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  • 特許-血行促進装置 図1
  • 特許-血行促進装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】血行促進装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20221202BHJP
【FI】
A61H15/00 340B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020006582
(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公開番号】P2021112385
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-09-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開昭50-025082(JP,A)
【文献】特開2019-071978(JP,A)
【文献】特開2018-183459(JP,A)
【文献】特開昭48-002890(JP,A)
【文献】実開平06-066665(JP,U)
【文献】特開2005-198919(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の特定部位の少なくとも一部を覆う筐体と、
使用者の生体情報を取得する情報取得部と、
前記筐体の内部に設けられ、前記筐体の内側に挿入された前記特定部位に刺激を与える刺激付与部とを備え、
前記情報取得部で得られた情報に基づいて、前記刺激付与部の動作制御が行われ、
前記筐体の内部に設けられ、前記生体情報に基づいて特定された使用者ごとに、前記刺激付与部の動作状態と、前記生体情報を、時系列で記録する記録部を更に備える、 血行促進装置。
【請求項2】
前記情報取得部で得られた情報と、前記記録部に記録された過去の前記刺激付与部の動作状態とに基づいて、前記刺激付与部の動作制御が行われる、請求項に記載の血行促進装置。
【請求項3】
前記筐体の内部に設けられた通信部を更に備え、
前記刺激付与部が動作を開始してから第1時間が経過した後に、前記情報取得部で得られた情報に基づいて、前記通信部は外部の装置に警告情報を送信する、請求項1または請求項2に記載の血行促進装置。
【請求項4】
前記警告情報には、前記情報取得部で得られた情報と、前記血行促進装置の位置情報が含まれる、請求項に記載の血行促進装置。
【請求項5】
前記刺激付与部は、凹凸が前記特定部位を押圧するローラーを有し、
前記ローラーは、前記生体情報に含まれる血流の方向情報に基づいて、回転方向が制御される、請求項1~のいずれかに記載の血行促進装置。
【請求項6】
前記情報取得部は、環境情報と、前記生体情報とを取得するものであり、
前記環境情報と前記生体情報とに基づいて、前記刺激付与部の動作制御が行われる、請求項1に記載の血行促進装置。
【請求項7】
記情報取得部で得られた前記環境情報と前記生体情報と、前記記録部に記録された過去の前記刺激付与部の動作状態とに基づいて、前記刺激付与部の動作制御が行われる、請求項に記載の血行促進装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血行促進装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、下肢血流促進用トレーニング器が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3220504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、使用者が自ら装置の動作制御を行う必要がある。
【0005】
したがって本発明の目的は、使用者の状態を考慮した動作制御が可能な血行促進装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る血行促進装置は、使用者の特定部位の少なくとも一部を覆う筐体と、使用者の生体情報を取得する情報取得部と、筐体の内部に設けられ筐体の内側に挿入された特定部位に刺激を与える刺激付与部とを備える。情報取得部で得られた情報に基づいて、刺激付与部の動作制御が行われる。
【0007】
使用者の生体情報など情報取得部で得られた情報に基づいて、自動的に強度を調整しながら、当該使用者の特定部位に刺激を与えて、血行を促進させることが可能になる。
【0008】
好ましくは、血行促進装置は、筐体の内部に設けられ、生体情報に基づいて特定された使用者ごとに、刺激付与部の動作状態と、生体情報を、時系列で記録する記録部を更に備える。
【0009】
記録部に記録された、過去の刺激付与部の動作状態と、生体情報などとの関係に基づいて、次に、刺激付与部を動作させるときの動作制御に役立てることが可能になる。
【0010】
さらに好ましくは、情報取得部で得られた情報と、記録部に記録された過去の刺激付与部の動作状態とに基づいて、刺激付与部の動作制御が行われる。
