際に、前記挿入部材の一部は、前記脚の端部を覆う化粧キャップであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のテーブルは、取付金具の側部に、取付金具の外側に位置するように脚を取付ける脚取付部を形成し、脚の天板側部から脚の内部に挿入する挿入部材を設け、脚取付部は、脚の外面と係合する抑え部を2個有し、この抑え部をV字状に配設し、連結部材により、挿入部材と取付金具の脚取付部を連結するとともに、脚の一部を、挿入部材と取付金具の抑え部とで挟持して保持するようにしたことにより、脚の横断面形状が異なる脚でも、同一の取付金具を用いて、天板に取り付けることができる。これにより、取付金具を共用でき、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施例1に係るテーブルを上側から見た斜視図。
【
図6】本発明の実施例1に用いる取付金具に対し、脚と挿入部材を取付けた状態の斜視図。
【
図13】本発明の実施例1に用いる取付金具の斜視図。
【
図21】本発明の実施例3に係るテーブルの一例の斜視図。
【
図22】
図21のテーブルに用いる取付金具に対し、脚と挿入部材を取付けた状態の上面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
【0018】
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係るテーブル1の上側から見た斜視図、
図2は、その正面図、
図3は、その右側面図、
図4は、その底面図、
図5は、その下側から見た斜視図である。以下において、天板2側を上側、その反対側を下側として説明する。
【0019】
テーブル1は、上面形状が長方形状の天板2を有し、天板2における下面の4隅には、脚3を天板2の下面側に取付けるための取付金具4が計4個固設されている。
【0020】
脚3は、
図6~
図9に示すように、その横断面形状が、正方形状に形成されているとともに、内部には中空部3aが形成された金属製の角パイプで形成され、
図11に示すように、その上端は開口している。脚3の断面形状は、その軸芯方向全体に亘って、略同じ形状となるように形成されている。本実施例では、脚3を金属で構成したが、所定の強度を確保できれば、樹脂等の任意の部材で構成することができる。
【0021】
脚3の上端と天板2との間には、
図2,
図3に示すように、空間Dが形成され、脚3の上端と天板2の下面とは当接しないようになっている。なお、空間Dを形成せず、脚3の上端が天板2の下面に当接するようにしてもよい。
【0022】
脚3における上端部の側部には、
図11,
図12に示すように、ボルト挿通穴5が脚3の外周面を貫通して形成されている。また、脚3における上端部の側部で、かつ、ボルト挿通穴5の上部には、第1係合穴6が、脚3の外周面を貫通して形成されている。
【0023】
脚3の上端部には、
図9,
図11に示すように、挿入部材7が上方から中空部3a内に挿入され、挿入部材7により脚3の上方開口部が閉塞される。
【0024】
挿入部材7には、これを脚3の中空部3a内に挿入した状態において、ボルト挿通穴5に対応する位置に連結部7aが設けられ、連結部7aの内周面には雌ねじが刻設されている。また、挿入部材7には、これを脚3の中空部3a内に挿入した状態において、脚3の第1係合穴6と対応する位置に、第2係合穴7bが外側に開口するように形成されている。
【0025】
挿入部材7には、挿入部材7を脚3の中空部3a内に挿入した際に、脚3の上端開口全体を覆う化粧部7cを有する。
【0026】
挿入部材7の脚3の内周面側には、
図11に示すように、脚3の内面形状の一部に対応した抑え面8が、平面状にされている。
【0027】
取付金具4は、
図8~
図10に示すように、本体部9を有し、この本体部9の上部には、天板2の下面に対して取付けるための天板取付部10が、本体部9から外側方向に突出する鍔状に形成されている。天板取付部10には、その表裏方向に貫通する取付穴10aが複数形成され、
図4に示すように、取付穴10aにボルト12等を挿通し天板2の下面側に固定することで、取付金具4を天板2の下面に取付けることができるようになっている。
【0028】
本体部9において、
図4に示すように、天板2における所定の位置Cから天板2の角部方向に向かう軸X-X方向おける一方の端部、すなわち、取付金具4の側部には、脚3を取付けるための脚取付部11が形成されている。脚取付部11は、
図7,
図17に示すように、脚3の異なる外周面にそれぞれ係合する2つの抑え部11a,11bを有する、抑え部11a,11bは、その上下方向は軸X-Xに対して直交し、かつ、軸X-X方向において、内側から外側に向かうほど、軸X-X方向と直交するY-Y方向における外側方向に位置するようにテーパ状に形成されている。また、抑え部11aと抑え部11bで形成される角度は、略90°に設定され、抑え部11aと抑え部11bはV字状に配設されている。本実施例においては、抑え部11aと抑え部11bで形成される角度を略90°に設定したが、この角度は任意に設定することができる。
