(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】パレット棚装置
(51)【国際特許分類】
B66F 9/24 20060101AFI20221202BHJP
B66F 9/14 20060101ALI20221202BHJP
B66F 9/08 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
B66F9/24 U
B66F9/14 J
B66F9/08 L
(21)【出願番号】P 2020547479
(86)(22)【出願日】2018-11-29
(86)【国際出願番号】 IL2018051304
(87)【国際公開番号】W WO2019106669
(87)【国際公開日】2019-06-06
【審査請求日】2021-11-18
(32)【優先日】2017-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520183391
【氏名又は名称】ソフトエンリフト リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ピチャ,ギー
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-171807(JP,A)
【文献】特公昭50-004948(JP,B1)
【文献】特開2007-153521(JP,A)
【文献】特開2003-063406(JP,A)
【文献】特開2013-136435(JP,A)
【文献】特開2016-124679(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0263565(US,A1)
【文献】特開平07-010208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/24
B66F 9/14
B66F 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み込みモード、荷降ろしモード、及び休止/輸送モードで動作するように構成されている、棚構造内のパレットの棚ラッキングのためのパレット棚装置であって、
移動することができるプラットフォームであって、前記積み込みモードにあるとき、前記棚構造の少なくとも1つの選択された棚からの前記パレットの積み込みを可能にするように位置付けられるように構成され、前記荷降ろしモードにあるとき、前記少なくとも1つの選択された棚への前記パレットの荷下ろしを可能にするように位置付けられるように構成されている、前記プラットフォームと、
前記プラットフォームを輸送し、かつ位置付けるための輸送装置と、
少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造であって、少なくとも前記休止/輸送モードにあるときに前記プラットフォームに載置され、前記積み込みモード及び前記荷降ろしモードのうちの少なくとも1つにあるときに展開され、前記パレットを支え、前記パレットに到達し、かつ係合するように構成されている、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造と、
少なくとも1つのホールドに対して前記パレット棚装置を一時的に安定させるための少なくとも1つの展開可能なアンカーであって、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、前記安定させるために、前記積み込みモード及び前記荷降ろしモードのうちの少なくとも1つで展開され、前記少なくとも1つのホールドに係合し、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、
前記少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つが、地面から離れて、かつ天井から離れて配置されていることと、
前記少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つが、前記棚構造の凸包によって限定された容積の内側に配置されていることと、
前記積み込みモードにあるか、又は前記荷降ろしモードにある間に、少なくともモードを前記休止/輸送モードに変更する前に、前記容積が、前記プラットフォームと前記少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つとの間に設けられていることと、
前記積み込みモード及び前記荷降ろしモードのうちの少なくとも1つの間に、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が最初に前記パレットに係合した後に、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの少なくとも1つが、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の高さを変更するように構成されていることと、のうちの少なくとも1つを特徴とする、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーと、を備える、パレット棚装置。
【請求項2】
前記容積の底部が、前記棚構造の最も低い棚の下の地面から離れて設けられている、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項3】
前記休止/輸送モードにある間に、
前記プラットフォームが、前記棚構造の前記包によって限定された制限容積の外側に設けられていることと、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造が展開されておらず、前記制限容積の外側に設けられていることと、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが展開されておらず、前記制限容積の外側に設けられていることと、のうちの少なくとも1つをさらに特徴とする、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を前記プラットフォームに載置するための架台をさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項5】
前記架台が、
前記プラットフォームに対する前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回を可能にする垂直傾斜ジョイントと、
前記プラットフォームに対する前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直位置の調整を可能にするための架台高さ調整機構と、のうちの少なくとも1つを備える、請求項4に記載のパレット棚装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の少なくとも近位側が、前記架台によって前記プラットフォームに載置され、前記架台の水平移動が、前記プラットフォームに対して、前記棚構造に向かい、また、前記棚構造から離れるように狭められている、請求項4に記載のパレット棚装置。
【請求項7】
補助プラットフォームと、前記補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構と、をさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項8】
前記プラットフォームに対する前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの垂直位置の調整を可能にするための架台高さ調整機構と、
補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構と、のうちの少なくとも1つが、
ピストンジャッキと、
ボトルジャッキと、
トロリージャッキと、
伸縮式ジャッキと、
ジャッキネジと、
ビレットジャッキと、
ダイヤモンド型ジャッキと、
シザーズジャッキと、
ウインチジャッキと、から成るリストから選択される、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも2つのパレット支え構造の間の横幅を選択的に調整するためのパレット支え構造サイドシフタ、をさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項10】
前記パレット支え構造サイドシフタが、前記少なくとも2つのパレット支え構造のうちの1つの横方向シフトのための機構を備える、請求項9に記載のパレット棚装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開方向を変更するための積み込み/荷降ろし方向変更機構、をさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項12】
前記積み込み/荷降ろし方向変更機構が、
反対方向の延在機構を備える、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つと、
横方向に旋回可能なジョイントを備える、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つを前記プラットフォームに載置するための架台と、
垂直方向に旋回可能なジョイントを備える、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つを前記プラットフォームに載置するための架台と、
横方向に旋回可能なプレートを備える、前記プラットフォームと、
前記補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を備え、横方向に旋回可能な機構を備える補助プラットフォームと、から成るリストから選択される、請求項11に記載のパレット棚装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた支えジャッキを備え、前記支えジャッキが、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、前記支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する前記少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーと、
前記輸送装置と、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造と、
前記プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回を可能にするために、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を前記プラットフォームに載置するための架台に含まれる、垂直傾斜ジョイントと、
前記プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の前記垂直旋回の調整を可能にするために、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を前記プラットフォームに載置するための架台に含まれる、架台高さ調整機構と、
補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構と、から成るリストのうちの少なくとも1つの移動によって展開される、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が、展開されていないとき、前記支えジャッキが保管のために入れ子にされる空洞を備える、請求項13に記載のパレット棚装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、展開されると、前記パレット棚装置を前記少なくとも1つのホールドに対して安定させるために、前記パレット棚装置の傾斜場所と前記少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項17】
前記傾斜場所が、
前記プラットフォームと、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つを前記プラットフォームに載置するための架台と、
補助プラットフォームであって、前記補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を備える、前記補助プラットフォームと、
前記輸送装置と、から成るリストから選択された1つに設けられている、請求項16に記載のパレット棚装置。
【請求項18】
前記傾斜ステーブが、前記少なくとも1つのホールドと係合するために展開するように構成されたホールド支持ジャッキを備える、請求項16に記載のパレット棚装置。
【請求項19】
前記傾斜ステーブが、前記ホールド支持ジャッキが展開されていないときに前記ホールド支持ジャッキが入れ子にされる空洞を備える、請求項18に記載のパレット棚装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つの選択されたパレットを垂直に支持するために、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキをさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項21】
前記パレット棚装置が、展開されていないときに、前記積荷支持ジャッキが入れ子にされる空洞を備える、請求項20に記載のパレット棚装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、前記支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する前記少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、前記支えジャッキと、
前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に支持するために、積荷支持ベースと前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキと、
のうちの少なくとも1つが、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直方向に昇降させるようにさらに構成されている、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項23】
前記積荷支持ベースが、
前記プラットフォームと、
前記輸送装置と、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つを前記プラットフォームに載置するための架台と、
補助プラットフォームであって、前記補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を備える、前記補助プラットフォームと、
展開されると、前記パレット棚装置を前記少なくとも1つのホールドに対して安定させるときに、前記パレット棚装置の傾斜場所と前記少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブ、を備える前記少なくとも1つの展開可能なアンカーと、から成るリストから選択される1つに設けられている、請求項20に記載のパレット棚装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、前記支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する前記少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、前記支えジャッキと、
前記少なくとも1つのホールドと係合するために展開するように構成された、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの傾斜ステーブのホールド支持ジャッキであって、展開されると、前記少なくとも1つのホールドに対して前記パレット棚装置を安定させるために、前記パレット棚装置の傾斜場所と前記少なくとも1つのホールドとの間に設定される、前記ホールド支持ジャッキと、
前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に支持するために、積荷支持ベースと前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキと、のうちの少なくとも1つが、
ダイヤモンド型ジャッキと、
ビレットジャッキと、
トロリージャッキと、
伸縮式ジャッキと、
ジャッキスクリューと、
ヒンジ付きジャッキと、
ボトルジャッキと、
ウインチジャッキと、
流体流ジャッキと、
電磁ジャッキと、から成るリストから選択される1つを備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項25】
前記傾斜ステーブが、展開されると、前記パレット棚装置を安定させるために引き出され、展開されないときは引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを備える、請求項16に記載のパレット棚装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが、アンカーベース要素及び少なくとも1つのアンカー安定化要素を備え、前記展開可能なアンカーが展開されていないときに、前記アンカーベース要素が、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーを除いて、前記パレット棚装置から物理的に取り外されており、前記パレット棚装置を安定させるために前記展開可能なアンカーが展開されると、前記アンカーベース要素が、前記少なくとも1つのアンカー安定化要素によって、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーを除いて、前記パレット棚装置によって係合される、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項27】
前記アンカーベース要素が可動である、請求項26に記載のパレット棚装置。
【請求項28】
前記アンカー安定化要素が、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーが展開されていないとき、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーを除く前記パレット棚装置と、
前記アンカーベース要素と、のうちの1つに取り付けられる、請求項26に記載のパレット棚装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのホールドの選択されたホールドが、
前記棚構造の棚に配置されている、前記選択されたホールドと、
前記棚構造の垂直直立柱上に配置されている、前記選択されたホールドと、
地面に配置されている、前記選択されたホールドと、
天井に配置されている、前記選択されたホールドと、
前記パレット棚装置が前記棚構造と前記別の棚構造との間に設けられるように、別の棚構造の棚の下に配置されている、前記選択されたホールドと、
上述のいずれかによって支持されている構造の表面に配置されている、前記選択されたホールドと、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの磁性部分に抗力/反発力を加える磁界と、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーに反発力を加える流体流と、のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開が、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の前記棚構造への水平移動を含む、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の遠位側と、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の近位側と、のうちの少なくとも1つの垂直移動を実行するためのパレット支え構造リフト機構をさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造がビームを備え、前記パレットの前記支え、前記パレットへの到達、及び係合のための前記ビームの展開が、
前記輸送装置と、
前記ビームを前記プラットフォームに載置するための架台と、
前記ビームを前記プラットフォームに載置するための架台の垂直傾斜ジョイントと、
前記ビームを前記プラットフォームに載置するための架台の架台高さ調整機構と、
補助プラットフォームと前記プラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構と、
引き込み式に延在可能な前記ビームと、のうちの少なくとも1つを操作することによって操作される、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項33】
前記パレットの前記支え、前記パレットへの到達、及び係合のために延在するように構成された、引き込み式に延在可能なビームを備える、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造と、
展開されると、前記パレット棚装置を安定させるために引き出され、展開されないときは引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを備える、前記少なくとも1つの展開可能なアンカーと、のうちの少なくとも1つが、
折りたたみ可能なセグメント化されたビームと、
シザーズビームと、
アコーディオンビームと、
垂直平行四辺形ビームと、
水平平行四辺形ビームと、
nバー水平平行四辺形ビームと、
サイドレール及びロックビームと、
伸縮式ビームと、
ドロワビームと、から成るリストから選択された少なくとも1つを備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項34】
前記積み込みモード及び前記荷降ろしモードでの前記パレットの移動を容易にするために、前記選択された棚の上の場所と前記プラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、前記少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りで前記パレットを支えるように構成されたパレットコンベヤをさらに備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項35】
重力移動パレットコンベヤをさらに含み、前記プラットフォームに対する前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回が、前記積み込みモード及び前記荷降ろしモードにおいて、前記選択された棚の上の場所と前記プラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の周りの前記パレットの重力スライドを誘発するためにアクティベートされる、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項36】
前記垂直旋回が、
指定された旋回ドライブと、
前記少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられ、前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、垂直拡張のための支持ベースとして機能する前記少なくとも1つのホールドに係合するように展開するように構成されている、前記支えジャッキと、
前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に支持するために、積荷支持ベースと前記少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキと、から成るリストから選択された少なくとも1つによってアクティベートされる、請求項35に記載のパレット棚装置。
【請求項37】
前記重力スライドのアクティベーション、ディアクティベーション、速度、加速及び方向が、前記垂直旋回を変更し、それによってパレット移動を制御するように動作可能な制御装置によって制御される、請求項35に記載のパレット棚装置。
【請求項38】
前記パレットコンベヤが能動型パレットコンベヤであり、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の周りに前記能動型パレットコンベヤを移動させるためのコンベヤ可動要素を備える、請求項34に記載のパレット棚装置。
【請求項39】
前記コンベヤ可動要素が、
ホイールと、
キャタピラトラックと、
線路用ホイールと、から成るリストから選択される少なくとも1つを備える、請求項38に記載のパレット棚装置。
【請求項40】
前記能動型パレットコンベヤが、前記パレットを遠隔に配置された棚から取り外し可能に搬送するために、前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造から取り外し可能であり、前記能動型パレットコンベヤが、前記遠隔に配置された棚に到達するための可動手段、をさらに備える、請求項38に記載のパレット棚装置。
【請求項41】
前記可動手段が前記コンベヤ可動要素を備える、請求項40に記載のパレット棚装置。
【請求項42】
前記パレットコンベヤが、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のビームの上を走行するトロリーと、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のビームの下を走行する吊り下げ用トロリーと、
コンベヤベルトと、
前記少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の上に設定された転動要素と、
折りたたみ可能なセグメント化されたビームと、
折りたたみ可能なシザーズビームと、
折りたたみ可能なアコーディオンビームと、
折りたたみ可能な水平平行四辺形ビームと、
折りたたみ可能なnバー水平平行四辺形ビームと、
引き込み式に延在可能なドロワビームと、
引き込み式に延在可能な伸縮式ビームと、
引き込み式に延在可能なサイドレール及びロックビームと、から成るリストから選択される少なくとも1つを備える、請求項34に記載のパレット棚装置。
【請求項43】
前記輸送装置が、前記プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを備える、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項44】
前記パレットリフトが、
シザーズリフト機構と、
ジャッキネジリフト機構と、
伸縮式リフト機構と、
前記プラットフォームを上から巻き上げるように構成されたクレーンと、
マスト及び、それに沿って走行する、前記プラットフォームを前記マストに沿って昇降させるための、垂直台車と、
前記プラットフォームをマストに沿って昇降させるためのロープ付き台車と、
マスト、台車、及びカウンターバランスを備える、ロープ付き台車エレベータ構造であって、前記台車が、前記マストに沿って前記マスト内を走行し、前記カウンターバランスが前記マストに沿って移動可能であり、オーバーヘッドプーリーを介して前記台車にロープでつながれている、前記ロープ付き台車エレベータ構造と、から成るリストから選択される少なくとも1つを備える、請求項43に記載のパレット棚装置。
【請求項45】
前記輸送装置が地上移動部を含む、請求項1に記載のパレット棚装置。
【請求項46】
前記地上移動部が、
地面の係合のためのホイールと、
連続的なキャタピラトラックと、
線路用ホイールと、のうちの少なくとも1つを備える、請求項45に記載のパレット棚装置。
【請求項47】
前記地上移動部が2つのホイールの垂直なセットを備え、各垂直なセットが、他のセットの整列に対して垂直な方向に移動するように整列され、摩擦を避けるために他のセットが地面より上に上げられている間に、前記垂直なセットの1つがアクティベートされ、地面にインターフェースする、請求項45に記載のパレット棚装置。
【請求項48】
前記地上移動部が、ホイール速度方向変更機構による操縦を含み、前記機構が、
長方形に配置された4つのホイールのセットと、
差動操縦であって、前記セットの2つの反対に設けられたホイールの第1の対を、
直線進行のために、前記第1の対のホイールを同じ速度で同じ方向に駆動することと、
所定の位置でスピンするために、前記第1の対のホイールを同じ速度で反対方向に駆動することと、
ターンの間、異なる速度で前記第1対のホイールを駆動することと、からなるリストから選択された方法で、アクティベートさせるように構成された前記差動操縦と、を備え、
