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特許7186868サービスデータの伝送方法及びその装置、コンピュータ機器並びにコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】サービスデータの伝送方法及びその装置、コンピュータ機器並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/02 20090101AFI20221202BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20221202BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W28/24
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021517050
(86)(22)【出願日】2019-10-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2019110979
(87)【国際公開番号】W WO2020098434
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-05-07
(31)【優先権主張番号】201811368580.4
(32)【優先日】2018-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワン,タオ
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-527771(JP,A)
【文献】国際公開第2017/097169(WO,A1)
【文献】特表2014-504050(JP,A)
【文献】R2-1802265 3GPP TSG RAN WG2#101会合資料 (外国学会論文2018-01342-030),2018年02月16日
【文献】R1-110600 3GPP TSG RAN WG1#63bis会合資料 (学術文献等2011-10003-581),2011年01月31日
【文献】S2-174528 3GPP TSG SA WG2#122会合資料 (外国学会論文2018-00289-019),2017年06月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行するサービスデータの伝送方法であって、
同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するステップであり、前記分割するステップは、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップと、
各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するステップであり、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送されるステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割する前記ステップは、
前記同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割するステップであり、各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応し、nは正整数である、ステップを含み、
複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する前記ステップは、
各サービスサブストリームのそれぞれのサービス品質需要に基づき、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サービスストリームは、前記非対称サービスストリームであり、
同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割する前記ステップは、
同一の前記非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じてn個のサービスサブストリームに分割するステップであって、前記伝送方向は、上り方向及び下り方向のうちの少なくとも1つを含む、ステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サービスストリームは、前記混合特性サービスストリームであり、
同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割する前記ステップは、
同一の前記混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じてn個のサービスサブストリームに分割するステップを含み、
前記サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
各サービスサブストリームのそれぞれのサービス品質需要に基づき、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する前記ステップは、
アプリケーションプログラムにより、底層で提供されるアプリケーションプログラムプログラミングインタフェースを呼び出すステップと、
前記アプリケーションプログラムプログラミングインタフェースにより、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するサービス品質需要に基づき、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップであり、前記サービス品質需要は、アプリケーションプログラムにより呼び出される過程において底層に伝達されたものである、ステップと、
を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のサービスサブストリームに、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)方式で伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークスライスは、同一又は異なるユーザプレーン機能(UPF)に接続される、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
端末が実行するサービスデータの伝送方法であって、
同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するステップであり、前記分割するステップは、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するステップであり、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームである、ステップと、
各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するステップであり、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送されるステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
ネットワーク側ネットワーク要素が実行するサービスデータの伝送方法であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するステップであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記ポリシー構成は、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するステップであり、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送されるステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記サービスストリームは、前記非対称サービスストリームを含み、
前記ポリシー構成は、同一の前記非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含み、
nは、正整数であり、
前記伝送方向は、上り方向及び下り方向のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記サービスストリームは、前記混合特性サービスストリームを含み、
前記ポリシー構成は、同一の前記混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含み、
前記サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
サービスデータ伝送装置であって、
前記サービスデータ伝送装置は、処理モジュールと、送信モジュールと、を備え、
前記処理モジュールは、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記分割することは、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含み、
前記処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
前記送信モジュールは、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送される
装置。
【請求項13】
サービスデータ伝送装置であって、
前記サービスデータ伝送装置は、処理モジュールと、送信モジュールと、を備え、
前記処理モジュールは、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記分割することは、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含み、
前記処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するように構成され、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームであり、
前記送信モジュールは、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送される
装置。
【請求項14】
