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特許7186715ポーラ符号化および復号方法、送信デバイス、ならびに受信デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】ポーラ符号化および復号方法、送信デバイス、ならびに受信デバイス
(51)【国際特許分類】
   H03M 13/13 20060101AFI20221202BHJP
【FI】
H03M13/13
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019551274
(86)(22)【出願日】2018-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2018081189
(87)【国際公開番号】W WO2018177386
(87)【国際公開日】2018-10-04
【審査請求日】2019-10-29
(31)【優先権主張番号】201710214465.0
(32)【優先日】2017-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲瑩▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 公正
(72)【発明者】
【氏名】▲喬▼ 云▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】李 榕
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲華▼滋
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ 禾佳
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】SAMSUNG,Design of a Nested Sequence for Polar Codes,3GPP TSG RAN WG1 #88b,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705425.zip>,2017年03月25日,R1-1705425
【文献】HUAWEI et al.,Theoretical analysis of the sequence generation,3GPP TSG RAN WG1 #88b,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705084.zip>,2017年03月25日,R1-1705084
【文献】HUAWEI et al.,Polar code design and rate matching,3GPP TSG-RAN WG1#86,R1-167209,2016年08月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 13/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポーラ符号化方法であって、
送信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するステップであって、各母符号シーケンスが、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を備え、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスが少なくとも1つのシーケンス番号を備え、各部分集合が少なくとも2つのシーケンス番号を備え、各サブシーケンスの中のシーケンス番号の相対的な位置が分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、各部分集合の中のシーケンス番号は順序付けられていない、ステップと、
前記送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップと、
前記送信デバイスによって、前記情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行するステップとを備え、
前記少なくとも1つのサブシーケンスおよび前記少なくとも1つの部分集合の相対的な位置が、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、
前記少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性が隣接する第1の部分集合の信頼性より高いとき、前記第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、かつ、
前記少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が隣接する第2の部分集合の信頼性より高いとき、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第2の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、かつ、
前記少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が前記少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性より高いとき、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、
前記送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前記ステップが、
前記送信デバイスによって、前記目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは前記目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから前記情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップを備え、
前記送信デバイスによって、前記目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから前記情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前記ステップが、
前記送信デバイスによって前記情報ビットの前記量Kに基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を、信頼性の降順で前記目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、
前記送信デバイスによって、前記目標ポーラ符号の前記母符号シーケンスに基づいて前記信頼性の降順に従って、前記情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップであって、前記母符号シーケンスのサブシーケンス又は部分集合から一部の情報ビットシーケンス番号が選択され得る、ステップとを備え、Nが前記目標ポーラ符号の母符号の長さである、方法。
【請求項2】
前記最大の母符号シーケンスの符号長が1024である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの母符号シーケンスが、長さ1024のシーケンスを備え、分極したチャネルのシーケンス番号が0から開始するとき、前記長さ1024の前記シーケンスにおいてシーケンス番号が194である分極したチャネルの位置が、137番目の位置である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの母符号シーケンスが長さNのシーケンスを備え、分極したチャネルのシーケンス番号が0から開始するとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルに対応するシーケンス番号が、長さ1024の母符号シーケンスから選択されN未満であるシーケンス番号であり、
N=512のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が146である分極したチャネルの位置が94番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が468である分極したチャネルの位置が427番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が505である分極したチャネルの位置が502番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が495である分極したチャネルの位置が506番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が503である分極したチャネルの位置が507番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が507である分極したチャネルの位置が508番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が509である分極したチャネルの位置が509番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が510である分極したチャネルの位置が510番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が511である分極したチャネルの位置が511番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{506, 479, 508}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{503, 504, 505}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、かつ
N=256のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が100である分極したチャネルの位置が87番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が255である分極したチャネルの位置が255番目の位置であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、かつ
N=128のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が93である分極したチャネルの位置が109番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が127である分極したチャネルの位置が127番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{30, 98, 71, 45, 88}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{65, 66, 67, 68, 69}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{123, 125, 126}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{124, 125, 126}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、かつ
N=64のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が38である分極したチャネルの位置が33番目の位置であること、および、
シーケンス番号のサブシーケンス[41, 28, 42]に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が34番目、35番目、および36番目の位置であること、
および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が29である分極したチャネルの位置が46番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が43である分極したチャネルの位置が47番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が51である分極したチャネルの位置が50番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が58である分極したチャネルの位置が55番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が62である分極したチャネルの位置が62番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が63である分極したチャネルの位置が63番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{30, 45}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{48, 49}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{46, 53}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{51, 52}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{54, 57}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{53, 54}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{47, 55, 59, 61}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{58, 59, 60, 61}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、かつ
N=32のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が28である分極したチャネルの位置が25番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が15である分極したチャネルの位置が26番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が23である分極したチャネルの位置が27番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が27である分極したチャネルの位置が28番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が29である分極したチャネルの位置が29番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が30である分極したチャネルの位置が30番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が31である分極したチャネルの位置が31番目の位置であること
のうちの任意の1つまたは複数を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するように構成される記憶ユニットであって、各母符号シーケンスが、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を備え、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスが少なくとも1つのシーケンス番号を備え、各部分集合が少なくとも2つのシーケンス番号を備え、各サブシーケンスの中のシーケンス番号の相対的な位置が分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、各部分集合の中のシーケンス番号は順序付けられていない、記憶ユニットと、
目標ポーラ符号の符号長に基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するように構成される処理ユニットとを備え、
前記処理ユニットがさらに、前記情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行するように構成され、
前記少なくとも1つのサブシーケンスおよび前記少なくとも1つの部分集合の相対的な位置が、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、
前記少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性が隣接する第1の部分集合の信頼性より高いとき、前記第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、かつ、
前記少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が隣接する第2の部分集合の信頼性より高いとき、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第2の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、かつ、
