(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-02
(45)【発行日】2022-12-12
(54)【発明の名称】進歩した(enhanced)マシン型通信のための狭帯域定義
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221205BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20221205BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W4/70
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020201596
(22)【出願日】2020-12-04
(62)【分割の表示】P 2017559348の分割
【原出願日】2016-03-11
【審査請求日】2021-01-04
(32)【優先日】2015-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・リコ-アルバリーニョ
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ハオ・シュ
(72)【発明者】
【氏名】セイエド・アリ・アクバル・ファクーリアン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0322363(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0254438(US,A1)
【文献】特表2014-531854(JP,A)
【文献】特表2014-526160(JP,A)
【文献】特表2018-508159(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0294399(US,A1)
【文献】特表2014-531856(JP,A)
【文献】Ericsson,PRB grouping for MTC[online], 3GPP TSG-RAN WG1#80b R1-151207,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_80b/Docs/R1-151207.zip>,2015年04月11日
【文献】NEC,Frequency hopping schemes for LTE Rel-13 MTC[online], 3GPP TSG-RAN WG1#80 R1-150286,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_80/Docs/R1-150286.zip>,2015年02月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを受信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を受信または送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、バンドルされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、ダウンリンク狭帯域領域を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信または物理ダウンリンク共有チャネル通信を備える、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、アップリンク狭帯域領域を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、前記システム帯域幅のリソースブロック(RB)の総数が奇数であるとき、前記システム帯域幅のセンターRBを含まない、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ワイヤレス通信のための装置であって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、前記装置に、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを受信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を受信または送信することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを含む、装置。
【請求項9】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、バンドルされる、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、ダウンリンク狭帯域領域を備える、
請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信または物理ダウンリンク共有チャネル通信を備える、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、アップリンク狭帯域領域を備える、
請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、前記システム帯域幅のリソースブロック(RB)の総数が奇数であるとき、前記システム帯域幅のセンターRBを含まない、
請求項8に記載の装置。
【請求項15】
ワイヤレス通信のための装置であって、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定するための手段と、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを受信するための手段と、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するための手段、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を受信または送信するための手段と
を備える、
装置。
【請求項16】
ワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記非一時的コンピュータ可読媒体は、装置に、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを受信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を受信または送信することと
を行わせるように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
基地局によるワイヤレス通信のための方法であって、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを送信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を送信または受信することと
を備える、方法。
【請求項18】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、バンドルされる、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、ダウンリンク狭帯域領域を備える、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信または物理ダウンリンク共有チャネル通信を備える、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、アップリンク狭帯域領域を備える、
請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信を備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、前記システム帯域幅のリソースブロック(RB)の総数が奇数であるとき、前記システム帯域幅のセンターRBを含まない、
請求項17に記載の方法。
【請求項24】
ワイヤレス通信のための装置であって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、前記装置に、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを送信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を送信または受信することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを含む、装置。
【請求項25】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、バンドルされる、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、ダウンリンク狭帯域領域を備える、
請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信または物理ダウンリンク共有チャネル通信を備える、
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、アップリンク狭帯域領域を備える、
請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内の前記通信は、物理ダウンリンク制御チャネル通信を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域は、前記システム帯域幅のリソースブロック(RB)の総数が奇数であるとき、前記システム帯域幅のセンターRBを含まない、
請求項24に記載の装置。
【請求項31】