【0011】
記録部に記録された、過去の刺激付与部の動作状態と、生体情報などとの関係に基づいて、次に、刺激付与部を動作させるときの動作制御を最適に行うことが可能になる。
【0012】
また、好ましくは、血行促進装置は、筐体の内部に設けられた通信部を更に備える。刺激付与部が動作を開始してから第1時間が経過した後に、情報取得部で得られた情報に基づいて、通信部は外部の装置に警告情報を送信する。
【0013】
刺激付与部による刺激付与によっても血行促進の効果が得られない場合に、外部の装置の管理者に対して、当該使用者の警告情報を伝えることが可能になる。
【0014】
さらに好ましくは、警告情報には、情報取得部で得られた情報と、血行促進装置の位置情報が含まれる。
【0015】
外部の装置の管理者に、当該使用者の生体情報や位置情報を知らせることが可能になる。
【0016】
また、好ましくは、刺激付与部は、凹凸が特定部位を押圧するローラーを有する。ローラーは、生体情報に含まれる血流に関する情報に基づいて、回転方向が制御される。
【0017】
筐体に挿入(装着)する使用者の方向に応じて、最適なローラーの回転方向を決定することが可能になる。
【0018】
また、好ましくは、情報取得部は、環境情報と、生体情報とを取得する。環境情報と生体情報とに基づいて、刺激付与部の動作制御が行われる。
【0019】
さらに好ましくは、記録部は、使用者ごとに、刺激付与部の動作状態と、生体情報と、環境情報とを、時系列で記録する。情報取得部で得られた環境情報と生体情報と、記録部に記録された過去の刺激付与部の動作状態とに基づいて、刺激付与部の動作制御が行われる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように本発明によれば、使用者の状態を考慮した動作制御が可能な血行促進装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態における血行促進装置の斜視図である。
図2】血行促進装置の各部の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0023】
(血行促進装置1)
本実施形態における血行促進装置1は、使用者の腕などに装着した状態で使用される。
血行促進装置1は、筐体10と、情報取得部20と、刺激付与部30と、通信部40と、記録部50と、電源部60とを備える(図1図2参照)。
図2は、断面構成図であるが、筐体10の内部の構造(刺激付与部30など)を示すために、ハッチングを省略している。
【0024】
(筐体10)
筐体10は、内側面10aを含む筒状部材で、血行促進装置1の情報取得部20と刺激付与部30と通信部40と記録部50と電源部60を収納する。
筐体10の内側面10aで覆われた空間(挿入孔10b)に、使用者の腕など血行促進対象領域(特定部位)が挿入される。
筐体10は、断面が略O字状で構成されてもよいし、一部が開口した略C字状で構成されてもよい。すなわち、筐体10は、使用者の特定部位の少なくとも一部を覆う。
また、筐体10は、軸方向に長い略円筒形状で構成されてもよいし、軸方向が短い略リング形状で構成されてもよい。
内側面10aは、刺激付与部30からの刺激が、使用者の特定部位に到達するように、布など形状が変化しやすい部材で構成される。
【0025】
(情報取得部20)
情報取得部20は、筐体10の内部に収容され、内側面10aで、使用者の特定部位の一部と接する位置に設けられる。
情報取得部20は、使用者の生体情報(血圧、汗、体温、血流の方向、血流量など)、および使用者の周囲の環境情報(気温、湿度など)を取得する。
生体情報は、刺激付与部30の動作制御、使用者の特定などに用いられる。
情報取得部20の生体情報を取得するセンサーは、使用者の特定部位と直接的に触れるように構成されてもよいし、内側面10aを介して、使用者の特定部位と間接的に触れるように構成されてもよい。
情報取得部20の環境情報を取得するセンサーは、外気と直接触れるように構成されてもよいし、筐体10の外側面を介して、外気と間接的に触れるように構成されてもよい。
【0026】
なお、情報取得部20は、筐体10の内部に収容される形態であってもよいが、使用者の他の部位に装着される形態であってもよい。この場合、無線通信により、当該他の部位の近傍で情報取得部20が取得した生体情報などが、通信部40に送信され、後述する刺激付与部30の動作制御に用いられる。
【0027】
刺激付与部30の動作制御は、情報取得部20が行ってもよいし、情報取得部20とは別体の制御装置(CPUなど、不図示)が行ってもよい。
【0028】
(刺激付与部30)
刺激付与部30は、使用者の特定部位に、押圧などの刺激を与える器具である。
刺激付与部30は、第1ローラー30a~第4ローラー30dを有する。
第1ローラー30a~第4ローラー30dは、筐体10の内部に収容され、内側面10aを介して、ローラーの回転によって、当該ローラーの凹凸が使用者の特定部位を押圧し、刺激を与える。
第1ローラー30a~第4ローラー30dは、使用者の特定部位が挿入孔10bに挿入される方向に並べて配置される。
