IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 昭和電工株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-結晶成長装置 図1
  • 特許-結晶成長装置 図2
  • 特許-結晶成長装置 図3
  • 特許-結晶成長装置 図4
  • 特許-結晶成長装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】結晶成長装置
(51)【国際特許分類】
   C30B 29/36 20060101AFI20221202BHJP
   C30B 23/02 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
C30B29/36 A
C30B23/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018139437
(22)【出願日】2018-07-25
(65)【公開番号】P2020015642
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-04-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002004
【氏名又は名称】昭和電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100163496
【弁理士】
【氏名又は名称】荒 則彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134359
【弁理士】
【氏名又は名称】勝俣 智夫
(72)【発明者】
【氏名】武藤 大祐
【審査官】山本 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-529175(JP,A)
【文献】特開2009-091186(JP,A)
【文献】特開2007-332022(JP,A)
【文献】特開2001-048696(JP,A)
【文献】特開2006-219336(JP,A)
【文献】特開平11-021120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C30B 29/36
C30B 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
坩堝と、
前記坩堝の周囲を覆う断熱材と、
前記断熱材の外側に位置し、前記坩堝を誘導加熱できる加熱部と、を備え、
前記断熱材は可動部を備え、
前記可動部は、動作により前記断熱材に開口部を形成し、前記開口部の開口率を制御でき、
前記可動部は、動作方向に対して傾斜する傾斜面を備え、
前記開口率は、前記傾斜面と前記断熱材の前記可動部と対向する第2傾斜面との距離により制御され
前記可動部が前記坩堝の下方に位置する、結晶成長装置。
【請求項2】
前記坩堝が支持される支持面の鉛直方向から平面視した際に、前記可動部は前記坩堝を中心として対称に動作する、請求項1に記載の結晶成長装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶成長装置に関する。
【背景技術】
【0002】
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、バンドギャップが3倍大きい。また、炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有する。そのため炭化珪素(SiC)は、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。このため、近年、上記のような半導体デバイスにSiCエピタキシャルウェハが用いられるようになっている。
【0003】
SiCエピタキシャルウェハは、SiC単結晶基板上に化学的気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD)によってSiC半導体デバイスの活性領域となるSiCエピタキシャル膜を成長させることによって製造される。
【0004】
SiC単結晶基板は、SiC単結晶を切り出して作製する。このSiC単結晶は、一般に昇華法によって得ることができる。昇華法は、黒鉛製の坩堝内に配置した台座にSiC単結晶からなる種結晶を配置し、坩堝を加熱することで坩堝内の原料粉末から昇華した昇華ガスを種結晶に供給し、種結晶をより大きなSiC単結晶へ成長させる方法である。
【0005】
近年、市場の要求に伴い、SiCエピタキシャル膜を成長させるSiC単結晶基板の大口径化が求められている。そのためSiC単結晶自体の大口径化、長尺化の要望も高まっている。SiC単結晶の大口径化、長尺化の要望と共に、高品質化の要望も高まっている。SiC単結晶の結晶成長において、その品質に影響を及ぼす要素は種々存在する。
【0006】
SiC単結晶を結晶成長する際の温度条件やSiC単結晶の形状は、SiC単結晶の品質に影響を及ぼす一因である。
