(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】電子メールシステムへの位置統合
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20221205BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20221205BHJP
H04L 51/222 20220101ALI20221205BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/04842
H04L51/222
(21)【出願番号】P 2018562005
(86)(22)【出願日】2017-05-24
(86)【国際出願番号】 US2017034103
(87)【国際公開番号】W WO2017213844
(87)【国際公開日】2017-12-14
【審査請求日】2020-04-22
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-19
(32)【優先日】2016-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ゾン,リン
(72)【発明者】
【氏名】ソニ,シャヒル
【合議体】
【審判長】稲葉 和生
【審判官】富澤 哲生
【審判官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0099464(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0094548(US,A1)
【文献】特開2002-243468(JP,A)
【文献】特表2016-500935(JP,A)
【文献】特開2013-254488(JP,A)
【文献】LINEでGoogleマップの位置情報を送る方法,,2015年 2月 6日,インターネット <URL:http://ap-land.com/archives/8428>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01, 3/048-3/0489
G06F 13/00
G06F 40/00-40/197
H04M 1/00, 1/24-1/82
H04M 3/00, 3/16-3/20, 3/38-3/58
H04M 7/00-7/16
H04M 11/00-11/10
H04M 99/00
G06Q 10/00-10/10
G06Q 30/00-30/08
G06Q 50/00-50/20, 50/26-50/34
G06Q 90/00, 99/00
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングシステムであって、
作成者によって入力された電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成する電子メール(eメール)システムと、
位置電子メールメッセージを生成するために、
作動可能マッププレビューを前記作成ペインに
挿入するように、前記電子メールシステムを制御する電子メール読み込みロジックであって、前記
作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能であ
り、
前記作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択されると、対話型マップディスプレイに変換される、電子メール読み込みロジックと、
現在位置検出器によって検出された又は作成者によって入力された位置情報に基づいて前記対話型マップディスプレイを生成する位置統合システムと、
を備え、
前記電子メール読み込みロジックは、作動されたときに前記位置情報に基づいて前記対話型マップディスプレイ上に位置マーカを表示するように前記対話型マップディスプレイを制御する位置マーカアクチュエータを生成
し、
前記コンピューティングシステムは、前記対話型マップディスプレイ上の位置マーカに対応する位置情報を識別するために前記対話型マップディスプレイにアクセスし、前記位置マーカに対応する前記位置情報に基づいて日程を示す日程レコードを生成する日程生成ロジックを更に備える、コンピューティングシステム。
【請求項2】
前記日程生成ロジックは、
前記日程をパラメータ化するためのパラメータを入力するために作動されるパラメータ入力機構を生成するパラメータ処理システムを備え、前記日程生成ロジックは前記パラメータに基づいて前記日程レコードを生成する、
請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項3】
前記日程生成ロジックは、
前記日程レコードを修正するために作動されるユーザ作動可能修正アクチュエータを生成する修正構成要素を備える、請求項2に記載のコンピューティングシステム。
【請求項4】
前記電子メール読み込みロジックは、前記電子メールユーザインターフェースディスプレイ上に表示され、対応するマップ機能を前記対話型マップディスプレイ上で実行するために各々が作動される、ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータのセットを生成し、前記電子メール読み込みロジックは、前記対応するマップ機能を実行するために、所与のマップ機能アクチュエータのユーザ作動に基づいて、位置情報ソースによって公開されるインターフェースと対話し、前記位置マーカアクチュエータは、前記ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータの一つである、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項5】
前記電子メール読み込みロジックは、
前記対話型マップディスプレイの選択可能プレビューとして前記
作動可能マッププレビューを生成し、前記
作動可能マッププレビューを、その上に表示された前記位置マーカと共に、前記作成ペイン上の前記メッセージコンテンツ
が組み込まれた前記位置電子メールメッセージ内に
挿入する、マップディスプレイ統合ロジック、
を備える、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項6】
前記マップ機能アクチュエータのセットは、各々が追加の位置ベース情報のソースに対応する複数の異なるアクチュエータを備え、前記電子メール読み込みロジックは、
前記追加の位置ベース情報を、前記作成ペイン上の前記メッセージコンテンツおよび前記
作動可能マッププレビューが組み込まれた前記位置電子メールメッセージに
挿入する追加情報統合ロジック、
を備える、請求項
4に記載のコンピューティングシステム。
【請求項7】
前記位置統合システムは、
前記対話型マップディスプレイを生成するために、前記位置統合システムの機能をアクティベートするためのアクティベート入力を検出する位置機能検出ロジック、
を備える、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項8】
前記位置機能検出ロジックは、前記作成ペイン上に位置アクチュエータを表示するように前記電子メールシステムを制御し、前記位置機能検出ロジックは、
前記作成ペイン上での前記位置アクチュエータのユーザ作動を検出するユーザ入力検出器を備える、請求項
7に記載のコンピューティングシステム。
【請求項9】
コンピューティングシステムであって、
作成者によって入力された電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成する電子メール(eメール)システムと、
位置電子メールメッセージを生成するために、作動可能マッププレビューを前記作成ペインに挿入するように、前記電子メールシステムを制御する電子メール読み込みロジックであって、前記作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能であり、前記作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択されると、対話型マップディスプレイに変換される、電子メール読み込みロジックと、
現在位置検出器によって検出された又は作成者によって入力された位置情報に基づいて前記対話型マップディスプレイを生成する位置統合システムと、
を備え、
前記電子メール読み込みロジックは、作動されたときに前記位置情報に基づいて前記対話型マップディスプレイ上に位置マーカを表示するように前記対話型マップディスプレイを制御する位置マーカアクチュエータを生成し、
前記位置統合システムは、前記対話型マップディスプレイを生成するために、前記位置統合システムの機能をアクティベートするためのアクティベート入力を検出する位置機能検出ロジックを備え、
前記位置機能検出ロジックは、前記電子メールメッセージ内の前記メッセージコンテンツの言語コンテンツに基づいて前記アクティベート入力を検出する自動検出器を備える、コンピューティングシステム。
【請求項10】
前記位置統合システムは、
前記位置情報を検出する位置検出ロジック、
を備える、請求項
7に記載のコンピューティングシステム。
【請求項11】
前記位置検出ロジックは、
前記位置情報として前記位置統合システムの現在位置を検出する現在位置検出器、
を備える、請求項
10に記載のコンピューティングシステム。
【請求項12】
前記位置検出ロジックは、
位置入力機構を表示し、前記位置情報を取得するために位置入力機構のユーザ作動を検出する、ユーザ入力済み位置検出器を備える、請求項
10に記載のコンピューティングシステム。
【請求項13】
コンピュータ実装方法であって、
作成者によって入力された電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成すること、
位置マーカアクチュエータを生成すること、
前記位置マーカアクチュエータの作動を検出すること、
位置電子メールメッセージを生成するために、
作動可能マッププレビューを前記作成ペインに
挿入するように電子メールシステムを制御することであって、前記
作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能であ
り、
前記作動可能マッププレビューは、前記位置電子メールメッセージの受信者によって選択されると、対話型マップディスプレイに変換される、制御すること、
現在位置検出器によって検出された又は作成者によって入力された位置情報に基づいて前記対話型マップディスプレイを生成すること、
前記位置情報に基づいて対話型マップディスプレイ上に位置マーカを表示するように、前記対話型マップディスプレイを制御すること、
前記対話型マップディスプレイ上の位置マーカに対応する位置情報を識別するために前記対話型マップディスプレイにアクセスすること、
前記位置マーカに対応する前記位置情報に基づいて日程を示す日程レコードを生成すること、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項14】
前記電子メールユーザインターフェースディスプレイ上に表示され、対応するマップ機能を前記対話型マップディスプレイ上で実行するために各々が作動される、ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータのセットを生成すること、
所与のマップ機能アクチュエータの作動を検出すること、
所与のマップ機能アクチュエータのユーザ作動に基づいて、位置情報ソースによって公開されるインターフェースにアクセスすること、および、
対応するマップ機能を実行すること、
を更に備え、
前記位置マーカアクチュエータは、前記ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータの一つである、請求項
13に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項15】
前記作成ペインに
挿入するように電子メールシステムを制御することは、
対話型マップディスプレイの選択可能プレビューとして、
前記作動可能マッププレビューを生成すること、および、
その上に位置マーカが表示された
前記作動可能マッププレビューを、作成ペイン上のメッセージコンテンツ
