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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】研磨用物品およびその形成方法
(51)【国際特許分類】
   B24D 7/00 20060101AFI20221202BHJP
   B24D 3/02 20060101ALI20221202BHJP
   B24D 11/00 20060101ALI20221202BHJP
   B24B 37/20 20120101ALI20221202BHJP
【FI】
B24D7/00 T
B24D3/02 Z
B24D11/00 B
B24B37/20
【請求項の数】 29
(21)【出願番号】P 2020519388
(86)(22)【出願日】2018-10-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 US2018054474
(87)【国際公開番号】W WO2019071053
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2020-06-03
(31)【優先権主張番号】201741035158
(32)【優先日】2017-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】391010770
【氏名又は名称】サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド
(73)【特許権者】
【識別番号】507169495
【氏名又は名称】サン-ゴバン アブラジフ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 智文
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤラム、ロビン チャンドラス
(72)【発明者】
【氏名】サンガマニー、アルンベル
(72)【発明者】
【氏名】ハラルール グルリンガムールティー エム.
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-221460(JP,A)
【文献】特表2009-542449(JP,A)
【文献】特開2005-291999(JP,A)
【文献】特表2017-518887(JP,A)
【文献】特開2013-082051(JP,A)
【文献】特開2000-079565(JP,A)
【文献】特開2005-316580(JP,A)
【文献】実開平04-109550(JP,U)
【文献】特開2003-192769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24D 7/00
B24D 3/02
B24D 11/00
B24B 37/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨用物品であって、
結合材料と、前記結合材料内に含まれる砥粒とを含む結合研磨用本体と、
前記結合研磨用本体に連結された1つ以上の電子アセンブリであって、1つの電子アセンブリの少なくとも一部は、前記研磨用本体の一部と直接接触している電子アセンブリと、を含み、
前記1つの電子アセンブリの部は、前記研磨用本体の外面の下の前記結合材料と砥粒を含む前記結合研磨用本体の内部体積内に延びており、前記1つの電子アセンブリの他の部分は、前記結合研磨用本体の外面において曝されている、研磨用物品。
【請求項2】
研磨用物品であって、
結合材料と、前記結合材料内に含まれる砥粒とを含む結合研磨用本体と、
前記結合研磨用本体に連結された1つ以上の電子アセンブリであって、1つの電子アセンブリの少なくとも一部は、前記研磨用本体の一部と直接接触している電子アセンブリと、を含み、
前記1つの電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含み、当該少なくとも1つの電子デバイスは、アンテナ、および集積回路チップを含み、
前記1つの電子アセンブリの一部は、前記研磨用本体の外面の下の前記結合材料と砥粒を含む前記結合研磨用本体の内部体積内に延びており、
前記1つの電子アセンブリは、前記結合研磨用本体の外面の完全に下にある、研磨用物品。
【請求項3】
研磨用物品であって、
結合材料と、前記結合材料内に含まれる砥粒とを含む結合研磨用本体であって、外周壁と、内周壁によって画定された中央開口部と、を含む、結合研磨用本体と、
前記結合研磨用本体に連結された1つ以上の電子アセンブリであって、1つの電子アセンブリの少なくとも一部は、前記研磨用本体の一部と直接接触している電子アセンブリと、を含み、
前記1つの電子アセンブリの一部は、前記研磨用本体の外面に曝されており、前記1つの電子アセンブリは、前記結合研磨用本体の前記内周壁に連結されている、研磨用物品。
【請求項4】
セメント材料が、前記電子アセンブリの少なくとも一部および前記内周壁の表面の少なくとも一部を覆う、請求項に記載の研磨用物品。
【請求項5】
前記電子アセンブリは、少なくとも部分的に前記セメント材料内に埋め込まれている、請求項に記載の研磨用物品。
【請求項6】
結合研磨用本体であって、
結合材料と、前記結合材料内に含まれる砥粒とを含む研磨用部分と、
前記研磨用部分に隣接する非研磨用部分であって、布地、繊維、フィルム、織布材料、不織布材料、ガラス、ガラス繊維、セラミックス、ポリマー、樹脂、フッ素化ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、ポリイミド、ポリベンゾイミダゾール、芳香族ポリアミド、変性フェノール樹脂、紙、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記非研磨用部分と、
前記結合研磨用本体に連結された1つ以上の電子アセンブリであって、1つの電子アセンブリの少なくとも一部は、前記研磨用部分の一部と直接接触している電子アセンブリと、を含み
前記1つの電子アセンブリは前記研磨用部分に部分的に埋め込まれており、
前記1つの電子アセンブリの一部は前記結合研磨用本体の外面を通り突出している、結合研磨用本体を含む研磨用物品。
【請求項7】
前記電子アセンブリは、前記結合研磨用本体の内周領域に配置される、請求項1から3、および6のいずれか一項に記載の研磨用物品。
【請求項8】
前記電子アセンブリは、前記研磨用物品に損傷を与えることなく、前記電子アセンブリを前記研磨用物品から取り外すまたは引き出すことを許容できない方式で前記結合研磨用本体に連結されている、請求項1から3、および6のいずれか一項に記載の研磨用物品。
【請求項9】
前記電子アセンブリはパッケージを含み、少なくとも1つの電子デバイスは前記パッケージ内に含まれる、請求項1、3、および6のいずれか一項に記載の研磨用物品。
【請求項10】
前記少なくとも1つの電子デバイスは、アンテナ、および集積回路チップを含む、請求項9に記載の研磨用物品。
【請求項11】
前記パッケージは、2.0g/m ・日以下の範囲内の水蒸気透過率を含む、請求項9に記載の研磨用物品。
【請求項12】
記パッケージは、少なくとも0.33W/m/Kから200W/m/K以下の熱伝導率を含む熱障壁材料を含む、請求項に記載の研磨用物品。
【請求項13】
記パッケージは、酸化マンガンポリスチレン(MnO/PS)ナノ複合材、酸化亜鉛ポリスチレン(ZnO/PS)ナノ複合材、炭酸カルシウム、カーボンナノチューブ、シリカナノコーティング、フッ素化シラン、フルオロポリマー、またはこれらの組み合わせを含む疎水性材料を含む層を含む、請求項に記載の研磨用物品。
【請求項14】
記パッケージは、前記電子デバイスを覆う保護層を含む、請求項に記載の研磨用物品。
【請求項15】
前記保護層は、パリレン、シリコーン、アクリル、エポキシベースの樹脂、セラミックス、ステンレス鋼、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイミド、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリウレタン(PU)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンビニルアセテート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリアクリレート(PA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタン(PUR)、またはそれらの組み合わせを含む、請求項14に記載の研磨用物品。
【請求項16】
前記電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含み、当該少なくとも1つの電子デバイスは、電子タグ、電子メモリ、センサ、アナログ/デジタルコンバータ、送信機、受信機、トランシーバ、変調器回路、マルチプレクサ、アンテナ、近距離通信デバイス、電源、ディスプレイ、光学デバイス、全地球測位システム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるデバイスを含み、前記少なくとも1つの電子デバイスは、少なくとも部分的に前記結合研磨用本体内に埋め込まれている、請求項1、3、および6のいずれか一項に記載の研磨用物品。
【請求項17】
研磨用物品であって、
結合材料と、前記結合材料内に含まれる砥粒とを含む結合研磨用本体と、
前記結合研磨用本体に連結された1つ以上の電子アセンブリであって、1つの電子アセンブリの少なくとも一部は、前記研磨用本体の一部と直接接触している電子アセンブリと、を含み、
前記1つの電子アセンブリは、前記結合材料と砥粒を含む前記結合研磨用本体の外面の下の前記結合研磨用本体の内部体積内に延びている埋め込まれた部分を含み、前記埋め込まれた部分は前記電子アセンブリの総体積の99%以下である、研磨用物品。
【請求項18】
前記埋め込まれた部分は前記電子アセンブリの総体積の少なくとも1%である、請求項17に記載の研磨用物品。
【請求項19】
前記電子アセンブリは前記結合研磨用本体の総厚さ(T )の少なくとも2%で、前記結合研磨用本体の総厚さ(T )の80%未満を含む範囲の深さ(D EA )で埋め込まれる、請求項17または18に記載の研磨用物品。
【請求項20】
前記結合研磨用本体は、内側研磨用部分と、外側研磨用部分と、を含み、前記電子アセンブリは、前記内側研磨用部分内に少なくとも部分的に埋め込まれる、請求項17または18に記載の研磨用物品。
【請求項21】
前記内側研磨用部分および前記外側研磨用部分は異なる結合材料を含む、請求項20に記載の研磨用物品。
【請求項22】
前記電子アセンブリはパッケージを含み、少なくとも1つの電子デバイスは前記パッケージ内に含まれる、請求項17または18に記載の研磨用物品。
【請求項23】
前記パッケージは少なくとも0.33W/m/Kから200W/m/K以下の熱伝導率を含む熱障壁材料を含む、請求項22に記載の研磨用物品。
【請求項24】
前記パッケージは保護層を含み、前記電子デバイスは前記保護層内に封入される、請求項22に記載の研磨用物品。
【請求項25】
前記保護層はオートクレーブ可能な材料を含む、請求項24に記載の研磨用物品。
【請求項26】
前記パッケージは疎水性材料を含む層を含み、前記疎水性材料は酸化マンガンポリスチレン(MnO /PS)ナノ複合材、酸化亜鉛ポリスチレン(ZnO/PS)ナノ複合材、炭酸カルシウム、カーボンナノチューブ、シリカナノコーティング、フッ素化シラン、フルオロポリマー、またはこれらの組み合わせを含む、請求項22に記載の研磨用物品。
【請求項27】
前記パッケージは、2.0g/m ・日以下の範囲内の水蒸気透過率を含む、請求項22に記載の研磨用物品。
【請求項28】
前記電子アセンブリは、前記研磨用物品に損傷を与えることなく、前記電子アセンブリを前記研磨用物品から取り外すまたは引き出すことを許容できない方式で前記結合研磨用本体に連結されている、請求項17または18に記載の研磨用物品。
【請求項29】
前記電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含み、当該少なくとも1つの電子デバイスは、電子タグ、電子メモリ、センサ、アナログ/デジタルコンバータ、送信機、受信機、トランシーバ、変調器回路、マルチプレクサ、アンテナ、近距離通信デバイス、電源、ディスプレイ、光学デバイス、全地球測位システム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるデバイスを含む、請求項17または18に記載の研磨用物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、研磨用物品に関し、より詳細には、電子アセンブリを含む研磨用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
研磨用物品は、マトリックス材料に付着した研磨用を含むことができ、物体から材料を除去するために使用することができる。コーティングされた研磨用物品、結合研磨用物品、回旋状研磨用物品、研磨用ブラシなどを含むが、これらに限定されない様々なタイプの研磨用物品を形成することができる。コーティングされた研磨用物品は、一般的に、基板を覆う研磨用材料の1つ以上の層を含む。研磨用は、1つ以上の接着剤層を使用して基板に固定することができる。結合研磨用物品は、結合材料の三次元マトリックスと、結合材料のマトリックス内に含まれる砥粒とを含むことができる。結合研磨用物品は、本体内にある含有量の空孔を含むことができる。
【発明の概要】
【0003】
研磨用物品の製造および使用は大きく異なることができ、産業界は改良された研磨用物品を要求し続けている。
【0004】
実施形態が例示的に示されるが、添付の図に限定されるものではない。
【0005】
当業者は、図中の要素が単純化および明確化のために示され、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】一実施形態に係る研磨用物品を形成するためのフローチャートを含む。
図1B】一実施形態に係る研磨用物品を形成するためのフローチャートを含む。
図2A】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図2B】一実施形態に係る図2Aの研磨用物品のトップダウンの図を含む。
図2C】一実施形態に係る電子アセンブリの一部の断面図を含む。
図2D】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図2E】一実施形態に係る研磨用物品の一部のトップダウンの図を含む。
図3A】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3B】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3C】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3D】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3E】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3F】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3G】一実施形態に係る研磨用物品の一部のトップダウンの図を含む。
図3H】一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。
図3I】一実施形態に係る研磨用物品の上面図を含む。
図3J】一実施形態に係る、研磨用本体前駆体の一部の画像の図を含む。
図3K】一実施形態に係る研磨用物品の一部の上面図を含む。
図4A】一実施形態に係るコーティングされた研磨用物品の一部の断面図を含む。
図4B】一実施形態に係る研磨用物品の上面図の例示を含む。
図4C】別の一実施形態に係る研磨用物品の一部の図を含む。
図4D】別の一実施形態に係る研磨用物品の一部の図を含む。
図5】一実施形態に係る研磨用物品のサプライチェーンおよび機能の図を含む。
図6】一実施形態に係る研磨用物品のサプライチェーンおよび機能の図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の議論は、教示の特定の実装形態および実施形態に焦点を合わせる。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供され、開示または教示の範囲または適用性に対する制限として解釈されるべきではない。本明細書で提供される開示および教示に基づいて他の実施形態を使用できることが理解される。
【0008】
本明細書の実施形態の研磨用物品は、様々な構造、等級、およびアーキテクチャを有することができ、様々な材料除去操作で使用することができる。一実施形態では、研磨用物品は固定研磨用物品を含むことができる。特定の一実施形態では、研磨用物品は、結合研磨用物品、コーティングされた研磨用物品などを含むことができる。
【0009】
図1Aは、一実施形態に係る研磨用物品を形成するステップを提供するフローチャートを含む。図示のように、プロセスはステップ101で始まり、研磨用本体前駆体を形成する。研磨用本体前駆体は、グリーン体または未完成研磨用物品とすることができ、研磨用本体前駆体を最終的に形成される研磨用本体に変換するために少なくとももう1つのプロセスが必要である。そのようなプロセスは、硬化、加熱、焼結、冷却、乾燥、プレス、成形、鋳造、パンチング、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
【0010】
一実施形態によれば、研磨用本体前駆体は、液体混合物などの液体材料とすることができる。液体混合物は、最終的に形成される研磨用物品を形成するように構成された構成要素の一部またはすべてを含むことができる。例えば、液体混合物は、砥粒および結合前駆体材料を含むことができる。
【0011】
さらに別の一実施形態では、研磨用本体前駆体は、固体のグリーン体とすることができる。本明細書におけるグリーン体への言及は、固体の三次元体に形成されるが、グリーン体をさらに固化および/または緻密化するために硬化または熱処理などの最終処理を受ける物体である。特に、グリーン体は、固体である前駆体結合材料を含むが、最終的に形成される研磨用物品内の最終的に形成される結合材料に前駆体結合材料を変換するために、さらなる処理を受ける。
【0012】
本明細書に記載されるように、研磨用本体前駆体は、結合前駆体材料を含むことができる。結合前駆体材料は、結合前駆体材料から最終的に形成される結合材料に変換するプロセスを受けることができる1つ以上の構成要素を含むことができる。いくつかの適切な結合前駆体材料は、有機または無機材料を含むことができる。例えば、結合前駆体材料は、樹脂、エポキシ、ポリアミド、金属、金属合金、ガラス質材料(例えば、フリット)、セラミックス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0013】
研磨用本体前駆体はまた、砥粒を含むことができる。砥粒は、例えば、異なるタイプの砥粒の混合物を含む、1つ以上の様々なタイプを含むことができる。砥粒は、当業者によって使用され、知られている任意のタイプの砥粒を含むことができる。例えば、砥粒は、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、炭素系材料(例えば、ダイヤモンド)、酸炭化物、酸窒化物、酸ホウ化物、超砥粒材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない無機材料を含むことができる。砥粒は、成形砥粒、破砕砥粒、爆発砥粒、凝集粒子、非凝集粒子、単結晶粒子、多結晶粒子、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。砥粒は、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニア、フリント、ガーネット、エメリー、希土類酸化物、希土類含有材料、酸化セリウム、ゾルゲル由来粒子、石膏、酸化鉄、ガラス含有粒子、褐色溶融アルミナ(57A)、シードゲル砥粒、添加剤を含む焼結アルミナ、成形および焼結酸化アルミニウム、ピンクアルミナ、ルビーアルミナ(例、25Aおよび86A)、電融単結晶アルミナ32A、MA88、アルミナジルコニア砥粒(NZ、NV、ZF)、押し出しボーキサイト、立方晶窒化ホウ素、ダイヤモンド、酸窒化アルミニウム、押し出しアルミナ(例えば、SR1、TG、TGII)、またはこれらの任意の組み合わせの群から選択される材料を含むことができる。特定の例では、砥粒は、特に硬くすることができ、例えば、少なくとも6、例えば、少なくとも6.5、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも8.5、少なくとも9のモース硬度を有する。最終的に形成される研磨用物品は、前駆体研磨用本体に含まれる任意のタイプの砥粒を含むことができる。
【0014】
砥粒は、少なくとも0.1ミクロン、例えば、少なくとも1ミクロン、少なくとも5ミクロン、少なくとも10ミクロン、少なくとも20ミクロン、少なくとも30ミクロン、少なくとも40ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも1000ミクロンの平均粒子サイズ(D50)を有することができる。さらに、別の非限定的な一実施形態では、砥粒は、5000ミクロン以下、例えば、4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または60ミクロン以下、または30ミクロン以下、または10ミクロン以下、または1ミクロン以下の平均粒子サイズ(D50)を有することができる。砥粒は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の平均粒子サイズを有することができることが理解される。さらに、最終的に形成される研磨用物品は、上記の最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内の平均粒子サイズを有する砥粒を有することができることが理解される。
【0015】
砥粒は、硬度、平均粒子サイズ、平均粒子(すなわち、微結晶サイズ)、靭性、二次元形状、三次元形状、組成、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の砥粒特性に基づいて互いに異なり得る異なる粒子のブレンドを含むことができる。砥粒のブレンドは、一次および二次砥粒を含むことができる。一次および二次砥粒は、本明細書に記載される砥粒の組成物のいずれかを含むことができる。
【0016】
研磨用本体前駆体は、研磨用物品としての使用に適した砥粒の含有量を含むことができる。例えば、研磨用本体前駆体は、研磨用本体前駆体の総体積に対して少なくとも0.5体積%の砥粒を含むことができる。さらに他の実施形態では、研磨用本体前駆体は、研磨用本体前駆体の総体積に対して少なくとも1体積%、例えば、少なくとも5体積%、または少なくとも10体積%、または少なくとも15体積%、または少なくとも20体積%、または少なくとも30体積%、少なくとも40体積%、または少なくとも50体積%、または少なくとも60体積%、または少なくとも70体積%、または少なくとも80体積%の砥粒を含むことができる。さらに別の非限定的な一実施形態では、研磨用本体前駆体は、研磨用本体前駆体の総体積に対して、90体積%以下、例えば、80体積%以下、または70体積%以下、60体積%以下、または50体積%以下、または40体積%以下、または30体積%以下、または20体積%以下、または10体積%以下、または5体積%以下の砥粒を有することができる。研磨用本体前駆体は、上記の最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内の砥粒の含有量を有することができることが理解される。さらに、最終的に形成される研磨用物品は、上記の最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内の砥粒の含有量を有することができることが理解される。
【0017】
研磨用本体前駆体は、当業者に知られている1つ以上のタイプの充填剤をさらに含むことができる。充填剤は、砥粒と区別することができ、砥粒の硬度よりも低い硬度を有することができる。充填剤は、改善された機械的特性を提供し、研磨用物品の形成を促進することができる。少なくとも1つの実施形態では、充填剤は、繊維、織布材料、不織布材料、粒子、鉱物、ナッツ、シェル、酸化物、アルミナ、炭化物、窒化物、ホウ化物、有機材料、高分子材料、自然発生材料、細孔形成剤(中実または中空)、およびそれらの組み合わせなどの様々な材料を含むことができる。特定の例では、充填剤は、ウォラストナイト、ムライト、鋼、鉄、銅、真鍮、青銅、スズ、アルミニウム、カイアナイト、アルサイト、ガーネット、石英、フッ化物、雲母、霞石閃長岩、硫酸塩(例えば、硫酸バリウム)、炭酸塩(例えば、炭酸カルシウム)、氷晶石、ガラス、ガラス繊維、チタン酸塩(例えば、チタン酸カリウム繊維)、ロックウール、粘土、海泡石、硫化鉄(例えば、Fe、FeS、またはそれらの組み合わせ)、蛍石(CaF)、硫酸カリウム(KSO)、グラファイト、フッ化ホウ酸カリウム(KBF)、フッ化カリウムアルミニウム(KAlF)、硫化亜鉛(ZnS)、ホウ酸亜鉛、ホウ砂、ホウ酸、微細なアランダム粉末、P15A、バブリングアルミナ、コルク、ガラス球、銀、Saran(商標名)樹脂、パラジクロロベンゼン、シュウ酸、ハロゲン化アルカリ、有機ハロゲン化物、およびアタパルジャイトなどの材料を含む。一部の充填剤は、揮発するか、後の処理中に消費される。一部の充填剤は、最終的に形成される研磨用物品の一部になる場合がある。本体は、本体に組み込まれ、最終的に形成される研磨用物品の一部となる1つ以上の補強物品(例えば、織布または不織布材料)を含むことができることが理解される。
【0018】
研磨用本体前駆体は、例えば、安定剤、結合剤、可塑剤、界面活性剤、摩擦低減材料、レオロジー調整材料などを含むがこれらに限定されない1つ以上の添加剤をさらに含むことができる。
【0019】
コーティングされた研磨用物品などの特定の研磨用物品では、研磨用本体前駆体は、1つ以上の研磨用層をその上に形成することができる基板またはバッキングを含むことができる。一実施形態によれば、基板は、有機材料、無機材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。特定の例では、基板は織布材料を含むことができる。しかしながら、基板は不織布材料で作られてもよい。特に適切な基板材料は、ポリエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、および/またはデュポン製のカプトンなどのポリイミドなどのポリマーを含む有機材料、および紙を含むことができる。いくつかの適切な無機材料は、金属、金属合金、特に、銅、アルミニウム、鋼の箔、およびそれらの組み合わせを含むことができる。バッキングは、触媒、カップリング剤、硬化剤、帯電防止剤、懸濁剤、抗負荷剤、潤滑剤、湿潤剤、染料、充填剤、粘度調整剤、分散剤、消泡剤、および粉砕剤の群から選択される1つ以上の添加剤を含むことができる。
【0020】
基板を利用するものなどのいくつかの研磨用物品では、ポリマー配合物を使用して、例えば、フロントフィル、プレサイズ、メイクコート、サイズコート、および/またはスーパーサイズコートなどの様々な層のいずれかを形成することができる。フロントフィルを形成するために使用される場合、ポリマー配合物は、一般的に、ポリマー樹脂、フィブリル化繊維(好ましくはパルプの形態)、充填剤材料、および他のオプションの添加剤を含む。いくつかのフロントフィルの実施形態に適した配合物は、フェノール樹脂、ウォラストナイト充填剤、消泡剤、界面活性剤、フィブリル化繊維、および残りの水などの材料を含むことができる。適切なポリマー樹脂材料には、フェノール樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂、フェノール/ラテックス樹脂、ならびにそのような樹脂の組み合わせを含む熱硬化性樹脂から選択される硬化性樹脂が含まれる。他の適切な高分子樹脂材料には、エポキシ樹脂、アクリル化エポキシ樹脂のアクリル化オリゴマー、ポリエステル樹脂、アクリル化ウレタン、ポリエステルアクリル、およびモノアクリル化、マルチアクリル化モノマーを含むアクリル化モノマーなどの、電子線、紫外線、または可視光線を使用して硬化可能な樹脂などの放射線硬化性樹脂も含まれる。配合物はまた、侵食性を高めることにより堆積した砥粒の自己研ぎ特性を高めることができる非反応性熱可塑性樹脂バインダーも含むことができる。このような熱可塑性樹脂の例には、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレン-ポリオキシエテンブロックコポリマーなどが含まれる。基板上にフロントフィルを使用すると、メイクコートを適切に塗布し、成形砥粒を所定の配向で改善された塗布および配向するために、表面の均一性を改善できる。
【0021】
ステップ101で研磨用本体前駆体を形成した後、プロセスは、少なくとも1つの電気アセンブリを研磨用本体前駆体と組み合わせることによってステップ102に続く。一実施形態によれば、電気アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含むことができる。電子デバイスは、例えば、研磨用物品の製造、販売、流通、保管、使用、メンテナンス、および/または品質に含まれるシステムおよび/または個人を含む、研磨用物品の寿命内の1つ以上のシステムおよび/または個人に情報を保存および/または送信するように構成できる。
【0022】
電子アセンブリを研磨用本体前駆体と組み合わせるプロセスは、研磨用本体前駆体の性質に応じて変えることができる。一例では、研磨用本体前駆体を電子アセンブリと組み合わせるプロセスは、研磨用本体前駆体を画定する材料の混合物の上または中に電子アセンブリを堆積させることを含むことができる。特に、混合物上にまたは混合物と共に電子アセンブリを堆積させるプロセスは、最終的に形成される研磨用物品の形成前に、混合物への電子アセンブリの組み込みを含むことができる。そのような場合、電子アセンブリは、混合物から最終的に形成される研磨用物品を作成するために使用される1つ以上の形成プロセスに耐えるように構成することができる。例えば、電子アセンブリは、混合物および電子アセンブリが、例えば、これらに限定されないが、プレス、加熱、乾燥、硬化、冷却、成形、スタンピング、切断、機械加工、ドレッシングなどを含むがこれらに限定されない1つ以上のプロセスに供された後も存続および機能するように構成することができる。
