(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】改良されたパイプライン装置
(51)【国際特許分類】
F16L 55/00 20060101AFI20221202BHJP
F16K 43/00 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
F16L55/00 M
F16K43/00
(21)【出願番号】P 2019546382
(86)(22)【出願日】2018-02-26
(86)【国際出願番号】 GB2018050493
(87)【国際公開番号】W WO2018154330
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-01-26
(32)【優先日】2017-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519304262
【氏名又は名称】パイプ トランスフォーメーションズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エンストン、ロバート ピーター
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-537164(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101443262(CN,A)
【文献】特開2007-198788(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101371120(CN,A)
【文献】特開2010-216606(JP,A)
【文献】特開2004-340938(JP,A)
【文献】特開2010-203554(JP,A)
【文献】登録実用新案第3026891(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 55/00
F16K 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイプライン装置
(1,200)であって、ライザー
(2a,21,201a)及びパイプライン・コネクタ
(2b,201b)を含むハウジング
(2,201)と、
器具ハウジング(419)及び前記器具ハウジング(419)内に収容された少なくとも1つの器具を含むデバイスであって、前記少なくとも1つの器具は、前記パイプライン・コネクタ
(2b,201b)を通って流れる流体と相互作用するように構成され
ている、デバイスと、前記ライザー
(2a,21,201a)内に前記デバイスを解放可能に搭載するための搭載手段
(25,211)と、前記ライザー
(2a,21,201a)の内面と前記搭載手段
(25,211)の外面との間に置かれた封止手段
(26)とを有するパイプライン装置
(1,200)において、前記封止手段
(26)は、前記装置
(1,200)からの前記流体の流出を防ぐように封止するように構成され、前記搭載手段
(25,211)及び前記ライザー
(2a,21,201a)の各々が、前記ライザー
(2a,21,201a)内に前記デバイスを解放可能にロックするためのロック手段の一部を含み、前記デバイスが前記パイプライン・コネクタ
(2b,201b)内に位置
し、前記装置(1,200)が、前記搭載手段(25,211)内に搭載された信号プロセッサ(415)であって、前記少なくとも1つの器具から電気信号を受けるように前記少なくとも1つの器具に電気的に接続された信号プロセッサ(415)をさらに有し、前記デバイスが前記ライザー(2a,21,201a)内に搭載されたとき、前記少なくとも1つの器具は、前記パイプライン・コネクタ(2b,201b)を通って流れる流体との相互作用のために前記パイプライン・コネクタ(2b,201b)内に位置する、パイプライン装置。
【請求項2】
前記搭載手段が、前記ロック手段の1つの部分を搭載したケーシングと、第1の封止手段及び第2の封止手段とを有し、前記第1の封止手段が、前記ケーシングの前記外面と前記ライザーの前記内面との間に封止を提供し、前記第2の封止手段が、前記ケーシングの前記外面と前記パイプライン・コネクタの前記内面との間に位置する、請求項1に記載のパイプライン装置。
【請求項3】
前記ケーシングの前記外面と前記パイプライン・コネクタの前記内面とは、前記第2の封止手段の領域において形状が対応している、請求項2に記載のパイプライン装置。
【請求項4】
前記ケーシングが開口を含み、前記第2の封止手段が、前記ケーシングと前記パイプライン・コネクタとの間における前記開口の周囲に搭載され、前記開口が前記パイプライン・コネクタを通る流体経路を提供する、請求項2又は3に記載のパイプライン装置。
【請求項5】
前記ケーシングが、前記パイプライン・コネクタに配置された窪みに適合するような形状及び寸法とされた端部部材を含む、請求項2から4までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項6】
前記デバイスの少なくとも一部が前記開口内に配置される、請求項
4又は5に記載のパイプライン装置。
【請求項7】
前記信号プロセッサとコンピュータ・デバイスとの間の通信を提供するように構成された通信手段をさらに有する、請求項1から
6までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項8】
前記搭載手段内に配置された管であって、内部に少なくとも1つのワイヤを含む管をさらに有し、前記少なくとも1つのワイヤが、前記デバイスと前記信号プロセッサとの間の電気接続を提供する、請求項
1から7までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項9】
前記ケーシングは第1のケーシング部と第2のケーシング部とを有し、前記第1のケーシング部が少なくとも1つのセンサーを搭載し、前記第2のケーシング部が、前記第1のケーシング部の上方で前記ライザー内に位置する、請求項2
、又は請求項2を引用する請求項3から
8までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項10】
前記搭載手段に位置する前記ロック手段の一部が、前記第2のケーシング部内に位置する、請求項9に記載のパイプライン装置。
【請求項11】
前記搭載手段が、前記第1のケーシング部と前記第2のケーシング部との間に位置するケーシング部コネクタを有し、前記第1のケーシング部と前記第2のケーシング部との各々が、前記ケーシング部コネクタに装着される、請求項
9又は
10に記載のパイプライン装置。
【請求項12】
前記第1の封止手段が少なくとも1つの封止要素を有し、前記少なくとも1つの第1の封止要素が、前記ケーシング部コネクタと前記ライザーの前記内面との間に位置する、請求項
11に記載のパイプライン装置。
【請求項13】
前記第1の封止手段が少なくとも2つの第1の封止要素を有し、少なくとも1つの封止要素が、前記第2のケーシング部の前記外面と前記ライザーの前記内面との間に位置する、請求項
11に記載のパイプライン装置。
【請求項14】
デバイスが、少なくとも1つのセンサー、ポンプ、及び発電機のうちの1つである、請求項1から
13までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項15】
前記デバイスが少なくとも1つのセンサーであり、前記センサー、又は各センサーは、流れ、温度、塩素含有量、溶存酸素、pH、酸化還元電位、伝導率、色、濁度、及び圧力を含む群から選択されるパラメータを検出する、請求項
14に記載のパイプライン装置。
【請求項16】
前記
器具ハウジングは、前記搭載手段に取り付けられる、請求項1から
15までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項17】
前記搭載手段がブラケットを含み、前記器具ハウジングが前記ブラケットに取り付けられる、請求項
14に記載のパイプライン装置。
【請求項18】
前記ブラケットは前記第1のケーシング部に接続されている、請求項
17に記載のパイプライン装置。
【請求項19】
前記デバイスは、ポンプ及び発電機のうちの1つであり、且つ前記パイプライン・コネクタ内に位置する羽根車と、前記羽根車から前記搭載手段内に位置する
モーター・ユニットまで延びるシャフトとを有している、請求項14に記載のパイプライン装置。
【請求項20】
前記
モーター・ユニットが前記ケーシング部コネクタに搭載されている、請求項
