(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】攪拌要素装置
(51)【国際特許分類】
B01F 27/1123 20220101AFI20221205BHJP
B01F 27/112 20220101ALI20221205BHJP
B01F 27/192 20220101ALI20221205BHJP
B01F 27/90 20220101ALI20221205BHJP
B01F 35/90 20220101ALI20221205BHJP
B01F 27/1122 20220101ALI20221205BHJP
【FI】
B01F27/1123
B01F27/112
B01F27/192
B01F27/90
B01F35/90
B01F27/1122
(21)【出願番号】P 2019561770
(86)(22)【出願日】2018-05-09
(86)【国際出願番号】 EP2018062118
(87)【国際公開番号】W WO2018206710
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2021-01-20
(31)【優先権主張番号】102017110079.2
(32)【優先日】2017-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516384564
【氏名又は名称】エカート リューア- ウント ミッシュテヒニク ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】EKATO Ruehr- und Mischtechnik GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ローン、ニコル
(72)【発明者】
【氏名】ベック、ホルスト
(72)【発明者】
【氏名】シュミット、ラインハルト
【審査官】河野 隆一朗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第00330555(US,A)
【文献】米国特許第07131765(US,B1)
【文献】米国特許第01734632(US,A)
【文献】特開2014-004526(JP,A)
【文献】特開平10-265226(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第1562487(CN,A)
【文献】英国特許出願公告第00411763(GB,A)
【文献】特開平09-192467(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02781254(EP,A1)
【文献】特開2000-140596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 27/00 - 27/96
B01F 35/00 - 35/95
B01J 19/00
C03B 5/18
C08G 8/00
C08G 18/00
Japio-GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の回転軸(14a-e)の周りを回転可能な少なくとも1つの内側攪拌ブレード(10a-e)と少なくとも1つの外側攪拌ブレード(12a-e)とを有する攪拌要素装置であって、少なくとも前記内側攪拌ブレード(10a-e)の攪拌面が、回転軸(14a-e)に対して傾斜しており、
少なくとも前記内側攪拌ブレード(10a-e)は、その全体が、回転軸(14a-e)の周りの部分領域(16a-e)であって、回転軸(14a-e)の軸方向から見て360°未満の扇形をなす、回転軸(14a-e)の周りの円筒領域
(18a-e)の一部分である部分領域(16a-e)内に配置される、攪拌要素装置において、
前記内側攪拌ブレード(10a-e)が、前記回転軸(14a-e)を中心に配置されたスクリュー(34a-e)として少なくとも部分的に形成されることと、
前記内側攪拌ブレード(10a-e)が、前記回転軸(14a-e)に平行な前記内側攪拌ブレード(10a-e)の総延長(36a-e)の少なくとも3倍になるねじ山ピッチを有することと、を特徴とする、攪拌要素装置。
【請求項2】
少なくとも1つの別の内側攪拌ブレード(22a-e)をさらに有し、該内側攪拌ブレード(22a-e)の全体が、
回転軸(14a-e)の周りの別の部分領域(24a-e)内に配置され、別の部分領域(24a-e)が、前記部分領域(16a-e)と重ならない
領域であるとともに、
回転軸(14a-e)の軸方向から見て360°未満の扇形をなす、回転軸(14a-e)の周りの別の円筒領域(26a-e)の一部分であ
ることを特徴とする、請求項1に記載の攪拌要素装置。
【請求項3】
前記回転軸(14a-e)を中心に配置された回転シャフト(20a-e)であって、回転シャフト(20a-e)の長手方向に沿って前記内側攪拌ブレード(10a-e)と少なくとも部分的に接触する回転シャフト(20a-e)を特徴とする、請求項1又は2に記載の攪拌要素装置。
【請求項4】
前記外側攪拌ブレード(12a-e)の全体が、回転軸(14a-e)の周りのさらに別の部分領域(30a-e)
内に配置され、
さらに別の部分領域(30a-e)が、前記部分領域(16a-e)又は前記別の部分領域(24a-e)或いはその両方と重ならない領域であるとともに、回転軸(14a-e)の軸方向から見て360°未満の扇形をなす、回転軸(14a-e)の周りのさらに別の円筒領域(32a-e)の一部分であ
り、前記円筒領域(18a-e)、前記別の円筒領域(26a-e)及び前記さらに別の円筒領域(32a-e)がそれぞれ、回転軸(14a-e)の周りにおいて異なる領域を画定することを特徴とする、請求項
2に記載の攪拌要素装置。
【請求項5】
前記内側攪拌ブレード(10a-e)及び前記外側攪拌ブレード(12a-e)が少なくとも1つの回転動作モードにおいて同一の角速度を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項6】
前記内側攪拌ブレード(10b;10c;10d;10e)及び前記外側攪拌ブレード(12b;12c;12d;12e)が異なる湾曲を有することを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項7】
少なくとも1つの動作状態において、少なくとも部分的に前記外側攪拌ブレード(12a-e)より上に配置された少なくとも1つの表面攪拌ブレード(38a-e)を特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項8】
少なくとも1つの別の外側攪拌ブレード(40a-e)と、少なくとも前記外側攪拌ブレード(12a-e)を前記別の外側攪拌ブレード(40a-e)に接続する少なくとも1つのアンカー要素(42a-e)とであって、少なくとも1つのアンカー要素(42a-e)が、前記回転軸(14a-e)に対して方向付けられたアンカー攪拌面(44a-e)を有することを特徴とする、請求項3に記載の攪拌要素装置。
【請求項9】
前記回転シャフト(20a-e)が前記アンカー要素(42a-e)と接触し、前記アンカー要素(42a-e)に固定して接続されることを特徴とする、請求項8に記載の攪拌要素装置。
【請求項10】
半径方向(48a-e)において、前記外側攪拌ブレード(12a-e)よりも長い前記回転軸(14a-e)までの間隔を有する、少なくとも1つのさらに別の外側攪拌ブレード(46a-e)を特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項11】
前記回転軸(14a;14c;14e)に沿って見た場合、前記外側攪拌ブレード(12a;12c;12e)が前記さらに別の外側攪拌ブレード(46a;46c;46e)の湾曲方向と反対の湾曲方向を有することを特徴とする、請求項10に記載の攪拌要素装置。
