特許 7187587 収納作業者ユーザインターフェース

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-12-02

(45)【発行日】2022-12-12

(54)【発明の名称】収納作業者ユーザインターフェース

(51)【国際特許分類】

   G06Q 10/08 20120101AFI20221205BHJP

【ＦＩ】

G06Q10/08

【請求項の数】 20

(21)【出願番号】P 2020570831

(86)(22)【出願日】2020-06-30

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2021-09-27

(86)【国際出願番号】 IB2020056164

(87)【国際公開番号】W WO2021005452

(87)【国際公開日】2021-01-14

【審査請求日】2021-01-27

(31)【優先権主張番号】16/503,898

(32)【優先日】2019-07-05

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】520244544

【氏名又は名称】クーパン コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】230104019

【弁護士】

【氏名又は名称】大野 聖二

(74)【代理人】

【識別番号】100131451

【弁理士】

【氏名又は名称】津田 理

(74)【代理人】

【識別番号】100167933

【弁理士】

【氏名又は名称】松野 知紘

(74)【代理人】

【識別番号】100174137

【弁理士】

【氏名又は名称】酒谷 誠一

(74)【代理人】

【識別番号】100184181

【弁理士】

【氏名又は名称】野本 裕史

(72)【発明者】

【氏名】リ，ギョンソク

(72)【発明者】

【氏名】キム，ジ ユン

(72)【発明者】

【氏名】ホン，ソン ヨン

(72)【発明者】

【氏名】キム，ダ ヨン

(72)【発明者】

【氏名】カン，キョンテ

【審査官】加内 慎也

(56)【参考文献】

【文献】米国特許第０９７１５６７４（ＵＳ，Ｂ１）

【文献】米国特許出願公開第２００３／０１１５１０４（ＵＳ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１８／０２６８３４８（ＵＳ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１８／００６０６１９（ＵＳ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１８／０２９３５４３（ＵＳ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２００９／０２３４４９３（ＵＳ，Ａ１）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

製品を収納するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサと、
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための複数の製品が収容されている収容体に関連付けられた収容体識別子を受信することと、
前記収容体識別子に基づいて、前記複数の製品のうちの第１の製品群の製品を収納する位置を予測することと、
を実行するように構成され、
前記第１の製品群の製品を収納する位置を予測することは、
前記ユーザデバイスから、一のフォーマットまたはプロトコルでデータを受信することと、
受信した前記データを、他のフォーマットまたはプロトコルに変換することと、
変換された前記データに基いて、前記ユーザデバイスの位置を判定することと、
前記第１の製品群の製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の少なくとも１つの空いた位置を判定することと、
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記予測された位置を前記ユーザデバイスに提示することと、
前記ユーザデバイスから、前記第１の製品群の製品に関連付けられた製品識別子と、前記予測された位置内の場所に関連付けられた位置識別子とを受信することと、
前記位置識別子を前記製品識別子に割り当て、前記製品識別子を前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収容体識別子に関連する収納エラーの通知を前記ユーザデバイスから受信することであって、前記収納エラーは、前記複数の製品のうちの第２の製品群の製品についての少なくとも一つの問題を反映する、前記収納エラーの通知を受信することと、
前記収納エラーを前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収納エラーをリモートデバイスに報告することと、
を実行するように構成される、システム。

【請求項2】

前記第１の製品群の製品に関連付けられた前記製品識別子が、前記第１の製品群の製品に関連付けられた最小管理単位（ＳＫＵ）を含む、請求項１に記載のシステム。

【請求項3】

前記第１の製品群の製品を収納する前記位置を予測することは、
前記ユーザデバイスの前記位置に最も近い空いた位置を選択することを含む、請求項１に記載のシステム。

【請求項4】

前記収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のシステム。

【請求項5】

前記少なくとも１つのプロセッサは、前記ユーザデバイスから前記収納エラーの通知を受信した後、前記収納エラーを前記ユーザデバイスに表示するための命令を実行するようにさらに構成される、請求項１に記載のシステム。

【請求項6】

前記収容体内の製品の量が、データベースで前記収容体に関連付けられた製品の量よりも多い場合、前記収納エラーが過剰を含む、請求項４に記載のシステム。

【請求項7】

前記収容体内の製品の量が、データベースで前記収容体に関連付けられた製品の量よりも少ない場合、前記収納エラーが不足を含む、請求項４に記載のシステム。

【請求項8】

前記少なくとも１つのプロセッサは、前記収納エラーが前記過剰を含む場合に、
前記ユーザデバイスを介して、前記過剰の原因を要求するための命令を実行するように構成され、
前記過剰の前記原因は、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品のうちの少なくとも１つを含む、請求項６に記載のシステム。

【請求項9】

前記少なくとも１つのプロセッサは、前記収納エラーが前記不足を含む場合に、
前記ユーザデバイスを介して、前記収容体内の前記第２の製品群の製品の量と前記データベースにおける前記第２の製品群の製品の量との差を要求し、
前記差を前記データベースに保存する、
ための命令を実行するように構成される、請求項７に記載のシステム。

【請求項10】

前記少なくとも１つのプロセッサは、前記過剰の前記原因が前記製品の損傷または前記バーコードの損傷のうちの少なくとも１つを含む場合に、
前記ユーザデバイスを介して、前記製品の損傷または前記バーコードの損傷の少なくとも１つとともに前記第２の製品群の製品を転送するための推奨の位置を提示するための命令を実行するようにさらに構成される、請求項８に記載のシステム。

【請求項11】

製品を収納するためのコンピュータ実装方法であって、
前記方法は、
ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための複数の製品が収容されている収容体に関連付けられた収容体識別子を受信することと、
前記収容体識別子に基づいて、前記複数の製品のうちの第１の製品群の製品を収納する位置を予測することと、
を含み、
前記第１の製品群の製品を収納する位置を予測することは、
前記ユーザデバイスから、一のフォーマットまたはプロトコルでデータを受信することと、
受信した前記データを、他のフォーマットまたはプロトコルに変換することと、
変換された前記データに基いて、前記ユーザデバイスの位置を判定することと、
前記第１の製品群の製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の少なくとも１つの空いた位置を判定することと、
を含み、
前記方法は、
前記予測された位置を前記ユーザデバイスに提示することと、
前記ユーザデバイスから、前記第１の製品群の製品に関連付けられた製品識別子と、前記予測された位置内の場所に関連付けられた位置識別子とを受信することと、
前記位置識別子を前記製品識別子に割り当て、前記製品識別子を前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収容体識別子に関連する収納エラーの通知を前記ユーザデバイスから受信することであって、前記収納エラーは、前記複数の製品のうちの第２の製品群の製品についての少なくとも一つの問題を反映する、前記収納エラーの通知を受信することと、
前記収納エラーを前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収納エラーをリモートデバイスに報告することと、
を含む、方法。

【請求項12】

前記第１の製品群の製品を収納する前記位置を予測することは、
前記ユーザデバイスの前記位置に最も近い空いた位置を選択することを含む、請求項１１に記載の方法。

【請求項13】

前記収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含む、請求項１１に記載の方法。

【請求項14】

前記ユーザデバイスから前記収納エラーの通知を受信した後、前記収納エラーを前記ユーザデバイスに表示することをさらに含む、請求項１１に記載の方法。

【請求項15】

前記収容体内の製品の量が、データベースで前記収容体に関連付けられた製品の量よりも多い場合、前記収納エラーが過剰を含む、請求項１３に記載の方法。

【請求項16】

前記収容体内の製品の量が、データベースで前記収容体に関連付けられた製品の量よりも少ない場合、前記収納エラーが不足を含む、請求項１３に記載の方法。

【請求項17】

前記収納エラーが前記過剰を含む場合に、前記ユーザデバイスを介して、前記過剰の原因を要求することをさらに含み、
前記過剰の前記原因は、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品のうちの少なくとも１つを含むことをさらに含む、請求項１５に記載の方法。

【請求項18】

前記収納エラーが前記不足を含む場合に、前記ユーザデバイスを介して、前記収容体内の前記第２の製品群の製品の量と前記データベースにおける前記第２の製品群の製品の量との差を要求することと、
前記差を前記データベースに保存することと、
をさらに含む、請求項１６に記載の方法。

【請求項19】

前記過剰の前記原因が前記製品の損傷または前記バーコードの損傷の少なくとも１つを含む場合に、前記ユーザデバイスを介して、前記製品の損傷または前記バーコードの損傷の少なくとも１つとともに前記第２の製品群の製品を転送するための推奨の位置を提示することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。

【請求項20】

製品を収納するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサであって、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための複数の製品が収容されている収容体に関連付けられた収容体識別子を受信することと、
前記収容体識別子に基づいて、前記複数の製品のうちの第１の製品群の製品を収納する位置を予測することと、
を実行させるものであり、
前記第１の製品群の製品を収納する位置を予測することは、
前記ユーザデバイスから、一のフォーマットまたはプロトコルでデータを受信することと、
受信した前記データを、他のフォーマットまたはプロトコルに変換することと、
変換された前記データに基いて、前記ユーザデバイスの位置を判定すること、
前記第１の製品群の製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の少なくとも１つの空いた位置を判定することと、
前記少なくとも１つの空いた位置の中から、前記ユーザデバイスの前記位置に最も近い空いた位置を選択することと、
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
前記予測された位置に基づいて、前記収容体に収容されている前記第１の製品群の製品を収納するための位置の推奨を前記ユーザデバイスに提示することと、
前記ユーザデバイスから、前記第１の製品群の製品に関連付けられた製品識別子と、前記予測された位置内の場所に関連付けられた位置識別子と、収納されるべき前記第１の製品群の製品の量を受信することと、
前記位置識別子を前記製品識別子に割り当て、前記製品識別子を前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収容体識別子に関連する収納エラーの通知を前記ユーザデバイスから受信することであって、前記収納エラーは、前記複数の製品のうちの第２の製品群の製品についての少なくとも一つの問題を反映し、前記収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含む、前記収納エラーの通知を受信することと、
前記収納エラーを前記収容体識別子に割り当てることと、
前記収納エラーをリモートデバイスに報告することと、
を含み、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記収納エラーが前記過剰を含む場合に、
前記ユーザデバイスを介して、製品の損傷またはバーコードの損傷のうちの少なくとも１つを含む前記過剰の原因を判定することと、
前記ユーザデバイスを介して、前記製品の損傷または前記バーコードの損傷の少なくとも１つとともに前記第２の製品群の製品を転送するための推奨の位置を提示することと、
を実行するように構成され、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記収納エラーが前記不足を含む場合に、
前記ユーザデバイスを介して、前記収容体内の前記第２の製品群の製品の量とデータベースにおける前記第２の製品群の製品の量との差を要求することと、
前記差を前記データベースに保存することと、
を実行するように構成される、システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、概して、製品を収納するためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、製品を収納するためのフルフィルメントセンタ内の位置を予測し、製品に関連するいずれかの収納エラーを自動的に報告することによる、製品の収納に関連する発明的および非従来型のシステムに関する。

【背景技術】

【0002】

インバウンド製品を収納し、インバウンド製品の収納中に発生する可能性のあるいずれかのエラーを報告するための様々なシステムおよび方法が存在する。例えば、インバウンド製品がフルフィルメントセンタに到着すると、収納作業者は、最小管理単位（ＳＫＵ）などの製品に関連付けられた識別子を手動でスキャンし、製品の損傷、バーコードの損傷、不適切な製品などの各エラーに対して手書きで報告書を記す。次に、収納作業者は、エラーを伴うインバウンド製品を収集し、これらの製品を製造業者に返送して再出荷する。これらの従来のシステムおよび方法は収納エラーを報告するのに効果的かもしれないが、製品がスキャンされると製品を収納するための位置の推奨を効率的に提示し、解決すべきいずれかの収納エラーを自動的に報告する、製品を収納するための効率的な方法はまだない。