ワイヤレス通信のための装置であって、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定するための手段と、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを送信するための手段と、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するための手段、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を送信または受信するための手段と
を備える、
装置。
【請求項32】
ワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記非一時的コンピュータ可読媒体は、装置に、
システム帯域幅におけるリソースブロック(RB)の総数が偶数または奇数であるかどうかに少なくとも部分的に基づいて第1の1つまたは複数の狭帯域領域を決定することと、
前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内の初めの狭帯域領域のインジケーションを送信することと、
ホッピングパターンに従って前記第1の1つまたは複数の狭帯域領域内で第2の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記ホッピングパターンに従う各ホップは、前記初めの狭帯域領域の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づく、と、
前記第2の1つまたは複数の狭帯域領域内で通信を送信または受信することと
を行わせるように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
[0001]本願は、2015年5月15日に出願された米国仮特許出願第62/162,623号の利益を主張する、2016年3月10日に出願された米国特許出願第15/067,029号の優先権を主張し、それは、その全体における参照によって本明細書に明示的に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
I.技術分野
[0002]本開示のある態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より具体的には、進歩したマシン型通信(複数を含む)(eMTC)のための狭帯域定義に関する。
II.背景技術
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、データ、等のような様々なタイプの通信コンテンツ(content)を提供するために幅広く展開される。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することによってマルチプルなユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであることができる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))/LTEアドバンスドシステム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0003】
[0004]一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、マルチプルなワイヤレス端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向および逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末までの通信リンクを指し、および逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、単一入力単一出力、マルチプル入力単一出力、またはマルチプル入力マルチプル出力(MIMO)システムを介して確立されうる。
【0004】
[0005]ワイヤレス通信ネットワークは、多数のワイヤレスデバイスのための通信をサポートすることができる多数の基地局を含みうる。ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器(UE)を含みうる。いくつかのUEは、基地局、別のデバイス(例えば、遠隔デバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信しうる、進歩したまたは発展したマシン型通信(eMTC)UEであると考えられうる。MTCは、通信の少なくとも一端上の少なくとも1つの遠隔デバイスを含む(involving)通信を指し得、および人間の関与(human interaction)を必ずしも必要としない1つまたは複数のエンティティを含む、データ通信の形式を含みうる。MTC UEは、例えば、公衆地上モバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Networks)を通じたMTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信をすることができるUEを含みうる。
【発明の概要】
【0005】
[0006]本開示のある態様は、ワイヤレスデバイスによって行われる、方法を提供する。方法は、一般に、システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広いシステム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、および識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信することを含む。
【0006】
[0007]本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、一般に、システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広いシステム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別すること、および識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信すること、を行うように構成される少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
【0007】
[0008]本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、一般に、システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広いシステム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するための手段、および識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信するための手段を含む。
【0008】
[0009]本開示のある態様は、ワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、一般に、システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広いシステム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するためのコード、および識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信するためのコードを含む。
【0009】
[0010]方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、および処理システムを含む、数多くの他の態様が提供される。前述のおよび関連する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、明細書において後に十分に記述され、および特許請求の範囲において特に指摘される特徴を備える。以下に続く記述および添付された図面は、1つまたは複数の態様の、ある図示する特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が用いられうる様々な手法のほんの一部を指示するものであり、この記述は、全てのそのような態様およびそれらの均等物を含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0011]
図1は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレス通信ネットワークの例を概念的に図示するブロック図である。
【
図2】[0012]
図2は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)と通信する基地局の例を概念的に図示するブロック図を示す。
【
図3】[0013]
図3は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の例を概念的に例示するブロック図である。
【
図4】[0014]
図4は、標準のサイクリックプレフィックス(cyclic prefix)をもつ2つの例示的なサブフレームフォーマットを概念的に図示するブロック図である。
【
図5】[0015]
図5は、本開示のある態様にしたがった、eMTCのための例示的なサブフレーム構成を図示する。
【
図6】[0016]
図6は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレスデバイスによるワイヤレス通信のための例となるオペレーションを図示するフロー図である。
【
図7】[0017]
図7は、本開示のある態様にしたがった、eMTCオペレーションのための例示的なリソースブロック構成を図示する。
【
図8A】[0018]
図8Aは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【
図8B】[0018]
図8Bは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【
図8C】[0018]
図8Cは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【
図9A】[0019]