【請求項12】
回転動作モードにおいて前記外側攪拌ブレード(12a-e)が移動する領域と、回転動作モードにおいて前記さらに別の外側攪拌ブレード(46a-e)が移動する別の領域とが、半径方向に互いに離間されるとともに、容器内で混合される媒体の温度を制御するための加熱及び/又は冷却レジスタ(52a-e)を受け入れるように構成された中間空間(50a-e)を形成することを特徴とする、請求項10又は11に記載の攪拌要素装置。
【請求項13】
前記さらに別の外側攪拌ブレード(46a-e)が、先端に向かって先細になる自由端部(54a-e)を有することを特徴とする、請求項10~12のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項14】
前記内側攪拌ブレード(10d)が少なくとも1つの凹部を有することを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載の攪拌要素装置。
【請求項15】
前記アンカー要素(42d)がその主延在方向に沿って湾曲することを特徴とする、請求項8に記載の攪拌要素装置。
【請求項16】
前記アンカー要素(42e)又は前記外側攪拌ブレード(12e)或いはその両方に配置された少なくとも1つの羽根要素(120e)を特徴とする、請求項8に記載の攪拌要素装置。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の攪拌要素装置を有するとともに、前記攪拌要素装置の周囲で少なくとも部分的に係合する容器(56a)を有するシステム(104a)。
【請求項18】
請求項12に記載の攪拌要素装置を有するとともに、前記攪拌要素装置の周囲で少なくとも部分的に係合する容器(56a)を有するシステム(104a)であって、前記加熱及び/又は冷却レジスタ(52a)を特徴とし、少なくとも前記外側攪拌ブレード(12a)及び少なくとも前記さらに別の外側攪拌ブレード(46a)が、少なくとも1つの動作状態において少なくとも2つの相互に異なる側で該加熱及び/又は冷却レジスタ(52a)の周囲を循環する、システム(104a)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項1の前提部による攪拌要素装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内側及び外側の攪拌ブレードを備えた攪拌要素装置がすでに提案されている。(特許文献1)は、底部から頂部への混合される媒体の運動を生じさせる螺旋状の内側攪拌ブレードと、回転軸に対して斜めにされ且つ頂部から底部への混合される媒体の運動を生じさせる2つの外側攪拌ブレードとを有する攪拌要素を開示している。ここで、螺旋構造物は回転軸の周りに複数回巻き付き、360°に達する回転軸の周りの領域にわたって延びる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、向上した攪拌特性を有する汎用装置を提供することである。この目的は、特許請求項1の特徴によって達成されるが、本発明の有利な実施形態及び改良は、従属請求項から明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、共通の回転軸の周りを回転可能な少なくとも1つの内側攪拌ブレードと少なくとも1つの外側攪拌ブレードとを有する、特に幅広い粘度範囲を有する媒体を混合するための、特に重縮合反応器用の攪拌要素装置であって、少なくとも内側攪拌ブレードが回転軸に対して少なくとも部分的に傾斜を付けられる、攪拌要素装置を基礎とする。
【0006】
少なくとも内側攪拌ブレードが、ベース領域として360°未満、特に180°未満、好ましくは90°未満の円形セクタを有する円筒セクタに等しい、回転軸の周りの部分領域内に全体的に配置されることが提案される。このようにして、向上した攪拌特性を達成することが有利に可能になる。特に回転動作モードにおいて攪拌要素装置が移動する全容積領域にわたる、混合される媒体の良好な完全混和性が有利に可能になり得る。内側領域における回転軸に平行な軸流、特に垂直流を最適化することが有利に可能になり、それにより、特に回転軸に近い中央領域における混合される媒体の循環が有利にさらに向上し得る。さらに、特に円筒セクタに制限される内側攪拌ブレードの設計により、例えば発生する垂直流に対して部分的に垂直な表面によって、垂直流を妨げる可能性のある領域を回避することが有利に可能になる。
【0007】
「幅広い粘度範囲」とは、特に、少なくとも200Pas超、好ましくは少なくとも400Pas超、及び好ましくは少なくとも600Pas超に及ぶ粘度の範囲を意味するものと理解されるべきである。粘度範囲は、特に好ましくは、少なくとも5Pasから750Pasまで及ぶ。「攪拌ブレード」とは、攪拌ブレードが回転軸の周りを回転する間、攪拌ブレードの表面として形成される攪拌面に作用する混合される媒体を加速するように特に構成された連続表面を有する攪拌要素装置の部分を意味すると特に理解されるべきである。攪拌要素装置の各攪拌ブレードは、特に少なくとも実質的にシェル形状及び/又は一体的な形状のものである。好ましくは、攪拌ブレードは、凹部及び/又は中断部分のない一貫性のある自由表面、特に攪拌面を有する。特に、攪拌ブレードは、回転軸の周りを回転する間、混合される媒体中に流れを生じさせるように構成される。
【0008】
「一体的な」は、特に、例えば溶接プロセス、接着接合プロセス、射出成形プロセス、及び/又は当業者に好都合であると思われる他のプロセスによって少なくとも密接に接続された、及び/又は、例えば1回の鋳造からの製造によって及び/又は一成分又は多成分射出成形プロセスにおける製造によって、有利にワンピースで形成された、及び有利に単一のブランクから形成された、を意味するものとして理解されるべきである。攪拌ブレードが「回転軸に対して傾斜を付けられる」という記述は、攪拌ブレード、特に攪拌面が、回転軸と90°未満、好ましくは89°未満、又は好ましくは87°未満の傾斜角度を形成する、少なくとも1つの表面法線を含む少なくとも1つの接平面を有することを意味するように特に理解されるべきである。「傾斜角度」は、特に、ある構成要素の表面、例えば、攪拌ブレードの攪拌面上のある点上に横たわる少なくとも1つの接平面の少なくとも1つの表面法線と、回転軸との間に囲まれた角度を意味すると理解されるべきである。特に、攪拌ブレードの、特に内側攪拌ブレードの攪拌面の最小傾斜角度は、50°~90°の間、好ましくは60°~90°の間、好ましくは70°~90°の間、又は特に好ましくは80°~90°の間の範囲内にある。特に、外側攪拌ブレードの、特に外側攪拌ブレードの攪拌面の最小傾斜角度は、10°~90°の間、好ましくは20°~90°の間、好ましくは30°~90°の間、又は特に好ましくは40°~90°の間の範囲内にある。好ましくは円筒セクタの円筒軸は回転軸と同一である。
【0009】
攪拌要素装置が少なくとも1つの対応する内側攪拌ブレードを有し、少なくとも1つの対応する内側攪拌ブレードは、ベース領域として円形セクタを有する対応する円筒セクタに等しい、回転軸の周りの対応する部分領域内に全体的に配置され、ここで部分領域及び対応する部分領域は重ならないことがさらに提案される。このようにして、攪拌特性をさらに向上させることができる。特に回転動作モードにおいて攪拌要素装置が移動する全容積領域にわたる、混合される媒体の良好な完全混和性が有利に可能になり得る。内側領域における回転軸に平行な軸流、特に垂直流を最適化することが有利に可能になり、それにより、特に回転軸に近い中央領域における混合される媒体の循環が有利にさらに向上し得る。さらに、対応する攪拌ブレードにより、攪拌要素装置の質量分布を有利に最適化することができ、それにより、攪拌要素装置の滑らかな動作を向上させることができる。
【0010】