前記2つの反対に設けられたホイールの第2の対が、
滑ることが可能であることと、
受動的に操縦することが可能であることと、から成るリストから選択された方法で動作するように構成されているか、又は、
前記第1の対によって誘発される操縦をエミュレートする方法で駆動される、請求項45に記載のパレット棚装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、パレット及びスキッドラッキング及び棚のためのジャッキ及びリフトに関し、特に、保管構内の狭い通路のために関節式に連結されたリフトトラック及びジャッキに関する。
【発明の概要】
【0002】
したがって、本発明の一態様によれば、棚構造内のパレットの棚ラッキングのためのパレット棚装置が提供される。パレットは空であるか、パレットユニット積荷の一部であってもよい。パレット棚装置は、積み込みモード、荷降ろしモード、及び休止/輸送モードで動作するように構成されている。パレット棚装置は、プラットフォーム、プラットフォームを輸送し、かつ位置付けるための輸送装置、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造、及び少なくとも1つのホールドに対してパレット棚装置を一時的に安定させるための少なくとも1つの展開可能なアンカーを含む。移動することができるプラットフォームは、積み込みモードにあるとき、棚構造の少なくとも1つの選択された棚からのパレットの積み込みを可能にするように位置付けられるように構成され、荷降ろしモードにあるとき、少なくとも1つの選択された棚へのパレットの荷下ろしを可能にするように位置付けられるように構成されている。少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は少なくとも休止/輸送モードにあるときにプラットフォームに載置され、積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つにあるときに展開され、パレットを支え、パレットに到達し、かつ係合するように構成されている。少なくとも1つの展開可能なアンカーは、安定化のために、積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つで展開され、少なくとも1つのホールドに係合し、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つが、(i)地面から離れて、かつ天井から離れて配置されていることと、(ii)少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つが、棚構造の凸包によって限定された容積(「容積」)の内側に配置されていることと、(iii)積み込みモードにあるか、又は荷降ろしモードにある間に、少なくともモードを休止/輸送モードに変更する前に、容積が、プラットフォームと少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つとの間に設けられていることと、(iv)積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つの間に、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が最初にパレットに係合した後に、少なくとも1つの展開可能なアンカーの少なくとも1つが、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の高さを変更するように構成されていることと、のうちの少なくとも1つを特徴とする。
【0003】
容積の底部は、棚構造の最も低い棚の下の地面から離れて設けられてもよい。
【0004】
パレット棚装置は、休止/輸送モードにある間に、プラットフォームが、棚構造の包によって限定された制限容積の外側に設けられていることと、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造が展開されておらず、制限容積の外側に設けられていることと、少なくとも1つの展開可能なアンカーが展開されておらず、制限容積の外側に設けられていることと、のうちの少なくとも1つをさらに特徴としてもよい。
【0005】
パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台をさらに含んでもよい。架台は、(i)少なくとも1つの選択されたパレット支え構造のプラットフォームに対する垂直旋回を可能にする垂直傾斜ジョイントと、(ii)プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直位置の調整を可能にするための架台高さ調整機構と、のうちの少なくとも1つを備えてもよい。少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の少なくとも近位側は、架台によってプラットフォームに載置され、架台の水平移動は、プラットフォームに対して、棚構造に向かい、また、棚構造から離れるように狭められている。
【0006】
パレット棚装置は、補助プラットフォームと、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構をさらに含んでもよい。
【0007】
(i)プラットフォームに対する少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの垂直位置の調整を可能にするための架台高さ調整機構と、(ii)補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構と、のうちの少なくとも1つが、ピストンジャッキ、ボトルジャッキ、トロリージャッキ、伸縮式ジャッキ、ジャッキネジ、ビレットジャッキ、ダイヤモンド型ジャッキ、シザーズジャッキ、及び/又はウインチジャッキを特徴としてもよい。
【0008】
パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも2つのパレット支え構造の間の横幅を選択的に調整するためのパレット支え構造サイドシフタをさらに含んでもよい。サイドシフタは、少なくとも2つのパレット支え構造のうちの1つの横方向シフトのための機構を含んでもよい。
【0009】
パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開方向を変更するための積み込み/荷降ろし方向変更機構をさらに含んでもよい。積み込み/荷降ろし方向変更機構は、反対方向の延在機構を含む、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つ、横方向に旋回可能なジョイントを有する、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つをプラットフォームに載置するための架台、垂直方向に旋回可能なジョイントを有する、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つをプラットフォームに載置するための架台、横方向に旋回可能なプレートを有する、プラットフォーム、及び/又は補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を有し、横方向に旋回可能な機構を含む補助プラットフォームを特徴としてもよい。
【0010】
少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた、支えジャッキであって、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、支えジャッキを含んでもよい。支えジャッキは、展開されていないときに、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の空洞内に保管するために入れ子になってもよい。
【0011】
少なくとも1つの展開可能なアンカーは、(i)少なくとも1つの展開可能なアンカー、(ii)輸送装置、(iii)少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造、(iv)プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回を可能にするために、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台に含まれる、垂直傾斜ジョイント、(v)プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回の調整を可能にするために、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台に含まれる、架台高さ調整機構、及び/又は(vi)補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構によって展開されてもよい。
【0012】
少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されると、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるために、パレット棚装置の傾斜場所と少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを含んでもよい。傾斜場所が、輸送装置、プラットフォーム、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つをプラットフォームに載置するための架台、及び/又は補助プラットフォームであって、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を含む、補助プラットフォーム、に設けられてもよい。傾斜ステーブは、少なくとも1つのホールドと係合するために展開するように構成されたホールド支持ジャッキを含んでもよく、ホールド支持ジャッキが展開されていないときにホールド支持ジャッキが入れ子にされる空洞をさらに含んでもよい。傾斜ステーブは、展開されると、パレット棚装置を安定させるために引き出され、展開されないときは引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを含んでもよい。
【0013】
パレット棚装置は、少なくとも1つの選択されたパレットを垂直に支持するために、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキをさらに含んでもよい。積荷支持ジャッキは、パレット棚装置の空洞内に展開されていないときに、入れ子になってもよい。
【0014】
支えジャッキ及び/又は積荷支持ジャッキは、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直方向に昇降させるようにさらに構成されてもよい。
【0015】
積荷支持ベースは、(i)プラットフォーム、(ii)輸送装置、(ii)少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つをプラットフォームに載置するための架台、(iii)補助プラットフォームであって、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を含む、補助プラットフォーム、及び/又は(iv)展開されると、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるときに、パレット棚装置の傾斜位置と少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを含む少なくとも1つの展開可能なアンカー、に設けられてもよい。
【0016】
支えジャッキ、少なくとも1つの展開可能なアンカーの傾斜ステーブのホールド支持ジャッキ、及び/又は積荷支持ジャッキは、ダイヤモンド型ジャッキ、ビレットジャッキ、トロリージャッキ、伸縮式ジャッキ、ジャッキネジ、ヒンジ付きジャッキ、ボトルジャッキ、ウインチジャッキ、流体流ジャッキ、及び/又は電磁ジャッキを含んでもよい。
【0017】
少なくとも1つの展開可能なアンカーは、可動であってもよいアンカーベース要素及び少なくとも1つのアンカー安定化要素を含んでもよく、展開可能なアンカーが展開されていないときに、アンカーベース要素は、少なくとも1つの展開可能なアンカーを除いて、パレット棚装置から物理的に取り外されており、パレット棚装置を安定させるために展開可能なアンカーが展開されると、アンカーベース要素が、少なくとも1つのアンカー安定化要素によって、少なくとも1つの展開可能なアンカーを除いて、パレット棚装置によって係合される。アンカー安定化要素は、少なくとも1つの展開可能なアンカーが展開されていないとき、アンカーベース要素又は少なくとも1つの展開可能なアンカーを除くパレット棚装置のいずれかに取り付けられてもよい。
【0018】
少なくとも1つのホールドの選択されたホールドは(i)、棚構造の棚に配置されている、選択されたホールド、(ii)棚構造の垂直直立柱上に配置されている、選択されたホールド、(iii)地面に配置されている、選択されたホールド、(iv)天井に配置されている、選択されたホールド、(v)パレット棚装置が棚構造と別の棚構造との間に設けられるように、別の棚構造の棚の下に配置されている、選択されたホールド、(vi)上述のいずれかによって支持されている構造の表面に配置されている、選択されたホールド、(vii)少なくとも1つの展開可能なアンカーの磁性部分に抗力/反発力を加える磁界、及び/又は(viii)少なくとも1つの展開可能なアンカーに反発力を加える流体流を特徴としてもよい。
【0019】
少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の棚構造への水平移動を含んでもよい。
【0020】
パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の遠位側、及び/又は少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の近位側、の垂直移動を実行するためのパレット支え構造リフト機構をさらに含んでもよい。
【0021】
少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造はビームを含んでもよく、パレットの支え、パレットへの到達、及び係合のためのビームの展開は、(i)輸送装置、(ii)ビームをプラットフォームに載置するための架台、(iii)ビームをプラットフォームに載置するための架台の垂直傾斜ジョイント、(iv)ビームをプラットフォームに載置するための架台の架台高さ調整機構、(v)補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構、及び/又は(vi)引き込み式に延在可能なビームを操作することによって操作される。
【0022】
引き込み式に延在可能なビーム及び/又は、引き込み式に延在可能なスパーを含む、少なくとも1つの展開可能なアンカーを含む、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、折りたたみ可能なセグメント化されたビーム、シザーズビーム、アコーディオンビーム、垂直平行四辺形ビーム、水平平行四辺形ビーム、nバー水平平行四辺形ビーム、サイドレール及びロックビーム、伸縮式ビーム、及び/又はドロワビームを含んでもよい。
【0023】
パレット棚装置は、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りでパレットを支えるように構成されたパレットコンベヤをさらに含んでもよい。パレットコンベヤは、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の周りに能動型パレットコンベヤを移動させるためのコンベヤ可動要素を含む能動型パレットコンベヤであってもよい。コンベヤ可動要素は、ホイール、キャタピラトラック、及び/又は線路用のホイールを含んでもよい。能動型パレットコンベヤは、パレットを遠隔に配置された棚から取り外し可能に搬送するために、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造から取り外し可能であってもよく、能動型パレットコンベヤは、遠隔に配置された棚に到達するための可動手段をさらに含む。可動手段は、コンベヤ可動要素を含んでもよい。パレットコンベヤは、(i)少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のビームの上を走行するトロリー、(ii)少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のビームの下を走行する吊り下げ用トロリー、(iii)コンベヤベルト、(iv)少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の上に設定された転動要素、(v)折りたたみ可能なセグメント化されたビーム、(vi)折りたたみ可能なシザーズビーム、(vii)折りたたみ可能なアコーディオンビーム、(viii)折りたたみ可能な水平平行四辺形ビーム、(ix)折りたたみ可能なnバー水平平行四辺形ビーム、(x)引き込み式に延在可能なドロワビーム、(xi)引き込み式に延在可能な伸縮式ビーム、ならびに/又は(xii)引き込み式に延在可能なサイドレール及びロックビームを含んでもよい。
【0024】
重力移動パレットコンベヤをさらに含んでもよく、プラットフォームに対する少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回が、積み込みモード及び荷降ろしモードにおいて、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の周りのパレットの重力スライドを誘発するためにアクティベートされる。垂直旋回は、(i)指定された旋回ドライブ、(ii)少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられ、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、垂直拡張のための支持ベースとして機能する少なくとも1つのホールドに係合するように展開するように構成されている、支えジャッキ、及び/又は(iii)少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に支持するために、積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキ、によってアクティベートされてもよい。重力スライドのアクティベーション、ディアクティベーション、速度、加速及び方向は、垂直旋回を変更し、それによってパレット移動を制御するように動作可能な制御装置によって制御されてもよい。
【0025】
輸送装置は、(i)シザーズリフト機構、(ii)ジャッキネジリフト機構、(iii)伸縮式リフト機構、(iv)プラットフォームを上から巻き上げるように構成されたクレーン、(v)マスト及び、それに沿って走行する、プラットフォームをマストに沿って昇降させるための、垂直台車、(vi)プラットフォームをマストに沿って昇降させるためのロープ付き台車、ならびに/又は(vii)マスト、台車、及びカウンターバランスを備える、ロープ付き台車エレベータ構造であって、台車が、マストに沿ってマスト内を走行し、カウンターバランスがマストに沿って移動可能であり、オーバーヘッドプーリーを介して台車にロープでつながれている、ロープ付き台車エレベータ構造を特徴としてもよい、プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを含んでもよい。
【0026】
輸送装置は、地面の係合のためのホイール、連続的なキャタピラトラック、及び/又は線路用ホイールを特徴としてもよい地上移動部を含んでもよい。地上移動部は2つのホイールの垂直なセットを含んでもよく、各垂直なセットは、他のセットの整列に対して垂直な方向に移動するように整列され、摩擦を避けるために他のセットが地面より上に上げられている間に、垂直なセットの1つがアクティベートされ、地面にインターフェースする。地上移動部は、ホイール速度方向変更機構による操縦を含んでもよく、機構は、長方形に配置された4つのホイールのセット、ならびに、差動操縦であって、セットの2つの反対に設けられたホイールの第1の対を、(i)直線進行のために、第1の対のホイールを同じ速度で同じ方向に駆動すること、(ii)所定の位置でスピンするために、第1の対のホイールを同じ速度で反対方向に駆動すること、及び/又は(iii)ターンの間、異なる速度で第1対のホイールを駆動すること、によって、アクティベートさせるように構成された差動操縦を含み、2つの反対に設けられたホイールの第2の対は、滑ることが可能であり、受動的に操縦することが可能であり、かつ/又は、第1の対によって誘発される操縦をエミュレートする方法で駆動される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明は、図面と併せて以下の詳細な説明からより完全に理解され認識されるであろう。
【
図1A】釣り合いおもりを有する従来技術のパレット棚装置及び引き出されたビーム上のパレットの概略側面図である。
【
図1B】釣り合いおもりがない、
図1Aの従来技術のパレット棚装置の概略側面図である。
【
図2A】本発明の実施形態によって構築され、動作する、棚構造内のパレットユニット積荷の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図2Aは、輸送モードにあるパレット棚装置の概略側面図である。
【
図2B】本発明の実施形態によって構築され、動作する、棚構造内のパレットユニット積荷の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図2Bは、ビームが延在した状態で、その支えジャッキが展開されている、
図2Aのパレット棚装置の側面図である。
【
図2C】本発明の実施形態によって構築され、動作する、棚構造内のパレットユニット積荷の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図2Cは、ビームが引き出され、その支えジャッキが展開され、パレットがビームの上を越える、
図2Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図2D】本発明の実施形態によって構築され、動作する、棚構造内のパレットユニット積荷の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図2Dは、ビームが引き出され、支えジャッキが展開され、パレットが選択された棚の上に置かれた、
図2Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図2E】本発明の実施形態によって構築され、動作する、棚構造内のパレットユニット積荷の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図2Eは、休止モードにある
図2Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図3A】展開可能なアンカーが、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパーを特徴とする、棚構造におけるパレットユニット積荷の棚積みのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図3Aは、休止モードにあるパレット棚装置の概略側面図である。
【
図3B】展開可能なアンカーが、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパーを特徴とする、棚構造におけるパレットユニット積荷の棚積みのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図3Bは、そのビームが引き出され、そのスパーが下部棚に係合するように展開されている、
図3Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図3C】展開可能なアンカーが、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパーを特徴とする、棚構造におけるパレットユニット積荷の棚積みのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図3Cは、その架台高さ調整機構が、引き出されたビームを持ち上げ、その後、パレットを棚構造から取り外す、
図3Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図3D】展開可能なアンカーが、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパーを特徴とする、棚構造におけるパレットユニット積荷の棚積みのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図3Dは、パレットが、その引き出されたビーム上を搬送されている、
図3Aのパレット棚装置の側面図である。
【
図3E】展開可能なアンカーが、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパーを特徴とする、棚構造におけるパレットユニット積荷の棚積みのためのパレット棚装置の概略側面図である。
図3Eは、輸送モードにある
図3Aのパレット棚装置の概略側面図である。
【
図4】本発明の実施形態によって構築され、動作する、パレット棚装置の概略斜視図である。
【
図5】本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、ビームサイドシフタを有する架台を特徴とする配向の拡大斜視図の概略図である。
【
図6】本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、パレット棚装置の概略斜視図である。
【
図7A】本発明の別の実施形態によって構築され、機能する棚構造の概略上面図である。
図7Aは、後部バー及び前部バーを特徴とする、パレット用の棚構造の概略上面図である。
【
図B】本発明の別の実施形態によって構築され、機能する棚構造の概略上面図である。
図7Bは、2つのサイドバーを特徴とする、パレット用の棚構造の概略上面図である。
【
図8A】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作するパレット棚装置の、架台高さ調整機構及び/又はプラットフォーム高さ調整機構に利用してもよい、様々なタイプのジャッキの例示的な概略側面図である。
図8Aは、ピストンジャッキ高さ調整機構の概略側面図である。
【
図8B】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作するパレット棚装置の、架台高さ調整機構及び/又はプラットフォーム高さ調整機構に利用してもよい、様々なタイプのジャッキの例示的な概略側面図である。
図8Bは、ダイヤモンド構造高さ調整機構の概略側面図である。
【
図8C】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作するパレット棚装置の、架台高さ調整機構及び/又はプラットフォーム高さ調整機構に利用してもよい、様々なタイプのジャッキの例示的な概略側面図である。
図8Cは、ウインチベースの高さ調整機構の概略側面図である。
【
図9A】本発明の実施形態によって構築され、動作する、積み込み/荷降ろし方向変更機構の例を示す概略図である。
図9Aは、2つの反対方向に延在する、パレット棚装置の2つのビームの形態の展開可能なパレット支え構造の概略斜視図である。
【
図9B】本発明の実施形態によって構築され、動作する、積み込み/荷降ろし方向変更機構の例を示す概略図である。
図9Bは、垂直に回転可能なビームの形態の展開可能なパレット支え構造の概略側面図である。
【
図9C】本発明の実施形態によって構築され、動作する、積み込み/荷降ろし方向変更機構の例を示す概略図である。
図9Cは、2つの水平に回転可能なビームの形態の展開可能なパレット支え構造の概略上面図である。
【
図9D】本発明の実施形態によって構築され、動作する、積み込み/荷降ろし方向変更機構の例を示す概略図である。
図9Dは、水平に回転可能なプラットフォームの概略上面図である。
【
図10A】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である。
図10Aは、折りたたみ可能なアコーディオン型ビーム/スパーの概略斜視図である。
【
図10B】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である。
図10Bは、折りたたみ可能なシザーズ型ビーム/スパーの概略斜視図である。
【