が組み込まれた位置電子メールメッセージに
挿入すること、
を更に備える、請求項
14に記載のコンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] コンピュータシステムは、現在、幅広く利用されている。こうしたコンピュータシステムのいくつかは、電子メールシステムを含む。電子メールシステムは、ユーザが電子メールメッセージを作成、送信、および受信すること、ならびに他の電子メールシステム機能を実行することを可能にする。
【0002】
[0002] 他のコンピューティングシステムは、マッピングシステムなどの位置測定システムを含む。マッピングシステムは、ユーザが位置情報を入力できるようにするユーザ入力機構を公開する。次いで、位置情報を使用してユーザにマップを表示する。いくつかのマッピングシステムは、表示されたマップ上にユーザがある位置をマーク付けできるようにする、ユーザ入力機構を公開する。これは、時には、ピンまたは他の位置マーカをマップ上に配置することとして説明される。
【0003】
[0003] いくつかの電子メールシステムは、ユーザが、マッピングシステムによって提供される位置情報を電子メールメッセージに添付できるようにする。位置情報を見るために、受信者は添付ファイルを開く。他のシナリオでは、ユーザは位置情報へのリンクを電子メールメッセージに貼り付けることができる。受信者が位置情報を見たい場合、受信者はリンクを作動させ、位置情報を見るための別のユーザ体験へとナビゲートされる。
【0004】
[0004] 上記の考察は、単に一般的な背景情報を提供するものであり、請求する主題の範囲を決定する際の一助として使用されることは意図していない。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 電子メールシステムは、位置統合機能の作動を検出し、作成ペイン内の他のメッセージコンテンツと合致して(in line with)読み込まれた対話型マップディスプレイを、電子メールシステムにおける作成ペインに読み込む。ユーザは対話型マップディスプレイと対話し、対話型マップディスプレイを修正するためにマッピング機能を実行することができる。
【0006】
[0006] 本概要は、下記の発明を実施するための形態においてさらに説明する、概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本概要は、請求する主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別することは意図されておらず、請求する主題の範囲を決定する際の一助として使用されることも意図されていない。請求する主題は、背景に示されるいずれかまたはすべての欠点を解決する実装に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】[0007]コンピューティングシステムアーキテクチャの一例を示すブロック図である。
【
図2】[0008]位置統合システムを示すより詳細なブロック図である。
【
図3】[0009]ユーザが位置メッセージを作成できるようにする際の、
図1に示されたアーキテクチャの動作の一例を示すフロー図である。
【
図3A】[0010]ユーザインターフェースディスプレイの例を示す図である。
【
図3B】ユーザインターフェースディスプレイの例を示す図である。
【
図3C】ユーザインターフェースディスプレイの例を示す図である。
【
図3D】ユーザインターフェースディスプレイの例を示す図である。
【
図4】[0011]受信者が位置メッセージと対話できるようにする際の、
図1に示されるアーキテクチャの一例の動作を示すフロー図である。
【
図5】[0012]ユーザが追加の位置情報を検索し、追加の位置情報を位置メッセージに組み込むことができるようにする際の、
図1に示されたアーキテクチャの動作の一例を示すフロー図である。
【
図6】[0013]日程生成ロジックの一例をより詳細に示すブロック図である。
【
図7】[0014]ユーザが日程を生成できるようにする際の、
図1に示されるアーキテクチャの動作および日程生成ロジックの一例を示すフロー図である。
【
図7A】[0015]ユーザインターフェースディスプレイの一例を示す図である。
【
図8】[0016]クラウドコンピューティングアーキテクチャで展開される、
図1のアーキテクチャを示す図である。
【
図9】[0017]前の図のアーキテクチャで使用可能なモバイルデバイスの例を示す図である。
【
図10】前の図のアーキテクチャで使用可能なモバイルデバイスの例を示す図である。
【
図11】前の図のアーキテクチャで使用可能なモバイルデバイスの例を示す図である。
【
図12】[0018]前の図のアーキテクチャで使用可能なコンピューティング環境を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0019]
図1は、コンピューティングシステムアーキテクチャ100の一例を示すブロック図である。アーキテクチャ100は、例示的に、互いにネットワーク106を介して接続されるコンピューティングシステム102~104を含む。ネットワーク106は、とりわけ、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、近距離無線通信ネットワークなどの、多種多様な異なるタイプのネットワークのいずれかとすることができる。
【0009】
[0020]
図1は、一例において、アーキテクチャ100が複数の異なる位置情報ソース108、110、112を含み、また、マップサービス114を含むことが可能であることも示す。位置情報ソース108~112は、例示的に、位置に基づいて情報を提供するソースである。たとえば、位置情報ソース108~112のうちの1つは、位置に基づいて天気予報情報を取得するために呼び出すことが可能な、インターフェース(APIなど)を公開する天気情報サービスであり得る。別のソース108~112は、位置に基づいて現在または予測される交通情報を提供するためにAPIを公開する、交通情報サービスであり得る。ソース108~112は、位置に基づいて、ホテル、大使館、レストラン、観光スポット、または多種多様な他の情報を示す情報を提供するサービスも含み得る。
【0010】
[0021] マップサービス114は、例示的に、マッピング情報を取得するためにコンピューティングシステム102~104によって呼び出し可能なサービスである。一例において、様々な位置情報ソース108~112およびマップサービス114は、例示的に、様々な情報ソースおよびサービスから情報を取得するために、コンピューティングシステム102~104によって消費可能であるか、またはこれらとの対話が可能である、アプリケーションプログラミングインターフェース(またはAPI)を公開する。
【0011】
[0022] コンピューティングシステム102は、それぞれ、ユーザ124~126による対話のためのユーザ入力機構120~122を伴うユーザインターフェース116~118を生成するように示されている。ユーザ124~126は、例示的に、コンピューティングシステム102を制御および操作するために、ユーザ入力機構120~122と対話する。
【0012】
[0023] 同様に、コンピューティングシステム104は、ユーザ136~138による対話のためのユーザ入力機構132~134を伴うユーザインターフェース128~130を生成するように示されている。ユーザ136~138は、例示的に、コンピューティングシステム104を制御および操作するために、それぞれ、ユーザ入力機構132~134と対話する。
【0013】
[0024] コンピューティングシステム102は、例示的に、プロセッサまたはサーバ140、電子メールシステム142、位置処理システム144、ユーザインターフェースロジック146、データストア148を含み、多種多様な他のコンピューティングシステム機能150を含むことができる。電子メールシステム142は、例示的に、位置統合システム152および多種多様な他の電子メール機能154を含む。位置処理システム144は、例示的に、マップ対話ロジック156、日程生成ロジック158、日程ナビゲーションロジック160を含み、多種多様な他の位置処理機能162を含むことができる。
【0014】
[0025] 電子メールシステム142は、電子メールサービス、または電子メールサービスのクライアント構成要素、あるいは組み合わせとすることができる。これは、例示的に、ユーザ124~126が、メッセージの作成、メッセージの送受信、メッセージへの応答、アイテムの添付、メールボックスフォルダの配置などの、電子メールサービス動作を実行できるようにする、ユーザ入力機構を伴うユーザインターフェースディスプレイを生成する。位置統合システム152は、例示的に、ユーザが、対話型マップディスプレイの形式の位置情報を電子メールメッセージに統合できるようにする。このように実行する際、システム152は、位置メッセージを形成するために、対話型マップディスプレイを他のメッセージコンテンツと合致した電子メールメッセージに統合する。
【0015】
[0026] 位置処理システム144は、例示的に、位置情報に基づいて処理を実行する。これ自体がローカルマッピングシステムであるか、または例として、マップサービス114のクライアント構成要素とすることができる。したがって、位置情報を処理する際、マップサービス114にアクセスするか、独力で処理を行うか、その2つの組み合わせを行うか、または、他の方法で位置処理を実行するかが、可能である。マップ対話ロジック156は、例示的に、対話型マップディスプレイを生成する際に使用可能な情報を生成し、次いでこの情報が、位置統合システム152によって電子メールメッセージに統合される。位置統合システム152は、例示的に、対話型マップディスプレイ上のユーザ入力機構とのユーザ対話を検出し、それらの検出されたユーザ対話に基づいて処理を実行する。これは、位置メッセージと対話するユーザがメッセージの作成者または受信者であるときに、行うことができる。
【0016】
[0027] 日程生成ロジック158は、例示的に、ユーザによって、および自動的に(独力で、またはユーザ入力に応答して)生成された位置メッセージ内の情報にアクセスし、位置情報、および電子メールメッセージに統合された他の情報に基づいて、提案または示唆された日程を生成する。日程生成ロジック158はまた、例示的に、ユーザが日程を修正できるようにするユーザ入力機構も生成する。
【0017】
[0028] 日程ナビゲーションロジック160は、例示的に、ユーザが日程を使用しているときに、ユーザが日程上の様々なポイントにナビゲートできるようにする、ナビゲーション機能を生成する。ナビゲーション機能は、例示的に、道順、交通情報、および、特定の位置に向けて出発する時間、所与の現在の交通、および天気条件などの、他の情報を提供する。これにより、多種多様な他のナビゲーション機能も容易にすることができる。
【0018】
[0029] データストア148は、例示的に、様々なアプリケーション、ならびに、電子メールシステム142および位置処理システム144の両方についての情報を記憶する。データストア148は、多種多様な他の情報も記憶することができる。
【0019】
[0030] コンピューティングシステム104は、例示的に、プロセッサまたはサーバ164、電子メールシステム166(それ自体が、位置統合システム168および他の電子メール機能170を含む)、位置処理システム172(それ自体が、マップ対話ロジック174、日程生成ロジック176、日程ナビゲーションロジック178、および他の位置処理機能180を含む)、ユーザインターフェースロジック182、データストア184も含み、他のコンピューティングシステム機能186を含むことができる。コンピューティングシステム104内の構成要素またはアイテムは、コンピューティングシステム102に関連して上記で説明したものと同様であり得、また同様に動作し得るか、あるいは異なることが可能である。
【0020】
[0031] 位置メッセージを生成する際のアーキテクチャ100の動作の一例をより詳細に説明する前に、位置統合システム152のより詳細な例を示すブロック図を第一に提供する。
図2は、位置統合システム152の一例のより詳細なブロック図を示す。
