(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】両軸受リール
(51)【国際特許分類】
A01K 89/015 20060101AFI20221202BHJP
【FI】
A01K89/015 B
(21)【出願番号】P 2019023668
(22)【出願日】2019-02-13
【審査請求日】2021-10-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月10日2019シマノフィッシングタックルカタログ,第29頁,第35頁で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月10日株式会社シマノのウェブサイト<http://fishing.shimano.co.jp/>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月11日ウェブサイト<https://www.youtube.com/watch?v=FWhdv3kZ6F4&feature=youtu.be>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月13日ウェブサイト<https://twitter.com/hatatakuma/status/1084382852467179522>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月11日ウェブサイト<https://www.youtube.com/watch?v=t04QvjFSX10&feature=youtu.be>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月18日2019 BASSカタログで公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月18~20日ジャパンフィッシングショー2019-in YOKOHAMA-で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年1月30日ウェブサイト<https://plus.luremaga.jp/_ct/17246642>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年2月1~3日フィッシングショー OSAKA 2019で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年2月5日ウェブサイト<https://sugitosencho.com/blog/2019/02/05>で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年2月6日ウェブサイト<https://sugitosencho.com/blog/2019/02/06>で公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】新妻 基弘
(72)【発明者】
【氏名】大古瀬 広樹
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-245316(JP,A)
【文献】特開2012-139159(JP,A)
【文献】特開平11-113461(JP,A)
【文献】特開2011-024527(JP,A)
【文献】特開2007-104965(JP,A)
【文献】特開平09-154450(JP,A)
【文献】登録実用新案第3031518(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0108651(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00 - 89/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り糸を前方に繰り出し可能な両軸受リールであって、
第1側板と、前記第1側板と左右方向に間隔を隔てて配置された第2側板と、前記第1側板と前記第2側板の間に配置された竿装着部と、前記第1側板と前記第2側板の間を前方から覆う前カバーと、を有するリール本体と、
前記第1側板側に配置されたハンドルと、
糸巻き胴部を有し、前記リール本体に回転可能に支持されるスプールと、
を備え、
上下方向からみたとき、前記左右方向における前記糸巻き胴部の中心線は、前記左右方向における前記竿装着部の中心線と重なり、
前記左右方向における
前記前カバーの先端部の中心は、前記左右方向における前記竿装着部の中心よりも前記第1側板側に位置する、
両軸受リール。
【請求項2】
前記リール本体は、前記前カバーの少なくとも一部を上方から覆うようにして配置されたサムレストをさらに有し、
前記サムレストは、前記第2側板側から前記リール本体を把持した手の親指を置く指置き部を有し、
前記指置き部は、前記前カバーの前記先端部に対応して設けられている、
請求項1に記載の両軸受リール。
【請求項3】
前記指置き部は、前記左右方向における前記竿装着部の中心よりも前記第1側板側に偏った位置に配置されている、
請求項2に記載の両軸受リール。
【請求項4】
前記指置き部は、上方から前記前カバーに向かう方向に凹む形状を有する、