前記少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が前記少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性より高いとき、前記第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、前記第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、
前記処理ユニットが、前記目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは前記目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスから前記情報ビットシーケンス番号の集合を決定するように構成され、
前記処理ユニットが、
前記情報ビットの前記量Kに基づいて、前記少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を、信頼性の降順で前記目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択し、
前記目標ポーラ符号の前記母符号シーケンスに基づいて前記信頼性の降順に従って、前記情報ビットシーケンス番号の集合を決定するように構成され、前記母符号シーケンスのサブシーケンス又は部分集合から一部の情報ビットシーケンス番号が選択され得るものであり、Nが前記目標ポーラ符号の母符号の長さである、送信デバイス。
【請求項6】
前記最大の母符号シーケンスの符号長が1024である、請求項5に記載の送信デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの母符号シーケンスが、長さ1024のシーケンスを備え、分極したチャネルのシーケンス番号が0から開始するとき、前記長さ1024の前記シーケンスにおいてシーケンス番号が194である分極したチャネルの位置が、137番目の位置である、請求項5または6に記載の送信デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの母符号シーケンスが長さNのシーケンスを備え、分極したチャネルのシーケンス番号が0から開始するとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルに対応するシーケンス番号が、長さ1024の母符号シーケンスから選択されN未満であるシーケンス番号であり、
N=512のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が146である分極したチャネルの位置が94番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が468である分極したチャネルの位置が427番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が505である分極したチャネルの位置が502番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が495である分極したチャネルの位置が506番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が503である分極したチャネルの位置が507番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が507である分極したチャネルの位置が508番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が509である分極したチャネルの位置が509番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が510である分極したチャネルの位置が510番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が511である分極したチャネルの位置が511番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{506, 479, 508}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{503, 504, 505}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、
N=256のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が100である分極したチャネルの位置が87番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が255である分極したチャネルの位置が255番目の位置であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、
N=128のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が93である分極したチャネルの位置が109番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が127である分極したチャネルの位置が127番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{30, 98, 71, 45, 88}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{65, 66, 67, 68, 69}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{123, 125, 126}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{124, 125, 126}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、
N=64のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が38である分極したチャネルの位置が33番目の位置であること、および、
シーケンス番号のサブシーケンス[41, 28, 42]に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が34番目、35番目、および36番目の位置であること、
および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が29である分極したチャネルの位置が46番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が43である分極したチャネルの位置が47番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が51である分極したチャネルの位置が50番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が58である分極したチャネルの位置が55番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が62である分極したチャネルの位置が62番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が63である分極したチャネルの位置が63番目の位置であること、および、
シーケンス番号の部分集合{30, 45}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{48, 49}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{46, 53}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{51, 52}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{54, 57}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{53, 54}であること、および、
シーケンス番号の部分集合{47, 55, 59, 61}に対応する分極したチャネルの、前記長さNの前記シーケンスにおける位置が{58, 59, 60, 61}であること
のうちの任意の1つまたは複数を備え、
N=32のとき、前記長さNの前記シーケンスにおける分極したチャネルの位置が、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が28である分極したチャネルの位置が25番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が15である分極したチャネルの位置が26番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が23である分極したチャネルの位置が27番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が27である分極したチャネルの位置が28番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が29である分極したチャネルの位置が29番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が30である分極したチャネルの位置が30番目の位置であること、および、
前記長さNの前記シーケンスにおけるシーケンス番号が31である分極したチャネルの位置が31番目の位置であること
のうちの任意の1つまたは複数を備える、請求項5または6に記載の送信デバイス。
【請求項9】
プロセッサを備える送信デバイスであって、前記プロセッサが、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、送信デバイス。
【請求項10】
命令を記憶するように構成されるメモリをさらに備え、前記命令が前記プロセッサによって実行される場合、前記命令が前記プロセッサに請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行させる、請求項9に記載の送信デバイス。
【請求項11】
命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が送信デバイスにおいて実行される場合、前記命令が前記送信デバイスに請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ポーラ符号の分野に関し、より具体的には、ポーラ符号化および復号方法、送信デバイス、ならびに受信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
最も基本的な無線接続技術として、チャネル符号化が、信頼性のあるデータ送信を確実にする際に重要な役割を果たしている。既存のワイヤレス通信システムでは、チャネル符号化は通常、ターボ符号、低密度パリティチェック(Low Density Parity Check, LDPC)符号、またはポーラ符号を使用することによって実行される。ターボ符号は、過度に低いまたは高い符号レートでの情報の送信に対応することができない。中規模または小規模のパケットの送信では、ターボ符号およびLDPC符号の符号化および復号の特性により、符号長が限られている場合には、ターボ符号およびLDPC符号の望ましい性能を達成することが難しい。実装に関しては、符号化および復号の実施プロセスにおけるターボ符号およびLDPC符号は、比較的計算の複雑さが高い。ポーラ(Polar)符号は、シャノン容量を達成することが理論的に証明されており、符号化および復号の複雑さが比較的低いので、広く適用されている。
【0003】
ポーラ符号は線形ブロック符号である。ポーラ符号の生成行列はFNであり、ポーラ符号の符号化プロセスは
【0004】
【数1】
【0005】
である。
【0006】
【数2】
【0007】
は、長さNの二進の行ベクトルであり、ここでN=2nであり、nは正の整数である。ポーラ符号の符号化プロセスにおいて、
【0008】
【数3】
【0009】
の中の一部のビットが情報を搬送するために使用され、情報ビットと呼ばれる。情報ビットのインデックスの集合はAと表記される。
【0010】
【数4】
【0011】
の中の他のビットは、受信端および送信端により事前に合意されている固定された値に設定され、固定ビットと呼ばれる。ポーラ符号の符号化プロセスは、集合Aを選択するプロセスに主に依存し、集合Aがポーラ符号化および復号の性能を決める。大半の既存のポーラ符号化の解決策は、情報ビットのシーケンス番号の集合を決定するために、オンライン計算方式またはオフライン記憶方式を使用する。オンライン計算方式は実際のチャネルのパラメータを考慮しないので、送信端と受信端とで異なる計算精度により、復号の失敗が容易に引き起こされ、オンライン計算のレイテンシおよび複雑さは比較的高い。オフライン記憶方式では、符号長および符号レートの様々な組合せに対応するために、送信端および受信端は大量の母符号シーケンスを記憶する必要があり、膨大なストレージのオーバーヘッドおよび柔軟性の欠如をもたらす。
【0012】
ワイヤレス通信システムの急速な進化により、将来の通信システム(たとえば、5G)は、いくつかの新しい特性を示す。たとえば、3つの最も典型的な通信シナリオには、改良型モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband, eMBB)、大規模マシンタイプ通信(Massive Machine Type Communications, mMTC)、および超高信頼性低レイテンシ通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communications, URLLC)がある。これらの通信シナリオは、信頼性、複雑さ、柔軟性、およびレイテンシなどの様相において、データ送信に対してより高い要件を課す。加えて、eMBBおよびmMTCを既存のロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)技術から差別化する重要な特性は、中規模および小規模のパケットの送信にあるので、チャネル符号化は、そのような符号長の通信をより良好にサポートすることが求められる。
【0013】
したがって、符号レート、信頼性、レイテンシ、柔軟性、および複雑さなどの様相における、データ送信に対する将来のワイヤレス通信システムのより高い要件を満たすには、これらの様相における従来技術のチャネル符号化技術の欠点を克服するために、新しい符号化および復号の技術が切実に必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本出願は、符号レート、信頼性、レイテンシ、柔軟性、および複雑さなどの様相における、従来技術のチャネル符号化技術の欠点を克服するのを助けるための、ポーラ符号化および復号方法を提供する。
【0015】
第1の態様によれば、本出願はポーラ符号化方法を提供し、この方法は、送信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するステップであって、各母符号シーケンスが少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を含み、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスまたは部分集合が少なくとも1つのシーケンス番号を含み、各サブシーケンスにおけるシーケンス番号の相対的な位置が、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられる、ステップと、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップと、送信デバイスによって、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて、情報ビットに対してポーラ符号化を実行するステップとを含む。
【0016】
ある可能な実装形態では、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合の相対的な位置は、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性が隣接する第1の部分集合の信頼性より高いとき、第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が隣接する第2の部分集合の信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第2の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0017】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップを含む。
【0018】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、送信デバイスによって情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を信頼性の降順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップとを含み、Nは目標ポーラ符号の母符号の長さである。
【0019】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて最大の母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を選択するステップは、