特許文献1には、所定の位置に断熱材を設けることで、SiC単結晶の形状を制御する方法が記載されている。また特許文献2には、断熱材を原料気体から分離された閉鎖空間中に配置することで、炉内の温度分布を制御できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2014-12640号公報
【文献】特開2016-117624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の方法は、断熱材の位置、量を決定すると、その後に炉内の温度分布や加熱中心位置を変えることができない。すなわち、炉内の温度分布の制御性が十分とは言えなかった。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、加熱中心位置を制御できる結晶成長装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、断熱材に開口部を設け、開口部の開口率を制御することで、坩堝内の加熱中心位置を制御できることを見出した。すなわち、本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0011】
(1)第1の態様にかかる結晶成長装置は、坩堝と、前記坩堝の周囲を覆う断熱材と、前記断熱材の外側に位置し、前記坩堝を誘導加熱できる加熱部と、を備え、前記断熱材は可動部を備え、前記可動部は、動作により前記断熱材に開口部を形成し、前記開口部の開口率を制御できる。
【0012】
(2)上記態様にかかる結晶成長装置において、前記坩堝が支持される支持面の鉛直方向から平面視した際に、前記可動部は前記坩堝を中心として対称に動作してもよい。
【0013】
(3)上記態様にかかる結晶成長装置において、前記可動部が前記坩堝の下方に位置してもよい。
【0014】
(4)上記態様にかかる結晶成長装置において、前記可動部は、動作方向に対して傾斜する傾斜面を備え、前記開口率は、前記傾斜面と前記断熱材の前記可動部と対向する第2傾斜面との距離により制御される構成でもよい。
【発明の効果】
【0015】
上記態様にかかる結晶成長装置によれば、坩堝内の加熱中心位置を容易に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態に係る結晶成長装置の断面模式図である。
図2】第1実施形態に係る結晶成長装置の別の例の断面模式図である。
図3】第1実施形態に係る結晶成長装置の別の例の断面模式図である。
図4】実施例1から実施例4のシミュレーションに用いた結晶成長装置の装置構成を示す。
図5】実施例1から実施例4のシミュレーションの結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本実施形態にかかるSiC単結晶成長装置およびSiC単結晶成長方法について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材質、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
【0018】
(結晶成長装置)
図1は、第1実施形態にかかる結晶成長装置の断面模式図である。図1に示す結晶成長装置100は、坩堝10と、断熱材20と、加熱部30と、を備える。坩堝10は、支持体14により支持される。図1では、理解を容易にするために、原料G、種結晶S、種結晶S上に結晶成長した単結晶Cを同時に図示している。
【0019】
以下図示において、坩堝10が支持体14により支持される支持面と鉛直方向を上下方向とし、上下方向に対して垂直な方向を径方向とする。図1は、支持体14の中心軸に沿う任意の断面で切断した断面図である。
【0020】
坩堝10は、単結晶Cを結晶成長させる成膜空間Kを囲む。坩堝10は、単結晶Cを昇華法により作製するための坩堝であれば、公知の物を用いることができる。例えば、黒鉛、炭化タンタル等を用いることができる。坩堝10は、成長時に高温となる。そのため、高温に耐えることのできる材料によって形成されている。例えば、黒鉛は昇華温度が3550℃と極めて高く、成長時の高温にも耐えることができる。
【0021】
結晶成長時において、坩堝10内の下面には原料Gが充填される。坩堝10内の原料Gと対向する位置には結晶設置部12が設けられている。原料Gから昇華した原料ガスが、結晶設置部12に設置された種結晶Sの表面で再結晶化することで、単結晶Cが結晶成長する。結晶設置部12を原料Gと対向する位置に設置することで、種結晶S及び単結晶Cへの原料ガスの供給が効率的になる。
【0022】
断熱材20は、坩堝10の周囲を覆う。断熱材20により坩堝10の温度が保たれる。
断熱材20は、2000℃以上の高温で熱伝導率が40W/mk以下である材料により構成されていることが好ましい。2000℃以上の高温で熱伝導率が40W/mk以下の材料としては、常温時の熱伝導率が120W/mk以下の黒鉛部材等が挙げられる。また、断熱材20は2000℃以上の高温において5W/mk以下である材料で構成されることがより好ましい。2000℃以上の高温で熱伝導率が5W/mk以下の材料としては黒鉛、炭素を主成分としたフェルト材があげられる。