特に、内側攪拌ブレード及び対応する内側攪拌ブレードは、少なくとも実質的に同一の設計であり、ここで、特に、対応する内側攪拌ブレードは、好ましくは180°になる角度だけ内側攪拌ブレードに対して回転方向にオフセットされるように配置される。「実質的に同一」は、特に製造により誘導される許容誤差範囲内にあるわずかな形状偏差を無視する合同を特に意味すると理解されるべきである。好ましくは、対応する円筒セクタの円筒軸は回転軸と同一である。部分領域と対応する部分領域との間に、ベース領域として360°未満、特に180°未満、及び好ましくは90°未満の円形セクタを有する円筒セクタにそれぞれ一致する少なくとも1つの第1の部分領域及び/又は少なくとも1つの第2の部分領域が回転軸周りに存在し、ここで部分領域、対応する部分領域、及び少なくとも第1の部分領域及び/又は第2の部分領域は重ならないことが考えられる。好ましくは、第1の部分領域及び第2の部分領域は相互に合同なベース領域を有する。特に、第1の部分領域及び第2の部分領域のベース領域は、45°を超える、好ましくは70°を超える、有利には100°を超える、好ましくは120°を超える、及び特に130°を超える円形セクタに等しい。
【0011】
攪拌要素装置は、回転軸を中心に配置された回転シャフトであって、少なくとも部分的に回転シャフトの長手方向に沿って内側攪拌ブレードと接触する回転シャフトを有することが提案される。このようにして、有利な力の伝達を達成することができる。有利には、特に攪拌される媒体によって生み出される対向力が、複数の接触領域及び/又は延長された接触領域にわたって分散され得、それにより、より軽い構造が有利に可能にされ得る。加えて、特に回転シャフトと内側攪拌ブレードとの間の、攪拌される媒体が攪拌動作モードにおいて実質的に静止しているデッドスペースも回避することが有利に可能になる。回転シャフトは特に回転対称の設計である。特に、回転シャフトは、回転軸を中心に配置され、ここで回転シャフトの回転対称軸は回転軸と同一である。特に、内側攪拌ブレード、好ましくは内側攪拌ブレードの攪拌面の縁部、及び/又は対応する内側攪拌ブレード、好ましくは対応する内側攪拌ブレードの攪拌面の縁部は、特に支持アーム及び/又は別個の接続要素がない状態で、回転シャフトに直接接触する。特に、回転シャフトは、内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードと一体に形成される。
【0012】
さらに、外側攪拌ブレードが、ベース領域として360°未満、特に180°未満、好ましくは90°未満の円形セクタを有するさらなる円筒セクタに等しい、回転軸の周りのさらなる部分領域内に全体的に配置されることが提案される。このようにして、特に有利な攪拌特性を達成することが可能になる。特に回転動作モードにおいて攪拌要素装置が移動する全容積領域にわたる、混合される媒体の良好な完全混和性が有利に可能になり得る。中心の外側の領域における回転軸に平行な軸流、特に垂直流を最適化することが有利に可能になり、それにより、混合される媒体の循環が有利にさらに向上し得る。
【0013】
特に、外側攪拌ブレードは、半径方向において回転軸から間隔を置いて配置される。好ましくは、回転軸からの外側攪拌ブレードの間隔は、各地点において、各地点における内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードの間隔よりも長い。特に、回転動作モードにおいて内側攪拌ブレードが移動する領域は、外側攪拌ブレードが移動する領域と重ならない。好ましくは、外側攪拌ブレードは、回転軸に対して傾斜を付けられる。特に、攪拌要素装置は、ベース領域として円形セクタを有するさらなる対応する円筒セクタに等しい、回転軸の周りのさらなる対応する部分領域内に全体的に配置された少なくとも1つの対応する外側攪拌ブレードを有し、ここでさらなる部分領域とさらなる対応する部分領域は重ならない。さらなる部分領域及び/又はさらなる対応する部分領域は部分領域及び/又は対応する部分領域と重ならないこと、又は部分領域が互いに少なくとも部分的に重なることが考えられる。加えて、さらなる部分領域が部分領域と同一であること及び/又はさらなる対応する部分領域が対応する部分領域と同一であることが考えられる。外側及び/又は対応する外側攪拌ブレードは、特に、攪拌要素装置の少なくとも1つの支持アームを介して攪拌シャフトに接続される。好ましくは、外側及び/又は対応する外側攪拌ブレードは、少なくとも1つの端部で、好ましくは動作状態において垂直方向の上端部で、支持アームに対して、特に非積極的ロック式に、積極ロック式に及び/又は密接に結合される。
【0014】
内側攪拌ブレード及び外側攪拌ブレード、特にすべての攪拌ブレードが、少なくとも1つの回転動作モードにおいて同一の角速度を有する場合、有利に単純な構造を可能にすることができる。内側及び外側攪拌ブレードの、好ましくはすべての攪拌ブレードの回転運動を引き起こすために単一の駆動装置が使用されることが有利に可能である。加えて、均一な循環を実現することが有利に可能である。特に、内側攪拌ブレード及び外側攪拌ブレードの角速度は、特に可変的に調整可能な回転シャフトの角速度に結合される。特に、すべての攪拌ブレードは、好ましくは回転シャフト及び/又は少なくとも1つの支持アームによって、互いに堅く接続される。
【0015】
さらに、内側攪拌ブレードと外側攪拌ブレードが異なる湾曲を有することが提案される。このようにして、混合される媒体の異なる部分領域において異なる流れ方向を生み出すことが有利に可能であり、それにより、有利な攪拌特性を提供することができる。混合される媒体の向上した循環を攪拌動作モードにおいて達成することが有利に可能である。「異なる湾曲を有する」とは、特に、攪拌ブレードの湾曲、好ましくは湾曲の方向が実質的に異なることを意味するように理解するべきである。「実質的に異なる湾曲」とは、特に、1つの攪拌ブレードが、別の攪拌ブレードの特に平均的な、好ましくは全体的な方向変化よりも少なくとも30%、好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも90%、又は特に好ましくは少なくとも120%大きい2つの端部の間、例えば動作状態における上端部と動作状態における下端部との間の特に平均的な、好ましくは全体的な方向変化を有することを意味するように理解されるべきである。「実質的に異なる湾曲方向」とは、特に、内側攪拌ブレード及び/又は外側攪拌ブレードの少なくとも1つが左回りの湾曲を有する一方で、その攪拌ブレードと異なる少なくとも1つの内側攪拌ブレード及び/又は外側攪拌ブレードが右回りの湾曲を有することを意味するように理解されるべきである。
【0016】
内側攪拌ブレードが回転軸を中心に配置されたスクリューとして少なくとも部分的に形成されている場合、攪拌動作モードにおいて、混合される媒体の有利な流れ状態を達成することができる。加えて、攪拌動作モード時、スクリューの領域において、混合される媒体の、垂直位置とは無関係の、均一な力作用を有利に実現することができる。特に、内側攪拌ブレードは、螺旋状表面の形態の少なくとも1つの表面を有する。特に、内側攪拌ブレードは、設置された状態で回転シャフトに最も近い内縁部において90°の傾斜角度を有する一方、内側攪拌ブレードの、内縁部の反対に位置する外縁部は、攪拌ブレードの最小の傾斜角度を有する。内縁部と外縁部との間の内側攪拌ブレードのすべての傾斜角度は、特に最小の傾斜角度と90°との間にある。対応する内側攪拌ブレードは、内側攪拌ブレードに対してオフセットされ且つ回転軸を中心に配置されたスクリューとして少なくとも部分的に設計されることが考えられる。特に、内側攪拌ブレードと対応する内側攪拌ブレードが一緒になって二重ねじ山スクリュー、特に1つのねじ山ピッチの半分だけ及び/又は半回転だけオフセットされ且つ特に同一のねじ山方向を有する2つの合同螺旋構造物を形成することが考えられる。さらに、外側攪拌ブレード、対応する外側攪拌ブレード、及び/又は外側及び内側攪拌ブレードとは異なる少なくとも1つのさらなる攪拌ブレードが、回転軸を中心に配置されたスクリューとして設計され、ここで回転軸の最も近くに配置されたそれぞれの内縁部が回転シャフトから離間され得ることが考えられる。