送信デバイスによって信頼性の降順で、最大の母符号シーケンスからN以下のK個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として順番に選択するステップを含み、Nは目標ポーラ符号の母符号の長さである。
【0020】
この実装形態では、情報ビットの量Kは固定されていないビットの量である。チェックビットがあるとき、本明細書におけるKはチェックビットも含む。
【0021】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、K=M1のとき、送信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として選択するステップを含み、M1は、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M1≧1であり、M1は整数である。
【0022】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、M1<K≦M2であるとき、送信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第1のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M1が信頼性の降順での目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M2>M1であり、M1およびM2が正の整数である、ステップと、送信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0023】
ある可能な実装形態では、第3の部分集合は、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、送信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、送信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0024】
ある可能な実装形態では、第2のサブシーケンスは、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、送信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、送信デバイスによって信頼性の降順で、第2のサブシーケンスの中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0025】
ある可能な実装形態では、送信デバイスはさらに、第1の分類テーブルを事前記憶し、第1の分類テーブルは、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、送信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、送信デバイスによって信頼性の降順で、第1の分類テーブルから(K-M1)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0026】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、送信デバイスによって固定ビットの量Fに基づいて信頼性の昇順で、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて固定ビットシーケンス番号の集合を決定するステップであって、Nが目標ポーラ符号の母符号の長さである、ステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0027】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、F=M3のとき、送信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M3≧1であり、M3が整数である、ステップと、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0028】
ある可能な実装形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、M3<F≦M4であるとき、送信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第3のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が信頼性の昇順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M4>M3であり、M3およびM4が正の整数である、ステップと、送信デバイスによって、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から信頼性の昇順で、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップと、送信デバイスによって、第3のシーケンス番号の集合および第4のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として決定するステップと、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0029】
ある可能な実装形態では、第4の部分集合は、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、送信デバイスによって、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から信頼性の昇順で、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップが、送信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0030】
ある可能な実装形態では、送信デバイスはさらに、第2の分類テーブルを事前記憶し、第2の分類テーブルは、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、送信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップが、送信デバイスによって信頼性の降順で、第2の分類テーブルから(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0031】
第2の態様によれば、本出願はポーラ復号方法を提供し、この方法は、受信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するステップであって、各母符号シーケンスが少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を含み、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスまたは部分集合が少なくとも1つのシーケンス番号を含み、各サブシーケンスにおけるシーケンス番号の相対的な位置が、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられる、ステップと、受信デバイスによって、復号されることになるシーケンスを取得するステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長および少なくとも1つの母符号シーケンスに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップとを含む。
【0032】
ある可能な実装形態では、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合の相対的な位置は、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性が隣接する第1の部分集合の信頼性より高いとき、第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が隣接する第2の部分集合の信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第2の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0033】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長および少なくとも1つの母符号シーケンスに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップは、受信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスと、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fとに基づいて、情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップと、受信デバイスによって、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップとを含む。
【0034】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスと目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kとに基づいて、情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、受信デバイスによって情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を信頼性の降順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップと、受信デバイスによって、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップとを含み、Nは目標ポーラ符号の母符号の長さである。
【0035】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて最大の母符号シーケンスから固定ビットシーケンス番号の集合を選択するステップは、
送信デバイスによって信頼性の昇順で、最大の母符号シーケンスからN以下のF個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として順番に選択するステップを含み、Nは目標ポーラ符号の母符号の長さである。
【0036】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、K=M1のとき、受信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として選択するステップを含み、M1は、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M1≧1であり、M1は整数である。
【0037】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、M1<K≦M2であるとき、受信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第1のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M1が信頼性の降順での目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M2>M1であり、M1およびM2が正の整数である、ステップと、受信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、受信デバイスによって、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0038】
ある可能な実装形態では、第3の部分集合は、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、受信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、受信デバイスによって、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0039】
ある可能な実装形態では、第2のサブシーケンスは、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、受信デバイスによって、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から信頼性の降順で、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、受信デバイスによって信頼性の降順で、第2のサブシーケンスの中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0040】
ある可能な実装形態では、受信デバイスはさらに、第1の分類テーブルを事前記憶し、第1の分類テーブルは、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、受信デバイスによって信頼性の降順で、第1の分類テーブルから(K-M1)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0041】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスおよび目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップは、受信デバイスによって固定ビットの量Fに基づいて信頼性の昇順で、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて固定ビットシーケンス番号の集合を決定するステップであって、Nが目標ポーラ符号の母符号の長さである、ステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0042】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、F=M3のとき、受信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M3≧1であり、M3が整数である、ステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0043】
ある可能な実装形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、M3<F≦M4であるとき、受信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第3のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が信頼性の昇順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M4>M3であり、M3およびM4が正の整数である、ステップと、受信デバイスによって、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から信頼性の昇順で、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップと、受信デバイスによって、第3のシーケンス番号の集合および第4のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として決定するステップと、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0044】
ある可能な実装形態では、第4の部分集合は、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、受信デバイスによって、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から信頼性の昇順で、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップが、受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0045】
ある可能な実装形態では、受信デバイスはさらに、第2の分類テーブルを事前記憶し、第2の分類テーブルは、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、受信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップが、受信デバイスによって信頼性の降順で、第2の分類テーブルから(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0046】
第3の態様によれば、本出願は、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成される、送信デバイスを提供する。具体的には、送信デバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成されるユニットを含む。
【0047】
第4の態様によれば、本出願は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成される、受信デバイスを提供する。具体的には、受信デバイスは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行するように構成されるユニットを含む。