【0023】
特定の一実施形態では、電子アセンブリは、電子アセンブリの少なくとも一部が混合物の外面と接触し、その上を覆うことができるように、混合物上に堆積させることができる。例えば、電子アセンブリ全体は、混合物の外面を覆うことができる。このような堆積プロセスは、研磨用本体の外面に電子アセンブリの少なくとも一部を有する研磨用物品の形成を促進することができる。
【0024】
別の一実施形態では、電子アセンブリは、電子アセンブリの少なくとも一部が混合物の外面の下に配置されるように、電子アセンブリの一部が混合物内に含まれ得るように堆積され得る。例えば、一例では、電子アセンブリの一部を混合物内に埋め込むことができ、電子アセンブリの別の別個の部分を混合物の外面の上に置くことができる。そのような堆積プロセスは、電子アセンブリの一部が本体の外面の下の研磨用物品の本体内に埋め込まれる電子アセンブリの形成を促進することができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリ全体を混合物内に埋め込むことができる。このような堆積プロセスは、研磨用物品の形成を促進することができ、電子アセンブリは、電子アセンブリのどの部分も本体の外面を貫通して突出しないように、研磨用物品の本体内に完全に埋め込むことができる。電子アセンブリが研磨用物品の本体内に部分的または全体的に埋め込まれた構成を利用して、電子アセンブリおよびその中に含まれる1つ以上の電子デバイスを改ざんする可能性を低減することが望ましい場合がある。
【0025】
さらに別の一実施形態では、混合物上または混合物内に電子アセンブリを堆積させるプロセスは、電子アセンブリを1つ以上の構成要素に塗布し、次に混合物を構成要素に塗布することをさらに含むことができる。例えば、電子アセンブリは、最終的に形成される研磨用物品の一部となるように、物品(例えば、基板、バッキング、補強部材、部分硬化または完全硬化研磨用部分など)の上または内部に配置することができる。物品および混合物を物品に付着させることができる。一実施形態によれば、電子アセンブリは、物品に接着されてもよく、混合物は、電子アセンブリの少なくとも一部またはすべての上に堆積され得る。電子アセンブリの配置に関するさらなる詳細は、本明細書に記載されている。
【0026】
製造情報は、1つ以上の形成プロセスの間または後に電子アセンブリに格納することができる。電子アセンブリは、製造データの測定および/または記憶を促進することができる1つ以上の電子デバイスを含むことができる。そのような製造データは、製造業者が研磨用物品を形成するために使用される製造条件を知るのに役立つ場合があり、さらに研磨用物品の品質を評価するのに役立つ場合がある。一実施形態によれば、1つ以上の読み取り、書き込み、または消去操作を各プロセスで実行することができる。例えば、研磨用物品の製造において第1のプロセスを実施することができ、製造情報の第1のセットを電子デバイスに書き込むことができる。第1のプロセスが完了した後、情報の読み取り、書き込み、または消去を実行できる。例えば、電子デバイスから製造情報を読み取ることができる。その代わりにまたはそれに加えて、新しい製造情報を電子デバイスに書き込むために、書き込み動作を行うことができる。その代わりにまたはそれに加えて、消去操作を行って、製造情報の第1のセットのすべてまたは一部を削除することができる。その後、さらなるプロセスを行うことができ、各プロセスは、1つ以上の読み取り、書き込み、または消去操作を含むことができる。特定の一実施形態では、電子デバイスは、区分けされた部分を含むことができる。区分けされた部分はメモリを含むことができ、特定のデータをメモリに記憶することができる。いくつかの例では、1つ以上の区分けされた部分をアクセス制限して、アクセス権のない担当者がデータを読み取ったり編集したりしないようにすることができる。例えば、製造データは、使用者または販売業者などの他の人が、製造データを変更できないように、製造業者が使用するためにのみ区分けされた部分に格納することができる。別の一例では、区分けされた部分に格納されたデータへのアクセスの制限を変更して、以前にデータへのアクセスが制限されていた担当者がデータを読み取ったり更新したりできるようにすることができる。
【0027】
代替の一実施形態では、少なくとも1つの電子アセンブリを研磨用本体前駆体と組み合わせるプロセスは、固化したグリーン体の一部に電子アセンブリを堆積させることを含むことができる。本明細書に開示されるように、グリーン体は、さらなる処理を受ける物体であり得る。グリーン体の少なくとも一部の上に電子アセンブリを堆積させるプロセスは、電子アセンブリの少なくとも一部をグリーン体の外面に取り付けることを含むことができる。そのような場合、電子アセンブリは、1つ以上のプロセスを介してグリーン体と共に処理され、最終的に形成される研磨用物品を形成する。グリーン体の少なくとも一部に電子アセンブリを堆積させるための様々なプロセスを使用することができる。例えば、電子アセンブリは、グリーン体の外面などのグリーン体の一部に結合することができる。例えば、接着剤による結合剤を使用することができる。別の一実施形態では、電子アセンブリは、1つ以上の様々なタイプの締結具によってグリーン体の少なくとも一部に固定することができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリの一部がグリーン体の本体内に埋め込まれるように、取り付けを促進するために、電子アセンブリの一部をグリーン体の一部に圧入することができる。
【0028】
さらに別の一実施形態では、研磨用本体前駆体は、最終的に形成される本体の一部である未完成の研磨用本体を含むことができる。一例では、研磨用本体の一部を最初に形成することができ、いくつかの例では、最終的に形成される研磨用本体を形成するプロセス中にさらなる処理に供することができる。別の一例では、研磨用本体前駆体は、最終的に形成される本体の一部と、別の部分のグリーン体とを含むことができる。さらに別の一例では、研磨用本体前駆体は、最終的に形成される本体の一部と、最終的に形成される本体の別の一部を形成するための材料または材料前駆体とを含み得る。さらなる一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体前駆体の一部の上に配置することができ、最終的に形成される本体の別の一部を形成するための材料を研磨用本体前駆体および電子アセンブリに塗布することができる。電子アセンブリは、最終的に形成される研磨用本体を形成するためのさらなる処理の後に、研磨用本体に連結され得る。
【0029】
ステップ102で少なくとも1つの電子アセンブリを研磨用本体前駆体と組み合わせた後、プロセスは、研磨用本体前駆体を研磨用本体に形成することによってステップ103に続くことができる。研磨用本体前駆体を研磨用本体に形成するための様々な適切なプロセスは、硬化、加熱、焼結、焼成、冷却、成形、プレス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。そのような場合、電子アセンブリは、最終的に形成される研磨用物品を形成するために使用される1つ以上の形成プロセスの後に存続し機能することができることが理解される。このような形成プロセスは、混合物または固化したグリーン体で使用することができる。
【0030】
一実施形態によれば、形成プロセスは、本体を形成温度まで加熱することを含むことができる。形成温度は、混合物中の1つ以上の構成要素の転換に影響を与えて、最終的に形成される研磨用物品を形成することができる。例えば、形成温度は、少なくとも25℃、例えば、少なくとも40℃、または少なくとも60℃、または少なくとも80℃、または少なくとも100℃、または少なくとも150℃、または少なくとも200℃、または少なくとも300℃、または少なくとも400℃、または少なくとも500℃、または少なくとも600℃、または少なくとも700℃、または少なくとも800℃、または少なくとも900℃、または少なくとも1000℃、または少なくとも1100℃、または少なくとも1200℃、または少なくとも1300℃とすることができる。さらに、非限定的な一実施形態では、形成温度は、1500℃以下、または1400℃以下、または1300℃以下、または1200℃以下、または1100℃以下、または1000℃以下、または900℃以下、または800℃以下、または700℃以下、または600℃以下、または500℃以下、または400℃以下、または300℃以下、または200℃以下、または100℃以下、または80℃以下、または60℃以下とすることができる。形成温度は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができることが理解される。
【0031】
別の一実施形態では、形成プロセスは、電子アセンブリを硬化させることを含むことができる。例えば、電子アセンブリは、硬化プロセスを受けることができる材料または材料前駆体を含むことができる。電子アセンブリを硬化させることは、材料または材料前駆体の硬化を含むことができる。別の一例では、電子アセンブリの硬化は、加熱、照射、化学反応、または当技術分野で知られている任意の他の手段によって行うことができる。別の一例では、形成プロセスは、電子アセンブリを硬化させるための加熱、研磨用本体前駆体を硬化させるための加熱、または両方を硬化させるための加熱を含むことができる。研磨用本体前駆体の硬化は、研磨用本体前駆体の前駆体材料の硬化を含むことができる。一態様では、電子アセンブリまたは研磨用本体を硬化させることにより、電子アセンブリの研磨用本体への連結を促進することができ、特に、硬化により、電子アセンブリを最終的に形成される研磨用本体に不正改ざん防止(耐タンパ)で直接連結することを促進することができる。本明細書で使用する場合、不正改ざん防止という用語は、連結の方法が、研磨用物品に損傷を与えることなく、電子アセンブリを研磨用物品から取り外すまたは引き出すことを許容できないことを意味することを意図している。特定の一例では、電子アセンブリの硬化および研磨用本体前駆体の硬化は、同じ加熱プロセスで行うことができる。別の特定の一実施形態では、電子アセンブリおよび研磨用本体前駆体を加熱することにより、電子アセンブリおよび研磨用本体前駆体を共硬化させることができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリの硬化および研磨用本体前駆体の硬化は、同じ加熱温度で起こり得る。さらに別の一例では、研磨用本体は、研磨用本体前駆体と電子アセンブリを共硬化させることによって最終的に形成することができる。
【0032】
別の一実施形態では、形成プロセスは、電子アセンブリを加熱すること、および研磨用本体前駆体の少なくとも一部を加熱することを含むことができる。加熱は、研磨用本体前駆体および/または電子アセンブリが硬化できる温度で行うことができる。特に、加熱は、研磨用本体前駆体と電子アセンブリの両方を硬化させることができる温度で行うことができる。一態様では、電子アセンブリと研磨用本体との共硬化は、電子アセンブリの研磨用本体への連結の改善および研磨用物品の形成を促進することができる温度で実行することができる。例えば、電子アセンブリと研磨用本体前駆体の共硬化は、少なくとも90℃、少なくとも95℃、少なくとも100℃、少なくとも105℃、少なくとも108℃、少なくとも110℃、少なくとも115℃、少なくとも120℃、少なくとも130℃、少なくとも140℃、少なくとも150℃、少なくとも155℃、少なくとも160℃、少なくとも165℃、少なくとも170℃、少なくとも175℃、少なくとも180℃、少なくとも190℃、少なくとも200℃、少なくとも210℃、少なくとも220℃、少なくとも230 ℃、少なくとも240、℃、または少なくとも250℃の温度で実行できる。別の一例では、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、250℃以下、245℃以下、240℃以下、235℃以下、230℃以下、220℃以下、215℃以下、210℃以下、200℃以下、195℃以下、185℃以下、 180℃以下、または170℃以下、165℃以下、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、 140℃以下、135℃以下、130℃以下、125℃以下、または120℃以下の温度で実行できる。さらに、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、本明細書に記載されている最小値および最大値のいずれかを含む温度で実行することができる。例えば、共硬化は、少なくとも90℃かつ250℃以下を含む範囲内、例えば、少なくとも120℃かつ140℃以下を含む範囲内、または少なくとも150℃かつ190℃以下の範囲内の温度で実行することができる。
【0033】
さらなる一態様では、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、電子アセンブリの研磨用本体への連結の改善および研磨用物品の形成を促進するために、一定期間実行され得る。例えば、共硬化は、少なくとも0.5時間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも7時間、少なくとも8時間、少なくとも10時間、少なくとも12時間、少なくとも15時間、少なくとも18時間、少なくとも20時間、少なくとも30時間、少なくとも26時間、少なくとも28時間、少なくとも30時間、少なくとも32時間、少なくとも35時間、または少なくとも36時間行うことができる。別の一例では、共硬化は、38時間以下、36時間以下、32時間以下、30時間以下、28時間以下、25時間以下、以下21時間、18時間以下、16時間以下、14時間以下、12時間以下、10時間以下、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5時間以下、4時間以下、3時間以下、または2時間以下行うことができる。さらに、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、本明細書に記載されている最小値および最大値のいずれかを含む一定期間行うことができる。例えば、共硬化は、少なくとも0.5時間かつ38時間以下を含む範囲、例えば、少なくとも4時間かつ10時間以下を含む範囲、または少なくとも20時間かつ32時間以下を含む範囲の期間行うことができる。
【0034】
この開示を読んだ後、当業者は、特定の実装形態に適するように、研磨用本体前駆体および電子アセンブリが硬化する温度に影響を及ぼし得る要因、例えば、硬化される前駆体材料の性質を考慮して、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させるための条件を決定できることを理解するであろう。
【0035】
図1Bは、一実施形態に係る研磨用物品を形成するためのフローチャートを含む。図1Bに示すように、プロセスは、研磨用本体前駆体を形成するステップ110で開始することができる。研磨用本体前駆体は、本明細書の実施形態に記載されているプロセスのいずれかを使用して形成することができる。研磨用本体前駆体は、本明細書の実施形態に記載されるような研磨用本体前駆体の構成のいずれかを含むことができる。研磨用本体前駆体を形成するプロセスは、本明細書の実施形態に記載されるような混合物を形成することを含むことができる。
【0036】
ステップ110で研磨用本体前駆体を形成した後、プロセスは、研磨用本体前駆体を最終的に形成される研磨用本体に形成することにより、ステップ111に続くことができる。適切な形成プロセスは、例えば、硬化、加熱、焼結、焼成、冷却、プレス、成形、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない本明細書の実施形態に記載されるものを含むことができる。一実施形態によれば、研磨用本体前駆体を最終的に形成される研磨用本体に形成するプロセスは、本明細書の実施形態に記載されるように、研磨用本体前駆体を形成温度に加熱することを含むことができる。
【0037】
ステップ111で研磨用本体前駆体を最終的に形成される研磨用本体に形成した後、プロセスは、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることによってステップ112に続くことができ、電子アセンブリは少なくとも1つの電子デバイスを含む。取り付けるプロセスは、接着、化学結合、焼結結合、ろう付け、穴あけ、締結、接続、加熱、プレス、硬化、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。さらに、取り付け方法は、電子アセンブリの配置、向き、および露出を決定することができることが理解されるだろう。例えば、電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用物品の本体の外面に取り付けられ、露出され得る。一実施形態では、電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用物品の本体内に埋め込むことができ、電子アセンブリの別の一部は、露出させて研磨用物品の本体の外面から突出させることができる。
【0038】
一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、電子アセンブリを研磨用本体の表面上に配置することを含むことができる。特定の一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用本体の外面に配置することができる。外面の一例は、研磨用本体の主面または周辺面を含むことができる。特定の一例では、電子アセンブリは、材料除去操作中に損傷する可能性を低減するために、研磨用本体の研磨面ではない外面に配置することができる。別の特定の一例では、外面は、砥石車の主面または切断ホイールの主面などの研磨用本体の主面を含むことができる。さらに別の特定の一例では、外面は、中央開口部を有する研磨用本体の内周壁の表面とすることができる。
【0039】
一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、電子アセンブリを加熱することを含むことができる。加熱は、電子アセンブリの研磨用本体への結合の改善を促進することができる温度で行うことができる。例えば、加熱は、電子アセンブリの一部がそのガラス転移温度に到達し、その後の冷却ステップで研磨用本体に付着できるような温度で実行することができる。別の一実施形態では、取り付けることは、研磨用本体の一部および電子アセンブリの一部がそれらのそれぞれのガラス転移温度に到達することができ、研磨用本体および電子アセンブリの結合がその後の冷却中に形成され得るように、研磨用本体および電子アセンブリを加熱することを含み得る。
【0040】
別の一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、電子アセンブリの研磨用本体への連結の改善を促進するために高温で電子アセンブリをプレスすることを含むことができる。高温には、室温(つまり、20℃~25℃)より高い温度が含まれ得る。特定の一例では、高温は、電子アセンブリの一部を形成する材料のガラス転移温度、結合材料のガラス転移温度、またはその両方を含むことができる。別の特定の一例では、電子アセンブリをプレスすることは、少なくとも90℃、例えば、少なくとも100℃、少なくとも110℃、少なくとも120℃、少なくとも125℃、少なくとも130℃、少なくとも150℃、少なくとも150℃、または少なくとも160℃の温度で実行することができる。その代わりにまたはそれに加えて、電子アセンブリのプレスは、180℃以下、175℃以下、170℃以下、165℃以下、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、140℃以下、130℃以下、または125℃以下の温度で実行できる。さらに、電子アセンブリをプレスすることは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲の温度で実行され得る。例えば、電子アセンブリをプレスすることは、少なくとも90℃かつ180℃以下の範囲内の温度で実行されてもよい。
【0041】
さらなる一例において、電子アセンブリをプレスすることは、電子アセンブリの結合本体への連結の改善および研磨用物品の形成を促進するために一定期間、例えば、少なくとも10秒、少なくとも30秒、少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも25分、または少なくとも30分、実行することができる。その代わりにまたはそれに加えて、電子アセンブリをプレスすることは、35分間以下、30分間以下、25分間以下、または20分間以下実行され得る。さらに、電子アセンブリをプレスすることは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の期間実行され得る。例えば、電子アセンブリをプレスすることは、少なくとも10秒から35分以下の間実行することができる。
【0042】
さらなる一例では、電子アセンブリをプレスすることは、接合体への電子アセンブリの取り付けおよび研磨用物品の形成を促進するために、特定の圧力、例えば、少なくとも0.3バール、少なくとも1バール、少なくとも3バール、少なくとも5バール、少なくとも10バール、少なくとも15バール、少なくとも20バール、少なくとも25バール、少なくとも30バール、少なくとも35バール、少なくとも40バール、少なくとも45バール、または少なくとも50バール、少なくとも60バール、少なくとも65バール、少なくとも70バール、少なくとも75バール、少なくとも80バール、少なくとも85バール、少なくとも90バール、少なくとも100バール、少なくとも120バール、少なくとも130バール、少なくとも135バール、少なくとも140バール、少なくとも150バール、少なくとも160バール、少なくとも170バール、または少なくとも180バールで実行することができる。その代わりにまたはそれに加えて、圧力は、最大200バール、最大190バール、最大180バール、最大170バール、最大160バール、最大150バール、最大140バール、最大130バール、最大120バール、最大110バール、最大100バール、最大90バール、最大80バール、最大70バール、最大60バール、または最大50バールとすることができる。さらに、プレスすることは、本明細書に記載されている最小値と最大値のいずれかを含む範囲内の圧力で操作できる。例えば、プレスすることは、少なくとも10バールかつ最大200バールを含む範囲内の圧力で行うことができる。
【0043】
特定の一例では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、電子アセンブリおよび研磨用本体の少なくとも一部をオートクレーブ操作に供することを含むことができる。特定の一例では、オートクレーブを行って、複数の電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることができる。一態様では、オートクレーブ操作は、例えば、少なくとも2バール、少なくとも5バール、少なくとも8バール、少なくとも10バール、少なくとも12バール、少なくとも13バール、少なくとも15バール、または少なくとも16バールの圧力を電子アセンブリに印加することを含むことができる。その代わりにまたはそれに加えて、圧力は、最大16バール、最大13バール、最大11バール、最大10バール、最大9バール、最大7バール、最大5バール、最大3バール、または最大2バールとすることができる。さらに、オートクレーブは、本明細書に記載されている最小値と最大値のいずれかを含む圧力で操作され得る。例えば、オートクレーブの圧力は、少なくとも0.3バールかつ最大16バールを含む範囲内とすることができる。
【0044】
オートクレーブ操作は、少なくとも90℃、例えば、少なくとも100℃、少なくとも110℃、少なくとも120℃、少なくとも125℃、130℃以上、150℃以上、150℃以上、または160℃以上の温度で電子アセンブリを加熱することも含むことができる。その代わりにまたはそれに加えて、オートクレーブを実行するための加熱温度は、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、140℃以下、130℃以下、125℃以下、または120℃以下とすることができる。さらに、オートクレーブは、本明細書に記載されている最小値と最大値のいずれかを含む温度で操作することができる。オートクレーブを一定期間、例えば、少なくとも10分間かつ30分間以下作動させて、電子アセンブリを研磨用本体に連結することを促進することができる。
【0045】
別の一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、研磨用アセンブリの少なくとも一部、研磨用本体の外面の少なくとも一部、または両方の上に結合材料を塗布することを含むことができる。結合材料は、ポリマー、無機材料、セメント材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。結合材料の特定の例は、セメント材料を含むことができる。セメント材料は、油圧式または非油圧式とすることができる。セメント材料のさらなる例は、酸化物、ケイ酸塩、例えば、カルシウム系ケイ酸塩、アルミニウム系ケイ酸塩、マグネシウム系ケイ酸塩、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。結合材料の別の例示は、接着剤を含むことができ、いくつかの特定の例では、接着剤はエポキシを含むことができる。さらなる一実施形態では、電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることは、結合材料を硬化して、電子アセンブリに連結された研磨用本体を含む研磨用物品を形成することを含むことができる。いくつかの例では、硬化は少なくとも15℃の温度で実行することができ、それに加えてまたはその代わりに、硬化は40℃以下、例えば35℃以下、または30℃以下、または25℃以下の温度で実行することができる。特に、セメント材料の硬化は、室温などの20℃~40℃の温度で実行することができる。
【0046】
一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用本体の少なくとも一部に連結され、直接接触することができる。いくつかの特定の例では、電子アセンブリは、研磨用本体の一部に結合することができる。例えば、電子アセンブリは、結合材料、研磨用、添加剤、またはそれらの任意の組み合わせなどの研磨用本体の構成要素に結合することができる。特定の実施形態では、電子アセンブリは、不正改ざん防止方式で研磨用本体に連結することができる。
【0047】
図2Aは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図2Bは、一実施形態に係る図2Aの研磨用物品の上面図を含む。
【0048】
図2Aおよび図2Bに示すように、研磨用物品200は、本体201、第1の主表面202、第2の主表面203、および第1の主表面202と第2の主表面203との間に延びる側面または周辺表面を含む結合研磨用を含む。本体201は、結合材料206に含まれる砥粒207をさらに含むことができる。本体201は、本体201全域にわたって分布することができるオプションの空孔208をさらに含むことができる。砥粒207は、本明細書の実施形態のいずれかに記載される砥粒の特徴のいずれかを有することができる。
【0049】
一実施形態によれば、結合材料206は、無機材料、有機材料、またはそれらの任意の組み合わせとすることができる。例えば、適切な無機材料は、金属、金属合金、ガラス質材料、単結晶材料、多結晶材料、ガラス、セラミックス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。有機材料の適切な例には、熱可塑性材料、熱硬化性樹脂、エラストマー、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。特定の一実施形態では、結合材料206は、樹脂、エポキシ、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0050】
一実施形態によれば、結合材料206は、本明細書の実施形態に記載される研磨用本体を形成するために使用される形成温度と同じ特定の形成温度を有することができる。例えば、結合材料206は、少なくとも25℃、例えば少なくとも40℃、または少なくとも60℃、または少なくとも80℃、または少なくとも100℃、または少なくとも150℃、または少なくとも200℃、または少なくとも300℃、または少なくとも400℃、または少なくとも500℃、または少なくとも600℃、または少なくとも700℃、または少なくとも800℃、または少なくとも900℃、または少なくとも1000℃、または少なくとも1100℃、または少なくとも1200℃、または少なくとも1300℃の形成温度を有することができる。さらに、非限定的な一実施形態では、形成温度は、1500℃以下、または1400℃以下、または1300℃以下、または1200℃以下、または1100℃以下、または1000℃以下、または900℃以下、または800℃以下、または700℃以下、または600℃以下、または500℃以下、または400℃以下、または300℃以下、または200℃以下、または100℃以下、または80℃以下、または60℃以下とすることができる。結合材料206の形成温度は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができることが理解される。
【0051】
本明細書で述べるように、本体201は、本体内に含まれる空孔208を含むことができる。例えば、本体201は、閉鎖空孔、開放空孔、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。閉鎖空孔は、一般的に、結合材料206内に含まれる別個の分離した細孔である。対照的に、開放空孔は、本体201を通って延びる相互接続されたチャネルを画定することができる。特定の一実施形態では、研磨用本体は、本体201の総体積に対して少なくとも0.5体積%から95体積%以下の範囲内の空孔208の含有量を有することができる。
【0052】
