(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20221206BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
G03G21/16 109
G03G15/08 347
(21)【出願番号】P 2018156470
(22)【出願日】2018-08-23
【審査請求日】2021-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【審査官】三橋 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-231818(JP,A)
【文献】特開2017-182012(JP,A)
【文献】特開2017-072704(JP,A)
【文献】特開2010-217774(JP,A)
【文献】特開2007-193369(JP,A)
【文献】特開2015-197518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、第1方向に延びる回転軸について回転する感光体ドラムと、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像器と、を有するプロセスカートリッジと、
スキャナユニットと、
トナーを収容可能なトナーカートリッジであって、廃トナーを収容する廃トナー収容器を有するトナーカートリッジと、を備え、
前記感光体ドラ
ム、前記スキャナユニッ
トおよび前記トナーカートリッジの少なくとも一部は、前記第1方向および重力方向に直交する第2方向にこの順で並び
、
前記感光体ドラムは、前記第2方向から見て、前記トナーカートリッジと重なり、
前記感光体ドラムの上端は、前記トナーカートリッジの上端よりも下に位置し、かつ、前記感光体ドラムの下端は、前記トナーカートリッジの下端よりも上に位置し、
前記スキャナユニットは、前記第2方向から見て、前記トナーカートリッジと重なり、
前記スキャナユニットの上端は、前記トナーカートリッジの上端よりも下にあり、かつ、前記スキャナユニットの下端は、前記トナーカートリッジの下端よりも上に位置し、
前記プロセスカートリッジは、
前記トナーカートリッジから前記現像器にトナーを搬送するトナー搬送管と、
前記感光体ドラムから廃トナーを回収するドラムクリーナと、
前記ドラムクリーナが回収した廃トナーを前記廃トナー収容器に搬送する廃トナー搬送管と、
前記第1方向に延びる把持部と、をさらに有し、
前記把持部は、一端が前記トナー搬送管の前記第2方向における前記感光体ドラムから遠い端部に固定され、他端が前記廃トナー搬送管の前記第2方向における前記感光体ドラムから遠い端部に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、第1方向に延びる回転軸について回転する感光体ドラムと、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像器と、を有するプロセスカートリッジと、
スキャナユニットと、
トナーを収容可能なトナーカートリッジであって、廃トナーを収容する廃トナー収容器を有するトナーカートリッジと、を備え、
前記感光体ドラ
ム、前記スキャナユニッ
トおよび前記トナーカートリッジの少なくとも一部は、前記第1方向および重力方向に直交する第2方向にこの順で並び
、
前記スキャナユニットは、前記第2方向から見て、前記トナーカートリッジと重なり、
前記スキャナユニットの上端は、前記トナーカートリッジの上端よりも下にあり、かつ、前記スキャナユニットの下端は、前記トナーカートリッジの下端よりも上に位置し、
前記プロセスカートリッジは、
前記トナーカートリッジから前記現像器にトナーを搬送するトナー搬送管と、
前記感光体ドラムから廃トナーを回収するドラムクリーナと、
前記ドラムクリーナが回収した廃トナーを前記廃トナー収容器に搬送する廃トナー搬送管と、
前記第1方向に延びる把持部と、をさらに有し、
前記把持部は、一端が前記トナー搬送管の前記第2方向における前記感光体ドラムから遠い端部に固定され、他端が前記廃トナー搬送管の前記第2方向における前記感光体ドラムから遠い端部に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記トナー搬送管は、前記第1方向から見て、前記スキャナユニッ
トと重なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記トナーカートリッジは、前記廃トナー収容器を一体に有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記廃トナー搬送管は、前記第1方向から見て、前記スキャナユニッ
トと重なることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記プロセスカートリッジは、突出部を有し、
前記装置本体は、前記突出部と係合して前記プロセスカートリッジの着脱を案内する着脱ガイドを有し、
前記スキャナユニットは、上面を有し、