サービスデータ伝送装置であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するように構成される送信モジュールであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記ポリシー構成は、前記サービスストリームが、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含むサービスデータに係る少なくとも2つの異なるサービスタイプを伴う混合特性サービスストリームである場合、前記サービスストリームをサービスタイプに基づいて分割すること、および、前記サービスストリームが、アップリンクサービスデータおよびダウンリンクサービスデータの両方を含む非対称サービスストリームである場合、前記サービスストリームを伝送方向に基づいて分割すること、を含む、送信モジュールと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成される処理モジュールと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するように構成される受信モジュールであり、前記複数のサービスサブストリームにおける少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムを使用して伝送される受信モジュールと、
を備える、装置。
【請求項15】
端末であって、
前記端末は、プロセッサと、メモリと、を備え、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによりロードされて、実行されると、前記プロセッサに、請求項1乃至11いずれか一項に記載の方法を実施させる、
端末。
【請求項16】
複数の命令を含むコンピュータプログラムであって、
前記命令がコンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、請求項1乃至11いずれか一項に記載の方法を実施させる、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年11月16日に中国特許局に提出された出願番号2018113685804、発明名称「サービスデータの伝送方法及びその装置並びに機器」の中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に、サービスデータの伝送方法及びその装置、コンピュータ機器並びにコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(the 5th generation mobile communication:5G)システムは、新しい無線(new radio:NR)システムとも呼ばれる。NRシステムにおいて、パケット複製(duplication)メカニズムが提供される。
【0004】
パケット複製メカニズムは、同一のパケットデータ収束プロトコル(Packet Data Converge Protocol:PDCP)パケットを1つの同一のPDCPパケットに複製した後、異なるキャリア又は接続で、並行伝送を行うメカニズムを指す。例えば、2つの同一のPDCPパケットをキャリアアグリゲーションの2つのキャリアで並行伝送する。また例えば、2つの同一のPDCPパケットを二重接続による2つの接続で並行伝送する。
【0005】
パケット複製メカニズムがPDCP層で実現され、PDCPの送受信エンティティは、上りデータと下りデータを同時に処理する。従って、関連技術におけるパケット複製メカニズムは、上り伝送及び下り伝送に対して同時に起動又は遮断される、対称なサービスストリームの伝送シーンに適する。幾つかのサービスシーンで、上りサービスストリームと下りサービスストリームは、非対称なものであるか又は混合したものであり、パケット複製メカニズムによる伝送に適しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の種々の実施例によれば、関連技術におけるパケット複製メカニズムが対称なサービスストリームの伝送シーンのみに適用されるという問題を解決することができるサービスデータの伝送方法及びその装置、コンピュータ機器並びにコンピュータプログラムを提供する。前記技術的解決手段は、以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
端末が実行するサービスデータの伝送方法であって、
同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するステップであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップと、
各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するステップであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、ステップと、を含む。
【0008】
端末が実行するサービスデータの伝送方法であって、
同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するステップであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するステップであり、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームである、ステップと、
各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するステップであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、ステップと、を含む。
【0009】
ネットワーク側ネットワーク要素が実行するサービスデータの伝送方法であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するステップであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するステップと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するステップであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、ステップと、を含む。
【0010】
ネットワーク側ネットワーク要素が実行するサービスデータの伝送方法であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するステップであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するステップであり、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又は前記ネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームである、ステップと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応する接続により、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するステップであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、ステップと、を含む。
【0011】
サービスデータ伝送装置であって、前記サービスデータ伝送装置は、処理モジュールと、送信モジュールと、を備え、
前記処理モジュールは、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
前記処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
前記送信モジュールは、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0012】
サービスデータ伝送装置であって、前記サービスデータ伝送装置は、処理モジュールと、送信モジュールと、を備え、
前記処理モジュールは、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
前記処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するように構成され、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームであり、
前記送信モジュールは、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0013】
サービスデータ伝送装置であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するように構成される送信モジュールであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、送信モジュールと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成される処理モジュールと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するように構成される受信モジュールであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、受信モジュールと、を備える。
【0014】
サービスデータ伝送装置であって、
端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するように構成される送信モジュールであり、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む、送信モジュールと、
前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成される処理モジュールと、
各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するように構成される受信モジュールであり、前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する、受信モジュールと、を備える。
【0015】
端末であって、プロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによりロードされて、上記サービスデータの伝送方法を実現させる。
【0016】
ネットワーク側ネットワーク要素であって、前記ネットワーク側ネットワーク要素は、プロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによりロードされて、上記サービスデータの伝送方法を実現させる。
【0017】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによりロードされて、上記サービスデータの伝送方法を実現させる。
【0018】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに上記サービスデータの伝送方法を実現させる。
