(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】デバイス管理サーバー、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/10 20220101AFI20221205BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20221205BHJP
G06F 8/65 20180101ALI20221205BHJP
G06F 8/61 20180101ALI20221205BHJP
【FI】
H04L67/10
G06F3/12 330
G06F3/12 318
G06F8/65
G06F8/61
(21)【出願番号】P 2019033873
(22)【出願日】2019-02-27
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西川 智
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-234668(JP,A)
【文献】横山哲也,最新Windows Serverで学ぶ サーバOS入門,NETWORK magazine 第13巻 第7号 ,日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2008年07月01日,第13巻,第7号,pp.136-143
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06F 3/12
G06F 8/65
G06F 8/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションの情報と、プロダクトキーによる管理が行われていない第2アプリケーションの情報と、を管理するデバイス管理サーバーであって、
プロダクトキーを指定することで選択できる該プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第1タスクを作成する第1作成手段と、
プロダクトキーを指定することなく選択された第2アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第2タスクを作成する第2作成手段と、
前記第2タスクが実行された場合に、対象となるネットワークデバイスにインストール済みの第2アプリケーションのバージョン情報を取得する取得手段と、
前記取得されたバージョン情報に基づき、より新しいバージョンの第2アプリケーションを前記対象となるネットワークデバイスに配信するよう制御する配信手段と、を有することを特徴とするデバイス管理サーバー。
【請求項2】
前記第1タスクの作成よりも前に、プロダクトキーを指定することで第1アプリケーションが設定されている、該第1タスクの作成に用いるテンプレートを作成して、保存する保存手段を有することを特徴とする請求項1に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項3】
前記第2作成手段は、第2アプリケーションを最新の状態を維持するかユーザーに選択を問い合わせるUIを表示し、最新状態を維持する場合は、第2タスクを定期的に実行するとして作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項4】
前記第2作成手段は、第2タスクの実行スケジュールの選択をユーザーに問い合わせるUIを表示することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項5】
第2作成手段は、前記ネットワークデバイスに配信が可能な第2アプリケーションを一覧表示し、ユーザーに配信の対象とする第2アプリケーションの選択を問い合わせるUIを表示することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項6】
第2作成手段は、前記ネットワークデバイスに配信する第2アプリケーションの種別の選択をユーザーに問い合わせるUIを表示することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項7】
第2作成手段は、前記ネットワークデバイスが第2アプリケーションを取得する取得方法の選択をユーザーに問い合わせるUIを表示することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項8】
前記第2タスクに、前記取得方法として前記ネットワークデバイスが直接取得する取得方法が設定された場合は、前記配信手段は、第2アプリケーションに関する情報を前記ネットワークデバイスに配信することを特徴とする請求項7に記載のデバイス管理サーバー。
【請求項9】
プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションの情報と、プロダクトキーによる管理が行われていない第2アプリケーションの情報と、を管理するデバイス管理サーバーの制御方法であって、
プロダクトキーを指定することで選択できる該プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第1タスクを作成する第1作成工程と、
プロダクトキーを指定することなく選択された第2アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第2タスクを作成する第2作成工程と、
前記第2タスクが実行された場合に、対象となるネットワークデバイスにインストール済みの第2アプリケーションのバージョン情報を取得する取得工程と、
前記取得されたバージョン情報に基づき、より新しいバージョンの第2アプリケーションを前記対象となるネットワークデバイスに配信するよう制御する配信工程と、を有することを特徴とするデバイス管理サーバーの制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載のデバイス管理サーバーの制御方法をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置などのネットワークに接続されたデバイスを管理するデバイス管理サーバー、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタや複合機等の画像形成装置等のデバイスの稼働情報等のデータをネットワークを介して取得し、管理するデバイス管理サーバーを含んだデバイス管理システムが知られている。
近年、管理対象のネットワークデバイスの増加や、デバイス管理サーバーのコスト削減やメンテナンス性の観点から、一台のデバイス管理サーバーで管理するデバイスの台数規模が増大してきている。このデバイス管理システムにおけるデバイス管理サーバーは、ネットワークデバイスにアプリケーションをインストールすることも可能である。また、アプリケーションとともに必要なライセンスを合わせてネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスでインストール処理を行うことが一般的である。
また、デバイス管理システムでは、事前に、実行する動作の手順であるテンプレートを作成、そのテンプレートを元に実際に処理を行う日時、デバイスを指定したタスクを作成するのも一般的である。