請求項2又は3に記載の両軸受リール。
【請求項5】
前記リール本体は、前記第2側板の側方を覆う第2側カバーをさらに有し、
前記前カバーは、前記先端部から前記第1側板に向かって円弧状に湾曲して延びる第1湾曲部と、前記先端部から前記第2側板に向かって円弧状に湾曲して延び前記第2側カバーに滑らかに接続される第2湾曲部と、を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の両軸受リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用リール、特に両軸受リールに関する。
【背景技術】
【0002】
両軸受リールのハンドルを操作する手と反対側の手で両軸受リールのリール本体を釣り
竿とともに把持することを、一般的にパーミングという。例えば、特許文献1の両軸受リ
ールでは、パーミングするときに、パーミングする手の人差し指をリール本体の下方から
ハンドル側に伸ばすようにしてリール本体が釣り竿とともに把持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、両軸受リールのコンパクト化が進められている。コンパクト化された両軸受
リールでは、従来のようにパーミングする手の人差し指をリール本体の下方からハンドル
側に伸ばすようにしてパーミングした場合、パーミングした手の人差し指が余るといった
傾向があり、パーミングが不安定になり易い。また、従来の両軸受リールでは、パーミン
グしたときにリール本体が前方に引っ張られる力に対してリール本体を支えることができ
ないため、釣り竿に装着されるリール本体の竿装着部に大きな負担がかかってしまう。
【0005】
本発明の課題は、パーミングしたときに、リール本体が前方に引っ張られる力に対して
リール本体を支えることができる両軸受リールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る両軸受リールは、釣り糸を前方に繰り出し可能であって、リール
本体と、ハンドルと、を備える。リール本体は、第1側板と、第1側板と左右方向に間隔
を隔てて配置された第2側板と、第1側板と第2側板の間に配置された竿装着部と、第1
側板と第2側板の間を前方から覆う前カバーと、を有する。左右方向における前カバーの
先端部の中心は、左右方向における竿装着部の中心よりも第1側板側に位置する。
【0007】
この両軸受リールでは、左右方向における前カバーの先端部の中心が左右方向における
竿装着部の中心よりも第1側板側に位置する。すなわち、左右方向における前カバーの先
端部の中心が、左右方向における竿装着部の中心よりもハンドル側に偏っている。このた
め、例えばパーミングする手の人差し指を前カバーに当ててパーミングしたときに、パー
ミングした手の人差し指の第1関節付近を前カバーの先端部に掛けることができる。これ
により、パーミングしたときに、リール本体が前方に引っ張られる力に対してリール本体
をしっかりと支えることができる。また、パーミングしたときに、パーミングした手の人
差し指が余ることを抑制できるので、リール本体を釣り竿とともにしっかりと把持するこ
とができる。
【0008】
好ましくは、リール本体は、前カバーの少なくとも一部を上方から覆うようにして配置
されたサムレストをさらに有する。サムレストは、第2側板側からリール本体を把持した
手の親指を置く指置き部を有する。指置き部は、前カバーの先端部に対応して設けられて
いる。この場合は、パーミングした手の親指を指置き部に置いたときにリール本体を釣り
竿とともにより強固に把持することができる。
【0009】
好ましくは、指置き部は、左右方向における竿装着部の中心よりも第1側板側に偏った
位置に配置されている、この場合は、指置き部が前カバーの先端部の中心に近い位置に配
置されるので、パーミングしたときのリール本体の把持性が向上する。
【0010】
好ましくは、指置き部は、上方から前カバーに向かう方向に凹む形状を有する。この場
合は、パーミングする手の人差し指と親指とによって、安定した状態でリール本体を把持
することができる。
【0011】
好ましくは、リール本体は、第2側板の側方を覆う第2側カバーをさらに有する。前カ
バーは、先端部から第1側板に向かって円弧状に湾曲して延びる第1湾曲部と、先端部か
ら第2側板に向かって円弧状に湾曲して延び第2側カバーに滑らかに接続される第2湾曲
部と、を有する。この場合は、パーミングする手の人差し指を前カバーに当ててパーミン
グしたときのリール本体の把持性が向上する。
【0012】
本発明によれば、パーミングしたときに、リール本体が前方に引っ張られる力に対して
リール本体を支えることができる両軸受リールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図5】パーミングしたときの親指と人差し指の位置を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態を採用した両軸受リール100の平面図である。
図2は、
両軸受リール100の正面図である。
図3は、両軸受リール100の部分底面図である。
なお、以下の説明において、釣りを行うときに、釣り糸が繰り出される方向を前、その反
対方向を後という。また、左右とは、両軸受リール100を後方から見たときの左右をい
う。また、両軸受リール100の釣り竿20(