【0019】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、を備え、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによりロードされて、上記サービスデータの伝送方法を実現させる。
【0020】
本願の1つ以上の実施例に関する詳細は、下記図面及び記述の中に示される。本願の他の特徴、目的、及び利点は、明細書、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本願の一模式的実施例による移動通信システムの構造を示す概略図である。
図2】本願の一模式的実施例によるパケット複製メカニズムによる伝送プロセスを示す概略図である。
図3】本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。
図4】本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。
図5】本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。
図6】本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。
図7】本願の一模式的実施例によるクラウドゲームサービスのサービス分割を示す図である。
図8】本願の一模式的実施例による車両ネットワーキングサービスのサービス分割を示す図である。
図9】本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。
図10】本願の一模式的実施例によるサービスデータ伝送装置を示すブロック図である。
図11】本願の一模式的実施例によるサービスデータ伝送装置を示すブロック図である。
図12】本願の一模式的実施例による端末の構造を示すブロック図である。
図13】本願の一模式的実施例によるネットワーク側ネットワーク要素の構造を示すブロック図である。
【0022】
本願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下の図面は本願の一部の実施例に過ぎず、当業者は創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願の目的、技術的解決手段及びメリットをより明確にするために、以下、図面を参照しながら、本願の実施形態を更に詳しく説明する。
【0024】
図1は、本願の一模式的実施例による移動通信システムの構造を示す概略図である。該移動通信システムは、5Gシステムであってもよく、新しい無線(New Radio:NR)システムとも呼ばれる。該移動通信システムは、端末120と、アクセスネットワーク機器140と、コアネットワークのネットワーク要素160と、を備える。
【0025】
端末120は、ユーザ装置(User Equipment:UE)と呼ばれてもよい。これは、ユーザに音声及び/又はデータ連通性を提供するための機器であってもよい。端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)を経由して1つ以上のコアネットワークと通信することができる。端末140は、携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)のような携帯端末及び携帯端末を有するコンピュータであってもよい。例えば、携帯型、コンパクト型、ポータブル型、コンピュータに内蔵された又は車載携帯機器であってもよい。例えば、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber Station)、モバイルステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ装置(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device)、又はUEである。
【0026】
端末120とアクセスネットワーク機器140は、無線エアインタフェースを経由して無線接続を確立する。任意選択的に、該無線エアインタフェースは、5G規格に基づいた無線エアインタフェースである。例えば、該無線エアインタフェースは、NRである。又は、該無線エアインタフェースは、5Gに基づいた次世代の移動通信ネットワーク技術規格の無線エアインタフェースであってもよい。
【0027】
アクセスネットワーク機器140は、基地局であってもよい。例えば、基地局は、5Gシステムにおいて集中又は分散型アーキテクチャを用いた基地局(gNB)であってもよい。アクセスネットワーク機器120は、集中分散型アーキテクチャを用いる場合、一般的には、集中ユニット(Central Unit:CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(Distributed Unit:DU)を含む。CU及びDUに、サービスデータ適応的プロトコル(Service Data Adaptation Protocol:SDAP)、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)層、無線リンク制御プロトコル(Radio Link Control:RLC)層、物理(Physical:PHY)層プロトコルスタック、媒体アクセス制御(Media Access Control:MAC)層のプロトコルスタックが設定されている。ここで、CU及びDUにおける各プロトコルスタックの配置方式は、CU及びDUのロジック機能分割方式によって決まる。本願の実施例は、アクセスネットワーク機器140の具体的な実施形態を限定するものではない。本実施例において、アクセスネットワーク機器140に基地局141及び基地局142が含まれることを例として説明する。本願の実施例は、アクセスネットワーク機器140の数を限定するものではない。
【0028】
アクセスネットワーク機器140とコアネットワークのネットワーク要素160は、有線接続又は無線接続を経由して接続される。有線接続は、光ケーブル又は電気ケーブルによる接続であってもよい。
【0029】
コアネットワークのネットワーク要素160は、アクセス及び移動性管理機能161(Access and Mobility Function:AMF)、ユーザプレーン機能162(User Plane Function:UPF)、セッション管理機能163(Session Management Function:SMF)、及びネットワーク公開機能164(Network Exposure Function:NEF)を含む。任意選択的に、図1において、AMF161が基地局141及び基地局142にそれぞれ接続され、UPF162が基地局141及び基地局142にそれぞれ接続されることを例として説明する。実際の操作において、SMF163及びNEF164は、いずれもアクセスネットワーク機器140と通信接続を行うことができる。本願の実施例は、コアネットワークのネットワーク要素とアクセスネットワーク機器140との通信接続方式を限定するものではない。
【0030】
図2は、パケット複製メカニズムによる伝送の原理を示す図である。UEにおける伝送プロトコル層は、上から下へ配列されたアプリケーション層、SDAP層、PDCP層、RLC層、MAC層、及びPHY層が含まれる。なお、gNBにおける伝送プロトコル層は、上から下へ配列されたアプリケーション層、SDAP層、PDCP層、RLC層、MAC層、及びPHY層が含まれる。gNBは更に、N2/N3インタフェースを経由して新しい無線コアネットワーク5GCに接続される。
【0031】
パケット複製メカニズムは、元のPDCPパケットストリームに対して、複製により、並列した2つの同じPDCPパケットストリームを形成し、続いて、2つのPDCPパケットストリームをキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)を用いた2つのキャリアで伝送するか又は2つのPDCPパケットストリームを二重接続(Dual Connectivity:DC)で伝送することを指す。同一の元のPDCPパケットストリームに対して、並列した伝送を行うため、2つのPDCPパケットストリームは、受信側で互いに参照して復号することができ、データ伝送の信頼性を向上させる。
【0032】
パケット複製メカニズムはPDCP層で実現され、PDCPの送受信エンティティは、上りデータ及び下りデータを同時に処理する。従って、関連技術におけるパケット複製メカニズムは、上り伝送及び下り伝送に対して同時に起動又は遮断される。幾つかのサービスシーンで、上りサービスストリームと下りサービスストリームは、非対称なものであるか又は混合したものであり、パケット複製メカニズムによる伝送に適していない。携帯電話で実行されるクラウドゲームを例として、上りサービスストリームは、ユーザがゲームを操作する時に発生した制御データを含み、下りサービスストリームは、ゲームサーバで発生したオーディオビデオデータを含む。ここで、上りサービスストリームが失われた後に、ユーザ体験に大きな影響を与える。これは、パケット複製メカニズムによる伝送に適する。下りサービスストリームにより占有される帯域幅が大きいため、パケット複製メカニズムによる伝送に適しない。
【0033】
図3は、本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。本実施例において、該方法が図1に示した端末により実行されることを例として説明する。該方法は、以下を含む。
【0034】
ステップ302において、同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
サービスストリームは、端末のアプリケーション層のサービスロジック分割に基づいて得られたデータストリームである。サービスストリームにおけるサービスデータは、IPデータパケットであってもよい。例えば、同一のアプリケーションプログラムのサービスデータは、1つのサービスストリームと認められる。例えば、1つのゲームアプリケーションプログラムのサービスデータは、1つのサービスストリームと認められ、1つの車両ネットワーキングアプリケーションプログラムのサービスデータは、1つのサービスストリームと認められる。1つの地図ナビゲーションプログラムのサービスデータは、1つのサービスストリームと認められる。また例えば、アプリケーションプログラムインタフェースを有しないバックグラウンドサービスのサービスデータは、1つのサービスストリームと認められる。本明細書における「複数」は、いずれも少なくとも2つを指す。
【0036】
伝送方向に応じて分割する場合、サービスデータは、上り方向のサービスデータ及び下り方向のサービスデータを含む。上り方向は、端末がアクセスネットワーク機器にデータを送信する方向を指す。下り方向は、アクセスネットワークが端末にデータを送信する方向を指す。
【0037】
サービスタイプに応じて分割する場合、サービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む。
【0038】
混合特性サービスストリームは、同一のサービスストリームに少なくとも2つのサービスタイプのサービスデータが存在することを指す。