アプリケーションのインストールにおいては、事前にソフトウェア管理システムにアクセスし、購入用の識別子(以下「プロダクトキー」という。)を基にアプリケーションの情報を取得し、テンプレートにその情報を保存する。タスク実行時には、テンプレートに保存されたアプリケーションの情報の基づき、ソフトウェア管理システムにアクセスして、該アプリケーションを取得し、インストールを行っていた。
さらに、デバイス管理システムによっては、事前にアプリケーション自体の登録を行うものもあった。
特許文献1では、デバイス側に利用可能なアプリケーションを表示し、アプリケーションのインストールを含むアプリケーションコマンドを実行可能とする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の該デバイス管理システムは、アプリケーションをインストールする際、プロダクトキーに紐付くアプリケーション、バージョン情報を含むテンプレートを事前に作成してインストールする形態となっていた。そのため、従来のデバイス管理システムでは、ネットワークデバイスから直接インストールしたアプリケーション(以下「パネルアプリケーション」という。)を最新の状態に更新したり、最新の状態を保持したりする管理ができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本願発明は以下の構成を備える。
プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションの情報と、プロダクトキーによる管理が行われていない第2アプリケーションの情報と、を管理するデバイス管理サーバーであって、プロダクトキーを指定することで選択できる該プロダクトキーに紐付く第1アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第1タスクを作成する第1作成手段と、プロダクトキーを指定することなく選択された第2アプリケーションを、ネットワークデバイスに対して配信するための第2タスクを作成する第2作成手段と、前記第2タスクが実行された場合に、対象となるネットワークデバイスにインストール済みの第2アプリケーションのバージョン情報を取得する取得手段と、前記取得されたバージョン情報に基づき、より新しいバージョンの第2アプリケーションを前記対象となるネットワークデバイスに配信するよう制御する配信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ネットワークデバイスから直接パネル操作によりインストールしたアプリケーションであってもソフトウェア管理システム上に存在する最新バージョンにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施例のデバイス管理システムの構成を示す模式図。
【
図3】デバイス管理サーバーのソフトウェアのモジュール構成を示すブロック図。
【
図5】従来のアプリケーションのインストールに係るシーケンス図。
【
図7】実施例のアプリケーションのインストールに係るシーケンス図。
【
図10】実施例のテンプレート作成に関するフローチャート。
【
図11】実施例のタスク実行に関するフローチャート。
【
図12】他の実施例のタスク作成に関するフローチャート。
【
図13】別の実施例のテンプレート作成に関するフローチャート。
【
図14】また別の実施例のテンプレート作成に関するフローチャート。
【
図15】そのほかの実施例のテンプレート作成に関するフローチャート。
【
図16】そのほかの実施例のタスクの実行に関するフローチャート。
【
図17】別の実施例のアプリケーションのインストールに係るシーケンス図。
【
図19】また別のアプリケーションのインストールに係るシーケンス図。
【
図20】そのほかのアプリケーションのインストールに係るシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
● デバイス管理システムの構成
図1は、本発明の実施例を示すデバイス管理システムの構成例を示す模式図である。
デバイス管理サーバー1000、複数のネットワークデバイス2000及びソフトウェア管理システム4000は、互いにLAN及びインターネットなどの通信回線3000により接続されている。
デバイス管理サーバー1000は、ネットワークデバイス2000を管理するために、
図3に示すデバイス管理部30、アプリケーション配信管理部31、テンプレート情報管理部320、UI制御部310が稼働するサーバーである。
ネットワークデバイス2000は、例えば多機能複合機(MFP)であり、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際のシートに印刷を行う。また、スキャナを介して原稿を読み取り、コピーを行ったり、画像データに変換しEmailなどで送信したりする機能も持っている。もちろん、ネットワークデバイス2000は、スキャン機能やコピー機能を持たない単機能のプリンタでもよい。また、ネットワークデバイス2000にアプリケーションをインストールし、機能を追加することも可能である。また、ネットワークデバイスは、MFP等に限定されず、ネットワークカメラ、各種ネットワーク家電、医療機器等の各種IoTデバイスでもよい。
パネルアプリケーションも管理するソフトウェア管理システム4000はネットワークデバイス2000へアプリケーションをインストールするためのソフトウェアを管理するシステムである。そして、ソフトウェア管理システム4000は、例えばアプリケーション管理サーバー及びライセンス管理サーバーよりなる。
なお、デバイス管理サーバー1000及びソフトウェア管理システム4000を構成するこれらの機器は、1台の装置で構成されていてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。デバイス管理サーバー1000及びソフトウェア管理システム4000は、クラウドサーバ等で構成されていてもよい。例えば、ソフトウェア管理システム4000は、パブリッククラウドサービス等を利用して構築することも可能である。
【0009】
● デバイス管理サーバーのハードウェア構成
図2は、デバイス管理サーバー1000を構成する情報処理装置のハードウェア構成を示している。
CPU10は、RAM12をワークエリアとして、ROM11及びHDD19に格納されたOSやデバイス管理ソフトウェアなどの各種プログラムを実行する。また、情報処理装置の各構成要素はシステムバス13を介して接続される。また、情報処理装置は、ディスクコントローラ18、CD-ROM、DVD、磁気テープ、ICメモリカード等の記憶媒体をマウント可能なディスクドライブ20、ビデオカード(VC)14、表示装置(CRT)15を備える。また、情報処理装置は、キーボードコントローラ16、キーボード17やマウス等のポインティングデバイス(不図示)を備える。その外、情報処理装置は、ネットワークインタフェースボード(NIC)21を介し、通信回線3000上の機器とのデータ通信を行う。
【0010】
● デバイス管理サーバーのソフトウェア構成
図3は、デバイス管理サーバー1000上で動作するデバイス管理部30、アプリケーション配信管理部31、UI制御部310、テンプレート情報管理部320等のソフトウェアのモジュール構成例である。このモジュール構成の例は、デバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される後述される処理の主体となるものである。
デバイス管理部30は、デバイス探索部32、タスク管理部33、デバイスデータ保管部34から構成される。
