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特許7186958眼鏡用テンプル装飾キットおよびその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】眼鏡用テンプル装飾キットおよびその使用方法
(51)【国際特許分類】
   G02C 11/02 20060101AFI20221205BHJP
   G02C 5/16 20060101ALI20221205BHJP
【FI】
G02C11/02
G02C5/16
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019568841
(86)(22)【出願日】2018-02-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 IL2018050226
(87)【国際公開番号】W WO2018158769
(87)【国際公開日】2018-09-07
【審査請求日】2021-02-22
(31)【優先権主張番号】250880
(32)【優先日】2017-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(73)【特許権者】
【識別番号】519315604
【氏名又は名称】クルーズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CLOOZZ LTD.
【住所又は居所原語表記】Nisanbaum 33 5962025 Bat-Yam Israel
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(72)【発明者】
【氏名】バタシュ,サイモン
【審査官】池田 博一
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3012795(JP,U)
【文献】特開2003-287722(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0080555(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0239232(US,A1)
【文献】米国特許第06000795(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 11/02
G02C 5/16
G02C 1/00-13/00
A61F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡(50)のテンプル(40)への装飾品(300、301、600、601)の取り付けを容易にする眼鏡用のテンプル装飾キット(100、101、400、401)であって、
a)i. 軸(215、515)を有する囲い状の内側開口(214、514)を備える環状部(210、510)と、
ii. 装飾係止部と
を備えるテンプル取り付け装置(200、210、500)と、
b)i. 装飾部(310、311、610)と、
ii. 取り付け接触部分係止部と
を備える装飾品(300、301、600、601)と
を備え、
前記テンプル(40)は、前記環状部(210、510)の前記囲い状の内側開口(214、514)を動作可能に貫通され、
前記環状部(210、510)の前記囲い状の内側開口(214、514)は、選択された位置で前記テンプル(40)を把持可能なサイズであり、
前記装飾係止部は、ラッチ部(230、231、530、531)と、ステム部(220、520)と、を備え、
前記ステム部(220、520)は、前記環状部(210、510)と前記ラッチ部(230、231、530、531)とを相互接続し、
前記取り付け接触部分係止部は、前記装飾係止部と連結するように構成された係止リングサドル(320、620、621)であり、
前記装飾係止部が前記取り付け接触部分係止部と連結するとき、前記装飾品(300、301、600、601)は前記装飾部(310、311、610)が前記環状部(210、510)に把持される前記テンプル(40)の反対側を向くように保持され、
前記装飾部(310、311、610)は平らな背面(312)を備え、
前記係止リングサドル(320、620、621)は、上面(324)を備え、前記平らな背面(312)から垂直に延設されており、
内側開口(322)は、前記係止リングサドル(320、620、621)の内側に形成され、
前記平らな背面(312)に形成された窪み(330、332)には、前記ラッチ部(230、231、530、531)が回転可能に挿入されることが可能であって、