図9Aは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【
図9B】[0019]
図9Bは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【
図9C】[0019]
図9Cは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0020]本開示の態様は、ワイヤレスデバイスによって行われる、進歩したマシン型通信(eMTC)のための狭帯域領域を定めるために使用されうる技法を提供する。
【0012】
[0021]本明細書において記述される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、および他のネットワークのような様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用されうる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような無線技術を実装(implement)しうる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)、およびCDMAの他の変形を含む。cdma2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術を実装しうる。OFDMAネットワークは、発展したUTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ-OFDM(登録商標)等のような無線技術を実装しうる。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。周波数分割複信(FDD)および時分割複信(TDD)の両方において、3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTE-アドバンスド(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新たなリリースであり、それはダウンリンク上でOFDMAを、およびアップリンク上でSC-FDMAを用いる。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられた団体からの文書において記述される。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた団体からの文書において記述される。本明細書において記述される技法は、上述された無線技術およびワイヤレスネットワークのみならず、他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用されうる。明瞭さのために、本技法のある態様は、LTE/LTE‐アドバンスドに関して下記で記述されており、およびLTE/LTE‐アドバンスド専門用語が下記の記述の大部分において使用される。LTEおよびLTE-Aは、概して、LTEと称される。
【0013】
[0022]
図1は、本開示の態様が実施されうる、例となるワイヤレス通信ネットワーク100を図示する。例えば、本明細書において提示される技法は、ワイヤレスデバイスによって行われる、進歩したマシン型通信(eMTC)のための狭帯域領域を定めることを支援するために使用されうる。
【0014】
[0023]ネットワーク100は、LTEネットワークまたは何らかの他のワイヤレスネットワークであることができる。ワイヤレスネットワーク100は、多数の発展したノードB(eNB)110および他のネットワークエンティティを含みうる。eNBは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、および基地局、ノードB、アクセスポイント等とも称されうる。各eNBは、特定の地理的エリアに関する通信カバレッジを提供しうる。3GPPにおいて、「セル」という用語は、用語が使用されるコンテキスト(context)に依存して、eNBのカバレッジエリアおよび/またはこのカバレッジエリアをサービスする(serving)eNBサブシステムを指すことができる。
【0015】
[0024]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに関する通信カバレッジを提供しうる。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、およびサービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にしうる。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、およびサービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にしうる。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、ホーム)をカバーし得、およびフェムトセルとのアソシエーションを有するUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG:closed subscriber group)におけるUE)による制限付きのアクセスを可能にしうる。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと称されうる。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと称されうる。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNB(HeNB)と称されうる。
図1において示される例では、eNB110aは、マクロセル102aのためのマクロeNBであることができ、eNB110bは、ピコセル102bのためのピコeNBであることができ、およびeNB110cは、フェムトセル102cのためのフェムトeNBであることができる。eNBは、1つまたはマルチプル(例えば、3つ)のセルをサポートしうる。「eNB」、「基地局」および「セル」の用語は、本明細書において互換的に使用されうる。
【0016】
[0025]ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局(relay station)を含みうる。中継局は、アップストリームステーション(例えば、eNBまたはUE)からデータの送信を受信し、ダウンストリームステーション(例えば、UEまたはeNB)にデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであることができる。
図1において示される例において、中継局110dは、eNB110aおよびUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロeNB110aおよびUE120dと通信しうる。中継局はまた、中継eNB、中継基地局、リレー(relay)、等と称されうる。
【0017】
[0026]ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、例えば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、中継eNB、等を含む異種(heterogeneous)ネットワークであることができる。これらの異なるタイプのeNBは、ワイヤレスネットワーク100において、干渉時に異なる影響、異なるカバレッジエリア、異なる送信電力レベルを有しうる。例えば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(例えば、5から40ワット)を有しうる一方、ピコeNB、フェムトeNB、および中継eNBは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1から2ワット)を有しうる。
【0018】
[0027]ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し得、およびこれらのeNBのために制御および調整(coordination)を提供しうる。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してeNBと通信しうる。eNBはまた、例えば、ワイヤレスまたはワイヤーラインバックホール(wireline backhaul)を介して、間接的にまたは直接的に互いに通信しうる。
【0019】
[0028]UE120(例えば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体を通じて分散され得、および各UEは、固定式または移動式であることができる。UEはまた、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局、等と称されうる。UEのいくつかの例は、セルラ電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、手持ち式デバイス、タブレット、ラップトップ型コンピュータ、ネットブック(netbook)、スマートブック(smartbook)、ウルトラブック(ultrabook)、娯楽デバイス(例えば、ゲーム用(gaming device)、音楽プレイヤ)、ナビゲーションデバイス(navigation device)、カメラ、ウェアラブルデバイス(wearable device)(例えば、スマートウオッチ(smart watch)、スマート衣料、スマート眼鏡(smart glasses)、スマートゴーグル(smart goggles)、ヘッドアップディスプレイデバイス、スマート手首バンド(smart wrist band)、スマートジュエリー(smart jewelry)(例えば、スマートリング(smart ring)、スマートブレスレット(smart bracelet))、医療デバイス、ヘルスケアデバイス、車両デバイス(vehicular device)、等を含みうる。MTC UEは、センサ、メータ、モニタ、セキュリティデバイス、ロケーションタグ(location tags)、ロボット/ロボットによるデバイス(robotic devices)、ドローン、等を含みうる。いくつかのMTC UE、および他のUEは、モノのインターネット(IoT)(例えば、狭帯域IoT(NB-IoT))またはすべてのインターネット(IoE)デバイスとして実装されうる。
