(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】コネクタハウジングの保管構造、及びコネクタカバーの保管構造
(51)【国際特許分類】
B65D 85/00 20060101AFI20221205BHJP
【FI】
B65D85/00 P
(21)【出願番号】P 2019085188
(22)【出願日】2019-04-26
【審査請求日】2021-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100147
【氏名又は名称】山野 宏
(72)【発明者】
【氏名】日比野 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】ハラルド ルッチ
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-305986(JP,A)
【文献】特開平08-321347(JP,A)
【文献】特開2009-170323(JP,A)
【文献】特開平09-134755(JP,A)
【文献】特開平07-272799(JP,A)
【文献】特開平10-284160(JP,A)
【文献】国際公開第2009/016243(WO,A2)
【文献】米国特許第05462440(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成する
コネクタハウジングを保管するためのコネクタハウジングの保管構造であって、
第一長尺体と、
前記第一長尺体が巻き取られた第一リールと、を備え
、
前記第一長尺体は、
複数のコネクタハウジングと、
前記複数のコネクタハウジングを一つに繋ぐ第一キャリアと、を備え、
前記複数のコネクタハウジングと、前記第一キャリアとが一体となった樹脂成形物であり、
前記第一キャリアは、前記複数のコネクタハウジングのそれぞれを個別に取り囲む複数の枠片を備える、
コネクタハウジングの保管構造。
【請求項2】
前記
複数のコネクタハウジングは、前記第一キャリアによって横並びに繋がれている請求項1に記載のコネクタハウジングの保管構造。
【請求項3】
前記
複数のコネクタハウジング
の各々は、
その内部に保持された端子を備える請求項1に記載のコネクタハウジングの保管構造。
【請求項4】
前記端子は、ワイヤバレルを備え、
前記
複数のコネクタハウジング
の各々は、前記ワイヤバレルが配置される位置に設けられる貫通孔を備える請求項3に記載のコネクタハウジングの保管構造。
【請求項5】
前記端子は、係合爪を備え、
前記
複数のコネクタハウジング
の各々は、前記係合爪が係止される係合凹部を備える請求項3又は請求項4に記載のコネクタハウジングの保管構造。
【請求項6】
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成する
コネクタカバーを保管するためのコネクタカバーの保管構造であって、
第二長尺体と、
前記第二長尺体が巻き取られた第二リールと、を備え
、
前記第二長尺体は、
複数のコネクタカバーと、
前記複数のコネクタカバーを一つに繋ぐ第二キャリアと、を備え、
前記複数のコネクタカバーと、前記第二キャリアとが一体となった樹脂成形物であり、
前記第二キャリアは、前記複数のコネクタカバーのそれぞれを個別に取り囲む複数の枠片を備える、
コネクタカバーの保管構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタハウジングの保管構造、及びコネクタカバーの保管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば100Mbps以上の高速通信が求められている。このような高速通信に用いられるコネクタ付通信ケーブルが、例えば特許文献1などに開示されている。特許文献1のコネクタ付通信ケーブルは、導体を有する通信ケーブルと、通信ケーブルの端部に取り付けられるシールド端子(コネクタモジュール)とを備える。上記シールド端子は、端子ユニットと、電磁波を遮断する外導体(シールド部材)とを備える。上記端子ユニットは、端子として機能する内導体(端子)と、コネクタとして機能する合成樹脂製の誘電体(コネクタ部材)とを備える。
【0003】
コネクタ部材は、コネクタハウジングと、コネクタカバーとを備える。コネクタハウジング内において、通信ケーブルの導体と端子とが接続される。コネクタカバーは、ハウジングにおける導体と端子との接続箇所を覆う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通信ケーブルに取り付けられる前のコネクタハウジング(コネクタカバー)は通常、袋詰めされて保管される。つまり、一つの袋の中に複数のコネクタハウジング(コネクタカバー)がランダムに詰め込まれる。しかし、袋の運搬中などにおいて、容器内でコネクタハウジング同士(コネクタカバー同士)がぶつかって損傷する恐れがある。また、従来の保管構造では、通信ケーブルへのコネクタハウジング(コネクタカバー)の取付け時などに、袋からコネクタハウジング(コネクタカバー)を取り出す作業が煩雑である。