【0048】
第5の態様によれば、本出願は送信デバイスを提供する。送信デバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のトランシーバ(各トランシーバは送信機および受信機を含む)とを含む。送信機または受信機は、1つまたは複数のアンテナに接続され、1つまたは複数のアンテナを使用することによって信号を送信または受信する。メモリは、コンピュータプログラム命令(またはコード)を記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されている命令を実行するように構成され、命令が実行されるとき、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する。
【0049】
任意選択で、メモリは、プロセッサから独立であることがあり、またはプロセッサに統合されることがある。プロセッサがハードウェアを使用することによって実装されるとき、たとえば、論理回路または集積回路であり、インターフェースを使用することによって他のハードウェアに接続され得るとき、メモリは必要ではないことがある。
【0050】
第6の態様によれば、本出願は受信デバイスを提供する。受信デバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のトランシーバ(各トランシーバは送信機および受信機を含む)とを含む。送信機または受信機は、1つまたは複数のアンテナに接続され、1つまたは複数のアンテナを使用することによって信号を送信または受信する。メモリは、コンピュータプログラム命令(またはコード)を記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されている命令を実行するように構成され、命令が実行されるとき、プロセッサは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する。
【0051】
任意選択で、メモリは、プロセッサから独立であることがあり、またはプロセッサに統合されることがある。プロセッサがハードウェアを使用することによって実装されるとき、たとえば、論理回路または集積回路であり、インターフェースを使用することによって他のハードウェアに接続され得るとき、メモリは必要ではないことがある。
【0052】
第7の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する。
【0053】
第8の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する。
【0054】
本出願の実施形態において提供される技術的な解決策において、インターリーブされたシーケンスおよび集合を含むポーラ符号の母符号シーケンスが提供されるので、母符号シーケンスをそのような形式で使用することによるポーラ符号化および復号のプロセスにおいて、半計算および半記憶方式が情報ビットを選択するために(すなわち、情報ビットシーケンス番号の集合を決定するために)使用され得る。したがって、ポーラ符号シーケンスがより柔軟に構築される。加えて、従来技術における媒体および小型データパケットの送信、信頼性、複雑さ、および符号レートなどの様相における欠点が、ある程度克服される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】本出願による、ポーラ符号化および復号方法の概略的な相互作用図である。
図2】本出願による、母符号シーケンスの概略的な構造図である。
図3】本出願の実施形態による、送信デバイスの概略的なブロック図である。
図4】本出願の実施形態による、受信デバイスの概略的なブロック図である。
図5】本出願の実施形態による、送信デバイスの概略的な構造図である。
図6】本出願の実施形態による、受信デバイスの概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的な解決策を説明する。
【0057】
まず、本出願のポーラ(Polar)符号に関する技術が簡単に説明される。
【0058】
ポーラ符号は線形ブロック符号である。ポーラ符号の生成行列はFNであり、ポーラ符号の符号化プロセスは
【0059】
【数5】
【0060】
である。
【0061】
【数6】
【0062】
は、長さNの二進の行ベクトルであり、ここでN=2nであり、nは正の整数である。
【0063】
【数7】
【0064】
、かつ
【0065】
【数8】
【0066】
である。
【0067】
【数9】
【0068】
は、log2N行列F2のクロネッカー(Kronecker)積として定義される。上の式における加算および乗算の演算は、二値のガロア体における加算および乗算の演算である。
【0069】
ポーラ符号の符号化プロセスにおいて、
【0070】
【数10】
【0071】
の中のいくつかのビットが情報を搬送するために使用され、情報ビットと呼ばれる。情報ビットのインデックスの集合はAと表記される。
【0072】
【数11】
【0073】
の中の他のビットは、受信端と送信端により事前に合意されている固定された値に設定され、固定ビットと呼ばれる。固定ビットのインデックスの集合は、Aの補集合ACを使用することによって表される。ポーラ符号構築プロセスは集合Aを選択するプロセスに依存し、集合Aがポーラ符号の性能を決める。
【0074】
たとえば、信頼性、レイテンシ、符号化および復号の複雑さ、ならびに柔軟性などの様相における、将来の通信システム(たとえば、5G)のいくつかの典型的な通信シナリオ、たとえばeMBB、mMTC、およびURLLCによって課されるデータ送信に対するより高い制約を考慮して、本出願の実施形態は、従来技術の符号レート、信頼性、レイテンシ、柔軟性、および複雑さなどの様相におけるポーラ符号の欠点を克服するための、ポーラ符号化および復号方法を提供する。
【0075】
以下では、本出願の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法を詳細に説明する。
【0076】
本出願の実施形態における「第1の」、「第2の」などの数字は、たとえば、異なる対象物を区別すること、たとえば異なるサブシーケンスまたは部分集合を区別することのみが意図されており、本出願の実施形態の保護範囲を限定するものではない。
【0077】
図1は、本出願による、ポーラ符号化および復号方法100の概略的な相互作用図である。図1を参照すると、方法100は主にステップ110~150を含む。
【0078】
110. 送信デバイスおよび受信デバイスが、少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶する。
【0079】
各母符号シーケンスは、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を含み、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素は分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスまたは部分集合は少なくとも1つのシーケンス番号を含み、各サブシーケンスの中のシーケンス番号の相対的な位置は分極したチャネルの信頼性の順序で並べられる。
【0080】
分極したチャネルの信頼性は、従来技術の密度発展法、ガウス近似、または線形フィッティングなどの方法を使用することによって計算され得る。具体的な計算プロセスは、従来技術のものと同じであり得る。簡潔にするために、詳細は本明細書では説明されない。
【0081】
加えて、誤り確率、チャネル容量、または分極重みなどのパラメータが、分極したチャネルの信頼性を測定するためのパラメータとして選択されることがあり、または、分極したチャネルを測定するために使用できる別のパラメータが選択され得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0082】
本出願のこの実施形態では、送信デバイスおよび受信デバイスに記憶されている母符号シーケンスは、インターリーブ方式で分類されるサブシーケンスおよび部分集合を含む、順序付けられたシーケンスである。母符号シーケンスの中のあらゆる2つの隣接する部分が、サブシーケンスおよびサブシーケンスであることがあり、またはサブシーケンスおよび部分集合であることがあり、または部分集合および部分集合であることがある。
【0083】
理解を簡単にするために、符号長32の母符号シーケンスが例として本明細書で与えられる。たとえば、母符号シーケンスは、[0, 1, 2, 4, 8], {16, 3}, {5, 6, 9, 10}, {17, 12}, {18, 20, 7, 24, 11, 13}, {19, 14}, [21, 22, 25, 26], {28, 15}, [23, 27, 29, 30, 31]である。
【0084】
この母符号シーケンスでは、インターリーブ方式でサブシーケンスおよび部分集合が並べられる。各サブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量は、任意の量(少なくとも1)であり得る。
【0085】
たとえば、分類が分極したチャネルの信頼性の降順で実行される場合、前方の近くに分類されるサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、後方の近くに分類されるサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0086】
別の例では、分類が分極したチャネルの信頼性の昇順で実行される場合、前方の近くに分類されるサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、後方の近くに分類されるサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より低い。
【0087】
サブシーケンスに含まれるすべてのシーケンス番号は、シーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性の順序で分類されることに留意されたい。言い換えると、サブシーケンスの中のサブシーケンス番号は順序付けられる。上で説明されたように、母符号シーケンスの中のシーケンス番号が分極したチャネルの信頼性の降順で分類される場合、母符号シーケンスの中の任意のサブシーケンスの中のシーケンス番号も、シーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性の降順で分類される。そうすると、サブシーケンスの前方の近くのシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、サブシーケンスの後方の近くのサブシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0088】
本出願のこの実施形態では、部分集合の中のシーケンス番号は順序付けられない。言い換えると、部分集合の中で、シーケンス番号の配置は、それらの対応する分極したチャネルの信頼性と無関係である。
【0089】
加えて、本出願のこの実施形態においてサブシーケンス(サブシーケンス#Aと表記される)の信頼性が別のサブシーケンス(サブシーケンス#Bと表記される)の信頼性より高いとき、サブシーケンス#Aの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、サブシーケンス#Bの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。同じことが、サブシーケンスの信頼性と部分集合の信頼性との間での大きさの比較、または部分集合の信頼性と別の部分集合の信頼性との間での大きさの比較に当てはまる。
【0090】
任意選択で、ある実施形態では、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合の相対的な位置は、分極したチャネルの信頼性の順序で並べられ、
少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性が隣接する第1の部分集合の信頼性より高いとき、第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、
少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が隣接する第2の部分集合の信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、第2の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高く、または、
少なくとも1つの部分集合の中の第1の部分集合の信頼性が少なくとも1つのサブシーケンスの中の第1のサブシーケンスの信頼性より高いとき、第1の部分集合の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が、第1のサブシーケンスの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0091】
図2は、本出願による、母符号シーケンスの概略的な構造図である。図2を参照すると、母符号シーケンスは(I1, I2,…, Ii, Ii+1,…, In)であり、Iはサブシーケンスまたは部分集合を表す。母符号シーケンスの中のシーケンス番号が分極したチャネルの信頼性の昇順で分類され、j>iである場合、Ijの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、Iiの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0092】
母符号シーケンスの中の任意の2つの隣接するサブシーケンスまたは部分集合(たとえば、図2に示されるIiおよびIi+1)を例として使用すると、IiおよびIi+1は以下のいくつかのあり得る事例を含む。
【0093】
事例1
【0094】
Iiはサブシーケンスであり、Ii+1は部分集合である。
【0095】
事例1において、Iiはサブシーケンスであり、Iiにおけるシーケンス番号の相対的な位置は信頼性の順序で分類される。Ii+1は部分集合であり、Ii+1の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、相対的な大きさ(または値)において差がない。しかしながら、母符号シーケンス全体が信頼性の昇順で分類され、IiがIi+1の前に位置するので、I i+1 の中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、Iiの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性より高い。
【0096】
事例2
【0097】
Iiは部分集合であり、Ii+1は部分集合である。
【0098】
事例2では、IiとIi+1の両方が部分集合であるので、IiとIi+1の各々の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、大きさに差がない。しかしながら、IiがIi+1の前に位置するので、Iiの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、Ii+1の中の任意のシーケンス番号に対応する信頼性より低い。
【0099】
事例3
【0100】
Iiは部分集合であり、Ii+1はサブシーケンスである。
【0101】
事例2と同様に、ここではIiは部分集合であり、Ii+1の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、大きさに差がない。しかしながら、IiがIi+1の前に位置するので、Iiの中の任意のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は、信頼性がIi+1において最低である分極したチャネルの信頼性より低い。
【0102】
本出願のこの実施形態では、母符号シーケンスは、少なくとも1つのサブシーケンスと少なくとも1つの部分集合の両方を含む。サブシーケンスの量および部分集合の量は限定されず、それらは等しいことがあり、または等しくないことがある。その上、各サブシーケンスは任意の量の(少なくとも1つの)サブシーケンス番号を含むことがあり、各部分集合も任意の量の(少なくとも1つの)シーケンス番号を含むことがある。
【0103】
本出願のこの実施形態において提供される母符号シーケンスにおいて、部分集合の中のシーケンス番号は、長さの異なるポーラ符号、アルゴリズムの異なるポーラ符号、またはアルゴリズムが同じでパラメータの異なるポーラ符号に対して、異なるように分類され得る。しかしながら、異なるアルゴリズムが使用される場合、または同じアルゴリズムで異なるパラメータが使用される場合であっても、サブシーケンスの中のシーケンス番号の分類は変化しないままである。
【0104】
120. 送信デバイスは、目標ポーラ符号の符号長に基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定する。
【0105】
ポーラ符号の上記の説明から、ポーラ符号の符号化プロセスの最も主要な部分は、情報ビットの位置の選択、すなわち情報ビットシーケンス番号の集合の決定についてであることがわかり得る。情報ビットシーケンス番号の集合を選択するプロセスは、本出願のこの実施形態において提供される母符号シーケンスの特性に基づいて以下で説明される。
【0106】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップを含む。
【0107】