【0003】

インバウンド製品の収納中に発生するエラーは、顧客への製品の出荷と配送を大幅に遅らせる可能性がある。一例として、収納作業者は、インバウンド製品の量を計算する際に間違いを犯す可能性があり、そのため、特定の製品の物理量が製品の予想される量と異なる場合がある。また、製造業者でも収納エラーが発生する場合がある。例えば、製造業者は、収納のためにインバウンド製品をフルフィルメントセンタに送るときに間違いを犯す可能性がある。例えば、製造業者は予想より少ない量の特定の製品を送る場合がある。そのため、収納作業者がフルフィルメントセンタに製品を収納している場合、製品の物理量が予想される製品の数量と一致しない場合がある。インバウンド製品の収納中に発生するエラーは避けられないため、製品の出荷と顧客への配送の遅延を減らすために、収納エラーを迅速かつ効率的に報告して解決することが重要である。

【0004】

さらに、インバウンド製品を収納するための従来のシステムおよび方法は、フルフィルメントセンタ内の固定された位置に製品を収納する。例えば、従来型のシステムおよび方法は、収納のためにフルフィルメントセンタ内の所定の位置に異なるタイプの製品を指定するように構成され得る。さらに、特定の制限規則に基づいて、従来のシステムおよび方法は、製品を収納するためのフルフィルメントセンタ内の位置を判定する場合がある。例として、制限ルールに基づいて、同じＳＫＵのすべての製品をフルフィルメントセンタ内の固定された位置に配置する必要があり、同じ有効期限のすべての製品をフルフィルメントセンタ内の別の固定された位置に配置する必要があり得る。各製品を収納するための固定された位置を提示することは、フルフィルメントセンタ内でインバウンド製品を整理するのに役立つ場合があるが、これにより、顧客への製品の出荷と配送が大幅に遅れる場合がある。特に大企業の場合、フルフィルメントセンタや倉庫が非常に大きくなる可能性があるため、フルフィルメントセンタ内の固定された位置に各製品を収納するのにかかる時間が長くなる可能性がある。

【0005】

したがって、製品を収納するための改善されたシステムおよび方法が必要である。特に、識別子がスキャンされたときにインバウンド製品を収納するためのフルフィルメントセンタ内の位置を予測することができる、製品を収納するための改善されたシステムおよび方法が必要である。さらに、インバウンド製品に関連する収納エラーの通知を受信し、リモートデバイスに解決される収納エラーを自動的に報告する、製品を収納するための改善されたシステムおよび方法が必要である。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の一態様は、製品を収納するためのコンピュータ実装システムを対象とする。システムは、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサとを備えることができる。少なくとも１つのプロセッサは、ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための少なくとも１つの製品を含むトートに関連付けられたトート識別子を受信すること、トート識別子に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測すること、予測された位置に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置の推奨をユーザデバイスに提示すること、ユーザデバイスから、少なくとも１つの製品に関連付けられた製品識別子、少なくとも１つの製品が収納される場所に関連付けられた位置識別子、および収納される少なくとも１つの製品の量を受信すること、データベースを変更して、位置識別子と量を製品識別子に割り当てること、という命令を実行するように構成され得る。少なくとも１つのプロセッサは、トート識別子に関連する収納エラーの通知をユーザデバイスから受信すること、データベースを変更して、収納エラーをトート識別子に割り当てること、および収納エラーをリモートデバイスに自動的に報告することという命令を実行するように構成され得る。

【0007】

いくつかの実施形態では、少なくとも１つの製品に関連付けられた製品識別子が、少なくとも１つの製品に関連付けられた最小管理単位（ＳＫＵ）を含み得る。いくつかの実施形態では、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測することは、ユーザデバイスの位置を判定すること、少なくとも１つの製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の空いた位置を判定すること、および空いた位置の中から、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイスの位置に最も近い空いた位置を選択することを含み得る。いくつかの実施形態では、トート識別子がスキャンされるとき、少なくとも１つのプロセッサは、表示のための収納エラーの原因をユーザデバイスに送信するための命令を実行するようにさらに構成される。

【0008】

いくつかの実施形態では、収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含み得る。少なくとも１つの製品の物理量が少なくとも１つの製品の予想される量よりも少ない場合、収納エラーは不足を含み得る。少なくとも１つの製品の物理量が、少なくとも１つの製品の予想される量よりも多い場合、収納エラーが過剰を含み得る。収納エラーが過剰を含む場合、少なくとも１つのプロセッサは、過剰の原因を判定するための命令を実行するように構成され、過剰の原因は、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品のうちの少なくとも１つを含み得る。収納エラーが不足を含む場合、少なくとも１つのプロセッサは、ユーザデバイスを介して、少なくとも１つの製品の物理量と少なくとも１つの製品の予想される量との差を要求すること、および差をデータベースに保存することという命令を実行するように構成され得る。過剰の原因が製品の損傷またはバーコードの損傷のうちの少なくとも１つを含む場合、少なくとも１つのプロセッサは、ユーザデバイスを介して、製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを伴う少なくとも１つの製品を転送するための推奨の位置を提示する命令を実行するようにさらに構成される。

【0009】

本開示の別の態様は、製品を収納するためのコンピュータ実装方法を対象とする。方法は、ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための少なくとも１つの製品を含むトートに関連付けられたトート識別子を受信すること、トート識別子に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測すること、予測された位置に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置の推奨をユーザデバイスに提示すること、ユーザデバイスから、少なくとも１つの製品に関連付けられた製品識別子、少なくとも１つの製品が収納される場所に関連付けられた位置識別子、および収納される少なくとも１つの製品の量を受信すること、およびデータベースを変更して、位置識別子と量を製品識別子に割り当てることを含み得る。この方法はまた、トート識別子に関連する収納エラーの通知をユーザデバイスから受信すること、データベースを変更して、収納エラーをトート識別子に割り当てること、および収納エラーをリモートデバイスに自動的に報告することを含み得る。

【0010】

いくつかの実施形態では、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測することは、ユーザデバイスの位置を判定すること、少なくとも１つの製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の空いた位置を判定すること、および判定された空いた位置の中から、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイスの位置に最も近い空いた位置を選択することを含み得る。この方法は、表示するディスプレイのための収納エラーの原因をユーザデバイスに送信することをさらに含み得る。

【0011】

いくつかの実施形態では、収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含み得る。少なくとも１つの製品の物理量が少なくとも１つの製品の予想される量よりも少ない場合、収納エラーは不足を含み得る。少なくとも１つの製品の物理量が、少なくとも１つの製品の予想される量よりも多い場合、収納エラーが過剰を含み得る。収納エラーが過剰を含む場合、方法は過剰の原因を判定し、過剰の原因は、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品のうちの少なくとも１つを含むことをさらに含み得る。収納エラーが不足を含む場合、方法は、ユーザデバイスを介して、少なくとも１つの製品の物理量と少なくとも１つの製品の予想される量との差を要求すること、および差をデータベースに保存することをさらに含み得る。過剰の原因が製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを含む場合、方法は、ユーザデバイスを介して、製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを含む少なくとも１つの製品を転送するための推奨の位置を提示することをさらに含む。

【0012】

本開示のさらに別の態様は、製品を収納するためのコンピュータ実装システムを対象とする。システムは、命令を記憶するメモリと、命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサとを備えることができる。少なくとも１つのプロセッサは、ユーザに関連付けられたユーザデバイスから、収納するための少なくとも１つの製品を含むトートに関連付けられたトート識別子を受信すること、トート識別子に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測すること、予測された位置に基づいて、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置の推奨をユーザデバイスに提示すること、ユーザデバイスから、少なくとも１つの製品に関連付けられた製品識別子、少なくとも１つの製品が収納される場所に関連付けられた位置識別子、および収納される少なくとも１つの製品の量を受信すること、データベースを変更して、位置識別子と量を製品識別子に割り当てること、という命令を実行するように構成され得る。少なくとも１つのプロセッサは、トート識別子に関連する収納エラーの通知をユーザデバイスから受信すること、データベースを変更して、収納エラーをトート識別子に割り当てること、および収納エラーをリモートデバイスに自動的に報告することという命令を実行するように構成され得る。

【0013】

いくつかの実施形態では、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納する位置を予測することは、ユーザデバイスの位置を判定すること、少なくとも１つの製品を受け取ることができるフルフィルメントセンタ内の空いた位置を判定すること、および判定された空いた位置の中から、少なくとも１つの製品を収納する位置としてユーザデバイスの位置に最も近い空いた位置を選択することを含み得る。いくつかの実施形態では、収納エラーは、過剰または不足のうちの少なくとも１つを含み得る。収納エラーが過剰を含む場合、少なくとも１つのプロセッサは、過剰の原因を判定するための命令を実行するように構成され、過剰の原因は、製品の損傷またはバーコードの損傷のうちの少なくとも１つを含み得、またユーザデバイスを介して、製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを伴う少なくとも１つの製品を転送するための推奨の位置を提示する命令を実行するようにさらに構成され得る。収納エラーが不足を含む場合、少なくとも１つのプロセッサは、ユーザデバイスを介して、少なくとも１つの製品の物理量と少なくとも１つの製品の予想される量との差を要求すること、および差をデータベースに保存することという命令を実行するように構成され得る。

【0014】

他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1A】図１Ａは、開示された実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流オペレーションを可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを備えるネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。

【図1B】図１Ｂは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に、検索要求を満たす１つ以上の検索結果を含むサンプル検索結果ページ（ＳＲＰ）を示す。

【図1C】図１Ｃは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に製品および製品に関する情報を含む、例示的な単一ディスプレイページ（ＳＤＰ）を示す。

【図1D】図１Ｄは、開示された実施形態に一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に仮想ショッピングカート内のアイテムを含む例示的なカートページを示す。

【図1E】図１Ｅは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に、購入および出荷に関する情報と共に仮想ショッピングカートからのアイテムを含む例示的な注文ページを示す。

【図2】図２は、開示された実施形態と一致する、開示されたコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。

【図3】図３は、開示された実施形態と一致する、製品を収納するための収納エラー監視システムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。

【図4A】図４Ａは、開示された実施形態と一致して、製品の収納を容易にするように構成されたユーザデバイスの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの概略図である。

【図4B】図４Ｂは、開示された実施形態と一致する、図４Ａの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。

【図4C】図４Ｃは、開示された実施形態と一致する、図４Ａの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。

【図5A】図５Ａは、開示された実施形態と一致して、収納エラーの報告を容易にするように構成されたユーザデバイスの別の例示的なグラフィカルユーザインターフェースの概略図である。

【図5B】図５Ｂは、開示された実施形態と一致する、図５Ａの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。

【図5C】図５Ｃは、開示された実施形態と一致する、図５Ａの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。

【図6】図６は、開示された実施形態と一致して、収納用の製品に関連する情報を格納するように構成された例示的なデータベースである。

【図7】図７は、開示された実施形態と一致する、製品を収納するための方法の例示的な実施形態を示すフローチャートである。

【図8】図８は、開示された実施形態と一致する、製品を収納するための方法の別の例示的な実施形態を示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0016】

以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。

【0017】

本開示の実施形態は、インバウンド製品を収納し、収納エラーを報告するように構成されたシステムおよび方法を対象とする。

【0018】

図１Ａを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図１００が示されている。図１Ａに示すように、システム１００は様々なシステムを含むことができ、その各々は、１つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術（ＳＡＴ）システム１０１、外部フロントエンドシステム１０３、内部フロントエンドシステム１０５、輸送システム１０７、モバイルデバイス１０７Ａ、１０７Ｂ、１０７Ｃ、売り手ポータル１０９、出荷および注文追跡（ＳＯＴ）システム１１１、フルフィルメント(履行)最適化（ＦＯ）システム１１３、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ（ＦＭＧ）１１５、サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７、労働力管理システム１１９、モバイルデバイス１１９Ａ、１１９Ｂ、１１９Ｃ（フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００の内部にあるものとして図示）、第三者パーティフルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、１２１Ｃ、フルフィルメントセンタ認証システム（ＦＣ認証）１２３、労働管理システム（ＬＭＳ）１２５を含む。