【0006】
本開示は、保管時にコネクタハウジングが損傷し難く、通信ケーブルへの取付け時などにコネクタハウジングを扱い易くするコネクタハウジングの保管構造を提供することを目的の一つとする。また、保管時にコネクタカバーが損傷し難く、コネクタハウジングへの取付け時などにコネクタカバーを扱い易くするコネクタカバーの保管構造を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタハウジングの保管構造は、
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成するコネクタハウジングの保管構造であって、
複数の前記コネクタハウジングが第一キャリアによって繋がれた第一長尺体と、
前記第一長尺体が巻き取られた第一リールと、を備える。
【0008】
本開示のコネクタカバーの保管構造は、
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成するコネクタカバーの保管構造であって、
複数の前記コネクタカバーが第二キャリアによって繋がれた第二長尺体と、
前記第二長尺体が巻き取られた第二リールと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示のコネクタハウジングの保管構造は、保管時におけるコネクタハウジングの損傷を抑制する。また、本開示のコネクタハウジングの保管構造は、通信ケーブルへの取付け時などにコネクタハウジングを扱い易くする。
【0010】
本開示のコネクタカバーの保管構造は、保管時におけるコネクタカバーの損傷を抑制する。また、本開示のコネクタカバーの保管構造は、コネクタハウジングへの取付け時などにコネクタカバーを扱い易くする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態に係るコネクタハウジングの保管構造の概略構成図である。
【
図2】
図2は、
図1のコネクタハウジングの保管構造に備わる第一長尺体の部分拡大図である。
【
図3】
図3は、実施形態1に係るコネクタカバーの保管構造の概略構成図である。
【
図4】
図4は、
図3のコネクタカバーの保管構造に備わる第二長尺体の部分拡大図である。
【
図5】
図5は、
図1のコネクタハウジングに端子を配置する手順を説明する説明図である。
【
図6】
図6は、端子が保持されたコネクタハウジングを備える第一長尺体の部分拡大図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に示される端子の斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態1に示されるコネクタハウジングとコネクタカバーとを通信ケーブルの端部に取付ける手順を説明する説明図である。
【
図10】
図10は、実施形態1に示されるコネクタハウジング内において端子と通信ケーブルの導体とを接続する手順を説明する説明図である。
【
図11】
図11は、実施形態1に示されるコネクタ付通信ケーブルの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0013】
<1>実施形態に係るコネクタハウジングの保管構造は、
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成するコネクタハウジングの保管構造であって、
複数の前記コネクタハウジングが第一キャリアによって繋がれた第一長尺体と、
前記第一長尺体が巻き取られた第一リールと、を備える。
【0014】
実施形態のコネクタハウジングの保管構造によれば、コネクタハウジングの保管・運搬時においてコネクタハウジング同士が激しくぶつかることがない。コネクタハウジングが、第一キャリアによって保持されているからである。従って、実施形態のコネクタハウジングの保管構造は、保管時などにおけるコネクタハウジングの損傷を抑制できる。
【0015】
実施形態のコネクタハウジングの保管構造によれば、通信ケーブルの端部にコネクタハウジングを取付ける作業を行っている箇所(以下、作業箇所)に、コネクタハウジングを効率的に供給できる。第一リールから作業箇所に向って第一長尺体を繰り出すだけで、コネクタハウジングを作業箇所に供給できるからである。また、第一長尺体に備わるコネクタハウジングは第一キャリアで繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタハウジングの向きが揃っている。また、コネクタハウジングの取付け作業中に、第一長尺体に繋がったコネクタハウジングが落下することもない。従って、通信ケーブルの端部にコネクタハウジングを取付け易い。