【0039】
非対称サービスストリームは、同一のサービスストリームに上りサービスデータ及び下りサービスデータが同時に存在し、且つ、上りサービスデータと下りサービスデータのサービス品質需要が異なることを指す。
【0040】
対称サービスストリームは、同一のサービスストリームに上りサービスデータ及び下りサービスデータが同時に存在し、且つ、上りサービスデータと下りサービスデータのサービス品質需要が同じであることを指す。
【0041】
任意選択的に、同一のサービスストリームは、非対称サービスストリーム又は混合特性サービスストリームである。
【0042】
ここで、サービス品質需要は、サービス品質(Quality of Service:QoS)又はサービスレベルアグリーメント(Service-Level Agreement:SLA)を指す。
【0043】
ステップ304において、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。
【0044】
ネットワークスライス(Network Slice)は、サービスサブストリームにおけるサービスデータを伝送するためのロジックチャネルである。端末は、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。各サービスサブストリームは、1つ以上のネットワークスライスに対応する。任意選択的に、異なるネットワークスライスで提供されるサービス品質需要は、異なる。任意選択的に、1つのネットワークスライスは、1つのPDUセッションを含む。又は、1つのネットワークスライスは、複数のPDUセッションを含む。
【0045】
ステップ306において、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送し、複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0046】
複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが、ターゲットサービスサブストリームとして存在する。ここで、ターゲットサービスサブストリームは、サービス品質需要が所定の条件より高いサービスサブストリームである。
【0047】
任意選択的に、ターゲットサービスサブストリームのネットワークスライスは、パケット複製メカニズムを用いた二重ネットワークスライスである。ターゲットサービスサブストリームのサービスデータを2つに複製した後で、2つのサービスデータを二重ネットワークスライスにおいてパケット複製メカニズムにより伝送する。
【0048】
任意選択的に、ターゲットサービスサブストリームのネットワークスライスは、少なくとも2つのQoSストリームを含む。ターゲットサービスサブストリームのサービスデータを2つに複製した後で、2つのサービスデータを同一のネットワークスライスの異なるQoSストリームにおいて、パケット複製メカニズムにより伝送する。
【0049】
要するに、本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリーム及び/又は混合特性サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。少なくとも1つのサービスサブストリームのネットワークスライスは、パケット複製メカニズムで伝送する。i番目のサービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用してi番目のサービスサブストリームのサービスデータを伝送する。同一のサービスストリームにおける異なるサービスサブストリームを異なるネットワークスライスで伝送する。一部のサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、残りの一部のサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムによる伝送を必要としない。異なる伝送方向及び/又は異なるサービスタイプのサービスデータも合理的にパケット複製メカニズムで伝送することができる。関連技術におけるパケット複製メカニズムが対称サービスストリームの伝送シーンのみに適用されるという問題を解決する。
【0050】
図4は、本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。本実施例は、該方法が図1に示した移動通信システムにより実行されることを例として説明する。該方法は、以下を含む。
【0051】
ステップ401において、ネットワーク側ネットワーク要素は、端末にサービスストリームのポリシー構成を送信し、サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
ネットワーク側ネットワーク要素は、gNB又はUPFであってもよい。ポリシー構成は、端末がサービスストリームをn個のサービスサブストリームに分割するためのものである。任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素は、アプリケーションサーバから端末のポリシー構成を取得し、端末に転送する。
【0053】
任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素は、ポリシー構成をIPデータパケットの形態で端末のアプリケーション層に送信する。これにより、アプリケーション層におけるアプリケーションプログラム又はバックグラウンドプログラムは、該ポリシー構成に従って、サービスストリームを処理する。
【0054】
ステップ402において、端末は、ネットワーク側ネットワーク要素からのサービスストリームのポリシー構成を受信する。
【0055】
端末のアプリケーション層は、ネットワーク側ネットワーク要素からのサービスストリームのポリシー構成を受信する。
【0056】
ステップ403において、端末は、同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応する。
【0057】
ポリシー構成は、同一のサービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向及び/又はサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含む。該サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び/又は混合特性サービスストリームを含む。
【0058】
任意選択的に、端末は、同一の非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに分割する。ここで、n個のサービスサブストリームに、上りサービスデータ及び下りサービスデータが含まれ、上りサービスデータの所在するサービスサブストリームは、下りサービスデータの所在するサービスサブストリームと異なる。又は、上りサービスデータと下りサービスデータは、異なるサービスサブストリームに存在する。該伝送方向は、上り方向及び/又は下り方向を含む。nは、正整数である。
【0059】
任意選択的に、端末は、同一の混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割する。ここで、サービスタイプの異なるサービスデータの所在するサービスサブストリームは、異なる。又は、サービスタイプの異なるサービスデータは、異なるサービスサブストリームに存在する。サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む。
【0060】
任意選択的に、端末は、異なる伝送方向及び異なるサービスタイプに属するサービスデータをn個のサービスサブストリームに分割する。
【0061】
各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応する。サービス品質需要は、QoS及び/又はSLAを含む。
【0062】
ステップ404において、端末は、n個のサービスサブストリームのそれぞれのサービス品質需要に基づき、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。
【0063】
任意選択的に、端末は、アプリケーションプログラムにより、底層で提供されるアプリケーションプログラムプログラミングインタフェース(Application Programming Interface:API)を呼び出す。端末は、アプリケーションプログラムプログラミングインタフェースにより、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するサービス品質需要に基づき、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。該サービス品質需要は、アプリケーションプログラムにより呼び出される過程において底層に伝達されたものである。ここで、底層は、アプリケーション層の下に位置するプロトコル層を指す。
【0064】
任意選択的に、該APIは、5Gネットワーク能力公開で提供されるAPIである。
【0065】
例示的に、サービスサブストリームのサービス品質需要が所定の条件より大きい時、例えば、信頼性要件が高いuRLLC(Ultra Reliable Low Latency Communications:超高信頼性低遅延通信)サービスデータは、パケット複製メカニズムを用いた二重ネットワークスライスを確立する。
【0066】
例示的に、サービスサブストリームのサービス品質需要が所定の条件未満である時、例えば、信頼性要件が低いeMBB(Enhanced Mobile Broadband:拡張モバイルブロードバンド)サービスデータは、eMBB方式で伝送する単一ネットワークスライスを確立する。
【0067】
ステップ405において、ネットワーク側ネットワーク要素と端末は、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。
【0068】
ネットワークスライスは、サービスサブストリームにおけるサービスデータを伝送するためのネットワークスライスである。
【0069】
任意選択的に、パケット複製メカニズムによる伝送を用いていないサービスサブストリームについて、1つのサービスサブストリームは、1つのネットワークスライスを確立する。パケット複製メカニズムで伝送されるサービスサブストリームについて、1つのサービスサブストリームは、少なくとも2つのネットワークスライスを確立することができる。又は、1つのサービスサブストリームは、1つのネットワークスライスを確立するが、該ネットワークスライスに少なくとも2つのQoSストリームが含まれる。
【0070】
任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素がUPFである場合、端末のn個のサービスサブストリームのネットワークスライスは、同一のUPFに接続される。これにより、これらのサービスサブストリームをより迅速にアプリケーションサーバに転送することができる。勿論、幾つかの実施例において、n個のサービスサブストリームのネットワークスライスは、異なるUPFに接続されてもよい。