前記ステム部(220、520)の幅は、前記係止リングサドル(320、620、621)の前記内側開口(322)よりも小さいサイズであり、
前記ラッチ部(230、231、530、531)は、前記ステム部(220、520)の両側から延び、
前記ラッチ部(230、231、530、531)は、前記環状部(210、510)の前記内側開口(214、514)の前記軸(215、515)に対して垂直であり、
前記ラッチ部(230、231、530、531)は、前記係止リングサドル(320、620、621)の前記内側開口(322)に挿入され、前記ステム部(220、520)が前記係止リングサドル(320、620、621)を貫通するように構成されており、
前記窪み(330)には、前記ラッチ部が回転可能に挿入されることが可能であり、
前記係止リングサドル(320、620、621)の前記上面(324)と揃えて配置されたベンチ部(334)が、前記窪み(330、332)の内側に形成されることを特徴とする、テンプル装飾キット(100、101、400、401)
【請求項2】
前記ラッチ部(230、231、530、531)を前記係止リングサドル(320、620、621)の前記内側開口(322)に挿通させ、前記ステム部(220、520)が前記係止リングサドル(320、620、621)の前記内側開口(322)の内側に収容されると、
前記テンプル取り付け装置(200、210、500)は、前記環状部(210、510)の前記内側開口(214、514)の前記軸(215、515)が前記平らな背面(312)に平行になるまで、前記ステム部(220、520)を中心として回転され、
前記ラッチ部(230、231、530、531)の第1側が前記係止リングサドル(320、620、621)の前記上面(324)に寄り掛かり、前記ラッチ部(230、231、530、531)の第2側が前記ベンチ部に寄り掛かることで、組み立てた前記テンプル装飾キット(100、101、400、401)を係止状態とすることを特徴とする、請求項1に記載のテンプル装飾キット(100、101、400、401)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡用装飾品に関し、より詳細には、眼鏡のテンプルに装着可能な装飾品に関する。
【背景技術】
【0002】
眼鏡のテンプルに取り付けるように設計された、例えば宝飾品等の装飾品が、当該技術分野で公知である。
【0003】
発明者Quinonesらによる米国特許第2,960,787号公報には、固定される装飾品を取り付ける手段が教示されており、装飾品を収容するために眼鏡を変更する必要がある。
【0004】
発明者Sadelによる米国特許第3,010,365号公報には、スポーツイベントの際眼鏡を着用者に保持する目的で眼鏡のテンプル(イヤーピース)の末端へのアタッチメントが教示されている。装飾品はイヤーピースのアタッチメントに付け加えられる。
【0005】
発明者Mendolaによる米国特許第4,968,128号公報には、眼鏡のテンプルに装飾品を取り付けるための取り外し可能に固定された固いヒンジ接続された金属クリップが教示されている。
【0006】
発明者Treadawayによる米国第4,974,955号公報および米国特許第4,153,346号公報には、テンプルの末端又はイヤーアタッチメント端部に装飾品を取り付けることが教示されている。
【0007】
発明者Nittaによる米国特許第5,161,234号公報には、眼鏡のレンズフレームにテンプルを接続するために使用される螺子に装飾品を取り付けることが教示されている。
【0008】
発明者McNultyによる米国特許第5,497,211号公報には、ペナント等を飾るため眼鏡のテンプルピースに取り付け可能な溝を有する略平面部材が教示されている。
【0009】
発明者LoweおよびKronによる米国特許第5,896,184号公報には、取り付け自在な、通常の眼鏡のテンプルピース用装飾品が教示されており、2つの弾性Oリングは、テンプルピースを把持可能なサイズであり、その間で装飾品の移動を制限するストッパとして機能する。
【0010】
発明者NelsonおよびBaskomによる米国特許第6,863,394号公報には、選択的に着脱可能なヒンジ螺子を用いるヒンジ接続部を有する従来の眼鏡に選択的に装着するための装飾品のアタッチメントであって、眼鏡の視覚的魅力を高めるためのものが教示されている。
【0011】
発明者Porterによる米国特許出願公開第2008273162号公報には、装着者が純粋に美的観点から眼鏡を装飾可能なように眼鏡のテンプルアームに装飾品を取り付ける方法が教示されている。
【0012】