図2に示される例において、システム152は、例示的に、位置機能検出ロジック190、位置検出ロジック192、電子メール読み込みロジック194を含み、他のアイテム196も含むことができる。位置機能検出ロジック190は、例示的に、位置統合システム152の機能をいつアクティベートするべきか(たとえば、いつユーザが位置メッセージを作成するか、または位置メッセージと対話するか)を検出する。システム152は、ユーザ入力検出器192、自動検出器194、および多種多様な他のアイテム196を含むことができる。ユーザ入力検出器192は、例示的に、システム152の機能をアクティベートするよう要求するユーザ入力を検出する。たとえば、電子メール作成ペインは、その上に配設される位置アクチュエータを有し得る。ユーザがアクチュエータを作動すると、位置統合システム152がアクティベートされる。別の例では、自動検出器194は、システム152の機能をアクティベートすべきであることを自動的に検出する。たとえば、ユーザが電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツの本文に位置を入力すると、これは自然言語処理または他の言語処理システムによって検出され得、位置統合システムの機能をアクティベートすべきであることを示す入力を自動検出器194に提供する。別の例では、電子メールメッセージのコンテンツは自然言語処理または自然言語理解の対象であり得、これがシステム152の機能を自動的にアクティベートさせ得る。
【0021】
[0032] たとえば、ユーザは、「我々は4月1日に下記の場所を訪問する予定である。」などの文章片を入力する場合がある。この種の言語コンテンツが検出され、位置統合システム152の機能の作動を自動的にトリガするために使用され得る。他の自動ユーザ入力検出器も使用可能であり、本明細書では例示のためにのみ説明される。
【0022】
[0033] 位置検出ロジック192は、例示的に、対話型マップディスプレイの生成のためにシステムが使用する特定の位置を検出する。一例において、ロジック192は、現在位置検出器204、ユーザ入力済み位置検出器206を含み、他のアイテム208も含むことができる。現在位置検出器204は、例示的に、システム152の現在位置を自動的に検出する。これは、たとえば、全地球測位システム受信器または別の自動位置検出器を使用して行うことができる。他の例において、ユーザの現在位置は、対話型マップディスプレイを生成するために使用される位置である。
【0023】
[0034] 別の例において、ユーザ入力済み位置検出器206は、ユーザ入力済み位置を検出する。たとえば、(テキスト入力フィールドまたは他のアクチュエータなどの)アクチュエータが、所望の位置を入力するためにユーザに提供され得る。例として、ユーザが遠隔位置への旅行を計画している場合、ユーザは遠隔位置を識別する位置情報を入力し得、これは、対話型マップディスプレイを生成するために使用される位置情報である。他の位置検出器も使用することができる。
【0024】
[0035] 電子メール読み込みロジック194は、例示的に、マップディスプレイ統合ロジック210、追加情報統合ロジック212、ユーザ対話検出ロジック214を含み、他のアイテム216を含むことができる。マップディスプレイ統合ロジック210は、例示的に、位置検出ロジック192によって検出される位置情報を使用し、その位置に基づいて、対話型マップディスプレイを生成するために使用される情報を取得するために、(位置処理システム144またはマップサービス114などの)マップシステムと対話する。これによって、その対話型マップディスプレイを生成し、ペインのために適切な次元などを使用してこれをフォーマット化し、これを、他のメッセージコンテンツと合致した電子メールメッセージに統合する。
【0025】
[0036] 追加情報統合ロジック212は、例示的に、ユーザが位置メッセージを作成するか、または応答しているときに、ユーザが求めるか、またはユーザに提供され得る、情報の他のソース108~112とインターフェースし、その情報を電子メールメッセージに統合する。こうした情報は、ホテル、レストラン、大使館、観光スポットなどの位置を含み得る。これは、交通パターン、大型トランジット施設、または、位置検出ロジック192によって検出される位置に関する多種多様な他の情報を示す情報を含み得る。
【0026】
[0037] ユーザ対話検出ロジック214は、例示的に、対話型マップディスプレイ、および任意のアクチュエータまたはその上に表示される情報との、ユーザ対話を検出し、望ましいアクションを実行するために、ユーザ対話の指示をコンピューティングシステム102における他のアイテムに提供する。
【0027】
[0038]
図3は、ユーザが電子メールメッセージを作成するとき、電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツと合致した対話型マップディスプレイを統合する際の、アーキテクチャ100および位置統合システム152の動作の一例を示すフロー図である。
図3A~
図3Dは、ユーザインターフェースディスプレイの例を示す。次に、
図1~
図3Dを互いに関連して説明する。また、本考察は、ユーザ124が位置メッセージ(メッセージコンテンツと合致した対話型マップディスプレイが表示された電子メールメッセージ)を作成することに関連して進行する。これは単なる例である。
【0028】
[0039] したがって、電子メールシステム142が実行中であること、ユーザ124が電子メールメッセージを作成できるモードにあることが、想定される。これは、ブロック220および222によって示される。一例において、電子メールシステム142は、ユーザがメッセージコンテンツを(キーボード、キーパッド、音声などを介して)入力できるようにする、作成ペインを表示する。電子メールシステム内の作成ペインを開くことは、ブロック222によって示されている。電子メールシステム142は、ユーザ124がメッセージを作成できるようにする他の機能も提供することが可能であり、これはブロック224によって示されている。
【0029】
[0040]
図3Aは、ユーザ124が電子メールメッセージを作成することができるようにする、電子メールシステム142におけるユーザインターフェースディスプレイ258の一例である。ディスプレイ258は、例示的に、メールボックスペイン260、メッセージリストペイン262、および作成ペイン264を含む。メールボックスペイン260は、例示的に、インボックス、送信済みアイテムボックス、下書きボックスなどの、ユーザが電子メールシステム上に構成した様々なメールボックスを列挙している。メッセージリストペイン262は、例示的に、ユーザのインボックス内でユーザによって受信されたメッセージを識別する情報を識別することを含む。作成ペイン264は、ユーザがメッセージを作成する際にメッセージコンテンツ266を入力できるようにする。一例において、作成ペイン264は、位置アクチュエータ268を含む。ユーザが位置アクチュエータ268を作動させる場合、位置アクチュエータ268は位置統合システム152の機能をアクティベートする。別の例において、上記で簡単に説明したように、その機能は、作成されているメッセージのコンテンツに基づいて自動的にアクティベートすることができる。たとえば、メッセージコンテンツは、メッセージの意味論的コンテンツまたは言語的コンテンツの指示を取得するために、自然言語理解または自然言語処理の対象となることが可能である。そのコンテンツが、システム152の位置統合機能をアクティベートすべきであることを示す場合、位置統合機能を自動的に検出することができる。
【0030】
[0041]
図3Aに示された例では、ユーザがメッセージコンテンツ「滞在予定先です」を入力したことがわかる。自然言語理解システムは、例示的に、これを、位置統合機能をアクティベートすることになる語句または単語セットとして認識する。もちろん、「マップです」、「どこに滞在すればよいか」などの多種多様な他のメッセージも、また多くの他の語句またはテキストセグメントも、その機能のアクティベートを自動的にトリガすることが可能である。
【0031】
[0042] 位置機能検出ロジック190は、いくつかのポイントで、位置統合システム機能のアクティベートを検出する。これは、
図3のブロック226によって示されている。前述のように、これは、ユーザ入力検出器192が、電子メールシステムの作成ペイン上で、ユーザ124が位置アクチュエータ268を作動させたことを検出することによって、行うことができる。これはブロック228によって示されている。上記でも説明したように、自動検出器194は、電子メールメッセージのコンテンツ自体、コンピューティングシステムのコンテキストなどに基づいて、システム152をアクティベートすべきであることを自動的に検出することができる。これはブロック230によって示されている。位置統合システム機能のアクティベートは、他の様式でも検出可能であり、これはブロック232によって示されている。
【0032】
[0043] 次いで、位置検出ロジック192は、対話型マップディスプレイが基づくものとする位置情報を示す入力を検出する。位置情報の入力を検出することは、
図3のブロック234によって示されている。一例において、位置情報は、システム152が展開されるデバイスの現在位置である。これは現在位置検出器204によって検出され、
図3のフロー図ではブロック236によって示されている。別の例において、位置情報は、ユーザ入力済み位置検出器206によって検出された際に、ユーザによって入力される。ユーザ入力済み位置情報は、
図3のフロー図において、ブロック238によって示されている。位置情報は他の様式でも検出可能であり、これはブロック240によって示されている。
【0033】
[0044] 次いで、マップディスプレイ統合ロジック210は、対話型マップディスプレイを生成するために使用される情報を取得するために、(位置処理システム144またはマップサービス114などの)マップシステムにアクセスする。これは
図3のブロック242によって示されている。これは、たとえば、位置処理システム144またはマップサービス114によって公開されるAPIを呼び出すことによって、または他の様式で、行うことができる。これは
図3のブロック244および246によって示されている。次いで、マップディスプレイ統合ロジックは対話型マップディスプレイを生成し、位置情報が与えられると、マップシステムから受信した情報に基づいて、ユーザ対話のために表示する。これは
図3のブロック248によって示されている。これは、たとえば、ブロック250によって示されるように、電子メールディスプレイ上の別のペイン内に表示することによって行うことができるか、または、ブロック252によって示されるように、作成ペイン内で行うことができる。対話型マップディスプレイは他の様式でも表示可能であり、これはブロック254によって示されている。
【0034】
[0045] 一例において、対話型マップディスプレイは、ピンまたは位置マーカを対話型マップディスプレイ上に配置することなどのマップ動作をユーザが実行できるようにする、ユーザ入力機構を有する。別の例において、マップディスプレイ統合ロジック210は、例示的に、検出した位置情報に基づいてピンを自動的にマップ上に配置する。検出した位置情報に基づいてピンを対話型マップディスプレイ上に置くことは、
図3のフロー図内のブロック256によって示されている。
【0035】
[0046] ユーザは、様々な他のソースから他の位置情報を検索するために、他ソース検索アクチュエータ278を使用することもできる。これは
図3のフロー図内のブロック257によって示されている。これが発生すると、マップ対話ロジック156は、例示的に、他の位置ベース情報を取得するために他のソースに関して公開されたアプリケーションプログラミングインターフェースを呼び出す。これはブロック259によって示されている。
【0036】
[0047]
図3Bは、ユーザインターフェースディスプレイ270を示す。ディスプレイ270は
図3Aに示されたディスプレイ258と同様であり、同様のアイテムには同様の番号が付けられている。しかしながら、システム152の機能がいったんアクティベートされると、マップ機能パネルは、