図10C】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である。
図10Cは、伸縮式ビーム/スパーの概略斜視図である。
【
図10D】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である。
図10Dは、サイドレール及びロックビーム/スパーの概略斜視図である。
【
図10E】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である。
図10Eは、2つのリンクされ、セグメント化された水平平行四辺形ビーム/スパーの概略図である。
【
図11】本発明の実施形態によって構築され、動作する、ダイヤモンド型支えジャッキを有する実施形態の概略斜視図である。
【
図12】本発明の実施形態によって構築され、動作する、入れ子式ホールド支持ジャッキを有する実施形態の概略斜視図である。
【
図13A】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造及びジャッキネジ支えジャッキの形態のアンカーを有する実施形態の概略側面図である。
図13Aは、引き込まれたジャッキネジ支えジャッキを有する、引き出されたビームの概略側面図である。
【
図13B】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造及びジャッキネジ支えジャッキの形態のアンカーを有する実施形態の概略側面図である。
図13Bは、展開されたジャッキネジ支えジャッキを有する、引き出されたビームの概略側面図である。
【
図14A】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ジャッキネジホールド支持ジャッキを装備した引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び電動傾斜ジョイントの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図14Aは、電動傾斜ジョイントを有する、引き出されたビーム、及び、引き込まれたジャッキネジホールド支持ジャッキを有する、引き込まれたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図14B】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ジャッキネジホールド支持ジャッキを装備した引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び電動傾斜ジョイントの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図14Bは、電動傾斜ジョイントを有する、引き出されたビーム、及び、引き込まれたジャッキネジホールド支持ジャッキを有する、引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図14C】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ジャッキネジホールド支持ジャッキを装備した引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び電動傾斜ジョイントの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図14Cは、電動傾斜ジョイントを有する、引き出されたビーム、及び、展開されたジャッキネジホールド支持ジャッキを有する、引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図14D】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、ジャッキネジホールド支持ジャッキを装備した引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び電動傾斜ジョイントの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図14Dは、電動傾斜ジョイントによって傾斜する、引き出されたビーム、及び、展開されたジャッキネジホールド支持ジャッキを有する、引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図15A】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、伸縮式プラットフォーム高さ調整機構、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び、ウインチ型積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図15Aは、引き出されたビーム、引き込まれたスパー、及び巻かれたウインチ型積荷支持ジャッキを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図15B】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、伸縮式プラットフォーム高さ調整機構、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び、ウインチ型積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図15Bは、引き出されたビーム、引き出されたスパー、及び巻かれたウインチ型積荷支持ジャッキを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図15C】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、伸縮式プラットフォーム高さ調整機構、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び、ウインチ型積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図15Cは、引き出されたビーム、引き出されたスパー、及びロープがビームの遠位側にフックされているウインチ型積荷支持ジャッキを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図15D】本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、伸縮式プラットフォーム高さ調整機構、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及び、ウインチ型積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態の概略側面図である。
図15Dは、傾斜した引き出しビーム、引き出しスパー、及びそのロープがビームの遠位側を引っ張るウインチ積荷支持ジャッキを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図16A-16C】本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、プラットフォーム、引き込み式に延在可能なスパーの形態のアンカー、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、及びウォーム型プラットフォーム高さ調整機構を有する実施形態の概略側面図である。
図16Aは、引き出されたビーム、下降したプラットフォーム、及び引き込まれたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
図16Bは、引き出されたビーム、下降したプラットフォーム、及び引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
図16Cは、上向きに押し上げられたプラットフォームによって持ち上げられた、引き出されたビーム及び引き出されたスパーとを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図17A-17D】本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、ダイヤモンド型プラットフォーム高さ調整機構、ビームの形態の展開可能なパレット支え構造、その先端部にジャッキネジアダプターを有するヒンジ付き積荷支持ジャッキを装備した、引き込み式に延在可能なスパーの形態の展開可能なアンカーを有する実施形態の概略側面図である。
図17Aは、引き出されたビーム、及び、その先端部に引き込まれたジャッキネジを有する入れ子式のヒンジ付き積荷支持ジャッキを有する、引き込まれたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
図17Bは、引き出されたビーム、及び、その先端部に引き込まれたジャッキネジを有する入れ子式のヒンジ付き積荷支持ジャッキを有する、引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
図17Cは、引き出されたビーム、及び、その先端部に、ビームの下に配置された、引き込まれたジャッキネジを有する直立ヒンジ付き積荷支持ジャッキを有する、引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
図17Dは、傾斜した抽出ビーム、及び、ビームの中間点を押す、その先端部に展開されたジャッキネジを有する直立ヒンジ付き積荷支持ジャッキを有する引き出されたスパーを特徴とする実施形態の概略側面図である。
【
図18A】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、簡略化された例示的なパレットコンベヤの概略斜視図である。
図18Aは、受動型重力移動パレットコンベヤの簡略化バージョンを特徴とするパレットコンベヤ配向の概略斜視図である。
【
図18B】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、簡略化された例示的なパレットコンベヤの概略斜視図である。
図18Bは、能動型パレットベルトコンベヤの簡略化されたバージョンの概略斜視図である。
【
図18C】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、簡略化された例示的なパレットコンベヤの概略斜視図である。
図18Cは、電動トロリー型の能動型パレットコンベヤの簡略化バージョンの概略斜視図である。
【
図18D】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、簡略化された例示的なパレットコンベヤの概略斜視図である。
図18Dは、折りたたみ可能なセグメントビーム型の能動型パレットコンベヤの概略斜視図である。
【
図19A】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、パレットリフトのいくつかの機構を含むいくつかのタイプの輸送装置の簡略化された概略側面図である。
図19Aは、ウインチ式パレットリフトを有するパレット棚装置のクレーン型輸送装置の簡略化された概略側面図である。
【
図19B】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、パレットリフトのいくつかの機構を含むいくつかのタイプの輸送装置の簡略化された概略側面図である。
図19Bは、伸縮式パレットリフトを有するパレット棚装置の輸送装置の簡略化された概略側面図である。
【
図19C】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、パレットリフトのいくつかの機構を含むいくつかのタイプの輸送装置の簡略化された概略側面図である。
図19Cは、ジャッキネジリフト機構を有するパレット棚装置の輸送装置の簡略化された概略側面図である。
【
図20】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、少なくとも1つの展開可能なアンカーのいくつかの任意の特徴を例示するパレット棚装置の概略側面図である。
【
図21】本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、広がり機構及び摩擦ベースのアンカーを特徴とする、展開可能なパレット支え構造の配向を例示する概略斜視図である。
【
図22A】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、輸送装置の例示的な地上移動部の概略斜視図である。
図22Aは、地上移動部のためのエンドレスキャタピラトラックの概略斜視図である。
【
図22B】本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、輸送装置の例示的な地上移動部の概略斜視図である。
図22Bは、地上移動部のためのレールトラックの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、パレット棚のための新規な装置及び方法を特徴とする。
図1A及び
図1Bを参照すると、
図1Aは、パレットユニット積荷14を棚16から荷降ろし/積み込むときに転倒を防止するための釣り合いおもり12を有する従来技術のパレット棚装置10の概略図である。
図1Bは、棚ユニット16からパレットユニット積荷14を荷降ろし/積み込むときに釣り合いおもり12がない場合、装置が倒れることを示す、
図1Aの棚装置10の概略側面図である。装置10は、通常は3~20メートルの高さに設けられた棚に到達するように設計されたタワー本体18及びホイール20によって表される輸送手段を含む。装置10はしばしば、典型的なパレットユニット積荷14の重い重量を棚上げするときに、釣り合い重りのバランスをとらずに安定状態を保つことができない軽量構造を組み込んでいる。十分に大きな重量の釣り合いおもり12を組み込まない限り、装置10は、その重心が装置10のタワー本体18の垂直輪郭を超えて、又は、より正確には、支持タワー本体18を支持するホイール20の周りの垂直輪郭を越えて配置されると、パレットユニット積荷14の重量によって転倒する傾向がある。平衡が崩れると、パレットユニット積荷14に最も近いホイールであるホイール22が転倒装置10の支点となる。
図1Bに示されるように、パレットユニット積荷14をタワー本体18から延在機構24によって棚16に向けて離すと、装置10のバランスが崩れる可能性がある。釣り合いおもり12を使用してパレットユニット積荷14を釣り合わせると、タワー本体18に実質的な水平曲げ応力と垂直支圧応力が加わる。これらの水平応力は大きくなり、タワー本体18は高くなり、パレットユニット積荷14は重くなり、さらなるパレットユニット積荷14は延在機構24によってタワー本体18から離れる。したがって、釣り合いおもり12の使用は、大規模な移動手段を含む、頑丈で重くて高価な装置10の設計を必要とする。釣り合いおもり12は、最大の効果を得るために装置10の底部に配置され、パレットユニット積荷14と比較して支点に近接しているため、必要なモーメント(トルク)に達するために、通常、パレットユニット積荷14よりもはるかに重い必要がある。これは、通常の動作では、支点からはるかに離れて位置付けられることがある。場合によっては、釣り合いおもり12はタワー本体18の後部の横方向に離れた場所に設けられ、十分なバランスモーメントを維持しながらその重量を軽減できるが、このような構造は横方向の地上スペースをさらに消費し、装置10の操作性を大幅に制限する。本発明は、釣り合いおもりを使用する必要性を劇的に軽減し、垂直応力のみに実質的に耐える必要があるはるかに単純で軽量のタワー本体の使用を可能にする。
【0029】
その最も広い態様において、本発明は、棚構造内のパレットの棚ラッキングのためのパレット棚装置を特徴とし、パレットは空であるか、又はパレットユニット積荷の一部である。パレット棚装置は、積み込みモード、荷降ろしモード、休止モード、及び輸送モード(後者2つは本明細書において、統合して「休止/輸送モード」と称される場合がある)の4つの主要モードで動作するように構成されている。パレット棚装置は、プラットフォーム、輸送装置、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造、及び(通常は付属品としての)少なくとも1つの展開可能なアンカーを含む。移動することができるプラットフォームは、積み込みモードにあるとき、棚構造内の選択された棚からのパレットの積み込みを可能にするように所望の位置に位置付けられ、荷降ろしモードにあるとき、選択された棚へのパレットの荷降ろしを可能にするように構成されている。輸送装置は、プラットフォームを輸送し、所望の位置に位置付けるように動作可能である。少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は少なくとも休止/輸送モードにあるときにプラットフォームに載置され、積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つにあるときに展開され、パレットを支え、パレットに到達し、かつ係合するように構成されている。少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つのホールドに対してパレット棚装置を一時的に安定させるように動作可能である。少なくとも1つの展開可能なアンカーは、安定化のために、少なくとも1つのホールドに係合するために、積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つで展開される。少なくとも1つの展開可能なアンカーは、(a)地面から離れて、かつ天井から離れて配置されていること、(b)少なくとも1つのホールドのうちの少なくとも1つが、棚構造の凸包によって限定された容積(「容積」)の内側に配置されていること、(c)積み込みモードにあるか、もしくは荷降ろしモードにある間に、少なくともモードを休止/輸送モードに変更する前に、容積が少なくとも1つの選択されたホールドとプラットフォームとの間に設けられていること、ならびに/又は(d)少なくとも1つの展開可能なアンカーの少なくとも1つが、積み込みモード及び荷降ろしモードのうちの少なくとも1つの間に、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が最初にパレットに係合した後に、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の高さを変更するように構成されていることをさらに特徴とする。
【0030】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台を含んでもよい。架台は、プラットフォームに対して少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回を可能にする垂直傾斜ジョイントを含んでもよい。
【0031】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。ビームは引き込み式に延在可能であり、展開されると延在し、展開されていないときに引き込むように構成されてもよく、パレットの支え、パレットへの到達及び係合のためのビームの展開は、ビームを引き出すことによって操作される。上記のように、ビームは架台によってプラットフォームに載置されてもよく、架台は垂直傾斜ジョイントを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットの支え、到達、及び係合のためのビームの展開は、架台の垂直傾斜ジョイントを操作し、ビームをプラットフォームに載置することによって操作されてもよい。
【0032】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、架台によってプラットフォームに載置されてもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、架台の水平移動は、プラットフォームに対して、棚に向かって、棚構造から離れるように、狭められている。
【0033】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の棚構造への水平移動を含む。
【0034】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の遠位側の垂直移動を実行するためのパレット支え構造遠位サイドリフト機構をさらに含んでもよい。
【0035】
棚構造の文脈では、棚構造の「包」は棚構造を囲む最小容積であり、棚構造の「凸包」は棚構造を囲む最小凸容積である。
【0036】
パレット棚装置の実施形態によれば、プラットフォーム、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造及び/又は少なくとも1つの展開可能なアンカーは、休止/輸送モードにあるとき、棚構造の包によって限定された制限容積の外側に設けられる。
【0037】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造及び/又は少なくとも1つの展開可能なアンカーは、休止/輸送モードにあるときは展開されない。
【0038】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、自己移動によって、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の移動によって、かつ/又は垂直傾斜ジョイントの移動によって展開されてもよい。
【0039】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた、少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、支えジャッキを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、支えジャッキは、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に昇降させるように構成されてもよく、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造は、展開されていないときに、支えジャッキが保管のために入れ子にされる空洞をさらに含んでもよい。
【0040】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つのホールドは、地面から離れて位置し、天井から離れて棚構造の凸包によって限定された容積内に存在する棚構造内の棚に配置される。
【0041】
パレット棚装置の実施形態によれば、輸送装置は、プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを含んでもよく、地面に係合するためのホイールを含んでもよい地上移動部をさらに含んでもよい。
【0042】
次に、
図2A、2B、2C、2D、及び2Eを参照する。これらは、本発明の実施形態によって構築され、動作する棚構造の、パレットユニット積荷の棚ラッキングのための、一般に100で示されるパレット棚ラッキング(「棚」とも呼ばれる)装置の概略側面図である。この文脈における「パレット」という用語は、空のパレット又はパレットユニット積荷のいずれかを指し、図面では大きなパッケージとして概略的に示されていることに留意されたい。説明及び図面全体を通して、簡略化のために、同様の番号は同様の部分を示す。
【0043】
図2Aは、102で示されるパレットを支え、104で示される棚構造に近接して位置付けられた、輸送モードにあるパレット棚装置100の概略側面図である。パレット棚装置100は、(展開されていないときに)ビーム106内に入れ子になっているタイプの支えジャッキ112の展開可能なアンカーを有する、引き込まれた状態の(すなわち、展開されていない)2つの引き込み式に延在可能なビーム106の形態の展開可能なパレット支え構造を特徴とする。
図2Bは、そのビーム106が延在状態にある(すなわち、展開されている)荷降ろしモードにあり、棚116の反対側126に寄りかかるように展開されたジャッキ112によって棚構造104に係合する、
図2Aのパレット棚装置100の概略側面図である。
図2Cは、ビーム106が引き出され、ジャッキ112が展開され、パレット102が能動型パレットコンベヤ(図示せず)によってビーム106の上を越えて、棚構造104内まで配置のために棚116の上に位置付けられる、荷降ろしモードにある
図2Aのパレット棚装置100の概略側面図である。折りたたみ可能なビーム型ではない能動型パレットコンベヤの例が、
図18B及び18Cを参照してさらに説明される。
図2Dは、荷降ろしモードにある
図2Aのパレット棚装置100の概略側面図であり、棚116上にパレット102を置くためにジャッキ112が同時に引き込む間、パレットリフト124はビーム106を下降させる。
図2Eは、ジャッキ112が引き込まれたビーム106において入れ子になっている、パレットなしの休止モードにある
図2Aのパレット棚装置100の概略側面図である。
【0044】
装置100は、積み込みモードにおいて、荷降ろしモード(
図2Bから
図2D)において、輸送モード(
図2A)において、かつ休止モード(
図2E)において動作するように構成されている。簡潔にするために、
図2A~2Eの実施形態を参照してパレットの荷降ろしを以下にさらに詳細に説明し、
図3A~3Eの実施形態を参照してパレットの積み込みをさらに詳細に説明する。しかしながら、両方の実施形態は、積み込み及び荷降ろしの両方のために明らかに構成される。
【0045】
装置100は、ビーム106、プラットフォーム108、可動手段122及び持ち上げ手段124から構築された輸送装置110などの少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造ならびにジャッキ112などの少なくとも1つの展開可能なアンカーを含む。ビーム106は、架台109によってプラットフォーム108に載置されている。架台109は、ストッパー115を有する垂直傾斜ジョイント111を特徴とする。垂直傾斜ジョイント111は、ストッパー115が課した制限まで、プラットフォーム108に対するビーム106の垂直旋回を可能にするように動作可能である。垂直旋回は、パレットリフト124とジャッキ112との間の非同期移動を補うために必要であり、したがって、
図2Dに見られるように、棚116上にパレット102を安定して置くことを容易にする。架台の詳細な説明と例は、
図4、6、8Aから8C、11、12、18A、19B、20、及び21に関して、以下で詳しく説明される。
【0046】
プラットフォーム108は、
図2A及び
図2Eに見られるように、休止/輸送モードにあるとき、棚構造104の包によって限定された制限容積114の外側に設けられ、それにより、隣接する棚構造間に設けられた通路に沿って装置100の自由移動を可能にする。本発明の文脈における2つのモード間の唯一の主な違いは、輸送モードではパレット102を装置100上に配置し、休止モードではパレット102がないことであるため、休止モード及び輸送モードの各々を特に参照する代わりに、本明細書において、統合された「休止/輸送」モードを参照する場合があることに留意されたい。休止/輸送モードでは、ビーム106は引き込まれ、ジャッキ112はその中に入れ子にされる。積み込みモードにあるとき、プラットフォーム108は、棚構造104内の棚116などの選択された棚からパレット102の積み込みを可能にするために所望の位置に位置付けられるように構成され、
図2Bから
図2Dに示すように荷降ろしモードにあるときに、棚構造104内の選択された棚116へのパレット102の荷降ろしを可能にするために所望の位置に位置付けられるように構成されている。
図8C及び15Aから15Dに示すような本発明のいくつかの実施形態では、「選択された棚」は、棚構造104の底部の接地部分を指す場合もあることに留意されたい。装置100は、任意の他の適切な表面からパレット102を積み込み/荷降ろしするように動作する場合もあることにもさらに留意されたい。
【0047】
図2B及び
図2Cでは、プラットフォーム108は、棚116に近接して、棚116に対して適切な位置に位置付けられているので、パレット102は、棚116に荷降ろしし、又は棚116から積み込むことができる。輸送装置110は、この目的を提供するように構成され、輸送及び高さ調整によって、プラットフォームを所望の位置に位置付けるように動作可能である。輸送装置110は、装置100を所望の地上位置に輸送することができるホイール122で表される可動手段、及び、プラットフォーム108を、棚116の棚ラッキングのために、又は、他の適切な表面からの積み込み/荷降ろしのために所望の高さに昇降させることができるパレットリフト124によって表される可動手段を含む。
【0048】
図2Aに示すように、プラットフォーム108がパレット102を棚116に荷降ろしするために適切に位置付けられると、