発明者Frances Tharpによる米国特許第9,354,454号公報には、ストラップの各端部がしっかりと取り付けられるように眼鏡のイヤーピースに取り付けるために対で用いられる装置である眼鏡ストラップ取り付けシステムが教示されている。更に、該装置の外装面には、写真、スポーツの印、又はイニシャルを飾ることができる。該装置は、共にかみ合い、互いに相対的にバネで回転し、眼鏡のイヤーピースの挿入路を開通させるスプールとキャップを有する。キャップは、ストラップの端部に取り付けるために一体形成されたリングを有する。
【0013】
発明者Schmelzer RichardおよびSheriによる米国特許第7,698,836号公報には、装飾品を靴に固定するシステムが教示されており、該システムは、内面を有する上部と、外面と、少なくとも1つの伸縮可能な穴と、第1端部と第2端部を有する軸と、軸の第1端部に固定され、靴の上部の少なくとも1つの伸縮可能な穴に挿入し、靴の上部の内面と係合するように構成された第1ショルダー部と、軸の第2端部に固定され、靴と係合するように構成された第2ショルダー部と、第2ショルダー部に隣接し、装飾アクセサリーを備える第3ショルダー部とを備える。
【0014】
多種多様の眼鏡があるが、その殆どは、フロントフレームと対のテンプルを有する。図1a(先行技術)は、眼鏡50の例を示す。図1b(先行技術)は、眼鏡のフロント30の例を示す。図1c(先行技術)は、眼鏡のテンプル40の例を示す。図2a~2d(先行技術)は、様々な形状やサイズの眼鏡のテンプルの他の例(40a~40d)を示す。
【0015】
出願人の発明は、眼鏡のテンプルピースに装飾品を取り付ける新規で独自の解決方法を提供する。
【発明の概要】
【0016】
本発明の教示によれば、眼鏡(50)のテンプル(40)への装飾品の取り付けを容易にする眼鏡用テンプル装飾キットが提供され、テンプル装飾キットは、テンプル取り付け装置と装飾品を備える。
【0017】
テンプル取り付け装置は、軸を有する囲い状の内側開口を備える環状部と、装飾係止部とを備える。テンプル取り付け装置は弾性材料から成る単一ユニットである。装飾品は装飾部と取り付け接触部分係止部とを備える。
【0018】
テンプル装飾キットを眼鏡(50)のテンプル(40)に動作可能に取り付けるとき、テンプルは環状部の囲い状の内側開口に挿通され、環状部の囲い状の内側開口は、テンプルを選択された位置で把持可能なサイズである。装飾係止部は、単一ユニットであり、取り付け接触部分係止部と連結するように構成されている。装飾係止部が取り付け接触部分係止部と連結するとき、装飾品はテンプルから離れる方向を向く。
【0019】
幾つかの実施形態において、装飾係止部はラッチ部とステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続する。好ましくは、装飾部は平らな背面を備え、取り付け接触部分係止部は、上面を備え、平らな背面からしっかりと延設され、平らな背面に対して略垂直な係止リングサドルを備える。細長い内側開口は、狭い寸法と該背面に略平行な長い寸法とを有し、係止リングサドルの内側に形成される。
【0020】
幾つかの実施形態において、装飾係止部はラッチ部とステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続し、ステム部の幅は、係止リングサドルの内側開口の狭い寸法よりも小さいサイズである。ラッチ部は、ステム部の両側から延び、細長いラッチリブを形成し、細長いラッチ部は、環状部の内側開口の軸に対して略垂直であり、細長いラッチ部は、係止リングサドルの内側開口に挿入され貫通されるように構成されている。平らな背面に形成された窪みには、細長いラッチ部が回転可能に挿入されることが可能であり、係止リングサドルの上面と揃えて配置されたベンチ部が、窪みの内側に形成される。
【0021】
細長いラッチ部を係止リングサドルの内側開口に挿通させ、ステム部が係止リングサドルの内側開口の内側に収容されると、テンプル取り付け装置がステム部を中心として回転されて、環状部の内側開口は、軸が平らな背面に略平行になるまで、平らな背面から離れる方向に移動し、ラッチ部の第1側が係止リングサドルの上面に寄り掛かり、ラッチ部の第2側がベンチ部に寄り掛かることで、組み立てたテンプル装飾キットを係止状態とする。
【0022】
幾つかの実施形態において、装飾係止部はラッチ部とステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続し、ステム部は、係止リングサドルの内側開口の狭い寸法よりも小さいサイズであり、ラッチ部は、ステム部から第1方向に延び、細長いラッチリブを形成し、細長いラッチ部は、環状部の内側開口の軸に対して略垂直であり、細長いラッチ部は、係止リングサドルの内側開口に挿入され貫通されるように構成されている。
