(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】洗眼カップ容器
(51)【国際特許分類】
B65D 51/24 20060101AFI20221205BHJP
A61H 35/02 20060101ALI20221205BHJP
【FI】
B65D51/24
A61H35/02
(21)【出願番号】P 2021151574
(22)【出願日】2021-08-16
【審査請求日】2021-08-16
(31)【優先権主張番号】P 2021092604
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522054938
【氏名又は名称】株式会社BOND折り鶴
(72)【発明者】
【氏名】中村 修弘
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】実公昭35-001900(JP,Y1)
【文献】国際公開第2016/059831(WO,A1)
【文献】特開2000-070326(JP,A)
【文献】実開昭54-061493(JP,U)
【文献】実開昭63-062136(JP,U)
【文献】米国特許第07621897(US,B1)
【文献】米国特許第08672904(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 51/24
A61H 35/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目に添えて洗眼するための洗眼カッ
プにペットボトルのキャップ7を接続合体させた洗眼カップ容器1であって、
洗眼カップ容器1は、
ペットボトル11にねじ込み可能なキャップ7と、
前記キャップ7に接合された洗眼カップと、
前記キャップ7の裏面に備えられたストロー10を差し込むための突起6と、
前記突起に連通し、前記洗眼カップの縁2の部分まで延びて水を流水口4から前記洗眼カップ内に流し込むための流水路3と
を備え、
前記流水路3が前記洗眼カップの内壁寄りに配置された、洗眼カップ
容器1。
【請求項2】
前記キャップ7は、市販のペットボトル11のキャップと規格を同じ様に成形されている、請求項1に記載の洗眼カップ容器1。
【請求項3】
軽くペットボトル11の容器を握ることで前記ペットボトル11の水が、前記突起6から流水路3を通り流水口4から前記洗眼カップ内に流れ込むことで洗眼する、請求項1又は2に記載の洗眼カップ容器1。
【請求項4】
使用していないときにホコリや異物から前記洗眼カップ容器1を保護するための蓋8を備える、請求項1又は2に記載の洗眼カップ容器1。
【請求項5】
洗眼カップ容器1の縁2は顔が痛く無く痕が付きにくく、かつ前記蓋8を取れにくくする形状とされている、請求項4に記載の洗眼カップ容器1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は専用洗眼液がなく水道も無い状況下で緊急時等に手軽に市販のペットボトル水に接続して眼を洗える、ペットボトルのキャップ付きの洗眼カップ容器付に関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトルのキャップに洗眼カップ容器を付けた本発明を、市販のペットボトル水を利用して洗眼する方法で使用する。そこで
図1に示す様に1は洗顔カップ容器で洗眼カップ容器底面にペットボトルとドッキングさせるキャップ7が付いている。キャップ7はペットボトル容器11の規格と同じに設計されていて洗眼カップ容器1とペットボトル容器11を繋ぐ大事な役目をはたしている所が本発明の特徴で
、洗眼カップ容器内に設置されている流水路3はペットボトル内から押し出されて来た水を、洗眼カップ容器内の流水口4から容器内に流し出す役目を果たしている。
【0003】
洗眼カップ容器1とペットボトル11のキャップ7は市販のペットボトルに合う形状で緊急時でもコンビニや自販機で水を買い手軽に衛生的に洗眼ができる事も特徴である。
【0004】
洗眼カップに接続して居るキャップ裏側の突起した部分は、ストロー10の差し込み突起6である。
【0005】
図3では衛生面に配慮した洗眼カップの蓋8である。下図は横から見たところである。9は洗眼時に外したコンタクトレンズの仮置き場である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の洗眼カップ等は洗眼カップ容器に専用薬用液や様々な溶液を洗眼カップ容器に注ぎ込み、洗眼カップ容器で洗眼した後に容器を洗って使わなければならず、水道設備が無い場合不便であった。従って外出時には500ccのボトルも嵩張り、外出時は余り使用されていなかった。
【0007】
また専用のボトル容器に洗眼カップが装備されている商品も有るが容器が使うほどに容器内を洗うのも困難で不衛生に成っていた。当然ボトルだけ交換する事も出来無いし高価な商品でもあった。洗眼カップ容器に水を溜めて洗眼する商品も無かった。
【0008】