図3Bの272で概して示されるように表示されていることがわかるであろう。パネル272は、例示的に、ユーザが様々なマップ関係機能を実行できるようにする、ユーザ作動可能ディスプレイ要素(またはアクチュエータ)274のセットを含む。たとえば、位置アクチュエータ276は、ユーザが位置情報を入力できるようにする。検索アクチュエータ278は、ユーザが、位置関係情報について、他のソース108~112またはマップサービス114を検索できるようにする。道順アクチュエータ280は、ユーザが道順を取得できるようにする。場所アクチュエータ282は、例示的に、位置情報に接近した関心のある場所(ホテル、大使館、観光名所、または他の場所など)をマップサービス114に見つけさせる。天気アクチュエータ284は、例示的に、検出された位置に対応する現在または今後の天気情報を見つけるために、システムに天気ソースを検索させる。交通アクチュエータ286は、例示的に、位置に対応する交通情報のソースをシステムに検索させる。ピン追加アクチュエータ288は、例示的に、ユーザがピンまたは他の位置マーカをマップに追加できるようにする、ユーザ体験を生成する。時間アクチュエータ289は、ユーザが位置ベース情報のためのパラメータとして時刻を指定できるようにする。パネル272は、異なるかまたは他のアクチュエータ290も含むことができる。これらのアクチュエータを使用して生成される情報は、マップディスプレイ統合ロジック210または追加情報統合ロジック212によって、電子メールメッセージに統合することができる。これらは、情報を自動的にフォーマット化し、これを電子メールメッセージに挿入する。
【0037】
[0048] 加えてパネル272は、例示的に、挿入アクチュエータ292を含む。ユーザがマップ関連機能の実行を完了するとき、ユーザは、メッセージコンテンツ266と合致したユーザ対話型マップディスプレイを作成ペイン264に挿入するために、挿入アクチュエータ292を作動させることができる。
【0038】
[0049] ユーザは、様々な他のソースから他の位置情報を検索するために、他ソース検索アクチュエータ278を使用することもできる。これは、
図3のフロー図においてブロック257によって示されている。これが生じると、マップ対話ロジック156は、例示的に、他の位置ベース情報を取得するために、他のソースについて公開されたアプリケーションプログラミングインターフェースを呼び出す。これは、ブロック259によって示されている。
【0039】
[0050] いくつかのポイントで、ユーザは、挿入アクチュエータ292を作動することなどによって、マップ統合入力を提供することになる。マップディスプレイ統合ロジック210はこれを検出し、他のメッセージコンテンツ266と合致した対話型マップディスプレイを作成ペイン264に統合するように、電子メールシステムを制御する。統合入力を検出することはブロック261によって示され、アクチュエータ292の作動に基づいてこれを検出することは、ブロック263によって示されている。もちろん、ユーザがエンターキーを打つこと、または、マップディスプレイ統合ロジック210に、メッセージコンテンツと合致したマップを作成ペイン内に自動的に統合させる、他のアクションを取らせることなどによって、統合入力を自動的に検出することも可能である。統合入力の自動検出は、
図3のフロー図内のブロック265によって示されている。マップディスプレイを作成ペインに統合するように電子メールシステムを制御することは、
図3のブロック267によって示されている。位置情報(マッププレビューまたは対話型マップディスプレイの形式の)が作成ペインに組み込まれると、本明細書では、メッセージは位置メッセージと呼ばれる。ユーザは、送信アクチュエータ302を作動させることによって、位置メッセージを送信することができる。送信アクチュエータのユーザ作動を検出することは、ブロック269によって示されている。それが生じると、電子メール機能154は、位置メッセージを列挙された受信者に送信するように、電子メールシステム142を制御する。これは、
図3のブロック271によって示されている。
【0040】
[0051]
図3Cは、別のユーザインターフェースディスプレイ294を示す。ディスプレイ294は
図3Bに示されるディスプレイ270と同様であり、同様のアイテムは同様の番号が付けられている。しかしながら、ここでディスプレイ294は、ユーザが対話型マップディスプレイ296を生成したこと、および挿入アクチュエータ292を作動したことが示されている。したがって、対話型マップディスプレイ296は、電子メールメッセージ内の作成ペイン264に挿入される。一例において、対話型マップディスプレイは第1に作動可能マッププレビュー296として挿入される。作成者(または受信者)がプレビューを見たとき、彼らは(これにタッチまたはクリックすることなどによって)これを作動させることができる。これに応答して、マップ対話ロジック156はこれを検出し、ディスプレイ上で機能のマッピングを実行するために作動可能なユーザ入力機構を用いて、マップを対話型ディスプレイ内に作成するためにマップサービス114と対話する。
【0041】
[0052]
図3Cは、現在、作成ペイン264に「日程作成」アクチュエータ298が読み込まれていることも示している。下記でより詳細に説明するように、アクチュエータ298は、位置メッセージに挿入されるマップディスプレイに対応する情報から日程を生成するように、日程生成ロジック158(
図1)を制御するために作動可能である。ユーザは、マップディスプレイ上の情報を追加、削除、または修正するために、マップ機能パネル272上でのアクチュエータの使用を続行し、完了したとき、ユーザはパネル272上の「終了」アクチュエータ293を作動させることができる。
【0042】
[0053]
図3Dは、別のユーザインターフェースディスプレイ300を示す。ディスプレイ300は
図3Cに示されるディスプレイ284と同様であり、同様のアイテムには同様の番号が付けられている。しかしながらここでは、ユーザが「終了」アクチュエータ293を作動し、マップ機能パネル272がもはや見えなくなっていることがわかる。ここで、作成ペイン264内の他のメッセージコンテンツと合致した、作動可能マッププレビュー296が表示される。ここでユーザは、1人以上の受信者に位置メッセージを送信するために「送信」アクチュエータ302を作動させることができる。ここで、マップディスプレイと対話するために受信者によってアクティベート可能な、他のメッセージコンテンツ266と合致した統合された作動可能マッププレビュー296を有するので、メッセージは位置メッセージと呼ばれる。
【0043】
[0054]
図4は、受信者が位置メッセージを受信したときの、アーキテクチャ100の動作の一例を示すフロー図である。一例において、受信者は自分のインボックス内に位置メッセージを受信する。これは、
図4のフロー図内のブロック350によって示されている。本例のために、ユーザ136は、
図3~
図3Dに関連して上記で説明した位置メッセージの受信者であることが想定される。位置メッセージは、例示的に、ユーザのメッセージリストペイン内に表示され、これが位置メッセージであることを示す視覚インジケータを含み得る。
【0044】
[0055] ある時点で、ユーザ136は、例示的に、ユーザの電子メールシステムの読み取りペイン内に表示するための位置メッセージを選択することになる。これはブロック352によって示されている。次いで、電子メールシステム166は、例示的に、読み取りペイン内に位置メッセージを表示する。これはブロック354によって示される。これは例示的に、
図3Dに示されるようにメッセージに統合された、ピンを伴う、対話型マップディスプレイのプレビューを表示する。これは、
図4のフロー図においてブロック356によって示される。マップレビューは、例示的に、位置メッセージ内の他のメッセージコンテンツと合致して表示される。これはブロック358によって示されている。位置メッセージは他の様式でも表示可能であり、これはブロック360によって示されている。
【0045】
[0056] 一例において、プレビューは、クリックすること、またはその他の方法で選択することなどにより、ユーザによって選択可能な作動可能プレビューである。位置統合システム168におけるユーザ対話検出ロジックは、例示的に、プレビューのユーザ選択を検出する。これは、
図4のフロー図内でブロック362によって示されている。
【0046】
[0057] 次いで、位置統合システム168におけるマップディスプレイ統合ロジックは、プレビューを対話型マップディスプレイに変換するために、マップサービス114を(直接、またはマップ対話ロジック174を介して)呼び出す。これはブロック364によって示されている。このように実行する際、例示的に、ユーザ136が対話型ディスプレイに関連するマッピング動作を実行できるようにする機能アクチュエータも表示する。たとえばユーザ136は、これらのアクチュエータを使用して、ピンを追加し、位置を追加し、他のソース情報を追加することができる。これは、前述のように位置メッセージを許可するための同様の体験であり得るか、または異なり得る。追加のアクチュエータを伴う対話型マップディスプレイを表示することは、ブロック366によって示されている。
【0047】
[0058] 対話型マップディスプレイは、対話型マップディスプレイ内でピン留めされた位置のテキスト記述などの追加の情報、または他の情報を表示することもできる。これは
図4のブロック368によって示されている。
【0048】
[0059] 次いで、システム168内のユーザ対話検出ロジックは、位置メッセージとの任意の他のユーザ対話を検出する。これはブロック370によって示されている。たとえば、ユーザは、対話型マップディスプレイ(または、プレビュー)の上または下に、メッセージコンテンツを組み込みで(in-line)追加することができる。これはブロック372によって示されている。ユーザは、ユーザが検索した追加の位置についてピンを追加することができる。これはブロック374によって示されている。ユーザは、ブロック376によって示されるように他の位置情報を見つけるか、または、メッセージに応答するために、ブロック378によって示されるように送信アクチュエータを作動することができる。ユーザは、他の様式で位置メッセージと対話することも可能であり、これはブロック380によって示されている。
【0049】
[0060] 次いで、システム168におけるユーザ対話検出ロジックは、検出されたユーザ対話に基づいて動作を実行するように電子メールシステム166を制御するために、検出されたユーザ対話の指示を電子メールシステム内の適切な機能に提供する。これは
図4のフロー図においてブロック382によって示されている。たとえば、ブロック384によって示されるように、合致したメッセージコンテンツを追加するように電子メールシステムを制御することができる。ブロック386によって示されるように、対話型マップディスプレイにピンまたは他の情報を追加するように、マップ対話ロジック174を制御することができる。ブロック388によって示されるように、作成者に応答を送信することができる。電子メールシステムは、検出されたユーザ対話に基づいて他の動作を実行することも可能であり、これはブロック390によって示されている。
【0050】
[0061]
図5は、ユーザ124またはユーザ136のいずれかが、他のソース108~112からの、またはマップサービス114について、などの、他の位置情報を検索し取得することを可能にする際の、アーキテクチャ100の動作の一例を示すフロー図である。これは、位置メッセージの作者によって、または受信者によって、実行可能である。
【0051】
[0062] 追加情報統合ロジック212は、位置ベース情報の追加ソースにアクセスするために、第1にユーザ入力を検出する。これは、
図5のブロック400によって示される。たとえば、ユーザは、アクチュエータ176を使用して、ソースを検索するために追加の位置情報を入力することができる。これはブロック402によって示されている。ユーザは、特定ソース108~112にアクセスするために、天気アクチュエータ284または交通アクチュエータ286などの、アクチュエータを作動することができる。これは例示的に、直接またはマップ対話ロジック156を介して、追加の情報統合ロジック212に、その特定ソース上のAPIを呼び出させる。そのアクチュエータの作動を検出することは、
図5のブロック404によって示されている。
【0052】