【0023】
断熱材20は、可動部22を備える。可動部22は、断熱材20の一部であり、動作可能な部分である。図1に示す可動部22の動作方向D22は上下方向である。
【0024】
図1に示す可動部22は、支持体14を囲む円環状の部材であり、上端から下端に向けて拡径する。可動部22の上面は、動作方向D22に対して傾斜する傾斜面22aとなる。
【0025】
断熱材20の可動部22と対向する対向部21は、円環状に形成され、上端から下端に向かって縮径する。対向部21の下面は、動作方向D22に対して傾斜する第2傾斜面21aとなる。第2傾斜面21aは傾斜面22aと対向し、動作方向D22に対して傾斜面22aと同じ傾斜角で傾斜する。
【0026】
可動部22には、可動部22を動作方向D22に動かす駆動手段(図示略)が接続されている。駆動手段は、可動部22を上下方向に移動させることができるものであれば、特に問わない。例えば、可動部22の下部から断熱材を支持する昇降式の駆動部材等を用いることができる。
【0027】
可動部22が上方に移動し、傾斜面22aと第2傾斜面21aとが密着すると、坩堝10の外周は全て断熱材20で覆われる。これに対し、可動部22が下方に移動すると、傾斜面22aと第2傾斜面21aとの間に、開口部23が形成される。開口部23は、伝熱の経路となる。開口部23から熱が逃げると、開口部23近傍の温度が低下する。図1に示す結晶成長装置100は、坩堝10の下方に開口部23を備える。開口部23近傍の温度が低下すると、坩堝10の上下方向の加熱中心位置が相対的に上方に移動する。
【0028】
開口部23の開口率は、傾斜面22aと第2傾斜面21aと間の距離で制御できる。図1に示す結晶成長装置100の場合、開口部23の開口率が高まるにつれて、坩堝10の上下方向の加熱中心位置が上方に移動する。
【0029】
可動部22は、坩堝10を上方から平面視した際に、坩堝10を中心として対称に動作する。開口部23は傾斜面22aと第2傾斜面21aによって形成される。可動部22の動作が坩堝10を中心に対称であれば、坩堝10を上方から平面視した際の開口部23は、坩堝10を中心に対称な位置に形成される。開口部23が平面視対称に形成されると、坩堝10の径方向の温度差が抑制される。
【0030】
加熱部30は、断熱材20の外側に位置する。図1に示す加熱部30は、断熱材20の径方向外側に位置する。例えば加熱部30として、坩堝10の周囲を巻回するコイル等を用いることができる。コイルに電流を流すことで、磁界が発生し、坩堝10には誘導電流が発生する。その結果、坩堝10そのものが発熱し、誘導加熱される。
【0031】
上述のように、本実施形態にかかる結晶成長装置100によれば、坩堝10の位置を変えることなく、坩堝10の加熱中心位置を変えることができる。
【0032】
坩堝10の加熱中心位置は、坩堝10を上下方向に移動させることでも変えることができる。しかしながら、坩堝10を上下方向に移動させると、原料Gの位置、結晶設置部12の位置、結晶設置部12に設けられた種結晶S及び単結晶Cの位置が、加熱部30に対して一様に変化する。全体の位置が一様に変化すると、単結晶Cの成長形状は変えずに、原料Gの加熱位置を変えることができない。単結晶Cの成長形状は、坩堝10内の等温線に従って成長するためである。
【0033】
また坩堝10内には、単結晶Cを拡径して成長させるためのテーパー部材、原料から成長面への輻射を抑え、原料と成長面との間の温度差を生み出す遮蔽部材等の部材が設けられる場合がある。坩堝10全体が上下方向に移動すると、これらの部材と加熱部30との位置関係も変化する。これらの部材と加熱部30との位置関係がずれると、これらの部材の温度が変化し、析出物の発生原因となりうる。
【0034】
これに対し、本実施形態にかかる結晶成長装置100は、断熱材20の開口部23の開口率を制御することで、坩堝10の加熱中心位置が変わる。すなわち、単結晶Cの表面温度を維持(成長する結晶形状を維持)しつつ、原料Gの加熱位置を変え、効率的な昇華ガスの発生を促すことができる。またテーパー部材、遮蔽部材等と加熱部30との位置関係も変わらない。
【0035】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0036】
図2は、第1実施形態にかかる結晶成長装置の別の例を模式的に示した図である。図2に示す結晶成長装置101は、可動部24と対向部25との位置関係が、図1に示す結晶成長装置101の可動部22と対向部21と逆転している。
【0037】
可動部24は、断熱材20の一部であり、動作可能な部分である。図2に示す可動部24の動作方向D24は径方向である。可動部24は円環状に形成され、上端から下端に向かって縮径する。可動部24の下面は、動作方向D24に対して傾斜する傾斜面24aとなる。
【0038】