【0071】
ステップ406において、端末は、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送する。
【0072】
端末は、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送する。各サービスサブストリームは、異なるサービス品質需要を利用して、それぞれ対応するネットワークスライスで伝送される。
【0073】
少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムの二重チャネルを利用して自体に対応するネットワークスライスで伝送される。
【0074】
任意選択的に、少なくとも1つのサービスサブストリームは、eMBB方式を利用して自体に対応するネットワークスライスで伝送される。
【0075】
ステップ407において、ネットワーク側ネットワーク要素は、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、端末からのn個のサービスサブストリームを受信し、i番目のサービスサブストリームは、i番目のサービスサブストリームに対応するネットワークスライスにより伝送されたものである。
【0076】
ネットワーク側ネットワーク要素は、端末からのn個のサービスサブストリームを受信した後で、n個のサービスサブストリームのサービスデータをアプリケーションサーバに転送する。iは、n以下の整数である。
【0077】
要するに、本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリーム及び/又は混合特性サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。少なくとも1つのサービスサブストリームのネットワークスライスは、パケット複製メカニズムで伝送する。i番目のサービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用してi番目のサービスサブストリームのサービスデータを伝送する。同一のサービスストリームにおける異なるサービスサブストリームを異なるネットワークスライスで伝送する。一部のサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、残りの一部のサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムによる伝送を必要としない。異なる伝送方向及び/又は異なるサービスタイプのサービスデータも合理的にパケット複製メカニズムで伝送することができる。関連技術におけるパケット複製メカニズムが対称サービスストリームの伝送シーンのみに適用されるという問題を解決する。
【0078】
本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリームを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに更に分割する。これにより、1つの伝送方向でのサービスサブストリームを、パケット複製メカニズムにより伝送し、もう1つの伝送方向でのサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送しない。異なる伝送方向でのサービスデータを合理的にパケット複製メカニズムにより伝送することもできる。
【0079】
本実施例で提供される方法は、混合特性サービスストリームをサービスタイプに応じて、n個サービスサブストリームを更に分割する。これにより、あるサービスタイプのサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、他のサービスタイプのサービスサブストリームをeMBB方式で伝送する。サービスタイプの異なるサービスデータを合理的にパケット複製メカニズムにより伝送することもできる。
【0080】
上記実施例は、サービスサブストリームをネットワークスライスで伝送することを例として説明した。他の実施例においては、サービスサブストリームを他の形態のデータチャネルで伝送することもできる。下記実施例を参照されたい。
【0081】
図5は、本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。本実施例は、該方法が図1に示した端末により実行されることを例として説明する。該方法は以下を含む。
【0082】
ステップ502において、同一のサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む。ステップ302に関する説明を参照されたい。
【0083】
ステップ504において、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立し、該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続であり、又は、該接続は、ネットワークスライスにおけるQoSストリームである。
【0084】
接続は、サービスサブストリームにおけるサービスデータを伝送するためのロジックチャネルである。
【0085】
任意選択的に、異なるサービスサブストリームを異なるQoSストリームで伝送する。異なるQoSストリームは、同一又は異なるネットワークスライスに属する。
【0086】
任意選択的に、異なるサービスサブストリームを異なる接続で伝送することができる。該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続である。例えば、該接続は、ネットワークスライスに関わらないPDUセッション、キャリア、異なるアクセスネットワーク機器(又は異なるアクセス方式)のアクセス接続のうちの少なくとも1つである。
【0087】
ステップ506において、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送し、複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0088】
パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのターゲットサービスサブストリームが存在する。ターゲットサービスサブストリームは、サービス品質需要が所定の条件より高いサービスサブストリームである。
【0089】
任意選択的に、少なくとも1つのサービスサブストリームをeMBB方式で伝送する。
【0090】
要するに、本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリーム及び/又は混合特性サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立する。少なくとも1つのサービスサブストリームのネットワークスライスは、パケット複製メカニズムで伝送する。i番目のサービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用してi番目のサービスサブストリームのサービスデータを伝送する。同一のサービスストリームにおける異なるサービスサブストリームを異なる接続で伝送する。一部のサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、残りの一部のサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムによる伝送を必要としない。異なる伝送方向及び/又は異なるサービスタイプのサービスデータも合理的にパケット複製メカニズムで伝送することができる。関連技術におけるパケット複製メカニズムが対称サービスストリームの伝送シーンのみに適用されるという問題を解決する。
【0091】
図6は、本願の一模式的実施例によるサービスデータの伝送方法を示すフローチャートである。本実施例は、該方法が図1に示した移動通信システムにより実行されることを例として説明する。該方法は以下を含む。
【0092】
ステップ601において、ネットワーク側ネットワーク要素は、端末にサービスストリームのポリシー構成を送信し、サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
ネットワーク側ネットワーク要素は、gNB又はUPFであってもよい。ポリシー構成は、端末がサービスストリームをn個のサービスサブストリームに分割するためのものである。任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素は、アプリケーションサーバから端末のポリシー構成を取得し、端末に転送する。
【0094】
任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素は、ポリシー構成をIPデータパケットの形態で端末のアプリケーション層に送信する。これにより、アプリケーション層におけるアプリケーションプログラム又はバックグラウンドプログラムは、該ポリシー構成に従って、サービスストリームを処理する。
【0095】
ステップ602において、端末は、ネットワーク側ネットワーク要素からのサービスストリームのポリシー構成を受信する。
【0096】
端末のアプリケーション層は、ネットワーク側ネットワーク要素からのサービスストリームのポリシー構成を受信する。
【0097】
ステップ603において、端末は、同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応する。
【0098】
ポリシー構成は、同一のサービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向及びサービスタイプのうちの少なくとも1つに応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含む。該サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
任意選択的に、端末は、同一の非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに分割する。ここで、n個のサービスサブストリームに、上りサービスデータ及び下りサービスデータが含まれ、上りサービスデータの所在するサービスサブストリームは、下りサービスデータの所在するサービスサブストリームと異なる。又は、上りサービスデータと下りサービスデータは、異なるサービスサブストリームに存在する。該伝送方向は、上り方向及び/又は下り方向を含む。nは、正整数である。
【0100】
任意選択的に、端末は、同一の混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割する。ここで、サービスタイプの異なるサービスデータの所在するサービスサブストリームは、異なる。又は、サービスタイプの異なるサービスデータは、異なるサービスサブストリームに存在する。サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む。