[0063] ユーザは、追加のメッセージコンテンツを単に作成ペイン内に入力することも可能であり、自然言語理解システムは、追加の情報について他のソースを検索するために使用可能なそのコンテンツの理解を生成することが可能である。たとえば、ユーザは「天気はどうなるだろう」などの語句を入力することができる。これは、関連する位置ベースの天気情報について天気サイトを検索するために、入力された位置情報と関連して実行することができる。追加のソースを検索するためにメッセージの言語コンテンツを使用することは、
図5のフロー図においてブロック406によって示されている。追加のソースは、他の様式でも検索可能であり、これはブロック408によって示されている。
【0053】
[0064] システムは、特定のユーザ入力に基づいて、追加のソースにアクセスするための特定のユーザ入力機構を表示できることも可能である。たとえば、ユーザが、天気サイトにアクセスしたい旨を示す入力を提供する場合、位置に加えて天気情報を検索する際に使用されることになるパラメータをユーザが入力できるようにするために、特定の天気ユーザ入力機構を表示することが可能である。たとえば、ユーザは、日付範囲、時間範囲などを入力することが可能であり得る。位置ベース情報の追加ソースにアクセスするために、ユーザ入力機構を表示することは、
図5のブロック410によって示されている。追加ユーザ入力機構は、ブロック412によって示されるように、また
図3Bおよび
図3Cにおいて上記で示されるように、別の制御パネル上にあり得る。
【0054】
[0065] 前述のように、多種多様な追加のソースが存在し得る。それらは、ブロック414によって示されるような道順に関するソース、ブロック416によって示される位置ベースの天気情報に関するソース、ブロック418によって示される交通情報に関するソース、ブロック420によって示されるパーキング情報に関するソース、または、(ユーザが好む、ユーザがレビューする、などの)ソーシャルネットワークから位置ベース情報を取得するソーシャルネットワークソース422を含むことが可能である。それらは、バス停、電車の駅などの位置、などの、ブロック424によって示されるような、トランジット情報のソースを含むことができる。それらは、レストラン、ホテル、大使館、ガソリンスタンドなどの、追加情報のソースを含むことができる。これは、ブロック426によって示されている。もちろんユーザ入力機構は、追加情報の別のソースから情報にアクセスすることも可能であり、これはブロック428によって示されている。
【0055】
[0066] ユーザがユーザ入力機構を作動すると、追加情報統合ロジック212は、例示的に、アクセスされているソースに対応するAPIにアクセスする。これは、追加情報を取得するために、直接またはマップ対話ロジック156を介して行うことが可能である。ユーザ入力機構とのユーザ対話を検出すること、および、検出されたユーザ対話に基づく情報を取得するために、追加ソースについてのAPIにアクセスすることは、
図5のブロック430および432によって示されている。
【0056】
[0067] 追加情報が取得されると、追加情報統合ロジック212は、メッセージ内のメッセージコンテンツと合致したその追加情報を統合するように、電子メールシステム142を制御する。これはブロック434によって示されている。メッセージと合致して統合されることは、対話型マップディスプレイ(またはプレビュー)内で可能である。これはブロック436によって示されている。メッセージのメッセージコンテンツ内に統合される、テキスト記述天気情報、交通情報、道順情報などの、追加メッセージコンテンツとしても、統合可能である。これは、ブロック438によって示されている。これは、他の様式でメッセージコンテンツと合致して統合することも可能であり、これはブロック440によって示されている。
【0057】
[0068]
図6は、日程生成ロジック158(
図1に示される)のより詳細なブロック図の一例である。ロジック158は、例示的に、日程機能検出ロジック442、パラメータ処理システム444(それ自体が、パラメータ入力機構生成器446、作動検出器448を含み、他のアイテム450を含むことができる)、および、提案される日程生成器452を含む。他のアイテム454を含むこともできる。提案される日程生成器452は、例示的に、スケジュール生成ロジック456、追加情報生成ロジック458、日程出力構成要素460、修正構成要素462を含み、他のアイテム464を含むことができる。
【0058】
[0069]
図7は、位置メッセージにおける対話型マップディスプレイに関する位置情報入力から日程を生成する際の、日程生成ロジック158の動作の一例を示すフロー図である。
図7Aは、ユーザインターフェースディスプレイの一例を示す。次に、
図6~
図7Aを互いに関連して説明する。
【0059】
[0070] 本考察のために、対話型マップディスプレイ内の位置情報がユーザの電子メールシステム内に表示されていることが想定される。これは、
図7のブロック466によって示されている。たとえば、これは作成者の作成ペイン内であってよい。これは、受信者の読み取りペイン内であり得るか、または他の様式で表示されてよい。
【0060】
[0071] その後、日程機能検出ロジック442は、日程生成アクチュエータ(
図3Cにおけるアクチュエータ298など)のユーザ作動を検出する。これは、
図7のブロック468によって示されている。パラメータ処理システム444(および、具体的にはパラメータ入力機構生成器446)は、次いで、日程を生成する際に使用されることになる任意の追加パラメータをユーザが入力できるようにするユーザパラメータ入力機構を伴うユーザインターフェースディスプレイを生成する。これはブロック470によって示されている。たとえば、日程の開始日、ならびにユーザがある場所を訪問したい日付を、ユーザが入力でき得る。これはブロック472によって示される。ユーザが、あるスポットに居たい時刻を示す情報を入力でき得る。これはブロック474によって示されている。パラメータユーザ入力機構はユーザが他のパラメータも入力できるようにし、これはブロック476によって示されている。作動検出器448は、ユーザが、入力できるようにパラメータアクチュエータを作動するのを検出する。
【0061】
[0072] 任意の追加パラメータがユーザによって入力されると、スケジュール生成ロジック456は、例示的に、位置情報の様々なアイテム、対話型マップディスプレイに関連して入力された任意の追加情報、および、ユーザによって入力された任意の追加パラメータにアクセスし、ユーザに表示するために提案される日程を生成する。提案される日程を生成することは、
図7のブロック478によって示されている。
【0062】
[0073] 提案される日程は、日付480、日程上での様々な位置への道順482、旅行データ484(交通状態が不良な時間、日程上で次の位置までの移動に要する時間など)の情報を含むことが可能である。これは予想される天気状況を示す天気データ486を含むことが可能であり、提案される日程は多種多様な他の情報488を含むことができる。
【0063】
[0074] 次いで、スケジュール生成ロジック456は、日程を修正するために作動可能な日程修正入力機構を伴う、提案される日程の表示を生成する。提案される日程の表示は、追加情報生成ロジック458によって生成される任意の追加情報(道順、旅行データ、天気データなど)も含む。修正ユーザ入力機構を伴う提案される日程のディスプレイを生成することは、
図7のブロック490によって示されている。
【0064】
[0075] 次いで、修正構成要素462は、修正ユーザ入力機構のうちのいずれかの作動を検出し、検出された作動に基づいて日程を修正する。これはブロック492によって示されている。たとえば、ユーザは、日程における日付または時間、位置、および訪問する場所の順序などを修正することができる。
【0065】
[0076] ユーザが日程に満足すると、ユーザは統合アクチュエータを作動することが可能であり、日程生成ロジック158は、例示的に、日程の表現を、作成ペインまたは読み取りペイン上のメッセージコンテンツと合致した電子メールメッセージに統合するように、電子メールシステム142を制御する。これは、ブロック494によって示されている。
【0066】
[0077] 日程出力構成要素460は、日程を表す日程レコードを、別の位置に記憶するために出力することもできる。これはブロック496によって示される。日程は、ブロック498によって示されるように、電子メールメッセージに添付することも可能であるか、またはブロック500によって示されるように、他の様式で出力することも可能である。
【0067】
[0078]
図7Aは、日程が表示されたユーザインターフェースディスプレイ502の一例を示す。アイテムのうちのいくつかは以前のユーザインターフェースディスプレイと同様であり、それらは同様の番号が付けられている。作成ペインは、例示的に、メッセージコンテンツ266と、コンテンツ266に合致して表示される作動可能マッププレビュー296とを含む。同様に、メッセージコンテンツおよび作動可能マッププレビュー296と合致した、提案される日程504も表示される。
図7Aに示される例示の日程は、複数の位置506、508、510を含み、各位置は、ユーザがその位置に到着する予定の日付および時刻512、他の情報514(天気情報、交通情報、ホテル情報、トランジット情報など)などの、追加情報を有することが可能である。
【0068】
[0079] ディスプレイ502は、日程修正ユーザ入力機構516の一例も示す。機構516は、例示的に、修正アクチュエータ520~522を伴う日程修正パネルであり、他のアイテム524を含むことができる。ユーザは、例示的に、日程504を修正するためにアクチュエータ520~522を作動することができる。たとえば、1つのアクチュエータが、日付および時刻をユーザが修正できるようにし得る。別のアクチュエータは、位置を修正すること、または位置を再配置することなどを、ユーザができるようにし得る。
【0069】
[0080]
図7Aは、日程504が道順アクチュエータ526を含む一例も示す。ユーザがアクチュエータ526を作動するとき、日程ナビゲーションロジック160は、日程504上で識別される様々な位置への道順を取得するために、(マップサービス114などの)情報のソースにアクセスすることができる。これは日程の単なる一例であり、多種多様なその他も生成可能である。
【0070】
[0081] したがって、メッセージコンテンツと合致して示される対話型マップディスプレイを用いると、マップディスプレイを見るためおよび使用するために、ユーザが別のユーザインターフェースディスプレイにナビゲートする必要はないことがわかる。代わりにユーザは、電子メールメッセージの作成ペインまたは読み取りペインから直接、マップディスプレイを見てこれと対話することができる。同様に、作成者または受信者は、多種多様な他の位置ベース情報を検索し、組み込むことができる。ユーザがこれを行うためにアクチュエータを作動させるとき、システムは、ユーザに表示するための情報を表面化させるために、対応する情報のソースによって公開されるAPIにアクセスする。次いで、ユーザは、他のメッセージコンテンツと合致した位置メッセージに、その追加情報を統合することができる。ここでも、ユーザは、これを行うために別のシステムの別のユーザインターフェースディスプレイにナビゲートする必要はない。これにより、ユーザ体験をはるかに直感的かつ煩雑でないものにするだけでなく、コンピューティングシステムのスピードを向上させる。コンピューティングシステムは、マッピングシステムによって生成されるユーザインターフェースディスプレイ全体をレンダリングする必要はない。代わりに、電子メールシステムにおける対話型マップディスプレイにおいて、ある機能をレンダリングするだけでよい。
【0071】
[0082] 本考察では、プロセッサおよびサーバに言及してきた。一実施形態において、プロセッサおよびサーバは、別々に示されていない、関連付けられたメモリおよびタイミング回路要素を伴うコンピュータプロセッサを含む。それらは、それらが属し、それらによってアクティベートされる、システムまたはデバイスの機能部分であり、それらのシステムにおける他の構成要素またはアイテムの機能を容易にする。
【0072】