前記プロセスカートリッジを装着するとき、前記プロセスカートリッジを前記上面に載せると、前記上面は、前記突出部を前記着脱ガイドに案内することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記プロセスカートリッジは、前記第1方向の両端部に、前記感光体ドラムを支持する一対のサイドフレームを有し、
前記現像器は、前記一対のサイドフレームに対して揺動可能であり、
前記現像器は、前記トナー搬送管からトナーを受け入れる受入口を有し、
前記トナー搬送管は、前記受入口と接続する供給口を有し、
前記受入口と前記供給口の間には、弾性を有するシール部材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記受入口は、前記第1方向において、前記一対のサイドフレームのうち一方のサイドフレームに対して他方のサイドフレームと反対側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記スキャナユニットは、前記感光体ドラムを露光するための光を偏向するポリゴンミラーを有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセスカートリッジと、スキャナユニットと、トナーカートリッジとを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、感光体ドラムを有するプロセスカートリッジと、感光体ドラムを露光するスキャナユニットと、トナーを収容するトナーカートリッジとを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この画像形成装置は、スキャナユニットの下方にトナーカートリッジを配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、トナー収容器の容量を大きくすると、画像形成装置が上下方向に大型化するという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、画像形成装置の高さを抑えつつ、トナー収容器の容量を大きくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、装置本体と、プロセスカートリッジと、スキャナユニットと、トナーを収容可能なトナーカートリッジと、を備えている。プロセスカートリッジは、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、第1方向に延びる回転軸について回転する感光体ドラムと、感光体ドラムにトナーを供給する現像器と、を有する。感光体ドラムの少なくとも一部、スキャナユニットの少なくとも一部およびトナーカートリッジの少なくとも一部は、第1方向および重力方向に直交する第2方向にこの順で並び、かつ、第2方向から見て互いに重なる。
【0007】
このように構成された画像形成装置によれば、スキャナユニットに対して感光体ドラムとは反対側のスペースを利用することで、画像形成装置の高さを抑えつつ、トナー収容器の容量を大きくすることができる。
【0008】
前記した画像形成装置において、プロセスカートリッジは、トナーカートリッジから現像器にトナーを搬送するトナー搬送管を有し、トナー搬送管は、第1方向から見て、スキャナユニットの少なくとも一部と重なる構成としてもよい。
【0009】
これによれば、現像器とトナーカートリッジが離れていても、トナー搬送管により、トナーをトナーカートリッジから現像器に供給できる。このため、スキャナユニットに対して感光体ドラムとは反対側にトナーカートリッジを配置することができる。トナー搬送管は、第1方向から見て、スキャナユニットと重なるので、画像形成装置が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
【0010】
前記した画像形成装置において、トナーカートリッジは、廃トナーを収容する廃トナー収容器を一体に有する構成としてもよい。
【0011】
これによれば、トナーカートリッジを交換すれば、一体に設けられた廃トナー収容器も交換することができる。このため、ユーザは、廃トナー収容器を交換する手間を省くことができる。
【0012】
前記した画像形成装置において、プロセスカートリッジは、感光体ドラムから廃トナーを回収するドラムクリーナと、ドラムクリーナが回収した廃トナーを前記廃トナー収容器に搬送する廃トナー搬送管を有し、廃トナー搬送管は、第1方向から見て、スキャナユニットと重なる構成としてもよい。
【0013】
これによれば、ドラムクリーナと廃トナー収容器が離れていても、廃トナー搬送管により、廃トナーをドラムクリーナから廃トナー収容器に移動できる。このため、画像形成装置の設計の自由度が高くなる。また、廃トナー搬送管は、第1方向から見て、スキャナユニットと重なることで、画像形成装置が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
【0014】