図2Bに示すように、ビーム106は延在状態に引き出され、ビーム106から展開されて棚116の反対側126に寄りかかるジャッキ112によって棚構造104に係合する。この段階で、ジャッキ112は引き出されたビーム106を支持し、それにより装置100を全体的に安定させ、一方でパレット102と棚116との間にギャップ117を残して、棚116上でのパレット102の自由移動を可能にする。
【0049】
その後、パレット102は、
図2Cにあるように、棚116の真上のビーム106に沿って運搬される。パレット102の運搬は、
図18B及び
図18Cを参照してさらに説明され、
図18B及び18Cは、折りたたみ可能なビーム型ではない能動型パレットコンベヤの例を提示する。この段階で、ジャッキ112は引き出されたビーム106を支持し、引き出されたビーム106は、引き出されたビーム106に沿ったパレット102の移動及び位置に関係なく、装置100を安定させるようにさらに機能し、それにより、パレット棚装置の2つの主要な機能、すなわち、バランス釣り合いおもりを配置する必要性をなくすこと、及び、パレットリフト124に加えられる水平応力を本質的に排除して、パレットリフト124に単なる垂直方向の力に本質的に耐える適度な構造要件を残すことを達成する。
【0050】
ジャッキ112などの展開可能なアンカーは、
図2B及び
図2Cにあるように、棚116の反対側126に設けられた少なくとも1つのホールドに対して装置100を一時的に安定させるために使用される。ジャッキ112は、少なくとも1つのホールドを示す棚116の反対側126に係合することにより、積み込みモード及び荷降ろしモードの両方において、装置100を一時的に安定させるために展開される。休止/輸送モードにあるとき、ジャッキ112は容積114の外側に設けられることに留意されたい。ジャッキ112は、装置100に保管されるか、又は設置され、パレットの積み込み/荷降ろしのために展開された場合を除いて、隣接する棚構造間の通路における装置100の自由移動を妨げることなく装置100とともに輸送されてもよい。少なくとも1つのホールドとして機能する棚116の反対側126は、地面から離れて配置され、天井から離れて配置され、容積114内に設けられることにさらに留意されたい。
【0051】
ビーム106は、架台109によって、その近位側128において、プラットフォーム108に載置され、パレット102を支え、パレット102に到達し、係合するように動作する。ビーム106は、休止状態/輸送モードにあるとき、
図2A及び
図2Eにあるように、プラットフォーム108による位置付けのためのパレット102の休止又は輸送のために、引き込まれた状態から引き込み式に延在可能である。それらの引き込まれた状態では、ビーム106は容積114の外側に設けられ、
図2A及び
図2Eのように休止/輸送モードにあるときに、装置100の隣接する棚構造間の通路での自由移動を可能にする。ビーム106は、
図2B~
図2Dのように、積み込みモード又は荷降ろしモードのとき、パレット102の積み込みを可能にするか、又は荷降ろしを可能にするために容積114を押し込みながら、延在可能な状態に、引き込み式に延在可能である。
【0052】
支えジャッキ112はまた、ビーム106の遠位側に垂直移動を実行するためのビーム106の遠位サイドリフト機構として機能する。ビーム遠位サイドリフト機構のさらなる例は、本明細書において、
図4、
図6、
図8A~
図8C、
図11、
図12、
図13A、
図13B、
図14A~
図14D、
図15A~
図15D、
図16A~
図16C、
図17A~
図17D、
図18A、
図19A~
図19C、
図20、及び
図21を参照して以下に説明される。
図2Dを参照すると、パレット102が置かれるために下降するように、棚116の真上の所定位置に位置付けられると、パレットリフト124がビーム106を下降させ、ジャッキ112が同時に引き込まれてパレット102を棚116上に置き、ジャッキ112を引き出されたビーム106に入れ子にする。その後、ビーム106は、パレット102からの解放のために格納されてもよく、装置100は、パレットなしで休止モードを想定し、支えジャッキ112は引き込まれたビーム106に入れ子にされる。
【0053】
荷降ろしのシーケンスは、
図2Aから
図2Eに沿って簡単に追跡できる。積み込みプロセスは、
図3Aから3Eを参照して以下で明らかになる調整を前提として、逆のシーケンスに近いである。
【0054】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台を含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、架台は、プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直位置の調整を可能にする架台高さ調整機構を含む。
【0055】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の近位側及び/又は遠位側で垂直移動を実行するためのパレット支え構造近位サイドリフト機構及び/又はパレット支え構造遠位サイドリフト機構を含んでもよい。
【0056】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、自己移動によって展開されてもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、架台高さ調整機構の移動によって、かつ/又はプラットフォーム高さ調整機構の移動によって展開されてもよい。
【0057】
上述したように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、展開時に延在し、展開しないときに引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なビームを含んでもよく、パレットの支え、パレットへの到達、及び係合のためのビームの展開は、ビームを引き出すことによって操作される。上記のように、ビームは架台によってプラットフォームに載置されてもよく、架台は架台高さ調整機構を含んでもよく、パレット棚装置はプラットフォーム高さ調整機構を含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットを支え、パレットに到達し、かつ係合するためのビームの展開は、高さ調整機構を操作することによって、かつ/又はプラットフォーム高さ調整機構を操作することによって操作されてもよい。
【0058】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、補助プラットフォーム、及び、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構をさらに含んでもよい。
【0059】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されると、パレット棚装置の傾斜場所と、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるための少なくとも1つのホールドとの間に設定される傾斜ステーブを含む。パレット棚装置の実施形態によれば、傾斜ステーブは、展開されると、パレット棚装置を安定させるために引き出され、展開されないときは引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを含んでもよい。上記のように、パレット棚装置は補助プラットフォームを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、傾斜場所は補助プラットフォーム上に配置されてもよい。
【0060】
ここで、
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、及び
図3Eを参照すると、これらは、概して200で示される、棚構造104内のパレットユニット積荷102の棚ラッキングのためのパレット棚装置の概略側面図であり、展開可能なアンカーは、本発明の別の実施形態によって構築され、動作する、引き込み式に延在可能なスパー212を特徴とする。パレット棚装置200は装置100の変形であり、装置200の引き込み式に延在可能なスパー212の形態の例示的な展開可能なアンカーは、装置200の安定化要素として、
図2Aの装置100の支えジャッキ112を機能的に置き換える。
【0061】
図3Aは、棚構造104に近接して位置付けられ、棚構造104の棚116上にあるパレット102を装置200に積み込む準備ができており、引き込まれた状態の(すなわち、展開されていない)2つの引き込み式に延在可能なビーム206の形態の展開可能なパレット支え構造、及び引き込まれた状態(すなわち、展開されていない)の引き込み式に延在可能なスパー206のタイプの展開可能なアンカーを特徴とする、休止モードのパレット棚装置200の概略側面図である。
図3Bは、ビーム206が引き出されてパレット102に係合し、スパー212が引き出されて(すなわち、展開されて)、棚構造104内の下部棚228に寄りかかる、積み込みモードにある
図3Aのパレット棚装置200の概略側面図である。
図3Cは、積み込みモードにある
図3Aのパレット棚装置200の概略側面図であり、架台高さ調整機構209は、ビーム206上に置かれている間に、かつスパー212が展開され、下部棚228に寄りかかっている間に、引き出されたビーム206を持ち上げ、その後、パレット102を棚116から取り外す。リフティングプラットフォームの高さ調整機構は、224でも同じ結果が得られることに留意されたい。
図3Dは、積み込みモードにある
図3Aのパレット棚装置200の概略側面図であり、パレット102がプラットフォーム208の上に置かれるまでスパー212が展開されたままで下部棚228に寄りかかって装置200を安定させる間に、パレット102はビーム206上で能動型コンベヤ(図示せず)によって搬送される。搬送パレット102は、
図18B及び
図18Cを参照してさらに説明され、
図18B及び18Cは、折りたたみ可能なビームではない能動型パレットコンベヤの例を提示する。
図3Eは、輸送モードにある
図3Aのパレット棚装置200の概略側面図であり、パレット102は、プラットフォーム208の上にある引き込まれたビーム206上に置かれるように配置され、スパー212も引き込まれている。架台高さ調整機構209は、パレット102をプラットフォーム208上に置くように配置するように下降することもできることに留意されたい。
【0062】
装置200は、ビーム206などの少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造、プラットフォーム208、輸送装置210、補助プラットフォーム232、引き込み式に延在可能なスパー212の形態の少なくとも1つの展開可能なアンカー、及び、ビーム用206をプラットフォーム208に載置するための架台219を含む。架台219は、プラットフォーム208に対するビーム206の垂直位置を調整するための架台高さ調整機構209を組み込んでいる。輸送装置210は、装置200(及びプラットフォーム208の結果として)の地上位置を調整するために、222で示される可動手段及びパレットリフト225を含む。パレットリフト225は、補助プラットフォーム232を持ち上げるためのエレベータ機構234及び、補助プラットフォーム232とプラットフォーム208との間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構224の、2つのリフト機構を含む。これにより、パレットリフト225は、プラットフォーム208の高さを調整するために使用される。
図4、
図6、
図8Aから
図8C、
図15Aから
図15D、
図16Aから
図16C、
図17Aから
図17D、及び
図19Aから
図19Cに関して、いくつかの高さ調整機構についてさらに説明する。
【0063】
プラットフォーム208は、
図3A及び
図3Eに示すように、休止/輸送モードのときに棚構造104の包によって限定された制限容積114の外側に設けられており、隣接する棚構造間の通路の装置200の自由移動を可能にする。プラットフォーム208は、
図3Bから
図3Dに見られるように、積み込みモードにあるとき、棚構造104内の選択された棚116からパレット102の積み込みを可能にするための所望の位置に位置付けされるように構成され、荷降ろしモードにあるときに、棚構造104内の棚116などの選択された棚ならびに他の適切な積み込み/荷降ろし面へのパレット102の荷降ろしを可能にするための所望の位置に位置付けられるように構成されている。
図3B及び
図3Cにおいて、プラットフォーム208は、棚116に近接して、かつ棚116に対して適切な高さに位置付けられ、それにより、パレット102は、棚116から積み込み、又は棚116に荷降ろしできる。
【0064】
休止モード(
図3A)では、装置200は、パレットがなく、かつ棚116上に置かれているパレット102を積み込む準備として、棚構造104に近接して位置付けられる。プラットフォーム208に載置されたビーム206、及び補助プラットフォーム232に載置されたスパー212は、すべて引き込まれ、容積114の外側に設けられている。少なくとも1つのホールドとして機能する棚228の近位側226は、地面のから離れて配置され、天井から離れて配置され、容積114内に設けられることに留意されたい。
【0065】
その後(
図3B)、ビーム206は、棚116の上面のわずかに上で、パレット102に係合するための延在状態に引き出される。スパー212は、装置200を安定させ、その潜在的な転倒を防ぎ、エレベータ機構234へのほとんどの水平応力を無効にするために、棚構造104内の下部棚228に寄りかかるように展開される。スパー212は、容積114を押し込み、棚228の近位側226と係合し、これは、少なくとも1つのホールドを実証する。必要に応じて、ビーム206とスパー212の間の特定の高さの差の調整が、プラットフォームの高さ調整機構224によって提供され、これは、プラットフォーム208と補助プラットフォーム232との間の相対的な垂直位置を調整することができる。架台高さ調整機構209は、ビーム206をプラットフォーム208に載置する架台219に組み込まれている。架台高さ調整機構209は、ビーム206とプラットフォーム208との間の垂直距離を調整するために適用することができる。
【0066】
その後、架台高さ調整機構209を上げることにより、ビーム206は、ビーム206(
図3C)上に置かれている間に棚116からパレット102を取り外すために持ち上げられる。次に、パレット102はビーム206に沿って搬送され、一方、スパー212は、引き出されたビーム206に沿ったパレット102の移動及び位置に関係なく、装置200を安定させるように機能する支持を提供し続け、したがって、パレット棚装置の2つの主要な機能、すなわち、バランス釣り合いおもりを配置する必要性をなくすこと、及び、エレベータ機構234に加えられる水平応力を本質的に排除して、装置200のほとんどに単なる垂直方向の力に本質的に耐える適度な構造要件を残すことを達成する。
【0067】
図3Dを参照すると、パレット棚装置200は依然として積み込みモードにあり、パレット102がプラットフォーム208の上に置かれるまで、スパー212は下部棚228に寄りかかり、装置200を安定させるように展開されたままであり、ビーム206は示されるように引き出されたままであってもよく、パレット102の配置に応じて、徐々に引っ張って引き込んでもよい。
【0068】
図3Eを参照すると、パレット102がプラットフォーム208の上に位置付けられ、置かれるために下降する場所に配置されると、ビーム206及びスパー212はすべて引き込まれて、装置200を輸送モードに変換する。輸送モードにおいて、特に架台高さ調整機構209及びプラットフォーム高さ調整機構224への水平応力をさらに低減するために、架台高さ調整機構209を下降させることにより、パレット102をプラットフォーム208上にさらに直接置くことができることに留意されたい。パレット102を輸送するとき、装置200の重心を下げるためにパレット102をできるだけ低く配置することが好ましく、そのために、パレットリフト225、したがってパレット102をさらに下降させてもよい。
【0069】
荷降ろしのシーケンスは、
図2Aから
図2Eに沿って簡単に追跡できる。
図2Aでは、パレット棚装置100は輸送モードにあり、支えパレット102は棚構造104に近接して位置付けられ、入れ子式支えジャッキ112を有する引き込まれたビーム106を特徴とする。
図2Bでは、パレット棚装置100は、そのビーム106が引き出され、棚116の反対側126に寄りかかるように展開されたジャッキ112によって棚構造104内の棚116上で支持される、荷降ろしモードの初期段階にある。
図2Cにおいて、パレット棚装置100は、ビーム106が引き出され、パレット102がビーム106を越えて、棚構造104内まで配置のために棚116の上に位置付けられる、荷降ろしモードの途中にある。
図2Dでは、パレット棚装置100は依然として荷降ろしモードにあり、棚116上にパレット102を置くためにジャッキ112が同時に引き込まれる間、パレットリフト124はビーム106を下降させる。
図2Eでは、
図2Aのパレット棚装置100は、パレットのない休止モードにあり、ジャッキ112は、引き込まれたビーム106に入れ子になっている。ビーム106は、パレット102を棚116上に置いた後、引き込まれており、パレット102からのビーム106の取り外しを可能にしている。積み込みプロセスは逆のシーケンスに近く、
図3A~
図3Eを参照すると明らかな調整の影響を受ける。
【0070】
積荷のシーケンスは、
図3Aから
図3Eに沿って簡単に追跡できる。
図3Aでは、パレット棚装置200は、パレットなしで休止モードにあり、棚構造104に近接して位置付けられ、引き込まれたビーム206及び引き込まれたスパー212により、棚116上にあるパレット102を積み込む準備ができている。
図3Bでは、パレット棚装置200は、架台高さ調整機構209によってビーム206を持ち上げた後、エレベータ機構234で補助プラットフォーム232を持ち上げ、ビーム206が引き出されてパレット102に係合した後、スパー212が棚構造104内の下部棚228に寄りかかるように展開された積み込みモードの初期段階にある。
図3Cでは、パレット棚装置200は積み込みモードの途中にあり、ビーム206上に置かれている間に、かつスパー212が展開され、下部棚228に寄りかかるように配置されたままである間に、パレット102を棚116から取り外すようにビーム206を持ち上げるために、架台高さ調整機構209を適用する。
図3Dでは、パレット棚装置200は依然として積み込みモードにあり、パレット102がプラットフォーム208の上に置かれるまで、スパー212は下部棚228に寄りかかり、装置200を安定させるように展開されたままであり、ビーム206は引き出されている。
図3Eでは、パレット棚装置200は輸送モードにあり、パレット102はプラットフォーム208の上に配置され、ビーム206及びスパー212は両方とも引き込まれている。荷降ろしプロセスは逆のシーケンスに近く、
図2A~
図2Eを参照すると明らかな調整が必要である。
【0071】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、展開されると延在し、展開されていないときに引き込むように構成される、引き込み式に延在可能なビームを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットを支え、パレットに到達し、かつ係合するためのビームの展開は、輸送装置によって操作されてもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、引き込み式に延在可能なビームは、ドロワ型ビームであってもよい。
【0072】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも2つのパレット支え構造の間の横幅を選択的に調整するためのパレット支え構造サイドシフタをさらに含んでもよく、任意には、パレット支え構造サイドシフタは、少なくとも2つのパレット支え構造のうちの1つのみを横方向にサイドシフトするための機構を含む。
【0073】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの選択されたパレットを垂直に支持するために、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキをさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、積荷支持ベースは、プラットフォーム上か、輸送装置上か、又は少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台上に配置してもよい。
【0074】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、輸送装置の移動によって展開されてもよい。
【0075】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りにパレットを支えるように構成されたパレットコンベヤを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、引き込み式に延在可能なドロワビーム型であってもよい。
【0076】
上述のように、輸送装置は、地面との係合のためのホイールを含んでもよい地上移動部を含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、地上移動部は、ホイール速度方向変更機構による操縦を含んでもよい。機構は、長方形に配置された4つのホイールのセット、ならびに、差動操縦であって、セットの2つの反対に設けられたホイールの第1の対を、(a)直線進行のために、第1の対のホイールを同じ速度で同じ方向に駆動すること、(b)所定の位置でスピンするために、第1の対のホイールを同じ速度で反対方向に駆動すること、又は(c)ターンの間、異なる速度で第1対のホイールを駆動すること、などの方法によって、アクティベートさせるように構成された差動操縦を含み、2つの反対に設けられたホイールの第2の対は、滑り、操縦し、かつ/又は、第1の対によって誘発される操縦をエミュレートする方法で駆動される。
【0077】
上記のように、輸送装置は、プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、マストとそれに沿って走行する垂直台車が、プラットフォームをマストに沿って昇降させる。
【0078】
次に、本発明の別の実施形態によって構築され、動作するパレット棚装置300の概略斜視図である、
図4を参照する。
【0079】
装置300は、プラットフォーム302、地上移動部320及びエレベータ322を特徴とする輸送装置304、2つの引き込み式に延在可能な引き出しビーム306及び308の形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造を組み込み、これらは架台314によって、プラットフォーム302、ならびに2つの展開可能なアンカー310及び312に載置される。
【0080】
地上移動部320は、装置300の、したがってプラットフォーム302の地上位置を設定する。地上移動部320は、装置300の底部に配置された移動シャーシ324を組み込み、移動シャーシ324の4つのコーナーに設けられた4つのスイベルホイール325、326、及び327上に設定されている。対角線上に配置されたスイベルホイール325及び327は、それぞれ2つの移動モーター330によって駆動される(ホイール327に取り付けられている移動モーター330の1つは、ホイール327の後ろに隠れている)。移動モーター330は、装置300の地上前進及び操縦のために利用される。移動モーターが装備されていないホイール326は、受動的に操縦される。ホイール326はまた、移動モーターを装備してもよいことに留意されたい。さらに、対角線上に配置されたホイール326は、ホイール325及び327に加えて、又はホイール325及び327の代わりに駆動されるホイールとして機能してもよいことに留意されたい。
【0081】
所与の速度で直線方向に装置300を前進させるために、移動モーター330は、それぞれのホイール325及び327を同じ速度で駆動するように設定され、これは、所望の対地速度での直進に変換される。装置300の操縦は、異なるそれぞれの速度でホイール325及び327を駆動することによって達成することができる。例えば、装置300を右に操縦させるために、ホイール325は、ホイール327の速度よりも速い速度で駆動される。
【0082】
スイベルホイール325、326、及び327には、さらに、回転モーター328が装備されている。回転モーター328は、ホイール325、326、及び327の上に設けられており、ホイール325、326、及び327を「通常」及び「垂直」と呼ばれる2つの直交方向に回転させるように設定されている。「通常」方向から「垂直」方向への変化時に、回転モーター328は、4つのスイベルホイール325、326、及び327すべてを右に時計回りに(又は左に反時計回りに)90度回転させる。「垂直」方向から「通常」方向への変化時に、回転モーター328は、ホイール325、326、及び327の回転を逆転させる。適切な動作のために、「垂直」方向と「通常」方向との間の各切り替え後、ホイール326の上に設けられた回転モーター328がホイール326を自由に旋回させる間、ホイール325及び327の上に設けられている回転モーター328は、ホイール325及び327をそれらの新しい方向にロックすることに留意されたい。さらに、このような動作は、装置300が初期の垂直な方向で選択された棚に近づくことを可能にするため、装置300が休止/輸送モードから積み込み/荷降ろしモードに変化するときに必要となる場合があることに留意されたい。さらに、回転モーター328の最小数は、移動モーター330の数に対応し、その場合、すべてのモーター328及び330が同じホイールを駆動する、すなわち、回転モーター328及び移動モーター330が、ホイール325及び327を回転させるように設置され、ホイール326を回転させるように設置されている回転モーター328は省略されてもよい。代替の操縦操作によれば、回転モーター328は、ホイール325及び327を1つの回転方向、例えば時計回りに45度回転させ、ホイール326を反対の回転方向、例えば反時計回りに45度回転させ、それにより実質的に4つすべてのホイールを仮想円に沿って配向する。一方向にホイール325を駆動し、反対方向にホイール327を駆動するホイールは、装置300を所定の位置で転回させる。このような操作は、ホイール326も移動モーターによって駆動され、その結果、4つのホイール325、326、及び327のすべてが仮想円に沿って駆動される場合により効果的である。
【0083】
エレベータ322は、プラットフォーム302の高さを所望に応じて設定する。エレベータ322は、4つのコーナーマスト331を特徴とするタワー本体332が組み込まれている。マスト331は、マスト331に沿って溝が付けられており、対になって互いに面して並べられ、すべてがビーム306及び308に面するガイドスリット339を特徴とする。4つのプラットフォームベアリングプレート318は、それぞれスリット339を通って誘導されるベアリングを有する。プラットフォーム302の右側は、ストラップアタッチメント329の右アタッチメントによってモーターストラップ335の片側に接続され、プラットフォーム302の左側は、ストラップアタッチメント329の左アタッチメントによってモーターストラップ336の片側に接続される。モーターストラップ335及び336は、それぞれ、リフトモーター333及び334によって駆動されるエンドレスループストラップであり、移動シャーシ324に設置されている。ストラップ335及び336は、モーター333及び334の適切なドラムによって駆動される。滑車を組み込んでもよい走行プーリー337及び338は、タワー本体332の上部に設置される。モーターストラップ335及び336は、プラットフォーム302がタワー本体332に沿って持ち上げられることを可能にするために、走行プーリー337及び338とリフトモーター333及び334のドラムとの間でタワー本体332に沿ってきっちりと張られている。その結果、リフトモーター333及び334の動作を制御すると、プラットフォーム302の高さが設定される。適切な持ち上げ動作のために、リフトモーター333及び334が同期されることに留意されたい。
【0084】
架台314の架台マスト360は、中央にニッチがあり、開放側が互いに向き合う、U字型の断面プロファイルを特徴とする。架台マスト360はプラットフォーム302に固定して載置され、プラットフォーム302はプラットフォームベアリングプレート318に載置される。伸縮式ジャッキ370の架台高さ調整機構は、架台マスト360に沿って架台台車372を昇降させるように動作する。架台台車372は、左右の台車支柱362及び363を接続する水平の上部及び下部台車ロッド366及び368を含む。架台台車372は、マスト360のニッチに沿って走行する台車支柱362及び363の台車ベアリング364によって架台マスト360に沿って移動するように誘導されている。下部台車ロッド368はジャッキ370に載置されており、ジャッキ370の高さを変更すると、架台マスト360によってガイドされる架台台車372の高さが変わる。