図2参照)が装着される側を下、その反対
側を上という。
【0015】
両軸受リール100は、釣り糸を前方に繰り出し可能である。両軸受リール100は、
例えば、ベイキャスト用の小型の両軸受リールである。両軸受リール100は、
図1から
図3に示すように、リール本体2と、スプール3と、ハンドル4と、を主に備えている。
【0016】
リール本体2は、フレーム6と、第1側カバー7と、第2側カバー8と、前カバー9と
、を有している。また、好ましくは、リール本体2は、サムレスト10をさらに有してい
る。なお、リール本体2は、パーミングした手の人差し指が前カバー9の前面に当てられ
るような大きさで構成されている。
【0017】
フレーム6は、第1側板6aと、第2側板6bと、複数の連結部6cと、竿装着部6d
と、を有している。第1側板6aは、フレーム6の右側に配置されている。第2側板6b
は、第1側板6aと左右方向に間隔を隔てて、フレーム6の左側に配置されている。複数
の連結部6cは、左右方向に延び、第1側板6aと第2側板6bとを連結している。複数
の連結部6cは、第1側板6a及び第2側板6bと一体的に形成されている。竿装着部6
dは、第1側板6aと第2側板6bの間に配置され、フレーム6の下側で前後方向に延び
ている。竿装着部6dは、複数の連結部6cと一体的に形成されている。竿装着部6dに
は、釣り竿20が装着される。
【0018】
第1側カバー7は、フレーム6の右側方に配置され、フレーム6の第1側板6aの右側
方を覆う。第2側カバー8は、フレーム6の左側方に配置され、フレーム6の第2側板6
bの左側方を覆う。
【0019】
前カバー9は、フレーム6の前側に配置され、第1側板6aと第2側板6bの間を前方
から覆う。前カバー9は、フレーム6にねじ止め固定されている。前カバー9は、パーミ
ングした手の人差し指が前カバー9の前面に当てられるように構成されている。本実施形
態では、前カバー9は、
図1から
図3に示すように、フレーム6の前側から前方に向かっ
て円弧状に突出する形状を有しており、前面が円弧状に形成されている。
【0020】
前カバー9は、先端部9aと、第1湾曲部9bと、第2湾曲部9cと、を有している。
本実施形態における先端部9aは、前カバー9において最も前方に位置する部分であり、
第1側板6a及び第2側板6bよりも前方に位置している。本実施形態における先端部9
aは、第1湾曲部9bと第2湾曲部9cとが交わる部分であり、上下方向から前カバー9
を見たときの前カバー9の頂点に対応する部分である。先端部9aは、パーミングした手
の人差し指が接触可能である。先端部9aの前面は、
図2に示すように、第1湾曲部9b
及び第2湾曲部9cに滑らかに接続されている。なお、先端部9aは、上下方向から前カ
バー9見たとき、左右方向に沿う平坦な形状を有していてもよい。
【0021】
第1湾曲部9bは、先端部9aから第1側板6aに向かって円弧状に湾曲して延びてい
る。第2湾曲部9cは、先端部9aから第2側板6bに向かって円弧状に延びている。第
2湾曲部9cは、第2側カバー8に滑らかに接続されている。第2湾曲部9cの曲率は、
第1湾曲部9bの曲率と異なる。本実施形態では、第2湾曲部9cの曲率は、第1湾曲部
9bの曲率よりも小さい。
【0022】
図2及び
図3に示すように、左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1は、
左右方向における竿装着部6dの中心C2よりも第1側板6a側に位置する。すなわち、
左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1は、左右方向における竿装着部6d
の中心C2よりもハンドル4側に位置する。
【0023】
詳細には、左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1は、左右方向における
竿装着部6dの中心線CL1よりも第1側板6a側に位置する。本実施形態において、左
右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1とは、上下方向から見たときの前カバ
ー9の頂点に対応する部分である。なお、中心線CL1は、釣り竿20の軸心Axと平行
かつ上下方向に重なる。したがって、左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C
1は、釣り竿20の軸心Axよりも第1側板6a側に位置する。
【0024】
図4は、サムレスト10の斜視図である。
図1及び
図4に示すように、サムレスト10
は、平面視において略U字状の形状を有しており、フレーム6の上部を覆うようにして配
置されている。サムレスト10は、フレーム6にねじ止め固定されている。なお、サムレ
スト10は、フレーム6と一体的に形成されてもよい。
【0025】
サムレスト10は、第1側サムレスト部10aと、第2側サムレスト部10bと、前サ
ムレスト部10cと、を有している。第1側サムレスト部10aは、第1側板6aの上部
を覆う。第2側サムレスト部10bは、第2側板6bの上部を覆う。前サムレスト部10
cは、前カバー9の少なくとも一部を上方から覆うようにして配置され、第1側サムレス
ト部10aと第2側サムレスト部10bとを連結している。本実施形態では、前サムレス