前記した画像形成装置において、プロセスカートリッジは、第1方向に延びる把持部をさらに有し、把持部は、一端がトナー搬送管の第2方向における感光体ドラムから遠い端部に固定され、他端が廃トナー搬送管の前記第2方向における感光体ドラムから遠い端部に固定されている構成としてもよい。
【0015】
これによれば、トナー搬送管と廃トナー搬送管に固定された把持部を利用することで、プロセスユニットを着脱しやすい。また、トナー搬送管と廃トナー搬送管を把持部で補強することができる。
【0016】
前記した画像形成装置において、プロセスカートリッジは突出部を有し、装置本体は突出部と係合して前記プロセスカートリッジの着脱を案内する着脱ガイドを有し、スキャナユニットは上面を有し、プロセスカートリッジを装着するとき、プロセスカートリッジを上面に載せると、上面は突出部を着脱ガイドに案内する構成としてもよい。
【0017】
これによれば、プロセスカートリッジを装置本体から着脱するときに、スキャナユニットの上面が着脱操作を案内するので、プロセスカートリッジを着脱しやすい。
【0018】
前記した画像形成装置において、プロセスカートリッジは、第1方向の両端部に、感光体ドラムを支持する一対のサイドフレームを有し、現像器は、サイドフレームに対して揺動可能であり、現像器は、トナー搬送管からトナーを受け入れる受入口を有し、トナー搬送管は、受入口と接続する供給口を有し、受入口と供給口の間には、弾性を有するシール部材が配置されている構成としてもよい。
【0019】
これによれば、弾性を有するシール部材を配置することで、現像器が揺動しても、受入口と供給口の間からトナーが漏れてしまうことを抑制できる。
【0020】
前記した画像形成装置において、受入口は、第1方向において、一対のサイドフレームのうち一方のサイドフレームに対して他方のサイドフレームの反対側に配置されている構成としてもよい。
【0021】
前記した画像形成装置において、スキャナユニットは、感光体ドラムを露光するための光を偏向するポリゴンミラーを有する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、画像形成装置の高さを抑えつつ、トナー収容器の容量を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【
図4】プロセスカートリッジとトナーカートリッジの接続後(a)と、接続前のトナー搬送管の先端(b)を示す断面図である。
【
図5】廃トナー搬送管とトナーカートリッジの接続後(a)と、接続前の廃トナー搬送管の先端部(b)を示す断面図である。
【
図6】現像器とトナー搬送管の接続部分を示す分解斜視図である。
【
図8】トナーカートリッジを前から見た断面図である
【
図9】
図8におけるC-C断面図(a)とD-D断面図(b)である。
【
図10】本体筐体からトナーカートリッジを外した状態を示す図である。
【
図11】プロセスユニットを装置本体に装着するときの作用を説明する図(a),(b),(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明において、方向は、画像形成装置1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、
図1における右を「前」、左を「後」とし、手前を「左」、奥を「右」とする。また、
図1における上下方向を「上下」とする。
【0025】
図1に示すように、モノクロレーザプリンタなどの画像形成装置1は、装置本体2と、供給部3と、画像形成部4と、を主に備えている。
【0026】
装置本体2は、フロントカバー21と、装置本体2の上部に位置する排紙トレイ22と着脱ガイド23を有している。フロントカバー21は、装置本体の前端部に配置されている。フロントカバー21を開くことで(
図10参照)、後述するプロセスカートリッジ5およびトナーカートリッジ7が着脱可能となっている。また、フロントカバー21には、記録シートSを載置するための手差トレイ31が回動可能に設けられている。着脱ガイド23は、プロセスカートリッジ5を着脱するときにプロセスカートリッジ5を案内するガイドである。
【0027】
供給部3は、装置本体2内の下部に設けられている。供給部3は、手差トレイ31と、手差トレイ31の下方に設けられた供給トレイ32とを有している。手差トレイ31および供給トレイ32は、それぞれ別々に記録シートSを載置可能である。供給部3は、手差トレイ31に対応して、第1ピックアップローラ33Aと第1分離ローラ34Aと第1分離パッド35Aとを有し、供給トレイ32に対応して、第2ピックアップローラ33Bと第2分離ローラ34Bと第2分離パッド35Bとを有している。記録シートSは、ピックアップローラ33A,33Bによりピックアップされ、分離ローラ34A,34Bと分離パッド35A,35Bによって1枚ずつ分離され、画像形成部4に向けて供給される。
【0028】
画像形成部4は、プロセスカートリッジ5と、スキャナユニット6と、トナーカートリッジ7と、転写ローラ8と、定着器9とを主に備えている。
【0029】