図1において、両矢印付きの実線は、UEおよびサービングeNBとの間の望まれる送信を指示し、それは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のUEにサービスするように指定されたeNBである。両矢印付きの点線は、UEおよびeNBとの間の潜在的に干渉する送信を指示する。
【0020】
[0029]
図2は、基地局/eNB110およびUE120の設計のブロック図を示し、それらは、
図1におけるUEのうちの1つおよび基地局/eNBのうちの1つであることができる。基地局110に、T本のアンテナ234aないし234tが装備され得、およびUE120は、R本のアンテナ252aないし252rが装備され得、そこで、一般に、T≧1およびR≧1である。
【0021】
[0030]基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたCQIに基づいて各UEのために1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCS(複数を含む)に基づいて各UEのためのデータを処理(例えば、符号化および変調)し、およびすべてのUEのためにデータシンボルを提供しうる。送信プロセッサ220はまた、(例えば、SRPI、等に関する)システム情報および制御情報(例えば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリング、等)を処理し、およびオーバヘッドシンボルならびに制御シンボルを提供しうる。プロセッサ220はまた、同期信号(例えば、PSSおよびSSS)および基準信号(例えば、CRS)のための基準シンボルを生成しうる。送信(TX)マルチプル入力マルチプル出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能であれば、基準シンボル、オーバヘッドシンボル、制御シンボル、および/またはデータシンボル上に空間処理(例えば、プリコーディング)を行い得、およびT個の変調器(MOD)232aないし232tにT個の出力シンボルストリームを提供しうる。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(例えば、OFDM、等のために)それぞれの出力シンボルストリームを処理しうる。各変調器232は、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームをさらに処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート(upconvert))しうる。変調器232aないし232tからのT個のダウンリンク信号は、T本のアンテナ234aないし234tを介してそれぞれ送信されうる。
【0022】
[0031]UE120において、アンテナ252aないし252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、および復調器(DEMODs)254aないし254rに、受信された信号をそれぞれ提供しうる。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、その受信された信号を調整(condition)(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート(downconvert)、およびデジタル化)しうる。各復調器254は、受信されたシンボルを取得するために、(例えば、OFDM等のための)入力サンプルをさらに処理しうる。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254aないし254rから受信されたシンボルを取得し、適用可能であれば、受信されたシンボル上にMIMO検出を行い、および検出されたシンボルを提供しうる。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調および復号)し、データシンク260にUE120のための復号されたデータを提供し、およびコントローラ/プロセッサ280に復号された制御情報およびシステム情報を提供しうる。チャネルプロセッサは、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI、等を決定しうる。
【0023】
[0032]アップリンク上で、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI、等を備える報告に関しての)制御情報を受信し、および処理しうる。プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成しうる。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能であれば、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(例えば、SC-FDM、OFDM、等のための)変調器254aないし254rによってさらに処理され、および基地局110に送信されうる。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能であれば、MIMO検出器236によって検出され、および受信プロセッサ238によってさらに処理されうる。プロセッサ238は、データシンク239に復号されたデータを、およびコントローラ/プロセッサ240に復号された制御情報を提供しうる。基地局110は、通信ユニット244を含み、および通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信しうる。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含みうる。
【0024】
[0033]コントローラ/プロセッサ240および280は、UE(例えば、eMTC UE)および基地局(例えば、eノードB)との間の通信のために使用する進歩したマシン型通信(eMTC)のための狭帯域領域を定義するための、本明細書において提示される技法を行うために、基地局110およびUE120におけるオペレーションをそれぞれ指示(direct)しうる。例えば、基地局110におけるコントローラ/プロセッサ240、および/または、他のコントローラ、プロセッサおよびモジュール、ならびにUE120におけるコントローラ/プロセッサ280、および/または、他のコントローラ、プロセッサおよびモジュールは、基地局110およびUE120のオペレーションをそれぞれ行う、または指示しうる。例えば、基地局110におけるコントローラ/プロセッサ240、および/または、他のコントローラ、プロセッサおよびモジュールは、
図6において示されるオペレーション600を行う、または指示しうる。例えば、UE120におけるコントローラ/プロセッサ280、および/または、他のコントローラ、プロセッサおよびモジュールは、
図6において示されるオペレーション600を行う、または指示しうる。メモリ242および282は、基地局110およびUE120のためのプログラムコードおよびデータをそれぞれ記憶しうる。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信のためにUEをスケジューリングしうる。
【0025】
[0034]
図3は、LTEにおけるFDDのための例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々のための送信タイムラインは、無線フレームのユニット(units)に区分されうる。各無線フレームは、所定の持続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を有し得、および0ないし9のインデックスをもつ10サブフレームに区分されうる。各サブフレームは、2つのスロットを含みうる。各無線フレームは、それゆえに、0ないし19のインデックスをもつ20個のスロットを含みうる。各スロットは、L個のシンボル期間、例えば、(
図3に示されるような)標準のサイクリックプレフィックスに関して7つのシンボル期間、または拡張されたサイクリックプレフィックスに関して6つのシンボル期間を含みうる。各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0ないし2L-1のインデックスを割り当てられうる。
【0026】
[0035]LTEにおいて、eNBは、eNBによってサポートされる各セルに関してシステム帯域幅のセンターにおけるダウンリンク上で一次同期信号(PSS)および二次同期信号(SSS)を送信しうる。PSSおよびSSSは、
図3で示されるように、標準のサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5において、それぞれ、シンボル期間6および5で送信されうる。PSSおよびSSSは、セルの探索および捕捉(acquisition)のためにUEによって使用されうる。eNBは、eNBによってサポートされる各セルに関して、システム帯域幅にわたってセル固有基準信号(CRS)を送信しうる。CRSは、各サブフレームのあるシンボル期間において送信され得、およびチャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を行うためにUEによって使用されうる。eNBはまた、ある無線フレームのスロット1でのシンボル期間0から3における物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送信しうる。PBCHは、いくつかのシステム情報を搬送しうる。eNBは、あるサブフレームにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でシステム情報ブロック(SIBs)のような他のシステム情報を送信しうる。eNBは、サブフレームの最初のB個のシンボル期間における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを送信し得、そこで、B個は各サブフレームに関して設定可能であることができる。eNBは、各サブフレームの残存シンボル期間(remaining symbol periods)におけるPDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信しうる。