【0023】
そのような実施形態において、細長いラッチ部を係止リングサドルの内側開口に挿通させ、ステム部が係止リングサドルの内側開口の内側に収容されると、テンプル取り付け装置がステム部を中心として回転されて、環状部の内側開口は、軸が平らな背面に略平行になるまで、平らな背面から離れる方向に移動し、ラッチ部が係止リングサドルの上面に寄り掛かることで、組み立てたテンプル装飾キットを係止状態とする。
【0024】
好ましくは、テンプル取り付け装置は平らな前面を備え、係止状態に達すると、平らな前面は、平らな背面に寄り掛かり又は近接する。
【0025】
幾つかの実施形態において、装飾部は平らな背面を備え、取り付け接触部分係止部は、上面を備え、平らな背面からしっかりと延設され、平らな背面に対して略垂直な係止リングサドルを備える。
【0026】
そのような他の実施形態の幾つかの変形例において、装飾係止部はラッチ部とステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続し、ステム部の幅は、係止リングサドルの内側開口の最小寸法よりも小さいサイズである。ラッチ部は、係止リングサドルの上面と略平行な平らな周面を形成するステム部の全ての側面から離れる方向に延設されたマッシュルームの傘の形状であり、ラッチ部は、係止リングサドルの内側開口に挿入され貫通されるように構成されている。
【0027】
ラッチ部を係止リングサドルの内側開口に挿通させ、ステム部が係止リングサドルの内側開口の内側に収容されると、平らな周面が係止リングサドルの上面に寄り掛かることで、組み立てたテンプル装飾キットを係止状態とする。
【0028】
任意に、装飾係止部はラッチ部とステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続し、ステム部の幅は、係止リングサドルの内側開口の最小寸法よりも小さいサイズである。ラッチ部は、係止リングサドルの上面と略平行である平らな周面を形成するステム部の全ての側面から延設されたマッシュルームの傘の形状であり、ラッチ部は、係止リングサドルの内側開口に挿入され貫通されるように構成されている。平らな背面に形成された窪みには、ラッチ部が回転可能に挿入されることが可能であり、係止リングサドルの上面と揃えて配置されたベンチ部が、窪みの内側に形成される。
【0029】
ラッチ部を係止リングサドルの内側開口に挿通させ、ステム部が係止リングサドルの内側開口の内側に収容されると、平らな周面が係止リングサドルの上面に寄り掛かることで、組み立てたテンプル装飾キットをベンチ部の上から係止した状態とする。
【0030】
幾つかの変形例において、装飾係止部はラッチ部と略縦方向の外面を備えるステム部とを備え、ステム部は環状部とラッチ部を相互接続し、ステム部の幅は、係止リングサドルの内側開口の最小寸法よりも小さいサイズである。ラッチ部は、マッシュルームの傘の形状であり、ステム部の外面の一部から離れる方向に延設され、係止リングサドルの上面と略平行で部分的に平らな周面を形成する。ラッチ部は、係止リングサドルの内側開口に挿入され貫通されるように構成されている。
【0031】
ラッチ部を係止リングサドルの内側開口に挿通させ、ステム部が係止リングサドルの内側開口の内側に収容されると、平らな周面が係止リングサドルの上面に寄り掛かることで、組み立てたテンプル装飾キットを係止状態とする。
【0032】
テンプル取り付け装置は平らな前面を備えてもよく、係止状態に達すると、平らな前面は、平らな背面に寄り掛かり又は近接してもよい。部分的に平らな平面は、平らな背面を越えてステム部の外周から離れる方向に延設されていなくてもよい。
【0033】
更に他の幾つかの実施形態では、装飾品は装飾品本体と、開放端を有し、装飾品本体の平らな背面から延び、該背面に対して略垂直な少なくとも1つの取り付けピンとを備える。取り付けピンは、装飾品本体の平らな背面に近接する幅狭部と、幅狭部から取り付けピンの開放端へと延びる幅広部とを備える。幅広部は、幅狭部よりも幅が広い。環状部は、第1弾性を有する本体を備え、装飾係止部は第2弾性を有する本体を備える。第1弾性は第2弾性よりも高い。装飾係止部は第1側で環状部に固定され、装飾係止部の前側外面は平らな前面である。少なくとも1つの受け穴が、平らな前面に形成され、装飾係止部を通り環状部に達するまで延びる。少なくとも1つの受け穴は、取り付けピンを受け入れ可能なサイズである。
【0034】