アプリケーション配信管理部31は、アプリケーションデータ管理部35、インストール管理部36、ライセンス管理部37、アプリケーションデータ保管部38、ライセンスデータ保管部39から構成される。
テンプレート情報管理部320は、テンプレート管理部321、テンプレートデータ保管部322から構成される。
UI制御部310は、デバイス管理部30、アプリケーション配信管理部31、テンプレート情報管理部320のUI制御を司る。また、UI制御部310は、Webベースのアプリケーションとして実現も可能であり、その場合には、Webブラウザを介しての利用が可能である。
【0011】
(1)デバイス管理部
タスク管理部33は、デバイス探索部32やインストール管理部36が生成し、デバイスデータ保管部34に保管されたタスクの実行機能を有する。また、タスク管理部33は、タスクに設定されたスケジュールに応じて、デバイス探索部32またはインストール管理部36に、タスク実行を指示する。
デバイス探索部32のタスクの一例としては、SNMP、IP Broadcast、SLP/Multicast等によるネットワークデバイス2000に対するデバイス探索機能がある。その際、デバイス探索部32は、ネットワークデバイス2000に対して任意のタイミングで探索を行う。
そして、デバイス探索部32は、LAN等の通信回線3000を介して、MIB(Management Information Base)といったデバイス情報を取得/変更する機能を有する。また、デバイス探索部32は、デバイス探索の結果として、デバイス名、製品名、及びIPアドレス等のデバイス情報を取得し、デバイスデータ保管部34へ保存する。
デバイスデータ保管部34は、データベース等のデータ記録媒体であり、デバイスリスト等のテーブルデータが保存される。
【0012】
(2)アプリケーション配信管理部
アプリケーションデータ管理部35は、ソフトウェア管理システム4000から取得した情報、アプリケーションを管理し、アプリケーションデータ保管部38に保存する。
インストール管理部36は、インストール指示を受けて、アプリケーションをネットワークデバイス2000にインストールするためのコマンドの作成、処理を実行する。
ライセンス管理部37は、ソフトウェア管理システム4000から取得した情報、ライセンスを管理し、ライセンスデータ保管部39に保存する。
(3)テンプレート情報管理部
テンプレート管理部321は、作成されたテンプレート情報を管理し、そのデータをテンプレートデータ保管部322に保存する。
【0013】
● デバイスのソフトウェア構成
図4は、ネットワークデバイス2000上で動作するアプリケーション制御部40のソフトウェア構成例である。
ネットワークデバイス2000はソフトウェアモジュールとして、動的にインストール可能な複数のアプリケーション群を管理するためのアプリケーション管理部43を有する。各種機能を実現するアプリケーション41、42は、このアプリケーション管理部43の管理下で動作する。
アプリケーションインストーラ44により、アプリケーションがデバイスに組み込まれるのに応答して、アプリケーション管理部43はアプリケーション41、42を管理対象として追加する。さらにネットワークデバイス2000内からアプリケーションプログラムが削除されるのに応答して、アプリケーション管理部43はアプリケーション41、42を管理対象から外すことができる。
アプリケーション41,42はネットワークデバイス2000と協働して各種機能をユーザーに提供する。例えば、画像の加工、圧縮を行うアプリケーション、印刷制限などの部門管理を行うアプリケーション、アプリケーションの一部として組み込まれるプラグインモジュールなどを例としてあげることができる。また、ネットワークデバイス2000の遠隔管理を行うアプリケーション、ネットワークデバイス2000のフィニッシャなどのユニットを制御して製本を行わせるアプリケーション、特定の文書データの変換・解析アプリケーション等も一例である。さらに、いわゆるワープロソフトのような文書作成プログラム、スケジュール管理プログラム、表計算プログラム、データベース管理プログラム、さらにはインターネットを介したプリントサービスを実現するためのサーバプログラムなども一例である。
【0014】
● 従来のアプリケーションのインストールシーケンス
図5はプロダクトキーに紐付く指定アプリケーションのインストールシーケンスである。
まず、ソフトウェア管理システムでは、アプリケーションの登録を行う。ここでは、アプリケーションとその名称、バージョン、識別子(以下「ID」という。)等の情報が登録される。また、そのアプリケーションの商品用にプロダクトキーとそのアプリケーションが紐付けされている。
以下、デバイス管理サーバー1000からアプリケーションをインストールするシーケンスについて説明する。
【0015】
まず、テンプレートの作成、及びそれに基づくタスクの作成について、
図5(a)、
図6を参照して説明する。
(テンプレートの作成)
まず、テンプレートの作成(500)を行う。このテンプレートは、後のタスクの実行において処理される内容をまとめた指示書にあたる。テンプレート作成の詳細について次に説明する。
最初に、アプリケーションの一覧取得(501)を行う。
アプリケーションの一覧取得のステップでは、まず、デバイス管理サーバー1000は、プロダクトキーをソフトウェア管理システム4000へ送信(502)し、その応答としてアプリケーション名、バージョン、IDを取得し(503)、UI上に表示を行う。プロダクトキーに紐付いたアプリケーションが複数ある場合、例えば
図6(a)のように複数のアプリケーション情報の表示がUI上になされる。
続いて、ユーザーはUI上に表示されているアプリケーションの中から、インストールするアプリケーション、バージョンを選択する(504)。そして不図示のUI上でそのアプリケーションに対する動作の選択(505)を行う。動作とは、例えば、インストール、アンインストール等である。そして、それら動作に関するテンプレートが保存される(506)。テンプレート作成のUI例を
図6(a)に示す。テンプレート名のカラムには、テンプレートの名前を、プロダクトキーのカラムには、ユーザーにより入力されたプロダクトキーが、情報取得のボタンを押下することにより表示窓に紐付いたアプリケーションが表示される。
【0016】
(タスクの作成)
デバイス管理サーバー1000が処理を行う為のタスクの作成(507)を行う。タスクの作成では数項目の選択を行う。
まず、テンプレートの選択(508)である。事前に複数のテンプレートが作成されている場合もあり、所望するアプリケーションインストールのテンプレートを選択する(例えば
図6(b))。
次にデバイスの選択(509)で、インストールするデバイスを選択する(例えば
図6(c))。複数のデバイスを選択することも可能である。
続いて、スケジュールの選択(510)を行う。ここで、タスクを実行する日時や定期的に行うかを選択する(例えば
図6(d))。
その後、タスクの保存(511)を行う。
【0017】
(タスクの実行)
次に、タスクの実行のシーケンスについて、
図5(b)を参照して説明する。
スケジュールされた日時になると、タスクが実行(521)される。
デバイス管理サーバー1000は、まずタスクに記述されているネットワークデバイス2000に対して、アプリケーションのIDを送信(522)し、ネットワークデバイス2000に既に該アプリケーションがインストール済かどうか確認を行う(523)。ここで、未インストールであれば、ネットワークデバイス2000からその旨の戻り値があり(524)、デバイス管理サーバー1000は、ソフトウェア管理システム4000にアプリケーションのIDを送信する(525)。