ポーラ符号化プロセスにおいて、ポーラ符号は、情報ビット、固定ビット(または凍結ビットと呼ばれる)、およびパンクチャリングされたビットという部分を含む。たとえば、ポーラ符号の母符号の長さはNであり、そうするとN=K+F+Pであり、ここでKは情報ビットの量であり、Fは固定ビットの量であり、Pはレートマッチングプロセスにおいてパンクチャリングされ得るビットの量である。
【0108】
本出願のこの実施形態では、情報ビットの量Kは固定されていないビットの量である。チェックビットがあるとき、本明細書におけるKはチェックビットも含む。
【0109】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長に基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップを含む。
【0110】
本出願のこの実施形態では、情報ビットシーケンス番号の集合は、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量に基づいて決定され得る。
【0111】
本出願のこの実施形態における母符号シーケンスの中のいずれのシーケンス番号も、ポーラ符号化プロセスにおいてパンクチャリングされるべきではないシーケンス番号であることに留意されたい。
【0112】
(1)情報ビットシーケンス番号の集合は、情報ビットの量Kに基づいて決定される。
【0113】
具体的には、送信デバイスが情報ビットシーケンス番号の集合を決定する方式は、送信デバイスおよび受信デバイスに事前記憶される異なる母符号シーケンスとともに変化する。
【0114】
事例1
【0115】
送信デバイスおよび受信デバイスが、最大の母符号シーケンスを事前記憶する。
【0116】
本明細書の最大の母符号シーケンスは、送信デバイスおよび受信デバイスを含む通信システムによりサポートされ得る最大の符号長を伴う母符号シーケンスであることを理解されたい。最大の母符号シーケンスの符号長は、以下ではLと表記される。たとえば、L=32、128、または1024である。
【0117】
説明を簡単にするために、本出願において提供されるポーラ符号化およびポーラ復号の詳細なプロセスが、例としてL=32を使用することによって以下の実施形態において説明される。
【0118】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
送信デバイスによって情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を、信頼性の降順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップとを含み、Nは目標ポーラ符号の母符号の長さである。
【0119】
母符号シーケンスの中の、分極したチャネルに対応するシーケンス番号が1から開始する場合、N以下のシーケンス番号が選択されるべきであることに留意されたい。母符号シーケンスの中の、分極したチャネルに対応するシーケンス番号が0から開始する場合、N未満のシーケンス番号が選択されるべきである。
【0120】
説明を簡単にするために、L=32が例として使用され、分極したチャネルの信頼性の昇順で分類が実行され、最大の母符号シーケンスは、
[0, 1, 2, 4, 8], {16, 3}, {5, 6, 9, 10}, {17, 12}, {18, 20, 7, 24, 11, 13}, {19, 14}, [21, 22, 25, 26], {28, 15}, [23, 27, 29, 30, 31]であると仮定される。
【0121】
ここで、記号{}は集合を表し、[]はシーケンスを表す。
【0122】
目標ポーラ符号の母符号の長さがN=16である場合、情報ビットの量はK=7である。
【0123】
まず、N以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号が、信頼性の降順で最大の母符号シーケンスから選択され、目標ポーラ符号のN=16である母符号シーケンス、すなわち、{15}, {14}, {7, 11, 13}, {12}, {5, 6, 9, 10}, {3}, [0, 1, 2, 4, 8]を得る。次いで、情報ビットシーケンス番号の集合が、N以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号から選択される。たとえば、選択が信頼性の降順で実行される場合、7個のシーケンス番号が選択された後で取得されるシーケンスは、{15}, {14}, {7, 11, 13}, {12}, [10]であるべきである。すなわち、情報ビットシーケンス番号の集合は{15, 14, 13, 11, 7, 12, 10}である。
【0124】
当然、シーケンス番号13、11、および7は最大の母符号シーケンスの同じ部分集合の中にあるので、3つのシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性は順序付けられない。加えて、最後のシーケンス番号10は、最大の母符号シーケンスの部分集合{5, 6, 9, 10}から選択される。部分集合の中のシーケンス番号5、6、9、および10に対応する分極したチャネルの信頼性は順序付けられないので、シーケンス番号10が前述の例において選択される。明らかに、5、6、および9のいずれか1つが代わりに、シーケンス番号として選択され得る。この場合、N=16の目標ポーラ符号および情報ビットの量K=7に基づいて選択される情報ビットシーケンス番号の集合は代わりに、{15, 14, 13, 11, 7, 12, 5}、{15, 14, 13, 11, 7, 12, 6}、または{15, 14, 13, 11, 7, 12, 9}であり得る。部分集合から比較的信頼性の高いシーケンス番号をどのように選択するかについては、オンライン計算方式またはテーブル読取り方式が使用され得る。以下で、詳細な説明を与える。
【0125】
ポーラ符号の母符号シーケンスを選択するプロセスにおいて、1つのシーケンス番号を有する部分集合があり、サブシーケンスが部分集合の直前にある場合、部分集合の中のシーケンス番号は部分集合の直前のサブシーケンスに含まれ得ることが理解され得る。代わりに、サブシーケンスが1つのシーケンス番号を有する部分集合の直後にある場合、部分集合の中のシーケンス番号は、部分集合の直後のサブシーケンスに含まれ得る。当然、サブシーケンスが部分集合の直前および直後にある場合、部分集合および部分集合の直前と直後のサブシーケンスは、1つのシーケンスへと合成され得る。
【0126】
たとえば、目標ポーラ符号の、前述の母符号シーケンスから選択される母符号シーケンスは、{15}, {14}, {7, 11, 13}, {12}, {5}である。部分集合{5}は{12}の直後にある。2つの部分集合のシーケンス番号の信頼性の分類は確定されているので、部分集合{12}および{5}は1つのシーケンスへと合成され得る。したがって、いくつかのサブシーケンスまたは部分集合も、{15}, {14}, {7, 11, 13}, [12, 5]によって表され得る。同様に、2つの隣接する部分集合が各々1つのシーケンス番号を有する場合、2つの部分集合の分類は異なる信頼性に対応するので、2つの部分集合は1つのシーケンスへと合成され得る。たとえば、この例では、{15}および{14}がサブシーケンス[15, 14]へと合成され得る。この場合、目標ポーラ符号の母符号シーケンスも、[15, 14], {7, 11, 13}, [12, 5]によって表され得る。
【0127】
別の可能な実装形態では、情報ビットの量Kに基づいて最大の母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を選択するとき、送信デバイスは、最大の母符号シーケンスから、目標ポーラ符号の母符号の長さ未満のK個のシーケンス番号を直接選択し得る。K個のシーケンス番号を含む集合は情報ビットシーケンス番号の集合である。
【0128】
たとえば、N=32の母符号シーケンスは最大の母符号シーケンスである。目標ポーラ符号の母符号の長さは16であり、情報ビットの量は7であると仮定される。次いで、送信デバイスは、最大の母符号シーケンスから目標ポーラ符号の母符号シーケンスをまず選択してから信頼性の降順で目標ポーラ符号の母符号シーケンスから7個のシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として選択するのではなく、信頼性の降順で最大の母符号シーケンスから7個のシーケンス番号を直接選択し得る。
【0129】
たとえば、送信デバイスは、信頼性の降順で、符号長が32である最高の母符号シーケンスから16未満の7個のシーケンス番号を直接選択する。7個のシーケンス番号は、シーケンスの中の15、14、13、11、7、12、および10である。言い換えると、情報ビットシーケンス番号の集合は{15, 14, 13, 11, 7, 12, 10}である。
【0130】
上記は主に、最大の母符号シーケンスから目標ポーラ符号の母符号シーケンスをどのように選択するかを説明する。目標ポーラ符号の母符号シーケンスが決定された後で、情報ビットシーケンス番号の集合がさらに、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから選択され得る。以下で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合をどのように選択するかを説明する。
【0131】
事例2
【0132】
送信デバイスおよび受信デバイスが、最大の母符号シーケンスではなく複数の母符号シーケンスを事前記憶する。
【0133】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
K=M1のとき、送信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として選択するステップを含み、M1は、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M1≧1であり、M1は整数である。
【0134】
符号長32の母符号シーケンスがまだ例として使用される。ここでは、目標ポーラ符号の符号長がN=32であり、目標ポーラ符号の母符号シーケンスが、[0, 1, 2, 4, 8], {16, 3}, {5, 6, 9, 10}, {17, 12}, {18, 20, 7, 24, 11, 13}, {19, 14}, [21, 22, 25, 26], {28, 15}, [23, 27, 29, 30, 31]であると仮定される。
【0135】
ここでは、ポーラ符号のN=32である母符号シーケンスのすべてのサブシーケンスまたは部分集合に対して、サブシーケンスまたは部分数号の中のシーケンス番号の量は、信頼性の昇順でP1, P2,…, Piと表記される。前述の例では、i=9であり、P1=5、P2=2、P3=4、などである。
【0136】
目標ポーラ符号の符号長がN=32であり、K=7である場合、K=P9+P8である。言い換えると、情報ビットの量Kは、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の、信頼性の降順で分類されるいくつかのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量の合計に厳密に等しい。ここでは、M1=P9+P8である。言い換えると、信頼性の降順で、母符号シーケンスの前方に分類されるいくつかのサブシーケンスまたは部分集合の中のすべてのシーケンス番号の量の合計は、厳密にKに等しい。当然、ここでの「いくつかの」とは、任意の量、たとえば1、2、またはn(n<Nであり、Nは整数である)であり得る。
【0137】
この場合、送信デバイスは、情報ビットシーケンス番号の集合として、いくつかのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号を直接使用し得る。したがって、N=32かつK=7であるとき、送信デバイスによって決定される情報ビットシーケンス番号の集合は、{I9, I8}={28, 15, 23, 27, 29, 30, 31}である。
【0138】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
M1<K≦M2のとき、送信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第1のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M1が、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M2>M1であり、M1およびM2が正の整数である、ステップと、
送信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、
第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0139】
そのような場合、信頼性の降順で、母符号シーケンスの中の最初のW個のサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量の合計はK未満であるが、最初のW+1個のサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量の合計はKより大きい。この場合、母符号シーケンスの中の最初のW個のサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号がまず、第1のシーケンス番号の集合として決定される。次いで、(K-M1)個のシーケンス番号が、信頼性の降順で(W+1)番目のサブシーケンスまたは部分集合から第2のシーケンス番号の集合として選択される。最後に、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合が合成され、得られた集合が情報ビットシーケンス番号の集合である。
【0140】
符号長32の母符号シーケンスがまだ説明のための例として使用される。
【0141】
目標ポーラ符号の母符号の長さがN=32であり、K=9である場合、P9+P8<K<P9+P8+P7である。言い換えると、情報ビットの量Kは、母符号シーケンスの中のいくつかのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量の合計ではない。
【0142】
この場合、送信デバイスはまず、P9およびP8に対応するサブシーケンスまたは部分集合I9およびI8の中のすべてのシーケンス番号を第1のシーケンス番号の集合として選択する。第1のシーケンス番号の集合は{23, 27, 29, 30, 31, 28, 15}である。次いで、送信デバイスは、サブシーケンスから、またはサブシーケンスに隣接する部分集合から、またはI9およびI8の中でより信頼性の低い部分集合から、信頼性が最高である(K-P9-P8)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択する。前述の例において、I8がI9およびI8の中でより低い信頼性を有し、I7はI8に隣接する。したがって、送信デバイスは、I7から(K-P9-P8)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択する必要がある。
【0143】
任意選択で、ある実施形態では、第2のサブシーケンスは、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
送信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、
送信デバイスによって信頼性の降順で、第2のサブシーケンスの中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0144】
具体的には、I7がサブシーケンスである場合、信頼性が最高である(K-P9-P8)個のシーケンス番号が、第2のシーケンス番号の集合として直接選択される。たとえば、N=32である母符号シーケンスにおいて、I7がサブシーケンスであり、そうすると、信頼性が最高である(9-5-2)個のシーケンス番号が、I7から第2のシーケンス番号の集合として直接選択される。第2のシーケンス番号の集合は{25, 26}である。
【0145】
任意選択で、ある実施形態では、第3の部分集合は、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
送信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、
送信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0146】
具体的には、I7が部分集合である場合、送信デバイスは、オンライン計算方式またはテーブル読取り方式でI7から、信頼性が最高である(9-5-2)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択する必要がある。
【0147】
さらに任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスはさらに第1の分類テーブルを事前記憶し、第1の分類テーブルは、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、
送信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合から(K-M1)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
送信デバイスによって信頼性の降順で、第1の分類テーブルから(K-M1)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0148】