取り付けピンが受け穴に挿入されると、取り付けピンは装飾係止部を通り環状部へ押し込まれる。装飾係止部における受け穴の部分は、取り付けピンの幅狭部を収容するように構成され、環状部における受け穴の部分は、取り付けピンの幅広部を収容するように構成されている。装飾係止部は、環状部よりも弾性が低く、装飾係止部の内側に収容されているピンの幅広ピン部に対してストッパとして機能することで、組み立てたテンプル装飾キットを係止状態とする。
【0035】
任意に、2つ以上の取り付けピンを用いられ、全ての取り付けピンは互いに平行であってもよい。
【0036】
任意に、取り付けピンが装飾品本体の平らな背面に垂直でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明は、以下の詳細な説明および添付の図面から十分に理解されるものであり、詳細な説明および図面は、説明および例示のためのみのものであり、何ら限定するものではない。
図1a】(先行技術)(PRIOR ART)眼鏡の一例を示す図である。
図1b】(先行技術)眼鏡のフロントの一例を示す図である。
図1c】(先行技術)眼鏡のテンプルの一例を示す図である。
図2a】(先行技術)眼鏡のテンプルの別の一例を示す図である。
図2b】(先行技術)眼鏡のテンプルの別の一例を示す図である。
図2c】(先行技術)眼鏡のテンプルの別の一例を示す図である。
図2d】(先行技術)眼鏡のテンプルの別の一例を示す図である。
図3a】本発明の幾つかの実施形態に係る眼鏡のテンプル装飾キットを組み立てた一例を示す図である。
図3b図3aに示す眼鏡のテンプル装飾キットを組み立てた一例を示す図であり、組み立てたテンプル装飾キットは眼鏡のテンプルに取り付けられている。
図4a図3aに示すテンプル取り付け装置を示す側面斜視図であり、テンプル取り付け装置は、眼鏡のテンプルを選択された位置で把持するように構成されている。
図4b】平らな背面を有する装飾品の一例を示す側面斜視図であって、図3aに示すように、環状カムが、平らな背面からしっかりと延設され、背面に対して略垂直である。
図5図4aに示すテンプル取り付け装置を図4bに示す係止リングサドルに挿入するステップを示す図である。
図6】テンプル取り付け装置が係止リングサドルに挿入された後のテンプル装飾キットを示す図である。
図7】テンプル取り付け装置が係止状態に回転された後のテンプル装飾キットを示す図である。
図8a図6に示すテンプル装飾キットのAA’線断面図である。
図8b図7に示すテンプル装飾キットのBB’線断面図である。
図9図8bに示すテンプル装飾キットの変形例であるテンプル装飾キットの別の一例の断面図である。
図10】本発明の他の幾つかの実施形態に係る別の眼鏡用テンプル装飾キットを組み立てた例を示す図である。
図11a図10に示すテンプル取り付け装置の上方側面斜視図であり、テンプル取り付け装置は、眼鏡のテンプルを選択された位置で把持するように構成されている。
図11b】平らな背面を有する装飾品の一例を示す上方側面斜視図であり、図10に示すように、環状半楕円形のカムが、平らな背面からしっかりと延設され、背面に対して略垂直である。
図12a-12b】図11aに示すテンプル取り付け装置を図11bに示す係止リングサドルに挿入するステップを示す図である。図12aは、組み立てていないテンプル装飾キットの上方側面斜視図を示す。図12bは、組み立てていないテンプル装飾キットの下方斜視図である。
図13図10に示すテンプル装飾キットの平面図である。
図14図10に示すテンプル装飾キットの変形例であるテンプル装飾キットの別の一例の平面図である。
図15a】本発明の他の幾つかの実施形態に係るテンプル取り付け装置の別の一例であって、円形開口を有する。
図15b図15aおよび図16aに示すテンプル取り付け装置に取り付けられるように構成された装飾品の一例である。
図15c図15aに示すテンプル取り付け装置のCC’線断面図である。
図16a】本発明の他の幾つかの実施形態に係るテンプル取り付け装置の別の一例であって、楕円形開口を有する。
図16b図16aに示すテンプル取り付け装置のDD’線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、主たる説明で記載されている又は図面に示されている構造の詳細および構成要素の配置への適用に限定されないことを理解すべきである。
【0039】
実施形態は、本発明の実施の一例である。「一実施形態」、「実施形態」、又は「幾つかの実施形態」といった様々な表現は、必ずしも全てが同じ実施形態を示すとは限らない。本発明の様々な特徴が1つの実施形態の文脈に記載されるかもしれないが、その特徴は、別々に又は任意の適切な組み合わせで設けられてもよい。逆に、本発明は本明細書において、明確さのため、別々の実施形態の文脈で記載されるかもしれないが、本発明が1つの実施形態で実施されてもよい。
