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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】サービス管理装置及びサービス管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221202BHJP
【FI】
G06Q30/02 378
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022035312
(22)【出願日】2022-03-08
(62)【分割の表示】P 2020216661の分割
【原出願日】2019-07-18
(65)【公開番号】P2022066483
(43)【公開日】2022-04-28
【審査請求日】2022-03-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 サービス管理装置及びサービス管理方法をウェブサイトに掲載した。(掲載日:令和1年7月11日)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511005620
【氏名又は名称】auコマース&ライフ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 諒
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 未央
(72)【発明者】
【氏名】大野 大輔
(72)【発明者】
【氏名】小林 正和
(72)【発明者】
【氏名】森嶋 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】安藤 智治
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特許第6403838(JP,B1)
【文献】特開2019-058757(JP,A)
【文献】特許第6479147(JP,B1)
【文献】特開2018-067201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サービスを管理するサービス管理装置であって、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報として、前記ユーザの家族が前記第2サービスの会員がさらに加入可能な特別会員であるか否かを示す情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報が、前記ユーザの家族が前記特別会員でないことを示す場合、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たさないと判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件が前記ユーザの家族が特別会員であることを示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、
を有するサービス管理装置。
【請求項2】
第1サービスを管理するサービス管理装置であって、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典として、前記第1サービスにおいて提供される商品の販売価格、商品の注文を受けてから商品の発送をするまでの日数、及び配送料の少なくとも1つに基づいて、前記商品に対応する特典を特定する特定部と、
前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示し、前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、
を有するサービス管理装置。
【請求項3】
第1サービスを管理するサービス管理装置であって、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典として、前記第1サービスにおいて商品を販売する店舗に関する店舗指標に基づいて、前記店舗が販売する商品に対応する前記特典を特定する特定部と、
前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示し、前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、
を有するサービス管理装置。
【請求項4】
第1サービスを管理するサービス管理装置であって、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典を特定する特定部と、
前記提示部が前記特典に関連付けられた商品である特典対象商品に対応する複数の前記特典を前記ユーザに提示した場合において、前記複数の特典のうちから前記ユーザが選択した前記特典を示す選択情報を取得する選択情報取得部と、
前記ユーザが前記第1サービスにおいて前記特典対象商品を購入する手続きを行った場合に、前記選択情報が示す前記特典を前記ユーザに付与する特典付与部と、
を有するサービス管理装置。
【請求項5】
第1サービスを管理するサービス管理装置であって、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、
前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典を特定する特定部と、
を有し、
前記提示部は、前記ユーザが使用するユーザ端末に表示された前記第1サービスの表示画面に前記特典に関する情報を表示させることにより前記特典に関する情報を前記ユーザに提示する場合において、前記表示画面が複数の商品を表示した一覧画面であれば、前記ユーザに提供可能な前記特典があることを示す情報を前記特典に関する情報として前記商品ごとに表示させ、前記表示画面が前記ユーザにより選択された商品を表示した詳細画面であれば、前記ユーザに提供可能な前記特典の内容を示す情報を前記特典に関する情報として前記商品の情報とともに表示させる、
サービス管理装置。
【請求項6】
前記共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが前記所定のユーザ条件を満たすか否かを示す判定情報を、前記第2サービスを管理する前記サービス管理装置とは異なる他のサービス管理装置から取得する判定情報取得部をさらに有し、
前記特定部は、前記判定情報が示す判定結果として前記他のサービス管理装置によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記特典を特定する、
請求項2から5のいずれか一項に記載のサービス管理装置。
【請求項7】
前記特定部が前記店舗指標に基づいて前記特典を特定できない場合に、前記特典が特定されるための条件を、前記店舗指標に対応する前記店舗に通知する通知部をさらに有する、
請求項に記載のサービス管理装置。
【請求項8】
前記提示部によって提示された前記特典に関連付けられた商品である特典対象商品を前記ユーザが購入したことによって前記ユーザに前記特典が付与された場合に、前記店舗指標に基づいて、前記ユーザに付与された前記特典に基づく料金を限度として、前記特典対象商品を販売した店舗に支払う金額を決定する決定部をさらに有する、