断熱材20の可動部24と対向する対向部25は、支持体14を囲む円環状の部材であり、上端から下端に向けて拡径する。対向部21の上面は、動作方向D24に対して傾斜する第2傾斜面25aとなる。第2傾斜面25aは傾斜面22aと対向し、動作方向D24に対して傾斜面24aと同じ傾斜角で傾斜する。
【0039】
可動部24が径方向に移動することで、傾斜面24aと第2傾斜面25aとの間の開口部23の開口率が変化する。開口部23の開口率を制御することで、坩堝10の上下方向の加熱中心位置を制御できる。可動部24の動作方向D24が径方向の場合、可動部24の内径が可動部24の位置により変化するため、開口率の制御は難しくなる。しかしながら、開口部23を設けることで、坩堝10の上下方向の加熱中心位置を制御できる。
【0040】
また図3は、第1実施形態にかかる結晶成長装置の別の例を模式的に示した図である。図3に示す結晶成長装置102は、可動部26が傾斜面を有さない点が、図2に示す結晶成長装置101と異なる。可動部26の動作方向D26は径方向である。
【0041】
可動部26が傾斜面を有さない場合、開口部23による伝熱の経路が短くなる。そのため、開口部23の開口率をわずかに変えるだけで、加熱中心位置を大きく変化させることができる。より精密な制御が必要な場合は、図1及び図2に示すように可動部26は傾斜面を有していることが好ましいが、坩堝10の上下方向の長さが長く、加熱中心位置を大きく変化させる必要がある場合に適式に用いることができる。
【0042】
また図1から図3に示す結晶成長装置100、101、102は、開口部23を坩堝10の下方に設けた。開口部23は、必ずしも坩堝10の下方に設ける必要はなく、坩堝10の上方に設け、加熱中心位置を下方に移動させる構成でもよい。
【実施例
【0043】
(実施例1)
図4は、実施例1のシミュレーションに用いた結晶成長装置の装置構成を示す。結晶成長装置は坩堝10及び支持体14の中心軸を中心に対称な構造である。可動部22は、上下方向に動作可能であり、可動部22が上下方向に動作することで開口部23が形成される。
【0044】
シミュレーションは、計算負荷を低減するために、中心軸を通る任意の断面の半分(径方向の半分)の構造のみで行った。シミュレーションには、STR-Group Ltd社製の結晶成長解析ソフト「Virtual Reactor」を用いた。当該シミュレーションは、炉内の温度分布のシミュレーションに広く用いられているものであり、実際の実験結果と高い相関を有することが確認されている。
【0045】
実施例1は、可動部22と対向部21とを密着させてシミュレーションを行った。シミュレーションは、坩堝10内の温度分布を計測した。そして、坩堝10の側壁10aにおける最高温度と、最高温度となる位置を求めた。最高温度となる位置は、坩堝10の内側の上面からの距離として求めた。実施例1において坩堝10の側壁10aの最高温度は2416.2℃であり、最高温度は坩堝10内側の上面から133.3mmの位置であった。
【0046】
(実施例2)
実施例2は、可動部22と対向部21とを密着させた状態(実施例1)から可動部22を下方に10mm移動させた点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様とした。実施例2において坩堝10の側壁10aの最高温度は2415.3℃であり、最高温度は坩堝10内側の上面から112.7mmの位置であった。
【0047】
(実施例3)
実施例3は、可動部22と対向部21とを密着させた状態(実施例1)から可動部22を下方に30mm移動させた点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様とした。実施例3において坩堝10の側壁10aの最高温度は2413.7℃であり、最高温度は坩堝10内側の上面から70.7mmの位置であった。
【0048】
(実施例4)
実施例4は、可動部22と対向部21とを密着させた状態(実施例1)から可動部22を下方に50mm移動させた点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様とした。実施例4において坩堝10の側壁10aの最高温度は2413.5℃であり、最高温度は坩堝10内側の上面から60.8mmの位置であった。
【0049】
実施例1から4の結果を以下の表1にまとめた。表1において、基準点とは対向部21と密着した状態(実施例1)における可動部22の位置を意味する。
【0050】
【表1】
【0051】
表1に示すように、可動部22と対向部21との距離が離れる(開口部の開口率が高くなる)につれて、坩堝10の側壁10aにおける最高温度となる位置が上方に移動した。
【符号の説明】
【0052】
10 坩堝
10a 側壁
12 結晶設置部
14 支持体
20 断熱材
21、25 対向部
21a、25a 第2傾斜面
22、24 可動部
22a、24a 傾斜面
23 開口部
30 加熱部
100、101、102 結晶成長装置
C 単結晶
G 原料
S 種結晶
22、D24、D26 動作方向
図1
図2
図3
図4
図5