【0017】
内側攪拌ブレードが、回転軸に平行な内側攪拌ブレードの総延長の少なくとも3倍、好ましくは少なくとも4倍、好ましくは少なくとも5倍、及び特に好ましくは少なくとも6倍になるねじ山ピッチを有することがさらに提案される。このようにして、混合される媒体の流れを有利に最適化することができる。内側攪拌ブレードの領域における回転軸に平行な途切れない流れが有利に可能になり得る。「ねじ山ピッチ」とは、特に、スクリュー及び/又は螺旋構造物がその中で1つの完全な回転をカバーする回転軸に平行な延長部を意味するものとして理解されるべきである。特に、対応する内側攪拌ブレードは、ねじ山ピッチと同一の対応するねじ山ピッチを有する。特に、ねじ山ピッチは、内側攪拌ブレード全体及び/又は対応する内側攪拌ブレード全体にわたって一定である。外側攪拌ブレード、対応する外側攪拌ブレード及び/又は外側及び内側攪拌ブレードとは異なる少なくとも1つのさらなる攪拌ブレードが、回転軸に平行なそれぞれの攪拌ブレードの総延長を超える、特にその少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍になるねじ山ピッチを有することが考えられる。特に、外側攪拌ブレード及び対応する外側攪拌ブレードは、同一のねじ山ピッチを有する。特に、内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードは、外側攪拌ブレード、対応する外側攪拌ブレード及び/又は外側及び内側攪拌ブレードとは異なる少なくとも1つのさらなる攪拌ブレードより大きい、特に少なくとも20%、好ましくは30%、及び特に好ましくは40%大きいねじ山ピッチを有する。
【0018】
攪拌要素装置が、少なくとも1つの動作状態において、外側攪拌ブレード及び/又は内側攪拌ブレード及び/又は外側及び内側攪拌ブレードとは異なる少なくとも1つのさらなる攪拌ブレードより上に少なくとも部分的に、好ましくは全体的に配置された少なくとも1つの表面攪拌ブレードを有することがさらに提案される。このようにして、混合される媒体の良好な完全な混合を有利に達成することができる。内側及び/又は外側攪拌ブレードより上のデッドスペースを有利に回避することができる。表面攪拌ブレードは、混合される媒体の充填レベル、特に意図された充填レベルに適合可能であることが考えられる。特に、表面攪拌ブレードは、攪拌動作モードにおいて、混合される媒体の表面のすぐ下を回転するように構成され、それにより、混合される媒体の表面交換を有利に向上させることができ、これは特に効果的な重縮合に必要である。表面攪拌ブレードは、取り外し可能であるように、特に支持アームから取り外し可能であるように特に設計することができ、それにより、様々な意図された充填レベル及び/又は様々な容器へのモジュール適応性を有利に可能にすることができる。好ましくは、表面攪拌ブレードは、回転軸に対して傾斜を付けられるように設計され、それにより表面交換を有利にさらに向上させることができる。
【0019】
攪拌要素装置は、少なくとも1つの対応する外側攪拌ブレードと、少なくとも1つのアンカー要素とを有し、少なくとも1つのアンカー要素は、少なくとも外側攪拌ブレードを、特に少なくとも1つの下端部において、対応する外側攪拌ブレードに、特に密接に接続し、ここでアンカー要素は回転軸に対して方向付けられたアンカー攪拌面を有することがさらに提案される。このようにして、特に容器の基部の領域における攪拌特性を向上させることが有利に可能であり、それにより、合計攪拌力を有利に増大することができる。加えて、攪拌要素装置の安定性を高めることが有利に可能である。「下端部」とは、特に、攪拌動作モードにおいて、攪拌される媒体の表面から最も遠くに位置する外側攪拌ブレードの縁部を意味するように理解されるべきである。アンカー攪拌面は、垂直に、及び/又は回転軸に対して傾斜を付けて方向付けることができる。「回転面に対して方向付けられる」という用語は、特に、アンカー攪拌面が回転軸に対して斜めの表面法線を有することを意味するように理解されるべきである。特に、アンカー攪拌面の表面法線と回転軸との間の角度は、少なくとも45°、好ましくは少なくとも60°、好ましくは少なくとも75°、又は特に好ましくは少なくとも90°になる。
【0020】
回転シャフトがアンカー要素に接触し且つアンカー要素に固定式に接続されている場合、攪拌要素装置の安定性を有利に高めることができ、それにより耐用年数を有利に延ばすことができる。加えて、例えば、外側攪拌ブレード及び対応する外側攪拌ブレードに作用する力が複数の接続点間に有利に分散されることによって、力の分散及び/又は伝達を向上させることが有利に可能である。特に、アンカー要素及び回転シャフトは、積極ロック式に、非積極ロック式に及び/又は密接に接続され、及び/又は有利に一体的に形成される。
【0021】
加えて、攪拌要素装置は、半径方向において、外側攪拌ブレードよりも長い回転軸までの間隔を有する少なくとも1つのさらなる外側攪拌ブレードを有することが提案される。このようにして、攪拌要素装置によって全体的に混合可能な領域を有利に拡大することが可能であり、それにより、混合される媒体のより多くの量を有利に同時に混合することができる。このようにして、効率を有利に高めることができる。好ましくは、回転軸からのさらなる外側攪拌ブレードの間隔は、各点において、各点における外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードの間隔よりも長い。特に、回転動作モードにおいてさらなる外側攪拌ブレードが移動する領域は、外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードが移動する領域と重ならない。好ましくは、さらなる外側攪拌ブレードは、回転軸に対して傾斜を付けられる。特に、攪拌要素装置は、少なくとも1つの対応するさらなる外側攪拌ブレードを有し、これは、回転動作モードにおいて、さらなる外側攪拌ブレードと少なくとも実質的に同一の領域を通過する。さらなる外側及び/又はさらなる対応する外側攪拌ブレードは、特に支持アームによって攪拌シャフトに接続される。好ましくは、外側及び/又は対応する外側攪拌ブレードは、少なくとも1つの端部で、好ましくは動作状態における垂直方向の上端部で、支持アームに、特に非積極ロック式に、積極ロック式に及び/又は密接に結合される。好ましくは、さらなる外側攪拌ブレード及び/又はさらなる対応する外側攪拌ブレードは、螺旋状の湾曲を有する。特に、さらなる外側攪拌ブレード及び対応するさらなる外側攪拌ブレードは、同一のねじ山方向及び/又は湾曲を有する。
【0022】
回転軸に沿って見た場合、外側攪拌ブレードは、さらなる外側攪拌ブレードの湾曲方向と反対の湾曲方向を有することがさらに提案される。このようにして、外側攪拌ブレードとさらなる外側攪拌ブレードとの間の領域、特に外側の領域における特に循環に関して、攪拌特性を有利に向上させることができる。特に、さらなる外側攪拌ブレード及び/又は対応するさらなる外側攪拌ブレードは少なくとも部分的に右巻き螺旋構造物として設計され、外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードは少なくとも部分的に左巻き螺旋構造物として設計される。
【0023】