請求項又は7に記載のサービス管理装置。
【請求項9】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報として、前記ユーザの家族が前記第2サービスの会員がさらに加入可能な特別会員であるか否かを示す情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報が、前記ユーザの家族が前記特別会員でないことを示す場合、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たさないと判定するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件が前記ユーザの家族が特別会員であることを示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、
を有するサービス管理方法。
【請求項10】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典として、前記第1サービスにおいて提供される商品の販売価格、商品の注文を受けてから商品の発送をするまでの日数、及び配送料の少なくとも1つに基づいて、前記商品に対応する前記特典を特定するステップと、
前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、
を有するサービス管理方法。
【請求項11】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典として、前記第1サービスにおいて商品を販売する店舗に関する店舗指標に基づいて、前記店舗が販売する商品に対応する前記特典を特定するステップと、
前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、
を有するサービス管理方法。
【請求項12】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典を特定するステップと、
前記特典に関連付けられた商品である特典対象商品に対応する複数の前記特典が前記ユーザに提示された場合において、前記複数の特典のうちから前記ユーザが選択した前記特典を示す選択情報を取得するステップと、
前記ユーザが前記第1サービスにおいて前記特典対象商品を購入する手続きを行った場合に、前記選択情報が示す前記特典を前記ユーザに付与するステップと、
を有するサービス管理方法。
【請求項13】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、
前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、
前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、
前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典を特定するステップと、
前記ユーザが使用するユーザ端末に表示された前記第1サービスの表示画面に前記特典に関する情報を表示させることにより前記特典に関する情報を前記ユーザに提示する場合において、前記表示画面が複数の商品を表示した一覧画面であれば、前記ユーザに提供可能な前記特典があることを示す情報を前記特典に関する情報として前記商品ごとに表示させ、前記表示画面が前記ユーザにより選択された商品を表示した詳細画面であれば、前記ユーザに提供可能な前記特典の内容を示す情報を前記特典に関する情報として前記商品の情報とともに表示させるステップと、
を有するサービス管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに提供するサービスを管理するサービス管理装置及びサービス管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会員サービスにおいて会員であるユーザの利用状況に応じてユーザに提供可能な特典を提示するシステムが知られている。特許文献1には、購入実績に応じた会員ランクに基づいて商品の配送に係る料金を提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-052772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会員サービスを運営する企業は、ユーザによる会員サービスの利用を促進させる手段の1つとして、ユーザに特典を付与する。上記技術を用いることにより、会員サービス内において一定の購入実績があるユーザ、すなわち、普段から会員サービスを利用しているユーザによる更なる会員サービスの利用を促進させることができる。この場合、会員サービス内において一定の購入実績がないユーザ、すなわち、普段は会員サービスを利用していないユーザには特典が提示されないため、このようなユーザによる会員サービスの利用を促進させることにはつながりづらかった。そのため、会員サービスにおける購買実績の大小とは異なる観点でユーザに特典を提示することが必要である。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、会員サービスの利用を促進させることができるサービス管理装置及びサービス管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係るサービス管理装置は、第1サービスを管理するサービス管理装置であって、前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得する第2ユーザ情報取得部と、前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示する提示部と、を有する。
【0007】
前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件は、前記ユーザの家族が、前記第2サービスの会員がさらに加入可能な特別会員であることであってもよいし、前記第2ユーザ情報取得部は、前記ユーザの家族が前記特別会員であるか否かを示す情報を、前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報として取得してもよいし、前記判定部は、前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報が、前記ユーザの家族が前記特別会員であることを示す場合、前記ユーザが前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を満たすと判定し、前記ユーザの家族が前記特別会員ではないことを示す場合、前記ユーザが前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を満たさないと判定してもよい。
【0008】