ソフトウェア管理システム4000は、その応答としてデバイス管理サーバー1000にアプリケーションを配信する(526)。それを受けたデバイス管理サーバー1000は、ネットワークデバイス2000にアプリケーションを配信するとともに、インストール指示を行う(527)。指示を受けたネットワークデバイス2000は、そのアプリケーションのインストール(528)を実行し、デバイス管理サーバー1000にインストール終了を通知し(529)、終了する。
【実施例1】
【0018】
● デバイス管理システムにおけるソフトウェア管理処理フロー
図7~
図18は本発明を特徴づけるデバイス管理システムにおけるソフトウェア管理処理フローを示した図である。これらを用いて本発明の処理フローを説明する。
図10~
図16は、本発明の各実施例のフローチャートである。なお、これらのフローチャートに示す処理は、
図1に示したデバイス管理サーバー1000が処理を行う。
なお、S1001等のSはステップを示し、各ステップは、CPU10がHDD19、ROM11等より制御プログラムをRAM12にロードして実行することで実現される。
【0019】
デバイス管理システム上でネットワークデバイス2000を管理対象とするために、ネットワークデバイス2000をネットワーク上で検索する。この検索のアルゴリズムには例えばSNMP等があるが、これに限らない。
図10、
図11で示すフローチャートを用いて、デバイス管理サーバー1000での本発明のアプリケーションインストール処理について説明する。ここでは
図7の運用ケースを用いながら、本処理を説明する。なお、
図10、
図11で示す処理は、CPU10がデバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される。
【0020】
● アプリケーションのインストール
(テンプレートの作成)
デバイス管理サーバー1000ではアプリケーションのインストールをする時、先に説明したように、まずテンプレートの作成を行う。その後のタスクの作成において、テンプレートが選択され、スケジュールに従い、該タスクが実行される。
テンプレートの作成処理フローについて、
図10を参照し,説明する。
まず、S1001で、テンプレート管理部321が、UI制御部310経由でユーザーからの任意のアプリケーションの[プロダクトキー]の入力か、[パネルアプリケーション]の動作指示かの選択をテンプレート作成画面(例えば
図8)より受け付ける。それにより、対象アプリケーションの種類が決定される。
S1002で、テンプレート管理部321は、S1001で[パネルアプリケーション]の動作指示が選択されたか否かを判定する。[パネルアプリケーション]の動作指示が選択されていれば、S1006に進み、[プロダクトキー]入力が選択されていれば、S1003に進む。
S1003で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのプロダクトキーの入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションのためのプロダクトキーを決定する。
S1004で、テンプレート管理部321は、入力されたプロダクトキーをソフトウェア管理システム4000に送信し、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1005で、テンプレート管理部321は、S1004で取得したアプリケーション情報に基づき、プロダクトキーに紐付いた選択可能なアプリケーション情報を、UI制御部310を介してテンプレート作成画面(
図6(a))に表示する。そして、ユーザーからの選択入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションを決定し、S1006に進む。
S1006で、テンプレート管理部321は、UI制御部310を介してユーザーが選択したインストール等の動作の選択状態を保持する。
最後に、テンプレートが保存される。
その後、従来のアプリケーションのインストールシーケンス(
図5)同様、タスクの作成が行われ、スケジュールされた日時にタスクが実行される。
【0021】
(タスクの実行)
図11を参照し、タスクの実行の処理フローについて説明する。
S1101で、インストール管理部36は、テンプレートデータ保管部322より取得したテンプレートが、パネルアプリケーションの更新か否かを判定する。パネルアプリケーションの更新テンプレートを使用したタスクの場合、S1102に進む。プロダクトキーによる指定バージョンのインストールの場合、S1103に進む。
S1102で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、パネルアプリケーション情報の取得依頼を送信し、その応答としてパネルアプリケーション情報を取得する。
S1103で、インストール管理部36は、ネットワークデバイス2000に対して、S1102で取得した情報であるパネルアプリケーションのIDを送信する。そして、ネットワークデバイス2000にインストール済みのパネルアプリケーション情報の取得を行う。
また、先のS1101で、テンプレートがパネルアプリケーションの更新でないと判定されている場合は、指定アプリケーションのIDを送信し、ネットワークデバイス2000にインストール済みの指定アプリケーション情報の取得を行う。
続くS1104で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1103で取得した実際にネットワークデバイス2000にインストール済みのパネルアプリケーションのIDを送信する。そして、インストール済みのパネルアプリケーション情報の取得を行う。このパネルアプリケーション情報には、アプリケーションのバージョン情報も含まれている。
また、先のS1101で、テンプレートがパネルアプリケーションの更新でないと判定されている場合、指定アプリケーションの情報取得になる。
続くS1105で、インストール管理部36は、テンプレートデータ保管部322より取得したテンプレートが、パネルアプリケーションの更新か否かを判定する。パネルアプリケーションの更新テンプレートを使用したタスクの場合は、S1106に進み、プロダクトキーによる指定バージョンへのインストールの場合は、S1107に進む。
【0022】
#パネルアプリケーション更新の場合#
この場合、既にS1103でネットワークデバイス2000のインストール情報を、S1104でアプリケーション情報を取得済みである。
S1106では、インストール管理部36は、これら取得済みの情報に基づき、ネットワークデバイス2000に最新のパネルアプリケーションがインストール済みか否かを判定する。最新バージョンがインストール済みの場合は、その旨をUI制御部310経由でUI上に表示し本処理を終了する。一方、最新バージョンがインストールされていないと判定された場合は、S1108へ進む。
S1108で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1104より取得した最新パネルアプリケーションのIDを送信し、パネルアプリケーションを取得、アプリケーションデータ保管部38に保存する。そして、S1110に進む。
【0023】
#プロダクトキーによる指定アプリケーションの更新の場合#