【0027】
[0036]
図4は、標準のサイクリックプレフィックスをもつ2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに区分されうる。各リソースブロックは、1つのスロットにおいて12個のサブキャリアをカバーし得、および多数のリソース要素を含みうる。各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーし得、および1つの変調シンボルを送るために使用され得、それは、実数値または複素数値であることができる。
【0028】
[0037]サブフレームフォーマット410は、2本のアンテナに関して使用されうる。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11においてアンテナ0および1から送信されうる。基準信号は、送信機および受信機によって演繹的に知られている(known a priori)信号であり、およびパイロットとも称されうる。CRSは、例えば、セルアイデンティティ(identity)(ID)に基づいて生成される、セルに関して固有の基準信号である。
図4において、ラベルRaをもつ所与のリソース要素に関して、変調シンボルは、そのリソース要素上でアンテナaから送信され得、およびいずれの変調シンボルも、他のアンテナからそのリソース要素上で送信され得ない。サブフレームフォーマット420は、4本のアンテナで使用されうる。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11においてアンテナ0および1から、およびシンボル期間1および8においてアンテナ2および3から送信されうる。サブフレームフォーマット410および420の両方に関して、CRSは、均等に間隔が空けられたサブキャリア上で送信され得、それは、セルIDに基づいて決定されうる。CRSは、それらのセルIDに依存して、同じまたは異なるサブキャリア上で送信されうる。サブフレームフォーマット410および420の両方に関して、CRSのために使用されないリソース要素は、データ(例えば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用されうる。
【0029】
[0038]LTEにおけるPSS、SSS、CRS、およびPBCHは、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する、3GPP TS36.211において記述されており、それは、公的に入手可能である。
【0030】
[0039]インタレース(interlace)構造は、LTEにおけるFDDのためのアップリンクおよびダウンリンクの各々に関して使用されうる。例えば、0ないしQ-1のインデックスをもつQ個のインタレースが定義され得、そこで、Qは4、6、8、10、または何らかの他の値に等しくなりうる。各インタレースは、Q個のフレームによって離れて間隔があけられたサブフレームを含みうる。特に、インタレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Q等を含み得、そこで、q∈{0,…,Q-1}である。
【0031】
[0040]ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信に関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートしうる。HARQに関して、送信機(例えば、eNB)は、パケットが受信機(例えば、UE)によって正確に復号されるか、または何らかの他の終了条件が直面されるまで、パケットの1つまたは複数の送信を送りうる。同期HARQに関して、パケットのすべての送信は、単一のインタレースのサブフレームにおいて送られうる。非同期HARQに関して、パケットの各送信は、いずれかのサブフレームにおいて送られうる。
【0032】
[0041]UEは、マルチプルなeNBのカバレッジ内に位置しうる。これらeNBのうちの1つは、UEにサービスするために選択されうる。サービスするeNBは、受信信号強度(received signal strength)、受信信号品質、経路損失(pathloss)、等のような様々な基準に基づいて選択されうる。受信信号品質は、信号対雑音および干渉比(SINR:signal-to-noise-and-interference ratio)、または基準信号受信品質(RSRQ)、または何らかの他のメトリック(metrics)によって定量化されうる。UEは、UEが1つまたは複数の干渉するeNBからの高い干渉を観測しうる支配的な干渉シナリオにおいて動作しうる。
狭帯域EMTC
[0042]上記で留意されたように、本明細書において提示される技法は、UE(例えば、eMTC UE)が、eMTCで使用するためのホッピングパターンおよび狭帯域を決定するのを支援するために使用されうる。
【0033】
[0043](例えば、レガシー「非MTC(non MTC)」デバイス)に関する)従来のLTE設計の焦点は、スペクトル効率、ユビキタス(ubiquitous)カバレッジの改善、および進歩したサービスの品質(Qos)サポートにある。現在のLTEシステムのダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)のリンクバジェット(budgets)は、最先端(state-of-the-art)のスマートフォンおよびタブレットのような、ハイエンドデバイスのカバレッジのために設計されており、それは、比較的大きいDLおよびULリンクバジェットをサポートしうる。
【0034】
[0044]しかしながら、低コスト、低レートのデバイスもまた、サポートされる必要がある。例えば、ある規格(例えば、LTEリリース12)は、低コスト設計またはマシン型通信を一般に対象とした(カテゴリ0 UEと称される)新しいタイプのUEを導入してきた。マシン型通信(MTC)に関して、限定された量の情報のみが交換される必要がありうるので、様々な要件は緩和されうる。例えば、レガシーUEに比べて、最大帯域幅が低減され得、単一の受信無線周波数(RF)チェーンが使用され得、ピークレート(peak rate)が低減され得(例えば、トランスポートブロックサイズに関して最大100ビット)、送信電力が低減され得、ランク1送信が使用され得、および半二重(half duplex)オペレーションが行われうる。
【0035】
[0045]いくつかのケースでは、半二重オペレーションが行われる場合、MTC UEは、送信することから受信することへ(または受信することから送信することへ)遷移するために、緩和された切り替え時間を有しうる。例えば、切り替え時間は、通常のUEに関しての20μsから、MTC UEに関しての1msに緩和されうる。リリース12MTC UEは、依然として、通常のUEと同じ手法においてダウンリンク(DL)制御チャネルをモニタし得、例えば、最初の数個のシンボルにおける広帯域制御チャネル(例えば、PDCCH)のみならず、比較的狭帯域を占有するが、サブフレーム(例えば、ePDCCH)の長さに広がる(spanning)狭帯域制御チャネルをモニタする。
【0036】
[0046]ある規格(例えば、LTEリリース13)は、本明細書において進歩したMTC(またはeMTC)と称される、様々な追加のMTC進歩のためのサポートを導入しうる。例えば、eMTCは、MTC UEに最大15dBまでのカバレッジ進歩を提供しうる。
【0037】
[0047]
図5のサブフレーム構成500において図示されるように、eMTC UEは、より広いシステム帯域幅(例えば、1.4/3/5/10/15/20MHz)において動作しながら、狭帯域オペレーションをサポートすることができる。
図5において図示される例で、在来のレガシー制御領域510は、最初の数個のシンボルのシステム帯域幅に広がり(span)得、一方で、狭帯域領域530は、システム帯域幅のより大きい領域520の一部分を占有する。いくつかのケースにおいては、狭帯域領域をモニタするMTC UEは、1.4MHzまたは6つのリソースブロック(RB)において動作しうる。
【0038】
[0048]上記で留意されたように、eMTC UEは、6つのRBより大きい帯域幅をもつセルにおいて動作することが可能であることができる。このより大きい帯域幅内で、各eMTC UEは、依然として、6つの物理リソースブロック(PRB)の制約に従いながら動作しうる(例えば、モニタする/受信する/送信する)。いくつかのケースにおいては、異なるeMTC UEは、システム帯域幅内で、(例えば、各々が6つのPRBブロックに広がっている)異なる狭帯域領域によってサービスされうる。システム帯域幅が1.4から20MHzに、または6から100個のRBに、広がりうるので、マルチプルな狭帯域領域は、より大きな帯域幅内に存在しうる。eMTC UEはまた、干渉を低減するために、マルチプルな狭帯域領域間でホッピングするまたは切り替わりうる。
【0039】
[0049]DLおよびUL狭帯域領域のサイズが定められる一方で、より大きい帯域幅内のeMTC UEのためのホッピングパターンおよび利用可能な狭帯域の位置は、固定されておらず、および定義を必要としうる。
【0040】
[0050]帯域幅が限定されたリソースであるので、狭帯域領域は、可能な限り数少ない空のRBをもつ狭帯域領域に、すべてのまたはほとんどのRBがグループ分けされるように定められるべきである。あるシステムにおいて、所与の帯域幅内のPRBの数は、6の倍数ではない。6つのRBの狭帯域領域は、1.4MHzにおいて動作し、一方で、システム帯域幅は、6、15、25、50、75、および100個のRBに対応する、1.4、3、5、10、15および20MHzであることができ、そのうちの1つのみが6の倍数である。例えば、5MHzの帯域幅セルは、15個のPRBが利用可能であり、それは、2.5個の狭帯域領域に等しい。それゆえに、多くのLTE帯域幅に関して、システム帯域幅は、狭帯域領域に均等に分離されることができない。狭帯域領域にグループ分けされていないRBの数を最小にするように、狭帯域領域を定めることは、有利であることができる。