ト部10cは、前カバー9の先端部9aよりも後方に配置され、前カバー9の一部を上方
から覆う。前サムレスト部10cは、前カバー9と上下方向に間隔を隔てて配置されてい
る。
【0026】
サムレスト10は、好ましくは指置き部10dをさらに有している。指置き部10dは
、第2側板6b側からリール本体2を把持した手の親指(
図5参照)を置く場所であり、
前カバー9の先端部9aに対応して設けられている。詳細には、指置き部10dは、パー
ミングする手の人差し指の第1関節付近を前カバー9の先端部9aに掛けたときに、リー
ル本体2を把持し易い位置に設けられている。
【0027】
指置き部10dは、前サムレスト部10cの上面に形成されており、上方から前カバー
9に向かう方向に凹む形状を有している。指置き部10dは、前サムレスト部10cの上
面において、後方から前方に向かって前カバー9に近づく方向に傾斜するように形成され
ている。指置き部10dは、
図2に示すように、左右方向における竿装着部6dの中心C
2よりも第1側板6a側に偏った位置に配置されており、前カバー9の先端部9aの中心
C1に近い位置に配置されている。
【0028】
スプール3は、第1側板6aと第2側板6bとの間でリール本体2に回転可能に支持さ
れている。スプール3は、糸巻き胴部3aと、1対のフランジ部3bと、を有している。
糸巻き胴部3aは、外周に釣り糸が巻き付けられる。1対のフランジ部3bは、糸巻き胴
部3aの両端において、糸巻き胴部3aの外径よりも大径に形成されている。
【0029】
なお、
図1に示すように、左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1は、左
右方向における糸巻き胴部3aの中心線CL2よりも第1側板6a側に位置している。ま
た、指置き部10dは、左右方向における糸巻き胴部3aの中心線CL2よりも第1側板
6a側に偏った位置に配置されている。なお、上下方向からみたとき、左右方向における
糸巻き胴部3aの中心線CL2は、釣り竿20の軸心Ax及び左右方向における竿装着部
6dの中心線CL1と重なる。
【0030】
本実施形態における両軸受リール100は、
図2に示すように、スプール3の糸巻き胴
部3aに釣り糸を均一に巻き付ける往復移動機構15を備えている。往復移動機構15は
、釣り糸を案内する案内孔15aを有している。案内孔15aは、両軸受リール100を
正面から見たとき、前カバー9とサムレスト10の間に位置している。
【0031】
ハンドル4は、第1側板6a側において、リール本体2に回転可能に設けられている。
ハンドル4の回転は、周知の回転伝達機構を介して、スプール3に伝達される。
【0032】
図5は、パーミングしたときの親指と人差し指の位置を説明する図である。本実施形態
では、ハンドル4が第1側板6a側(右側)に設けられているため、左手によってパーミ
ングされる。
【0033】
上記構成の両軸受リールでは、
図5に示すように、パーミングした手の人差し指を前カ
バー9の前面に当てることができる。そして、前述したように、両軸受リール100は、
左右方向における前カバー9の先端部9aの中心C1が左右方向における竿装着部6dの
中心C2よりもハンドル4側に偏っている。このため、
図5に示すように、パーミングす
る手の人差し指を前カバー9の前面に当ててパーミングしたときに、パーミングした手の
人差し指の第1関節付近を前カバー9の先端部9aに掛けることができる。これにより、
リール本体2が前方に引っ張られる力に対してリール本体2をしっかりと支えることがで
きる。また、パーミングした手の人差し指が余ることを抑制できるので、リール本体2を
釣り竿20とともにしっかりと把持することができる。
【0034】
また、両軸受リール100は、指置き部10dが前カバー9の先端部9aに対応するよ
うに設けられている。具体的には、指置き部10dが左右方向における竿装着部6dの中
心C2よりも第1側板6a側に偏っている。このため、パーミングした手の親指を指置き
部10dに置いたときにリール本体2を釣り竿20とともにより強固に、かつ安定した状
態で把持することができる。また、前カバー9の第2湾曲部9cが第2側カバー8に滑ら
かに接続されているので、パーミングした手の人差し指を前カバー9及び第2側カバー8
に当て易くなり、リール本体2の把持性が高くなる。
【0035】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に
書かれた複数の実施形態は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0036】
前記実施形態では、フレーム6の右側に配置された側板を第1側板6a、フレーム6の
左側に配置された側板を第2側板6bとして説明したが、フレーム6の左側に配置された
側板が第1側板6a、フレーム6の右側に配置された側板が第2側板6bであってもよい
。この場合、ハンドル4はフレーム6の左側に配置され、左右方向における前カバー9の
先端部9aの中心C1は、左右方向における竿装着部6dの中心C2よりも第1側板6a
側(左側)に位置する構成となる。
【符号の説明】
【0037】
2 リール本体
4 ハンドル
6a 第1側板
6b 第2側板
8 第2側カバー
6d 竿装着部
9 前カバー
9a 先端部
9b 第1湾曲部
9c 第2湾曲部
10 サムレスト
10d 指置き部
100 両軸受リール