S1107で、インストール管理部36は、S1103とS1104で取得済みのインストール情報とアプリケーション情報に基づき、ネットワークデバイス2000に指定バージョンのアプリケーションがインストール済みか否かを判定する。インストール済みの場合は、その旨をUI制御部310経由でUI上に表示し本処理を終了する。インストールされていない場合、S1109へ進む。
S1109で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1104より取得した指定のアプリケーションのIDを送信し、アプリケーションを取得し、アプリケーションデータ保管部38に保存する。そしてS1110に進む。
S1110で、インストール管理部36は、先に(S1108又はS1109)で取得したアプリケーションと、ライセンス管理部37で取得したライセンスファイルを使用し、ネットワークデバイス2000に対しアプリケーションのインストール指示を行う。
これら一連の動作により、テンプレート作成時にパネルアプリケーションの最新バージョンでのインストールでの選択肢を設け、タスク実行時に、取得可能な最新バージョンでのアプリケーションのインストールをすることができる。
【0024】
以上の処理フローにおけるパネルアプリケーションの更新インストール動作について、
図10と
図7のシーケンス図を用いて補足説明をする。
図7は、
図5で示したアプリケーションのインストールシーケンスを本実施例に即して記載した例である。
アプリケーションのテンプレート作成時、S1001において、
図8で示すUIが(表示部に)表示され、プロダクトキーによるアプリケーションか、パネルアプリケーションの動作に関するものかが選択可能(701)となる。
図8の例では、パネルアプリケーションが選択(S1002)されているので、S1006に進む。
S1006において、動作選択(702)が行われる。インストール、アンインストール等の動作を選択可能であるが、ここでは、動作として、インストールが選択され、テンプレートが保存されるものとする。そしてその後、このテンプレートを使用し、先に例示した
図6(b),(c),(d)のようにデバイス、スケジュールを選択、タスクが作成されたとする。
スケジュールされた日時に、デバイス管理サーバー1000は、該タスクを実行する。
図11のS1101、S1102で、ソフトウェア管理システム4000と通信することにより、ネットワークデバイス2000にインストール可能なパネルアプリケーションの情報(例えばID0001,ID0002)を取得する(721、722)。デバイス管理サーバー1000は、S1103~S1106で、ネットワークデバイス2000のインストール状況の確認、インストール済みのパネルアプリケーション情報の取得、最新バージョンがインストール済みかの確認を行う(723~728)。ここでは、ネットワークデバイス2000にはID0001:v1.0がインストールされていて、取得した最新バージョンがID0001:v1.1とする。この場合、最新がインストールされていないと判断され、S1108において、最新バージョンのアプリケーションの取得が行われる(729~730)。続くS1110においてアプリケーションのインストール指示、インストールが行われる(731~732)。
これにより、ネットワークデバイス2000にインストール済みのパネルアプリケーションの最新バージョンをタスク実行時にインストールすることが可能となる。
【実施例2】
【0025】
実施例1では、タスクの作成において、ユーザーがタスクの実行スケジュールを設定した。実施例2は、パネルアプリケーションのインストールについてのテンプレートを指定したタスクを作成した時に、スケジュールを自動的に定期タスクとするものである。そして、定期タスクとすることによりアプリケーションを常に最新バージョンの状態に維持することができる。
以下、実施例2の処理フローを、
図9のUI例と共に、
図12のフローチャートを用いて説明する。なお、
図12で示す処理は、CPU10がデバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される。
【0026】
(タスクの作成)
S1201で、タスク管理部33は、UI制御部310経由で、テンプレート選択画面においてユーザーが実行するテンプレートの選択を受付ける。
S1202で、タスク管理部33は、S1201で選択されたテンプレートがパネルアプリケーションの更新テンプレートかを判定する。パネルアプリケーションの更新テンプレートと判定された場合は、S1203に進み、そうでない場合は、S1206へ進む。
S1203で、タスク管理部33は、UI制御部310経由で、最新の状態を維持するかの確認UI(例えば
図9(a))を表示する。
続くS1204で、タスク管理部33は、UI制御部310経由で、S1203で表示されたUI上で最新バージョンの状態に維持するかが選択されたかを判定する。最新状態に維持する(例えば
図9(a)のUIで[はい(Y)]が押下された。)と判定された場合は、S1205に進み、そうでない場合は、S1206へ進む。
【0027】
S1205で、タスク管理部33は、UI制御部310経由でタスクを定期的に実行するためにスケジュール設定UIを表示し、定期的に実行することの入力を促す(例えば
図9(b))。この例では、毎月1日00時にこのタスクを行うスケジュール設定例である。ここでは、定期タスク以外を選択できないようにしてもよい。また、ここではスケジュール間隔を毎月としているが、この間隔は設定ファイル等で変更可能とすることや、以前に設定を行ったスケジュール間隔を保持することも可能である。また、自動的に設定されるため、スケジュール設定の表示を行わないことも可能である。そして、スケジュールを定期タスクに設定し、S1207に進む。
一方、S1204で、最新バージョンの状態に維持しないと判定された場合及びS1202において、パネルアプリの更新テンプレートでないと判断された場合は、S1206に進む。
S1206において、タスク管理部33は、UI制御部310経由で、スケジュール選択画面を表示し、ユーザーにスケジュールの入力を求める(例えば
図6(d))。ユーザーが入力したスケジュールを決定し、S1207に進む。
S1207において、タスク管理部33は、UI制御部310経由で、デバイス選択画面(例えば
図6(c))を表示し、ユーザーに入力を促することにより実行するデバイスを選択・決定する。そして、タスクが保存される。
これら一連の動作により、タスク作成において、パネルアプリケーションのインストールのテンプレートと判定した場合、スケジュールを自動的に定期タスクとし、パネルアプリケーションを常に最新バージョンの状態に維持することができる。
なお、上記の例では、
図9(a)で示すUIを表示しているが、この確認をせず、テンプレートの動作確認時に選択をさせる、もしくは、パネルアプリケーションの更新テンプレートの判定のみで、定期タスクとすることも可能である。
【実施例3】
【0028】
実施例1、2ではデバイス毎にソフトウェア管理サーバー4000に登録されているインストール可能なパネルアプリケーション全てを更新インストールの対象とした。実施例3は、テンプレート作成時に更新対象のパネルアプリケーションを選択可能とするものである。
以下、
図17、
図18のUI例を参照し、
図13で示すフローチャートを用いて説明する。
なお、
図13で示す処理は、CPU10がデバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される。