前記サービス管理装置は、前記判定部によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記第1サービスにおいて前記ユーザに提供可能な前記特典を特定する特定部をさらに有してもよい。
【0009】
前記サービス管理装置は、前記共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが前記所定のユーザ条件を満たすか否かを示す判定情報を、前記第2サービスを管理する前記サービス管理装置とは異なる他のサービス管理装置から取得する判定情報取得部をさらに有してもよいし、前記特定部は、前記判定情報が示す判定結果として前記他のサービス管理装置によって前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、前記特典を特定してもよい。
【0010】
前記特定部は、前記第1サービスにおいて提供される商品の販売価格、商品の注文を受けてから商品の発送をするまでの日数、及び配送料の少なくとも1つに基づいて、前記商品に対応する前記特典を特定してもよいし、前記提示部は、前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示してもよい。
【0011】
前記特定部は、前記第1サービスにおいて商品を販売する店舗に関する店舗指標に基づいて、前記店舗が販売する商品に対応する前記特典を特定してもよいし、前記提示部は、前記特典に関する情報を前記商品に関連付けて前記ユーザに提示してもよい。
【0012】
前記サービス管理装置は、前記特定部が前記店舗指標に基づいて前記特典を特定できない場合に、前記特典が特定されるための条件を、前記店舗指標に対応する前記店舗に通知する通知部をさらに有してもよい。
【0013】
前記サービス管理装置は、前記提示部によって提示された前記特典に関連付けられた商品である特典対象商品を前記ユーザが購入したことによって前記ユーザに前記特典が付与された場合に、前記店舗指標に基づいて、前記ユーザに付与された前記特典に基づく料金を限度として、前記特典対象商品を販売した店舗に支払う金額を決定する決定部をさらに有してもよい。
【0014】
前記サービス管理装置は、前記提示部が前記特典に関連付けられた商品である特典対象商品に対応する複数の前記特典を前記ユーザに提示した場合において、前記複数の特典のうちから前記ユーザが選択した前記特典を示す選択情報を取得する選択情報取得部と、前記ユーザが前記第1サービスにおいて前記特典対象商品を購入する手続きを行った場合に、前記選択情報が示す前記特典を前記ユーザに付与する特典付与部と、をさらに有してもよい。
【0015】
前記提示部は、前記ユーザが使用するユーザ端末に表示された前記第1サービスの表示画面に前記特典に関する情報を表示させることにより、前記特典に関する情報を前記ユーザに提示する場合において、前記表示画面が複数の商品を表示した一覧画面である場合、前記ユーザに提供可能な前記特典があることを示す情報を前記特典に関する情報として前記商品ごとに表示させ、前記表示画面が前記ユーザにより選択された商品を表示した詳細画面である場合、前記ユーザに提供可能な前記特典の内容を示す情報を前記特典に関する情報として前記商品の情報とともに表示させてもよい。
【0016】
第1サービスを管理するコンピュータが実行する、前記第1サービスと、第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を取得するステップと、前記共通ユーザ識別情報に基づいて、前記第2サービスにおけるユーザに関する情報を、前記第2サービスを管理する装置から取得するステップと、前記第2サービスにおける前記ユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザが前記第2サービスに関する所定のユーザ条件であって前記第1サービスで利用可能な特典を付与するための前記所定のユーザ条件を満たすか否かを判定するステップと、前記ユーザが前記所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、前記第2サービスに関する前記所定のユーザ条件を示す情報を、前記第1サービスを利用する前記ユーザに提示するステップと、を有する。
【0017】
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、会員サービスの利用を促進させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】サービス管理システムの概要を説明するための図である。
図2】第1サービス管理装置の構成を示す図である。
図3】記憶部に記憶されているデータベースの構成を示す図である。
図4】表示画面の一例を示す図である。
図5】表示画面の一例を示す図である。
図6】表示画面の一例を示す図である。
図7】サービス管理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[サービス管理システムSの概要]
図1は、サービス管理システムSの概要を説明するための図である。サービス管理システムSは、会員サービスの会員に特典を付与するシステムである。サービス管理システムSは、ユーザ端末1と、第1サービス管理装置2と、第2サービス管理装置3とを有する。
【0021】
ユーザ端末1は、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末1は、例えば、スマートフォン又はPCである。ユーザは、会員サービスを提供する第1サービスの会員である。第1サービス管理装置2は、第1サービスを管理するサービス管理装置であり、例えばサーバである。第1サービスは、インターネットを介して商品を販売するショッピングサービスである。第1サービス管理装置2は、例えば、複数の店舗がそれぞれ商品を販売するモール型のネットショッピングサイトにおけるモール管理者が管理する装置である。
【0022】
第2サービス管理装置3は、第1サービスとは異なる会員サービスを提供する第2サービスを管理するサービス管理装置であって、第1サービス管理装置とは異なる他のサービス管理装置であり、例えばサーバである。第2サービスは、通信回線を提供する通信サービスである。
【0023】
第1サービスを提供する第1企業と、第2サービスを提供する企業であって第1企業とは異なる第2企業とは、提携関係を有する。第1企業と提携関係にある企業は、第2企業だけに限らず、2社以上であってもよい。第1サービス管理装置2及び第2サービス管理装置3は、ユーザを識別するための情報であって、第1サービスと第2サービスとにおいて共通して用いられる共通ユーザ識別情報を管理している。
【0024】
この場合において、ユーザがユーザ端末1を用いて第1サービスのウェブサイトにアクセスすると、第1サービス管理装置2は、当該ユーザに対応する共通ユーザ識別情報を取得する(図1の(1)、(2))。第1サービス管理装置2は、取得した共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいて当該ユーザに提供可能な特典を特定する。
【0025】