11を引用する請求項19に記載のパイプライン装置。
【請求項21】
前記
モーター・ユニットは、前記搭載手段に位置する電源に接続される、請求項
19に記載のパイプライン装置。
【請求項22】
前記
モーター・ユニットは、前記装置から離れた電源に接続される、請求項
19に記載のパイプライン装置。
【請求項23】
前記搭載手段が
カラーを含み、前記カラーは、外部にねじ山を備え下向きに延びるリップを含む、請求項1から
22までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【請求項24】
前記装置がカップリングをさらに有し、前記カップリングは、前記搭載手段に取り付けられるように、及び前記カップリング上に閉塞キャップを受容するように構成されている、請求項1から
23までのいずれか一項に記載のパイプライン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプラインにおける使用のための装置に関し、特に、その装置のコンポーネントから弁が装置本体を通して取り出され得る装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、弁に関し、より具体的には、例えば、送水パイプ及びガス・パイプといった流体の流れのための地下又は地上のパイプなどのパイプラインを通る流体の流れを制御するための停止弁に関する。
【0003】
英国に、及び実際には世界の別の場所にも、地下に配された何千メートル(何マイル)もの送水パイプライン及びガス・パイプラインが存在する。弁は、弁に近接したパイプラインのセクションを通して流体の流れの制御を可能にするために、これらのパイプラインに沿った多くの点に配されている。例えば、多くの大径パイプが車道の下の深くに配されており、そこからより小さい直径のパイプが分岐しており、各々が別々の産業用、商業用、又は、住居用の地所(建物)につながり、例えば、水道水又は他の未処置形態の水をそれらの地所に供給する。これらの地所のうちの1つに水漏れが存在する場合、大径の主パイプから分岐パイプに沿った住居までの水の流れを止めるために、その地所につながる分岐パイプにおける弁が操作され得る。
【0004】
これらの弁は、多くの形態のうちの1つをとり得るが、実質的に、各々が、弁を通る流体の流れを許可、制限、又は停止するように可動な、例えば、ゲート、ボール、プラグ、又はディスク(バタフライ弁の場合)などの、何らかの種類の内部障壁部材を含む。このような障壁部材は、通常、弁の上方の地表面に向かって障壁部材から弁の外部に延びたスピンドルを回転させることにより動かされる。
【0005】
これらの地下弁のうちの1つを操作するために、作業者がツール、例えば、T字バー、バルブ・キーを地表面から開放シャフトの奥まで降ろすように送り込み、開放シャフトは弁まで下向きに延びている。作業者はスピンドルの端部における、例えば、テーパ付の、又は成形されたシャンクにそれらのキーの端部を配することを目的とする。次に、キーを回転させることによりスピンドルが回され、結果として、弁の障壁部材を動かし、流体が通って流れる弁におけるチャネルを塞ぐ、又は、チャネルの塞ぎを解除する。代替的に、サービス・エンジニアが弁を操作する長いスピンドルの端部における短いキーを使用することを可能にするように、弁のスピンドルは、弁から地表まで開放シャフトの大部分の経路に沿って上方に延び得る。
【0006】
いずれの場合も、歩道又は車道における開放シャフトの開口は、歩行者及びドライバーなどに重大な危険をもたらすので、このような開放シャフトは、自然環境に対して開状態で放置されることができない。従って、開放シャフトをカバーするために弁の上方の車道又は歩道にカバー・プレートが配される。これらのカバー・プレートは、通常、重量物の車両などのカバー・プレートを渡る通行物の重さに耐える必要があるので、カバー・プレートをできる限り小さく作ることが好ましい。小さいカバー・プレートは、同じ質量に耐えるために、より大きいカバー・プレートと同程度まで堅牢に作られる必要はない。
【0007】
もちろん、これらの弁は、例えば弁の閉鎖メカニズムの部品が摩耗又は損傷した後、その部品を置換するために保守を必要とする。知られたパイプラインでは、弁が配されるパイプラインのセクションが(場合によっては、問題の弁の上流及び下流の弁を閉じることにより)パイプライン・ネットワークの残りの部分から分離されるか、又は、パイプラインが減圧された後、弁が補修され得る。従来の弁は、弁の上側(「上」という用語は、本明細書において、上方の路面に向いた弁の相対的な方向を表すために使用される)に、弁におけるアクセス・チャンバをカバーするために多くのボルトにより弁の主ケーシング上に保持された取り外し可能な「ボンネット(弁覆い)」を含む。多くの弁では、ボンネットが取り外された後、弁の閉鎖メカニズムがこのような補修のためにアクセスされ、取り外され得る。いくつかの場合において、閉鎖メカニズムはプラグ弁などの閉じたタイプであるが、このような弁でも、プラグにアクセスするために外部ボンネットの取り外しを必要とする。
【0008】
このようなボンネットを取り外すことができるためには、サービス・エンジニアが弁自体にアクセスできなければならない。問題の弁は例えば、地表面より下方に0.6mから4.5m(2から15フィート)の地下深くに配されるので、路面からアクセスすることは不可能である。さらに、路面におけるカバー・プレート、及び、下方にある開放シャフトは、狭過ぎてサービス・エンジニアが下りることができない。従って、このような地下弁における保守は、弁の上方の大地、ターマックなどの掘削後にのみ行われ得、掘削はもちろん時間がかかり、高価であり、歩行者及び運転手とって非常に利便性が悪く、歩行者及び運転手は、このような掘削の結果として、道路が封鎖されていること、又は、動作中の一時的な交通整理システムを使用して部分的に塞がれていることを目の当たりにし得る。
【0009】
さらに、保守を目的として弁内のアクセス・チャンバにアクセスするためにボンネットの取り外しを必要とするいくつかのタイプの陸上の(地上の)弁が存在する。掘削を必要としないが、地下弁の場合と同様に、ボンネットのこのような取り外しには時間がかかり、従って高価である。
【0010】
従って、地下での使用に適している上に、弁の上方及びの周囲の大地を掘削する必要なく地表面から補修され得るフロー制御機構をもつ弁が必要とされる。迅速且つ安価に補修され得る陸上の弁の必要性も存在する。
【0011】
多くの場合、流体搬送パイプラインにおいて監視動作を行うことが必要である。監視は、時に応じて必要とされるのみであり得るので、監視デバイスが中に取り付けられ得る上に簡単に取り外される装置を提供することが望まれる。
【発明の概要】
【0012】
本発明の第1の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと、ライザーに搭載された部材に搭載された封止パック組立体とを有するパイプライン装置が提供され、装置は、封止パック組立体を通って延びたシャフトを含み、封止パック組立体は、シャフトの外面と、封止パック組立体のコンポーネントであって、コンポーネントを通ってシャフトが延びている、コンポーネントとの間に封止を提供するように置かれ、構成された少なくとも1つの封止材を含み、コンポーネントは、部材に解放可能に装着される。
【0013】
好ましくは、ライザーに搭載された部材は、ライザーに解放可能に搭載される。
【0014】
本発明の第2の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと、ライザーに解放可能に搭載された部材に搭載された封止パック組立体とを有するパイプライン装置が提供され、装置は、封止パック組立体を通って延びたシャフトを含み、封止パック組立体が、シャフトの外面と、封止パック組立体のコンポーネントであって、コンポーネントを通ってシャフトが延びている、コンポーネントとの間に封止を提供するように置かれ、構成された少なくとも1つの封止材を含む。
【0015】
本発明の第3の態様によると、ライザー及びパイプライン・コネクタ弁座搭載部材を含むハウジングと、少なくとも1つの弁座と、ハウジング内の位置に少なくとも1つの弁座をロックするように構成されたロック手段とを有するパイプライン装置が提供される。
【0016】
好ましくは、ロック手段は、その弁座に、又は各弁座に搭載された要素を有し、要素は、弁座に対して後退可能であり、且つ延伸可能である。
【0017】
有益には、要素は、弁座におけるチャネルに搭載された長尺要素である。
【0018】
ロック手段は、ラック及びピニオン及び/又はレバー機構を含み得る。
【0019】