【0019】

ＳＡＴシステム１０１は、いくつかの実施形態では注文状態および配送状態を監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＳＡＴ装置１０１は注文がその約束配送日（ＰＤＤ）を過ぎているかどうかを判定し、新しい注文を開始すること、配達されていない注文でアイテムを再出荷すること、配達されていない注文をキャンセルすること、注文カスタマとのコンタクトを開始することなどを含む適切な処置をとることができる。ＳＡＴ装置１０１は、出力（特定の期間中に出荷された荷物の数のよう）及び入力（出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数のよう）を含む他のデータを監視することもできる。また、ＳＡＴシステム１０１はシステム１００内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム１０３およびＦＯシステム１１３などのデバイス間の通信（例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する）を可能にしてもよい。

【0020】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は外部ユーザがシステム１００内の１つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム１００がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を配置することを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が検索リクエストを受信し、アイテムページを提示し、決済情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が外部デバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂ）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0021】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの１つまたは複数を含むことができる。一態様では外部フロントエンドシステム１０３がこれらのシステムのうちの１つまたは複数を備えることができ、別の態様では外部フロントエンドシステム１０３がこれらのシステムのうちの１つまたは複数に接続されたインターフェース（例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0022】

図１Ｂ、図１Ｃ、図１Ｄ、および図１Ｅによって示されるステップの例示的な組は、外部フロントエンドシステム１０３のいくつかの動作を説明するのに役立つことができる。外部フロントエンドシステム１０３は提示および／またはディスプレイのために、システム１００内のシステムまたはデバイスから情報を受け取ることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索結果を含む１つ以上のウェブページをホスティングまたは提供することができる： ページ(ＳＲＰ)(例えば、図１Ｂ）、単一ディテールページ(ＳＤＰ)(例えば、図１Ｃ）、カードページ（例えば、図１Ｄ）、または注文ページ（例えば、図１Ｅ）。ユーザデバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂを使用する）は外部フロントエンドシステム１０３にナビゲートし、サーチボックスに入力することによってサーチをリクエストすることができる。外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００内の１つまたは複数のシステムからリクエストすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索要求を満たす情報をＦＯシステム１１３に要求してもよい。また、外部フロントエンドシステム１０３は検索結果に含まれる商品ごとに、約束配送日または「ＰＤＤ」を（ＦＯシステム１１３から）リクエストし、受信することもできる。
ＰＤＤはいくつかの実施形態では、特定の期間内に、例えば、その日の最後（午後１１時５９分）までに注文された場合、製品を含む荷物が、いつユーザの所望の場所に到着するか、または製品がユーザの所望の場所に配送されることを約束される日付かのいずれかの推定値を表すことができる（ＰＤＤはＦＯシステム１１３に関して以下でさらに説明される）。

【0023】

外部フロントエンドシステム１０３がその情報に基づいてＳＲＰ(例えば、図１Ｂ）を準備することができる。ＳＲＰは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。ＳＲＰはまた、各製品についてのそれぞれの価格、または各製品についての強化された配送オプション、ＰＤＤ、重み、規模、オファー、割引などに関する情報を含んでもよい。外部フロントエンドシステム１０３は（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＲＰを送信することができる。

【0024】

次いで、ユーザデバイスは例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップすることによって、または別のインプットデバイスを使用して、ＳＲＰから製品を選択して、ＳＲＰ上に表される製品を選択し得る。ユーザデバイスは選択されたプロダクトに関するリクエストを作成し、それを外部フロントエンドシステム１０３に送ることができる。これに応じて、外部フロントエンドシステム１０３は、選択された商品に関する情報をリクエストすることができる。例えば、情報は、それぞれのＳＲＰ上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これには、例えば、貯蔵寿命、原産国、体重、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、または生成物に関する他の事項が含まれ得る。また、情報は（例えば、この製品および少なくとも１つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび／または機械学習分析に基づく）類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。

【0025】

外部フロントエンドシステム１０３は受信したプロダクトインフォメーションに基づいて、ＳＤＰ(単一ディテールページ）（例えば、図１Ｃ）を準備することができる。ＳＤＰはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。ＳＤＰは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは各売り手が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて注文されてもよい。売り手ランキングは例えば、約束されたＰＤＤを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム１０３は（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＤＰを配信することができる。

【0026】

依頼元ユーザデバイスは、商品情報を記載したＳＤＰを受け取る場合がある。ＳＤＰを受信すると、ユーザデバイスはＳＤＰと対話することができる。例えば、要求ユーザデバイスのユーザは、ＳＤＰ上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、あるいは他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスはこのリクエストを送信して、商品をショッピングカートに追加し、外部フロントエンドシステム１０３に送ることができる。

【0027】

外部フロントエンドシステム１０３はカートページ（例えば、図１Ｄ）を生成することができる。カートページはいくつかの実施形態ではユーザが仮想の「買物かご」に追加した商品をリストし、ユーザデバイスは、ＳＲＰ、ＳＤＰ、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページをリクエストしてもよい。いくつかの実施形態では、カートページがユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、ＰＤＤに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素（例えば、数量の削除または修正）、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。ユーザデバイスのユーザはショッピングカート内の商品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素（例えば、「今すぐ買う」と読むボタン）をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、このリクエストを送信して、外部フロントエンドシステム１０３への購入を開始することができる。

【0028】

外部フロントエンドシステム１０３は購入を開始するためのリクエストの受信に応じて、注文頁（例えば、図１Ｅ）を発生することができる。注文頁はいくつかの実施形態ではショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払及び出荷に関するインプットを要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報（例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号）、受取人に関する情報（例えば、名前、住所、電話番号、配送情報）、出荷情報（例えば、配送および／または集荷の速度／方法）、支払情報（例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット）、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素（例えば、税務目的のための）などを要求する区画を含むことができる。外部フロントエンドシステム１０３は、注文頁をユーザデバイスへ送信することが可能である。

【0029】

ユーザデバイスは注文頁に情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム１０３に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム１０３はショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム１００内の様々なシステムに情報を送信することができる。

【0030】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。

【0031】

内部フロントエンドシステム１０５はいくつかの実施形態では内部ユーザ（例えば、システム１００を所有し、運営し、またはリースする団体の従業員）がシステム１００内の１つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ネットワーク１０１がシステムの提示を可能にして、ユーザが注文のための注文を配置できるようにする実施形態では、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見たり、アイテム情報を修正したり、またはアイテムに関する統計を見直したりできるようにする、内部フロントエンドシステム１０５をウェブサーバとして実装することができる。例えば、内蔵フロントエンドシステム１０５は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内蔵フロントエンドシステム１０５がシステム１００に示されるシステムまたはデバイス（ならびに図示されない他のデバイス）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0032】

いくつかの実施形態では、内蔵フロントエンドシステム１０５がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの１つまたは複数を含むことができる。一態様では内部フロントエンドシステム１０５がこれらのシステムのうちの１つまたは複数を備えることができ、別の態様では内部フロントエンドシステム１０５がこれらのシステムのうちの１つまたは複数に接続されたインターフェース（たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0033】

輸送システム１０７は、いくつかの実施形態ではシステム１００内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実施することができる。いくつかの実施形態では、トランスポーテーションシステム１０７が１つまたは複数のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃが配送作業員によって操作されるデバイスを含んでもよい。配送作業員は、正社員、臨時社員、または交替社員であってもよく、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配送を行うことができる。例えば、荷物を配信するために、配送作業員は、どの荷物を配信すべきか、およびそれをどこに配信すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配送位置に到着すると、配送作業員は荷物を（例えば、トラックの後ろに、または荷物の箱に）配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子に関連するデータ（例えば、バーコード、イメージ、文字列、ＲＦＩＤタグなど）を走査または他の方法で捕捉し、荷物を（例えば、前扉に置いたままにし、警備員を置いたままにし、受信者に渡すなどによって）配信することができる。いくつかの実施形態では、配送作業員が荷物の写真をキャプチャすることができ、および／またはモバイルデバイスを使用してシグネチャを取得することができる。モバイルデバイスは例えば、時刻、日付、ＧＰＳ位置、写真、配送作業員に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む配送に関する情報を含む情報を輸送機関１０７に送信することができる。輸送システム１０７はシステム１００内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース（図示せず）に記憶することができる。輸送システム１０７はいくつかの実施形態ではこの情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。

【0034】

いくつかの実施形態ではあるユーザが１つの種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、永久作業員はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアと共に専用のＰＤＡを使用することができる）が他のユーザは他の種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、一時的または移動作業員は既製の携帯電話および／またはスマートフォンを利用することができる）。

【0035】

いくつかの実施形態では、交通機関１０７がユーザをそれぞれのデバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム１０７はユーザ（例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号）とモバイルデバイス（例えば、国際移動装置アイデンティティ（ＩＭＥＩ）、国際移動加入識別子（ＩＭＳＩ）、電話番号、汎用一意識別子（ＵＵＩＤ）、またはグローバル一意（ＧＵＩＤ）によって表される）との間の関連を記憶することができる。トランスポートシステム１０７はこの関連付けを、配送上で受信されたデータと併せて使用して、とりわけ、作業員の位置、作業員の有効性、または作業員のスピードを決定するために、注文内のデータベースに格納されたデータを分析することができる。

【0036】

売り手ポータル１０９は、いくつかの実施形態では売り手または他の外部エンティティがシステム１００内の１つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム（図示せず）を利用して、売り手が売り手ポータル１０９を使用してシステム１００を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。

【0037】

出荷および注文追跡システム１１１はいくつかの実施形態では（例えば、デバイス１０２Ａ～１０２Ｂを使用するユーザによって）顧客によって注文された製品を含む荷物の位置に関する情報を受信し、記憶し、転送するコンピュータシステムとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置１１１は顧客が注文した製品を含む荷物を配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ（図示せず）からの情報をリクエストまたは記憶することができる。

【0038】

いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１がシステム１００に示されたシステムからの情報をリクエストし、記憶することができる。例えば、出荷および注文追跡システム１１１は、輸送システム１０７にリクエストすることができる。上述のように、交通機関１０７はユーザ（例えば、配送作業員）または乗り物（例えば、配送車）のうちの１つまたは複数に関連付けられた１つまたは複数のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から受信することができる。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置１１１がフルフィルメントセンタ（例えば、フルフィルメントセンタ２００）内の個々の製品の位置を決定するために、労働力管理システム（ＷＭＳ）１１９にリクエストすることもできる。出荷および注文追跡システム１１１は輸送システム１０７またはＷＭＳ １１９のうちの１つまたは複数からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス（たとえば、ユーザデバイス１０２Ａおよび１０２Ｂ）に提示することができる。

【0039】

フルフィルメント(履行)最適化（ＦＯ）システム１１３はいくつかの実施形態では他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３および／または出荷および注文追跡システム１１１）からのカスタマ注文のための情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、ＦＯシステム１１３は、特定のアイテムがどこに保持されているか、またはどこに記憶されているかを記述する情報を記憶することもできる。たとえば、特定のアイテムは１つのフルフィルメントセンタにのみ格納でき、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに格納できる。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定の組のアイテム（例えば、生鮮食品または冷凍食品）のみを格納するように設計されてもよい。ＦＯシステム１１３はこの情報ならびに関連する情報（例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など）を格納する。