第2サービスに関する所定のユーザ条件は、例えば、ユーザが第2サービスの特別会員(第2サービスの会員がさらに加入可能な特別会員)であること、ユーザの家族の1人が特別会員であること、第2サービスにおける1か月あたりのユーザの利用料金が所定の料金閾値以上であること、又は第2サービスにおけるユーザの会員ランクが所定のランク閾値以上であること等の条件のうちの少なくともいずれか1つの条件である。第2サービスにおける会員ランクは、第2サービスにおけるユーザの利用料金に応じて変動してもよいし、第2サービスにおけるユーザの家族全員の利用料金を合算した合計額に応じて変動してもよいし、提携関係にある複数の会員サービス(第1サービス及び第2サービス)それぞれにおけるユーザの利用料金を合算した合計額に応じて変動してもよい。特典は、例えば、第1サービスにおいて購入した商品の送料の割引若しくは無料サービス、次回以降の商品購入時に代金の割引等に使用可能なポイントやクーポンの付与等である。
【0026】
例えば、第1サービス管理装置2が、取得した共通ユーザ識別情報を第2サービス管理装置3に送信すると、第2サービス管理装置3は、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する(図1の(3)、(4))。第2サービス管理装置3が、判定結果を示す判定情報を第1サービス管理装置2に送信すると、第1サービス管理装置2は、判定情報が示す判定結果として、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいて当該ユーザに提供可能な特典を特定する(図1の(5)、(6))。
【0027】
そして、第1サービス管理装置2は、特定した特典に関する情報を、第1サービスを利用するユーザに提示する(図1の(7))。このようにすることで、第1サービス及び第2サービスそれぞれの会員であるユーザは、第2サービスを利用することによって得られる利益(特典)を第1サービスにおいて享受することができる。これにより、サービス管理システムSは、特典が提示されたユーザに対して第1サービスを利用する動機付けを提供することができる。その結果、サービス管理システムSは、会員サービスの利用を促進させることができる。
以下、第1サービス管理装置2の構成について説明する。
【0028】
[第1サービス管理装置2の構成]
図2は、第1サービス管理装置2の構成を示す図である。第1サービス管理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含んで構成されている。
【0029】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。記憶部22は、特典に関する情報を記憶している。また、記憶部22は、第1サービスの会員であるユーザに関する情報を管理するユーザ管理データベースと、第1サービスに出店している店舗に関する情報を管理する店舗管理データベースと、第1サービスにおいて販売されている商品に関する情報を管理する商品管理データベースとを記憶している。
【0030】
図3は、記憶部22に記憶されているデータベースの構成を示す図である。図3(a)に示すユーザ管理データベースは、第1ユーザ識別情報と、共通ユーザ識別情報とを関連付けて記憶している。第1ユーザ識別情報は、第1サービスおいてユーザを識別するためのユーザ識別情報である。なお、ユーザ管理データベースは、第1サービス管理装置2に設けるほか、第2サービス管理装置3、または、通信可能な別途の装置に設けてもよい。
【0031】
図3(b)に示す店舗管理データベースは、店舗識別情報と、店舗指標とを関連付けて記憶している。店舗識別情報は、店舗を識別するための情報である。店舗指標は、第1サービスにおいて商品を販売する店舗に関する指標である。店舗指標は、例えばランキング形式で示され、ランクが高いほど優良な店舗であることを示し、ランクが低いほど問題を抱える店舗であることを示す。店舗指標は、例えば数値形式で示されてもよく、数値に応じて店舗の優良度合いを示してもよい。
【0032】
店舗指標は、例えば、店舗の第1サービスにおける複数の所定の実績に基づいて算出される。所定の実績は、例えば、ユーザアクセス数、ユーザ購買率(購買頻度/アクセス数)、ユーザ平均購入額、販売商品数、商品の平均割引率、商品欠品率(売切商品数/販売商品数)、店舗売上高、第1サービスのウェブサイトにおける店舗ホームページの更新頻度、特売日数、クーポン配付数、送料店舗負担頻度、ユーザコメント、ユーザ満足度(平均得点)、購入から出荷までの平均日数・最遅日数、予約販売時の入荷予定日から出荷までの日数、店舗都合キャンセル率、第1サービス管理装置2を管理する管理者への問合せ件数・苦情件数又は出店料の支払い遅延頻度等である。第1サービス管理装置2は、例えば、公知の技術を用いて店舗指標を算出することができる。第1サービス管理装置2は、所定の間隔(例えば、日ごと又は月ごと等)で、店舗管理データベースに記憶されている店舗指標を更新する。
【0033】
なお、第1サービスに新たに出店した新規店舗においては、第1サービスにおける所定の実績が無いため、第1サービス管理装置2は、新規店舗の店舗指標を算出することができない。そこで、第1サービス管理装置2は、第1サービスに出店してから所定の期間(例えば1か月)以内である新規店舗の評価指標を、後述する所定の指標閾値以上に設定してもよい。このようにすることで、新規店舗は、第1サービスにおいて優良な店舗と同等の優遇(例えば、新規店舗が販売する商品に特典が関連付けられる等)を受けることができる。
【0034】
図3(c)に示す商品管理データベースは、商品に関する情報として、店舗識別情報と、商品識別情報と、販売価格と、配送準備日数と、配送料とを関連付けて記憶している。商品識別情報は、商品を識別するための情報である。配送準備日数は、店舗が商品の注文を受けてから商品の配送を完了するまでにかかる日数である。配送料は、店舗が設定した商品の配送にかかる料金である。
【0035】
図2に戻り、制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、識別情報取得部231、第2サービス情報取得部232、判定部233、特定部234、通知部235、提示部236、選択情報取得部237、特典付与部238及び決定部239として機能する。
【0036】
識別情報取得部231は、通信部21を介して、共通ユーザ識別情報を取得する。具体的には、識別情報取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から共通ユーザ識別情報を取得する。例えば、ユーザ端末1に表示された第1サービスのログイン画面において、ユーザがログインIDとして共通ユーザ識別情報を用いてログイン操作をしたとする。この場合において、まず、ユーザ端末1は、ユーザがログイン画面においてログイン操作をすると、共通ユーザ識別情報を含むログイン情報を第1サービス管理装置2に送信する。そして、識別情報取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から送信されたログイン情報に含まれる共通ユーザ識別情報を取得する。
【0037】