或いは、さらなる外側攪拌ブレード及び/又は対応するさらなる外側攪拌ブレードが外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードと同一の湾曲及び/又はねじ山方向を有することが考えられる。このようにして、外側攪拌ブレードと内側攪拌ブレードとの間の領域、特に内側の領域における特に循環に関して、攪拌特性を有利に向上させることができる。特に、さらなる外側攪拌ブレード、対応するさらなる外側攪拌ブレード、外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードは少なくとも部分的に右巻きの螺旋構造物として設計される。
【0024】
回転動作モードにおいて外側攪拌ブレードが移動する領域と、回転動作モードにおいてさらなる外側攪拌ブレードが移動するさらなる領域とが半径方向に互いに離間され、特に回転軸に関して実質的に半径方向に対称な設計のものである加熱及び/又は冷却レジスタを受け入れるように構成された中間空間を形成することがさらに提案される。このようにして、温度制御のために有利な流れ条件を、例えば、循環流が回転動作モードにおいて中間空間の一方の側で少なくとも部分的に垂直に上向きに流れ、反対側で少なくとも部分的に垂直に下向きに流れることによって、有利に作り出すことができる。このようにして、混合される媒体の温度条件を有利に最適化及び/又は単純化することができる。特に、回転動作モード時のすべての角度位置において、中間空間は、攪拌要素装置の部品、特に攪拌ブレードによって覆われない。
【0025】
さらに、さらなる外側攪拌ブレードは、先端に向かって先細になる自由端部を有することが提案される。このようにして、回転動作モードにおいて、攪拌ブレード、特にさらなる外側攪拌ブレードが移動する領域を最適化することが有利に可能である。デッドスペースを回避することが有利に可能である。混合される媒体の混合を容器壁の近くで有利に最適化することができる。
【0026】
加えて、内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードが少なくとも1つの凹部を有することが提案される。「凹部」とは、特に、内側攪拌ブレードの材料を含まない容積を画定し、内側攪拌ブレードをなおも取り囲む可能な最小の凸状エンベロープ内に配置された内側攪拌ブレードの部分領域を意味するように理解されるべきである。例えば、凹部は、内側攪拌ブレードの少なくとも1つのくぼみ及び/又はエンボスを有し得る。凹部は好ましくは内側攪拌ブレードのアパーチャとして形成される。内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードは、多数の同一の、好ましくは周期的に配置された凹部を有利に有する。このようにして、特に、内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードの可撓性の設計を可能にすることができる。内側攪拌ブレード及び/又は対応する内側攪拌ブレードは特定の粘度範囲での使用に適合されるように有利に設計することができる。
【0027】
アンカー要素は、その主延在方向に沿って湾曲するように設計されることがさらに提案される。物体の「主延在方向」とは、特に、その物体をなおも全体的に取り囲む最小の幾何学的直方体の最も長い縁部に平行に走る方向を意味するようにここでは理解されるべきである。特に、アンカー要素の湾曲は、少なくとも1つの屈曲点を有する。この文脈において、「屈曲点」とは、アンカー要素の湾曲がそこで方向を変える点を意味するように理解されるべきである。アンカー要素は好ましくはS字形の湾曲を有する。アンカー要素の湾曲の屈曲点は、特に好ましくは回転軸上にある。特に、アンカー要素の湾曲は、少なくとも5°、有利には少なくとも10°、特に有利には少なくとも15°、及び好ましくは少なくとも20°の湾曲角度を有する。この文脈において、「湾曲角度」は、特に、アンカー要素の外側端部の向きに沿って延びる第1の直線と、屈曲点でアンカー要素の向きに沿って延びる第2の直線との間の角度スパンを意味するものとして理解されるべきである。このようにして、特に容器の基部の領域における特に攪拌特性をさらに向上させることが可能である。攪拌要素装置の合計攪拌力を有利に向上させることができる。
【0028】
攪拌要素装置はアンカー要素上及び/又は外側攪拌ブレード上に配置された少なくとも1つの羽根要素を有利に有する。「羽根要素」は、特に、羽根の少なくとも一部を形成する要素を意味するように理解されるべきである。「羽根」は、特に、攪拌要素装置の回転運動中、混合される媒体の移動を実行する少なくとも1つの一貫性のある面を画定する攪拌要素装置の一貫性のある部分領域を意味するように理解されるべきである。特に、表面は湾曲していてもよく、有利には凹状に湾曲していてもよい。羽根要素が攪拌ブレードの少なくとも1つの少なくとも1つの部分領域と共に羽根を形成する場合、好ましい。特に、羽根要素は板状の設計である。有利には、羽根要素の主延在方向は、アンカー要素の主延在方向に対して少なくとも実質的に垂直に延びる。「板状の物体」とは、特に、物体をなおも全体的に取り囲むその最小の幾何学的直方体が直方体の長さ及び/又は幅の最大50%、特に最大20%、有利には最大10%及び好ましくは最大5%である厚さを有する物体を意味するように理解されるべきである。「少なくとも実質的に垂直」という用語は、ここでは、特に、基準方向に対する方向の向きを定義するように意図され、ここで、方向及び基準方向は、特に平面で見た場合、90°の角度を囲み、その角度は、特に45°未満、有利には35°未満、特に有利には25°未満、好ましくは20°未満の最大偏差を有する。好ましくは、羽根要素は、アンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードに固定式に接続される。羽根要素は特に好ましくはアンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードと一体に形成され、特に、羽根要素はアンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードに溶接される。或いは、羽根要素は、アンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードに接着、及び/又はねじ留め及び/又はリベット留めされることが可能であり得る。特に、羽根要素は、アンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードの材料と同一の材料から形成される。或いは、羽根要素は、アンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードの材料とは異なる材料から形成されることが可能であり得る。特に好ましくは、羽根要素は、回転軸から最大範囲まで離間されたアンカー要素の部分領域でアンカー要素に接続される。特に、羽根要素は、アンカー要素の、回転軸の方向に有利に湾曲した外縁部に接続される。有利には、羽根要素は少なくとも実質的に三角形の形状である。「少なくとも実質的に三角形」とは、特に、その主延在面における物体の投影された領域が少なくとも1つの幾何学的三角形と少なくとも70%、有利には少なくとも80%、特に有利には少なくとも90%、及び好ましくは完全に合同であることを意味するように理解されるべきである。或いは、羽根要素は、少なくとも実質的に部分的に円形の形状であることが可能であり得る。特に、羽根要素の第1の側は、アンカー要素及び/又は外側攪拌ブレードに大部分、好ましくは全体的に接続される。羽根要素がアンカー要素の部分領域及び外側攪拌ブレードの部分領域とともに羽根を形成する場合、好ましい。有利には、攪拌要素装置は、アンカー要素及び/又は対応する外側攪拌ブレードの反対に位置するさらなる部分領域に接続されたさらなる羽根要素を有する。このようにして、特に攪拌要素装置の有利な流れ特性を達成することが可能である。アンカー要素を越える低流量を有利に達成することができる。
【0029】