【0040】

また、ＦＯシステム１１３は、商品毎に対応するＰＤＤ(約束配送日）を計算してもよい。ＰＤＤは、いくつかの実施形態では１つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、ＦＯシステム１１３は製品に対する過去の需要（例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか）、製品に対する予想需要（例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか）、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ２００に格納された製品の１つ以上のカウント、その製品に対する各製品、予想または現行注文などに基づいて、製品に対するＰＤＤを計算することができる。

【0041】

いくつかの実施形態では、ＦＯシステム１１３が定期的に（例えば、１時間ごとに）商品ごとにＰＤＤを決定し、それを検索または他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）に送信するためにデータベースに格納することができる。他の実施形態では、ＦＯシステム１１３が１つまたは複数のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）から電子要求を受信し、オンデマンドでＰＤＤを計算することができる。

【0042】

フルフィルメントメッセージングゲートウェイ１１５はいくつかの実施形態ではＦＯシステム１１３などのシステム１００内の１つ以上のシステムから１つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、ＷＭＳ １１９または３パーティフルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、または１２１Ｃなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。

【0043】

サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７は、いくつかの実施形態では予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ＳＣＭシステム１１７は例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ２００に格納された計数製品、各製品に対する予想または現行注文などに基づいて、特定の製品に対する需要の水準を予測することができる。この予測された水準およびすべてのフルフィルメントセンタにわたるそれぞれの製品の量に応じて、ＳＣＭシステム１１７は特定の製品に対する予測された需要を満たすのに充分な量を購入し、ストックするための１つまたは複数の購入注文を生成することができる。

【0044】

労働力管理システム（ＷＭＳ）１１９は、いくつかの実施形態ではワークフローをモニタするコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＷＭＳ １１９は個別イベントを示す個別デバイス（例えば、デバイス１０７Ａ－１０７Ｃまたは１１９Ａ－１１９Ｃ）からイベントデータを受信することができる。例えば、ＷＭＳ １１９は、荷物を走査するためにこれらのデバイスの１つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ２００および図２に関して以下で論じるように、フルフィルメントプロセス中に、荷物識別子（例えば、バーコードまたはＲＦＩＤタグデータ）は特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる（例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、ＲＦＩＤリーダ、高速カメラ、タブレット１１９Ａ、モバイルデバイス／ＰＤＡ １１９Ｂ、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイス）。ＷＭＳ １１９は荷物識別子、時刻、日時、位置、ユーザ識別子、または他の情報と共に、荷物識別子の走査または読取りを示す各々の事象を対応するデータベース（図示せず）に記憶することができ、この情報を他のシステム（例えば、出荷および注文追跡システム１１１）に提供することができる。

【0045】

ＷＭＳ １１９はいくつかの実施形態では１つまたは複数のデバイス（例えば、デバイス１０７Ａ～１０７Ｃまたは１１９Ａ～１１９Ｃ）を、システム１００に関連付けられた１つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶してもよい。例えば、いくつかの状況では、ユーザ（パートまたはフルタイムの従業員など）は、ユーザがモバイルデバイスを所有する（例えば、モバイルデバイスがスマートフォンである）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。他の状況では、ユーザは、ユーザが一時的にモバイルデバイスの管理下にある（例えば、ユーザは日の始めにモバイルデバイスを借り、日中にそれを使用し、日の終わりにそれを返す）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。

【0046】

ＷＭＳ １１９は、いくつかの実施形態ではシステム１００に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、ＷＭＳ １１９は任意の割り当てられたプロセス（例えば、トラックのアンローディング、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、仕分け装置ワーク、パッキングアイテム）、ユーザ識別子、位置（例えば、フルフィルメントセンタ２００内のフロアまたはゾーン）、従業員によってシステム内を移動されたユニットの数（例えば、ピックされたアイテムの数、パックされたアイテムの数）、デバイスに関連付けられた識別子（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃ）などを含む、各従業員に関連付けられた情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、ＷＭＳ １１９がデバイス１１９Ａ～１１９Ｃ上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。

【0047】

第三者フルフィルメント（３ＰＬ）システム１２１Ａ～１２１Ｃは、いくつかの実施形態ではロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、（図２に関して以下に説明するように）いくつかの製品がフルフィルメントセンタ２００に格納されている間、他の製品は、オフサイトで格納されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはフルフィルメントセンタ２００に格納するために利用できなくてもよい。３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１ＣはＦＯシステム１１３から（例えば、ＦＭＧ １１５を介して）注文を受信するように構成することができ、製品および／またはサービス（例えば、配送または設置）を顧客に直接的に提供することができる。いくつかの実施形態では３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つまたは複数がシステム１００の一部とすることができ、他の実施形態では３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つまたは複数がシステム１００の外部（例えば、サードパーティプロバイダによって所有または運営される）とすることができる。

【0048】

フルフィルメントセンタ自動システム（ＦＣ認証）１２３は、いくつかの実施形態では様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ＦＣ認証１２３がシステム１００内の１つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン（ＳＳＯ）サービスとして動作することができる。例えば、ＦＣ認証１２３はユーザが内部フロントエンドシステム１０５を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡系１１１においてリソースにアクセスするための同様の特権を有していることを決定し、ユーザが２回目のログイン処理を必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にしてもよい。他の実施形態では、ＦＣ認証１２３は、ユーザ（例えば、従業員）が自分自身を特定の作業に関連付けることを可能にしてもよい。例えば、従業員の中には、電子デバイス（デバイス１１９Ａ～１１９Ｃなど）を持たない者もいれば、その代わりに、１日の過程中に、フルフィルメントセンタ２００内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動してもよい。ＦＣ認証１２３は、それらの従業員は、彼らがどの仕事をしているか、および彼らが様々な時刻にどの区域にいるかを示すことを可能にするように構成されてもよい。

【0049】

労働管理システム（ＬＭＳ）１２５は、いくつかの実施形態では従業員（フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む）のための出勤および残業を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＬＭＳ １２５は、ＦＣ認証１２３、ＷＭＡ １１９、デバイス１１９Ａ－１１９Ｃ、輸送装置１０７、及び／又はデバイス１０７Ａ－１０７Ｃから受信することができる。

【0050】

図１Ａに示される特定の構成は単なる例である。例えば、図１ＡはＦＯシステム１１３に接続されたＦＣ認証システム１２３を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムがインターネット、イントラネット、ＷＡＮ(ワイドエリアネットワーク）、ＭＡＮ(メトロポリタンエリアネットワーク）、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ／ｂ／ｇ／ｎ規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む１つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムの１つ以上がデータセンター、サーバファームなどに実装された１つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。

【0051】

図２は、フルフィルメントセンタ２００を示す。フルフィルメントセンタ２００は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的な場所の実例である。フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００は多数のゾーンに分割することができ、その各々を図２に示す。これらの「ゾーン」はいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを保管し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷する処理の様々な段階の間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は図２に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、いくつかの実施形態では図２のゾーンを省略、複製、または修正することができる。

【0052】

インバウンドゾーン２０３は、図１Ａの装置１００を使用して製品を販売しようとする売り手からアイテムを受け取るＦＣ ２００の領域を表す。例えば、売り手は、台車２０１を使用してアイテム２０２Ａ及び２０２Ｂを配送することができる。アイテム２０２Ａはそれ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム２０２Ｂは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられた１組のアイテムを表すことができる。

【0053】

作業員はインバウンドゾーン２０３でアイテムを受け取り、コンピュータシステム（図示せず）を使用して、アイテムの破損および正当性を任意選択で検査することができる。例えば、作業員は、コンピュータシステムを使用して、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が合致しない場合、その作業員は、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂのうちの１つまたは複数を拒否することができる。数量が一致すれば、作業員はそれらのアイテムを緩衝地帯２０５まで（例えば、１ドル、ハンドトラック、フォークリフト、手動で）移動させることができる。緩衝ゾーン２０５は例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーンにあるため、ピッキングゾーンで現在必要とされていないアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト２０６が緩衝ゾーン２０５の周り、および入りゾーン２０３と落下ゾーン２０７との間でアイテムを移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム２０２Ａまたは２０２Ｂが必要な場合（例えば、予想される需要のため）、フォークリフトは、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂを落下ゾーン２０７に移動させることができる。

【0054】

ドロップゾーン２０７は、アイテムがピッキングゾーン２０９に移動される前にそれらを保管するＦＣ ２００の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業員（「ピッカー」）はピッキングゾーン内のアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂに関連するバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーはアイテムをピッキングゾーン２０９まで（例えば、それをカート上に置くか、またはそれを運ぶことによって）取り込むことができる。

【0055】

ピッキングゾーン２０９は、アイテム２０８が保管ユニット２１０に保管されるＦＣ ２００の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵ユニット２１０が物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの１つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン２０９が複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業員または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベアベルト、カート、ハンドトラック、台車、自動ロボットもしくはデバイス、または手動を含む多数の方法で、ピッキングゾーン２０９内にアイテムを移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂを降下ゾーン２０７の手押し車または台車に載せ、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂをピッキングゾーン２０９まで歩くことができる。

【0056】

ピッカーは、保管ユニット２１０上の特定の空間のようなピッキングゾーン２０９内の特定のスポットにアイテムを配置する（又は「収納する」）命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーはモバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａを走査することができる。デバイスは例えば、通路、棚、及び位置を示す装置を使用して、ピッカーがアイテム２０２Ａを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスはアイテム２０２Ａをその位置に格納する前に、その位置でバーコードを走査するようにピッカーを促すことができる。デバイスは（例えば、ワイヤレスネットワークを介して）図１ＡのＷＭＳ １１９のようなコンピュータシステムにデータを送信し、アイテム２０２Ａがデバイス１１９Ｂを使用してユーザによってその位置に格納されたことを示すことができる。

【0057】

ユーザが注文を置くと、ピッカーは、保管ユニット２１０から１つまたは複数のアイテム２０８を取り出すための命令をデバイス１１９Ｂ上で受け取ることができる。ピッカーはアイテム２０８を取り出し、アイテム２０８上のバーコードを走査し、それを搬送メカニズム２１４上に置くことができる。搬送機構２１４はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では搬送機構がコンベヤーベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの１つまたは複数として実施することができる。次いで、アイテム２０８は、充填領域２１１に到達することができる。

【0058】

パッキングゾーン２１１は、アイテムがピッキングゾーン２０９から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされる、ＦＣ ２００の領域であってもよい。パッキングゾーン２１１において、受信アイテム（「リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員」）に割り当てられた作業員はピッキングゾーン２０９からアイテム２０８を受信し、それがどの注文に対応するかを決定する。例えば、リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員はアイテム２０８上のバーコードを走査するために、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ１１９Ｃはどの注文アイテム２０８が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁面２１６上の空間または「セル」を含むことができる。注文が完了すると（例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため）、リビン(ｒｅｂｉｎ)作業員は、注文が完了したことをパッキング作業員（または「パッカー」）に示すことができる。梱包業者はセルからアイテムを回収し、輸送のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤーベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン２１３に送ることができる。

【0059】

ハブゾーン２１３は、パッキングゾーン２１１から全てのボックスまたはバッグ（「荷物」）を受け取るＦＣ ２００の領域であってもよい。ハブゾーン２１３内の作業員および／またはマシンは荷物２１８を検索し、それぞれの荷物が行こうとする配送領域の一部を決定し、荷物を適切なキャンプゾーン２１５にルーティングすることができる。例えば、配送領域が２つのより小さいサブ領域を有する場合、荷物は２つのキャンプゾーン２１５のうちの１つに進む。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物をキャンプゾーン２１５にルーティングすることは、例えば、荷物が向けられている地理的エリアの一部を（例えば、郵便番号に基づいて）決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン２１５を決定することとを含むことができる。