プロセスカートリッジ5は、供給部3の上方であって、装置本体2の前後方向における後端部の近くに配置されている。プロセスカートリッジ5は、感光体ドラム51と帯電ローラ52と現像器10とを主に有している。プロセスカートリッジ5は、装置本体2に対して着脱可能である。感光体ドラム51は、第1方向の一例としての左右方向に延びる回転軸について回転する。現像器10は、筐体11と、供給ローラ12と、現像ローラ13とを主に有し、感光体ドラム51にトナーを供給するように構成されている。
【0030】
スキャナユニット6は、装置本体2の略中央に配置されている。スキャナユニット6は、スキャナ筐体61内に、ポリゴンミラー62と、図示しないレーザ発光部、図示しないレンズを主に備えている。ポリゴンミラー62は、感光体ドラム51を露光するための光を偏向する。そして、スキャナユニット6では、レーザビームが図の鎖線で示す光経路Lを通って、感光体ドラム51の表面上に高速走査にて照射される。
【0031】
スキャナユニット6は、スキャナ筐体61がブラケット63に支持されて装置本体2に固定されている。スキャナ筐体61は、上面6Aを有している。すなわちスキャナユニット6は、上面6Aを有している。上面6Aは、プロセスカートリッジ5を装着するときにプロセスカートリッジ5を着脱ガイド23に案内するようになっている(
図11(b)参照)。
【0032】
トナーカートリッジ7は、供給部3の上方であって、装置本体2の前端部の近くに配置されている。トナーカートリッジ7は、内部にトナーを収容可能であり、トナーを収容するトナー収容器71と、廃トナーを収容する廃トナー収容器72を主に有している。
【0033】
プロセスカートリッジ5の感光体ドラム51、スキャナユニット6およびトナーカートリッジ7は、第1方向および重力方向に直交する第2方向の一例としての前後方向にこの順で並んでいる。そして、感光体ドラム51の少なくとも一部、スキャナユニット6の少なくとも一部およびトナーカートリッジ7の少なくとも一部は、前後方向から見て互いに重なっている。本実施形態では、感光体ドラム51、スキャナユニット6のポリゴンミラー62およびトナーカートリッジ7が前後方向から見て互いに重なっている。
【0034】
転写ローラ8は、感光体ドラム51に対向して装置本体2内に配置されている。
【0035】
定着器9は、プロセスカートリッジ5の上方に設けられ、加熱ローラ91と、加熱ローラ91と対向配置されて加熱ローラ91を押圧する加圧ローラ92とを備えている。
【0036】
画像形成部4では、感光体ドラム51の表面が、帯電ローラ52により一様に帯電された後、スキャナユニット6からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム51上に静電潜像が形成される。また、トナーカートリッジ7内のトナーは、供給ローラ12を介して現像ローラ13に供給され、現像ローラ13上に担持される。
【0037】
そして、現像ローラ13上に担持されたトナーが、感光体ドラム51上の静電潜像に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム51上にトナー像が形成される。その後、供給部3から供給された記録シートSが、感光体ドラム51と転写ローラ8の間を搬送されることで、感光体ドラム51上のトナー像が記録シートS上に転写される。次いで、記録シートSが加熱ローラ91と加圧ローラ92の間を搬送されることで、記録シートS上に転写されたトナー像が熱定着される。トナー像が熱定着された記録シートSは、装置本体2外に排出され、排紙トレイ22上に積載される。
【0038】
次にプロセスカートリッジ5の詳細構成について説明する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ5は、前述した感光体ドラム51などの他に、ドラムクリーナ53と、左右一対のサイドフレーム54と、一対の突出部55と、トナー搬送管110と、廃トナー搬送管120と、把持部130とを有している。
【0039】
サイドフレーム54は、左右方向の両端部に一つずつ配置されることで一対配置されており、感光体ドラム51、ドラムクリーナ53および現像器10を支持している。サイドフレーム54には、貫通孔54Aが形成されている(
図6も参照)。貫通孔54Aは、後述する現像器10の延出部11Bよりも一回り大きい。
【0040】
一対の突出部55のうち一方の突出部55は、プロセスカートリッジ5の左端に配置され、左のサイドフレーム54から左方向に突出している。一対の突出部55のうち他方の突出部55は、プロセスカートリッジ5の右端に配置され、右のサイドフレーム54から右方向に突出している。各突出部55は、プロセスカートリッジ5を着脱するときに、装置本体2の着脱ガイド23と係合する部分である(
図11参照)。
【0041】
ドラムクリーナ53は、感光体ドラム51から廃トナーを回収する部材である。
図3に示すように、ドラムクリーナ53は、感光体ドラム51の上方に配置されている。ドラムクリーナ53は、クリーニングブレード53Aと、搬送筒53Bと、廃トナーオーガ53Cとを有している。
【0042】