全体の処理の流れは、実施例1と同様で、まず、テンプレートの作成を行い、その後のタスクの作成において、テンプレートが選択され、スケジュールが設定されて、タスクが保存される。そして、スケジュールに従い、タスクが実行される。
【0029】
(テンプレートの作成)
S1301において、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからの任意のアプリケーションのプロダクトキーの入力か、パネルアプリケーションの動作指示の選択かをテンプレート作成画面(例えば
図8)より受け付ける。これにより、アプリケーションの種類を決定する。
S1302において、テンプレート管理部321が、S1301でパネルアプリケーションの動作指示が選択されたか否かを判定する。パネルアプリケーションの動作指示が選択されていれば、S1306に進む。プロダクトキーの入力が選択されていれば、S1303に進む。
S1303において、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのプロダクトキーの入力をテンプレート作成画面より受け付け、更新対象とするアプリケーションのためのプロダクトキーを決定する。
S1304において、テンプレート管理部321は、入力されたプロダクトキーをソフトウェア管理システム4000に送信し、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1305において、テンプレート管理部321は、S1004で取得した情報に基づき、プロダクトキーに紐付いた選択可能なアプリケーション情報を表示する。そして、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーから更新対象とするアプリケーションの選択入力をテンプレート作成画面より受け付け、更新対象とするアプリケーションを決定する。
【0030】
一方、パネルアプリケーションの動作指示の場合は、
S1306において、テンプレート管理部321は、パネルアプリケーション情報取得の指示をソフトウェア管理システム4000に送信し、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1307で、テンプレート管理部321は、S1306で取得した情報に基づき、選択可能なパネルアプリケーション情報をUI部に一覧表示する。そして、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーから更新対象とするアプリケーションの選択入力をテンプレート作成画面(例えば
図18(a))より受け付け、対象とするアプリケーションを決定する。
S1308では、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由で、ユーザーの選択に従い、対象のアプリケーションの更新インストール等の動作を選択、状態を保持する。
そして、テンプレートが保存される。その後、
図5で示すタスク作成、タスク実行により、選択されたパネルアプリケーションの更新が行われる。
【0031】
図17のシーケンス図及び
図18のUI画面を用い、本処理を補足説明する。
アプリケーションのテンプレート作成時、S1301により、
図8で示すUIが表示され、プロダクトキーによるアプリケーションか、パネルアプリケーションの動作に関するものかが選択可能となる(1701)。ここでは、パネルアプリケーションが選択(S1302)され、S1306に進むものとする。
S1306では、ソフトウェア管理システム4000へパネルアプリケーション列挙指示の送信(1702)を行い、アプリケーション名、IDを取得し、S1307でUI上に表示する処理を行う。ここでは、アプリケーションA,B,Cの情報がソフトウェア管理システム4000からデバイス管理サーバー1000に送信され(1703)、UI上に表示される。これを例示したものが
図18(a)である。ユーザーはその中で、更新するアプリケーションを選択する(1704)。次に、
図5のフロー同様、動作選択、テンプレートの保存が行われ、例えば
図18(a)で示すように、アプリケーションB,Cの更新テンプレートが作成される。
その後、
図5で示す同様シーケンスにより、タスクの作成、タスクの実行が行われ、先に選択されたパネルアプリケーションB,Cの更新が行われることになる。
【実施例4】
【0032】
実施例3ではインストール済みの全ての更新対象とするアプリケーションを個別に選択する例を説明した。実施例4は、対象とするパネルアプリケーションの種別をユーザーに選択させ、ユーザーのアプリケーション管理の利便性を向上を図るものである。これを
図14で示すフローチャートを用いて説明し、
図19、
図18のUI例を用いながら、本処理を補足していく。
なお、実施例1同様、
図14で示す処理は、CPU10がデバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される。
実施例3同様、まずテンプレートの作成を行う。その後のタスクの作成において、選択され、スケジュールに従い、実行される。
【0033】
(テンプレートの作成)
S1401で、テンプレート管理部321は、ユーザーからの任意のアプリケーションのプロダクトキーの入力か、パネルアプリケーションの更新インストール等の動作指示の選択をテンプレート作成画面より受け付け、アプリケーションの種類を決定する。
S1402で、テンプレート管理部321は、S1401でパネルアプリケーションの動作指示が選択されたか否かを判定する。選択されていれば、S1406に進み、プロダクトキーの入力が選択されていれば、S1403に進む。
#プロダクトキーによる指定アプリケーションが選択された場合#
S1403で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのプロダクトキーの入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションのためのプロダクトキーを決定する。
S1404で、テンプレート管理部321は、入力されたプロダクトキーをソフトウェア管理システム4000に送信、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1405で、テンプレート管理部321は、S1404で取得した情報に基づき、プロダクトキーに紐付けられた選択可能なアプリケーション情報を表示する。続いてテンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからの選択入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションを決定する。そしてS1412に進む。
【0034】
#パネルアプリケーションが選択された場合#
S1406で、テンプレート管理部321は、パネルアプリケーション情報取得の指示をソフトウェア管理システム4000に送信、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1407で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのパネルアプリケーションの種別の選択をテンプレート作成画面(例えば
図18(b))より受け付け、アプリケーションの種別を決定する。ここでの種別は無償もしくは有償アプリケーションとする。
S1408で、テンプレート管理部321は、アプリケーション種別が無償アプリケーションか有償アプリケーションかを判定する。無償アプリケーションが選択されていれば、S1409に進み、有償アプリケーションが選択されていれば、S1410に進む。