【0060】

キャンプゾーン２１５はいくつかの実施形態では１つまたは複数の建物、１つまたは複数の物理的な空間、または１つまたは複数のエリアを備えることができ、荷物は、ルートおよび／またはサブルートに分類するためにハブゾーン２１３から受け取られる。いくつかの実施形態ではキャンプゾーン２１５がＦＣ ２００から物理的に分離されているが、他の実施形態ではキャンプゾーン２１５がＦＣ ２００の一部を形成することができる。

【0061】

キャンプゾーン２１５内の作業員および／またはマシンは例えば、目的地と現存するルートおよび／またはサブルートとの照合、ルートおよび／またはサブルートごとの作業負荷の算出、時刻、出荷方法、荷物２２０を出荷する費用、荷物２２０内のアイテムに関連付けられたＰＤＤなどに基づいて、荷物２２０がどのルートおよび／またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物２２０が特定のルートおよび／またはサブルートに割り当てられると、作業員および／またはマシンは、出荷される荷物２２０を移動させることができる。例示的な図２において、キャンプゾーン２１５は、トラック２２２、かご２２６、および配送作業員２２４Ａおよび２２４Ｂを含む。いくつかの実施形態では、トラック２２２が配送作業員２２４Ａによって駆動されてもよく、配送作業員２２４ＡはＦＣ ２００の荷物を配信する常勤の従業員であり、トラック２２２はＦＣ ２００を所有し、リースし、または運営する同じ企業によって所有され、リースされ、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車２２６が配送作業員２２４Ｂによって駆動されてもよく、ここで、配送作業員２２４Ｂは必要に応じて（例えば、季節的に）送達する「屈曲」または時折の作業員である。自動車２２６は、配送作業員２２４Ｂによって所有され、リースされ、または操作され得る。

【0062】

図３を参照すると、インバウンド製品を収納するための収納エラー監視システム３０１を含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図３００である。収納エラー監視システム３０１は、図１Ａのシステム１００内の１つまたは複数のシステムに関連付けられ得る。例えば、収納エラー監視システム３０１は、倉庫管理システム１１９の一部として実装され得る。いくつかの実施形態では、収納エラー監視システム３０１は、１つまたは複数のインバウンド製品に関連する収納エラーの通知を受信および格納し、収納エラーを解決し、データベース３０４などのデータベースを変更して収納エラーに関連している情報を格納するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、収納エラー監視システム３０１は、インバウンド製品を含むトートのトート識別子に関連する収納エラーの通知を受信することができる１つまたは複数のプロセッサ３０５を含むことができる。１つまたは複数のプロセッサ３０５は、データベース３０４などのデータベースを変更して、収納エラーをトート識別子に割り当てるように構成することができる。一例として、データベース３０４は、収納エラーを伴うすべてのインバウンド製品の在庫を格納することができる。データベース３０４は、各インバウンド製品に関連する他の情報、例えば各製品に関連する製品識別子、各製品のインバウンド量、各製品に関連する位置識別子、各製品に関連する収納エラー、各製品の物理量および予想される量、および収納エラーに関連する詳細を含むがこれらに限定されない情報をさらに格納することができる。データベース３０４は、情報を格納し、ネットワーク３０２を介してアクセスされる１つまたは複数のメモリデバイスを含み得る。例として、データベース３０４は、Ｏｒａｃｌｅ（商標）データベース、Ｓｙｂａｓｅ（商標）データベース、または他のリレーショナルデータベース、またはＨａｄｏｏｐシーケンスファイル、ＨＢａｓｅ、またはＣａｓｓａｎｄｒａなどの非リレーショナルデータベースを含み得る。データベース３０４は、システム３００に含まれるものとして示されているが、代わりに、システム３００から離れて配置されてもよい。他の実施形態では、データベース３０４は、収納エラー監視システム３０１、サーバ３０３、および／またはユーザデバイス３０６に組み込まれ得る。データベース３０４は、データベース３０４のメモリデバイスに格納されたデータの要求を受信および処理し、データベース３０４からデータを提供するように構成されたコンピューティング構成要素（例えば、データベース管理システム、データベースサーバなど）を含み得る。

【0063】

いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０５は、ネットワーク３０２を介して、サーバ３０３からのインバウンド製品を含むトートのトート識別子に関連する収納エラーの通知を受信することができる。収納エラーの通知を受信した後、１つまたは複数のプロセッサ３０５は、データベース３０４を変更して、収納エラーを関連するトート識別子に割り当てることができる。したがって、インバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子が、例えば、収納エラー監視システム３０１内のリモートデバイス（図示せず）によってスキャンされるとき、１つまたは複数のプロセッサ３０５は、収納エラーおよびその関連情報を、ユーザデバイス３０６に表示するため送信することができる。

【0064】

システム３００はまた、ネットワーク３０２およびサーバ３０３を含み得る。収納エラー監視システム３０１、サーバ３０３、ユーザデバイス３０６、およびデータベース３０４を接続して、ネットワーク３０２を介して相互に通信することができる。ネットワーク３０２は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、または無線ネットワークと有線ネットワークの任意の組み合わせのうちの１つまたは複数であり得る。例えば、ネットワーク３０２は、光ファイバーネットワーク、パッシブ光ネットワーク、ケーブルネットワーク、インターネットネットワーク、衛星ネットワーク、ワイヤレスＬＡＮ、モバイル通信のためのグローバルシステム（「ＧＳＭ」）、パーソナルコミュニケーションサービス（「ＰＣＳ」）、パーソナルエリアネットワーク（「ＰＡＮ」）、Ｄ－ＡＭＰＳ、Ｗｉ－Ｆｉ、固定ワイヤレスデータ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ、８０２．１５．１、８０２．１１ｎ、８０２．１１ｇ、またはデータの送受信のためのその他いずれかの有線または無線ネットワークの１つ以上を含み得る。

【0065】

さらに、ネットワーク３０２は、電話回線、光ファイバー、ＩＥＥＥイーサネット８０２．３、ワイドエリアネットワーク（「ＷＡＮ」）、ローカルエリアネットワーク（「ＬＡＮ」）、またはインターネットのようなグローバルネットワークを含み得るが、これらに限定されない。また、ネットワーク３０２は、インターネットネットワーク、無線通信ネットワーク、セルラーネットワークなど、またはそれらの任意の組み合わせをサポートすることができる。ネットワーク３０２は、スタンドアロンネットワークとして、または互いに協働して動作する、１つのネットワーク、または上記の任意の数の例示的なタイプのネットワークをさらに含むことができる。ネットワーク３０２は、それらが通信可能に結合されている１つまたは複数のネットワーク要素の１つまたは複数のプロトコルを利用することができる。ネットワーク３０２は、他のプロトコルとの間で、ネットワークデバイスの１つまたは複数のプロトコルに変換することができる。ネットワーク３０２は単一のネットワークとして示されているが、１つまたは複数の実施形態によれば、ネットワーク３０２は、例えば、インターネット、サービスプロバイダのネットワーク、ケーブルテレビネットワークなどの複数の相互接続されたネットワーク、企業ネットワーク、およびホームネットワークを含み得ることを理解されたい。

【0066】

サーバ３０３は、ウェブサーバであり得る。例えば、サーバ３０３には、ハードウェア（例えば、プロセッサ、ストレージ、入出力デバイスを含む１つ以上のコンピュータ）および／またはソフトウェア（例えば、１つ以上のアプリケーション）が含まれ、例えば、インターネットなどのネットワーク（ネットワーク３０２など）を介したユーザがアクセスできるウェブコンテンツを配信する。サーバ３０３は、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰまたはｓＨＴＴＰ）を使用してユーザと通信することができる。ユーザに配信されるウェブページには、例えばＨＴＭＬドキュメントが含まれる場合がある。これには、テキストコンテンツに加えて、画像、スタイルシート、スクリプトが含まれる場合がある。

【0067】

いくつかの実施形態では、サーバ３０３は、ネットワーク３０２を介して、ユーザデバイス３０６からのインバウンド製品に関連する収納エラーの通知を受信するように構成された１つまたは複数のプロセッサ３０７を備えることができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７が収納エラーの通知を受信すると、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、インバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子に収納エラーを割り当てることができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７はまた、収納エラーを収納エラー監視システム３０１に自動的に報告するように構成され得る。追加的または代替的に、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信すると、収納エラーの通知を自動的に報告することができ、収納エラー監視システム３０１は、データベース３０４を変更してトート識別子に収納エラーを割り当てるように構成され得る。

【0068】

例えば、ウェブブラウザ、ウェブクローラー、ネイティブモバイルアプリケーションなどのユーザプログラムは、ＨＴＴＰを使用して特定のリソースを要求することで通信を開始でき、サーバ３０３は、そのリソースのコンテンツまたはそうすることができない場合にはエラーメッセージで応答する場合がある。サーバ３０３は、ユーザからのコンテンツの受信を有効化または促進することもでき、そのためユーザは、例えばファイルのアップロードを含むウェブフォームを送信できる。サーバ３０３は、Ａｃｔｉｖｅ Ｓｅｒｖｅｒ Ｐａｇｅｓ（ＡＳＰ）、ＰＨＰ、その他のスクリプト言語などを使用したサーバサイドスクリプトもサポートしている場合がある。したがって、実際のサーバソフトウェアが変更されないまま、サーバ３０３の動作を個別のファイルにスクリプト化できる。

【0069】

他の実施形態では、サーバ３０３は、その適用されたアプリケーションをサポートするための手順（例えば、プログラム、ルーチン、スクリプト）の効率的な実行専用のハードウェアおよび／またはソフトウェアを含み得るアプリケーションサーバであり得る。サーバ３０３は、例えば、Ｊａｖａアプリケーションサーバ（例えば、Ｊａｖａプラットフォーム、Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ Ｅｄｉｔｉｏｎ（Ｊａｖａ ＥＥ）、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（登録商標）の．ＮＥＴフレームワーク、ＰＨＰアプリケーションサーバなど）を含む、１つ以上のアプリケーションサーバフレームワークを含むことができる。様々なアプリケーションサーバフレームワークには、包括的なサービスレイヤーモデルが含まれている場合がある。サーバ３０３は、プラットフォーム自体によって定義されたＡＰＩを介して、例えばシステム１００を実装するエンティティにアクセスできる構成要素のセットとして機能する場合がある。ウェブアプリケーションの場合、これらの構成要素は、例えばウェブサーバと同じ動作環境で実行でき、アプリケーションサーバは動的ページの構築をサポートできる。アプリケーションサーバは、クラスタリング、フェイルオーバー、負荷分散などのサービスを実装する場合もある。アプリケーションサーバがＪａｖａアプリケーションサーバである様々な実施形態では、ウェブサーバは、アプリケーションを実行し、一方のバックエンドに関連付けられたデータベースへの接続を透過的に処理し、もう一方の側でウェブのクライアントへの接続を処理するための拡張仮想マシンのように動作し得る。