【0016】
<2>実施形態に係るコネクタハウジングの保管構造の一形態として、
前記各コネクタハウジングは、前記第一キャリアによって横並びに繋がれている形態が挙げられる。
【0017】
コネクタハウジングには通常、端子を挿入する挿入孔が設けられている。その挿入孔の軸方向に沿った方向が、コネクタハウジングの縦方向であり、その縦方向に直交する方向が横方向である。第一長尺体においてコネクタハウジングが横並びになっていれば、端子を挿入するための挿入孔は、第一長尺体の幅方向に開口する。従って、後述する実施形態に示すように、第一長尺体からコネクタハウジングを切り離すことなく、コネクタハウジングに連続して端子を挿入することができる。
【0018】
<3>実施形態に係るコネクタハウジングの保管構造の一形態として、
前記各コネクタハウジングに保持された端子を備える形態が挙げられる。
【0019】
コネクタハウジングに予め端子が保持されていれば、コネクタハウジングが通信ケーブルの端部に取り付けられる際に端子が損傷することを抑制できる。端子がコネクタハウジング内に保管されることで、複数の端子が一つの容器に保管される場合よりも、端子が損傷し難い。
【0020】
また、コネクタハウジングに予め端子が保持されていれば、通信ケーブルの端部にコネクタ部材を取付ける作業が容易になる。当該作業では、第一リールから第一長尺体が繰り出され、第一長尺体に備わる各コネクタハウジングの端子に通信ケーブルの先端が差し込まれる。ここで、コネクタハウジングは第一キャリアで繋がれているため、作業箇所に連続的に供給されるコネクタハウジングの向きが揃っている。また、第一長尺体に繋がったコネクタハウジングが落下することもないし、コネクタハウジングに保持された端子が落下することもない。従って、コネクタハウジングの端子に通信ケーブルの先端を差し込み易い。
【0021】
<4>上記<3>に記載されるコネクタハウジングの保管構造の一形態として、
前記端子は、ワイヤバレルを備え、
前記コネクタハウジングは、前記ワイヤバレルが配置される位置に設けられる貫通孔を備える形態が挙げられる。
【0022】
ワイヤバレルは、例えば圧着によって通信ケーブルの導体に接続される。コネクタハウジングに形成される貫通孔は、ワイヤバレルと導体とを接続させる際に工具などを挿入する作業空間として機能する。従って、第一長尺体に備わる各コネクタハウジングに予め端子が保持されていても、その端子と通信ケーブルの導体とを接続する作業が行い易い。
【0023】
<5>上記<3>又は<4>に記載されるコネクタハウジングの保管構造の一形態として、
前記端子は、係合爪を備え、
前記コネクタハウジングは、前記係合爪が係止される係合凹部を備える形態が挙げられる。
【0024】
端子は、コネクタ部材に対して固定される必要がある。端子に係合爪が形成されており、その係合爪に対応する係合凹部がコネクタ部材に形成されていれば、端子とコネクタ部材とが強固に固定される。
【0025】
また、係合凹部に比べて複雑な形状の係合爪が端子の側に設けられることで、コネクタ部材の構成が簡素になる。従って、端子に係合爪が形成されることで、コネクタ部材が小型化できる。
【0026】
<6>実施形態に係るコネクタカバーの保管構造は、
通信ケーブルの端部に設けられるコネクタ部材を構成するコネクタカバーの保管構造であって、
複数の前記コネクタカバーが第二キャリアによって繋がれた第二長尺体と、
前記第二長尺体が巻き取られた第二リールと、を備える。
【0027】
実施形態のコネクタカバーの保管構造によれば、コネクタカバーの保管・運搬時においてコネクタカバー同士が激しくぶつかることがない。コネクタカバーが、第二キャリアによって保持されているからである。従って、実施形態のコネクタカバーの保管構造は、保管時などにおけるコネクタカバーの損傷を抑制できる。
【0028】
実施形態のコネクタカバーの保管構造によれば、作業箇所にコネクタカバーを効率的に供給できる。第二リールから作業箇所に向って第二長尺体を繰り出すだけで、コネクタカバーを作業箇所に供給できるからである。また、第二長尺体に備わるコネクタカバーは第二キャリアで繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタカバーの向きが揃っている。従って、コネクタハウジングにコネクタカバーを取付け易い。
【0029】
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて、本開示の実施形態に係るコネクタハウジングの保管構造、及びコネクタカバーの保管構造の具体例を説明する。図中の同一符号は、同一名称物を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0030】
<実施形態1>