識別情報取得部231は、ユーザ管理データベースから共通ユーザ識別情報を取得してもよい。例えば、ユーザがログインIDとして、第1サービス用のユーザ識別情報である第1ユーザ識別情報を用いてログイン操作をしたとする。この場合において、まず、ユーザ端末1は、ユーザがログイン画面においてログイン操作をすると、第1ユーザ識別情報を含むログイン情報を第1サービス管理装置2に送信する。そして、識別情報取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から送信されたログイン情報に含まれる第1ユーザ識別情報を取得し、取得した第1ユーザ識別情報に関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている共通ユーザ識別情報を取得する。
【0038】
第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報に基づく情報を第2サービス管理装置3から取得する。具体的には、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報を用いて第2サービス管理装置3に問い合わせ、問い合わせ結果として共通ユーザ識別情報に基づく情報を第2サービス管理装置3から取得する。
【0039】
特定部234は、第2サービスに関する所定のユーザ条件に基づいて、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定する。具体的には、特定部234は、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定する。特定部234は、所定のユーザ条件に加えて、所定の店舗条件及び所定の商品条件に基づいて、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定してもよい。以下において、特定部234が、所定のユーザ条件、所定の店舗条件及び所定の商品条件それぞれに基づいて特典を特定する処理について説明する。
【0040】
(所定のユーザ条件)
特定部234は、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、記憶部22に記憶されている特典に関する情報を取得することにより、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定する。特定部234は、例えば、所定のユーザ条件を満たすユーザに対して一律に提供可能な特典(例えば、第2サービスをはじめとする第1企業と提携関係にある企業が提供する会員サービスにおいて利用可能なクーポン等)が記憶部22に記憶されている場合、記憶部22から当該特典に関する情報を取得することにより、所定のユーザ条件を満たすユーザに第1サービスにおいて提供可能な特典を特定する。
【0041】
ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定処理は、例えば、識別情報取得部231が共通ユーザ識別情報を取得したときに実行される。判定処理は、少なくとも第1サービス管理装置2及び第2サービス管理装置3のうちのいずれか一方で実行される。第1サービス管理装置2が判定処理を実行する場合、第1サービス管理装置2には、第2サービスに関する所定のユーザ条件が予め設定されている。また、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、共通ユーザ識別情報に基づいて、第2サービスにおけるユーザに関する情報を、第2サービス管理装置3から取得する第2ユーザ情報取得部として機能する。第2サービスにおけるユーザに関する情報は、第2サービス管理装置3が管理している会員情報であり、例えば、ユーザが第2サービスの会員であるか否かを示す情報、ユーザが特別会員であるか否かを示す情報、ユーザの家族が特別会員であるか否かを示す情報、ユーザの1か月あたりの利用額を示す情報又はユーザの会員ランクを示す情報等を含む。
【0042】
この場合において、まず、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報を第2サービス管理装置3に送信することにより、第2サービスにおけるユーザに関する情報の提供を要求する。第2サービス管理装置3が、共通ユーザ識別情報に関連付けられている第2サービスにおけるユーザに関する情報を第1サービス管理装置2に送信すると、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、第2サービス管理装置3が送信した第2サービスにおけるユーザに関する情報を取得する。判定部233は、第2サービス情報取得部232が取得した第2サービスにおけるユーザに関する情報に基づいて、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する。そして、特定部234は、判定部233によってユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定する。
【0043】
第2サービス管理装置3が判定処理を実行する場合、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが所定のユーザ条件を満たすか否かを示す判定情報を、第2サービス管理装置3から取得する判定情報取得部として機能する。例えば、第2サービス管理装置3には、第2サービスに関する所定のユーザ条件が予め設定されている。
【0044】
この場合において、まず、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報を第2サービス管理装置3に送信することにより、当該共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを第2サービス管理装置3に問い合わせる。第2サービス管理装置3が、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを示す判定情報を第1サービス管理装置2に送信すると、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、第2サービス管理装置3が送信した判定情報を取得する。そして、特定部234は、第2サービス情報取得部232によって取得された判定情報が示す判定結果として第2サービス管理装置3によってユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定する。
【0045】
なお、第2サービス管理装置3に第2サービスに関する所定のユーザ条件が設定されていない場合、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、共通ユーザ識別情報とともに、第2サービスに関する所定のユーザ条件を示す情報を第2サービス管理装置3に送信してもよい。このように、特定部234は、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすことを特典の特定条件とすることにより、ユーザが第2サービスを利用したことによって得られる利益を、第1サービスにおいてユーザに享受させることができる。