同じく提案されるのは、攪拌要素装置を有し、且つ攪拌要素装置の周囲で少なくとも部分的に係合する容器を有するシステム、特に攪拌機及び/又は反応器システムである。特に、容器及び攪拌要素装置の寸法は互いに調和される。好ましくは、回転動作モード中に攪拌ブレードによって描かれる領域は、混合される媒体で満たされた容器の内部寸法に実質的に等しい。容器が攪拌要素装置「の周囲で少なくとも部分的に係合する」という記述は、特に、攪拌要素装置の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、又は好ましくは100%が、設置された状態で、容器に取り囲まれることを意味するように理解されるべきである。そのようなシステムによって、有利な攪拌特性を、特に重縮合反応器の内容物を混合するために、有利に提供することができる。
【0030】
システムは加熱及び/又は冷却レジスタを有利に備え、少なくとも外側攪拌ブレード及び少なくともさらなる外側攪拌ブレードは、少なくとも1つの動作状態において、少なくとも2つの相互に異なる側で、加熱及び/又は冷却レジスタの周囲を循環する。このようにして、容器内の混合される媒体の温度制御を有利に最適化することができる。混合される媒体に加熱及び/又は冷却レジスタによって伝達される熱エネルギーを、容器内で特に均一に有利に分配することができる。このようにして、容器の容積全体にわたって有利に均一な化学反応条件を可能にすることができる。「周囲を循環する」は、特に、攪拌ブレードが加熱及び/又は冷却レジスタの周囲で外接円又は内接円を描くことを意味するように理解されるべきである。特に、さらなる外側攪拌ブレード及び/又は対応するさらなる外側攪拌ブレードは、加熱及び/又は冷却レジスタの周囲で外接円を描く一方、外側攪拌ブレード及び/又は対応する外側攪拌ブレードは、冷却及び/又は加熱レジスタの周囲で内接円を描く。
【0031】
ここで、本発明による攪拌要素装置を上述の使用及び実施形態に限定するつもりはない。特に、本発明による攪拌要素装置は、本明細書に記載の機能を実行するために、本明細書に記載した数と異なる個々の要素、構成要素、及びユニットの数を有してもよい。
【0032】
さらなる利点が図面の以下の記載から明らかになろう。図面には本発明の3つの例示的実施形態が示されている。図面、記載、及び特許請求の範囲には、多数の特徴が組み合わされて含まれている。当業者はまた、特徴を個別に都合よく考慮し、それらを組み合わせて意味のあるさらなる組み合わせを形成するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図5】攪拌要素装置を有し、駆動シャフトを有し、及び断面で示された容器を有し、断面で示された加熱及び/又は冷却レジスタを有するシステムの概略側面図を示す。
【
図8】さらなる代替攪拌要素装置の概略側面図の詳細を示す。
【
図9】さらなる代替攪拌要素装置の概略平面図を示す。
【
図10】さらなる代替攪拌要素装置の概略斜視図を示す。
【
図11】さらなる代替攪拌要素装置の概略斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、内側攪拌ブレード10aと、対応する内側攪拌ブレード22aとを有する攪拌要素装置を示している。攪拌要素装置は、特に重縮合反応器内で、幅広い粘度範囲を有する媒体を混合するように構成されている。内側攪拌ブレード10aは、ベース領域として360°未満の円形セクタを有する円筒セクタ18aに等しい、回転軸14aの周りの部分領域16a内に全体的に配置される。対応する内側攪拌ブレード22aは、ベース領域として360°未満の対応する円形セクタを有する対応する円筒セクタ26aに等しい、回転軸14aの周りの対応する部分領域24a内に全体的に配置される。部分領域16aと、対応する部分領域24aとは重なり合わない。
【0035】
内側攪拌ブレード10aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。対応する内側攪拌ブレード22aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。内側攪拌ブレード10a及び対応する内側攪拌ブレード22aの傾斜角度の範囲は、それぞれ60~90°になる。内側攪拌ブレード10a及び対応する内側攪拌ブレード22aは、回転軸14aを中心に配置されたスクリュー34aとして設計される(
図4参照)。内側攪拌ブレード10a及び対応する内側攪拌ブレード22aは、左巻き螺旋構造物として設計される。内側攪拌ブレード10aは、回転軸14aに平行な内側攪拌ブレード10aの総延長36aの少なくとも6倍であるねじ山ピッチを有する(
図2参照)。対応する内側攪拌ブレード22aは、内側攪拌ブレード10aと同一のねじ山ピッチを有する。対応する内側攪拌ブレード22aは、内側攪拌ブレード10aと同一の設計であり、回転軸14aを中心に回転方向に180°オフセットされるように配置される。
【0036】
攪拌要素装置は、回転軸14aを中心に配置された回転シャフト20aを有する。内側攪拌ブレード10aは、一方の長手方向側で、回転シャフト20aの長手方向に沿って回転シャフト20aと接触している。接触は中断されず、内側攪拌ブレード10aの総延長36a全体にわたって延びる。対応する内側攪拌ブレード22aは、一方の長手方向側で、回転シャフト20aの長手方向に沿って回転シャフト20aと接触している。
【0037】
攪拌要素装置は、外側攪拌ブレード12aと、対応する外側攪拌ブレード40aとを有する。外側攪拌ブレード12aは、ベース領域として360°未満の円形セクタを有するさらなる円筒セクタ32aに等しい、回転軸14aの周りのさらなる部分領域30a内に全体的に配置される。外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、半径方向48aにおいて、内側攪拌ブレード10a及び/又は対応する内側攪拌ブレード22aよりも長い回転軸14aとの間隔を有する。
【0038】
外側攪拌ブレード12aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。対応する外側攪拌ブレード40aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aの最小傾斜角度は30°になる。外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、回転軸14aを中心に配置された螺旋構造物として設計される(
図4参照)。外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、左巻き螺旋構造物として設計されている。外側攪拌ブレード12aは、回転軸14aに平行な外側攪拌ブレード12aの総延長80aの少なくとも4倍であるねじ山ピッチを有する(
図2参照)。対応する外側攪拌ブレード40aは、外側攪拌ブレード12aと同一のねじ山ピッチを有する。対応する外側攪拌ブレード40aは、外側攪拌ブレード12aと同一の設計であり、回転軸14aを中心に回転方向に180°オフセットされるように配置される。
【0039】
攪拌要素装置は、支持アーム28aを有する。支持アーム28aは、回転シャフト20aに配置されている。支持アーム28aと回転シャフト20aとは、互いに回転不能に接続される。外側攪拌ブレード12aは、支持アーム28a上に配置されている。外側攪拌ブレード12aの上端部82aは、支持アーム28aに回転不能に接続されている。攪拌要素装置は、対応する支持アーム58aを有する。対応する支持アーム58aは、回転シャフト20aに配置されている。対応する支持アーム58aと回転シャフト20aとは、互いに回転不能に接続されている。対応する外側攪拌ブレード40aは、対応する支持アーム58a上に配置されている。対応する外側攪拌ブレード40aの上端部84aは、対応する支持アーム58aに回転不能に接続されている。
【0040】