具体的には、比較的信頼性の高いシーケンス番号がオンライン計算方式で部分集合から選択される場合、送信デバイスは、選択のために構築アルゴリズムを使用し得る。送信デバイスによって使用される構築アルゴリズムは、チャネルとは関連しないことがあり、または符号レートもしくは符号長に関連することがあり、本明細書では限定されない。当然、従来技術のオンライン計算方法も使用され得る。たとえば、従来技術のガウス近似アルゴリズムおよび分極加重構築アルゴリズムが使用され得る。
【0149】
比較的信頼性の高いシーケンス番号がテーブル読取り方式で部分集合から選択される場合、送信デバイスはさらに、部分集合におけるあり得る分類のためのテーブルを記憶し得る。たとえば、部分集合におけるシーケンス番号の異なる分類はそれに対応して、異なる符号長に応じて記憶される。ポーラ符号化の間、対応する分類は実際の符号長に基づいて選択される。代わりに、テーブルは別の要因(たとえば、異なるアルゴリズムにおける分類)に応じて記憶される。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0150】
たとえば、N=32の母符号シーケンスに対して、テーブル記憶方式が、母符号シーケンスの中のすべての部分集合の中のすべてのシーケンス番号に対して使用されることがあり、このとき、部分集合の中のシーケンス番号の相対的な位置の分類がテーブルに記憶される。
【0151】
第2のシーケンス番号の集合が決定された後で、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合は、情報ビットシーケンス番号の集合へと合成される。具体的には、情報ビットシーケンス番号の集合は{23, 27, 29, 30, 31, 28, 15}+{25, 26}={15, 23, 25, 26, 28, 27, 29, 30, 31}である。
【0152】
以下で、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合をどのように選択するかを説明する。
【0153】
(2)情報ビットシーケンス番号の集合は、固定ビットの量Fに基づいて決定される。
【0154】
固定ビットの量Fに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するプロセスは、情報ビットの量Kに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するプロセスと同様である。以下で、簡単な説明を与える。
【0155】
前述の事例1において、すなわち、送信デバイスおよび受信デバイスが最大の母符号シーケンスを事前記憶するときに、Fに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合をどのように選択するかがまず説明される。
【0156】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
送信デバイスによって固定ビットの量Fに基づいて信頼性の昇順で、少なくとも1つの母符号シーケンスの中の最大の母符号シーケンスからN以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を、目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択するステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて固定ビットシーケンス番号の集合を決定するステップであって、Nが目標ポーラ符号の母符号の長さである、ステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0157】
送信デバイスおよび受信デバイスが最大の母符号シーケンスを記憶するとき、送信デバイスはまず、最大の母符号シーケンスから信頼性の昇順で、N以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号を目標ポーラ符号の母符号シーケンスとして選択し、次いで、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから固定ビットシーケンス番号の集合を決定し、最後に、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定する。
【0158】
説明のためにある例が以下で使用される。
【0159】
最大の母符号シーケンスの長さがL=32であるということが、例としてまだ使用される。最大の母符号シーケンスは、
[0, 1, 2, 4, 8], {16, 3}, {5, 6, 9, 10}, {17, 12}, {18, 20, 7, 24, 11, 13}, {19, 14}, [21, 22, 25, 26], {28, 15}, [23, 27, 29, 30, 31]であると仮定される。
【0160】
目標ポーラ符号の母符号の長さがN=16である場合、固定ビットの量はF=7である。
【0161】
まず、N以下のパンクチャリングされていないシーケンス番号が最大の母符号シーケンスから選択され、信頼性の昇順で分類されて、目標ポーラ符号の母符号シーケンス、すなわち、[0, 1, 2, 4, 8], {3}, {5, 6, 9, 10}, {12}, {7, 11, 13}, {14}, {15}を得る。次いで、7個のシーケンス番号が信頼性の昇順で母符号シーケンスから選択されて、シーケンス番号集合(集合Cと表記される)を得る。すなわち、集合C={[0, 1, 2, 4, 8], {3}, {5, 6}}={0, 1, 2, 4, 8, 3, 5, 6}である。ここでは、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のすべてのシーケンス番号を含む集合は集合Dと表記され、集合D={0, 1, 2, 4, 8, 3, 5, 6, 9, 10, 12, 7, 11, 13}である。最後に、集合Dに関する集合Cの補集合が、情報ビットシーケンス番号の集合として決定される。この場合、情報ビットシーケンス番号の集合は{5, 6, 9, 10, 12, 7, 11, 13, 14, 15}である。
【0162】
別の可能な実装形態では、固定ビットの量Fに基づいて最大の母符号シーケンスから固定ビットシーケンス番号の集合を選択するとき、送信デバイスは、最大の母符号シーケンスから目標ポーラ符号の母符号シーケンスをまず選択してから目標ポーラ符号の母符号シーケンスからF個のシーケンス番号を信頼性の昇順で固定ビットシーケンス番号の集合として選択するのではなく、最大の母符号シーケンスから信頼性の昇順で目標ポーラ符号の母符号の長さ未満のF個のシーケンス番号を直接選択することができ、F個のシーケンス番号を含む集合は固定ビットシーケンス番号の集合である。
【0163】
たとえば、送信デバイスは、信頼性の昇順で、符号長が32である最大の母符号シーケンスから16未満の7個のシーケンス番号を直接選択する。7個のシーケンス番号は、シーケンスの中の0、1、2、4、8、3、および5である。言い換えると、固定ビットシーケンス番号の集合は{0, 1, 2, 4, 8, 3, 5}である。
【0164】
前述の事例2において、すなわち、送信デバイスおよび受信デバイスが最大の母符号シーケンスではなく複数の母符号シーケンスを事前記憶するときに、Fに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合をどのように選択するかが次いで説明される。
【0165】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
F=M3のとき、送信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M3≧1であり、M3が整数である、ステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0166】
実際には、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて目標ポーラ符号の母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を選択するプロセスは、前述の実施形態における、最大の母符号シーケンスから目標ポーラ符号の母符号シーケンスを選択し、次いで母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を選択するプロセスと同じである。
【0167】
符号長32の母符号シーケンスが説明のための例として使用される。
【0168】
ここでは、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに含まれるサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量が、分極したチャネルの信頼性の昇順で、P1、P2、...、Pnと順番に表記される。
【0169】
すなわち、F=M3=P1+P2+…+Pi (i=1, 2,…, n)である場合、固定ビットセットは{I1, I2,…, Ii}であると決定され得る。母符号シーケンスの中のすべてのシーケンス番号を含む集合に関する固定ビット集合の補集合は、情報ビットシーケンス番号の集合である。
【0170】
たとえば、N=32であり、F=13である。この場合、母符号シーケンスに関する固定ビット集合(集合Cと表記される)C={[0, 1, 2, 4, 8], {16, 3}, {5, 6, 9, 10}, {17, 12}}の補集合が、情報ビットシーケンス番号の集合である。情報ビットシーケンス番号の集合は、{7, 11, 13, 14, 15, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31}である。
【0171】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
M3<F≦M4のとき、送信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第3のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M4>M3であり、M3およびM4が正の整数である、ステップと、
送信デバイスによって信頼性の昇順で、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップと、
送信デバイスによって、第3のシーケンス番号の集合および第4のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として決定するステップと、
送信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0172】
すなわち、M3<F<M4であり、かつM3=P1+P2+…Piである場合、M4=P1+P2+…Pi+Pi+1である。
【0173】
具体的には、送信デバイスは、Pi+1に対応するIi+1がサブシーケンスであるか部分集合であるかに応じて、異なる選択方法を使用し得る。
【0174】
Ii+1がサブシーケンスである場合、送信デバイスは、I1, I2…, Iiからすべてのパンクチャリングされていないシーケンス番号を選択し、次いで、Ii+1から信頼性が最低である(F-P1-P2-…Pi=F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を選択し、シーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合へと合成し得る。最後に、送信デバイスは、母符号シーケンスの中のすべてのシーケンス番号を含む集合に関する固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定する。
【0175】
Ii+1が部分集合である場合、送信デバイスはまず、I1, I2…, Iiからすべてのパンクチャリングされていないシーケンス番号を選択し得る。このプロセスは、Ii+1がサブシーケンスである場合のプロセスと同じである。違いは、(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が部分集合Ii+1から選択されるときには、部分集合Ii+1の中のシーケンス番号に対応する分極したチャネルの信頼性が順序付けられないので、送信デバイスが、オンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて、部分集合Ii+1から(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を選択する必要があるという点にある。最後に、選択された(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号およびI1, I2…, Iiから選択されたすべてのパンクチャリングされていないシーケンス番号が、固定ビットシーケンス番号の集合へと合成される。
【0176】
任意選択で、ある実施形態では、第4の部分集合は、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
送信デバイスによって信頼性の昇順で、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
送信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0177】
本明細書で使用されるオンライン計算方式またはテーブル読取り方式については、情報ビットの量Kに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前述の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0178】
任意選択で、ある実施形態では、送信デバイスはさらに第2の分類テーブルを事前記憶し、第2の分類テーブルは、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、
送信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
送信デバイスによって信頼性の昇順で、第2の分類テーブルから(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0179】
130. 送信デバイスが、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行する。
【0180】
ステップ130において、送信デバイスは、選択された情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行し、符号化されたシーケンスを得る。ステップ130は、従来技術と同じであることがあり、本明細書では限定されない。
【0181】
本明細書の情報ビットは、送信デバイスが受信デバイスに送信する必要のある、符号化されることになるビットであることを理解されたい。符号化されたシーケンスは、符号化されることになるビットに対してポーラ符号化が実行された後で得られる符号語である。
【0182】
続いて、送信デバイスは、符号化されたシーケンスを受信デバイスに送信する。それに対応して、受信デバイスはステップ140および150を実行する。
【0183】
140. 受信デバイスが、復号されることになるシーケンスを取得する。
【0184】
150. 受信デバイスが、目標ポーラ符号の符号長および少なくとも1つの母符号シーケンスに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号する。
【0185】
送信デバイスは、符号化されたシーケンスを得るために情報ビットに対してポーラ符号化を実行することを理解されたい。符号化されたシーケンスは送信デバイスによって送信され、そうすると、受信デバイスによって受信されるシーケンスが、復号されることになるシーケンスである。
【0186】
ステップ150において、復号されることになるシーケンスを正しく復号した後で、受信デバイスは情報ビットを取得する。
【0187】
送信デバイスおよび受信デバイスは、同じ母符号シーケンス情報を事前記憶することが理解され得る。その上、各符号長のポーラ符号のために使用される母符号シーケンスおよび符号化パラメータは、送信デバイスおよび受信デバイスによって事前に合意される。したがって、復号されることになるシーケンス(または復号されることになる符号語)を取得した後で、受信デバイスは、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check, CRC)を使用することによる正しい復号を通じて、送信デバイスによって受信デバイスに送信される情報ビットを取得し得る。
【0188】
実際には、取得される復号されることになるシーケンスを受信デバイスによって復号するプロセスは、送信デバイスによって情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行するプロセスの厳密に逆である。固定ビットは送信デバイスおよび受信デバイスによって事前に合意されている、すなわち知られているので、復号されることになるシーケンスを受信デバイスによって復号するプロセスの鍵は、情報ビットシーケンス番号の集合を決定することである。
【0189】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の符号長および少なくとも1つの母符号シーケンスに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップは、受信デバイスによって、少なくとも1つの母符号シーケンスと、目標ポーラ符号の中の情報ビットの量Kまたは目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fとに基づいて、情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップと、受信デバイスによって、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するステップとを含む。