【0029】
抑え部11aと抑え部11bが交わる中心部には、係合ピン14が軸X-X方向で、かつ、抑え部11a,11bの中心部から外側方向に突出するように設けられている。この係合ピン14を、脚3の第1係合穴6と、挿入部材7の第2係合穴7b内に挿通することで、脚3,挿入部材7と、取付金具4が、相互に係合できるようになっている。
【0030】
本体部9における軸X-X方向の他方の端部には、
図7に示すように、支持部材15を取付ける支持取り付け部16が2つ設けられている。支持部材15は、角パイプで構成され、天板2の下方に設けられて、天板2を支持するとともに強度を補強する。
【0031】
それぞれの支持取り付け部16に、支持部材15を取付けると、
図4に示すように、隣接する両支持部材15,15は相互に直交するようになっている。支持取り付け部16,16間には、
図12,
図15,
図18に示すように、雌ねじが刻設されたボルト取付穴17が設けられている。
【0032】
支持部材15,15の端部間に、
図5に示すように、連結金具23を架設して取り付け、連結金具23を、ボルトによりボルト取付穴17に対して固定することにより、支持部材15を、取付金具4を介して天板2に対して固定することができるようになっている。また、長尺の支持部材15の軸方向の中間部は、
図4,
図5に示すように、固定金具26により天板2の下面に対して固定されている。なお、固定金具26は設けなくてもよい。
【0033】
本体部9には、
図18に示すように、その天板取付部10と反対側、すなわち、本体部9の下部に下側開口18が形成されている。また、脚取付部11における抑え部11a,11bの中心部には、係合ピン14の下側に位置して、抑え部11a,11bの内側端部に亘って、脚側開口19が開口形成されている。この下側開口18と脚側開口19を連通する取付穴20が、天板取付部10の上面、すなわち、天板2の上面に対して傾斜するように形成されている。
【0034】
次に、テーブル1の組み立て方法について説明する。
【0035】
先ず、取付金具4の支持取り付け部16に支持部材15の端部を挿入し、支持部材15,15端部間に連結金具23を架設するとともに、ボルトを、連結金具23の取付穴に挿通した後に、取付金具4のボルト取付穴17に螺合し、取付金具4に対し支持部材15,15を固定する。
【0036】
次に、ボルト12を、
図4に示すように、取付金具4における天板取付部10の取付穴10aに挿通した後に天板2の下面に固定し、4個の取付金具4を、天板2の所定の位置に取付ける。また、固定金具26により、支持部材15を、天板2の下面に対して固定する。
【0037】
次に、
図9に示すように、脚3の中空部3a内に、挿入部材7を上方から挿入すると、化粧部7cは、脚3の上端開口全体を覆って閉塞させ、化粧部7cは、化粧キャップの役割を果たす。挿入部材7を挿入した状態で、取付金具4の係合ピン14を、脚3の第1係合穴6と、挿入部材7の第2係合穴7b内に挿通し、相互に係合させて、取付金具3に対する脚3の位置決めを行う。
【0038】
次に、ボルト24を、取付金具4の下側開口18から取付穴20内に挿入し、脚3のボルト挿通穴5を挿通させた後に、挿入部材7の連結部7aの雌ねじに螺合し、取付金具4と挿入部材7を取り外し可能に連結する。ボルト20と連結部7aの雌ねじが連結部材21を構成する。なお、取付金具4と挿入部材7を、取り外し可能に連結することができれば、連結部材21以外にも任意の連結手段を用いることができる。
【0039】
取付金具4と挿入部材7を連結することにより、脚3の一部である取り付け部分は、取付金具4の抑え部11a,11bと挿入部材7の抑え面8により挟持され、脚3の位置を保持することができる。脚3は、取付金具4の軸X-Xと天板2の上面に対して直交するように取り付けられる。
【0040】
同様の組付け方法により、4本の脚3を天板2の4隅に取付け、テーブル1を得る。
【0041】
テーブル1を上記のように構成したことにより、テーブル1は以下のような作用、効果を奏する。
【0042】
脚3の取り付け部分を、取付金具4の抑え部11a,11bと挿入部材7の抑え面8により挟持、保持することにより、脚3の取り付け部分の取付強度を、高めることができる。
【0043】
取付金具4における本体部9の一方に脚3を取付け、他方に支持部材15を取付けるようにしたことにより、天板2に対する支持部材15の取付位置を脚3よりも内側にすることができ、
図1に示すように、テーブル1の斜め上からみると支持部材15が視認されず、テーブル1をすっきりとした外観とすることができる。
【0044】
また、脚3を、その断面形状が、図示にした形状よりも、大きい場合でも小さい場合でも、同一の取付金具4を用いて、天板2に良好に取り付けることができ、脚3の大きさに応じて、取付金具4を複数種類用意する必要がなく、部品点数を低減でき、製造コストを低減できる。
【0045】
また、天板2に対する脚3の取付角度は、脚3の外面と、取付金具4における脚取付部11の抑え部11a,11bの形状により決まるため、その部分の形成加工は、脚の上端面が所定角度となるように切断加工するものより容易であり、製造コストを低減できる。