本例のコネクタハウジングの保管構造、及びコネクタカバーの保管構造の説明に先立ち、コネクタハウジング及びコネクタカバーが用いられるコネクタ付通信ケーブルを
図11に基づいて説明する。
【0031】
≪コネクタ付通信ケーブル≫
図11に示されるコネクタ付通信ケーブル9は、通信ケーブル8と、通信ケーブル8の端部に設けられるコネクタモジュール90とを備える。コネクタモジュール90は、コネクタ部材3と、コネクタ部材3の内部に配置される端子6とを備える。本例のコネクタ付通信ケーブル9は、通信ケーブル8の片端にコネクタモジュール90が設けられたピグテール(pigtale)ケーブルである。本例とは異なり、コネクタ付通信ケーブル9は、通信ケーブル8の両端にコネクタモジュール90を備えるジャンパ(jumper)ケーブルであっても良い。
【0032】
・通信ケーブル
本例の通信ケーブル8は、イーサネット(登録商標)規格を満たすツイストペアケーブルである。ツイストペアケーブルは、ノイズの影響を受け難い差動通信に好適である。
【0033】
通信ケーブル8は、撚り合わされた二本の電線8A,8Bを備える。電線8A,8Bは、導体80とその外周を覆う導体絶縁層81とを備える。撚り合わされた二本の電線8A,8Bは、介在絶縁層82によって一つにまとめられている。通信ケーブル8は更に、介在絶縁層82の外周に設けられる遮蔽層83と、遮蔽層83の外周を覆うシース84とを備える。遮蔽層83は、電磁波を遮蔽するための構成であって、例えばアルミニウム合金などの編組線によって構成される。一方、シース84は、ポリ塩化ビニル又はポリエチレンなどの絶縁性樹脂によって構成されている。
【0034】
・端子
本例の端子6は、雌端子である。端子6は雄端子であっても良い。端子6は、通信ケーブル8の導体80を把持するワイヤバレル62を備える。
図11では、ワイヤバレル62が開いた状態で示されているが、実際は閉じた状態となっている。端子6の詳しい構成については、後述する。
【0035】
・コネクタ部材
コネクタモジュール90を構成する本例のコネクタ部材3は、コネクタハウジング4とコネクタカバー5とを備える。コネクタハウジング4とコネクタカバー5は共に、ポリエチレンなどの絶縁性樹脂によって構成されている。本例では、このコネクタハウジング4と、コネクタカバー5とがそれぞれ、
図1に示されるコネクタハウジングの保管構造1と、
図3に示されるコネクタカバーの保管構造2によって保管される。以下、各保管構造1,2を説明すると共に、コネクタハウジング4とコネクタカバー5の構造にも言及する。
【0036】
≪コネクタハウジングの保管構造≫
図1に示されるコネクタハウジングの保管構造1は、コネクタハウジング4(
図2)を保管するための構造である。当該保管構造1は、複数のコネクタハウジング4を含む第一長尺体10と、第一長尺体10が巻き取られた第一リール12とを備える。
【0037】
・第一リール
まず、第一リール12の構成について説明する。第一リール12は、巻胴12Dと、二枚の円盤状のプレート12P,12Pとを備える。巻胴12Dの軸方向の一端側に一方のプレート12Pが配置され、巻胴12Dの軸方向の他端側に他方のプレート12Pが配置される。第一長尺体10は、巻胴12Dに数周にわたって巻回され、二枚のプレート12P,12Pによって挟まれた空間に納まっている。巻胴12Dの中心にはリール孔12Hが設けられている。そのため、リール孔12Hに挿入された回転軸を中心に、第一リール12が回転可能に構成される。
【0038】
・第一長尺体
第一長尺体10は、
図2に示されるように、複数のコネクタハウジング4が第一キャリア11によって繋がれることで形成されている。本例では、第一キャリア11によってコネクタハウジング4が横並びに繋がれている。
【0039】
本例の第一長尺体10は、成形単位となる樹脂成形体が複数繋げられることで作製されている。
図2では、二つの樹脂成形体が一体化された状態が示されている。各樹脂成形体は、プロダクトである二つのコネクタハウジング4,4と、それらコネクタハウジング4、4を繋げる複数の枠片11a,11b,11c,11d,11eとを備える。枠片11a,11bは、第一長尺体10の延伸方向に延びる縦片である。枠片11c,11d,11eは、枠片11aと枠片11bとを繋ぐ横片である。枠片11a,11b,11c,11dで囲まれる空間に一つのコネクタハウジング4が配置されている。また、枠片11a,11b,11d,11eで囲まれる空間に一つのコネクタハウジング4が配置されている。一つの樹脂成形体に幾つのコネクタハウジング4を含めるかは、第一長尺体10の屈曲性などを考慮して適宜決定すれば良い。例えば、一つの樹脂成形体に三つ以上のコネクタハウジング4が含まれていても良い。
【0040】