本発明の第4の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと弁とを有するパイプライン装置が提供され、弁は、パイプライン・コネクタに搭載され、ライザー内に延びている。
【0020】
装置は、弁からハウジングを通って、パイプライン・コネクタから遠位においてライザーの端部に置かれた封止パック組立体内に延びたシャフトをさらに有し得る。
【0021】
本発明の第5の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと、ライザーに装着可能なランディング・ニップルとを有するパイプライン装置が提供され、ランディング・ニップルは、ランディング・ニップルに搭載された封止パック組立体を含む。
【0022】
本発明の第6の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと、ライザーに搭載された部材に搭載された封止手段とを有するパイプライン装置が提供され、装置は、封止手段を通って延びたシャフトを含み、封止手段は、シャフトの外面と、封止手段のコンポーネントであって、コンポーネントを通ってシャフトが延びている、コンポーネントとの間に封止を提供するように構成された少なくとも1つの封止材を含み、部材が、ライザーに解放可能に搭載され、及び/又は、封止手段のコンポーネントであって、コンポーネントを通ってシャフトが延びている、コンポーネントが、部材に解放可能に装着され、封止手段及びシャフトが、ライザーから取り外し可能である。
【0023】
パイプライン装置は、部材の外面とライザーの内面との間に封止を提供するように構成された封止手段をさらに有し得る。
【0024】
パイプライン装置は、弁組立体をさらに有し得、弁組立体は弁閉塞部材を有し、弁閉塞部材はシャフトに搭載される。
【0025】
好ましくは、弁閉塞部材は、ライザーを通して取り外し可能である。
【0026】
好ましくは、弁組立体は、少なくとも1つの弁座を含み、少なくとも1つの弁座が、ハウジングのパイプライン・コネクタにおいてハウジング内に解放可能に搭載される。
【0027】
好ましくは、少なくとも1つの弁座が、ライザーを通してハウジングから取り外し可能である。
【0028】
有益には、パイプライン装置は、ハウジングのパイプライン・コネクタにおける適所に少なくとも1つの弁座をロックするように構成された少なくとも1つのロック手段を有する。
【0029】
ロック手段は、その弁座に、又は各弁座に搭載された要素を有し得、要素は、弁座に対して後退可能であり、及び伸張可能である。
【0030】
要素は、弁座におけるチャネルに搭載された長尺要素であり得る。
【0031】
ロック手段は、ラック及びピニオン、及び/又は、レバー機構、及び/又は、カム及びフォロワを含み得る。
【0032】
パイプライン装置は、弁座搭載手段をさらに有し得る。
【0033】
弁座搭載手段は、ハウジングに有され得る。
【0034】
好ましくは、弁座搭載手段は、本体を有し、本体は、ハウジング内に取り外し可能に搭載される。
【0035】
パイプライン装置は、ハウジング内に本体をロックするように構成されたロック手段を有し得る。
【0036】
好ましくは、本体は、ハウジングに対する往復運動及び回転運動のためにハウジング内に搭載され、ハウジングにおけるバイアス手段は、ハウジング内において往復するように弁座ハウジングを付勢するように構成されており、ロック手段は、ハウジング内の適所に本体をロックするように構成されている。
【0037】
好ましくは、本体は、ツール係合要素を有し、要素は、本体に回転及び往復の力を加えるように要素と係合されたツールを提供する。
【0038】
好ましくは、ライザーは、ライザー延伸ピースを含む。
【0039】
好ましくは、部材は、ライザー延伸ピースに搭載される。
【0040】
弁組立体は、ライザー内に延び得る。
【0041】
好ましくは、パイプラインは、部材をライザーに解放可能に固定するように構成された固定手段、及び/又は、封止手段のコンポーネントを部材に解放可能に固定するように構成された固定手段を有する。
【0042】
好ましくは、封止手段のコンポーネントは、部材に解放可能に搭載され、コンポーネントは、部材に対する往復運動及び回転運動のために部材に搭載され、バイアス手段が、部材において往復するようにコンポーネントを付勢するように構成されており、固定手段が、部材における適所に第1のコンポーネントを固定するように構成されており、シャフトが、封止手段の第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントを通って延びている。
【0043】
好ましくは、封止手段は、部材に搭載されたさらなるコンポーネントを有し、バイアス手段は、コンポーネント間に搭載される。
【0044】
好ましくは、部材は、ライザーに対する往復運動及び回転運動のためにライザーに搭載され、ライザーにおけるバイアス手段は、ライザーにおいて往復するように部材を付勢するように構成されており、固定手段は、ライザーにおける適所に部材を固定するように構成されており、シャフトは、部材を通って延びている。
【0045】
バイアス手段は、ばねであり得る。
【0046】
好ましくは、部材は、シャフトのスラスト・カラーに対するベアリング面を有する。
【0047】
好ましくは、固定手段は、少なくとも1つのカム及びカム・フォロワを有し、その、又は各カム及びカム・フォロワが、ロックされ、ロック解除された構成を提供する。
【0048】
有益には、カムはJ字形であり、カム・フォロワは、J字形カムに沿うように構成されている。
【0049】
J字形カムは、スロットの形態であり得、カム・フォロワは、スロットに係合する突出部である。
【0050】
好ましくは、部材及び/又は封止手段のコンポーネントが、ツール係合要素を有し、要素が、部材及び/又は封止手段のコンポーネントに回転及び往復の力を加えるように要素と係合されたツールを提供する。
【0051】
本発明の第7の態様によると、部材及び/又は封止手段のコンポーネント又は弁本体のツール係合要素と係合するように適応されたツールが提供され、ツールが、シャフトと、部材及び/又は封止手段のコンポーネントに係合するように構成された要素と、シャフトに要素を搭載する要素搭載部とを有する。
【0052】
好ましくは、シャフトは、ハンドルを受容するように構成されている。
【0053】
好ましくは、要素搭載部は中空体であって、その中空体内に部材及び/又は封止手段のコンポーネントの一部を受容するように構成された中空体である。
【0054】
シャフトは、中空であり得、シャフト内に弁のシャフトを受容するように構成され得る。
【0055】
本発明の第8の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと弁組立体とを有するパイプライン装置が提供され、弁組立体は、パイプライン・コネクタを通る流体の流れを制御するように構成された弁と、弁組立体をライザーに解放可能に搭載する搭載手段及び封止手段とを有し、封止手段が、装置からの流体の流出を防ぐように封止するように構成されており、弁組立体及びライザーの各々が、弁組立体をライザーに解放可能にロックするロック手段の一部を有し、弁がパイプライン・コネクタに置かれる。
【0056】
好ましくは、搭載手段は、マンドレルであって、マンドレルがロック手段の1つの部分を搭載した、マンドレルと、弁を上昇及び下降させるための弁ステムと、第1の封止手段と、第2の封止手段とを有し、第1の封止手段が、弁ステム封止材であり、第2の封止手段がマンドレル封止材である。
【0057】
好ましくは、弁組立体は、弁座と弁閉塞部材とを含み、弁座は、弁閉塞部材を受容し、弁座は、弁座を通る流体通路を有し、弁は、流体通路の開放及び閉鎖を制御し、ハウジングは、弁座を受容するように構成されている。
【0058】
好ましくは、マンドレルは、開放端と閉鎖端とを含む中空体を有し、弁ステムが、閉鎖端を通る。
【0059】
パイプライン装置は、弁座をマンドレルに接続するように構成されたコネクタ部材をさらに有し得る。
【0060】
有益には、弁座は、内部部材と外部部材とを有し、弁は、内部部材と係合する。
【0061】
好ましくは、コネクタ部材は、弁座の内部部材と係合する。
【0062】
好ましくは、ハウジングは、弁座を受容するように構成されている。
【0063】
好ましくは、ハウジングは、弁座の一部を受容するための少なくとも1つの窪みを含む。
【0064】
好ましくは、弁ステムは、スラスト・カラーを有する。
【0065】
有益には、スラスト・カラーはマンドレルの閉鎖端において支持される。
【0066】