一実施形態によれば、研磨用物品200は、第1の主表面202などの本体201の外面に取り付けられた電子アセンブリ220を含むことができる。一実施形態では、電子アセンブリ220は、パッケージ221内に含まれ得る少なくとも1つの電子デバイス222を含むことができる。パッケージ221は、電子アセンブリ220を本体201に取り付けるのに適していることがあり、その中に含まれる1つ以上の電子デバイスのいくつかの適切な保護を提供することができる。特定の例では、電子デバイス222は、パッケージ221内に封入することができる。
【0053】
一実施形態によれば、電子デバイス222は、情報で書き込まれるか、情報を格納するか、または読み取り動作中に他のオブジェクトに情報を提供するように構成することができる。このような情報は、研磨用物品の製造、研磨用物品の動作、または電子アセンブリ220が遭遇する条件に関連する場合がある。本明細書における電子デバイスへの言及は、少なくとも1つの電子デバイスへの言及であると理解され、1つ以上の電子デバイスを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、電子デバイス222は、集積回路およびチップ、データトランスポンダ、高周波ベースのタグまたはチップを含むまたは含まないセンサ、電子タグ、電子メモリ、センサ、A/Dコンバータ、トランスミッター、レシーバ、トランシーバ、変調器回路、マルチプレクサ、アンテナ、近距離無線通信デバイス、電源、ディスプレイ(例えば、LCDまたはOLEDスクリーン)、光学デバイス(例えば、LED)、全地球測位システム(GPS)またはデバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含む群から選択される少なくとも1つのデバイスを含むことができる。いくつかの場合において、電子デバイスは、オプションで、基板、電源、またはその両方を含むことができる。特定の一実施形態では、電子デバイス222は、パッシブ高周波識別(RFID)タグなどのタグを含むことができる。別の一実施形態では、電子デバイス222は、アクティブ高周波識別(RFID)タグを含むことができる。アクティブRFIDタグには、バッターまたは誘導容量性(LC)タンク回路などの電源を含めることができる。さらなる一実施形態では、電子デバイス222は、有線または無線とすることができる。
【0054】
一態様によれば、電子デバイス222は、センサを含むことができる。センサは、サプライチェーン内の任意のシステムおよび/または個人によって選択的に操作できる。例えば、センサは、研磨用物品の形成中に1つ以上の処理条件を感知するように構成することができる。別の一実施形態では、センサは、研磨用物品の使用中に状態を感知するように構成されてもよい。さらに別の一実施形態では、センサは、研磨用物品の環境の状態を感知するように構成することができる。センサは、音響センサ(例えば、超音波センサ)、力センサ、振動センサ、温度センサ、水分センサ、圧力センサ、ガスセンサ、タイマー、加速度計、ジャイロスコープ、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。センサは、製造業者および/または顧客などの研磨用物品に関連する任意のシステムおよび/または個人に、センサによって感知された特定の状態を警告するように構成することができる。センサは、製造業者、流通業者、顧客、使用者、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない、サプライチェーン内の1つ以上のシステムおよび/または個人に警告信号を生成するように構成することができる。
【0055】
別の一実施形態では、電子デバイス222は、近距離無線通信デバイスを含むことができる。近距離無線通信デバイスは、デバイスの特定の画定された半径内、通常は20メートル未満の範囲内で電磁放射を介して情報を送信できる任意のデバイスであり得る。近距離無線通信デバイスは、例えば、センサを含む1つ以上の電子デバイスに連結され得る。特定の一実施形態では、センサは、近距離無線通信デバイスに連結され、近距離無線通信デバイスを介してサプライチェーン内の1つ以上のシステムおよび/または個人に情報を中継するように構成され得る。
【0056】
代替の一実施形態では、電子デバイス222は、トランシーバを含むことができる。トランシーバは、情報を受信および/または情報を送信できるデバイスであり得る。通常、読み取り動作のための情報を格納する読み取り専用デバイスであるパッシブRFIDタグまたはパッシブ近距離無線通信デバイスとは異なり、トランシーバは、アクティブな読み取り動作を行う必要なしに、情報をアクティブに送信できる。さらに、トランシーバは、様々な選択周波数を介して情報を送信可能とすることができ、これは、サプライチェーン内の様々なシステムおよび/または個人との電子アセンブリの通信能力を改善し得る。
【0057】
別の一実施形態では、電子アセンブリ220は、可撓性電子デバイスを含むことができる。例えば、電子デバイスは、電子デバイスの厚さの13倍以下、電子デバイスの厚さの12倍以下、電子デバイスの厚さの10倍以下、電子デバイスの厚さの9倍以下、電子デバイスの厚さの8倍以下、電子デバイスの厚さの7倍以下、電子デバイスの厚さの6倍以下、電子デバイスの厚さの5倍以下などの特定の曲げ半径を有することができる。その代わりにまたはそれに加えて、電子デバイスは、電子デバイスの厚さの少なくとも半分、または少なくとも電子デバイスの厚さの曲げ半径を有することができる。可撓性電子デバイスは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の曲げ半径を有することができることを理解すべきである。本明細書で使用されるように、曲げ半径は、内側の曲率に対して測定され、損傷することなく電子デバイスを曲げることができる最小の半径である。一実施形態では、曲げ半径は、可撓性電子デバイスの構造によって影響を受ける可能性がある。例えば、単層の可撓性電子デバイスは、その厚さの5倍以下の曲げ半径を有することができ、複数の層を有する可撓性電子デバイスは、その厚さの12倍以下の曲げ半径を有することができる。
【0058】
一態様では、可撓性電子デバイスは基板を含むことができ、基板は可撓性の材料を含むことができる。別の一態様では、可撓性電子デバイスは、フレキシブル基板を含むことができる。例えば、基板は、ポリマーなどの有機材料を含むことができる。別の一例では、基板は、導電性ポリエステルなどの可撓性の導電性材料を含むことができる。特定の一例では、基板は本質的に有機材料からなることができ、より具体的な例では、基板は本質的にポリマーからなることができる。ポリマーの特定の一例は、プラスチック材料を含むことができる。基板のより具体的な一例は、ポリエステル(例えば、PET)、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、またはポリイミド‐フルオロポリマーなどを含むことができる。基板の別の一例は、Pyralux(登録商標)材料を含むことができる。いくつかのさらに特定の例では、基板は、本明細書に記載されている材料のうちの少なくとも1つから本質的になることができる。別の一実施形態では、基板は、可撓性の薄いシリコン層または単結晶シリコンを含むことができる。
【0059】
さらなる一例では、基板は少なくとも1つの層を含むことができる。さらなる一態様では、可撓性電子デバイスは、プリント回路を含むことができる。別の一態様では、電子デバイスは複数の層を含むことができる。特定の一態様では、可撓性電子デバイスは、本質的に1つの層からなる基板を含むことができる。より具体的な一態様では、可撓性電子デバイスは、単層の電子デバイスとすることができる。
【0060】
特定の一実施形態では、可撓性電子デバイスは、1mm以下、例えば0.80mm以下、0.60mm以下、0.50mm以下、0.40mm以下、0.30mm以下、0.20mm以下、0.15mm以下、または0.12mm以下、または0.10mm以下の厚さを有することができる。その代わりにまたはそれに加えて、可撓性電子デバイスは、少なくとも0.06mm、例えば、少なくとも0.08mm、少なくとも0.10mm、少なくとも0.12mm、少なくとも0.15mm、または少なくとも0.20mmの厚さを有することができる。さらに、可撓性電子デバイスは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む厚さを有することができる。
【0061】
一実施形態では、電子アセンブリ220は、フレキシブルプリント回路を含むことができる。一例では、図2Aおよび図2Bに示されるように、フレキシブルプリント回路は、パッケージ221内に含まれ得る。特定の例では、フレキシブルプリント回路は、パッケージ内に封入することができる。本明細書の実施形態に開示されるフレキシブルプリント回路(FPC)などの可撓性電子デバイスは、少なくともアーキテクチャ特性のために、プリント回路基板(PCB)とは異なると考えられる。そのような特性により、電子アセンブリを研磨用本体に連結するために特定の配置および配向を実装することが可能になる。例えば、そのような特性により、電子アセンブリを不正改ざん防止方式で連結することができる。
【0062】
一実施形態では、本明細書の実施形態で説明される可撓性電子デバイスは、コーティングされた研磨用、不織布研磨用、薄型ホイールなどを含む研磨用物品に特に適している場合がある。いくつかの状況では、単層のフレキシブル電子機器をコーティングされた研磨用または不織布研磨用に結合しても、研磨用の厚さ、可撓性、またはその他の性能に検出可能な変化または目立った変化が生じない場合がある。特定の状況では、フレキシブル電子機器を利用することで、ホイールへの電子アセンブリの連結による不均一な重量配分によって引き起こされ得るホイールの不均衡などの問題を防ぐのを助長することができる。
【0063】
一実施形態では、電子アセンブリが研磨用本体に連結されている間、電子デバイスは、特定の通信範囲を有することができる。本明細書で使用される場合、通信範囲は、適用できる場合、近距離通信または遠距離通信方式を使用して、ISO/IEC18000(125Khz-5.8Ghz)、またはISO/IEC15693、ISO/IEC14443、EPC Global Gen2、またはISO/IEC24753などの関連規格に従って決定できる。適用できる規格は、電子デバイスの無線周波数に基づいて選択される。研磨用物品は3軸ターンテーブルに配置でき、送信アンテナまたは受信アンテナは、異なる方向の通信範囲をテストできるように配置できる。
【0064】
一実施形態では、電子デバイスは、少なくとも1.0メートル、少なくとも1.5メートル、少なくとも2.0メートル、少なくとも2.5メートル、少なくとも3.0メートル、少なくとも3.5メートル、少なくとも4.0メートル、少なくとも4.5メートル、少なくとも5.0メートル、少なくとも5.5メートル、少なくとも6.0メートル、少なくとも6.5メートル、少なくとも7.0メートル、少なくとも7.5メートル、少なくとも8.0メートル、少なくとも8.5メートル、少なくとも9.0メートル、少なくとも9.5メートル、少なくとも10メートル、少なくとも11メートル、少なくとも12メートル、少なくとも13メートル、少なくとも14メートル、少なくとも15メートル、少なくとも16メートル、少なくとも17メートル、少なくとも18メートル、少なくとも19メートル、または少なくとも20メートルの通信範囲を有することができる。それに加えてまたはその代わりに、電子デバイスは、20メートル以下、19メートル以下、18メートル以下、17メートル以下、16メートル以下、15メートル以下、14メートル以下、13メートル以下、12メートル以下、11メートル以下、10メートル以下、9.0メートル以下、8.5メートル以下、8.0メートル以下、7.5以下メートル、7.0メートル以下、6.5メートル以下、6.0メートル以下、5.5メートル以下、5.0メートル以下、4.5メートル以下、4.0メートル以下、3.5メートル以下、3.0メートル以下、2.5メートル以下、または2.0メートル以下の通信範囲を有することができる。さらに、電子デバイスの通信範囲は、本明細書に記載されている最小値および最大値のいずれかを含む範囲とすることができる。
【0065】
別の一実施形態では、研磨用物品は、より高い通信範囲を有するアクティブRFIDなどの特定の電子デバイスを含むことができる。いくつかの場合では、通信範囲は、少なくとも100メートル、少なくとも200メートル、少なくとも400メートル、少なくとも500メートル、または少なくとも700メートルとすることができる。別の一例では、通信範囲は、1000メートル以下、例えば、800メートル以下、または700メートル以下とすることができる。通信範囲は、本明細書に記載されている最小値および最大値のいずれかを含む範囲とすることができることを理解すべきである。
【0066】
別の一実施形態では、研磨用物品は、35mm以下、30mm以下、または25mm以下の通信範囲を有する電子デバイスを含むことができる。それに加えてまたはその代わりに、電子デバイスは、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、または少なくとも25mmの通信範囲を有することができる。さらに、電子デバイスの通信範囲は、本明細書に記載されている最小値および最大値のいずれかを含む範囲とすることができる。本開示を読んだ後、当業者は、通信範囲が、電子デバイスの性質、電子アセンブリの構成および材料、連結の方法、研磨用物品の構成およびタイプ、またはそれらの任意の組み合わせなどの要因によって影響を受ける可能性があることを理解するであろう。当業者はまた、特定の用途に適合することができる研磨用物品を形成するために、任意のまたはすべての要因の選択を行い、組み合わせることができることを理解するであろう。
【0067】
一実施形態によれば、パッケージ221は、熱障壁材料を含むことができる。例えば、熱障壁材料は、熱可塑性ポリマー(例えば、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリケトン、ポリベンズイミダゾール、ポリエステル)、熱可塑性ポリマーのブレンド、熱硬化性ポリマー(例えば、エポキシ、シアノエステル、フェノールホルムアルデヒド、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、架橋可能な不飽和ポリエステル)、熱硬化性ポリマーのブレンド、セラミックス、サーメット、金属、金属合金、ガラス、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない材料のグループからの材料を含むことができる。特定の一実施形態によれば、パッケージ221は、最終形成研磨用物品を形成するために使用される形成温度を含む、1つ以上のプロセスに耐えるのに適した熱障壁材料を含むことができる。
【0068】
別の一実施形態によれば、パッケージ221の熱障壁材料は、その中に含まれる1つ以上の電子デバイスを保護するのに適する可能性のある特定の熱伝導率を有することができる。例えば、熱障壁パッケージは、少なくとも0.33W/m/K、例えば、少なくとも約0.40W/m/K、例えば、少なくとも0.50W/m/K、または少なくとも1W/m/K、または少なくとも2W/m/K、または少なくとも5W/m/K、または少なくとも10W/m/K、または少なくとも20W/m/K、または少なくとも50W/m/K、または少なくとも80W/m/K、または少なくとも100W/m/K、または少なくとも120W/m/K、または少なくとも150W/m/K、または少なくとも180W/m/Kの熱伝導率を有することができる。さらに別の非限定的な一実施形態では、熱障壁材料は、200W/m/K以下、例えば、180W/m/K以下、または150W/m/K以下、120W/m/K以下、または100W/m/K以下、または80W/m/K以下、または60W/m/K以下、または40W/m/K以下、20W/m/K以下、または10W/m/K以下の熱伝導率を有することができる。熱障壁材料は、例えば、少なくとも0.33W/m/Kから200W/m/K以下の範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の熱伝導率を有することができることが理解される。
【0069】
一実施形態によれば、パッケージ221は、熱障壁材料とその中に含まれる電子デバイスとの間にある体積空間を封入する熱障壁材料を含むことができる。一実施形態では、体積空間は、1つ以上の製造プロセスを介した電子デバイスの存続および/または電子アセンブリの改善された性能に適した特定のガス状材料を含むことができる。ガス状材料のいくつかの適切な例は、希ガス、窒素、空気、酸素、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0070】
別の一実施形態では、体積空間は、1つ以上の製造プロセス中の電子デバイスの存続および/または電子アセンブリの改善された性能を促進し得る特定の圧力を有することができる。例えば、一実施形態では、電子アセンブリ内の圧力は、大気圧より低くすることができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリ内の圧力は、大気圧よりも高くすることができる。さらに別の一実施形態では、体積空間の少なくとも一部を液体材料で満たすことができ、これにより、1つ以上の製造作業中の電子デバイスの存続および/または電子アセンブリの性能の向上が促進され得る。ガス状材料または液体材料は、電子デバイスへの熱損傷を制限するために特に適切な熱伝導率を有することができる。
【0071】
さらに別の一態様では、パッケージ221は、特定の水蒸気透過率を有する1つ以上の材料を含み、パッケージ222の外部から内部に移動する水および水蒸気を低減または排除することができる。このようなパッケージは、電子アセンブリ220内に含まれる1つ以上の電子デバイス222への損傷を低減または排除するのに適している可能性がある。一実施形態によれば、パッケージ221は、水蒸気透過率を有する材料を含むことができる。一実施形態では、バリア層は、従来の研磨工具と比較して、結合研磨用本体への水蒸気の透過を防止または低減することができる。非限定的な一実施形態では、パッケージ221および/またはパッケージ221を含む1つ以上の材料は、ASTM F1249-01(変調された赤外線センサを使用したプラスチックフィルムとシートを介した水蒸気透過率の標準試験方法)に従って測定される場合、約2.0g/m・日(つまり、1平方メートルあたりのグラム数、24時間あたり)以下、例えば、約1.5g/m・日以下、例えば、約1g/m・日以下、または約0.1g/m・日以下、または約0.015g/m・日以下、または約0.010g/m・日以下、または約0.005g/m・日以下、または約0.001g/m・日以下、またはさらに約0.0005g/m・日以下の水蒸気透過率(WVTR)を有することができる。別の非限定的な一実施形態では、パッケージ2221、したがってパッケージ221の1つ以上の材料のWVTRは、少なくとも0.00001g/m・日など、0g/m・日よりも大きくすることができる。WVTRは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができることが理解される。例えば、WVTRは、少なくとも0.00001g/m・日かつ2.0g/m・日以下を含む範囲内など、0g/m・日よりも大きく2.0g/m・日以下を含む範囲内とすることができる。
【0072】
別の一態様では、電子デバイス222は、1つ以上の電磁放射波長を介して情報を送信するように構成することができる。したがって、パッケージ221は、情報を受信および/または送信するために電子デバイス222によって使用される電磁放射の周波数または波長に対して実質的に透過的または透過性とすることができる。例えば、パッケージ221は、3kHz~300GHzの周波数および1mm~100kmの範囲内のおおよその波長を有する電磁放射など、高周波スペクトルの電磁放射に対して透過的である1つ以上の材料を含むことができる。そのような材料のいくつかの適切な例は、ガラス、セラミックス、熱可塑性樹脂、エラストマー、熱硬化性樹脂などの非金属材料を含むことができる。
【0073】
本明細書の実施形態で述べるように、電子デバイス222は、1つ以上のシステムおよび/または個人と通信するように構成することができる。特定の例では、電子デバイス222は、モバイルデバイスと通信するように構成することができる。モバイルデバイスは、個人的な使用を目的とし、個人によって持ち運ばれるまたは使用されるように構成された電子デバイスとして理解されるであろう。
【0074】
一実施形態によれば、電子デバイス222は、読み取り専用デバイスを含むことができる。代替の一実施形態では、電子デバイス222は、読み書きデバイスとすることができる。読み取り専用デバイスは、情報を格納することができるデバイスであり、アクティブな読み取り動作でシステムおよび/または個人が読み取ることができることが理解される。アクティブな読み取り動作は、電子デバイス222に格納された情報にアクセスするためのシステムおよび/または個人による任意のアクションを含む。読み取り専用デバイスは、情報を格納するためにアクティブな書き込み動作で書き込むことができない。対照的に、読み書きデバイスは、アクティブな読み取り動作で情報をデバイスから読み取ることができる電子デバイスであり得るか、またはアクティブな書き込み動作で1つ以上のシステムおよび/または個人が電子デバイスに情報を格納できる。電子デバイス222に格納することができる情報のいくつかの適切な例は、製造情報および/または顧客情報を含むことができる。一実施形態によれば、製造情報は、処理情報、製造日、出荷情報、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。別の一実施形態によれば、顧客情報は、登録情報、製品識別情報、製品コスト情報、製造日、出荷日、環境情報、使用情報、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。顧客登録情報は、顧客の口座番号などの特定の情報を含むことができる。環境情報は、輸送、保管、または使用中に研磨用物品が遭遇する状態(例えば、水蒸気、温度など)に関する寿命または一般的な情報に関する詳細を含むことができる。使用情報は、例えば、適切なホイール速度、力、使用される機械の動力、バースト速度などを含むがこれらに限定されない、ホイールの使用条件に関する詳細を含むことができる。
【0075】
さらなる一実施形態では、パッケージ221は、電子デバイスが1つ以上の形成プロセス、環境条件、または研磨作業に耐えるか、または電子アセンブリの研磨用本体への結合を促進するのを助けることができる保護層を含むことができる。例えば、保護層は、電子アセンブリの湿気または湿度に対する改善された耐性を促進することができる。別の一例では、保護層は、改善された機械的完全性、特定の圧力または化学腐食に対する耐性、または改善された電気絶縁、またはいくつかの例では改善された熱抵抗を促進することができる。一実施形態では、保護層は、電子デバイスの少なくとも一部を覆うことができる。一態様では、保護層は、電子デバイスと接触することができる。さらなる一態様では、保護層は、研磨用本体から離間されていてもよい。別の一実施形態では、保護層は、研磨用本体の少なくとも一部と接触することができる。さらに別の一実施形態では、保護層は電子デバイスを封入することができる。
【0076】
図2Cを参照すると、例示的な電子アセンブリ220の断面が示されている。電子アセンブリ220は、基板259上に配置された電子デバイス256および257の外面を覆い、それに接触する保護層254を含む。図示のように、電子デバイス257の上面および側面は、保護層254によって覆うことができ、電子デバイス256の上面のみが、保護層254によって覆われる。一実施形態では、電子デバイス257はトランスデューサを含むことができ、電子デバイス256は高周波ベースのタグを含むことができる。トランスデューサの一例は、送信機、受信機、またはアンテナなどを含むことができる。電子デバイス256および257は、本明細書の実施形態に記載されている任意の電子デバイスを含むことができることを理解すべきである。図示のように、保護層254は、基板259の外面の下にあり、接触している。いくつかの例では、基板は、保護層として機能するか、または電子アセンブリの研磨用本体への連結を促進して、基板の下に配置される保護層の使用を不要にすることができる。別の一例では、電子デバイス257は、研磨用本体および基板と直接接触することができるか、または保護層は、研磨用本体と電子デバイス257との間に必要とされないことが可能である。別の一例では、保護層は、電子デバイスの下になるように配置することができ、電子デバイス257、256の上面および側面は、保護層で覆われていなくてもよい。さらなる一実施形態では、電子アセンブリ220は、追加の保護のために保護層254の上および/または下に配置される追加の保護層を含むことができる。図2Dに示すように、研磨用物品200の別の一例は、研磨用本体201と、保護層254を覆う追加の層260を含む電子アセンブリ220とを含むことができる。電子アセンブリ220は、基板259上に配置される電子デバイス256および257をさらに含む。図示のように、保護層254は、基板259の露出した上面および電子デバイス256の外面を覆うように配置することができる。追加の層260は、保護層254と同じ材料または異なる材料を含む追加の保護層とすることができる。
【0077】
一実施形態では、保護層は、有機材料、無機材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの例では、保護層は、パリレン、シリコーン、アクリル、エポキシベースの樹脂、セラミックス、合金(例えば、ステンレス鋼)などの金属、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイミド、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリウレタン(PU)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、高機能ポリマー(例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ(フェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、芳香族ポリマー、ポリ(p-フェニレン)、エチレンプロピレンゴム、および/または架橋ポリエチレン)、またはPTFEなどのフルオロポリマーなどを含むことができる。いくつかの場合、保護層は、電子アセンブリに含まれるアンテナと同じ金属を含むことができる。いくつかの例では、保護層は、ポリマーコーティング、例えば、エポキシベースの樹脂コーティングなどのポリマーコーティング、またはセラミックスコーティング層などのセラミックスコーティングなどのコーティングの形態とすることができる。別の一例では、保護層は、テフロン(登録商標)テープ、PETテープ、またはカプトン(登録商標)テープなどの片面に接着剤を備えたポリイミドフィルムなどのテープの形態であってもよい。
【0078】
いくつかの例では、保護層は、研磨用物品が例えば温度または湿度に曝される環境条件を感知するなと、感知要素がその機能を実行ために感知要素を露出可能にする少なくとも1つの開口部を含むことができる。
【0079】
さらなる一実施形態では、保護層は、いくつかの操作で使用される冷却剤またはスラリーなどの特定の流体によって引き起こされる潜在的な損傷から電子デバイスを保護するのに役立つ疎水性層を含むことができる。例示的な疎水性層は、酸化マンガンポリスチレン(MnO/PS)ナノ複合材、酸化亜鉛ポリスチレン(ZnO/PS)ナノ複合材、炭酸カルシウム(例えば、沈降炭酸カルシウム)、カーボンナノチューブ、シリカナノコーティング、フッ素化シラン、フルオロポリマー、またはそれらの任意の組み合わせを含む材料を含むことができる。例示的な形成プロセスにおいて、疎水性層は、本明細書に記載される材料のいずれかを含むゲルベースまたはエアロゾルベースの溶液を調製し、電子デバイスにまたは保護層上に塗布することによって形成することができる。
【0080】
さらなる一実施形態では、保護層は、電子アセンブリがオートクレーブ操作に耐え、電子アセンブリの研磨用本体への結合を促進するのを助けることができるオートクレーブ可能な材料を含むことができる。いくつかの場合は、オートクレーブ可能な材料はまた、電子アセンブリの改善された耐環境性および電気的完全性を促進することができる。例示的な材料は、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリカーボネート(PC)、音響PVB、熱制御PVB、エチレン酢酸ビニル(EVA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、アイオノマー、熱可塑性材料、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンビニルアセテート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニル(PVf)、ポリアクリレート(PA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタン(PUR)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0081】
一実施形態では、パッケージは、本明細書の実施形態に記載されるような、保護層、熱障壁、圧力障壁、またはそれらの任意の組み合わせのいずれかを含むことができる。パッケージの構成要素層のいずれも、押し出し、印刷、吹き付け、コーティングなどによって形成することができる。複数の層を含むパッケージは、接着、積層、コーティング、印刷などによって形成することができる。特定の実施形態では、加熱、硬化、プレス、またはそれらの任意の組み合わせなどの処理を行って、構成要素層またはパッケージを形成することができる。例えば、前駆体材料を使用して硬化させ、保護層を形成することができる。
【0082】