S1409で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由で、S1406で取得したパネルアプリケーション情報より、無償アプリケーションを表示、選択処理を行う。
S1410で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由で、S1406で取得したパネルアプリケーション情報より、有償アプリケーションを表示、選択処理を行う。
S1411で、テンプレート管理部321は、S1409、S1410で表示したパネルアプリケーションより、UI制御部310経由でユーザーからの選択入力をテンプレート作成画面(
図18(c))より受け付け、アプリケーションを決定する。そしてS1412に進む。
S1412で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由で、ユーザーの選択に従い、インストール等の動作を選択、状態を保持する。
そして、テンプレートが保存される。その後、
図5で示すタスク作成、タスク実行により、選択されたパネルアプリケーションの更新等が行われる。
【0035】
図19のシーケンス図、
図18のUI例を用いながら、本処理を補足する。
実施例3と同様のシーケンス、S1401、S1402、S1406により、ソフトウェア管理システム4000へパネルアプリケーション情報取得の指示送信1901を行い、アプリケーション名、ID、アプリ種別を含む、アプリケーション情報取得する。ここでは、アプリケーションA,B,C,D,E,Fの情報が送信される(1902)。S1407により、
図18(b)で例示するUIが表示され、無償アプリケーションもしくは、有償アプリケーションを列挙するかが選択可能となる(1903)(例えば
図18(b))。ここでは、無償アプリケーションが選択S1408され、S1409に進む。S1409ではS1406で取得したアプリケーション情報より、無償アプリケーションが選択され、アプリケーションD,E,Fの表示がされる(1904)(例えば
図18(c))。ユーザーはその中で、アプリケーションを選択する(1905)。ここでは、無償アプリケーションFが選択される。そして、
図5のフロー同様、動作選択、ここでは、インストールが選択され、テンプレートの保存が行われ、アプリケーションFの更新テンプレートが作成される。
その後、
図5で示す同様シーケンスにより、タスクの作成、タスクの実行が行われ、ユーザーの選択されたパネルアプリケーションFの更新が行われることになる。
また、本実施例ではアプリケーションの種別として、無償アプリケーション、有償アプリケーションの選択としたが、アプリケーションの種別としては、例えば、リリース年による区別や、使用する機能別の種類等そのカテゴリ分けは種々可能である。
【実施例5】
【0036】
実施例1では更新するパネルアプリケーションをデバイス管理システム1000経由でデバイスにインストールするものを説明した。実施例5では、デバイスが直接、ソフトウェア管理サーバー4000にアクセスし、更新インストールする方法について説明する。また、その際、インストールするタイミングをネットワークデバイス2000に送信、ユーザーの所望するタイミングでのインストールを可能とすることで、ユーザーの利便性をさらに向上させるものである。これを
図15、
図16で示すフローチャートを用いて説明し、
図20、
図18のUI例を用いながら、本処理を補足していく。
なお、実施例1同様、
図15、
図16で示す処理は、CPU10がデバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される。
実施例1同様、デバイス管理サーバー1000ではアプリケーションのインストールをする時、先に説明したように、まずテンプレートの作成を行う。その後のタスクの作成において、選択され、スケジュールに従い、実行される。
【0037】
(テンプレートの作成)
以下
図15を参照して、テンプレート作成の処理フローについて説明する。
S1501で、テンプレート管理部321は、ユーザーからの任意のアプリケーションのプロダクトキーの入力か、パネルアプリケーションの更新インストール等の動作指示の選択をテンプレート作成画面より受け付け、アプリケーションの種類を決定する。
S1502で、テンプレート管理部321は、S1501でパネルアプリケーションの動作指示が選択されたか否かを判定する。選択されていれば、S1506に進み、プロダクトキーの入力が選択されていれば、S1503に進む。
#プロダクトキーによる指定アプリケーションが選択された場合#
S1503で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのプロダクトキーの入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションのためのプロダクトキーを決定する。
S1504で、テンプレート管理部321は、入力されたプロダクトキーをソフトウェア管理システム4000に送信、IDを含むアプリケーション情報を取得する。
S1505で、テンプレート管理部321は、S1504で取得した情報に基づき、プロダクトキーに紐付いた選択可能なアプリケーション情報を表示する。続いてテンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからの選択入力をテンプレート作成画面より受け付け、操作するアプリケーションを決定する。そして、S1526に進む。
【0038】
S1506で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由で、ユーザーの選択に従い、更新インストール等の動作を選択、状態を保持する。
S1507で、テンプレート管理部321は、S1501でパネルアプリケーションが選択され、かつ、S1506の動作選択で、インストールが選択されたか否かを判定する。選択されていれば、S1508に進む。選択されていなければ、テンプレート保存に進み終了する。
S1508で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのアプリケーション取得方法をテンプレート作成画面(例えば
図18(d))より受け付け、インストールするアプリケーション取得方法を決定する。
S1509で、テンプレート管理部321は、UI制御部310経由でユーザーからのアプリケーション更新タイミングをテンプレート作成画面(例えば
図18(d))より受け付け、インストールするアプリケーションの更新タイミングを決定する。
そして、テンプレートを保存し終了する。
その後、先のアプリケーションの実施例1同様、タスクの作成が行われ、スケジュールされた日時にタスクの実行が行われる。
【0039】
(タスクの実行)
S1601で、インストール管理部36は、テンプレートデータ保管部322より取得したテンプレートが、パネルアプリケーションの更新か否かを判定する。パネルアプリケーションの更新テンプレートを使用したタスクの場合、S1602に進む。プロダクトキーによる指定バージョンへのインストールの場合、S1603に進む。
S1602で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、パネルアプリケーション情報の取得依頼を送信、パネルアプリケーション情報の取得を行う。