【0101】
任意選択的に、端末は、異なる伝送方向及び異なるサービスタイプに属するサービスデータをn個のサービスサブストリームに分割する。
【0102】
各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応する。サービス品質需要は、QoS及びSLAのうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
ステップ604において、端末は、n個のサービスサブストリームのそれぞれのサービス品質需要に基づき、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立する。
【0104】
任意選択的に、端末は、アプリケーションプログラムにより、底層で提供されるアプリケーションプログラムプログラミングインタフェース(Application Programming Interface:API)を呼び出す。端末は、底層により、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するサービス品質需要に基づき、複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立する。該サービス品質需要は、アプリケーションプログラムにより呼び出される過程において底層に伝達されたものである。ここで、底層は、アプリケーション層の下に位置するプロトコル層を指す。
【0105】
任意選択的に、該APIは、5Gネットワーク能力公開で提供されるAPIである。
【0106】
例示的に、サービスサブストリームのサービス品質需要が所定の条件より大きい時、例えば、信頼性要件が高いuRLLCサービスデータは、パケット複製メカニズムを用いた二重接続を確立する。
【0107】
例示的に、サービスサブストリームのサービス品質需要が所定の条件未満である時、例えば、信頼性要件が低いeMBBサービスデータは、eMBB方式で伝送する単一接続を確立する。
【0108】
本実施例において、該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続であり、又は、該接続は、ネットワークスライスにおけるQoSストリームである。
【0109】
任意選択的に、異なるサービスサブストリームを異なるQoSストリームで伝送する。異なるQoSストリームは、同一又は異なるネットワークスライスに属する。
【0110】
任意選択的に、異なるサービスサブストリームを異なる接続で伝送することができる。該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続である。例えば、該接続は、ネットワークスライスに関わらないPDUセッション、キャリア、異なるアクセスネットワーク機器(又は、異なるアクセス方式)のアクセス接続のうちの少なくとも1つである。
【0111】
ステップ605において、ネットワーク側ネットワーク要素と端末は、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立する。
【0112】
接続は、サービスサブストリームにおけるサービスデータを伝送するための接続である。
【0113】
任意選択的に、パケット複製メカニズムによる伝送を用いていないサービスサブストリームについて、1つのサービスサブストリームは、1つの接続を確立する。パケット複製メカニズムで伝送されるサービスサブストリームについて、1つのサービスサブストリームは、少なくとも2つの接続を確立することができる。
【0114】
任意選択的に、ネットワーク側ネットワーク要素がUPFである場合、端末のn個のサービスサブストリームのネットワークスライスは、同一のUPFに接続される。これにより、これらのサービスサブストリームをより迅速にアプリケーションサーバに転送することができる。勿論、幾つかの実施例において、n個のサービスサブストリームのネットワークスライスは、異なるUPFに接続されてもよい。
【0115】
ステップ606において、端末は、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送する。
【0116】
端末は、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、各サービスサブストリームのサービスデータを伝送する。各サービスサブストリームは、異なるサービス品質需要を利用して、それぞれ対応する接続で伝送される。
【0117】
少なくとも1つのサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムの二重チャネルを利用して自体に対応する接続で伝送される。
【0118】
任意選択的に、少なくとも1つのサービスサブストリームは、eMBB方式を利用して自体に対応する接続で伝送される。
【0119】
ステップ607において、ネットワーク側ネットワーク要素は、n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続により、端末からのn個のサービスサブストリームを受信し、i番目のサービスサブストリームは、i番目のサービスサブストリームに対応する接続により伝送されたものである。
【0120】
ネットワーク側ネットワーク要素は、端末からのn個のサービスサブストリームを受信した後で、n個のサービスサブストリームのサービスデータをアプリケーションサーバに転送する。
【0121】
要するに、本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリーム及び/又は混合特性サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割し、各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立する。少なくとも1つのサービスサブストリームのネットワークスライスは、パケット複製メカニズムで伝送する。i番目のサービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用してi番目のサービスサブストリームのサービスデータを伝送する。同一のサービスストリームにおける異なるサービスサブストリームを異なるネットワークスライスで伝送する。一部のサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、残りの一部のサービスサブストリームは、パケット複製メカニズムによる伝送を必要としない。異なる伝送方向及び/又は異なるサービスタイプのサービスデータも合理的にパケット複製メカニズムで伝送することができる。関連技術におけるパケット複製メカニズムが対称サービスストリームの伝送シーンのみに適用されるという問題を解決する。
【0122】
本実施例で提供される方法は、非対称サービスストリームを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに更に分割する。これにより、1つの伝送方向でのサービスサブストリームを、パケット複製メカニズムにより伝送し、もう1つの伝送方向でのサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送しない。異なる伝送方向でのサービスデータを合理的にパケット複製メカニズムにより伝送することもできる。
【0123】
本実施例で提供される方法は、混合特性サービスストリームをサービスタイプに応じて、n個サービスサブストリームを更に分割する。これにより、あるサービスタイプのサービスサブストリームをパケット複製メカニズムで伝送し、他のサービスタイプのサービスサブストリームをeMBB方式で伝送する。サービスタイプの異なるサービスデータを合理的にパケット複製メカニズムにより伝送することもできる。
【0124】
図7に示す模式的例においては、アプリケーションプログラムがゲームプログラムであり、該アプリケーションプログラムのサービスストリームはクラウドゲームサービスに属するとすれば、該アプリケーションプログラムのサービスストリームは、動作センシングデータ、オーディオ及びビデオを含む。アプリケーションサーバは、端末のアプリケーション層に第1ポリシー構成を伝送する。端末のアプリケーション層は、第1ポリシー構成に従って、サービスストリームを動作センシングデータサービスサブストリーム、オーディオ伝送サービスサブストリーム、ビデオ伝送サービスサブストリームという3つのサービスサブストリームに分割する。各サービスサブストリームは、異なるQoS又はSLAに対応する。端末は、各サービスサブストリームのQoS又はSLAに基づいて、ネットワーク側ネットワーク要素に、ネットワークスライスに基づいた接続(又は、ネットワークスライスに関わらない接続)確立要求を送信する。続いて、端末は、各サービスサブストリームのために確立された接続により、異なる伝送を実行する。例えば、動作センシングデータサービスサブストリームは、uRLLCサービスのパケット複製メカニズムで伝送される。オーディオ伝送サービスサブストリーム及びビデオ伝送サービスサブストリームは、eMBBサービスの伝送メカニズムで伝送される。
【0125】
図8に示す模式的例においては、アプリケーションプログラムが車両ネットワーキングプログラムであり、該アプリケーションプログラムのサービスストリームは、車両ネットワーキングサービスに属するとすれば、該アプリケーションプログラムのサービスストリームは、地図ダウンロード、エンターテイメント、及びセキュリティアラートを含む。アプリケーションサーバは、端末のアプリケーション層に第2ポリシー構成を伝送する。端末のアプリケーション層は、第2ポリシー構成に基づいて、サービスストリームを地図データダウンロードサービスサブストリーム、エンターテイメントサービスサブストリーム、及びセキュリティアラートサービスサブストリームという3つのサービスサブストリームに分割する。各サービスサブストリームは、異なるQoS又はSLAに対応する。端末は、各サービスサブストリームのQoS又はSLAに基づいて、ネットワーク側ネットワーク要素に、ネットワークスライスに基づいた接続(又は、スライスに関わらない接続)確立要求を送信する。続いて、端末は、各サービスサブストリームのために確立された接続により、異なる伝送を行う。例えば、地図データダウンロードサービスサブストリーム及びセキュリティアラートサービスサブストリームは、uRLLCサービスのパケット複製メカニズムで伝送され、エンターテイメントサービスサブストリームは、eMBBサービスの伝送メカニズムで伝送される。
【0126】