一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用本体に連結することができる。いくつかの場合、研磨用本体への連結は、直接的または間接的とすることができる。特定の例では、電子アセンブリは、不正改ざん防止方式で研磨用本体に連結することができる。別の一実施形態によれば、図2Aまたは図2Bに示されるように、電子アセンブリ220は、本体201と直接接触することができ、いくつかの特定の例では、電子アセンブリ220は、本体201の第1の主表面202などの本体201の外面に直接結合することができる。より具体的な例では、電子アセンブリ220は、研磨用本体201の内周領域231内に配置することができる。例えば、図2Bに示すように、本体201は、内周領域231および外周領域232を有することができる。内周領域231および外周領域232は、上から見たときに、研磨用本体の別個の同軸領域であり得る。一実施形態によれば、外周領域232は、本体201の外周を画定する側壁204を含むことができる。本体201は、側壁204と中央開口部(すなわち、アーバー穴)205の壁との間の半径方向距離によって画定される幅233を有することができる。内周領域231は、側壁204から離間し、本体201の内側領域を画定することができる。より具体的には、内周領域231は、中央開口部205から半径方向外側におよそ幅233の半分以下の距離にわたって延びることができる。図2Bにおいて図示されているように、内周領域231は、点線と中央開口部205を画定する壁との間の領域である。内周領域231は、顧客および材料除去作業によって使用される可能性が低い本体201の一部を含み得る。
【0083】
本明細書の実施形態は、研磨用アセンブリの本体201に連結することができる電子アセンブリ220を取り付ける様々な方法を含む。例えば、電子アセンブリ220は、第1の主表面202などの研磨用本体201の外面に直接結合することができる。電子アセンブリ220は、例えば、第2の主表面203の一部を含む、本体201の他の表面に直接結合することができることが理解される。
【0084】
図2Eは、内周壁251および外周壁252を有する研磨用本体201を含む研磨用物品200の別の一例の上面図の例示を含む。図示された特定の実装形態では、電子アセンブリ220は、内周壁251の表面に配置される。結合剤は、電子アセンブリ220の少なくとも一部および内周壁251の表面の少なくとも一部の上に塗布することができる。例示的な結合剤は、セメント材料、有機材料、または結合材料などを含むことができる。結合剤の硬化により、電子アセンブリを研磨用本体に結合させることができる。特定の一実施形態では、結合剤はセメント材料を含むことができ、より具体的な例では、セメント材料は室温で硬化することができる。
【0085】
特定の一例では、結合剤は、内周壁251の表面上に層253を形成することができ、より具体的には、層253は、実質的に内周壁の表面全体を覆うことができる。図示のように、電子アセンブリ220は、層253に完全に埋め込むことができる。一実施形態では、電子アセンブリ220の一部を層253に埋め込むことができ、電子アセンブリ220の一部を環境に曝すことができる。電子アセンブリの一部を露出させることは、研磨用物品の動作または保管状態の検出など、電子デバイスがその機能を実行するのに役立つ可能性がある。さらなる一実施形態では、電子アセンブリ220の一部は、層253の表面の上方にあり得る。一実施形態では、研磨用物品は、砥石車などの結合研磨用物品を含み得る。より具体的な一例では、研磨用物品200の研磨用本体は、ガラス質材料、セラミックス材料、ガラス、金属、酸化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0086】
図3Aは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。より具体的な一実施形態では、研磨用物品は、本体301、外面302、および本体301の外面302に取り付けられた電子アセンブリ310を含む結合研磨用を含む。図示のように一実施形態によれば、電子アセンブリ310は、パッケージ311と、パッケージ311内に含まれる少なくとも1つの電子デバイス312とを含むことができる。図3Aにさらに示されるように、パッケージ311は、少なくとも1つの電子デバイス312の概ね3つの表面の周りに延びることができる。しかしながら、図示のように特定の一実施形態では、電子デバイス312の少なくとも一部は、本体301の外面302と直接接触することができる。さらに、パッケージ311の少なくとも一部は、本体301の外面302と直接接触することができる。一実施形態では、電子アセンブリ310の全体は、本体301の外面302上に配置することができる。そのような例では、パッケージ311および少なくとも1つの電子デバイス312を含む電子アセンブリ310の本質的にいかなる部分も、外面302の下に配置されないか、または本体301の一部に埋め込まれない。
【0087】
一実施形態では、非研磨用部分は、外面302の少なくとも一部および電子アセンブリ301の少なくとも一部の上に配置することができる。例えば、非研磨用部分は、電子アセンブリの少なくとも一部および研磨用本体の少なくとも一部を覆う最終的に形成される研磨用物品の外面を形成することができる。別の一例では、非研磨用部分は、露出した外面302および電子アセンブリ310の露出した外面を完全に覆うことができる。さらなる一例では、非研磨用部分は、電子アセンブリ310の少なくとも一部および外面302の少なくとも一部と直接接触していてもよい。非研磨用部分の例は、布地、繊維、フィルム、織布材料、不織布材料、ガラス、ガラス繊維、セラミックス、ポリマー、樹脂、ポリマー、フッ素化ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、ポリイミド、ポリベンゾイミダゾール、芳香族ポリアミド、変性フェノール樹脂、紙、またはそれらの任意の組み合わせを含む材料を含むことができる。
【0088】
例示的な形成プロセスにおいて、非研磨用部分は、電子アセンブリの少なくとも一部および研磨用本体の少なくとも一部を覆って塗布されてもよく、それらの組み合わせは、最終的に形成される研磨用本体を形成するためのさらなる処理を受けることができる。さらなる処理は、加熱、プレス、硬化、またはそれらの任意の組み合わせなど、本明細書の実施形態に記載されている任意の処理を含むことができる。形成プロセスの特定の一例では、非研磨用部分を電子アセンブリ上に直接配置することができ、電子アセンブリは、研磨用本体の内周領域の外面の一部に配置される。非研磨用部分は、内周領域全体を覆うことができる。非研磨用部分を高温で電子アセンブリおよび本体に押し付けて、最終的に形成される研磨用本体を形成することができ、非研磨用部分は、電子アセンブリおよび結合研磨用本体に取り付けることができ、電子アセンブリを研磨用本体に結合することができる。
【0089】
いくつかの例では、電子アセンブリは、研磨用本体前駆体の表面上に配置することができ、非研磨用部分は、電子アセンブリおよび研磨用本体前駆体の表面の少なくとも一部を覆って配置することができる。電子アセンブリ、研磨用本体前駆体、またはその両方の硬化によって、電子アセンブリと研磨用本体との間の結合、および非研磨用部分の研磨用本体への取り付けを実現可能とするために、熱を印加することができる。一例では、非研磨用部分は、結合研磨用本体の外面の少なくとも一部、電子アセンブリの一部、またはその両方に直接取り付けることができる。
【0090】
特定の一実施形態では、非研磨用部分は、補強構成要素、布の層、織布または不織布材料を含む層、繊維または吸取り紙などを含む層、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。別の特定の一実施形態では、研磨用本体は、砥石車、切断ホイールなどの薄型ホイール、組み合わせホイール、または超薄型ホイールの結合体とすることができる。より具体的な実施形態では、結合体は有機結合材料を含むことができ、さらにより具体的な実施形態では、結合材料は本質的に有機材料からなることができる。薄型ホイールの特定の一例では、結合体は、本体内に、少なくとも1つの研磨用部分と、結合体の表面に取り付けられた非研磨用部分と同じまたは異なることができる少なくとも1つの非研磨用部分とを含むことができる。研磨用本体内の非研磨用部分の一例は、補強構成要素を含むことができる。
【0091】
図3Bは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。特に、図3Bは、外面302を含む本体301と、本体301の外面302に連結された電子アセンブリ320とを有する結合研磨用を含む。図3Bに示すよう名実施形態では、電子アセンブリ320は、パッケージ321と、パッケージ321内に含まれる少なくとも1つの電子デバイス322とを含むことができる。図3Bにさらに示すように、一実施形態によれば、電子アセンブリ320は、パッケージ321と、パッケージ321内に含まれる少なくとも一つの電子デバイス322とを含むことができる。図3Bにさらに示されるように一実施形態によれば、電子アセンブリ320の少なくとも一部は、本体内に含まれ、本体301の外面302の下に延びることができる。より具体的な例では、パッケージ321の一部は、外面302の下に延び、本体301内に埋め込まれることができる。図3Bに示されるように、電子デバイス322の下のパッケージ323の一部は、本体301内および本体301の外面302の下に延びることができる。特定の例では、少なくとも1つの電子デバイス322の本質的にすべてをパッケージ321内に含め、本体301の外面302の上方に含めることができる。例えば、図3Bの図示の実施形態では、本質的に、電子デバイス322のいずれも本体301と接触しておらず、完全にパッケージ321内に含まれていない。
【0092】
図3Cは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図示のように、研磨用物品は、外面302を含む本体301と、本体301に連結された電子アセンブリ330とを含むことができる。より具体的には、電子アセンブリ330は、少なくとも1つの電子デバイス322の少なくとも一部を内部に含むように構成されたパッケージ331を含むことができる。一実施形態によれば、電子アセンブリ330は、第1の埋め込み部分334および第2の埋め込み部分335を含むことができる埋め込み部分333を含むことができる。埋め込み部分は、単一部分または複数の異なる部分を含み得ることが理解される。第1および第2の埋め込み部分334および335は、本体301の外面302の下で、本体301の内部体積内に延びるように構成され得る。特定の一実施形態では、第1の埋め込み部分334および第2の埋め込み部分335は、本体301の結合材料に直接結合することができる。埋め込み部分333、特に第1および第2の埋め込み部分334および335は、外面302の下で本体301内に延びるパッケージ331の延長部であり得る。第1および第2の埋め込み部分334および335は、電子アセンブリ330と本体301との間の強力な取り付けを促進するのに適したサイズおよび形状を有することができる。例えば、図3Cに示すように、第1および第2の埋め込み部分334および335は、電子アセンブリ330の本体301との堅固かつ永久的な取り付けを促進するために互いに反対方向に延びる湾曲したタブであり得る。1つ以上の埋め込み部分の他の形状、サイズ、および配向が、電子アセンブリ330と本体301との間の取り付けを促進するために使用され得ることが理解される。
【0093】
一実施形態によれば、埋め込み部分333は、本体301との適切な係合を促進する電子アセンブリの総体積に対して特定のサイズを有することができる。例えば、埋め込み部分333は、電子アセンブリの総体積の少なくとも1%、例えば、少なくとも5%。または少なくとも10%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%、または少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、またはさらには電子アセンブリ330の総体積の少なくとも90%とすることができる。さらに、別の非限定的な一実施形態では、埋め込み部分333は、例えば、電子アセンブリの総体積の95%以下、例えば、の特定のサイズを有することができる。 90%以下、または80%以下、または70%以下、または60%以下、または50%以下、または40%以下、または30%以下、または20%以下、または10%以下、または電子アセンブリの総体積の5%以下の特定のサイズを有することができる。埋め込み部分333は、電子アセンブリ330の体積に対して、上記の最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内にあるサイズを有することができることが理解される。さらに、本体301内における電子アセンブリ330の適切な取り付けを促進するために、代替のサイズおよび形状の埋め込み部分が利用されてもよいことが理解される。
【0094】
図3Cの実施形態にさらに示されているように、電子デバイス332の少なくとも一部は、本体301と直接接触することができ、より具体的には、本体301の外面302と直接接触することができる。しかしながら、他の実施形態では、電子デバイス332は、パッケージ331内に完全に含まれることができ、埋め込み部分333は、パッケージ331から本体301内に延びることができる。
【0095】
別の一実施形態によれば、特定の量の電子アセンブリ330を、本体301の外面302の下の本体301の内部体積内に含まれ得る。例えば、電子アセンブリ330の総体積の少なくとも1%、例えば、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%、または少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも90%は、研磨用本体301の内部体積内に含まれ得る。さらに、別の非限定的な一実施形態では、電子アセンブリの99%以下、例えば、95%以下、または90%以下、または80%以下、または70%以下、または60%以下、または50%以下、または40%以下、または30%以下、または20%以下、または10%以下、または5%以下は、外面302の下の本体301の内部体積内に含まれ得る。研磨用本体301の内部体積内に含まれる電子アセンブリ330の総体積は、上記の最小および最大百分率のいずれかの間の範囲内であり得ることが理解される。本体301の内部体積内に含まれる電子要約330の特定の体積の利用は、電子デバイス332および/または電子アセンブリ330の改ざんを制限するために適切であり得ることが理解される。
【0096】
図3Dは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図示のように、研磨用物品は、外面302を含む本体301と、本体301の一部に連結された研磨用アセンブリ340とを含むことができる。電子アセンブリ340は、パッケージ341内に含まれる電子デバイス342を含むことができる。さらに図示されるように、少なくとも一部、電子アセンブリの約半分は、外面302の下の本体301の内部に含まれ得る。さらに、図3Dに示されるように一実施形態によれば、電子アセンブリ340の約半分は、本体301の外面302の上方に含まれ得る。
【0097】
図3Eは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図示されるように、研磨用物品は、外面302を含む本体301と、本体301に連結された電子アセンブリ350とを含み得る。図示されるように、電子アセンブリ350は、少なくとも1つの電子デバイス352と、少なくとも1つの電子デバイス352を内部に含むように構成されたパッケージ351とを含み得る。さらに図示されるように、電子アセンブリ350の大部分は、電子アセンブリ350の体積の大部分が本体301の外面302の下に含まれ得るように、本体301に埋め込まれ得る。また一実施形態によれば、本質的にすべての電子装置352が本体301の外面302の下にあるように、本質的にすべての電子装置352は、本体301の内部体積内に含まれ得る。さらに、しかしながら、図3Eに示すように、電子アセンブリ350の少なくとも一部、特にパッケージ351の上面は、本体301の外面302を通って突出することができる。
【0098】
図3Fは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図示のように、研磨用物品は、本体301、外面302、および本体301内に含まれる少なくとも1つの電子アセンブリ360を含むことができる。電子アセンブリ360は、パッケージ361内に含まれる少なくとも1つの電子デバイス362を含むことができる。図3Fにさらに示されるように、電子アセンブリ360は、本体301の体積内に完全に埋め込まれ、本体301の外面302から離間され得る。一実施形態では、外面302は、例えば、材料除去作業におけるワークピースと接触することができる研磨面とすることができる。電子アセンブリは、研磨面から離間することができる。一実施形態では、研磨用本体301は、結合材料を含む結合研磨用本体とすることができ、研磨用アセンブリは、結合材料に直接結合することができる。特定の一実施形態では、結合材料は、本明細書の実施形態で記載される任意の有機材料を含むことができ、より具体的な例では、結合材料は本質的に有機材料からなることができる。
【0099】
一実施形態によれば、電子アセンブリ360は、電子デバイス362への情報の送信および/または電子デバイス362による情報の受信を可能にする適切な機能を維持しながら、電子アセンブリ360を保護するのに適した特定の深さに埋め込むことができる。例えば、電子アセンブリ360は、研磨用本体の総厚(T)の50%未満の深さ(DEA)で埋め込むことができる。他の例では、電子アセンブリ360の埋め込み深さ(DEA)は、研磨用本体の総厚(T)の45%以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、20%以下、または15%以下、または10%以下、または5%以下、または3%以下など、より小さくなり得る。さらに、非限定的な一実施形態では、電子アセンブリ360は、研磨用本体(T)の総厚の少なくとも1%、例えば、研磨用本体の総厚(T)の少なくとも2%、または少なくとも3%、または少なくとも5%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも13%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも25%、または少なくとも30%、またはさらには少なくとも40%の深さ(DEA)で埋め込むことができる。電子アセンブリ360の埋め込み深さ(DEA)は、上記の最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解される。
【0100】
代替的な一実施形態では、本体は、2つ以上の研磨用部分で作製することができる。図3Gは、一実施形態に係る研磨用物品の一部のトップダウンの図を含む。図示のように、研磨用物品は、外面302を有する本体301と、本体301の一部内に含まれる電子アセンブリ370とを含むことができる。より具体的には、本体301は、互いに同軸の外側研磨用部分373と内側研磨用部分374を含むことができる。一実施形態によれば、外側研磨用部分373および内側研磨用部分374は、異なるタイプの砥粒、異なる結合材料、異なる構造(すなわち、結合剤、砥粒、および/または空孔の含有量)、異なるタイプの空孔率、異なる充填剤、またはそれらの任意の組み合わせなど、少なくとも1つの互いに対して異なる研磨用特性を有することができる。
【0101】
1つの特定の実施形態によれば、外側研磨用部分373は、内側研磨用部分374を形成するために使用される結合材料とは異なり得る第1のタイプの結合材料を含むことができる。例えば、外側研磨用部分373は、ビトリファイド材料を含むことができ、内側研磨用部分374は、樹脂またはエポキシ材料などの有機材料を含むことができる。そのような場合、外側研磨用部分373は、最初にビトリファイド結合された研磨用構成要素に形成されてもよい。外側研磨用部分373の後、パッケージ371および電子デバイス372を含む電子アセンブリ370は、外側研磨用部分373の内周壁に取り付けることができる。その後、内側研磨用部分374は、外側研磨用部分373の内部に電子アセンブリ370を覆うおよび/またはそれを取り囲んで形成することができる。
【0102】
一実施形態によれば、電子アセンブリは、内側研磨用部分374の材料に完全に包み込まれるか、または包含されることができる。別の一実施形態では、電子アセンブリ370は、内側研磨用部分374の材料によって部分的に囲まれるか、またはその中に包み込まれてもよい。図示されるように、電子アセンブリ370は、内側研磨用部分374と外側研磨用部分373との界面に配置することができる。このような構成は、2成分研磨用物品の形成を促進することができる。さらに、そのような構成は、外側研磨用部分373の特定の量または内容物が材料除去作業に使用または費やされた後、内側研磨用部分374および電子アセンブリのリサイクルを促進することができる。図示されていないが、電子アセンブリ370は、例えば完全に内側研磨用部分374内に配置されることを含む、内側研磨用部分の別の場所に配置されてもよいことが理解されるであろう。
【0103】
図3Hは、一実施形態に係る研磨用物品の一部の断面図を含む。図示されるように、研磨用は、外面302および外面302の反対側の外面303を含む本体301を含むことができる。さらに図示されるように、本体301は、第1の研磨用部分384、第2の研磨用部分385、および第1の研磨用部分384と第2の研磨用部分385との間に配置される補強部材383を含むことができる。一実施形態によれば、電子アセンブリ380は、パッケージ381内に含まれる電子デバイス382を含むことができる。電子アセンブリ380は、強化部材383の表面に連結することができる。
【0104】
一実施形態の場合、第1の研磨用部分384は、一般的に層の形態とすることができ、第2の研磨用部分385もまた、層の形態とすることができる。形成プロセスに関して、電子アセンブリ380は、最初に補強部材383に連結されてもよい。その後、第1の研磨用層384および第2の研磨用層385が、補強部材383および電子アセンブリ380の周りに形成されてもよい。別の一実施形態では、第2の研磨用層385が最初に形成され、その後、補強部材383およびそれに連結された電子アセンブリ380が、部分的に形成されたまたは完全に形成された第2の研磨用層385の最上部に配置され得る。電子アセンブリ380を含む補強部材383と第2の研磨用層385を連結させた後、第1の研磨用層384は、補強部材383および電子アセンブリ380を覆って形成されて、最終的に形成される研磨用物品を形成することができる。他の研磨用物品が1つ以上の補強層および1つ以上の研磨用層を利用できることが理解される。
【0105】
図3Iは、一実施形態に係る研磨用物品の上面図を含む。図示のように、研磨用物品は、研磨用部分の外面302を有する研磨用本体301を含むことができる。本体301は、対向する主表面の間で本体を通って軸方向に延びる中央開口部394をさらに含むことができる。中央開口部394は、中央開口部394に嵌合し、材料除去操作のために本体301をスピンドルに取り付けるのを促進するように構成されたブッシング397を含むことができる。一実施形態では、本体301は、中央開口部394に隣接して交差する少なくとも1つの空洞395をさらに含むことができる。空洞395は、研磨用本体301の少なくとも一部によって画定される表面396を有することができるので、その表面は研磨用本体301の結合材料および/または砥粒によって少なくとも部分的に画定される。パッケージ392内に含まれる電子デバイス391を含む少なくとも1つの電子アセンブリ390は、空洞395内に含まれることができる。
【0106】
一態様では、電子アセンブリ390は、空洞395の表面396に取り外し可能に連結することができる。例えば、電子アセンブリ390は、研磨用物品使用後に電子アセンブリ390の取り外しを促進することができる接着剤によって空洞395の表面396に結合することができる。特定の一実施形態では、接着剤は、表面396からの電子アセンブリ390の取り外しを促進するように、1つ以上の外部刺激によって変化させることができる。一例は、熱を加えて、接着剤の一部を変化および/または揮発させて、表面396からの電子アセンブリ390の除去を促進することを含むことができる。このような場合、電子アセンブリは、別の異なる研磨用物品と共に使用するためにリサイクルされてもよい。代替の一実施形態によれば、電子アセンブリ390は、電子アセンブリ390の取り外しおよびリサイクルを促進する1つ以上の締結具を使用して表面396に取り付けることができる。当業者に知られているような他の取り外し可能な接続を利用することができる。さらに、そのような取り外し可能な接続は、本明細書の実施形態、特に電子アセンブリが本体の表面に連結される実施形態で説明される他の電子アセンブリのいずれかと共に使用することができる。
【0107】
図3Jおよび図3Kは、研磨用本体に連結された電子アセンブリを含む研磨用物品を形成する特定の一実施形態の図を含む。図3Jは、内側研磨用部分377、外側研磨用部分376、および本体前駆体375の内周壁によって画定される開口部379を含む研磨用本体前駆体375のクローズアップ図を含む。内側研磨用部分377および外側研磨用部分376は、本開示の内側および外側研磨用部分に関して実施形態で記載される任意の構成を含むことができる。図3Jに示されるように、内側研磨用部分377の厚さは、外側研磨用部分376の厚さよりも薄い。例えば、内側研磨用部分377の厚さは、外側研磨用部分の厚さの90%以下、例えば、外側研磨用部分376の厚さの80%以下、70%以下、60%以下、または50%以下とすることができる。それに加えてまたはその代わりに、内側研磨用部分377の厚さは、外側研磨用部分376の厚さの少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも45%、または外側研磨用部分376の厚さの少なくとも50%とすることができる。さらに、内側研磨用部分は、本明細書に記載される最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内の厚さを含むことができる。例えば、内側研磨用部分377の厚さは、外側研磨用部分の厚さの少なくとも10%かつ90%以下とすることができる。
【0108】
一実施形態では、研磨用本体前駆体375は、有機材料、無機材料、またはそれらの任意の組み合わせを含む結合材料を含む結合研磨用本体とすることができる。いくつかの具体的な例では、結合材料は、ガラス質材料、セラミックス材料、ガラス、金属、酸化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができ、より具体的な例では、研磨用本体前駆体の結合材料は本質的にガラス質材料、セラミックス材料、ガラス、金属、酸化物、またはそれらの組み合わせからなることができる。別の一実施形態では、内側研磨用部分377に含まれる結合材料は、外側研磨用部分376に含まれる結合材料と同じにすることができる。より詳細には、内側研磨用部分377は、外側研磨用部分376と実質的に同じ組成を含むことができる。
【0109】
図3Jに示されるように、電子アセンブリ378は、内側研磨用部分377の表面上に配置することができる。一実施形態において、最終的に形成される研磨用本体を形成するために、材料399は、内側研磨用部分377の表面上に配置することができる。例えば、材料399は、有機材料、無機材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができ、より具体的な例では、材料399は、本質的に有機材料からなることができる。別の一例では、材料399は、ポリマー、樹脂、またはそれらの組み合わせを含む結合材料を含むことができる。材料399の具体的な例は、エポキシまたはセメント材料を含むことができる。図3Kに示すように、材料399は、電子アセンブリ378、および内側研磨用部分377の表面全体を完全に覆うことができる。他のいくつかの例では、電子アセンブリ378は、電子アセンブリ378の一部が露出され得るように、材料399に部分的に埋め込むことができる。
【0110】
さらなる一実施形態では、材料399、電子アセンブリ378、およびオプションで、研磨用本体前駆体375の少なくとも一部に処理を施して、最終的に形成される研磨用物品を形成することができる。例えば、材料399を硬化させるために、加熱、放射、化学反応、またはそれらの任意の組み合わせを印加または実施することができる。いくつかの例では、加熱は、材料399の硬化を促進する温度で実行されてもよい。材料399を硬化させるための例示的な温度は、最高160℃とすることができる。別の一例では、加熱は、電子アセンブリ378の材料399、内側研磨用部分377、外側研磨用部分376、またはそれらの任意の組み合わせへの結合を促進することができる。さらに別の一例では、加熱は、材料399の内側研磨用部分377、外側研磨用部分376、またはその両方への結合を促進することができる。
【0111】
最終的に形成される研磨用本体389は、第1の部分(例えば、材料399によって形成される)および第2の部分を含む内側研磨用部分と、内側研磨用部分に埋め込まれた電子アセンブリとを含むことができ、第1の部分および第2の部分は、第1および第2の部分を形成するために使用される材料または材料の含有量の違いを含む異なる組成、または同じ組成を含むことができる。一例では、内側研磨用部分の第1の部分は、有機材料を含むことができ、第2の部分は、有機材料、無機材料、またはそれらの組み合わせを含むことができる。特定の例において、内側研磨用部分の第1の部分は、本質的に有機材料からなることができる結合材料を含むことができ、第2の研磨用部分は、ガラス質材料、ガラス、結晶材料、金属、酸化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一実施形態では、内側研磨用部分の厚さは、外側研磨用部分と実質的に同じにすることができる。さらなる一実施形態では、電子アセンブリ378は、第1の部分の材料に結合することができる。別の一実施形態では、電子アセンブリ378は、内側研磨用部分の第1の部分、第2の部分、またはその両方と直接接触することができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリ378は、外側研磨用部分377の内周壁と直接接触するなど、外側研磨用部分376と直接接触することができる。
【0112】