好ましくは、封止手段は、封止材搭載部を有し、封止材搭載部は、弁組立体とライザーとの間を封止するように適応された第1の封止材、及び、弁組立体と弁組立体の弁ステムとの間を封止するように適応された第2の封止材を搭載する。
【0067】
好ましくは、封止材搭載部は、スラスト・カラーハウジングの少なくとも一部を有する。
【0068】
有益には、封止材搭載部は、マンドレルに搭載される。
【0069】
スラスト・カラーハウジングは、封止材搭載部とマンドレルの閉鎖端とにより形成され得る。
【0070】
ロック手段は、ライザーに搭載された第2の要素に係合するように構成された弁組立体に搭載された第1の要素であり得、第1の要素は、第1の要素が第2の要素と係合される第1の位置と、第1の要素が第1の要素から係合解除される第2の位置との間において可動である。
【0071】
ロック手段は、ハウジングと弁組立体の搭載手段とのうちの一方に関係した少なくとも1つのJ字形カムと、ハウジングと搭載手段とのうちの他方に関係した少なくとも1つのカム・フォロワを有し得、弁組立体は、搭載手段とライザーとの間における往復運動及び回転運動を可能にするように構成されている。
【0072】
パイプライン装置は、パイプライン・コネクタから離れたライザーの端部に装着可能なカラー組立体をさらに有し得、カラー組立体によりライザーに装着可能な少なくとも1つの延伸部材をさらに有し得る。
【0073】
本発明の第9の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと、弁座搭載部と、少なくとも1つの弁座とを有するパイプライン装置が提供され、少なくとも1つの弁座が、ライザーを通してハウジングから取り外し可能である。
【0074】
パイプライン装置は、ハウジング内の位置に少なくとも1つの弁座をロックするように構成されたロック手段をさらに有し得る。
【0075】
ロック手段は、その弁座に、又は各弁座に搭載された要素を有し得、要素が、弁座に対して後退可能であり、延伸可能である。
【0076】
要素は、弁座におけるチャネルに搭載された長尺要素であり得る。
【0077】
ロック手段は、ラック及びピニオン、及び/又は、レバー機構、又は、カム及びフォロワを含み得る。
【0078】
弁及び弁座は、パイプライン・コネクタに搭載され得、ライザー内に延び得る。
【0079】
パイプライン装置は、弁からハウジングを通ってライザーにおける封止パック組立体内に延びたシャフト、又は、パイプライン・コネクタから遠位にあるその延伸部をさらに有し得る。
【0080】
パイプライン装置は、ライザーに装着可能な、及びライザーを延ばすランディング・ニップルを有し得、ランディング・ニップルは、その中に搭載された封止パック組立体を含む。
【0081】
本発明の第10の態様によると、ライザーとパイプライン・コネクタとを含むハウジングと弁とを有するパイプライン装置が提供され、弁は、パイプライン・コネクタに搭載され、ライザー内に延びている。
【0082】
パイプライン装置は、弁からハウジングを通ってライザーに置かれた封止パック組立体内に延びたシャフト、又は、パイプライン・コネクタから遠位にあるその延伸部をさらに有し得る。
【0083】
パイプライン装置は、弁座搭載部と、少なくとも1つの弁座とをさらに有し得、少なくとも1つの弁座は、ライザーを通してハウジングから取り外し可能である。
【0084】
パイプライン装置は、ハウジング内の位置に少なくとも1つの弁座をロックするように構成されたロック手段をさらに有し得る。
【0085】
ロック手段は、その弁座に、又は各弁座に搭載された要素を有し得、要素は、弁座に対して後退可能であり、延伸可能である。
【0086】
要素は、弁座におけるチャネルに搭載された長尺要素であり得る。
【0087】
ロック手段は、ラック及びピニオン、及び/又は、レバー機構、及び/又は、カム及びフォロワを含み得る。
【0088】
弁及び弁座は、パイプライン・コネクタに搭載され得、ライザー内に延び得る。
【0089】
好ましくは、パイプライン装置は、弁からハウジングを通ってライザーにおける封止パック組立体内に延びたシャフト又はパイプライン・コネクタから遠位にあるその延伸部をさらに有する。
【0090】
封止パック組立体は、ライザー又はその延伸部に解放可能に搭載され得る。
【0091】
パイプライン装置は、装着可能な及びライザーを延ばすランディング・ニップルを有し得、ランディング・ニップルは、ランディング・ニップルに搭載された封止パック組立体を含む。
【0092】
本発明の好ましい実施例を示す図面において、次のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【
図1a】本発明の第1の実施例の装置の概略図である。
【
図1b】弁ゲート、及び、装置本体から部分的に引き出されたボンネット組立体を含む
図1aに示される装置の概略図である。
【
図1c】弁ゲート、及び、装置本体から引き出されたボンネットを含む
図1a及び
図1bに示される装置の概略図である。
【
図1d】路面の下方における異なる深さにおいて使用される
図1aに示される装置を示す図である。
【
図1e】追加的なコンポーネントが示される
図1aから
図1cに示される装置を示す図である。
【
図2b】
図2aに示されるロック装置部の分解図である。
【
図3b】
図3aに示されるロック機構の概略断面図である。
【
図5b】
図5aに示される弁ステム組立体を引き出すための、及び、置換するためのツールの概略図である。
【
図10】弁座ロック機構の別の実施例の平面図である。
【
図10b】
図10aに示される弁座ロック機構を含む本発明によるゲート弁の概略図である。
【
図11a】閉鎖状態におけるバタフライ弁を示す図である。
【
図11b】開放状態におけるバタフライ弁を示す図である。
【
図13a】中の弁が閉鎖されている本発明の別の実施例による装置を示す図である。
【
図13b】中の弁が開放されている
図13aに示される装置を示す図である。
【
図13c】弁座組立体と引くツールとが詳細に示される
図13aの装置を示す図である。
【
図13d】弁座組立体及び引くツールを示す図である。
【
図14a】弁組立体が適所にロックされ、弁が閉鎖されている、本発明の別の実施例による装置の概略図である。
【
図14b】弁が開放されている、
図14aに示される装置の概略図である。
【
図14d】ハウジングから引き出された弁組立体の断面概略図である。
【
図15b】解放状態における
図15aに示される装置のための封止及びロック装置部の断面概略図である。
【
図16a】発明の代替的な実施例によるパイプライン装置の断面図である。
【
図16c】
図16bに示される部分の概略的な一部を切り取った図である。
【
図18a】発明のさらなる代替的な実施例によるパイプライン装置の概略図であり、装置がポンプとして構成されている。
【発明を実施するための形態】
【0094】
ここで
図1aから
図1dを参照すると、ライザー2aとパイプライン・コネクタ2bとを含むハウジング2を有する流体制御装置1が示される。使用中、パイプライン・コネクタ2bは、より大きいパイプライン・システムの一部を形成する。
【0095】
装置1は、弁座4を有するゲート弁3を含み、各弁座4が弁座4内に開口4aを含む。弁座は、弁座の各側にハウジング2の壁に形成されたレール10と係合するチャネル5を含む。レール10は、ライザー2aとパイプライン・コネクタ2bとの両方の内面に沿って延びている。チャネル5及びレール10は、パイプライン・コネクタ2bの軸方向における適所に弁座4を固定する。ライザー2aの軸方向における適所に弁座4を固定するために、レール10における刻み目と係合するロック・ピン6が弁座4に提供される。
【0096】
ゲート弁3は、弁座4間に配されたゲート7を含む。示される実例において、ゲート7は、形状が弁座4の形状に実質的に対応する。ゲート7の側部は、ライザー2aとパイプライン・コネクタ2bとの両方の内面に沿って延びたレール9と係合するチャネル8を含む。チャネル8及びレール9は、パイプライン・コネクタ2bの軸方向におけるゲート7の位置を固定する。ゲート7が弁座4の開口4a間において流体通路を開放又は閉鎖するように上昇及び下降させられ得るように、ゲート7が配置されている。ゲート7は、非上昇ステムであり得るステム12に搭載され、ゲート弁はステム12の回転時にステム12に対して上昇し、例えば、ステム12は外部にねじ山をもっており、中にステムが配されたゲートの孔は内部にねじ山をもっており、ステムの回転がゲート7が上昇することをもたらす。代替的に、ステムは上昇ステムであり得、ステムはゲート7に回転可能に搭載されるが、ゲート7と一緒に軸方向に可動とはされていない。上昇ステムにおいて、ステムの別の部分が外部にねじ山をもっており、装置1の別のコンポーネントの一部が内部にねじ山をもっている。従って、ステム12が回転させられたとき、ステム12とステム12に装着されたゲート7とがゲート7とともに上昇及び低下する。