【0085】
ビーム側シフタ316の形態のウォーム型パレット支え構造サイドシフタは、スライドプレート384の適切な孔を通して挿入される上部及び下部台車ロッド366及び368に沿って、スライドプレート384を側方に横方向サイドスライドさせるように動作する。その結果、スライディングプレート384の横方向移動は、スライディングプレート384に設置されたビーム308と、右台車支柱362に設置されたビーム306との間の広がりを変化させる。スライディングモーター380は、モーターコネクタ386によって上部台車ロッド366に接続されており、スライディングプレート384の噛み合うネジ螺合孔に挿入されたネジシャフト382を回転させるように動作する。ネジ螺合シャフト382の回転は、上部及び下部台車ロッド366及び368に沿ったスライディングモーター380に対するスライディングプレート384の側方の横方向位置を変化させ、結果として、ビーム306と308との間の広がりを変化させる。
【0086】
ビーム306及び308は、静的ビーム部342及び343、動的ビーム部340及び341、ならびにビームリード344及び345を含み、これらは、それぞれ静的ビーム部342及び343ならびに動的ビーム部340及び341の開放側を通して挿入される。ビーム306及び308のこの構造は、動的ビーム部340及び341をそれぞれビームリード344及び345に沿ってスライドさせることによって、かつ、静的ビーム部342及び343に沿ってビームリード344及び345をスライドさせることによって延在され得るドロワ型ビームである。静的ビーム部342の近位側は、右台車支柱362に設置され、静的ビーム部343の近位側は、スライドプレート384に設置され、これにより、ビーム側シフタ316がビーム306と308の間の広がりを変えることができる。ビーム306及び308の引き出し及び引き込みに使用される機構は図示されておらず、例えば、
図5を参照して本明細書で以下に説明される機構と同様であり得ることに留意されたい。動的ビーム部340及び341の上壁は、静的ビーム部342及び343の上壁よりも高くなるように設計されており、それにより、ビーム306及び308によって支えられるパレットは、動的ビーム部340及び341上にのみ置かれ、その後動的ビーム部340及び341とともに移動することにさらに留意されたい。ビーム306及び308は引き込み式に延在可能なビームであり、装置300の能動型パレットコンベヤとしても機能するように設計されていることにさらに留意されたい。能動型パレットコンベヤとしても機能し得る引き込み式に延在可能なビームの例は、
図10Aから10E、及び18Dを参照して以下に説明される。
【0087】
展開可能なアンカー310及び312は、パレットを選択された棚から積み込み/荷降ろしするときに、選択された棚に対して装置300を安定させるために、棚構造の選択された棚に寄りかかるように構成される耳部350を特徴とする。アンカー310は、ビーム306の右側のプラットフォーム302に固定して設置される。アンカー312は、プラットフォーム302に移動可能に載置され、横方向に側方移動することができる。アンカー312の横方向の側方移動は、アンカー312とスライドプレート384との間を機械的に結合する機械的カプラー388によって制御され、したがって、アンカー312は、スライドプレート384とともに横方向に側方に(しかし上下ではなく)横方向に動く。ビーム308がスライディングプレート384に設置されているため、アンカー312が設置されているカプラーアーティキュレーション389を備えた機械的カプラー388は、アンカー312をビーム308の左側に、本質的にアンカー310とビーム306の間の側方の横方向変位と同一である、一定の変位で維持する(カプラーアーティキュレーション389の長さによって定義される)。アンカー310及び312の展開は、ターゲット棚からのパレットの積み込み/荷降ろしプロセスの途中で、輸送装置304によって制御されるプラットフォーム302の移動によって行われる。それぞれアンカー310及び312と、ビーム306及び308との間の側方の横方向間隔は、アンカー310及び312が、パレットの外側に側方に配置されている間に、パレットの中空開口部でのビーム306及び308の側方の封じ込めを可能にするのに十分な幅に設定されていることに留意されたい。
【0088】
積み込み/荷降ろしプロセスは、装置300が最初に休止/輸送モードにあるときに開始される。その後、輸送装置304は、プラットフォーム302を積み込み/荷降ろしモードに適した位置に位置付ける。積み込みモードの場合、耳部350は選択された棚の少し上に配置され、積み込まれるパレットをその間に含むように横方向に離間する(耳部350は、選択された棚に係合して寄りかかるようにエレベータ322によって後で下降する)。アンカー310はパレットの右側に固定して設けられ、アンカー312はビーム側シフタ316によって、パレットの左側に設置するための機械的カプラー388を通じてシフトされる。ビーム306と308の間の広がりは、ビーム側シフタ316によって設定される。ビーム306及び308の高さは、架台高さ調整機構370によってさらに設定されるので、ビーム306及び308は、パレットの中空の内側開口部に隣接して面するように向けられる。荷降ろしモードでは、選択された棚の少し上にある輸送装置304によって、耳部350が位置付けられている(選択された棚にしっかりと寄りかかるようにエレベータ322によって後で下降する準備ができている)。ビーム306及び308が引き出されると、ビーム306及び308上に置かれたパレットが選択された棚の上を自由に移動できるように、ビーム306及び308の高さは、架台高さ調整機構370によってさらに設定される。
【0089】
実際に積み込み/荷降ろしが開始される前に、架台の高さ調整機構370によって、かつ、ビーム側シフタ316によって設定された適切な位置及び調整にプラットフォーム302が位置付けられると、アンカー310及び312が展開される。回転モーター328は「垂直」方向に変更され、ホイール325、326及び327は棚構造に面するように設定される。駆動ホイール325及び327は、アンカー310及び312の耳部の垂直内側部分391が選択された棚に係合するまで、選択された棚に向かってまっすぐに動される。その後、エレベータ322は、アンカー310及び312が選択された棚の近位側に対して耳部350の上方前方にバルジアバットメント351を置くことにより、アンカー310及び312が傾くまでプラットフォーム302をわずかに下降させ、装置300を安定させる。この段階でビーム306及び308は、選択された棚を含む棚構造の包によって限定された制限容積をすでに押し込んでいる可能性があることに留意されたい。
【0090】
バルジアバットメント351は、静的ビーム部342及び343がそれぞれ前方に突出する程度に対応する距離で、プラットフォーム302の前方に向かって、タワー本体332のそれぞれに前方に突出する。移動シャーシ324はまた、耳部の垂直内側部分391の突出範囲よりも小さい、396で示されるタワー本体332のそれぞれの突出範囲で前方に突出する。このような構造は、重いパレットを収容するように設計された棚構造を利用する倉庫の一般的な慣例と互換性があり、置かれたパレットのマージンは、棚構造の凸包によって限定された容積の外側に突き出る。タワー本体332が展開可能なアンカー310及び312と同じ輪郭で設計されている場合、タワー本体は、積荷モード又は荷降ろしモードのアンカー展開の段階の間に、棚構造内の他の棚に配置されている他のパレット(選択された棚の上又は下)に衝突する。典型的には、パレットは、棚に載せられたものと比較してより高い配置精度で地面に置くことができ、したがって、棚構造に対するそれらの近位の突出に関して、より少ない公差を必要とする。これは、タワー本体332(第1の棚の下)に対して前方に最も突出する寸法で移動シャーシ324を設計することにより、装置の安定性を高めるのに有利である場合がある。
【0091】
積み込みモードでは、アンカー310及び312が展開されて装置300を安定させると、次に、ビーム306及び308が選択された棚の上に引き出されて、パレットの中空開口部に挿入される。ビーム306及び308の引き出しが完了すると、次に、アンカー310及び312が装置300の転倒を防ぐために依然として選択された棚に寄りかかっている間に、架台高さ調整機構370がビーム306及び308を持ち上げて、パレットが選択された棚から取り外されるまでパレットに係合する。選択された棚からパレットが取り外されると、ビーム306及び308が引き込まれて戻され、パレットがプラットフォーム302の上の位置に搬送される。プラットフォーム302の上の引き込まれたビーム306及び308に置かれているパレットの重量は依然として、ビーム306及び308への妨げとなり、ビーム306及び308をそれぞれ支持するためにアクティベートされる積荷安定化装置として機能する、伸縮式ジャッキ390及び392の形態の積荷支持ジャッキによって実質的に分散される。この段階では、装置300は本質的に安定しているので、エレベータ322はプラットフォーム302をわずかに高く持ち上げ、それによりアンカー310及び312を選択された棚から取り外し、装置300に輸送モードの準備をさせることができる。
【0092】
荷降ろしモードでは、アンカー310及び312が展開されて装置300を安定化させると、次に、ジャッキ390及び392が引き込まれ、それぞれビーム306及び308から解放され、次に、ビーム306及び308が引き出され、それによって、アンカー310及び312が依然として、装置300の転倒を防止するために、選択された棚にもたれかかっている間に、パレットが選択された棚の上の適切な位置に配置されるまで、その上に置かれたパレットを選択された棚の上で搬送する。選択された棚の上へのパレットの配置が完了すると、架台高さ調整機構370は次に、パレットが選択された棚の上に置かれるまでビーム306と308下降させ、次にビーム306と308がさらに下降させ、パレットから外し、ビーム306及び308とパレットとの間に小さなギャップを残す。この段階で、ビーム306及び308を引き込んで、装置300に引き戻すことができる。その後、エレベータ322は、選択された棚からアンカー310及び312を取り外すために、プラットフォーム302をわずかに高く持ち上げ、装置300に休止モードの準備をさせる。
【0093】
装置300の任意のジャッキ及びモーター(例えば、328、330、333、370、380、390、及び392)は、電気、油圧などであり得、移動シャーシ324上に配置される電気バッテリー394によって電力供給されてもよく、その重量も安定性を高める。装置300の任意のジャッキ及びモーターは、人間のオペレーターが操作するための、又は自律制御装置によって制御されるか、又は遠隔監視及び制御装置によって制御されるインターフェースを特徴とする適切な制御装置(図示せず)によってローカルに、遠隔で、又は系統的に制御されてもよい。
【0094】
ここで
図5を参照すると、これは、本発明の実施形態によって構築され、動作する、ビーム側シフタの形態のパレット支え構造側シフタを備えた架台を特徴とする配向140の拡大斜視図である。架台とビームの配向140は、伸縮式サイドジャッキ190及び192を有する両面ビームサイドシフタを組み込み、ビーム142及び144の横方向の側方位置を別個に調整し、結果的に、パレット棚装置のビーム142と144の間の広がりも調整するように動作する架台146に載置されている、2つの引き込み式に延在可能なドロワ型ビーム142及び144を特徴とする。
【0095】
架台146は、架台マスト180、上部及び下部架台ロッド186及び188、ならびに左及び右のスライドプレート182及び184を含む。架台マスト180は、上部及び下部架台ロッド186及び188によって水平に接続されている。架台ロッド186及び188は、スライドプレート182及び184内の適切な孔194を通して挿入され、架台ロッド186及び188に沿って、スライドプレート182及び184の横方向の側方移動を可能にする。ジャッキ190は、左架台マスト180とスライドプレート182との間に接続され、ジャッキ192は、右架台マスト180とスライドプレート184との間に接続される。架台146は、架台マスト180によってプラットフォーム(図示せず)に設置されるように構成されている。ジャッキ190及び192は、引き込み、かつ延在するように動作し、それにより、それぞれのスライディングプレート182及び184を架台ロッド186及び188上でスライドさせる。ビーム142及び144はそれぞれスライディングプレート182及び184に設置され、それによってビーム142及び144の横方向の側方位置は、ジャッキ190及び192がそれぞれ引き出されるか、又は収縮する程度に従って変化する。
【0096】
ビーム142及び144は、静的ビーム部150及び152、動的ビーム部154及び156、ビームリード158及び160、ビームナット166及び168、ネジ螺合ビームシャフト162及び164、ビーム拡張モーター170及び172ならびにビームモーターサスペンダー174及び176を含む。ビーム部150、152、154、及び156は、U字形断面を有する細長いプロファイルを有し、ビーム部150、152、154、及び156の上部及び下部壁に沿って延びるガイド溝159などのガイド溝を特徴とする。ビームリード158及び160は、バー178などの細長いバーを特徴とし、それらの側面の両方に沿ってすべて設けられている、ローラ179などの等間隔の転動要素を含む。バー178の高さ寸法は、ビーム部150、152、154、及び156の上壁と下壁との間の垂直ギャップよりわずかに小さい。ローラ179は、上部溝159と下部溝159との間に含まれる。ビーム142(及びビーム144のそれぞれ)の場合、静的ビーム部150(ビーム144の場合は152)及び動的ビーム部154(ビーム144の場合は156)が隣接して平行に設けられ、開放側が互いに面して、その間に空洞が作成され、ビームリード158(ビーム144の場合は160)の幅は、この空洞の幅よりわずかに小さい。
【0097】
静的ビーム部150及び152は、スライドプレート182及び184にそれぞれ設置される。動的ビーム部154及び156は、静的ビーム部150及び152にそれぞれ平行に配置され、それらの開放側がそれぞれ静的ビーム部150及び152に面している。ビームリード158及び160はそれぞれ静的ビーム部150及び152に、かつ動的ビーム部154及び156に挿入され、すべてのビーム部150、152、154、及び156のガイド溝159はビームリード158及び160のローラ179を誘導し、動的ビーム部154及び156をそれぞれビームリード158及び160に吊るす。ビーム142及び144が引き込まれると、ビームリード158及び160は、それぞれ、ビーム部150及び154、152及び156の完全に内側に配置される。ビーム142及び144が引き出されるとき、ビームリード158及び160の近位部は、それぞれ静的ビーム部150及び152の遠位部に沿って重なり合って設けられ、ビームリード158及び160の遠位部は、動的ビーム部分154及び156の近位部分に沿って重なり合って設けられ、動的ビーム部154及び156は、静的ビーム部150及び152の遠位に設けられ、それにより、ビーム142及び144を延在させる。
【0098】
ビーム142及び144の引き出し及び引き込みをアクティベートさせるための機構には、ビームナット166及び168、ビームシャフト162及び164、ビーム拡張モーター170及び172、ならびにモーターサスペンダー174及び176が含まれる。ビームナット166及び168は、動的ビーム部154及び156の後方近位側にそれぞれ固定されたネジ螺合ナットである。ビーム拡張モーター170及び172は、それぞれモーターサスペンダー174及び176によって静的ビーム部150及び152の前部近位側に載置されている。ビーム拡張モーター170及び172は、ビームシャフト162及び164をそれぞれ回転させるように動作する。ネジ螺合ビームシャフト162及び164は、静的ビーム部150及び152に沿って延在し、それぞれネジ螺合ビームナット166及び168に挿入される。
【0099】
回転ビームモーター170及び172はそれぞれ、ビームシャフト162及び164を回転させ、これは、回転方向に応じて、ビームナット166及び168を、ビーム拡張モーター170及び172に向けて、又は離れるように引っ張るか、又は押す。動的ビーム部154及び156は、それぞれビームナット166及び168に取り付けられ、それにより、それぞれの静的ビーム部150及び152に平行に、それに沿って強制的に移動させられ、動的ビーム部154及び156は、ビームリード158及び160上に吊るされ、同様にローラ179のロールによって、そこに沿って、しかし道のほんの一部(例えば、拡張により動的ビーム部154及び156の近位側が、静的ビーム部150及び152の遠位側の近位になるときの中間)に沿ってのみ強制的に移動させられる。
【0100】
上記のように、パレット棚装置は、補助プラットフォーム及び、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構を含んでもよい。
【0101】
パレット棚装置の実施形態によれば、プラットフォーム高さ調整機構は、ピストン型ジャッキ、ボトル型ジャッキ、トロリー型ジャッキ、伸縮型ジャッキ、ジャッキネジ型、ビレット型ジャッキ、シザーズ型ジャッキ、ウインチ型ジャッキなどであってもよい。
【0102】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの選択されたパレットを垂直に支持するために、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成される積荷支持ジャッキをさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、積荷支持ジャッキは、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造を垂直に昇降させるように構成されてもよい。
【0103】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されると、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるために、パレット棚装置の傾斜場所と少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、積荷支持ベースは、傾斜ステーブ又は補助プラットフォーム上に配置されてもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、展開されていないときに積荷支持ジャッキが入れ子にされる空洞をさらに含むことができる。
【0104】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造に取り付けられた、少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキであって、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている、支えジャッキをさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、支えジャッキ及び積荷支持ジャッキの両方は、ダイヤモンド型ジャッキ、ビレット型ジャッキ、トロリー型ジャッキ、伸縮型ジャッキ、ジャッキネジ型、ヒンジ付き型ジャッキ、ウインチ型ジャッキ、ボトル型ジャッキ、流体流型ジャッキ、電磁型ジャッキなどであってもよい。
【0105】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されるとパレット棚装置を安定化させるために引き出され、展開しないときに引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、引き込み式に延在可能なスパーは、伸縮型のスパーであってもよい。
【0106】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の展開方向を変更するための積み込み/荷降ろし方向変更機構をさらに含んでもよく、積み込み/荷降ろし方向変更機構は、補助プラットフォーム内の横方向に旋回可能な機構を含んでもよい。
【0107】
上記のように、パレット棚装置は、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りでパレットを支えるように構成されたパレットコンベヤをさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、重力移動パレットコンベヤとであってもよく、プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット搬送構造の垂直旋回が、積み込みモード及び/又は荷降ろしモードにおいて、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の周りのパレットの重力スライドを誘発するためにアクティベートされる。パレット棚装置の実施形態によれば、垂直旋回は、指定された旋回ドライブ及び/又は少なくとも1つの展開可能なアンカーの支えジャッキによってアクティベートされ、支えジャッキは、少なくとも1つの選択されたパレットキャリング構造に取り付けられ、支えジャッキは、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が展開されたときに、支えジャッキの垂直拡張のための支持ベースとして機能する少なくとも1つのホールドに係合するために展開するように構成されている。パレット棚装置の実施形態によれば、重力スライドのアクティベーション、ディアクティベーション、速度、加速及び方向が、垂直旋回を変更し、それによってパレット移動を制御するように動作可能な制御装置によって制御される。
【0108】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、ビームを含みでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、ビームの上を走行するトロリーであってもよい。
【0109】
上記のように、輸送装置は、プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを含んでもよく、さらに、地面との係合のためのホイールを含んでもよい地上移動部を含み得る。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットリフトは、ハサミ型リフト機構であり得る。パレット棚装置の実施形態によれば、ホイールは、ホイールの2つの垂直なセットを含み、各垂直なセットは、他のセットの整列に対して垂直な方向に移動するように整列され、摩擦を避けるために他のセットが地面より上に上げられている間に、垂直なセットの1つがアクティベートされ、地面にインターフェースする。
【0110】
次に、本発明の別の実施形態によって構成され、動作するパレット棚装置400の概略斜視図である、
図6を参照する。装置400は、プラットフォーム402、地上移動部420及びシザーズリフト422を特徴とする輸送装置404、架台414によってプラットフォーム402に載置されている、2つの伸縮式かつ引き込み式に延在可能なビーム406の形態の展開可能なパレット支え構造、ダイヤモンド型支えジャッキ408の形態の2つの展開可能なアンカー、引き込み式に延在可能なスパー410の形態の2つの展開可能なアンカー、補助プラットフォーム412、ネジジャッキ482の形態のプラットフォーム高さ調整機構、トロリー416の形態の2つのパレットコンベヤ、ならびに伸縮式ヒンジ付きジャッキ472の形態の2つの積荷支持ジャッキを組み込んでいる。
【0111】
地上移動部420は、装置400の、したがってプラットフォーム402の地上位置を設定する。地上移動部420は、移動シャーシ424、4つのホイールの2つのセットを含み、移動ホイールの第1のセットは、ホイール426及び428を含み、移動ホイールの第2のセットは、ホイール434及び436、駆動モーター430及び438、ならびに、方向モーター442によって駆動されるナックルジャッキネジ440を含む方向転換機構を含む。移動シャーシ424は、装置400の底部に配置され、固定高さホイールナックル432を介して移動シャーシ424の4つのコーナーに設けられ、隣接する棚構造の間の通路を前進するときに装置400が移動する方向に向いている、移動ホイール426及び428の第1セット上に設定されている。移動ホイールの第2のセットのホイール434及び436は、移動ホイールの第1のセットのホイール426及び428の隣に配置され、移動ホイールの第1のセット426及び428の方向に垂直な方向を向いている。移動ホイールの第2のセット434及び436は、4つの方向モーター442によって操作される4つのナックルジャッキネジ440を介して移動シャーシ424に接続される。ナックルジャッキネジ440は、ホイール434及び436の回転方向を制御する。方向モーター442は、最小の拡張で、ナックルジャッキネジ440をホイールナックル432より短くするまで、ナックルジャッキネジ440を引っ張るように、かつ、最大の拡張で、ナックルジャッキネジ440をホイールナックル432より高くするまで、ナックルジャッキネジ440を押すように作動する。したがって、ナックルジャッキネジ440の押し又は引きは、どのセットが地面に係合するか、また、それにより装置400の輸送方向を定義する。ホイール428及び436は、それぞれ、移動モーター430及び438によって駆動される。移動モーター430及び438は、装置400の地上前進を司る。移動モーターが装備されていないホイール426及び434は、受動的に操縦される。ホイール426及び434はまた、移動モーターを備えてもよいが、このような移動モーターは、適切な動作のために移動モーター430及び438とそれぞれ同期されなければならないことに留意されたい。さらに、ホイール426及び434のいずれにも、それぞれホイール428及び436の代わりに移動モーターを装備することができることに留意されたい。
【0112】
移動ホイールの両方のセットは、他のセットの方向に垂直な特定の方向に装置400を転動し、かつ支えるために設置される。換言すれば、2つの垂直方向に配向された海峡通路を残す長方形の構成で通常配向される一般的な倉庫に適合するために、移動ホイールの第1のセット426及び428ならびに移動ホイールの第2のセット434及び436の方向は互いに直交する。前進方向は、移動ホイールの適切なセットをアクティベートにすることによって選択される。ナックルジャッキネジ440が完全に拡張されると、移動シャーシ424は、移動ホイールの第1セット426及び428とともに上昇し、地面との係合を解除して、移動ホイールの第2セット434及び436のみを残して、それによって設定された方向に装置400を輸送する。ナックルジャッキネジ440が引き込まれているとき、シャーシ424は、移動ホイールの第1セット426及び428が地面に係合するまで下降し、ナックルジャッキネジ440が引き込まれ続けると、移動ホイールの第2セット434及び436は、地面から完全に外れるまで上に引っ張られ、移動ホイールの第1のセット426及び428のみを残して、それによって設定された方向に装置400を輸送する。ナックルジャッキネジ440は、部分的に引き込むように操作され得、その結果、8つのホイールすべてが地面に係合して、装置400をその位置にロックし、積み込み/荷降ろしに適した追加の安定化を提供する。
【0113】
シザーズリフト422は、プラットフォーム402の高さを所望に応じて設定する。シザーズリフト422には、4つのロックリフトバー445及び446、4つのロールリフトバー448及び449、ならびに、リフトモーター458、リフトシャフト457及びリフトナット456を含むリフト駆動機構が含まれている。ロックリフトバー445は、バーシュー444によって、移動シャーシ424の一部であるリフトベース425の左側に載置されている。ロックリフトバー446は、バーシュー(図示せず)によって左側で補助プラットフォーム412の底部に載置されている。ロックリフトバー445及び446はすべて、リフトナット軸452によってヒンジ結合されている。ロールリフトバー448は、リフトベース425に係合してリフトベース425上で転動するバーホイール447が底端部に装備されている。ロールリフトバー449は、補助プレート480の底部に係合して補助プレート480の下で転動する同様の上部バーホイールが上端部に装備されている(上部バーホイールは補助プレート480の下に隠れているため見えない)。ロールリフトバー448のホイール付き端部はリフトベース425の右側に配置され、ロールリフトバー449のホイール付き端部は補助プラットフォーム412の右下側に配置され、ロールリフトバー448及び449の他の端部は、リフト駆動軸450によってヒンジ結合される。リフト軸450及びナット軸452は同じ長さであり、ほぼ平行に配置され、その結果、ロックリフトバー445及び446とロールリフトバー448及び449の中間点はそれぞれ交差し、ヒンジピン454によって交差部でヒンジ結合される。バーシュー444、リフト軸450、ナット軸452及びヒンジピン454はすべて、リフトバー445、446、448、及び449がそれらのヒンジの周りを時計回り及び反時計回りに自由に回転することを可能にするために受動的にヒンジ結合される。