上述される二つの樹脂成形体を繋げる場合、例えば、紙面右側の樹脂成形体を形成した後、紙面左側の樹脂成形体を形成する。ここで、紙面左側の樹脂成形体を金型によって成形する際、その金型の内部に、紙面右側の樹脂成形体の左側縁部(枠片11e)の一部がインサートされた状態とする。つまり、紙面左側の樹脂成形体の成形時に、紙面右側の樹脂成形体の枠片11eの一部がもう一度成形される。その結果、両樹脂成形体の繋ぎ目が溶融し、両樹脂成形体が繋がる。この操作を連続的に行えば、本例の第一長尺体10を作製できる。
【0041】
・・コネクタハウジング
コネクタハウジング4は、端子6(
図11)の先端が挿入されるコネクタ筒部40(
図2)と、端子6と導体80との接続箇所(
図11)を下支えする台座部41(
図2)とを備える。台座部41の紙面上方側は開口している。
【0042】
コネクタ筒部40は、端子6が挿入される一対の挿入孔4h(
図11を合わせて参照)を備える。コネクタ筒部40には、その外周面から挿入孔4hに連通する係合凹部43(係合孔)が設けられている。係合凹部43は、挿入孔4hの内周面に形成される凹みであっても良い。この係合凹部43には、端子6の係合爪63(
図11)が係合される。
【0043】
台座部41には更に、ハウジング側係合部45と貫通孔42とが設けられている(
図2)。ハウジング側係合部45は、コネクタハウジング4とコネクタカバー5との連結に使用される。本例のハウジング側係合部45は、台座部41を貫通する係合孔によって構成されている。一方、貫通孔42は、
図11に示される端子6と導体80との接続箇所に対応する位置に設けられている。貫通孔42は、端子6と導体80とを接続する作業を容易にするために設けられている。この貫通孔42は、ハウジング側係合部45を兼ねている。本例とは異なり、ハウジング側係合部45は、係合爪であっても構わない。
【0044】
・・第一キャリア
第一キャリア11は、上述した樹脂成形体の枠片11a,11b,11c,11d,11eが連なることで構成されている。本例では、枠片11dがランナー(runner)であり、ランナー11dは、ゲート(gate)11gと、図示しないスプルー(sprue)とを備える。ゲート11gの数は、成形条件によって適宜選択される。
【0045】
第一キャリア11の枠片11a,11bは、その厚み方向に突出する複数の補強部11fを備える。補強部11fは、第一長尺体10の延伸方向に沿って延びる板状片である。補強部11fによって、枠片11a,11bが過剰に曲がることが抑制される。また、補強部11fは、第一長尺体10を第一リール12(
図1)に数周にわたって巻き付けたときに、異なるターン間の距離を確保する機能を有する。例えば、n(自然数)番目のターンにおける補強部11fは、n-1番目のターンにおける枠片11a,11bの上面に当接する。その結果、補強部11fの突出長さの分だけ、n番目のターンとn-1番目のターンとの距離が確保される。補強部11fの突出長さは、n番目のターンのコネクタハウジング4と、n-1番目のコネクタハウジング4とが接触しないように設定することが好ましい。
【0046】
本例のコネクタハウジングの保管構造1によれば、コネクタハウジング4の保管・運搬時においてコネクタハウジング4同士が激しくぶつかることがない。コネクタハウジング4が、第一キャリア11によって保持されているからである。従って、コネクタハウジングの保管構造1は、保管時などにおけるコネクタハウジング4の損傷を抑制できる。
【0047】
本例のコネクタハウジングの保管構造1によれば、通信ケーブル8(
図11)の端部にコネクタハウジング4を取付ける作業を行っている作業箇所に、コネクタハウジング4を効率的に供給できる。第一リール12から作業箇所に向って第一長尺体10を繰り出すだけで、コネクタハウジング4を作業箇所に供給できるからである。また、第一長尺体10に備わるコネクタハウジング4は第一キャリア11で繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタハウジング4の向きが揃っている。従って、通信ケーブル8(
図11)の端部にコネクタハウジング4を取付け易い。
【0048】
≪コネクタカバーの保管構造≫
図3に示されるコネクタカバーの保管構造2は、コネクタカバー5(
図11)を保管するための構造である。当該保管構造2は、複数のコネクタカバー5を含む第二長尺体20と、第二長尺体20が巻き取られた第二リール22とを備える。
【0049】
図4に示されるように、本例の第二長尺体20も、第一長尺体10と同様に、成形単位となる樹脂成形体が複数繋げられることで作製されている。
図4では、二つの樹脂成形体を一体にした状態が示されている。第二長尺体20の樹脂成形体は、プロダクトである二つのコネクタカバー5,5と、それらコネクタカバー5,5を繋げる枠片21a,21b,21c,21d,21eと、を備える。枠片21a,21bは、第二長尺体20の延伸方向に延びる縦片であり、枠片21c,21d,21eは、枠片21aと枠片21bとを繋ぐ横片である。第二長尺体20の作製方法は、第一長尺体10の作製方法と同様である。