[0083] 上記考察では、様々な異なるシステム、構成要素、および/またはロジックを説明してきたことに留意されよう。こうしたシステム、構成要素、および/またはロジックは、それらのシステム、構成要素、および/またはロジックに関連付けられた機能を実行する、ハードウェアアイテム(プロセッサおよび関連付けられたメモリ、または他の処理構成要素などであり、そのうちのいくつかを下記で説明する)からなることを理解されよう。加えて、システム、構成要素、および/またはロジックは、下記で説明するように、メモリにロードされ、その後、プロセッサまたはサーバあるいは他のコンピューティング構成要素によって実行される、ソフトウェアからなることが可能である。システム、構成要素、および/またはロジックは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアなどの異なる組み合わせからなることも可能であり、そのうちのいくつかの例を下記で説明する。これらは、前述のシステム、構成要素、および/またはロジックを形成するために使用可能な異なる構造のうちの、いくつかの例のみである。他の構造も使用可能である。
【0073】
[0084] いくつかのユーザインターフェースディスプレイも考察してきた。それらは多種多様な異なる形を取ることが可能であり、その上に配設される多種多様な異なるユーザ作動可能入力機構を有することが可能である。たとえば、ユーザ作動可能入力機構は、テキストボックス、チェックボックス、アイコン、リンク、ドロップダウンメニュー、検索ボックスなどであり得る。それらは、多種多様な異なる様式で作動させることもできる。たとえばそれらは、(トラックボールまたはマウスなどの)ポイントアンドクリックデバイスを使用して作動させることができる。それらは、ハードウェアボタン、スイッチ、ジョイスティックまたはキーボード、サムスイッチ、またはサムパッドなどを使用して、作動させることができる。それらは、仮想キーボードまたは他の仮想アクチュエータを使用して作動させることも可能である。加えて、それらが表示されるスクリーンがタッチセンサ式スクリーンである場合、タッチジェスチャを使用して作動させることができる。また、それらを表示するデバイスが音声認識構成要素を有する場合、それらは音声コマンドを使用して作動させることができる。
【0074】
[0085] いくつかのデータストアも考察してきた。それらは各々複数のデータストアに分けることが可能であることに留意されよう。それらにアクセスするシステムに対してすべてがローカルである、すべてがリモートである、またはいくつかがローカルでその他がリモートであることができる。これらの構成のすべてが本明細書で企図される。
【0075】
[0086] また図面は、各ブロックに帰する機能を伴ういくつかのブロックを示している。機能がより少ない構成要素によって実行されるように、より少ないブロックを使用することが可能であることに留意されよう。また、より多くの構成要素間で機能を分散させて、より多くのブロックを使用することも可能である。
【0076】
[0087]
図8は、
図1に示されたアーキテクチャ100のブロック図であるが、その要素がクラウドコンピューティングアーキテクチャ550内に配設される点は例外である。クラウドコンピューティングは、計算、ソフトウェア、データアクセス、およびストレージサービスを提供し、サービスを送達するシステムの物理的位置または構成をエンドユーザが知る必要はない。様々な実施形態において、クラウドコンピューティングは、適切なプロトコルを使用するインターネットなどのワイドエリアネットワークを介してサービスを送達する。たとえば、クラウドコンピューティングプロバイダは、ワイドエリアネットワークを介してアプリケーションを送達し、それらにはウェブブラウザまたは任意の他のコンピューティング構成要素を介してアクセス可能である。アーキテクチャ100のソフトウェアまたは構成要素ならびに対応するデータは、リモート位置にあるサーバ上に記憶可能である。クラウドコンピューティング環境におけるコンピューティングリソースは、リモートデータセンタ位置に集約するか、または分散することが可能である。クラウドコンピューティングインフラストラクチャは、たとえユーザへの単一のアクセスポイントのように見える場合であっても、共有データセンタを介してサービスを送達することが可能である。したがって、本明細書で説明する構成要素および機能は、クラウドコンピューティングアーキテクチャを使用して、リモート位置でサービスプロバイダから、提供され得る。代替として、従来のサーバから提供され得るか、またはクライアントデバイス上に直接インストールされ得るか、または他の様式が可能である。
【0077】
[0088] 本説明は、パブリッククラウドコンピューティングおよびプライベートクラウドコンピューティングの両方を含むことが意図される。クラウドコンピューティング(パブリックおよびプライベートの両方)は、実質的にシームレスなリソースのプーリングを提供し、ならびに、基礎となるハードウェアインフラストラクチャを管理および構成する必要も低減される。
【0078】
[0089] パブリッククラウドは、ベンダによって管理され、典型的には同じインフラストラクチャを使用する複数の消費者をサポートする。また、パブリッククラウドは、プライベートクラウドとは対照的に、エンドユーザをハードウェアの管理から解放することができる。プライベートクラウドは組織自体によって管理され得、典型的にはインフラストラクチャを他の組織と共有しない。組織は依然として、インストールおよび修理など、ある程度までハードウェアを保守する。
【0079】
[0090]
図8に示される例において、いくつかのアイテムは
図1に示されるものと同様であり、それらには同様の番号が付けられている。
図8は、マップサービス114ならびに電子メールシステム142および166がクラウド552(パブリック、プライベート、または、一部がパブリックでありその他がプライベートである組み合わせ)内に配置可能であることを具体的に示す。したがって、ユーザ124、126、136、および138は、ユーザデバイス556、558、560、および562を使用して、クラウド552を介してそれらのシステムにアクセスすることができる。
【0080】
[0091]
図8は、クラウドアーキテクチャの別の例も示す。
図8は、アーキテクチャ100のいくつかの要素がクラウド552内に配設可能であり、その他は配設されないことが企図されることも示す。例をとして、データストア148および184は、クラウド552の外側に配設され、クラウド552を介してアクセスされ得る。別の例では、位置統合システム152および168はクラウド552の外側であり得る。それらがどこに配置されるかに関わらず、ネットワーク(ワイドエリアネットワークまたはローカルエリアネットワークのいずれか)を介してユーザデバイスによって直接アクセス可能である、リモートサイトでサービスによってホスト可能である、あるいは、クラウドを介してサービスとして提供可能であるか、またはクラウド内に常駐する接続サービスによってアクセス可能である。これらのアーキテクチャはすべて本明細書で企図される。
【0081】
[0092] アーキテクチャ100またはその一部が、多種多様な異なるデバイス上に配設可能であることも留意されよう。それらのデバイスのうちのいくつかは、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または、パームトップコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、マルチメディアプレーヤ、携帯情報端末などの他のモバイルデバイスを含む。
【0082】
[0093]
図9は、本システム(またはその一部)が展開可能な、ユーザまたはクライアントのハンドヘルドデバイス16として使用可能な、ハンドヘルドまたはモバイルコンピューティングデバイスの1つの例示的実施形態の簡略ブロック図である。
図10~
図11は、ハンドヘルドまたはモバイルデバイスの例である。
【0083】
[0094]
図9は、アーキテクチャ100の構成要素を実行可能であるか、またはアーキテクチャ100と対話するか、またはその両方の、クライアントデバイス16の構成要素の概略ブロック図を提供する。デバイス16では、ハンドヘルドデバイスが他のコンピューティングデバイスと通信可能であり、いくつかの実施形態の下では、スキャニングなどの情報を自動的に受信するためのチャネルを提供する、通信リンク13が提供される。通信リンク13の例は、赤外線ポート、シリアル/USBポート、イーサネットポートなどのケーブルネットワークポート、ならびに、ネットワークにセルラアクセスを提供するために使用されるワイヤレスサービスである汎用パケット無線通信システム(GPRS)、LTE、HSPA、HSPA+ならびに他の3Gおよび4G無線プロトコル、1Xrtt、およびショートメッセージサービスを含む、1つまたは複数の通信プロトコルを介した通信を可能にするワイヤレスネットワークポート、ならびに、ローカルワイヤレス接続をネットワークに提供するWi-Fiプロトコル、およびBluetoothプロトコルを含む。
【0084】
[0095] 他の例において、アプリケーションまたはシステムは、SDカードインターフェース15に接続された取り外し可能セキュアデジタル(SD)カード上で受信される。SDカードインターフェース15および通信リンク13は、バス19に沿ってプロセッサ17(前の図からのプロセッサまたはサーバも具体化可能である)と通信し、バス19は、メモリ21および入力/出力(I/O)構成要素23、ならびにクロック25および位置システム27にも接続される。
【0085】
[0096] I/O構成要素23は、一実施形態において、入力および出力動作を容易にするために提供される。デバイス16の様々な実施形態のためのI/O構成要素23は、ボタン、タッチセンサ、マルチタッチセンサ、光またはビデオセンサ、音声センサ、タッチスクリーン、近接センサ、マイクロフォン、傾斜センサ、および、重力スイッチなどの、入力構成要素と、ディスプレイデバイス、スピーカ、および/またはプリンタポートなどの、出力構成要素とを、含むことができる。他のI/O構成要素23も使用することができる。
【0086】
[0097] クロック25は例示的に、時刻および日付を出力するリアルタイムクロック構成要素を備える。これは、例示的に、プロセッサ17にタイミング機能も提供することができる。
【0087】
[0098] 位置システム27は、例示的に、デバイス16の現在の地理的位置を出力する構成要素を含む。位置システム27は、たとえば、全地球測位システム(GPS)受信器、LORANシステム、推測航法システム、セル式三角測量システム、または他の位置決めシステムを含むことができる。位置システム27はまた、たとえば、望ましいマップ、ナビゲーションルート、および他の地理的機能を生成する、マッピングソフトウェアまたはナビゲーションソフトウェアも含むことができる。
【0088】
[0099] メモリ21は、オペレーティングシステム29、ネットワーク設定31、アプリケーション33、アプリケーション構成設定35、データストア37、通信ドライバ39、および通信構成設定41を記憶する。メモリ21はすべてのタイプの有形揮発性および不揮発性コンピュータ可読メモリデバイスを含むことができる。メモリ21は、コンピュータ記憶媒体(下記で説明)も含むことができる。メモリ21は、プロセッサ17によって実行されたとき、命令に従ってプロセッサにコンピュータ実装ステップまたは機能を実行させる、コンピュータ可読命令を記憶する。同様に、デバイス16は、様々なビジネスアプリケーションを実行可能であるか、またはアーキテクチャ100の一部またはすべてを具体化可能な、クライアントビジネスシステム24を有することが可能である。プロセッサ17は、それらの機能も容易にするために、他の構成要素によってアクティベート可能である。
【0089】
[00100] ネットワーク設定31の例は、プロキシ情報、インターネット接続情報、およびマッピングなどを含む。アプリケーション構成設定35は、特定の企業またはユーザ向けのアプリケーションを調整する設定を含む。通信構成設定41は、他のコンピュータと通信するためのパラメータを提供し、GPRSパラメータ、SMSパラメータ、接続ユーザ名、およびパスワードなどのアイテムを含む。
【0090】
[00101] アプリケーション33は、以前にデバイス16上に記憶したアプリケーション、または使用中にインストールしたアプリケーションとすることができるが、これらはオペレーティングシステム29の一部であるか、またはデバイス16の外部でホストすることも可能である。