【0097】
ここでゲート弁3をさらに詳細に示す
図1fを参照すると、弁座4は、弁座4の各面に封止材4bを備える。各弁座4は、弁座4の上面に装着されたカバー・プレート15を含む。駆動部16は、カバー・プレート15における開口を通って延びている。駆動部16は、レール10における刻み目内に、及び刻み目から外にピン6を動かすように配置された機構に接続される。機構は、以下で
図9及び
図10を参照しながらさらに詳細に説明される。
【0098】
図1aから
図1fから理解されるように、ゲート弁3のコンポーネントは、ライザーハウジング2aを通ることができる程度に十分に小さい。弁座を通る流体通路がパイプライン・コネクタ2bの直径と同様の断面積をもつことが望ましい。これは、パイプライン・コネクタ2bの外壁の平面を越えて延びるように、その中に弁座4及び開口4aを配置することにより提供される。
図1aから
図1fにおいて、開口4aがライザーハウジング2aの方向にパイプライン・コネクタ2bの外壁の平面を越えて延びるように、装置が構成されている。
【0099】
図2a及び
図2bは、ランディング・ニップル20のコンポーネントを示す。ランディング・ニップル20は、カラー22によりライザーハウジング2aに装着されたハウジング21を有する。示される実例において、ハウジング21は、ライザーハウジング2aと実質的に同じ外部寸法及び内部寸法をもつ。ランディング・ニップル20は、
図1dに示される延伸部材が装着され得る別のカラー23、又は、カバー(図示されていない)をさらに含む。
【0100】
ランディング・ニップル20は、ハウジング2内の適所にゲート7及びステム12を固定するための部材25を含む。部材25は、ハウジング21と同じ形状であり、ハウジング21の内径よりわずかに小さい外径をもつ。2つの垂直方向に離隔されたOリングが、部材25の外面における溝26’内に搭載される。これらのOリングは、ハウジング21の内面と部材25の外面との間に封止を提供する。
【0101】
部材25は、ハウジング21に対して部材25をロックするためのロック装置部の部分を含む。部材25に有されるロック装置部の部分は、3つの逆J字形チャネル27を含む。逆J字形チャネルは、部材25の下縁部における開口を提供する第1の部分27aと、半円部27bと、閉鎖端を含む下向きに延びた部分27cとを含む。
【0102】
これらのチャネルは、ハウジング21に有されるロック装置部の第2の部分に係合するように構成されている。ロック装置部のこの第2の部分は、ハウジング21の内面からJ字形チャネル内に延びた突出部28を有する。このような突出部は、例えば、ハウジング21がプラスチック・モールド成形品である場合、ハウジング21と一体的に形成され得、又は、突出部は、ハウジング21の壁内に固定された独立したコンポーネント、例えば、孔内に固定されたピンであり得る。これは、ハウジング21の壁のいずれかの側から達成され得る。
【0103】
コイルばね24の形態のバイアス要素が、部材25下方のハウジング21内に置かれる。
図1eをさらに参照すると、ライザーハウジング2aが半径方向内向きに延び、断面を正方形とする開口を形成する壁11を含むことが理解され得る。ばね24の下端24aは壁11上に載置され、この壁によりライザーハウジング2a内への動きが防止される。
【0104】
ランディング・ニップル20は、ばね24上に部材25を支持する手段を含む。これは、ステム12に受容され、突出部28を通り抜けるように構成されたプレートであり得、例えば、このようなプレートは、ピン28が通り得る適切に置かれ、形作られたスロットを備え得、さらに、部材25の下縁部の下方において、ばね24の上端の上方において延びている。
【0105】
代替的に、部材25は、ばね24の上端24bに係合する内向きに延びたタブを含み得る。
【0106】
部材25は、取り出しツールに係合するように構成された要素をさらに含む。部材25の上縁部は、部材25の上縁部を通って延びた垂直配向開口31を有するL字形スロット30を含み、開口31は、面取りした縁部32を含む。開口31は、L字形スロット30の水平スロット部33内に延びている。部材25は、部材25の周囲に等距離で置かれた3つのL字形スロット30を含む。
【0107】
図5a及び
図5bをさらに参照すると、L字形スロット30に係合するためのツール40が示される。ツール40は、ハンドル(図示されていない)との係合のための正方形テーパ付端部42を含むシャフト41を有する。シャフト41の下端は、シャフト41に装着された円筒部材43を含む。タブ44は、円筒部材43の下縁部から外向きに延びている。円筒の周囲におけるタブ44の間隔は、L字形スロット30の開口31の間隔に対応する。タブ44は、開口31内に垂直方向に、且つ水平スロット部33内に水平に通ることができるような幅及び深さをもつ。円筒部材43は、タブ44が水平スロット部33内に置かれたときに円筒部材43の中にステム12を受容する寸法をもつ。
【0108】
ツール40は、部材25及び物理的に連結されたすべてのコンポーネントを取り外すために使用される。タブ44が開口31内に導入され、ツール40が回転させられることにより、タブ44が水平スロット部33に係合する。次に、ツール40が下向きに押されて、部材25がばね24の力に逆らって下向きに動くことをもたらし、ばねを圧縮する。突出部28は、逆J字形スロット27の部分27cに対して上昇する。突出部が逆J字形スロット27の湾曲部27bに当たったとき、
図2a及び
図2bに示されるように、部材25が装置部とともに反時計回りに回転することがもたらされる。突出部28が湾曲部27bの頂点に到達したとき、スロット27の形状が、突出部28がスロット27の第1の部分27aに並べられるまで、部材25が反時計回りにさらに回転することをもたらし、並べられた後、部材25が自由にハウジング21から外に引かれることができる。ばね24の力は、ばねがその自然な延伸点に到達するまで、部材を上向きに押す。部材25がツール40に装着されるので、ツールを持ち上げることが、ハウジング21から外に部材25を持ち上げる。
【0109】
部材25は、封止パック組立体50のためのハウジング25”を提供する部分25’を含む。封止パック組立体は、部材25自体がハウジング21内に搭載された手法と同様の手法で部分25’に搭載されたキャップ51を含む。キャップ51は、部分25’の内径よりわずかに小さい第1の直径の部分52を含み、部分52は部分25’の内側に載置される。Oリング53の形態の封止材が、部分52の外面における溝53’内に配される。それらは、部分52の外壁と、部材25の部分25’の内壁との間に封止を提供する。
【0110】
キャップ51は、第1のものより大きい第2の直径の第2の部分54をさらに含む。第2の部分54は、ハウジング25”を閉鎖する。
【0111】
シャフト12は、キャップ51を通って延びた孔55を通る。複数のOリング56が、孔55の表面における溝内に搭載される。
図2bにおいて2つのOリング56が見られ得る。別の2つのOリング56は視界にない。
【0112】
シャフト12シャフトの主本体より大きい直径のスラスト・カラー12aを含む。スラスト・カラー12aは、ハウジング25”内に滑り嵌めされる寸法とされている。スラスト・カラー12aの下面の縁部は、ハウジング25”の壁25aと係合し、部材25に対するシャフトの動きを制限する。
【0113】
封止パック組立体は、水平方向に延びた部分61と垂直方向に延びた部分62とを含む上部ハット・ワッシャ60を含む。コイルばね63は、垂直方向に延びた部分62の周りにおいて上部ハット・ワッシャ上に載置される。
【0114】
図3bを再度参照すると、上部ハット・ワッシャ60は、シャフト12に搭載され、水平方向に延びた部分61は、シャフトの部分12a上に載置される。垂直方向に延びた部分62は、正しい位置にばね63を維持する。
【0115】
キャップ51をロックし、部分25’から解放する装置部は、部材25をロックし、ハウジング21から解放するための装置部と機能的に同等である。この観点から、同じ参照符号が同じ部分を示すために使用されるが、対象の参照符号のプライムを付けたものとして表記される。従って、逆J字形スロット27は、逆J字形スロット27’となり、他も同様である。
【0116】