【0050】
・第二リール
第二リール22の基本構成は、
図1の第一リール12と同じである。従って、第二リール22は、巻胴22Dと、二枚の円盤状のプレート22P,22Pとを備える。第二長尺体20は、巻胴22Dに数周にわたって巻回され、二枚のプレート22P,22Pによって挟まれた空間に納まっている。巻胴22Dのリール孔22Hに挿入された回転軸を中心に、第二リール22が回転可能に構成される。
【0051】
・第二長尺体
第二長尺体20は、
図4に示されるように、複数のコネクタカバー5が第二キャリア21によって繋がれることで形成されている。本例では、第二キャリア21によってコネクタカバー5が横並びに繋がれている。
【0052】
・コネクタカバー
コネクタカバー5は、
図2に示されるコネクタハウジング4における台座部41の開口部を覆う部材である。コネクタカバー5には複数のカバー側係合部55が設けられている。本例のカバー側係合部55は、係合孔からなるハウジング側係合部45(
図2)に嵌まり込む係合爪である。係合爪と係合孔との係合によって、コネクタカバー5がコネクタハウジング4に強固に固定される。ここで、ハウジング側係合部45(
図2)が係合爪で構成される場合、カバー側係合部55は係合孔とすると良い。
【0053】
・・第二キャリア
第二キャリア21は、上述した枠片21a,21b,21c,21d,21eの他に、スプルー(図示せず)とゲート21gとを備える。また、枠片21a,21bは、図示しない複数の補強部を備えていても良い。補強部の機能は、第一キャリア11(
図2)の補強部11fと同じである。従って、補強部の突出長さは、n番目のターンのコネクタカバー5と、n-1番目のコネクタカバー5とが接触しないように設定することが好ましい。
【0054】
本例のコネクタカバーの保管構造2によれば、コネクタカバー5の保管・運搬時においてコネクタカバー5同士が激しくぶつかることがない。コネクタカバー5が、第二キャリア21によって保持されているからである。従って、実施形態のコネクタカバーの保管構造2は、保管時などにおけるコネクタカバー5の損傷を抑制できる。
【0055】
本例のコネクタカバーの保管構造2によれば、作業箇所にコネクタカバー5を効率的に供給できる。第二リール22から作業箇所に向って第二長尺体20を繰り出すだけで、コネクタカバー5を作業箇所に供給できるからである。また、第二長尺体20に備わるコネクタカバー5は第二キャリア21で繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタカバー5の向きが揃っている。従って、コネクタハウジング4にコネクタカバー5を取付け易い。
【0056】
≪通信ケーブルへのコネクタモジュールの取付け手順≫
以下、
図4から
図10を主に参照し、通信ケーブル8(
図11)へのコネクタモジュール90の取付け手順を説明する。
【0057】
図5に示されるように、紙面左側のコネクタハウジングの保管構造1の第一リール12から第一長尺体10を繰り出すと共に、その第一長尺体10を紙面右側の別の第一リール19で巻き取る。第一リール12と第一リール19との間で、第一長尺体10に備わるコネクタハウジング4に端子6が取り付けられる。第一リール19の構成は、
図1の第一リール12の構成と同様である。
【0058】
端子6は、プレス成形後、容器などに保管されることなく、
図5に示す工程に供されることが好ましい。そうすることで、端子6がコネクタハウジング4に保護され、端子6が損傷する可能性を低減できる。つまり、コネクタハウジング4が端子6の保管部材として機能する。
【0059】
図6は、第一リール19に巻き取られた第一長尺体10の部分拡大図である。
図6に示されるように、第一リール19(
図5)に巻き取られた第一長尺体10において、コネクタハウジング4の挿入孔4h(
図2を参照)に端子6の先端が挿入されている。端子6に備わる係合爪63は、コネクタハウジング4の係合凹部43に係合される。その結果、コネクタハウジング4に端子6が保持される。
【0060】
ここで、本例の端子6の構成を
図7,8に基づいて説明する。本例の端子6は、雌端子である。端子6は、板材をプレス成形することで作製される。端子6は、筒状部6Aと、接続部6Bとを備える。筒状部6Aは、図示しない雄端子が挿入される端子孔6hを備える。端子6と雄端子との機械的な接触によって、端子6と雄端子とが電気的に接続される。
【0061】
筒状部6Aは、端子孔6hに挿入された雄端子の外周面を押圧する板バネ部60を備える。この板バネ部60の外部は、筒状部6Aの外周に露出している。板バネ部60は、
図8に示されるように、筒状部6Aの一部によって構成されている。具体的には、角筒状の筒状部6Aの下面(