図9に示す模式的例において、UEとアプリケーションサーバは、1つのサービスを複数のサブサービスに分割することに対してポリシー構成を行う。該ポリシー構成は、アプリケーションサーバによりUEに送信されてもよい。UEのアプリケーション層は、アプリケーションサーバに対してサービス要求を送信する。UEのアプリケーション層は更に、ポリシー構成に基づいて、1つのサービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割する。異なるサービスサブストリームは、同一又は異なるネットワークスライスで搬送される。例えば、1つのuRLLCタイプのサービスサブストリーム及び2つのeMBBタイプのサービスサブストリームに分割される。UEとネットワーク側ネットワーク要素は、n個のサービスサブストリームのために、対応するネットワークスライスのPDUセッション又はQoSストリームを確立する。任意選択的に、UEは、能力公開インタフェースにより、ネットワーク側ネットワーク要素に要求を送信し、異なる特性サービスストリームに対応するPDUセッション又はQoSストリームを確立する。各サービスサブストリームのために確立されたPDUセッション又はQoSストリームに基づいて、UEとアプリケーションサーバとは、n個のサービスサブストリームの伝送を行う。該図面において、ネットワーク側ネットワーク要素がUPFであることを例として説明する。
【0127】
図3図6のフローチャートにおける各ステップは、矢印に示される順番で表示されるが、これらのステップは、必ずしも矢印に示される順番で順次実行されるとは限らないと理解されるべきである。本明細書に特に明記しない限り、これらのステップの実行は厳格な順番に限定されるものではない。これらのステップは、他の順番で実行されてもよい。また、図3図6における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップ又は複数の段階を含んでもよい。これらのサブステップ又は段階は、必ずしも同一の時刻で実行されるとは限らず、様々な時刻で実行されてもよい。これらのサブステップ又は段階は必ずしも実行順番で実行されるとは限らず、他のステップ又は他のステップのサブステップや段階の少なくとも一部と共に順次実行されてもよく、交替で実行されてもよい。
【0128】
以下は、本願の装置実施例であり、装置実施例に詳細に説明されていない細部について、上記の一対一に対応する方法実施例を参照することができる。
【0129】
図10は、本願の一模式的実施例によるサービスデータ伝送装置を示すブロック図である。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又は両者の組み合わせにより、端末の全部又は一部として実現することができる。該装置は、処理モジュール1020と、送信モジュール1040と、を備える。
【0130】
処理モジュール1020は、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
前記処理モジュール1020は、更に、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
送信モジュール1040は、各サービスサブストリームに対応するネットワークスライスを利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、
前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0131】
任意選択的な実施例において、前記処理モジュール1020は、同一のサービスストリームをポリシー構成に従って、n個のサービスサブストリームに分割するように構成され、各サービスサブストリームは、それぞれのサービス品質需要に対応し、nは正整数であり、前記処理モジュール1020は、前記各サービスサブストリームのそれぞれのサービス品質需要に基づき、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成される。
【0132】
任意選択的な実施例において、前記サービスストリームは、前記非対称サービスストリームであり、前記処理モジュール1020は、同一の非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記伝送方向は、上り方向及び下り方向のうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
任意選択的な実施例において、前記サービスストリームは、前記混合特性サービスストリームであり、前記処理モジュール1020は、同一の混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む。
【0134】
任意選択的な実施例において、前記処理モジュール1020は、前記アプリケーションプログラムにより、底層で提供されるアプリケーションプログラムプログラミングインタフェースを呼び出し、前記アプリケーションプログラムプログラミングインタフェースにより、前記n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応するサービス品質需要に基づき、前記n個のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、前記サービス品質需要は、アプリケーションプログラムにより呼び出される過程において底層に伝達されたものである。
【0135】
任意選択的な実施例において、少なくとも1つのサービスサブストリームに対応するネットワークスライスは、eMBB方式で伝送する。
【0136】
任意選択的な実施例において、前記ネットワークスライスは、同一又は異なるネットワーク側ネットワーク要素に接続される。該ネットワーク側ネットワーク要素は、UPFであってもよい。
【0137】
幾つかの任意選択的な実施例において、上記ネットワークスライスは、接続に置き換えられてもよい。該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームである。
【0138】
もう1つの任意選択的な実施例において、もう1つのサービスデータ伝送装置を提供する。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又は両者の組み合わせにより、端末の全部又は一部として実現することができる。該装置は、処理モジュールと、送信モジュールと、を備える。
【0139】
処理モジュールは、サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するように構成され、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
前記処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応する接続を確立するように構成され、前記接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームであり、
前記送信モジュールは、各サービスサブストリームに対応する接続を利用して、前記各サービスサブストリームのサービスデータを伝送するように構成され、
前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0140】
図11は、本願の一模式的実施例によるサービスデータ伝送装置を示すブロック図である。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又は両者の組み合わせにより、ネットワーク側ネットワーク要素の全部又は一部として実現することができる。該ネットワーク側ネットワーク要素は、gNB又はUPFであってもよく、該装置は、送信モジュール1120と、処理モジュール1140と、受信モジュール1160と、を備える。
【0141】
送信モジュール1120は、端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するように構成され、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
処理モジュール1140は、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
受信モジュール1160は、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0142】
任意選択的な実施例において、前記ポリシー構成は、同一の非対称サービスストリームにおけるサービスデータを伝送方向に応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含み、上りサービスデータの所在するサービスサブストリームは、下りサービスデータの所在するサービスサブストリームと異なり、nは正整数であり、
前記伝送方向は、上り方向及び下り方向のうちの少なくとも1つを含む。
【0143】
任意選択的な実施例において、前記ポリシー構成は、同一の混合特性サービスストリームにおけるサービスデータをサービスタイプに応じて、n個のサービスサブストリームに分割することを含み、サービスタイプの異なるサービスデータの所在するサービスサブストリームは、異なり、nは、正整数であり、
前記サービスタイプの異なるサービスデータは、制御データ、地図データ、オーディオデータ、ビデオデータ、セキュリティアラートデータのうちの少なくとも2つを含む。
【0144】
幾つかの実施例において、上記ネットワークスライスは、接続に置き換えられてもよい。該接続は、ネットワークスライスに関わらない接続又はネットワークスライスにおけるサービス品質ストリームである。
【0145】
もう1つの任意選択的な実施例において、もう1つのサービスデータ伝送装置を提供する。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又は両者の組み合わせにより、ネットワーク側ネットワーク要素の全部又は一部として実現することができる。該装置は、送信モジュールと、処理モジュールと、受信モジュールと、を備える。
【0146】
送信モジュールは、端末にサービスストリームのポリシー構成を送信するように構成され、前記ポリシー構成は、前記端末が前記サービスストリームを複数のサービスサブストリームに分割するためのものであり、前記サービスストリームは、非対称サービスストリーム及び混合特性サービスストリームのうちの少なくとも1つを含み、
処理モジュールは、前記複数のサービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスを確立するように構成され、
受信モジュールは、前記各サービスサブストリームにそれぞれ対応するネットワークスライスにより、前記端末からの前記複数のサービスサブストリームを受信するように構成され、
前記複数のサービスサブストリームに、パケット複製メカニズムで伝送される少なくとも1つのサービスサブストリームが存在する。
【0147】