クリーニングブレード53Aは、板状の部材であり、左右方向に延びている。クリーニングブレード53Aは、先端が感光体ドラム51の周面に接触して配置されている。搬送筒53Bは、円筒形状を有しており、左右方向に延びている。搬送筒53Bは、感光体ドラム51に対向する部分に開口53Dを有している。廃トナーオーガ53Cは、搬送筒53Bの内部に配置されている。クリーニングブレード53Aが感光体ドラム51から掻きとった廃トナーは、開口53Dから搬送筒53B内に入った後、廃トナーオーガ53Cによって右に向けて搬送されるようになっている。
【0043】
図2に示すように、トナー搬送管110は、円筒形状を有しており、前後方向に延びている。
図4(a)に示すように、トナー搬送管110は、左右方向から見て、スキャナユニット6の少なくとも一部と重なる。トナー搬送管110は、本体部111と、第1受入部112と、第1排出部113と、第1オーガ114とを有している。
【0044】
本体部111は、中空の円筒形状を有しており、内部に第1オーガ114が配置されている。第1受入部112は、トナー搬送管110の前端に配置され、トナーカートリッジ7と接続可能となっている。第1排出部113は、トナー搬送管110後端に配置され、サイドフレーム54の左側面に固定されている。第1排出部113の下部には、トナーを現像器10へと供給する供給口113Aが設けられている。第1オーガ114は、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転することにより、本体部111内のトナーを前端から後端へと搬送可能である。すなわち、トナー搬送管110は、トナーカートリッジ7から現像器10にトナーを搬送するように構成されている。
【0045】
図4(b)に示すように、第1受入部112は、第1孔112Aと第1フランジ112Bと第1シャッタ112Cと第1バネ112Dとを有している。第1孔112Aは、第1受入部112の外周面の上部に配置されている。第1フランジ112Bは、第1孔112Aから後方に所定距離離れて、第1受入部112の外周面から突出するように形成されている。
【0046】
第1シャッタ112Cは、円筒形状を有しており、第1受入部112の外周面に対して前後にスライド移動可能である。具体的には、第1シャッタ112Cは、第1孔112Aを開く開位置(
図4(a)の位置)と、第1孔112Aを閉じる閉位置(
図4(b)の位置)の間を移動可能に構成されている。第1シャッタ112Cの前端にはフランジ形状のバネ係合部112Eが形成されている。第1バネ112Dは、第1フランジ112Bとバネ係合部112Eとの間に配置され、第1シャッタ112Cを常時閉位置に向けて付勢するようになっている。
【0047】
図4(a)に示すように、第1受入部112をトナーカートリッジ7に連結すると、トナーカートリッジ7の筐体が第1シャッタ112Cを後方に押すことで、第1シャッタ112Cが開位置に移動して、第1孔112Aが開く。
図4(b)に示すように、第1受入部112をトナーカートリッジ7から抜くと、第1バネ112Dの付勢力により第1シャッタ112Cが閉位置に移動して第1孔112Aが閉じられる。
【0048】
図2に示すように、廃トナー搬送管120は、円筒形状を有しており、右側のサイドフレーム54の外側から前後方向に延びている。廃トナー搬送管120は、左右方向から見て、スキャナユニット6の少なくとも一部と重なる(
図1参照)。廃トナー搬送管120は、本体部121と、受入部122と、第2排出部123と、コイルオーガ124とを有している。本体部121は、中空の円筒形状を有しており、内部にコイルオーガ124が配置されている。
【0049】
受入部122は、廃トナー搬送管120の後端に配置され、右側のサイドフレーム54に固定されている。受入部122は、ドラムクリーナ53の搬送筒53Bと連通している。第2排出部123は、廃トナー搬送管120の前端に配置され、トナーカートリッジ7の廃トナー収容器72と接続されるようになっている。コイルオーガ124は、先端がドラムクリーナ53の廃トナーオーガ53Cと接続されており、廃トナーオーガ53Cと共に回転することにより、本体部121内の廃トナーを搬送可能である。廃トナー搬送管120は、ドラムクリーナ53が回収した廃トナーを廃トナー収容器72に搬送する。
【0050】
図5(b)に示すように、第2排出部123は、第2孔123Aと第2フランジ123Bと第2シャッタ123Cと第2バネ123Dとを有している。第2孔123Aは、第2排出部123の外周面の下部に配置されている。第2フランジ123Bは、第2孔123Aから後方に所定距離離れて、第2排出部123の外周面から突出するように形成されている。
【0051】
第2シャッタ123Cは、円筒形状を有しており、第2排出部123の外周面に対して前後にスライド移動可能である。具体的には、第2シャッタ123Cは、第2孔123Aを開く開位置(
図5(a)の位置)と、第2孔123Aを閉じる閉位置(
図5(b)の位置)の間を移動可能に構成されている。第2シャッタ123Cの前端にはフランジ形状のバネ係合部123Eが形成されている。第2バネ123Dは、第2フランジ123Bとバネ係合部123Eとの間に配置され、第2シャッタ123Cを常時閉位置に向けて付勢するようになっている。
【0052】