【0070】

ユーザデバイス３０６は、サーバ、ネットワークアプライアンス、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ワークステーション、モバイルデバイス、電話、ハンドヘルドＰＣ、パーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）、シンクライアント、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ファットクライアント、インターネットブラウザ、またはその他のデバイスを含むがこれらに限定されない任意のコンピュータデバイス、または通信デバイスであり得る。ユーザデバイス３０６はまた、タブレットコンピュータであり得る。タブレットコンピュータの非限定的な例には、ｉＰａｄ（登録商標）、Ｋｉｎｄｌｅ Ｆｉｒｅ、Ｐｌａｙｂｏｏｋ、Ｔｏｕｃｈｐａｄなどが含まれる。ユーザデバイス３０６は、１つまたは複数のアカウントを有するユーザに関連付けることができる。例えば、ユーザは、図４Ａ～４Ｃの収納アプリ４００などのアプリケーションをユーザデバイス３０６にダウンロードすることができる。以下でより詳細に論じられるように、収納アプリ４００は、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５によって提示されるサービスにアクセスするためのグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）を提供し得る。例えば、サービスにはアカウントプロファイルが含まれる場合がある。ユーザデバイス３０６は、ユーザに関連付けられたアカウントプロファイルにアクセスするように構成され得る。ユーザが最初にユーザデバイス３０６に収納アプリ４００を起動するとき、収納アプリ４００は、アカウントプロファイルを作成するか、またはアカウントプロファイルにログインするかのいずれかをユーザに促すことができる。ユーザデバイス３０６は、ユーザからの入力に応答してアカウントプロファイルを作成し、ネットワーク３０２を介してデータベース３０４にユーザのアカウントを格納するように構成され得る１つまたは複数のプロセッサ３０８を備えることができる。追加的または代替的に、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザからの入力に応答して、例えばユーザからのユーザ名およびパスワードの受信に応答して、ユーザのアカウントプロファイルにログインするように構成され得る。１つまたは複数のプロセッサ３０８がユーザのアカウントプロファイルに首尾よくログインすると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザデバイス３０６のユーザにアカウントプロファイルへのアクセスを許可することができる。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザデバイス３０６に収納アプリ４００を表示させることができる。

【0071】

図４Ａ～４Ｃは、収納アプリ４００を介してユーザデバイス３０６でユーザに提示され得るグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）４１０の例示的な実施形態を示す。特に、図４Ａは、ユーザからの１つまたは複数の入力を表示するように構成されたユーザデバイス３０６のインターフェース４１０の例示的な実施形態を示す。例えば、収納アプリ４００のインターフェース４１０は、トート識別子４０１、製品識別子４０３、位置識別子４０４、および／またはインバウンド製品に関連するインバウンド量４０５を受信するように構成され得る。ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、トート識別子４０１を受信し、ネットワーク３０２を介してトート識別子４０１をサーバ３０３に送信するように構成され得る。例えば、ユーザは、ユーザデバイス３０６を使用してトート識別子をスキャンすることができ、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、スキャンされたトート識別子４０１をインターフェース４１０に自動的に表示することができる。

【0072】

トート識別子４０１に基づいて、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置を予測することができる。位置は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するためのＦＣ２００内の位置であり得る。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６の位置を判定し、少なくとも１つの製品を受け取って収納することができる、ＦＣ２００内の１つまたは複数の空いた位置を判定することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、判定されたＦＣ２００内の１つまたは複数の空いた位置のうち、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイス３０６の位置に最も近い空いた位置を選択することができる。追加的または代替的に、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ＦＣ２００内の１つまたは複数の制限に基づいて、少なくとも１つの製品を収納する位置を予測することができる。例えば、ＦＣ２００の製品を収納する位置ごとにサイズが異なる場合がある。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ＦＣ２００内の空いた位置の中から、ユーザデバイス３０６の位置に最も近く、少なくとも１つの製品を収納できるサイズの制限を有する位置を選択することができる。いくつかの実施形態では、特定の温度に維持する必要があるすべての製品（例えば、冷蔵または冷凍）は、ＦＣ２００内の特定の位置に配置する必要がある場合がある。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ＦＣ２００内の空いた位置の中から、ユーザデバイス３０６の位置に最も近く、少なくとも１つの製品の所定の温度を維持することができる位置を選択することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８に推奨の位置を提示でき、その結果、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、インターフェース４１０に推奨の位置４０２を表示し得る。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、トート識別子４０１を受信すると、インターフェース４１０に少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置４０２を表示するように構成され得る。

【0073】

ここで図４Ｂを参照すると、少なくとも１つの製品がＦＣ２００内に収納されると、ユーザは、インターフェース４１０を使用して、少なくとも１つの製品の製品識別子４０３、位置識別子４０４、および／またはインバウンド量４０５を入力することができる。製品識別子４０３は、製品を識別するための数字、文字、および／または特殊文字の組み合わせを含み得る。例えば、製品識別子４０３は、製品に関連付けられた最小管理単位（ＳＫＵ）を含み得る。位置識別子４０４は、製品が収納される場所を識別するために、数字、文字、および／または特殊文字の組み合わせを含み得る。例えば、インバウンド製品を収納するためのＦＣ２００内の各位置には、位置識別子４０４などの識別子を割り当てることができる。１つまたは複数のプロセッサ３０８は、少なくとも１つの製品の製品識別子４０３、位置識別子４０４、および／またはインバウンド量４０５を受信し、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信するように構成され得る。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、位置識別子４０４およびインバウンド量４０５を製品識別子４０３に割り当てるように構成され得る。追加的または代替的に、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、データベース３０４を変更して、位置識別子４０４およびインバウンド量４０５を製品識別子４０３に割り当てるように構成され得る。

【0074】

収納される少なくとも１つの製品に関連する情報を入力した後、ユーザは、収納ボタン４０６に触れることによって、少なくとも１つの製品を収納することができる。ユーザが収納ボタン４０６に触れると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、少なくとも１つの製品が収納の態勢が整っていると判定して少なくとも１つの製品を収納するように構成され得る。図４Ｃに見られるように、少なくとも１つの製品を収納すると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納が完了したことを示す通知４０８をインターフェース４１０に表示することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０８はまた、少なくとも１つの製品の収納が完了したことを示す通知をサーバ３０３および／または収納エラー監視システム３０１に送信することができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８および／またはサーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納が完了したことを示すステータスを製品識別子４０３に割り当てるように構成され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、図４Ａのインターフェース４１０に戻って、残りのインバウンド製品を残りのトートに収納し続けることができる。ユーザがインバウンド製品の収納を終了した場合、ユーザはボタン４０７にタッチして収納を終了することができる。ユーザがボタン４０７に触れると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納アプリ４００をインターフェース４１０から終了させることができる。他の実施形態では、図５Ａ～５Ｃを参照して説明するように、ユーザがボタン４０７に触れると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザがいずれかの収納エラーが入力できるように構成された図５Ａ～５Ｃのインターフェース５１０をはじめとしたインターフェースを表示することができる。

【0075】

図５Ａ～５Ｃは、収納アプリ５００を介してユーザデバイス３０６でユーザに提示され得るＧＵＩ５１０の例示的な実施形態を示す。収納アプリ５００を収納することは、図４Ａ～４Ｃのアプリ４００を収納することと同じであり得る。特に、図５Ａは、ユーザからの１つまたは複数の入力を表示するように構成されたユーザデバイス３０６のインターフェース５１０の例示的な実施形態を示す。例えば、収納アプリ５００のインターフェース５１０は、トート識別子５０１、製品識別子５０３、位置識別子５０４、および／またはインバウンド製品に関連するインバウンド量５０５を受信するように構成され得る。ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、トート識別子５０１を受信し、ネットワーク３０２を介してトート識別子５０１をサーバ３０３に送信するように構成され得る。例えば、ユーザは、ユーザデバイス３０６を使用してトート識別子５０１をスキャンすることができ、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、スキャンされたトート識別子５０１をインターフェース５１０に自動的に表示することができる。

【0076】

トート識別子５０１に基づいて、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置を予測することができる。位置は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するためのＦＣ２００内の位置であり得る。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６の位置を判定し、少なくとも１つの製品を受け取って収納することができる、ＦＣ２００内の１つまたは複数の空いた位置を判定することができる。ＦＣ２００内の１つまたは複数の判定された空いた位置のうち、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイス３０６の位置に最も近い空いた位置を選択することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８に推奨の位置を提示でき、その結果、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、インターフェース５１０に推奨の位置５０２を表示し得る。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、トート識別子５０１を受信すると、インターフェース５１０に少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置５０２を表示するように構成され得る。

【0077】

図４Ｂを参照して上で論じたように、ユーザはまた、ＦＣ ２００内に少なくとも１つの製品を収納するのを完了させるために、トートに含まれる少なくとも１つの製品に関連する製品識別子５０３、位置識別子５０４、および／またはインバウンド量５０５を入力することができる。ユーザが収納を終了すると、ユーザは、収納を終了するためにボタン５０７にタッチすることができる。収納を終了する前に、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザが必要に応じていずれかの収納エラーを報告できるように、ユーザにプロンプトを表示することができる。

【0078】

例として、図５Ｂを参照すると、ユーザがボタン５０７に触れて収納を終了すると、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、インターフェース５１０を介してユーザにプロンプト５０８を表示し、ユーザにトートが空であるかどうかの確認を要求することができる。トートが空の場合、ユーザはプロンプト５０８で「はい」を押すことができる。トートが空にならずにユーザが製品の収納を終了した場合、ユーザは「いいえ」を押すことができる。これは、収納エラーのある製品がトートに少なくとも１つ残っていることを示す。例えば、特定の理由で収納できない製品がトートに少なくとも１つ残っている場合がある。

【0079】

図５Ｃに見られるように、ユーザがプロンプト５０８で「いいえ」を押すと、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、ユーザが収納エラーの原因を選択することを要求する別のプロンプト５０９を表示することができる。収納エラーの原因には、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品が含まれ得るが、これらに限定されない。例えば、インバウンド製品が損傷していて、顧客が購入するために収納できない場合、ユーザはプロンプト５０９で「製品の損傷」ボタンを選択できる。インバウンド製品に正しくスキャンできない損傷したバーコードがある場合、ユーザはプロンプト５０９で「バーコードの損傷」ボタンを選択できる。インバウンド製品が在庫になく、顧客の購入に対して収納すべきではない場合、ユーザはプロンプト５０９で「不適切な製品」ボタンを選択できる。ユーザがプロンプト５０９で収納エラーの原因を選択すると、ユーザは、プロンプト５０９で「収納エラーの送信」ボタンを押すことができ、その後、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納アプリ５００をインターフェース５１０から終了させることができる。

【0080】

いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、データベース３０４を変更して、収納エラーおよび／または収納エラーの原因をトート識別子に割り当てることができる。他の実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納エラーおよび／または収納エラーの原因を、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に、送信することができる。次に、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５は、データベース３０４を変更して、収納エラーおよび／または収納エラーの原因をトート識別子に割り当てることができる。したがって、収納エラー監視システム３０１が収納エラーの通知を受信すると、データベース３０４に格納された収納エラーの原因は、トート識別子を検索またはスキャンすることによって判定することができる。

【0081】

図６は、例示的なデータベース３０４の表に格納され得るインバウンド製品に関連する情報を示す。上記のように、１つまたは複数のプロセッサ３０８またはユーザデバイス３０６、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７、および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５は、データベース３０４を変更して、インバウンド製品に関連する情報を格納するように構成され得る。例として、インバウンド製品を含むトートが収納のためにＦＣ２００に到着すると、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トート識別子、例えば収納用のインバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子４０１または５０１を受信することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザがユーザデバイス３０６を使用してトート識別子をスキャンするときに、ユーザデバイス３０６からトート識別子を受信し、データベース３０４にてトート識別子を格納することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７はまた、各トート識別子がユーザデバイス３０６から受信される時間を表すタイムスタンプを格納することができる。したがって、データベース３０４は、インバウンド製品を含む各トートがＦＣ２００で受け取られる時間の更新される記録を、維持することができる。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、各トートに含まれるすべてのインバウンド製品の在庫を格納するように構成され得る。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、少なくとも１つのインバウンド製品に関連付けられた製品識別子、例えば製品識別子４０３または５０３を受信するとき、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、製品識別子を、データベース３０４にあるその製品を含むトートに関連付けられたトート識別子に割り当てるように構成され得る。製品識別子は、例えば、製品に関連付けられた最小管理単位（ＳＫＵ）を含み得る。１つまたは複数のプロセッサ３０７はまた、データベース３０４の各インバウンド製品のインバウンド量４０５または５０５などのインバウンド量を格納するように構成され得る。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートに含まれる製品のインバウンド量を判定することができる。次に、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、インバウンド量を、製品に関連付けられた製品識別子と、製品を含むトートに関連付けられたトート識別子とに、割り当てることができる。