3つの逆J字形スロット27’が、キャップ51の部分52の周囲に等距離で提供される。これらは、J字形スロット27’がスロット27の鏡像であることを除いて、スロット27における突出部28の係合を参照しながら説明されている手法と同じ手法により突出部28’と係合する。これは、キャップ51がばね63の力に逆らって押し下げられたとき、キャップ51は、部材25の場合における反時計回りとは反対に、時計回りに動くことがもたらされることを意味する。キャップ51の上部54はL字形スロット30’を含む。これらのL字形スロット30’は、L字形スロット30の鏡像である。部材25とキャップ51とが逆方向に動くように配置されているので、キャップ51の取り外しがハウジング25を解放しないことが重要である。
【0117】
封止パック50組立体が、ゲート7を取り外さずに、補修のために取り外され得ることが理解される。封止パック50を取り外すために必要なことは、ゲート7が閉鎖されていること、及び、キャップ51がL字形スロット30’と係合するように適切に寸法決めされたツール40と係合されることだけである。ツール40は、それがスロット30’の水平部33’における「ホーム」であるように、反時計回りに回転させられる。ツールが下向きに押され、これが、突出部28’を逆Jスロット27’から解放し、ツール40に捕捉されたキャップ51がハウジング25”から外に、且つシャフト12から離れるように持ち上げられることを可能にする。次に、任意の損傷を受けた封止材が置換されて、コンポーネントが再度組み立てられ得る。
【0118】
図6は装置の代替的な実施例を示し、ハウジング2のパイプライン・コネクタ2bが別のフランジに対する装着のための複数の孔2b”を含むフランジ2b’を含む。ランディング・ニップル20の上に延伸部材70が搭載される。
【0119】
図7及び
図8は、パイプライン・コネクタ2cの下側から延びた部分2c、2c’を各々が含む異なる形状のハウジング2を示す。ゲート弁は、部分2c、2c’に部分的に格納され得る。
【0120】
ここで
図9を参照すると、ピン6は、チャネル4cに滑動可能に搭載される。ピン6がチャネル4c内に引き込まれたとき、弁座は、ハウジング2に対して滑動し得る。ハウジング2、本実例ではそのレールにおける刻み目内に延びているとき、弁座4がハウジング2内の適所にロックされる。
図9に示される機構は、ピン6に形成されたラック6aと、ラック6aと係合するための歯18を含むピニオン・ホイール17とを含む。ピニオン・ホイール17は、駆動部16、示される実例では正方形駆動部を受容するためのソケット19を含む。使用中、適切なツールが駆動部16に装着されて回転させられたとき、ピン6が、チャネル4c内に後退させられるか、又は、チャネル4cから外に延ばされ得る。ピニオン・ホイール17は、孔20をさらに含む。孔20の機能は破壊可能ピンを受容することであり、ピンは、孔を通って延び、弁座4における刻み目に係合する。
【0121】
ハウジング2内への弁座4の挿入のためにピン6が後退させられる。弁座4がハウジング内に配された状態で、ピン6がハウジング内の刻み目内に延び、且つ孔20が弁座4における刻み目と並べられるように、ピニオン・ホイール17が上述の適切なツールにより回される。次に、破壊可能ピンが孔20内、及び並んだ刻み目内に挿入されることにより、それらの延びた構成にピン6をロックする。弁座を取り外すために、ピニオン・ホイール17が逆方向に回されて、破壊可能ピンを壊す。弁座が取り外された状態で、壊された破壊可能ピンの部分が取り外され得る。
【0122】
図10は、ピン6を延ばし、後退させる代替的な機構を示す。機構は、
図9に示される機構のラック及びピニオンの代わりにレバー23、24を使用する。部材21のいずれかの側におけるレバー23を搭載した回転可能部材21は孔22内に配される。各レバー23は、ピン25aによりレバー24に旋回可能に接続される。レバー24は、ピン25bにより6によりピン6に旋回可能に接続されて、ピン6はチャネル6a内に滑動可能に搭載される。レバー23、24の動きを許容する適切な空間が弁ゲート4に提供される。部材21を回転させることにより、ピン6が延ばされ、又は後退させられ得る。破壊可能ピン、及び、このようなピンを受容するための孔は
図10に示されていない。しかし、このようなピンは、例えば、回転可能部材21及び弁座4に収容され得る。
【0123】
本発明の装置は、ゲート弁に限定されない。ゲート7は、
図11aと
図11bとに示されるようにバタフライ弁80により置換され得る。バタフライ弁80は、フレーム81と、シャフト12の各側にあるバタフライ・ウィング82とを含む。フレーム81は、弁座4間に載置される。ウィング82は、弁座4における開口4a内において開放されている。
【0124】
図12は、空洞92及びシャフト12を囲んだ外壁91を含むプラグ弁90を示す。使用中、壁91の下方におけるシャフト12の部分が孔内に支持される。シャフト12を回転させることにより、プラグ弁90が開放された構成と閉鎖された構成との間で動かされ得る。
【0125】
装置は、弁の使用に限定されない。多くのコンポーネントがシャフト12に搭載され得る。例えば、流量計又はカメラがフレーム81などのフレーム内に置かれ得る。装置は、ライン停止器として使用され得、膨張可能バルーンが、シャフト12の端部に搭載される。ワイヤがシャフト12を通り得るようにシャフト12が構成され得るか、又は、監視装置は無線で通信し得る。
【0126】
ここで
図13aから
図13fを参照すると、装置の代替的な装置部が示される。この実施例は、中に弁座が搭載された弁本体100を有する。弁本体100は、ハウジング2内に取り外し可能に搭載される。示される実例において、弁ハウジング2は、パイプライン・コネクタ2bの下側から延びた部分2cを含む。
【0127】
部分2cは、弁ハウジング2における適所に弁本体100を解放可能にロックするために、弁本体100のJ字形チャネル123と係合する、部分2cの内壁から延びた突出部125の形態をとるロック機構の一部を含む。弁本体100の下端は、ばね124上に載置され、ばね124に装着され、ばね124自体がキャップ120に搭載及び装着される。キャップ120は、ハウジング2の部分2cの端面2c”載置される。キャップ120は、ばね124が囲む円柱部121と、ばね124の端面が接触する端部フランジとを含む。
【0128】
J字形チャネルは、ここまでに記載されている実施例に関係した、ここまでに説明されている手法と同じ手法により、ハウジング2に対する弁本体100の選択的なロック及びロック解除を提供する。
【0129】
ハウジング2のライザーハウジングは、
図13aから
図13fに示されていない。しかし、この部分は、
図1aから
図1eに示されるものと実質的に同じであり、ステム12の周囲に封止を提供するのがランディング・ニップルであるので、同じ手法によりライザーハウジングに装着されたランディング・ニップルを含む。
【0130】
これに対し、
図1から
図12に示される装置部は、ハウジング2と係合する弁座を含み、
図13aから
図13fに示される装置部は、弁本体100がハウジング2と係合することを必要とし、弁座は、弁本体100に搭載される。
【0131】
図13aから
図13fに示される装置部は、
図1から
図12に示される装置部をしのぐ2つの注目すべき利点を提供する。第1に、弁本体100は、異なる種類の弁のための弁コンポーネントを搭載し得る。従って、異なる弁コンポーネントが使用される場合でも、ハウジング2内に嵌まる部分、弁本体100が同じであるので、流体制御装置の範囲を生成することが簡略化される。第2に、流体制御装置の補修が簡略化される。弁本体100、及び、弁本体100の中に搭載された弁コンポーネントを取り外するために、必要なことは、弁本体100の上縁部がツール140により係合されることだけであり、ツール140のシャフト141が中空であることによりシャフト141が弁ステム12の外を通り得ることを除いて、ツール140は
図5bに示されるツール40と同様である。L字形スロット130は、弁本体100の内壁の上部に形成されている。ツール140は、円筒部材143を有する。タブ144は、円筒部材143の下縁部から外向きに延びている。タブ144は、L字形スロット130に係合するように構成されている。タブ144がそのように係合されるので、弁本体全体100が、弁本体100を解放するように下向きに押され得、弁本体、従ってさらには、弁本体の中に搭載されたコンポーネントをハウジング2から解放する。
【0132】
図14aから
図14eに示される装置部は、この場合も異なる。この装置部において、弁、弁座、及び弁をロックするための装置が、そのライザー201aを通してハウジング201に導入され得、ハウジング201から取り外され得る弁組立体210、すなわち単一のコンポーネントに有される。