図5(a)に示すように、第2排出部123をトナーカートリッジ7に連結すると、トナーカートリッジ7の筐体が第2シャッタ123Cを後方に押すことで、第2シャッタ123Cが開位置に移動して、第2孔123Aが開く。
図5(b)に示すように、第2排出部123をトナーカートリッジ7から抜くと、第2バネ123Dの付勢力により第2シャッタ123Cが閉位置に移動して第2孔123Aが閉じられる。
【0053】
図2に戻り、把持部130は、左右方向に延びてトナー搬送管110と廃トナー搬送管120を連結している。把持部130は、一端がトナー搬送管110の前後方向における感光体ドラム51から遠い端部(前端部)に固定され、他端が廃トナー搬送管120の前後方向における感光体ドラム51から遠い端部(前端部)に固定されている。
【0054】
図3に示すように、現像器10は、前述した筐体11、供給ローラ12および現像ローラ13の他に、側壁11Aと、揺動軸14と、第2オーガ15と、第3オーガ16と、仕切板17とをさらに有している。
【0055】
側壁11Aは、現像器10の左右方向の両側に設けられている。側壁11Aは、筐体11から上方に延びている。
【0056】
揺動軸14は、左右方向に延びるシャフトであり、両端部が側壁11Aに固定されている。揺動軸14の両端は、プロセスカートリッジ5の一対のサイドフレーム54に揺動可能に支持されている。これにより、現像器10は、一対のサイドフレーム54に対して揺動可能に構成されている。そして、現像器10は、図示しないバネ等の付勢部材により付勢され、現像ローラ13が感光体ドラム51に押し付けられるようになっている。
【0057】
図6に示すように、筐体11は、延出部11Bと受入口18を有している。延出部11Bは、筐体11の一部であり、筐体11から左方向に延出する部分である。受入口18は、延出部11Bの上面に形成された穴であり、トナー搬送管110からトナーを受け入れる。
【0058】
図2に示すように、延出部11Bは、左に配置されたサイドフレーム54に形成された貫通孔54Aに貫通しており、左に配置されたサイドフレーム54の左側面から左方向に向かって延出している。貫通孔54が延出部11Bよりも一回り大きく形成されているので、延出部11Bは、貫通孔54Aに対して遊びをもって挿入されている(
図4参照)。このため、延出部11Bは、現像器10がサイドフレーム54に対して揺動しても貫通孔54Aに干渉しないようになっている。受入口18は、左右方向において、一対のサイドフレーム54のうち一方のサイドフレーム54すなわち左に配置されたサイドフレーム54に対して、他方のサイドフレーム54すなわち右に配置されたサイドフレーム54の反対側に配置されている。
【0059】
現像器10の受入口18と、トナー搬送管110の供給口113Aの間には、シール部材19が配置されている。
図6に示すように、シール部材19は、中央に孔19Aを有した、スポンジ等の弾性を有する部材である。シール部材19は、受入口18と供給口113Aの周囲を囲うように配置されている。これにより、受入口18と供給口113Aがシール部材19を介して連通するようになっている。シール部材19は、受入口18と供給口113Aに挟まれて、圧縮された状態で配置されている。
【0060】
図7に示すように、第2オーガ15は、左右方向の延出部11Bの中まで配置されている。第2オーガ15は、左右方向に延びる軸周りに螺旋状の羽を有する部材である。第2オーガ15は、第1回転方向(
図3における時計回り)に回転することで、受入口18から現像器10内に入ったトナーを右方向に搬送するように構成されている。
【0061】
第3オーガ16は、第2オーガ15と供給ローラ12の間に配置されている。第3オーガ16は、第2オーガ15と略同様の構成であり、第2オーガ15に対向配置されている。第3オーガ16は、第1回転方向と反対方向である第2回転方向(
図3における反時計回り)に回転することで、現像器10内のトナーを左方向に搬送するように構成されている。
【0062】
第2オーガ15と第3オーガ16の間には、仕切板17が設けられている。仕切板17は、第1開口17Aと第2開口17Bが形成されている。第1開口17Aは、仕切板17の右端に設けられている。第2オーガ15によって右方向に搬送されたトナーは第1開口17Aを通って第2オーガ15から第3オーガ16へ向けて移動するようになっている。第2開口17Bは、仕切板17の左端に設けられている。これにより、第2開口17Bを通って、第3オーガ16から第2オーガ15に向けてトナーが移動するようになっている。このようにして、現像器10内でトナーが循環し、滞留しないようになっている。
【0063】
次にトナーカートリッジ7の詳細構成について説明する。
図1に示すように、トナーカートリッジ7は、左右方向から見てL字形状を有し、スキャナユニット6の上面と前面を覆うように配置されている。具体的には、左右方向から見ると、トナーカートリッジ7は、スキャナユニット6の前方の位置から上方および後方に延びてスキャナユニット6の上面を覆っている。
【0064】
トナーカートリッジ7は、前述したトナー収容器71および廃トナー収容器72の他に、取手73を有している。本実施形態では、トナーカートリッジ7は、トナー収容器71と、廃トナー収容器72を一体に有している。