【0046】
また、挿入部材7を脚3に挿入し、脚3の側面方向から挿入部材7と取付金具4を連結部材21により連結したことにより、挿入部材7を脚3に溶接等により固定することなく、挿入部材7の脚3からの脱離を防止できる。
【0047】
また、脚3を、その側部を用いて、取付金具4に連結したことにより、脚3の端面の加工精度を低く設定しても、テーブル1の組み立てに、影響を及ぼさないため、脚3の製造が容易で、テーブル1の製造コストを低減できる。
【0048】
また、挿入部材7を、脚3に対して溶接固定する必要がないことから、脚3として必要な強度を確保することができれば、脚3を金属以外の任意の素材を用いて構成することもできる。
【0049】
また、ボルト24を、取付金具4の下側開口18から挿入して、取付金具4に脚3を取付けるため、天板2に取付金具4と支持部材15を固定した状態で、脚3のみを容易に着脱することができる。
【0050】
[実施例2]
上記実施例1においては、脚3を、取付金具4の軸X-Xと天板2の上面に対して直交するように取り付けたが、脚3の軸芯を、上方(天板2側)から下方(天板2と反対側)に向かうほど、天板2の外周面(側面)側に位置するようにしてもよい。
【0051】
抑え部11a,11bは、その上下方向において、上方(天板2側)から下方(天板2と反対側)に向かうほど、天板2の外周面(側面)側に位置するように形成される。
【0052】
取付金具4を上記実施例1における取付位置より天板2の内側に設けるとともに、脚3の下端が、天板2の外周面より天板2の側面より外側に突出しないことが好ましい。
【0053】
上記以外の構成は、上記実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0054】
本実施例2においても、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
【0055】
上記実施例1においては、脚3を、天板2の上面に対して直交するように取り付けたことにより、テーブル1の上方から見た場合、脚3は下側に向かうほど、天板2の内側に位置するように見えることがある。
【0056】
それに対し、本実施例2においては、脚3の軸芯を、上方(天板2側)から下方(天板2と反対側)に向かうほど、天板2の外周面(側面)側に位置するようにしたことにより、テーブル1の上方から見た場合に、脚3は天板2に対し直交、若しくは、天板2の側面側に位置するように見えるようになり好ましい。
【0057】
[実施例3]
上記実施例1,2においては、脚3の断面を四角形状で構成したが、その断面形状は、四角形状以外にも、円形や、六角形などの多角形状など様々な形状で構成することができる。
【0058】
取付金具4の抑え部11aと抑え部11bをV字状に配設して、それぞれの抑え部11a,11bが、脚の外面に当接するようにしたことにより、脚における取付金具4に対する取付部分の形状が、軸方向全体に亘って同じ形状に形成されていれば、脚の断面形状が、どのような形状に形成されていても、同一の取付金具4を用いて、脚を取付けることができるため、取付金具4を共有化でき、部品点数を低減し製造コストを低減できる。
【0059】
例えば、
図21~
図23に示すように、脚33を、断面形状が円状の円筒パイプで構成するようにしてもよい。
【0060】
脚33の上端部には、
図21~
図23に示すように、上記実施例1と同様に、ボルト挿通穴5と第1係合穴6が形成されている。挿入部材37は、上記実施例1と同様に、脚33の内面形状の一部に対応した抑え面38が形成され、それ以外の構造は上記実施例1,2と同様に構成される。
【0061】
脚33が、真円形状であっても、抑え部11a,11bの一部が、脚33の外面に当接し、脚33は、取付金具4の抑え部11a,11bと挿入部材37の抑え面38により挟持され、脚33の位置を確実に保持するとともに、取り付け部分の脚33の強度を高めることができる。
【0062】
上記以外の構成は、上記実施例1,2と同様であるため、上記実施例,2と同様の符号を付してその説明を省略する。
【0063】
本実施例3においても、上記実施例1,2と同様の作用、効果を奏する。
【0064】
[実施例4]
上記実施例1~3においては、天板2の上面形状を長方形状に形成し、その4隅に脚3,33を配設したが、天板2の形状は長方形状以外にも任意に設定することができる。また、脚3,33の本数は3本以上であれば任意の数に設定するとともに、その取付位置は任意に設定することができる。また、天板2の形状によっては、上記実施例1で用いた支持部材15を設けなくてもよい。
【0065】
上記以外の構成は、上記実施例1~3と同様であるため、その説明を省略する。
【0066】
本実施例4においても、上記実施例1~3と同様の作用、効果を奏する。
【符号の説明】
【0067】
1 テーブル
2 天板
3,33 脚
4 取付金具
5 ボルト挿通穴
7,37 挿入部材
7a 連結部
11 脚取付部
11a,11b 抑え部
18 下側開口
19 脚側開口
20 取付穴
21 連結部材