【0082】

いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４のインバウンド製品に関連する収納エラーを格納するように構成され得る。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７がユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信すると、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納エラーを伴うインバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子に、収納エラーを割り当てることができる。したがって、インバウンド製品に関連付けられた製品識別子がデータベース３０４でスキャンまたは検索されるとき、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、表示に際する収納エラーの原因をリモートデバイスに送信するように構成され得る。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、表示に際する収納エラーの原因をユーザデバイス３０６および／または収納エラー監視システム３０１に送信するように構成され得る。

【0083】

いくつかの実施形態では、収納エラーは、過剰または不足を含み得る。例えば、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも少ない場合、収納エラーは不足を含み得る。いくつかの実施形態では、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも多い場合、収納エラーは過剰を含み得る。例えば、インバウンド製品の予想される量は、インバウンド製品の仮想上の在庫である可能性がある。いくつかの実施形態では、インバウンド製品の予想される量および／またはインバウンド製品の仮想上の在庫は、顧客が購入可能であるとしてユーザインターフェースで見ることができるインバウンド製品の量または在庫であり得る。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、インバウンド製品の物理量およびインバウンド製品の予想される量をデータベース３０４に格納することができる。インバウンド製品の物理量は、例えば、ＦＣ２００に収納されているインバウンド製品の量を含み得る。インバウンド製品の予想される量は、例えば、顧客による購入が可能であると予想されるインバウンド製品の量を含み得る。いくつかの実施形態では、収納エラーが不足を含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６を介して、インバウンド製品の物理量とインバウンド製品の予想される量との間の差を要求し、その差をデータベース３０４内にて記憶するように構成され得る。

【0084】

いくつかの実施形態では、収納エラーが過剰を含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、過剰の原因を判定し、データベース３０４を変更して、過剰の原因を格納することができる。上記のように、過剰の原因には、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品が含まれ得るが、これらに限定されない。例として、収納エラーが過剰を含み、過剰の原因が製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６を介して、製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つを伴う製品を転送するための推奨の位置を提示するように構成され得る。製品の損傷またはバーコードの損傷の少なくとも１つがある製品は、収納エラーを解決できるように転送される場合がある。１つまたは複数のプロセッサ３０７はまた、ユーザデバイス３０６を介して、製品の損傷を伴うある量の製品、バーコードの損傷を伴うある量の製品、またはある量の不適切な製品などの、収納エラーを伴うある量の製品を要求することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、データベース３０４の各トートに収納エラーを伴うある量の製品を格納することができる。

【0085】

いくつかの実施形態では、データベース３０４は、収納エラーステータスを格納するように構成され得る。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７がユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信すると、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を送信することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０５は、収納エラーが解決されたかどうかを判定し、データベース３０４を変更して、各収納エラーに収納エラーステータスを割り当てることができる。収納エラーステータスには、解決済み、報告済み、トート変更済みなどが含まれ得るが、これらに限定されない。例えば、収納エラーの原因がバーコードの損傷を含み、バーコードが修正されている場合、１つまたは複数のプロセッサ３０５は、データベース３０４を変更して、収納エラーステータスを変更して、収納エラーが解決されたことを示すことができる。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０５が収納エラーの通知を受信したが、収納エラーがまだ解決されていない場合、収納エラーステータスは、収納エラーが報告されたことを示し得る。他の実施形態では、１つまたは複数のプロセッサ３０５が、収納エラーの原因がバーコードの損傷を含むと判断し、トート内の製品のバーコードが固定されている場合、収納エラーステータスはトートが変更されたことを示し得る。他のステータス識別子も同様に可能である。

【0086】

インバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子に収納エラーを割り当てるようにデータベース３０４を変更することによって、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納エラーに関連する様々な情報、ならびに収納エラーを伴うインバウンド製品に関連する様々な情報を、トート識別子をスキャンまたは検索することにより判定するように構成され得る。データベース３０４に格納されたそのような情報は、ユーザデバイス３０６および／または収納エラー監視システム３０１などのリモートデバイスに表示するために提示され得る。図６のデータベース３０４を説明する際に、１つまたは複数のプロセッサ３０７などのサーバ３０３の様々な要素が参照されているが、１つまたは複数のプロセッサ３０５などの収納エラー監視システム３０１の様々な要素、および／または１つまたは複数のプロセッサ３０８などのユーザデバイス３０６の様々な要素は、データベース３０４に情報を変更および格納するように構成され得る。

【0087】

図７は、製品を収納するための例示的な方法７００を示す流れ図である。この例示的な方法は、例として提示されている。図７に示される方法７００は、様々なシステムの１つまたは複数の組み合わせによって執行され、そうでなければ実行され得る。以下に説明する方法７００は、例として、図３に示されるように、収納エラー監視システム３０１、サーバ３０３、および／またはユーザデバイス３０６を収納することによって実行され得る。サーバ３０３の様々な要素は、図７の方法を説明する際に参照されるが、収納エラー監視システム３０１および／またはユーザデバイス３０６の様々な要素が、図７の方法を実行し得ることに留意されたい。図７に示される各ブロックは、例示的な方法７００における１つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。図７を参照すると、例示的な方法７００は、ブロック７０１から開始することができる。

【0088】

ブロック７０１で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から、収納するための少なくとも１つのインバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子を受信することができる。上記のように、トート識別子４０１または５０１などのトート識別子は、文字、数字、および／または特殊文字の組み合わせを含むことができ、また各トートに固有であってよく、トート識別子が特定のトートを識別し得るようにする。ブロック７０２で、受信されたトート識別子に基づいて、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置を予測することができる。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トート識別子が受信されたユーザデバイス３０６の位置を判定することができる。次に、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納のために少なくとも１つの製品を受け取ることができるＦＣ２００内の空いた位置を判定することができる。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、少なくとも１つの製品を収納することができるＦＣ２００内のすべての空いた位置を識別し得る。ＦＣ２００内の判定された空いた位置のうち、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイス３０６の位置に最も近い空いた位置を選択することができる。

【0089】

次に、方法７００は、ブロック７０３に進むことができ、そこで、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ブロック７０２での予測した位置に基づいて少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置（例えば、推奨の位置４０２または５０２）を提示することができる。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ＦＣ２００内のユーザデバイス３０６のユーザに距離が最も近い少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置を提示することができる。ユーザデバイス３０６のユーザは、推奨の位置に必ずしも従う必要はないが、推奨の位置を提示することにより、少なくとも１つの製品を収納するためにＦＣ２００内の空いた位置を見つけるために費やされる時間を減らすことができる。さらに、製品を収納するための従来のシステムおよび方法は、各製品を収納するためのフルフィルメントセンタ内の固定の位置を指定するが、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６のユーザに最も近い位置の推奨を提示することによって、収納時間、出荷時間、および最終的には配達時間を短縮することができる。

【0090】

位置の推奨が提示されると、方法７００はブロック７０４に進むことができる。ブロック７０４において、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納する少なくとも１つの製品の製品識別子（例えば、製品識別子４０３または５０３）、位置識別子（例えば、位置識別子４０４または５０４）、およびインバウンド量（例えば、インバウンド量４０５または５０５）を受信することができる。例として、ユーザデバイス３０６のユーザが製品識別子（例えば、製品識別子４０３または５０３）、位置識別子（例えば、位置識別子４０４または５０４）、および収納アプリ４００または５００の少なくとも１つの製品のインバウンド量（例えば、インバウンド量４０５または５０５）を入力した後、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、製品識別子、位置識別子、およびインバウンド量を、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信することができる。

【0091】

ブロック７０５において、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、製品識別子４０３または５０３をトート識別子４０１または５０１に割り当てることができる。さらに、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、位置識別子４０４または５０４およびインバウンド量４０５または５０５を、製品識別子４０３または５０３に割り当てることができる。したがって、トート識別子４０１または５０１がデータベース３０４でスキャンまたは検索されると、トート識別子４０１または５０１に関連付けられたトートに含まれる製品に関連付けられた様々な情報が判定され得る。例えば、図６に見られるように、トート識別子４０１または５０１をスキャンすることによって、ユーザは、トートに含まれる製品、製品のインバウンド量、製品に関連する収納エラー、製品の物理量および予想される量、収納エラーステータス、不適切な製品の量、および／または損傷の量を判定することができる。トート識別子４０１または５０１をスキャンすることにより、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。

【0092】

データベース３０４が、位置識別子およびインバウンド量を製品識別子に割り当てるように変更されると、方法７００は、ブロック７０６に進むことができる。ブロック７０６において、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トート識別子に関連する収納エラーの通知を受信するように構成され得る。例えば、図５に関して説明したように、ユーザデバイス３０６のユーザは、アプリ５００を収納する際に収納エラーを報告することができる。次に、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納エラーの通知を、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に送信することができる。追加的または代替的に、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を送信することができる。

【0093】

上で論じたように、収納エラーは、過剰または不足を含み得る。例えば、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも少ない場合、収納エラーは不足を含み得る。いくつかの実施形態では、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも多い場合、収納エラーは過剰を含み得る。

【0094】

収納エラーの通知を受信した後、方法７００は、ブロック７０７に進むことができ、そこで、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納エラーをトート識別子４０１または５０１などのトート識別子に割り当てることができる。例えば、特定のトートに含まれる特定の製品に関連する収納エラーがある場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、特定の製品を含む特定のトートに関連するトート識別子に、収納エラーを割り当てることができる。したがって、ユーザが特定のトートに関連するトート識別子をスキャンまたは検索するとき、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。

【0095】

方法７００は、ブロック７０８に進むことができ、それでは、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーを自動的に報告することができる。例として、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を自動的に送信することができる。したがって、収納エラー監視システム３０１は、ＦＣ２００内で発生するすべての収納エラーのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのステータスを監視するように構成することができる。したがって、収納エラーをより迅速かつ効率的に解決することができ、したがって、収納時間、出荷時間、および配達時間を短縮することができる。

【0096】

図８は、製品を収納するための例示的な方法８００を示す流れ図である。この例示的な方法は、例として提示されている。図８に示される方法８００は、様々なシステムの１つまたは複数の組み合わせによって執行され、そうでなければ実行され得る。以下に説明する方法８００は、例として、図３に示されるように、収納エラー監視システム３０１、サーバ３０３、および／またはユーザデバイス３０６を収納することによって実行され得る。サーバ３０３の様々な要素は、図８の方法を説明する際に参照されるが、収納エラー監視システム３０１および／またはユーザデバイス３０６の様々な要素が、図８の方法を実行し得ることに留意されたい。図８に示される各ブロックは、例示的な方法８００における１つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。図８を参照すると、例示的な方法８００は、ブロック８０１から開始することができる。