【0065】
トナー収容器71は、トナーを収容するトナー収容室71Aと、トナーを撹拌するメインアジテータ71Bと、サブアジテータ71Cと、第4オーガ71Dと、第1連結部74(
図9参照)と、を有している。
【0066】
メインアジテータ71Bおよびサブアジテータ71Cは、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転することにより、内部のトナーを撹拌するとともに、第4オーガ71Dに向けてトナーを移動するようにトナー収容室71A内に配置されている。なお、メインアジテータ71Bおよびサブアジテータ71Cの数や配置は、トナーカートリッジ7の形状に合わせて適宜変更することができる。
【0067】
第4オーガ71Dは、左右方向に延びている。第4オーガ71Dは、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転することで右から左に向けてトナーを搬送して第1連結部74にトナーを送るように構成されている。
【0068】
図9(a)に示すように、第1連結部74は、第4オーガ71Dの下であって、トナー収容器71の左端に配置されている(
図8も参照)。第1連結部74は、トナー搬送管110の第1受入部112が連結される円筒形状の差込穴である。第1連結部74は、第1排出口74Aと、第3シャッタ74Bと、第3バネ74Cとを有している。
【0069】
第1排出口74Aは、第1連結部74の上面に形成されており、トナー収容室71Aと連通している。第3シャッタ74Bは、第1排出口74Aを閉じる閉位置(
図9(a)の位置)と、第1排出口74Aを開く閉位置(
図4(a)の位置)の間をスライド移動可能に構成されている。第3バネ74Cは、第3シャッタ74Bとトナー収容器71の間に配置され、第3シャッタ74Bを常時閉位置に向けて付勢するようになっている。
【0070】
図4(a)に示すように、第1受入部112をトナーカートリッジ7に連結すると、トナー搬送管110の先端が第3シャッタ74Bを前方に押すことで、第3シャッタ74Bが開位置に移動して、第1排出口74Aが開く。
図9(a)に示すように、第1受入部112をトナーカートリッジ7から抜くと、第3バネ74Cの付勢力により第3シャッタ74Bが閉位置に移動して第1排出口74Aが閉じられる。
【0071】
廃トナー収容器72は、トナー収容器71の下方に配置されている。
図8に示すように、廃トナー収容器72は、前後方向から見て、コの字形状を有している。廃トナー収容器72は、トナー収容器71の下方から左右両側部に回り込んでいる。具体的に、廃トナー収容器72は、トナー収容器71の底面に沿って左右に延びる底部72Aと、底部72Aの左端から上方に延びる左延出部72Bと、底部72Aの右端から上方に延びる右延出部72Cと、を有している。右延出部72Cには、第2連結部75が配置されている。
【0072】
図9(b)に示すように、第2連結部75は、廃トナー搬送管120の第2排出部123が連結される円筒形状の差込穴である。第2連結部75は、第2排出口75Aと、第4シャッタ75Bと、第4バネ75Cとを有している。
【0073】
第2排出口75Aは、第2連結部75の下面に形成されており、廃トナー収容器72の右延出部72Cと連通している。第4シャッタ75Bは、第2排出口75Aを閉じる閉位置(
図9(b)の位置)と、第2排出口75Aを開く閉位置(
図5(a)の位置)の間をスライド移動可能に構成されている。第4バネ75Cは、第4シャッタ75Bと廃トナー収容器72の間に配置され、第4シャッタ75Bを常時閉位置に向けて付勢するようになっている。
【0074】
図5(a)に示すように、第2排出部123をトナーカートリッジ7に連結すると、廃トナー搬送管120の先端が第4シャッタ75Bを前方に押すことで、第4シャッタ75Bが開位置に移動して、第2排出口75Aが開く。
図9(b)に示すように、第2排出部123をトナーカートリッジ7から抜くと、第4バネ75Cの付勢力により第4シャッタ75Bが閉位置に移動して第2排出口75Aが閉じられる。
【0075】
図1に示すように、取手73は、下端部がトナー収容器71に回動可能に取り付けられている。トナー収容器71を着脱するときには、
図9(a)に示すように、取手73を前方に回動させて使用することができる。
【0076】
次に、トナーカートリッジ7およびプロセスカートリッジ5を装置本体2に着脱する方法について説明する。
【0077】
トナーカートリッジ7を装置本体2から取り外すときには、
図10に示すように、装置本体2のフロントカバー21を開けて、トナーカートリッジ7の取手73を把持してトナーカートリッジ7を前方に取り外す。
【0078】
次に、プロセスカートリッジ5を装置本体2から取り外すときには、プロセスカートリッジ5の把持部130を把持してプロセスカートリッジ5を前方に引き出す。すると、プロセスカートリッジ5は、着脱ガイド23に沿って、
図11(c)の位置から
図11(b)の位置に移動する。この後、
図11(b)の位置に移動したプロセスカートリッジ5を、前方(
図11(a)の位置)に取り出す。
【0079】