【0046】
(所定の店舗条件)
特定部234は、所定のユーザ条件に加えて、商品を販売する店舗が所定の店舗条件を満たす場合に、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定してもよい。具体的には、特定部234は、店舗指標に基づいて、店舗が販売する商品に対応する特典を特定してもよい。
【0047】
特定部234は、例えば、店舗指標が所定の指標閾値以上である場合に、当該店舗指標に対応する店舗が販売する商品に関連付けて特典を特定し、店舗指標が所定の指標閾値未満である場合に、当該店舗指標に対応する店舗が販売する商品には特典を付与しないと決定してもよい。また、例えば、所定の指標閾値が多段階の所定の指標閾値であって、段階が上がるほど高くなるポイントが各段階に関連付けられている場合において、特定部234は、数値形式の店舗指標以下である一以上の所定の指標閾値の段階のうち、最上位の段階に関連付けられているポイントを特典として特定してもよい。また、特定部234は、例えば、数値形式の店舗指標に応じたポイント又は割引率(例えば、店舗指標が大きいほど高くなるポイント又は割引率)を特典として特定してもよい。このようにすることで、第1サービス管理装置2は、ユーザと、第1サービスにおいて優良な店舗との売買取引を増加させることができる。
【0048】
特定部234は、例えば、ユーザ端末1が第1サービスにおいて商品に関する情報が掲載されたウェブページにアクセスしたときに、当該ウェブページに含まれる商品を販売する店舗の店舗指標に基づいて、店舗が販売する商品に対応する特典を特定してもよい。「ウェブページに含まれる商品を販売する店舗の店舗指標」は、図3(b)に示す店舗管理データベースにおいてウェブページに含まれる商品の商品識別情報に関連付けて図3(c)に示す商品管理データベースに記憶されている店舗識別情報に関連付けられている店舗指標である。
【0049】
第1サービス管理装置2は、優良ではない店舗、すなわち、店舗指標が所定の指標閾値未満である店舗に、店舗指標を向上させるための情報を通知してもよい。具体的には、通知部235は、通信部21を介して、特定部234が店舗指標に基づいて特典を特定できない場合に、特典が特定されるための条件を、店舗指標を向上させるための情報として店舗指標に対応する店舗に通知してもよい。
【0050】
通知部235は、例えば、優良ではない店舗の第1サービスにおける複数の所定の実績のうち、第1サービスに出店しているすべての店舗の所定の実績の平均より低い所定の実績を、特典が特定されるための条件として優良ではない店舗に通知してもよい。このようにすることで、優良ではない店舗は、通知された特典が特定されるための条件に基づいて業務改善することができる。その結果、第1サービス管理装置2は、優良な店舗を増加させることができる。
【0051】
(所定の商品条件)
特定部234は、所定のユーザ条件(及び、所定の店舗条件)に加えて、店舗によって販売されている商品が所定の商品条件を満たす場合に、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を特定してもよい。特定部234は、例えば、商品に応じて異なる特典(例えば、送料無料及びポイント付与等)が記憶部22に記憶されている場合、さらに、図3(c)に示す商品管理データベースに記憶されている商品に関する情報に基づいて、所定のユーザ条件を満たすユーザに第1サービスにおいて提供可能な特典を特定してもよい。
【0052】
具体的には、特定部234は、商品管理データベースに記憶されている商品に関する情報に含まれる、第1サービスにおいて提供される商品の販売価格、商品の注文を受けてから商品の発送をするまでの日数を示す配送準備日数、及び配送料の少なくとも1つに基づいて、商品に対応する特典を特定してもよい。特定部234は、例えば、ユーザ端末1が第1サービスにおいて商品に関する情報が掲載されたウェブページにアクセスしたときに、当該ウェブページに含まれる商品に関する情報に基づいて、第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすユーザに第1サービスにおいて提供可能な特典を特定してもよい。
【0053】
特定部234は、商品に関する情報に含まれる複数の項目それぞれに対応する所定の閾値を用いて、当該商品に対応する特典を特定してもよい。所定の閾値は、第1サービス管理装置2に予め設定されている。特定部234は、例えば、商品の販売価格が所定の価格閾値(例えば1000円)以上である場合、送料無料及びポイント付与のうちの少なくともいずれか1つを当該商品に対応する特典として特定し、商品の販売価格が所定の価格閾値未満である場合、当該商品には特典を付与しないと決定してもよい。同様に、特定部234は、例えば、商品の配送料が所定の料金閾値(例えば1円)以上である場合、送料無料及びポイント付与のうちの少なくともいずれか1つを当該商品に対応する特典として特定し、商品の配送料が所定の料金閾値未満である場合、ポイント付与を当該商品に対応する特典として特定してもよい。さらに、特定部234は、例えば、配送準備日数が所定の日数閾値以上である場合、当該商品には特典を付与しないと決定してもよい。
【0054】
特定部234は、商品に関する情報に含まれる複数の項目それぞれに対応する所定の閾値として、多段階の所定の閾値を用いて、当該商品に対応する特典を特定してもよい。例えば、各段階には、段階が上がるほど高くなるポイントが関連付けられており、特定部234は、商品の販売価格以下である一以上の所定の価格閾値の段階のうち、最上位の段階に関連付けられているポイントを特典として特定してもよい。また、特定部234は、商品の販売価格又は商品の配送料の金額に応じたポイント又は割引率(例えば、店舗指標が大きいほど高くなるポイント又は割引率)を特典として特定してもよい。
【0055】
特定部234は、ユーザ端末1が第2サービスである通信サービスにおいて提供された通信回線を介して第1サービスのウェブサイトにアクセスした場合、第1サービスのウェブサイトにアクセスしたことによって発生した通信料に対する還元額を特典として特定してもよい。なお、特定部234は、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合(例えば、ユーザが第2サービスの会員ではない場合、又はユーザが第2サービスの特別会員ではない場合等)、第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすことにより第1サービスにおいて提供可能となる特典を特定してもよい。
【0056】
提示部236は、通信部21を介して、特定部234が特定した特典に関する情報を、第1サービスを利用するユーザに提示する。具体的には、提示部236は、ユーザ端末1に表示された第1サービスの表示画面(例えば、ログイン画面から遷移して表示された表示画面)に特典に関する情報を表示させることにより、特典に関する情報をユーザに提示する。提示部236は、例えば、特典に関する情報を含む第1サービスのウェブページを生成し、生成したウェブページをユーザ端末1に送信することにより、特典に関する情報が表示された第1サービスの表示画面(特典に関する情報を含むウェブページの表示画面)をユーザ端末1に表示させる。