【0114】
リフトモーター458は、リフト軸450の中央に取り付けられ、リフトナット456は、ナット軸452の中央に載置されている。リフトシャフト457は、ネジナット付きシャフトであり、リフトナット456に挿入され、リフトモーター458に接続される。リフトモーター458は、リフトシャフト457を回転させるように動作する。リフトモーター458を一方向に回転させると、リフトナット456が引っ張られてリフトモーター458とリフトナット456との間のギャップが減少し、より近いリフトバー445、446、448及び449が引っ張られ、バーホイール447が左方向に転動し、結果として補助プラットフォーム412が(及びプラットフォーム402が一緒に)上昇する。リフトモーター458を反対方向に回転させると、リフトナット456が押されてリフトモーター458とリフトナット456との間のギャップが増大し、より遠いリフトバー445、446、448及び449が押されて、バーホイール447が右方向に転動し、結果として補助プラットフォーム412が下降する。補助プラットフォーム412の移動は、単に垂直であるだけでなく、さらに、地上移動部420によって埋め合わせられ得る側方移動を伴うことに留意されたい。
【0115】
補助プラットフォーム412は、補助プレート480、ジャッキネジ型プラットフォーム高さ調整機構482、ベースタレット484、及びスパーシェル486を含む。補助プレート480は、リフトバー446、449上に設定されており、その移動に応じて高さが変化する。補助プレート480に載置されたベースタレット484は、例えば180度回転させることにより、装置400の動作方向を変えることができる回転タレットである。パレットの積み込み/荷降ろしに必要な装置400の機能要素(つまり、プラットフォーム402、支えジャッキ408を有する引き込み式に延在可能なビーム406、展開可能なスパー410、架台414、トロリー416及び積荷支持ジャッキ472)は、タレット484とともに180度回転する。スパーシェル486はスパー410のシェルとして機能し、スパー410はそこから展開して、指定されたホールドに係合し、使用されていないときに保管されるように引き込む。ベースタレット484とプラットフォーム402との間に配置されたプラットフォーム高さ調整機構482は、ジャッキネジ型プラットフォーム高さ調整機構482の拡張を変更することにより、補助プラットフォーム412(したがって、及びスパー410)とプラットフォーム402との間の相対高さを変更するように動作する。プラットフォーム高さ調整機構482は、装置400がパレットを積み込み/荷降ろしするときに装置400を安定させるために、積み込み/荷降ろしを意図した選択された棚の下に配置された表面に寄りかかる必要がある場合に必要である。
【0116】
スパー410は、スパーシェル486内に配置され、使用されていないとき、スパーシェル486内に完全に又は部分的に保管され、スパーシェル486の外側に展開して、装置400を安定させるために、棚構造内の選択された棚よりも低い、下部棚の近位側に配置されたホールドに係合するように動作する。パレットが引き出されたビーム406に(トロリー416を介して)置かれているときに、スパー410を展開して下部の棚に係合すると、プラットフォーム402及びプラットフォーム高さ調整機構482に加えられた応力に影響を与えずに、パレットによってシザーズリフト422に加えられた水平応力がほとんどなくなる。
【0117】
伸縮式積荷支持ジャッキ472は、ヒンジ474によってスパー410の中間正面に旋回可能に載置されている。ジャッキ472は、装置400の動作モードに従って、3つの異なる方法で動作する。積み込み/荷降ろしモードでは、ジャッキ472は、プラットフォーム402を基準にビーム406の傾斜角度を制御するために、折りたたんだり拡張したりして、係合するジャッキグリッパ469を介してビーム406に圧力を加えることにより、ビーム406の遠位側を上下させるように動作し、したがって、重力によってビーム406上をスライドするトロリー416の運動パラメータを制御する。輸送モードでは、ジャッキ472は、パレットがプラットフォーム402の上に配置された輸送の準備ができているトロリー416上に置かれると、係合グリッパ469を介して積荷安定装置及び支持ビーム406として機能するように動作する。休止モードでは、ジャッキ472は使用されておらず、完全にスパー空洞473に折りたたむことができる。異なるモードでは、ジャッキ472は、スパー410の状態に応じてグリッパ469を異なる角度で係合し、そのために、ヒンジ474は、ジャッキ472の支持角度及びロックを制御するジャッキ472の潜在的な滑りを防止する適切なロック機構(図示せず)を有するドライバを有することに留意されたい。
【0118】
ビーム406は、伸縮式かつ引き込み式に延在可能であり、静的ビーム部460及び動的ビーム部462を含む。静的ビーム部460は、それに沿ってそこに設けられた上向きの静的ビーム導管461、及び底部に沿ってそこに延在する横方向ビームステップ463を特徴とする。ステップローラ464などのローラは、ビームステップ463の上に設けられ、ビーム406の拡張及び引き込み方向に転動するように動作する。動的ビーム部462は、そこに沿ったリード溝468、及び、それらの遠位側のビーム空洞470を特徴とする。動的ビーム部462は、ビーム空洞470に載置されたダイヤモンド型支えジャッキ408の形態の展開可能なアンカーを含む。ビームローラ466などのローラは、リード溝468の両側の動的ビーム部463の上部に設けられ、ビーム406の拡張及び引き込み方向に転動するように動作する。
【0119】
動的ビーム部462は、静的ビーム部460内で拡張し、かつ引き込むように動作して、積み込み/荷降ろしプロセスで使用するために動作可能な、引き込み式に延在可能なビーム406を一緒に形成する。
【0120】
ダイヤモンド型支えジャッキ408は、パレットの積み込み/荷降ろし中に、選択された棚の反対側に対してビーム406を支持するために展開し、それによって装置400を安定させるとともに、重力によりビーム406上を自由にスライドするトロリー416の移動パラメータを制御するためのビーム406の傾斜角度を制御するビーム遠位サイドリフト機構として機能する。支えジャッキ408は、展開されていないとき、引き込まれ、ビーム空洞470内に含まれる。スパー410が積み込み/荷降ろしモードで装置400を安定させる一方で、ジャッキ408がこの安定化に加わる。積荷支持ジャッキ472が安定化に使用されていない場合でも、支えジャッキ408を使用して、プラットフォーム402及びプラットフォーム高さ調整機構482に加えられる水平方向の応力を実質的に無効にすることができる(これは、一部の作業用プロファイルでは、積み込み/荷降ろしモードの段階の場合がある)。ダイヤモンド型ジャッキ操作のさらなる説明は、
図11を参照して以下に示される。
【0121】
トロリー416は、それらの開放側カバービーム406とともに設けられた逆U字形断面プロファイルを特徴とする。トロリー416は、トロリー416の上部内壁の中央に沿って下向きに膨らんだ細長いV字型のリード突起496を特徴とする。トロリー416は、ビーム406の上に配置されると、それらの側壁底縁によってビームステップ463のロール上に置かれ、静的ビーム部460よりわずかに高く、その結果、それらのリード突起496は、リード溝468内の上から含まれるように適合される。これにより、ビームステップ463のローラによって静的ビーム部460の上に配置され、その下に配置された静的ビーム部460によってさらに誘導されるときに、また、動的ビーム部462の上部に配置されたローラによって動的ビーム部462の上に配置され、リード突起496を誘導するリード溝468によってさらに誘導されるときに、トロリー416はビーム406上を自由にスライドすることができる。トロリー416が、ビームステップ463及び動的ビーム部462の上部とともに、重力移動パレットコンベヤを形成することに留意されたい。
【0122】
ビーム406は、垂直に傾斜可能な架台傾斜ジョイント490によって、静的ビーム部460の底部近位側で架台414に載置される。架台414は、プラットフォーム402に固定して設置され、次にプラットフォーム402は、ジャッキネジ型プラットフォーム高さ調整機構482によって、補助プラットフォーム412のベースタレット484に設置される。プラットフォーム高さ調整機構482は、積み込み/荷降ろしプロセス中に必要に応じて、ビーム406とともにプラットフォーム402を上下させるように動作する。
【0123】
展開可能なアンカー及びビーム遠位サイドリフト機構の2つのセットとしての積荷支持ジャッキ472を有する、支えジャッキ408のスパー410の使用は、積み込み/荷降ろしプロセスの間にパレットを搬送するときに、時間の一部のみで各セットを展開することができるいくつかの例では実用的である。例えば、搬送されるパレットが底部プレートを特徴とする場合、パレットが選択された棚の上に配置されると支えジャッキ408を展開できず、パレットがジャッキグリッパ469の上に置かれると積荷支持ジャッキ472を展開できない。以下に説明する積み込み/荷降ろしプロセスは、このようなパレットを指す。
【0124】
積み込み/荷降ろしプロセスは、装置400が最初に休止/輸送モードにあるときに開始される。その後、輸送装置404、プラットフォーム高さ調整機構482、及びベースタレット484は、補助プラットフォーム412及びプラットフォーム402を、積み込み/荷降ろしモードに適切な位置に位置付ける。積み込みモード及び荷降ろしモードの両方で、地上移動部420が装置400を適切な地上位置に置き、ベースタレット484が装置400を適切な動作方向に設定し、シザーズリフト422が展開可能なスパー410の高さを、棚構造内の選択した棚の下に配置された支持棚のわずか上に適切に設定するときに、シーケンスが開始される。積み込みモードの場合、その後、ビーム406がパレットの中空内側開口部に隣接して面するように向けられるように、ビーム406の高さ及び地上位置は、地上移動部420によって、かつプラットフォーム高さ調整機構482によってさらに設定される。荷降ろしモードの場合、その後ビーム406の高さと地上位置はさらに、地上移動部420によって、かつプラットフォーム高さ調整機構482によって、ビーム406の引き出し直後にトロリー416がパレットを選択された棚に運搬するときに、ビーム406上に置かれたパレットが選択された棚の上を自由に移動できるように設定される。簡略化のために、上記の説明は、休止モードと輸送モードの両方で、積荷支持ジャッキ472が、ジャッキグリッパ469を介して、水平バランスでビーム406を支持するという仮定の下で行われている。さらに、簡略化のために、本明細書における上記の説明は、トロリー416が、その上にパレットを有する輸送モードにあるか、又は、パレットのない休止モードにあるかにかかわらず、休止モード及び輸送モードの両方で、最初はビーム406の後方近位側に配置されるという仮定の下で行われている。
【0125】
補助プラットフォーム412及びプラットフォーム402が適切な位置に配置されると、実際の積み込み/荷降ろしが開始される前に、展開可能なスパー410が引き出されて、それらの遠位側が支持棚の近位側の真上に位置付けられる。スパー410が引き出され、ドライバ、ロック機構、及び積荷支持ジャッキ472(図示せず)の制御が積荷支持ジャッキ472の傾斜角及び拡張を設定し、ジャッキグリッパ469を介してビーム406に係合し、ビーム406を水平にバランスの取れた状態に保つ。その後、シザーズリフト422は、装置400を安定させるために、スパー410が支持棚の近位側に寄りかかるまで、補助プラットフォーム412をわずかに下げる。その後、支えジャッキ408が選択された棚の遠位側の上に配置されるまで、静的ビーム部460から動的ビーム部462を引き出すことにより、ビーム406が引き出される。
【0126】
積み込みモードでは、支えジャッキ408が選択された棚の遠位側の上に配置されると、積荷支持ジャッキ472がわずかに引き込まれ、かつ/又はプラットフォーム高さ調整機構482がわずかに上げられて、その上に設けられているとき、静的ビーム部460によって誘導されている間に、最初にビームステップ463のローラ464上をスライドすることによって、またその後、動的ビーム部462の上に設けられているとき、リード溝468によって誘導されている間に、動的ビーム部462の上部に設けられているローラ466上をスライドすることによって、空のトロリー416をビーム406の遠位側に向かって推進させる。トロリー416がビーム406に沿って移動している間、装置400の制御装置(図示せず)は、ビーム406の傾斜角度を制御し、それによってトロリー416の移動を制御するために、積荷支持ジャッキ472及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を変更する。トロリー416は、パレットの中空内部開口部内にある動的ビーム部462の遠位端部に到達する直前に停止する。トロリー416は、停止すると、水平にバランスを取らなければならないことに留意されたい。スパー410が支持棚に寄りかかり、装置400を安定させる間、積荷支持ジャッキ472及びプラットフォーム高さ調整機構482は、選択された棚からパレットを取り外すため、かつトロリー416上にパレットを置くために同時に上げられる。その後、積荷支持ジャッキ472がわずかに引き出され、かつ/又はプラットフォーム高さ調整機構482がわずかに下降して、パレット積み込みトロリー416を推進させ、ビーム406の近位側に向かってスライドさせ、一方で、装置400の制御装置が積荷支持ジャッキ472及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を変化させて、ビーム406の傾斜角度及び、それによってトロリー416の移動を制御し、積荷支持ジャッキ472に到達する直前にそれらを停止させる。この段階では、パレットの底部プレートは静的ビーム部460と462の下に設けられており、グリッパ469でビーム406によってグリップされている直立積荷支持ジャッキ472によって、さらなる近位方向への前進がブロックされている。また、この段階では、パレットは選択された棚の遠位側をすでに取り除いており、パレットの底部プレートは支えジャッキ408と選択された棚の遠位側との間のギャップをもはやブロックしていない。その後、支えジャッキ408は、選択された棚の遠位側に対して展開され、積荷支持ジャッキ472は、スパー410に折りたたまれる。パレットの底部プレートは、ビーム406から取り外されない限り、積荷支持ジャッキ472を通過できないことに留意されたい。積荷支持ジャッキ472がグリッパ469から取り外されて折りたたまれると、装置400の制御装置は、支えジャッキ408及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を制御することにより、ビーム406の近位側に向かうパレット積み込みトロリー416の移動を再開して、トロリー416を静的ビーム部460の近位端部に到達する直前の停止点まで運ぶ。この段階では、パレットはすでにグリッパ469の場所を空けている。その後、積荷安定装置として機能し、ビーム406を水平方向にバランスの取れた状態に保つために、積荷支持ジャッキ472が再びグリッパ469と係合するように展開され、積荷支持ジャッキ472がグリッパ469を介して支持ビーム406を水平にバランスの取れた状態に保ち、装置400を輸送モードの準備をさせる間に、支えジャッキ408は引き込まれて選択された棚から外れ、動的ビーム部462は引き込まれて静的ビーム部460に折りたたまれ、シザーズリフト422は補助プラットフォーム412をわずかに上げてスパー410を支持棚から外し、スパー410は引き込まれる。
【0127】
荷降ろしモードでは、支えジャッキ408が選択された棚の遠位側の上に配置されると、支えジャッキ408は選択された棚の遠位側に対して展開され、積荷支持ジャッキ472がスパー410に折りたたまれる。その後、装置400の制御装置(図示せず)は、支えジャッキ408及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を制御することによって、パレット積み込みトロリー416をビーム406の遠位側に向けて推進させ、トロリー416を展開された支えジャッキ408に到達する直前の停止点まで運ぶ。
【0128】
この段階では、パレットの下部プレートは展開された支えジャッキ408を通過できず、パレットはグリッパ469の位置からすでに取り除かれている。その後、積荷支持ジャッキ472は引き出されてグリッパ469と係合し、支えジャッキ408がビーム空洞470内に引き込まれ、パレットへの道を空けている。その後、装置400の制御装置は、積荷支持ジャッキ472及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を制御することによって、パレット積み込みトロリー416のビーム406の遠位側への移動を再開し、トロリー416を動的ビーム部462の遠位端部に到達する直前の停止点に運ぶ。その後、積荷支持ジャッキ472及びプラットフォーム高さ調整機構482は、パレットを選択された棚に置くために同時に下降し、次に、ビーム406、したがって、トロリー416をパレットから外すことを可能にするためにさらにわずかに下降する。この段階で、装置400の制御装置は、積荷支持ジャッキ472及び/又はプラットフォーム高さ調整機構482の状態を制御することによって、トロリー416をビーム406近位側に向けて推進させ、トロリー416を静的ビーム部460の近位端部に到達する直前の停止点に運ぶ。次に、積荷支持ジャッキ472がグリッパ469を介して支持ビーム406を水平にバランスの取れた状態に保ち、装置400を休止モードの準備をさせる間に、動的ビーム部462は引き込まれて静的ビーム部460に折りたたまれ、シザーズリフト422は補助プラットフォーム412をわずかに持ち上げて、スパー410を支持棚から外し、スパー410は引き込まれる。
【0129】
装置400の任意のジャッキ及びモーター(例えば、430、438、442、458及び482)は、電気、油圧などであり得、移動シャーシ424上に配置される電気バッテリーによって電力供給されてもよく、その重量も安定性を高める。装置400の任意のジャッキ及びモーターは、人間のオペレーターが操作するための、又は自律制御装置によって制御されるか、又は遠隔監視及び制御装置によって制御されるインターフェースを特徴とする適切な制御装置(図示せず)によってローカルに、遠隔で、又は系統的に制御されてもよい。
【0130】
パレット棚装置の実施形態によれば、棚構造の凸包によって限定された容積又は棚構造の包によって限定された容積は、棚構造の最も低い棚を含み、その底部は地面を含み得るか、又は地面から離れて設けられている。
【0131】
次に、本発明のさらなる実施形態によって構築さされ、動作する棚構造の概略上面図である、
図7A及び
図7Bを参照する。
【0132】
図7Aは、直立棚柱701及び702、棚バー704及び707、ならびに棚支持ポール706を特徴とする、700で示される、パレットのための一般的な2つの後部及び前部バー棚構造の概略上面図である。直立棚柱701及び702は、2つの等間隔の列703及び705にそれぞれ配向され、直立棚柱701の各々が、直立棚柱702の平行な直立柱に隣接する。棚バー704は、直立棚柱701の2つの隣接する直立柱の間に嵌合する。棚バー707は、直立棚柱702の2つの隣接する直立柱の間に嵌合する。棚バー704の各々は、同じ高さで棚バー707の平行バーと対にされ、それによって一緒に棚を形成する。棚支持ポール706の少なくとも1つは、直立棚柱701のうちの1つと直立棚柱702の隣接する平行な柱との間に、列703及び705にわたって嵌合し、その上に列703及び705を接続し(必ずしもすべての平行柱又は棚に必要ではない)、したがって、列703と705を等距離に接続して安定させる。棚構造700の凸包(表面)は708で示されている。本発明の実施形態により、パレットは、ラックに収納されると、(棚バー704及び707の平行バーによって形成される)棚の上に置かれる。
【0133】
図7Bは、直立棚柱722及び727、棚サイドバー724、及び棚支持ポール726を特徴とする、720で示されるパレットの2つのサイドバー棚構造の概略上面図である。直立棚柱722及び727は、2つの等間隔の列723及び725にそれぞれ配向され、直立棚柱722の各直立柱は、直立棚柱727の平行な直立柱に隣接する。棚のサイドバー724の2つのバーは、直立棚柱722及び727の4つの隣接する直立柱の側面に同じ高さで列723及び725にわたって嵌合し、これらの2つのバーの各々は直立棚柱722のうちの1つを直立棚柱727の別のバーと接続させ、これらの2つのバーは互いに面し、直立棚柱722及び727の4つの隣接する直立柱の間に棚を形成する。棚サイドバー724はまた、各棚に沿って列723と725との間に等距離の載置を提供する。棚支持ポール726の少なくとも1つのポールは、直立棚柱727の2つの隣接する直立柱の間に嵌合され、それらを列725に沿って接続する。棚支持ポール726は、棚構造720を支持するために必要とされるように、列725に沿って直立棚柱722及び727を安定させるのに十分なように、1つの棚に沿って同じ高さに載置するか、又は異なる高さに折衷的に載置してもよい。棚構造720の凸包(表面)は728で示されている。パレットは、ラックに収納されると、本発明の実施形態によって、(棚のサイドバー724の平行に隣接するサイドバーの対によって形成された)棚の上に置かれる。
【0134】
展開可能なパレット支え構造及び展開可能なアンカーの配置構成は、2つの任意の相対的な位置付けを含んでもよい。展開可能なアンカーはまた、展開可能なパレット支え構造を支持し、かつ/又は任意に、展開可能なパレット支え構造の少なくとも一部を上又は下から持ち上げてもよい。さらに任意選択で、展開可能なアンカーを支持するために使用できるホールドは、棚構造のターゲット棚、同じ棚構造の別の棚、別の棚構造の別の棚、天井、及び/又は床を含んでもよい。例示的な説明のために、展開可能なパレット支え構造はここで、引き込み式に引き出されたビームの形態であると考えられる。このような例示的な位置付け構成は、とりわけ、以下を含んでもよい。
(a)引き出されたビームの遠位側は、展開可能なアンカーによってターゲット棚から天井に向かって引き上げられ、これは、ビーム遠位サイドリフト機構としても機能する。展開可能なアンカーは、棚構造の凸包の後方の場所で、引き出されたビームをその遠位側で係合することができ、棚構造の凸包の前方の位置で、引き出されたビームのある中間点で引き出されたビームを係合することができる。
(b)引き出されたビームの遠位側は、ビーム遠位サイドリフト機構としても機能する展開可能なアンカーによってターゲット棚から押し上げられる。展開可能なアンカーは、引き出されたビームをビームの遠位側で、かつ/又は引き出されたビームのある中間点で、棚構造の凸包内の場所で係合することができる。引き出されたビームの遠位側をターゲット棚に配置されたホールドに押し付けるビームジャッキの形態の展開可能なアンカーの例を
図13A及び
図13Bに示す。
(c)引き出されたビームの遠位側は、ビーム遠位サイドリフト機構としても機能する展開可能なアンカーによってターゲット棚から押し上げられる。展開可能なアンカーは、棚構造の凸包の後方の場所で、引き出されたビームをビームの遠位側で係合することができ、棚構造の凸包の前方の位置で、引き出されたビームのある中間点で引き出されたビームを係合することができる。
(d)引き出されたビームは、引き出されたビームのある中間点で傾斜ジョイントによってパレット棚装置のプラットフォームに載置される。引き出されたビームの近位側は、プラットフォームの後ろで後方に配置された別の棚構造内にある別の棚の底部に寄りかかる展開可能なアンカーによって押し下げられる。展開可能なアンカーは、ビーム遠位サイドリフト機構としても機能する。
(e)傾斜ステーブの形態のアンカーは、ターゲット棚の上に設けられた棚に寄りかかっている。引き出されたビームの遠位側は、ビーム遠位サイドリフト機構により、対象棚から傾斜ステーブに向けて引き上げられる。ビーム遠位サイドリフト機構は、棚構造の凸包の後方の場所で、引き出されたビームをその遠位側で係合することができ、棚構造の凸包の前方の位置で、引き出されたビームのある中間点で引き出されたビームを係合することができる。棚構造の凸包の後方の場所でその遠位側で引き出されたビームと係合するウインチ積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構の例が、
図15Aから
図15Dに示されている。
(f)傾斜ステーブの形態のアンカーは、ターゲット棚の下に設けられた棚に寄りかかっている。引き出されたビームの遠位側は、ビーム遠位サイドリフト機構によりターゲット棚から押し上げられる。ビームの遠位サイドリフト機構は、傾斜ステーブに寄りかかって、棚構造の凸包の前方の場所で、引き出されたビームの遠位側で、又は、棚構造の凸包の後方の場所で、引き出されたビームのある中間点のいずれかで、引き出されたビームを押し上げる。棚構造の凸包の前方の場所でビームのある中間点で、ビームと係合する積荷支持ジャッキの形態のビーム遠位サイドリフト機構の例が、
図17Aから
図17Dに示されている。
(g)傾斜ステーブの形態の展開されたアンカーは、ターゲット棚の上に設けられた棚の近位側に寄りかかることにより、安定化のためにパレット棚装置に取り付けられている。引き出されたビームは、引き出されたビームを旋回させるように作動する旋回ドライブを装備した傾斜ジョイントを特徴とする架台によって、パレット棚装置のプラットフォームに旋回可能に載置されている。引き出されたビームを旋回させる旋回ドライブをアクティベートすることにより、引き出されたビームの遠位側がターゲット棚から持ち上げられる。能動型傾斜ジョイントの形態のビーム遠位サイドリフト機構の例が、
図14Aから
図14Dに示されている。
(h)傾斜ステーブの形態の展開されたアンカーは、ターゲット棚の下に設けられた棚の近位側に寄りかかることにより、安定化のためにパレット棚装置に取り付けられている。引き出されたビームは、架台高さ調整機構を特徴とする架台によってパレット装置のプラットフォームに載置されている。引き出されたビームは、架台高さ調整機構をアクティベートさせて引き出されたビームを上に押すことにより、ターゲット棚から持ち上げられる。上記の例に類似した、プラットフォーム高さ調整機構の形態のビームリフト機構の例が、
図16Aから
図16Cに示されている。
【0135】
上記のように、パレット棚装置は、補助プラットフォームと、補助プラットフォーム及び、補助プラットフォームとプラットフォームとの間の相対的な垂直位置を調整するためのプラットフォーム高さ調整機構とを含んでもよく、少なくとも1つのパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台を含んでもよく、架台は、プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直位置の調整を可能にする架台高さ調整機構を含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、架台高さ調整機構及び/又はプラットフォーム高さ調整機構は、ピストン型ジャッキ、ボトル型ジャッキ、トロリー型ジャッキ、伸縮型ジャッキ、ジャッキネジ型、ビレット型ジャッキ、シザーズ型ジャッキ、ウインチ型ジャッキを含んでもよい。
【0136】
ここで、本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作するパレット棚装置の、架台高さ調整機構及び/又はプラットフォーム高さ調整機構に利用してもよい、様々なタイプのジャッキの例示的な概略側面図である、
図8A、
図8B、及び
図8Cを参照する。
【0137】
図8Aから8Cでは、高さ調整機構250は、下側要素254と上部要素252との間に設定され、それらの機能は応用によって決定される。(i)
図8Aでは、高さ調整機構250が架台高さ調整機構として動作するように構成されている場合、要素252は引き込み式に延在可能なビームであり、要素254はプラットフォームである。(ii)
図8Bにおいて、高さ調整機構250がプラットフォーム高さ調整機構として動作するように構成されている場合、要素252はプラットフォームであり、要素254は補助プラットフォームである。(iii)
図8Cにおいて、高さ調整機構250が架台高さ調整機構として動作するように構成されている場合、要素252はプラットフォームであり、要素254は引き込み式に延在可能なビームである。