S1603で、インストール管理部36は、ネットワークデバイス2000に対して、S1602で取得した情報であるパネルアプリケーションのIDを送信、ネットワークデバイス2000にインストール済みのパネルアプリケーション情報の取得を行う。このパネルアプリケーション情報には、バージョン情報も含まれている。
先のS1601で、プロダクトキーによる指定バージョンへのインストールであると判定されている場合は、指定アプリケーションのIDを送信、デバイス2000にインストール済みの指定アプリケーション情報の取得を行う。
【0040】
S1604で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1603で取得した実際にデバイス2000にインストール済みのパネルアプリケーションのIDを送信、そのアプリケーション情報の取得を行う。先のS1601で、テンプレートがパネルアプリケーションの更新でないと判定されている場合、指定アプリケーションの情報取得になる。
S1605で、インストール管理部36は、テンプレートデータ保管部322より取得したテンプレートが、パネルアプリケーションの更新か否かを判定する。パネルアプリケーションの更新テンプレートを使用したタスクの場合、S1606に進む。プロダクトキーによる指定バージョンへ更新インストールの場合、S1609に進む。
S1606で、インストール管理部36は、S1603で取得したデバイスのインストール情報と、S1604で取得したアプリケーション情報より、デバイスに最新のパネルアプリケーションがインストール済みか否かを判定する。最新バージョンがインストール済みの場合、その旨をUI制御部310経由で表示し、フローを終了する。最新バージョンがインストールされていない場合、S1607へ進む。
【0041】
S1607で、インストール管理部36は、テンプレートデータ保管部322より取得したテンプレートが、デバイスがアプリケーションを直接、ソフトウェア管理システム4000から取得するかを判定する。そのような設定のテンプレートを使用したタスクの場合、S1608に進む。アプリケーションの入手がデバイス管理サーバー1000経由の場合、S1610に進む。
S1608で、インストール管理部36は、ネットワークデバイス2000に対して、S1602で取得した情報であるパネルアプリケーションのIDやソフトウェア管理システム4000へのアクセス情報、更新タイミングを含む更新指示を送信する。そして、フローを終了する。
S1610で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1604で取得した最新パネルアプリケーションのIDを送信、パネルアプリケーションを取得、アプリケーションデータ保管部38に保存を行う。そしてS1612に進む。
【0042】
既にS1603でネットワークデバイス2000のインストール情報を、S1604でアプリケーション情報を取得済みである。
S1609では、インストール管理部36は、これら取得済みの情報に基づき、ネットワークデバイス2000に指定バージョンのアプリケーションがインストール済みか否かを判定する。インストール済みの場合、その旨をUI制御部310経由で表示し、終了する。インストールされていない場合、S1611へ進む。
S1611で、インストール管理部36は、ソフトウェア管理システム4000に対して、S1604で取得した指定バージョンのアプリケーションのIDを送信、アプリケーションを取得、アプリケーションデータ保管部38に保存を行う。そして、S1612に進む。
S1612で、インストール管理部36は、S1610又はS1611で取得したアプリケーションと、ライセンス管理部37で取得したライセンスファイルを使用し、ネットワークデバイス2000にアプリケーションのインストール指示を行う。そして、フローを終了する。
なお、S1608でネットワークデバイス2000に対して、S1602で取得した情報(パネルアプリケーションのID、ソフトウェア管理システム4000へのアクセス情報、更新タイミングを含む更新指示)を送信した。この場合は、その後、ネットワークデバイス2000は、指定された更新タイミングに、ソフトウェア管理システム4000からアプリケーションを取得、アプリケーションインストーラ44により、アプリケーションがインストールされる。
これら一連の動作により、取得方法やデバイスでの取得タイミングの選択肢を設け、タスク実行時に指定された取得方法、デバイスからの直接取得が選択されている時、指定された取得タイミングでアプリケーションをインストールすることができる。
【0043】
図15,16を用いて説明した処理フローを、
図20のシーケンス図、
図18のUI例を用いながら、補足説明する。
図20は、
図5で示したアプリケーションのインストールシーケンスを本実施例に即して記載した例である。
実施例1と同様のシーケンスにより、S1501により、
図8で例示するUIが表示され、パネルアプリケーションが選択され(S1502)、S1506に進む。
S1506で、動作選択がされる。ここでは、動作選択として、インストールが選択され、次に、S1508取得方法の選択がされる。
図18(d)で例示するUIが表示され、[デバイス管理サーバー経由]のアプリケーション取得か、[デバイスから直接]のアプリケーション取得かの選択が可能である。ここでは、[デバイスから直接]が選択されたとし、次のS1509に進む。S1509では、
図18(d)のUIのように、取得タイミングとして、[即時]、[パネルより指定]、[シャットダウン時]の選択が可能である。ここではデバイスから直接が選択されたとし、テンプレートが保存される。
その後、このテンプレートを使用し、先に例示した
図6(c),(d)のようにデバイス、スケジュールを選択、タスクが作成されたとする。
スケジュールされた日時にタスクが実行され、実施例1同様のシーケンス(S1601、S1602)により、デバイスにインストール可能なパネルアプリケーションの情報(例えばID0001,ID0002)が取得される(721,722)。続いて、デバイスのインストール状況の確認、インストール済みのパネルアプリケーション情報の取得、最新バージョンがインストール済みかの確認が行われる(S1606)(723,724) 。ここでは、ネットワークデバイス2000にはID0001:v1.0がインストールされていて(725)、取得した最新バージョンがID0001:v1.1とする。この場合、最新がインストールされていないと判断され(S1600)(728)、S1607の取得方法の判定がなされる(726,727)。ここでは、先にUI上で設定したように、ネットワークデバイス2000の直接取得と判定され、ネットワークデバイス2000へのインストール指示を行う(S1608)。ID0001:v1のアプリケーション、シャットダウン時の更新タイミング、ソフトウェア管理システムへのアクセス情報が送信される(2001)。
その後、デバイス側にシャットダウン時のタイミング(2002)で、ソフトウェア管理システムへID0001:v1.1の取得指示がなされ(2003)、そのアプリケーションが取得(2004)、インストールされる。インストールが完了すると、ネットワークデバイス2000は、インストールが終了した旨、デバイス管理サーバー1000に通知する(732)。
これにより、更新が必要なパネルアプリケーションID0001の最新バージョンである。V1.1がデバイスのシャットダウン時にダウンロード、インストールが可能となる。
【0044】
(他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。