図8において紙面手前側を向く面)の一部が、板バネ部60を構成している。板バネ部60における端子孔6h側の端部と、板バネ部60における接続部6B側の端部とが、筒状部6Aに繋がっている。一方、板バネ部60を挟む筒状部6Aの二つの角部は打ち抜かれている。筒状部6Aの軸方向(雄端子が挿抜される方向)における板バネ部60の中央は、筒状部6Aの内方に湾曲している。このような板バネ部60は、プレス成形によって容易に作製される。例えば、端子6の元となる板材のうち、筒状部6Aの角部となる部分の一部を打ち抜いて、プレス成形によって筒状部6Aを作製するだけで、板バネ部60が形成される。
【0062】
筒状部6Aにおける板バネ部60と反対側の面は、筒状部6Aの内部に向って凹む押圧部61を備える。押圧部61は、筒状部6Aに収納された雄端子を板バネ部60側に押圧する。その結果、雄端子と板バネ部60との接触が確実に確保される。本例の押圧部61も、筒状部6Aの外周に露出している。押圧部61の外部を覆う物がないため、筒状部6Aをプレス成形する際に、押圧部61を同時に形成できる。
【0063】
接続部6Bは、導体80(
図11)に電気的に接続される箇所である。この接続部6Bにはワイヤバレル62が設けられている。ワイヤバレル62は、導体80を把持する部材である。ここで、本例の端子6は、通信ケーブル8の外周を把持するバレルとして、ワイヤバレル62のみを備える。従来の端子は、通信ケーブル8のシース84を把持するインシュレーションバレルを備えるが、本例の端子6はインシュレーションバレルを備えない。
【0064】
端子6は、コネクタ部材3(図
11)の係合凹部43に係合する係合爪63を備える。係合爪63は、端子6を構成する板材の一部に切込みを入れて、切込みが入った部分を屈曲させることで構成されている。そのため、係合爪63は、板バネのようになっている。係合爪63の先端は、ワイヤバレル62側に向いている。端子6は、コネクタハウジング4の挿入孔4hに挿入される(
図6)。より具体的には、
図6に示されるコネクタハウジング4の台座部41側から挿入孔4hに挿入される。挿入孔4hへの端子6の挿入時、係合爪63は筒状部6Aの内部側に向って変形する。係合爪63は、係合凹部43に対応する位置で、自身の弾性によって元の形に戻る。係合爪63は、係合凹部43に引っ掛かり、端子6はコネクタハウジング4にしっかりと固定される。
【0065】
端子6の各部の厚みは、0.15mm以下であることが好ましい。端子6の各部の厚みが0.15mm以下であれば、端子6を小型化し易い。また、端子6の各部の厚みは、0.05mm以上であることが好ましい。当該厚みが0.05mm以上であれば、端子6の強度が確保される。より好ましい端子6の各部の厚みは、0.075mm以上0.13mm以下である。さらに好ましい端子6の各部の厚みは、0.080mm以上0.10mm以下である。ここでいう厚みには、第一端子6を構成する板材が折り曲げられてなるエッジの厚みは含まない。
【0066】
端子6は、導電性に優れる材料で構成される。ここで、端子6は、従来の雌端子のように板バネ部60の外周を覆う保護部を備えない。従って、本例の端子6は、強度に優れる材料で構成されることが好ましい。導電性に優れ、かつ強度に優れる材料としてステンレス鋼が挙げられる。本例の端子6に好適なステンレス鋼としては、例えば欧州規格で1.4372、1.4373、1.4310、1.4318、1.4305、1.4307、1.4306、1.4311、1.4303、1.4401、1.4436、1.4404、1.4432、1.4435、1.4406、1.4429、1.4571、1.4438、1.4434、1.4439、1.4539、1.4541、1.4550、1.4587、1.4381、1.4462、1.4507、1.4002などが挙げられる。これらの中でも、導電性、強度の観点から、例えば、1.4310、1.4318が好ましい。端子6の表面は、導電性に優れる材質でメッキされていることが好ましい。例えば、メッキの材質として錫(Sn)又は銀(Ag)などが挙げられる。
【0067】
上記構成を備える端子6は、非常にシンプルな構成を備える。特に、端子6は、板バネ部60及び押圧部61の外部を覆う構成を備えないため、筒状部6Aのプレス成形時に、同時に板バネ部60及び押圧部61が作製可能である。従って、本例の端子6は、従来の雌端子よりも容易に作製可能である。本例の端子6は、
図5に示されるように、プレス成形後、直ぐにコネクタハウジング4に保持される。従って、端子6は、コネクタハウジング4によって保護されるので、本例に示すようなシンプルな構成であっても、損傷し難い。
【0068】
次に、
図9を参照し、通信ケーブル8の端部にコネクタ部材3を取り付ける手順を説明する。
図9に示されるように、
図9の中央にあたる作業箇所に向って、第一リール19から第一長尺体10が繰り出される。その第一長尺体10のコネクタハウジング4に対して、通信ケーブル8の端部(電線8A,8Bの端部)が挿入される。