【0091】
[00102]
図10は、デバイス16がタブレットコンピュータ600である一実施形態を示す。
図6において、コンピュータ600はユーザインターフェースディスプレイスクリーン602と共に表示されている。スクリーン602は、タッチスクリーン(したがって、ユーザの指からのタッチジェスチャを使用して、アプリケーションと対話可能である)または、ペンまたはスタイラスからの入力を受信するペン対応インターフェースとすることができる。コンピュータ600は、オンスクリーン仮想キーボードも使用可能である。もちろん、たとえばワイヤレスリンクまたはUSBポートなどの好適な接続機構を介して、キーボードまたは他のユーザ入力デバイスに接続してもよい。コンピュータ600は、例示的に、音声入力を受信することもできる。
【0092】
[00103] デバイス16の追加の例も使用可能である。デバイス16は、フィーチャフォン、スマートフォン、または携帯電話とすることができる。電話は、電話番号をダイヤルするためのキーパッドセット、アプリケーションイメージ、アイコン、ウェブページ、写真、およびビデオを含む、イメージを表示することができるディスプレイ、ならびに、ディスプレイ上に表示されるアイテムを選択するためのコントロールボタンを含むことができる。電話は、汎用パケット無線通信システム(GPRS)および1Xrtt、ならびにショートメッセージサービス(SMS)信号などの、セル式電話信号を受信するためのアンテナを含むことができる。いくつかの例において、電話は、SDカードを受け入れるセキュアデジタル(SD)カードスロットも含む。
【0093】
[00104]
図11は、デバイスがスマートフォン71であり得ることを示す。スマートフォン71は、アイコンまたはタイルあるいは他のユーザ入力機構75を表示する、タッチセンサ式ディスプレイ73を有する。機構75は、ユーザによって使用され、アプリケーションを実行すること、電話を掛けること、データ転送動作を実行することなどが可能である。一般に、スマートフォン71はモバイルオペレーティングシステム上に構築され、フィーチャフォンよりも高度なコンピューティング機能および接続性を提供する。
【0094】
[00105] 他の形のデバイス16も可能であることに留意されたい。
【0095】
[00106]
図12は、アーキテクチャ100またはその一部(たとえば)が展開可能なコンピューティング環境の一例である。
図12を参照すると、いくつかの実施形態を実装するための例示的なシステムは、コンピュータ810の形の汎用コンピューティングデバイスを含む。コンピュータ810の構成要素は、限定されないが、処理ユニット820(前の図からのプロセッサまたはサーバを含むことができる)、システムメモリ830、および、システムメモリを含む様々なシステム構成要素を処理ユニット820に結合するシステムバス821を含み得る。システムバス821は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、および様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用するローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであってよい。限定的ではなく、例として、こうしたアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、Video Electronics Standards Association(VESA)ローカルバス、および、メザニンバスとも呼ばれるPeripheral Component Interconnect(PCI)バスを含む。
図1に関連して説明したメモリおよびプログラムは、
図12の対応する部分で展開可能である。
【0096】
[00107] コンピュータ810は、典型的には様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ810によってアクセス可能な任意の利用可能媒体とすることが可能であり、揮発性および不揮発性の両方の媒体、取り外し可能および取り外し不可の両方の媒体を含む。限定的ではなく、例として、コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体および通信媒体を備え得る。コンピュータ記憶媒体は、変調データ信号または搬送波とは異なり、これらを含まない。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの、情報を記憶するための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可の両方の媒体を含む、ハードウェア記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイス、あるいは、所望の情報を記憶するために使用可能であり、コンピュータ810がアクセス可能である、任意の他の媒体を含む。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または移送機構における他のデータを具体化し、任意の情報伝達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、その特徴のうちの1つまたは複数が、信号内の情報の符号化と同様の様式で設定または変更された信号を意味する。限定的ではなく、例として、通信媒体は、ワイヤードネットワークまたはダイレクトワイヤード接続などのワイヤード媒体、および、音響媒体、RF、赤外線、および他のワイヤレス媒体などのワイヤレス媒体を含む。上記のうちのいずれかの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に入るものとする。
【0097】
[00108] システムメモリ830は、読み取り専用メモリ(ROM)831およびランダムアクセスメモリ(RAM)832などの、揮発性および/または不揮発性メモリの形のコンピュータ記憶媒体を含む。始動時などに、コンピュータ810内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む、基本入出力システム833(BIOS)が、典型的にはROM831に記憶される。RAM832は、典型的には、処理ユニット820に即時アクセス可能である、および/または、処理ユニット820によって動作されている、データおよび/またはプログラムモジュールを含む。限定的ではなく、例として、
図12は、オペレーティングシステム834、アプリケーションプログラム835、他のプログラムモジュール836、およびプログラムデータ837を示す。
【0098】
[00109] コンピュータ810は、他の取り外し可能/取り外し不可、揮発性/不揮発性の、コンピュータ記憶媒体も含み得る。単なる例として、
図12は、取り外し不可の不揮発性磁気媒体からの読み出しまたはこれへの書き込みを行うハードディスクドライブ841と、CDROMまたは他の光媒体などの取り外し可能、不揮発性光ディスク856からの読み出しまたはこれへの書き込みを行う光ディスクドライブ855とを示している。例示のオペレーティング環境内で使用可能な、他の取り外し可能/取り外し不可、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体は、限定されないが、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、ソリッドステートRAM、ソリッドステートROM、などを含む。ハードディスクドライブ841は、典型的には、インターフェース840などの取り外し不可メモリインターフェースを介してシステムバス821に接続され、光ディスクドライブ855は、典型的には、インターフェース850などの取り外し可能メモリインターフェースによってシステムバス821に接続される。
【0099】
[00110] 代替または追加として、本明細書で説明する機能は、少なくとも部分的に1つまたは複数のハードウェアロジック構成要素によって実行することが可能である。たとえば、制限なしに、例示的タイプの使用可能なハードウェアロジック構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定プログラム向け集積回路(ASIC)、Program-specific Standard Products(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、Complex Programmable Logic Device(CPLD)などを含む。
【0100】
[00111] 上記で考察し
図12に示されるドライブおよびそれらの関連付けられたコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータ810のための他のデータの、ストレージを提供する。
図12において、たとえばハードディスクドライブ841は、オペレーティングシステム844、アプリケーションプログラム845、他のプログラムモジュール846、およびプログラムデータ847を記憶するものとして示されている。これらの構成要素は、オペレーティングシステム834、アプリケーションプログラム835、他のプログラムモジュール836、およびプログラムデータ837と同じであるか、または異なることが可能であることに留意されたい。オペレーティングシステム844、アプリケーションプログラム845、他のプログラムモジュール846、およびプログラムデータ847は、少なくとも異なるコピーであることを示すために、ここでは異なる番号が与えられている。
【0101】
[00112] ユーザは、キーボード862、マイクロフォン863、および、マウス、トラックボール、またはタッチパッドなどのポインティングデバイス861などの、入力デバイスを介して、コマンドおよび情報をコンピュータ810に入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送用アンテナ、スキャナ、などを含み得る。これらおよび他の入力デバイスは、しばしば、システムバスに結合されたユーザ入力インターフェース860を介して処理ユニット820に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)などの、他のインターフェースおよびバス構造によって接続され得る。視覚ディスプレイ891または他のタイプのディスプレイデバイスも、ビデオインターフェース890などのインターフェースを介して、システムバス821に接続される。モニタに加えて、コンピュータは、出力周辺インターフェース895を介して接続され得る、スピーカ897およびプリンタ896などの他の周辺出力デバイスも含み得る。
【0102】
[00113] コンピュータ810は、リモートコンピュータ880などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク化環境内で動作する。リモートコンピュータ880は、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードであってよく、典型的には、コンピュータ810に関連して上記で説明した要素のうちの多くまたはすべてを含む。
図12に示される論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)871およびワイドエリアネットワーク(WAN)873を含むが、他のネットワークも含み得る。こうしたネットワーキング環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットにおいて一般的である。
【0103】
[00114] LANネットワーキング環境で使用されるとき、コンピュータ810は、ネットワークインターフェースまたはアダプタ870を介してLAN871に接続される。WANネットワーキング環境で使用されるとき、コンピュータ810は、典型的には、インターネットなどのWAN873を介した通信を確立するためのモデム872または他の手段を含む。モデム872は、内部または外部にあり得、ユーザ入力インターフェース860または他の適切な機構を介してシステムバス821に接続され得る。ネットワーク化環境において、コンピュータ810に関して示されるプログラムモジュールまたはその一部は、リモートメモリ記憶デバイス内に記憶され得る。限定的ではなく、例として、