本発明はペットボトルのキャップに洗眼カップ容器を接続させたことにより、異物やホコリが眼に入った緊急時にコンビニや自販機でペットボトル容器のミネラル水を購入し、ペットボトル容器の飲み口に簡単に接続して使用した後、ペットボトルは捨てて、後日使用する時にペットボトル水を購入か新しい物を持ち歩き使用する事でペットボトル容器や水が常に衛生的に保てる。
【0009】
また洗眼後容器内のホコリや異物を洗い流し再度洗眼できる。これらの1連の動作が片手で実行できることが利点の洗眼カップ容器を提供することにある。
本発明の目的は緊急時等に水道設備が無い場合である。ペットボトルの水ならば長期使用しなくても使用後即時に廃棄もできるので、雑菌の心配も無く常に衛生的に使用てきる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る洗眼カップ容器1は、目に添えて洗眼するための洗眼カップにペットボトルのキャップ7を接続合体させた洗眼カップ容器1である。
本願の洗眼カップ容器1は、
ペットボトル11にねじ込み可能なキャップ7と、
前記キャップ7に接合された洗眼カップと、
前記キャップ7の裏面に備えられたストロー10を差し込むための突起6と、
前記突起に連通し、前記洗眼カップの縁2の部分まで延びて水を流水口4から前記洗眼カップ内に流し込むための流水路3と
を備え、
前記流水路3が前記洗眼カップの内壁寄りに配置されている。
【0011】
また、前記キャップ7は、市販のペットボトル11のキャップと規格を同じ様に成形されている。
【0012】
さらに、軽くペットボトル11の容器を握ることで前記ペットボトル11の水が、前記突起6から流水路3を通り流水口4から前記洗眼カップ1内に流れ込むことで洗眼する。
【0013】
そして、使用していないときにホコリや異物から前記洗眼カップ容器1を保護するための蓋8を備える。
【0014】
洗眼カップ容器1の縁2は顔が痛く無く痕が付きにくく、かつ前記蓋8を取れにくくする形状とされている。
【発明の効果】
【0015】
本発明においては、ペットボトルキャップ付きの洗眼カップ容器1を水のペットボトルにセッテングしておけば、解体作業の際水廻りが無くても高所でも片手で洗顔できる。自転車、オートバイ乗車時でも停車して片手で手軽にホコリを除去できる。ラグビー試合時やサッカーキーパー中に手軽に敏速に異物を除去してプレーできる。
【0016】
また花粉症でデリケートな人で薬剤はと言う人も、ミネラル水やピュアナチュラル水で洗えて助かる。
【0017】
ペットボトルの水なので24時間何処でも手に入り持ち運びもでき安く済むし防腐剤が入って無いので安心である。
【0018】
またペットボトルは使い捨てにでき一回使用後に保管しないので衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図4】本発明の洗眼カップ容器付きキャップにストローを付けペットボトルに取り付けた図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1ないし
図2は本発明に係る洗眼カップ容器1付きペットボトルのキャップ7で
ストロー差し込み突起6部分にストローを差し込み、何処でも売っているペットボトル容器に
、本発明の洗眼力ップ容器付きキャップ
を接続する。
ペットボトルの容量は100cc~500ccが適当である。あとは軽くペットボトル容器を握り
、ペットボトル内の水を、カップ容器1内にストロー10
、ストロー差し込み突起6
、流水路3
および流水口4
を通して洗眼カップ容器内に注ぎ入れ、適正水位置でペットボトルを握る手を緩めて吸水を止めて洗眼カップを目に添えて洗眼する。
【0021】
また洗眼カップ容器1の洗眼前後に軽くペットボトル本体を握り水を溜め洗眼カップ容器内を洗浄も片手でできる様にした。
【0022】
洗眼時もペットボトルを軽く握り洗眼カップ容器内に水を溜めて洗眼する様にした。
【0023】
逆に洗眼前にまつ毛に付着して居るアイシャドウや目の周りのホコリ等を落とす場合にはペットボトルを握る手を強めて流水口から水を強く飛ばして除去してから洗眼ができる。勿論水を強く飛ばして直接異物除去や洗眼も可能にもした。
【0024】
本発明のもう一つの特徴でもある片手で洗眼から洗眼カップ内の洗浄まで出来るのもそうであるが洗眼カップ付きキャップに関しては何度も繰り返し使用でき経済的である。
【0025】
洗眼カップ容器内のホコリや異物が入った水は容器を傾けて捨ててまた動作を繰り返す。洗眼カップ容器を洗浄する分を適当に握り入れその水でカップ容器内を洗浄し、再度洗眼する場合は動作を繰り返し洗眼する。これらの動作が片手で可能に成っている。
【0026】
またペットボトルを握る手を強めて流水口4から強めに水を流出させることで目の周りを洗浄してから洗眼をする事も可能に成った。
【0027】
図3は洗眼カップの蓋8で使用後の保管の際のホコリや異物が洗眼カップ内に入るのを防ぐと共に蓋8の賽側がコンタクトの一時置き場にも成っている。
【符号の説明】
【0028】
1 洗眼カップ容器
2 洗顔カップの縁
3 流水路
4 流水口
5 洗顔カップとキャップ接合部分
6 ストロー差し込み突起
7 ペットボトルのキャップ
8 洗眼カップ容器の蓋
9 コンタクト仮置き溝
10 ストロー
11 ペットボトル