図9では、紙面下側から通信ケーブル8の端部がコネクタハウジング4にアプローチしているが、実際には通信ケーブル8の端部は、紙面手前側から奥側に向かってコネクタハウジング4にアプローチする。コネクタハウジング4は第一キャリア11で繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタハウジング4の向きが揃っている。特に、本例では、コネクタハウジング4が横並びに繋がれているため、第一長尺体10の側方から通信ケーブル8の端部をアプローチさせられる。従って、通信ケーブル8の端部にコネクタハウジング4を取付け易い。
【0069】
コネクタハウジング4への通信ケーブル8の端部の挿入は連続的に行われる。従って、効率的に通信ケーブル8の端部にコネクタハウジング4が取り付けられる。コネクタハウジング4へ通信ケーブル8の端部が挿入されたら、端子6のワイヤバレル62と通信ケーブル8の導体80とが接続される。
【0070】
端子6のワイヤバレル62と導体80との接続には、
図10に示される取付工具7が利用される。取付工具7は、ワイヤバレル62の加工時にワイヤバレル62を下支えするアンビル(anvil)71と、ワイヤバレル62をかしめるクリンパー(crimper)72とを備える。クリンパー72は、三つの爪部7a,7b,7cを備える。中間の爪部7aは、その根元から中間部にかけてほぼ一様な幅を有し、中間部から先端部にかけて幅は小さくなっている。一方、両脇の爪部7b,7cのうち、爪部7aに対向する部分は、爪部7b,7cの根元から先端部に向うに従って徐々に爪部7aから離れる形状を備える。このような形状を備える取付工具7によれば、二つの導体80(
図11)に同時にワイヤバレル62,62を圧着できる。
【0071】
取付工具7を用いて導体80(
図11)にワイヤバレル62をかしめる場合、アンビル71の先端が貫通孔42(
図6)に挿入される。アンビル71の先端は、貫通孔42を貫通してワイヤバレル62の下面に当接する。ワイヤバレル62に導体80(
図11)が配置されたら、クリンパー72がアンビル71に向って移動される。紙面右側のワイヤバレル62が爪部7a,7bに挟まれてかしめられ、紙面左側のワイヤバレル62が爪部7a,7cに挟まれてかしめられる。その結果、導体80(
図11)にワイヤバレル62が圧着される。ここで、アンビル71に圧力センサが設けられていれば、圧力センサの測定結果に基づいて最適な圧力でワイヤバレル62をかしめることができる。
【0072】
図9に示される上記作業箇所には、第二リール22から第二長尺体20が繰り出される。第二長尺体20に備わるコネクタカバー5は、作業箇所の近傍で第二キャリア21(
図4)から切り離され、コネクタハウジング4に取り付けられる。コネクタカバー5が取り付けられたコネクタハウジング4は、作業箇所の近傍で第一キャリア11(
図2)から切り離される。その結果、通信ケーブル8の端部にコネクタモジュール90(
図11)が取り付けられる。第二長尺体20に備わるコネクタカバー5は第二キャリア21で繋がれているため、作業箇所に供給されるコネクタカバー5の向きが揃っている。従って、コネクタハウジング4にコネクタカバー5を取付け易い。
【0073】
以上説明した取付け作業は、人間が行っても良いし、産業用ロボットが自動で行っても良い。いずれにせよ、取付け作業の効率は非常に優れている。それは、本例の保管構造1,2からコネクタハウジング4とコネクタカバー5が連続的に供給され、かつネクタハウジング4とコネクタカバー5の向きが揃っているからである。
【0074】
<実施形態2>
実施形態1では、コネクタハウジングの内部に端子を挿入してから、端子と通信ケーブルの導体とを接続している。これに対して、端子と通信ケーブルの導体とを接続してから、端子をコネクタハウジングに挿入しても良い。
【符号の説明】
【0075】
1 コネクタハウジングの保管構造
10 第一長尺体
11 第一キャリア
11a,11b,11c,11d,11e 枠片、11f 補強部、11g ゲート
12,19 第一リール、12D 巻胴、12H リール孔、12P プレート
2 コネクタカバーの保管構造
20 第二長尺体
21 第二キャリア
21a,21b,21c,21d,21e 枠片、21g ゲート
22 第二リール、22D 巻胴、22H リール孔、22P プレート
3 コネクタ部材
4 コネクタハウジング
4h 挿入孔
40 コネクタ筒部、41 台座部
42 貫通孔、43 係合凹部、45 ハウジング側係合部
5 コネクタカバー
55 カバー側係合部
6 端子
6A 筒状部、6B 接続部、6h 端子孔
60 板バネ部、61 押圧部、62 ワイヤバレル、63 係合爪
7 取付工具
7a,7b,7c 爪部
71 アンビル、72 クリンパー
8 通信ケーブル
8A,8B 電線
80 導体、81 導体絶縁層、82 介在絶縁層
83 遮蔽層、84 シース
9 コネクタ付通信ケーブル
90 コネクタモジュール