【0029】
ただし、第1ローラー30a~第4ローラー30dの配置方法は、当該挿入方向に限るものではない。
また、刺激を与える器具は、ローラーに限るものではない。
また、刺激を与える器具の数は、4つに限るものではない。
【0030】
例えば、刺激付与部30は、外部から空気を取り入れ、取り入れた空気で筐体10の内側面10aを膨らませたり萎ませたりする装置で、当該装置が、使用者の特定部位を圧迫して刺激を与える形態が考えられる。
また、例えば、刺激付与部30は、使用者の特定部位に接触して、低周波数のパルス電流を流す装置で、当該装置が、使用者の特定部位に刺激を与える形態が考えられる。
また、例えば、刺激付与部30は、使用者の特定部位を温める若しくは冷やす装置で、当該装置が高温若しくは低温により使用者の特定部位に刺激を与える形態が考えられる。
【0031】
刺激付与部30は、情報取得部20で得られた生体情報と環境情報とに基づいて動作制御される。
【0032】
例えば、情報取得部20で得られた生体情報に含まれる体温Tが、温度閾値Tthよりも低い場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転し、体温Tが温度閾値Tth以上に高くなった時に、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転を停止する。
【0033】
また、さらに、体温Tの上昇速度TSが、第1温度上昇閾値TSth1よりも遅い場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが早く(または遅く)回転し、体温Tの上昇速度TSが、第2温度上昇閾値TSth2(TSth2>TSth1)よりも早い場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが遅く(または早く)回転する。
【0034】
上述の例では、生体情報だけに基づいて、刺激付与部30の動作制御が行われる例を示したが、生体情報と環境情報の両方に基づいて、刺激付与部30の動作制御が行われても良い。
例えば、情報取得部20で得られた生体情報に含まれる体温Tが、温度閾値Tthよりも低く、且つ情報取得部20で得られた環境情報に含まれる気温Teが、外気温閾値Tethよりも低い場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転し、体温Tが温度閾値Tth以上に高くなった、若しくは気温Teが外気温閾値Teth以上に高くなった時に、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転を停止する。
【0035】
また、例えば、情報取得部20で得られた生体情報に含まれる血流量Bが、血流量閾値Bthよりも少ない場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転し、血流量Bが血流量閾値Bth以上に多くなった時に、第1ローラー30a~第4ローラー30dが回転を停止する。
【0036】
また、さらに、血流量Bの増加速度BSが、第1血流量増加閾値BSth1よりも少ない場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが早く(または遅く)回転し、血流量Bの増加速度BSが、第2血流量増加閾値BSth2(BSth2>BSth1)よりも多い場合には、第1ローラー30a~第4ローラー30dが遅く(または早く)回転する。
【0037】
また、例えば、情報取得部20で得られた生体情報に含まれる特定部位の血流の方向に基づいて、第1ローラー30a~第4ローラー30dの回転方向が制御される。
すなわち、筐体10の挿入孔10bに使用者の特定部位が挿入される方向に対応して、ローラーの回転方向が制御される。
【0038】
例えば、第1ローラー30a~第4ローラー30dは、使用者の特定部位の血流に沿う方向に、ローラーの凸部が使用者の特定部位を押す回転になるように動作制御される。
ただし、一部又は全部のローラーが、血流に反する方向に、ローラーの凸部が使用者の特定部位を押す回転になるように動作制御されてもよい。
【0039】
閾値との関係で、ローラーを早く回転させたり遅く回転させたりする制御は、使用者ごとに異なるものであってよい。
具体的には、使用者ごとに、ローラーを早く(または遅く)動作させた時の、体温Tの時系列変化、血流量Bの時系列変化が、記録部50に記録され、血流を促進させるために必要なローラーの回転数が決定される。
【0040】
例えば、第1ローラー30aを早く回転させ、第2ローラー30bを遅く回転させ、第3ローラー30cと第4ローラー30dを停止させた場合に、第1血流量増加閾値BSth1と第2血流量増加閾値BSth2の間の血流量増加速度BSで、ある使用者の血流量Bを血流量閾値Bth以上にすることが出来た場合には、次に、当該使用者の血流量Bが血流量閾値Bthよりも少なくなった場合に、刺激付与部30は同じ動作制御を行う。
【0041】