【0133】
特に
図14dを参照すると、流体制御装置200が弁組立体210を含むことが示される。ハウジング201のライザー201aは、その上端に向かう部分201dを含み、これが、ハウジング201内において弁組立体210を解放可能にロックするロック装置部の部分を形成する。カラー201eは部分201dから延びている。3部分型カラー組立体202のうちの第1のものが、カラー201eに装着される。第1の部分203は、内部にねじ山をもつ端部に係合するための外部にねじ山をもつカラー201eに第1の部分203の固定を提供するために、内部にねじ山をもつ端部を含む下セクション203bを有する。カラー201eに対する第1の部分203の固定は、領域201fにおいてなされる。特に
図14aから理解され得るように、カラー201eは、カラー組立体202の第1の部分203の内側に延びている。第1の部分203は、外部にねじ山をもつ上セクション203aを含む。
【0134】
3部分型カラー組立体202の第2の部分204は、異なる内径及び外径をもつ下セクション204aと上セクション204dとを含む。下セクション204aは、第1の部分203内に載置される。上セクション及び下セクション204a、204dは、部分203の相応に面取りされた壁203dに載置された面取りされた壁204b、及び上壁204cを含むリップにより分割されている。
【0135】
3部分型カラー組立体202の第3の部分205は、適所に第2の部分204を保持する。第3の部分205は、第1の部分203の上セクション203aの外部ねじ山に係合する内部にねじ山をもつ部分204aを含む。第3の部分205は、第2の部分204の上壁204cに載置される内向きに延びたリップ205bを含む。第3の部分205は、Oリングなどの封止材を受容するための窪み205cをさらに含む。
【0136】
弁組立体210は、ライザー201a及びカラー組立体202内に滑り嵌めされるマンドレル211を有する。マンドレル211は、ライザー201aの部分201dと係合するポップ・アップ・ロック230の一部を搭載する。マンドレル211は、底壁215を含む。底壁215は、スピンドル220が通る孔を含む。ハウジング223がマンドレル211に搭載され、ハウジング223内にスピンドル220のスラスト・カラー221が搭載される。ハウジング223は、留め具216によりマンドレルの底壁215に装着される。
【0137】
マンドレル211は、弁座212を含む。弁座212は、側部プレート218によりマンドレル211に装着される。弁座212は、内部弁座部材212aと外部弁座部材212bとを有する。外部弁座部材212aは、側部プレート218における突出部218’に係合するための窪み212a’と、側部プレート218の窪み218”に係合するための突出部212a”とを含む。
【0138】
図14eは、内部弁座部材212aと外部弁座部材212bとが、弁部材により開放又は閉鎖される開口213aをどのように提供するかを示し、例えば、ゲート213が弁座212内に受容される。ゲート213は、内部弁座部材212a内において上下に滑動する。外部弁座部材212bは、ハウジング201の内面に係合し、ハウジング201と弁座212との間に封止を提供する。これらの封止面は、ハウジング201のパイプライン・コネクタ201bを通る通常の流体の流路の外にあり、従って、通常の流体の流路における封止材の場合より摩耗しにくい。
【0139】
示されるようにゲート弁の場合、弁を開放するために、スピンドル220の自由端222がツールと係合する(典型的には、自由端222は、相応に形作られたツールによる係合のための正方形頭部を含む)。スラスト・カラー221とゲート213との間におけるスピンドルの部分は外部にねじ山をもち、ゲート213は内部にねじ山をもち、従って、スピンドル220の回転方向に応じて、ゲート213が上昇又は下降させられる。ハウジング201は、内部弁座部材212aから延びたカラー214を受容するための液だめ201gを含む。液だめ201gは、突出部214aを受容する刻み目201hを含む。これら2つのコンポーネントは、ハウジング内における弁の回転を防ぐように機能する。
【0140】
ハウジング223は、スピンドル封止材223a、及び、マンドレル211とライザー201aとの間における封止材を提供する。窪み224は、マンドレル211の外面内に形成されており、封止要素、例えば、Oリングが、窪み224内のマンドレルに搭載されて、マンドレル211とライザー201の内面との間に封止を提供する。
【0141】
示されるマンドレル211は、ポップ・アップ・ロックによりライザー201aにロックされ、その動作は当業者に知られている。代替的に、マンドレルは、前述の実施例に関連して説明されているJ字形スロット装置部を含むロックを使用してライザー201aにロックされ得る。この装置部は
図15aから
図15fに示される。
【0142】
ライザー201aは、J字形スロット301を含む。マンドレル300は、スピンドル220のスラスト・カラー221を支持するスラスト・ベアリング302を含む。マンドレル300は、封止パック組立体302を搭載する。ライザー201aの内壁は、連続して直径の異なる領域303から306を提供する段状である。領域303の直径は領域304の直径より小さく、以降も同様に続くことにより、各領域間に段を提供する。領域303及び304の間の段は、ばね307の一端部に対するベアリング面を提供する。ばねの他端部は、マンドレル300の下側に係合する。マンドレル300の外面は、J字形スロット301に係合するためのピン308を備える。
【0143】
図15aから最も適切に視認されるように、封止パック309は、マンドレル300の下側において支持され、マンドレルの直径よりわずかに小さい直径をもつ。封止パック309の外径は、領域305の内径に対応し、封止パック309の高さは、領域305の高さに対応する。
【0144】
封止パックは、スピンドル220の周りの封止材310であって、スピンドル220が通る封止材310と、ライザー201aの内面間のマンドレル300間における封止材311とを提供する。
【0145】
マンドレル300は、
図14aから
図14eに示される手法と同一又は類似の手法により弁座に接続され得る。
【0146】
図16aから
図18bは、本発明のパイプライン装置の一群の実施例を示す。パイプラインにおける弁以外のデバイスを搭載した。
【0147】
図16aから
図16dに示されるパイプライン装置は、パラメータ検出装置400として構成されている。すなわち、ハウジング401が一部を形成しているパイプラインを通って流れる流体のパラメータが測定され得るように、弁の代わりにセンサー組立体410がハウジング401内に搭載される。
【0148】
図16bから
図16dは、より小さい直径411aの領域をその一端部に含む第1の実質的に円柱形のケーシング411を有するセンサー組立体410を示す。ケーシング411は、より小さい直径411aの領域において終端している。ケーシング411の終端部は端部プレート411bを有し、端部プレート411bは、端部プレート411bを通る孔411cを含み、孔411cが器具ハウジング419を受容する。封止材421は、より小さい直径411aの領域においてケーシング411に装着される。封止材421の形状及び範囲は、以下でさらに詳細に説明される。
【0149】
ハウジング415は、端部プレート411bの反対側においてケーシング411の端部に装着される。ハウジング415は、下及び上周辺リベート415a、415bを含み、ケーシング411の壁は、ハウジング415の一部がケーシング411内に延びているように、下リベート415aに載置される。
【0150】
センサー組立体は、スナップ・ロック機構414の一部を搭載した第2の実質的に円柱形のケーシング412をさらに有する。ハウジング415の一部がケーシング412内に延びているように、ケーシング412の壁は、上リベート415bに載置される。
【0151】
ケーシング411、412がリベート415a、415bと係合する領域におけるケーシング411、412の内壁は、ねじ山をもち得、ハウジング415に第1及び第2のケーシング411、412を固定するためにこのようなねじ山が互いに係合する。
【0152】
スナップ・ロック機構414の一部は円形部414aを有し、円形部414aから足414bがカワードリーに延びている。スナップ・ロック機構の円形部414aは、ケーシング412の上縁部におけるリベート412cに載置される。各足414bは、ケーシング412内に形成されたチャネル412a内に載置される。ハウジング415に近接したケーシング412の端部は、チャネル412aが開口412bを形成する程度でより薄い壁厚をもつ。足414は弾性材料から作られ、足414に対して開口412bの方向に力が加えられたとき、足414が開口412b内に動き得るように形作られ、寸法決めされている。