【0040】
明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「幾つかの実施形態」、又は「他の実施形態」に言及することにより、実施形態と関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の、必ずしも全ての実施形態ではなく、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書で用いられる表現や用語は、限定するものとは解釈されず、記述的目的のみのものであると理解すべきである。
【0041】
本明細書で用いられる科学技術用語の意味は、特に定義されない限り、本発明が属する科学技術について通常理解されているとおりである。本発明は、本明細書で記載されているものと同等又は類似の方法および材料を用いて検査又は実務において実施されることが可能である。
【0042】
なお、「上」、「下」、「横の」、「縦の」、「上に」、「上の」、「下に」、「下の」、「下方の」等の方向に関連した記載は、頭を真っ直ぐにした状態で人が眼鏡を装着している場合を想定している。
【0043】
図面を参照する。図3aおよび図3bは、本発明の実施形態に係る眼鏡用テンプル装飾キット100の一例の一実施形態を示し、テンプル装飾キット100は、組み立てた状態である。テンプル装飾キット100は、テンプル取り付け装置200と装飾品300を備える。図4aは、テンプル取り付け装置200の側面斜視図であり、テンプル取り付け装置200は、眼鏡(50)のテンプル(40)を選択された位置で把持するように構成されている。図4bは、平らな背面312を有する装飾品300の側面斜視図であり、係止リングサドル320が、平らな背面312からしっかりと延設され、背面に対して略垂直である。細長い内側開口322は、係止リングサドル320の内側に形成されている。図3bに示すように、係止リングサドル320の方向は、略横方向で、且つ、眼鏡(50)の各テンプル(40)の上縁に略平行な下面(323)を含む。
【0044】
テンプル取り付け装置200は、弾性材料から成り、ステム部220によって相互接続されたラッチ部230と環状部210を備える。環状部210は囲い状の内側開口214を有する。ステム部220は、係止リングサドル320の内側開口322のより狭い寸法よりも小さいサイズである。ラッチ部230は、装飾品300の係止リングサドル320の内側開口322に挿入され貫通され、係止されるように構成されている。ラッチ部230は、ステム部220の一端に固定され、好ましくはステム部220に対して垂直である。ラッチ部230は、ステム部220の両側から延び、細長いラッチを形成する。細長いラッチ部230は、環状部210の内側開口214の軸215に略垂直である。
【0045】
環状部210は、例えば円形又は楕円形であり、眼鏡(50)のテンプル(40)が挿通可能なように構成されている。環状部210の内側開口214は、テンプル(40)を選択された位置で把持可能なサイズである。
【0046】
任意に、窪み330が平らな背面312に形成され、ラッチ部230が回転可能に挿入されることが可能であってもよい。係止リングサドル320の上面324と揃えて配置されたベンチ部334は、窪み330の内側に形成される。任意に、窪み330は、係止リングサドル320の下面と揃えて配置されてもよい。
【0047】
図5を参照すると、係止リングサドル320にラッチ部230を挿入するステップが示されている。テンプル取り付け装置200が方向110に移動されるとき、ラッチ部230の方向が装飾品300の係止リングサドル320の内側開口322に合うように、装飾品300の下方に配置される。細長いラッチ部230は、装飾品300の平らな背面312と略平行になり、係止リングサドル320の細長い内側開口322に概ね揃うように配置される。
【0048】
図6は、ラッチ部230が装飾品300の係止リングサドル320に挿通された状態を示し、ステム部220は、係止リングサドル320の内側開口322の内側に収容されている。この組み立ての時点では、テンプル取り付け装置200は、ステム部220の軸を中心として矢印120の方向に回転され、ラッチ部230は、係止リングサドル320の上面324と、任意にベンチ部334に寄り掛かっている。図7は、テンプル取り付け装置200が回転されて係止状態となった後の組み立てたテンプル装飾キット100を示し、ラッチ部230は、係止リングサドル320の上面324とベンチ部334に寄り掛かっている。取り付け装置200の平らな背面212は、装飾品300の平らな背面312に寄り掛かり、更に安定した係止を可能にする。