図4は、一実施形態に係るコーティングされた研磨用物品の断面図を含む。図示のように、コーティングされた研磨用400は、基板401と、基板401の表面を覆うメイクコート402とを含むことができる。コーティングされた研磨用400は、砥粒(例えば、一次砥粒および/または二次砥粒)、充填剤粒子、添加剤粒子、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる1つ以上のタイプの粒子状材料404をさらに含むことができる。コーティングされた研磨用400は、粒子状材料404およびメイクコート402の上にあり、それらに結合されたサイズコート403をさらに含むことができる。
【0113】
一実施形態によれば、基板401は、有機材料、無機材料、およびそれらの組み合わせを含むことができる。特定の例では、基板401は、織布材料を含むことができる。しかしながら、基板401は、不織布材料から作製されてもよい。特に適切な基板材料は、ポリマー、特にポリエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、デュポン製のカプトンのようなポリイミド、紙、またはそれらの任意の組み合わせを含む有機材料を含むことができる。いくつかの適切な無機材料は、金属、金属合金、特に、銅、アルミニウム、鋼の箔、およびそれらの組み合わせを含むことができる。
【0114】
メイクコート402は、単一のプロセスで基板401の表面に塗布することができるか、あるいはまた、粒子状材料404をメイクコート402の材料と組み合わせることができ、メイクコート402と粒子状材料404の組み合わせを混合物として基板401の表面に塗布することができる。特定の例では、メイクコート402内での粒子状材料404の制御された堆積または配置は、メイクコート402内での粒子状材料の堆積からメイクコート402の塗布プロセスを分離することにより、より適切になり得る。それでもなお、そのようなプロセスを組み合わせることができると考えられる。メイクコート402の適切な材料は、有機材料、特に、例えば、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、およびそれらの混合物を含むポリマー材料を含むことができる。一実施形態では、メイクコート402は、ポリエステル樹脂を含むことができる。次に、樹脂および粒子状材料404を基板401に硬化させるために、コーティングされた基板を加熱することができる。一般的に、この硬化プロセス中に、コーティングされた基板401は、約100℃~約250℃未満の温度に加熱することができる。
【0115】
粒子状材料404は、本明細書の実施形態に係る異なるタイプの砥粒を含むことができる。異なるタイプの砥粒は、異なるタイプの成形砥粒、異なるタイプの二次粒子、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。異なるタイプの粒子は、組成、二次元形状、三次元形状、粒子サイズ、粒子サイズ、硬度、破砕性、凝集性、またはそれらの任意の組み合わせにおいて互いに異なり得る。
【0116】
中に含まれる粒子状材料404でメイクコート402を十分に形成した後、サイズコート403は、粒子状材料404を覆い、メイクコート402および基板401に結合するように形成され得る。サイズコート403は、有機材料を含むことができ、本質的にポリマー材料でできている可能性があり、特に、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、およびそれらの混合物を使用できる。
【0117】
図4にさらに示されるように、コーティングされた研磨用400は、パッケージ421内に含まれる電子デバイス422を含む電子アセンブリ420を含むことができる。一実施形態によれば、パッケージはオプションとすることができ、電子デバイス422の少なくとも一部をパッケージングおよび封入するのに適した材料として、メイクコート402および/またはサイズコート403を利用することを選択することができる。電子アセンブリ420は、本明細書の実施形態で説明される電子アセンブリの任意の構成を有することができる。電子デバイス422は、本明細書の実施形態で説明される他の電子デバイスの構成のいずれかを有することができる。パッケージ421は、本明細書の実施形態で説明される他のパッケージのいずれかの構成のいずれかを有することができる。
【0118】
特定の一実施形態によれば、電子アセンブリ420は、基板401を覆う、および/または基板401に連結することができる。特定の一実施形態では、電子デバイス422の少なくとも一部は、基板401と接触することができる。さらに、図4に示されるように、電子デバイス422の少なくとも一部は、パッケージ421によって取り囲まれ得る。一実施形態によれば、電子アセンブリ420は、メイクコート402が電子アセンブリ420の全体を覆うようにメイクコート402内に埋め込まれ得る。しかしながら、他の実施形態では、電子アセンブリ410の少なくとも一部は、電子アセンブリ420の少なくとも一部が、サイズコート403の外面431の上方に露出され得るように、メイクコート402および/またはサイズコート403から突出することができる。
【0119】
図4は、電子アセンブリ420をコーティングされた研磨用物品400に組み込むための1つの潜在的な実施形態を提供する。電子アセンブリ420の他の可能な配置および配向が可能である。例えば、電子アセンブリ420は、バッキング401の裏側425など、バッキング401の反対側に配置することができる。さらに別の一実施形態では、電子アセンブリ420は、研磨用物品400の外面431の少なくとも一部の上、特にサイズコート403の上に置くことができる。特定の例では、電子アセンブリ420のいずれも、コーティングされた研磨用物品400のサイズコート403またはメイクコート402内に埋め込まれていなくてもよい。
【0120】
一実施形態では、研磨用物品は、基板と、基板を覆う研磨用コーティングとを含むことができる。基板は、本明細書の実施形態で開示される任意の基板とすることができる。例えば、研磨用物品は不織布研磨用物品を含むことができ、基板は繊維ウェブを含むことができる。研磨用コーティングは、不織布研磨用物品を形成するために当業者に知られている任意の組成物を含むことができる。別の一例では、研磨用物品は、バッキング401と同様の基板を含むコーティングされた研磨用物品を含むことができ、研磨用コーティングは、メイクコート402および砥粒404、およびオプションでサイズコート403を含むことができる。いくつかの例では、研磨用コーティングは、サイズコート403を覆うトップコートを含むことができる。一実施形態では、研磨用コーティングは、研磨面であることができる外面を含むことができる。例えば、研磨面は、図4Aに示されるように、サイズコート403の上面であり得る。
【0121】
一実施形態では、電子アセンブリは、電子アセンブリの少なくとも一部が研磨用コーティングの一部と直接接触するような方法で研磨用コーティングに結合することができる。例えば、図4Aに示すように、電子アセンブリ420はメイクコート402と直接接触している。特定の一実施形態では、電子アセンブリは、不正改ざん防止方式で研磨用コーティングに連結することができる。
【0122】
一実施形態では、電子アセンブリは、少なくとも部分的に研磨用コーティングに埋め込まれ得る。例えば、電子アセンブリは、電子アセンブリの少なくとも一部が研磨用コーティングの研磨面の下にあり得るように配置され得る。特定の一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用コーティング内に完全に埋め込むことができる。例えば、電子アセンブリは、研磨用コーティング内に完全に包まれ得る。別の一例では、電子アセンブリ全体が研磨用コーティングの研磨面の下にあることができる。
【0123】
さらなる一実施形態では、電子アセンブリは、基板と研磨用コーティングの間など、基板の上に配置することができる。一例では、電子アセンブリは基板上にあることができる。あるいはまた、電子アセンブリは、基板から離間することができる。いくつかの場合、電子アセンブリは部分的に基板に埋め込まれていてもよい。
【0124】
別の一実施形態では、電子アセンブリは、電子アセンブリの配置および研磨用コーティングへの連結を促進することができる特定の厚さを有することができる。一例では、電子アセンブリは、少なくとも1ミクロン、例えば、少なくとも2ミクロン、少なくとも3ミクロン、または少なくとも4ミクロンの厚さを有することができる。別の一例では、電子アセンブリは、より厚く、少なくとも0.5mm、少なくとも0.7mm、少なくとも0.8mm、少なくとも1mm、または少なくとも2mmの厚さを有することができる。その代わりにまたはそれに加えて、電子アセンブリは、5mm以下、例えば、4mm以下、3mm以下、2mm以下、または1mm以下の厚さを有することができる。いくつかの場合、電子アセンブリは、より薄く、例えば、10ミクロン以下、9ミクロン以下、7ミクロン以下、5ミクロン以下、または4ミクロン以下の厚さを有することができる。さらに、電子アセンブリの厚さは、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができる。例えば、電子アセンブリは、少なくとも1ミクロンかつ5mm以下を含む範囲、または少なくとも1ミクロンかつ10ミクロン以下を含む範囲、または少なくとも1mmかつ5mm以下を含む範囲の厚さを有することができる。本開示を読んだ後、当業者は、電子アセンブリの厚さが、電子アセンブリの配置および連結、または研磨用物品を形成するために、または電子アセンブリを有する研磨用物品の使用を改善するために使用される条件に耐えるなど、研磨用物品の形成プロセスに適合するように選択できることを理解するであろう。
【0125】
別の一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用物品の形成を促進することができる研磨用コーティングの平均厚さに対して特定の厚さを有することができる。例えば、電子アセンブリの厚さは、研磨用コーティングの平均厚さの99%以下、例えば、98%以下、96%以下、94%以下、92%以下、90%以下、88%以下、86%以下、84%以下、82%以下、80%以下、78%以下、76%以下、75%以下、73%以下、71%以下、70%以下、68%以下、66%以下、64%以下、62%以下、60%以下、58%以下、55%以下、53%以下、51%以下、50%以下、48%以下、45%以下、43%以下、41%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、または研磨用コーティングの平均厚さの30%以下とすることができる。別の一例では、電子アセンブリは、研磨用コーティングの平均厚さの少なくとも5%、例えば、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも15%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも27%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも33%、少なくとも35%、少なくとも37%、少なくとも40%、少なくとも42%、少なくとも44%、少なくとも46%、少なくとも48%、少なくとも50%、少なくとも52%、少なくとも54%、少なくとも55%、少なくとも58%、少なくとも60%、少なくとも62%、少なくとも64%、少なくとも66%、少なくとも68%、または研磨用コーティングの平均厚さの少なくとも70%の厚さを有することができる。さらに、電子アセンブリの厚さは、本明細書に記載される任意の最小および最大百分率を含むことができる。例えば、電子アセンブリは、研磨用コーティングの平均厚さの少なくとも5%かつ最大99%の厚さを有することができる。別の一実施形態では、研磨用コーティングは、0.015mm~1.5mmの平均厚さを有することができる。本明細書で使用する場合、研磨用コーティングの平均厚さは、ASTM D1777-96に準拠して決定され得る。平均厚さは、同じ長手方向(または機械方向)で研磨用物品から採取した10サンプルの平均とすることができる。
【0126】
別の一実施形態では、電子アセンブリは、研磨用物品の形成を促進することができる研磨用物品の平均厚さに対して特定の厚さを有することができる。特定の研磨用物品は、図4に示されるようなコーティングされた研磨用、または不織布研磨用物品を含むことができる。例えば、電子アセンブリの厚さは、研磨用物品の平均厚さの55%以下、例えば、53%以下、51%以下、50%以下、48%以下、45%以下、43%以下、41%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、または研磨用物品の平均厚さの30%以下とすることができる。別の一例では、電子アセンブリは、研磨用物品の平均厚さの少なくとも1%、例えば、少なくとも3%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも15%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも27%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも33%、少なくとも35%、少なくとも37%、少なくとも40%、少なくとも42%、少なくとも44%、少なくとも46%、少なくとも48%、または研磨用物品の平均厚みの少なくとも50%の厚さを有することができる。さらに、電子アセンブリの厚さは、本明細書に記載される任意の最小および最大百分率を含むことができる。例えば、電子アセンブリは、研磨用物品の平均厚さの少なくとも1%かつ多くとも55%の厚さを有することができる。別の一実施形態では、コーティングされた研磨用の平均厚さは、0.2mm~3.5mmとすることができる。本明細書で使用する場合、研磨用物品の平均厚さは、ASTM D1777-96に準拠して決定され得る。平均厚さは、同じ長手方向(または機械方向)で研磨用物品から採取した10サンプルの平均とすることができる。
【0127】
例示的な研磨用物品を形成するための例示的な形成プロセスでは、電子アセンブリは、バッキング401などの基板の上に配置することができ、メイクコート402の少なくとも一部などの研磨用コーティングの少なくとも一部は、基板および電子アセンブリ420の上に配置することができる。一例では、残りの研磨用コーティングを塗布する前に、その部分の硬化を行うことができる。例えば、電子アセンブリ420を覆うメイクコート402は、砥粒404、サイズコート403、またはその両方の塗布前に硬化され得る。残りの研磨用コーティングを塗布して硬化させ、最終的に形成される研磨用物品を形成することができる。別の一例では、電子アセンブリが基板上に配置される前に研磨用コーティングの第1の部分を基板に塗布することができ、研磨用コーティングの別の部分または残りの部分を、研磨用コーティングの第1の部分の硬化の前または後に塗布して硬化することができる。研磨用物品は、研磨用コーティングのすべてが塗布および硬化されたときに形成され得る。
【0128】
一実施形態では、研磨用物品は、特に研磨用物品が不織布またはコーティングされた研磨用である場合に、電子アセンブリを含まない同じ研磨用物品と同様の方法で研磨用物品が実行し機能することを可能にすることができる特定の可撓性差を有することができる。電子アセンブリを含む研磨用物品の第1の部分および電子アセンブリを含まない実質的に同じ第2の部分は、研磨用物品から切断することができる。第1および第2の部分の可撓性を使用して、可撓性差を決定することができる。第1および第2の部分サンプルのそれぞれは、75mm×150mmのサイズを有することができる。可撓性のテストは、ASTM D4338-97に準拠したマンドレル曲げテストを変更して実行できる。テストは、新たに調製された部分サンプルに対して行われる。各部分サンプルを折り曲げて、マンドレル上に逆U字型の角度を形成し、マンドレル表面全体で密接な接触を維持する。テストは、サンプルに亀裂が入るか、曲げができなくなるまで、直径が徐々に小さくなるマンドレルで繰り返される。可撓性は、5つのテスト部分サンプルのうち4つが破損しない最小の直径のマンドレルと見なされる。第1および第2の部分の可撓性の試験は、長手方向、横方向、または両方向で行うことができる。
【0129】
可撓性の差は、式δF=[|(F2nd-F1st)|/F2nd]×100%を使用して決定でき、ここで、δFはテストされた方向の可撓性の差、F1stはテストされた方向(すなわち、長手方向または横方向)の第1の可撓性であり、F2ndはテストされた方向の第2の可撓性である。一態様では、第1の部分は長手方向に第1の可撓性を有することができ、第2の部分は長手方向に第2の可撓性を有することができ、第1の可撓性と第2の可撓性との間の可撓性差は50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、以下9%、8%以下、6%以下、5%以下、4%以下、2%以下、または1%以下とすることができる。別の一態様では、長手方向の可撓性差は、0より大きく、例えば、少なくとも0.001%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.05%、少なくとも0.1%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.8%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、または少なくとも10%とすることができる。さらなる一態様では、長手方向の可撓性差は、本明細書に記載される最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内とすることができる。特定の一態様では、長手方向の第1の可撓性および第2の可撓性は、実質的に同じであり得る。
【0130】
さらなる一態様では、第1の部分は横方向に第3の可撓性を有することができ、第2の部分は横方向に第4の可撓性を有することができ、横方向の第1および第2の部分の間の可撓性差は、以下であり得る。 50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、第4の可撓性の10%以下、または9%以下、または8%以下、または6%以下、または5%以下、または4%以下、または2%以下とすることができる。別の一態様では、第3の可撓性と第4の可撓性との間の可撓性の差は、0より大きく、例えば、少なくとも0.001%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.05%、少なくとも0.1%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.8%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、または少なくとも10%とすることができる。さらなる一態様では、第3の可撓性と第4の可撓性との間の可撓性差は、本明細書に記載される最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内とすることができる。特定の一態様では、長手方向の第3の可撓性および第4の可撓性は、実質的に同じとすることができる。
【0131】
別の一実施形態では、研磨用物品は、特に研磨用物品が不織布またはコーティングされた研磨用である場合に、電子アセンブリを含まない同じ研磨用物品と同様の方法で研磨用物品が実行し機能することを可能にすることができる特定の曲げ剛性の差を有することができる。曲げ剛性の差は、第1の部分と第2の部分の曲げ剛性の差に基づいて、式δFX=[|(FX2nd-FX1st)|/FX2nd]×100%を使用して決定でき、ここで、δFXは曲げ剛性の差であり、FX1stは第1の部分の曲げ剛性であり、FX2ndは第2の部分の曲げ剛性である。研磨用物品の第1の部分は電子アセンブリを含み、第2の部分は電子アセンブリを含まないことと実質的に同じである。第1の部分と第2の部分のサンプルは、200mm×25mmの寸法を有して機械方向に切断される。第1の部分と第2の部分の曲げ剛性は、ハートループテスターを使用してASTM D1388-96に準拠して決定され得る。第1部分と第2部分のそれぞれについて5つのサンプルをテストできる。各サンプルはハート型のループに形成される。ループの長さは、ループがそれ自体の質量の下で鉛直方向にぶら下がっているときに測定される。この測定された長さから、曲げ長さおよび曲げ剛性を計算できる。
【0132】
一態様では、研磨用物品の曲げ剛性の差は、第2の曲げ剛性の50%以下、または45%以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または19%以下、または18%以下、または16%以下、または15%以下、または14%以下、または12%以下、または11%以下、または10%以下、または9%以下、または8%以下、または6%以下、または5%以下、または4%以下、または2%以下、または1%以下とすることができる。別の一態様態では、曲げ剛性の差は、0より大きく、例えば、少なくとも0.001%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.05%、少なくとも0.1%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.8%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、または少なくとも10%とすることができる。さらなる一態様では、曲げ剛性の差は、本明細書に記載される最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内とすることができる。特定の一態様では、第1の部分および第2の部分の曲げ剛性は、実質的に同じとすることができる。
【0133】
別の一実施形態では、研磨用物品は、特に研磨用物品が不織布またはコーティングされた研磨用である場合に、電子アセンブリを含まない同じ研磨用物品と同様の方法で研磨用物品が実行し機能することを可能にすることができる特定の引張強度の差を有することができる。引張強度の差は、式δT=[|(T2nd-T1st)|/T2nd]×100%を使用して、研磨用物品の第1の部分と第2の部分の引張強度の差に基づいて決定でき、ここで、δTは引張強度の差、T1stは第1の部分の引張強度、T2ndは第2の部分の引張強度である。第1および第2の部分の引張強度は、ASTM D5035に由来する方法を使用して決定される。第1の部分は電子アセンブリを含み、第2の部分は電子アセンブリがなくても実質的に同じである。部分サンプルは、ゲージの長さが研磨用物品のタイプに基づいて長手(機械)方向または半径軸に平行になるように切断される。第1の部分と第2の部分のそれぞれについて25mm×50mmのサイズを有する5つのサンプルが調製され得る。各サンプルは引張り試験機にクランプされ、サンプルが300mm/分の負荷率で破断されるまで力が加えられる。破断力と伸びが記録され、引張強度を決定するために使用される。5つのサンプルの平均が研磨用物品の引張強度として使用される。
【0134】
一態様では、研磨用物品の引張強度の差は、第2の曲げ強度の50%以下、または45%以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または19%以下、または18%以下、または16%以下、または15%以下、または14%以下、または12%以下、または11%以下、または10%以下、または9%以下、または8%以下、または6%以下、または5%以下、または4%以下、または2%以下、または1%以下とすることができる。別の一態様では、引張差は、0より大きく、例えば、少なくとも0.001%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.05%、少なくとも0.1%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.8%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、または少なくとも10%とすることができる。さらなる一態様では、引張強度の差は、本明細書に記載されている最小および最大百分率のいずれかを含む範囲内とすることができる。特定の一態様では、第1の部分および第2の部分の引張強度は、実質的に同じとすることができる。
【0135】
一実施形態では、電子アセンブリは、フランジ領域の外側に配置されて、研磨用物品の材料除去作業中に電子アセンブリを損傷する可能性を低減するのを助けることができる。さらなる一実施形態では、電子アセンブリは、ホイールの廃棄直径とフランジ直径との間の領域に配置することができる。別の一実施形態では、電子アセンブリは、内周領域内に配置することができる。
【0136】
別の一実施形態では、研磨用物品は、中央開口部を有するディスクまたはホイールの形態とすることができる。図4Bに示されるように、研磨用物品450は、内側半径453および外側半径452(「R」と呼ばれる)を有する開口部451を含む。一実施形態では、少なくとも1つの電子デバイス459を含むパッケージ458を含む電子アセンブリ454は、中央開口部451に対する位置に配置されて、研磨用物品を利用する操作を促進し、電子アセンブリの機能および性能を促進し、および/または、電子アセンブリを損傷する可能性を低減する。例えば、電子アセンブリは、中央開口部451に隣接することができ、研磨用物品の中心と電子アセンブリ454との間の距離455は、0.5R未満、例えば、0.4R以下、0.3R以下、0.2R以下、または0.1R以下とすることができる。それに加えてまたはその代わりに、距離455は、少なくとも0.05R、例えば、少なくとも0.08R、または少なくとも0.1Rとすることができる。さらに、距離455は、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0137】
別の一例では、電子アセンブリは、中央開口部451の遠位にあり、研磨用物品の外周に隣接することができる。例えば、研磨用物品の中心と電子アセンブリ454との間の距離455は、0.5Rよりも大きく、例えば、少なくとも0.6R、少なくとも0.7R、少なくとも0.8R、または少なくとも0.9Rにすることができる。それに加えてまたはその代わりに、距離455は、0.99R以下、または0.95R以下、または0.93R以下、または0.9R以下とすることができる。さらに、距離455は、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0138】
別の一実施形態では、電子アセンブリ454は、電子アセンブリの性能の向上を促進することができる、または研磨用物品を利用する動作中に電子アセンブリを損傷する可能性を低減するのに役立つ特定の向きを有することができる。例えば、図4Bに示されるように、研磨用物品450は、径方向軸457を有することができ、電子アセンブリ454は、長手軸456を有することができ、径方向軸457および長手軸456は、角度を付けることができる。
【0139】
別の一実施形態では、研磨用物品はベルトの形態であってよい。図4Cに示されるように、研磨用ベルト460の一部は、縁部461および反対側の縁部462と、長手軸471とを含むことができる。図示のように、長手軸471は、ベルト460の中線に沿って延びる。ベルト460は、ベルトを横方向に横切る幅465(「W」と呼ばれる)を含むことができる。電子アセンブリ470は、パッケージ467および電子デバイス466を含むことができる。一実施形態では、電子デバイス470は、図示の462などの縁部に隣接し、ベルトの中心線の遠位にある位置に配置することができる。これは、研磨用物品を利用する操作を促進し、電子アセンブリの機能および性能を促進し、および/またはベルトを利用する動作中に電子アセンブリを損傷する可能性を低減することができる。例えば、縁部462と電子アセンブリ470との間の距離475は、0.5W未満、または0.4W以下、または0.3W以下、または0.2W以下、または0.1W以下とすることができ、ここでWは、横方向にベルトを横断する幅である。別の一例では、ベルト460の縁部462から電子アセンブリ470までの距離475は、少なくとも0.05W、または少なくとも0.07W、または少なくとも0.09W、または少なくとも0.1W、または少なくとも0.15Wとすることができる。さらに、距離475は、本明細書に記載される最小値および最大値のいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0140】
さらなる一実施形態では、電子アセンブリ470は、電子アセンブリの性能の改善を促進することができる、または研磨用物品を利用する動作中に電子アセンブリを損傷する可能性を低減するのに役立つ特定の向きを有することができる。例えば、図示されるように、電子アセンブリ470の長手軸471は、研磨用物品460の長手軸463と実質的に揃えることができる。別の一例では、電子アセンブリの横軸は、研磨用物品の長手軸と実質的に揃えることができる。別の一例では、電子アセンブリの長手軸は、研磨用物品の長手軸に対して角度を付けることができる。
【0141】
図4Dに示されるように、研磨用物品480は、曲率および曲率軸482を有することができる。電子アセンブリ481は、パッケージ483および少なくとも1つの電子デバイス482を含むことができる。図示されるように、電子アセンブリ481はまた、曲率を有することができ、いくつかの特定の例では、電子アセンブリの曲率は、研磨物品480の曲率と同軸とすることができる。
【0142】
図5は、一実施形態に係る研磨用物品のサプライチェーンおよび機能の図を含む。図5に提供される実施形態は、研磨用物品の一部として、特にサプライチェーンの製造部分の一部として、電子アセンブリを使用する例を含む。図5の図に示されるように。図は、501で電子アセンブリを含む研磨用本体を形成することを含む。研磨用本体の形成は、本明細書の実施形態に記載される任意の形成方法を含むことができる。
【0143】
電子デバイスを含む電子アセンブリを備えた研磨用本体を形成した後、プロセスは、502で電子デバイスに製造情報を書き込むことをさらに含むことができる。情報の書き込みは、書き込み動作中に行うことができ、情報は電子デバイスに書き込まれ格納することができる。製造情報のいくつかの適切な例は、処理情報、製造日、出荷情報、製品識別情報、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。特定の例では、処理情報は、研磨用本体の形成中に使用される少なくとも1つの処理条件に関する情報を含むことができる。処理情報のいくつかの適切な例は、製造機械データ(例えば、機械識別、シリアル番号など)、処理温度、処理圧力、処理時間、処理雰囲気、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0144】