【0153】
フィッシング・ネックであるカラー413は、ケーシング412に固定される。カラー413は、外部にねじ山をもつ下向きに延びたリップ413aを含む。リップのねじ山は、その上縁部においてケーシング412の内部面に形成された内部ねじ山と係合する。フィッシング・ネック413bの内面は、フィッシング・ネックがフィッシング・ツール(図示されていない)により係合させられることを可能にするように形作られ、寸法決めされている。フィッシング・ツールがフィッシング・ネックに係合した状態で、センサー組立体の長軸に沿ってフィッシング・ツールにより加えられた軸方向の引く力が、スナップ・ロック機構414の足414aが内側に動くことをもたらし得ることにより、センサー組立体410がハウジング401から取り外されることを可能にする。工程を逆にすることにより、センサー組立体がハウジング401内に挿入され得る。
【0154】
本実例における形態の2つの離隔されたOリングの形態の封止材416が、センサー組立体410に搭載される。封止材416のうちの一方がハウジング415に搭載され、他方がハウジング415に近接してケーシング412の外面に搭載される。
【0155】
この実施例において、ハウジング415は、その中に搭載された信号処理ユニットを含む。器具ハウジング419は、第1の実質的に円柱形のケーシング411に装着され、端部プレート411bの孔411cを通る。カラー418は、ケーシング411の内側に載置され、孔411cの形状及び寸法に対応した内部形状及び寸法をもつ。カラー418は、例えば溶接により、又は、カラー418及び端部プレート411b内の対応するねじ山により、端部プレート411bに固定される。ねじ40は、カラー418の壁を通って、器具ハウジング419と係合し、それを適所に固定する。
【0156】
器具ハウジングは、1つの器具、又は、複数の異なる器具を搭載し得る。示される実例において、器具ハウジングは、示される複数のセンサー419a、419b、及び419cを搭載する。測定され得るパラメータとして、流れ、温度、塩素含有量、全塩素、溶存酸素、pH、ORP(Oxidation Reduction Potential:酸化還元電位)、伝導率、色、濁度、及び圧力が挙げられるが、これらに限定されない。3つのセンサーが示されるが、3つより多くのセンサーが器具ハウジングに搭載され得る。器具ハウジング419に搭載されたセンサーは、ワイヤ管417を通るワイヤにより信号処理ユニット415に装着される。
【0157】
互いに向けてテーパ付けされた2つの壁411dは、端部プレート411bから下向きに延びている。2つの壁411dは、プレート411eと湾曲した壁411fとを有する端部部材により連結される。センサー組立体がハウジング401内に配されたとき、端部部材は液だめ401g内に載置される。
【0158】
壁411dとプレート411eと端部プレート411bとが流体が通り得る通路を一緒に形成する。センサー組立体410とハウジング401との間の接続部分は、封止材421によりそのように形成された流体通路の周囲において封止される。
【0159】
ハウジング401は、
図16aから
図18aに示されており、ハウジング401のみを示す
図17a及び
図17bに最も良く示される。ハウジングは、ライザー401aとパイプライン・コネクタ401bとを有し、パイプライン・コネクタ401bは、流体のための通過通路401b’と、近接したパイプに対するハウジングの装着を提供するフランジ401b”とを提供する。ハウジング401は、センサー要素の壁411dの形状に対応するように形作られた、及び寸法決めされた壁401cを含む。封止材421が、センサー組立体410間に封止を提供する。壁401cは、通過通路401fを提供する。
【0160】
示される実施例において、ライザー401aは、キャップ405を備え、キャップ405は、中間カップリング403によりライザー401aに装着可能である。中間カップリングは、外部にねじ山をもち、キャップ405の壁に応じた下向きに形成されたねじ山405aと係合するキャップ・コネクタ部403aと、内部にねじ山をもち、キャップ405のねじ山405bと係合するライザー・コネクタ部403bとを含む。中間カップリング403は、フィッシング・ツールがフィッシング・ネック413b内に下降させられたときにフィッシング・ツールのための案内体として機能する面取りされた壁403cをさらに含む。キャップ405は、封止材に欠陥がある場合に、流体のための逃げ道を提供する孔405cを含む。独立したコンポーネントとして中間カップリング403を提供する目的は、中間カップリング403がフィッシング・ツールなどのツールにより損傷を受けた場合に中間カップリング403が置換され得るようにすることである。中間カップリングが単に壁401aの延伸部である場合、それに対する損傷は、装置400全体の取り外し、及び、損傷部の置換を必要とする。
【0161】
組み立てられた装置400は、
図16aに最も適切に示される。センサー組立体410は、ハウジング401内に載置されることが理解され得る。組立体400は、2組の封止材416及び421により流体の流出を防ぐように封止される。封止材416がここまでに説明されており、センサー組立体410の外面とライザー401aの内面の間に封止を提供する。封止材421は、壁411dの周縁部及びプレート411eの周囲に、及び、それら周縁部とハウジング401の壁401cの内面との間に載置される。
【0162】
センサー組立体410は、ロック機構414によりハウジング401内の適所に保持され、ロック機構414の端部が、ライザー401aの壁に提供された窪み401dと係合する。センサー組立体410を取り外すために、キャップ405が取り外され、フィッシング・ツールが上述のようにフィッシング・ネック413bに装着される。
【0163】
他の図面から、ハウジング401がその構成に関して、より前に記載されている実施例の弁ハウジングに非常に類似しており、ハウジング401が、例えば、
図14aから
図14cに示されるものと同様の弁を格納し得ることが理解される。
【0164】
パラメータ・センサー装置400の典型的な使用はハウジング401に格納された弁を取り外すこと、及びある期間にわたって弁をセンサー組立体に置換することである。必要な情報が収集されたとき、センサー組立体410が、取り外された弁と置換され得る。代替的に、センサー装置400は、パイプラインの永久的な部分であり得ることにより、任意の時点で情報が収集されることを可能にする。
【0165】
信号処理ユニットは、ある期間にわたって情報を集め、記憶し得、その期間の情報は、情報集めが完了した後のいずれかの点において別のデータ・キャリアにコピーされるか、又は、信号処理ユニットは、離れた場所に日付を送信する手段を含み得る。例えば、信号処理ユニットは、インターネットへの接続などのネットワーク接続を行い得、これが、信号処理ユニットから離れた場所に情報が送信されることを可能にする。単一の処理ユニットは、メッセージング・プロトコルを介して、又は、無線接続を介してインターネットに接続し得る。信号処理ユニットによる情報の記憶、及び、信号処理ユニットからのこのような情報の送信は、相互に排他的ではない。信号処理ユニットは、情報を記憶することと送信することとの両方を行うように構成され得る。
【0166】
図18a及び
図18bは、ポンプ装置425を示す。この実施例において、
図16aから
図16dのセンサー組立体は、信号処理ユニットに加えて、ハウジング415内のモーター・ユニットの提供により修正を加えられる。ワイヤ管は、ポンプ搬送要素432に装着されるシャフト430により置換される。ポンプ搬送要素は、複数の羽根433を含む。
【0167】
有益には、コンポーネントの一部又はすべてがプラスチック材料から作られた。典型的には、ばねは、プラスチックではない。
【0168】
もはや、道路を掘り起こす必要が一切なく、膨大な量の時間及び作業を削減する。本発明の装置の配備は、パイプラインの漏れ率が大幅に低減されることを可能にする。装置における封止パックを修理することの簡潔さという理由から(封止パックの故障は一般的である)、他の道路工事と一緒に修理を予定することと同じ必要性は存在しない。装置が道の中央からアクセスされる必要がある場合、これは非常に迅速に行われ得るので、漏れの修理の恩恵が交通を途絶するコストを上回るように、交通の途絶を十分に低い程度に抑制する。