EMTCのための狭帯域定義
[0051]
図6は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレスデバイスによるワイヤレス通信のための例となるオペレーション600を図示するフロー図である。ワイヤレスデバイスは、例えば、狭帯域領域にわたってUEと通信するためのeNB、または狭帯域領域にわたってeNBと通信するためのUEであることができる。オペレーションは、システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広いシステム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別することによって、602において、始まりうる。604において、オペレーションは、識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信することを含む。
【0041】
[0052]
図7は、本開示のある態様にしたがった、eMTCオペレーションのための例示的なリソースブロック構成700を図示する。あるシステムにおいて、センター6つのRBは、PSS/SSSおよび/またはページングのために使用されうる。奇数の数のRB(例えば、1.4MHz、3MHz、5MHz、等)をもつ帯域幅に関して、センター6つのRBは、物理リソースブロックと整列でないことがある。例えば、
図6において示されるように、3MHzの帯域幅に関するセンター6つのRB702は、リソースブロック5-9およびリソースブロック4の半分およびリソースブロック10の半分である。狭帯域領域がセンター6つのRBにおいて定められるところで、同期の目的のために狭帯域領域に同調された(tuned to)eMTCは、ページングの送信を受信するために再び同調する(retune)必要がなく、その結果として、エネルギーの節約を潜在的にもたらす。
【0042】
[0053]
図8Aは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義800Aを図示する。ある態様にしたがって、狭帯域領域802Aは、センター6つのRBに基づいて定められうる。利用可能なRBの数が偶数ではない、およびセンター6つのRBが広帯域RBの境界と整列されていないところで、狭帯域領域802Aもまた、広帯域RBの境界と整列でないことがある。例えば、狭帯域(NB)領域802Aは、RB4.5からRB10.5に伸びているように定められうる。代わりに、センター6つのRB領域は、7つのRBに1つのRB分、繰り上げられうる。広帯域およびeMTCデバイスは、ページングのためのセンター6つのRBのみ、しかしまた、領域を.5RB分、センター6つのRBより上におよびより下に伸ばすことによって、例えば、RB4からRB11に伸ばすことによって、モニタし続けうる。これは、NB領域802Aが広帯域RBの境界と整列されることを可能にする。その後、全体の広帯域の帯域幅が複数の狭帯域に分割されるまで、広帯域の端(edges)から6つのRBのグループが、狭帯域領域、このケースでは、NB領域804AおよびNB領域806A、として定義されうる。合計の広帯域の帯域幅が、6つのRB領域に均等に分割可能でないところで、狭帯域領域間でオーバーラップが起こることとなる。ここでは、例えば、NB領域804AおよびNB領域806Aは、両方がNB領域802Aとオーバーラップするであろう。これは、結果的に、6によって分割されるリソースブロックの数のシーリング(ceiling)に等しい狭帯域領域の合計数、すなわちceil(nRB/6)をもたらす。
【0043】
[0054]あるケースにおいては、オーバーラップしない狭帯域領域を有することが望ましいことがある。上記で留意されたように、RBの合計数が6の倍数ではないところで、RBの合計数を、各広帯域RBが使用されるような固定のサイズである狭帯域領域に分割することは可能でない。しかしながら、6つのRBの狭帯域領域と連結して(in conjunction with)より小さい狭帯域領域を使用することは、各広帯域RBが使用されることを可能にするであろう。例えば、センター6つのRBが広帯域RBの境界と整列するために7に繰り上げられてきたところで、狭帯域領域は、各端から内側にある6つのRBのグループにおいて選択されうる。
【0044】
[0055]
図8Bは、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義800Bを図示する。
図8Bにおいて図示されるように、NB領域802Bにオーバーラップするのではなく、NB領域802Bに直接隣接する狭帯域領域は、サイズにおいて低減される。ここで図示されるように、NB領域804BおよびNB領域806Bは、6つのRBではなく、4つのRBである。そのような配置は、NB領域802Bの隣に、より小さい狭帯域領域を置くであろう。代わりに、NB領域は、NB領域802Bから外側にある、6つのRBのグループにおいて選択されうる。そのような配置は、より小さい狭帯域領域を広帯域の帯域幅の端に置くであろう。
図8Cにおいて見られるように、センター6つのRBが繰り上げられていないところの、例となる狭帯域領域定義800Cにおいて、NB領域802Cの両側にある(to either side)RBの半分は、狭帯域領域に対して割り当てられないで残されうる804C。これは、例えば、奇数の数のRBをもつ広帯域の帯域幅のみに適用される。
【0045】
[0056]あるシステムにおいて、狭帯域マッピングは、アップリンクおよびダウンリンクに関して異なりうる。例えば、ダウンリンク上で、いくつかのシステムは、PSS/SSS/PBCHおよび/またはページングのためにセンター6つのRBを使用する。しかしながら、そのような要件は決してアップリンク上では存在し得ない。簡潔さのために、ダウンリンク狭帯域領域は、センター6つのRBに基づいて、整列されうる。代わりに、アップリンク狭帯域領域はまた、PUCCHのために予約された広帯域の帯域幅の端に沿った「より小さい狭帯域領域」があるように定められうる。
【0046】
[0057]
図9A-
図9Cは、それぞれ、本開示のある態様にしたがった、例となる狭帯域領域定義900A-900Cを図示する。あるケースにおいて、より小さい狭帯域領域は、6によって分割されるリソースブロックの合計数(例えば、mod(nRB, 6))がより小さい狭帯域領域に関する帯域幅の端において割り振られるように定められうる。これらのRBは、より小さいRBの個々のサイズが、例えば、(mod(nRB, 6))/2に等しくなるように、複数の端の間で均等に割り振られうる。6つのRBの狭帯域領域は、その後、複数の端の間で割り振られうる。例えば、
図9Aにおける15個のRBの広帯域の帯域幅、3MHzに関して、mod(15,6)は3つのRBをもたらし、それは、広帯域の帯域幅の端に沿った2つの1.5個のRBの狭帯域領域であるNB領域902AおよびNB領域904Aに分離される。その後、複数の端の間の残存のRBは、NB領域906AおよびNB領域908Aにおいて示されるように、6つのRBの狭帯域領域に均等に割り振られうる。しかしながら、複数の端に沿ったRBを狭帯域領域に均等に分割することは、RB7におけるNB領域908AおよびNB領域906Aのような、広帯域RBと整列でないことがある狭帯域領域と同様に、NB領域902AおよびNB領域904Aにおけるような、断片的なRB割り振りを結果的にもたらしうる。
【0047】
[0058]センター6つのRBの整列が維持されていないところで、狭帯域領域へのRB分配は、非対称的であることができる。非対称的な分配は、狭帯域領域が、奇数の数の広帯域RBがあるところの広帯域RBと整列されることを可能にしうる。例えば、
図8Bにおいて図示されるように、(mod(nRB, 6))/2によって決定されるように、より小さいRBの個々のサイズが結果的に非整数をもたらすところで、より小さい狭帯域領域のうちの一方は、ここで1つのRBに、繰り下げられ(NB領域902B)、および他方のより小さい狭帯域領域は、ここで2つのRBに、繰り上げられうる(NB領域904B)。このラウンディング(rounding)は、狭帯域領域の複数の端が広帯域RBの端と整列されることを可能にする。NB領域906BおよびNB領域908Bのような、他の狭帯域領域もまた、広帯域RBの複数の端と整列されるように調整されうる。
【0048】
[0059]代わりに、一方のより小さい狭帯域領域のサイズを繰り上げおよび他方を繰り下げるのではなく、両方の、より小さい狭帯域領域のサイズが、繰り下げられることができる。例えば、
図8Cにおいて図示されるように、NB領域902CおよびNB領域904Cの両方は、各々、1つのRBに繰り下げられる。その後、複数の端の間の、追加の狭帯域領域、例えば、NB領域906CおよびNB領域908Cが定められうる。その後、センターRBにおける残存のRBは、より小さい狭帯域領域が広帯域の帯域幅のセンターおよび端の両方において定められるように、追加のより小さい狭帯域領域NB領域910Cとして定められうる。
EMTCのための狭帯域の周波数ホッピング
[0060]LTEは、送信のダイバーシティ(diversity)を改善するために、特定のパターンでの周波数間のホッピングを含む。このホッピングパターンは、スケジューリング許可(scheduling grant)において明快に、eMTCデバイスにシグナリングされうる。eMTCデバイスに関して、明快なシグナリングによって提供されるフレキシビリティ(flexibility)は、シグナリングをモニタするための追加の電力使用量によって上回られる(outweighed by)ことになりうる。ある態様にしたがって、シグナリングは、通信のために使用される初めの狭帯域領域にホッピングパターンを基づかせることによって簡単化されうる。このホッピングは、狭帯域領域のペア内で行われることができる、または固定のパターンに基づくことができる。
【0049】