【0049】
図6に示すテンプル装飾キット100のAA’線断面図である図8aと、図7に示すテンプル装飾キット100のBB’線断面図である図8bも参照する。テンプル装飾キット100が係止状態になると、眼鏡(50)のテンプル(40)は環状部210の内側開口214に挿通されてもよく、内側開口214は、好ましくは、選択された位置でテンプル(40)を把持可能なサイズである。
【0050】
なお、テンプル装飾キット100の実施形態は様々な方法で変更されてもよい。しかし、そのような変形例は、本発明の主旨と範囲から逸脱するものとはみなされず、当業者にとって自明であるような変更は全て考慮されると理解される。例えば、テンプル装飾キット100(図8b参照)の変形例であるテンプル装飾キット101の断面図を示す図9を参照する。装飾品301は、装飾品300のように平らな背面312に形成された窪み330を有しない。テンプル取り付け装置200のラッチ部230は2つのアームを有し、1つ目のアームは、係止リングサドル320の上面324に寄り掛かり係止され、他方のアームはベンチ部334に寄り掛かり係止されるが、テンプル取り付け装置201のラッチ部231は、上面324に寄り掛かり係止される1つのアームを有する。取り付け装置201の平らな背面(取り付け装置200の平らな背面212に対応)は、装飾品301の平らな背面312に寄り掛かることにより、必要とされる安定した係止を可能とする。
【0051】
図10を参照すると、本発明の実施形態に係る眼鏡用テンプル装飾キット400の一例の他の実施形態が示され、テンプル装飾キット400は組み立てた状態にある。テンプル装飾キット400は、テンプル取り付け装置500と装飾品600を備える。図11aは、テンプル取り付け装置500の上方側面斜視図であり、テンプル取り付け装置500は、眼鏡(50)のテンプル(40)を選択された位置で把持するように構成されている。図11bは、平らな背面612を有する装飾品600の上方側面斜視図であり、係止リングサドル620が、平らな背面612からしっかりと延設され、背面612に対して略垂直である。図12bに示すように、係止リングサドル620の方向は、略横方向で、且つ、眼鏡(50)の各テンプル(40)の上縁に略平行な下面623を含む。典型的に、係止リングサドル620は硬質材料から成る。
【0052】
テンプル取り付け装置500は、弾性材料から成り、ステム部520によって相互接続されたラッチ部530と環状部510を備える。ラッチ部530とステム部520は、制限はないが、マッシュルームのような形状である。ステム部520の幅は、係止リングサドル620の内側開口よりも小さいサイズである。ラッチ部530は、装飾品600の係止リングサドル620の内側開口を押し通されて、係止されるように構成されている。環状部510は、例えば円形又は楕円形であり、眼鏡(50)のテンプル(40)が挿通可能なように構成されている。環状部510の内側開口514は、テンプル(40)を選択された位置で把持可能なサイズである。
【0053】
図12aおよび図12bを参照すると、係止リングサドル620にラッチ部530を挿入するステップが示されている。テンプル取り付け装置500が方向410に移動されるとき、弾性のラッチ部530が装飾品600の係止リングサドル620に押し通されるように、装飾品600の下方に配置される。図10は、ラッチ部530が装飾品600の係止リングサドル620に押し通された状態を示し、周端部536(図12b参照)は、係止リングサドル620の上面624に置かれて係止されている。取り付け装置500の平らな背面512は、装飾品600の平らな背面612に寄り掛かり、更に安定した係止を可能にする。
【0054】
なお、テンプル装飾キット400の実施形態は様々な方法で変更されてもよい。しかし、そのような変形例は、本発明の主旨と範囲から逸脱するものとはみなされず、当業者にとって自明であるような変更は全て考慮されると理解される。例えば、図10~12bを参照すると、取り付け装置500のラッチ部530は、制限はないが、円形のマッシュルーム状の頭部として示され、例えば楕円形のような異なる形状であってもよい。図14は、図10に示すテンプル装飾キット400の変形例であるテンプル装飾キット401の別の一例の平面図を示す。テンプル装飾キット400は、テンプル取り付け装置501と装飾品601を備える。
【0055】