【0190】
(1)受信デバイスは、情報ビットの量Kに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定する。
【0191】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
K=M1のとき、受信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として選択するステップを含み、M1は、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M1≧1であり、M1は整数である。
【0192】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
M1<K≦M2のとき、受信デバイスによって信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第1のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M1が、信頼性の降順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M2>M1であり、M1およびM2が正の整数である、ステップと、
受信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、
受信デバイスによって、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0193】
任意選択で、ある実施形態では、第3の部分集合は、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
受信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、
受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップと、
受信デバイスによって、第1のシーケンス番号の集合および第2のシーケンス番号の集合を情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0194】
任意選択で、ある実施形態では、第2のサブシーケンスは、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
受信デバイスによって信頼性の降順で、M1個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から、(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップが、
受信デバイスによって信頼性の降順で、第2のサブシーケンスの中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0195】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスはさらに第1の分類テーブルを事前記憶し、第1の分類テーブルは、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、
受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の降順で、第3の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(K-M1)個のシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
受信デバイスによって信頼性の降順で、第1の分類テーブルから(K-M1)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第2のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0196】
具体的には、前述の実施形態では、受信デバイスによって、情報ビットの量Kに基づいて事前記憶された少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するプロセスは、送信デバイスによって、情報ビットの量Kに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前述のプロセスと同じである。したがって、前述の説明への参照を行うことができ、詳細はここでは再び説明されない。
【0197】
(2)受信デバイスは、固定ビットの量Fに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定する。
【0198】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
F=M3のとき、受信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M3≧1であり、M3が整数である、ステップと、
受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0199】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスによって、目標ポーラ符号の中の固定ビットの量Fに基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するステップは、
M3<F≦M4のとき、受信デバイスによって信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスから最初のM3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第3のシーケンス番号の集合として選択するステップであって、M3が、信頼性の昇順で、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中の最初の少なくとも1つのサブシーケンスまたは部分集合の中のシーケンス番号の量であり、M4>M3であり、M3およびM4が正の整数である、ステップと、
受信デバイスによって信頼性の昇順で、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップと、
受信デバイスによって、第3のシーケンス番号の集合および第4のシーケンス番号の集合の中のシーケンス番号を固定ビットシーケンス番号の集合として決定するステップと、
受信デバイスによって、目標ポーラ符号の母符号シーケンスの中のシーケンス番号を含む集合に関する、固定ビットシーケンス番号の集合の補集合を、情報ビットシーケンス番号の集合として決定するステップとを含む。
【0200】
任意選択で、ある実施形態では、第4の部分集合は、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接し、
受信デバイスによって信頼性の昇順で、M3個のパンクチャリングされていないシーケンス番号が位置するサブシーケンスまたは部分集合に隣接するサブシーケンスまたは部分集合から、(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
受信デバイスによってオンライン計算方式またはテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0201】
任意選択で、ある実施形態では、受信デバイスはさらに第2の分類テーブルを事前記憶し、第2の分類テーブルは、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号の信頼性の分類を記録し、
受信デバイスによってテーブル読取り方式にて信頼性の昇順で、第4の部分集合の中のパンクチャリングされていないシーケンス番号から(F-M3)個のシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップは、
受信デバイスによって信頼性の昇順で、第2の分類テーブルから(F-M3)個のパンクチャリングされていないシーケンス番号を第4のシーケンス番号の集合として選択するステップを含む。
【0202】
同様に、受信デバイスによって、固定ビットの量Fに基づいて事前記憶された少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するプロセスは、送信デバイスによって、固定ビットの量Fに基づいて情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前述のプロセスと同じである。したがって、前述の実施形態の詳細なプロセスについては、送信デバイスによって、固定ビットの量Fに基づいて事前記憶された少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定する前述の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0203】
以下は、符号長が1024である、本出願の実施形態において提供される母符号シーケンスの例である。母符号シーケンスは次のように示される。
[0, 1, 2, 4, 8, 16, 3, 32, 5, 6, 9, 64, 10, 17, 12, 18, 128, 33, 20, 34, 7, 24, 36, 65, 11, 256, 66, 40, 13, 19, 68, 14, 129, 48, 21, 72, 130, 35, 22], {25, 512}, [132], {37, 80}, [26], {38, 257, 67, 136}, [41, 28, 258, 96, 69, 42], {15, 144, 49, 260}, [70, 44, 73, 131, 50], {23, 264, 74, 160, 513}, [133, 52, 81], {27, 76, 514, 134, 39, 272, 82}, [137, 56], {29, 516, 259, 192}, [97, 138, 84, 43], {30, 145, 288, 98, 261, 71, 520, 140, 45, 88}, [146], {51, 262}, [100], {46, 265, 75, 161, 528, 148, 53, 320}, [266, 104], {77, 162, 515, 135, 54, 273, 83, 152, 57, 268, 78, 544, 164, 517}, [274, 193, 112, 139, 85, 58], {31, 518, 384, 289}, [194], {99, 276, 168, 86, 521}, [141], {60, 89, 147}, [290], {576, 263, 196, 101, 522, 142, 47, 280, 90, 176, 529, 149, 292, 102, 321, 524, 267, 200, 105, 92, 163, 530, 150, 55, 322, 153, 296, 106, 269, 79, 640, 545, 165, 532, 275, 208, 113, 154, 324, 59, 270, 108, 546, 166, 519, 385, 304, 195, 114, 277, 169, 87, 536, 156, 61, 328, 548, 386, 291, 224, 577}, [278, 197], {170, 116, 523, 143, 62, 281, 91, 177, 768, 578, 388, 293, 198, 103, 552, 336, 172, 525}, [282, 201, 120], {93, 178, 531, 151}, [294], {580, 323, 526, 392, 297, 202, 107, 284, 94, 641, 560, 180, 533, 209, 352, 155, 325, 298, 584, 271, 204, 109, 642, 547, 167, 534, 400, 305, 210, 115, 184, 326, 537, 157, 300, 110, 329, 644, 549, 387, 306, 225, 592, 279, 212, 171, 117, 538, 158, 63, 330, 550, 416, 769, 226, 579, 389, 308, 199, 648, 118, 553, 337, 173, 540, 283, 216, 121, 332, 179, 770, 608, 390, 295, 228, 581, 554, 338, 174, 527, 393, 312, 203, 122, 285, 95, 656, 561, 181, 772, 582, 448, 353}, [556, 394, 340], {299, 232, 585, 286, 205, 124, 643, 562, 182, 535, 401, 211, 354, 185, 327, 776, 586, 396, 301, 206, 111, 672, 344, 645, 564, 402, 307, 240, 593, 213, 186, 356, 539, 159, 302, 588, 331, 646, 551, 417, 784, 227, 594, 404, 309, 214, 649, 119, 568, 188, 541, 217, 360, 333, 418, 771, 704, 609, 391, 310, 229, 650, 596}, [555], {339, 175, 542, 408, 313, 218, 123, 334, 657, 800, 610, 420, 773, 230, 583, 449, 368, 652, 557, 395, 341, 314, 233, 600, 287, 220, 125, 658, 563, 183, 774, 612, 450, 355, 558, 424, 342, 777, 234, 587, 397, 316, 207, 126, 673, 345, 660, 565, 403, 241, 832, 452, 187, 357, 778, 616, 398, 303, 236, 589, 674, 346, 647, 566, 432, 785, 242, 595, 405, 215, 664, 358, 569, 189, 780, 590, 456, 361, 676, 348, 419, 786, 705, 624, 406, 311, 244, 651, 597, 570, 190, 543, 409, 219, 362, 335, 896, 801, 706, 611, 421, 788, 231, 680, 598, 464, 369, 653}, [572, 410], {315, 248, 601, 221, 364, 659, 802, 422, 775, 708}, [613, 451], {370, 654, 559, 425, 343, 792, 235, 602, 412, 317, 222, 127, 688, 661, 804, 614, 480, 833, 453, 426, 372, 779, 712, 617, 399, 318, 237, 604, 675, 347, 662, 567, 433, 243, 834, 454, 665, 359, 808, 618, 428, 781, 238, 591, 457, 376, 677, 349, 434, 787, 720, 625, 407, 245, 666, 836, 571, 191, 782, 620, 458, 363, 678, 350, 897, 816, 707, 626, 436, 789, 246, 681, 599, 465, 668, 573, 411, 249, 840, 460, 365, 898, 803, 736, 423, 790, 709, 682, 628, 466, 371, 655, 574, 440, 793, 250, 603, 413, 223, 366, 689, 900, 805, 710, 615, 481, 848, 684}, [468], {427, 373, 794, 713, 632, 414, 319, 252, 605, 690, 663, 806, 482, 835, 455, 904, 374, 809, 714, 619, 429, 796, 239, 606, 472, 377, 692, 435, 721, 864, 484, 667, 837, 810, 430, 783, 716, 621, 459, 378, 679, 351, 912, 817, 722, 627, 437, 247, 696, 838, 669, 812, 622, 488, 841, 461, 380, 899, 818, 737, 438, 791, 724}, [683, 629, 467], {670, 575, 441, 251, 842, 462, 367, 928, 738, 901, 820, 711, 630, 496, 849, 685, 469, 442, 795, 728, 633, 415, 253, 844, 691, 902, 807, 740, 483, 850, 686, 470, 905, 375, 824, 715, 634, 444, 797, 254, 607, 473, 693, 960, 865, 485, 906, 852, 811, 744, 431, 798, 717, 636, 474, 379, 694, 913, 723, 866, 486, 697, 839, 908, 813, 718, 623, 489, 856, 476, 381, 914, 819, 752, 439, 