[0061]例として、0から8までの番号を付けられた9つの狭帯域領域をもつ10MHzの帯域幅に関して、狭帯域ペアの4つのセットが定められうる。これらの狭帯域のペアは、例えば、{0,5}、{1,6}、{2,7}、および{3,8}であることができる。ホッピング行為は、ホッピングが狭帯域ペアの1つのメンバから狭帯域ペアの他のメンバへ行われることができるように定められうる。特定のホッピング行為は、そうとすると(then)、通信のために初めに識別された狭帯域領域に基づく。すなわち、特定のワイヤレスデバイスが、それが通信のために初めに狭帯域領域0を使用すべきとする指示を受信するところで、ワイヤレスデバイスは、いずれかの他の追加のシグナリングなしに、次の通信のために狭帯域領域5へ次にホッピングするべきことを知る(know to)であろう。この初めの指示は、SIB、MIB、または他のタイプのシグナリングから導出されることができる。追加的に、ホッピングは、レシプロカル(reciprocal)のホッピングではなく、パターンに基づいて(based off)行われることができる。そのような実装において、0から5への5つの狭帯域領域の初めの前進ホッピング(hop forward)は、例えば、5から1への、4つの狭帯域領域の後退ホッピング(hop back)によって後続されることができる。いずれかのケースにおいて、例えば、所与のバンドル(bundle)のサイズに関する、ホッピングパターンは、初めに識別された狭帯域領域に基づいて、前もって決定され(例えば、仕様書(specification)またはSIB1/他のシグナリングによって固定される)、ダウンリンクまたはアップリンク許可における特定のパターンをシグナリングする必要はない。追加的に、特定のパターンおよびペアは、システム帯域幅(例えば、3、5、10、15、および20MHz)の各々に関して定められうる。
【0050】
[0062]あるシステムにおいて、周波数ホッピングのパターンは、例えば、ダウンリンクのために使用される初めに識別された狭帯域領域が、アップリンクのための狭帯域領域のホッピングに関連付けられるようにさらに定義され得、逆もまた同様である(vice versa)。例えば、再び10MHzの帯域幅に関して、特定のワイヤレスデバイスが、それがダウンリンクのために最初に狭帯域領域0を使用すべきとする指示を受信するところで、ワイヤレスデバイスは、応答を送るために、関連付けられたアップリンク狭帯域領域5に次にホッピングするべきことを知るであろう。同じく、特定の狭帯域領域上でDL許可を受信することは、ダウンリンク送信を受信するために、関連付けられたダウンリンク狭帯域領域にホッピングするようにワイヤレスデバイスに指示しうる。同様に、特定の狭帯域領域上のUL許可は、送信するために、関連付けられたアップリンク狭帯域領域にホッピングするようにワイヤレスデバイスに指示しうる。同様に、特定の狭帯域領域上のランダムアクセスアップリンク送信は、ランダムアクセス応答を受信するために関連付けられたダウンリンク狭帯域領域にホッピングするようにワイヤレスデバイスに指示しうる。
【0051】
[0063]本明細書において使用されるように、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目のいずれかの組み合わせを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cのみならず、同じ要素のマルチプルとのいずれかの組み合わせ(例えば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcのいずれかの他の順序)をカバーするように意図される。
【0052】
[0064]本明細書において使用されるように、用語「識別すること」は、多種多様なアクションを包含する。例えば、「識別すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること(investigating)、ルックアップすること(例えば、表、データベースまたは別のデータ構造中をルックアップすること)、確定すること等を含みうる。また、「識別すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリにおけるデータにアクセスすること)等を含みうる。また、「識別すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること等を含みうる。
【0053】
[0065]いくつかのケースでは、フレームを実際に通信するよりむしろ、デバイスは、送信または受信のためのフレームを通信するためのインタフェースを有しうる。例えば、プロセッサは、送信のためのRFフロントエンド(front end)に、バスインタフェースを介して、フレームを出力しうる。同様に、フレームを実際に受信するよりむしろ、デバイスは、別のデバイスから受信されるフレームを取得するためのインタフェースを有しうる。例えば、プロセッサは、送信のためのRFフロントエンドから、バスインタフェースを介して、フレームを取得(または受信)しうる。
【0054】
[0066]本明細書において開示される方法は、記述される方法を成し遂げるための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに置き換えられうる。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が特定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更されうる。
【0055】
[0067]上記で記述される方法の様々なオペレーションは、対応する機能を行うことができるいずれかの適切な手段によって行われうる。手段は、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサに限定されないが、それらを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアのコンポーネント(複数を含む)および/またはモジュール(複数を含む)を含みうる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、コード、マイクロコード、ハードウェア記述言語、マシン言語、またはその他の方法で呼ばれるかにかかわらず、命令、データ、コード、またはそれらのいずれかの組み合わせを意味するように広範囲に解釈されるものとする。一般に、図において図示されるオペレーションがあるところで、それらのオペレーションは、対応するカウンターパート(counterpart)のミーンズプラスファンクションコンポーネント(means-plus-function components)を有しうる。
【0056】
[0068]上記で記述される方法の様々なオペレーションは、対応する機能を行うことができるいずれかの適切な手段によって行われうる。手段は、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサに限定されないが、それらを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアのコンポーネント(複数を含む)および/またはモジュール(複数を含む)を含みうる。一般に、図において図示されるオペレーションがあるところで、それらのオペレーションは、いずれかの適切な対応するミーンズプラスファンクションコンポーネントによって行われることができる。
【0057】
[0069]例えば、識別するための手段および/または通信するための手段は、
図2において図示される基地局110の送信プロセッサ220、コントローラ/プロセッサ240、受信プロセッサ238、および/またはアンテナ(複数を含む)234あるいは
図2において図示されるユーザ機器120の送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、受信プロセッサ258、および/またはアンテナ(複数を含む)252のような、1つまたは複数のプロセッサまたは他の要素を含みうる。
【0058】
[0070]情報および信号が、多様な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されうることを当業者は理解するであろう。例えば、上記の記述の全体を通じて参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、またはこれらの組み合わせによって表されうる。
【0059】
[0071]本明細書における開示に関して記述される様々な図示する論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせとして実装されうることを、当業者はさらに認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な図示するコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能性の観点から上記で一般に、記述されてきた。そのような機能が、ハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションおよび全体のシステムに課せられる設計制約に依存する。当業者は、記述される機能を各特定のアプリケーションに関して様々な手法で実装しうるが、そのような実装の判定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こしていると解釈されるべきではない。
【0060】
[0072]本明細書における開示に関して記述される様々な図示する回路、モジュール、および論理ブロックは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートまたはトランジスタロジック、離散ハードウェアコンポーネント、または本明細書において記述される機能を行うように設計されたそれらのいずれかの組み合わせで実装または行われうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替では、プロセッサは、いずれかの在来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはいずれかの他のそのような構成の組み合わせ、として実装されうる。
【0061】