プロセスカートリッジ5を装置本体2に装着するときには、
図11(b)に示すように、まず、プロセスカートリッジ5をスキャナユニット6の上面6Aに載せる。すると、スキャナユニット6の上面6Aが、プロセスカートリッジ5の突出部55を着脱ガイド23に案内する。この後、プロセスカートリッジ5を後方に押し込むと、
図9(c)に示すように、プロセスカートリッジ5は、着脱ガイド23に案内されて装着位置に装着される。
【0080】
トナーカートリッジ7を装置本体2に装着するときには、まず、トナーカートリッジ7を所定位置に装着する(
図1の位置)。次に、
図4(a)に示すように、トナー搬送管110の第1受入部112をトナーカートリッジ7の第1連結部74に連結する。すると、第1受入部112の第1孔112Aとトナー収容器71の第1排出口74Aが開き、第1孔112Aと第1排出口74Aが連通する。
また、このとき、
図5(a)に示すように、廃トナー搬送管120の第2排出部123をトナーカートリッジ7の第2連結部75に連結する。すると、第2排出部123の第2孔123Aと、廃トナー収容器72の第2排出口75Aが開き、第2孔123Aと第2排出口75Aが連通する。
【0081】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
【0082】
画像形成装置1によれば、感光体ドラム51、スキャナユニット6およびトナーカートリッジ7は、前後方向にこの順で並んでいるので、スキャナユニット6に対して感光体ドラム51と反対側のスペースをトナーカートリッジ7を配置するスペースとして利用できる。これにより、画像形成装置1の高さを抑えつつ、トナーカートリッジ7の容量を大きくすることができる。
【0083】
また、プロセスカートリッジ5がトナー搬送管110を有するので、現像器10とトナーカートリッジ7が離れていても、トナー搬送管110により、トナーをトナーカートリッジ7から現像器10に供給できる。このため、スキャナユニット6に対して感光体ドラム51と反対側にトナーカートリッジ7を配置することができる。
また、トナー搬送管110は、左右方向から見て、スキャナユニット6と重なるので、画像形成装置1が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
【0084】
また、トナーカートリッジ7は、廃トナーを収容する廃トナー収容器72を一体に有するので、トナーカートリッジ7を交換すれば、一体に設けられた廃トナー収容器72も交換することができる。このため、ユーザは、廃トナー収容器72を交換する手間を省くことができる。
【0085】
また、廃トナー搬送管120を有するので、ドラムクリーナ53と廃トナー収容器72が離れていても、廃トナー搬送管120により、廃トナーをドラムクリーナ53から廃トナー収容器72に移動できる。このため、画像形成装置1の設計の自由度が高くなる。
また、廃トナー搬送管120は、左右方向から見て、スキャナユニット6と重なることで、画像形成装置1が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
【0086】
また、プロセスカートリッジ5は、トナー搬送管110の端部と廃トナー搬送管120の端部に固定された把持部130を有するので、この把持部130を利用することで、プロセスカートリッジ5を着脱しやすい。また、把持部130は、トナー搬送管110と廃トナー搬送管120を連結しているので、トナー搬送管と廃トナー搬送管を補強することができる。
【0087】
また、プロセスユニットを装置本体2から着脱するときに、スキャナユニット6の上面6Aが着脱操作を案内するので、プロセスユニットを着脱しやすい。
【0088】
また、現像器10の受入口18とトナー搬送管110の供給口113Aの間には、弾性を有するシール部材19が配置されているので、現像器10が揺動しても、受入口18と供給口113Aの間からトナーが漏れてしまうことを抑制できる。このとき、シール部材19は、圧縮状態で配置されているので、現像器10が揺動しても隙間ができにくく、トナーが漏れるのを抑制することができる。
【0089】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
【0090】
前記実施形態では、トナー収容器71と廃トナー収容器72が一体であったが、トナー収容器と廃トナー収容器は分離可能でもよく、別体であってもよい。
【0091】
前記実施形態では、モノクロレーザプリンタなどの画像形成装置1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、カラープリンタやその他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
【0092】
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 画像形成装置
2 装置本体
5 プロセスカートリッジ
6 スキャナユニット
7 トナーカートリッジ
10 現像器
51 感光体ドラム
71 トナー収容器
72 廃トナー収容器
110 トナー搬送管
120 廃トナー搬送管