図12は、リモートアプリケーションプログラム885をリモートコンピュータ880上に常駐するものとして示している。図示されるネットワーク接続は例示的であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段が使用可能であること理解されよう。
【0104】
[00115] 本明細書で説明する異なる実施形態は、異なる様式で組み合わせ可能であることにも留意されたい。すなわち、1つまたは複数の実施形態のうちの一部を、1つまたは複数の他の実施形態のうちの一部と組み合わせることができる。そのすべては本明細書において企図される。
【実施例】
【0105】
[00116] 実施例1はコンピューティングシステムであり、
[00117] 電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを受信および表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成する、電子メール(eメール)システムと、
[00118] 位置情報を受信し、位置情報に基づいて対話型マップディスプレイを生成する、位置統合システムと、
[00119] 位置電子メールメッセージを生成するために、作成ペインに対話型マップディスプレイの選択可能表現を読み込むように電子メールシステムを制御する、電子メール読み込みロジックであって、対話型マップディスプレイの選択可能表現は位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能である、電子メール読み込みロジックと、
を備える。
【0106】
[00120] 実施例2は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、電子メール読み込みロジックは、電子メールユーザインターフェースディスプレイ上に表示され、対応するマップ機能を対話型マップディスプレイ上で実行するために各々が作動される、ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータのセットを生成し、電子メール読み込みロジックは、対応するマップ機能を実行するために、所与のマップ機能アクチュエータのユーザ作動に基づいて、位置情報ソースによって公開されるインターフェースと対話する。
【0107】
[00121] 実施例3は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、電子メール読み込みロジックは、作動されたときに位置情報に基づいて対話型マップディスプレイ上の位置マーカを表示するように対話型マップディスプレイを制御する、位置マーカアクチュエータを、マップ機能アクチュエータのセットのうちの1つとして生成する。
【0108】
[00122] 実施例4は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、電子メール読み込みロジックは、
[00123] 対話型マップディスプレイの選択可能プレビューとして対話型マップディスプレイの選択可能表現を生成し、対話型マップディスプレイの選択可能プレビューを、その上に表示された位置マーカと共に、作成ペイン上のメッセージコンテンツと合致した位置電子メールメッセージ内に統合する、マップディスプレイ統合ロジックを備える。
【0109】
[00124] 実施例5は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、マップ機能アクチュエータのセットは、各々が追加の位置ベース情報のソースに対応する複数の異なるアクチュエータを備え、電子メール読み込みロジックは、
[00125] 追加の位置ベース情報を、作成ペイン上のメッセージコンテンツおよび対話型マップディスプレイの選択可能プレビュー上と合致した位置電子メールメッセージに統合する、追加の情報統合ロジックを備える。
【0110】
[00126] 実施例6は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、
[00127] 対話型マップディスプレイ上の位置マーカに対応する位置情報を識別するために対話型マップディスプレイにアクセスし、位置マーカに対応する位置情報に基づいて日程を示す日程レコードを生成する、日程生成ロジックをさらに備える。
【0111】
[00128] 実施例7は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、日程生成ロジックは、
[00129] 日程をパラメータ化するためのパラメータを入力するために作動されるパラメータ入力機構を生成する、パラメータ処理システムを備え、日程生成ロジックはパラメータに基づいて日程レコードを生成する。
【0112】
[00130] 実施例8は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、日程生成ロジックは、
[00131] 日程レコードを修正するために作動されるユーザ作動可能修正アクチュエータを生成する、修正構成要素を備える。
【0113】
[00132] 実施例9は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置統合システムは、
[00133] 対話型マップディスプレイを生成するために、位置統合システムの機能をアクティベートするためのアクティベート入力を検出する、位置機能検出ロジックを備える。
【0114】
[00134] 実施例10は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置機能検出ロジックは、作成ペイン上に位置アクチュエータを表示するように電子メールシステムを制御し、位置機能検出ロジックは、
[00135] 作成ペイン上での位置アクチュエータのユーザ作動を検出する、ユーザ入力検出器を備える。
【0115】
[00136] 実施例11は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置機能検出ロジックは、
[00137] 電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツの言語コンテンツに基づいてアクティベート入力を検出する、自動検出器を備える。
【0116】
[00138] 実施例12は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置統合システムは、
[00139] 位置情報を検出する位置検出ロジックを備える。
【0117】
[00140] 実施例13は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置検出ロジックは、
[00141] 位置情報として位置統合システムの現在位置を検出する、現在位置検出器を備える。
【0118】
[00142] 実施例14は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピューティングシステムであり、位置検出ロジックは、
[00143] 位置入力機構を表示し、位置情報を取得するために位置入力機構のユーザ作動を検出する、ユーザ入力済み位置検出器を備える。
【0119】
[00144] 実施例15は、コンピュータ実装方法であり、
[00145] 電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを受信および表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成すること、
[00146] 位置情報を受信すること、
[00147] 位置情報に基づいて対話型マップディスプレイを生成すること、および、
[00148] 位置電子メールメッセージを生成するために、対話型マップディスプレイの選択可能表現を作成ペインに読み込むように電子メールシステムを制御することであって、対話型マップディスプレイの選択可能表現は位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能である、制御すること、
を含む。
【0120】
[00149] 実施例16は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピュータ実装方法であり、
[00150] 電子メールユーザインターフェースディスプレイ上に表示され、対応するマップ機能を対話型マップディスプレイ上で実行するために各々が作動される、ユーザ作動可能マップ機能アクチュエータのセットを生成すること、
[00151] 所与のマップ機能アクチュエータの作動を検出すること、
[00152] 所与のマップ機能アクチュエータのユーザ作動に基づいて、位置情報ソースによって公開されるインターフェースにアクセスすること、および、
[00153] 対応するマップ機能を実行すること、
をさらに含む。
【0121】
[00154] 実施例17は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピュータ実装方法であり、マップ機能アクチュエータのセットを生成することは、
[00155] マップ機能アクチュエータのセットのうちの1つとして、位置マーカアクチュエータを生成すること、
[00156] 位置マーカアクチュエータの作動を検出すること、および、
[00157] 位置情報に基づいて対話型マップディスプレイ上に位置マーカを表示するように、対話型マップディスプレイを制御すること、
を含む。
【0122】
[00158] 実施例18は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピュータ実装方法であり、作成ペインに読み込むように電子メールシステムを制御することは、
[00159] 対話型マップディスプレイの選択可能プレビューとして、対話型マップディスプレイの選択可能表現を生成すること、および、
[00160] その上に位置マーカが表示された対話型マップディスプレイの選択可能プレビューを、作成ペイン上のメッセージコンテンツと合致した位置電子メールメッセージに統合すること、
を含む。
【0123】
[00161] 実施例19は、前の例のうちのいずれかまたはすべてのコンピュータ実装方法であり、
[00162] 対話型マップディスプレイ上の位置マーカに対応する位置情報を識別するために、対話型マップディスプレイにアクセスすること、および、
[00163] 位置マーカに対応する位置情報に基づいて、日程を示す日程レコードを生成すること、
をさらに含む。
【0124】
[00164] 実施例20は、コンピューティングシステムであり、
[00165] 電子メールメッセージ内のメッセージコンテンツを受信および表示する作成ペインを伴う電子メールユーザインターフェースディスプレイを生成する、電子メール(eメール)システムと、
[00166] 位置情報を受信し、位置情報に基づいて対話型マップディスプレイを生成する、位置統合システムと、
[00167] 作動されたときに位置情報に基づいて対話型マップディスプレイ上の位置マーカを表示するように対話型マップディスプレイを制御する、位置マーカアクチュエータを生成するように、電子メールシステムを制御する、電子メール読み込みロジックであって、電子メール読み込みロジックは、位置電子メールメッセージを生成するために作成ペイン上のメッセージコンテンツと合致した、その上に位置マーカが表示された対話型マップディスプレイの選択可能表現を作成ペインに読み込むように構成され、対話型マップディスプレイの選択可能表現は位置電子メールメッセージの受信者によって選択可能である、電子メール読み込みロジックと、
を備える。
【0125】
[00168] 本主題を構造的特徴および/または方法論的作用に特有の言い回しで説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義された本主題は、必ずしも前述の特定の特徴または作用に限定されないことを理解されよう。むしろ、前述の特定の特徴および作用は、特許請求の範囲を実装する例示の形として開示される。