[0073]本明細書における開示に関して記述されるアルゴリズムまたは方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されるソフトウェア/ファームウェアモジュール、またはそれらの組み合わせにおいて、直接的に具現化されうる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、位相変更メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られているいずれかの他の形式の記憶媒体において存在しうる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、および記憶媒体に情報を書き込みできるようにプロセッサに結合される。代替では、記憶媒体は、プロセッサと一体であることができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICにおいて存在しうる。ASICは、ユーザ端末において存在しうる。代替では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末において離散コンポーネントとして存在しうる。
【0062】
[0074]1つまたは複数の例示的な設計において、記述された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されうる。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上で1または複数の命令またはコードとして送信されうる、または記憶されうる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするいずれかの媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または特殊目的コンピュータによってアクセスされることができるいずれかの利用可能な媒体であることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD/DVDまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、汎用または専用コンピュータ、あるいは、汎用または専用プロセッサによってアクセスされることができ、および命令またはデータ構造の形式で望まれるプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用されることができるいずれかの他の媒体を備えうる。また、いずれの接続手段もコンピュータ可読媒体と適切に名付けられうる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書において使用されるように、コンパクトディスク(CD)(compact disc)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(digital versatile disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(Blu-ray(登録商標) disc)を含み、そこで、ディスク(disk)は大抵、磁気的にデータを再生し、その一方で、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0063】
[0075]本開示の先の記述は、いずれの当業者でも、本開示の製造することまたは使用することができるように提供される。本開示への様々な変更は、当業者には容易に明らかとなり、および本明細書において定められる一般的な(generic)原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他のバリエーションに適用されうる。本開示への様々な変更は、当業者には容易に明らかとなり、および本明細書において定められる一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他のバリエーションに適用されうる。それゆえに、本開示は、本明細書において記述される例および設計に限定されるように意図されておらず、本明細書において開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレスデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広い前記システム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別することと、および、
前記識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信することと、
を備える、方法。
[C2]
前記識別することは、
狭帯域領域の第1のセットを識別することと、および、
各々が前記第1のセットの前記狭帯域領域より少ないリソースブロックを備える、狭帯域領域の第2のセットを識別することと、
を備える、[C1]に記載の方法。
[C3]
狭帯域領域の前記第1のセットの各狭帯域領域は、少なくとも6つのリソースブロックを備える、[C2]に記載の方法。
[C4]
狭帯域領域の前記第1のセットの各狭帯域領域は、リソースブロックと整列される、および、
狭帯域領域の前記第2のセットの各狭帯域領域は、異なる数のリソースブロックを備える、
[C2]に記載の方法。
[C5]
狭帯域領域の前記第1のセットは、前記システム帯域幅のセンターに位置する第2の狭帯域領域と隣接する、[C4]に記載の方法。
[C6]
狭帯域領域の前記第2のセットを識別することは、
狭帯域領域の前記第2のセットに割り振られたリソースブロックの合計数を識別することと、および、
割り振られたリソースブロックの前記合計数に基づいて、狭帯域領域の前記第2のセットのうちの少なくとも1つの位置を決定することと、
を備える、[C2]に記載の方法。
[C7]
狭帯域領域の前記第2のセットのうちの前記少なくとも1つの位置を前記決定することは、
割り振られたリソースブロックの前記合計数が奇数であることを決定することと、および、
狭帯域領域の前記第2のセットの第1および第2の狭帯域領域を識別することと、ここにおいて、前記第1および第2の狭帯域領域は、狭帯域領域の前記第2のセットに関して割り振られたリソースブロックの前記合計数より少なく備える、
を備える、[C6]に記載の方法。
[C8]
狭帯域領域の前記第2のセットの第3の狭帯域領域を識別すること、ここにおいて、前記第1、第2、および第3の狭帯域領域は、狭帯域領域の前記第2のセットに関して割り振られたリソースブロックの前記合計数と等しいリソースブロックの数を備える、
をさらに備える、[C7]に記載の方法。
[C9]
前記第3の狭帯域領域は、前記システム帯域幅のセンターリソースブロックを少なくとも備え、前記第1および第2の狭帯域領域は、システム帯域幅の端に位置する、[C8]に記載の方法。
[C10]
前記識別することは、ホッピングパターンにしたがって、異なるサブフレームにおける狭帯域領域を識別することを備える、[C1]に記載の方法。
[C11]
前記ホッピングパターンを指示するシグナリングを受信することまたは送信することをさらに備える、[C10]に記載の方法。
[C12]
前記ホッピングパターンは、当初の狭帯域領域の識別に少なくとも基づく、[C10]に記載の方法。
[C13]
前記識別することは、ホッピングパターンに基づいて、アップリンクおよびダウンリンクサブフレームにおける狭帯域領域を識別することを備える、[C1]に記載の方法。
[C14]
アップリンクおよびダウンリンク狭帯域との間の前記ホッピングパターンを指示するシグナリングを受信することまたは送信することをさらに備える、[C13]に記載の方法。
[C15]
ダウンリンク狭帯域領域の識別に少なくとも基づいて、アップリンク狭帯域領域において通信することをさらに備える、[C13]に記載の方法。
[C16]
ダウンリンク狭帯域領域の識別に少なくとも基づいて、ダウンリンク狭帯域領域において通信することをさらに備える、[C13]に記載の方法。
[C17]
アップリンク狭帯域領域の識別に少なくとも基づいて、ダウンリンク狭帯域領域において通信することをさらに備える、[C13]に記載の方法。
[C18]
前記ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器または基地局のうちの1つを備える、[C1]に記載の方法。
[C19]
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサは、
システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広い前記システム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別することと、および、
前記識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信することと、
を行うように構成される、および、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える、装置。
[C20]
ワイヤレス通信のための装置であって、
システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広い前記システム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するための手段と、および、
前記識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信するための手段と、 を備える、装置。
[C21]
ワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体であって、
システム帯域幅における利用可能なリソースの量に基づいて、より広い前記システム帯域幅内の1つまたは複数の狭帯域領域を識別するためのコードと、および、
前記識別された狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して通信するためのコードと、
を備える、コンピュータ可読媒体。