上記サービスデータ伝送装置は、コンピュータプログラムの形態で実現してもよい。コンピュータプログラムは、端末で実行可能である。端末における記憶媒体に、例えば、図10に示した処理モジュール1020及び送信モジュール1040、図11に示した送信モジュール1120、処理モジュール及び受信モジュール1160のような、該サービスデータ伝送装置を構成する各プログラムモジュールが記憶される。各プログラムモジュールからなるコンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されるときに、プロセッサに本願の各実施例におけるサービスデータの伝送方法の工程を実行させる。
【0148】
以上は、主に、ネットワーク側ネットワーク要素と端末とのインタラクションの点で、本願の実施例で提供される技術的解決手段を説明した。ネットワーク側ネットワーク要素、端末は、上記機能を実現させるために、各機能に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを備える。本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、ハードウェア、又はコンピュータソフトウエアと電子ハードウェアとの組み合わせとして実現される。ハードウェアとソフトウェアによるハードウェア駆動とのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0149】
図12は、一例示的な実施例による端末の構造を示す概略図である。
【0150】
前記端末1200は、送信機1201と、受信機1202と、プロセッサ1203と、を備える。ここで、プロセッサ1203は、コントローラであってもよい。図12においては、「コントローラ/プロセッサ1203」で表される。任意選択的に、前記端末1200は、変調復調プロセッサ1205を更に含んでもよい。ここで、変調復調プロセッサ1205は、エンコーダ1206と、変調器1207と、デコーダ1208と、復調器1209と、を含んでもよい。エンコーダ1206、変調器1207、復調器1209及びデコーダ1208は、複合した変調復調プロセッサ1205により実現されてもよい。これらのユニットは、無線アクセスネットワークで用いられる無線アクセス技術(例えば、LTE及び他の進化型システムのアクセス技術)により処理を行う。端末1200に変調復調プロセッサ1205が含まれない時に、変調復調プロセッサ1205の上記機能は、プロセッサ1203により実現されてもよいことに留意されたい。
【0151】
一例において、送信機1201は、該出力サンプリングを調整(例えば、アナログ変換、フィルタリング、増幅、及びアップコンバート、等)して上りリンク信号を生成する。該上りリンク信号は、アンテナを経由して上記実施例に記載のネットワーク側ネットワーク要素に送信される。下りリンクで、アンテナは、上記実施例におけるネットワーク側ネットワーク要素から送信された下りリンク信号を受信する。
【0152】
受信機1202は、アンテナから受信された信号を調整(例えば、アナログ変換、フィルタリング、増幅アップコンバート、及びデジタル化、等)して入力サンプリングを提供する。変調復調プロセッサ1205において、エンコーダ1206は、上りリンクで伝送されるべきサービスデータ及びシグナリングメッセージを受信し、サービスデータ及びシグナリングメッセージを処理(例えば、フォーマット化、符号化、及びインターリービング)する。
【0153】
変調器1207は、符号化されたサービスデータ及びシグナリングメッセージを更に処理(例えば、シンボルマッピング及び変調)し、出力サンプリングを提供する。復調器1209は、該入力サンプリングを処理(例えば、復調)して、シンボル推定を提供する。
【0154】
デコーダ1208は、該シンボル推定を処理(例えば、デインターリービング及び復号)して、端末1200に送信される復号済みデータ及びシグナリングメッセージを提供する。
【0155】
プロセッサ1203は、端末1200の動作に対して制御管理を行い、上記本願の実施例における端末1200により実行される処理プロセスを実行するように構成される。例えば、プロセッサ1203は、更に、上記方法実施例における端末側の各工程及び/又は本願の実施例に記載の技術的解決手段における他の工程を実行するように構成される。
【0156】
更に、端末1200は、メモリ1204を備えてもよい。メモリ1204は、端末1200に用いられるプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。
【0157】
図12には、端末1200の簡略化した構成のみが示されていることが理解されるべきである。実際の適用において、端末1200は、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、変調復調プロセッサ、メモリ、等を備えてもよい。本願の実施例を実現できる端末は、いずれも本願の実施例の保護範囲内に含まれる。
【0158】
図13は、一例示的な実施例によるネットワーク側ネットワーク要素の構造を示す概略図である。
【0159】
ネットワーク側ネットワーク要素1300は、送信機/受信機1301と、プロセッサ1302と、を備える。ここで、プロセッサ1302は、コントローラであってもよく、図13においては、「コントローラ/プロセッサ1302」で表される。前記送信機/受信機1301は、ネットワーク側ネットワーク要素と上記実施例における前記端末との情報送受信をサポートし、前記ネットワーク側ネットワーク要素与其と他のネットワークエンティティとの通信をサポートするように構成される。前記プロセッサ1302は、端末通信のための種々の機能を実行する。上記復調又は変調の機能は、プロセッサ1302により実現されてもよいことに留意されたい。例えば、プロセッサ1302は、更に、上記方法実施例におけるネットワーク側ネットワーク要素側の各工程、及び/又は、本願の実施例に記載の技術的解決手段における他の工程を実行するように構成される。
【0160】
上りリンクにおいて、前記端末からの上りリンク信号は、アンテナにより受信され、受信機1301により復調される(例えば、高周波信号をベースバンド信号に復調する)。また、更に、プロセッサ1302により処理を行うことで、端末から送信されたサービスデータ及びシグナリングメッセージを復元する。下りリンクにおいて、サービスデータ及びシグナリングメッセージは、プロセッサ1302により処理され、送信機1301により変調される(例えば、ベースバンド信号を高周波信号に変調する)。これにより、下りリンク信号を生成し、アンテナを経由して端末に送信する。
【0161】
更に、ネットワーク側ネットワーク要素1300は、メモリ1303を備えてもよい。メモリ1303は、ネットワーク側ネットワーク要素1300のプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。なお、ネットワーク側ネットワーク要素1300は、通信ユニット1304を更に備えてもよい。
【0162】
ネットワーク側ネットワーク要素1300がgNBである時に、通信ユニット1304は、gNB1300と他のネットワークエンティティ(例えば、コアネットワークにおけるネットワーク装置、等)との通信をサポートするように構成される。例えば、5G NRシステムにおいて、該通信ユニット1304は、gNB1300とUPF(User Plane Function:ユーザプレーン機能)エンティティとの通信をサポートするためのNG-Uインタフェースであってもよい。又は、該通信ユニット1304は、gNB1300とAMF(Access and Mobility Management Function:アクセス及び移動性管理機能)エンティティとの通信をサポートするためのNG-Cインタフェースであってもよい。
【0163】
図12には、ネットワーク側ネットワーク要素1300の簡略化した構成のみが示されることが理解されるべきである。実際の適用において、ネットワーク側ネットワーク要素1300は、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット、等を備えてもよい。本願の実施例を実現できるネットワーク側ネットワーク要素は、いずれも本願の実施例の保護範囲内に含まれる。
【0164】
本願の実施例は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該非一時的コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがネットワーク側ネットワーク要素のプロセッサにより実行されると、上述したネットワーク側ネットワーク要素側のサービスデータの伝送方法を実現させる。
【0165】
本願の実施例は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該非一時的コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが端末のプロセッサにより実行されると、上述した端末側のサービスデータの伝送方法を実現させる。
【0166】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがネットワーク側ネットワーク要素のプロセッサにより実行されると、上述したネットワーク側ネットワーク要素側のサービスデータの伝送方法を実現させる。
【0167】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが端末のプロセッサにより実行されると、上述した端末側のサービスデータの伝送方法を実現させる。
【0168】
上記本願の実施例の番号は記述するためのものに過ぎず、実施例の優劣を代表しない。
【0169】
上記実施例の全て又は一部の工程は、ハードウェアにより実行されてもよく、プログラム命令に係るハードウェアにより実行されてもよく、また、該プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、上記言及した記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどであってもよいことが、当業者であれば理解されるべきである。
【0170】
以上の実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができる。説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴のすべての可能な組合せについて説明していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、本明細書に記載されている範囲に属すると考えられる。
【0171】
以上の実施例は本発明における幾つかの実施形態を示したものに過ぎず、具体的かつ詳細に記載はしたが、これにより本発明の範囲が限定されるものと解釈すべきではない。当業者にとって、本発明の構想から逸脱しない前提で、さらに複数の変形及び改良を行うことができるが、これらは全て本発明の保護範囲に属するべきであることに留意されたい。従って、本発明の特許の保護範囲は、添付の請求項に準ずるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13