725, 698, 868, 671, 814, 490, 843, 463, 382, 929, 739, 916, 821, 726, 631, 497, 700, 443}, [729], {872, 492, 845, 930}, [903, 822, 741], {498, 851, 687, 471, 920, 825, 730, 635, 445, 255, 846, 932, 742, 961, 880, 500, 907, 853}, [826, 745], {446, 799, 732, 637, 475, 695, 962, 867, 487, 936, 854, 746, 909, 828, 719, 638, 504, 857, 477, 915, 753, 964, 699, 869, 910, 815, 748, 491, 858, 478, 383, 944, 754, 917, 727, 870, 701, 968, 873, 493, 860, 931, 918, 823, 756, 499, 702, 921, 731, 874, 494, 847, 933, 743, 976, 881, 501, 922, 827, 760, 447}, [733], {876, 934, 963}, [882], {502, 937, 855, 747, 924}, [829], {734, 639, 505, 992}, [965, 938, 884, 911, 830, 749], {506, 859, 479, 945, 755, 966, 871, 940, 750, 969, 888, 508, 861, 946}, [919, 757], {703, 970, 875, 495, 862, 948, 758, 977}, [923], {761, 972}, [877], {935, 978, 883, 503, 952, 762, 925, 735, 878, 993}, [980, 939, 885, 926], {831, 764, 507, 994}, [967, 886], {941, 751, 984, 889, 509, 947, 996}, [942, 971, 890], {510, 863, 949, 759, 1000}, [973, 892, 950, 979, 953], {763, 974, 879, 1008}, [981, 954, 927, 765, 995, 982], {887, 956, 766, 985}, [997], {943, 986}, [891], {511, 998}, [1001, 988, 893, 951, 1002, 975, 894, 1009, 955, 1004, 1010, 983, 957, 767, 1012, 958, 987, 999, 1016, 989, 1003, 990, 895, 1005, 1011, 1006, 1013, 959, 1014, 1017, 1018, 991, 1020, 1007, 1015, 1019, 1021, 1022, 1023]
【0204】
前述の母符号シーケンスにおいて示されるように、母符号シーケンスの中の{}は部分集合を表し、[]はサブシーケンスを表す。母符号シーケンスの詳細の説明については、前述の説明を参照されたい。
【0205】
本出願のこの実施形態において提供される技術的な解決策において、インターリーブされたシーケンスおよび集合を含むポーラ符号の母符号シーケンスが提供されるので、母符号シーケンスをそのような形式で使用することによるポーラ符号化および復号を実行することのプロセスにおいて、半計算方式および半記憶方式が情報ビットを選択するために(すなわち、情報ビットシーケンス番号の集合を決定するために)使用され得る。したがって、ポーラ符号シーケンスがより柔軟に構築される。加えて、従来技術における媒体および小型データパケットの送信、信頼性、複雑さ、および符号レートなどの様相における欠点が、ある程度克服される。
【0206】
本出願の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法は、図1および図2を参照して詳細に上で説明される。本出願の実施形態において提供される送信デバイスおよび受信デバイスは、図3から図6を参照して以下で説明される。
【0207】
図3は、本出願の実施形態による、送信デバイス500の概略的なブロック図である。図3を参照すると、送信デバイス500は、
少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するように構成される記憶ユニット510であって、各母符号シーケンスが、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を含み、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスまたは部分集合が少なくとも1つのシーケンス番号を含み、各サブシーケンスの中のシーケンス番号の相対的な位置が分極したチャネルの信頼性の順序で並べられる、記憶ユニット510と、
目標ポーラ符号の符号長に基づいて、少なくとも1つの母符号シーケンスから情報ビットシーケンス番号の集合を決定するように構成される処理ユニット520とを含み、
処理ユニット520はさらに、情報ビットシーケンス番号の集合に基づいて情報ビットに対してポーラ符号化を実行するように構成される。
【0208】
本出願のこの実施形態および前述の他の動作または機能において提供される送信デバイス500の中のユニットは、本出願の前述の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法100において送信デバイスによって実行される対応する手順を実施することが別々に意図されている。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0209】
任意選択で、送信デバイスはさらに、符号化されたシーケンスを受信デバイスに送信するように構成される送信ユニット530を含み得る。
【0210】
図4は、本出願の実施形態による、受信デバイス600の概略的なブロック図である。図4を参照すると、受信デバイス600は、
少なくとも1つの母符号シーケンスを事前記憶するように構成される記憶ユニット610であって、各母符号シーケンスが、少なくとも1つのサブシーケンスおよび少なくとも1つの部分集合を含み、各サブシーケンスまたは部分集合の中の要素が分極したチャネルのシーケンス番号であり、各サブシーケンスまたは部分集合が少なくとも1つのシーケンス番号を含み、各サブシーケンスの中のシーケンス番号の相対的な位置が分極したチャネルの信頼性の順序で並べられる、記憶ユニット610と、
復号されることになるシーケンスを取得するように構成される受信ユニット620と、
目標ポーラ符号の符号長および少なくとも1つの母符号シーケンスに基づいて、復号されることになるシーケンスを復号するように構成される処理ユニット630とを含む。
【0211】
本出願のこの実施形態および前述の他の動作または機能において提供される受信デバイス600の中のユニットは、本出願の前述の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法100において受信デバイスによって実行される対応する手順を実施することが別々に意図されている。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0212】
図5は、本出願の実施形態による、送信デバイス700の概略的な構造図である。図5に示されるように、送信デバイス700は、1つまたは複数のプロセッサ701、1つまたは複数のメモリ702、および1つまたは複数のトランシーバ(各トランシーバは送信機703および受信機704を含む)を含む。送信機703または受信機704は、1つまたは複数のアンテナ705に接続され、1つまたは複数のアンテナを使用することによって信号を送信または受信する。メモリ702は、コンピュータプログラム命令(またはコード)を記憶する。プロセッサ701は、本出願の前述の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法100において送信デバイスによって実行される対応する手順および/または動作を実施するために、メモリ702に記憶されているコンピュータプログラム命令を実行する。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0213】
図3に示される送信デバイス500は、図5に示される送信デバイス700を使用することによって実装され得ることに留意されたい。たとえば、図3に示される記憶ユニット510は、メモリ702を使用することによって実装され得る。処理ユニット520は、プロセッサ701を使用することによって実装され得る。送信ユニット530は、送信機703を使用することによって実装され得る。
【0214】
任意選択で、メモリ702は、プロセッサ701から独立であることがあり、またはプロセッサ701に統合されることがある。プロセッサ701がハードウェアを使用することによって実装されるとき、たとえば、論理回路または集積回路であり、インターフェースを使用することによって他のハードウェアに接続され得るとき、メモリ702は必要ではないことがある。
【0215】
図6は、本出願の実施形態による、受信デバイス800の概略的な構造図である。図6に示されるように、受信デバイス800は、1つまたは複数のプロセッサ801、1つまたは複数のメモリ802、および1つまたは複数のトランシーバ(各トランシーバは送信機803および受信機804を含む)を含む。送信機803または受信機804は、1つまたは複数のアンテナ805に接続され、1つまたは複数のアンテナを使用することによって信号を送信または受信する。メモリ802は、コンピュータプログラム命令(またはコード)を記憶する。プロセッサ801は、本出願の前述の実施形態において提供されるポーラ符号化および復号方法100において受信デバイスによって実行される対応する手順および/または動作を実施するために、メモリ802に記憶されているコンピュータプログラム命令を実行する。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0216】
任意選択で、メモリ802は、プロセッサ801から独立であることがあり、またはプロセッサ801に統合されることがある。プロセッサ801がハードウェアを使用することによって実装されるとき、たとえば、論理回路または集積回路であり、インターフェースを使用することによって他のハードウェアに接続され得るとき、メモリ802は必要ではないことがある。
【0217】
同様に、図4に示される受信デバイス600は、図6に示される受信デバイス800を使用することによって実装され得る。たとえば、図4に示される記憶ユニット610は、メモリ802を使用することによって実装され得る。受信ユニット620は、図6に示される受信機804を使用することによって実装され得る。処理ユニット630は、プロセッサ801を使用することによって実装され得る。
【0218】
前述の実施形態において、プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit, ASIC)、または、本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成される1つまたは複数の集積回路であり得る。たとえば、プロセッサは、デジタルシグナルプロセッサデバイス、マイクロプロセッサデバイス、アナログデジタルコンバータ、またはデジタルアナログコンバータを含み得る。プロセッサは、これらのデバイスのそれぞれの機能に基づいて、モバイルデバイスの制御機能および信号処理機能をこれらのデバイスに分散させることができる。加えて、プロセッサは1つまたは複数のソフトウェアプログラムを動作させる機能を含むことがあり、1つまたは複数のソフトウェアプログラムはメモリに記憶されることがある。
【0219】
メモリは、読取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)もしくは別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)もしくは情報および命令を記憶することが可能な別のタイプの動的記憶デバイスであってよく、または、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光学ディスクストレージ(圧縮された光学ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタル多用途光学ディスク、ブルーレイ光学ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で期待されるプログラムコードを搬送もしくは記憶することが可能でありコンピュータによってアクセスされることが可能な任意の他の媒体であってよいが、これらに限定されない。メモリは、プロセッサから独立であることがあり、またはプロセッサに統合されることがある。
【0220】
トランシーバは、たとえば赤外線トランシーバ、トランシーバ、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus, USB)トランシーバ、またはBluetooth(登録商標)トランシーバを含み得る。示されてはいないが、送信デバイスおよび受信デバイスは、対応する通信技術を使用することによって、送信機を使用することにより信号(またはデータ)を送信し、かつ/または、受信機を使用することにより信号(データ)を受信することができる。
【0221】
本明細書で開示される実施形態を参照して説明される例におけるユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実装され得ることを、当業者は認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的な解決策の具体的な適用例および設計制約の条件に依存する。当業者は、各々の特定の適用例に対して説明される機能を実装するために様々な方法を使用することができるが、実装形態が本出願の範囲を超えることは考慮されるべきではない。
【0222】
便宜上、かつ説明を簡単にするために、システム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、方法の実施形態における対応するプロセスに対する参照を行うことができることが、当業者により明確に理解され得る。詳細はここでは再び説明されない。
【0223】
本出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。たとえば、説明される装置の実施形態は例にすぎない。たとえば、ユニットの分割は論理機能の分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと合成または統合されてもよく、または、一部の特徴が省略され、または実行されなくてもよい。加えて、表示または議論される相互の結合または直接の結合もしくは通信接続は、何らかのインターフェースを使用することによって実装され得る。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または他の形式で実装され得る。
【0224】
別個の部分として説明されるユニットは物理的に別個であってもまたはなくてもよく、ユニットとして表示される部分は物理的なユニットであってもまたはなくてもよく、1つの場所に位置していてもよく、または複数のネットワークユニットに分散していてもよい。ユニットの一部またはすべてが、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要性に応じて選択され得る。
【0225】
加えて、本出願の実施形態の機能ユニットは1つの処理ユニットへと統合されてもよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットへ統合されてもよい。
【0226】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立の製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づき、本出願の技術的な解決策が基本的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的な解決策の一部が、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態において説明される方法のステップのすべてまたは一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク、または光学ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる、任意の媒体を含む。
【0227】
前述の説明は本出願の特定の実装形態にすぎないが、本出願の保護範囲を限定することは意図されない。本出願で開示される技術範囲内の当業者によって容易に理解されるあらゆる変形および置換が、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲によって決まるものとする。
【符号の説明】
【0228】
500 送信デバイス
510 記憶ユニット
520 処理ユニット
530 送信ユニット
600 受信デバイス
610 記憶ユニット
620 受信ユニット
630 処理ユニット
700 送信デバイス
701 プロセッサ
702 メモリ
703 送信機
704 受信機
705 アンテナ
800 受信デバイス
801 プロセッサ
802 メモリ
803 送信機
804 受信機
805 アンテナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6