攪拌要素装置はアンカー要素42aを有する。アンカー要素42aは、外側攪拌ブレード12aを対応する外側攪拌ブレード40aに接続する。アンカー要素42aは、外側攪拌ブレード12aの下端部96a及び対応する外側攪拌ブレード40aの下端部98aに固定的に接続されている(
図3参照)。アンカー要素42aは、アンカー攪拌面44aと、対応するアンカー攪拌面64aとを有する。アンカー攪拌面44a及び対応するアンカー攪拌面64aは、回転軸14aに対して垂直に向けられている。アンカー攪拌面44a、64aは、回転動作モードにおいてそれ自体の前で混合される媒体を押すように構成される。回転シャフト20aは、アンカー要素42aに接触している。回転シャフト20aは、アンカー要素42aに固定的に接続されている。
【0041】
攪拌要素装置は、さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aを有する。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、半径方向48において、外側攪拌ブレード12a及び/又は対応する外側攪拌ブレード40aよりも長い回転軸14aまでの間隔を有する。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、一点に向かって先細になる自由端54aを有する。
【0042】
さらなる外側攪拌ブレード46aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。さらなる対応する外側攪拌ブレード62aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。さらなる外側攪拌ブレード46a及びさらなる対応する外側攪拌ブレード62aの最小傾斜角度は35°になる。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、回転軸14aを中心に配置された螺旋構造物として設計される(
図4参照)。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、右巻き螺旋構造物として設計されている。さらなる外側攪拌ブレード46aは、回転軸14aに平行なさらなる外側攪拌ブレード46aの総延長80aの少なくとも4倍、特に少なくとも6倍のねじ山ピッチを有する(
図2参照)。対応する外側攪拌ブレード62aは、さらなる外側攪拌ブレード46aと同一のねじ山ピッチを有する。対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、さらなる外側攪拌ブレード46aと同一の設計であり、回転軸14aを中心に回転方向に180°オフセットされるように配置される。
【0043】
さらなる外側攪拌ブレード46aは、支持アーム28aに配置される。さらなる外側攪拌ブレード46aの上端部86aは、支持アーム28aに回転不能に接続される。対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、対応する支持アーム58aに配置される。対応するさらなる外側攪拌ブレード62aの上端部88aは、対応する支持アーム58aに回転不能に接続される。
【0044】
回転軸14aに沿って見た場合、外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aの湾曲方向と反対の湾曲方向を有する。
【0045】
攪拌要素装置は、表面攪拌ブレード38aを備える。攪拌要素装置は、対応する表面攪拌ブレード60aを有する。表面攪拌ブレード38a及び/又は対応する表面攪拌ブレード60aは、少なくとも1つの動作状態において、内側攪拌ブレード10a及び/又は対応する内側攪拌ブレード22aよりも上方にその全体が配置される。表面攪拌ブレード38a及び/又は対応する表面攪拌ブレード60aは、1つの動作状態において、外側攪拌ブレード12a及び/又は対応する外側攪拌ブレード40aよりも上方にその全体が配置される。
【0046】
表面攪拌ブレード38aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。対応する表面攪ブレード60aは、回転軸14aに対して傾斜を付けられる。表面攪拌ブレード38aの表面接線と、対応する表面攪拌ブレード60aの表面接線との間の角度78aは55°になる。表面攪拌ブレード38a及び対応する表面攪拌ブレード60aは平坦な、特に湾曲のない設計である。
【0047】
表面攪拌ブレード38aは、表面攪拌ブレード38aの下端部90aで支持アーム28aに接続される。対応する表面攪拌ブレード60aは、対応する表面攪拌ブレード60aの下端部92aで対応する支持アーム58aに接続される。表面攪拌ブレード38a及び/又は対応する表面攪拌ブレード60aは交換可能に設計され、それにより、回転軸14aに平行な表面攪拌ブレード38a及び/又は対応する表面攪拌ブレード60aの延長部94aを、混合される媒体の充填レベルに適合させることが有利に可能になり得る。
【0048】
内側攪拌ブレード10a、対応する内側攪拌ブレード22a、外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、共通の回転軸14aの周りで回転可能である。内側攪拌ブレード10a及び外側攪拌ブレード12aは、回転動作モードにおいて同一の角速度を有する。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、共通の回転軸14aの周りで回転可能である。表面攪拌ブレード38a及び対応する表面攪拌ブレード60aは、共通の回転軸14aの周りで回転可能である。攪拌ブレード10a、12a、38a、40a、46a、60a、62aのそれぞれは、回転動作モードにおいて同一の角速度を有する。
【0049】
内側攪拌ブレード10a及び対応する内側攪拌ブレード22aは、回転中、それぞれ、円筒容積74aの1つの領域を通過する。外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、回転中、それぞれ、中空円筒壁容積76aの1つの領域を通過する。さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、回転中、それぞれ、さらなる容積100aの1つの領域を通過する。円筒容積74a、中空円筒壁容積76a、及びさらなる容積100aは、互いに重ならない。
【0050】
回転動作モードにおいて外側攪拌ブレード12aが移動する中空円筒壁容積76aの領域及び回転動作モードにおいてさらなる外側攪拌ブレード46aが移動する中空円筒壁容積76aの領域は、半径方向に互いに離間され、中間空間50aを形成する。中間空間50aは、加熱及び/又は冷却レジスタ52a(
図5参照)を受け入れるように構成される。
【0051】
図5は、攪拌要素装置、駆動シャフト114a、加熱及び/又は冷却レジスタ52a、及び容器56aを有するシステム104aを概略的に示している。容器56a及び加熱及び/又は冷却レジスタ52aは断面図で示されている。容器56aは蓋70aを有する。容器56aは、攪拌要素装置の周囲で全体的に係合する。容器56aの内部形状は、回転動作モード中に攪拌要素装置によって形成される回転体に適合され、それにより容器56aの内壁102aと回転体との間の間隔を最小化するようにする。容器56aは、充填レベルマーキング68aを有する。充填レベルマーキング68aは、動作モード中の意図される充填レベルを示す。表面攪拌ブレード38aの延長部94aは、動作モード中の意図される充填レベルに適合される。駆動シャフト114aが、回転シャフト20aに回転不能に接続される。駆動シャフト114aは、回転運動を回転シャフト20aに伝達するように構成される。駆動シャフト114aは、外部駆動ユニット(図示せず)によって駆動される。
【0052】