【0057】
図4は、第1サービスの表示画面の一例を示す図である。図4に示す表示画面には、特典に関する情報として、特典の内容を示す提示情報B1が表示されている。このように、提示部236は、ユーザ端末1に表示された第1サービスの表示画面において特典に関する提示情報B1を表示させることにより、特典に関する情報をユーザに提示する。
【0058】
図2に戻り、提示部236は、特典に関する情報を商品に関連付けてユーザに提示してもよい。提示部236は、例えば、ユーザ端末1に表示された第1サービスの表示画面において特典対象商品に関連付けて特典に関する情報を表示させてもよい。特典対象商品は、特典に関連付けられた商品である。
【0059】
また、提示部236は、特典に関する情報を、ユーザ端末1に表示された表示画面の種類に応じた態様で表示させてもよい。表示画面の種類は、例えば、複数の商品を表示した一覧画面及び一覧画面に表示された複数の商品のうちからユーザにより選択された商品を表示した詳細画面等である。
【0060】
図5は、第1サービスの表示画面の一例を示す図である。図5(a)に示す表示画面は、一覧画面であり、複数の商品それぞれに関する情報と、ユーザに提供可能な特典があることを示す提示情報B2とが表示されている。図5(b)に示す表示画面は、詳細画面であり、商品に関する情報と、当該商品に関連付けられたユーザに提供可能な特典の内容を示す提示情報B3とが表示されている。
【0061】
このように、提示部236は、表示画面が一覧画面である場合、ユーザに提供可能な特典があることを示す情報(図5(a)に示す提示情報B2)を特典に関する情報として商品ごとに表示させ、表示画面が詳細画面である場合、ユーザに提供可能な特典の内容を示す情報(図5(b)に示す提示情報B3)を特典に関する情報として商品の情報とともに表示させてもよい。このようにすることで、提示部236は、表示画面の情報量が多くなることによってユーザにとって見づらくなることを防いだり、ユーザが提示された特典に気が付かない事態の発生を低減したりすることができる。
【0062】
図2に戻り、提示部236は、判定結果に応じて異なる情報をユーザに提示してもよい。図6は、表示画面の一例を示す図である。図6に示す表示画面は、所定のユーザ条件を満たさないユーザが使用するユーザ端末1に表示された詳細画面であり、所定のユーザ条件を示す情報と、所定のユーザ条件を満たすことにより第1サービスにおいて提供可能となる特典に関する情報とを含む提示情報B4が表示されている。
【0063】
このように、提示部236は、ユーザが所定のユーザ条件を満たさないと判定された場合に、所定のユーザ条件を示す情報と、所定のユーザ条件を満たすことにより第1サービスにおいて提供可能となる特典に関する情報とをユーザに提示してもよい。例えば、第2サービスの特別会員であることが所定のユーザ条件である場合、提示部236は、第2サービスの特別会員を登録するための登録ページにアクセスする情報(例えばURL(Uniform Resource Locator))をユーザに提示してもよい。登録ページは、第1サービスのウェブサイトでもよいし、第2サービスのウェブサイトでもよい。
【0064】
また、例えば、第2サービスにおけるユーザの会員ランクが所定のランク閾値以上であることが所定のユーザ条件である場合、提示部236は、所定のユーザ条件を示す情報として、会員ランクが所定のランク閾値以上になるための条件(例えば不足金額等)をユーザに提示してもよい。このように、第1サービス管理装置2は、所定のユーザ条件を示す情報と、所定のユーザ条件を満たすことにより第1サービスにおいて提供可能となる特典に関する情報とをユーザに提示することにより、第2サービスの利用をユーザに促すことができる。
【0065】
図2に戻り、特典付与部238は、ユーザが特典対象商品を購入する手続きを行った場合に、当該特典対象商品に関連付けられた特典をユーザに付与する。特典付与部238は、例えば、特典が送料無料である場合、特典対象商品の配送に係る配送料を加算せずに、ユーザが購入した特典対象商品の販売価格に基づいて決済処理を実行する。
【0066】
特典付与部238は、提示部236が複数の特典を提示した場合、当該複数の特典のうちからユーザが選択した1つの特典をユーザに付与してもよい。具体的には、まず、選択情報取得部237は、提示部236が特典対象商品に対応する複数の特典をユーザに提示した場合において、通信部21を介して、複数の特典のうちからユーザが選択した特典を示す選択情報を取得する。選択情報取得部237は、例えば、ユーザ端末1において複数の特典のうちのいずれか1つの特典を選択可能な態様で表示された第1サービスの決済画面において、ユーザが選択した特典を示す選択情報を取得する。そして、特典付与部238は、ユーザが第1サービスにおいて特典対象商品を購入する手続きを行った場合に、選択情報が示す特典をユーザに付与する。このようにすることで、特典付与部238は、ユーザが希望する特典を当該ユーザに付与することができる。
【0067】
決定部239は、特典対象商品をユーザが購入したことによって当該特典対象商品に関連付けられた特典が当該ユーザに付与された場合に、特典対象商品を販売した店舗に支払う金額を決定する。具体的には、決定部239は、提示部236によって提示された特典に関連付けられた商品である特典対象商品をユーザが購入したことによってユーザに特典が付与された場合に、店舗指標に基づいて、ユーザに付与された特典に基づく料金を限度として、特典対象商品を販売した店舗に支払う金額を決定する。
【0068】
決定部239は、例えば、ランキング形式で示される店舗指標が高いほど店舗に支払う金額を高くし、店舗指標が低いほど店舗に支払う金額を低くする。このように、店舗が優良であるほど店舗に支払う特典の原資を多くすることにより、第1サービス管理装置2は、店舗が優良であると評価されるために努力する動機付けを提供することができる。なお、店舗に支払う特典の原資は、第1サービスを提供する第1企業が支払ってもよいし、第2サービスを提供する第2企業が支払ってもよい。
【0069】
決定部239は、ユーザに特典が付与されたか否かにかかわらず、店舗指標に基づいて、店舗に支払う金額を決定してもよい。例えば、店舗が、配送料を負担することにより送料無料で商品を販売した場合、決定部239は、店舗指標に基づいて、ユーザが当該商品を購入することによって店舗が負担する配送料を、当該配送料が示す金額を限度として、店舗に支払う金額を決定してもよい。
【0070】
決定部239は、ユーザによる第1サービスの利用に基づく請求額を決定してもよい。決定部239は、例えば、1か月分の請求額を決定する場合に、第1サービスの利用に基づく第1請求額と、第2サービスの利用に基づく第2請求額とを合算した合計額を請求額として決定してもよい。この場合、決定部239は、第1請求額に応じて第2請求額を割り引いてもよい。第1請求額と第2請求額とを合算して請求するか、サービスごとに請求するかにおいては、ユーザが選択してもよい。
【0071】
[サービス管理システムSの処理]