【0138】
図8Aでは、高さ調整機構250は、ピストンジャッキによって具体化される。
【0139】
図8Bでは、高さ調整機構は、2つのダイヤモンド型ジャッキ250によって具現化されているが、単一のダイヤモンド型ジャッキを使用することもできることに留意されたい。
【0140】
図8Cでは、高さ調整機構250は、下側配設要素254を上側配置要素252に巻き上げるために使用されるウインチジャッキによって具現化されており、直立部256は上側要素252の近位側にその上側で固定して取り付けられ、下側要素254の傾斜を可能にするために、傾斜ジョイント258を介してその下側で下側要素254の近位側に傾斜可能に載置されている。
【0141】
他のタイプのジャッキが、
図4の伸縮式ジャッキ370、
図6の(リフトとして機能する)シザーズジャッキ422、
図6のジャッキネジ482、
図19Aのウインチジャッキ952などの高さ調整機構に使用できることに留意されたい。
【0142】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の展開方向を変更するための積み込み/荷降ろし方向変更機構をさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、積み込み/荷降ろし方向変更機構は、(a)反対方向の延在機構を特徴とする少なくとも1つの選択されたパレット支え構造、(b)横方向又は垂直方向に旋回可能なジョイントを特徴とする、選択された少なくとも1つのパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台、及び/又は(c)横方向に旋回可能なプレートを特徴とするプラットフォームを含んでもよい。
【0143】
次に、本発明の実施形態によって構築され、動作する、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の延在方向を変更することにより、積み込み/荷降ろし方向変更機構の例を示す概略図である、
図9A、
図9B、
図9C、及び
図9Dを参照する。
【0144】
図9Aは、2つの反対方向に延在(展開)することができるパレット棚装置の、2つのビームの形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の概略斜視図である。架台604のような壁がプラットフォーム(図示せず)に載置され、ビーム600及び602を移動させて、左(例えば、パレット棚装置の前側)又は右(例えば、パレット棚装置の後側)に延在することができる。実際には、ビーム600及び602は同じ方向に延在している。
【0145】
図9Bは、垂直に回転可能なビームの形態の展開可能なパレット支え構造の概略側面図である。ビーム610は、傾斜ジョイント616によって架台614に旋回可能に載置され、垂直に回転されて、612で示されるビームによって示される反対方向をとることができる。
【0146】
図9Cは、2つの水平に回転可能なビームの形態の展開可能なパレット支え構造の概略上面図である。ビーム622及び624は、水平に回転可能な架台626及び628にそれぞれ設置され、両方ともプラットフォーム620に載置されている。架台626及び628は、水平方向に回転して、ビーム622及び624を異なる方向に設定することができる。実際には、ビーム622及び624は、同じ方向を向くように回転する。
【0147】
図9Dは、水平方向に回転可能なプラットフォームの概略上面図である。プラットフォーム630は、水平方向に回転可能なタレット632、及び、タレット632に載置された2つのビーム634の形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造を組み込んでいる。タレット632は回転することができ、それにより、示されるように、ビーム634に異なる方向を取らせることができる。
【0148】
上述のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、少なくとも1つの引き込み式に延在可能なビームの形態であってもよく、かつ/又は、少なくとも1つの展開式アンカーは、少なくとも1つの引き込み式に延在可能なスパーの形態であってもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの引き込み式に延在可能なビーム/スパーは、折りたたみ可能なセグメント化されたビーム、シザーズビーム、アコーディオンビーム、垂直平行四辺形ビーム、水平平行四辺形ビーム、nバー水平平行四辺形ビーム、サイドレール及びロックビーム、伸縮式ビーム、及び/又はドロワビームなどを含んでもよい。
【0149】
上記のように、パレット棚装置は、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りでパレットを支えるように構成されたパレットコンベヤをさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、引き込み式に延在可能な伸縮式ビーム型、又は引き込み式に延在可能なレール及びロックビーム型であってもよい。
【0150】
ここで、本発明のさらなる実施形態によって構成され、作動する、引き込み式に延在可能なビーム又はスパーの例示的な概略斜視図である、
図10A、
図10B、
図10C、
図10D、及び
図10Eを参照する。
図10Aか図ら10Eでは、棚790は、様々な引き出し状態での引き込み式ビーム/スパーの相対的位置付けを実証するために、テーブル794、前部近位フレームバー792及び後部遠位フレームバー796を特徴とする。示されているビームのいくつかは、延在するか、又は収縮すると、特に動的ビーム部がパレットを支えるように設計されている能動型パレットコンベヤとしても機能することができる。
【0151】
図10Aは、垂直方向に2列にヒンジ結合された折りたたみプレートリンク710のようなアコーディオンに似た折りたたみ可能なセグメント化されたビーム/スパーの概略斜視図である。リンク710は、水平に位置付けられ、垂直ヒンジ716を中心に回転可能なプレート712を特徴とする。クロスバー714は、各リンク710の間、すなわち、各列の2つおきのプレート712の間に設けられ、2つの列を接続する。プレート712は、水平に設けられ、それらの端部で、ヒンジ716で、隣接するプレート712又はクロスバー714に垂直にヒンジ結合される。各列のクロスバー714の間で、一方のプレート712が他方のプレート712の上に設けられ、ビーム/スパーを押しつぶして折りたたむと、上部プレート712が底部プレート712の上に折りたたまれる(左端部の構成)。ビーム/スパーは部分的に延在する(中央の構成)か、完全に延在することができる(右端部の構成)。
【0152】
図10Bは、3つの他のプレートリンクに垂直にヒンジ結合されたプレートリンクを有する折りたたみ可能なシザーズ型ビーム/スパーの概略斜視図である。プレート724及び726は、水平に位置付けられ、垂直ヒンジを中心に回転可能である。上部プレート724は下部プレート726にヒンジ結合されており、逆も同様である。プレート724の各プレートは、その端部でプレート726の2つのプレート726の端部に、かつ、その中央でプレート726の3番目のプレートの中央にヒンジ結合されているため、配向全体は、折りたたみ可能なセグメント化されたビーム/スパーを形成する2つのインターレース自転車チェーンに似ている。ビーム/スパーを押しつぶして折りたたむと、上部プレート724は底部プレート726の上に折りたたまれる(左端部の構成)。ビーム/スパーは部分的に延在する(中央の構成)か、完全に延在することができる(右端部の構成)。
【0153】
図10Cは、伸縮式ビーム/スパーの概略斜視図である。最も内側のリンク750が、パレット棚装置に載置された静的ビーム部である一方、最も外側のリンク752が最大であり、積荷又は荷降ろし時にパレットが配置されるテーブルとして機能するのに適しているように、リンクは配向されている。したがって、伸縮式ビーム/スパーは、能動型パレットコンベヤとしても機能し、折りたたみ構成(左端部の構成)から完全に伸びた構成(右端部の構成)に移動する。
【0154】
図10Dは、静的ビーム部760及び動的ビーム部762を特徴とするサイドレール及びロック型ビーム/スパーの概略斜視図である。静的ビーム部760は、細長いガイドレール764を取り囲むC字形断面を含む。静的ビーム部760の遠位端部761はブロックされている(ブロックは示されていない)。静的ビーム部760及び動的ビーム部762は並んで設けられ、静的ビーム部760の開放側は、ビーム/スパーが引き込まれたときに動的ビーム部762に隣接する(左端部の構成)。横方向に突出するアーム768を特徴とするスライディングプレート766は、ガイドレール764に沿ってスライドすることができ、静的ビーム部760のブロックされた遠位端部761及びそのプロファイルレッジは、スライディングプレート766の脱落を防ぐ。湾曲アームリンク770は、一端で突出アーム768に垂直にヒンジ結合され、他端でさらに動的ビーム部762の近位側に設置された横方向に突出する肩部772にヒンジ結合される。動的ビーム部762が最前方位置に移動すると、スライディングプレート766が静的ビーム部760の遠位端部761でブロックされ、湾曲アームリンク770がそのヒンジで反時計回りに回転して、動的ビーム部762を静的ビーム部760の前に遠位に設け、ビーム/スパーを完全に延在させる(右端部の構成)。
【0155】
図10Eは、2つのリンクされ、セグメント化された水平平行四辺形ビーム/スパーの概略斜視図である。ビーム/スパーは、静的ビーム部780及び動的ビーム部782を特徴とし、両方とも、それに沿って開放側を有する、空洞786を画定するU字形断面を特徴とする。開口側が左に面する静的ビーム部780及び開口側が右に面する動的ビーム部782は、水平方向に平行に平らにされている。静的ビーム部780は、架台789によってパレット棚装置に載置されている。動的ビーム部782は、それらの端部でビーム部780及び782の端部に垂直方向にヒンジ結合される、ガーダ784などの2つの折りたたみ可能なセグメント化されたスパーによって、静的ビーム部780と動的に結合される。スパー784は、垂直方向にヒンジで結合された2つのリンクにセグメント化されており、これらのリンクは、互いに折りたたむことができ、ビーム/スパーが引き込むと、セグメント化された各スパー784のリンクが折りたたまれて、ビーム部780及び782の空洞786内に含まれ、これにより並べて配置される(左端部の構成では、ガーダ784が完全に折りたたまれておらず、ビーム部780及び782が側面になっていて、さらにスパーを折りたたむと、部分780と782がさらに近くなる)。必要に応じて、クロスガーダ784の長さは、空洞786の長さの半分未満であり、一方のクロスガーダ784は、ビーム部780及び782の上壁にヒンジ結合され、もう一方は、クロスガーダが含まれるように、ビーム部780及び782の下壁にヒンジ結合されており(又は、両方のガーダ784の一部がビーム部780又は782の一方の上壁にヒンジで固定され、他の部分がビーム部780及び782のもう一方の下部壁に蝶番で固定されており)、ビーム/スパーが部分的に、又は完全に拡張されたとき、一方が空洞786内のもう一方の上(又は横)にあり、動的ビーム部782は静的ビーム部780の前に配置されている(右端部の構成)。
【0156】
他のタイプの引き込み式に延在可能なビーム又はスパーは、
図5のドロワ型ビーム142及び144、ならびに
図18Dの実施形態870に示されるような折りたたみ可能なセグメント化されたビームなどの他のタイプを含んでもよいことに留意されたい。
【0157】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台をさらに含んでもよい。架台は、プラットフォームに対して少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回を可能にする垂直傾斜ジョイントを含んでもよい。
【0158】
ここで、本発明の実施形態によって構築され、動作する、2つの構成に設定されたダイヤモンド型支えジャッキを有する実施形態650の概略斜視図である、
図11を参照する。
【0159】
引き出された(展開された)ビーム666の形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、垂直傾斜ジョイント658によって架台656に載置され、その遠位側に、ダイヤモンド型支えジャッキ652が設置されたビーム空洞654を特徴とする。ジャッキ652は、ジャッキ652の垂直拡張のための支持ベースとして機能する、棚698の遠位側696の形態の少なくとも1つのホールドに係合するために展開する(引き出す)ように構成される。ジャッキ652は、完全に引き込まれたときに(展開されていない-右の構成)、ビーム空洞654内に含まれる。
【0160】
ダイヤモンド型支えジャッキ652は、それぞれがダイヤモンドジャッキ652の側面のコーナーに設けられた噛み合うナット664に螺合されている、2つの反対方向の側面にネジ螺合された横方向のボルト660を特徴とする。ネジ螺合ボルト660を回転させると、ナット664が同時に側面に押し出されてダイヤモンド構造662を引き込み、それによって引き出されたビーム666の遠位側を下降させる(右の構成)か、又は、同時に一緒に引っ張ってダイヤモンド構造662を引き出し、それによって引き出されたビーム666の遠位側を持ち上げる(左の構成)。
【0161】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されると、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるために、パレット棚装置の傾斜場所と少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、傾斜ステーブは、少なくとも1つのホールドと係合するために展開するように構成されたホールド支持ジャッキを含んでもよく、展開されていないときにホールド支持ジャッキが入れ子にされる空洞をさらに含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、ホールド支持ジャッキは、ダイヤモンド型ジャッキ、ビレット型ジャッキ、トロリー型ジャッキ、伸縮型ジャッキ、ジャッキネジ型、ヒンジ付き型ジャッキ、ウインチ型ジャッキ、ボトル型ジャッキ、流体流型ジャッキ、電磁型ジャッキなどであってもよい。
【0162】
次に、本発明の実施形態によって構築され、動作する2つの構成で設定される、引き出された2つのビームの形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のための遠位サイドリフト機構としても機能する伸縮式ホールド支持ジャッキを有する実施形態670の概略斜視図である、
図12を参照する。
【0163】
架台682は、プラットフォーム674に固定して設置された2つの直立架台ポール684を含む。水平架台ロッド686は、架台ポール684を接続し、架台バー688は、架台ロッド686にヒンジ付きで載置され、その周りで傾斜可能である。2つの引き出されたビーム672及び展開された傾斜ステーブ676はすべて、架台バー688に固定して載置され、架台バー688が架台ロッド686を中心に回転すると、一緒に垂直に傾斜する。傾いたステーブ676は、その遠位端部に設けられたステーブ空洞678を特徴とし、伸縮式ホールド支持ジャッキ680は、ステーブ空洞678に設置されている。ホールド支持ジャッキ680は、展開されると、棚698の近位側694に配置された少なくとも1つのホールドに寄りかかる。左の構成は、伸縮式ジャッキ680が完全に折りたたまれてステーブ空洞678内にあるときに、最も低い姿勢で引き出されたビーム672を示している。右の構成は、伸縮式ジャッキ680が延在して架台バー688を回転させ、それによって引き出されたビーム672を傾け、それらの遠位端部を持ち上げたときに、遠位端部が持ち上げられた姿勢にある、引き出されたビーム672を示している。
【0164】
ここで、本発明の別の実施形態によって構成されて作動する、プラットフォーム512、ビーム514の形態の展開可能なパレット支え構造、及び、ジャッキネジ支えジャッキ516の形態のビーム遠位サイドリフト機構としても機能する少なくとも1つの展開可能なアンカーを有する実施形態510の概略側面図である、
図13A及び13Bを参照する。
【0165】
引き出されたビーム514は、旋回軸518によってプラットフォーム512に旋回可能に載置されている。
図13Aでは、引き出されたビーム514は、ターゲット棚504上に置かれており、ジャッキ516は、引き出されたビーム514の下部遠位側に設けられたネスティング空洞517内に引き込まれている(展開されていない)。
図13Bでは、引き出されたビーム514の遠位側は、ジャッキ516によってターゲット棚504から持ち上げられ、これは、入れ子式の空洞517から下方に展開し、引き出されたビーム514の遠位側をターゲット棚504の遠位側506に押し付ける展開可能なアンカーとしても機能してもよい。
【0166】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、展開されると、パレット棚装置を少なくとも1つのホールドに対して安定させるために、パレット棚装置の傾斜場所と少なくとも1つのホールドとの間に設定される、傾斜ステーブを含んでもよく、傾斜ステーブは、展開されると、パレット棚装置を安定させるために引き出し、スパーが展開されていないときに引き込むように構成された、引き込み式に延在可能なスパーを特徴としてもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、傾斜場所は、輸送装置、プラットフォーム、又は少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうち少なくとも1つをプラットフォームに載置するための架台に設けられてもよい。
【0167】
ここで、本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、プラットフォーム522、ジャッキネジホールド支持ジャッキ529を備えた引き込み式に延在可能なスパー528の形態の展開可能なアンカー、ビーム524の形態のパレット支え構造、及び、電動傾斜ジョイント526の形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する実施形態520の概略側面図である、
図14A、
図14B、
図14C、及び
図14Dを参照する。
【0168】
引き出されたビーム524は、電動傾斜ジョイント526によって、プラットフォーム522に旋回可能に載置されている。スパー528はビーム524の上でプラットフォーム522に載置されており、スパー528の下部遠位側に設けられた空洞527に入れ子になっているホールド支持ジャッキ529を特徴とする。
図14Aでは、スパー528は引き込まれ、ジャッキ529は引き込まれ、空洞527内に入れ子になり、引き出されたビーム524は、棚504の下に、ターゲット棚506の上に設けられる。
図14Bでは、スパー528は、その遠位側が棚504の近位側の上に設けられた状態で延在している。
図14Cでは、ジャッキ529は、空洞527から下方に展開されて、棚504に対してスパー528を支持する。
図14Dでは、引き出されたビーム524の遠位側は、引き出されたビーム524を時計回りに旋回させるために電動傾斜ジョイント526をアクティベートすることによって、ターゲット棚506から持ち上げられる。
【0169】
ここで、本発明の別の実施形態によって構成され、作動する、プラットフォーム532、ビーム534の形態の展開可能なパレット支え構造、入れ子式プラットフォーム高さ調整機構542、補助プラットフォーム540、引き込み式に延在可能なスパー544の形態の展開可能なアンカー、及びプルロープ548を装備したウインチ型積荷支持ジャッキ546の形態のビーム遠位サイドリフト機構を有する、実施形態530の概略側面図である、
図15A、
図15B、
図15C、及び
図15Dを参照する。
【0170】
実施形態530は、
図14Aから
図14Dの実施形態520の修正であり、電動傾斜ジョイント526を機能的に代替するプルロープ548を備えたジャッキ546及びプラットフォーム支持高さ調整機構542がホールド支持ジャッキ529を機能的に代替する。引き出されたビーム534は、その遠位側に設置され、傾斜ジョイント538によってプラットフォーム532に旋回可能に載置されているプルフック536を特徴とする。スパー544は、補助プラットフォーム540に載置され、その遠位側に設置されたウインチ546を特徴とし、その中に巻かれたプルロープ548を装備している。補助プラットフォーム540は、プラットフォーム高さ調整機構542によってプラットフォーム532に載置されている。
図15Aでは、高さ調整機構542は拡張されて、引き込まれたスパー544を棚504のわずかに上の高さに保持し、引き出されたビーム534は、棚504の下に、ターゲット棚506の上に設けられている。プルロープ548はウインチ546によって完全に収集される。
図15Bでは、高さ調整機構542が引き込まれた後、スパー544が延在されて棚504上に寄りかかり、ウインチ546が棚504及び506の凸包を超えて突出し、プルロープ548は依然としてウインチ546によって完全に収集される。
図15Cでは、プルロープ548が引き出され、プルフック536に結ばれている。
図15Dでは、引き出されたビーム534の遠位側は、(図示されていないウインチモーターによって)ウインチ546をアクティベートすることによって、ターゲット棚506から持ち上げられ、引き出されたビーム534の遠位側をフック536によって時計回りに引っ張るプルロープ548を引っ張る。
【0171】
ここで、本発明の別の実施形態によって構成され、動作する、引き込み式に延在可能なスパー562の形態の展開可能なアンカー、ビーム556の形態の展開可能なパレット支え構造、補助プラットフォーム558に載置された直立ネジボルト560及びネジ孔554を有するプラットフォーム552を特徴とする、ウォーム型プラットフォーム高さ調整機構を有する実施形態550の概略側面図である、
図16A、
図16B、及び
図16Cを参照する。
【0172】
引き出されたビーム556は、ウォーム型プラットフォーム高さ調整機構によって補助プラットフォーム558に載置され、補助プラットフォーム558に載置された直立ネジボルト560を特徴とするプラットフォーム552に固定して載置されている。直立部560は、ネジ孔554にネジ螺合され、ネジモーター(図示せず)によって回転させることができ、それにより、引き出されたビーム556とともにプラットフォーム552を上下させる。スパー562は、引き出されたビーム556の下に配置された補助プラットフォーム558に載置されている。
図16Aでは、スパー562が引き込まれ、引き出されたビーム556が、棚506の上のターゲット棚504に設けられ、プラットフォーム552は、その下降位置にある。
図16Bでは、スパー562は、その遠位側が棚506の近位側の上に設けられた状態で延在している。
図16Cでは、ネジモーターがアクティベートされ、ネジ孔554を介して直立560を回転させ、それにより、プラットフォーム552及び引き出しビーム556を上に押し、これにより、引き出しビーム556を棚504の上に持ち上げる。
【0173】
次に、本発明の別の実施形態によって構成され、動作する、プラットフォーム572、ビーム574の形態の展開可能なパレット支え構造、補助プラットフォーム578、ダイヤモンド型プラットフォーム高さ調整機構580、及び、ビーム遠位サイドリフト機構としても構成された、その先端部にジャッキネジアダプター588を有する、ヒンジ付き積荷支持ジャッキ586を備えた、引き込み式に延在可能なスパー582の形態の展開可能なアンカーを有する、実施形態570の概略側面図である、
図17A、
図17B、
図17C、及び
図17Dを参照する。
【0174】
引き出されたビーム574は、傾斜ジョイント576によって、プラットフォーム572に旋回可能に載置されている。スパー582は補助プラットフォーム578に載置され、かつ、その先端部にジャッキネジアダプター588を備えた積荷支持ジャッキ586が装備されている。ジャッキネジアダプター588が展開されていない場合、それは、積荷支持ジャッキ586の内側のアダプター支持空洞592の内に入れ子にされる。積荷支持ジャッキ586が展開されていない場合、それは、補助プラットフォーム578の内側のジャッキ空洞590内に入れ子にされる。補助プラットフォーム578は、ダイヤモンド型プラットフォーム高さ調整機構580によってプラットフォーム572に載置されている。
図17Aでは、高さ調整機構580は引き込まれて、引き込まれたスパー582を棚506のわずかに上の高さに保持し、引き出されたビーム574は、棚506の上に配置されたターゲット棚504の上に設けられている。ジャッキネジアダプター588はアダプター空洞592内に入れ子にされ、積荷支持ジャッキ586はジャッキ空洞590内に入れ子にされている。
図17Bでは、高さ調整機構580が引き出された後、スパー582は展開され、棚506の上に傾く。ジャッキネジアダプター588と積荷支持ジャッキ586は、依然として、それぞれアダプター空洞592とジャッキ空洞590内に入れ子になっている。
図17Cでは、積荷支持ジャッキ586は、反時計回りに、ヒンジモーター(図示せず)によってジャッキ軸584の周りで、直立するようにジャッキ空洞590の外側でヒンジ結合され、スパー582の下端部で支持され、その上端部が引き出されたビーム574の直下に配置されている。
図17Dでは、ジャッキネジアダプター588がアダプター空洞592から上方向に出現し、引き出されたビーム574を傾斜ジョイント576の周りで時計回りに回転させ、その結果、引き出されたビーム574の遠位側を棚504の上に持ち上げる、棚504及び506の凸包の近位側の前方の点で引き出されたビーム574を押す。
【0175】
上述のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の積荷支持ベースと少なくとも1つの選択されたパレット支え構造との間に展開するように構成され、少なくとも1つの選択されたパレットを垂直に支持するための積荷支持ジャッキを含むことができる。パレット支え構造、及び荷支持ベースがプラットフォームである場合がある。
【0176】
上記のように、パレット棚装置はさらに、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上の又は下の場所との間に延在する経路で少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの周りにパレットを運ぶように構成されたパレットコンベヤを含んでもよく、パレットコンベヤは、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上下の場所との間で延在する経路で、少なくとも1つの選択されたパレット搬送構造の周りでパレットの重力スライドを誘発するために、積み込みモード及び/又は荷降ろしモードにおいて、プラットフォームに対する少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の垂直旋回がアクティベートされる、重力移動パレットコンベヤであってもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、垂直旋回は、積荷支持ジャッキによってアクティベートされてもよい。
【0177】
パレット棚装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、能動型パレットコンベヤを少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の周りに移動させるためのコンベヤ可動要素を含む能動型パレットコンベヤであってもよく、コンベヤ可動要素は、ホイール、キャタピラトラック、及び/又は線路用ホイールであり得る。パレット棚装置の実施形態によれば、能動型パレットコンベヤは、パレットを遠隔に配置された棚から取り外し可能に搬送するために、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造から取り外し可能であってもよく、能動型パレットコンベヤは、遠隔に配置された棚に到達するための可動手段をさらに含む。パレット棚装置の実施形態によれば、能動型パレットコンベヤの可動手段は、コンベヤ可動要素を含んでもよい。
【0178】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。パレット装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、コンベヤベルト、少なくとも1つのビーム上に設定された転動要素、折りたたみ可能なセグメント化されたビーム、折りたたみ可能なシザーズビーム、折りたたみ可能なアコーディオンビーム、折りたたみ可能な水平平行四辺形ビーム、折りたたみ可能なnバー水平平行四辺形ビームなどを含んでもよい。