【0097】

ブロック８０１で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から、収納するための少なくとも１つのインバウンド製品を含むトートに関連付けられたトート識別子を受信することができる。上記のように、トート識別子４０１または５０１などのトート識別子は、文字、数字、および／または特殊文字の組み合わせを含むことができ、また各トートに固有であってよく、トート識別子が特定のトートを識別し得るようにする。ブロック８０２で、受信されたトート識別子に基づいて、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートに含まれる少なくとも１つの製品を収納するための位置を予測することができる。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トート識別子が受信されたユーザデバイス３０６の位置を判定することができる。次に、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納のために少なくとも１つの製品を受け取ることができるＦＣ２００内の空いた位置を判定することができる。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、少なくとも１つの製品を収納することができるＦＣ２００内のすべての空いた位置を識別し得る。ＦＣ２００内の判定された空いた位置のうち、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、少なくとも１つの製品を収納する位置として、ユーザデバイス３０６の位置に最も近い空いた位置を選択することができる。次に、方法８００は、ブロック８０３に進むことができ、そこで、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ブロック８０２での予測した位置に基づいて少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置（例えば、推奨の位置４０２または５０２）を提示することができる。したがって、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ＦＣ２００内のユーザデバイス３０６のユーザに距離が最も近い少なくとも１つの製品を収納するための推奨の位置を提示することができる。ユーザデバイス３０６のユーザは、推奨の位置に必ずしも従う必要はないが、推奨の位置を提示することにより、少なくとも１つの製品を収納するためにＦＣ２００内の空いた位置を見つけるために費やされる時間を減らすことができる。さらに、製品を収納するための従来のシステムおよび方法は、各製品を収納するためのフルフィルメントセンタ内の固定の位置を指定するが、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６のユーザに最も近い位置の推奨を提示することによって、収納時間、出荷時間、および最終的には配達時間を短縮することができる。

【0098】

位置の推奨が提示されると、方法８００はブロック８０４に進むことができる。ブロック８０４において、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納する少なくとも１つの製品の製品識別子（例えば、製品識別子４０３または５０３）、位置識別子（例えば、位置識別子４０４または５０４）、およびインバウンド量（例えば、インバウンド量４０５または５０５）を受信することができる。例として、ユーザデバイス３０６のユーザが製品識別子（例えば、製品識別子４０３または５０３）、位置識別子（例えば、位置識別子４０４または５０４）、および収納アプリ４００または５００の少なくとも１つの製品のインバウンド量（例えば、インバウンド量４０５または５０５）を入力した後、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、製品識別子、位置識別子、およびインバウンド量を、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信することができる。

【0099】

ブロック８０５において、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、製品識別子４０３または５０３をトート識別子４０１または５０１に割り当てることができる。さらに、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、位置識別子４０４または５０４およびインバウンド量４０５または５０５を、製品識別子４０３または５０３に割り当てることができる。したがって、トート識別子４０１または５０１がデータベース３０４でスキャンまたは検索されると、トート識別子４０１または５０１に関連付けられたトートに含まれる製品に関連付けられた様々な情報が判定され得る。例えば、図６に見られるように、トート識別子４０１または５０１をスキャンすることによって、ユーザは、トートに含まれる製品、製品のインバウンド量、製品に関連する収納エラー、製品の物理量および予想される量、収納エラーステータス、不適切な製品の量、および／または損傷の量を判定することができる。トート識別子４０１または５０１をスキャンすることにより、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。

【0100】

データベース３０４が、位置識別子およびインバウンド量を製品識別子に割り当てるように変更されると、方法８００は、ブロック８０６に進むことができる。ブロック８０６において、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トート識別子に関連する収納エラーの通知を受信するように構成され得る。例えば、図５に関して説明したように、ユーザデバイス３０６のユーザは、アプリ５００を収納する際に収納エラーを報告することができる。次に、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納エラーの通知を、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７および／または収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に送信することができる。追加的または代替的に、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を送信することができる。

【0101】

収納エラーの通知を受け取った後、方法８００は、ブロック８０７に進むことができる。ブロック８０７で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納エラーが過剰を含むのか不足を含むのかを判定することができる。上で論じたように、収納エラーは、過剰または不足を含み得る。例えば、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも少ない場合、収納エラーは不足を含み得る。いくつかの実施形態では、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想された量よりも多い場合、収納エラーは過剰を含み得る。

【0102】

ブロック８０７で、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーが過剰を含むと判定した場合、方法８００は、ブロック８０８に進むことができる。ブロック８０８において、収納エラーが過剰を含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、過剰の原因を判定し、データベース３０４を変更して、過剰の原因を格納することができる。上記のように、過剰の原因には、製品の損傷、バーコードの損傷、または不適切な製品が含まれ得るが、これらに限定されない。図５Ｃに関して上で論じたように、ユーザは、収納アプリ５００を使用して、収納エラーおよび収納エラーの原因を報告することができる。次に、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納エラーの原因をサーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信することができる。

【0103】

過剰の原因を判定した後、方法８００はブロック８０９に進むことができる。ブロック８０９で、１つまたは複数のプロセッサは、ユーザデバイス３０６を介して、収納エラーを伴う少なくとも１つの製品を含むトートを転送するための推奨の位置を提示することができ、収納エラーを解決できるようにし得る。いくつかの実施形態では、トートを転送する位置は、収納エラーおよび収納エラーの原因に基づくことができる。例えば、収納エラーが過剰を含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートを転送するための第１の位置を推奨することができる。収納エラーが不足を含む場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、トートを転送するための第２の位置を推奨することができる。追加的または代替的に、収納エラーの原因に応じて、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納エラーが解決され得るように、トートを転送するための異なる位置を推奨し得る。

【0104】

トートを転送するための推奨の位置を提示した後、方法８００は、ブロック８１３に進むことができ、そこで、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納エラーおよび／または収納エラーの原因を対応するトート識別子に割り当てることができる。例えば、特定のトートに含まれる特定の製品に関連する収納エラーがある場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、特定の製品を含む特定のトートに関連するトート識別子に、収納エラーを割り当てることができる。したがって、ユーザが特定のトートに関連するトート識別子をスキャンまたは検索するとき、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。

【0105】

方法８００は、ブロック８１４に進むことができ、それでは、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーを自動的に報告することができる。例として、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を自動的に送信することができる。したがって、収納エラー監視システム３０１は、ＦＣ２００内で発生するすべての収納エラーのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのステータスを監視するように構成することができる。したがって、収納エラーをより迅速かつ効率的に解決することができ、したがって、収納時間、出荷時間、および配達時間を短縮することができる。

【0106】

ブロック８０７に戻って参照すると、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーが過剰を含まないと判定した場合、方法８００は、ブロック８１０に進むことができる。ブロック８１０で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、例えば、インバウンド製品の物理量がインバウンド製品の予想される量よりも少ない場合に、収納エラーが不足を含むかどうかを判定することができる。ブロック８１０で、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーが不足を含まないと判定した場合、方法８００は、ブロック８１３および８１４に進むことができる。上記のように、ブロック８１３で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納エラーおよび／または収納エラーの原因を、対応するトート識別子に割り当てることができる。例えば、特定のトートに含まれる特定の製品に関連する収納エラーがある場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、特定の製品を含む特定のトートに関連するトート識別子に、収納エラーを割り当てることができる。したがって、ユーザが特定のトートに関連するトート識別子をスキャンまたは検索するとき、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。ブロック８１４で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、収納エラーを自動的に報告することができる。例えば、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を自動的に送信することができる。したがって、収納エラー監視システム３０１は、ＦＣ２００内で発生するすべての収納エラーのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのステータスを監視するように構成することができる。したがって、収納エラーをより迅速かつ効率的に解決することができ、したがって、収納時間、出荷時間、および配達時間を短縮することができる。

【0107】

ブロック８１０で、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーが不足を含むと判定した場合、方法８００は、ブロック８１１に進むことができる。ブロック８１１で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６を介して、収納エラーを伴う少なくとも１つの製品の物理量と予想される量との間の差を要求することができる。例として、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６の１つまたは複数のプロセッサ３０８に対する要求を送信し、ユーザデバイス３０６に、インターフェース４１０または５１０にプロンプトを表示させることができる。プロンプトは、ユーザデバイス３０６のユーザに、収納エラーのある少なくとも１つの製品の物理量および／または収納エラーのある少なくとも１つの製品の予想される量を入力するように要求することができる。インバウンド製品の物理量は、例えば、ＦＣ２００に収納されているインバウンド製品の量を含み得る。インバウンド製品の予想される量は、例えば、顧客による購入が可能であると予想されるインバウンド製品の量を含み得る。ユーザからの入力を受信した後、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、物理量および予想される量の差を計算し、値の差を１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信することができる。追加的または代替的に、１つまたは複数のプロセッサ３０８は、収納エラーを伴う少なくとも１つの製品の物理量および予想される量を１つまたは複数のプロセッサ３０７に送信することができる。１つまたは複数のプロセッサ３０７は、物理量と予想される量との差を計算することができる。

【0108】

収納エラーを伴う少なくとも１つの製品の物理量と予想される量との間の差を判定した後、方法８００は、ブロック８１２に進むことができる。ブロック８１２で、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、製品の物理量と製品の予想される量との間の差を、データベース３０４に格納することができる。例えば、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、物理量、予想される量、および／または物理量と予想される量との差を、収納エラーを伴う製品に関連付けられた製品識別子に割り当てることができる。したがって、ユーザがデータベース３０４のトート識別子をスキャンまたは検索するとき、ユーザは、各製品の予想される量を超える製品識別子に関連付けられた各製品の量を判定することができる。

【0109】

収納エラーの通知を受信した後、方法８００は、ブロック８１３に進むことができ、そこで、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、収納エラーをトート識別子４０１または５０１などのトート識別子に割り当てることができる。例えば、特定のトートに含まれる特定の製品に関連する収納エラーがある場合、１つまたは複数のプロセッサ３０７は、データベース３０４を変更して、特定の製品を含む特定のトートに関連するトート識別子に、収納エラーを割り当てることができる。したがって、ユーザが特定のトートに関連するトート識別子をスキャンまたは検索するとき、ユーザは、データベース３０４に記憶された情報に基づいて、特定のトートに含まれる製品に関連する収納エラーがあるかどうかを判断し、また収納エラーの原因を判断することができる。

【0110】

方法８００は、ブロック８１４に進むことができ、それでは、１つまたは複数のプロセッサ３０７が、収納エラーを自動的に報告することができる。例として、サーバ３０３の１つまたは複数のプロセッサ３０７は、ユーザデバイス３０６から収納エラーの通知を受信し、収納エラー監視システム３０１の１つまたは複数のプロセッサ３０５に収納エラーの通知を自動的に送信することができる。したがって、収納エラー監視システム３０１は、ＦＣ２００内で発生するすべての収納エラーのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのステータスを監視するように構成することができる。したがって、収納エラーをより迅速かつ効率的に解決することができ、したがって、収納時間、出荷時間、および配達時間を短縮することができる。

【0111】

本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されるであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるのであろう。さらに、開示された実施形態の態様はメモリに記憶されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様が二次記憶デバイス、例えば、ハードディスクまたはＣＤ ＲＯＭ、または他の形態のＲＡＭまたはＲＯＭ、ＵＳＢ媒体、ＤＶＤ、ブルーレイ、または他の光学駆動媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に記憶されてもよいことを理解するであろう。

【0112】

記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは当業者に公知の技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラム・セクションまたはプログラムモジュールは、Ｎｅｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ、．Ｎｅｔ Ｃｏｍｐａｃｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ（およびＶｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ、Ｃなどの関連言語）、Ｊａｖａ、Ｃ＋＋、Ｏｂｊｅｃｔｉｖｅ－Ｃ、ＨＴＭＬ、ＨＴＭＬ／ＡＪＡＸの組み合わせ、ＸＭＬ、またはＪａｖａアプレットを含むＨＴＭＬの中で、またはその手段によって設計することができる。

【0113】

さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ（例えば、様々な実施形態にわたる態様の）、適応、および／または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲が、可能である。クレームの限定はクレームに使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、または出願手続中に解釈されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および／またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。

【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】

【図2】

【図3】

【図4A】

【図4B】

【図4C】

【図5A】

【図5B】

【図5C】

【図6】

【図7】

【図8】