続いて、サービス管理システムSの処理について説明する。図7は、サービス管理システムSの処理の流れを示すシーケンス図である。図7に示すサービス管理システムSの処理においては、第2サービス管理装置3が判定処理を実行する場合について説明する。本処理は、ユーザ端末1に表示された第1サービスのログイン画面において、ユーザがログインIDとして共通ユーザ識別情報を用いてログイン操作をしたことを契機として開始する。ユーザ端末1は、ユーザがログイン画面においてログイン操作をすると、共通ユーザ識別情報を含むログイン情報を第1サービス管理装置2に送信する(S1)。
【0072】
識別情報取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から送信されたログイン情報に含まれる共通ユーザ識別情報を取得する(S2)。第2サービス情報取得部232は、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報に基づいて、第2サービスにおけるユーザに関する情報を、第2サービス管理装置3から取得する。
【0073】
具体的には、まず、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、識別情報取得部231が取得した共通ユーザ識別情報を第2サービス管理装置3に送信することにより、当該共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを第2サービス管理装置3に問い合わせる(S3)。第2サービス管理装置3は、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを判定する判定処理を実行する(S4)。そして、第2サービス管理装置3が、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすか否かを示す判定情報を第1サービス管理装置2に送信すると、第2サービス情報取得部232は、通信部21を介して、第2サービス管理装置3から送信された判定情報を、第2サービスにおけるユーザに関する情報として取得する(S5)。
【0074】
特定部234は、第2サービス情報取得部232が取得した判定情報が、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすことを示すか否かを判定する(S6)。特定部234は、第2サービス情報取得部232が取得した判定情報が、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすことを示さないと判定した場合(S6においてNOの場合)、処理を終了する。
【0075】
一方、特定部234は、第2サービス情報取得部232が取得した判定情報が、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たすことを示すと判定した場合(S6においてYESの場合)、商品を販売する店舗が所定の店舗条件を満たすか否かを判定する(S7)。特定部234は、例えば、店舗の店舗指標が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、当該店舗が所定の店舗条件を満たすか否かを判定する。
【0076】
特定部234は、店舗が所定の店舗条件を満たさないと判定した場合(S7においてNOの場合)、処理を終了する。一方、特定部234は、店舗が所定の店舗条件を満たすと判定した場合(S7においてYESの場合)、店舗が販売する商品が所定の商品条件を満たすか否かを判定する(S8)。特定部234は、例えば、商品の販売価格が所定の価格閾値以上であるか否か等に基づいて、商品が所定の商品条件を満たすか否かを判定する。
【0077】
特定部234は、商品が所定の商品条件を満たさないと判定した場合(S8においてNOの場合)、処理を終了する。一方、特定部234は、商品が所定の商品条件を満たすと判定した場合(S8においてYESの場合)、第1サービスにおいてユーザに提供可能な特典を当該商品に関連付けて特定する(S9)。
【0078】
提示部236は、通信部21を介して、特定部234が特定した特典に関する情報をユーザ端末1に送信することにより、特典をユーザに提示する(S10)。そして、ユーザ端末1は、第1サービス管理装置2から送信された特典に関する情報を表示する(S11)。
【0079】
[変形例1]
上記において、第1サービスがショッピングサービスであり、第2サービスが通信サービスであるとして説明したが、これに限らない。例えば、第1サービスが通信サービスであり、第2サービスがショッピングサービスであってもよい。この場合、第1サービス管理装置2は、通信料の割引又は通信容量の追加等を特典として特定してもよい。また、例えば、第1サービス及び第2サービスは、銀行サービス、証券サービス又は保険サービス等であってもよい。また、上記において、第1サービスと第2サービスとを異なる企業が
提供する例を説明したが、これに限らない。同一の企業が、第1サービスと、第1サービスとは異なる第2サービスとを提供してもよい。
【0080】
[変形例2]
上記において、第1サービス管理装置2が、ユーザが第2サービスに関する所定のユーザ条件を満たす場合に、当該ユーザに提供可能な特典を特定する例を説明したが、これに限らない。例えば、第1サービス管理装置2は、提携関係にある複数の企業それぞれが提供する会員サービスすべてに対して特別会員と同等のサービスを受けることができる統合会員制が設けられている場合において、ユーザが当該統合会員制の統合会員である場合に、当該ユーザに提供可能な特典を特定してもよい。このようにすることで、サービス管理システムSは、提携関係にある複数のサービス内においてユーザによるサービスの利用を促進させることができる。
【0081】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、サービス管理システムSは、共通ユーザ識別情報によって示されるユーザが所定のユーザ条件を満たすと判定された場合に、第1サービスにおいて当該ユーザに提供可能な特典を特定し、特定した特典に関する情報をユーザに提示する。このようにすることで、第1サービス及び第2サービスそれぞれの会員であるユーザは、第2サービスを利用することによって得られる利益(特典)を第1サービスにおいて享受することができる。これにより、サービス管理システムSは、特典が提示されたユーザに対して第1サービスを利用する動機付けを提供することができる。その結果、サービス管理システムSは、会員サービスの利用を促進させることができる。
【0082】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0083】
1 ユーザ端末
2 第1サービス管理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 識別情報取得部
232 第2サービス情報取得部
233 判定部
234 特定部
235 通知部
236 提示部
237 選択情報取得部
238 特典付与部
239 決定部
3 第2サービス管理装置
S サービス管理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7