一実施形態によれば、製造情報を電子デバイスに書き込むことは、研磨用本体を形成する少なくとも1つのプロセスの間に起こり得る。形成プロセスは、例えば、限定はしないが、プレス、成形、鋳造、加熱、硬化、コーティング、冷却、スタンピング、乾燥、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない、本明細書に記載のプロセスのいずれかを含むことができる。特定の例において、形成プロセスを行う機械は、書き込み動作を行い、製造情報を電子デバイスに書き込むことができる。そのような製造情報は処理情報であり得ることが理解されるであろう。
【0145】
代替の一実施形態では、電子アセンブリに含まれるセンサは、研磨用本体の形成中に電子デバイスへの製造情報の書き込みを支援することができる。センサは、処理中に発生する状態を感知し、この情報を製造情報として電子デバイスに書き込むように構成することができる。さらに別の一実施形態では、1つ以上の他のシステムおよび/または個人が、研磨用本体の形成中に使用される1つ以上の処理条件を製造情報として電子デバイスに書き込むことができる。
【0146】
代替の一実施形態では、製造情報を電子デバイスに書き込むプロセスは、研磨用本体を形成した後に行うことができる。1つ以上のシステムおよび/または個人が、研磨用本体の形成後、電子デバイスに製造情報を書き込むための書き込み動作を行うことができる。
【0147】
一実施形態によれば、電子デバイスに格納された製造情報を利用して、1つの研磨用物品または複数の研磨用物品の品質管理検査を実施することができる。処理情報などの製造情報の確認は、処理条件の特定と、所望の最低品質評価を満たしていない可能性のある研磨用物品の特定に役立ち得る。
【0148】
電子デバイスに情報を書き込んだ後、製造情報を使用して1つ以上のアクションを実行することができる。例えば、一実施形態では、システムおよび/または個人は、研磨用物品を顧客に送る前に、製造情報の少なくとも一部を削除することができる。研磨用物品を形成する態様に関連する特定の処理情報などの特定の製造情報を削除することが適切な場合がある。
【0149】
別の一実施形態では、研磨用物品を顧客に送る前に情報を電子デバイスに書き込むために、1つ以上の書き込み動作を行うことができる。そのような書き込み動作は、顧客情報を電子デバイスに格納することを含み得る。顧客情報は、研磨用物品の発送および/または使用を支援する場合がある。本明細書では、電子デバイスに含めることができる様々なタイプの顧客情報について説明する。
【0150】
別の一実施形態では、電子デバイスに情報を書き込んだ後に、読み取り動作を実行することができる。例えば、読み取り動作は、研磨用物品を顧客に送る前に電子デバイスから情報を読み取ることができる。読み取り動作を行うことにより、研磨用物品および電子デバイスに含まれる情報の品質検査を促進することができる。製造作業が完了すると、研磨用物品は出荷に送られ、その後、研磨用物品の使用のために顧客に送ることができる。
【0151】
図6は、一実施形態に係る研磨用物品のサプライチェーンおよび機能の図を含む。図示のように、顧客は、電子デバイスを含む研磨用物品を入手するか、または提供されることができる。1つ以上の電子デバイスに応じて、研磨用物品には顧客情報を供給することができ、または代替として、顧客は特定の顧客情報を電子デバイスに書き込むための書き込み動作を行うことができる。一実施形態によれば、顧客情報は、顧客登録情報、製品識別情報、製品コスト情報、製造日、出荷日、環境情報、使用情報、またはそれらの任意の組み合わせなどの情報を含むことができる。顧客情報は、602で顧客の使用を改善するために使用できる。例えば、顧客情報は、製造業者と顧客の間の情報交換の改善を促進し、顧客から製造業者への情報のそのようなフィードバックは、研磨用物品の使用の改善を促進することができる。
【0152】
特定の一実施形態では、顧客情報は、研磨用物品の適切な使用条件に関する使用情報を含むことができる。したがって、顧客は使用情報を使用して、研磨用物品が適切な動作条件下で使用されることを確実にすることができる。使用情報の特定の例は、最小動作速度、最大動作速度、バースト速度、機械の最大出力、最大切込み、最大ダウンフォース、最適ホイール角度などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0153】
さらに別の一実施形態では、顧客情報を使用するプロセスは、サプライチェーン内の1つ以上のシステムおよび/または個人に特定の警告状態を警告することを含むことができる。警告状態は、1つ以上の事前にプログラムされた閾値に基づくことができ、そのような閾値を超えると、電子デバイスは、警告信号を生成するように構成することができる。警告信号は、製造、出荷、および顧客に関連する任意のシステムおよび/または個人を含む、サプライチェーン内のシステムおよび/または個人に連絡するのに適した任意の信号とすることができる。一実施形態によれば、警告信号は、使用者に警告することを意図した音、光学的指標、またはそれらの組み合わせとすることができる。別の一実施形態では、警告信号は、1つ以上の遠隔システムまたは個人に送信される電子通信とすることができる。例えば、警告信号は、顧客登録デバイス、製造業者登録デバイス、またはそれらの任意の組み合わせに送信することができる。顧客登録デバイスのいくつかの例には、顧客登録モバイルデバイスまたは研磨用物品を使用するように構成された機械が含まれ得る。一実施形態では、警告信号は、顧客登録モバイルデバイスへのテキストメッセージの形態とすることができる。別の一実施形態では、警告信号は、顧客登録モバイルデバイスへの電子メール(すなわち、eメール)通信とすることができる。製造業者登録デバイスは、例えば、様々な顧客および関連する研磨用物品からの警告信号を監視するように構成された製造業者登録モバイルデバイスまたは製造業者登録コンピュータシステムを含むことができる。
【0154】
一実施形態では、警告状態は、研磨用物品への潜在的な損傷を警告することができる。警告信号は、使用者、研磨用物品を利用するシステム、および/または研磨用物品のサプライチェーン内の他のシステムおよび/または個人に送ることができる。特定の一実施形態によれば、電子デバイスは、1つ以上の動作条件を感知するように構成された1つ以上のセンサを含むことができる。動作条件の1つを超えると、センサは電子アセンブリ内の1つ以上の他の電子デバイスと通信し、警告状態を作成できる。警告状態は、サプライチェーン内の1つ以上のシステムおよび/または個人に送信できる警告信号を生成できる。特定の例では、警告信号は、研磨用物品を使用して研磨盤に送信することができる。警告信号は、動作条件を変更し、警告状態を排除するために研磨盤によって使用され得る。
【0155】
別の一実施形態では、顧客に警告するプロセスは、研磨用物品の寿命に関連する警告状態を顧客に警告することを含むことができる。例えば、電子デバイスは、1つ以上のタイマーを含むことができ、研磨用物品を使用せずにプログラムされた量の時間が経過した後、タイマーは、顧客に研磨用物品の寿命を警告する警告状態を生成することができる。サプライチェーン内の他のシステムおよび/または個人に警告することができることが理解される。
【0156】
別の一態様によれば、顧客に警告することは、研磨用物品の1つ以上の環境条件に関連する警告状態を顧客に警告することを含むことができる。例えば、一実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の環境条件を感知するように構成されたセンサに連結することができる。センサによって感知され得る環境条件のいくつかの適切な例は、研磨用物品のパッケージ内の閾値量の水蒸気の存在、研磨用物品内の閾値量の水蒸気の存在、研磨用物品の温度、研磨用物品への圧力、パッケージ内の有害化学物質の存在、研磨用物品中の有害化学物質の存在、研磨用物品への損傷、改ざん、研磨用物品の寿命、またはそれらの任意の組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。センサは、特定の環境条件に適した閾値で事前にプログラムできる。事前にプログラムされた閾値のいずれかを超えた場合、センサは電子デバイスと通信して警告状態を生成し、警告信号を送信できる。警告信号は、サプライチェーン内の1つ以上のシステムおよび/または個人に送信できる。
【0157】
さらに別の一実施形態では、顧客に警告することは、研磨用物品の出荷に関連する警告状態について顧客および/または製造業者に警告することを含むことができる。そのような警告信号は、製造業者と顧客との間の研磨用物品の改善された分配および移送を促進し得る。例えば、電子アセンブリは、GPSを含むことができ、これは、顧客または製造業者による研磨用物品の追跡を促進し得る。顧客情報は、サプライチェーン内の他のシステムおよび/または個人にフィードバックを提供するために使用され得る。例えば、顧客情報は、製造業者と顧客との間の研磨用物品の出荷に関連するシステムおよび/または個人にフィードバックを提供するために使用され得る。本明細書で述べたように、顧客情報のフィードバックは、研磨用物品の顧客への販売、流通、および/または輸送の円滑化および改善を促進することができる。
【0158】
別の一態様によれば、顧客情報を利用して、製造業者にフィードバックを提供することができる。例えば、一実施形態では、製品使用情報などの顧客情報を利用し、製造業者に提供して、所与の研磨用物品に対する顧客による使用条件をよりよく理解することができる。そのような情報は、最適化された研磨用物品を顧客に提供する、および/または、代替の使用条件または代替の研磨用製品を提案するのを支援するために、製造業者にとって価値がある可能性がある。
【0159】
別の一実施形態では、顧客情報を使用して、製造業者と顧客の間の将来の交換を促進することができる。例えば、環境情報または顧客情報などの1つ以上のタイプの情報を使用して、顧客がより多くの研磨用物品を必要としていることを製造業者に通知することができる。特定の一実施形態では、顧客情報は、例えば、製造業者の1つ以上のウェブサイトアドレス、電子メール、および/または販売担当者に対する警告を含む、サプライチェーン内の1つ以上のシステムまたは個人に警告するために使用できる。
【0160】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかは、本明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列記される項目のいずれか1つ以上に従うことができる。
【0161】
(実施形態1)
研磨用物品であって、
研磨用本体であって、
結合材料と、
結合材料内に含まれる砥粒と、
研磨用本体に連結された電子アセンブリであって、電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含む電子アセンブリとを含む研磨用本体を含む研磨用物品。
【0162】
(実施形態2)
研磨用物品であって、
研磨用本体であって、
結合材料と、
結合材料内に含まれる砥粒と、
研磨用本体に接合された電子アセンブリであって、電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用本体の内部体積内に含まれ、電子アセンブリが少なくとも1つの電子デバイスを含む電子アセンブリとを含む研磨用本体を含む研磨用物品。
【0163】
(実施形態3)
少なくとも1つの電子デバイスは、電子タグ、電子メモリ、センサ、アナログ/デジタルコンバータ、送信機、受信機、トランシーバ、変調器回路、マルチプレクサ、アンテナ、近距離無線通信デバイス、電源、ディスプレイ、光学デバイス、全地球測位システム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるデバイスを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0164】
(実施形態4)
少なくとも1つの電子デバイスは、受動的高周波識別(RFID)タグを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0165】
(実施形態5)
少なくとも1つの電子デバイスは、能動的高周波識別(RFID)タグを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0166】
(実施形態6)
少なくとも1つの電子デバイスは、音響センサ、力センサ、振動センサ、温度センサ、水分センサ、圧力センサ、ガスセンサ、タイマー、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0167】
(実施形態7)
少なくとも1つの電子デバイスは、近距離無線通信デバイスを含み、研磨用物品は、近距離無線通信デバイスに連結されたセンサをさらに含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0168】
(実施形態8)
少なくとも1つの電子デバイスは、近距離無線通信デバイスを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0169】
(実施形態9)
少なくとも1つの電子デバイスは、トランシーバを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0170】
(実施形態9)
少なくとも1つの電子デバイスは、モバイルデバイスと通信するように構成される、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0171】
(実施形態10)
少なくとも1つの電子デバイスは、読み取り専用デバイスである、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0172】
(実施形態11)
少なくとも1つの電子デバイスは、読み書きデバイスである、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0173】
(実施形態12)
少なくとも1つの電子デバイスは、処理情報、製造日、出荷情報、製品識別情報、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される製造情報を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0174】
(実施形態13)
少なくとも1つの電子デバイスは、顧客登録情報、製品識別情報、製品コスト情報、製造日、出荷日、環境情報、使用情報、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される顧客情報を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0175】
(実施形態14)
電子アセンブリは、研磨用本体の外面に直接結合される、実施形態1に記載の研磨用物品。
【0176】
(実施形態15)
電子アセンブリは、研磨用本体の内周領域に配置される、実施形態1に記載の研磨用物品。
【0177】
(実施形態16)
電子アセンブリの全体は、研磨用本体の外面に直接結合される、実施形態15に記載の研磨用物品。
【0178】
(実施形態17)
電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用本体の外面で露出している、実施形態15に記載の研磨用物品。
【0179】
(実施形態18)
電子アセンブリは、研磨用本体の外面の下の研磨用本体の内部体積内に延びる埋め込み部分を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0180】
(実施形態19)
埋め込み部分は、結合材料に直接接合されている、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0181】
(実施形態20)
埋め込み部分は、電子アセンブリの総体積の少なくとも1%、または少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%、または少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも90%である、実施形態19に記載の研磨用物品。
【0182】
(実施形態21)
埋め込み部分は、電子アセンブリの総体積の95%以下、または90%以下、または80%以下、または70%以下、または60%以下、または50%以下、または40%以下、または30%以下、または20%以下、または10%以下、または5%以下である、実施形態19に記載の研磨用物品。
【0183】
(実施形態22)
埋め込み部分は、パッケージの一部を含み、電子デバイスは、研磨用本体の外面に連結される、実施形態19に記載の研磨用物品。
【0184】
(実施形態23)
電子アセンブリは、研磨用本体の内周領域に配置される、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0185】
(実施形態24)
電子アセンブリの総体積の少なくとも1%は、研磨用本体の内部体積内に、または少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%、または少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも90%内に含まれる、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0186】
(実施形態26)
電子アセンブリの99%以下は、研磨用本体の内部体積内に、または95%以下、または90%以下、または80%以下、または70%以下、または60%以下、または50%以下、または40%以下、または30%以下、または20%以下、または10%以下、または5%以下内に含まれる、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0187】
(実施形態27)
電子アセンブリは、本体の体積内に完全に埋め込まれ、研磨用本体の外面から離間される、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0188】
(実施形態28)
電子アセンブリは、研磨用本体の総厚さ(T)の50%未満、または45%以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または15%以下、または10%以下、または5%以下、または3%以下の深さ(DEA)で埋め込まれる、実施形態27に記載の研磨用物品。
【0189】
(実施形態28)
電子アセンブリは、研磨用本体の総厚さ(T)の少なくとも1%、または少なくとも2%、または少なくとも3%、または少なくとも5%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも25%、または少なくとも30%、または少なくとも40%の深さ(DEA)で埋め込まれる、実施形態27に記載の研磨用物品。
【0190】
(実施形態29)
電子アセンブリは、パッケージを含み、電子デバイスは、パッケージ内に含まれる、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0191】
(実施形態30)
パッケージは、熱障壁材料を含む、実施形態29に記載の研磨用物品。
【0192】
(実施形態31)
熱障壁材料は、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリケトン、ポリベンズイミジゾール、ポリエステル、および上記のポリマーのブレンドを含む熱可塑性ポリマー、エポキシ、シアノエステル、フェノールホルムアルデヒド、ポリウレタン、ポリ(アミド/イミド)、架橋可能な不飽和ポリエステルを含む熱硬化性ポリマー、セラミックス、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態30に記載の研磨用物品。
【0193】
(実施形態32)
熱障壁パッケージは、少なくとも0.33W/m/K~200W/m/K以下の範囲内の熱伝導率を含む、実施形態30に記載の研磨用物品。
【0194】
(実施形態33)
パッケージは、2.0g/m・日以下の範囲内の水蒸気透過率を含む、実施形態30に記載の研磨用物品。
【0195】
(実施形態34)
パッケージは、高周波電磁放射に対して実質的に透過的である、実施形態30に記載の研磨用物品。
【0196】
(実施形態35)
砥粒は、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0197】
(実施形態36)
砥粒は、超研磨用を含む、実施形態35に記載の研磨用物品。
【0198】
(実施形態37)
研磨用本体は、研磨用本体の総体積に対して少なくとも0.5体積%~90体積%以下の範囲内の砥粒の含有量を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0199】
(実施形態38)
砥粒は、少なくとも0.1ミクロン~5000ミクロン以下の範囲内の中央粒径(D50)を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0200】
(実施形態39)
結合材料は、無機材料、有機材料、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0201】
(実施形態40)
結合材料は、金属、金属合金、ガラス質材料、単結晶材料、多結晶材料、ガラス、セラミックス、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機材料を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0202】
(実施形態41)
結合材料は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される有機材料を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0203】
(実施形態42)
結合材料は、樹脂、エポキシ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0204】
(実施形態43)
結合材料は、1500℃以下、または1400℃以下、または1300℃以下、1200℃以下、または1100℃以下、または1000℃以下、または900℃以下、または800℃以下、または700℃以下、または600℃以下、または500℃以下、または400℃以下、または300℃以下の形成温度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0205】
(実施形態44)
結合材料は、少なくとも100℃、または少なくとも200℃、または少なくとも300℃、または少なくとも400℃、または少なくとも500℃、または少なくとも600℃、または少なくとも700℃、または少なくとも800℃、または少なくとも900℃、または少なくとも1000℃、または少なくとも1100℃、または少なくとも1200℃、または少なくとも1300℃、または少なくとも1400℃の形成温度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0206】
(実施形態45)
研磨用本体は、研磨用本体の総体積に対して少なくとも0.5体積%~90体積%以下を含む範囲内の量で存在する空孔率を含む。実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0207】
(実施形態46)
研磨用本体は、閉鎖空孔率、開放空孔率、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される空孔率を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0208】
(実施形態47)
研磨用本体は、結合された研磨用本体を画定する結合材料の三次元体積内に含まれる砥粒を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0209】
(実施形態48)
研磨用本体は、基板を覆い、コーティングされる研磨用物品を画定する1つ以上の砥粒の層に含まれる砥粒の層を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の研磨用物品。
【0210】
(実施形態49)
研磨用物品を形成する方法であって、
砥粒および結合材料前駆体を含む研磨用本体前駆体を形成するステップと、
少なくとも1つの電子アセンブリを研磨用本体前駆体と組み合わせるステップであって、少なくとも1つの電子アセンブリは電子デバイスを含むステップと、
研磨用本体前駆体を研磨用本体に形成するステップとを含む方法。
【0211】
(実施形態50)
研磨用本体前駆体は、砥粒および結合材料前駆体を含む液体混合物である、実施形態49に記載の方法。
【0212】
(実施形態51)
研磨用本体前駆体は、砥粒および結合材料前駆体を含む固体のグリーン体である、実施形態49に記載の方法。
【0213】
(実施形態52)
形成するステップは、少なくとも25℃かつ1500℃以下の範囲内の形成温度に研磨用本体を加熱するステップを含む、実施形態49に記載の方法。
【0214】
(実施形態53)
砥粒と結合材料前駆体の混合物を生成することにより研磨用本体前駆体を形成するステップと、
混合物上または混合物内に電子アセンブリを堆積させるステップと、
硬化、加熱、焼結、焼成、冷却、成形、プレス、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのプロセスを使用して、研磨用本体前駆体を研磨用本体に形成するステップとをさらに含む、実施形態49に記載の方法。
【0215】
(実施形態54)
砥粒および結合材料前駆体を含む研磨用本体前駆体を固化したグリーン体に形成するステップと、
固化したグリーン体上に電子アセンブリを堆積させるステップと、
硬化、加熱、焼結、焼成、冷却、成形、プレス、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのプロセスを使用して、固化したグリーン体を研磨用本体に形成するステップとをさらに含む、実施形態49に記載の方法。
【0216】
(実施形態55)
電子アセンブリは、研磨用本体の外面に直接結合される、実施形態49に記載の方法。
【0217】
(実施形態56)
電子アセンブリは、研磨用本体の内周領域に配置される、実施形態49に記載の方法。
【0218】
(実施形態57)
電子アセンブリの全体は、研磨用本体の外面に直接結合される、実施形態49に記載の方法。
【0219】
(実施形態58)
電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用本体の外面で露出される、実施形態49に記載の方法。
【0220】
(実施形態59)
電子アセンブリは、研磨用本体の外面の下の研磨用本体の内部体積内に延びる埋め込み部分を含む、実施形態49に記載の方法。
【0221】
(実施形態60)
埋め込み部分は、結合材料に直接結合されている、実施形態49記載の方法。
【0222】
(実施形態61)
埋め込み部分は、パッケージの一部を含み、電子デバイスは、研磨用本体の外面に連結されている、実施形態49記載の方法。
【0223】
(実施形態62)
電子アセンブリは、研磨用本体の体積内に完全に埋め込まれ、研磨用本体の外面から離間される、実施形態49に記載の方法。
【0224】
(実施形態63)
電子アセンブリは、パッケージを含み、電子デバイスは、パッケージ内に含まれ、パッケージは、熱障壁材料を含む、実施形態49に記載の方法。
【0225】
(実施形態64)
研磨用物品を形成する方法であって、
砥粒および結合材料前駆体を含む研磨用本体前駆体を形成することと、
砥粒および結合材料を含む研磨用本体に研磨用本体前駆体を形成することと、
電子アセンブリを研磨用本体に取り付けることであって、電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含むこととを含む方法。
【0226】
(実施形態65)
砥粒および結合材料前駆体を含む研磨用本体前駆体を形成することは、砥粒および結合材料前駆体を含む混合物を形成することを含む、実施形態64に記載の方法。
【0227】
(実施形態66)
砥粒および結合材料を含む研磨用本体に研磨用本体前駆体を形成することは、硬化、加熱、焼結、焼成、冷却、プレス、成形、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのプロセスを含む、実施形態64に記載の方法。
【0228】
(実施形態67)
形成することは、少なくとも100℃かつ1500℃以下の範囲内の形成温度に本体を加熱することを含む、実施形態64に記載の方法。
【0229】
(実施形態68)
取り付けることは、接着、化学結合、焼結結合、ろう付け、穴あけ、締結、接続、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのプロセスを含む、実施形態64に記載の方法。
【0230】
(実施形態69)
研磨用物品の使用方法であって、
研磨用本体を形成することであって、研磨用本体は、
結合材料と、
結合材料内に含まれる砥粒と、
研磨用本体に連結され、電子デバイスを含む電子アセンブリとを含むことと、
電子デバイスに製造情報を書き込むこととを含む方法。
【0231】
(実施形態70)
電子デバイスに製造情報を書き込むことは、研磨用本体を形成する少なくとも1つのプロセス中に行われる、実施形態69に記載の方法。
【0232】
(実施形態71)
電子デバイスに製造情報を書き込むことは、研磨用本体を形成した後に行われる、実施形態69に記載の方法。
【0233】
(実施形態72)
製造情報は、処理情報、製造日、出荷情報、製品識別情報、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、実施形態69に記載の方法。
【0234】
(実施形態73)
処理情報は、研磨用本体を形成するために使用される少なくとも1つの処理条件に関する情報を含む、実施形態72に記載の方法。
【0235】
(実施形態74)
処理情報は、製造機械データ、処理温度、処理圧力、処理時間、処理雰囲気、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態69に記載の方法。
【0236】
(実施形態75)