すなわち、情報取得部20で得られた最新の情報(生体情報、環境情報)と、記録部50に記録された過去の情報(生体情報、環境情報、刺激付与部30の動作状態)とに基づいて、刺激付与部30の動作制御が行われる。
【0042】
また、第1ローラー30a~第4ローラー30dは、生体情報などに基づいて、同じ動作制御が行われてもよいし、異なる動作制御が行われてもよい。
【0043】
(通信部40)
通信部40は、無線通信で、外部の装置90と信号送受信を行う。
無線通信の通信手段は、電話回線、RFタグの通信方式の他、当該無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するもので、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))や、IEEE802.11(無線LAN)などが考えられる。
【0044】
例えば、情報取得部20で得られた生体情報に含まれる体温Tが、刺激付与部30が動作を開始してから第1時間T1が経過した後でも、温度閾値Tth以上に高くならない場合に、外部の装置90に当該使用者の生体情報を含む警告情報を送信する。
【0045】
なお、第1時間T1は、一定の値(例えば、T1=1時間)が設定されてよいし、使用者、生体情報、環境情報の少なくとも1つに基づいて、異なる値が設定されてもよい。
例えば、記録部50に記録された情報から、刺激付与部30を動作させてから血行促進の効果が現れるまでに時間がかかる使用者については、第1時間T1が長い値(例えば、T1=2時間)が設定される。
【0046】
(記録部50)
記録部50は、情報取得部20で得られた生体情報と環境情報、温度閾値Tthなどの閾値に関する情報、及び刺激付与部30の動作状態を、生体情報に基づいて特定された使用者ごとに時系列で記録する。
閾値に関する情報は、予め設定されたものであってもよいし、通信部40を介して、外部の装置90などから送られてきた指示情報に基づいて、使用者ごとに個別に設定されてもよい。
【0047】
(電源部60)
電源部60は、蓄電装置と発電装置とを含み、血行促進装置1の各部の電力を供給する。
蓄電装置は、バッテリーやキャパシタなどで構成される。
発電装置は、太陽光発電、熱発電、振動発電、自動巻き発電などで構成される。
なお、電源部60が、発電装置を含まずに、蓄電装置が外部の電力供給装置からの電力供給を受ける形態であってもよい。
【0048】
(外部の装置90)
外部の装置90は、血行促進装置1の管理者が使用する端末であってもよいし、救急相談センター、警察署、消防署などの施設に設けられた端末であってもよいし、親族など血行促進装置1の使用者の知人の端末であってもよい。
救急相談センターなど地域ごとに複数の施設が設けられているものが外部の装置90として設定されている場合には、当該複数の施設のうち、血行促進装置1の位置情報に近い位置情報を有するものの端末に対して、信号送信が行われるのが望ましい。
この場合、血行促進装置1は、通信部40などに位置情報取得装置が設けられ、通信部40から外部の装置90に送信される警告情報には、血行促進装置1の位置情報が含まれる。
【0049】
(生体情報などに基づいて刺激付与部30の動作制御を行うことの効果)
使用者の生体情報など情報取得部20で得られた情報に基づいて、自動的に強度を調整しながら、当該使用者の特定部位に刺激を与えて、血行を促進させることが可能になる。
【0050】
(記録部50を設けたことの効果)
記録部50に記録された、過去の刺激付与部30の動作状態と、生体情報などとの関係に基づいて、次に、刺激付与部30を動作させるときの動作制御に役立てることが可能になる。
【0051】
(過去の動作状態を活用することの効果)
記録部50に記録された、過去の刺激付与部30の動作状態と、生体情報などとの関係に基づいて、次に、刺激付与部30を動作させるときの動作制御を最適に行うことが可能になる。
【0052】
(通信部40が警告発信することの効果)
刺激付与部30による刺激付与によっても血行促進の効果が得られない場合に、外部の装置90の管理者に対して、当該使用者の警告情報を伝えることが可能になる。
【0053】
(警告情報に位置情報などが含まれることの効果)
外部の装置90の管理者に、当該使用者の生体情報や位置情報を知らせることが可能になる。
【0054】
(ローラーの回転方向を制御することの効果)
筐体10に挿入(装着)する使用者の方向に応じて、最適なローラーの回転方向を決定することが可能になる。
【0055】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 血行促進装置
10 筐体
10a 内側面
10b 挿入孔
20 情報取得部
30 刺激付与部
30a 第1ローラー
30b 第2ローラー
30c 第3ローラー
30d 第4ローラー
40 通信部
50 記録部
60 電源部
90 外部の装置
B 血流量
Bth 血流量閾値
BS 血流量の増加速度
BSth1 第1血流量増加閾値
BSth2 第2血流量増加閾値
T 体温
Te 気温
Teth 外気温閾値
T1 第1時間
TS 体温の上昇速度
TSth1 第1温度上昇閾値
TSth2 第2温度上昇閾値
Tth 温度閾値
図1
図2