【0179】
ここで、本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、簡略化された例示的なパレットコンベヤの概略斜視図である、
図18A、
図18B、
図18C、及び
図18Dを参照する。
【0180】
図18Aは、パレット棚装置用の受動型重力移動パレットコンベヤの簡略化バージョンである、パレットコンベヤ配向800の概略斜視図である。コンベヤ配向800は、プラットフォーム802、引き出されたビーム804の形態の展開可能なパレット支え構造、ビーム架台806、ヒンジ付き積荷支持ジャッキ808、ジャッキシャフト836、パレットが搬送されるコンベヤトロリー810、及び、引き出されたビーム804の上面に沿って設けられたビームローラ820を含む。引き出されたビーム804は、下向きに面する導管822を有する長方形の逆U字型バーである。コンベヤトロリー810は、同様に、下向きに面する長方形の逆U字型バーを特徴とするが、引き出されたビーム804よりも幅が広く、引き出されたビーム804の頂壁及び側壁の一部の上に配置され、それを覆う。コンベヤトロリーは、ビームローラ820上を自由にスライドできる。ビーム架台806は、プラットフォーム802の左側に固定して載置され、引き出されたビーム804は、ビーム傾斜ジョイント830によって架台806の上部に載置されている。ジャッキナット834は、架台806に沿った中間場所でナット傾斜ジョイント832によって架台806に載置されている。ヒンジ付きジャッキ808は、プラットフォーム802の中間場所で、ジャッキ傾斜ジョイント840によってジャッキ架台838に載置されている。ヒンジ付きジャッキ808は、その上端部に、その中でスライドするように引き出されたビーム804の導管822に挿入されているジャッキホイール(図示せず)を装備している。ネジ螺合ジャッキシャフト836の一方の側は、ジャッキナット834に挿入され、他方の側は、モーター傾斜ジョイント842によってヒンジ付きジャッキ808の中央部に取載置されたジャッキモーター844によって回転する。
【0181】
ジャッキモーター844は、ジャッキシャフト836をジャッキナット834に螺合し、ジャッキナット834から螺合解除するように動作して、その回転方向ごとにジャッキモーター844とジャッキナット834との間の距離を増減させ、それによって、ヒンジジャッキ808とプラットフォーム802との間の角度を変え、その結果、ヒンジ付きジャッキ808のホイール付き端部を持ち上げ、それにより、引き出されたビーム804をプラットフォーム802に対して傾斜させ、これにより、コンベヤトロリー810の重力スライドが生じる可能性がある。したがって、トロリー810の推進、停止、速度、加速及び移動方向は、制御されたジャッキモーター844によって操作される。代替の実施形態では、ローラ820のいくつかは、トロリー810を搬送するタスクのために傾斜ビーム804を必要とせずにトロリー810を能動的に移動させる適切なモーターによってアクティベートされる。
【0182】
図18Bは、パレット棚装置のための能動型パレットベルトコンベヤの簡略化されたバージョンである、パレットコンベヤ配向850の概略斜視図である。コンベヤ装置850は、静的ビーム部854、動的ビーム部856、ならびに、ビーム部854及び856にそれぞれ設置される2つのコンベヤベルト858及び860を特徴とする引き出しビーム852の形態の展開可能なパレット支え構造を含む。コンベヤベルト858及び860は、動的ビーム部856上に配置されたパレットが静的ビーム部854に搬送される必要があるときはいつでも、静的ビーム部854に向かう方向にドライバ(図示せず)によって回転し、逆もまた同様である。
【0183】
図18Cは、パレット棚装置用の能動型パレットコンベヤの簡略化バージョンである、パレットコンベヤ配向890の概略斜視図である。コンベヤ装置890は、ビーム892の底壁に沿って外部に設けられた横方向のビームステップ894を特徴とする引き出されたビーム892の形態の展開可能なパレット支え構造を含む。逆U字型のバーを特徴とするパレットが支えられるコンベヤトロリー896は、コンベヤトロリー896のコンベヤ可動要素として機能し、ビーム892に沿ってコンベヤトロリー896を支えるために構成された横方向ホール898が装備されている。ホイール898は、ビーム892に沿ってコンベヤトロリー896を操作するように制御される適切なドライブ(図示せず)によってアクティベートされている。ホイール898が受動的に転動するコンベヤ配向890は、
図18Aのコンベヤ配向800のコンベヤトロリー810及びローラ820のさらなる代替物である。
【0184】
コンベヤトロリー896は、ビーム892から取り外し可能で、その上に置かれたパレットを遠隔に配置された棚との間で取り外し可能に搬送することができる。コンベヤトロリー896のホイール898は、遠隔に配置された棚に到達するためのコンベヤトロリー896の可動手段としても機能してもよい。
【0185】
図18Dは、垂直に直列にヒンジ結合された自転車のチェーンプレートリンクに似た、折りたたみ可能なセグメント化されたビームを特徴とする能動型パレットコンベヤ装置870の概略斜視図である。リンクは、内側プレート間で交互になり、外側プレートの表面と同じ高さの上に突出する表面872を特徴とする。各内側プレートは、その端部で隣接する外部プレートにヒンジで固定されており、その逆も同様である。外側のプレートには、ビームが折りたたまれたときに内側プレートの端部を含むためのギャップを特徴とする(下の構成)。プレートは水平に位置付けられ、垂直ヒンジを中心に回転可能である。外側のプレートは、ビームが部分的に延在している(上の構成)か、又は完全に延在しているときに、ずれのない安定した水平姿勢で内側のプレートを支持できる、垂直ヒンジの周りに頑丈なフランジを含む。上に突出するベアリングボール872は、外側プレートの上面及び内側プレートの突出面872の上面に沿って入れ子にされ、すべての方向に受動的に転動するように動作する。ベアリングボール872が下をスライドしてビームの折りたたみを可能にする間、セグメント化されたビーム上に設けられたパレットは、ロッド876によって引き上げられ、折りたたみ可能なビームによって能動的に搬送される。
【0186】
上記のように、輸送装置は、プラットフォームを所望の高さまで持ち上げるためのパレットリフトを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、パレットリフトは、ジャッキネジリフト機構、伸縮式リフト機構、プラットフォームを上から持ち上げるように構成されたクレーン、プラットフォームをマストに沿って昇降させるためのロープ付き台車、プラットフォームをマストに沿って昇降させるための片持ち式ロープ付き台車、マスト、台車、及びカウンターバランスを備える、ロープ付き台車エレベータ構造であって、台車が、マストに沿ってマスト内を走行し、カウンターバランスがマストに沿って移動可能であり、オーバーヘッドプーリーを介して台車にロープでつながれている、ロープ付き台車エレベータ構造などを含んでもよい。
【0187】
上記のように、パレット棚装置は、積み込みモード及び荷降ろしモードでのパレットの移動を容易にするために、選択された棚の上の場所とプラットフォームの上又は下の場所との間に延在する経路で、少なくとも1つの展開可能なパレット搬送構造のうちの少なくとも1つの周りでパレットを支えるように構成されたパレットコンベヤをさらに含んでもよい。上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。パレット装置の実施形態によれば、パレットコンベヤは、ビームの下を走行する吊り下げ用トロリーを含んでもよい。
【0188】
パレット棚装置用のエレベータ型パレットリフトは、典型的なエレベータリフト構造及び機構を特徴とすることができる。例えば、このようなエレベータは、移動シャーシ及び(少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造を支持する)垂直移動可能なプラットフォーム上に設定されるサイドタワーポールを特徴としてもよい。プラットフォームは、釣り合いおもりによってバランスが取られ、モーターによって昇降され、釣り合いおもり及びモーターの両方がプラットフォームに接続される。プラットフォームはタワーポール間で垂直方向に移動可能であり、一方、釣り合いおもりがプラットフォームの側方に垂直方向に移動可能であり、プラットフォームの移動に干渉することなく、プラットフォームの方向とは反対の方向に上下に移動する。プラットフォーム及び釣り合いおもりは、通常、タワーポールの上で滑車になっている同じチェーンに吊り下げられている。モーターは通常、エンドレスチェーンによってプラットフォームに接続されており、プラットフォームと釣り合いおもりの間でバランスをとるだけである。
【0189】
次に、本発明の実施形態によって構築され、動作する、パレットリフトのいくつかの機構を含むいくつかのタイプの輸送装置の概略側面図である、
図19A、
図19B、及び
図19Cを参照する。
【0190】
図19Aは、940で示される、パレット棚装置のための、ウインチパレットリフトを特徴とするクレーン輸送装置の簡略化された概略側面図である。クレーン輸送装置940は、クレーンベース944及びクレーン輸送装置946を特徴とする。輸送装置946は、クレーンアーム948、クレーンシャンク950、及びクレーンウインチジャッキ952の形態のパレットリフトを含む。プラットフォーム942は、クレーンシャンク950に設置されているクレーンウインチジャッキ952に巻き付けられているウインチロープ954によって吊り下げられている。クレーンシャンク950はクレーンアーム948に載置されており、クレーンアーム948に沿って移動することができる。クレーンアーム948は、クレーンベース944の塔状部に設置され、塔状部の周りを半径方向に回転することができる。
【0191】
プラットフォーム942は、クレーンアーム948の半径方向の移動、及び、アーム948に沿ったクレーンシャンク950の直線移動により、任意の地上位置の上に配置できる。クレーンウインチジャッキ952は、プラットフォーム942を上下させるためにウインチロープ954を巻き上げるか、又は巻き下げるように動作する。
【0192】
パレット棚装置の実施形態によれば、積み込みモード及び/又は荷降ろしモードの間に、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造が最初にパレットに係合した後に、少なくとも1つの展開可能なアンカーが、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造のうちの少なくとも1つの選択されたパレット支え構造の高さを変更するように構成されている。上記のように、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。
【0193】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つのホールドに対してパレット棚装置を一時的に安定させる。パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つのホールドは、地面又は天井に配置されてもよい。
【0194】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台をさらに含んでもよく、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。上記のように、パレットの支え、パレットへの到達、及び係合のためのビームの展開は、架台を操作することによって行うことができる。
【0195】
図19Bは、970で示される、パレット棚装置用の伸縮式パレットリフトを有する輸送装置の簡略化された概略側面図である。実施形態970は、架台レール982、輸送装置974、引き出されたビーム973の形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造、展開可能なアンカー984、及び架台980を装備するプラットフォーム972を特徴とする。輸送装置974は、伸縮式パレットリフト978、シャーシ979、及びホイール976によって表される地上移動部を特徴とする。展開可能なアンカー984は、アンカー移動部987、アンカーピストンジャッキ986、及び、アンカーローラ988が上端部に装備されているアンカー直立ポール985を含む。
【0196】
引き出されたビーム973は、水平ヒンジ981で架台980にヒンジ付きで載置されている。架台980は、プラットフォーム972の架台レール982に沿って、棚構造に向かって、又は棚構造から離れて移動することができる。プラットフォーム972は、地上移動部976によってさらに支えられるシャーシ979に設置されたパレットリフト978に載置されている。アンカー移動部987によって地面に係合するアンカー直立ポール985は、その下側でピストンジャッキ986によってシャーシ979に接続されている。引き出されたビーム973の中点は、アンカー直立ポール985のアンカーローラ988上に置かれる。
【0197】
輸送装置974は、地上移動部976によって、かつ、パレットリフト978によってプラットフォーム972を位置付けるように構成されている。パレットに係合するための引き出されたビーム973の展開は、その遠位側を持ち上げることを必要とする。実施形態970では、いくつかの任意のビーム遠位サイドリフト機構が提供される。
(a)引き出されたビームがアンカーローラ988のある中点で傾き、それによってビーム973の遠位側が持ち上げられるとき、引き出されたビーム973の近位側を下降するために、パレットリフト978は下降される。
(b)引き出されたビーム973のアンカーローラ988との係合点が引き出されたビーム973の近位側に近づけられ、それにより、引き出されたビーム973の遠位側が持ち上げられている間に、架台980は、架台レール982上を前方に移動し、それにより、引き出されたビーム973を前方に移動させる。
(c)アンカーピストンジャッキ986は、展開可能なアンカー984を引っ張り、引き出されたビーム973のアンカーローラ988との係合点を戻すために後方に収縮し、それによりビーム973の遠位側が持ち上げられる。
【0198】
展開可能なアンカー984の少なくとも1つのホールドは地面/床であり、展開可能なアンカー984は、引き出されたビーム973が最初にパレットに係合した後、積み込みモード及び荷降ろしモード中に引き出されたビーム973の高さを変更するように構成されていることに留意されたい。
【0199】
図19Cは、990で示される、パレットを持ち上げるためのジャッキネジリフト機構を有するパレット棚装置の輸送装置の簡略化された概略側面図である。実施形態990は、プラットフォーム992及び輸送装置996を特徴とする。輸送装置996は、ネジ螺合ピラー997に基づくパレットリフト、シャーシ999、及びホイール998で表される地上移動部を含む。プラットフォーム992には、ネジピラー997が挿入される噛み合うネジ孔994が含まれている。ピラー997はシャーシ999に載置されており、シャーシ999は地上移動部998によって支えられ、ピラー977の回転によってプラットフォーム992が昇降する。輸送装置996は、地上移動部998によって、かつ、パレットリフト997によって、プラットフォーム992を位置付けるように構成されている。
【0200】
上記のように、パレット棚装置は、少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造の少なくとも1つの選択されたパレット支え構造をプラットフォームに載置するための架台を含んでもよく、少なくとも1つの選択されたパレット支え構造は、ビームを含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、架台は、ビームのある中間点に取り付けられている。
【0201】
上記のように、少なくとも1つの展開可能なアンカーは、少なくとも1つのホールドに対してパレット棚装置を一時的に安定させる。パレット棚装置の実施形態によれば、棚構造の凸包によって限定された容積は、少なくともモードを休止/輸送モードに変更する前に、積み込みモード又は荷降ろしモードにおいて、プラットフォームと少なくとも1つのホールドの少なくとも1つとの間に設けられている。
【0202】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つの展開可能なアンカーの選択された展開可能なアンカーは、アンカーベース要素及び少なくとも1つのアンカー安定化要素を特徴としてもよく、展開可能なアンカーが展開されていないときに、アンカーベース要素が、選択された展開可能なアンカーを除いて、パレット棚装置から物理的に取り外されており、パレット棚装置を安定させるために展開可能なアンカーが展開されると、アンカーベース要素は、少なくとも1つのアンカー安定化要素によって、少なくとも1つの展開可能なアンカーを除いて、パレット棚装置によって係合される。パレット棚装置の実施形態によれば、アンカーベース要素は可動であってもよい。パレット保管装置の実施形態によれば、少なくとも1つのアンカー安定化要素のうちの少なくとも1つは、選択された展開可能なアンカーが展開されていないとき、選択された展開可能なアンカーを除くパレット棚装置又はアンカーベース要素に取り付けられている。
【0203】
パレット棚装置の実施形態によれば、少なくとも1つのホールドの選択されたホールドは、(a)棚構造の垂直直立柱上に配置されていること、(b)パレット棚装置が棚構造と別の棚構造との間に配置されるように、別の棚構造の棚の下に配置されていること、(c)地面、天井、棚構造の棚、及び/又は上記(a)及び(b)で述べたホールドのうちのいずれかで支えられている構造の表面に配置されていること、(d)少なくとも1つの展開可能なアンカーの磁性部に対する抗力/反発力によって提供されるリフト、ならびに、(e)少なくとも1つの展開可能なアンカーに反発力を加える流体流によって提供されるリフトのうちの少なくとも1つを特徴としてもよい。
【0204】
次に、本発明に従って構築され、動作する、少なくとも1つの展開可能なアンカーのいくつかの任意の特徴を例示する、50で示されるパレット棚装置のさらなる実施形態の概略側面図である、
図20を参照する。パレット棚装置50は、「前部」棚構造58及び「後部」棚構造56として指定される2つの棚列を分離する通路55に沿って移動でき、前部棚構造58内に配置されたターゲット棚59上のパレットの棚上げを実証するように称される。パレット棚装置50は、棚装置52、棚装置52から物理的に取り外されたアンカーベース要素54、及び磁気ステーブ86の形態の2つのタイプのアンカー安定化要素、及び矢印97で表される、先端部から上方向に強力なエアジェットを放出するように構成された2つの伸縮式ジャッキ96(側面図では観察者に面するより近いビームのみが見える)を含む。
【0205】
棚装置52は、プラットフォーム60、輸送装置62、2つの引き込み式に延在可能なビーム68の形態の少なくとも1つの展開可能なパレット支え構造(側面図では観察者に面するより近いビームのみが見える)、スパーハウジング81を特徴とする引き込み式に延在可能なスパー80の形態の後方展開可能なアンカー、ビーム架台72、細長い器具アンカー空洞84、及びウインチ牽引ロープ77を備えたウインチジャッキ76の形態の積荷支持ジャッキを含む。
【0206】
輸送装置62は、地上移動部63によって可動化される輸送装置シャーシ64及び輸送装置シャーシ64に載置されたエレベータ65を含む。プラットフォーム60は、特定の動作モード(すなわち、輸送、積み込み、荷降ろし、又は休止モード)に適した高さまでプラットフォーム60を選択的に昇降させるエレベータ65に載置されている。引き込み式に延在可能なビーム68は、静的アーム69及び動的アーム70を含む。動的アーム70は、ビーム68が配備されていないときはそれぞれ静的アーム69内に引き込まれ、ビーム68が配備されているときはそれぞれターゲットアーム59上で静的アーム69から延在している。ビーム68は、パレットを支え、パレットに到達し、かつ係合するように動作可能である。静的アーム69は、そのある中間場所で、ヒンジ73でビーム架台72に傾斜可能に載置され、ビーム架台72は、プラットフォーム60載置されている。ウインチジャッキ76はスパーハウジング81に載置され、スパーハウジング81はプラットフォーム60に載置されている。ロープ77は、一端でウインチジャッキ76の周りに巻かれ、他端で静的アーム69の近位側に固定されている。ウインチジャッキ76はロープ77を引っ張るか、又は解放してもよく、ロープ77を引っ張ることによって、ビーム68の近位側を下向きに引っ張り、次にビーム68をヒンジ73の周りに傾け、しかがて、ビーム68の遠位側を持ち上げる。
【0207】
アンカーベース要素54は、アンカー移動92によって可動化されるアンカーシャーシ94、及び、細長い二次アンカー空洞88を含む。
【0208】
伸縮式ジャッキ96がアンカーシャーシ94に載置されている。伸縮式ジャッキ96は、展開されていないとき、アンカーベース要素54が棚構造56及び58の下部棚の下で中断することなく操作できる高さより低く折りたたまれている。(積み込みモード又は荷降ろしモードで)ビーム68が完全に展開されると、動的アーム70の遠位側は、棚構造58の前部を越えて延在し、伸縮式ジャッキ96は、それらが直立するように延在し(展開され)、先端部が、それぞれ動的アーム70の遠位側の直下に配置されてもよい。伸縮式ジャッキ96は、さらに拡張して動的アーム70の遠位側に物理的に係合することにより、ビーム68を支持してもよく、又はその先端部から上向きに強いエアジェットを放出して、動的アーム70の遠位側に反発する持ち上げ力を生成し、パレット棚装置50を安定させてもよい。伸縮自在のジャッキ96は、これらの代替技術のいずれかを適用することにより、ビーム68の遠位サイドリフト機構としても機能できることに留意されたい。
【0209】
磁気ステーブ86は、展開されると、アンカーベース要素54を棚付け器具52に結合して、積み込みモード及び荷降ろしモード中にパレット棚装置50を安定させる。磁気ステーブ86は、展開されていないとき、空洞84及び88のうちの1つ内に入れ子になっている。空洞84及び88のいずれかに展開するか、又は引き込むための磁気ステーブ86の配置は、整列した細長い空洞84及び88に沿って磁気ステーブ86を押すか、又は引くことにより、空洞84の内側部分に配置された器具アンカー電磁石85、及び空洞88の内側部分に配置された二次アンカー電磁石89によって制御される。引き込み式に延在可能なスパー80は、パレット棚装置50を一時的に安定させるための代替物を提供する。スパー80は、展開されていないときに、引き込まれ、スパーハウジング81内に入れ子にされ、展開されると、スパーハウジング81から引き出されて、後部棚構造56に位置する支持棚57の下に配置されたホールドに寄りかかる。
【0210】
伸縮式ジャッキ96は、パレット棚装置50を安定させるためにも、ビーム68の遠位サイドリフト機構としても機能することができるが、磁気ステーブ86及びスパー80は、パレット棚装置50を安定させるためだけに機能し得る。これらの機構のいずれかが展開可能なアンカーとして適用される場合、ウインチジャッキ76及びそのロープ77は、ビーム68の反対側のリフト機構に使用できる。
【0211】
上記のように、少なくとも1つのホールドは、
図7Aの棚構造700の垂直柱701及び702、ならびに
図7Bの棚構造720の垂直柱722及び727などの棚構造の垂直柱上に配置されてもよい。
【0212】
次に、本発明のさらなる実施形態によって構成され動作する、900で示され、展開機構及び摩擦ベースのアンカーを特徴とする広がり可能なパレット支え構造配向を例示する概略斜視図である、
図21を参照する。
【0213】
展開可能なパレット支え構造配向900は、プラットフォーム902、ヒンジ906によってプラットフォーム902に近位に載置されている架台904、架台レール908に沿って架台904の周りを移動可能である架台台車910、2つの直立部914によって台車910に載置されている、2つの展開可能なパレット支え構造912、を含む。2つの電動ローラ920の形態の2つの展開可能なアンカー、ならびに、広がりピストン916及び広がりシャフト918を有する広がり機構を含む。展開可能なパレット支え構造912は、互いに実質的に平行な2つの細長い部材911を含み、各部材911は、直立部914の対応する直立部の周りを水平に回転可能である。部材911は後方に突出し、広がりシャフト918の一端によって後端部近くで結合され、広がりシャフト918の他端は、部材911の後端部の広がりシャフト918間の広がりを制御するように動作する広がりピストン916に入る。展開可能なパレット支え構造912は、直立部914から前方に延在し、側方に後方に湾曲しているアーチ形部922を特徴とし、電動ローラ920はそれらの先端部に載置されている。
【0214】
積み込みモード及び荷降ろしモードについて、展開可能なパレット支え構造配置900がその一部を形成するパレット棚装置は、棚構造の棚からパレットを積み込み/荷降ろしするときに、以下の手順に従う。
(a)広がりピストン916は、展開可能なパレット支え構造912の部材911を平行に設定する。
(b)架台台車910は、ローラ920が棚構造の凸包を超えて配置されるまで前方に駆動される。
(c)広がりピストン916は、パレットと棚構造の直立柱との間にローラ920を位置付けるように展開可能なパレット支え構造912を設定する。
(d)架台台車910は、ローラ920が棚構造の直立柱に面するまで後方に駆動される。
(e)ピストン916はローラ920を、棚構造の直立柱の上に側方に係止する。
(f)電動ローラ920は、上に転動するようにアクティベートされ、それにより、展開可能なパレット支え構造912を持ち上げる。架台904は、このような移動を可能にするためにヒンジ906で傾斜することができる。
【0215】
配向900との関連で、少なくとも1つのホールドは、棚構造の直立柱に配置されることに留意されたい。さらに、ローラ920は、展開可能なパレット支え構造の遠位サイドリフト機構としても機能することに留意されたい。
【0216】
上述したように、輸送装置は地上移動部を含んでもよい。パレット棚装置の実施形態によれば、地上移動部は、地上係合のためのホイール、連続的なキャタピラトラック、又は線路用ホイールを含んでもよい。
【0217】
次に、本発明のさらなる実施形態によって構築され、動作する、輸送装置の例示的な地上移動部の概略斜視図である、
図22A及び
図22Bを参照する。
【0218】
図22Aは、シャーシ772、2つのエンドレスキャタピラトラック778、2つの駆動スプロケット774、及び4つのホイール776を組み込んだ地上移動部770の概略斜視図である。駆動スプロケット774は、シャーシ772の前部左及び右コーナーに設けられ、ホイール776のうちの2つは、シャーシ772の後部左及び右コーナーに設けられ、2つのホイール776は、シャーシ772の左右中央に設けられている。駆動スプロケット774及びホイール776は、それぞれ軸775及び777に載置されている。駆動スプロケット774は、モーター(複数可)(図示せず)によって駆動される。
【0219】
別個の左右のモーター(又は差動動力伝達を備えた単一のモーター)がスプロケット774(図示せず)に結合され、それらを同様又は反対の方向に、同様又は異なる速度でアクティベートする。所与の速度で直線方向に地上移動部770を前進させるために、スプロケット774は同じ速度及び方向で駆動される。地上移動部770の操縦は、スプロケット774を異なる速度で駆動することによって達成することができる。例えば、地上移動部770を右に操縦させるために、駆動スプロケット774の左スプロケットは、駆動スプロケット774の右スプロケットの速度よりも高い速度で駆動される。地上移動部770を所定の位置に転回させることは、反対方向に同じ速度でスプロケット774を駆動することによって達成することができる。
【0220】
図22Bは、シャーシ782、レールトラックホイール784及びホイール架台786を組み込んだ地上移動部780の概略斜視図である。ホイール架台786は、シャーシ782の底部コーナーに固定して取り付けられている。各ホイール784は、2つの平行なレールトラック790を特徴とするレールトラック上に設定するための中間溝を有する。
【0221】
ホイール784の少なくとも1つは、選択された速度及び方向で、モーター(図示せず)によって駆動される。トラックホイール784のうちの2つ以上のホイールが駆動される場合、適切に動作させるために、すべての駆動されるトラックホイールを同期させなければならない。地上移動部780の地上位置は、トラック790の配置によって決定される。
【0222】
当業者が本発明を実施することを可能にするために、開示された主題の特定の実施形態が説明されてきたが、前述の説明は、例示のみを意図されている。それは、開示された主題の範囲を制限するために使用されるべきではなく、それは、以下の特許請求の範囲を参照することによって決定されるべきである。