システム104aは、加熱及び/又は冷却レジスタ52aを有する。加熱及び/又は冷却レジスタ52aは、容器56a内に配置される。加熱及び/又は冷却レジスタ52aは、半径方向に対称である。加熱及び/又は冷却レジスタ52aは、中空シリンダとして設計される。加熱及び/又は冷却レジスタ52aは、接続部品72aによって内壁102aに取り付けられる。少なくとも1つの接続部品72aは、少なくとも1つの冷却及び/又は加熱媒体のための少なくとも1つの供給ライン及び/又は排出ライン(図示せず)を有する。
【0053】
回転動作モードにおいて、攪拌要素装置は、例えば
図1に示されるように、上から見たときに時計回りに回転するように設計されている。ここで、内側攪拌ブレード10a及び対応する内側攪拌ブレード22aは、混合される媒体中に、回転軸14aに平行な下方に向けられた流れ成分を有する流れを生じさせる。回転動作モードにおいて、外側攪拌ブレード12a及び対応する外側攪拌ブレード40aは、混合される媒体中に、回転軸14aに平行な下方に向けられた流れ成分を有する流れを生じさせる。回転動作モードにおいて、さらなる外側攪拌ブレード46a及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62aは、混合される媒体中に、回転軸14aに平行な上方に向けられた流れ成分を有する流れを生じさせる。
【0054】
動作状態において、外側攪拌ブレード12a及び少なくともさらなる外側攪拌ブレード46aは、加熱及び/又は冷却レジスタ52aの2つの相互に反対の側で加熱及び/又は冷却レジスタ52aの周囲を循環する。さらなる外側攪拌ブレード46aは、加熱及び/又は冷却レジスタ52aの外側108aの周りに外接円を描く。外側攪拌ブレード12aは、加熱及び/又は冷却レジスタ52aの内側106aの周りに内接円を描く。
【0055】
図6~11は、本発明の4つのさらなる例示的な実施形態を示している。以下の記載及び図面は、例示的な実施形態間の相違に本質的に限定され、ここで、同一に称された構成要素に関して、特に同じ参照番号を有する構成要素に関して、他の例示的実施形態の、特に
図1~5の図面及び/又は記載を基本的に参照することができる。例示的実施形態を区別するために、アルファベット文字aが
図1~5の例示的実施形態の参照番号に接尾語として加えられている。
図6~11の例示的実施形態では、アルファベット文字aはアルファベット文字b~eで置き換えられている。
【0056】
図6は、内側攪拌ブレード10b、対応する内側攪拌ブレード22b、外側攪拌ブレード12b、対応する外側攪拌ブレード40b、さらなる外側攪拌ブレード46b、及び対応するさらなる外側攪拌ブレード62bを有する代替攪拌要素装置の概略平面図を示す。内側攪拌ブレード10bは、ベース領域として360°未満の円形セクタを有する円筒セクタ18bに等しい、回転軸14bの周りの部分領域16b内に全体的に配置される。対応する内側攪拌ブレード22bは、ベース領域として360°未満の対応する円形セクタを有する対応する円筒セクタ26bに等しい、回転軸14bの周りの対応する部分領域24b内に全体的に配置される。外側攪拌ブレード12bは、ベース領域として360°未満の円形セクタを有するさらなる円筒セクタ32bに等しい、回転軸14bの周りのさらなる部分領域30b内に全体的に配置される。
【0057】
部分領域16b及びさらなる部分領域30bは部分的に重なる。内側攪拌ブレード10b及び外側攪拌ブレード12bは異なる湾曲を有する。外側攪拌ブレード12b及び対応する外側攪拌ブレード40bは、それぞれ、さらなる外側攪拌ブレード46b及び対応するさらなる攪拌ブレード62bのねじ山方向と同一のねじ山方向を有する(
図7参照)。外側攪拌ブレード12b及び対応する外側攪拌ブレード40bは、特に動作上の設置方向の側面図で見た場合に、右回りの湾曲を有する。内側攪拌ブレード10b及び対応する内側攪拌ブレード22bは、特に動作上の設置方向の側面図で見た場合、左回りの湾曲を有する。
【0058】
図8は、さらなる代替攪拌要素装置のアンカー要素42cの概略側面図の詳細を示す。アンカー要素42cは、回転軸14cに対して斜めに向けられたアンカー攪拌面44cを有する。アンカー要素42c及び回転軸14cの間には角度66cが広がる。回転動作モードにおいて、アンカー要素42cの下縁部110cは、アンカー要素42cの上縁部112cに先行する。このようにして、攪拌要素装置のさらに向上した混合特性を達成することが有利に可能になる。好ましくは、回転シャフト20cの片側の半分の空間に全体的に配置されたアンカー要素42cの部分は、前記の半分の空間とは異なる半分の空間に全体的に配置されたアンカー要素42cの反対側に位置する部分に対して反対に角度が付けられ、その結果、回転動作モードにおいて、下縁部110cは、アンカー要素42cの各部分において上縁部112cに先行する。
【0059】
図9及び
図10は、別の代替攪拌要素装置を示している。アンカー要素42dは、その主延在方向に沿って湾曲している。アンカー要素42dは、S字形湾曲部分を有する。アンカー要素42dの湾曲は、屈曲点116dを有する。内側攪拌ブレード10d及び対応する内側攪拌ブレード22dは、それぞれ4つの凹部118dを有する。凹部118dはそれぞれ、内側攪拌ブレードの又は対応する内側攪拌ブレード22dの1つの湾曲した穴を有する。凹部118dは周期的に配置されている。
【0060】
図11は、さらなる代替攪拌要素装置を示す。この攪拌要素装置は、羽根要素120eを有する。羽根要素120eは、回転軸14eから最大距離に離間されたアンカー要素42eの部分領域に配置される。羽根要素120eは板状の形態である。羽根要素120eは、アンカー要素42eの主延在面(図示せず)に垂直に延びるさらなる主延在面(図示せず)を有する。羽根要素120eは、少なくとも実質的に三角形の金属板として設計される。羽根要素120eは、アンカー要素42eに接続される。羽根要素120eは、回転軸14eに向かって湾曲したアンカー要素42eの縁部に接続されている。羽根要素120eは、外側攪拌ブレード12eに接続される。羽根要素120eは、第1の側122eで、アンカー要素42eに全体的に溶接される。羽根要素120eは、第2の側124eで外側攪拌ブレード12eに全体的に溶接される。攪拌要素装置は、さらなる羽根要素126eを有する。さらなる羽根要素126eは、アンカー要素42eの反対に位置する縁部に配置される。さらなる羽根要素126eは、対応する外側攪拌ブレード40eに接続される。さらなる羽根要素126eは、他の特性に関して羽根要素120eと同一の設計であり、そのため、さらなる羽根要素126eのさらなる記載はここでは省略する。
【符号の説明】
【0061】
10…内側攪拌ブレード、12…外側攪拌ブレード、14…回転軸、16…部分領域、18…円筒セクタ、20…回転シャフト、22…対応する内側攪拌ブレード、24…対応する部分領域、26…対応する円筒セクタ、28…支持アーム、30…さらなる部分領域、32…さらなる円筒セクタ、34…スクリュー、36…総延長、38…表面攪拌ブレード、40…対応する外側攪拌ブレード、42…アンカー要素、44…アンカー攪拌面、46…さらなる外側攪拌ブレード、48…半径方向、50…中間空間、52…加熱及び/又は冷却レジスタ、54…自由端部、56…容器、58…対応する支持アーム、60…対応する表面攪拌ブレード、62…対応するさらなる外側攪拌ブレード、64…対応するアンカー攪拌面、66…角度、68…充填レベルマーキング、70…蓋、72…接続部品、74…円筒容積、76…中空円筒壁容積、78…角度、80…総延長、82…上端部、84…上端部、86…上端部、88…上端部、90…下端部、92…下端部、94…延長部、96…下端部、98…下端部、100…さらなる容積、102…内壁、104…システム、106…内側、108…外側、110…下縁部、112…上縁部、114…駆動シャフト、116…屈曲点、118…凹部、120…羽根要素、122…側、124…側、126…羽根要素。