製造情報を検討することによって品質管理検査を実施することをさらに含む、実施形態69に記載の方法。
【0237】
(実施形態76)
a)研磨用物品を顧客に送る前に製造情報の少なくとも一部を削除すること、
b)研磨用物品を顧客に送る前に電子機器から情報を読み取ること、
c)研磨用物品を顧客に送る前に情報を電子デバイスに書き込むこと、または、
d)それらの任意の組み合わせ、
からなる群から選択される少なくとも1つの動作を実行することをさらに含む、実施形態69に記載の方法。
【0238】
(実施形態77)
研磨用物品を使用する方法であって、方法は、
研磨用本体の提供することであって、研磨用本体は、
結合材料と、
結合材料内に含まれる砥粒と、
研磨用本体に連結された電子アセンブリであって、電子アセンブリは、顧客情報を含む電子デバイスを含む電子アセンブリとを含むことと、
電子デバイスに含まれている顧客情報を使用することとを含む方法。
【0239】
(実施形態78)
顧客情報は、顧客登録情報、製品識別情報、製品コスト情報、製造日、出荷日、環境情報、使用情報、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される情報を含む、実施形態77に記載の方法。
【0240】
(実施形態79)
使用することは、研磨用物品の使用のための適切な条件を決定するために顧客情報にアクセスすることを含む、実施形態77に記載の方法。
【0241】
(実施形態80)
使用することは、1つ以上の警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態77に記載の方法。
【0242】
(実施形態81)
顧客に警告することは、研磨用物品の使用に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態80に記載の方法。
【0243】
(実施形態82)
顧客に警告することは、研磨用物品の寿命に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態81に記載の方法。
【0244】
(実施形態83)
顧客に警告することは、研磨用物品の1つ以上の環境条件に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態81に記載の方法。
【0245】
(実施形態84)
1つ以上の環境条件は、研磨用物品のパッケージ内の水蒸気の存在、研磨用物品中の水蒸気、研磨用物品の温度、研磨用物品への圧力、パッキング内の有害化学物質の存在、研磨用物品内の有害化学物質の存在、研磨用物品への損傷、改ざん情報、研磨用物品の寿命、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態83に記載の方法。
【0246】
(実施形態85)
顧客に警告することは、顧客登録デバイス、製造業者登録デバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの警告信号を送信することを含む、実施形態80に記載の方法。
【0247】
( 実施形態86)
顧客に警告することは、顧客登録モバイルデバイス、製造業者登録モバイルデバイス、またはそれらの任意の組み合わせに少なくとも1つの警告信号を送信することを含む、実施形態80に記載の方法。
【0248】
(実施形態87)
警告信号は、顧客登録モバイルデバイスへのテキストメッセージを含むことができる、実施形態85に記載の方法。
【0249】
(実施態88)
顧客に警告することは、研磨用物品の出荷に関連する警告状態について顧客または製造業者に警告することを含む、実施形態80に記載の方法。
【0250】
(実施形態89)
研磨用物品を使用する方法であって、
顧客情報を有する電子デバイスを含む研磨用物品を提供することと、
1つ以上の警告状態について顧客に警告することであって、警告することは、1つ以上の顧客登録モバイルデバイスに警告信号を送信することを含むこととを含む方法。
【0251】
(実施形態90)
顧客情報は、顧客登録情報、製品識別情報、製品コスト情報、製造日、出荷日、環境情報、使用情報、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される情報を含む、実施形態89に記載の方法。
【0252】
(実施形態91)
顧客に警告することは、研磨用物品の使用に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態89に記載の方法。
【0253】
(実施形態92)
顧客に警告することは、研磨用物品の寿命に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態89に記載の方法。
【0254】
(実施形態93)
顧客に警告することは、研磨用物品の1つ以上の環境条件に関連する警告状態について顧客に警告することを含む、実施形態89に記載の方法。
【0255】
(実施形態94)
1つ以上の環境条件は、研磨用物品のパッケージ内の水蒸気の存在、研磨用物品中の水蒸気、研磨用物品の温度、研磨用物品への圧力、パッキング内の有害化学物質の存在、研磨用物品内の有害化学物質の存在、研磨用物品への損傷、改ざん情報、研磨用物品の寿命、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態93に記載の方法。
【0256】
(実施形態95)
警告信号は、顧客登録モバイルデバイスへのテキストメッセージを含むことができる、実施形態90に記載の方法。
【0257】
(実施形態96)
顧客に警告することは、研磨用物品の出荷に関連する警告状態について顧客または製造業者に警告することを含む、実施形態90に記載の方法。
【0258】
(実施形態97)
研磨用部分と、
研磨用部分の一部と直接連結している電子アセンブリであって、電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用部分の一部と直接接触している電子アセンブリとを含む研磨用物品。
【0259】
(実施形態98)
バッキングと、
バッキングを覆う研磨用コーティングであって、研磨用部分は研磨用コーティングの一部である研磨用コーティングと、
研磨用コーティングに連結された電子アセンブリであって、電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用コーティングの一部と直接接触している電子アセンブリとをさらに含み、
研磨用物品はコーティングされた研磨用物品である、実施形態97に記載の研磨用物品。
【0260】
(実施形態99)
電子アセンブリは、不正改ざん防止方式で研磨用コーティングに連結されている、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0261】
(実施形態100)
電子アセンブリは、少なくとも部分的に研磨用コーティングに埋め込まれている、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0262】
(実施形態101)
電子アセンブリの少なくとも一部は、研磨用部分の研磨面または研磨用コーティングの研磨面の下に配置される、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0263】
(実施形態102)
電子アセンブリ全体は、研磨用コーティングの研磨面の下にある、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0264】
(実施形態103)
電子アセンブリ全体は、研磨用コーティング内に埋め込まれている、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0265】
(実施形態104)
電子アセンブリ全体は、研磨用コーティングに完全に包まれている、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0266】
(実施形態105)
電子アセンブリは、バッキングと研磨用コーティングとの間に配置される、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0267】
(実施形態106)
電子アセンブリは、バッキングから離間している、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0268】
(実施形態107)
電子アセンブリは、バッキング上に配置される、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0269】
(実施形態108)
電子アセンブリは、バッキング内に部分的に埋め込まれている、実施形態98に記載の研磨用物品。
【0270】
(実施形態109)
電子アセンブリは、研磨用部分の平均厚さの99%以下、例えば、研磨用部分の平均厚さの98%以下、96%以下、94%以下、92%以下、90%以下、88%以下、86%以下、84%以下、82%以下、80%以下、78%以下、76%以下、75%以下、73%以下、71%以下、70%以下、68%以下、66%以下、64%以下、62%以下、60%以下、58%以下、55%以下、53%以下、51%以下、50%以下、48%以下、45%以下、43%以下、41%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、または30%以下の厚さを有する、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0271】
(実施形態110)
電子アセンブリは、研磨用部分の平均厚さの10%、例えば、研磨用部分の平均厚さの少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも15%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも27%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも33%、少なくとも35%、少なくとも37%、少なくとも40%、少なくとも42%、少なくとも44%、少なくとも46%、少なくとも48%、少なくとも50%、少なくとも52%、少なくとも54%、少なくとも55%、少なくとも58%、少なくとも60%、少なくとも62%、少なくとも64%、少なくとも66%、少なくとも68%、または少なくとも70%の厚さを有する、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0272】
(実施形態111)
電子アセンブリは、研磨用物品の平均厚さの55%以下、例えば、コーティングされた研磨用の平均厚さの53%以下、51%以下、50%以下、48%以下、45%以下、43%以下、41%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、または30%以下の厚さを有する、実施形態97に記載のコーティングされた研磨用物品。
【0273】
(実施形態112)
電子アセンブリは、研磨用物品の平均厚さの少なくとも10%、例えば、コーティングされた研磨用の平均厚さの少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも15%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも27%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも33%、少なくとも35%、少なくとも37%、少なくとも40%、少なくとも42%、少なくとも44%、少なくとも46%、少なくとも48%、または少なくとも50%の厚さを有する、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0274】
(実施形態113)
研磨用物品は、コーティングされた研磨用または不織布研磨用を含み、研磨用物品は、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、6%以下、5%以下、4%以下、2%以下、または1%以下の長手方向の可撓性差を含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0275】
(実施形態114)
研磨用物品は、コーティングされた研磨用または不織布研磨用を含み、研磨用物品は、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、6%以下、5%以下、4%以下、2%以下の横方向の可撓性差を含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0276】
(実施形態115)
研磨用物品は、コーティングされた研磨用または不織布研磨用を含み、研磨用物品は、第2の曲げ強度の50%以下、または45以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または19%以下、または18%以下、または16%以下、または15%以下、または14%以下、または12%以下、または11%以下、または10%以下、または9%以下、または8%以下、または6%以下、または5%以下、または4%以下、または2%以下、または1%以下の曲げ強度差を含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0277】
(実施形態116)
研磨用物品は、コーティングされた研磨用または不織布研磨用を含み、研磨用物品は、第2の引張強度の50%以下、または45以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または19%以下、または18%以下、または16%以下、または15%以下、または14%以下、または12%以下、または11%以下、または10%以下、または9%以下、または8%以下、または6%以下、または5%以下、または4%以下、または2%以下、または1%以下の引張強度差を含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0278】
(実施形態117)
研磨用物品は、中央開口部を含むディスクの形態であり、電子アセンブリは、中央開口部に隣接して配置され、ディスクの中心と電子アセンブリの間の距離は、0.5R未満、例えば、0.4R以下、0.3R以下、0.2R以下、または0.1R以下であり、Rはディスクの外側半径である、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0279】
(実施形態118)
距離は、少なくとも0.05R、例えば、少なくとも0.08R、または少なくとも0.1Rである、実施形態117に記載の研磨用物品。
【0280】
(実施形態119)
研磨用物品は、外周面を含むディスクの形態であり、電子アセンブリは、外周面に隣接して配置され、ディスクの中心と電子アセンブリの間の距離は、0.5Rよりも大きい、例えば、少なくとも0.6R、少なくとも0.7R、少なくとも0.8R、または少なくとも0.9Rであり、Rはディスクの外側半径である、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0281】
(実施形態120)
ディスクの中心と電子アセンブリの間の距離は、0.99R以下、または0.95R以下、または0.93R以下、または0.9R以下である、実施形態119に記載の研磨用物品。
【0282】
(実施形態121)
研磨用物品は、ベルトの形態であり、電子アセンブリは、ベルトの縁部に隣接して配置され、ベルトの縁部と電子アセンブリとの間の距離は、0.5W未満、または0.4W以下、または0.3W以下、または0.2W以下、または0.1W以下であり、Wはベルトを横方向に横切る幅である、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0283】
(実施形態122)
ベルトの縁部と電子アセンブリとの間の距離は、少なくとも0.05W、または少なくとも0.07W、または少なくとも0.09W、または少なくとも0.1W、または少なくとも0.15である、実施形態121に記載の研磨用物品。
【0284】
(実施形態123)
電子アセンブリの長手軸は、コーティングされた研磨用物品の長手軸と実質的に揃えられる、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0285】
(実施形態124)
電子アセンブリの横軸は、研磨用物品の長手軸と実質的に揃えられる、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0286】
(実施形態125)
電子アセンブリの長手軸は、研磨用物品の長手軸に対して傾斜している、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0287】
(実施形態126)
電子アセンブリの長手軸は、研磨用物品の半径方向軸と実質的に揃えられる、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0288】
(実施形態127)
電子アセンブリの長手軸は、コーティングされた研磨用物品の半径方向軸に対して角度が付けられている、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0289】
(実施形態128)
電子アセンブリは、曲率を含み、研磨用物品の曲率と同軸である、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0290】
(実施形態129)
電子アセンブリは、高周波識別タグ、近距離無線通信タグ、水分センサ、温度センサ、またはそれらの組み合わせを含む少なくとも1つの電子デバイスを備える、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0291】
(実施形態130)
電子アセンブリはパッケージを備え、少なくとも1つの電子デバイスはパッケージ内に含まれる、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0292】
(実施形態131)
パッケージは、熱障壁材料を備える、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0293】
(実施形態132)
熱障壁材料は、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリケトン、ポリベンズイミジゾール、ポリエステル、および上記のポリマーのブレンドを含む熱可塑性ポリマー、エポキシ、シアノエステル、フェノールホルムアルデヒド、ポリウレタン、ポリ(アミド/イミド)、架橋可能な不飽和ポリエステルを含む熱硬化性ポリマー、セラミックス、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリスルホン(PSU)、ポリ(エーテルスルホン)(PES)およびポリエーテルイミド(PEI)、ポリ(フェニレンスルフィド)(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、芳香族ポリマー、ポリ(p-フェニレン)、エチレンプロピレンゴムおよび/または架橋ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレンまたはテフロン(登録商標)を含むフルオロポリマー、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態131に記載の研磨用物品。
【0294】
(実施形態133)
熱障壁パッケージは、
少なくとも0.33W/m/K~200W/m/K以下の範囲内の熱伝導率、
2.0g/m・日以下の範囲内の水蒸気透過率
のうちの少なくとも1つを含む、実施形態131に記載の研磨用物品。
【0295】
(実施形態134)
パッケージは、高周波電磁放射に対して実質的に透過的である、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0296】
(実施形態135)
パッケージは、疎水性材料を含む層を含む、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0297】
(実施形態136)
疎水性材料は、酸化マンガンポリスチレン(MnO/PS)ナノ複合材、酸化亜鉛ポリスチレン(ZnO/PS)ナノ複合材、炭酸カルシウム、カーボンナノチューブ、シリカナノコーティング、フッ素化シラン、フルオロポリマー、またはこれらの組み合わせを含む、実施形態135に記載の研磨用物品。
【0298】
(実施形態137)
パッケージは保護層を含み、保護層は、少なくとも1つの電子デバイスの少なくとも一部を覆う、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0299】
(実施形態138)
パッケージは保護層を含み、保護層は、少なくとも1つの電子デバイスの外面全体を覆う、実施形態130の研磨用物品。
【0300】
(実施形態139)
パッケージは保護層を含み、保護層は、パリレン、シリコーン、アクリル、エポキシベースの樹脂、セラミックス、金属、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイミド、PVB、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリウレタン(PU)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンビニルアセテート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリアクリレート(PA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタン(PUR)、またはこれらの組み合わせを含む、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0301】
(実施形態140)
パッケージは、オートクレーブ可能な材料を含む、実施形態130に記載の研磨用物品。
【0302】
(実施形態141)
電子アセンブリは、電子集積回路チップ、データトランスポンダ、タグ、センサ、またはそれらの任意の組み合わせを含む少なくとも1つの電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0303】
(実施形態142)
電子デバイスは、アンテナをさらに含む、実施形態141に記載の研磨用物品。
【0304】
(実施形態143)
電子アセンブリは、電源、基板、またはそれらの組み合わせをさらに含む、実施形態141に記載の研磨用物品。
【0305】
(実施形態144)
電子アセンブリは、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、または少なくとも25mmの通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0306】
(実施形態145)
電子アセンブリは、35mm以下、30mm以下、または25mm以下の通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0307】
(実施形態146)
電子アセンブリは、少なくとも1.0メートル、少なくとも1.5メートル、少なくとも2.0メートル、少なくとも2.5メートル、少なくとも3.0メートル、少なくとも3.5メートル、少なくとも4.0メートル、少なくとも4.5メートル、少なくとも5.0メートル、少なくとも5.5メートル、少なくとも6.0メートル、少なくとも6.5メートル、または少なくとも7.0メートルの通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0308】
(実施形態147)
電子アセンブリは、9.0メートル以下、8.5メートル以下、8.0メートル以下、7.5メートル以下、7.0メートル以下、6.5メートル以下、6.0メートル以下、5.5メートル以下、5.0メートル以下、4.5メートル以下、4.0メートル以下、3.5メートル以下、3.0メートル以下、2.5メートル以下、または2.0メートル以下の通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0309】
(実施形態148)
電子アセンブリは、少なくとも100メートル、少なくとも200メートル、少なくとも400メートル、少なくとも500メートル、または少なくとも700メートルの通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0310】
(実施形態149)
電子アセンブリは、1000メートル以下、例えば、800メートル以下、または700メートル以下の通信範囲を有する電子デバイスを含む、実施形態97または98に記載の研磨用物品。
【0311】
(実施形態150)
研磨用物品は、不織布研磨用物品を含み、不織布研磨用物品は、繊維ウェブを覆う研磨用部分を含み、研磨用部分は、研磨用コーティングである、実施形態97に記載の研磨用物品。
【0312】
(実施形態151)
電子アセンブリは、繊維ウェブと研磨用コーティングとの間に配置される、実施形態150に記載の研磨用物品。
【0313】
(実施形態152)
電子アセンブリは、繊維ウェブから離間している、実施形態150に記載の研磨用物品。
【0314】
(実施形態153)
電子アセンブリは、繊維ウェブ上に配置される、実施形態150に記載の研磨用物品。
【0315】
(実施形態154)
電子アセンブリは、繊維ウェブの一部と接触している、実施形態150に記載の研磨用物品。
【0316】
(実施形態155)
電子アセンブリは、繊維ウェブに部分的に埋め込まれる、実施形態150に記載の研磨用物品。
【0317】
(実施形態156)
研磨用部分を含む研磨用本体を含み、研磨用部分は、結合材料と、結合材料内に含まれる砥粒とを含む、実施形態97に記載の研磨用物品。
【0318】
(実施形態157)
結合材料は、有機材料、ガラス質材料、セラミックス材料、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0319】
(実施形態158)
電子アセンブリは、電子デバイスを含み、電子デバイスは、結合研磨用本体の結合材料に直接結合されている、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0320】
(実施形態159)
電子アセンブリは、研磨用本体の外面に直接結合される、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0321】
(実施形態160)
結合研磨用本体の外面は、結合研磨用本体の主表面である、実施形態159に記載の研磨用物品。
【0322】
(実施形態161)
電子アセンブリは、研磨用本体の内周領域内に配置される、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0323】
(実施形態162)
電子アセンブリは、研磨用本体の内側研磨用部分に配置される、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0324】
(実施形態163)
電子アセンブリは、少なくとも部分的に研磨用本体内に埋め込まれる、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0325】
(実施形態164)
電子アセンブリは、完全に結合研磨用本体内に埋め込まれ、結合研磨用本体の外面から離間している、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0326】
(実施形態165)
埋め込まれた電子アセンブリは、結合材料に直接結合される、実施形態164に記載の研磨用物品。
【0327】
(実施形態166)
電子アセンブリは、結合研磨用本体の総厚(T)の80%未満、または75%以下、または70%以下、または65%以下、または60%以下、または55%以下、または50%以下、または45%以下、または40%以下、または35%以下、または30%以下、または25%以下、または20%以下、または15%以下、または10%以下、または5%以下、または研磨用本体の総厚(T)の3%以下の深さ(DEA)で埋め込まれる、実施形態164に記載の研磨用物品。
【0328】
(実施形態167)
電子アセンブリは、研磨用本体の総厚(T)の少なくとも1%、または少なくとも2%、または少なくとも3%、または少なくとも5%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも15%、または少なくとも20%、または少なくとも25%、または少なくとも30%、または少なくとも40%、または研磨用本体の総厚(TB)の少なくとも50%の深さ(DEA)で埋め込まれる、実施形態164に記載の研磨用物品。
【0329】
(実施形態168)
本体は、内側研磨用部分および外側研磨用部分を含み、電子アセンブリは、少なくとも部分的に内側研磨用部分内に埋め込まれる、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0330】
(実施形態169)
内側研磨用部分および外側研磨用部分は、異なる結合材料を含む、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0331】
(実施形態170)
内側研磨用部分および外側研磨用部分は、同じ結合材料を含む、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0332】
(実施形態171)
外側研磨用部分は、ガラス質材料を含み、内側研磨用部分は、外側研磨用部分と本質的に同じであるガラス質材料を含む、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0333】
(実施形態172)
外側研磨用部分は、ガラス質材料を含み、内側研磨用部分は、有機材料を含む、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0334】
(実施形態173)
内側研磨用部分は、ガラス質材料を含む第1の部分と、有機材料を含む第2の部分とを含み、電子アセンブリは、第1の部分と第2の部分との間に配置される、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0335】
(実施形態174)