テンプル取り付け装置501のラッチ部531は、制限はないが、組み立てたときに装飾品601の平らな背面612に対向する側で切り取られた円形のマッシュルーム状の頭部として示されている。従って、装飾品601の係止リングサドル621の内側開口のサイズは、係止リングサドル621と同様に縮小され、係止リングサドル621の平らな背面621から延設される部分は縮小されている。取り付け装置501の平らな背面(取り付け装置500の平らな背面512に対応)は、装飾品601の平らな背面612に寄り掛かることにより、必要とされる安定した係止を可能とする。係止リングサドル620と同様に、係止リングサドル621の方向は、略横方向で、且つ、眼鏡(50)の各テンプル(40)の上縁に略平行な下面を含む。典型的に、係止リングサドル621は硬質材料から成る。
【0056】
任意であるが、装飾品600は、装飾品600の窪み330と同様に、窪みを有してもよい。ラッチ部530の周端部536の部分は、窪み330のベンチ部334と同様に、平らな背面612の窪みの内側に形成されたベンチ部に寄り掛かってもよい。
【0057】
図15aを参照すると、本発明の他の幾つかの実施形態に係る、円形の開口750を有するテンプル取り付け装置700の別の例が示されている。図15bは、テンプル取り付け装置700に取り付けられるように構成された装飾品800の一例である。装飾品800は、装飾品本体810と、装飾品本体810の略平らな背面812から延びる少なくとも1つの取り付けピン820とを備える。好ましくは、取り付けピン820は、装飾品本体810の平らな背面812に近接する幅狭部822と、幅狭部822から取り付けピン820の開放端へと延びる幅広部824とを備える。好ましくは、幅広部824は、幅狭部822よりも幅が広い。
【0058】
テンプル取り付け装置700は、弾性材料から成る環状本体710を備える。開口750は、環状本体710に形成されている。開口750は、選択された位置でテンプル(40)を把持可能なサイズである。図15aに示す例では、開口750は円形である。図16aに示す例では、開口950は楕円形である。その他については、図16aに示すテンプル取り付け装置900は、テンプル取り付け装置700と同様である。図15cは、テンプル取り付け装置700のCC’線断面図である。図16bは、テンプル取り付け装置900のDD’線断面図である。
【0059】
環状本体710(又は910)の周辺側の面は、1つの略平面712(又は912)を除いて、いかなる形状であってもよい。少なくとも1つの受け穴720(又は920)が平面712(又は912)に形成され、受け穴720(又は920)は、取り付けピン820を受け入れ可能なサイズである。装飾品800が2つ以上の取り付けピン820を備える場合、各受け穴720(又は920)は、平面712(又は912)に形成され、受け穴720(又は920)は、全ての取り付けピン820を受け入れるように、間隔をおいて配置される。
【0060】
好ましくは、環状本体710(又は910)の弾性は均等でない。第1本体部714(又は914)は、平面712(又は912)から延び、第1穴部724(又は924)を有し、第1穴部724(又は924)は、幅狭部822を収容するように構成されている。第2本体部716(又は916)は、平面712(又は912)から延び、第2穴部726(又は926)を有し、第2穴部726(又は926)は、幅広部824を収容するように構成されている。好ましくは、第2本体部716(又は916)は、第1本体部714(又は914)よりも弾性がある。そのため、第2穴部726(又は926)は、幅広部824を収容するように構成され、より硬質の第1穴部724(又は924)は、幅広ピン部824に対してストッパとして機能するように構成されている。これにより、装飾品800が、テンプル取り付け装置700(又は900)から誤って外れて落ちることを防止できる。
【0061】
なお、取り付けピン820は、装飾品本体(710、910)の平らな背面812に垂直でなくてもよい。しかし、全ての取り付けピン820は互いに平行でなければならない。
【0062】
なお、第1(エラー!有効なリンクでない)に動作可能に取り付けられている装飾品(300、301、600、601、800)の「前」方向は、装飾品が他方のテンプル(40)から離れる方向を向いている方向であると想定する。同様に、第1(エラー!有効なリンクでない)に取り付けられている装飾品(300、301、600、601、800)の「背/後」方向は、装飾品の背面が他方のテンプル(40)と対向する方向であると想定する。
【0063】
本発明は、幾つかの実施形態および例に関して説明されており、それらが様々な方法で変更されても良いと理解される。そのような変形例は、本発明の主旨および範囲から逸脱するものとはみなされず、当業者にとって自明であるような変更は全て考慮される。

図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B