有機材料は、樹脂、フェノール樹脂、エポキシ、セメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0336】
(実施形態175)
電子アセンブリは、外側研磨用部分の内周壁と接触している、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0337】
(実施形態176)
電子アセンブリは、内側研磨用部分内に完全に埋め込まれ、外側研磨用部分から離間される、実施形態168に記載の研磨用物品。
【0338】
(実施形態177)
本体は、中央開口部と、中央開口部を画定する内周壁とを含み、電子アセンブリは、周壁の一部と接触している、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0339】
(実施形態178)
電子アセンブリは、内周壁に結合されている、実施形態177に記載の研磨用物品。
【0340】
(実施形態179)
セメント材料が、電子アセンブリの外面の少なくとも一部を覆う、実施形態175に記載の研磨用物品。
【0341】
(実施形態180)
セメント材料が、内周壁の少なくとも一部を覆い、電子アセンブリは、少なくとも部分的にセメント材料内に埋め込まれている、実施形態179に記載の研磨用物品。
【0342】
(実施形態181)
セメント材料は、ケイ酸カルシウム、酸化物、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態178に記載の研磨用物品。
【0343】
(実施形態182)
結合材料は、本質的に有機材料からなる、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0344】
(実施形態183)
結合材料は、有機材料およびガラス質材料を含む、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0345】
(実施形態184)
結合材料は、本質的にガラス質材料からなる、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0346】
(実施形態185)
本体は、非研磨用部分をさらに含む、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0347】
(実施形態186)
電子アセンブリは、研磨用部分と非研磨用部分との間に配置される、実施形態185に記載の研磨用物品。
【0348】
(実施形態187)
電子アセンブリは、非研磨用部分と接触している、実施形態185に記載の研磨用物品。
【0349】
(実施形態188)
電子アセンブリは、非研磨用部分から離間している、実施形態185に記載の研磨用物品。
【0350】
(実施形態189)
非研磨用部分は、布地、繊維、フィルム、織布材料、不織布材料、ガラス、ガラス繊維、セラミックス、ポリマー、樹脂、ポリマー、フッ素化ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、芳香族ポリアミド、変性フェノール樹脂、紙、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態185に記載の研磨用物品。
【0351】
(実施形態190)
本体を覆う非研磨用部分をさらに含む、実施形態156に記載の研磨用物品。
【0352】
(実施形態191)
電子アセンブリは、研磨用部分と非研磨用部分との間に配置される、実施形態190に記載の研磨用物品。
【0353】
(実施形態192)
電子アセンブリは、非研磨用部分と接触している、実施形態190に記載の研磨用物品。
【0354】
(実施形態193)
電子アセンブリは、非研磨用部分から離間される、実施形態190に記載の研磨用物品。
【0355】
(実施形態194)
非研磨用部分は、研磨用物品の外面を形成し、非研磨用部分は、本体の主表面を覆う、実施形態190に記載の研磨用物品。
【0356】
(実施形態195)
非研磨用部分は、布地、繊維、フィルム、織布材料、不織布材料、ガラス、ガラス繊維、セラミックス、ポリマー、樹脂、ポリマー、フッ素化ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、芳香族ポリアミド、変性フェノール樹脂、紙、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料を含む、実施形態190に記載の研磨用物品。
【0357】
(実施形態196)
研磨用物品は、超薄型ホイール、切断ホイール、または組み合わせホイールを含む、実施形態185に記載の研磨用物品。
【0358】
(実施形態197)
電子アセンブリは、少なくとも1つの電子デバイスを含み、電子デバイスは、データを含む区分けされた部分を含み、区分けされた部分は、アクセス制限されている、実施形態97に記載の研磨用物品。
【0359】
(実施形態198)
研磨用物品を形成するプロセスであって、
電子アセンブリに連結された研磨用本体前駆体を形成することと、
電子アセンブリに連結された研磨用本体前駆体に処理を施して研磨用物品を形成することとを含むプロセス。
【0360】
(実施形態199)
処理を施すことは、電子アセンブリに連結された研磨用本体前駆体に熱、圧力、またはそれらの組み合わせを施すことを含む、実施形態198に記載のプロセス。
【0361】
(実施形態200)
電子アセンブリに連結された研磨用本体前駆体を形成することは、
電子アセンブリをバッキングまたは繊維ウェブの一部の上に配置することと、
電子アセンブリの少なくとも一部およびバッキングまたは繊維ウェブの少なくとも一部を覆う研磨用コーティング層を配置することであって、研磨用コーティング層は前駆体結合材料を含むこととを含む、実施形態198に記載のプロセス。
【0362】
(実施形態201)
処理を施すことは、研磨用コーティング層および電子アセンブリを共硬化させるために加熱することを含む、実施形態198に記載のプロセス。
【0363】
(実施形態202)
研磨用コーティング層および電子アセンブリを共硬化させることは、少なくとも90℃、少なくとも95℃、少なくとも100℃、少なくとも105℃、少なくとも108℃、少なくとも110℃、少なくとも115℃、または少なくとも120℃の温度で実行される、実施形態201に記載のプロセス。
【0364】
(実施形態203)
研磨用コーティング層および電子アセンブリを共硬化させることは、185℃以下、180℃以下、175℃以下、170℃以下、165℃以下、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、140℃以下、 135℃以下、130℃以下、125℃以下、または120℃以下の温度で実行される、実施形態201に記載のプロセス。
【0365】
(実施形態204)
研磨用コーティング層および電子アセンブリを共硬化させることは、少なくとも0.5時間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも7時間、または少なくとも8時間実行される、実施形態201に記載のプロセス。
【0366】
(実施形態205)
研磨用コーティング層および電子アセンブリを共硬化することは、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5時間以下、4時間以下、3時間以下、または2時間以下実行される、実施形態201に記載のプロセス。
【0367】
(実施形態206)
研磨用コーティング層を配置することは、電子アセンブリの少なくとも一部およびバッキングまたは繊維ウェブの少なくとも一部の上に前駆体結合材料を含む第1の研磨用コーティング層を配置することを含む、実施形態200に記載のプロセス。
【0368】
(実施形態207)
研磨用コーティング層を配置することは、第1の研磨用コーティング層の上に第2の研磨用コーティング層を配置すること、第2の研磨用コーティング層の上に砥粒を配置すること、および砥粒および第2の研磨用コーティング層の少なくとも一部の上に第3の研磨用コーティング層を配置することを含む、実施形態200に記載のプロセス。
【0369】
(実施形態208)
処理を施すことは、研磨用コーティング層を加熱することを含み、研磨用コーティング層を加熱することは、第1の研磨用コーティング層を硬化することを含み、第2の研磨用コーティング層は、第1の研磨用コーティング層を硬化することの後に配置される、実施形態198に記載のプロセス。
【0370】
(実施形態209)
研磨用コーティング層を加熱することは、第2の研磨用コーティング層を硬化することを含み、第3の研磨用コーティング層は、第2研磨用コーティング層を硬化することの後に配置される、実施形態208に記載のプロセス。
【0371】
(実施形態210)
研磨用コーティング層を加熱することは、第3の研磨用コーティング層を硬化することを含み、第1、第2、および第3の研磨層を硬化することは、少なくとも110℃、少なくとも115℃、少なくとも120℃、少なくとも125℃、少なくとも130℃、少なくとも135℃、または少なくとも140℃の温度で実行される、実施形態208に記載のプロセス。
【0372】
(実施形態211)
研磨用コーティング層を加熱することは、第3の研磨用コーティング層を硬化することを含み、第1、第2、および第3の研磨層を硬化することは、145℃以下、140℃以下、135℃以下、130℃以下、125℃以下、または120℃以下の温度で実行される、実施形態208に記載のプロセス。
【0373】
(実施形態212)
研磨用コーティング層を加熱することは、第3の研磨用コーティング層を硬化することを含み、第1、第2、および第3研磨層を硬化することは、少なくとも0.5時間かつ8時間以下実行される、実施形態208に記載のプロセス。
【0374】
(実施形態213)
電子アセンブリを研磨用本体前駆体に連結することは、電子アセンブリを砥粒および結合材料前駆体を含む混合物と組み合わせることを含む、実施形態198に記載のプロセス。
【0375】
(実施形態214)
電子アセンブリを研磨用本体前駆体に連結することは、混合物および電子アセンブリをプレスすることを含む、実施形態213に記載のプロセス。
【0376】
(実施形態215)
プレスすることは、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃、少なくとも30℃、少なくとも50℃、少なくとも70℃、少なくとも80℃、または少なくとも90℃の温度で実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0377】
(実施形態216)
プレスすることは、160℃以下、150℃以下、140℃以下、130℃以下、120℃以下、110℃以下、100℃以下、90℃以下、70℃以下、60℃以下、50℃以下、または40℃以下の温度で実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0378】
(実施形態217)
プレスすることは、少なくとも0.3バール、少なくとも1バール、少なくとも3バール、少なくとも10バール、少なくとも15バール、少なくとも20バール、少なくとも25バール、少なくとも30バール、少なくとも35バール、少なくとも40バール、少なくとも45バールまたは少なくとも50バール、少なくとも60バール、少なくとも65バール、少なくとも70バール、少なくとも75バール、少なくとも80バール、少なくとも85バール、少なくとも90バール、少なくとも100バール、少なくとも120バール、少なくとも130バール、少なくとも135バール、少なくとも140バール、少なくとも150バール、少なくとも160バール、少なくとも170バール、または少なくとも180バールの圧力で実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0379】
(実施形態218)
プレスすることは、最大200バール、最大190バール、最大180バール、最大170バール、最大160バール、最大150バール、最大140バール、最大130バール、最大120バール、最大110バール、最大100バール、最大90バール、最大80バール、最大70バール、最大60バール、または最大50バールの圧力で実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0380】
(実施形態219)
プレスすることは、少なくとも10秒間、少なくとも30秒間、少なくとも1分間、少なくとも2分間、少なくとも5分間、または少なくとも10分間実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0381】
(実施形態220)
プレスすることは、30分間以下、20分間以下、15分間以下、10分間以下、または5分間以下実行される、実施形態213に記載のプロセス。
【0382】
(実施形態221)
形成することは、電子デバイスを研磨用前駆体本体の外面上に配置することを含む、実施形態198に記載のプロセス。
【0383】
(実施形態222)
処理を施すことは、研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化するための熱を含み、共硬化することは、少なくとも150℃、少なくとも155℃、少なくとも160℃、少なくとも165℃、少なくとも170℃、少なくとも175℃、少なくとも180℃、少なくとも190℃、少なくとも200℃、少なくとも210℃、少なくとも220℃、少なくとも230℃、少なくとも240℃、または少なくとも250℃の温度で行われる、実施形態221に記載のプロセス。
【0384】
(実施形態223)
研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、250℃以下、245℃以下、240℃以下、235℃以下、230℃以下、220℃以下、215℃以下、210℃以下、200℃以下、195℃以下、180℃以下、または170℃以下の温度で行われる、実施形態222に記載のプロセス。
【0385】
(実施形態224)
研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、少なくとも10時間、少なくとも12時間、少なくとも15時間、少なくとも18時間、少なくとも20時間、少なくとも30時間、少なくとも26時間、少なくとも28時間、少なくとも30時間、少なくとも32時間、少なくとも35時間、または少なくとも36時間行われる、実施形態222に記載のプロセス。
【0386】
(実施形態225)
研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化させることは、38時間以下、36時間以下、32時間以下、30時間以下、28時間以下、25時間以下、または21時間以下行われる、実施形態222に記載のプロセス。
【0387】
(実施形態226)
形成することは、非研磨用部分を電子アセンブリ上に配置することをさらに含む、実施形態221に記載のプロセス。
【0388】
(実施形態227)
研磨用物品を形成するプロセスであって、
電子アセンブリを研磨用物品の研磨用本体の上に配置することと、
少なくとも100℃の温度で電子アセンブリをプレスして、結合研磨用物品を形成することとを含むプロセス。
【0389】
(実施形態228)
温度は、少なくとも110℃、少なくとも120℃、少なくとも125℃、少なくとも130℃、少なくとも150℃、少なくとも150℃、または少なくとも160℃である、実施形態226に記載のプロセス。
【0390】
(実施形態229)
温度は、180℃以下、175℃以下、170℃以下、165℃以下、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、140℃以下、130℃以下、または125℃以下である、実施形態226に記載のプロセス。
【0391】
(実施形態230)
プレスすることは、少なくとも15分間、少なくとも20分間、少なくとも25分間、または少なくとも30分間行われる、実施形態226に記載のプロセス。
【0392】
(実施形態231)
プレスすることは、35分間以下、30分間以下、25分間以下、または20分間以下行われる、実施形態226に記載のプロセス。
【0393】
(実施形態232)
プレスすることは、少なくとも0.3バール、少なくとも1バール、少なくとも3バール、少なくとも10バール、少なくとも15バール、少なくとも20バール、少なくとも25バール、少なくとも30バール、少なくとも35バール、少なくとも40バール、少なくとも45バール、または少なくとも50バール、少なくとも60バール、少なくとも65バール、少なくとも70バール、少なくとも75バール、少なくとも80バール、少なくとも85バール、少なくとも90バール、少なくとも100バール、少なくとも120バール、少なくとも130バール、少なくとも135バール、少なくとも140バール、少なくとも150バール、少なくとも160バール、少なくとも170バール、または少なくとも180バールの力で行われる、実施形態226に記載のプロセス。
【0394】
(実施形態233)
プレスすることは、最大200バール、最大190バール、最大180バール、最大170バール、最大160バール、最大150バール、最大140バール、最大130バール、最大120バール、最大110バール、最大100バール、最大90バール、最大80バール、最大70バール、最大60バール、または最大50バールの圧力で行われる、実施形態226に記載のプロセス。
【0395】
(実施形態234)
電子アセンブリを研磨用本体の内周壁の表面に連結することを含む、研磨用物品を形成するプロセス。
【0396】
(実施形態235)
連結することは、電子アセンブリの少なくとも一部および内周壁の表面の少なくとも一部の上に結合材料を塗布することを含む、実施形態234に記載のプロセス。
【0397】
(実施形態236)
連結することは、電子アセンブリを内周壁の表面に結合することを含む、実施形態234に記載のプロセス。
【0398】
(実施形態237)
結合材料は、セメント材料、ポリマー材料、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態236に記載のプロセス。
【0399】
(実施形態238)
結合することは、40℃以下、例えば、35℃以下、または30℃以下、または25℃以下の温度でセメント材料を硬化させることを含む、実施形態236に記載のプロセス。
【0400】
(実施形態239)
結合材料は、ポリマーを含む接着剤を含む、実施形態236に記載のプロセス。
【0401】
(実施形態240)
ポリマーは、樹脂、エポキシ、フェノール樹脂、セメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態236に記載のプロセス。
【0402】
(実施形態241)
研磨用物品を形成するプロセスであって、
電子アセンブリを研磨用本体前駆体の上に配置することと、
電子アセンブリの少なくとも一部および研磨用本体前駆体の少なくとも一部の上に結合材料前駆体を含む結合材料を配置することと、
結合材料前駆体と電子アセンブリに処理を施すこととを含むプロセス。
【0403】
(実施形態242)
電子アセンブリは、結合研磨用本体前駆体の内側研磨用部分の上に配置され、内側研磨用部分は、結合研磨用本体前駆体の外側研磨用部分の第2の厚さよりも薄い第1の厚さを有する、実施形態241に記載のプロセス。
【0404】
(実施形態243)
内側研磨用部分の第1の厚さは、外側研磨用部分の第2の厚さの90%以下、80%以下、70%以下、60%以下、または外側研磨用部分の第2の厚さの50%以下である、実施形態242に記載のプロセス。
【0405】
(実施形態244)
内側研磨用部分の第1の厚さは、外側研磨用部分の第2の厚さの少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも45%、または外側研磨用部分の第2の厚さの少なくとも50%である、実施形態242に記載のプロセス。
【0406】
(実施形態245)
結合研磨用本体前駆体の外側研磨用部分は、ガラス質材料を含む結合材料を含む、実施形態242に記載のプロセス。
【0407】
(実施形態246)
結合研磨用本体前駆体の内側研磨用部分は、外側研磨用部分と同じ結合材料を含む、実施形態242に記載のプロセス。
【0408】
(実施形態247)
処理を施すことは、結合研磨用本体前駆体および電子アセンブリを共硬化するために加熱することを含む、実施形態242に記載のプロセス。
【0409】
(実施形態248)
共硬化は、90℃、少なくとも95℃、少なくとも100℃、少なくとも105℃、少なくとも108℃、少なくとも110℃、少なくとも115℃、または少なくとも120℃の温度で行われる、実施形態247に記載のプロセス。
【0410】
(実施形態249)
共硬化は、185℃以下、180℃以下、175℃以下、170℃以下、165℃以下、160℃以下、155℃以下、150℃以下、145℃以下、140℃以下、135℃以下、130℃以下、125℃以下、または120℃以下の温度で行われる、実施形態247に記載のプロセス。
【0411】
(実施形態250)
共硬化は、少なくとも0.5時間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも7時間、または少なくとも8時間行われる、実施形態247に記載のプロセス。
【0412】
(実施形態251)
共硬化は、8時間以下、7時間以下、6時間以下、5時間以下、4時間以下、3時間以下、または2時間以下行われる、実施形態247に記載のプロセス。
【0413】
(実施形態252)
研磨用物品は、内側研磨用部分および外側研磨用部分を含む研磨用本体を含み、内側研磨用部分および外側研磨用部分は、実質的に同じ厚さを有する、実施形態241に記載のプロセス。
【0414】
(実施形態253)
結合研磨用物品は、内側研磨用部分および外側研磨用部分を含む結合研磨用本体を含み、内側研磨用部分および外側研磨用部分は異なる結合材料を含む、実施形態241に記載のプロセス。
【0415】
(実施形態254)
研磨用部分と、研磨用部分に連結された電子アセンブリとを含み、電子アセンブリは可撓性電子デバイスを含む、研磨用物品。
【0416】
(実施形態255)
可撓性電子デバイスは、本質的に可撓性材料からなる基板を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0417】
(実施形態256)
可撓性電子デバイスは、本質的に有機材料からなる基板を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0418】
(実施形態257)
可撓性電子デバイスは、本質的にプラスチック材料からなる基板を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0419】
(実施形態258)
可撓性電子デバイスは、本質的にポリマーからなる基板を含む、実施形態158に記載の研磨用物品。
【0420】
(実施形態259)
可撓性電子デバイスは、ポリエステル、PET、PEN、ポリイミド、ポリイミド‐フルオロポリマー、PEEK、および導電性ポリエステルからなる群から選択される少なくとも1つの材料から本質的になる基板を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0421】
(実施形態260)
研磨用物品は、コーティングされた研磨用物品、不織布研磨用物品、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0422】
(実施形態261)
可撓性電子デバイスは、電子デバイスの厚さの最大13倍の曲げ半径を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0423】
(実施形態262)
可撓性電子デバイスは、電子デバイスの厚さの最大5倍の曲げ半径を含む、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0424】
(実施形態263)
可撓性電子デバイスは、パッケージに封入される、実施形態254に記載の研磨用物品。
【0425】
(実施形態264)
研磨用部分と、研磨用部分に連結された電子アセンブリとを含み、電子アセンブリは、パッケージに封入された電子デバイスを含む、研磨用物品。
【実施例1】
【0426】
本明細書の実施形態に開示されるように、代表的な切断ホイールS1が形成された。簡単に述べると、砥粒と結合材料を含む混合物を型に入れ、プレスしてグリーン体を形成した。表1に開示されている電子アセンブリ1~3または4~6を、グリーン体の内周領域の表面上に配置した。ホイールサンプルのセットS1は、電子アセンブリ1~3を使用して形成され、別のセットは電子アセンブリ4~6で形成された。RFIDおよびNFCタグは、ポリイミドまたはPENで作られた保護層内に封入された。温度センサを取り囲む保護層には、本体の表面の温度を検出するための感知素子用の開口部があった。そうでなければ、温度センサは保護層で覆われていた。電子アセンブリを備えたグリーン体を積み重ね、最高180℃の温度で16時間硬化させて、最終的に形成される切断ホイールを形成した。電子アセンブリは、各ホイールの表面に接着された。
【表1】
【0427】
本明細書に記載の実施形態に従って、追加の切断ホイールS2が形成された。つまり、ホイールS1と同じ方法でグリーン体を成形した。グリーン体を積み重ね、ホイールS1について述べたのと同じ条件で硬化させた。最終的に形成されるホイール本体の内周領域の表面に、RFIDタグ、NFCタグ、および温度センサを配置した。内周領域を覆うようにブロッター紙を配置し、吸取紙、タグ、および本体に0.2~3バールの圧力を約150℃の温度で20~30分間印加して、最終的に形成されるホイールS2を形成した。
【0428】
ホイールサンプルS1およびS2を、タグおよびセンサの可読性についてテストした。成形プロセスを行わなかったものと比較して、タグとセンサの可読性は成形プロセスの影響を受けなかった。
【実施例2】
【0429】
異なる電子アセンブリが使用されたことを除いて、サンプルS1と同じ方法でさらなる切断ホイールサンプルが形成された。ホイールサンプルS3は、サンプルS1で説明したのと同じ電子デバイスと保護層を含み、保護層に加えて疎水性層を含む電子アセンブリを使用して形成された。ホイールサンプルS4は、RFID、NFC、および温度センサのそれぞれが疎水性層に封入された電子アセンブリを使用して形成された。すべてのサンプルの疎水性層は、フッ素化シランでできていた。
【0430】
サンプルS3およびS4は、8.5~9.5のpHを有する水ベースの冷却剤に8日間浸され、タグおよびセンサの可読性は、リーダーを使用することによってテストされた。別のホイールサンプルセットS1およびS2に、通常の動作条件下で同様のクーラントを20~30分間噴射した。クーラントの流量は、0.2~5m/時であった。各テスト後のタグとセンサの可読性は、テスト前と比較して影響を受けなかった。さらに、ホイールサンプルS3およびS4に、冷却剤と砥粒を含むスラリーを、ノズルを使用して垂直方向に20~30分間噴射した。スラリーの流速は0.2~1m/時であった。タグとセンサの可読性は、テスト前と比較してテスト条件の影響を受けなかった。
【実施例3】
【0431】
砥石車サンプルS5およびS6は、本明細書の実施形態に従って形成された。サンプルS5を形成するために、砥粒および有機結合材料を含む混合物の半分を型内に配置し、プレスして、第1のグリーン体を成形した。RFIDタグを含む電子アセンブリが第1のグリーン体上に配置され、残りの混合物で覆われた。RFIDタグは、熱障壁の層と圧力障壁の層を含むパッケージ内に含まれた。各層の厚さは約80ミクロンで、ポリイミドで作製された。混合物をプレスして、総厚の50%の深さに電子アセンブリが埋め込まれた総厚を有するグリーン体を成形した。次に、グリーン体を加熱して、160℃の温度で24時間硬化させて、砥石車を形成した。サンプルS6は、NFCタグと温度センサを含む電子アセンブリが20%の深さに埋め込まれたことを除いて、S5と同じ方法で形成された。
【0432】
ホイールをグラインダーで動作させ、2800rpmの速度で20~30分間走らせた。研磨作業の最後にタグの可読性をテストしたところ、タグは完全に機能していた。
【実施例4】
【0433】
砥石車サンプルS7は、本明細書に記載された実施形態に従って形成された。手短に言えば、ビトリファイドホイールの内周壁にRFIDタグを配置した。カルシウムベースのケイ酸塩を含むセメント材料を電子アセンブリおよび内周壁の露出面全体に塗布し、室温で30分間硬化させてサンプルS7を形成した。RFIDタグの可読性をテストしたが、ビトリファイドホイールに取り付ける前のRFIDタグの可読性と比較して違いは観察されなかった。
【0434】
「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)、」またはそれらの他の変形の用語は、非排他的な包含を網羅することを意図している。例えば、構成のリストを含む方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの構成のみに限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない、またはそのような方法、物品、または装置に固有の他の構成を含み得る。さらに、反対に明確に述べられていない限り、「または」は、排他的論理和ではなく包含的論理和を指す。例えば、条件AまたはBは、Aは真(または存在)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在)、およびAとBの両方が真(または存在)のいずれかによって満たされる。
【0435】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書で説明される要素および構成要素を説明するために使用される。これは、単に便宜上、および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、他の意味であることが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、または単数形を含み、複数形も含むように、またはその逆も含むと読まれるべきである。例えば、本明細書で単一のアイテムが説明されている場合、単一のアイテムの代わりに複数のアイテムを使用することができる。同様に、複数のアイテムが本明細書で説明されている場合、単一のアイテムがその複数のアイテムの代わりに使用することができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6